以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等
の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン(演出ボタン)136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
RWMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行うことで、RWMクリア(RAMの初期化)を行うことができるスイッチである。なお、RAMクリアスイッチ180は、操作を行いながらパチンコ機100の電源投入を行った場合に、所定の報知(例えば、「RAMクリアする場合はもう一度押してください」という文字表示や音、または、文字表示と音の両方)を行い、再度、操作を行った場合に、RAMクリアを行うように構成してもよい。
<遊技盤>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
演出可動体224や遮蔽装置246は、可動手段の一例に相当する。なお、可動手段として可動液晶装置(サブ液晶装置)を設けてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。本実施形態では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
主制御部300、より厳密には主制御部300の基本回路302は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、特図1表示装置212や特図2表示装置214といった図柄変動表示手段、を有し、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220の駆動(点灯および消灯動作)を制御する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234,235など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音制御回路431と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)の制御を行うためのランプ駆動回路420と、各種ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136等の押下操作を検出するスイッチセンサ426と、遮蔽装置センサ430やスイッチセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出する。また、払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図217では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234(可変入賞領域)の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の状態(ここでは閉状態)から第2の状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。
本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも電サポ状態に移行する。
電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では100/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では12秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材232aが、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234,235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てを行ってもよいが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。この電サポ状態を、大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで維持するようにしてもよいし、大当り遊技終了後、特図変動遊技が所定回数行われる間に限って維持するようにし、所定回数を越えると非電サポ状態(普図低確率状態)に移行するようにしてもよい。なお、電サポ無しの大当りに当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が、ハズレ制御状態に比べて相対的に高い状態になる。本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。すなわち、当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な遊技状態(当り制御状態)を開始する。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材が開閉動作を行うものの、可変入賞口234,235への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
特図1表示装置212および特図2表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段の一例に相当する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、図柄変動表示が終了すると停止図柄を表示する。したがって、停止図柄の表示も少なくとも実行可能な手段である。なお、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図J)を停止表示するまでを図柄変動表示としてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
装飾図柄表示装置208も、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段の一例に相当する。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄の変動表示が終了すると装飾図柄の組み合わせを表示する。したがって、装飾図柄の組み合わせの表示も少なくとも実行可能な手段である。なお、装飾図柄の図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した装飾図柄の組み合わせを停止表示するまでを装飾図柄の変動表示としてもよい。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図5(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示する一連の表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、図4に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300のRAM308には、大当り用特図1乱数カウンタ、小当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図4に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、小当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図4に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234、230やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234、230や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図4に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
また、普図始動口228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、または可変入賞口234の入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図4に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図5(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材2321の開放制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態であれば、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。この特図先読み処理については後述する。
次に、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1ハズレフラグ、第2ハズレフラグ、確変フラグ、および時短フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて第2特図表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、2R特別大当たり図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。確変フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確変フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確変フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
特図2状態更新処理が終了すると、特図1状態更新処理を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。すなわち、本実施形態のパチンコ機100は、特図2優先変動を行うものであり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、本実施形態のパチンコ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。なお、ステップS225の特図2状態更新処理に続いて先に特図2関連抽選処理を行い、それから、ステップS227の特図1状態更新処理を行い、その後、特図1関連抽選処理を行うようにしてもよい。
特図2関連抽選処理では、特図2についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。特図2関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、第2特図表示装置214が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM308に設けた特図2の保留記憶部を参照し、特図2変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を特図2の保留記憶部から取り出し、さらに特図2の保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図2の保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図2の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300のCPU304が、第2の始動情報取得手段の一例に相当する。
図8(a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値が同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することが当否判定に相当する。
次いで、特図2当否判定結果に基づいて特図2の図柄を決定する。
図8(c)は、特図決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図の停止図柄態様(図5(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」〜「特図F」を決定する。また、特図2当否判定結果が小当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの小当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果が小当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図G」または「特図H」を決定する。さらに、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置214によって停止表示されることになる特図2の図柄態様を表す情報である。
続いて、特図2決定結果に基づいて特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図2変動時間)を決定する。ここでの変動時間の決定には、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図2変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図9は、特図2変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜5で構成されており、テーブル1は特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3〜5は特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜5の各テーブルは、変動時間と、特図2変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図9に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。本実施形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図3に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図5(b)に示す“装飾図柄の組合せ1”や“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチA(以下、単に“リーチA”と称する場合がある)やスーパーリーチB(以下、単に“リーチB”と称する場合がある)は、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種であり、特定キャラクタが登場する。
装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチの種類によって、専用のキャラクタが登場する演出を行ってもよい。例えば、リーチAでは、姫のキャラクタを表示し、リーチBでは、殿様のキャラクタを表示するようにしてもよい。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図2決定結果が特図Aあるいは特図Bであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチ演出が行われ、装飾図柄表示装置208で、スーパーリーチBに発展すると15R大当りの可能性が高くなり、スーパーリーチAに発展しても15R大当りの可能性があることになる。すなわち、スーパーリーチBやスーパーリーチAは15R大当りの信頼度が他のリーチ態様よりも高いリーチ態様である。
特図2決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や、小当り図柄(特図G,H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3,装飾図柄の組合せ4)を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図2の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部300のCPU304は、時短フラグと、RAM308に記憶されている特図2の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合には、テーブル4を使用する。この場合には、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われない。
特図2決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態である場合には、特図2の保留数に関わらず、テーブル5を使用する。非電サポ状態で第2特図始動口232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースであり、特図2優先変動機では、特図1変動遊技が連続して行われている状態で特図2変動遊技が割り込んで優先消化されるケースになる。この場合には、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、テーブル5に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明したようにして、特図2変動時間を決定し、特図2関連抽選処理(ステップS229)は終了する。
続いて、特図1関連抽選処理(ステップS231)を行う。この特図1関連抽選処理で行う各処理は、上述の特図2関連抽選処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一である。すなわち、特図1関連抽選処理では、RAM308の特図1の保留記憶部から1セット分の乱数値(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)を取り出し、1セット分の乱数値(始動情報)に基づいて、特図1についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。当否判定の実行では、図8(a)および同図(b)に示す当否判定用テーブルが用いられ、特図の決定には、同図(c)に示す特図決定用テーブルが用いられる。変動時間の決定には、図10に示す変動時間決定用テーブルが用いられる。
図10は、特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル6〜9で構成されており、テーブル6は、特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A,B)であったときに用いられるテーブルであり、図9に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル7は、特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G,H)であった場合に用いられるテーブルであり、図9に示すテーブル2の内容と同じ内容である。
テーブル8および9は、特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であったときに用いられるテーブルである。特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であった場合にも、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル8を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I,J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル9を使用する。このテーブル9は、図9に示すテーブル5の内容と同じ内容である。
ステップS231の特図1関連抽選処理に続いて行われるステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の情報を設定する。
さらに、このステップS215では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図4に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図7に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップS235)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図4に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部メイン処理>
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図11(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図11(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理については、後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図11(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図11(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図11(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図12(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図12(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(演出可動体224による演出データやランプによる演出データ)をROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図12(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図12(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<特図先読み処理>
次いで、図7に示す主制御部タイマ割込処理における特図先読み処理(ステップS224)について詳述する。
図13は、特図先読み処理のうち特図2に関する処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300のCPU304は、RAM308の時短フラグを参照し、電サポ中か否かを判定する(ステップS224a)。時短フラグがオフ状態にあり非電サポ中であった場合には、特図1に関する処理のステップS224iに進み、時短フラグがオン状態にあり電サポ中であった場合には、ステップS224bに進む。ステップS224bでは、第2特図始動口232に入賞があったか否かを判定する。ここでの判定では、RAM308の特図2の保留記憶部における保留が増加したか否かを判定することによって実行される。すなわち、特図2の保留記憶の上限数(ここでは4個)以内になる第2特図始動口232への入賞があったか否かを判定する。ステップS224bにおける判定で入賞があった(特図2の保留数増加)と判定されればステップS224cへ進み、入賞がなかったと判定されれば特図先読み処理は終了になる。
ステップS224cでは、まず、RAM308に設けられた特図2の保留記憶部から、先の入賞受付処理(ステップS217)で取得した1セットの始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、最も新しい始動情報が、当該始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に先読みされる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図8(a)に示す当否判定用高確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用高確率テーブルや、同図(b)に示す当否判定用低確率テーブルの内容と同じ内容の事前判定用低確率テーブルが用意されている。ステップS224cでは、確変フラグを参照し、事前判定用高確率テーブルと事前判定用低確率テーブルのうちのいずれか一方のテーブルを選択し、選択したテーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値に基づいて当否判定の結果が大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が大当りの当否判定結果になるか否かを事前判定する。したがって、この事前判定は、当該始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
事前判定の結果が大当りの当否判定結果であれば、ステップS224eに進む。一方、大当りの当否判定結果でなければ、選択したテーブルを用いて、今度は、当否判定の結果が小当りの当否判定結果になるか否かを事前判定し(ステップS224d)、ここでの事前判定の結果が小当りの当否判定結果であればステップS224fに進み、そうでなければステップS224gに進む。
主制御部300のROM306には、図8(c)に示す特図決定用テーブルの内容と同じ内容の特図事前判定用テーブルも用意されている。その特図事前判定用テーブルを用いて、ステップS224eでは、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値に基づいて大当り図柄の事前判定を行い、ステップS224fでは、小当り用特図2乱数値に基づいて小当り図柄の事前判定を行い、ステップS224gでは、ハズレ用特図2乱数値に基づいてハズレ図柄の事前判定を行う。ステップS224e〜gにおける特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。
ステップS224e〜gに続いて、ステップS224hが実行される。主制御部300のROM306には、図9に示す特図2変動時間決定用テーブルの内容と同じ内容の特図2変動時間事前判定用テーブルも用意されている。この特図2変動時間事前判定用テーブルを用いて、ステップS224hでは、先読みした始動情報のうちの特図2変動時間決定用乱数値に基づいて特図の変動時間の事前判定を行う。ステップS224hにおける変動時間の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2変動時間事前判定結果として扱われる。なお、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。また、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい。
上述のごとく、本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。ステップS224hを実行する主制御部300のCPU304がパターン選択手段の一例に相当する。
ステップS224hの実行が完了すると、特図2に関する処理は終了になり、特図1に関する処理へ進む。
図14は、特図先読み処理のうち特図1に関する処理の流れを示すフローチャートである。
特図1に関する処理(ステップS224i〜ステップS224o)は、特図2に関する処理(ステップS224b〜ステップS224h)と同じ処理であるため説明は省略するが、この特図1に関する処理では、特図1の保留記憶部から、先の入賞受付処理(ステップS217)で取得した1セットの始動情報を先読みし、特図1当否事前判定結果、特図1事前判定結果、および特図1変動時間事前判定結果を得る。
ここで得られた、特図1又は2当否事前判定結果(特図当否事前判定結果)、特図1又は2事前判定結果(特図事前判定結果)、および特図1又は2変動時間事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)は、RAM308の所定領域に事前判定情報として特図1と特図2とに分けて上記所定の上限数だけ保留順に記憶される。そして、新たに記憶された事前判定情報(特図当否事前判定結果,特図事前判定結果,特図変動時間事前判定結果)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、特図当否判定結果、特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
なお、本実施形態では、主制御部300は特図事前判定結果や特図変動時間事前判定結果まで得ているが、主制御部300ではこれらの事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果や特図変動時間事前判定結果を得る態様であってもよい。
続いて、図11に示す第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS409)について説明する。
図15は、第1副制御部400のCPU404が実行する演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
演出制御処理のステップS1101では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103では変動アイコン表示制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理、および変動アイコン表示制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1103の次のステップS1105では、その他の演出制御処理を行う。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208に、特図の図柄変動表示あるいは特図の当否判定の開始が保留されていることを表す保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置、あるいは反対に右隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの待機アニメーションとしては、表示位置を変えずにその場で行われるアニメーション(例えば、一定の尺のアニメーションの繰り返しアニメーション)が一例としてあげられる。
ここで、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で同一にしてもよい。これにより、遊技者を保留アイコンの表示態様にのみ注目させることができ、表示態様の変化を遊技者に容易に気付かせることができる場合がある。
また、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合に、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で異ならせてもよい。この場合、待機アニメーションの尺が変化したことに違和感を生じさせることができ、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。
なお、保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また本実施形態では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後、装飾図柄表示装置208に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなる場合がある。この変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されるタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、保留に関するアイコンと見ることができ、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。なお、消去タイミングは、当該変動の当否結果が報知されるタイミングよりも前のタイミングであってもよし、後のタイミングであってもよい。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dや、その他の領域に、変動アイコン表示領域や保留アイコン表示領域を設けている。例えば、演出表示領域208dに保留アイコン表示領域のみを設けたり、演出表示領域208dに変動アイコン表示領域と保留アイコン表示領域の両方を設けてもよい。
変動アイコン表示領域では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)することが可能である。なお、変動アイコンは、保留アイコン表示領域に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。また、変動アイコン表示領域の外周には、変動アイコン表示領域の位置を示す枠状画像が表示される場合がある。枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域に変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよい。
保留アイコン表示領域では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域では、保留アイコンの個数によって、特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。なお、保留アイコン表示領域の数は1つに限定されず、例えば、特図1変動遊技の保留数を報知するための特図1用保留アイコン表示領域と、特図2変動遊技の保留数を報知するための特図2用保留アイコン表示領域の2つを設けてもよい。
例えば、1つの保留アイコン表示領域に、特図変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能であり、当該表示領域を第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分けてもよい。第1領域〜第4領域は、それぞれ、特図変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。
また、保留アイコン表示領域の一部の表示領域が変動アイコン表示領域を兼ねる場合があってもよく、この場合、保留アイコン表示領域には、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能であることに加えて、一部の表示領域において1つの変動アイコンを表示可能である。
図16は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201では、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。本実施形態では、特図保留増加コマンドを主制御部300から受信したタイミングであれば保留数が増加したと判定し、それ以外であれば保留数は増加していないと判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209に進む。
ステップS1203では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。上述のごとく、特図保留増加コマンドには、特図当否事前判定結果、特図事前判定結果、特図変動時間事前判定結果が含められている。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応する変動時間、および専用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:デフォルトの表示態様、1変動後:第一の表示態様、2変動後:第二の表示態様」と表される。なお、増加した保留に対応する変動時間の情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの表示態様に設定する。
ステップS1203の次のステップS1205では、決定した保留アイコン変更シナリオをRAM408に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。ここで、RAM408内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本実施形態では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有する。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(保留アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
ステップS1205の次のステップS1207では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1209の処理に移行する。
ステップS1209では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。保留アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本実施形態では、特図変動開始コマンドを主制御部300から受信したタイミングであれば保留アイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であれば保留アイコン変更条件が成立していないと判定する。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1211に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1213に進む。保留アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間の経過や、該保留アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作等であっても良い。また、保留アイコン変更条件は対象となる保留の変動が行われるまでに必ず成立するものであっても良いし、その逆に成立しないものであっても良い。また、該条件を決定する契機においては成立可否が分からない(不定)ものであっても良い。また、一度決定された保留アイコン変更条件がその後で変更または中止されても良い。
ステップS1211では、保留アイコン変更処理を行う。保留アイコン変更処理では、RAM408内のシナリオ記憶領域のそれぞれの記憶領域から保留アイコン変更シナリオを読み出し、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する処理(例えば、保留アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213の処理に移行する。
ステップS1213では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、主制御部300からの特図変動開始コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1215に進み、保留数が減少していないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1215では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
保留アイコン表示位置変更処理には、該処理の実行前の状態において保留アイコンが表示された位置から該位置とは異なる位置に保留アイコンの表示位置が変更され処理が終了するものに加え、異なる位置に保留アイコンの表示位置が変更された後、実行前の状態において保留アイコンが表示された位置に戻るものを含む。つまり該処理の実行後に保留アイコンが処理前とは異なる位置に表示されていれば良い。
図17は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、特図変動開始コマンドを主制御部300から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307に進む。
ステップS1303では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、開始された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が、デフォルトの表示態様であれば「第三の表示態様」、第一の表示態様または第二の表示態様であれば「第四の表示態様)、開始された特図変動遊技に対応する変動時間、および専用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307の処理に移行する。
ステップS1307では、特図変動遊技の実行中であるか否かを判定する。例えば、特図変動開始コマンドを主制御部300から受信してから、特図変動停止コマンドを主制御部300から受信するまでのタイミングであれば、特図変動遊技の実行中であると判定し、それ以外であれば特図変動遊技の実行中ではないと判定する。特図変動遊技の実行中であると判定した場合にはステップS1309に進み、特図変動遊技の実行中でないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1309では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例えば、主制御部300からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313に進む。また、変動アイコンの表示を中断させる演出としては、対象となる変動アイコンの少なくとも一部または全部に重なるような演出であっても良い。
ステップS1311では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断(または中止、停止)するための処理を行う。その後、ステップS1313の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。該変動アイコン表示中断処理には、表示中の変動アイコンの一部の表示を中断する処理が含まれる。変動アイコンの一部の表示を中断する場合には、該変動アイコンを容易に識別できないような表示としても良い。また、時間の経過に応じて変動アイコンの表示領域を拡大、又は縮小するような表示を行っても良い。つまり変動アイコンの表示中断とは、変動アイコンを表示しないまたは該変動アイコンの少なくとも一部が表示されていない状態を含む。
ステップS1313では、変動アイコンの表示が中断中であるか否かを判定する。変動アイコンの表示が中断中であると判定した場合にはステップS1315に進み、変動アイコンの表示が中断中ではない(例えば、変動アイコンが表示中である)と判定した場合にはステップS1319に進む。
ステップS1315では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、主制御部300からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1317では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。変動アイコン表示再開処理では、所定の条件が成立している場合には、変動アイコンの表示を再開しなくとも良い。
ステップS1319では、変動アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更条件としては、例えば、第1副制御部400で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。変動アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1321に進み、変動アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1321では、変動アイコン変更処理を行う。変動アイコン変更処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示態様を変更するための処理(例えば、変動アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。また、変動アイコン表示中断条件が同時に成立している場合には、変動アイコンの一部または全部が非表示の状態において変動アイコンの表示態様を変更する制御が行われ、該変動アイコンについて表示中断条件が非成立となり、表示が再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様の変動アイコンが表示されるようなものであっても良い。
ステップS1323では、変動アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示終了条件としては、例えば、特図変動遊技が終了したこと(例えば、特図変動停止コマンドを主制御部300から受信したこと)、変動開始から所定時間が経過したこと、等がある。変動アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS1325に進み、変動アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1325では、変動アイコン表示終了処理を行う。変動アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
なお、変動アイコンは、全ての特図変動遊技中に表示されるようにしてもよいし、所定の条件が成立したとき(例えば、特定の演出モードが設定されたときや遊技状態に応じて表示可否を切り替える)の特図変動遊技中のみに表示されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、保留アイコンや変動アイコンとは異なる疑似アイコンを用いた演出も装飾図柄表示装置208において行われる。この疑似アイコンは、遊技者の中には、保留アイコンや変動アイコンの一種ではないかと見間違う場合があるアイコンであり、保留アイコンや変動アイコンを模したアイコンとして表示される場合がある。疑似アイコンは、大当りの予告に関するアイコンである。
図18は、疑似アイコンの一例を示す図である。
図18に示す装飾図柄表示装置208では、演出表示領域208dの左端に変動アイコン表示領域2081が設けられ、その右横に保留アイコン表示領域2082が設けられている。変動アイコン表示領域2081と保留アイコン表示領域2082を併せた領域が第一の領域の一例に相当する。なお、変動アイコン表示領域2081と保留アイコン表示領域2082のうちのいずれか一方の領域のみを、第一の領域と見ることもできる。
また、図18に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコン表示領域2082の右横、すなわち、表示画面の右下に、疑似アイコン表示領域2083が設けられている。この疑似アイコン表示領域2083は、第二の領域の一例に相当し、右図柄表示領域208cにオーバーラップしており、右図柄表示領域208cで変動表示される装飾図柄の一部を隠している。なお、疑似アイコン表示領域2083は、右図柄表示領域208cで変動表示される装飾図柄の全部を隠してもよい。疑似アイコン表示領域2083では、ルーレット表示が行われる。このルーレット表示は、保留変化演出であり、円形の領域が上下に二分割され、上方の半円領域側には矩形の当選枠2083aが設けられている。
図18(a)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域2081に変動アイコン208CIが表示されており、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、保留アイコン表示領域2082には、4つの保留アイコン208H1〜208H4が表示されている。変動アイコン208CIおよび保留アイコン208H1〜208H4は、第一の表示の一例に相当する。なお、変動アイコン208CIおよび保留アイコン208H1〜208H4のうちのいずれか一方のアイコンのみを、第一の表示と見ることもできる。
図18に示す例では、非電サポ状態であり、保留アイコン表示領域2082には特図1の保留アイコンが表示されている。変動アイコン208CIも、いずれの保留アイコン208H1〜208H4もデフォルトの表示態様(白丸の図形)である。変動アイコン208CIおよび保留アイコン208Hの表示態様としては、デフォルトの表示態様の他に、太陽の図柄のアイコン(太陽アイコン)、雲の図柄のアイコン(雲アイコン)、傘の図柄のアイコン(傘アイコン)、雪だるまの図柄のアイコン(雪アイコン)が用意されている。これらの図柄のアイコンは、先読み予告や通常予告(当該変動予告)の表示態様であり、雪アイコン、傘アイコン、雲アイコン、太陽アイコンの順に、大当りの信頼度が高くなる。すなわち、太陽アイコンが表示されると、大当りの期待度が最も高い。なお、太陽アイコンは大当り確定のアイコンであってもよい。
また、太陽アイコン、雲アイコン、傘アイコン、雪アイコン、および白丸の図形のアイコンは、疑似アイコンの表示態様の一例にも相当する。すなわち、本実施形態では、疑似アイコンの表示態様が、保留アイコンや変動アイコンの表示態様を兼ねている。したがって、疑似アイコンは大当りの予告に関するアイコンであることから、保留に関する保留アイコンや、同じく保留に関する変動アイコンも、表示態様によっては、大当りの予告に関するアイコンになる。また、反対に、保留アイコンの表示態様が、疑似アイコンの表示態様を兼ねているとも見ることができる。
さらに、白丸の図形(デフォルト)の表示態様は、第一の表示態様の一例に相当し、太陽アイコン等の先読み予告態様は、第二の表示態様の一例に相当する。
疑似アイコン表示領域2083では、装飾図柄の変動表示が開始されたことにより、保留変化演出が開始され、「ルーレットスタート」という文字表示がなされ、ルーレット回転表示が開始されることが報知されている。保留変化演出は、演出実行抽選に当選した場合に行われ、装飾図柄の変動表示が開始されると同時に開始される態様であってもよいし、装飾図柄の変動表示が開始されてから予め定まった時間が経過すると開始される態様であってもよいし、遊技者の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)によって開始される態様であってもよい。あるいは、特図の保留が増加した場合に、必ず開始される態様であってもよい。図18(a)に示す疑似アイコン表示領域2083には、当選枠2083a内に太陽アイコンが表示され、反対側には、白丸の図形のアイコン(デフォルトの表示態様のアイコン)が表示されている。この太陽アイコンは、第二の表示の一例に相当する。
図18(b)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続しており、「ルーレット回転中」という文字表示がなされ、疑似アイコン表示領域2083では、ルーレット表示が回転を開始している。
図18(c)に示す装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が継続しており、「ルーレットストップ」という文字表示がなされ、疑似アイコン表示領域2083では、ルーレット表示の回転が終了している。ルーレット表示の回転時間は、特図の変動時間に応じて予め定められた時間である。すなわち、ルーレット表示の回転時間は、特図の変動時間と同じであってもよいし、特図の変動時間よりも短くてもよい。あるいは反対に、特図の変動時間よりも長くてもよい。なお、ルーレット表示の回転時間内に、遊技者の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合には、時間経過前であっても、ルーレット表示の回転を停止させてもよい。図18(c)に示す当選枠2083aには、疑似アイコン208FIとして太陽アイコンが停止表示されている。
図18(d)に示す装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が継続しており、第2保留の保留アイコン208H2が変化アニメーションによって変化エフェクト態様で表示されている。疑似アイコン表示領域2083の当選枠2083aには、太陽の図柄の表示態様の疑似アイコンFIが依然として表示されている。この疑似アイコンFIの大きさは、保留アイコンで表示される場合の大きさと比べて、同じであってもよいし、小さくてもよいし、大きくてもよい。
図18(e)に示す装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が継続しており、第2保留の保留アイコン208H2の変化アニメーションが終了し、第2保留の保留アイコン208H2は、当選枠2083aに停止表示された疑似アイコン208FIに置き換わっている。すなわち、デフォルトの表示態様のアイコンが、太陽アイコンに置き換わっており、第2保留の保留アイコン208H2が、ルーレット表示で決定したアイコンに、移動アニメーションを伴わずに変化したことになる。これは、第2保留の保留アイコン208H2の表示態様が、デフォルトの表示態様から太陽の図柄の表示態様に変化したことによるものであり、保留変化演出が終了したことになる。図18(e)に示す装飾図柄表示装置208では、疑似アイコン表示領域2083が消え、左図柄表示領域208aおよび中図柄表示領域208bと同じく、右図柄表示領域208cで変動表示している装飾図柄も視認良好になっている。太陽の図柄の表示態様に変化した保留アイコン208H2は、先読み予告を兼ねる保留表示になり、現在行われている変動での次の次の変動で、大当りする確率が高いことを報知している表示になる。すなわち、予告対象がはっきりした先読み予告に相当する。
一方、図18(c)から続く、他の例である図18(d’)に示す装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が継続しており、ここでは変動アイコン208CIが変化アニメーションによって変化エフェクト態様で表示されている。疑似アイコン表示領域2083の当選枠2083aには、太陽の図柄の表示態様の疑似アイコンFIが依然として表示されており、この疑似アイコンFIの大きさも、変動アイコンで表示される場合の大きさと比べて、同じであってもよいし、小さくてもよいし、大きくてもよい。
図18(e’)に示す装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が継続しており、変動アイコンCIの変化アニメーションが終了し、変動アイコンCIは、当選枠2083aに停止表示された疑似アイコン208FIに置き換わっている。すなわち、デフォルトの表示態様のアイコンが、太陽アイコンに置き換わっており、ここでは。変動アイコン208CIが、ルーレット表示で決定したアイコンに、移動アニメーションを伴わずに変化したことになる。これは、変動アイコン208CIの表示態様が、デフォルトの表示態様から太陽の図柄の表示態様に変化したことによるものであり、ここでも保留変化演出が終了したことになる。また、図18(e’)に示す装飾図柄表示装置208でも、疑似アイコン表示領域2083が消え、左図柄表示領域208aおよび中図柄表示領域208bと同じく、右図柄表示領域208cで変動表示している装飾図柄も視認良好になっている。太陽の図柄の表示態様に変化した変動アイコン208CIは、通常予告を兼ねるアイコンになり、現在行われている変動で大当りする確率が高いことを報知している表示になる。
この図18に示す、疑似アイコンを用いた保留変化演出を表示手段に行わせることで、表示手段に特徴を持った遊技台を実現することができる。また、疑似アイコン208FIの表示態様と、保留アイコンの表示態様を共通にしておくことで、保留数を実際よりも多く見せることができる場合がある。さらに、疑似アイコン208FIを保留アイコンとして表示することで、保留アイコン208の演出を多彩にすることができる場合がある。また、疑似アイコン208FIを変動アイコン208CIとして表示することで、変動アイコンの演出を多彩にすることができる場合がある。
なお、図18に示す例では、疑似アイコン表示領域2083で行われている保留変化演出が、変化アニメーションが開始されるまで、どのアイコンについての演出であるか不明であるが、保留変化演出が開始されると同時あるいは一定時間経過後、すなわちルーレット表示の回転終了前に、対象アイコンが識別可能となるようにしてもよい。例えば、対象アイコンに、光のオーラ等のエフェクト画像を追加したり、矢印画像を追加したりしてもよい。あるいは、ルーレット表示の回転終了前から、対象アイコンにおける変化アニメーションを開始してもよい。
また、図18に示す例では、ルーレット表示は二択であったが、その他の態様であってもよい。
図19は、ルーレット表示の様々な態様を示す図である。
図19(a)は、図18に示す態様とおなじ、二択の態様のルーレット表示を示す図である。
図19(b)は、三択の態様のルーレット表示を示す図である。図19(a)に示す二択の態様にしても、同図(b)に示す三択の態様にしても、デフォルトの表示態様が含まれている。
図19(c)は、四択の態様のルーレット表示を示す図であり、ここでは、デフォルトの表示態様が含まれていない。なお、二択や三択の態様でも、デフォルトの表示態様が含まれていなくてもよく、反対に、この四択の態様でも、デフォルトの表示態様が含まれていてもよい。
図19(d)は、一部の選択肢(図柄のアイコン)が複数含まれているルーレット表示を示す図であり、同図(e)は、総て同じ選択肢(同じ図柄のアイコン)しか含まれていないルーレット表示を示す図である。これまでの態様では、選択肢は一つしか含まれていなかったが、このように、選択肢(図19(d)では太陽アイコン)が複数含まれていてもよく、全部同じ選択肢(図19(e)では雪アイコン)であってもよい。
なお、選択肢は複数に限らず、単数であってもよい。すなわち、一択の態様であってもよい。
図20は、保留変化しない例を示す図である。
以下、図18に示す例との相違点を中心に説明する。また、図18を用いて説明した事項と同じ事項については、以降の図において説明を省略することがある。
図20(a)では、図18(a)と同じく、保留変化演出が開始され、図20(b)では、図18(b)と同じく、ルーレット表示が回転を開始している。
図20(c)では、「ルーレットストップ」という文字表示がなされ、疑似アイコン表示領域2083では、ルーレット表示の回転が終了している。この図20(c)に示す当選枠2083aには、疑似アイコン208FIとして、白丸の図形のアイコン(デフォルトの表示態様のアイコン)が停止表示されている。一方、反対側には、太陽アイコンが停止表示されている。
図20(d)では、第2保留の保留アイコン208H2が変化アニメーションによって変化エフェクト態様で表示されているが、同図(e)では、その変化アニメーションが終了し、第2保留の保留アイコン208H2は、変化アニメーションが開始される前の表示態様と同じ表示態様(デフォルトの表示態様)で再び表示されている。すなわち、変化アニメーションが行われたが、保留変化は生じなかった。なお、この例では、第2保留の保留アイコン208H2の表示態様は変化していないが、その保留アイコン208H2は、当選枠2083aに停止表示された疑似アイコン208FI(ここではデフォルトの表示態様のアイコン)に置き換わったと見ることもできる。
なお、保留変化が生じない場合には、変化アニメーションも行わないようにしてもよい。また、当選枠2083aに停止表示された疑似アイコン208FIの表示態様が、対象となる保留アイコン(ここでは第2保留の保留アイコン208H2)における、変化アニメーション開始前の表示態様と同じ表示態様であっても、その保留アイコンの表示態様を、変化アニメーション終了後に変化(例えば、太陽アイコンや、雲アイコン等に変化)させるようにしてもよい。すなわち、白丸の図形(デフォルト)の表示態様(第一の表示態様)の疑似アイコン208FIが当選枠2083aに停止表示されても、保留アイコン表示領域2082に表示されている白丸の図形の保留アイコンの表示態様を先読み予告態様(第二の表示態様)に変化させてもよい。
