JP2015194594A - 表示装置および電気泳動表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置および電気泳動表示装置の製造方法 Download PDF

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健人 佐藤
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Abstract

【課題】本発明は、外部接続端子の圧着不良の少ない表示装置を提供することを主目的とする。【解決手段】本発明は、透明樹脂基板および上記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、対向樹脂基板および上記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、電気応答性材料を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、を有し、上記対向電極基板は、上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、上記対向電極および上記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有し、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されていることを特徴とする表示装置を提供することにより、上記目的を達成する。【選択図】図1

Description

本発明は、外部接続端子の圧着不良の少ない表示装置に関するものである。
近年、電子ペーパー等に応用される電気泳動表示装置や液晶表示装置等の、対向する基板に設けられた電極により電気応答性材料を制御することで情報を表示する表示装置が実用化されている。このような表示装置の製造方法としては、基板上に電極が形成された一対の電極基板を準備し、これらの電極基板間に電気応答性材料を含む表示媒体が封入された表示媒体層を挟持させる方法が広く用いられている。
電気応答性材料の電極による制御および電源供給は、一方の電極基板に形成された外部接続端子を回路基板と接続することにより行われる。
また、外部接続端子の形成箇所としては、特許文献1に記載されるように、通常、電極基板の電極が形成された側の表面上に形成される場合や、基板の電極が形成された側とは反対側の表面上に形成される場合がある。
また、特許文献1に記載されるように、回路基板と接触容易のために、他方の電極基板は、両電極基板を対向配置した際に一方の電極基板上に形成された外部接続端子と平面視上重なる領域が切断除去されたものが用いられるのが一般的である。
特開2012−22065号公報
しかしながら、両電極基板を対向配置した際に外部接続端子と平面視上重なる領域が切断除去された電極基板を用いた表示装置と、回路基板と、を外部接続端子を介して圧着接続した場合、外部接続端子および回路基板の接続端子間が十分に圧着することができないといった外部接続端子の圧着不良の不具合が生じる場合がある。特に電極基板に含まれ、電極を支持する基板の材料が樹脂材料である場合に外部接続端子の圧着不良の不具合が生じ易い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、外部接続端子の圧着不良の少ない表示装置を提供することを主目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、外部接続端子が形成された電極基板に対向する電極基板として、回路基板との接続容易のために両電極基板を対向配置した際に外部接続端子と平面視上重なる領域が切断除去されているものを用いた場合、切断部位により生じる段差部の影響により、表示装置および回路基板を圧着接続した際に外部接続端子および回路基板に含まれる接続端子間に十分に圧力を付与することができないことを見出し、本発明を完成させるに至ったのである。
すなわち、本発明は、透明樹脂基板および上記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、対向樹脂基板および上記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、電気応答性材料を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、を有し、上記対向電極基板は、上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、上記対向電極および上記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有し、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されていることを特徴とする表示装置を提供する。
本発明によれば、上記外部接続端子が上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成され、かつ、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されている構造であることにより、上記透明電極基板および上記対向電極基板に含まれる透明樹脂基板および対向樹脂基板が樹脂材料からなる場合であっても、外部接続端子および回路基板に含まれる接続端子間を圧着した際に両接続端子間に対して十分に圧力を付与することができる。このため、外部接続端子の圧着不良の少ないものとすることができる。
本発明においては、上記電気応答性材料が電気泳動体であることが好ましい。
上記構造の表示装置とすることが容易だからである。
本発明においては、上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視形状が同一であることであることが好ましい。
上記構造の表示装置とすることが容易だからである。
本発明は、透明樹脂基板および上記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、対向樹脂基板および上記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、電気泳導体を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、を有し、上記対向電極基板は、上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、上記対向電極および上記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有する電気泳動表示装置の製造方法であって、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された積層体を準備する準備工程と、上記積層体に含まれる上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視上同一箇所を同時に切断することにより上記積層体から電気泳動表示装置を切り出す切断工程と、を有し、上記切断工程は、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なる状態が維持されるように上記積層体を切断するものであることを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、上記準備工程および上記切断工程を有することにより、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の電気泳動表示装置を容易に得ることができる。
本発明においては、上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視形状が同一となるように切断するものであることが好ましい。上記構造の電気泳動表示装置を容易に得ることができるからである。
本発明においては、外部接続端子の圧着不良の少ない表示装置を提供できるといった作用効果を奏する。
本発明の表示装置の一例を示す概略平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の表示装置を用いた回路基板付表示装置の形成方法の一例を示す工程図である。 従来の表示装置を用いた回路基板付表示装置の形成方法を説明する説明図である。 本発明における対向電極基板の形成方法の一例を示す工程図である。 本発明の表示装置の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の表示装置の製造方法の他の例を示す工程図である。
