JP2015194972A - 場所検知装置、場所検知プログラムおよび場所検知方法 - Google Patents

場所検知装置、場所検知プログラムおよび場所検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者参加型の場所検知システムの利用者に対し、現在いる場所について違和感の少ない場所名を提示する。【解決手段】利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録する登録手段と、前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持するスコア保持手段と、前記スコアから場所名の階層関係を抽出する抽出手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は場所を検知する技術に関する。
利用者参加型の場所検知システムが知られている(例えば、Koozyt社の提供するPlaceEngine(http://www.placeengine.com/)等)。この種の場所検知システムは、各利用者が投稿した「自分のいる場所名のデータ」を、その利用者の端末装置における周囲のアクセスポイントの受信強度(電波強度)のデータと対応付けてサーバ側で蓄積する。そして、端末装置は任意の場所で周囲のアクセスポイントの受信強度のデータを取得した際に、サーバに蓄積されたアクセスポイントの受信強度のデータに基づいて最も確からしい場所名を推定し、利用者に提示する。
これにより、端末装置の利用者は、GPS(Global Positioning System)が機能しない屋内や地下街等でも現在の場所を容易に知ることができる。また、場所名は利用者が投稿するものであるため、場所名のリストをあらかじめ場所検知システムの管理者が定義する手間が省ける。
特開2011−150603号公報
上述したように、利用者参加型の場所検知システムでは、管理者が場所名を定義する手間が省けるものであるが、反面、場所名の持つ階層構造(包含関係)のデータをシステムが保持できないという問題がある。そのため、場所名を提示する際に、場所検知の精度が低い場合であっても、推定した場所名を提示せざるを得ず、利用者に違和感を与えてしまう問題がある。
このような検知結果の精度が低い場合には、推定した場所名をそのまま利用者に提示するのではなく、その場所名を包含するより上位の場所名を提示したほうが利用者にとっての違和感が少なく適切である。例えば、利用者があるビルの「7階フロア」にある「第1会議室」の外の廊下部分で場所名の提示を受ける場合、「第1会議室」との提示を受けるよりも、その上位の「7階フロア」という提示を受けた場合の方が違和感が少ない。
このような処理を行うためには場所名の階層構造をシステム側で把握しておく必要があるが、現在、利用者参加型の場所検知システムで場所名の階層構造を抽出し保持する手法は存在しない。
一方、特許文献1には、予めカテゴリ分けされた文書群からカテゴリの主題を示す語句を抽出し、抽出された語句を利用して文書に対して階層的なタグを付与する技術が開示されている。しかし、特許文献1は文書に対してタグを自動付与するものであり、人によって既に投稿されたタグを処理の対象とするものではない。また、特許文献1は文書検索の補助を目的としてタグを付与するものであり、場所名の階層構造の把握を目的とするものではない。よって、上記の問題を解決するために参考にすることはできない。
そこで、一側面では、利用者参加型の場所検知システムの利用者に対し、現在いる場所について違和感の少ない場所名を提示することができる手法の提供を目的とする。
一つの案では、利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録する登録手段と、前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持するスコア保持手段と、前記スコアから場所名の階層関係を抽出する抽出手段と、を備える。
一態様によれば、利用者参加型の場所検知システムの利用者に対し、現在いる場所について違和感の少ない場所名を提示することができる。
一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。 場所名入力UIの画面例を示す図である。 投稿管理データベースのデータ構造例を示す図である。 タグスコア表の例を示す図である。 建物のレイアウトおよび建物内に敷設されたアクセスポイントとタグスコア表の例を示す図(その1)である。 建物のレイアウトおよび建物内に敷設されたアクセスポイントとタグスコア表の例を示す図(その2)である。 建物のレイアウトおよび建物内に敷設されたアクセスポイントとタグスコア表の例を示す図(その3)である。 建物のレイアウトおよび建物内に敷設されたアクセスポイントとタグスコア表の例を示す図(その4)である。 建物のレイアウトおよび建物内に敷設されたアクセスポイントとタグスコア表の例を示す図(その5)である。 タグスコア表のスコアの変化の例を示す図である。 場所名の推定および修正の例を示す図である。 実施形態の処理例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