図21は、保留増加アニメーションの一例を示す図である。
図21(a)に示す装飾図柄表示装置208には、3つの保留アイコンH1〜H3が表示されており、あと1つ保留することが可能な状態である。
この状態で、第1特図始動口230に1球に入球があり、図21(b)では、保留アイコンが追加表示される保留増加アニメーションが開始されている。ここでの保留増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域2082の第4領域に向けてアイコンが上昇してくる。ここでのアイコンは、図18に示す例で説明した保留変化演出で用いられた疑似アイコン208FI(太陽アイコン)と同じアイコンである。
図21(c)では、保留増加アニメーションが終了し、太陽アイコンが、保留アイコン表示領域2082の第4領域に到達し、第4保留の保留アイコンH4として表示されている。
以上説明した図21に示す例は、疑似アイコン208FIを先読み保留アイコンとしてそのまま表示する例に相当する。
図22は、疑似アイコンが移動して、移動先のアイコンが変化する例を示す図である。
図22(a)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下の疑似アイコン表示領域2083で保留変化演出が開始されており、子どものキャラクタC1の頭の上に、疑似アイコン208FIである傘アイコンが乗っている。なお、この例における疑似アイコン表示領域2083も、右図柄表示領域208cにオーバーラップしており、右図柄表示領域208cで変動表示される装飾図柄の一部を隠している。
図22(b)では、傘アイコンが子どものキャラクタC1を離れ、その傘アイコンが飛んでいくアニメーションが表示されており、同図(c)では、飛んでいった傘アイコンが落下し始めているアニメーションが表示されている。すなわち、疑似アイコン208FIの移動アニメーションが開始されており、疑似アイコン表示領域2083に表示されていた疑似アイコン208FIが、疑似アイコン表示領域2083から離れる。図22(a)の期間は、保留変化演出が開始されてから疑似アイコン208FIの移動アニメーションが開始される前の期間になり、第二の期間の一例に相当する。
図22(d)に示す装飾図柄表示装置208には、第2保留の保留アイコン208H2の上に傘アイコンが乗った様子が示されている。すなわち、第2保留の保留アイコン208H2に疑似アイコン208FIである傘アイコンが接触している。なお、疑似アイコン208FIは、保留アイコンには接触せず、保留アイコン表示領域2082に接触するものであってもよい。図22(b)〜同図(d)に示す疑似アイコン208FIの移動アニメーションは移動表示の一例に相当する。
図22(e)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが開始されている。すなわち、傘アイコンが接触した第2保留の保留アイコン208H2は、沈むようにして表示画面外(保留アイコン表示領域2082外)に退避していく。この図22(e)に示す保留アイコン表示領域2082では、疑似アイコン208FIの一部と第2保留の保留アイコン208H2の一部が表示されていることになる。図22(d)〜同図(e)の期間は、疑似アイコン208FIの移動アニメーション終了後の期間になり、第一の期間の一例に相当する。
なお、保留アイコンは、疑似アイコンが接触した後に減少アニメーションを開始してもよいし、接触する前に開始してもよい。また、疑似アイコンと保留アイコンは、これ例ではオーバーラップして(重なって)いないが、一部が重なってもよい。さらに、保留アイコンの減少アニメ―ションの下降する速度は、疑似アイコンの移動アニメーションにおける移動速度(例えば、落下速度)と比べて、同じであってもよいし、遅くてもよいし、速くてもよい。
図22(f)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが終了し、保留アイコン表示領域2082の第2領域には、白丸の図形(デフォルトの表示態様)の保留アイコン208H2に代わって、疑似アイコン208FIである傘アイコンが表示されている。これは、第2保留の保留アイコン208H2の表示態様が、デフォルトの表示態様から傘の図柄の表示態様に変化したことによるものであり、保留変化演出が終了したことになる。この傘アイコンは、第2保留の先読み予告としても機能している。なお、図22(f)に示す装飾図柄表示装置208でも、疑似アイコン表示領域2083が消え、左図柄表示領域208aおよび中図柄表示領域208bと同じく、右図柄表示領域208cで変動表示している装飾図柄も視認良好になっている。
一方、図22(a)から続く、他の例である図22(b’)に示す装飾図柄表示装置208でも、傘アイコンが飛んでいくアニメーションが表示されているが、図22(b’)に示すアニメーションは、同図(b)に示すアニメーションとは、傘アイコンの飛び方が異なっており、同図(b’)に示す傘アイコンの方が、同図(b)に示す傘アイコンよりも高く飛び上がっている。なお、両アニメーションは同じアニメーションであってもよい。
同図(c’)では、飛んでいった傘アイコンが、同図(c)に示す傘アイコンよりも、疑似アイコン表示領域2083に対して遠くの位置で落下し始めているアニメーションが表示されている。
図22(d’)に示す装飾図柄表示装置208には、変動アイコン208CIの上に傘アイコンが乗った様子が示されている。すなわち、ここでは変動アイコン208CIに疑似アイコン208FIである傘アイコンが接触している。なお、疑似アイコン208FIは、変動アイコンには接触せず、変動アイコン表示領域2081に接触するものであってもよい。
図22(e’)では、変動アイコン208CIの減少アニメーションが開始されている。すなわち、傘アイコンが接触した変動アイコン208CIは、沈むようにして変動アイコン表示領域2081外に退避していく。この図22(e’)に示す変動アイコン表示領域2081では、疑似アイコン208FIの一部と変動アイコン208CIの一部が表示されていることになる。
図22(f’)では、変動アイコン208CIの減少アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域2081には、白丸の図形(デフォルトの表示態様)の変動アイコン208CIに代わって、疑似アイコン208FIである傘アイコンが表示されている。これは、変動アイコン208CIの表示態様が、デフォルトの表示態様から傘の図柄の表示態様に変化したことによるものであり、保留変化演出が終了したことになる。この傘アイコンは、通常予告(当該変動予告)として機能している。
以上説明した、疑似アイコン208FIの移動アニメーションが行われる図22に示す例では、保留変化演出が開始されてから移動アニメーション終了前の期間(第二の期間)では、疑似アイコン208FIが保留アイコン表示領域2082に表示されず、最初から疑似アイコン208FIが保留アイコン表示領域2082に表示される場合に比べて、保留アイコンの演出を多彩にすることができる場合がある。また、移動アニメーションを経て保留アイコンが変化することも、保留アイコンの演出を多彩にすることができる場合がある。
図23は、保留変化演出の失敗例を示す図である。
保留変化演出は、第1副制御部400における実行可否抽選によって、実行するか否かが決定される。また、保留変化演出には、成功パターン(真の保留変化演出)と失敗パターン(偽の保留変化演出)が用意されている。成功パターン(真の保留変化演出)か失敗パターン(偽の保留変化演出)かも第1副制御部400における抽選によって決定される。
図22に示した例は、成功パターン(真の保留変化演出)の例であり、保留アイコンの表示態様が変化するが、この図23に示す例では、疑似アイコン208FIの移動アニメーションは行われるが、保留アイコンの表示態様は変化しない。以下、図22(a)〜(e)に示す成功パターンの例との相違点を中心に説明する。
図23(a)では、保留変化演出が開始されており、同図(b)〜同図(d)にかけて、疑似アイコン208FIである傘アイコンの移動アニメーションが実行されている。図23(d)に示す装飾図柄表示装置208には、第2保留の保留アイコン208H2に疑似アイコン208FIである傘アイコンが接触した様子が示されている。しかしながら、図23(e)では、第2保留の保留アイコン208H2に一旦は接触した傘アイコンが吹き飛ばされてしまっている様子が示され、同図(f)では、傘アイコンが表示画面から消えている。この図23(f)に示す装飾図柄表示装置208では、第2保留の保留アイコン208H2の表示態様は、保留変化演出が開始された時(あるいは開始される前)の表示態様と同じく、白丸の図形(デフォルトの表示態様)であり、表示態様が何ら変化していない。したがって、図23(a)で開始された保留変化演出は、偽の保留変化演出であったことになる。
図24は、疑似アイコンが移動して新たな保留アイコンとなる例を示す図である。
図24(a)に示す装飾図柄表示装置208には、3つの保留アイコンH1〜H3が表示されており、あと1つ保留することが可能な状態である。
この状態で、第1特図始動口230に1球に入球があり、図24(b)に示す装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下の疑似アイコン表示領域2083で、保留変化演出のアニメーションと同じようなアニメーションが開始されており、子どものキャラクタC1の頭の上に、疑似アイコン208FIである、ここでは太陽アイコンが乗っている。
図24(c)では、太陽アイコンが子どものキャラクタC1を離れ、その太陽アイコンが飛んでいくアニメーションが表示されている。すなわち、疑似アイコン208FIである太陽アイコンの移動アニメーションが開始されている。図24(c)に示すアニメーションは、図22(b)や同図(b’)に示すアニメーションとは、アイコンの飛び方が異なっており、図22に示す傘アイコンに比べて、図24に示す太陽アイコンは、低い位置までしか飛び上がっていない。なお、図24(c)に示すアニメーションは、図22(b)や同図(b’)に示すアニメーションと同じアニメーションであってもよい。
図24(d)では、飛んでいった太陽アイコンが、図22に示す傘アイコンよりも、疑似アイコン表示領域2083に対して近くの位置に落下していくアニメーションが表示されている。図24(d)に示す太陽アイコンは、保留アイコン表示領域2082に接触している。すなわち、ここでは保留アイコン表示領域の第4領域の真上に疑似アイコン208FIである太陽アイコンが到達している。
図24(e)では、疑似アイコン208FIである太陽アイコンの移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域2081の第4領域には、疑似アイコン208FIである太陽アイコンが表示されている。この太陽アイコンは、第4保留の先読み予告としても機能している。
以上説明した図24に示す例では、保留アイコンが追加表示される保留増加アニメーションに代わって、疑似アイコン208FIの移動アニメーションが行われ、疑似アイコン208FIが保留アイコンとして表示される。なお、図24に示す、疑似アイコン208FIの移動アニメーションを、保留増加アニメーションの変形例ととらえることもできる。
図25は、図24を用いて説明した疑似アイコン208FIの移動アニメーションが行われている最中にもう一回入賞があった場合の例を示す図である。この図25では、左側と右側とで二つの例が示されている。
まず、左側の例について説明する。図25(a)に示す装飾図柄表示装置208には、2つの保留アイコンH1,H2が表示されており、あと2つ保留することが可能な状態である。
この状態で、第1特図始動口230に1球に入球があり、図25(b)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面における右下の疑似アイコン表示領域2083では、子どものキャラクタC1の頭の上に、疑似アイコン208FIである太陽アイコンが乗っている。
図25(c)では、疑似アイコン208FIである太陽アイコンの移動アニメーションが開始されている。
疑似アイコン208FIの移動アニメーションが開始されると、第1特図始動口230にもう1球入球があり、図25(d)では、保留アイコンが追加表示される保留増加アニメーションが開始されている。すなわち、疑似アイコン208FIの移動アニメーションによって、保留アイコン表示領域2082の第3領域に向けて太陽アイコンが移動しており、保留増加アニメーションによって、保留アイコン表示領域2082の第4領域に向けてデフォルトの表示態様の保留アイコンが移動している。
図25(e)に示す装飾図柄表示装置208では、それぞれのアニメーションが終了しており、保留アイコン表示領域2082の第3領域には、疑似アイコン208FIである太陽アイコンが第3保留の保留アイコン208H3として追加表示され、第3保留の先読み予告としても機能するとともに、その第4領域には、デフォルトの表示態様のアイコンが第4保留の保留アイコン208H4として追加表示されている。
疑似アイコン208FIの移動アニメーションを第一の増加アニメーション、デフォルトの保留アイコンの保留増加アニメーションを第二の増加アニメーションと見ることができ、両方の増加アニメーションが同時に実行されている期間がある。なお、先に開始された増加アニメーション(ここでは第一の増加アニメーション)よりも、後に開始された増加アニメーション(ここでは第二の増加アニメーション)の方が、早く終了してもよいし、遅く終了してもよいし、両方が同時に終了してもよい。
次に、右側の例について説明する。図25(f)に示す装飾図柄表示装置208にも、2つの保留アイコンH1,H2が表示されており、あと2つ保留することが可能な状態である。
この状態で、第1特図始動口230に1球に入球があり、図25(h)では、疑似アイコン208FIである太陽アイコンの移動アニメーション(第一の増加アニメーション)が開始されている。
疑似アイコン208FIの移動アニメーションの実行中、すなわち、移動アニメーションの開始後であって終了前に、第1特図始動口230にもう1球入球がある。この右側の例では、入球(保留増加)が検知されると、図25(i)に示すように、先に開始していた移動アニメーションを途中でキャンセルし、保留アイコン表示領域2082の第3領域に、疑似アイコン208FIである太陽アイコンを第3保留の保留アイコン208H3として追加表示する。すなわち、既に開始されていた増加アニメーションは、途中で打ち切りになる。また、この追加表示と同時に、保留アイコン表示領域2082の第4領域に向けて、デフォルトの保留アイコンの保留増加アニメーション(第二の増加アニメーション)が開始される。したがって、第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションの両方の増加アニメーションが同時に実行されている期間はなく、いずれか一方の増加アニメーションしか実行されない。
図25(j)に示す装飾図柄表示装置208では、デフォルトの表示態様の保留アイコンの保留増加アニメーション(第二の増加アニメーション)が終了し、保留アイコン表示領域2082の第4領域には、デフォルトの表示態様のアイコンが第4保留の保留アイコン208H4として追加表示されている。
図26は、図25に示す例とは異なる例を示す図である。
図26(a)に示す、あと2つ保留することが可能な状態で、第1特図始動口230に1球に入球があり、図26(c)では、疑似アイコン208FIである太陽アイコンの移動アニメーション(第一の増加アニメーション)が開始されている。
疑似アイコン208FIの移動アニメーションの実行中、第1特図始動口230にもう1球入球があると、この図26に示す例では、同図(d)に示すように、疑似アイコン表示領域2083に表示されている子どものキャラクタC1の頭の上に、再び疑似アイコン208FI(ここでは傘アイコン)が表示される。
そして、太陽アイコンの移動アニメーション(第一の増加アニメーション)を継続しつつ、傘アイコンの移動アニメーション(第二の増加アニメーション)が開始される。ただし、子どものキャラクタC1の動作アニメーションは、太陽アイコンが飛んで行った後のアニメーションがキャンセルされ、傘アイコンが飛んで行くときのアニメーションに切り替わる。
なお、第一の増加アニメーションも途中でキャンセルしてもよい。あるいは、太陽アイコンが飛んで行った後の子どものキャラクタC1の動作アニメーションを継続させた状態で、傘アイコンが飛んで行くアニメーションを開始してもよい。
図26(e)では、太陽アイコンの移動アニメーション(第一の増加アニメーション)が終了し、保留アイコン表示領域2082の第3領域に、太陽アイコンが、第3保留の保留アイコン208H3として追加表示され、第3保留の先読み予告としても機能している。一方、傘アイコンは、保留アイコン表示領域2082の第4領域には到達しておらず、移動アニメーション(第二の増加アニメーション)が実行されている最中である。したがって、この図26に示す例では、同じような増加アニメーションが繰り返されていることになる。
図26(f)に示す装飾図柄表示装置208では、傘アイコンの移動アニメーション(第二の増加アニメーション)が終了し、保留アイコン表示領域2082の第4領域には、傘アイコンが、第4保留の保留アイコン208H4として追加表示され、第4保留の先読み予告としても機能している。
図27は、保留アイコンの変化の仕方の一例を示す図である。
図27(a)でも保留変化演出が開始され、同図(b)〜同図(d)にかけて、傘アイコンの移動アニメーションが実行されている。この移動アニメーションによって、疑似アイコン208FIである傘アイコンは、第2保留のデフォルトの保留アイコン208H2に重なり(オーバーラップ)し、その保留アイコン208H2の視認性が低下する。
図27(e)に示すように、傘アイコンは第2保留のデフォルトの保留アイコン208H2のレイヤよりも遊技者側のレイヤで、保留アイコン表示領域2082の第2領域に表示され、やがて、同図(f)に示すように、後ろ側のデフォルトの保留アイコン208H2が消え、疑似アイコン208FIであった傘アイコンだけが残り、傘アイコンが、第2保留の先読み予告を兼ねた保留アイコン208H2として表示される。すなわち、この例では、疑似アイコン208FIがオーバーラップしてからデフォルトの保留アイコン208H2が消え、疑似アイコン208FIがデフォルトの保留アイコン208H2に置き換わる。
図27(c)から続く、他の例である図27(d’)に示す装飾図柄表示装置208では、傘アイコンの移動アニメーションによって、疑似アイコン208FIである傘アイコンは、保留アイコン表示領域2082の第2領域に到達するが、そこに表示されている第2保留のデフォルトの保留アイコン208H2が傘アイコンに重なり(オーバーラップ)し、傘アイコンの視認性が低下する。
傘アイコンは第2保留のデフォルトの保留アイコン208H2のレイヤよりも後ろ側のレイヤで、保留アイコン表示領域2082の第2領域に表示され、図27(e’)に示すように、デフォルトの保留アイコン208H2が傘アイコンを完全にオーバーラップし、傘アイコンは完全に見えなくなる。
やがて、同図(f’)に示すように、遊技者側のデフォルトの保留アイコン208H2が消え、疑似アイコン208FIであった傘アイコンが視認可能になり、傘アイコンが第2保留の先読み予告を兼ねた保留アイコン208H2として表示される。すなわち、この例では、疑似アイコン208FIがオーバーラップされてから、オーバーラップした方のデフォルトの保留アイコン208H2が消え、疑似アイコン208FIがデフォルトの保留アイコン208H2に置き換わる。
なお、傘アイコンの移動アニメーションは省略し、図18に示す例のように移動アニメーションを伴わずに、保留アイコン表示領域2082の第2領域に、図27を用いて説明した保留アイコンとのオーバーラップの関係で疑似アイコン208FIを表示するようにしてもよい。
図28は、複数の保留アイコンが同時に変化する一例を示す図である。
図28(a)でも保留変化演出が開始されているが、ここでの保留変化演出は、疑似アイコン表示領域2083に表示されている子どものキャラクタC1の頭の上に、複数(4つの)疑似アイコン208FI(ここでは太陽アイコン)が表示されている。
図28(b)〜同図(d)にかけて、4つの太陽アイコンの移動アニメーションが同時に実行されている。この移動アニメーションによって、4つの疑似アイコン208FIである太陽アイコンそれぞれは、保留アイコン表示領域2082における第1領域〜第4領域それぞれに向けて1対1の関係で移動し、図28(d)に示すように、各疑似アイコン208FIは、保留アイコン表示領域2082内に進入し、4つのデフォルトの保留アイコンそれぞれは、減少アニメーションを開始している。この図28(d)に示す保留アイコン表示領域2082では、太陽アイコンの一部と、デフォルトの保留アイコン208H1〜208H4の一部が表示されていることになる。
図28(e)では、各保留アイコン208H1〜208H4の減少アニメーションが終了し、保留アイコン表示領域2082には、4つのデフォルトの保留アイコン208H2に代わって、4つの疑似アイコン208FIである各太陽アイコンが、各保留の先読み予告を兼ねた保留アイコン208H1〜208H4として表示されている。
図29は、一回の図柄変動表示の間に、保留アイコンの表示態様が複数回変化する例を示す図である。
図29(a)でも保留変化演出が開始されており、ここでの保留変化演出は、疑似アイコン表示領域2083に表示されている子どものキャラクタC1の頭の上に疑似アイコン208FIである太陽アイコンが表示されている。この図29(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、特図の図柄変動表示中である。
図29(b)では、特図の図柄変動表示が継続している状態で、保留アイコン領域2082における第4領域に向けての太陽アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(c)では、特図の図柄変動表示が継続している状態で、保留変化演出が終了し、第4保留のデフォルトの保留アイコン208H4に代わって、疑似アイコン208FIである太陽アイコンが、先読み予告を兼ねた第4保留の保留アイコン208H4として表示されている。
図29(d)では、特図の図柄変動表示が継続している状態で、保留変化演出が再び開始されており、ここでの保留変化演出は、先(一回目)の子どものキャラクタC1とは異なるキャラクタC2が登場し、そのキャラクタC2の頭の上に、先の表示態様とは異なる表示態様の疑似アイコン208FIである傘アイコンが表示されている。
図29(e)では、特図の図柄変動表示が継続している状態で、先の移動アニメーションと同じく、保留アイコン領域2082における第4領域に向けての、ここでは傘アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(f)では、特図の図柄変動表示が依然として継続している状態で、
2回目の保留変化演出が終了し、第4保留の太陽の図柄の表示態様である保留アイコン208H4に代わって、今度は、疑似アイコン208FIである傘アイコンが、先読み予告を兼ねた第4保留の保留アイコン208H4として表示されている。ここでの、第4保留の保留アイコン208H4の変化は、2回目であり、特図の図柄変動表示が継続する限り、3回目、4回目・・・の変化を行わせてもよい。変化回数を多いほど、大当りの信頼度(期待度)が高くなるようにしてもよい。また、保留変化するたびに、大当りの期待度が高い表示態様の疑似アイコン208FIに変化していってもよいし、反対に、大当りの期待度が低い表示態様の疑似アイコン208FIに変化していってもよいし、ランダムに変化していってもよい。
なお、保留変化の成功率、疑似アイコン208FIの表示態様に応じた期待度などに応じて、保留変化演出で登場するキャラクタの種類を変化させてもよい(図30以降に示す例においても同じ)。例えば、キャラクタC1が登場した場合には、保留変化演出は50%の確率で真の演出であり、太陽アイコンが25%の確率で選択され、雲アイコンが25%の確率で選択され、傘アイコンが25%の確率で選択され、雪アイコンが25%の確率で選択される。一方、キャラクタC2が登場した場合には、保留変化演出は80%の確率で真の演出であり、太陽アイコンが50%の確率で選択され、傘アイコンが50%の確率で選択される。また、2回目以降の保留変化演出でも、1回目の保留変化演出と同じキャラクタを用いてもよい(図30以降に示す例においても同じ)。
図30は、複数回の図柄変動表示にわたって、保留アイコンの表示態様が変化する例を示す図である。
図30(a)でも保留変化演出が開始されており、子どものキャラクタC1の頭の上に疑似アイコン208FIである太陽アイコンが表示されている。この図30(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、特図の図柄変動表示中である。
図30(b)では、特図の図柄変動表示が継続している状態で、保留アイコン領域2082における第4領域に向けての太陽アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(c)では、特図の図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。この図30(c)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の図柄変動表示の終了前、あるいは終了と同時に、保留変化演出が終了し、第4保留のデフォルトの保留アイコン208H4に代わって、疑似アイコン208FIである太陽アイコンが、先読み予告を兼ねた第4保留の保留アイコン208H4として表示されている。
図30(d)では、次の特図の図柄変動表示が開始され、保留変化演出も再び開始されている。ここでの保留変化演出では、子どものキャラクタC1の頭の上に疑似アイコン208FIである傘アイコンが表示されている。また、図30(c)では第4保留の保留アイコン208H4であった太陽アイコンが、保留が一つ消化されたことにより、左に一つシフトし、第3保留の保留アイコン208H3として表示されている。
図30(e)では、同図(d)で開始された特図の図柄変動表示が継続している状態で、保留アイコン領域2082における第3領域に向けての傘アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(f)では、特図の図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208には、ハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。この図30(f)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の図柄変動表示の終了前、あるいは終了と同時に、保留変化演出が終了し、第3保留の太陽の図柄の表示態様の保留アイコン208H3に代わって、疑似アイコン208FIである傘アイコンが、先読み予告を兼ねた第3保留の保留アイコン208H3として表示されている。
なお、この例では、連続する図柄変動表示にわたって、同一の保留(同一の始動情報)を対象に、疑似アイコン208FIとの入替え変化が連続して行われる、いわゆる連続予告であるが、例えば、一回目と三回目と五回目(五回目の場合は変動アイコン)の図柄変動表示、あるいは一回目と四回目の図柄変動表示において、それぞれの図柄変動表示で保留変化演出が行われてもよい。また、保留変化演出ごとに登場するキャラクタが異なってもよいし、同じであってもよい。さらに、連続する図柄変動表示にわたって、異なる保留(異なる始動情報)を対象に、疑似アイコン208FIとの入替え変化を連続して行ってもよい。
図31は、保留変化演出に失敗後に成功する例を示した図である。
図31(a)〜同図(f)に示す例は、図23(a)〜同図(f)に示す例と同じく、保留変化演出が開始され、疑似アイコン208FIである傘アイコンの移動アニメーションも実行されるが、対象となった第2保留の保留アイコン208H2の表示態様は、保留変化演出が開始された時(あるいは開始される前)の表示態様と何ら変化がない。すなわち、図31(a)で開始された保留変化演出も、偽の保留変化演出である。
偽の保留変化演出が行われていたときに実行されていた特図の図柄変動表示は、図31(g)以降も継続しており、同図(g)では、一変動中2回目の保留変化演出が開始される。2回目の保留変化演出では、子どものキャラクタC1の頭の上に、雪アイコンが表示されている。
図31(h)〜同図(j)にかけて、雪アイコンの移動アニメーションが実行されており、同図(j)に示す装飾図柄表示装置208には、第2保留の保留アイコン208H2に雪アイコンが接触した様子が示されている。
図31(k)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが開始され、。同図(k)に示す保留アイコン表示領域2082では、雪アイコンの一部と第2保留の保留アイコン208H2の一部が表示されている。
図31(l)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが終了し、保留アイコン表示領域2082の第2領域には、デフォルトの保留アイコン208H2に代わって、疑似アイコン208FIである雪アイコンが、先読み予告を兼ねた第2保留の保留アイコン208H2として表示されている。したがって、図31(g)で開始された二回目の保留変化演出は、真の保留変化演出であったことになる。なお、この例では、失敗演出と成功演出で、登場キャラクタは同じであるが、登場キャラクタを変えてもよい。また、疑似アイコンの表示態様(種類)も、失敗演出と成功演出で、異なっていてもよいし、同じであってもよい。
図32は、疑似アイコンが保留アイコン表示領域2082に表示されているアイコンと一緒に表示される例を示す図である。
図32(a)に示す装飾図柄表示装置208における保留アイコン表示領域2082における第1領域〜第4領域それぞれには台座アイコンDI1〜DI4が表示されている。各台座アイコンDI1〜DI4には、領域の番号が記されている。領域の番号は、数字が小さいほど古い入賞(保留)を表す。台座アイコンDI1〜DI4は、保留アイコンの表示位置を表すアイコンであり、補助アイコンの一例に相当する。
各保留アイコン208H1〜208H4は、台座アイコンDI1〜DI4に乗って表示されている。なお、図31に示す各保留アイコン208H1〜208H4は、いずれもデフォルトの表示態様である。
また、図32(a)に示す装飾図柄表示装置208では、保留変化演出が開始されており、図32(b)および同図(c)では、第2領域に向けての傘アイコンの移動アニメーションが実行されている。
図32(d)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが開始され、同図(d)に示す保留アイコン208H2は下半分が見えなくなっている。この例では、台座アイコンD21は消えずに残り、保留アイコンのみが消える。すなわち、台座アイコンD21は、保留変化演出が開始さたた時(あるいは開始される前)から何ら変化がない。
図32(e)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが終了し、保留アイコン表示領域2082の第2領域には、デフォルトの保留アイコン208H2に代わって、疑似アイコン208FIである傘アイコンが、先読み予告を兼ねた第2保留の保留アイコン208H2として表示されている。この傘アイコンは台座アイコンD21の上に表示されている。
図32に示す例では、第2保留の保留アイコン208H2の第2領域において、一部の領域に表示されていた表示(ここでは保留アイコン)が変化し(ここでは置き換わり)、残りの領域に表示されていた表示(ここでは台座アイコン)は変化せずに、そのまま表示され続ける。言い換えれば、この例は、疑似アイコンが、補助アイコンである台座アイコンを含まない例に相当する。
図33は、疑似アイコンとエラー表示のオーバーラップの例を示す図である。この図33では、左側と右側とで二つの例が示されている。
まず、左側の例について説明する。図33(a)に示す装飾図柄表示装置208では、保留変化演出が開始されている。また、図33に示す装飾図柄表示装置208には、下皿満タンエラーを報知するエラー表示208Eが表示されている。ここでのエラー表示208Eでは、エラー解消を促す文字表示がなされている。なお、エラー表示は、エラー発生の他、エラー中やエラー解消の際に行われるものも含まれる。
また、左側の例におけるエラー表示208Eは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cにわたって表示されており、装飾図柄の変動表示にオーバーラップしている。したがって、装飾図柄の変動表示が視認困難になっている。
図33(b)では、保留アイコン領域2082における第2領域に向けての傘アイコンの移動アニメーションが開始されているが、疑似アイコン表示領域2083から離れた傘アイコンは、エラー表示208Eによって一部又は全部がオーバーラップされ、同図(b)では、エラー表示208Eによって全部がオーバーラップされたことによって、傘アイコン全体が視認不能になっている。また、同図(c)では、落下してくる傘アイコンの一部が、エラー表示208Eによってまだオーバーラップされていることで、傘アイコンの一部が視認不能になっている。
図33(d)では、傘アイコンの移動アニメーションが終了し、代わって、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが開始されている。この図33(d)では、傘アイコン全体が視認良好である。
図33(e)では、第2保留の保留アイコン208H2の減少アニメーションが終了し、保留アイコン表示領域2082の第2領域には、デフォルトの保留アイコン208H2に代わって、疑似アイコン208FIである傘アイコンが、先読み予告を兼ねた第2保留の保留アイコン208H2として表示されている。ここでも、傘アイコン全体が視認良好である。
次に、右側の例について説明する。左側の例におけるエラー表示208Eは、表示画面の上方に表示されており、装飾図柄の変動表示にオーバーラップしておらず、装飾図柄の変動表示は視認良好である。
図33(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留変化演出が開始され、図33(g)および同図(h)では、第2領域に向けての傘アイコンの移動アニメーションが実行されている。この移動アニメーションの実行中も、傘アイコンは、エラー表示208Eにオーバーラップされず、全体が視認良好である。
図33(i)は同図(d)と同じであり、図33(j)は同図(e)と同じであるため、説明は省略するが、傘アイコン全体が視認良好である。
以上説明した右側の例では、傘アイコンは、疑似アイコン表示領域2083に表示されてから、保留アイコン表示領域2082に表示されるまでの間、常に視認良好である。
なお、移動アニメーションの実行中に、エラー表示208Eによって傘アイコンの一部又は全部がオーバーラップされ、傘アイコンの一部又は全部が視認困難になる左側の例において、傘アイコンをエラー表示208Eよりも遊技者側のレイヤに描画し、傘アイコンによってエラー表示208Eの一部をオーバーラップし、傘アイコンの視認性を良好に保ったまま、エラー表示208Eの視認性を低下させるようにしてもよい。
以上説明した図33では、疑似アイコンとのオーバーラップは、エラー表示との関係であったが、可動手段(例えば、演出可動体224や、可動サブ液晶表示装置)との関係でも同じである。
なお、太陽アイコンと傘アイコンの移動アニメーションにおける移動速度は、他のアイコンの移動アニメーションにおける移動速度と比べて速くてもよいし、遅くてもよい。また、太陽アイコンは、保留アイコン(例えば、変動開始時の移動アニメーション)よりも移動速度が速く、傘アイコンは保留アイコンよりも移動速度が遅くてもよい。さらに、太陽アイコンは、保留アイコンと少なくとも一部が重なり、傘アイコンは保留アイコンと重ならなくてもよい。
以上の説明では、
『 表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示[例えば、変動アイコン208CI、保留アイコン208H1〜208H4]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の表示[例えば、疑似アイコン208FI]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示とは、保留に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、予告に関する表示のことであり、
前記第一の表示は、前記表示手段の第一の領域[例えば、変動アイコン表示領域2081、保留アイコン表示領域2082]に表示される場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記表示手段の第二の領域[例えば、疑似アイコン表示領域2083]に表示される場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の領域に表示される場合[例えば、図18(e)や同図(e’)の場合]がある表示であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を、前記第二の領域に表示した後、前記第一の領域に表示する場合[例えば、図18に示す例の場合]がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した、
なお、前記表示手段は、複数種類のアイコンを少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記複数種類のアイコンのうちの少なくとも一つは、疑似アイコンであり、
前記疑似アイコンとは、前記保留アイコンの表示態様と同一の表示態様のアイコンであってもよいし、前記保留アイコンの表示態様の少なくとも一部が同じ表示態様のアイコンであってもよい。
あるいは、前記保留アイコンが、キャラクタの図柄のアイコンである場合には、前記疑似アイコンは、前記保留アイコンのキャラクタと同じキャラクタの図柄のアイコンであってもよく、前記保留アイコンと前記疑似アイコンとでは、前記キャラクタのポーズや大きさや服装や装飾等が異なっていてもよい。
前記表示手段は、前記第一の表示として、前記保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示として、前記疑似アイコンを表示可能な手段であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第二の表示を、前記第二の領域に表示した後、前記第一の領域に必ず表示する手段であってもよい。
また、前記第一の表示とは、複数種類の保留に関する表示のうちの一の保留に関する表示のことであってもよい。
また、前記第二の表示とは、複数種類の予告に関する表示のうちの一の予告に関する表示のことであってもよい。
また、前記疑似アイコンが、アニメーションを行ってもよい。前記疑似アイコンのアニメーションが、前記保留アイコンのアニメーションと同じであってもよいし、異なっていてもよい。前記疑似アイコンの大きさは、前記保留アイコンの大きさと同じであってもよいし、小さくてもよいし、大きくてもよい。前記疑似アイコンと前記保留アイコンとは、一方が他方にオーバーラップしてもよい。前記疑似アイコンは、前記保留アイコンに接触していてもよいし、離れていてもよい。前記疑似アイコンと前記保留アイコンは、第十一の期間では、同時に表示されているアイコンであり、第十二の期間では、いずれか一方のみが表示されているアイコンであってもよい。すなわち、前記第十二の期間では、前記疑似アイコンと前記保留アイコンのうち、該疑似アイコンのみが表示されていてもよいし、該保留アイコンのみが表示されていてもよい。
また、前記保留アイコンは、前記疑似アイコンが接触した後に減少アニメーションを開始してもよいし、接触する前に減少アニメーションを開始してもよいし、接触すると同時に減少アニメーションを開始してもよい。前記疑似アイコンと前記保留アイコンは重ならなくてもよいし、一部が重なってもよい。
また、前記保留アイコンの減少アニメ―ションにおけるアイコンの移動速度(例えば、下降する速度)は、前記疑似アイコンの移動アニメーションにおけるアイコンの移動速度(例えば、下降する速度)と比べて、同じでもよいし、遅くてもよいし、速くてもよい。前記疑似アイコンの移動速度は、全て同じであってもよいし、少なくとも何れかが異なっていてもよい。
また、前記疑似アイコンの少なくとも一部と前記保留アイコンの少なくとも一部とが第一の位置または前記第一の領域に表示されてもよい。保留増加時に、保留増加アニメーションを行わずに、前記疑似アイコンを第一の位置または前記第一の領域に移動表示するようにしてもよい。前記疑似アイコンが、前記保留アイコンの位置に移動しない演出を行ってもよい。二以上の保留アイコンが変化する演出を行ってもよい。複数の図柄変動表示に亘って、図柄変動表示毎に前記保留アイコンが変化する演出を行ってもよい。
また、前記表示手段は、前記保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。一回の図柄変動表示で、前記保留アイコンが二回以上変化する演出を行ってもよい。保留変化演出を失敗した後に保留変化演出を成功させる演出を行ってもよい。前記疑似アイコンは、図柄変動表示(例えば、装飾図柄の変動表示)にオーバーラップしてもよい。前記疑似アイコンは、図柄変動表示に必ずオーバーラップしてもよい。
また、エラー表示は、その一部が、前記疑似アイコンの一部にオーバーラップしてもよい。エラー表示は、その一部が、前記疑似アイコンにオーバーラップしなくてもよい。
さらに、可動手段を備え、
前記可動手段は、その一部が、前記疑似アイコンの一部にオーバーラップしてもよい。前記可動手段は、その一部が、前記疑似アイコンにオーバーラップしなくてもよい。前記可動手段は、その一部が、前記疑似アイコンの一部に必ずオーバーラップしてもよい。
また、前記疑似アイコンは、デフォルトの表示態様の保留アイコンと同じ表示態様であってもよい。
また、前記表示手段は、前記保留アイコンを、補助アイコン(例えば、保留アイコンの表示位置を示すアイコン)とともに表示可能なものであり、
前記表示手段は、前記疑似アイコンを、前記補助アイコンとともに表示しないものであってもよい。すなわち、前記疑似アイコンは、前記補助アイコンを含まないアイコンであってもよい。反対に、前記疑似アイコンは、前記補助アイコンを含むアイコンであってもよい。
また、前記疑似アイコンによる演出中に他の演出表示(例えば、予告、全画面カットイン予告、群予告、普図演出、エラー表示、可動手段動作のエフェクト表示)が発生した場合、一部の期間(他の演出表示の表示期間のうちの少なくとも一部)において、前記疑似アイコンによる演出のうちの少なくとも一部の領域が他の演出表示のうちの少なくとも一部の領域によって視認困難になってもよい。
また、
『 前記表示手段は、前記第二の表示として、保留アイコン[例えば、保留アイコン208H1〜208H4]を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記表示手段は、保留表示条件が成立した場合に、保留に対応する保留アイコンを少なくとも表示可能な手段であってもよい。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段と、
複数種類のアイコンを少なくとも表示可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類のアイコンのうちの少なくとも一つは、保留アイコンであり、
前記保留アイコンとは、表示数によって保留数を表すアイコンのことであってもよい。
また、前記保留アイコンとは、開始が保留されている前記図柄変動表示に対応したアイコンのことであってもよい。
また、保留アイコンとは、前記第一の領域(例えば、保留アイコン表示領域)にのみ表示されるものであってもよい。前記第一の領域とは、保留アイコンを表示する領域のみを指すものであってもよいし、保留アイコンのアニメーション(例えば、増加アニメーション、待機アニメーション、移動アニメーション、減少アニメーション、変化アニメーション)を表示する領域のみを指すものであってもよい。
また、保留アイコンの変化アニメーションとは、疑似アイコンによる保留アイコンの変化演出を含んでもよい。
さらに、前記保留アイコンとは、第三の期間では前記第一の表示のみで構成されるアイコンであり、
前記保留アイコンとは、第一の期間では前記第一の表示と前記第二の表示で構成されるものであり、
前記保留アイコンとは、第二の期間では前記第二の表示のみで構成されるものであり、
前記第三の期間は、前記第一の期間の直前の期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の表示が表示されない期間であってもよい。
また、
『 前記表示手段は、保留アイコンによって表されていた保留に対応する図柄変動表示が開始された後に、該保留アイコンを、開始された図柄変動表示に対応する変動アイコン[例えば、変動アイコン208CI]として少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示として、前記変動アイコンを表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記表示手段は、表示開始条件の成立があった場合に、変動アイコンを少なくとも表示開始可能な手段であり、
前記表示開始条件は、図柄変動表示の開始があった場合に少なくとも成立する条件であってもよい。
また、前記変動アイコンとは、開始された図柄変動表示に対応するアイコンであってもよい。
また、前記変動アイコンとは、前記第二の領域(例えば、変動アイコン表示領域)にのみ表示されるものであってもよい。
また、
『 前記表示手段は、第一の期間[例えば、移動アニメーション終了後の期間:図22(d)〜同図(e)の期間]に、前記第二の表示を前記第一の領域に表示する手段であり、
前記表示手段は、第二の期間[例えば、保留変化演出が開始されてから移動アニメーション終了前の期間:図22(a)〜同図(d)の直前までの期間]に、前記第二の表示を前記第一の領域に表示しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、前記第二の表示の移動表示[例えば、図22(b)〜同図(d)に示す移動アニメーション]を少なくとも表示可能な手段であり、
前記移動表示とは、前記第二の表示が前記第二の領域から前記第一の領域へ移動する表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、前記第二の表示を、前記第二の領域に、第二の表示態様[例えば、先読み予告態様]で少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を、前記第一の領域に、第一の表示態様[例えば、デフォルトの表示態様]で少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示態様は、前記第二の表示態様と異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記表示手段は、前記第二の表示を、前記第二の領域に、第三の表示態様[例えば、先読み予告態様]で少なくとも表示可能な手段[例えば、図18(c)に示す装飾図柄表示装置208]であり、
前記表示手段は、前記第二の表示を、前記第一の領域に、前記第三の表示態様で少なくとも表示可能な手段[例えば、図18(e)に示す装飾図柄表示装置208]である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『 前記第三の表示態様は、前記第二の表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記A)
表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示とは、保留に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、予告に関する表示のことであり、
前記第一の表示は、前記表示手段の第一の領域に表示される場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記表示手段の第二の領域に表示される場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の領域に表示される場合がある表示であり、
前記表示手段は、第一の期間のうちの少なくとも一部の期間に、前記第二の表示を前記第二の領域に表示する場合がある手段であり、
前記表示手段は、第二の期間のうちの少なくとも一部の期間に、前記第二の表示を前記第一の領域に表示する場合がある手段であり、
前記第二の期間とは、前記第一の期間の後の期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B)
付記Aに記載の遊技台であって、
前記表示手段は、保留アイコンとして、前記第二の表示を表示可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C)
付記AまたはBに記載の遊技台であって、
前記表示手段は、変動アイコンとして、前記第二の表示を表示可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D)
付記A乃至Cのいずれかに記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の期間に、前記第二の表示を前記第一の領域に表示しない場合がある手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E)
付記A乃至Cのいずれかに記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の表示の移動表示を表示可能な手段であり、
前記移動表示とは、前記第二の表示が前記第二の領域から前記第一の領域へ移動する表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
図34は、第一の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。
図34には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。図34(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す保留アイコンh11〜h13が表示されている。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯個数の他、保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコンh11、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図34(a)に示す3つの保留アイコンh11〜h13はいずれもデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、図34(a)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cでは、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が行われている。なお、保留アイコンは、図柄表示領域208a〜208cよりも第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214に近い位置に少なくとも表示されるものであるが、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214よりも図柄表示領域208a〜208cに近い位置に少なくとも表示されるものであってもよい。
なお、図34に示す例は、非電サポ状態における例であり、特図2の保留数が0であるため、特図2の保留を表す保留アイコンは表示されていないが、特図2の保留数が1以上であれば、特図2の保留を表す保留アイコンも特図1の保留を表す保留アイコンと同様、演出表示領域208dに表示される。なお非電サポ状態における特図2の表示は特図1の保留アイコンと同じ種類の表示であってもよいし、異なる種類の表示であってもよい。また、現在の遊技状態で消化されにくい保留については(電サポ状態の特図1の保留、非電サポ状態の特図2の保留)、保留1個に対して1個の保留アイコンを表示する必要はなく、数字等で特図2の保留数を表示する構成であってもよい。
図34(b)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応した図柄態様が停止表示されている。また、図34(b)に示す装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cでは、第1特図表示装置212の停止表示に合わせて、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応し装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、ハズレに対応した「装飾3」−「装飾6」−「装飾1」が停止表示されている。なお、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおける装飾図柄の停止表示のタイミングは、上述のようにリーチ演出に発展すれば、第一停止が左図柄表示領域208aになり、第二停止が右図柄表示領域208cになり、第三停止(最終停止)が中図柄表示領域208bになる。
図34(c)に示す第1特図表示装置212では、同図(b)に表示されていた第一の保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、演出表示領域208dでは、図34(b)に表示されていた第一の保留アイコンh11の消去アニメーションとともに、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。同図(c)に示す演出表示領域208dでは、同図(b)に表示されていた第一の保留アイコンh11の消去アニメーションは完了し、保留アイコンの移動アニメーションが続いている。この移動アニメーションでは、同図(b)に表示されていた第二の保留アイコンh12が第一の保留アイコンh11が表示される位置まで移動するとともに同図(b)に表示されていた第三の保留アイコンh13が第二の保留アイコンh12が表示される位置まで移動する。
図34(d)に示す装飾図柄表示装置208では、第一の先読み予告が開始されている。ここでの第一の先読み予告は、中図柄表示領域208bに兵隊のキャラクタSが登場する。第一の先読み予告は、図34(d)に表示されている第二の保留アイコンh12に対応した先読み予告である。すなわち、第二の保留アイコンh12に対応した始動情報が大当りの始動情報であることを期待させる予告である。この第一の先読み予告によって、中図柄表示領域208bで変動表示されている装飾図柄は視認困難になっている。
図34(e)に示す装飾図柄表示装置208では、兵隊のキャラクタSが変身を開始し、エフェクト画像が中図柄表示領域208bを越えて表示され、エフェクト画像の少なくとも一部は、演出表示領域208dにまで及んでいる。ここで、特図1始動口230に入賞があり、保留アイコンの増加アニメーションが開始されている。この増加アニメーションは、第三の保留アイコンh13が増加するアニメーションであり、第三の保留アイコンh13が表示される位置の下方から徐々に第三の保留アイコンh13が見えてくる。この例では、第三の保留アイコンh13は先読み予告の表示態様(埴輪を模したサボテンのキャラクタ画像)である。保留アイコンを用いた先読み予告は、その保留アイコンに対応した先読み予告であって第二の先読み予告に相当する。図34(e)では、第三の保留アイコンh13の一部が見え始めているが、第一の先読み予告のエフェクト画像によって、第三の保留アイコンh13の一部は視認困難になっている。すなわち、第一の先読み予告のエフェクト画像がない場合と比較して視認困難になっている。ここでは、第一の先読み予告のエフェクト画像と第三の保留アイコンh13の一部が直接的には重なっていないが、第三の保留アイコンh13の一部の近くに第一の先読み予告のエフェクト画像が表示されているため、第三の保留アイコンh13の一部が視認困難になっってしまっている。すなわち、隠す側の予告表示(第一の先読み予告)よりも隠される側の予告表示(第二の先読み予告)の方が後の図柄変動表示に関する予告表示である。
図34(f)に示す装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bには、第一の先読み予告として、兵隊のキャラクタSから変身した忍者のキャラクタNが表示されている。忍者のキャラクタNの一部(右足の部分)は、第三の保留アイコンh13の一部に重なり、第三の保留アイコンh13の一部が視認困難になっている。また、忍者のキャラクタNの右横には、第二の先読み予告の一部として「先読みモード突入」という文字表示もなされている。
下方から徐々に出現してきた第三の保留アイコンh13が、第三の保留アイコンh13が表示される位置に到達する前、あるいは到達と同時に、第一の先読み予告が終了し、忍者のキャラクタNが消える。すなわち、保留アイコンの増加アニメーションが終了する前、あるいは終了と同時に、第一の先読み予告が終了する。その結果、図34(g)に示すように、第三の保留アイコンh13は視認容易になる。なお、第三の保留アイコンh13が、第三の保留アイコンh13が表示される位置に到達した後(増加アニメーションの終了後)に、第一の先読み予告が終了してもよい。また、図34(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続しており、中図柄表示領域208bで変動表示されている装飾図柄も視認容易になっている。また、図34(g)に示す装飾図柄表示装置208における右図柄表示領域208cの上方には、第二の先読み予告の一部として「チャンス中」という文字表示がなされている。なお、このタイミングで第一の先読み予告を終了させず、継続させるようにしてもよい。
図34(h)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208では、第1特図表示装置212の停止表示に合わせて、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応し装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、ハズレに対応した「装飾2」−「装飾0」−「装飾1」が停止表示されている。なお、第二の先読み予告は、第三の保留アイコンh13を先読み予告の表示態様で表示し続けるとともに、右図柄表示領域208cの上方において「チャンス中」という文字表示を行うことで継続している。
図34(i)に示す第1特図表示装置212では、同図(h)に表示されていた第一の保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。図52(i)に示す演出表示領域208dでは、保留アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(h)に表示されていた、第二の先読み予告に相当する第三の保留アイコンh13は、第二の保留アイコンが表示される位置へ向かって移動を開始している。また、図34(i)に示す装飾図柄表示装置208における右図柄表示領域208cの上方には、第二の先読み予告の一部として「チャンス中」という文字表示がなされている。
図52(j)に示す、装飾図柄の変動中の装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが終了し、第一の先読み予告の対象である保留アイコンは第一の保留アイコンh11が表示される位置に表示されており、第二の先読み予告の対象である保留アイコン(先読み予告の表示態様の保留アイコン)は第二の保留アイコンh12が表示される位置に表示されている。