本発明は、表示装置および電気泳動表示装置の製造方法に関するものである。
以下、本発明の表示装置および電気泳動表示装置の製造方法について説明する。
A.表示装置
まず、本発明の表示装置について説明する。
本発明の表示装置は、透明樹脂基板および上記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、対向樹脂基板および上記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、電気応答性材料を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、を有し、上記対向電極基板は、上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、上記対向電極および上記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有し、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明の表示装置について図を参照して説明する。図1は本発明の表示装置の一例を示す概略平面図であり、対向樹脂基板の他方の表面側から観察したものである。図2は図1のA−A線断面図である。図1および図2に例示するように、本発明の表示装置10は、透明樹脂基板1aおよび上記透明樹脂基板1aの一方の表面上に形成された透明電極1bを有する透明電極基板1と、対向樹脂基板2aおよび上記対向樹脂基板2aの一方の表面上に形成された対向電極2bを有する対向電極基板2と、電気応答性材料を含む表示媒体3aが封入された表示媒体層3と、を有し、上記対向電極基板2は、上記対向樹脂基板2aの他方の表面上に形成された外部接続端子2cと、上記対向樹脂基板2aに設けられた貫通孔12内および上記対向樹脂基板2aの他方の表面上に形成され、上記対向電極2bおよび上記外部接続端子2cを接続する導電接続部2dと、を有し、上記透明電極基板1および上記対向電極基板2が、上記透明電極1bおよび上記対向電極2bにより上記表示媒体層3を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子2cが上記透明樹脂基板1aと平面視上重なるように形成されているものである。
なお、この例においては、表示装置としてセル型電気泳動表示装置の一例を示すものであり、上記表示媒体層3は、対向電極基板2上に設けられた隔壁部3b内に、電気泳動体および液体媒体を含む表示媒体3aが封入され、さらに、隔壁部3bが接着層3cを介して透明電極基板1に接着されたセル型電気泳動表示媒体層である。また、表示媒体層3は、透明電極基板1および対向電極基板2の外周に設けられた封止用シール層4により封止されるものである。
上記導電接続部2dは、上記対向樹脂基板2aに設けられた貫通孔12内に形成された部位2d−2および上記対向樹脂基板2aの他方の表面上に形成された部位2d−1を含むものである。
本発明によれば、上記外部接続端子が上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成され、かつ、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されている構造であることにより、上記透明電極基板および上記対向電極基板に含まれる透明樹脂基板および対向樹脂基板が樹脂材料からなる場合であっても、外部接続端子の圧着不良の少ないものとすることができる。
ここで、上記構造であることにより、上記透明電極基板および上記対向電極基板に含まれる透明樹脂基板および対向樹脂基板が樹脂材料からなる場合であっても、外部接続端子の圧着不良の少ないものとすることができる理由については、以下のように推察される。
すなわち、図3に例示するように、透明電極基板101と、外部接続端子102cが形成された対向電極基板102と、を含む表示装置において、透明電極基板101に外部接続端子102cおよび回路基板20間の接続容易のための切断部101aが設けられている場合には、切断部101aが設けられている箇所と切断部101aが設けられていない箇所との間に段差部が形成されることになる。このような表示装置100と、回路基材21aおよび回路基材21aに形成された接続端子21bを有する回路基板20と、を表示装置100および回路基板20間に圧力を加えて圧着した場合、上記対向電極基板において対向電極を支持する基板の材料が樹脂材料であると、上記段差部の影響により上記圧力により基板が変形し、外部接続端子102cおよび回路基板の接続端子21bの間に上記圧力を有効に伝えることができない。このため、外部接続端子102cおよび接続端子21bの間に加わる圧力P1を十分な大きさとすることができず、両接続端子間を十分に圧着接続することができない。このため、外部接続端子の圧着不良の不具合が生じる。特に透明基板や対向基板を構成する材料が樹脂である場合にはこれらの基板は変形し易いため、上述のような圧着不良の不具合が発生し易いものとなる。
これに対して、図4に例示するように、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成され、図3に示されるような切断部が形成されていないことにより、外部接続端子が形成された領域を段差部が存在しない、または段差部の段差の小さいものとすることができ、表示装置の厚みが外部接続端子部が形成された領域で薄くなることを防止できる。そして、外部接続端子および回路基板に含まれる接続端子を圧着接続するため表示装置10および回路基板20間に圧力を加えて圧着した場合には、外部接続端子が形成された領域も含めて表示装置の面内に均一に加えられた圧力を付与することができる。その結果、上記対向電極基板において対向電極を支持する基板の材料が樹脂材料であっても、上記圧力を外部接続端子2cおよび回路基板の接続端子21bの間に有効に伝えることできる。このため、外部接続端子2cおよび接続端子21b間に十分な圧力P2を付与することが可能となり、両者を安定的に圧着することが可能となる。このため、外部接続端子の圧着不良の少ないものとすることができる。
また、透明樹脂基板および対向樹脂基板を構成する材料が樹脂材料であることにより、外部接続端子の圧着不良を少ないものとすることができるとの効果をより効果的に発揮することができる。
なお、図4中の符号については、図2および図3と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明の表示装置は、透明電極基板、対向電極基板および表示媒体層を有するものである。
以下、本発明の表示装置の各構成について詳細に説明する。
1.対向電極基板
本発明に用いられる対向電極基板は、対向樹脂基板、対向電極、外部接続端子および導電接続部を有するものである。
また、上記対向電極基板は情報を表示する面の背面側に配置されるものであり、透明電極基板は情報を表示する面側、すなわち、観察者側に配置されるものである。
(1)対向樹脂基板
本発明における対向樹脂基板は、上記対向電極等を支持するものである。
このような対向樹脂基板の透明性については、本発明の表示装置の種類等に応じて適宜設定されるものである。
例えば、上記表示装置が電気泳動表示装置である場合には、透明であっても不透明であっても良いが、上記表示装置が液晶表示装置である場合には透明であることが好ましい。
上記対向樹脂基板が透明性を有する場合、可視光領域における透過率としては80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
上記透過率が上述の範囲であることにより、表示輝度に優れたものとすることができるからである。
なお、対向樹脂基板の透過率は、JIS K7361−1(プラスチック−透明材料の全光透過率の試験方法)により測定することができる。また、このような透過率の測定には、例えば、島津製作所製分光光度計UV3100PC等を用いることができる。
上記対向樹脂基板を構成する材料としては、上記対向電極等を安定的に支持できる樹脂材料であれば特に限定されるものではなく、表示装置に一般的に用いられる透明樹脂材料および非透明樹脂材料を用いることができる。
上記透明樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、液晶ポリマー、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
本発明においては、なかでも、ポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。汎用性が高く、セル型電気泳動表示装置の製造コストの低減が図れるからである。
上記非透明樹脂材料としては、上述した透明樹脂材料に染料、顔料等を練り込んだものを用いることができる。