<システム構成>
図1は一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
図1において、複数の利用者がそれぞれ所持する複数の端末装置(利用者端末)1は、移動無線回線やインターネット等のネットワーク2を介してサーバ装置3にアクセス可能となっている。端末装置1は、スマートフォンや携帯電話等の、通信機能を有した情報端末である。サーバ装置3は、処理能力の高い情報処理装置である。
端末装置1は、アンテナ11とRSSI測定部12と場所名入力UI部13と投稿処理部14と場所定義データ取得部15と場所推定部16と場所推定結果修正部17と場所推定結果提示UI部18とを備えている。
アンテナ11は、端末装置1の周囲に存在するWi-Fi(Wireless Fidelity)やBluetooth(登録商標)等のアクセスポイント(AP)からの電波を受信する機能を有している。
RSSI測定部12は、アンテナ11により受信した周囲のアクセスポイントからの電波に基づき、アクセスポイント毎に受信信号強度を示すRSSI(Received Signal Strength Indicator)を測定する機能を有している。
場所名入力UI部13は、端末装置1の利用者に対して場所名のタグの投稿を促し、任意数の場所名のタグの入力を受け付ける機能を有している。図2は、場所名入力UI部13により端末装置1の画面に表示される場所名入力UIの画面例を示す図であり、「今いる場所を入力してください。(複数可)」というメッセージとともに、3つの場所名のタグの入力欄と、送信ボタンが表示されている。なお、場所名のタグの入力欄は3つに限られるものではない。
図1に戻り、投稿処理部14は、RSSI測定部12により測定したアクセスポイント毎のRSSIと、場所名入力UI部13により入力した任意数の場所名のタグをサーバ装置3に対して投稿(送信)する機能を有している。
場所定義データ取得部15は、サーバ装置3から場所推定に用いる場所定義データを取得する機能を有している。場所定義データは、後述する投稿管理データベース32のデータの一部であり、現時点でRSSI測定部12により受信が確認されているアクセスポイントを含む投稿のデータ(場所名リストとアクセスポイント毎のRSSI)を含むものである。
場所推定部16は、RSSI測定部12により現時点で測定されたアクセスポイント毎のRSSI(観測AP情報)と、場所定義データ取得部15によりサーバ装置3から取得した場所定義データに基づいて場所を推定し、場所名と尤度を出力する機能を有している。
場所推定結果修正部17は、場所推定部16から出力された尤度が所定値を下回る場合に、サーバ装置3から後述するタグスコア表35の一部を参照し、場所名をより上位の場所名に修正する機能を有している。
場所推定結果提示UI部18は、場所推定部16により推定された場所名(尤度を伴ってもよい)または場所推定結果修正部17により修正された後の場所名を端末装置1の利用者に提示する機能を有している。
一方、サーバ装置3は、投稿受付IF部31と投稿管理データベース32と場所定義データ提供IF部33とタグスコア表生成・更新部34とタグスコア表35とを備えている。
投稿受付IF部31は、端末装置1の投稿処理部14からの投稿を受け付け、投稿管理データベース32に投稿内容のデータを登録する機能を有している。
図3は投稿管理データベース32のデータ構造例を示す図であり、各投稿を識別するために登録時に付与する「投稿ID」と、投稿時に利用者が入力した任意数のタグによる場所名を示す「場所名リスト」と、投稿時に端末装置1が測定した周囲のアクセスポイント毎のRSSIとを含んでいる。
図1に戻り、場所定義データ提供IF部33は、端末装置1の場所定義データ取得部15からの要求に応じ、投稿管理データベース32から場所定義データを取得し、場所定義データ取得部15に提供する機能を有している。
タグスコア表生成・更新部34は、所定のタイミング(投稿が行われる毎または定期的等)で投稿管理データベース32を参照し、新たに行われた投稿のデータに基づいて、タグスコア表35の作成(行・列の追加等)および更新を行う機能を有している。
タグスコア表35は、例えば、行を場所名に対応させ、列をアクセスポイント名に対応させ、場所名とアクセスポイント名の交点のセルに投稿の出現数に応じたスコアを対応付けたものである。スコアは、投稿により出現する都度に従前のスコアに1を加算するものとしてもよいし、投稿により出現する都度に従前のスコアに規格化した受信強度を加算するものとしてもよい。具体例については後述する。なお、タグスコア表35に代え、テーブルの形式をとらずに、場所名およびアクセスポイントの各組み合わせに出現数に応じたスコアを対応付けたものとしてもよい。
なお、図1においては、場所推定部16と場所推定結果修正部17を端末装置1側に配置しているが、サーバ装置3側に場所推定部16と場所推定結果修正部17の両方またはいずれか一方に相当する機能を配置してもよい。
<タグスコア表のスコア>
以下、実施形態の全体的な動作を説明する前に、タグスコア表35のスコアがどのような挙動を示すかについて、具体例を用いて説明する。