図34(k)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208では、第1特図表示装置212の停止表示に合わせて、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応し装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、ハズレに対応した「装飾8」−「装飾6」−「装飾4」が停止表示されている。なお、第二の先読み予告は、第二の保留アイコンh12を先読み予告の表示態様で表示し続けるとともに、「チャンス中」という文字表示を行うことで継続している。
図34(l)に示す第1特図表示装置212では、同図(k)に表示されていた第一の保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。ここで開始された図柄変動表示は、第一の先読み予告の予告対象となる図柄変動表示である。また、図52(l)に示す演出表示領域208dでは、保留アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(k)に表示されていた、第二の先読み予告に相当する第二の保留アイコンh12は、第一の保留アイコンが表示される位置へ向かって移動を開始している。
図34(m)に示す、装飾図柄の変動中の装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが終了し、第二の先読み予告の対象である保留アイコン(先読み予告の表示態様の保留アイコン)は第一の保留アイコンh11が表示される位置に表示されている。
図34(n)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチ演出に発展することを期待させる予告が出現し、同図(o)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチ演出に発展する。
図35は、図34に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。
図34(o)に示すリーチ演出に発展しながらも、図35(p)に示す装飾図柄表示装置208では、「残念」という文字表示がなされ、中図柄表示領域208bに、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cとは異なる装飾図柄が停止表示し、同図(q)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレに対応した「装飾2」−「装飾4」−「装飾2」の装飾図柄の組み合わせが確定表示されている。ここで、第一の先読み予告の対象であった図柄変動表示は終了し、第一の先読み予告は、偽の先読み予告(結果的に大当りとならない図柄変動表示に対する先読み予告)であったことになる。
続いて、第二の先読み予告の対象である特図1の図柄変動表示が開始され、図35(r)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。図35(r)に示す演出表示領域208dでは、第二の先読み予告に相当する第一の保留アイコンh11は、消去アニメーションによって消去され、保留アイコンは一つも表示されなくなる。また、「チャンス中」という文字表示も消えている。すなわち、予告対象である図柄変動表示の開始と同時に、第二の先読み予告が終了する。なお、予告対象である図柄変動表示が開始されても、第二の先読み予告に相当する第一の保留アイコンh11をしばらくの間は表示し続けたり、第二の先読み予告の一部である「チャンス中」という文字表示は図柄変動表示が終了するまで表示し続けることで、第二の先読み予告を継続してもよい。
図35(s)に示す装飾図柄表示装置208では、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)についての予告(いわゆる通常予告)が開始され、中図柄表示領域208bには、家紋の表示Kが表示されている。また、特図1始動口230に入賞があり、保留アイコンの増加アニメーションが開始されている。この増加アニメーションは、第一の保留アイコンh11が増加するアニメーションであり、第一の保留アイコンh11が表示される位置の下方から徐々に第一の保留アイコンh11が見えてくる。ここでの増加アニメーションでは、第一の保留アイコンh11はデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)であるが、デフォルトの表示態様であっても、大当りの信頼度が最も低い先読み予告の表示態様と見ることもできる。
図35(t)に示す装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが継続している。家紋の表示Kは、表示開始当初は、第一の保留アイコンh11の一部とは重なっていなかったが、図35(s)から図35(t)にかけて、家紋の表示Kについての拡大アニメーションが行われ、家紋の表示Kは、時間の経過とともに拡大表示される。その結果、図35(t)に示すように、家紋の表示Kは、第一の保留アイコンh11の一部に重なるまで大きくなり、第一の保留アイコンh11の一部は視認困難になっている。すなわち、先読み予告とは異なる当該図柄変動表示についての予告として表示された家紋の表示Kが非表示の場合(予告が行われない場合)と比較して視認困難になっている。ここでは、家紋の表示Kが第一の保留アイコンh11の一部に直接的に重なり、第一の保留アイコンh11の一部を隠してしまっているため、第一の保留アイコンh11の一部が視認困難になってしまっている。また、家紋の表示Kは、保留アイコンの他、装飾図柄の変動表示の一部も隠している。
なお、この例では、下方から徐々に出現してきた第一の保留アイコンh11が、第一の保留アイコンh11が表示される位置に到達する前に、徐々に拡大表示されてきた家紋の表示Kによって隠される。すなわち、保留アイコンの増加アニメーションが終了する前に、保留アイコンの少なくとも一部が通常予告によって隠される。なお、第一の保留アイコンh11が、第一の保留アイコンh11が表示される位置に到達したと同時(増加アニメーションの終了と同時)、あるいは到達した後(増加アニメーションの終了後)に、保留アイコンの少なくとも一部が通常予告によって隠されるようにしてもよい。
図35(u)に示す装飾図柄表示装置208では、通常予告が終了し、家紋の表示Kが消え、増加アニメーションの途中の第一の保留アイコンh11は視認容易になる。また、装飾図柄の変動表示では第2停止が行われようとしている。
図35(v)に示す装飾図柄表示装置208では、、第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11は、所定の表示位置(第一の位置)に表示されている。また、装飾図柄の変動表示はリーチ状態になる。すなわち、通常予告として表示された家紋の表示Kが消えた後に、リーチ状態に発展する。なお、家紋の表示Kが消えると同時にリーチ状態に発展してもよい。あるいは、家紋の表示Kが消える前から、リーチ状態になっていてもよい。ただし、図35(t)に示すように、拡大表示された家紋の表示Kによって、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動表示は完全に隠され、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の変動表示、および右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動表示は、それぞれの一部が隠されているため、家紋の表示Kが消えないと、リーチ状態であるか否かが把握困難(視認困難)である。図35(v)に示す装飾図柄表示装置208には、「ゲキアツ」という文字表示もなされている。また、この例では、タイミングよく、リーチ状態への発展以前に保留アイコンの増加アニメーションが終了しているが、リーチ状態に発展すると、保留アイコンが消え、増加アニメーションも途中であっても視認不能になるようにしてもよい。
図35(w)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が行われている。すなわち、左図柄表示領域208aにおける停止表示(第一停止)と、右図柄表示領域208cにおける停止表示(第二停止)が行われ、中図柄表示領域208bにおける変動表示が継続している装飾図柄の並びが、表示画面の右上に縮小表示され、画面中央には、主人公である侍のキャラクタが登場し、敵役との決闘シーンが表示される。スーパーリーチ演出によって、保留アイコンは隠され、視認不能になっている。
図35(x)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公である侍が敵役に勝利し、表示画面の右上には、縮小表示された装飾3が3つ並んでいる。
図35(y)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示を終了し、15R特別大当り図柄が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の図柄変動表示を終了し、15R特別大当りに対応した「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。したがって、第二の先読み予告は真の先読み予告(結果的に大当りとなる図柄変動表示に対する先読み予告)であったことになる。
図36は、図34および図35に示す第一の例を時系列にまとめた図である。
図36中のかっこ書きのアルファベットは、図34および図35における図番に対応したものである。
図36(a)は、二種類の先読み予告を対象にした図である。この図36(a)に示すように、図34(d)〜同図(f)の期間が第一の期間の一例に相当し、第一の先読み予告が第一の演出の一例に相当する。また、図36(a)に示すように、図34(e)〜同図(f)の期間が第二の期間の一例に相当し、同図(f)〜同図(g)の期間が第三の期間の一例に相当し、第二の先読み予告が第二の演出の一例に相当する。保留アイコンによる第二の先読み予告は、第一の先読み予告が終了した後の第三の期間(図34(f)〜同図(g))よりも、第一の先読み予告が行われている第二の期間(図34(e)〜同図(f))の方が、視認困難である。
また、第一の先読み予告は、図34(l)〜図35(q)の図柄変動表示(第一の図柄変動表示)を予告対象とした先読み予告であり、第二の先読み予告は、図35(r)〜図35(y)の図柄変動表示(第二の図柄変動表示)を予告対象とした先読み予告である。第二の期間(図34(e)〜同図(f))は、第一の図柄変動表示(図34(l)〜図35(q)の図柄変動表示)の開始よりも前となる期間を少なくとも含む期間である。
なお、第二の先読み予告を、図34(l)〜図35(q)の図柄変動表示(第二の図柄変動表示)を予告対象にした先読み予告に代えてもよい。例えば、図34(e)に示す第二の保留アイコンh12の表示態様を、デフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様に変化させる変化アニメーションを行い、この保留アイコンの変化アニメーションを第二の先読み予告としてもよい。こうすることで、第一の先読み予告の予告対象と第二の先読み予告の予告対象が、同じ図柄変動表示(図34(l)〜図35(q)の図柄変動表示である第二の図柄変動表示)になる。保留アイコンの変化アニメーションは、図34(e)〜同図(f)の期間(第二の期間)で行われ、保留アイコンの変化アニメーションは、第一の先読み予告によって隠され、図34(g)の期間(第三の期間)よりも、第一の先読み予告によって隠されている期間(図34(e)〜同図(f)の期間)の方が視認困難になる。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示が同じであり、複数の演出の一方が視認困難となる。
図36(b)は、通常予告と先読み予告を対象にした図である。この図36(b)に示すように、図35(s)〜同図(t)の期間が第一の期間の一例に相当し、通常予告が第一の演出の一例に相当する。この通常予告の予告対象になる図柄変動表示(図35(r)〜同図(y))が第一の図柄変動表示の一例に相当する。
また、図36(b)に示すように、図36(s)〜同図(t)の期間が第二の期間の一例に相当し、同図(t)〜同図(v)の期間が第三の期間の一例に相当する。したがって、ここにいう第二の期間は、第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間である。また、大当りの信頼度が最も低いデフォルトの表示態様の第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが第二の演出の一例に相当する。この第一の保留アイコンh11による第二の先読み予告も、通常予告が終了した後の第三の期間(図36(t)〜同図(v))よりも、通常予告が行われている第二の期間(図36(s)〜同図(t))の方が、視認困難である。図35に示す例では、同図(y)において、第1特図表示装置212に15R特別大当り図柄が停止表示された様子までしか示していないが、この後、15Rの大当り遊技が行われ、大当り遊技が終了すると、図35(s)のタイミングにおける入賞に基づく第一の保留アイコンh11に対応した図柄変動表示(第二の図柄変動表示に相当)が開始される。
図37は、第一の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。
以下、図34及び図35を用いて説明した第一の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。この第二の例は、電サポ状態中の例であり、特図2優先変動が行われる。
図37にも、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。この図37(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、左側に表示された特図1保留アイコンh11〜h13の他、特図2の保留を表す1つの特図2保留アイコン(第一の特図2保留アイコン)h21が右側に表示されている。特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯個数の他、特図2保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、特図2保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている特図2の始動情報に対応したものである。
図37(a)に示すいずれの保留アイコンh11〜h13,h21もデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、図37(a)に示す第2特図表示装置214では、特図2についての図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cでは、特図2についての装飾図柄の図柄変動表示が行われている。
図37(b)に示す第2特図表示装置214は停止図柄を表示し、装飾図柄表示装置208は特図2の当否判定の結果であるハズレに対応した「装飾8」−「装飾6」−「装飾4」を停止表示している。
図37(c)に示す第2特図表示装置214では、特図2優先変動によって、同図(b)に表示されていた第一の特図2保留アイコンh21についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、図示省略したが、演出表示領域208dでは、第一の特図2保留アイコンh21の消去アニメーションが行われ、特図2の保留はなくなる。
図37(d)に示す第2特図表示装置214は停止図柄を表示し、装飾図柄表示装置208は特図2の当否判定の結果であるハズレに対応した「装飾2」−「装飾0」−「装飾1」を停止表示している。
特図2の保留がなくなったことにより、図37(e)に示す第1特図表示装置212では、同図(d)に表示されていた第一の特図1保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、この第二の例では、保留アイコンの移動アニメーションの様子を図示省略するが、実際には、移動アニメーションが行われている。
図37(f)に示す装飾図柄表示装置208では、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)についての予告(通常予告)が開始され、中図柄表示領域208bには、兵隊のキャラクタSが表示されている。すなわち、ここでの通常予告は、特図1の図柄変動表示を対象にした予告である。ここで表示が開始された兵隊のキャラクタSは、最初小さめの表示(中図柄表示領域208bに収まる大きさの表示)であったが、拡大アニメーションが行われ、兵隊のキャラクタSは、時間の経過とともに拡大表示される。また、兵隊のキャラクタSは、時間の経過とともに姿勢等を変えながら動作を続けている。
図37(f)で表示された小サイズの兵隊のキャラクタSは、座った姿勢であるが、図37(g)で表示された中サイズの兵隊のキャラクタSは、片肘をついた姿勢である。また、特図2始動口232に入賞があり、特図2保留アイコンの増加アニメーションが開始され、図37(g)に示す装飾図柄表示装置208では、デフォルトの表示態様の第一の特図2保留アイコンh21が追加表示されている。
図37(h)では、兵隊のキャラクタSは、中図柄表示領域208bを越えて表示されるまでの大きさになっており、図37(h)に示す大サイズの兵隊のキャラクタSは、片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいる。また、図37(h)のタイミングで、第一の特図2保留アイコンh21の表示態様の変化が始まる。すなわち、この第二の例では、入賞タイミングでは保留アイコンはデフォルトの表示態様で表示され、増加アニメーションは、デフォルトの表示態様で行われる。その後、先読み予告実行抽選に当選している場合には、先読み予告に相当する変化アニメーションが実行される。図37(h)では、保留アイコンの変化アニメーションの開始部分として、主人公の侍のキャラクタTが右図柄表示領域208cに出現し、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動表示の一部を隠している。一方、その侍のキャラクタTは、後から出現したにも関わらず、その一部が、先に表示されていた兵隊のキャラクタSの足の部分によって隠され、視認困難になっている。
図37(i)では、特大のサイズまで兵隊のキャラクタSは大きくなって、読書を続けている。一方、保留アイコンの変化アニメーションでは、右図柄表示領域208cに出現した侍のキャラクタTが第一の特図2保留アイコンh21の位置まで移動し、エフェクト画像Eを発している。第一の特図2保留アイコンh21の位置まで移動した侍のキャラクタTの上半身は、特大サイズの兵隊のキャラクタSによって隠され、侍のキャラクタTは視認困難になっている。さらに、特大サイズの兵隊のキャラクタSの足の部分によって、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動表示の一部が隠されており、左図柄表示領域208aの下方には、「リーチ」という文字表示がなされ、リーチ演出に発展するかもしれない煽り演出が行われている。
図37(j)に示す装飾図柄表示装置208では、兵隊のキャラクタSが消え、当該図柄変動表示の予告である通常予告が終了し、右図柄表示領域208cにおいて第2停止が行われている。この例では、リーチ演出には発展せず、左図柄表示領域208aの下方には、「ざんねん」という文字表示がなされている。通常予告の終了後、第一の特図2保留アイコンh21を隠していた侍のキャラクタTは消えるが、エフェクト画像Eは残り、このエフェクト画像Eによって、第一の特図2保留アイコンh21は依然として視認困難である。
図38は、図37に示す第二の例の演出の続きを段階的に示す図である。
図38(k)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、エフェクト画像Eが消え、第一の特図2保留アイコンh21は、デフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様に変化し、変化アニメーションが終了する。図38(k)に示す第一の特図2保留アイコンh21の表示態様は、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔(90°間隔)で記された円形の先読み予告の表示態様である。第一の特図2保留アイコンh21は、この先読み予告態様に変化すると、表示位置を変えずに回転し、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字の表示位置が変化する待機アニメーションを、変化アニメーションに続いて実行する。また、図38(k)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾1」−「装飾1」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。したがって、通常予告は、偽の予告であったことになる。
図38(l)に示す第2特図表示装置214では、特図2優先変動によって、同図(k)に表示されていた第一の特図2保留アイコンh21についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。ここで開始された図柄変動表示は、先読み予告の表示態様に変化した第一の特図2保留アイコンh21による先読み予告の予告対象になる図柄変動表示である。
図38(m)では、リーチ演出に発展し、「リーチ」という文字表示がなされている。図38(n)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が行われ、同図(o)では、主人公である侍が敵役に勝利し、同図(p)に示す装飾図柄表示装置208では、16R特別大当りに対応した「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。したがって、第一の特図2保留アイコンh21による先読み予告は真の先読み予告であったことになる。
図38(q)は、第二の例を時系列にまとめた図である。
図38(q)中のかっこ書きのアルファベットは、図37および図38における図番に対応したものである。
図38(q)は、通常予告と先読み予告を対象にした図である。この図38(q)に示すように、図37(f)〜同図(j)の期間が第一の期間の一例に相当し、特図1についての通常予告が第一の演出の一例に相当する。この通常予告の予告対象になる図柄変動表示(図37(e)〜図38(k))が第一の図柄変動表示の一例に相当する。
また、図38(h)〜同図(j)直前の期間が第二の期間の一例に相当し、同図(j)〜同図(k)直前の期間が第三の期間の一例に相当する。したがって、ここにいう第二の期間は、第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間である。また、第一の特図2保留アイコンh21の変化アニメーションが第二の演出の一例に相当する。この変化アニメーションも、通常予告が終了した後の第三の期間(図37(j)〜同図(k)直前)よりも、通常予告が行われている第二の期間(図37(h)〜同図(j)直前)の方が、視認困難である。
なお、先読み予告態様に変化した第一の特図2保留アイコンh21の予告対象になる図柄変動表示(図38(l)〜同図(p))が第二の図柄変動表示の一例に相当する。
図39は、第一の発明の一実施形態である演出の第三の例を段階的に示す図である。
以下、第一の例や第二の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。この第三の例は、非電サポ状態中の例である。
図39にも、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。この図39(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dの左側には、移動アニメーションを行っている2つの特図1保留アイコンh11,h12が示されている。したがって、図39(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1についての装飾図柄の変動表示が行われており、特図1の保留数は2つであり、特図2の保留はない状態である。なお、これら2つの特図1保留アイコンh11,h12はいずれもデフォルトの表示態様である。
図39(b)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが終了している。
図39(c)に示す装飾図柄表示装置208では、先読み予告に相当する、保留アイコンの変化アニメーションが実行される。ここでの変化アニメーションは、入賞を契機としたアニメーションではなく、入賞後の、当該保留よりも先に保留されていた保留についての図柄変動表示の開始を契機に行われるアニメーションであり、図柄変動表示が開始してから所定時間経過後に開始される。この例では、第二の特図1保留アイコンh12についての変化アニメーションであるが、図39(c)では、変化アニメーションの開始部分として、まずは、番長のキャラクタBが中図柄図柄表示領域208bに出現し、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動表示の一部を隠している。番長のキャラクタBは、大きさは変化しないが動いており、アニメーション表示のものである。
図39(d)に示す装飾図柄表示装置208では、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)についての予告(通常予告)が開始され、中図柄表示領域208bには、家紋の表示Kが表示されている。この家紋の表示Kは、先に表示されていた番長のキャラクタBの一部に重なるように表示され、番長のキャラクタBの一部を隠している。図39(d)に示す、表示開始当初の家紋の表示Kは、中図柄図柄表示領域208bに収まる大きさであるが、この後、拡大アニメーションが行われ、家紋の表示Kは、時間の経過とともに拡大表示される。
その結果、図39(e)に示すように、家紋の表示Kは、番長のキャラクタBよりも大きくなり、番長のキャラクタBを完全に隠す(番長のキャラクタB全部を隠す)とともに、変化対象の第二の特図1保留アイコンh12も完全に隠している(第二の特図1保留アイコンh12全部を隠している)。なお、装飾図柄の変動表示は画面右上に縮小表示され、家紋の表示Kによって隠されず、視認容易である。
やがて、図39(f)に示すように、家紋の表示Kが消え、通常予告は終了し、番長のキャラクタB全体、および変化対象となる第二の特図1保留アイコンh12全体が再び視認容易になる。
図39(g)に示す保留アイコンの変化アニメーションでは、番長のキャラクタBが、変化対象となる第二の特図1保留アイコンh12にエフェクト画像Eを出現させ、第二の特図1保留アイコンh12にエフェクト画像Eが重なり、第二の特図1保留アイコンh12は視認困難になる。また、図39(g)のタイミングで、リーチ演出に発展する。
図39(h)では、スーパーリーチ演出が開始され、画面中央部分にスーパーリーチ画面SPが表示される。このスーパーリーチ画面SPによって、保留アイコンの一部が隠されている。図39(h)では、第二の特図1保留アイコンh12の変化アニメーションが終了し、第二の特図1保留アイコンh12の表示態様は、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の先読み予告の表示態様に変化しているが、スーパーリーチ画面SPによって視認困難になっているが、家紋の表示Kによって完全に隠された場合(図39(e))に比べては視認容易である。
図39(i)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公である侍が敵役に勝利した画面が表示され、保留アイコンは完全に隠されている。
図39(j)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、15R特別大当りに対応した「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。装飾図柄の変動表示が終了すると、保留アイコンは全体が視認容易に戻り、図39(p)に示す第二の特図1保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示されている。
図39(k)は、第三の例を時系列にまとめた図である。
図39(k)中のかっこ書きのアルファベットは、図39における図番に対応したものである。
図39(k)も、通常予告と先読み予告を対象にした図である。この図39(k)に示すように、図39(d)〜同図(e)の期間が第一の期間の一例に相当し、当該変動の予告である通常予告が第一の演出の一例に相当する。この通常予告の予告対象になる図柄変動表示(〜図39(j))が第一の図柄変動表示の一例に相当する。
また、図39(d)〜同図(e)の期間が第二の期間の一例にも相当し、第三の例では、第一の期間と第二の期間は井位置している。また、図39(e)〜同図(h)の期間が第三の期間の一例に相当する。また、第二の特図1保留アイコンh12の変化アニメーションが第二の演出の一例に相当する。
なお、先読み予告態様に変化した第二の特図1保留アイコンh12の予告対象になる図柄変動表示(第二の図柄変動表示)は、大当り遊技終了後に行われる。
第三の例では、隠される側のアニメーション(保留変化アニメーション)が、隠す側の演出(通常予告)の前後で視認容易である。なお、スーパーリーチ画面SPを隠す側の演出の一種である。
図40は、第一の例の変形例を段階的に示す図である。
図34に示す第一の例では、図34(d)〜同図(f)で第一の先読み予告が発生したが、この変形例では、第一の先読み予告が発生しない。したがって、保留アイコンによる第二の先読み予告が視認困難になることはない。すなわち、第一の例では、第二の先読み予告(第二の演出)は、第三の期間(図34(f)〜同図(g))よりも第二の期間(図34(e)〜同図(f))の方が視認困難であったが、第二の先読み予告(第二の演出)は、第一の先読み予告(第一の演出)が行われない場合よりも、第一の先読み予告(第一の演出)が行われている場合の方が視認困難であるといえる。
続いて、第一の発明の一実施形態における画像制御について説明する。
図41は、画像制御の一例を説明するための図である。この図41における各図には、装飾図柄表示装置208の表示画面が示されているが、グレーの図の表示画面は、遊技者に実際に見える表示画面ではなく、白の図の表示画面が、遊技者には実際に見える(図42においても同じ。)。
図41では、第三の特図1保留アイコンh13の増加アニメーションが実行される。この増加アニメーションは、図34を用いて説明した増加アニメーションと同じであり、先読み予告態様(埴輪を模したサボテンのキャラクタ画像)の保留アイコンが、第三の特図1保留アイコンh13が表示される位置の下方から徐々に見えてくる(図41(b),(c)参照)。また、装飾図柄の変動表示では、リーチ演出が行われ(図41(c)参照)、さらに、スーパーリーチ演出に発展する(図41(d)〜同図(f)参照)。このスーパーリーチ演出では、図41(d)に示すように、画面中央部分にスーパーリーチ画面SPが表示され、その後、図41(e)および同図(f)に示すように、画面全体に主人公である侍が敵役に勝利した勝利画面が表示される。保留アイコンの一部は、このスーパーリーチ画面SPによって隠され、保留アイコンは視認困難になる(図41(d)参照)。また、保留アイコン全体は、勝利画面によって隠され、保留アイコン全体が視認不能になる(図41(e)および同図(f)参照)。
ここで、「隠される」とは、保留アイコンは表示されているが、保留アイコンが描画されたレイヤよりも上(手前)のレイヤにスーパーリーチ画面が描画され、保留アイコンが遊技者によって非表示の状態になることをいう。すなわち、図41(d)〜同図(f)で示す太い点線で囲んだ部分では、図41(d’)〜同図(f’)に示すように保留アイコンの表示が行われている。図41(d’)〜同図(f’)は、スーパーリーチ画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、スーパーリーチ画面の描画と同時に描画されている画面を示す図である。これら図41(d’)〜同図(f’)に示すように、演出表示領域208dには、デフォルトの表示態様の第一の特図1保留アイコンh11の総て、同じくデフォルトの表示態様の第二の特図1保留アイコンh12の総て、先読み予告態様の第三の特図1保留アイコンh13の総てが表示されている。図41(d’)に示すように、第三の特図1保留アイコンh13は、増加アニメーションを終了し、所定の表示位置に到達している。また、図41(e’)および同図(f’)に示すように、第三の特図1保留アイコンh13は、所定の表示位置で、左を向いたり右を向いたりする待機アニメーションを実行している。
図42は、画像制御の他の一例を説明するための図である。
図42(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。また、演出表示領域208dには、先読み予告態様の第一の特図1保留アイコンh11と、同じく先読み予告態様の第二の特図1保留アイコンh12が表示されている。これらの保留アイコンの表示態様は、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表意態様であり、各保留アイコンは、表示位置を変えずにその場で時計回りに回転する待機アニメーションを実行している。図42(a)に示すように、第一の特図1保留アイコンh11では、「八」の文字が1時の位置にあるのに対して、第二の特図1保留アイコンh12では、「八」の文字が4時の位置にあり、両保留アイコンの待機アニメーションは同期していない。すなわち、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12(複数の保留アイコン)は、同じ種類のアニメーション(ここでは待機アニメーション)で表示されているが、ずれて表示されている。言い換えれば、一方の保留アイコンのアニメーションは、他方の保留アイコンのアニメーションよりも進んでいる、あるいは遅れている。これは、先読み予告態様の保留アイコンは、「八」の文字が1時の位置にあるフレーム表示(図42(a)に示す第一の特図1保留アイコンh11の表示)を初期表示として表示が開始され、第一の特図1保留アイコンh11が表示されたタイミングが、ここで行われている装飾図柄の変動表示よりも前の装飾図柄の変動表示中であり、第二の特図1保留アイコンh12が表示されたタイミングが、ここで行われている装飾図柄の変動表示中であったことによる。すなわち、表示開始タイミングが異なっている場合、同じ種類のアニメーション(例えば、繰り返しのアニメーション)であっても、再生シーンが異なってくる。
図42(b)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aにおいて第一停止が行われ、「装飾3」が停止表示され、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cにおいて第二停止が行われ、「装飾3」が停止表示され、リーチ状態に突入する。ここまで、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12との非同期の待機アニメーションは継続している。
図42(d)に示す装飾図柄表示装置208では、暗転演出が行われ、装飾図柄も、保留アイコンも一旦、視認不能になる。図42(d’)は、暗転演出画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、暗転演出画面の描画と同時に描画されている画面を示す図である。図42(d’)に示す演出表示領域208dでは、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12との非同期の待機アニメーションは継続している。また、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動表示も継続している。
図42(e)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出に発展し、画面中央部分にスーパーリーチ画面SPが表示され、その後、図42(f)および同図(g)に示すように、画面全体に主人公である侍が敵役に勝利した勝利画面が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面がスーパーリーチ画面SPに切り替わると、保留アイコンの一部は視認可能になるが、残りの部分は、このスーパーリーチ画面SPによって隠され、保留アイコン全体としては視認困難である。また、保留アイコン全体は、勝利画面によって隠され、保留アイコン全体が視認不能になる(図42(f)および同図(g)参照)。図42(e’)〜同図(g’)は、スーパーリーチ画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、スーパーリーチ画面の描画と同時に描画されている画面を示す図である。これら図42(e’)〜同図(g’)に示すように、演出表示領域208dでは、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12との非同期の待機アニメーションが依然として継続している。
図42(g)に示す装飾図柄表示装置208では、大当りの装飾図柄の組み合わせ(「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」)が確定表示され、第一の特図1保留アイコンh11全体と第二の特図1保留アイコンh12全体も表示されている。この確定表示の期間(停止表示の期間)中に、これまで非同期であった特図1保留アイコンの待機アニメーションが同期され、両保留アイコンともに、「八」の文字が1時の位置にあるフレーム表示である。
以上説明したように、パチンコ機側(制御側)では、隠された方の演出であっても描画処理されている。ただし、隠す方の演出のレイヤよりも後側のレイヤで隠された部分は描画処理しないようにしてもよいし、隠す方の演出と同一レイヤで隠された状態を描画処理してもよい。
以上説明した、第一の発明の実施形態によれば、時系列的に後で行われる図柄変動表示に対応した第二の演出のアニメーションを見せることができる場合がある。
なお、先読み予告としては、特図に関する予告に限らず、電チューチャンス演出等の普図演出の一部として表示される予告を含んでいてもよい。また、第一の先読み予告(第一の演出)、第二の先読み予告(第二の演出)以外の演出(第三の演出、例えば、装飾図柄表示装置208におけるキャラクタによるアニメーション)によって第二の先読み予告(第二の演出)視認困難となってもよいが、少なくとも第二の期間に第二の先読み予告(第二の演出)が視認困難となっていればよい。また、保留アイコンに関連した演出としては、保留増加アニメーションであってもよいし、保留減少アニメーションであってもよく、保留減少アニメーションに応じて別の保留アイコンに関する演出が行われてもよい。さらに、保留アイコン以外に特定のキャラクタ等が出現する演出が含まれていてもよい。また、図42を用いて説明した、非同期で表示されている複数の保留アイコンが同期するアニメーション演出等も第二の演出に含まれる。また、第一の演出や、第二の演出は、先読み予告に限られず、例えば、現在行われている図柄変動表示に関する演出であってもよい。また、第一の演出、第二の演出には、エフェクトや該演出に合わせて動作する可動体演出を含んでいてもよい。さらに、第一の演出や第二の演出には、装飾図柄に関する演出も含まれる場合がある。例えば、装飾図柄の停止アニメーションが通常のアニメーションと変わらない場合であっても、停止図柄が先読み予告によるチャンス目等の停止となる場合には、第一の演出や第二の演出に相当する。また、これまで説明したアニメーション表示ではない場合や、アニメーション表示ではない期間は、第二の演出ではなく、第一の演出に相当する場合がある。また、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214等といった第一の表示手段や、装飾図柄表示装置208等といった第二の表示手段は、それぞれ複数で構成されていてもよい。例えば、第一の演出と第二の演出が異なる表示装置で行われていたとしても、複数の表示装置(例えば、メイン液晶表示装置とサブ液晶表示装置)が第二の表示手段に相当する。また、各期間におけるアニメーション表示は、その期間のうちの少なくとも一部の期間でアニメーション表示されていればよい。アニメーション表示後の非アニメーション表示期間を第三の期間の一部としてもよい。各種演出は特定の遊技状態にのみ起こり得る演出であってもよい。例えば、電サポ中のみや、大当り遊技終了後の、遊技者にとって有利な制御状態の残り期間(例えば、いわゆるSTの残り図柄変動回数)が第一の値以内となる場合に限って起こり得る演出であってもよい。この構成では、希少価値を付与することができる場合がある。一方で、すべての遊技状態(制御状態)で出現可能な構成であってもよい。
以上の説明では、
『図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の図柄変動表示(例えば、図34(l)〜図35(
q)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図35(r)〜同図(
y)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも少なくとも後で開始可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、第一の先読み予告)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンの増加アニメーション)であり、
前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示に少なくとも対応した演出(第一の図柄変動表示を予告対象にした先読み予告)であり、
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示に少なくとも対応した演出(第二の図柄変動表示を予告対象にした先読み予告)であり、
前記第二の演出は、少なくともアニメーションによる表示演出であり、
前記第一の演出は、第一の期間(例えば、図34(d)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第二の期間(例えば、図34(e)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第三の期間(例えば、図34(f)〜同図(g)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記第一の期間に少なくとも重なる期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間には少なくとも重ならない期間であり、
前記第二の演出は、前記第三の期間よりも前記第二の期間の方が視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、時系列的に後で行われる図柄変動表示に対応した第二の演出(先読み予告のアニメーション)を第三の期間で見せることができる場合がある。
なお、前記第一の表示手段は、図柄変動表示の他、図柄停止表示も実行可能である。
前記第二の表示手段は、演出とは無関係なエラー報知等も実行可能である。
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示の他、他の図柄変動表示よりも後で開始される図柄変動表示であってもよい。
前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示の他、他の図柄変動表示にも対応した演出であってもよい。
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示の他、他の図柄変動表示にも対応した演出であってもよい。
前記第二の演出は、アニメーションによる表示演出の他、静止画による表示演出も含んでいてもよい。
前記第一の演出は、第一の期間の他、他の期間にも実行可能なものであってもよい。
前記第二の演出は、第二の期間の他、他の期間にも実行可能なものであってもよい。
前記第二の演出は、第三の期間の他、他の期間にも実行可能なものであってもよい。
前記第三の期間は、前記第一の期間とは異なる、前記第二の期間以外の期間には重なる期間であってもよいし、該期間にも重ならない期間であってもよい。
ここで、前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示が開始される前に終了する演出であってもよいし、該第一の図柄変動表示の実行中に終了する演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示を対象した予告演出であってもよく、連続予告演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示が開始される前に終了する演出であってもよいし、該第二の図柄変動表示の実行中に終了する演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示を対象した予告演出であってもよく、連続予告演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、先読み演出として行われるアニメーションであってもよい。
また、前記第三の期間は、前記第二の期間には重なる期間であってもよい。
また、ここにいう視認困難は、前記第二の演出が消去されて視認不能であってもよい。すなわち、前記第二の演出が遊技者に対して非表示であってもよく、前記第二の演出の表示を遊技者に対して中止している状態であってもよい。あるいは、該第二の演出が表示されてはいるものの遊技者からは見えにくかったり、全く見えなかったりする状態であってもよい。
また、第一の演出を第二の演出に重ねたり、第二の演出を第一の演出によって隠したりすることで視認困難になる場合の他、第一の演出と第二の演出を近くに表示することで第二の演出が視認困難になる場合も含まれる。
また、
前記第一の演出は、第十一の期間で実行する場合があり、
前記第二の演出は、第十二の期間で実行する場合があり、
前記第三の演出は、第十三の期間で実行する場合があり、
前記第十二の期間は、第十一の期間と重ならない期間であり、
前記第十三の期間は、第十一の期間と重なる期間であり、
前記第二の演出は、前記第三の演出によって視認困難になるものであってもよい。
すなわち、前記第二の演出は、前記第三の演出が実行されていない期間よりも、該第三の演出が実行されている期間の方が視認困難なものであってもよい。
また、
『先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400,装飾図柄表示装置208)を備え、
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第一の演出を行わせることで第一の先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第二の演出を行わせることで第二の先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の開始よりも前となる期間を少なくとも含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、対象となる図柄変動表示が異なる複数の先読み予告を第二の期間で実行可能であるので、複数の図柄変動表示に期待させることができる場合がある。また、後に行われる方の第二の先読み予告のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記先読み予告手段は、通常予告、装飾図柄変動表示、保留表示、第四図柄の表示等も実行可能なものであってもよい。
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の開始よりも前となる期間とは異なる期間を含む期間であてもよい。
ここで、前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示が行われている一部又は全部の期間を含む期間であってもよい。
また、前記第一の図柄変動表示が大当りとなる場合は、前記第二の先読み予告を行わないようにしてもよい。すなわち、第一の図柄変動表示は、当否判定の結果に対応した図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、前記第一の図柄変動表示が、大当りの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合は、前記第二の先読み予告を行わないようにしてもよい。
また、
『予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400,装飾図柄表示装置208)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400,装飾図柄表示装置208)と、
を備え、
前記予告手段は、前記第二の表示手段に前記第一の演出(例えば、当該変動予告)を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第二の演出(例えば、保留アイコンの増加アニメーション)を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間(例えば、図37(h)〜同図(j)直前の期間)は、前記第一の図柄変動表示(例えば、図37(e)〜図38(k)における図柄変動表示)の実行中における少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、先読み予告のアニメーションに注目させることができる。
なお、前記予告手段は、先読み予告、装飾図柄変動表示、保留表示、第四図柄の表示等も実行可能なものであってもよい。
前記予告手段は、前記第二の表示手段に前記第一の演出とは異なる演出を行わせることでも前記予告を実行可能なものであってもよい。
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第二の演出とは異なる演出を行わせることでも前記先読み予告を実行可能なものであってもよい。
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中とは異なる期間を含む期間であってもよい。
ここで、前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示が行われている一部又は全部の期間を含む期間であってもよい。
また、前記第一の図柄変動表示が大当りとなる場合は、前記先読み予告を行わないようにしてもよい。すなわち、第一の図柄変動表示は、当否判定の結果に対応した図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、前記第一の図柄変動表示が、大当りの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合は、前記先読み予告を行わないようにしてもよい。
また、
『前記第一の図柄変動表示は、第一の種類の図柄(例えば、特図1)に少なくとも関連した図柄変動表示(以下、「第一の種類の図柄についての図柄変動表示」という。)であり、
前記第二の図柄変動表示は、第二の種類の図柄(例えば、特図2)に少なくとも関連した図柄変動表示(以下、「第二の種類の図柄についての図柄変動表示」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数種類の特図を用いたゲーム性であり、特図2の図柄変動表示に関する先読み予告のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記第一の図柄変動表示は、第一の種類の図柄とは異なる図柄にも関連した図柄変動表示であってもよい。
前記第二の図柄変動表示は、第二の種類の図柄とは異なる図柄にも関連した図柄変動表示であってもよい。
また、
『前記第二の種類の図柄についての図柄変動表示は、前記第一の種類の図柄についての図柄変動表示よりも優先的に実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
例えば、特図を2種類用いたゲーム性では、優先変動のように特図2の方が大当りした場合の付加価値が特図1よりも大きい場合があり、このようなゲーム性においては特図2の先読み予告である第二の演出に特に興味を持たせることができる場合がある。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記第二の表示手段は、前記第二の演出の少なくとも一部に前記第一の演出を重ねて表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、半透明などの場合に両方の演出を見せつつ、第三の期間では、第二の演出のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第二の演出の全部に前記第一の演出を重ねて表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものであってもよい。
ここで、レイヤー的に見れば、第二の演出よりも第一の演出の方が遊技者から見て手前のレイヤーに描画されたものになる。
また、前記第一の演出が例えば半透明(100%未満の透過率)であって、前記第二の演出のうち、該第一の演出が重なった部分も、視認可能ではあるが、該第一の演出が重なっていない部分よりも視認困難であってもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、前記第二の演出の少なくとも一部を前記第一の演出で隠して表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の期間には、先の図柄変動表示が対象となる第一の演出に注目させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第二の演出の全部を前記第一の演出で隠して表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものであってもよい。
ここで、「隠して」とは、例えば、第二の演出のうち、第一の演出が重なった部分が、見えにくくなる、あるいは見えなくなることにより視認困難となる場合であってもよい。
また、
『前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後となる期間を少なくとも含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の期間終了後に第二の演出のみのアニメーションにより該第二の演出を遊技者に注目させることができる場合がある。
なお、前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後となる期間とは異なる期間を含む期間であってもよい。
ここで、前記第三の期間は、前記第二の期間に重なる期間を含んだ期間であってもよい。
また、前記第三の期間は、前記第一の期間よりも前となる期間を少なくとも含む期間であってもよい。第一の演出よりも第二の演出の方が先に行われる場合は、最初に第二の演出に関するアニメーションを遊技者に見せることができる場合がある。
また、前記第二の期間は、前記第一の期間と同じ期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも少なくとも長い期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間の前となる期間と前記第一の期間の後となる期間を少なくとも含む期間であってもよい。第二の期間の前となる第三の期間で遊技者に第二の演出が開始されたことをアニメーションにより注目させることができる。遊技者には、続きを見たいという気持ちがある場合があり、第一の期間により視認困難となった後の第三の期間で続きを見せることができるので、第一の期間中も遊技者に第二の演出について期待させることができる場合がある
また、
『前記第一の演出は、少なくともアニメーションによる表示演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出も第二の演出もアニメーションによる表示演出となるので、対象となる図柄変動表示が先に行われる第一の演出のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記第一の演出は、アニメーションによる表示演出の他、静止画による表示演出も含んでいてもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の演出は、前記保留アイコンに少なくとも関連した演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二の演出は、前記保留アイコンの他、例えば、当否判定の結果にも関連した演出であってもよい。
また、前記保留アイコンに少なくとも関連した演出とは、保留アイコンの増加アニメーションや、移動アニメーションや、変化アニメーションや、消去アニメーションや、退避アニメーションや、待機アニメーションの他、増加、移動、変化、消去、退避、待機のタイミングに関係ないアニメーション(変動開始時など)等も含まれる。
また、
『図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の図柄変動表示(例えば、図34(c)〜図34(h)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図34(l)〜図35(
q)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも少なくとも後で開始可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(キャラクタ変化アニメーション予告)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(保留アイコンの変化アニメーション)であり、
前記第一の演出は、前記第二の図柄変動表示に少なくとも対応した演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示に少なくとも対応した演出であり、
前記第二の演出は、少なくともアニメーションによる表示演出であり、
前記第一の演出は、第一の期間(例えば、図34(d)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第二の期間(例えば、図34(e)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第三の期間(例えば、図34(g)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間に重なる期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間には少なくとも重ならない期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後となる期間を少なくとも含む期間であり、
前記第二の演出は、前記第三の期間よりも前記第二の期間の方が視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の演出は、第二の期間に視認困難となるが、対象となる図柄変動表示が終了される前に遊技者に確認させることができる場合がある。
なお、前記第三の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間であってもよい。