上記対向樹脂基板の厚みとしては、上記対向電極等を支持できるものであれば特に限定されるものではないが、対向樹脂基板にフレキシブル性を付与できるものであることが好ましい。外部接続端子および回路基板を安定的に圧着することが可能となるとの本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
具体的には、10μm〜1mmの範囲内が好ましく、なかでも、50μm〜300μmの範囲内であることが好ましい。
上記厚さが上述の範囲内であることにより、フレキシブル性に優れたものとすることができるからである。
上記対向樹脂基板の平面視形状としては、透明電極基板および対向電極基板を対向配置して表示装置とした際に上記透明樹脂基板と少なくとも一部が平面視上重なり、かつ、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の表示装置とすることができるものであれば特に限定されるものではなく、本発明の表示装置の種類等に応じて適宜設定されるものである。
本発明においては、なかでも上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視形状が同一であることが好ましい。上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の表示装置とすることが容易だからである。
また、上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視形状が同一である場合、透明電極基板および対向電極基板を対向配置して表示装置とした際に、上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の少なくとも一部が平面視上重なるものであれば特に限定されるものではないが、本発明においては、平面視上完全に重なるものであることが好ましい。後述する「B.電気泳動表示装置の製造方法」の項に記載の製造方法を用いて本発明の表示装置を容易に形成することができるからである。
(2)対向電極
本発明における対向電極は、上記対向樹脂基板の一方の表面上に形成されるものである。
このような対向電極としては、上記表示装置が電気泳動表示装置である場合には、透明であっても良いが、通常、不透明である。また、上記表示装置が液晶表示装置である場合には透明であることが好ましい。
上記対向電極を構成する材料としては、所望の導電性を有する導電性材料であれば特に限定されるものではなく、表示装置に一般的に用いられる透明導電材料や不透明導電材料を用いることができる。
上記透明導電材料としては、透明性を有する導電性材料であれば特に限定されるものではなく、例えば、酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アルミニウム亜鉛(AZO)等の導電性酸化物、Au、Ni、Ag等の金属、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体のような導電性高分子、カーボンナノチューブやグラフェン等を用いることができる。
上記不透明導電材料としては、Cu、Ag、Au、Pt、Al、Cr、Co、Ni、Snといった金属、APC(Ag、Pd、Cuを含む合金)等の上述した金属の合金、MAM(モリブデン膜、アルミニウム・ネオジウム合金膜およびモリブデン膜がこの順に積層された複層金属膜)等が挙げられる。
上記対向電極の厚さとしては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、15nm〜10μmの範囲内であることが好ましい。
また、上記対向電極が透明性を有するものである場合、対向電極の可視光領域における透過率が50%〜99%となる厚さであることが好ましく、中でも上記透過率が70%〜95%となる厚さであることが好ましい。
上記厚さが上述の範囲内であることにより、上記対向電極を均一な厚さで形成することが容易であるからである。
なお、透過率の測定方法としては、対向樹脂基板の透過率の測定方法と同様とすることができる。
上記対向電極の形成箇所としては、上記透明電極基板に含まれる透明電極と共に用いることにより、表示媒体層に含まれる電気応答性材料を制御することができるものであれば特に限定されるものではなく、一般的な表示装置における電極の形状とすることができる。
具体的には、情報を表示する領域内の全面を覆うように形成されるものであっても良く、上記領域内にパターン状に形成されるものであっても良い。
本発明においては、なかでも、対向電極および透明電極のいずれか一方を共通電極として用い、他方を共通電極に対する画素電極として上記領域内にパターン状に形成して用いる場合には、対向電極を画素電極として用い、透明電極を共通電極として用いることが好ましい。
上記領域内にパターン状に形成された対向電極を外部接続端子を介して回路基板と接続することにより、電気応答性材料の制御を容易に行うことができるからである。また、外部接続端子の圧着不良の少ないものとすることができるとの本発明の効果をより効果的に発揮でき、情報の表示を精度良く行うことが可能となるからである。
上記対向電極の形成方法としては、対向樹脂基板上に対向電極を直接形成する場合は、上述した非透明導電材料および透明導電材料等を金属マスク等を用いたスパッタリング法、真空蒸着法、CVD法、塗布法、エッチング法、メッキ法等で対向樹脂基板上にパターン状に形成する方法等を挙げることができる。
(3)外部接続端子
本発明における外部接続端子は、上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成されるものであり、上記導電接続部を介して上記対向電極と接続されるものである。
また、上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されるものである。
なお、接続されるとは、電気的に接続されることをいうものである。
ここで、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されるとは、透明電極基板および対向電極基板が対向配置されて表示装置を形成した状態において、上記外部接続端子の平面視上の少なくとも一部が、上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されることをいうものであるが、通常、上記外部接続端子の平面視上の全てが上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されるものである。上記外部接続端子および回路基板の接続端子間に十分な圧力を付与することができ、外部接続端子の圧着不良のより少ないものとすることができるからである。
また、上記外部接続端子は、少なくとも透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されるものであるが、表示媒体層、透明電極および対向電極の少なくとも一つと平面視上重なるように形成されることが好ましく、なかでも、表示媒体層と平面視上重なるように形成されることが好ましく、特に、表示媒体層、透明電極および対向電極の全てと平面視上重なるように形成されることが好ましい。
また、上記外部接続端子が表示媒体層、透明電極および対向電極等の各構成と平面視上重なる場合、上記外部接続端子の上記各構成との間の平面視上の重なりについては、外部接続端子の平面視上の少なくとも一部が、上記各構成と平面視上重なるものであれば特に限定されるものではないが、外部接続端子の平面視上の全てが、上記各構成と平面視上重なることが好ましい。
表示装置の外部接続端子が形成される領域に段差部が存在しないまたは段差部の段差のより小さいものとすることができる。このため、表示装置および回路基板を圧着した場合に、上記外部接続端子および回路基板の接続端子間に十分な圧力を付与することができ、外部接続端子の圧着不良のより少ないものとすることができるからである。
また、透明電極を共通電極として用いる場合、通常、共通電極は透明樹脂基板の全面に形成されることから、外部接続端子と平面視上重なるものとすることで、外部接続端子が形成された領域に開口部を有するように共通電極をパターニングする工程を不要とすることができる場合がある。よって、形成容易なものとすることができるからである。
なお、外部接続端子と平面視上重なる表示媒体層は、通常、表示媒体が隔壁部や封止用シール層と上記透明電極基板および対向電極基板とにより封入されているものである。
また、外部接続端子が非表示領域内に形成される場合、外部接続端子と平面視上重なる対向電極は、表示領域内に形成される対向電極と接続されるものであっても良いが、通常、表示領域内の対向電極とは絶縁され、島状に形成されるものである。