図4はタグスコア表35の例を示す図である。前述したように、タグスコア表35はサーバ装置3側で保持され、利用者から場所名の投稿がある度に更新されるものである。タグスコア表35は、「列」として、場所検知システムが稼働している事務所等の中に敷設されたWi-FiやBluetooth等のアクセスポイント名を保持する。また、「行」として、利用者によって投稿された場所名のタグを保持する。利用者の投稿があった際、タグスコア表35に存在しないタグが記述されていた場合には、行を追加して新たに場所名を割り当てる。
図5は、建物のレイアウトと、そこに敷設されたアクセスポイントに基づいて作成したタグスコア表35の例を示している。図5では、説明のため、すでに幾つかの行(タグ)を記述しているが、利用者の投稿が1件も存在しない状態ではタグスコア表35の行も存在しない。
利用者が自分の居場所の場所名をタグとして投稿する際、複数のタグを同時に投稿できるようにする。図5の建物のレイアウトの場合では、「第1会議室」という場所は、エリアの包含関係を考慮すると、「7階フロア」でもあるし、「汐留事業所」ともいえる。利用者はこれら複数の表現をタグとして自由に投稿することができるようにする。
利用者がタグを投稿する際、タグスコア表35のうち、利用者の端末装置1が投稿時に観測していたアクセスポイントの列について、投稿されたタグのスコアを1加算する。図6において、「第1会議室」の中に立っている利用者の端末装置1が観測しているアクセスポイントは「A」と「B」、また、この利用者が投稿したタグは「第1会議室」と「7階フロア」と「汐留事業所」とすると、タグスコア表35の中でこれらが交差する格子(セル)のみ1加算する。
別の場所で投稿があった場合にも、同様の手順で、その地点で観測したアクセスポイントに対してタグスコア表35のスコアを加算する。図7において、「第2会議室」の中に立っている利用者の端末装置1が観測しているアクセスポイントは「C」と「B」、また、この利用者が投稿したタグは「第2会議室」と「7階フロア」と「汐留事業所」とすると、タグスコア表35の中でこれらが交差する格子(セル)のみ1加算する。
ここで、図7のタグスコア表35を見ると、初回の投稿と次の投稿で共起しているタグ「汐留事業所」と「7階フロア」のスコアが、アクセスポイント「B」の列のみ他と比較して高くなっている。これはアクセスポイント「B」が、利用者が「第1会議室」にいる場合と、「第2会議室」にいる場合の両方で観測されたために、スコアが重複して加算されるためである。大量の投稿について同様の手順でタグスコア表35を更新していくと、結果として、アクセスポイント「B」においては、広い概念を意味する上位タグほどスコアが高くなることが予想できる。
なおタグスコア表35のスコアを加算する際に、投稿の出現に応じて単純に1を加算するのではなく、アクセスポイントからのRSSIを考慮し、RSSIに応じた重みを付けて加算してもよい。その方法の一つとして、0.0〜1.0に正規化した受信強度(電波強度)をそのまま加算する方法が考えられる。図5のタグスコア表35のスコアがブランクである状態から、図8の「第1会議室」の中に立っている利用者の端末装置1が観測しているアクセスポイントが「A」「B」で、それぞれの受信強度が「0.9(90%)」「0.4(40%)」である場合、この利用者が投稿したタグが「第1会議室」と「7階フロア」と「汐留事業所」とする。この場合、タグスコア表35のアクセスポイント「A」と「第1会議室」「7階フロア」「汐留事業所」の交差する格子には「0.9」が加算され、アクセスポイント「B」と「第1会議室」「7階フロア」「汐留事業所」の交差する格子には「0.4」が加算される。
図9には、より広いエリアについてのタグスコア表35の例を示している。図10は図9に示したタグスコア表35が生成されるまでの経過を示している。図9および図10に示す例では、アクセスポイント「C」およびアクセスポイント「F」が部屋と部屋の間に位置しており、より多くの地点から観測されるため、多くのタグの投稿を受けることになる。結果としてアクセスポイント「C」とアクセスポイント「F」には多様なタグによるスコアが付与されるが、この中で上位概念を意味するタグは共起する可能性が高いため、他と比較してスコアが高くなる。本実施形態では、そもそも複数の投稿タグのうち上位概念を意味するタグは共起しやすいが、そのタグが、場所の曖昧なアクセスポイントでは重複して加算されやすいという性質を利用している。
なお、もしもアクセスポイントを考慮せず、投稿されたタグの投稿数を全て単純に集計しても、上位概念を示すタグのスコアは必然的に高くなる。しかし、本実施形態では、単純集計ではなく、アクセスポイント毎に集計しているため、全エリアに共通した階層化ではなく、そのアクセスポイントが設置されている場所周辺に限定した局所的な階層構造を抽出することができる。これにより、物理的に実存する場所ではなく、投稿者の主観的な呼び名の場所を利用することが可能である。例えば、あるエリアにおいて、「営業所」という名前のエリアの中に「営業部」というエリアが包含されるような構造があったとしても、そことは離れた別の場所に「営業部」という名前のエリアの中に「営業所」というエリアを包含するような構造が両立することが可能となる。
<推定した場所名の修正>