次に、第二の発明の実施形態について説明する。
図43は、第二の発明の一実施形態における演出モードを説明するための図である。
第二の発明の一実施形態では、少なくとも3つの演出モードが用意されている。ここにいう演出モードが異なると、装飾図柄表示装置208に表示される背景画面や登場キャラクタの種類が異なってくる。
3つの演出モードのうちの一つである八代将軍モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図43(a−1)〜同図(a−5)に示す。第一の演出モード(八代将軍モード)では、表示画面の背景に、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示される。なお、図43(a−5)は、円形の表示M1が、図43(a−1)に示す状態から1回転して図43(a−1)に示す状態に戻った様子を示し、八代将軍モードでは、図43(a−1)〜同図(a−4)のアニメーションが繰り返される。なお、アニメーションは、複数のフレームが連続してなる動画であり、図43(a−1)〜同図(a−5)は、一つ分のフレームの画面に相当する(以下、同じ)。
3つの演出モードのうちの一つである番長モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図43(b−1)〜同図(b−5)に示す。番長モードでは、表示画面の背景に、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示される。なお、図43(b−4)は、番長のキャラクタM2が、図43(b−1)に示す状態から連続動作を行い図43(b−1)に示す状態に戻った様子を示し、番長モードでは、図43(b−1)〜同図(b−3)のアニメーションが繰り返される。
3つの演出モードのうちの一つであるリラックスモードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図43(c−1)〜同図(c−5)に示す。リラックスモードでは、表示画面の背景に、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示される。なお、図43(c−5)に示す状態の後、図43(c−1)に示す状態に戻り、リラックスモードでは、図43(c−1)〜同図(c−5)のアニメーションが繰り返される。
なお、演出モードの表示画面の背景は、装飾図柄の変動表示中に表示されるが、それ以外(例えば、始動入賞がなく図柄変動停止中)にも表示されるようにしてもよい。
図44は、第二の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。この図44における各図には、装飾図柄表示装置208の表示画面が示されているが、白の図の表示画面が、遊技者には実際に見える表示画面であり、グレーの図の表示画面は、白の図の表示画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、白の図の表示画面と同時に描画されている画面を示す図である(以降の図においても同じ。)。したがって、グレーの図の表示画面における表示(例えば、アニメーション等の演出表示)は、遊技者に実際に見える表示画面ではなく、視認困難になっている表示になる。第1副制御部400のCPU404は、図43を用いて説明した複数の演出モードの中から、演出実行抽選等によって、いずれか一つの演出モードを選択し、VDP434は、選択された演出モードに対応した表示画面を少なくとも描画処理する。VDP434は、第一の条件が成立した場合(例えば、モードチェンジが実行される可能性がある演出が選択された場合等)、あるいは無条件に、選択されていない演出モードに対応した表示画面を、選択された演出モードに対応した表示画面を描画するレイヤよりも下(奥)のレイヤに描画しておく場合がある。
図44には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。
最初は、八代将軍モードが選択され、図44(a−1)に示すように、装飾図柄の変動表示を実行している装飾図柄表示装置208の表示画面には、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示されている。
図44(a−2)には、チャンスボタン136を押下する様子が示されている。この例では、操作有効期間内にチャンスボタン136を押下することで、演出モードが切り替わる(モードチェンジが行われる)。このように、モードチェンジが行われる可能性がある演出が少なくとも含まれた演出を実行する場合には、VDP434は、表レイヤよりも下側(奥側)になる裏レイヤに、選択される可能性がある演出モードに対応した表示画面を、選択されている演出モードに対応した表示画面を表レイヤに描画するのと同時に、描画しておく。図44(b−1)および同図(b−2)には、第一裏レイヤに描画された番長モードの表示画面が示されている。第一裏レイヤには、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが描画されている。図44(c−1)および同図(c−2)には、第二裏レイヤに描画されたリラックスモードの表示画面が示されている。第二裏レイヤは、第一裏レイヤよりもさらに下側(奥側)になるレイヤであり、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが描画されている。
なお、第一裏レイヤにしても第二裏レイヤにしても、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示について、表レイヤにおける描画処理と同じ描画処理を行っている。
また、チャンスボタン136の操作有効期間の間、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138が点灯、あるいは点滅し、チャンスボタン136の押下を促すようにしてもよい。
チャンスボタン136が押下されると、番長モードが選択され、図44(b−3)に示すように、装飾図柄の変動表示を実行している装飾図柄表示装置208の表示画面には、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示される。すなわち、八代将軍モードから番長モードに演出モードが切替えられる。ここで、八代将軍モードから次に移行する演出モードを、所定の演出モードに一義的に決定しておき、チャンスボタン136が押下される度に、例えば、八代将軍モード→番長モード→リラックスモード→八代将軍モードの順でモード切替を行うようにしてもよいし、チャンスボタン136の押下を契機に移行モードの選択抽選を行い、選択された演出モードに移行するようにしてもよい。
番長モードが開始されると、それまで第一裏レイヤで描画処理されていたアニメーションの続きから装飾図柄表示装置208に表示される。すなわち、図43(b―1)や図44(b−1)に示すフレーム(シーン)からアニメーションが開始されるのではなく、図44(b−2)に示すフレーム(シーン)の続きから装飾図柄表示装置208に表示される。
番長モードは、図44(b−5)まで継続され、同図(b−4)や同図(b−5)でも、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示されている。
図44(b−3)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aにおいて第一停止が行われ、「装飾2」が停止表示されている。
図44(b−4)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cにおいて第二停止が行われ、「装飾1」が停止表示され、同図(b−5)に示す装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bにおいて第三停止が行われ、「装飾0」が停止表示され、装飾図柄の変動表示が終了する。
また、番長モードに移行すると、番長モードの間、現在、番長モードであることを報知する、「番長モード」という文字表示が、左から右に流れるようにアニメーション表示されている。このアニメーション(モード報知アニメーション)は、モードチェンジした場合にのみ表示されるアニメーションである。モード報知アニメーションによって、モード切替が行われたことを遊技者に確実に報知することができる。
さらに、番長モードの間、図44(a−3)〜同図(a−5)に示すように、第一裏レイヤには、表レイヤに描画するのと同時に、八代将軍モードの描画がなされ、同図(c−3)〜同図(c−5)に示すように、第二裏レイヤには、表レイヤに描画するのと同時に、リラックスモードの描画がなされている。また、第一裏レイヤにしても第二裏レイヤにしても、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示について、表レイヤにおける描画処理と同じ描画処理を行っている。
なお、裏レイヤでは、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示については描画処理を行わず、演出モードに対応した描画処理のみを行い、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示は、透過処理によって視認可能となるようにしてもよい。
以上説明した第一の例では、番長モードが第一の演出モードの一例に相当し、番長モードの表示画面が第一の表示の一例に相当し、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが第一のアニメーションの一例に相当する。なお、装飾図柄の変動表示を表すアニメーションや、保留アイコンの増加、消去、移動、待機アニメーションも含めて第一のアニメーションの一例に相当するともいえる。また、演出モードごとに装飾図柄の表示態様を用意しておき、モード切替に応じて、装飾図柄の表示態様も変化する場合には、装飾図柄の変動表示も含めて第一の表示、あるいは第一のアニメーションの一例に相当することになる。
また、八代将軍モードが第二の演出モードの一例に相当し、八代将軍モードの表示画面が第二の表示の一例に相当する。そして、番長モードの期間(図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)が第一の期間の一例に相当し、八代将軍モードの期間(図44(a−1)〜同図(a−2)の期間)が、第二の期間の一例に相当する。したがって、第一の例では、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、八代将軍モードの期間(図44(a−1)〜同図(a−2)の期間)は八代将軍モードの表示画面(第二の表示)が表示されることにより、番長モードの期間(図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、八代将軍モードの期間(図44(a−1)〜同図(a−2)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、番長モードの期間(図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)において少なくとも視認可能なものである。
また、チャンスボタン136は、操作手段の一例に相当し、そのチャンスボタン136の押下が、第一の条件の一例に相当する。すなわち、第一の例では、番長モード(第一の演出モード)は、チャンスボタン136が押下された場合に、八代将軍モード(第二の演出モード)から少なくとも移行可能なモードである。なお、番長モードは、リラックスモードからも移行可能なモードである。
さらに、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが第二のアニメーションの一例に相当する。なお、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示も含めて第一のアニメーションの一例に相当するともいえる。この円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)は、番長モードの期間(図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)は、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)が表示されることにより、八代将軍モードの期間(図44(a−1)〜同図(a−2)の期間)よりも視認困難なアニメーションである。一方、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、八代将軍モードの期間(図44(a−1)〜同図(a−2)の期間)は、円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)が表示されることにより、番長モードの期間(図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)よりも視認困難なアニメーションである。
加えて、「番長モード」という文字表示が左から右に流れるモード報知アニメーションは、第三の表示の一例に相当し、番長モードの期間(図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)が開始された場合に少なくとも表示開始可能なものであって、上述のごとく、現在、番長モードであることを報知可能な表示である。なお、モード報知アニメーションは、番長モードの期間が開始されてから所定時間経過した場合に表示開始可能なものであってもよい。また、演出モードごとに大当りの信頼度を対応付ければ、モード報知アニメーションは、大当りの信頼度を報知可能な表示にもなる。ここにいう大当りの信頼度は、現在行われている図柄変動表示における大当りに関するものであってもよいし、この後行われる図柄変動表示における大当りに関するものであってもよい。
図45は、図44に示す第一の例の続きを段階的に示す図である。
以下、図44を用いて説明した点との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
第一の例で番長モードにモードチェンジが行われたことにより、図45(b−1)でも、番長モードのままであり、次の装飾図柄の変動表示を開始した装飾図柄表示装置208の表示画面には、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示されている。また、図45(b−1)には、チャンスボタン136を押下する様子が示されている。
チャンスボタン136が押下されると、リラックスモードが選択され、図45(c−2)に示すように、装飾図柄の変動表示を実行している装飾図柄表示装置208の表示画面には、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示されている。図45(c−2)に示す装飾図柄表示装置208では、第一停止はせずに、3つの装飾図柄すべてについての変動表示が継続されている。
図45(c−3)以降においても、リラックスモードが継続され、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示されている。また、装飾図柄表示装置208では、第一停止はせずに、3つの装飾図柄すべてについての変動表示が継続されている。
リラックスモードは第三の演出モードの一例に相当し、リラックスモードの表示画面が第三の表示の一例に相当し、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが第三のアニメーションの一例に相当する。なお、装飾図柄の変動表示を表すアニメーションや、保留アイコンの増加、消去、移動、待機アニメーションも含めて第一のアニメーションの一例に相当するともいえる。また、リラックスモードの期間(図45(c−2)〜同図(c−5)の期間)が第三の期間の一例に相当する。したがって、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、リラックスモードの期間(図45(c−2)〜同図(c−5)の期間)は、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第三のアニメーション)が表示されることにより、番長モードの期間(図45(b−1)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、リラックスモードの期間(図45(c−2)〜同図(c−5)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、番長モードの期間(図45(b−1)の期間)において少なくとも視認可能なものである。
図46は、図44に示す第一の例のタイミングとは異なるタイミングでチャンスボタン136が押下された例をを段階的に示す図である。
以下、図44を用いて説明した第一の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
この例では、図44に示す例に比べて、チャンスボタン136の押下タイミングが遅い。したがって、八代将軍モードの期間長が長く、装飾図柄表示装置208に表示され始める番長モードのフレーム(シーン)が、図44に示す例とは異なっている。図44に示す例では、図43(b―3)に示すフレーム(シーン)から番長モードが表示され始めるが、この例では、図43(b―1)に示すフレーム(シーン)から番長モードが表示され始める。すなわち、図46(a−3)に示すように、左図柄表示領域208aにおいて第一停止が行われ、「装飾2」が停止表示された後に、チャンスボタン136が押下され、番長モードに移行する。番長モードが開始されると、それまで第一裏レイヤで描画処理されていたアニメーションの続きから装飾図柄表示装置208に表示される。ここでは、繰り返しアニメーションがちょうど最初のフレーム(シーン)に戻り、図46(b−4)に示すように、図43(b―1)や図44(b−1)に示すフレーム(シーン)からアニメーションが開始されている。また、番長モードに移行したことにより、モード報知アニメーションも開始されている。
なお、図46(b−4)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cにおいて第二停止が行われ、「装飾1」が停止表示されている。
図47(a)は、図44(a−2)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の変形例を示す図である。
図47(a)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面には、演出モードの切替え(モードチェンジ)を促す表示がなされている。この表示では、「ボタンPUSHで番長モード」という文字表示と、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーション(第一のアニメーション)が表示されている。すなわち、八代将軍モードの期間(第二の期間)に、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)が縮小表示され、番長モードの期間(第一の期間)よりも視認性が低くなっている。なお、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)を、表レイヤに縮小描画して、図47(a)に示す表示を行うようにしてもよいし、第一裏レイヤに縮小描画し、表レイヤでは、そのアニメーションが表示される部分を透過できるようにして、図47(a)に示す表示を行うようにしてもよい。
図47(b)は、図45(c−5)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の変形例を示す図である。
図47(b)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面にも、演出モードの切替え(モードチェンジ)を促す表示がなされている。この表示では、「ボタンPUSHで八代将軍モード」という文字表示と、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーション(第二のアニメーション)が表示されているが、その円形の表示M1のアニメーションの一部は、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーション(第三のアニメーション)によって隠されており、視認不能であり、残りの部分は視認可能である。このように、円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)の一部が視認不能でその他の部分が視認可能な場合、円形の表示M1のアニメーション全体で見ると視認困難であるといえる。なお、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第三のアニメーション)が描画された透明な表レイヤと、円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)が描画された第一裏レイヤを重ねて表示することで、図47(b)に示す表示が行われる。
図48は、第二の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。
以下、図44を用いて説明した第一の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図48(a)では、八代将軍モードに設定されている。この第二の例における演出モードは、演出実行抽選によって選択されるのではなく、当否判定の結果に基づいて決定され、第二の例における八代将軍モードは、潜伏確変状態(特図高確率状態)である際に選択されるモードである。したがって、第二の例における演出モードは、制御状態を報知するモードであるともいえる。ただし、潜伏確変状態とは異なる制御状態であっても八代将軍モードが選択される場合があってもよい。
図48(a)に示す装飾図柄表示装置208では、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示されている。
図48(e)に示す装飾図柄表示装置208では、小当りの当否判定結果に対応した「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。当否判定結果が小当りであった場合には、演出モードの中から小当りモードが選択され、小当り遊技中(図48(f)〜同図(g))には、小当りモードが設定される。図48(f)では、モードチェンジが行われ、八代将軍モードから小当りモードに切り替わっている。小当りモードでは、装飾図柄表示装置208に、老人のキャラクタJのアニメーションが表示される。小当り遊技前後で制御状態は変化せず、図48(g)では、小当り遊技終了の演出モードについての予告報知が行われている。なお、小当り遊技中も、図48(f’)や同図(g’)に示すように、裏レイヤでは、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションの描画処理が継続している。
図48(h)には、小当り遊技が終了し、モードチェンジが行われた直後の様子が示されており、小当りモードから八代将軍モードに切り替わっている。ここで再開された円形の表示M1のアニメーションは、同図(e)に示す円形の表示M1のアニメーション(「八」の文字が12時の位置にあるフレーム表示)の続きでもなく、同図(g’)に示す円形の表示M1のアニメーション(「八」の文字が6時の位置にあるフレーム表示)の続きのアニメーションである。
やがて、同図(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。
以上説明した第二の例では、八代将軍モードが第一の演出モードの一例に相当し、八代将軍モードの表示画面が第一の表示の一例に相当し、円形の表示M1のアニメーションが第一のアニメーションの一例に相当する。また、小当りモードが第二の演出モードの一例に相当し、小当りモードの表示画面が第二の表示の一例に相当する。また、第二の例では、モードチェンジは、当否判定の結果に関連して行われる。
そして、小当りモードの期間(図48(f)〜同図(g)の期間)が第一の期間の一例に相当し、八代将軍モードの期間(図48(a)〜同図(e)の期間や図48(h)〜同図(j))の期間)が、第二の期間の一例に相当する。したがって、第二の例では、円形の表示M1のアニメーション(第一のアニメーション)は、小当りモードの期間(図48(f)〜同図(g)の期間)は小当りモードの表示画面(第二の表示)が表示されることにより、八代将軍モードの期間(図48(a)〜同図(e)の期間や図48(h)〜同図(j)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、円形の表示M1のアニメーション(第一のアニメーション)は、小当りモードの期間(図48(f)〜同図(g)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、八代将軍モードの期間(図48(a)〜同図(e)の期間や図48(h)〜同図(j))において少なくとも視認可能なものである。
図49は、第二の発明の一実施形態である演出の第三の例を段階的に示す図である。
以下、第一の例や第二の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図49(a)では、リラックスモードに設定されており、保留がなく、図柄変動表示が行われていない。この図49(a)に示す装飾図柄表示装置208では、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示されている。
この状態のまま所定時間が経過すると、デモモードに移行し、装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示される。第三の例では、デモモードも演出モードのうちの一つのモードである。デモモードにおいて、遊技者が球を発射しても、始動口(特図1始動口230,特図2始動口232)に入賞しない間(図柄変動表示が開始されるまで)、デモモードは継続する。デモモード中も、図49(b’)や同図(c’)に示すように、裏レイヤでは、兵隊のキャラクタM3のアニメーションの描画処理が継続している。
デモモード中に、始動口(特図1始動口230,特図2始動口232)に入賞があると、モードチェンジが行われ、デモモード開始前の演出モードに復帰する。図49(d)に示す装飾図柄表示装置208では、デモモードからリラックスモードに切り替わり、兵隊のキャラクタM3のアニメーションが再開されている。ここで再開された兵隊のキャラクタM3のアニメーションは、図49(a)に示す兵隊のキャラクタM3のアニメーション(ページがめくられていな状態の表示)の続きでもなく、同図(c’)に示す兵隊のキャラクタM3のアニメーション(ページが半分手前までめくられた状態の表示)の続きのアニメーションである。
やがて、同図(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。また、リラックスモードへの復帰と同時に、現在の演出モードを報知するモード報知アニメーションも表示されている。
以上説明した第三の例では、リラックスモードが第一の演出モードの一例に相当し、リラックスモードの表示画面が第一の表示の一例に相当し、兵隊のキャラクタM3のアニメーションが第一のアニメーションの一例に相当する。また、デモモードが第二の演出モードの一例に相当し、デモモードの表示画面が第二の表示の一例に相当する。また、第三の例では、モードチェンジは、図柄変動表示や始動入賞に関連して行われる。すなわち、図柄変動表示が行われていない状態(保留がない状態)で始動入賞が所定時間ない場合に、デモモードへ移行し、始動入賞があった場合(図柄変動表示が開始された場合)に、デモモードから移行する。
そして、リラックスモードの期間(図49(a)の期間や図49(d)〜同図(f)の期間)が第一の期間の一例に相当し、デモモードの期間(図49(b)〜同図(c)の期間)が、第二の期間の一例に相当する。したがって、第三の例では、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第一のアニメーション)は、デモモードの期間(図49(b)〜同図(c)の期間)はデモモードの表示画面(第二の表示)が表示されることにより、リラックスモードの期間(図49(a)の期間や図49(d)〜同図(f)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第一のアニメーション)は、デモモードの期間(図49(b)〜同図(c)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、リラックスモードの期間(図49(a)の期間や図49(d)〜同図(f)の期間)において少なくとも視認可能なものである。
以上説明した、第二の発明の実施形態によれば、視認容易な期間に表示されるアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、演出モードに対応したアニメーションは、表示領域よりも広く描写されている背景画像において、表示位置を変化させる表示を含んだものであってもよい。また、演出モードは、第四の演出モード、第五の演出モード・・・というように、4種類以上であってもよい。また、上述のごとく、演出モードは、遊技状態(制御状態)を含んで考えてもよい。遊技状態の例としては、確変の有無、電サポの有無、潜伏モード、大当り、小当り、デモ中、登録ユーザ限定モードなどがあげられる。
以上の説明では、
『複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の演出モードのうちのいずれかの演出モードを少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、番長モードの表示画面)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、八代将軍モードの表示画面)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、番長モード)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、八代将軍モード)であり、
前記第一の表示は、前記第一の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第一のアニメーション」(例えば、番長のキャラクタM2のアニメーション)という。)であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、番長モードの期間)に亘って少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、八代将軍モードの期間)に亘って少なくとも表示可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間は前記第二の表示が表示されることにより、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、第一の期間に表示されるアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記演出手段は、演出モードとは無関係な、装飾図柄変動表示、保留表示、第四図柄の表示の他、エラー報知等も実行可能である。
前記第一の表示は、前記第一の演出モードの他、他のモードにも対応した表示であってもよい。また、前記第二の表示は、前記第二の演出モードの他、他のモードにも対応した表示であってもよい。
前記第一の表示は、前記第一のアニメーションによる表示の他、静止画による表示も含んでいてもよい。
前記第一の表示は、第一の期間の他、他の期間にも表示可能なものであってもよい。
前記第二の表示は、第二の期間の他、他の期間にも表示可能なものであってもよい。
前記第一のアニメーションは、前記第一の期間の他、他の期間と比べても視認困難なものであってもよい。
ここで、第二の表示は、少なくともアニメーションによる表示であってもよいし、アニメーションによる表示でなくてもよい。
また、三つ以上の演出モードが切り替わる遊技台においても任意の二つの演出モードの関係が成立する構成であればよい。また、任意の二つの演出モードは、連続する期間に行われるものでなくてもよい。例えば、二つの演出モードの間に別の演出モードが行われる構成であってもよい。
また、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間よりも前記第一の期間の方が視認容易なものであってもよい。
また、ここにいう視認困難は、前記第二の演出が消去されて視認不能であってもよい。すなわち、前記第二の演出が遊技者に対して非表示であってもよく、前記第二の演出の表示を遊技者に対して中止している状態であってもよい。あるいは、該第二の演出が表示されてはいるものの遊技者からは見えにくかったり、全く見えなかったりする状態であってもよい。例えば、前記第一のアニメーションの一部が視認可能でありながら、その他の部分が視認不能になることで、該第一のアニメーション全体で見ると視認困難となる場合であってもよい。また、前記第一のアニメーションに重ねて前記第二の表示が行われる場合であって、該第二の表示が半透明(100%未満の透過率)であるために、該第一のアニメーションが視認困難となる場合であってもよい。さらに、前記第二の期間では、前記第一のアニメーションが、前記第一の期間よりも縮小表示される場合や、画質が荒く表示されることで、該第一のアニメーションが視認困難となる場合であってもよい。また、前記第一のアニメーションが視認不能ではないパターンで、相対的に第一の期間よりも見にくい場合であってもよい。
さらに、前記第一の表示は、第二の期間に少なくとも表示可能なものであってもよいし、非表示なものであってもよい。
また、
『前記第一の期間(例えば、図44(b−3)〜同図(b−5)の期間)は、前記第二の期間(例えば、図44(a−1)〜同図(a−2)の期間)よりも後となる期間を少なくとも含むものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間において少なくとも視認不能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第一の期間において少なくとも視認可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出モードと表示(第一のアニメーション)の関係を分かりやすく対応付けることができる。
また、
『前記第一のアニメーションは、前記第二の期間も少なくとも実行可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、複数のフレームが連続してなる動画であり、
前記複数のフレームのうちの少なくとも一つは、第一のフレーム(例えば、図43(b−3)に示すフレーム)であり、
前記複数のフレームのうちの少なくとも一つは、第二のフレーム(例えば、図43(b−4)に示すフレーム)であり、
前記第二の期間は、期間長が不定な期間であり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の期間長が第一の期間長(図44(a−1)〜同図(a−2)の期間長)であった場合には、前記第一の期間の開始とともに前記第一のフレームが視認可能になるものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の期間長が第二の期間長(図46(a−1)〜同図(a−3)の期間長)であった場合には、前記第一の期間の開始とともに前記第二のフレームが視認可能になるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間も少なくとも実行可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間から前記第一の期間に移行した場合に、該第二の期間の長さにより該第一のアニメーションが視認可能となって開始される部分が少なくとも異なるものである。
この遊技台によれば、演出モードが変わった場合に、アニメーションの開始部分が異なるので単調にならず、遊技者を飽きさせない場合がある。
なお、前記第二の期間から前記第一の期間に移行した場合に、前記第一のアニメーションが決められたフレームから視認可能になる構成であってもよい。すなわち、実際に行われているアニメーションの進行度合いにかかわらず一義的なフレームに変更する構成であってもよい。前記第二の期間の期間長に応じて、視認可能になる開始フレームが変化する構成と比較して演出モードとアニメーションの関係がわかりやすい場合がある。
ここで、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間で少なくとも実行可能なものであってもよい。例えば、第一のアニメーションは、第一の期間や第二の期間で断続的に行われるアニメーションであってもよい。
また、
『遊技者が少なくとも操作可能な位置に操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の演出モードは、第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出モードから少なくとも移行可能なモードであり、
前記第一の条件は、前記操作手段が操作されることで成立する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアニメーションの表示の開始位置により、第二の演出モードの滞在期間を把握することができる場合がある。また、遊技者が任意に演出モードを選択することが可能であり、そのタイミングにより第一のアニメーションの開始が異なることでバリエーションが多彩になる場合がある。
なお、前記操作手段は、遊技者の他、遊技店舗の店員も操作可能なものである。
前記第一の演出モードは、第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出モードから移行するモードである他、音声演出や可動体演出が開始されるモードであってもよい。
また、前記操作手段の操作を必要としない別の契機で第一の条件が成立して第一の演出モードに移行する構成であってもよいし、前記第一の条件は、前記操作手段が操作されることで成立する他、他の成立要件(例えば、所定時間経過)が成り立ったときにも成立する条件であってもよい。あるいは、前記操作手段が操作され、かつ他の成立要件(例えば、モード移行抽選に当選)も成り立たなければ成立しない条件であってもよい。反対に、前記第一の条件は、前記操作手段を操作した場合にのみ成立する条件であってもよい。
また、
『前記第一の演出モード(図48に示す八代将軍モード)は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出モード(図48に示す小当りモード)から少なくとも移行可能なモードであり、
前記第二の条件は、当否判定の結果に関連した条件を少なくとも含んだ条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出モードへの移行自体にも興味を持たせることができる場合がある。また、演出としてモード移行した場合も第一のアニメーションが開始される部分が異なることでバリエーションを増やすことができる場合がある。
なお、前記第一の演出モードは、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出モードから移行するモードである他、音声演出や可動体演出が開始されるモードであってもよい。
また、第二の条件は、少なくとも当否判定に関連する演出に関連して成立する場合がある条件であってもよい。
また、当否判定に関する演出とは、例えば、演出パターンによる演出や予告演出であってもよいが、これらの演出の契機として操作手段の操作を必要とする構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第二のアニメーション」(例えば、円形の表示M1のアニメーション)という。)であり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間は前記第二のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも視認困難なアニメーションであり、
前記第二のアニメーションは、前記第一の期間は前記第一のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも視認困難なアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数の演出モードでアニメーションが可能な場合がある。また、演出モードにアニメーションを対応づけることができる場合がある。
なお、前記第二の表示は、前記第二のアニメーションによる表示の他、静止画による表示も含んでいてもよい。
ここで、前記第二のアニメーションは、前記第一のアニメーションとは少なくとも異なるアニメーションであってもよい。こうすることで、アニメーションの違いにより演出モードとの関係がわかりやすい場合がある。
なお、前記第二のアニメーションは、前記第一のアニメーションとは異なるアニメーションであってもよい。
また、第一のアニメーションと第二のアニメーションは同じであってもよい。この場合に、アニメーション以外の部分で演出モードと対応関係にある表示(例えば、前記第一の演出モードであることを示す表示や示唆する表示)を行うことで差別化を図ることが可能な場合がある。
一方、第一のアニメーションと第二のアニメーションとで、少なくとも一部のアニメーションが異なる構成であってもよい。
また、第二のアニメーションは、第一の期間や第二の期間で断続的に行われるアニメーションであってもよい。
また、
『前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、モード報知アニメーション)であり、
前記第三の表示は、前記第一の期間が開始された場合に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第三の表示は、前記第一の演出モードであることを少なくとも報知可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアニメーションが開始される部分が異なるので、第三の表示により遊技者に第一の演出モードをわかりやすく報知できる場合がある。
なお、前記第三の表示は、前記第一の期間の他、他の期間が開始された場合にも表示開始なものであってもよい。
また、
『前記第三の表示は、アニメーションによる表示を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第三の表示は、少なくともアニメーションによる表示を少なくとも含む表示である。
この遊技台によれば、第一の演出モードとなった場合に、第一のアニメーションと、第三の表示(アニメーション)が表示されるが、第三の表示は、第一のアニメーションの開始部分とは独立してアニメーションを開始可能であり、該アニメーションに注目させて演出モードをより確実に報知できる場合がある。
なお、前記第三の表示は、アニメーションによる表示の他、静止画による表示も含んでいてもよい。
ここで、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の間に、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難な状態で再生されるアニメーションであり、前記第二のアニメーションは、前記第一の期間が開始されると、初めて再生されるアニメーションであってもよい。
また、
『複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の演出モードを少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、番長モードの表示画面)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、八代将軍モードの表示画面)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、リラックスモードの表示画面)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、番長モード)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、八代将軍モード)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第三の演出モード(例えば、リラックスモード)であり、
前記第一の表示は、前記第一の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第三の表示は、前記第三の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第一のアニメーション」(例えば、番長のキャラクタM2のアニメーション)という。)であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第二のアニメーション」(例えば、円形の表示M1のアニメーション)という。)であり、
前記第三の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第三のアニメーション」(例えば、兵隊のキャラクタM3のアニメーション)という。)であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、番長モードの期間)に少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、八代将軍モードの期間)で少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の表示は、第三の期間(例えば、リラックスモードの期間)で少なくとも表示可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間は前記第二のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第三の期間は前記第三のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、第三の発明の実施形態について説明する。
図50は、第三の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図50に示す遊技盤200は、いわゆる右打ち機用のものではく、普図始動口228は遊技領域124の左領域に設けられており、第1特図始動口230および第2特図始動口232は遊技領域124の中央領域下側に設けられており、いずれの始動口(228,230,232)も、右打ちをして狙うものではない。また、可変入賞口234も、遊技領域124の中央領域の下部に設けられており、右打ちをして狙うものではない。
遊技領域124の略中央には、センター役物ユニット207が設けられている。このセンター役物ユニット207の前面側(遊技者側)には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、センター役物ユニット207の背面側には、装飾図柄表示装置208を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することになる。
ワープ装置242は、センター役物ユニット207の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球をセンター役物ユニット207の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
また、センター役物ユニット207における、装飾図柄表示装置208の下方には、普通図柄表示装置210と、第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特図保留ランプ218と、第2特図保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。
図51は、第三の発明の一実施形態における演出の一例を段階的に示す図である。
図51には、装飾図柄表示装置208が示されている。図51(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す保留アイコンh11〜h14が表示されている。特図1の保留数は、保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコンh11、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図51(a)に示す4つの保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右上には、2つの第4図柄241,242が上下に示されている。第4図柄は、特図変動中か否かを表す表示であり、上方の第4図柄241は、特図1の変動中には白色になり、特図1の停止中には黒色になる。下方の第4図柄242は、特図2の変動中には白色になり、特図2の停止中には灰色になる。図51(a)では、特図1も特図2も停止中である。また、第4図柄の下には、特図の保留数が数字表示されている。上方の数字が特図1の保留数を表す数字であり、下方の数字が特図2の保留数を表す数字である。図51(a)では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0である。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景色は白色である。
図51(b)では、特図1の変動が開始され、装飾図柄表示装置208では、図柄変動領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、上方の第4図柄241が白色になる。また、図51(a)に示す第一の保留アイコンh11が消え、残り3つの保留アイコンがシフト移動している。図51(a)では、特図1の保留数は3であり、特図2の保留数は0である。
図51(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が画面左上に縮小表示され、画面中央領域(第一の表示領域の一例に相当)には、主人公の侍のキャラクタTが登場して予告表示が開始される。この予告表示は、現在変動中の特図1の図柄変動表示を予告対象にした当該図柄変動の予告(通常予告)であり、第一の表示の一例に相当する。なお、予告表示が開始されても、背景色は白色のままである。
図51(c)から開始された予告表示は、最初、アニメーション表示(以下、予告アニメーションという場合がある)であり、図51(d)〜同図(f)に示す装飾図柄表示装置208には、主人公の侍のキャラクタTの上にたらいwが徐々に見え始めるアニメーションが表示され、同図(g)では、そのたらいwが落下してくる。図51(h)では、主人公の侍のキャラクタTに落下してきたたらいwが当たると思いきや、同図(i)〜同図(j)に示すように、たらいwは主人公の侍のキャラクタTには当たらず、そのキャラクタTの目の前に落ちる。主人公の侍のキャラクタTは、最初何がなんだかが分からずにいたが(図51(k)参照)、怒りがこみ上げてきて(同図(l)〜同図(m)参照)、同図(n)に示すように、半透明なハーフトーン(灰色)の暗転演出が行われ、その後、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景色が灰色に変化し、勝負演出に発展するかのような画面が表示される(同図(o)参照)。図51(b)で特図1の変動表示が開始されてから図51(o)まで、装飾図柄の変動表示は、第一停止もなされずに継続しており、図51(o)に示す表示画面は、リーチ演出に発展するかもしれないリーチ予告画面に相当する。図51(d)〜同図(j)までのたらいwが落下してくる画像(アニメーション)は第一の画像の一例に相当し、図51(k)〜同図(m)までのキャラクタTの表情が変化する画像(アニメーション)は第二の画像の一例に相当する。
図52は、図51に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図51(n)〜同図(o)は、同図(c)〜同図(m)までの表示が、図52(p)〜同図(r)の表示に切り替わる合間の表示であり、この例では、図51(m)の画像が徐々に消えていくにあたり、同図(n)の画像が表示され、図52(p)で表示される画像が徐々に表示されるにあたり、図51(o)の画像が表示される。なお、図51(n)の画像と同図(o)の画像の両方が描画されている状態があってもよく、一方が「徐々にまたは一気」に消去された後に継続して他方が「徐々にまたは一気」に表示されるようにしてもよいし、一方が消去された後に別の画像(例えば白や黒などの単色の画像や模様やキャラクタなどの画像)が表示され、その後に他方の画像が表示されるようにしてもよい。
図52(p)〜同図(r)までは、装飾図柄の変動表示が継続して行われ、第一停止も第二停止も行われず、表示画面には、図52(p)に示すリーチ予告画面が継続して表示されている。すなわち、図51(c)〜同図(n)はアニメーション表示(動画表示)であったが、図52(p)〜同図(r)は静止画表示である。
やがて、図52(s)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告表示が終了し、リーチ演出に発展し、左図柄変動領域208aと右図柄変動領域208bそれぞれには、「装飾1」が停止表示される。
図53は、第三の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。この第一の例は、図51および図52を用いて説明した演出の一例に、演出可動体224による稼働演出が加わった例になり、図53の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図51の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図53(a)には、装飾図柄表示装置208の右横に演出可動体224が示されている。図53(a)に示す演出可動体224の状態は、初期状態(第三の状態の一例に相当)であり、前腕部224bが持ち上がっていない。上述のごとく、演出可動体224は、装飾図柄表示装置208の表示画面よりも前側(遊技者側)に設けられており、演出可動体224の稼働領域(移動領域)は、装飾図柄表示装置208の表示画面に重なるが、初期状態にある演出可動体224は、装飾図柄表示装置208の表示画面から外れた位置(第一の位置の一例に相当)にある。この演出可動体224は、図53(b)で装飾図柄表示装置208において予告表示が開始されても初期状態を維持したままである。しかし、図53(f)に示すように、主人公の侍のキャラクタTの上にたらいwがある程度見えるようになると、前腕部224bが上方へ向けての回動を始める。すなわち、演出可動体224による稼働演出が開始される。図53(f)に示す前腕部224bは、装飾図柄表示装置208の表示画面に重なる一歩手前まで回動してきている。図53(f)に示す演出可動体224の状態は、第一の状態の一例に相当する。なお、演出可動体224が稼働している場合には、一つ前の図番(ここでは図53(e))に示す演出可動体224を参考までに点線で示している(以下においても同じ。)。
図53(g)に示すように、たらいwが落下してくると、前腕部224bはさらに上方に向けて回動し、前腕部224bの一部が装飾図柄表示装置208の表示画面に重なった位置(第二の位置)まで移動する。
なお、装飾図柄表示装置208における予告アニメーションと演出可動体224による稼働演出は連動してもよいが、予告アニメーションと稼働演出は連動しなくてもよい。また、この第一の例では現象的には、予告アニメーションが開始された後に稼働演出が開始されている。
前腕部224bの一部が装飾図柄表示装置208の表示画面に重なり始めると、装飾図柄表示装置208では、エフェクト画像Eが表示され始める。このエフェクト画像Eは、前腕部224bから炎が出ているようなアニメーション画像であり、表示画面の右隅から表示画面の中央部分に向かって拡がっている。エフェクト画像Eは第二の表示の一例に相当し、エフェクト画像Eが表示されている状態は第二の状態の一例に相当し、表示画面の右隅から表示画面の中央部分の領域が第二の表示領域の一例に相当する。図53(g)に示すエフェクト画像Eは透過性のある画像(半透明な画像)である。このエフェクト画像Eの一部は、主人公の侍のキャラクタTの一部に重なり、そのキャラクタTの視認性が低下し始めている。このように、第一の例では、演出可動体224による稼働演出に合わせて、装飾図柄表示装置208におけるアニメーション表示も追加される。
図53(h)では、前腕部224bはもう一段、上方に向けて回動し、前腕部224bが装飾図柄表示装置208の表示画面を隠す領域が拡がるとともに、エフェクト画像Eの透過率が0%に落ち、エフェクト画像Eの一部は、主人公の侍のキャラクタTの一部を隠してしまっている。さらに、エフェクト画像Eの一部は、落下してきたたらいwの一部も隠してしまっている。この結果、予告アニメーションの一部が視認困難になっている。なお、画面左上に縮小表示された装飾図柄の変動表示や、保留アイコンh11〜h13や、第4図柄241,242や、保留数表示は、エフェクト画像Eによって隠されておらず、視認容易である。
図54は、図53に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。なお、図54の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図51の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図54(i)〜同図(n)までは、前腕部224bが上下動を繰り返す。すなわち、図53(g)に示す前腕部224bの回動位置と、図53(h)に示す前腕部224bの回動位置との間で、前腕部224bは往復動を繰り返す。前腕部224bが往復動を繰り返している間、前腕部224bの一部は、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部に重なり続けている。また、図53(h)で表示されたエフェクト画像Eは、可動体(前腕部224b)の動作に応じて大きくなり(図54(i)参照)、大きくなったまま図54(n)まで表示され続け、予告アニメーションの一部が視認困難になっている。すなわち、遊技者は、たらいwが主人公の侍のキャラクタTには当たらずに、そのキャラクタTの目の前に落ち、主人公の侍のキャラクタTが、最初は何がなんだかが分からずにいたが、怒りがこみ上げてきたアニメーションを視認することが困難になる。なお、この間も、画面左上に縮小表示された装飾図柄の変動表示や、保留アイコンh11〜h13や、第4図柄241,242や、保留数表示は、エフェクト画像Eによって隠されておらず、視認容易である。
図54(o)では、前腕部224bが下方に向けて回動し始めているが、依然として透過率0%のエフェクト画像Eは表示されており、図51(o)に示すリーチ予告画面は視認困難である。
図55は、図54に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。なお、図55の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図52の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図55(p)では、エフェクト画像Eは透過性のある画像(半透明な画像)に変化し、装飾図柄表示装置208の表示画面の視認性が向上し始めている。そして、前腕部224bが、装飾図柄表示装置208の表示画面から一歩外れた位置まで回動すると、エフェクト画像Eは消失する。すなわち、演出可動体224による稼働演出に合わせて開始されたアニメーション表示は終了する。
なお、エフェクト画像Eが消失した後に、前腕部224bが、装飾図柄表示装置208の表示画面から一歩外れた位置まで回動してもよい。