また、既に説明した図2は、外部接続端子が、表示体媒体層、透明電極および対向電極の全てと平面視上重なるように形成される例を示すものである。
上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成される外部接続端子の数としては、上記外部接続端子の少なくとも1つを含むものであれば良いが、上記外部接続端子の全てを含むものであることが好ましい。本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
上記外部接続端子が平面視上重なるように形成される対象となる透明樹脂基板としては、透明電極基板および対向電極基板が対向配置されて表示装置を形成した状態において、上記透明電極基板に含まれるものであり、外部接続端子の圧着不良の少ないものとすることができるものであれば良く、例えば、上記表示媒体層を挟持する透明樹脂基板と連続的に形成されていないもの、すなわち、島状に形成されるものであっても良いが、通常、上記表示媒体層を挟持する透明樹脂基板と連続的に形成されるものである。
上記外部接続端子の形成箇所としては、透明電極基板および対向電極基板が対向配置された状態において、上記透明樹脂基板と平面視上重なる箇所であれば特に限定されるものではなく、一般的な表示装置と同様の形成箇所とすることができる。例えば、対向樹脂基板の外周端等の上記非表示領域内とすることができる。
上記外部接続端子を構成する材料としては、所望の導電性を示すことができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、上記透明導電材料および不透明導電材料を用いることができるが、上記表示装置が電気泳動表示装置である場合、および上記表示装置が液晶表示装置である場合において上記外部接続端子が上記表示媒体層により情報が表示される表示領域の周囲の非表示領域に形成される場合には、不透明導電材料であることが好ましく、なかでも、Cuが好ましい。導電性に優れ、また、低コストであるからである。
上記外部接続端子の厚みとしては、所望の導電性を示すことができるものであれば特に限定されるものではない。具体的には、上記対向電極と同様とすることができる。
上記外部接続端子の平面視形状としては、上記回路基板と安定的に接続できるものであれば特に限定されるものではないが、四角形状等の矩形状や円形状とすることができる。
また、上記外部接続端子の平面視サイズとしては、表示装置に一般的に用いられるものと同様とすることができる。例えば、上記外部接続端子の形状が長方形状である場合、上記外部接続端子をパターニングするパターニング精度や圧着時のアライメント精度によって、適宜調整できるが、長辺の長さが100μm〜1000μmの範囲内であり、短辺の長さが10μm〜1000μmの範囲内であることが好ましい。上記サイズであることにより、外部接続端子のパターニングや圧着時のアラインメントの容易なものとすることができるからである。また、外部接続端子が形成される対向電極基板のサイズを小さいものとすることができ、低コスト化を図ることができるからである。
上記外部接続端子の形成方法としては、上記対向樹脂基板の他方の表面上に所望の形状で形成できる方法であれば特に限定されるものではない。例えば、貫通孔が形成された対向樹脂基板を準備した後、上記導電接続部と同時形成する方法を用いることができる。
具体的には、図5(a)に例示するように上記対向電極2bが形成された対向樹脂基板2aを準備し、対向樹脂基板2aの両面にドライフィルムレジスト(DFR)を配置し、露光現像を行うことにより、所定のレジストパターン13を形成する。次に、レジストパターン13から露出する部分をウェットエッチングし、貫通孔12を形成する(図5(b))。次いで、貫通孔12および外部接続端子を形成する箇所に開口部を有するパターン状にレジストパターン13を形成し(図5(c))、上記外部接続端子2cを構成する材料からなる層を形成することにより、導電接続部2dおよび外部接続端子2cを同時形成する方法を用いることができる(図5(d))。
なお、図5中の符号については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
上記外部接続端子を構成する材料からなる層を形成する方法としては、上記対向電極の形成方法と同様の方法を用いることができる。また、上記対向電極等から給電することによるめっき法により形成する方法を用いても良い。
(4)導電接続部
本発明における導電接続部は、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、上記対向電極および上記外部接続端子を接続するものである。
上記導電接続部を構成する材料としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、上記外部接続端子と同様とすることができる。本発明においては、上記外部接続端子と同一であることが好ましい。上記外部接続端子と同時に形成することが容易であり、上記導電接続部の形成の容易なものとすることができるからである。
上記導電接続部の上記貫通孔内での形成箇所としては、上記対向電極および外部接続端子を安定的に接続可能なものであれば特に限定されるものではなく、上記貫通孔内の全空間を充填するように形成されるものであっても良く、既に説明した図2に示すように上記貫通孔内の一部の空間に充填されるものであっても良い。
上記貫通孔の平面視上の形成箇所としては、上記対向電極および外部接続端子を安定的に接続可能なものであれば特に限定されるものではないが、通常、上記対向電極と平面視上重なる箇所である。
上記貫通孔の平面視形状としては、上記対向電極および上記外部接続端子を安定的に接続することができるものであれば良いが、通常、円形状である。
また、上記貫通孔の平面視サイズとしては、上記貫通孔の平面視形状が円形状である場合には、例えば、直径1μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、なかでも、直径10μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記サイズが上述の範囲内であることにより、対向電極および外部接続端子の導通の容易なものとすることができるからである。また、貫通孔付近での表示不良の少ないものとすることができるからである。
上記導電接続部は、上記対向電極および上記外部接続端子を接続できるものであれば貫通孔内にのみ形成されるものであっても良いが、必要に応じて、上記対向樹脂基板の他方の表面上にも形成されるものであっても良い。例えば、貫通孔が外部接続端子と平面視上重ならない箇所に形成される場合であっても、上記対向電極および上記外部接続端子を容易に接続できるからである。
上記導電接続部の上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された部位の膜厚としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、上記外部接続端子と同様とすることができる。本発明においては、上記外部接続端子と同一の膜厚であることが好ましい。上記外部接続端子と同時に形成することが容易であり、上記導電接続部の形成の容易なものとすることができるからである。
上記導電接続部の形成方法としては、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成でき、上記対向電極および上記外部接続端子を接続するように形成可能な方法であれば特に限定されるものではなく、上記外部接続端子の形成方法と同様の方法を用いることができる。
(5)対向電極基板
本発明における対向電極基板は、対向樹脂基板、対向電極、外部接続端子および導電接続部を有するものであるが、必要に応じて、他の構成を有するものであっても良い。
このような他の構成としては、例えば、上記導電接続部を覆う絶縁材料からなるカバー層等を挙げることができる。
2.透明電極基板
本発明における透明電極基板は、透明樹脂基板および透明電極を有するものである。
(1)透明樹脂基板
本発明における透明樹脂基板は、上記透明電極等を支持するものである。
このような透明樹脂基板を構成する材料としては、透明性を有し、かつ、上記透明電極等を安定的に支持できる樹脂材料であれば特に限定されるものではなく、表示装置に一般的に用いられるものを用いることができる。具体的には、上記「1.対向電極基板」の項に記載の透明樹脂材料を用いることができる。
上記透明樹脂基板の可視光領域における透過率、厚みおよび平面視形状については、上記「1.対向電極基板」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
(2)透明電極