場所検知システムでは一般に、部屋と部屋の間のような曖昧な場所に設置してあるアクセスポイントの近辺で測位結果の精度が悪くなる傾向がある。このような場所では、タグスコア表35を参照し、スコアが高いタグほどより上位の概念を意味する場所として判断し利用する。具体的には場所検知結果には尤度が付与されるため、その尤度があらかじめ設定値として与えた閾値以下であれば、最寄(検出したRSSIが最も高い)のアクセスポイントをタグスコア表35から参照し、そこで1段階レベルの高い場所名を提示する。図11に示した例では、利用者がアクセスポイント「C」の付近にいるときに場所検知結果の「N102 尤度2%」という提示を、「2号館」という提示に修正する。なお、場所検知結果の精度の悪さに比例し、段階的に提示する場所名のレベルを上げてもよい。
<全体的な動作>
図12は上記の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
図12において、端末装置1の場所推定部16は、RSSI測定部12から観測AP情報(現時点でのアクセスポイント毎のRSSI)を取得するとともに、場所定義データ取得部15によりサーバ装置3から場所定義データを取得する(ステップS1)。
次いで、場所推定部16は、観測AP情報と場所定義データに基づいて場所を推定し、場所名と尤度を出力する(ステップS2)。
尤度が所定の閾値以下でない場合(ステップS3のNo)、場所推定結果提示UI部18は場所推定部16が推定した場所名および尤度を表示する(ステップS8)。
尤度が所定の閾値以下である場合(ステップS3のYes)、場所推定結果修正部17は、観測AP情報からRSSIが最も大きい最寄のアクセスポイントを特定する(ステップS4)。
次いで、場所推定結果修正部17は、サーバ装置3のタグスコア表35を参照し(ステップS5)、先に特定した最寄のアクセスポイントに対応付けられた場所名のタグから、スコアの高い上位のタグを抽出する(ステップS6)。
次いで、場所推定結果修正部17は、当初の場所名を上位のタグの場所名に修正する(ステップS7)。
そして、場所推定結果提示UI部18は場所推定結果修正部17が修正した場所名を表示する(ステップS8)。
次いで、利用者の選択により場所名のタグを投稿しない場合(ステップS9のNo)、観測AP情報と場所定義データの取得(ステップS1)に移行する。
利用者の選択により場所名のタグを投稿する場合(ステップS9のYes)、投稿処理部14は、場所名入力UI部13により利用者から場所名のタグを入力する(ステップS10)。
次いで、投稿処理部14は、RSSI測定部12から観測AP情報(現時点でのアクセスポイント毎のRSSI)を取得する(ステップS11)。
そして、投稿処理部14は、場所名のタグと観測AP情報をサーバ装置3へ送信する(ステップS12)。
次いで、サーバ装置3の投稿受付IF部31は、端末装置1の投稿処理部14から投稿された場所名のタグと観測AP情報を投稿管理データベース32に登録(蓄積)する(ステップS13)。
次いで、タグスコア表生成・更新部34は、投稿管理データベース32を参照し、新たに行われた投稿のデータに基づいて、タグスコア表35の作成(行・列の追加等)および更新を行う(ステップS14)。その後、観測AP情報と場所定義データの取得(ステップS1)に移行する。
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、次のような利点がある。
(1)利用者参加型の場所検知システムにおいて、場所の階層構造を扱うことができ、事前知識としてあらかじめシステム設計者がデータを与えることなく、利用者の投稿情報から場所の階層構造を自動生成することが可能となる。
(2)全領域にわたる統一的な階層化ではなく、場所に応じた局所的な階層化を行うことができる。
(3)物理的かつ客観的な場所としての階層構造のみではなく、利用者の投稿内容によっては、主観的、論理的な情報の階層構造も生成することができる。
(4)場所検知結果の精度が悪い場所では、1段階またはそれ以上のレベルの高い場所名の提示を利用者に対して行うことで、違和感の少ない情報提示を行うことが可能となる。
なお、投稿処理部14および投稿受付IF部31は、登録手段の一例である。投稿管理データベース32は、データベースの一例である。タグスコア表生成・更新部34およびタグスコア表35は、スコア保持手段の一例である。場所推定結果修正部17は、抽出手段の一例である。場所推定部16は、推定手段の一例である。場所推定結果修正部17は、修正手段の一例である。
以上、好適な実施の形態により説明した。ここでは特定の具体例を示して説明したが、特許請求の範囲に定義された広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により限定されるものと解釈してはならない。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1) 利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録する登録手段と、
前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持するスコア保持手段と、
前記スコアから場所名の階層関係を抽出する抽出手段と、
を備えることを特徴とする場所検知装置。