図55(q)では、前腕部224bは、下方へ向けて回動し、エフェクト画像Eは消去され、視認性が向上し、リーチ予告画面が視認容易になっている。図55(q)に示す演出可動体224の状態は、第四の状態の一例に相当する。
図55(r)に示す前腕部224bは初期位置に戻り、演出可動体244は初期状態になって、演出可動体244による稼働演出は終了する。
やがて、図55(s)に示す装飾図柄表示装置208では、予告表示が終了し、リーチ演出に発展している。
なお、この第一の例では、装飾図柄表示装置208に表示された保留アイコンは常に視認容易であり、装飾図柄表示装置208に表示された、保留数を表す数字表示も、常に視認可能であるが、この数字表示は、キャラクタ表示によって、保留アイコンに比べれば、視認性が低下している。そこで、保留数を表す数字表示も、演出表示領域208dに表示し、保留アイコンと同じく、常に視認容易にしてもよい。
続いて、第三の発明の一実施形態である演出の第二の例について説明する。この第二の例では、特図の保留数を表示個数で表す保留アイコンの表示態様が、第一の例とは異なっている。
図56は、第二の例における保留アイコンの変化アニメーションを段階的に示す図である。
図56(a)に示す保留アイコンは、兵隊のキャラクタSの上に星印が表示された表示態様で表示されている。保留数は、保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。第二の例における保留アイコンのデフォルトの表示態様は、無模様かつ一色の表示態様ではなく、兵隊のキャラクタSが起立した表示態様である。すなわち、図56(a)に示す保留アイコンの表示態様から、星印を消した表示態様になる。第二の例において、保留アイコンの変化アニメーションは、デフォルトの表示態様である、起立した兵隊のキャラクタSの上に、星印が表示されると開始される。
図56(b)に示す保留アイコンは、星印が兵隊のキャラクタSの右側に移動し、兵隊のキャラクタSが変身ポーズをとっている。同図(c)に示す保留アイコンは、星印が消え、兵隊のキャラクタSは変身ポーズを続けている。同図(d)では、兵隊のキャラクタSが変身ポーズの続きをとり、同図(e)では、兵隊のキャラクタSが飛び上がっている。図56(f)では、兵隊のキャラクタSが爆発したようになり、同図(g)では忍者のキャラクタNに変身している。このように、保留アイコンが、兵隊のキャラクタSから忍者のキャラクタNに変化する変化アニメーションが行われ、同図(h)に示すように、保留アイコンの表示態様は忍者のキャラクタNの表示態様になる。この変化アニメーションは、表示態様が変化する保留アイコンに対応した始動情報についての図柄変動表示を予告対象した先読み予告に相当する。
図57は、第三の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。この第二の例のパチンコ機100には、液晶表示装置である装飾図柄表示装置208をメイン液晶表示装置とし、このメイン液晶表示装置の他に、サブ液晶表示装置201が設けられている。
図57は、第三の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。この第二の例のパチンコ機100には、液晶表示装置である装飾図柄表示装置208をメイン液晶表示装置とし、このメイン液晶表示装置の他に、サブ液晶表示装置201が設けられている。
図57(a)には、装飾図柄表示装置208と、サブ液晶表示装置201が示されている。サブ液晶表示装置201は、装飾図柄表示装置208の表示画面よりも前側(遊技者側)に設けられており、稼働可能なものである。図57(a)に示すサブ液晶表示装置201は、初期位置に位置している。サブ液晶表示装置201の稼働領域(移動領域)は、装飾図柄表示装置208の表示画面に重なるが、初期位置にあるサブ液晶表示装置201は、装飾図柄表示装置208の表示画面から外れた位置にある。すなわち、図57(a)に示す初期位置に位置したサブ液晶表示装置201は、装飾図柄表示装置208よりも下方に位置している。このサブ液晶表示装置201には、デフォルトアニメーションが開始され、主人公の侍のキャラクタTが表示されている。
また、図57(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す3つの保留アイコンh11〜h13が表示されている。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコンh11、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図57(a)に示す3つの保留アイコンh11〜h13はいずれもデフォルトの表示態様(兵隊のキャラクタが起立した表示態様)で表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右上には、2つの第4図柄241,242が上下に示されている。第4図柄は、特図変動中か否かを表す表示であり、上方の第4図柄241は、特図1の変動中には白色になり、特図1の停止中には黒色になる。下方の第4図柄242は、特図2の変動中には白色になり、特図2の停止中には灰色になる。図57(a)では、特図1も特図2も停止中である。また、第4図柄の下には、特図の保留数が数字表示されている。上方の数字が特図1の保留数を表す数字であり、下方の数字が特図2の保留数を表す数字である。図57(a)では、特図1の保留数は3であり、特図2の保留数は0である。
図57(b)では、特図1の変動が開始され、装飾図柄表示装置208では、図柄変動領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、上方の第4図柄241が白色になる。また、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。図57(a)から同図(b)にかけてをより詳しく説明すると、(1)第1特図表示装置212で図柄変動表示が開始され、次いで、(2)装飾図柄表示装置208における保留数の表示が3から2に減少する。続いて、(3)保留アイコンの兵隊のキャラクタの移動アニメーションが開始される。それから、(4)装飾図柄の変動表示が開始される。ただし、上記(1)と上記(2)のタイミングは同じであってもよいし、逆であってもよい。また、上記(2)と上記(3)のタイミングは同じであってもよいし、逆であってもよい。さらに、上記(3)と上記(4)のタイミングは同じであってもよいし、逆であってもよい。
この第二の例では、演出表示領域208dの左端に、変動アイコン表示領域208iが設けられている。変動アイコン表示領域208iには、図柄変動表示中の始動情報に対応したアイコン(変動アイコン)が表示される。図57(a)に示す第一の保留アイコンh11は、同図(b)では、図柄変動表示の開始とともに消去されず、移動アニメーションの一環として変動アイコン表示領域208iに向けて移動を開始している。また、図57(a)に示す第二の保留アイコンh12は、同図(b)では、移動アニメーションの一環として第一の保留アイコンの表示位置に向けて移動を開始し、図57(a)に示す第三の保留アイコンh13は、同図(b)では、移動アニメーションの一環として第二の保留アイコンの表示位置に向けて移動を開始している。移動アニメーションは、兵隊のキャラクタが歩行しているアニメーションである。
また、図57(b)に示すサブ液晶表示装置201では、主人公の侍のキャラクタTが、同図(a)とは表情を変えている。
図57(c)では、移動アニメーションが完了し、図57(a)に示す第一の保留アイコンh11は、変動アイコン表示領域208iで変動アイコンCとして表示されている。すなわち、図57(a)に示す第一の保留アイコンh11が示す保留についての図柄変動表示が開始され、第一の保留アイコンh11から変動アイコンCに変化している。変動アイコンCの表示態様は、保留アイコンのデフォルトの表示態様と同じ、兵隊のキャラクタが起立した表示態様である。また、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh21それぞれが、兵隊のキャラクタが起立した表示態様で表示されている。
また、図57(c)に示すサブ液晶表示装置201では、主人公の侍のキャラクタTが、同図(a)と同じ表情で表示されている。
図57(d)に示すサブ液晶表示装置201では、予告アニメーションが開始され、主人公の侍のキャラクタTが千両箱をかついでいる。この予告アニメーションは、現在変動中の特図1の図柄変動表示を予告対象にした当該図柄変動の予告(通常予告)に相当する。
図57(e)に示す装飾図柄表示装置208には、いずれかの保留アイコンが熱い保留アイコンに変化するかもしれないことを予告する、星印をぶら下げた風船Fが出現する。すなわち、この風船Fの出現は、保留アイコンの変化アニメーションが開始されるかもしれないことの予告に相当する。
図57(f)に示すサブ液晶表示装置201では、主人公の侍のキャラクタTが、千両箱をさらに高く持ち上げようとがんばり始める。
図58は、図57に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。
図57(f)までは、サブ液晶表示装置201は初期位置に位置していたが、図58(g)に示すサブ液晶表示装置201は初期位置から上方(装飾図柄表示装置208)に向けて移動し始め、サブ液晶表示装置201の上縁部分が、装飾図柄表示装置208の表示画面の下縁部分(演出表示領域208dの一部)に重なっている。すなわち、可動体(ここではサブ液晶表示装置201)による稼働演出が開始され、サブ液晶表示装置201の一部が、装飾図柄表示装置208の一部に重なっている。また、可動体(ここではサブ液晶表示装置201)による稼働演出が開始されると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにはエフェクト画像Eが出現する。図58(h)に示す、表示され始めたばかりのエフェクト画像Eは、透過性のある画像(半透明な画像)であり、このエフェクト画像Eは、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12に重なり、それらのアイコンC,h11、h12の視認性が低下し始めている。このように、第二の例でも、可動体(サブ液晶表示装置201)による稼働演出に合わせて、装飾図柄表示装置208におけるアニメーション表示が追加される。なお、エフェクト画像Eの一部又は全部が、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の一部又は全部に重なってもよい。また、エフェクト画像Eの表示が開始された後に、稼働演出が開始されてもよい。さらに、エフェクト画像Eの表示の開始と、稼働演出の開始は、同タイミングであってもよい。
演出表示領域208dの一部に重なるまで上昇していたサブ液晶表示装置201は、図58(i)では、初期位置まで下降する。図58(h)と同図(i)に示すサブ液晶表示装置201の上下動による稼働演出は、後述する図59(p)まで継続する。
また、図58(i)に示す装飾図柄表示装置208に表示されたエフェクト画像Eは、透過率が低下し、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の視認性がさらに低下している。なお、図58(i)に示すエフェクト画像Eの透過率と、同図(j)に示すエフェクト画像Eの透過率は同じであるが、同図(j)の透過率の方が同図(i)の透過率よりも低くなるようにしてもよい。
図58(j)に示す装飾図柄表示装置208では、風船Fにぶら下がっていた星印が、いずれかの保留アイコンの上、すなわち起立した兵隊のキャラクタの頭上に残り、風船Fだけが飛び去っていくアニメーションが表示されている。残された星印は視認可能であるが、エフェクト画像Eによって保留アイコンh11,h12は視認困難であるため、遊技者は、どの保留アイコンに星印がついたかを推測するしかない。このため、遊技者の興味を引くことができる場合がある。なお、残された星印も、エフェクト画像Eによって視認困難にしてもよい。図58(j)では、実際には、第二の保留アイコンh12に星印がつき、第二の保留アイコンh12の表示態様は、図56(a)に示す表示態様になり、変化アニメーションが開始される。
図58(k)に示す装飾図柄表示装置208に表示されたエフェクト画像Eは、透過率がさらに低下し、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の視認性がより一段と低下し、これらのアイコンC,h11、h12は視認困難になっている。この図58(k)では、星印も視認困難になっているが、実は、星印がついた第二の保留アイコンh12が変化アニメーションによって、図56(b)に示す表示態様に変化したことにより、視認困難になっている。図56を用いて説明した保留アイコンの変化アニメーションをよく知らない遊技者にしてみれば、今まで見えていた星印が消えたように見え、遊技者の興味を一段と引くことができる。なお、図58(k)〜図59(p)に示すエフェクト画像Eの透過率は、いずれも同じであるが、徐々に透過率が低くなるようにしてもよいし、反対に、徐々に透過率が高くなるようにしてもよい。
図58(l)でも、エフェクト画像Eによって、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12が視認困難になっているが、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションによって、図56(c)に示す表示態様に変化している。
図59は、図58に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。
図59(m)でも、エフェクト画像Eによって、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12が視認困難になっているが、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションによって、図56(d)に示す表示態様に変化している。
図59(n)および同図(o)でも、エフェクト画像Eによって、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12が視認困難になっているが、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションによって、図56(e)に示す表示態様に変化している。すなわち、第二の保留アイコンh12の表示態様は、兵隊のキャラクタSが飛び上がった表示態様に変化し、図59(n)および同図(o)では、兵隊のキャラクタSの帽子の先端部分が視認可能になっている。これを見た遊技者は、エフェクト画像Eの裏で、何らかのアニメーションが行われていることを察知する。
図59(p)に示すサブ液晶表示装置201は、初期位置に位置し、上述のごとく、サブ液晶表示装置201の上下動による稼働演出が終了する。また、サブ液晶表示装置201に表示されている主人公の侍のキャラクタTは、千両箱をさらに高く持ち上げようと図57(f)からがんばり続けていたが、図59(p)のサブ液晶表示装置201に表示されている主人公の侍のキャラクタTは、千両箱をさらに高く持ち上げることができず、千両箱を落として地面に座りこんでしまっている。図57(d)から開始された、当該図柄変動の予告(通常予告)に相当する予告アニメーションは、可動体(ここではサブ液晶表示装置201)による稼働演出の終了と同時に、終了する。
サブ液晶表示装置201による稼働演出が終了すると、図59(q)に示すように、エフェクト画像Eは、透過率が高くなる。すなわち、図59(q)では、エフェクト画像Eは、透過性のある画像(半透明な画像)に変化し、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の視認性が向上し始めている。図59(p)に示す第二の保留アイコンh12は変化アニメーションが終了し、忍者のキャラクタNに変身している。また、図59(p)に示サブ液晶表示装置201には、予告アニメーションの終了画面が表示されているが、その上からデフォルトアニメーションが開始され、主人公の侍のキャラクタTが表示されている。
図59(r)では、エフェクト画像Eが消え、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12は視認容易になっている。第二の保留アイコンh12の表示態様は、先読み予告の表示態様である忍者のキャラクタNである。また、図59(r)に示すサブ液晶表示装置201では、予告アニメーションの終了画面が消え、デフォルトアニメーションのみが表示されている。
なお、エフェクト画像Eが消えてから、稼働演出が終了してもよいし、エフェクト画像Eが消えるのと同時に、稼働演出が終了するようにしてもよい。
図60は、図59に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。
図60(s)には、装飾図柄の変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208に、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾2」−「装飾7」の組み合わせが停止表示された直後の様子が示されている。しかしながら、ここでは不図示の第1特図表示装置212では、図柄変動表示が未だ終了しておらず、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示とは若干のタイムラグが生じている。なお、装飾図柄表示装置208でも、特図1の(上方の)第4図柄241は白色のままであり、特図1の変動中を表している。変動アイコン表示領域208iには、図柄変動表示中の始動情報に対応した変動アイコンCが依然として表示されている。また、図60(s)に示すサブ液晶表示装置201では、デフォルトアニメーションが継続されている。
図60(t)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了したことにより、変動アイコン表示領域208iにおいて変動アイコンCの消去アニメーションが開始されている。この消去アニメーションでは、変動アイコンCである兵隊のキャラクタSが徐々に沈むようにして消えていく。
図60(u)に示すタイミングでは、不図示の第1特図表示装置212における図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208でも、特図1の(上方の)第4図柄241が黒色になり、特図1の停止中を表している。変動アイコンCの消去アニメーションは継続されており、変動アイコン表示領域208iには、兵隊のキャラクタSの顔の上半分がまだ表示されている。
図60(v)に示すタイミングでは、不図示の第1特図表示装置212において、停止図柄の確定表示が行われている。このタイミングで、変動アイコンCの消去アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域208iでは、変動アイコンCであった兵隊のキャラクタSが消え、何も表示されていない。なお、サブ液晶表示装置201では、依然としてデフォルトアニメーションが継続されている。
以上説明したように、主制御部300が制御する図柄表示装置(ここでは第1特図表示装置212)が停止表示する前に、副制御部400側で制御する装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の停止表示が行われる。しかしながら、副制御部400側で制御する装飾図柄表示装置208であっても、第4図柄241は特図変動中を表し、主制御部300が制御する図柄表示装置の停止表示とともに、第4図柄241も特図停止中を表す。なお、装飾図柄の停止表示後であって、主制御部300が制御する図柄表示装置が停止表示する前に、第4図柄241を特図停止中を表す状態にしてもよい。そして、主制御部300が制御する図柄表示装置の確定表示とともに、変動アイコンCが完全に消去される。なお、主制御部300が制御する図柄表示装置の停止表示とともに、変動アイコンCを完全に消去してもよいし、図柄表示装置の停止表示前に変動アイコンCを完全に消去してもよいし、図柄表示装置の確定表示の終了とともに変動アイコンCを完全に消去してもよい。こられのように、それぞれに若干のタイムラグを設けることで、同時に行う場合に比べて、それぞれの表示に注目させることができる場合がある。
以上の説明では、
『表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
演出手段(例えば、演出可動体224、サブ液晶表示装置201)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、予告表示、図57の保留アイコンh13)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、エフェクト画像E)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、アニメーション表示(例えば、たらいが落下してきて、主人公の侍のキャラクタTに怒りがこみ上げてくる予告アニメーションの表示、保留アイコンの変化アニメーションの表示)を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記演出手段が第一の状態(例えば、図53(f)に示す演出可動体224の状態、図58(h)に示すサブ液晶表示装置201の状態)である場合に、前記表示手段に少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の表示が第二の表示により視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、遊技者が視認性の低くなる第一の表示を見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。さらに、第一の表示および第二の表示を遊技者に注目させることができる場合もある。
なお、前記第一の表示は、アニメーション表示のみを行うものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第一の表示は、アニメーション表示と静止画の両方の表示を行うものであってもよい(以下、同じ。)。
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態以外の状態である場合にも前記表示手段に表示可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態である場合にのみ、前記表示手段に表示可能なものであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記演出手段は、第三の状態から前記第一の状態へ少なくとも変化可能なものであり、
前記第三の状態とは、前記演出手段の初期状態(図53(a)の演出可動体224の状態、図57(a)のサブ液晶表示装置201の状態)のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によっても、第一の表示が第二の表示により視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示および第二の表示を遊技者に注目させることができる場合もある。
なお、前記演出手段は、前記第三の状態以外の状態から第一の状態へ変化可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第三の状態のみから前記第一の状態へ変化可能なものであってもよい(以下、同じ。)。さらに、前記演出手段は、少なくとも一部(以下、「可動部」という。)が第一の位置から第二の位置へ移動可能なものであり、前記第三の状態は、前記可動部が前記第一の位置にある状態であり、前記第一の状態は、前記可動部が前記第二の位置にある状態であってもよい(以下、同じ。)。さらに、前記第一の位置は、前記可動部の初期位置であり、前記第二の位置は、前記可動部の最大可動位置であってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第四の状態(例えば、図55(q)に示す演出可動体224の状態、図59(r)に示すサブ液晶表示装置201の状態)である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第四の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の状態よりも視認性の高い第四の状態があることにより、第一の表示が視認性の低い状態であっても遊技者が表示される内容を推測しやすくし、遊技者を安心させることができる場合がある。
なお、前記第一の表示の一部のみは、前記表示手段が前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい(以下、同じ。)。また、前記第一の表示の全部が、前記表示手段が前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい(以下、同じ。)。
前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるとは、前記第四の状態の方が前記第二の状態よりも視認性が高く、第五の状態よりも視認性が低いことであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるとは、前記第四の状態の方が、前記第二の状態を含む、該第四の状態を除いたすべての状態(前記表示手段の状態)よりも視認性が高いことであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記表示手段は、前記第一の表示の少なくとも一部を第一の表示領域(例えば、画面中央領域)に表示するものであり、
前記表示手段は、前記第二の表示の少なくとも一部を第二の表示領域(例えば、表示画面の右隅から表示画面の中央部分の領域)に表示するものであり、
前記第一の表示領域とは、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第二の表示領域と少なくとも一部が重なる領域のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、少なくとも一部が重なった状態になることにより、遊技者に第一の表示と第二の表示の両方を注目させることができる場合がある。
ここで、第一の領域は、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、第二の領域と重なる位置に少なくとも表示されるものであり、
前記第一の領域は、前記第一の表示の少なくとも一部のことであり、
前記第二の領域は、前記第二の表示の少なくとも一部のことであってもよい。
ここにいう「第二の領域と重なる位置に少なくとも表示される」とは、第一の領域が第二の領域と重なる位置のみ表示されるものであることを示すものであってもよいし、第一の領域が第二の領域と第二の表示における第二の領域と異なる一または複数の領域と重なる位置に表示されるものであることを示すものであってもよい。
なお、前記第一の表示領域は、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第二の表示領域と全部が重なる領域であってもよいし、一部のみが重なる領域であってもよい(以下、同じ。)。
前記表示手段は、前記第一の表示の全部を前記第一の表示領域に表示するものであってもよいし、前記第一の表示の一部のみを前記第一の表示領域に表示するものであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記アニメーション表示とは、第一の画像(例えば、図51(d)〜同図(j)までのたらいwが落下してくるアニメーション,図56(a)に示す画像)から第二の画像(例えば、図51(k)〜同図(m)までのキャラクタTの表情が変化するアニメーション,図56(b)に示す画像)へ少なくとも変化するもののことであり、
前記アニメーション表示は、前記第一の画像を表示した後、該第一の画像と同一の画像の表示を繰り返さないものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記アニメーション表示は、ループ再生を少なくとも含まないものであってもよい(以下、同じ。)。
この遊技台によれば、アニメーションの一部の視認性が低くなることにより、遊技者にアニメーションを注目させることができる場合がある。より具体的には、ループ再生しないので、変化するアニメ―ションを一度見逃すと再度表示されるまで遊技者が見ることができなくなり、遊技者がアニメーションを見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。
なお、前記第二の画像は、前記第一の画像のみと異なる画像のことであってもよいし、該第一の画像と異なる一又は複数の画像と同じ画像であってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二の画像は、前記第一の画像を含むすべての画像と異なる画像であってもよい(以下、同じ。)。
前記アニメーション表示は、第一のシーンから第二のシーンにのみ変化するものであってもよいし、該第一のシーンから第二のシーン以外の一または複数のシーンに変化した後に、第二のシーンに変化するものであってもよい(以下、同じ。)。なお、ここにいう「変化する」とは、「切り替わる」ことを示すものであってもよい(以下、同じ。)。
前記第二のシーンは、前記第一のシーンのみと異なるシーンのことであってもよいし、該第一のシーンと異なる一又は複数のシーンと同じシーンであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二のシーンは、前記第一のシーンを含むすべてのシーンと異なるシーンであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記演出手段は、第一の位置(例えば、装飾図柄表示装置208の表示画面から外れた位置)から第二の位置(一部が装飾図柄表示装置208の表示画面に重なった位置)へ少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の状態とは、前記演出手段が前記第二の位置へ少なくとも移動した状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出手段の移動に連動して第二の表示が表示されることにより、演出手段に遊技者を注目させることができる場合がある。
なお、前記演出手段は、前記第一の位置から前記第二の位置のみへ少なくとも移動可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第二の位置から前記第一の位置へ移動可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第一の位置から前記第二の位置へ移動可能なものであり、該第一の位置から該第二の位置とは異なる一または複数の位置へ移動可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第一の状態が終了した後に移動した位置から、移動する前の位置に戻る動作を少なくとも実行可能なものであってもよい(以下、同じ。)。さらに、前記演出手段は、前記第一の状態の終了と同時に移動した位置から、移動する前の位置に戻る動作を少なくとも実行可能なものであってもよい(以下、同じ。)。
前記第一の状態は、前記演出手段が前記第二の位置へ移動した状態のみのことを表すものであってもよいし、該演出手段が該第二の位置へ移動した状態、および該演出手段が該第二の位置へ移動する以外の一または複数の制御(例えば、何かしらの表示が実行された状態など)が実行された状態のことを表すものであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出表示に遊技者を注目させるとともに、視認性の低い第一の表示にも注目させることができる場合がある。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記1)
前記第二の表示により、前記第一の画像の視認性が低くなることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第一の画像(アニメーションの開始時点の画像又はアニメーション)を遊技者に視認しにくくできるため、遊技者に表示手段を注意深くみさせ、遊技に集中させることができる場合がある。
(付記2)
前記第二の表示により、第三の画像の視認性が低くなり、
前記第三の画像は、前記第一の画像と前記第二の画像の間に少なくとも表示される画像であることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第三の画像(アニメーションの途中の画像又はアニメーション)の視認性を低くすることにより、前記第一の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(付記3)
前記第二の表示により、前記第二の画像の視認性が低くなることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第二の画像(アニメーションの終了時点の画像又はアニメーション)を遊技者に視認しにくくするため、遊技者に表示手段を注意深くみさせ、遊技に集中させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示により前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像の視認性が低くなる場合に、前記第二の表示により前記第二の画像、あるいは前記第一の画像、あるいは前記第三の画像の視認性も低くなっていてもよい。この場合に、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像は、前記第三の画像、あるいは前記第一の画像、あるいは前記第二の画像よりも視認性が高くてもよく、低くてもよく、同じ視認性であってもよい。
また、前記第二の表示により前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像の視認性が低くなる場合に、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像は、前記第三の画像、あるいは前記第一の画像、あるいは前記第二の画像よりも視認性が高くなっていてもよい。
また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されるよりも前に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されると同時に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示された後に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示された後に消去されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が消去される前に消去されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が消去されると同時に消去されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が消去された後に消去されるものであってもよい。
また、前記演出手段は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されるよりも前に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されると同時に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示された後に前記第一の状態になってもよい。
(付記4)
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態になった後に表示されることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、前記演出手段が前記第一の状態となったことを遊技者に認識させやすくし、前記演出手段に注目させることができる場合がある。また、前記演出手段の状態と前記表示手段の描画のタイミングがずれた場合に、ずれをわかりにくくし遊技に集中させることができる場合がある。
(付記5)
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態になる前に表示されることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、前記演出手段が前記第一の状態にこれからなることを遊技者に認識させやすくし、前記演出手段に注目させることができる場合がある。また、前記演出手段の状態と前記表示手段の描画のタイミングがずれた場合に、ずれをわかりにくくし遊技に集中させることができる場合がある。
(付記6)
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態になると同時に表示されることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、前記演出手段が前記第一の状態に今なったことを遊技者に認識させやすくし、前記演出手段に注目させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示は、前記演出手段が前記第三の状態(移動前の状態)の場合に表示されるものでもよい。
また、前記演出手段により前記第一の表示の少なくとも一部の視認性が低くなってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の表示が表示されるよりも前に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の表示が表示されると同時に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の表示が表示された後に前記第一の状態になってもよい。
(付記7)
前記表示手段として、第一の表示手段が設けられ、
前記演出手段として、第二の表示手段が設けられたものであることを特徴とする遊技台。
なお、 前記表示手段と前記演出手段は、共通の表示手段であってもよい。
(付記8)
前記第二の表示は、保留アイコンのことであることを特徴とする遊技台。
なお、前記アニメーション表示は、保留または保留アイコンに関するアニメーションであってもよい。また、前記アニメーション表示は、保留変化アニメーションであってもよいし、保留増加アニメーションであってもよいし、保留減少アニメーションであってもよい。
(付記9)
前記第二の表示は、予告のことであることを特徴とする遊技台。
なお、前記アニメーション表示は、予告に関するアニメーションであってもよい。また、前記予告は、当該変動の当否判定結果に関する予告のことであってもよいし、先読み予告のことであってもよい。あるいは、前記予告は、両者を含む、当否判定結果に関する予告のことであってもよい。
(付記10)
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されることを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも後ろ側に表示されるものであってもよい。また、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも前側のレイヤーに表示されるものであってもよいし、該第二の表示よりも後ろ側のレイヤーに表示されるものであってもよい。さらに、前記第一の表示は、前記第二の表示と同じレイヤーに表示されるものであってもよい。
(付記11)
前記表示手段は、複数の表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の表示は、第一の表示を含むものであり、
前記複数の表示は、第二の表示を含むものであり、
前記複数の表示は、第三の表示を含むものであることを特徴とする遊技台。
なお、前記複数の表示は、4以上の表示を含むものであってもよい。
また、前記第三の表示は、前記演出手段が前記第一の状態である場合に、前記表示手段に少なくとも表示可能な表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも後に表示されるものであってもよく、先に表示されるものであってもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記演出手段が、前記第一の状態である場合に、前記第二の表示以外の一以上の表示が表示されてもよい。また、前記演出手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示以外の表示が表示されないものであってもよい。
また、前記第三の表示は、前記第二の表示により視認性が低くなる表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも先に表示されるものあってもよく、後に表示されるものでもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記第二の表示により、前記第一の表示以外の一以上の表示の視認性が低くなってもよい。
また、前記第二の表示は、前記第一の表示以外の表示の視認性を低くしないものであってもよい。
また、前記第三の表示は、前記第一の表示により視認性が低くなる表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも先に表示されるものあってもよく、後に表示されるものでもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記第一の表示により、一以上の表示の視認性が低くなってもよい。
また、前記第一の表示は、他の表示の視認性を低くしないものであってもよい。
また、前記第二の表示は、前記第三の表示により視認性が低くなる表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも先に表示されるものであってもよく、後に表示されるものであってもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記第二の表示は、一以上の表示により視認性が低くなるものであってもよい。また、前記第二の表示は、他の表示により視認性が低くならないものであってもよい。
(付記12)
前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の表示は、第一の表示を含むものであり、
前記複数種類の表示は、第二の表示を含むものであり、
前記複数種類の表示は、第三の表示を含むものであることを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の表示は、前記第二の表示と同じ種類の表示であってもよく、あるいは前記第二の表示とは異なる種類の表示であってもよい。
また、前記第二の表示は、前記第三の表示と同じ種類の表示であってもよく、あるいは前記第三の表示とは異なる種類の表示であってもよい。
また、前記第三の表示は、前記第一の表示と同じ種類の表示であってもよい。
なお、予告系の表示としては、先読み予告の表示であってもよく、例えば、保留アイコンを用いた先読み予告や、予告画像を用いた先読み予告や、装飾図柄を用いた先読み予告であってもよい。また、当該変動の予告(通常予告)の表示であってもよく、例えば、変動アイコンを用いた通常予告や、予告画像を用いた通常予告や、装飾図柄を用いた通常予告であってもよい。さらに、非予告系の表示であってもよく、チュートリアル表示や、デモ表示や、ユーザーモード表示や、保留表示や、第四図柄表示や、大当りに関する表示や、装飾図柄の表示等であってもよい。また、その他の演出系の表示としては、予告演出の表示や、大当りに関する演出の表示や、ユーザーモードに関する演出の表示や、デモに関する演出の表示や、チュートリアルに関する演出の表示、装飾図柄を使った演出の表示や、保留アイコンを使った演出の表示等があげられる。また、その他の非演出系の表示としては、保留表示や、装飾図柄を使った表示や、第四図柄を使った表示があげられる。なお、以上説明した各表示として、一又は複数種類の表示がそれぞれ用意されていてもよい。
また、前記第一の表示は、遊技に関する表示であってもよく、前記第二の表示は、遊技に関する表示であってもよい。
ここにいう遊技に関する表示は、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、ユーザーモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などがあげられる。また、遊技に関する表示は、前記第一の表示や前記第二の表示以外の表示についても適用可能である。
さらに、「視認性が少なくとも低くなる」とは、「第二の表示の少なくとも一部または全部により第一の表示の少なくとも一部または全部が、少なくとも視認困難となる」ことを示すものであってもよい。また、「第二の表示の少なくとも一部または全部により第一の表示の少なくとも一部または全部が、少なくとも視認不能となる」ことを示すものであってもよい。また、「視認性のみが低くなる」ことを示すものであってもよい。また、「第二の表示の少なくとも一部または全部により、第一の表示の少なくとも一部または全部のみを含む複数の表示の少なくとも一部または全部の視認性低くなる」ことを示すものであってもよい。
また、前記第一の表示や前記第二の表示、あるいはそれら以外の表示の透過について、前記第一の表示を例にあげて説明すると、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではなくてもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい。すなわち、透過してもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい。すなわち、透過しなくてもよい。また、第一の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。また、第一の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ変化させるようにしてもよい。ここで低い状態は、変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
また、前記第一の表示(あるいは前記第二の表示)は、操作手段を模した表示を少なくとも含むものであってもよい。ここにいう「操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示のみを示すものであってもよいし、操作手段を模した表示と当該操作手段を模した表示が表示される期間と重複して表示される表示(操作の受付期間を示す表示(例えば、メータやゲージ)や「ボタンを押せ!」などの文字による表示(操作を促す表示)、エフェクト表示など)の両方を示すものであってもよい。
また、前記第一の表示(あるいは前記第二の表示)は、操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものであってもよい。ここにいう「操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むもの」とは、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)のみを示すものであってもよいし、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)と当該操作手段の操作を促す報知が表示される期間と重複して表示される表示(背景画像やエフェクト、ゲージなど)の両方を示すものであってもよい。
また、前記第一の表示(あるいは前記第二の表示)は、表示制御が少なくとも実行された場合に、表示可能なものであってもよい。ここにいう「表示制御」は、操作手段が操作されたことを含む条件が成立した場合に、少なくとも実行されるものであってもよいし、第二の制御手段(第一副制御部400または/および第二副制御部500)からコマンドが送信されたことにより表示されるものであってもよい。
なお、以上の説明で、「視認性が高い表示」としたものを、「視認性の低い表示」に適用してもよく、反対に、「視認性が低い表示」としたものを、「視認性の高い表示」に適用してもよい。
続いて、第四の発明の実施形態について説明する。
第四の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200は、図50に示す遊技盤200と同じである。ここでは、センター役物ユニット207について詳述する。
図61は、第四の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200の分解斜視図である。
図50に示す遊技盤200は、無色透明な樹脂で形成された基盤ベース706に、中央部に遊技領域124を形成するための枠フレーム705が固着され、演出装置や入賞装置を組み込むために、それぞれの部品ユニットの形状に合わせた開口部が複数設けられている。開口部には、センター役物ユニット207、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、可変入賞口234、ならびに一般入賞口226及び複数一般入賞口260をユニット化した入賞口ユニット707が、対応する開口部に組み付けられる。
図62は、図61に示すセンター役物ユニット207における装飾図柄表示装置208前の構造を示す図である。
図62では、図の左手前側が遊技者側(前側)になり、右奥側が裏面側(後側)になる。この図62には、装飾図柄表示装置208と、装飾図柄表示装置の装飾部2085と、導光板203と、導光板の装飾部2035が示されている。
装飾図柄表示装置208の表示画面の周囲は、装飾図柄表示装置の装飾部2085によって前側から覆われており、実際に遊技者が視認可能な領域(視認可能領域208S)は、点線で示した領域(第一の表示領域の一例に相当)になる。装飾図柄表示装置208よりも前側、より詳しくは、装飾図柄表示装置の装飾部2085よりも前側には、導光板203が配置されている。この導光板203は、発光手段の一つであり、第二の状態では透明であり、第一の状態では発光する。導光板203の側面には、不図示の光源(例えば、LED)が設けられている。導光板203には、この光源が発光することにより模様が浮か浮かび上がる。すなわち、光源の光が、導光板203の厚み部分に進入し、前方に向かって反射されて模様が発光しているようになる。したがって、第二の状態が、光源が消灯している状態であり、第一の状態が、光源が点灯している状態である。図62では、導光板203に、主人公の侍のキャラクタTの顔が浮かび上がっている。なお、光源を複数箇所に配置することで、発光する模様を異ならせてもよいし、導光板203内部に形成しておく反射部(例えばレンズカット部)のパターンを複数種類形成しておくことで、発光する模様を異ならせてもよい。導光板203の前面(発光面)の周囲は、導光板の装飾部2035によって前側から覆われており、実際に遊技者が視認可能な領域(視認可能領域203S)は、点線で示した領域(第二の表示領域の一例に相当)になる。導光板203は、固定配置されているが、回転や上下動や左右動等、稼働可能なものであってもよい。
さらに、導光板203は、遊技領域124に発射された球が、装飾図柄表示装置208の表示画面に当たることを防止する、表示画面保護機能も有する。
また、図50に示す演出可動体224は、装飾図柄表示装置の装飾部2085と導光板203との間で稼働する。なお、演出可動体は一種類でなく、複数種類設けられていてもよい。また、装飾図柄表示装置208と、装飾図柄表示装置の装飾部2085との間で稼働する、一又は複数種類の演出可動体を設けてもよい。また、導光板203と、導光板の装飾部2035との間で稼働する、一又は複数種類の演出可動体を設けてもよい。さらに、導光板203よりも前側で稼働する、一又は複数種類の演出可動体を設けてもよい。
また、図50に示すステージ244は、導光板203よりも前側に設けられている。
なお、遊技領域124に発射された球が、導光板203にも当たることを防止する透明保護板を、導光板203と導光板の装飾部2035との間に設けてもよい。あるいは導光板の装飾部2035よりも前側に設けてもよい。例えば、導光板203よりも前側で稼働する演出可動体がある場合には、その演出可動体よりもさらに前側に透明保護板を設けてもよい。
以上説明した、装飾図柄表示装置208、装飾図柄表示装置の装飾部2085、導光板203、および導光板の装飾部2035は、センター役物ユニット207のフレーム部分に取り付けられ、センター役物ユニット207として一体化されている。
なお、装飾図柄表示装置の装飾部2085を省略してもよい。
図63は、装飾図柄表示装置208と、導光板203との関係を示す図である。
図63(a)に示す装飾図柄表示装置208には、白色の背景画面しか表示されておらず、同図(a)に示す導光板203は発光し、主人公の侍のキャラクタTの顔が表示されている。導光板203に表示される模様(ここでは主人公の侍のキャラクタTの顔)は、第二の表示の一例に相当する。この図63(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sに、導光板203の視認可能領域203Sは重なっており、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sよりも、導光板203の視認可能領域203Sの方が大きい。なお、導光板の模様は、本例では装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sからはみ出す大きさの模様だが、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sからはみ出さないような模様にしても良い。
図63(b)には、装飾図柄表示装置208が示されており、この装飾図柄表示装置208には、背景画像に重ねて、「装飾4」−「装飾6」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせと、3つの保留アイコンh11〜h13と、特図1、特図2それぞれの第4図柄241,242と、特図1、特図2それぞれの保留数を表す数字表示がなされている。なお、背景画像は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体にわたって表示されているが、装飾図柄の組み合わせ、保留アイコンh11〜h13、第4図柄241,242、および数字表示は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの視認可能領域208S内に表示されている。
図63(c)は、同図(b)に示す状態の装飾図柄表示装置208の手前で、導光板203が同図(a)に示すように発光したときの様子を示す図である。この図63(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208S内の表示のうち、導光板203に浮かび上がった模様が重なった部分は視認性が低下し、その模様と重なっていない部分は、導光板203が透明であることから視認可能である。
図64は、第四の発明の一実施形態における演出の一例を段階的に示す図である。
図64には、装飾図柄表示装置208が示されている。図64(a)に示す装飾図柄表示装置208における左図柄変動領域208aには、「装飾1」とともにお姫様のキャラクタが停止表示されている。中図柄変動領域208bには、「装飾2」とともに商人のキャラクタが停止表示されている。右図柄変動領域208cには、「装飾3」とともに老中のキャラクタが停止表示されている。また、図64(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す特図1保留アイコンh11〜h14が表示されている。特図1の保留数は、特図1保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、特図1保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている特図1の始動情報に対応したものである。以下、最も古い特図1の始動情報(最も古い入賞)に対応した特図1保留アイコンを第一の特図1保留アイコンh11、2番目に古い特図1の始動情報に対応した特図1保留アイコンを第二の特図1保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図64(a)に示す4つの特図1保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右上には、2つの第4図柄241,242が上下に示されている。第4図柄は、特図変動中か否かを表す表示であり、上方の第4図柄241は、特図1の変動中には白色になり、特図1の停止中には黒色になる。下方の第4図柄242は、特図2の変動中には白色になり、特図2の停止中には灰色になる。図64(a)では、特図1も特図2も停止中である。また、第4図柄の下には、特図の保留数が数字表示されている。上方の数字が特図1の保留数を表す数字であり、下方の数字が特図2の保留数を表す数字である。図64(a)では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0である。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景色は白色である。
図64(b)のタイミングでは、ここでは不図示の、主制御部300が制御する図柄表示装置(第1特図表示装置212)において、図柄変動表示が開始される。しかしながら、図64(b)に示す、副制御部400側で制御する装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。また、特図1保留アイコンは4つ表示されている。ただし、特図1の第4図柄241は、変動中を表す白色に変化し、特図1の保留数を表す数字表示は「3」に減っている。
図64(c)に示す装飾図柄表示装置208の状態は、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208の状態と何ら変化はなく、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、停止表示されている中図柄変動領域208bにおいて、商人のキャラクタが拡大表示される拡大アニメーション(第一の画像の一例に相当)が表示されている。この拡大アニメーションは、装飾図柄の変動表示を開始する際の演出アニメーション(開始予告アニメーション)である。このアニメーションを見た遊技者は、これから装飾図柄の変動表示が開始されることを認識し、期待する。
図64(e)に示す装飾図柄表示装置208では、上記演出アニメーションの続きとして、拡大表示された商人のキャラクタから「激アツ」という吹き出しが出ている。この「激アツ」という吹き出しは、これから開始される装飾図柄の変動表示において、リーチ演出に発展するかもしれないリーチ予告に相当する。なお、「激アツ」という吹き出しは、これから開始される装飾図柄の変動表示(実際には既に開始されている第1特図表示装置212における図柄変動表示)を予告対象にした当該変動の予告(通常予告)であってもよい。リーチ予告あるいは通常予告の予告表示は、第二の画像の一例に相当し、アニメーション(動画)であっても静止画であってもよいが、ここでは商人のキャラクタの口が動くアニメーション表示である。図64(d)〜同図(f)の中図柄変動領域208bで実行されるアニメーション(装飾図柄の変動表示の開始予告アニメーション+予告アニメーション)は、第一の表示の一例に相当する。また、図64(e)では、第一の特図1保留アイコンh11の消去アニメーションも開始されており、同図(f)では、その消去アニメーションが完了し、特図1保留アイコンは3つになる。