本発明における透明電極は、上記透明樹脂基板の一方の表面上に形成されるものである。
このような透明電極を構成する材料としては、透明性を有するものであれば特に限定されるものではなく、表示装置に一般的に用いられるものを用いることができる。具体的には、上記「1.対向電極基板」の項に記載の透明導電材料を用いることができる。
上記透明電極の厚み、形成箇所および形成方法としては、上記「1.対向電極基板」の「(2)対向電極」の項に記載の内容と同様とすることができるのでここでの説明は省略する。
(3)透明電極基板
本発明における透明電極基板は、透明樹脂基板および透明電極を有するものであるが、必要に応じて、他の構成を有するものであっても良い。
3.表示媒体層
本発明における表示媒体層は、電気応答性材料を含む表示媒体が封入されたものである。
上記電気応答性材料としては、透明電極および対向電極間に印加された電圧または電界に応答するものであれば特に限定されるものではなく、電気泳動体や液晶を挙げることができる。
本発明においては、なかでも電気泳動体であることが好ましい。
上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の表示装置とすることが容易だからである。
上記電気泳動体を含む表示媒体が封入された表示媒体層としては、具体的には、特許第5267955号公報に記載されるような、透明電極基板および対向電極基板の少なくともいずれか一方に設けられた隔壁部内に、電気泳動体および液体媒体を含む表示媒体が封入されたもの(セル型電気泳動表示媒体層)、特開2013−195460号公報に記載されるような、樹脂層内に、電気泳動体として異なる2色の相が互いに異なる帯電特性を有する2色相球状粒子(ツイストボール)および低極性溶媒を含む表示媒体が封入されたもの(ツイストボール型電気泳動表示媒体層)、特開2011−170019号公報に記載するような、樹脂内に固定されたマイクロカプセル内に、電気泳動体および水やアルコール系溶媒等の液体媒体を含む表示媒体が封入されたもの(マイクロカプセル型電気泳動表示媒体層)、特許文献1に記載するような、透明電極基板および対向電極基板の少なくともいずれか一方に設けられた隔壁部内に、電気泳動体および気体媒体を含む表示媒体が封入されたもの(粉流体型電気泳動表示媒体層)等を挙げることができる。
本発明においては、なかでもセル型電気泳動表示媒体層であること、すなわち、本発明の表示装置がセル型電気泳動表示装置であることが好ましい。上記セル型電気泳動表示媒体層は、電気泳動体および液体媒体を含む表示媒体が上記透明電極基板または対向電極基板のいずれか一方に設けられた隔壁部により区画されたセル型の構造内に封入されていることにより、電気泳動体の沈降、偏在に起因する表示不良の少ないものとすることができ、特にコントラストの低下が抑制されたものとすることが容易であるためである。
また、マイクロカプセル型電気泳動表示媒体層では、透明電極基板上にマイクロカプセル型表示媒体層を形成したマイクロカプセルシートを形成し、そのマイクロカプセルシートから表示領域に相当する形状を切り出し、対向基板上に貼り合わせる方法が一般的に用いられている。
これに対して、セル型電気泳動表示媒体層を含むセル型電気泳動表示装置は、透明電極基板、表示媒体層および対向電極基板がこの順で積層した積層体を形成した後、その積層体から切り出す切断工程が必須である。このため、積層体から透明樹脂基板および対向樹脂基板を同時に切断することが容易であり、上述のような上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の表示装置とすることに特に適しているからである。
また、電気泳動体を含む表示媒体が封入される隔壁部は形成位置の調整が容易であるため、例えば、基板上に隔壁部および封止用シール層等を所望の精度で形成することができる。このような封止用シール層等が形成された基板を用いた場合には、積層体から表示装置を切り出すことのみで、封止用シール層により表示媒体層が封止された表示装置を容易に得ることができる。このように、別途追加の工程を設けることなく、種々の機能を追加することが容易だからである。
上記セル型電気泳動表示媒体層に用いられる隔壁部は、電気泳動体および液体媒体を含む表示媒体を封入するセルを区画するものである。上記隔壁部により区画されるセルの平面視上の形状としては、所望の情報を表示可能なものであれば特に限定されるものではないが、例えば、円、格子、六角形、三角形等の多角形等とすることができる。
また、全てのセルが同一の平面視上の形状を有するものであってもよく、セルごとに平
面視上の形状が異なるものであってもよい。また、セルの大きさは全て同一であってもよ
く、セルごとに異なっていてもよい。
上記隔壁部の厚さとしては、5μm〜100μmの範囲内とすることができ、なかでも10μm〜50μmの範囲内であることが好ましい。上記厚さが上述の範囲内であることにより、十分な表示特性、特にコントラストに優れたものとすることができるからである。また、駆動電圧が低く、厚みの薄い表示装置とすることができるからである。
隔壁部の断面形状としては、例えば、矩形、台形などが挙げられる。
また、上記隔壁部のパターン開口率は高いことが好ましい。隔壁部により区画される単位セル当たりの面積が広くなるため、画像の表示領域が広くなり、高いコントラストを得ることができるからである。具体的には、上記パターン開口率が、70%以上であることが好ましく、特に90%以上であることが好ましい。
このとき、上記隔壁部により区画されるセルの大きさとしては、セルピッチとして、0.05mm〜1mmの範囲内、中でも0.1mm〜0.5mmの範囲内が好ましい。
なお、セルピッチとは、隣接するセルの中心間距離をいう。
上記隔壁部を構成する材料としては、電気泳動体および液体媒体を安定的に封入できるものであれば特に限定されるものではないが、熱硬化性樹脂、感光性樹脂、感光性樹脂から成るドライフィルムレジスト等を挙げることができる。なかでも所望の形状を有するセルを形成するための隔壁部を、フォトリソグラフィ法を用いて容易に形成可能であるという点から、感光性樹脂から成るドライフィルムレジストが好ましい。感光性樹脂としては、ネガ型感光性樹脂が好ましく、例えば、感光性ポリイミド樹脂、アクリル系樹脂、感光性フェノール樹脂、感光性エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
上記隔壁部の形成方法としては、所望の形状の隔壁部を精度良く形成できる方法であれば特に限定されるものではなく、一般的なセル型電気泳動表示装置と同様の方法を用いることができる。
具体的には、対向電極基板の対向電極を有する表面全体にドライフィルムレジスト膜をラミネートし、露光および現像を行うフォトリソグラフィ法、対向電極基板の対向電極を有する表面全体に隔壁部を構成する材料を塗布し凹凸版を押圧する型転写法、隔壁部を構成する材料を用いて印刷する印刷法等を用いることができる。また、隔壁部を構成する材料を用いてメッシュ加工の構造物を別途形成し、上記構造部を隔壁部として対向電極基板の対向電極を有する表面に貼合する方法を用いることも可能である。
なお、各種形成方法における条件等については特に限定されず、使用される隔壁部を構成する材料に応じて適宜設定される。
上記セル型電気泳動表示媒体層に用いられる隔壁部は、透明電極基板および対向電極基板の少なくともいずれか一方の基板に設けられるものであるが、他方の基板との接着方法としては、表示媒体を隔壁部内に安定的に封入できる方法であれば特に限定されるものではない。
例えば、熱可塑性材料からなる接着層を隔壁部上に形成し、接着層を介して隔壁部および他方の基板を接着する方法を挙げることができる。
上記隔壁部上に形成される接着層の膜厚としては、1μm〜100μmの範囲内、なかでも1μm〜50μmの範囲内、特に1μm〜10μmの範囲内であることが好ましい。
上記膜厚が上述の範囲内であることにより、透明電極基板および対向電極基板を十分な接着力で貼り合わせることができるからである。また、表示装置の厚みを薄いものとすることができ、駆動電圧の低いものとすることができるからである。
上記隔壁部上に接着層を形成する方法としては、特に限定されないが、例えば以下の方法を用いることができる。
まず、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる転写フィルム基材に、接着剤を塗工し、接着層を片面に有する転写フィルムを形成する。次に、上記転写フィルムの接着層側表面を隔壁部の頂部表面と合せ、転写フィルムの自重のみがかかる状態で、あるいは、さらに所定の押圧力を受けながら、接着剤の軟化温度以上の温度で加熱し、転写フィルムを剥離する。上記の方法により、隔壁部上に接着層を熱転写することができる。
上記セル型電気泳動表示媒体層に含まれる表示媒体は、電気泳動体および液体媒体を含むものである。