(付記2) 付記1に記載の場所検知装置において、
前記スコア保持手段は、テーブルの行または列の一方にアクセスポイントの識別情報、他方に場所名を対応付け、テーブルのセルにスコアを保持する、
ことを特徴とする場所検知装置。
(付記3) 付記1または2のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
前記スコア保持手段は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに1を加算する、
ことを特徴とする場所検知装置。
(付記4) 付記1または2のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
前記スコア保持手段は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに、前記組み合わせのアクセスポイントの受信強度を規格化した値を加算する、
ことを特徴とする場所検知装置。
(付記5) 付記1乃至4のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
前記抽出手段は、一のアクセスポイントの識別情報に対して対応付けられたスコアが高い場所名を上位の場所名とする、
ことを特徴とする場所検知装置。
(付記6) 付記1乃至5のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
前記データベースに登録されたデータに基づき、現時点で観測されたアクセスポイントの受信強度から場所名を推定する推定手段と、
前記推定の尤度が所定値を下回る場合に、前記抽出手段により抽出された場所名の階層関係を用い、上位の場所名に修正する修正手段と、
を備えることを特徴とする場所検知装置。
(付記7) 付記6に記載の場所検知装置において、
前記修正手段は、前記推定の尤度の低さに応じてより上位の場所名に修正する、
ことを特徴とする場所検知装置。
(付記8) 利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録し、
前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持し、
前記スコアから場所名の階層関係を抽出する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする場所検知プログラム。
(付記9) 付記8に記載の場所検知プログラムにおいて、
前記保持する処理は、テーブルの行または列の一方にアクセスポイントの識別情報、他方に場所名を対応付け、テーブルのセルにスコアを保持する、
ことを特徴とする場所検知プログラム。
(付記10) 付記8または9のいずれか一項に記載の場所検知プログラムにおいて、
前記保持する処理は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに1を加算する、
ことを特徴とする場所検知プログラム。
(付記11) 付記8または9のいずれか一項に記載の場所検知プログラムにおいて、
前記保持する処理は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに、前記組み合わせのアクセスポイントの受信強度を規格化した値を加算する、
ことを特徴とする場所検知プログラム。
(付記12) 付記8乃至11のいずれか一項に記載の場所検知プログラムにおいて、
前記抽出する処理は、一のアクセスポイントの識別情報に対して対応付けられたスコアが高い場所名を上位の場所名とする、
ことを特徴とする場所検知プログラム。
(付記13) 付記8乃至12のいずれか一項に記載の場所検知プログラムにおいて、
前記データベースに登録されたデータに基づき、現時点で観測されたアクセスポイントの受信強度から場所名を推定し、
前記推定の尤度が所定値を下回る場合に、前記抽出する処理により抽出された場所名の階層関係を用い、上位の場所名に修正する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする場所検知プログラム。
(付記14) 付記13に記載の場所検知プログラムにおいて、
前記修正する処理は、前記推定の尤度の低さに応じてより上位の場所名に修正する、
ことを特徴とする場所検知プログラム。
(付記15) 場所検知装置が、
利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録し、
前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持し、
前記スコアから場所名の階層関係を抽出する、
ことを特徴とする場所検知方法。
(付記16) 付記15に記載の場所検知方法において、
前記保持する処理は、テーブルの行または列の一方にアクセスポイントの識別情報、他方に場所名を対応付け、テーブルのセルにスコアを保持する、
ことを特徴とする場所検知方法。
(付記17) 付記15または16のいずれか一項に記載の場所検知方法において、
前記保持する処理は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに1を加算する、