そして、図64(g)で装飾図柄の変動表示が開始される。このように、この例では、装飾図柄の変動表示が開始されるまでにタイムラグがあるが、このタイムラグを利用して開始予告アニメーションや、予告アニメーションを行うことができ、遊技の興趣が向上する。図64(h)でも装飾図柄の変動表示は継続され、同図(i)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ演出に発展する。
図65は、第四の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。この第一の例は、図64を用いて説明した演出の一例に、導光板203による発光演出が加わった例になり、図65の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図64の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図64を用いて説明した例では、導光板203は発光せず、全面透明な状態であった。上述のごとく、導光板203は、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sよりも前側に固定配置されている。図65(a)にも導光板203は示されている。
図65(c)では、装飾図柄の変動表示についての開始予告アニメーションが開始される前に、導光板203による発光演出が開始され、導光板203の視認可能領域203Sには、主人公の侍のキャラクタTの顔が浮かび上がる。図63(c)を用いて説明したように、ここでも、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208S内の表示のうち、導光板203に浮かび上がった模様が重なった部分は視認性が低下し、その模様と重なっていない部分は視認可能である。例えば、中図柄変動領域208bでは視認可能であるが、左図柄変動領域208aや右図柄変動領域208cでは、装飾図柄やキャラクタが視認困難になっている。ここで開始された発光演出は、装飾図柄の変動表示が開始される図65(g)で終了するまで継続される。この発光演出は、装飾図柄の変動表示についての開始予告演出の一つに相当する。
なお、中図柄変動領域208bにおけるアニメーションの開始タイミングや終了タイミング、導光板203による発光演出の開始タイミングや終了タイミングは、ここで説明したタイミングに限られず、中図柄変動領域208bにおけるアニメーションや導光板203による発光演出は、様々なタイミングで行われることがある。例えば、アニメーションが開始された後に発光演出を開始するようにしてもよいし、、アニメーションの開始と発光演出の開始が同時であってもよい。また、導光板203は、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sよりも前側に最初から固定配置されているのではなく、視認可能領域208Sから外れた位置から視認可能領域208Sに重なる位置まで移動してき、発光演出を行うようにしてもよいし、発光演出中の導光板203が、回転してもよいし、あるいは、不図示の光源を点滅させることで、点滅表示するようにしてもよい。
また、第四の発明の実施形態における第二の表示は、導光板203に表示される模様に限らず、第三の発明の実施形態で説明した、図58等に示すサブ液晶表示装置201に表示される表示であってもよい。すなわち、図58に示す例を用いて説明すれば、同図(g)に示すように、サブ液晶表示装置201が移動して、装飾図柄表示装置208の一部に重なることで、第四の発明の実施形態における第一の表示の一例に相当する保留アイコンの変化アニメーションが、そのサブ液晶表示装置201に表示された通常予告の予告アニメーション(主人公の侍のキャラクタTが、千両箱を高く持ち上げようとしているアニメーション)によって隠され、視認性が低下するようにしてもよい。なお、サブ液晶表示装置201が移動して、装飾図柄表示装置208の一部に重なって、予告アニメーションが表示されている状態が、第四の発明の実施形態における第一の状態の一例に相当する。
図66は、色相差、彩度差、明度差について説明するための図である。
図66には、四角の図形の中に丸い図形が重ねて示されている。すなわち、四角の図形が後ろ側の画像になり、丸い図形が前側の画像になる。
図66(a)〜同図(h)までの横方向に並んだ各図は、丸い図形のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の比率を同じにした図である。R(レッド)にしても、G(グリーン)にしても、B(ブルー)にしても、0〜255階調のレベルで規定されており、図66(a)の横一例に並んだ図では、いずれも丸い図形が、R(レッド)0レベル、G(グリーン)0レベル、B(ブルー)0レベルの黒色の図形である。一方、縦方向に並んだ各図は、四角の図形のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の比率を同じにした図である。図66の一番右側で縦方向に並んだ図では、いずれも四角い図形が、R(レッド)255レベル、G(グリーン)255レベル、B(ブルー)255レベルの白色の図形である。
遊技者からの視認性を高めるためには、後ろ側の画像と前側の画像の色相差、彩度差、明度差をつける必要がある。色相が異なるものであっても、明度が似ていて彩度が近いものは視認性が低くなる。明度の比率に差(コントラスト)をつけることが視認性の向上に最も効果的である。
図67は、アニメーションの構成例を示す図である。
図67では、アニメーションにおける一動作(例えば、左手を挙げる)を一つの四角い図形で表している。一動作の表示は、複数のフレームからなる動画である。
図67(a)は、異なる動作が連続するアニメーション(1)を示している。例えば、図67(a)に示す四角Aには、図56(a)の姿勢から同図(b)のポーズをとる動作アニメーションが相当し、四角Bには、図56(b)の姿勢から同図(c)のポーズをとる動作アニメーションが相当し、四角Cには、図56(c)の姿勢から同図(d)のポーズをとる動作アニメーションが相当する。
図67(b)は、アニメーション(1)とは異なるアニメーション(2)を示している。このアニメーション(2)も、異なる動作が連続するアニメーションである。例えば、図67(b)に示す四角wには、図56(e)の状態から同図(f)の爆発が生じる動作アニメーションが相当し、四角xには、図56(f)の状態から同図(g)の変身が生じる動作アニメーションが相当し、四角yには、図56(g)の姿勢から同図(h)のポーズをとる動作アニメーションが相当する。なお、アニメーション(1)が搭載されている遊技機において、アニメーション(1)とは異なる一又は複数のアニメーション(例えばアニメーション(2),(3)・・・)が搭載されていてもよい。
図67(c)は、同一の動作アニメーションが含まれているアニメーション(3)を示している。例えば、図67(c)に示す四角αには、下げている左手を挙げる動作アニメーションが相当し、四角βには、挙げた左手をグルリと1周回すアニメーションが相当し、四角γには、挙げていた左手を降ろす動作アニメーションが相当する。このアニメーション(3)では、四角βが2回連続した構成になっていることから、挙げた左手を2周回すアニメーションが含まれていることになる。
図67(d)は、同一の動作アニメーションが間をおいて表示されるアニメーション(4)を示している。例えば、図67(d)に示す四角iには、挙げている右手をグルリと1周回すアニメーションが相当し、四角iiには、左足を挙げて降ろす動作アニメーションが相当し、四角iiiには、右足を挙げて降ろす動作アニメーションが相当し、四角iVには、ジャンプする動作アニメーションが相当する。このアニメーション(4)では、右手を1周回した後、他の動作を挟んで、右手をもう1周回し、さらに別の動作を挟んで、右手をもう1周回すアニメーションになる。
図67(e)は、同一の動作アニメーションが繰り返し表示されるアニメーション(5)を示している。このアニメーション(5)は、いわゆるループ再生のアニメーションである。すなわち、右手をグルリと1周回して(四角i)から、左足を挙げて降ろし(四角ii)、次に、右足を挙げて降ろす(四角iii)一連のアニメーションが、繰り返される。
図68は、図67(a)に示す、異なる動作が連続するアニメーション(1)の表示期間内に、演出(1)が実行される例を示した図である。
図68(a)は、動作アニメーションA〜Dで構成されるアニメーション(1)の実行期間と、演出(1)の実行期間を表すタイムチャートであり、同図(b)は、装飾図柄表示装置208の表示画面を概念的に示す図である(図69〜図72においても同じ。)。
この図68に示す例では、同図(a)に示すように、動作アニメーションAの後半部分から動作アニメーションDの前半部分までが演出(1)によって隠される。すなわち、t2〜t3の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。なお、演出(1)によって隠される動作アニメーションは、表示されている全部であってもよいし、一部であってもよい(以下、図69〜図72に示す例においても同じ。)。
図68(b)に示すように、動作アニメーションAの前半部分は視認可能であるが、動作アニメーションBおよびCは、演出(1)によって隠され、視認困難になり、演出(1)が終了した後の、動作アニメーションDの後半部分は視認可能である。すなわち、動作アニメーションAから動作アニメーションBに変化するアニメーションの一部又は全部が見にくくなっており、動作アニメーションBから動作アニメーションCに変化するアニメーションの一部又は全部も見にくくなっており、動作アニメーションCから動作アニメーションDに変化するアニメーションの一部又は全部も見にくくなっている。アニメーションが視認困難な期間でも、アニメーション(1)の再生は進んでいる(以下、図69〜図72に示す例においても同じ。)。
なお、演出(1)でアニメーションの中の複数の動作アニメーションを隠した状態になっているが、一つの動作アニメーションのみを隠す態様であってもよい。また、アニメーション(1)搭載されている遊技機において、アニメーション(1)とは異なる一又は複数のアニメーション(例えばアニメーション(2),(3)・・・)が搭載されていてもよい。
図69は、演出(1)が先に実行され、その実行期間の途中からアニメーション(1)が表示される例を示した図である。
この図69に示す例では、同図(a)に示すように、演出(1)が実行される期間と、アニメーション(1)の再生期間の前側部分が重なっている。その結果、t2〜t3の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。すなわち、図69(b)に示すように、アニメーション(1)における、演出(1)の実行期間中の部分(ここでは、動作アニメーションA,B,Cの一部)は、視認困難になる。上述のごとく、アニメーションが視認困難な期間でも、アニメーション(1)の再生は進んでいる。また、この例では、演出(1)の実行期間が終了しても、アニメーション(1)の再生期間は終了しない。このため、アニメーション(1)における、演出(1)の実行期間が終了した後の残りの部分(ここでは、動作アニメーションCの残りとD)は視認可能である。すなわち、アニメーション(1)が途中から視認可能になる。
第三の発明の一実施形態である図54(o)〜図55(r)に示すリーチ予告画面がアニメーション表示(リーチ予告アニメーションの表示)であった場合に、リーチ予告アニメーションが、図69に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図53(g)から表示が開始されているエフェクト画像Eが演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
なお、アニメーション(1)(動作アニメーションA)の表示タイミングと、演出(1)の表示タイミングは同じであってもよい。
図70は、アニメーション(1)の表示が先に開始され、その表示期間の途中から演出(1)が実行される例を示した図である。
図70に示す例は、図69に示す例とは逆であり、アニメーション(1)(動作アニメーションA)の表示タイミングの方が、演出(1)の表示タイミングよりも早く、図70(a)に示すように、演出(1)が実行される期間と、アニメーション(1)の再生期間の後半部分が重なっている。その結果、t2〜t3の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。すなわち、図70(b)に示すように、動作アニメーションAと動作アニメーションBの一部は視認可能であるが、動作アニメーションBの残りの部分と、動作アニメーションC,Dは、演出(1)に隠されて、視認困難である。言い換えれば、この例では、アニメーション(1)が途中から視認困難になる。
第三の発明の一実施形態である図53(d)〜図54(n)の予告アニメーション(たらいが落下してきて、主人公の侍のキャラクタTに怒りがこみ上げてくるアニメーション)が、図70に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図53(g)から表示が開始されているエフェクト画像Eが演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
図71は、演出(1)が実行されている期間内に、アニメーション(1)が表示される例を示した図である。
この図71に示す例では、同図(a)に示すように、アニメーション(1)は、表示期間の全期間(t2〜t3の期間)にわたって、演出(1)によって隠される。
図71(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、演出(1)が表示され続け、動作アニメーションA〜Dは総て視認困難である。
第三の発明の一実施形態である図59(q)において、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションの方が、エフェクト画像Eが消えるよりも先に終了する場合には、図57(e)〜図59(q)の一連の変化アニメーション(風船が飛んできて、星印がついた保留アイコンの表示態様が変化するアニメーション)が、図71に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図58(h)から表示が開始されているエフェクト画像Eが演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
また、第四の発明の一実施形態である図65(d)〜同図(f)の装飾図柄の変動表示の開始予告アニメーションが、図71に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図65(c)から開始されている導光板203による発光演出が演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
図72は、2種類の演出によってアニメーション(1)が隠される例を示した図である。
図72に示す例では、同図(a)に示すように、まず演出(1)が先に開始され、その実行期間の途中からアニメーション(1)の表示が開始され、t2〜t4の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。また、演出(1)が終了する前に演出(2)も開始され、t3〜t5の期間は、アニメーション(1)が演出(2)によって隠される。この結果、t3〜t4の期間では、2種類の演出が同時に行われ、アニメーション(1)の一部(動作アニメーションBの一部)は、これら2種類の演出によって隠される。
2種類の演出の組み合わせとしては、例えば、可動手段の移動に伴うエフェクト画像表示の演出と発光演出の組み合わせや、エフェクト画像表示の演出あるいは発光演出とステージチェンジ(例えば、背景画像の切替)の演出の組み合わせや、エフェクト画像表示の演出あるいは発光演出と図柄変動演出の組み合わせがあげられる。
なお、演出は、2種類に限らず、3種類以上の演出であってもよい。
また、複数種類の演出は同じ演出であってもよい。例えば、第一の可動手段の移動に伴うエフェクト画像表示と、第二の可動手段の移動に伴うエフェクト画像表示であってもよいし、可動手段のエフェクト画像表示Aと当該可動手段のエフェクト画像表示B、であってもよい。
また、演出(1)の実行期間と演出(2)の実行期間は、この例のように一部が重複している場合の他、全部が重複していてもよい。
また、演出(1)の実行期間と演出(2)の実行期間は、重複していなくてもよい。例えば、演出(1)が終了すると同時に演出(2)が開始される態様であってもよいし、演出(1)が終了して、しばらく経ってから演出(2)が開始される態様であってもよい。
図72(b)に示すように、t3〜t4の期間では、演出(1)がアニメーション(1)全体の視認性を低くし、演出(2)がアニメーション(1)の一部の視認性を低くしている。なお、この逆であってもよい。また、演出(1)と演出(2)の両方とも全体の視認性を低くするものであってもよく、両方とも一部の視認性を低くするものであってもよい。
以上の説明では、
『第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、導光板203、サブ液晶表示装置201)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示(例えば、図64(d)〜同図(f)の中図柄変動領域208bで実行されるアニメーション、図58に示す保留アイコンh12の変化アニメーション)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示(例えば、主人公の侍のキャラクタTの顔、図58(d)〜図59(p)の主人公の侍のキャラクタTが千両箱を高く持ち上げようとしている予告アニメーション)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、アニメーション表示を少なくとも含むものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態(例えば、光源が点灯している状態、図58(g)のサブ液晶表示装置201の状態)である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段によって前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した、
この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技に集中させることができる場合がある。また、遊技者が視認性の低くなる第一の表示を見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。さらに、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技者の視線を第二の表示手段に表示させた第二の表示に向けさせつつ、第一の表示手段にも注意を向けさせることができる場合がある。
なお、前記第一の表示手段は、前記第一の表示のみを表示可能なものであってもよい。前記第二の表示手段は、前記第二の表示のみを表示可能なものであってもよい。前記第一の表示手段は、前記第一の表示以外の一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。また、前記第一の表示手段は、前記第二の表示以外の一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。前記第一の表示の一部のみは、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。前記第一の表示の全部は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第二の表示手段が前記第一の状態以外の状態である場合にも該第二の表示手段に表示可能なものであってもよい。前記第二の表示は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合のみ該第二の表示手段に表示可能なものであってもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、第二の状態(例えば、光源が消灯している状態、図57(a)〜(c)の主人公の侍のキャラクタTによるデフォルトアニメーションが表示されている状態)から前記第一の状態へ少なくとも変化可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の状態よりも視認性の高い第二の状態があることにより、第一の表示が視認性の低い状態であっても遊技者が表示されている内容を推測しやすくし、遊技者を安心させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第二の状態以外の状態から前記第一の状態へ変化可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第二の状態のみから前記第一の状態へ変化可能なものであってもよい。前記第一の表示の一部のみは、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい。前記第一の表示の全部は、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい。
また、ここにいう前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるとは、前記第二の状態が、前記第一の状態よりも視認性が高く、第三の状態よりも低いことであってもよいし、あるいは、前記第二の状態が、前記第一の状態を含む、該第二の状態を除いたすべての状態(前記第二の表示手段の状態)よりも視認性が高い状態であることを示すものであってもよい。
また、
『前記第一の表示手段は、前記第一の表示の少なくとも一部を第一の表示領域(視認可能領域208S)に表示するものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の表示の少なくとも一部を第二の表示領域(視認可能領域203S、サブ液晶表示装置201の画像表示領域)に表示するものであり、
前記第一の表示領域とは、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示領域と少なくとも一部が重なる領域のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の表示領域は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、第二の表示領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも表示されるものであり、
前記第一の表示領域は、前記第一の表示の少なくとも一部のことであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示の少なくとも一部のことであってもよい。
なお、ここにいう「第二の表示領域と重なる位置に少なくとも表示される」とは、第一の表示領域が第二の表示領域と重なる位置のみ表示されるものであることを示すものであってもよいし、あるいは第一の表示領域が第二の表示領域と第二の表示における第二の表示領域と異なる一または複数の表示領域と重なる位置に表示されるものであることを示すものであってもよい。
この遊技台によれば、少なくとも一部が重なった状態になることにより、遊技者に第一の表示と第二の表示の両方を注目させることができる場合がある。
また、前記第一の表示領域は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示領域と全部が重なる領域であってもよいし、一部のみが重なる領域であってもよい。前記第一の表示手段は、前記第一の表示の全部を前記第一の表示領域に表示するものであってもよいし、前記第一の表示の一部のみを前記第一の表示領域に表示するものであってもよい。前記第二の表示手段は、前記第二の表示の全部を前記第二の表示領域に表示するものであってもよいし、前記第二の表示の一部のみを前記第二の表示領域に表示するものであってもよい。前記第一の表示は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示と少なくとも重なる位置に表示されるものであってもよい。
また、
『前記第二の表示手段(例えば、導光板203、サブ液晶表示装置201)は、前記第一の状態である場合に、少なくとも一部(視認可能領域203S、サブ液晶表示装置201の画像表示領域)が、前記第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)の少なくとも一部(視認可能領域208S)と重なるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の領域は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも表示されるものであり、
前記第一の領域は、前記第一の表示手段の少なくとも一部のことであり、
前記第二の領域は、前記第二の表示手段の少なくとも一部のことであってもよい。
なお、ここにいう「第二の領域と重なる位置に少なくとも表示される」とは、第一の領域が第二の領域と重なる位置のみ表示されるものであることを示すものであってもよいし、あるいは第一の領域が第二の領域と第二の表示における第二の領域と異なる一または複数の領域と重なる位置に表示されるものであることを示すものであってもよい。
この遊技台によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技に集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技者の視線を第二の表示手段に表示させた第二の表示に向けさせつつ、第一の表示手段にも注意を向けさせることができる場合がある。
また、前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、全部が、前記第一の表示手段の全部と重なるものであってもよいし、該第一の表示手段の一部とのみ重なるものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、一部が、前記第一の表示手段の全部と重なるものであってもよいし、該第一の表示手段の一部とのみ重なるものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の状態以外の状態でも、少なくとも一部が、前記第一の表示手段の少なくとも一部と重なるものであってもよいし、前記第一の状態に限って、少なくとも一部が、前記第一の表示手段の少なくとも一部と重なるものであってもよい。また、前記第二の表示手段のうち、前記第一の表示手段の少なくとも一部と重なる部分は、表示領域であってもよいし、表示領域とは異なる部分(例えば、フレーム等)であってもよいし、それら両方であってもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示を表示させることにより、第二の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示を第二の表示の後ろ側に表示させることにより、第一の表示を注意深く見させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側(遊技者側)に設けられたものであり、前記第一の表示手段とは異なる部品(例えば、ガラス窓、遊技板、入賞手段、釘、装飾手段(センター役物ユニットなど)、可動手段、発射手段、扉体、ハンドル、貯留皿、ランプ、スピーカなど)よりも後ろ側に設けられたものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段を含むすべての部品よりも前側に設けられたものであってもよい。前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段よりも後ろ側に設けられたものであり、他の部品(例えば、ガラス窓、遊技板、入賞手段、釘、装飾手段(センター役物ユニットなど)、可動手段、扉体、ハンドル、貯留皿、ランプ、スピーカ、基板ケース、払出手段など)よりも前側に設けられたものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段を含むすべての部品よりも後ろ側に設けられたものであってもよい。前記第二の表示は、前記第一の表示に限って、該第一の表示よりも前側に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に表示されたものであり、前記第一の表示手段によって表示される、該第一の表示とは異なる一または複数の表示よりも後ろ側に表示されたものであってもよい。さらに、前記第二の表示は、前記第一の表示手段に表示される、前記第一の表示を含むすべての表示よりも前側に表示されるものであってもよい。
また、
『前記アニメーション表示とは、第一の画像(例えば、図64(d)に示す拡大アニメーション)から第二の画像(例えば、図64(e)〜同図(f)に示す予告表示のアニメーション又は画像)へ少なくとも変化するもののことであり、
前記アニメーション表示は、前記第一の画像を表示した後、該第一の画像と同一の画像の表示を繰り返さないものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記アニメーション表示は、第一の画像から第二の画像へ少なくとも変化するもののことであり、
前記第二の画像は、前記第一の画像と少なくとも異なる画像のことであってもよい。
すなわち、前記アニメーション表示は、ループ再生されないアニメーション表示であってもよい。
この遊技台によれば、アニメーションの一部の視認性が低くなることにより、遊技者にアニメーションを注目させることができる場合がある。より具体的には、ループ再生しないので、変化するアニメ―ションを一度見逃すと再度表示されるまで遊技者が見ることができなくなり、遊技者がアニメーションを見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。
また、
『前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出表示に遊技者を注目させるとともに、視認性の低い第一の表示にも注目させることができる場合がある。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記ア)
前記第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものであることを特徴とする遊技台。
前記第二の表示手段は、導光板の他、透過液晶であってもよい。
なお、前記第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものであってもよい。例えば、補強用透明板やガラス発光手段であってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。また、前記第二の表示手段の全部が透過しているものであってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部から前記第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部から遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%を超え100%未満の値としてもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよい、当該段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。さらに、前記第二の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ変化させるようにしてもよい。ここで低い状態は、変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。また、前記第二の表示手段は可動液晶であってもよい。
また、第三の表示手段を備え、前記第二の表示手段および前記第三の表示手段のうちの一方が少なくとも透過可能なものであってもよいし、前記第二の表示手段および前記第三の表示手段のうちの両方が少なくとも透過可能なものであってもよいし、あるいは、前記第二の表示手段および前記第三の表示手段のうちの一方のみが少なくとも透過可能なものであってもよい。さらに、前記第三の表示手段についても、これまで説明した前記第二の表示手段についての特徴が同様に適用可能である。
また、前記第一の表示手段、前記第二の表示手段、および前記第三の表示手段の他、さらに表示手段が設けられていてもよい。
(付記イ)
前記第二の表示手段は、少なくとも稼働するものであることを特徴とする遊技台。
ここにいう稼働とは、移動、回転、振動などを含む。例えば、稼働可能なサブ液晶表示手段であってもよいし、稼働可能な導光板(透明な板に模様を発光させるもの)であってもよい。
すなわち、前記第二の表示手段は、可動手段であってもよい。
なお、前記第二の表示手段は、第一の位置から第二の位置へ少なくとも移動可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、該第二の表示手段は第一の位置から移動開始するものであってもよいし、該第二の表示手段は第一の位置から第二の位置へ移動中であってもよいし、あるいは該第二の表示手段は第二の位置へ移動完了するものであってもよい。
一方、前記第二の表示手段は、少なくとも稼働しないもの(固定配置されたもの)であってもよい。
また、前記第一の表示手段は、少なくとも稼働するものであってもよいし、反対に少なくとも可動しないものであってもよい。前記第一の表示手段が稼働するものである場合には、これまで説明した、前記第二の表示手段が稼働するものと同様な構成のものであってもよい。
(付記ウ)
前記第一の表示手段は、第三の領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第四の領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第三の領域は、第一の表示を少なくとも表示可能な領域であり、
前記第四の領域は、第二の表示を少なくとも表示可能な領域であることを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の領域は、前記第三の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。前記第二の領域は、前記第四の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。
また反対に、前記第三の領域は、前記第一の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。前記第四の領域は、前記第二の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。
また、前記第一の領域は、前記第三の領域を少なくとも含まないものであってもよい。例えば、センター役物ユニット207の一部などが例にあげられる。
また、前記第二の領域は、前記第四の領域を少なくとも含まないものであってもよい。例えば、サブ液晶表示手段の装飾部分などが例にあげられる。
また、複数の可動液晶表示手段や、複数の演出可動手段を備えた構成であってもよい。なお、複数の演出可動手段それぞれは、これまで説明した、前記第二の表示手段が稼働するものと同様な構成のものであってもよい。また、複数の可動液晶表示手段の一つが、移動によって第一の表示の一部の視認性を低くするようにしてもよいし、移動によって第一の表示の全部の視認性を低くするようにしてもよい。さらに、複数の可動液晶表示手段のうちの複数が、移動によって第一の表示の一部の視認性を低くするようにしてもよいし、移動によって第一の表示の全部の視認性を低くするようにしてもよい。また、複数の演出可動手段の一つが可動液晶表示手段であってもよい。
続いて、以上説明した総ての内容に適用可能な事項について補足する。以下の説明事項は、保留アイコンあるいは変動アイコン、その他のアイコンや表示に関連するアニメーション(例えば、増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーション)、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)、複数のアニメーションを同期させる演出、複数のアニメーションを非同期させる演出、装飾図柄表示装置208における表示演出、可動演出手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、移動可能なサブ液晶表示装置201、移動可能な導光板203等)における稼働演出、発光手段(例えば、LEDランプ等の装飾ランプ)による発光演出、音声出力手段(例えば、スピーカ)による音声演出等に適用することができる。
まず、動作(例えば、演出動作)における始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)について説明する。
図73は、動作における始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)について説明するためのタイムチャートである。図73に示すタイムチャートでは、右に向かって時間が経過していく。
ここにいう動作とは、例えば、演出動作があげられる。演出には、装飾図柄表示装置208やサブ液晶表示装置201における表示演出や、可動演出手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、移動可能なサブ液晶表示装置201、移動可能な導光板203等)における稼働演出、発光手段(例えば、LEDランプ等の装飾ランプ)による発光演出、音声出力手段(例えば、スピーカ)による音声演出等が当てはまる。表示演出としては、アニメーション表示や、動画表示や静止画表示があげられる。より具体的には、保留アイコンあるいは変動アイコンに関連するアニメーションや、キャラクタ表示や映像表示や文字表示等があげられる。
図73の各図に示す(A)は、動作が開始される契機となる事象が生じたタイミングを表す。すなわち、動作実行条件が成立したタイミング、より詳しく説明すれば、動作実行条件が複数の条件からなる場合には、最後の条件が成立したタイミングになる。例えば、始動口への入賞を契機として実行される演出であれば、始動口への入賞タイミングになる。
図73(a)に示す(A’)や、同図(b)に示す(A’’)や、同図(c)に示す(A’’’)は、動作が実際に開始されるタイミングを表す。例えば、装飾図柄表示装置208で行われる表示演出であれば、VDP434で表示制御が開始されるタイミングになる。すなわち、VDP434から見た開始タイミングになる。一方、図73の各図に示す(A)は、遊技台全体から見た開始タイミングといえる。したがって、図73(a)示すTaや、同図(b)に示すTbや、同図(c)に示すTcは、実際に動作が開始されるまでのタイムラグの期間になる。このタイムラグの期間としては、意図的に遅らせている期間のみ、制御的に仕方なく遅れてしまう期間のみ、意図的に遅らせている期間と制御的に仕方なく遅れてしまう期間の合算の期間があげられる。図73の各図に示す「動作」は、実際の動作(五感で実際に感じることができる動作)の実行期間(実動作期間)を示し、図73の各図に示す(B)は、動作の終了タイミングを表す。図73(a)にのみ示したβの期間は、実動作期間に相当し、同図(b)および同図(c)ではβの表示は不図示であるが、同図(a)と同様である。図73(a)にのみ示したαの期間は、遊技台全体から見た演出の尺、あるいは制御的に見た動作の尺といえ、同図(b)および同図(c)ではαの表示も不図示であるが、同図(a)と同様である。
図73(b)に示すタイムチャートでは、同図(a)に示すタイムチャートに比べて、タイムラグが長くなっている(Tb>Ta)。
なお、演出動作のタイムラグは、演出手段によってそれぞれ異なる場合があってもよく、一の演出手段における複数の演出動作(例えば、アニメーションごとに)についてそれぞれ異なる場合があってもよい。また、異なる演出動作であってもタイムラグが同じ場合があるものが含まれていてもよいし、反対に、同一の演出動作であってもタイムラグが異なる場合があるものが含まれていてもよい。さらに、「動作」の長さは、演出手段によってそれぞれ異なる場合があってもよく、一の演出手段における複数の演出動作ごとに異なる場合があってもよい。
図73(a)に示すタイムチャートと同図(b)に示すタイムチャートを組み合わせると、同図(a)に示す実動作期間の第一のアニメーション中に、同図(b)に示す実動作期間の第二のアニメーションの実行が開始される例になる。例えば、保留アイコンや変動アイコンに関するアニメーションは、実行条件が成立((A)のタイミング)してから実際にアニメーションが開始されるまで時間を要する。すなわち、タイムラグTa,Tbが生じる。なお、図73(a)に示すタイムラグTaの期間中に、他の演出の実行が開始(図73(b)に示す(A’’)参照)された場合、あるいは他の演出を実行するための条件が成立(図73(b)に示す(A)参照)した場合に、図73(a)に示す動作期間の演出は特殊な動きをする場合がある。この特殊な動きについての詳細は後述するが、アニメーションが途中で打ち切られ、最終フレームまで一気に飛んだり、あるいは、アニメーションが途中で打ち切られ、次のアニメーションが突然開始されたりするキャンセル動作が行われることがある。例えば、主制御部300が制御する特図表示装置における図柄変動表示が開始されると、その図柄変動表示の開始から遅れて、装飾図柄表示装置208では保留アイコンの減少アニメーション(移動アニメーションと消去アニメーションを組み合わせたアニメーション)が開始されることがある。このタイムラグの期間中に、保留アイコンの増加アニメーションの実行が開始(図73(b)に示す(A’’)参照)された場合、あるいは保留アイコンの増加アニメーションを実行するための条件が成立(図73(b)に示す(A)参照)した場合に、増加アニメーションがキャンセルされることがある。
図73(c)に示すタイムチャートでは、タイムラグが0秒、あるいは限りなく0秒に近い例を示す。この結果、実動作期間(βの期間)と、遊技台全体から見た動作の尺(αの期間)は同じか、あるいは限りなく同じになる。
なお、実行条件成立((A)のタイミング)から実動作開始((A’)や(A’’)や(A’’’)のタイミング)までの期間(タイムラグ)は複数種類あってもよいし、一種類のみであってもよい。
図74は、複数種類の動作の組み合わせ例を示す図である。
図74では、第一の動作を丸で囲んだ数字1とし、第二の動作を丸で囲んだ数字2として表している。第一の動作は、第一の演出に相当し、例えば、第一のアニメーションがあげられる。第二の動作は、第二の演出に相当し、例えば、第二のアニメーションがあげられる。
図74(a)に示す例では、第一の動作と第二の動作とが、時間間隔をあけて実行されている。
図74(b)に示す例では、第一の動作と第二の動作とが、時間間隔をあけずに、連続して実行されている。
図74(c)に示す例では、第一の動作と第二の動作が、同じタイミングで開始され、同じタイミングで終了している。すなわち、実行期間が完全に重複している。
図74(d)に示す例では、第一の動作と第二の動作が、同じタイミングで開始され、第二の動作が先に終了し、第二の動作が終了しても第一の動作は継続している。
図74(e)に示す例では、第一の動作が先に開始され、第一の動作の実行中に第二の動作が開始され、両動作が、同じタイミングで終了している。
図74(f)に示す例では、第一の動作が先に開始され、第一の動作の実行中に第二の動作が開始され、後から開始された第二の動作が先に終了し、第二の動作が終了しても第一の動作は継続している。
図74(d)〜同図(f)に示す例では、第一の動作の実行期間の一部と、第二の動作の実行期間の全部が重複している。
図74(g)に示す例では、第一の動作が先に開始され、第一の動作の実行中に第二の動作が開始され、先に開始された第一の動作が先に終了し、第一の動作が終了しても第二の動作は継続している。この例では、第一の動作の実行期間の一部と、第二の動作の実行期間の一部が重複している。
なお、図74に示した各例における、第一の動作と第二の動作を互いにに入れ替えてもよい。
これまで説明した遊技台では、これら総ての組み合わせを実行可能であってもよいが、必ずしも、これら総ての組み合わせを実行できなくてもよい。例えば、特図1の保留アイコンの移動アニメーション(第一の動作)と、特図1の保留アイコンの次の移動アニメーション(第二の動作)は、図74(a)に示す例のみであったり、保留アイコンの減少アニメーションと増加アニメーションの組み合わせのみが、図74(d)〜同図(g)に示す少なくとも一つの例であったりしてもよい。
また、本実施形態において「第一の動作」は「第二の動作」に、「第二の動作」は「第一の動作」に置き換え可能である。
図75は、図74(f)に示す例を図73に示す始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)で説明した図である。
図75の上に示す表は、パターン1〜4を示す表である。この表におけるαやβは、図73(a)に示すαやβと同じ意味であり、αは、図73(a)や同図(b)に示すようなタイムラグが無視できない場合の期間長を表し、βは、図73(c)に示すようなタイムラグが0秒、あるいは無視できる場合の期間長を表す。
図75の下には、パターン2を図示している。第一の動作(丸で囲んだ数字1)は、図73(a)に示すタイムチャートになり、第二の動作(丸で囲んだ数字2)は、図73(c)に示すタイムチャートになる。ここに示す例では、第一の動作が実際に開始されるタイミング(A’)は、第二の動作が実際に開始されるタイミング(A’’’)よりも後になっているが、タイムラグ(A−A’)の長短によっては、第一の動作が実際に開始されるタイミング(A’)が、第二の動作が実際に開始されるタイミング(A’’’)よりも先になったり、両者が同じになったりする。
図75では、図74(f)に示す例についてのみ説明したが、図74に示す他の例についても同様である。
図76は、図74に示す組み合わせ例を期間長に着目して示す図である。
一番下に示す図76(g)に示す例をあげて説明すると、[46]の期間が経過し、[47]の時点で、丸で囲んだ数字1で表す第一の動作が開始される。この第一の動作は[48]の期間、継続される。[49]の時点では、丸で囲んだ数字2で表す第二の動作が開始される。第一の動作は[49]の時点でも終了しておらず、[50]の期間では、第一の動作と第二の動作がともに継続され、[51]の時点で第一の動作が終了する。第二の動作は[52]の期間でも、継続され、[53]の時点で第二の動作が終了する。そして[54]の期間が経過する。
このように、[ ]は、時点(瞬間,タイミング)を表したり、期間を表したりする。なお、厳密にいえば、[48]の期間は、[47]のタイミングと[49]のタイミングは含まない、[47]の時点と[49]の時点の間の期間になる。したがって、第一の動作(丸で囲んだ数字1)の実行期間は、[47]の時点、[48]の期間、[49]の時点、[50]の期間、および[51]の時点を総て含む期間になる。
図77は、3つの動作の組み合わせの例を示す図である。
丸で囲んだ数字1で表す第一の動作と丸で囲んだ数字2で表す第二の動作の組み合わせは、図76(f)に示す例と同じである。
図77(a)では、丸で囲んだ数字3で表す第三の動作が、[50]の期間の間に開始される。すなわち、第一の動作と第二の動作がともに実行されている最中に、第三の動作が開始される。この第三の動作は、第二の動作が終了した後に、終了する。すなわち、[54]の期間の中で終了する。
例えば、第一の保留アイコンの減少アニメーションを第一の動作とし、第二の保留アイコンの増加アニメーション(第一の増加アニメーション)を第二の動作とし、第三の保留アイコンの増加アニメーション(第二の増加アニメーション)を第三の動作とした場合、減少アニメーションの実行中に、第一の増加アニメーションの実行が開始され、さらに、減少アニメーションの実行中かつ第一の増加アニメーションの実行中に、第二の増加アニメーションの実行が開始されることになる。そして、減少アニメーションが、第一の増加アニメーションの実行中、かつ第二の増加アニメーションの実行中に終了し、第一の増加アニメーションは、第二の増加アニメーションの実行中に終了し、最後に第二の増加アニメーションが終了する。
図77(b)では、第三の動作が、[50]の期間の間に開始され、その[50]の期間の間に終了する。すなわち、第一の動作と第二の動作がともに実行されている最中に、第三の動作が開始されて終了する。
なお、第一の動作や、第二の動作や、第三の動作は、動作期間が重なったり、特殊な状況の場合に、本来の動作期間でなくなる場合がある。例えば、第一の動作の実行中に、第二の動作が開始された場合には、その第一の動作は、第一の動作が単独で実行される場合(第一の動作のみが実行される場合)よりも短い実行期間で終了する場合(例えば、上述のキャンセル動作が行われる場合)がある。
図78は、特図変動における制御状態の一例を示すタイムチャートである。図78に示すタイムチャートでも、右に向かって時間が経過していく。
遊技台の内部で実行されている動作制御と、遊技者が五感で実際に感じる動作とでは時間的ズレが生じる場合がある。この時間的ズレは、意図的にずらしている場合(例えば、演出の一環としてずらしている場合)もあれば、割り込み処理のタイミングでずれてしまう場合もある。ここでは、割り込み処理のタイミングでずれてしまう場合について説明する。
図78には、主制御部300が制御する図柄表示手段としての特図表示装置(例えば、特図1表示装置212,特図2表示装置214)、主制御部300、第1副制御部400、VDP434、そのVDP434が制御する表示手段としての装飾図柄表示装置208が示されている。
主制御部300から第1副制御部400への1点鎖線の矢印は、主制御部300から第1副制御部400へ送信されるコマンドを表す。主制御部300は、4ms間隔で実行される割り込み処理301a〜301cの中で、第1副制御部400にコマンドを送信する。すなわち、主制御部300から第1副制御部400へは、4ms間隔でコマンドを送信可能である。第1副制御部400からVDP434への1点鎖線の矢印は、第1副制御部400からVDP434へ送信されるコマンドを表す。第1副制御部400は、33ms間隔で実行される割り込み処理401a〜401cの中で、VDP434にコマンドを送信する。すなわち、第1副制御部400からVDP434へは、33ms間隔でコマンドを送信可能である。主制御部300は、特図表示装置における図柄変動表示を開始させるとともに、第1副制御部400に図柄変動開始コマンドを送信する。主制御部300は、図柄変動表示を開始させることと、図柄変動開始コマンドの送信は、一回の割り込み処理で実行可能である。
第1副制御部400は、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受け取ると、VDP434へ、装飾図柄の変動表示を開始させるためのコマンドを送信する。第1副制御部400は、ストローブ割込処理で、図柄変動開始コマンドを未処理コマンドとしてコマンド記憶領域に記憶する。一方、第1副制御部400は、33ms間隔のタイマ割込処理でVDP434へコマンド送信を行う。このため、図78に示すように、主制御部300からのコマンド受信のタイミングc11〜c13とVDP434へのコマンド送信のタイミング(タイマ割込処理401a〜401cの実行タイミング)に、期間aや期間bの時間的ズレが生じることがある。期間aと期間bの長さは、第1副制御部400が図柄変動開始コマンドを受信したタイミングによって変化する。
なお、VDP434でも、第1副制御部400からのコマンド受信のタイミングc31〜c33と描画処理のタイミングに時間的ズレが生じる。
また、図柄変動表示の停止においても以上説明したことと同様なことが生じ得る。
図78では、Xで示す期間やYで示す期間が、第1副制御部400から見たときの特図変動期間になるが、主制御部300から見たときの特図変動期間は、特図表示装置で図柄変動表示が行われている期間になり、装飾図柄表示装置208から見たときの特図変動期間は、装飾図柄の変動表示が行われている期間になる。これらの場合、始点と終点が、それぞれ異なる。これまでの説明で、特図の図柄変動表示といった場合には、いずれの期間であってもよく、また、最も早い、特図表示装置で図柄変動表示が開始されてから、最も遅い、装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が終了するまでであってもよい。さらには、特図の図柄変動表示といった場合には、特定の期間(例えば、特図表示装置で図柄変動表示が行われている期間)のみであってもよい。
なお、装飾図柄表示装置208の制御を、VDP434に代えて第2副制御部500で行うようにしてもよく、そうした場合でも、同じことがいえる。
図79は、特図の保留の増減における制御状態の一例を示すタイムチャートである。この図79に示すタイムチャートも、右に向かって時間が経過していき、図78に示すタイムチャートと同じ図面の表し方である。
図79に示す第1副制御部ではTfという期間が連続している。このTfという期間は、装飾図柄表示装置208で表示されるアニメーションのフレーム間隔であり、このフレーム間隔は、第1副制御部400の割り込み周期の長さと一致しており、33ms間隔である。第1副制御部400は、33ms間隔でタイマ割込処理401d〜401qを実行する。
図79(a)に示す例は、同一フレーム間隔で保留の増減があった場合の例である。すなわち、第1副制御部400が割り込み処理401gが終了し、フレーム間隔である33msの第一の期間Tf1がスタートする。主制御部300によって制御される、ここでは不図示の特図保留ランプ(例えば、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220)の一つが、その第一の期間Tf1内に、まず消灯する(保留減少表示)。次いで、上記第一の期間Tf1内に、その特図保留ランプの点灯ランプの数が一つ増加する(保留増加表示)。保留減少表示は、特図表示装置における図柄変動表示の開始に相当し、第1副制御部400に、主制御部300から図柄変動開始コマンドが送信され、第1副制御部400は、c16のタイミングでその図柄変動開始コマンドを受信する。一方、保留増加表示は、特図始動口(例えば、第1特図始動口230,第2特図始動口232)への遊技球の進入の検出、より厳密には、新たな始動情報を主制御部のRAM308に記憶することに相当し、第1副制御部400に、主制御部300から特図保留増加コマンドが送信され、第1副制御部400は、c17のタイミングでその図柄変動開始コマンドを受信する。
第1副制御部400は、上記第一の期間Tf1が終了すると、タイマ割込処理401hを実行し、VDP434へ、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドと、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドを送信する。なお、これらのコマンドは、一つの処理内で別々に送信(2コマンドを送信)してもよいし、一括して一つの指示コマンドとして送信(1コマンドを送信)してもよい。また、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドと保留アイコンの数を1つ減少させるコマンドを、別コマンドとして送信してもよい。さらには、保留数が1つ減って1つ増加したことから、保留アイコンの数についてのコマンドは送信しないようにしてもよいし、送信タイミング時における最終的な保留数を表すコマンドを送信してもよい。また、保留アイコンの数を1つ減少させるコマンドや、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドの代わりに、保留数を表すコマンドを送信してもよいし、保留数を表す情報を他の種類のコマンド(例えば、装飾図柄変動開始コマンド)に含めて送信してもよい。
この例では、保留アイコンの減少と増加が、VDP434の同一描画処理内で生じるため、減少アニメーションと増加アニメーションが同時に開始されるようにしてもよいが、いずれか一方のアニメーションを先に開始するようにしてもよい。また、減少アニメーションと増加アニメーションをぞれぞれ予定通りに再生してもよいが、両方あるいはいずれか一方のアニメーションの一部又は全部をキャンセルすることもある。
図79(b)に示す例は、別のフレーム間隔で保留の増減があった場合の例である。すなわち、第一の期間Tf1がスタートし、第一の期間Tf1内に、第1副制御部400に、主制御部300から図柄変動開始コマンドが送信され、第1副制御部400は、c20のタイミングでその図柄変動開始コマンドを受信する。第1副制御部400は、第一の期間Tf1が終了すると、タイマ割込処理401oを実行し、VDP434へ、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドを送信する。この結果、装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの減少アニメーションが開始される。なおここでも、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドと保留アイコンの数を1つ減少させるコマンドを、別コマンドとして送信してもよい。また、送信タイミング時における保留数を表すコマンドを送信してもよいし、保留数を表す情報を他の種類のコマンド(例えば、装飾図柄変動開始コマンド)に含めて送信してもよい。
第1副制御部400がタイマ割込処理401aを終了し、第二の期間Tf2がスタートし、第二の期間Tf2内に、第1副制御部400に、主制御部300から特図保留増加コマンドが送信され、第1副制御部400は、c21のタイミングでその特図保留増加コマンドを受信する。第1副制御部400は、第二の期間Tf2が終了すると、新たなタイマ割込処理401pを実行し、VDP434へ、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドを送信する。この結果、装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。なお、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドの代わりに、保留数を表すコマンドを送信してもよい。
この例では、減少アニメーションの開始タイミングと、増加アニメーションの開始タイミングとがずれることになり、両アニメーションをぞれぞれ予定通りに再生してもよいが、両方あるいはいずれか一方のアニメーションの一部又は全部をキャンセルすることもある。
図80は、VDP434における表示制御を説明するための図である。
図80(i)は、装飾図柄表示装置208の表示画面を示す図である。この図80(i)では、VDP434における表示制御で用いる、装飾図柄表示装置208の表示画面上の座標を記している。ここでは、その座標をXY座標で記している。すなわち、表示画面の横方向をX軸とし、このX軸上の座標は、0〜1199の範囲の整数で表される。一方、表示画面の縦方向をY軸とし、このY軸上の座標は、0〜799の範囲の整数で表される。
表示画面のうちの演出表示領域208dには、変動アイコン表示領域208iと、第一の保留アイコンを示す第1特図保留表示領域208j1と、第二の保留アイコンを示す第2特図保留表示領域208j2と、第三の保留アイコンを示す第3特図保留表示領域208j3と、第四の保留アイコンを示す第4特図保留表示領域208j4が設けられている。
変動アイコンや保留アイコンは、表示する領域が予め決まっている。より詳しく言えば、移動アニメーションの終了位置、あるいは待機アニメーションの表示位置、あるいは移動アニメーションの開始位置が予め決まっている。この例では、予め決まっている表示領域を、左隅の一カ所のXY座標を基準座標にして特定する。例えば、変動アイコン表示領域208iでは、(Xa,Ya)が基準座標になり、第1特図保留表示領域208j1では、(Xb,Ya)が基準座標になる。なお、基準座標は、左隅の一カ所に限らず、予め決まっている表示領域内であれば、どこの箇所の座標でもよい。