上記電気泳動体としては、有色または無色、あるいは白色の無機顔料の粒子、有機顔料の粒子を用いることができる。無機顔料粒子としては、鉛白、亜鉛華、リトポン、二酸化チタン、硫化亜鉛、酸化アンチモン、炭酸カルシウム、カオリン、雲母、硫酸バリウム、グロスホワイト、アルミナホワイト、タルク、シリカ、ケイ酸カルシウム、カドミウムイエロー、カドミウムリトポンホワイト、黄色酸化鉄、チタンイエロー、チタンバリウムイエロー、カドミウムオレンジ、カドミウムリトポンオレンジ、モリブデートオレンジ、ベンガラ、鉛丹、銀朱、カドミウムレッド、カドミウムリトポンレッド、アンバー、褐色酸化鉄、亜鉛鉄クロムブラウン、クロムグリーン、酸化クロム、ピリジアン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、チタンコバルトグリーン、紺青、コバルトブルー、群青、セルリアンブルー、コバルトアルミニウムブルー、コバルトバイオレット、カーボンブラック、鉄黒、マンガンフェライトブラック、コバルトフェライトブラック、銅クロムブラック、銅クロムマンガンブラック、黒色低次酸化チタン(チタンブラック)、アルミニウム粉、銅粉、鉛粉、錫粉、亜鉛粉等を用いることができる。また、有機顔料粒子としては、ファストイエロー、ジスアゾイエロー、縮合アゾイエロー、アントラピリミジンイエロー、イソインドリンイエロー、銅アゾメチンイエロー、キノフタロインイエロー、ベンズイミダゾロンイエロー、ニッケルジオキシムイエロー、モノアゾイエローレーキ、ジニトロアニリンオレンジ、ピラゾロンオレンジ、ペリノンオレンジ、ナフトールレッド、トルイジンレッド、パーマネントカーミン、ブリリアントファストスカーレッド、ピラゾロンレッド、ローダミン6Gレーキ、パーマネントレッド、リソールレッド、ボンレーキレッド、レーキレッド、ブリリアントカーミン、ボルドー10B、ナフトールレッド、キナクリドンマゼンタ、縮合アゾレッド、ナフトールカーミン、ペリレンスカーレッド、縮合アゾスカーレッド、ベンズイミダゾロンカーミン、アントラキノニルレッド、ペリレンレッド、ペリレンマルーン、キナクリドンマルーン、キナクリドンスカーレッド、キナクリドンレッド、ジケトピロロピロールレッド、ベンズイミダゾロンブラウン、フタロシアニングリーン、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、アルカリブルートーナー、インダントロンブルー、ローダミンBレーキ、メチルバイオレットレーキ、ジオキサジンバイオレット、ナフトールバイオレット等が挙げられる。また、電気泳動体として、単独、または、2種類以上を使用してもよい。
上記液体媒体としては、上記電気泳動体を安定的に分散できるものであれば良く、セル型電気泳動表示媒体層を用いた電気泳動表示装置に一般的に使用される分散液等を用いることができる。
上記分散液としては、電気泳動体が均一に分散されれば特に制限は無く、公知の分散液を用いることができる。具体的には、芳香族炭化水素として、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ドデシルベンゼン等のアルキルベンゼン誘導体、フェニルキシリルエタン、1,1−ジトリルエタン、1,2−ジトリルエタン、1,2−ビス(3,4−ジメチルフェニルエタン)(BDMF)等のジアリルアルカン誘導体、ジイソプロピルナフタレン等のアルキルナフタレン誘導体、モノイソプロピルフェニル、イソプロピルフェニル、イソアミルビフェニル等のアルキルビフェニル誘導体、各種割合にて水素化されたターフェニル誘導体、ジベンジルトルエン等のトリアリルジメタン誘導体、ベンジルナフタレン誘導体、フェニレンオキサイド誘導体、ジアルリアルキレン誘導体、アリルインダン誘導体、ポリ塩化ビフェニル誘導体、ナフテン系炭化水素等が挙げられる。また、ヘキサン、シクロヘキサン、ケロシン、アイソバー、パラフィン系炭化水素等の脂肪族炭化水素類、クロロホルム、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ジクロロメタン、臭化エチル等のハロゲン化炭化水素類、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリシクロヘキシル等のリン酸エステル類、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジウラシル、フタル酸ジシクロヘキシル等のフタル酸エステル類、オレイン酸ブチル、ジエチレングリコールジベンゾエート、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、トリメリット酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエチレン、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、酢酸エチル等のカルボン酸エステル類、塩素化パラフィン、N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−ターシャリオクチルアニリン等が挙げられる。また、本発明において、上記の分散液を単独、または、2種類以上を混合して使用することができる。
また、上記表示媒体は、電気泳動体および液体媒体の他に、染料等を含んでいても良い。
上記染料としては、特に制限は無く、公知の染料を用いることができる。具体的には、スピリットブラック(SB、SSBB、AB)、ニグロシンベース(SA、SAP、SAPL、EE、EEL、EX、EXBP、EB)、オイルイエロー(105、107、129、3G、GGS)、オイルオレンジ(201、PS、PR)、ファーストオレンジ、オイルレッド(5B、RR、OG)、オイルスカーレット、オイルピンク312、オイルバイオレット#730、マクロレックスブルーRR、スミブラストグリーンG、オイルブラウン(GR、416)、スーダンブラックX60、オイルグリーン(502、BG)、オイルブルー(613、2N、BOS)、オイルブラック(HBB、860、BS)、バリファーストトイエロー(1101、1105、3108、4120)、バリファーストオレンジ(3209、3210)、バリファーストレッド(1701l、1702)、バリファーストブラック(1802、1807、3804、3810、3820、3830)等の染料を適宜選択して含有させることにより、イエロー、マゼンダ、シアンの各色の表示媒体とすることができる。
上記セル型電気泳動表示媒体層に含まれる表示媒体の充填方法としては、例えば以下の方法により行うことができる。まず、隔壁部の頂部表面に接着層が形成された状態の基板に対し、上記表示媒体を含むインクをディスペンサあるいはインクジェット、ダイコート等から滴下し、中央スキージあるいはドクターブレード、ドクターナイフ等によって面内均一となるようにインキを塗工し、さらに両端スキージあるいはドクターブレード、ドクターナイフ等によって、セルからはみ出た余剰分のインクを掻き取り、最後にワイパによって一辺側に集まった余剰分のインクを掻き取ることにより、セル内のみにインクを充填させることができる。
4.表示装置
本発明の表示装置は、透明電極基板、対向電極基板および表示媒体層を有するものであるが、必要に応じて他の部材を有するものであっても良い。
このような他の部材としては、例えば、上記透明電極基板および対向電極基板の外周に形成される封止用シール層や、上記透明樹脂基板の透明電極が形成された面と反対側の面である他方の表面上に形成される、バリアフィルム、透明無機蒸着膜等のバリア層、紫外線カットフィルム、防眩層(AG層)、傷防止層(HC層)、反射防止層(AR層)、上記対向電極基板の対向電極が形成された面と反対側の面である他方の表面上に形成されるバリアフィルム、透明無機蒸着膜等のバリア層、紫外線カットフィルム等の機能層等を挙げることができる。
なお、これらの他の部材としては、表示装置に一般的に使用されるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明の表示装置の製造方法としては、上記表示装置を安定的に得ることができる方法であれば特に限定されるものではなく、公知の表示装置の製造方法を用いることができる。
具体的には、後述する「B.電気泳動表示装置の製造方法」の項に記載の方法と同様の方法を用いることができる。
B.電気泳動表示装置の製造方法
次に、本発明の電気泳動表示装置の製造方法について説明する。