ことを特徴とする場所検知方法。
(付記18) 付記15または16のいずれか一項に記載の場所検知方法において、
前記保持する処理は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに、前記組み合わせのアクセスポイントの受信強度を規格化した値を加算する、
ことを特徴とする場所検知方法。
(付記19) 付記15乃至18のいずれか一項に記載の場所検知方法において、
前記抽出する処理は、一のアクセスポイントの識別情報に対して対応付けられたスコアが高い場所名を上位の場所名とする、
ことを特徴とする場所検知方法。
(付記20) 付記15乃至19のいずれか一項に記載の場所検知方法において、
場所検知装置が、
前記データベースに登録されたデータに基づき、現時点で観測されたアクセスポイントの受信強度から場所名を推定し、
前記推定の尤度が所定値を下回る場合に、前記抽出する処理により抽出された場所名の階層関係を用い、上位の場所名に修正する、
ことを特徴とする場所検知方法。
(付記21) 付記20に記載の場所検知方法において、
前記修正する処理は、前記推定の尤度の低さに応じてより上位の場所名に修正する、
ことを特徴とする場所検知方法。
1 端末装置
11 アンテナ
12 RSSI測定部
13 場所名入力UI部
14 投稿処理部
15 場所定義データ取得部
16 場所推定部
17 場所推定結果修正部
18 場所推定結果提示UI部
2 ネットワーク
3 サーバ装置
31 投稿受付IF部
32 投稿管理データベース
33 場所定義データ提供IF部
34 タグスコア表生成・更新部
35 タグスコア表

Claims (9)

  1. 利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録する登録手段と、
    前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持するスコア保持手段と、
    前記スコアから場所名の階層関係を抽出する抽出手段と、
    を備えることを特徴とする場所検知装置。
  2. 請求項1に記載の場所検知装置において、
    前記スコア保持手段は、テーブルの行または列の一方にアクセスポイントの識別情報、他方に場所名を対応付け、テーブルのセルにスコアを保持する、
    ことを特徴とする場所検知装置。
  3. 請求項1または2のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
    前記スコア保持手段は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに1を加算する、
    ことを特徴とする場所検知装置。
  4. 請求項1または2のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
    前記スコア保持手段は、前記組み合わせの出現の都度に、従前のスコアに、前記組み合わせのアクセスポイントの受信強度を規格化した値を加算する、
    ことを特徴とする場所検知装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
    前記抽出手段は、一のアクセスポイントの識別情報に対して対応付けられたスコアが高い場所名を上位の場所名とする、
    ことを特徴とする場所検知装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の場所検知装置において、
    前記データベースに登録されたデータに基づき、現時点で観測されたアクセスポイントの受信強度から場所名を推定する推定手段と、
    前記推定の尤度が所定値を下回る場合に、前記抽出手段により抽出された場所名の階層関係を用い、上位の場所名に修正する修正手段と、
    を備えることを特徴とする場所検知装置。
  7. 請求項6に記載の場所検知装置において、
    前記修正手段は、前記推定の尤度の低さに応じてより上位の場所名に修正する、
    ことを特徴とする場所検知装置。
  8. 利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録し、
    前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持し、
    前記スコアから場所名の階層関係を抽出する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする場所検知プログラム。
  9. 場所検知装置が、
    利用者により入力された場所名と、前記入力が行われた場所で観測されたアクセスポイントの情報とを取得し、データベースに前記場所名と前記アクセスポイントの情報とを対応付けて登録し、
    前記データベースに登録されたデータに基づき、場所名およびアクセスポイントの識別情報の組み合わせに、該組み合わせの出現数に応じたスコアを対応付けて保持し、
    前記スコアから場所名の階層関係を抽出する、
    ことを特徴とする場所検知方法。
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