図80(a)〜同図(d)は、変動アイコンや保留アイコン(以下、これらのアイコン等を総称して単にアイコンと称する場合がある)複数種類の表示態様農地の一部の表示態様を示す図である。
図80(a)に示すアイコンは、白色の四角形の表示態様(デフォルトの表示態様に相当)であり、基準座標に、左上の角が一致する。アイコンの表示制御では、左上の角の座標(Xi,Yj)を指定することで、そのアイコンの表示位置が決定される。図80(a)に示す表示態様のアイコンを、第1特図保留表示領域208j1に表示させるには、(Xi,Yj)を(Xb,Ya)に指定する。
図80(b)に示すアイコンは、白色の丸形の表示態様であり、同図(c)に示すアイコンは、灰色の丸形の表示態様であり、同図(d)に示すアイコンは、白色の星形の表示態様である。これらいずれの表示態様も、左上の角に表示されない表示態様であるが、同図(a)に示すアイコンと同じく、左上の角の座標を指定することで、そのアイコンの表示位置が決定される。例えば、同図(b)に示す円形のアイコンを、第1特図保留表示領域208j1に表示させる場合でも、(Xk,Yl)を(Xb,Ya)に指定する。
動きのあるアニメーション表示でも、フレームごとに左上の角の座標(Xi,Yj)を指定することで、表示制御が行われる。
図81は、アイコンの画像データを説明するための図である。
図81には、同じ形状(四角形)のアイコンが4種類の大きさで示されている。
図81(1)に示す例では、4種類の大きさいずれも等倍表示であり、大きさごとに画像データが用意されている。
図81(2)に示す例は、縮小表示を行う例であり、最も大きなアイコンの画像データのみが用意されている。最も大きなアイコンを表示する場合は、この画像データを等倍表示し、小さなアイコンを表示する場合には、1/a倍、1/b倍、1/c倍といった縮小倍率に基づいて、この画像データを縮小表示する。
図81(3)に示す例は、拡大表示を行う例であり、最も小さなアイコンの画像データのみが用意されている。最も小さなアイコンを表示する場合は、この画像データを等倍表示し、大きなアイコンを表示する場合には、d倍、e倍、f倍といった拡大倍率に基づいて、この画像データを拡大表示する。
徐々に保留アイコンが大きくなっていく増加アニメーションや変化アニメーション等、あるいは徐々に保留アイコンが小さくなっていく消去アニメーションや変化アニメーション等、あるいは、大きさが変化する待機アニメーションや移動アニメーション等では、ここで示した例のいずれか、あるいはここで示した例を組み合わせて、表示制御を行う。例えば、画像の解像度が問題にならない場合には、図81(3)に示す例が用いられる。
図82は、アイコンの増加アニメーションの例を示す図である。
図82に示す各例では、増加したアイコンが、予め決められた表示領域(ここでは第1特図保留表示領域208j1)に最終的には表示される。
図82(1)に示す例では、第1特図保留表示領域208j1の下方からアイコンが徐々に出現してくる移動アニメーションである。すなわち、図82(a)に示す増加アニメーションは、アイコンが、表示領域内に徐々に進入してくるアニメーションである。
図82(2)に示す例では、第1特図保留表示領域208j1の中心に小さなアイコンが出現し、そのアイコンが徐々に大きくなり、最終的には、表示領域いっぱいまで大きくなる拡大アニメーションである。すなわち、図82(a)に示す増加アニメーションは、アイコンが、表示領域内で表示を開始するアニメーションである。
図82(3)に示す例では、これまで何も表示されていなかった第1特図保留表示領域208j1に、その表示領域と同じ大きさのアイコンが突然出現するアニメーションである。
図83は、アイコンの変化アニメーションの例を示す図である。
図83に示す各例でも、変化したアイコンが、予め決められた表示領域(ここでは第1特図保留表示領域208j1)に最終的には表示される。
図83(1)に示す例は、図82(2)に示す拡大アニメーションと同じアニメーションである。このアニメーションは、アイコンの大きさが変化するアニメーションであり、色や形はデフォルトの表示態様のままである。
図83(2)に示す例も、拡大アニメーションであるが、アイコンの表示態様の一部(ここでは色)が、出現当初からデフォルトの色とは異なっている。すなわち、表示開始時点から色が変化している。なお、このアニメーションでは、表示開始後の色の変化はないが、アニメーションが進むにつれて色が変化する態様であってもよい。また、表示開始時点では色の変化はなく、デフォルトの色であるが、表示開始後に色が変化する態様であってもよい。
図83(3)に示す例では、最初、図83(1)に示す拡大アニメーションが行われ、アイコンが、表示領域いっぱいまで大きくなった後、表示態様が番長のキャラクタに変化し((f)参照)、次いで、番長のキャラクタの後ろ側に光のオーラが表示される((g)参照)。この図83(3)に示すアニメーションは、(a)から(e)までの増加アニメーションと、(e)〜(g)の変化アニメーションと見ることもできるし、(a)〜(g)の一連の変化アニメーションと見ることもできる。また、(a)〜(g)の一連の増加アニメーションとも見ることができる。
図83(4)に示す例も、拡大アニメーションであるが、アイコンの形が、出現当初からデフォルトの形とは異なっている。すなわち、表示開始時点から形が変化している。なお、このアニメーションでは、表示開始後の形の変化はないが、アニメーションが進むにつれて形が変化する態様であってもよい。また、表示開始時点では形の変化はなく、デフォルトの形であるが、表示開始後に形が変化する態様であってもよい。
図84は、アイコンの移動アニメーションの例を示す図である。
図84に示す各例は、予め決められた表示領域に表示されていたアイコンが位置を変化させる移動アニメーションである。図84では、第1特図保留表示領域208j1に、デフォルトの表示態様で表示された第一の保留アイコンh11が移動し、第2特図保留表示領域208j2に、同じくデフォルトの表示態様で表示された第二の保留アイコンh12が移動する。
図84(1)に示す例は、アイコンh11,h12が図の左側に向かって(図80で説明したX軸方向に)移動し、一方のアイコンh11が消える減少アニメーションである。このアニメーションでは、アイコンh11,h12は、表示領域内から徐々に出て行く。すなわち、(b)や(c)等に示すように、表示領域208j1,208j2に部分的に重なったズレた状態を経由し、(d)に示すアイコンh12は、隣り合う表示領域208j1,208j2の間に位置している。この例のように、隣り合う表示領域208j1,208j2の間隔がアイコンh12の移動方向(X軸方向)の長さよりも、長ければアイコンh12はいずれの表示領域208j1,208j2にも重なっていない状態になり、短ければアイコンh12は両方の表示領域208j1,208j2に一部が重なった状態になる。また、(b)や(c)等に示すように、一方のアイコン(第一の保留アイコンh11)は、徐々に消えており、(d)に示す状態では、一方のアイコン(第一の保留アイコンh11)は完全に消えている。そして残った他方のアイコン(第二の保留アイコンh12)が、第1特図保留表示領域208j1に向けて移動を続け、そのアイコンh12は、第1特図保留表示領域208j1に徐々に進入していき、最終的には、第1特図保留表示領域208j1に到達し、その第1特図保留表示領域208j1で表示される((g)参照)。
図84(2)に示す例も、アイコンh11,h12が図の左側に向かって移動し、一方のアイコンh11が消える移動アニメーションであるが、同図(1)に示すアニメーションのように連続的ではない。すなわち、第1特図保留表示領域208j1に表示されていた第一の保留アイコンh11は、次のフレームでは消えており、第2特図保留表示領域208j2に表示されていた第二の保留アイコンh12は、次のフレームでは、第1特図保留表示領域208j1と第2特図保留表示領域208j2の間に位置している。そして、次のフレームでは、第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2に到達している。このようなアニメーションは、連続的な同図(1)に示すアニメーションに比べて、保留数の誤認が少なくなる可能性がある。
なお、第1特図保留表示領域208j1、保留アイコンh12、第2特図保留表示領域208j2は、等間隔であるが、等間隔でなくてもよい。また、アイコンの形状によって等間隔になる場合があってもよく、反対に、等間隔にならない場合があってもよい。
図84(3)に示す例は、アイコンh11,h12が図の左斜め上側に向かって(図80で説明したXY方向に)移動する例である。
図84(4)に示す例は、アイコンh11,h12が、最初、図の下側に向かって(図80で説明したY軸方向に)移動し、次いで、図の左斜め上側に向かって(図80で説明したXY方向に)移動する例である。このように、異なる方向に移動する場合もある。
図84(5)に示す例は、アイコンh11,h12が、最初、図の右側に向かって(図80で説明したX軸+方向に)移動し、次いで、反対の右側に向かって(図80で説明したX軸−方向に)移動する例である。このように、正逆方向に移動する場合もある。
図84(6)に示す例では、アイコンh11,h12が、最初、徐々に小さくなり(縮小アニメーション)、最終的には、(d)に示すように消えてしまう減少アニメーションが行われ、次いで、一方の表示領域(第1特図保留表示領域208j1)だけ、小さなアイコンが出現し、そのアイコンが徐々に大きくなり(拡大アニメーション)、最終的には、表示領域いっぱいまで大きくなる増加アニメーションが行われている。なお、縮小アニメーションは、アイコンが奥側に遠ざかっていくアニメーション、拡大アニメーションは、アイコンが手前側に近づいてくるアニメーションとも見ることができ、図80で説明したX軸、Y軸それぞれに直交するZ軸方向への変化アニメーションといえる。
なお、(d)に示すように、アイコンh11,h12が消去されなくてもよい。例えば、(c)の状態から(f)の状態へ徐々にアイコンh11,h12が大きくなるアニメーションが行われてもよいです。なお、(c)の状態(アイコンが最小となる状態)が保留が無い状態であってもよく、あるいは、保留がない場合のみアイコンを消去し、保留がある場合にのみアイコンが消去されないようにしてもよい。
また、図84(6)に示す例は、表示領域内でアイコンが徐々に小さくなる例であるが、反対に、表示領域を越えるまでアイコンを徐々に大きくしていくアニメーションであってもよい。例えば、移動アニメーションにおいて、表示領域を越えるまでアイコンを徐々に大きくしていき、一定の大きさになったら、アイコンが一旦消え、隣の表示領域へ移動するアニメーションであってもよい。この場合、隣の表示領域へ移動した時点で、元の大きさに戻っていてもよいし、反対に元の大きさよりも小さくなっていて、徐々に元の大きさまで大きくなっていくアニメーションであってもよい。さらに、一旦消えずに、最も大きくなった時点で移動し、移動後に、徐々に元の大きさまで小さくなっていくアニメーションであってもよい。
また、図84に示すいくつかの例では、アイコンが右から左へ移動するアニメーションであったが、右から左へ移動するアニメーションにも適用可能である。すなわち、横方向(X軸方向)へ移動するアニメーションに適用可能であり、左移動のものが右移動、右移動のものが左移動であってもよい。また、図84(3)〜同図(5)に示す各例は、上方から下方、あるいは下方から上方へ移動するアニメーションにも適用可能である。
また、図84(3)の(b)や、同図(4)の(c)に示す斜めに移動するアニメーションは、左斜め下に移動するアニメーションであってもよく、右斜め上や右斜め下に移動するアニメーションであってもよい。
さらに、図84(4)の(b)に示す縦方向(Y軸方向)に移動するアニメーションは、上移動のアニメーションであってもよく、下移動へのアニメーションであってもよい。
図85は、複数種類のアニメーションが連続する一例を示した図である。
図85(1)には、第1特図保留表示領域208j1と第2特図保留表示領域208j2が示され、その第1特図保留表示領域208j1には、第一の保留アイコンh11が表示されている。なお、第2特図保留表示領域208j2には、何も表示されていない。
図85(2)〜同図(5)では、第2特図保留表示領域208j2に第二の保留アイコンh12が表示される増加アニメーションが行われている。ここでの増加アニメーションは、図82(1)で説明した増加アニメーションである。
図85(6)と同図(7)の間は省略しているが、図85(6)〜同図(7)では、第一の保留アイコンh11の待機アニメーションが第1特図保留表示領域208j1で行われ、第二の保留アイコンh12の待機アニメーションが第2特図保留表示領域208j2で行われている。
図85(8)〜同図(14)では、図84(1)を用いて説明した移動アニメーション(減少アニメーション)が行われ、第一の保留アイコンh11が消え、図85(15)以降は、第二の保留アイコンh12であったアイコンが第一の保留アイコンh11として、第1特図保留表示領域208j1で待機アニメーションを行っている。なお、待機アニメーションとして、先頭フレームの表示が共通な複数種類のアニメーションを用意しておいてもよい。また、待機アニメーションでは、先頭フレームの表示を表示し続けてもよい。この場合には、静止画のようになる。
図85(5)に示す表示は、増加アニメーションの最終フレームの表示であり、図85(6)に示す表示は、待機アニメーションの先頭フレームの表示であり、この例では、両表示は同じである。また、図85(7)に示す表示は、待機アニメーションの最終フレームの表示であり、図85(8)に示す表示は、移動アニメーションの先頭フレームの表示であり、ここでも、両表示は同じである。さらに、図85(14)に示す表示は、移動アニメーションの最終フレームの表示であり、図85(15)に示す表示は、待機アニメーションの先頭フレームの表示であり、ここでも、両表示は同じである。このように先に表示される第一のアニメーションの最終フレームの表示と、後に表示される第二のアニメーションの先頭フレームの表示を、同じ表示にしていてもよい。また、上記第一のアニメーションの最終フレームと、上記第二のアニメーションの先頭フレームとを共通の一つのフレーム(以下、共通フレームという)にしてもよい。こうする場合には、上記共通フレームが、第一のアニメーションの最終フレームに相当するともとれるし、第二のアニメーションの先頭フレームに相当するともとれる。さらに、上記第一のアニメーションの最終フレームと、上記第二のアニメーションの先頭フレームとを異ならせてもよく、上記最終フレームと上記先頭フレームがアニメーション的につながったものであってもよいし、全く別のものであってもよい。
図86は、アニメーションについての補足を行うための図である。
図86(1)に示すアニメーションは、図82(2)や図83(1)に示す拡大アニメーションである。ここで、(a)に示す第1特図保留表示領域208j1には何も表示されていないが、図73を用いて説明したように、タイムラグが生じる場合がある。(a)に示す第1特図保留表示領域208j1に何も表示されていない期間を、このタイムラグの期間と見れば、この拡大アニメーションは、αの期間がアニメーションの実行期間になり、βの期間が実動作期間になる。
図86(2)には、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13、および第四の保留アイコンh14が表示されている。これらのうち、変動アイコンCは、変動アイコン表示領域208i内に表示されている。
図86(2)に示す組み合わせ1のように、変動アイコンCのアニメーションは、保留アイコンのアニメーションとは別のアニメーションであってもよい。
また、組み合わせ2のように、変動アイコンCのアニメーションと、第一の保留アイコンh11のアニメーションは、残りの保留アイコンのアニメーションから、それぞれ独立していてもよい。
また、組み合わせ3のように、変動アイコンCと第一の保留アイコンh11を共通のアニメーションで行ってもよい。
さらに、組み合わせ4のように、各アイコンのアニメーションは、それぞれ独立していてもよい。
なお、アニメーションがそれぞれ独立していても、互いに連動するアニメーションであってもよい。すなわち、描画処理がそれぞれ別個に行われているだけで、アニメーションの内容は互いに関連していてもよい。また反対に、アニメーションの内容まで、全く別であってもよい。
続いて、アニメーションの具体例について説明する。
図87は、増加アニメーションの後に移動アニメーションが行われる具体例を段階的に示す図である。
図87には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。図87に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、変動アイコン表示領域208i、第1特図保留表示領域208j1、第2特図保留表示領域208j2、第3特図保留表示領域208j3、および第4特図保留表示領域208j4が設けられている。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右上隅には、第四図柄241が表示されている。ここでの第四図柄241は、変動中は灰色に表示され、大当りであれば黒色に表示され、ハズレであれば白色に表示される。以上のことは、この後の図においても同様である。
図87(a)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。図87(a)に示す第四図柄241は、変動中を表す灰色に表示されている。なお、図87(a)に示す第2特図表示装置214では、図柄変動表示が行われておらず、ハズレ図柄が表示されたままになっている。
また、図87(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の保留を表す第一の保留アイコンh11と、同じく特図1の保留を表す第二の保留アイコンh12が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。また、主制御部300によって制御される特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。
なお、図87に示す例は、非電サポ状態における例であり、特図2の保留数が0であるため、特図2の保留を表す保留アイコンは表示されていないが、特図2の保留数が1以上であれば、特図2の保留を表す保留アイコンも特図1の保留を表す保留アイコンと同様、演出表示領域208dに表示される。また、特図2保留ランプ220は総て消灯している。
図87(b)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄が停止表示されている。一方、図87(b)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続されている。また、図87(b)に示す第四図柄241は、変動中を表す灰色に表示されている。
図87(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」が停止表示されている。また、図87(c)に示す第四図柄241は、ハズレを表す白色に表示されている。
図87(d)に示す第1特図表示装置212では、確定表示が行われ、装飾図柄表示装置208でもハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、第1特図表示装置212における図柄変動表示は、図87(l)まで開始されず、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示は、同図(n)まで開始されない。ここで、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図87(d)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。
図87(e)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、図82(1)を用いて説明したアニメーションである。この増加アニメーションは、図87(k)まで継続する。図87(k)に示す装飾図柄表示装置208では、第3特図保留表示領域208j3に、デフォルトの表示態様の第三の保留アイコンh13が表示されている。なお、図87における一図(例えば、図87(e))と、その次の一図(例えば、図87(f))は、連続したフレームの表示であってもよいが、1又は複数のフレームの表示を間に挟んだものであってもよい(以降の図においても同じ)。
なお、図87における一図(例えば、図87(e))と、その次の一図(例えば、図87(f))との間は、1又は複数のフレーム再生が行われている場合がある。
上述のごとく、図87(l)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、図87(l)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。
図87(m)に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。ここでの移動アニメーションは、図84(1)を用いて説明したアニメーションと同様なアニメーションである。
そして、図87(n)に示す装飾図柄表示装置208では、移動アニメーションが継続される中、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
なお、図87(m)では、装飾図柄の変動表示の開始よりも先に、移動アニメーションが開始されているが、同図(m’)に示すように、移動アニメーションの開始よりも先に、装飾図柄の変動表示を開始してもよい。図87(m’)に続く同図(n’)では、装飾図柄の変動表示が継続される中、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。
また、装飾図柄の変動表示の開始と、移動アニメーションの開始は、同タイミングであってもよい。
次いで、移動アニメーションが先に開始され、その移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される例について説明する。
図88は、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始されるいくつかのパターンをまとめた表を示す。
各パターンについては、具体例を図に示して後述するが、パターン1は、M1のアニメーションとI1のアニメーションが連動せずに別々に実行される。M1のアニメーションは、最終フレームまで表示する移動アニメーションである。また、I1のアニメーションは、副制御手段(第1副制御部400、VDP434、あるいは第2副制御部500)が把握している表示領域(現在の保留数に応じた表示領域、例えば、保留数が2から3に増加した場合には第3特図保留表示領域208j3)に、増加する保留アイコンを表示するための増加アニメーションである。このパターン1は、例えば、移動アニメーションの後ろ側(奥側)で増加アニメーションや待機アニメーションが実行される。なお、ここにいう後ろ側(奥側)とは、例えば、移動アニメーションが描画されているレイヤよりも奥側(裏側)のレイヤで描画されていることであってもよく、この場合には、異なるレイヤでアニメーションが描画されていることになる。また、後ろ側に表示されたアニメーションの一部又は全部は、前側で表示されているアニメーションによって隠され、前側でアニメーションが表示されていないときに比べて視認性が低下する場合がある。
パターン2は、M1のアニメーションとI2のアニメーションが連動せずに別々に実行される。パターン2は、パターン1とは増加アニメーションの種類が異なり、ここでの増加アニメーション(I2のアニメーション)は、現在の保留数に応じた表示領域とは異なる領域や、現在の保留数に応じた表示領域からずれた領域に、増加する保留アイコンを表示するためのアニメーションである。ここにいう異なる領域や、ずれた領域とは、非表示の特図保留表示領域領域(例えば、現在の保留数に1を加算した保留数に応じた特図保留表示領域領域)や、空いている領域や、保留アイコンを表示しても、そこに既に表示されているものが影響を受けない領域等があげられる。
パターン3は、増加アニメーションとしてI3のアニメーションが実行される。このI3のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、保留アイコンが徐々に増加する様子の一部又は全部をキャンセルして、上記異なる領域や上記ずれた領域に、増加した保留アイコンを表示し、その領域から、現在の保留数に応じた表示領域(本来の表示位置)に向けて、増加した保留アイコンを移動させるアニメーションである。このパターン3では、移動アニメーションの開始前に、あたかも増加アニメーションの完了があったかのように見える。
パターン4は、増加アニメーションとしてI4のアニメーションが実行される。このI4のアニメーションも、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、保留アイコンが徐々に増加する様子の一部又は全部をキャンセルして、保留数に応じた表示領域(本来の表示位置)に、増加した保留アイコンを表示し、その保留アイコンが待機アニメーションを開始するといったアニメーションである。このパターン4では、増加した保留アイコンが、いきなり待機アニメーションを開始するように見える。
パターン5−1〜パターン5−3では、増加アニメーションとしてI5のアニメーションが実行される。このI5のアニメーションも、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、上記異なる領域や上記ずれた領域に、増加した保留アイコンを表示し、その保留アイコンが待機アニメーションを開始するといったアニメーションである。例えば、増加した結果の保留数(現在の保留)が3である場合であれば、増加する保留アイコンは、本来、第三の保留アイコンのはずなのに、第4特図保留表示領域208j4に、保留アイコンが突如出現し、第4特図保留表示領域208j4で待機アニメーションが開始される。そして、パターン5−1では、M1の移動アニメーションに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーション(T1のアニメーション)が開始される。このT1のアニメーションは、最終フレームまで表示する移動アニメーションである。パターン5−2では、増加した保留アイコンの移動アニメーション(T2のアニメーション)も、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、前半部分のフレームがスキップされて、M1の移動アニメーションに合わせて行われる。パターン5−3でも、増加した保留アイコンの移動アニメーション(T3のアニメーション)は、キャンセル動作を伴うアニメーションであるが、そのキャンセル動作は、M1の移動アニメーションが終了するタイミングで行われる。すなわち、T3のアニメーションは、後半部分のフレームがスキップされる移動アニメーションである。
パターン6は、M2のアニメーションとI1のアニメーションが実行される。M2のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、移動アニメーションが完了した後に、増加アニメーションが開始される。
パターン7は、M2のアニメーションとI4のアニメーションが実行される。上述のごとく、M2のアニメーションもI4のアニメーションもキャンセル動作を伴うアニメーションであり、このパターン7では、突如、移動と増加がともに完了し、移動して第二の保留アイコンになった保留アイコンも、増加した第三の保留アイコンも、いきなり待機アニメーションを開始するように見える。
なお、M2のアニメーションとI2のアニメーションのパターンや、M2のアニメーションとI3のアニメーションのパターンや、M2のアニメーションとI5のアニメーションのパターンであってもよい。
また、M2のアニメーションにおけるキャンセル動作は、保留アイコンが徐々に移動したり、段階的に移動する様子がキャンセルされ、移動先の領域で、いきなり待機アニメーションが開始されるものであってもよく、早送り再生に見える場合もある。
また、増加アニメーションの最後のフレームは、待機アニメーションの最初のフレームでもよく、移動アニメーションの最初のフレームでもよい。また、移動アニメーションの最後のフレームは、待機アニメーションの最初のフレームでもよい。さらに、変動アイコンが絡む場合にも、キャンセル動作等の特殊処理を行ってもよく、例えば、変動アイコンについてのアニメーションのキャンセル処理を行ってもよく、反対に、変動アイコンが絡む場合には特殊処理を行わない(例えば、変動アイコンについてのアニメーションのキャンセル処理は行わない)ようにしてもよい。また、特殊処理は、増加と隣接する部分だけ(例えば、保留3の増加であれば保留2についてだけ)行うようにしてもよい。
また、移動や増加が完了したアイコンは、その場で待機アニメーションを実行するようにしてもよい。
図89は、図88に示すパターン1の具体例を段階的に示す図である。
図89(a)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。図87(a)に示す第四図柄241は、変動中を表す灰色に表示されている。
また、主制御部300によって制御される特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。一方、副制御手段によって制御される装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13が表示されている。いずれの保留アイコンも、移動アニメーションを開始しており、それぞれの特図保留表示領域(208j1〜208j3)からX軸方向に向かって移動を開始している。ここでの移動アニメーションは、M1のアニメーションであり、図84(1)を用いて説明した移動アニメーションと同じである。
ここで第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図89(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。
図89(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。すなわち、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I1のアニメーションであり、図82(1)を用いて説明した増加アニメーションと同じである。この増加アニメーションは、図89(j)まで継続する。以下、増加してくる第三の保留アイコンh13を増加保留アイコンhIと称し、移動アニメーションを実行している第三の保留アイコンh13をそのまま第三の保留アイコンh13と称する。
図89(j)に示す装飾図柄表示装置208では、第3特図保留表示領域208j3に、デフォルトの表示態様の増加保留アイコンhIが表示され、増加アニメーションは終了する。一方、移動アニメーションは継続しており、同図89(j)で終了する。図89(j)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域208iに第一の保留アイコンh11が到達し、変動アイコンCとして表示されている。また、第1特図保留表示領域208j1に第二の保留アイコンh12が到達し、第一の保留アイコンh11として表示され、第2特図保留表示領域208j2に第三の保留アイコンh13が到達し、第二の保留アイコンh12として表示されている。なお、一足先に第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhIは、その第3特図保留表示領域208j3で、第三の保留アイコンh13として待機アニメーションを開始している。
なお、第1特図始動口230への入賞が遅かった場合には、増加アニメーションの開始が遅れ、第2特図保留表示領域208j2に向けてX軸方向に移動する第三の保留アイコンh13と、第3特図保留表示領域208j3に向けてY軸方向に移動する増加保留アイコンhIが重なる場合がある。この場合、図89(e’)に示すように、増加保留アイコンhIが第三の保留アイコンh13に重なってもよいし、反対に、図89(e’’)に示すように、第三の保留アイコンh13が増加保留アイコンhIに重なってもよい。増加保留アイコンhIが第三の保留アイコンh13に重なった場合には、第三の保留アイコンh13の一部又は全部が増加保留アイコンhIによって隠されたことになり、隠される前に比べて第三の保留アイコンh13の視認性が低下する。一方、第三の保留アイコンh13が増加保留アイコンhIに重なった場合には、増加保留アイコンhIの一部又は全部が第三の保留アイコンh13によって隠されたことになり、隠される前に比べて増加保留アイコンhIの視認性が低下する。
図90は、図88に示すパターン2の具体例を段階的に示す図である。
以下、図89を用いて説明したパターン1との違いについて説明する。
パターン2における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I2のアニメーションであり、このI2のアニメーションでは、まず、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に表示される。図90(c)では、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIの一部が第4特図保留表示領域208j4の下から出現し、同図(i)では、その増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に到達している。そして、図90(j)では、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、本来の表示領域である第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始している。この移動中のアニメーションは図示省略しているが、図90(k)では、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、第3特図保留表示領域208j3へ到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示されている。以上説明したI2のアニメーションは、増加アニメーションと移動アニメーションが結合したものともとれるが、他の表示領域(ここでは第4特図保留表示領域208j4)を経由した増加アニメーションともいえる。
図91は、図88に示すパターン3の具体例を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン3における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I3のアニメーションであり、このI3のアニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、その一部が第4特図保留表示領域208j4にかかる位置に突然表示される。すなわち、図91(c)に示すように、M1のアニメーション(移動アニメーション)で移動している他の保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)に合わせて増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが表示される。以降、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、他の保留アイコンh11,h12,h13と同じように移動し、図91(j)に示すように、他の保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIも自身の表示位置である第3特図保留表示領域208j3に到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示されている。
図92は、図88に示すパターン4の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン4における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I4のアニメーションであり、このI4のアニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、まず、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、保留数に応じた表示領域(本来の表示位置)に突然表示される。すなわち、図92(c)に示すように、M1のアニメーション(移動アニメーション)で移動している他の保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)を考慮せずに、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは第3特図保留表示領域208j3に突然表示される。したがって、保留増加のタイミングによっては、増加保留アイコンhIと、移動する第三の保留アイコンh13が重なる場合がある。図92(c)では、移動する第三の保留アイコンh13が、突然表示された増加保留アイコンhIに重なり、増加保留アイコンhIの一部は、第三の保留アイコンh13によって隠され、増加保留アイコンhIの視認性が低下している。すなわち、後から表示された増加保留アイコンhIの方が、以前から表示されていた第三の保留アイコンh13によって隠されている。なお、この反対に、突然表示された増加保留アイコンhIが、移動する第三の保留アイコンh13に重なってもよい。また、保留増加のタイミングが早ければ、第三の保留アイコンh13と、増加保留アイコンhIが完全に重なる場合もある。
以降、図示省略するが、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、第3特図保留表示領域208j3で待機アニメーションを開始し、他の保留アイコンh11〜h13は、移動アニメーションを継続する。
図92(ア)〜同図(ウ)は、図91を用いて説明したパターン3の変形例を段階的に示す図である。
ここでの変形例は、より具体的には、I3のアニメーションの変形例に相当する。図92(ア)では、4つの保留アイコンh11〜h14の移動アニメーションが行われている。ここで第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図92(イ)に示す特図1保留ランプ218は、4つ点灯している。ここでの増加アニメーションでは、第4特図保留表示領域208j4の一部に第四の保留アイコンh14の一部が残っているため、図92(ウ)に示すように、第4特図保留表示領域208j4の右横の領域(保留アイコンの移動方向とは反対側の領域)に、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIが突然表示される。移動中の保留アイコンh11〜h14の隣同士の間隔は等しく、ここで表示された増加保留アイコンhIと、その隣の第四の保留アイコンh14との間隔も、移動中の保留アイコンh11〜h14の隣同士の間隔と等しい。以降、図示省略するが、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIは、他の保留アイコンh11〜h14と同じように移動し、他の保留アイコンh11〜h14がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIも自身の表示位置である第4特図保留表示領域208j4に到達し、その第4特図保留表示領域208j4で第四の保留アイコンh14として表示される。
図93は、図88に示すパターン5−1の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン5−1における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I5のアニメーションであり、このI5のアニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に突然表示される(図93(c)参照)。次いで、増加保留アイコンの移動アニメーションとしてT1のアニメーションが開始される。このT1のアニメーションは、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、本来の表示位置である第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動するアニメーションである。一方、他の保留アイコンh11,h12,h13は、移動アニメーション(M1のアニメーション)を継続する。この結果、M1のアニメーションによって先に移動を開始していた保留アイコンh11〜h13が、図93(j)に示すように、表示位置に到達し、それぞれの表示位置で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。一方、T1のアニメーションによって後から移動を開始した増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、移動を継続し、その後、図93(m)に示すように、第3特図保留表示領域208j3に到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示される。なお、表示位置に到達したアイコンは、その表示位置で待機アニメーションを開始する。
図94は、図88に示すパターン5−2の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン5−2における、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIの移動アニメーションは、T2のアニメーションであり、このT2のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションである。すなわち、図94(c)に示すように、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に表示されると、先行して開始されているM1の移動アニメーションにおける各保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)に合わせて、移動アニメーションの前半部分をキャンセルし、同図(d)に示すように、増加保留アイコンhIと、その隣の第三の保留アイコンh13との間隔が、M1の移動アニメーションによって移動中の保留アイコンh11〜h13の隣同士の間隔と等しくなるように、増加保留アイコンhIをスキップ移動させる。以降も、M1の移動アニメーションとT2の移動アニメーションがそれぞれ実行されるが、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、他の保留アイコンh11〜h13と同じように移動し、図94(j)に示すように、他の保留アイコンh11〜h13がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIも自身の表示位置である第2特図保留表示領域208j3に到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示される。
なお、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされて表示された、増加保留アイコンhI(図94(c)等参照)は、増加アニメーションの最終フレームによる表示であってもよく、待機アニメーションの先頭フレームによる表示であってもよい。すなわち、この増加保留アイコンhIは、増加アニメーションがキャンセルされたといっても、増加アニメーションによるものであってもよく、あるいは待機アニメーションによるものであってもよい(以下、同じ)。
図95は、図88に示すパターン5−3の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン5−3における、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIの移動アニメーションは、T3のアニメーションであり、このT3のアニメーションは、後半部分をキャンセルするアニメーションである。図95(c)に示すように、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に表示されると、同図(d)に示すように、増加保留アイコンhI独自の移動を行うアニメーションが開始される。すなわち、先行して開始されているM1の移動アニメーションにおける各保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)とは無関係に、増加保留アイコンhIについては、図84(1)に示す移動アニメーションと同じようなアニメーションが開始される。この結果、M1のアニメーションによって先に移動を開始していた保留アイコンh11〜h13は、図95(i)に示すように、それぞれの表示位置一歩手前にさしかかる。一方、T3のアニメーションによって後から移動を開始した増加保留アイコンhIは、その一部が、表示位置である第3特図保留表示領域208j3にやっとさしかかった程度しか進んでいない。しかしながら、図95(j)に示すように、他の保留アイコンh11〜h13がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコンhIは第3特図保留表示領域208j3まで一気にスキップ移動し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示される。
図96は、図88に示すパターン6の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン6における、移動アニメーションは、M2のアニメーションであり、キャンセル動作を伴うアニメーションである。図96(a)に示す装飾図柄表示装置208では、表示されている保留アイコンh11〜h13がM2の移動アニメーションを開始しており、それぞれの特図保留表示領域(208j1〜208j3)からX軸方向に向かって移動を開始している。
第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図96(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。図96(b)に示す、移動中の保留アイコンh11〜h13はいずれも、わずかにしか進んでおらず、移動開始前に表示されていた表示領域208j1〜208j3から抜け出していない。
図96(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I1のアニメーション)が開始される。この増加アニメーションの開始と同時に、移動中の保留アイコンh11〜h13は、移動先の表示領域208i、208j1、208j2まで一気にスキップ移動し、それぞれの表示領域208i、208j1、208j2で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示されている。なお、増加アニメーションは、この後も実行され、途中を図示省略するが、図96(e)では、第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示されている。
図97は、図88に示すパターン7の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン7における、移動アニメーションは、上述のM2のアニメーションであり、増加アニメーションは、図92を用いて説明したI4のアニメーションである。したがって、移動アニメーションでは、増加アニメーションが開始されると同時に、移動中の保留アイコンh11〜h13が、移動先の表示領域208i、208j1、208j2まで一気にスキップ移動し、増加アニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、第3特図保留表示領域208j3に突然表示される。図97(c)では、移動アニメーションおよび増加アニメーションがともに終了し、それぞれの表示領域208i、208j1〜208j3で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13が表示されている。
次いで、増加アニメーションが先に開始され、その増加アニメーションの実行中に移動アニメーションが開始される例について説明する。
図98は、増加アニメーションの実行中に移動アニメーションが開始されるいくつかのパターンをまとめた表を示す。
各パターンについては、具体例を図に示して後述するが、パターン11は、増加アニメーションであるI11のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、それに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションが開始される。I11のアニメーションは、副制御手段(第1副制御部400、VDP434、あるいは第2副制御部500)が保留増加時点で把握していた表示領域(保留増加時点の保留数に応じた表示領域)に、増加する保留アイコンを表示するためのアニメーションである。T11のアニメーションは、増加した保留アイコンが、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に向けて移動するアニメーションである。M11のアニメーションもT11のアニメーションも、前のアニメーションに合わせたフレームから最終フレームまでを総て表示する移動アニメーションである。
パターン12は、I11のアニメーション(増加アニメーション)の実行中に、M12のアニメーション(移動アニメーション)が開始される。このM12のアニメーションは開始が遅延されたアニメーションであり、M12のアニメーションは、I11のアニメーションの終了、言い換えれば、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションの開始に合わせて開始される。
パターン13は、I11のアニメーションの実行中に、M11のアニメーションが開始され、それに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT12のアニメーションが開始されるが、このT12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくようにして開始される。
パターン14は、I11のアニメーションの実行中に、M11のアニメーションが開始され、それに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT13のアニメーションが開始されるが、このT13のアニメーションは、後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションが終了するタイミングで終了する。
パターン15は、I11のアニメーションの実行中に、M11のアニメーションが開始され、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。この結果、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に表示された増加保留アイコンが、次の瞬間、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に、突然表示され、増加保留アイコンは、その表示領域で待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションを実行し、この移動アニメーションの中で、キャンセル動作を行い、増加した保留アイコンをスキップさせてもよい。
パターン16は、増加アニメーションであるI12のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始される。このI12のアニメーションは、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に向けて、増加する保留アイコンが徐々に出現してくるが、M11のアニメーションが開始されると、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に向けて増加する保留アイコンが徐々に出現してくるアニメーションに切り替わり、アニメーション終了時には、減少した後の保留数に応じた表示領域(副制御手段がその時点で把握している表示領域)に、増加した保留アイコンが表示される。増加した保留アイコンは、続いて、待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
パターン17は、I12のアニメーションは実行されるが、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行は、ともにキャンセルされる。これまで表示されていた保留アイコンは、I12のアニメーションが終了する前に、瞬間的に移動し、移動先の表示領域で待機アニメーションを開始する。
パターン18は、増加アニメーションであるI13のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションが開始される。このI13のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、M11のアニメーションが開始されると、増加する保留アイコンが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加する保留アイコンは、M11のアニメーションによって移動する保留アイコンに倣った位置までスキップする。スキップした増加保留アイコンは、T11のアニメーションによって、M11のアニメーションにより移動する保留アイコンに合わせて移動する。このパターン18では、移動アニメーションの開始前に保留アイコンの増加が完了したかのように見える場合がある。
パターン19は、増加アニメーションであるI14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションが開始される。このI14のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に向けて、増加する保留アイコンが徐々に出現してくるが、M11のアニメーションが開始されると、その表示領域までスキップする。T11のアニメーションの終了タイミングは、M11のアニメーションの終了タイミングより遅くなる。
パターン20は、I14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT12のアニメーションが開始される。上述のごとく、T12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくようにして開始され、T12のアニメーションの終了タイミングは、M11のアニメーションの終了タイミングに一致する。
パターン21は、I14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT13のアニメーションが開始される。上述のごとく、T13のアニメーションは、後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションが終了するタイミングで終了する。
パターン22は、I14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。この結果、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に表示された増加保留アイコンが、次の瞬間、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に、突然表示される。増加保留アイコンは、続いて、待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションを実行し、この移動アニメーションの中で、キャンセル動作を行い、増加した保留アイコンをスキップさせてもよい。
パターン23は、増加アニメーションであるI15のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始される。I15のアニメーションでは、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に向けて、増加する保留アイコンが徐々に出現してくるが、M11のアニメーションが開始されると、キャンセル動作が行われ、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に、増加する保留アイコンがスキップする。このため、M11のアニメーションが終了する前に、増加した保留アイコンは、副制御手段がその時点で把握している表示領域に表示され、その表示領域で待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
パターン24は、I15のアニメーションは実行されるが、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行は、ともにキャンセルされる。これまで表示されていた保留アイコンは、I15のアニメーションが終了する前、あるいは終了と同時に、瞬間的に移動する。なお、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションを開始し、I15のアニメーションが終了する直前に、キャンセル動作を行い、表示されていた保留アイコンをスキップさせてもよい。
なお、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I12のアニメーションと、M11のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M11のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M11のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M11のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M11のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M11のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I15のアニメーションと、M11のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M11のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M11のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンであってもよい。
また、移動や増加が完了したアイコンは、その場で待機アニメーションを実行するようにしてもよい。
また、増加アニメーションと移動アニメーションの間に、待機アニメーションを必ず挟む態様であってもよい。
また、パターン12やパターン16のように、移動アニメーション(第一のアニメーション)と増加アニメーション(第二のアニメーション)の間で同期をとる場合には、いずれかのアニメーションの開始時や終了時で同期をとるようにしてもよい。
図99は、図98に示すパターン11の具体例を段階的に示す図である。
図99(a)に示す第1特図表示装置212ではハズレ図柄が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」が停止表示されている。また、図99(a)に示す第四図柄241は、ハズレを表す白色に表示されている。
また、主制御部300によって制御される特図1保留ランプ218は、2つ点灯し、副制御手段によって制御される装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12が表示されている。