本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、透明樹脂基板および上記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、対向樹脂基板および上記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、電気泳導体を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、を有し、上記対向電極基板は、上記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、上記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、上記対向電極および上記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有する電気泳動表示装置の製造方法であって、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された積層体を準備する準備工程と、上記積層体に含まれる上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視上同一箇所を同時に切断することにより上記積層体から電気泳動表示装置を切り出す切断工程と、を有し、上記切断工程は、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なる状態が維持されるように上記積層体を切断するものであることを特徴とするものである。
このような本発明の電気泳動表示装置の製造方法を図を参照して説明する。図6は本発明の電気泳動表示装置の製造方法の一例を示す工程図である。本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、図6(a)に例示するように、透明電極基板1および対向電極基板2を準備し、対向電極基板2上に表示媒体層3を形成した後(図6(b))、上記表示媒体層3上に透明電極基板1を積層することにより、透明樹脂基板1aおよび上記透明樹脂基板1aの一方の表面上に形成された透明電極1bを有する透明電極基板1と、対向樹脂基板2aおよび上記対向樹脂基板2aの一方の表面上に形成された対向電極2bを有する対向電極基板2と、電気泳導体を含む表示媒体3aが封入された表示媒体層3と、を有し、上記対向電極基板2は、上記対向樹脂基板2aの他方の表面上に形成された外部接続端子2cと、上記対向樹脂基板2aに設けられた貫通孔12内および対向樹脂基板の他方の表面上に形成され、上記対向電極2bおよび上記外部接続端子2cを接続する導電接続部2dと、を有し、上記透明樹脂基板1aおよび上記対向樹脂基板2aが、上記透明電極1bおよび上記対向電極2bにより上記表示媒体層3を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子2cが上記透明樹脂基板1aと平面視上重なるように形成された電気泳動表示装置10を含む積層体30を準備し(図6(c))、上記積層体30に含まれる上記透明樹脂基板1aおよび上記対向樹脂基板2aの平面視上同一箇所であるXの箇所を同時に切断し、かつ、上記外部接続端子2cが上記透明樹脂基板1aと平面視上重なる状態が維持されるように上記積層体30を切断することにより上記積層体30から電気泳動表示装置10を切り出す方法を挙げることができる(図6(d))。
なお、この例においては、上記表示媒体層3として電気泳動体および液体媒体を含む表示媒体3aが封入されたセル型電気泳動表示媒体層を形成するものである。図6(b)においては、対向電極基板2上に隔壁部3bを形成し、隔壁部3bにより区画されたセル内に少なくとも表示媒体3aが充填されセル型電気泳動表示媒体層3が形成されるように表示媒体3aを配置するものである。また、上記透明電極1bおよび上記対向電極2bにより上記表示媒体層3を含む表示媒体3aを挟持するものである(図6(c))。また、上記対向電極基板2は、上記対向樹脂基板2aの外周に封止用シール層4が形成されているものである。
なお、図6(c)が準備工程であり、図6(d)が切断工程である。
図7は本発明の電気泳動表示装置の製造方法の他の例を示す工程図である。本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、図7(a)に例示するように、上記積層体30として2以上の電気泳動体表示装置10を含む多面付積層体30を準備し、Xの箇所で上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視上同一箇所を同時に切断するように、多面付積層体30を切断することにより2以上の電気泳動体表示装置10を切り出すものである(図7(b))。
なお、図7(a)が準備工程であり、図7(b)が切断工程である。
本発明によれば、上記準備工程および切断工程を有することにより、上述のような上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造を有する表示装置を容易に得ることができる。
本発明の電気泳動表示装置の製造方法は、上記準備工程および切断工程を有するものである。
以下、本発明の電気泳動表示装置の製造方法の各工程について説明する。
1.準備工程
本発明における準備工程は、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置され、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された積層体を準備する工程である。
このような積層体を構成する透明電極基板、対向電極基板および表示媒体層としては、上記「A.表示装置」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本工程における積層体の形成方法としては、上記透明電極基板および上記対向電極基板が、上記透明電極および上記対向電極により上記表示媒体層を挟持するように対向配置された積層体、すなわち、上述の表示装置として電気応答性材料が電気泳動体である電気泳動表示装置を含む積層体を得ることができる方法であれば特に限定されるものではない。
例えば、透明電極基板、表示媒体層および対向電極基板を別個に形成した後、これらの各構成をこの順で積層する方法や、既に説明した図6に示すように、透明電極基板または対向電極基板のいずれか一方の電極基板上に表示媒体層を形成し、その後、他方の基板を表示媒体層上に積層する方法等を挙げることができる。
本工程により形成される積層体は、少なくとも1の電気泳動表示装置を含むものであれば特に限定されるものではないが、既に説明した図7に示すように2以上の電気泳動表示装置が多面付された多面付積層体であることが好ましい。本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
なお、多面付積層体としては、例えば、既に説明した図7に示すように隣接する表示装置に含まれる透明樹脂基板同士および対向樹脂基板同士が連結した構造を有するものを挙げることができる。
2.切断工程
本発明における切断工程は、上記積層体に含まれる上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視上同一箇所を同時に切断することにより上記積層体から電気泳動表示装置を切り出す工程である。
また、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なる状態が維持されるように上記積層体を切断する工程である。
本工程において、上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なる状態が維持されるように上記積層体を切断するとは、上記積層体を切断することにより得られる表示装置に含まれる外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されているように上記積層体を切断することをいうものである。
本工程において、上記積層体に含まれる上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視上同一箇所を同時に切断するとは、上記積層体に含まれる上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の切断箇所として平面視上同一箇所である同一切断箇所を含み、かつ、上記同一切断箇所の少なくとも一部について、上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の両基板を同時に切断することをいうものである。
また、同時に切断するとは、両基板を同じタイミングで切断することをいうものであり、上記両基板の切断箇所に含まれる複数の平面視上同一箇所を同じタイミングで切断するものに限定されるものではない。
具体的には両基板の平面視形状を同一の長方形状となるように同時に切断する場合には、各辺について両基板を同じタイミングで切断するものとすることができ、必ずしも両基板の切断箇所である4辺を同時に切断するものに限定されるものではない。
上記同一切断箇所としては、上記積層体に含まれる上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の切断箇所の少なくとも一部を含むものであれば特に限定されるものではないが、上記切断箇所の全てを含むものであること、すなわち、上記透明樹脂基板および上記対向樹脂基板の平面視形状が同一となるように切断することが好ましい。上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の表示装置を容易に得ることができるからである。
本工程において同時に切断される箇所としては、上記同一切断箇所の少なくとも一部を含むものであれば特に限定されるものではないが、上記同一切断箇所の全てを含むものであることが好ましい。上記外部接続端子が上記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された構造の表示装置を容易に得ることができるとの効果をより効果的に発揮できるからである。
上記切断方法としては、上記積層体を所望の形状に切断できる方法であれば特に限定されるものではなく、表示装置の製造に一般的に用いられる切断方法を使用することができる。
具体的には、レーザー照射または回転刃、カッターナイフ、超音波カッター、を備える切断装置、抜型を用いる打抜き方法、はさみ等を用いることができる。
本工程により得られる電気泳動表示装置としては、上記「A.表示装置」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明について、実施例および比較例を挙げてより詳細に説明する。
[実施例1]
以下の方法により、セル型電気泳動表示装置を作製した。
1.透明電極基板形成工程
厚さ100μmのPETフィルム(東洋紡製A4100)の一方の面の全面に、厚さ0.2μmの酸化インジウムスズ(ITO)蒸着膜を成膜し、透明電極として共通電極が形成された透明電極基板を得た。
2.対向電極基板形成工程
厚さ38μmのポリイミドフィルムの一方の面に厚さ5μmのCu電極が画素電極(対向電極)としてパターン状に形成され、ポリイミドフィルムに50μmφの貫通孔を設け、貫通孔を介して、画素電極と接続された厚さ10μmのCu電極の外部接続端子が他方の面に形成された対向電極基板を得た。
3.セル型電気泳動表示媒体層形成工程
対向電極基板の画素電極上に、ネガ型感光性樹脂材料(デュポンMRCドライフィルムレジスト(株)社製、ドライフィルムレジスト)を30μmの膜厚となるようにラミネートし、100℃下1分間の条件で加熱し、露光マスクを使用して露光(露光量500mJ/cm)し、その後、1%KOH水溶液を用いた現像を30秒行った。その後、200℃下60分間の条件でポストベークすることで、画素電極上に隔壁部を形成した。形成された隔壁部は、ピッチ600μm、開口90%の格子形状であった。
次に、一方の面に熱可塑性樹脂からなる接着層を有する転写フィルムを準備し、接着層側が隔壁部の頂部と接する様にして隔壁部上に載せた。この状態で所定の押圧力を掛けながら接着層の周辺がその軟化温度を超える温度(100℃程度)になるまで加温し、隔壁部の頂部上に接着層を熱転写した。接着層の厚さは10μmであった。
続いて、隔壁部により区画されたセル内に、以下の成分を有する表示媒体(インク)をディスペンサから滴下し、ウレタン製スキージを用いてスキージ処理をして、各セル内にインクを充填した。余剰分のインクをさらにウレタン製スキージで掻き取り、さらにロールワイパにて拭き取り、セル型電気泳動表示媒体層を形成した。
<表示媒体(インク)成分>
・電気泳動粒子(二酸化チタン)・・・60重量部
・分散液 ・・・40重量部
4.貼合工程
透明電極基板の共通電極側表面を隔壁部頂部の接着層上に載せ、大気圧下(常圧雰囲気下)で、所定の押圧力を付与しつつ、接着層の周辺が100℃程度になるまで加熱し、接着層を介して対向電極基板と透明電極基板とを貼合させた多面付け積層体を得た。
5.切断工程
積層体に含まれる透明樹脂基板および対向樹脂基板の平面視上同一箇所をカッターナイフを用いて同時に切断することにより前記積層体からセル型電気泳動表示装置を切り出した。
[比較例1]
対向電極基板には、画素電極と同一平面上に画素電極と接続された外部接続端子を形成し、貫通孔は設けなかった。
また、切断工程において、透明電極基板の外部接続端子と平面視上重なる領域を切断除去した。
これら以外は、実施例1と同様にしてセル型電気泳動表示装置を得た。
[評価]
得られたセル型電気泳動表示装置に回路基板を外部接続端子を介して圧着接続して、電気泳動表示装置を動作させた結果、実施例1より得られた電気泳動表示装置では、表示領域全体が正常に動作した。
一方、比較例1より得られた電気泳動表示装置では、外部接続端子および回路基板の接続端子間が十分に圧着されていない圧着不良の不具合が生じて正常な動作ができなかった。
1a … 透明樹脂基板
1b… 透明電極
1 … 透明電極基板
2a … 対向樹脂基板
2b… 対向電極
2c … 外部接続端子
2d … 導電接続部
2 … 対向電極基板
3a … 表示媒体
3b … 隔壁部
3c … 接着層
3 … 表示媒体層
4 … 封止用シール層
10 … 表示装置
20 … 回路基板
30 … 積層体

Claims (5)

  1. 透明樹脂基板および前記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、
    対向樹脂基板および前記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、
    電気応答性材料を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、
    を有し、
    前記対向電極基板は、前記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、前記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、前記対向電極および前記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有し、
    前記透明電極基板および前記対向電極基板が、前記透明電極および前記対向電極により前記表示媒体層を挟持するように対向配置され、
    前記外部接続端子が前記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記電気応答性材料が電気泳動体であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記透明樹脂基板および前記対向樹脂基板の平面視形状が同一であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
  4. 透明樹脂基板および前記透明樹脂基板の一方の表面上に形成された透明電極を有する透明電極基板と、
    対向樹脂基板および前記対向樹脂基板の一方の表面上に形成された対向電極を有する対向電極基板と、
    電気泳導体を含む表示媒体が封入された表示媒体層と、
    を有し、
    前記対向電極基板は、前記対向樹脂基板の他方の表面上に形成された外部接続端子と、前記対向樹脂基板に設けられた貫通孔内に少なくとも形成され、前記対向電極および前記外部接続端子を接続する導電接続部と、を有する電気泳動表示装置の製造方法であって、
    前記透明電極基板および前記対向電極基板が、前記透明電極および前記対向電極により前記表示媒体層を挟持するように対向配置され、前記外部接続端子が前記透明樹脂基板と平面視上重なるように形成された積層体を準備する準備工程と、
    前記積層体に含まれる前記透明樹脂基板および前記対向樹脂基板の平面視上同一箇所を同時に切断することにより前記積層体から電気泳動表示装置を切り出す切断工程と、
    を有し、
    前記切断工程は、前記外部接続端子が前記透明樹脂基板と平面視上重なる状態が維持されるように前記積層体を切断するものであることを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
  5. 前記切断工程が、前記透明樹脂基板および前記対向樹脂基板の平面視形状が同一となるように切断するものであることを特徴とする請求項4に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
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