第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図99(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。すなわち、この時点で、保留数は3に増加している。
図99(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I11のアニメーションであり、図82(1)を用いて説明した増加アニメーションと同じである。このI11のアニメーションは、保留増加時点の保留数である3に応じた、第3特図保留表示領域208j3に、増加保留アイコンを表示するためのアニメーションであり、第3特図保留表示領域208j3の下方から増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。ここで開始された増加アニメーションは、図99(i)まで継続する。
図99(d)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、図99(d)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。すなわち、保留数の増加があった後に、図柄変動表示が開始され(保留が消化され)、時点で、保留数は2に減少している。
図99(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
そして、図99(f)において、装飾図柄表示装置208に表示されていた第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。すなわち、増加アニメーション(I11のアニメーション)の実行中に移動アニメーションが開始される。ここでの移動アニメーションは、M11のアニメーションであり、図84(1)を用いて説明したアニメーションと同じである。
上述のごとく、図99(i)では、増加アニメーションが終了し、増加保留アイコンhIが第3特図保留表示領域208j3に到達している。一方、移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。
第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が継続する中、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、図99(j)に示すように、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーションを開始する。ここでの移動アニメーションは、T11のアニメーションである。M11のアニメーションは、図99(f)で開始されているため、ここでのT11のアニメーションは、M11のアニメーションの開始から遅れて開始されたことになる。
以降は、図示省略するが、M11のアニメーションにしても、T11のアニメーションにしても、継続し、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、先に移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、その表示領域(208i,208j1)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される。第三の保留アイコンh13は、これらに遅れて、第2特図保留表示領域208j2に到達し、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示される(図99(k)参照)。
図100は、図98に示すパターン12の具体例を段階的に示す図である。
以下、図99を用いて説明したパターン11との違いについて説明する。
図100(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I11のアニメーション)が開始されている。また、図100(d)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、図99(d)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。すなわち、この時点で、保留数は2に減少している。
図100(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図100(f)に示す装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始されず、移動アニメーションの開始が遅延されている。この移動アニメーションの開始の遅延は、増加アニメーション(I11のアニメーション)が終了するまで行われる。なお、制御的には、移動アニメーションを開始しているが、描画処理の開始を遅延している態様(図74(a)に示す態様)であってもよいし、移動アニメーションの制御自体を開始することを遅延している態様であってもよい。
図100(i)では、増加アニメーションが終了し、増加保留アイコンhIが第3特図保留表示領域208j3に到達している。この結果、装飾図柄表示装置208には、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、増加保留アイコンhI(第三の保留アイコンh13)が示される。
図100(j)では、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M12のアニメーション)が開始されるとともに、増加した保留アイコンである第三の保留アイコンh13の移動アニメーション(T11のアニメーション)も開始される。すなわち、M12のアニメーションが、T11のアニメーションの開始に合わせて開始される。この結果、表示されていた3つの保留アイコンh11〜h13が総て揃って、移動アニメーションを行うことになる。
以降は、図示省略するが、M12のアニメーションにしても、T11のアニメーションにしても、継続し、3つの保留アイコンh11〜h13が総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される(図100(k)参照)。
なお、図100(d)〜(i)までの間に第1特図始動口230への入賞があった場合、第四の保留アイコンの増加アニメーションが完了するまで、他の保留アイコンの移動アニメーションが行われないようにしてもよい。また、他の移動アニメーションのと組合せてもよい。すなわち、3つの保留アイコンは上記のアニメーションを行い、後に表示された保留アイコンは上記とは異なるアニメーションを行ってもよい。
図101は、図98に示すパターン13の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図101(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、この時点で、保留数は3に増加している。図101(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I11のアニメーション)が開始されている。ここで開始された増加アニメーションは、図101(i)まで継続する。
図101(d)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯し、この時点で、保留数は2に減少している。
図101(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始され、図101(f)では、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始されている。
図101(i)では、増加アニメーションが終了し、増加保留アイコンhIが第3特図保留表示領域208j3に到達している。一方、移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。
第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が継続する中、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、図101(j)に示すように、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーションを開始する。ここでの移動アニメーションは、T12のアニメーションである。T12のアニメーションは、M11のアニメーションの開始に遅れて開始するが、このT12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップし、第三の保留アイコンh13と、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
以降は、図示省略するが、M11のアニメーションにしても、T12のアニメーションにしても、継続し、3つの保留アイコンh11〜h13が総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される(図101(k)参照)。
以上説明したパターン13では、増加アニメーションを見せることができるとともに、移動アニメーションも見せることができる。
図102は、図98に示すパターン14の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhI(第三の保留アイコンh13)は、図102(j)に示すように、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーションを開始する。ここでの移動アニメーションは、T13のアニメーションである。T13のアニメーションは、M11のアニメーションの開始に遅れて開始するが、このT13のアニメーションは、M11のアニメーションが終了するタイミングで後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに最後で追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップする。図102(o)に示す装飾図柄表示装置208では、先に移動を開始した第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12がそれぞれの表示位置(208i,208j1)に到達するのと同時に、第三の保留アイコンh13は第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。
以上説明したパターン14でも、増加アニメーションを見せることができるとともに、移動アニメーションも見せることができる。
図103は、図98に示すパターン15の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
増加アニメーションが終了すると、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhI(第三の保留アイコンh13)は、図103(j)に示すように、第3特図保留表示領域208j3から、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて一気にジャンプし、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示される。このパターン15では、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行がキャンセルされる。一方、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。増加保留アイコンであった第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2で待機アニメーションを開始し、M11のアニメーションの終了を待つ。M11のアニメーションは、図103(o)で終了する。
図104は、図98に示すパターン16の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図104(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、保留増加があり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I12のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、図104(c)〜同図(e)に示すように、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図104(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、移動アニメーションとして実行されているアニメーションが、減少した後の保留数に応じた表示領域である第2特図保留表示領域208j2に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくるアニメーションに切り替わる。すなわち、保留アイコンの増加する位置が、突然変更される。その結果、図104(f)では、移動する第2の保留アイコンh12が位置変更された増加保留アイコンhIの一部に重なっており、増加保留アイコンhIの一部が第2の保留アイコンh12によって隠さ、隠される前に比べて増加保留アイコンhIの視認性が低下している。なお、位置変更された増加保留アイコンhIが、移動する第2の保留アイコンh12の一部に重なるようにしてもよい。
図104(g)や同図(h)では、第2の保留アイコンh12は第1特図保留表示領域208j1に向けての移動を継続し、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に向けての上昇を継続する。
やがて、図104(i)に示すように、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に到達し、増加アニメーションは終了する。第2特図保留表示領域208j2に到達した増加保留アイコンhIは、第2の保留アイコンh12として待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
一方、M11のアニメーションによる、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動は続いており、M11のアニメーションは、図104(o)で終了する。
図105は、図98に示すパターン17の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図105(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I12のアニメーション)が開始されている。ここで開始された増加アニメーションは、図105(i)まで継続する。
図105(d)では、特図1保留ランプ218の点灯数が一つ減って、2つになり、第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、図105(e)では、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示も開始されているが、このパターン17では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションの実行はキャンセルされ、同図(f)では、これまで第1特図保留表示領域208j1に表示されていた保留アイコンが、変動アイコン表示領域208iに瞬間的に移動し、これまで第2特図保留表示領域208j2に表示されていた保留アイコンが、第1特図保留表示領域208j1に瞬間的に移動している。すなわち、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iで変動アイコンCとして表示され、第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1で第一の保留アイコンh11として表示されている。なお、増加アニメーションは継続しており、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に向けて上昇を続けている。
図105(g)に示す変動アイコンCおよび第一の保留アイコンh11は、待機アニメーションを開始している。
やがて、図105(i)に示すように、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に到達し、増加アニメーションは終了する。第2特図保留表示領域208j2に到達した増加保留アイコンhIは、第2の保留アイコンh12として表示され、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
以上説明したように、パターン17では、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行は、ともにキャンセルされる。
図106は、図98に示すパターン18の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図106(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、保留増加があり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I13のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、このI13のアニメーションでも、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図106(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhIは、M11のアニメーションによって移動する保留アイコンに倣った位置までスキップする。図106(f)では、増加保留アイコンhIと、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
以降は、M11のアニメーションが継続される。また、増加保留アイコンhIは、現在の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーション(T11のアニメーション)を開始する。M11のアニメーションとT11のアニメーションは、別々のアニメーションであるが、3つの保留アイコンh11,h12,hIは、等間隔を維持しながらX軸方向へ同じように移動する。
やがて、図106(o)に示すように、3つの保留アイコンh11,h12,hIが総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される(図106(o)参照)。
図107は、図98に示すパターン19の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図107(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、保留増加があり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I14のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、このI13のアニメーションでも、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図107(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhIは、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として一旦表示される。こうすることで、保留が増加したことをしっかりと遊技者にみせることができる。
以降は、M11のアニメーションが継続される。また、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、現在の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーション(T11のアニメーション)を開始する。なお、図107(f)に示す保留アイコンh13の状態は、待機アニメーションの先頭フレームであってもよく、増加アニメーションの最終フレームであってもよく、移動アニメーションの先頭フレームであってもよい。また、それらの組合せであってもよい。また、待機アニメーションは行われていない態様であってもよい。
M11のアニメーションは、図107(f)で開始されているため、ここでのT11のアニメーションは、M11のアニメーションの開始から遅れて開始されたことになる。そのため、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、先に移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、その表示領域(208i,208j1)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される(図107(o)参照)。第三の保留アイコンh13は、これらに遅れて、第2特図保留表示領域208j2に到達し、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示される(図107(p)参照)。
図108は、図98に示すパターン20の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図108(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I14のアニメーション)が開始されている。
図108(d)では、特図1保留ランプ218の点灯数が一つ減って、2つになり、第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、同図(e)では、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示も開始され、同図(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始されている。上述のごとく、I14のアニメーションでは、移動アニメーションが開始されると、第3特図保留表示領域208j3までスキップされ、図108(f)では、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13が表示されている。
第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が継続する中、図108(g)では、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13の移動アニメーション(T12のアニメーション)が開始される。T12のアニメーションは、M11のアニメーションの開始に遅れて開始することになるが、このT12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップし、第三の保留アイコンh13と、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
図108(o)に示すように、3つの保留アイコンh11〜h13は総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。
図109は、図98に示すパターン21の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図109(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I14のアニメーション)が開始されている。
図109(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始され、I14のアニメーションによって、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13が表示されている。
図109(g)では、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13の移動アニメーション(T13のアニメーション)が開始される。T13のアニメーションは、M11のアニメーションが終了するタイミングで後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに最後で追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップする。図109(o)に示す装飾図柄表示装置208では、先に移動を開始した第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12がそれぞれの表示位置(208i,208j1)に到達するのと同時に、第三の保留アイコンh13は第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。
図110は、図98に示すパターン22の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図110(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I14のアニメーション)が開始されている。
図110(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始され、I14のアニメーションによって、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13が表示されている。このパターンン22では、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行がキャンセルされ、図110(g)では、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、第3特図保留表示領域208j3から、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて一気にジャンプし、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示されている。一方、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。増加保留アイコンであった第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2で待機アニメーションを開始し、M11のアニメーションの終了を待つ。M11のアニメーションは、図110(o)で終了する。
このパターン22では、2段階にわたってアニメーションがスキップしたように見える。
図111は、図98に示すパターン23の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図111(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始されている。ここでの増加アニメーションは、I15のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、このI15のアニメーションでも、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図111(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子のキャンセル動作が行われ、増加保留アイコンhIは、減少した後の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、第二の保留アイコンh12として表示される。このため、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。増加保留アイコンであった第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2で待機アニメーションを開始し、M11のアニメーションの終了を待つ。M11のアニメーションは、図111(o)で終了する。
このパターン23では、パターン22で2段階に亘って行われていたアニメーションのスキップが、一気に行われる。
図112は、図98に示すパターン24の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図112(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I15のアニメーション)が開始されている。
このパターンン24では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションの実行がキャンセルされ、図112(f)では、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに瞬間的に移動し、変動アイコンCとして表示され、第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に瞬間的に移動し、第一の保留アイコンh11として表示されている。また、第一の保留アイコンh11や第二の保留アイコンh12の瞬間的な移動に合わせて、増加保留アイコンhIは、減少した後の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、第二の保留アイコンh12として表示される。
このパターン24では、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行が、ともにキャンセルされる。
次に、これまで説明した具体例の変形例について説明する。
まず、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される一例として説明した図91に示す例では、保留数の増加は1つであったが、さらに、保留数が1つ増加した場合の具体例について説明する。
図113は、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始され、さらに増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図113に示す具体例においても、図91に示す具体例と同じく、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(第一の増加アニメーション)では、第一の増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、第一の増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hI1が、その一部が第4特図保留表示領域208j4にかかる位置に突然表示される。すなわち、図113(c)に示すように、移動アニメーションによって移動している保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)に合わせて第一の増加保留アイコンhI1が表示される。また、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図113(c)に示す特図1保留ランプ218は、4つ点灯している。
図113(d)では、4つの保留アイコンh11〜h13,hI1が表示されている状態で、第四の保留アイコンh14の増加アニメーション(第二の増加アニメーション)が開始される。ここでの増加アニメーションでは、第4特図保留表示領域208j4の一部に先の第一の増加保留アイコンhI1の一部が残っているため、図92(ウ)と同じように、第4特図保留表示領域208j4の右横の領域(保留アイコンの移動方向とは反対側の領域)に、第二の増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hI2が突然表示される。
図113(e)では、第一の保留アイコンh11〜第三の保留アイコンh13の移動アニメーション、第一の増加保留アイコンhI1の移動アニメーション、および第二の増加保留アイコンhI2の移動アニメーションが実行され、図示省略するが、これら4つの保留アイコンh11〜h13,hI1,hI2は総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1〜208j4)に到達する。
図114は、増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、2つの増加アニメーションの終了後に、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
この図114に示す具体例は、図87に示す具体例の変形例であるため、図87に示す具体例との相違点を中心に説明する。
図114(e)では、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコン)の第一の増加アニメーションが開始される。ここでの保留数は3であり、第一の増加アニメーションでは、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第一の増加保留アイコンhI1が徐々に出現してくる。
図114(f)では、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯し、保留数は4になって、特図1についての保留は満タンになる。
図114(g)では、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコン)の第二の増加アニメーションが開始される。この第二の増加アニメーションでは、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第二の増加保留アイコンhI2が徐々に出現してくる。
図114(k)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達し、第三の保留アイコンh13として表示される。なお、第二の増加アニメーションは継続している。
図114(m)では、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達し、第四の保留アイコンh14として表示される。
図114(n)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図114(o)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。すなわち、第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションが終了した後に、移動アニメーションが開始される。その後、図114(p)に示すように、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図115は、増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、2つの増加アニメーションの実行中に、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
この図115に示す具体例は、図114に示す具体例の変形例であるため、図114に示す具体例との相違点を中心に説明する。
図115(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯し、保留数は4になって、特図1についての保留は満タンになる。
図115(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。また、図115(d)に示す第1特図表示装置212は、図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図115(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図115(f)では、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続している状態で、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。
図115(i)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達する。なお、第二の増加アニメーションは継続している。
図115(j)では、第一の増加保留アイコンhI1が、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2に向けて移動を開始する。また、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達する。第一の増加保留アイコンhI1の移動開始タイミングと、第二の増加アニメーションの終了タイミングは、同じであってもよいし、いずれか一方が先になる場合もある。
図115(k)では、第二の増加保留アイコンhI2が、現在の保留数に応じた第3特図保留表示領域208j3に向けて移動を開始する。こうして、4つの保留アイコンが移動中になる。最も先に移動を開始した、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、最も速く移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される。次いで、第一の増加保留アイコンhI1が第2特図保留表示領域208j2に到達し、第二の保留アイコンh12として表示される。最後に、第二の増加保留アイコンhI2が第3特図保留表示領域208j3に到達し、第三の保留アイコンh13として表示される。
図116は、図115の具体例の変形例を段階的に示す図である。
図115に示す例では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動と、第一の増加保留アイコンhI1の移動と、第二の増加保留アイコンhI2の移動とが、別々であったが、図116(i)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションの開始に同期して、第一の増加アニメーションおよび第二の増加アニメーションはともにキャンセルされ、第一の増加保留アイコンhI1も第二の増加保留アイコンhI2も、移動アニメーションによって移動する保留アイコン(h11,h12)に倣った位置までスキップする。図116(i)では、第一の増加保留アイコンhI1と第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔(以下、第一の間隔という)と同じになっており、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンh12との間隔も、上記第一の間隔と同じになっている。
以降は、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(第一のアニメーション)が継続される。また、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する第二のアニメーションによって移動し、第二の増加保留アイコンhI2は、第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動する第三のアニメーションによって移動する。第一のアニメーション、第二のアニメーション、第三のアニメーションは、別々のアニメーションであるが、図116(j)に示すように、4つの保留アイコンh11,h12,hI1,hI2は、等間隔を維持しながらX軸方向へ同じように移動する。
図117は、第一の増加アニメーションが開始された後に、その第一の増加アニメーションに合わせるようにキャンセル動作を行う第二の増加アニメーションの具体例を段階的に示す図である。
図117(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1の保留が増加する。
図117(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。この第二の増加アニメーションでは、先頭部分がキャンセルされ、第一の増加保留アイコンhI1の出現具合に合わせて第二の増加保留アイコンhI2がスッキプ表示される。図117(d)に示す第二の増加保留アイコンhI2の高さ位置は、同じく図117(d)に示す第一の増加保留アイコンhI2の高さ位置に一致している。以降、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンhI2は、互いの高さ位置を揃えて、それぞれの表示領域208j3,208j4に向けて徐々に出現してくる。
図117(i)に示すように、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンhI2は、それぞれの表示領域208j3,208j4に同時に到達する。
図117(j)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(第一のアニメーション)が継続されている状態で、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動を開始し、第二の増加保留アイコンhI2は、第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始する。この結果、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、先に移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される。次いで、第一の増加保留アイコンhI1および、第二の増加保留アイコンhI2が、移動先の表示領域(208j2,208j3)に揃って到達し、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13として表示される。
図118は、増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、移動アニメーションの開始が遅延され、2つの増加アニメーションの終了を待って、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図118(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1の保留が増加する。
図118(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。また、図118(d)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図118(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始されるはずであるが、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続中であり、これら2つの増加アニメーションの終了を待つため、移動アニメーションの開始が遅延される。
図118(i)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達する。なお、第二の増加アニメーションは継続している。第一の増加保留アイコンhI1が第3特図保留表示領域208j3に到達すると、第一の増加保留アイコンhI1が、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2に向けて移動を開始するはずであるが、第二の増加アニメーションの終了を待つため、その移動の開始が遅延される。
図118(j)では、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達する。この結果、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4に、保留アイコンが表示されたことになる。
ここで初めて、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始され、同時に、第一の増加保留アイコンhI1が、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動を開始するとともに、第二の増加保留アイコンhI2も、第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始する(図118(k)参照)。すなわち、4つの保留アイコンが揃って移動を開始する。
以降、図示省略するが、4つの保留アイコンは、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2,208j3)に揃って到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13として表示される。
なお、図118(j)のタイミングで、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションと、第一の増加保留アイコンhI1が第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動するアニメーションを、同時に開始してもよい。すなわち、先行する移動アニメーションは、後続の移動アニメーションのうち少なくとも一つの移動アニメーションの開始に合わせて開始するようにすればよい。
図119は、第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションの実行中に、移動アニメーションが開始され、第一の増加アニメーションが終了すると、移動アニメーションに合わせた移動が開始され、第二の増加アニメーションが終了すると、同じく、移動アニメーションに合わせた移動が開始される具体例を段階的に示す図である。
図119(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1の保留が増加する。
図119(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。また、図119(d)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図119(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、同図(f)では、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続中の状態で、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。
図119(i)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達する。なお、第二の増加アニメーションは継続している。
図119(j)では、第一の増加保留アイコンhI1が、第2特図保留表示領域208j2に向けて移動を開始する。ここで、第一の増加保留アイコンhI1は、移動アニメーションに追いつくようにスキップし、第一の増加保留アイコンhI1と、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。また、図119(j)では、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達する。
図119(k)では、第二の増加保留アイコンhI2が、第3特図保留表示領域208j3に向けて移動を開始する。ここでは、第二の増加保留アイコンhI2が、移動アニメーションに追いつくようにスキップし、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
以降、4つの保留アイコンh11,h12,hI1,hI2は、等間隔を維持しながらX軸方向へ同じように移動し、図119(l)に示すように、4つの保留アイコンh11,h12,hI1,hI2は、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2,208j3)に揃って到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13として表示される。
図120は、第二の増加アニメーションの開始に合わせて、第一の増加アニメーションが開始する具体例を段階的に示す図である。
図120(b)では、第1特図始動口230への入賞(1回目の入賞)があり、特図1の保留が増加する。また、図120(c)でも、第1特図始動口230への入賞(2回目の入賞)があり、特図1の保留が増加する。図120(c)では、第1特図始動口230への2回目入賞があったことにより、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションの開始を遅延させ、図120(d)に示すように、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションの開始に合わせて、第一の増加アニメーションも開始する。この結果、図120(d)に示す第一の増加保留アイコンhI2の高さ位置は、第二の増加保留アイコンhI2の高さ位置に一致している。以降、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンhI2は、互いの高さ位置を揃えて、それぞれの表示領域208j3,208j4に向けて徐々に出現してくる。また、図120(d)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図120(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、図120(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続しているが、この移動アニメーションが開始されると、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも、増加保留アイコンhI1,hI2が徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、第一の増加保留アイコンhI1は、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として一旦表示され、第二の増加保留アイコンhI2は、第4特図保留表示領域208j4までスキップし、第4特図保留表示領域208j4に第四の保留アイコンh14として一旦表示される。
以降は、図示省略するが、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが継続される。また、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動を開始し、第二の増加保留アイコンhI2は、第2特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始する。
図121は、図120の変形例を段階的に示す図である。
図121の変形例では、同図(f)で第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始されると、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも、増加保留アイコンhI1,hI2が徐々に出現してくる様子のキャンセル動作が行われ、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、第二の保留アイコンh12として表示され、第二の増加保留アイコンhI2は、第3特図保留表示領域208j3まで一気にスキップし、第三の保留アイコンh13として表示される。この結果、図121(f)では、移動する第2の保留アイコンh12が、第一の増加保留アイコンhI1の一部に重なっており、第一の増加保留アイコンhI1の一部が第2の保留アイコンh12によって隠さ、第一の増加保留アイコンhIの視認性が低下している。なお、第一の増加保留アイコンhI1が、移動する第2の保留アイコンh12の一部に重なるようにしてもよい。
図122は、縮小アニメーションと拡大アニメーションを伴う移動アニメーションを段階的に示す図である。
図122に示す移動アニメーションは、図84(6)を用いて説明した移動アニメーションと同じである。
図122(a)に示す特図1保留ランプ218の点灯数は2つであり、装飾図柄表示装置208には、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12が表示されている。
図122(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は1つになる。
図122(c)では、装飾図柄の変動表示が開始される前に、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。ここではまず、表示位置は変えずにその場で徐々に小さくなる縮小アニメーションが開始される。
図122(d)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、縮小アニメーションは継続し、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさもさらに小さくなっている。
図122(e)では、縮小アニメーションによって、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさも、より一段と小さくなっている。以下、図122(e)に示す保留アイコンの大きさを、縮小サイズと称することがある。縮小アニメーションは、ここで終了する。第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさも同じであるが、一方の保留アイコン(少なくとも一つの保留アイコン、例えば、この後、消去される第一の保留アイコンh11)のみが小さくなり、他方の保留アイコン(残った保留アイコン)は、大きさに変化がなくてもよい。
図122(f)では、縮小サイズの第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに移動し、変動アイコンCとして表示されるとともに、同じく縮小サイズの第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に移動し、第一の保留アイコンh11として表示されている。なお、ここのでの移動は、瞬間的な移動(次フレームで完了する移動)であってもよいし、複数フレームを用いて徐々に移動するアニメーションであってもよい。
図122(g)では、変動アイコン表示領域208iに表示された変動アイコンCが、その場で徐々に大きくなるとともに、第1特図保留表示領域208j1に表示された、第一の保留アイコンh11も、その場で徐々に大きくなる拡大アニメーションが開始されている。すなわち、ここでの拡大アニメーションは、小さくなったアイコンが大きくなるアニメーションである。
図122(i)では、変動アイコンCも第一の保留アイコンh11もそれぞれ、元の大きさまで拡大され、拡大アニメーションが終了し、移動アニメーションも終了したことになる。
なお、ここでの移動アニメーションは、縮小アニメーションと、移動動作と、拡大アニメーションを合わせたものであったが、これらを別々のアニメーションとして扱い、図122(a)〜同図(i)の具体例は、縮小アニメーションと、移動アニメーションと、拡大アニメーションが連続して行われた例と見ることもできる。
また、図122(f’)は、相当小さくなった第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに移動し、元の大きさに突然(瞬間的に)戻って、変動アイコンCとして表示される例を示す。なお、図122(f’)でも、第二の保留アイコンh12は、第1特図保留表示領域208j1に移動し、縮小サイズのまま第一の保留アイコンh11として表示されているが、元の大きさに突然(瞬間的に)戻してもよい。すなわち、拡大アニメーションをキャンセルしてもよい。また、縮小アニメーションをキャンセルして、図122(e)に示す縮小サイズに突然変化させてもよい。
図123は、保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションと、増加アニメーションが開始される3つの具体例を示す図である。
図123(a)〜同図(e)は、第一の具体例を示し、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208には、3つの保留アイコンh11〜h13がいずれもデフォルトの表示態様である、白色の四角形の表示態様で表示されている。
図123(b)では、変化アニメーションが開始される。ここでの変化アニメーションは、変化する保留アイコンを含めた表示可能な保留アイコン総てを隠す、爆発の閃光アニメーションBaが表示される。すなわち、爆発の閃光アニメーションBaは、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の総てを覆うように表示され、図123(a)では視認容易であった3つの保留アイコンh11〜h13はいずれも、視認困難になっている。
図123(c)では、変化アニメーションが終了し、3つの保留アイコンh11〜h13はいずれも、視認容易に戻っている。図123(c)に示す3つの保留アイコンh11〜h13は総て、先読み予告の表示態様である、白色の丸形の表示態様に変化している。
図123(d)では、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯している。
図123(e)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。この増加アニメーションでは、デフォルトの表示態様である、白色の四角形の表示態様の増加保留アイコンhIが出現する。
図123(ア)〜同図(オ)は、第二の具体例を示し、同図(ウ)に示すように、変化アニメーションが開始される前に、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションでも、デフォルトの表示態様である、白色の四角形の表示態様の増加保留アイコンhIが出現する。
図123(エ)では、増加アニメーションの実行中に変化アニメーションが開始される。この結果、図123(ウ)では視認容易であった、デフォルトの表示態様である3つの保留アイコンh11〜h13、および同じくデフォルトの表示態様である増加保留アイコンhIはいずれも、爆発の閃光アニメーションBaによって視認困難になっている。
図123(オ)では、変化アニメーションが終了し、3つの保留アイコンh11〜h13および増加保留アイコンhIはいずれも、視認容易に戻っている。図123(オ)に示す3つの保留アイコンh11〜h13は総て、先読み予告の表示態様である、白色の丸形の表示態様に変化している。一方、増加アニメーションは継続中であり、増加保留アイコンhIは変化せずに、デフォルトの表示態様のまま出現動作を続けている。
図123(i)〜同図(iv)は、第三の具体例を示す。図123(iii)では、変化アニメーションが開始され、デフォルトの表示態様である3つの保留アイコンh11〜h13はいずれも、爆発の閃光アニメーションBaによって視認困難になっている。また、この変化アニメーションの開始と同時に、増加アニメーションも開始されているが、増加保留アイコンhIも、爆発の閃光アニメーションBaによって視認困難になっている。
なお、変化アニメーションの実行中に、増加アニメーションがおこなわれていてもよい。
図123(iv)では、変化アニメーションが終了し、3つの保留アイコンh11〜h13および増加保留アイコンhIはいずれも、視認容易に戻っている。図123(iv)に示す3つの保留アイコンh11〜h13は総て、先読み予告の表示態様である、白色の丸形の表示態様に変化している。また、増加アニメーションは継続中であり、増加保留アイコンhIは変化せずに、デフォルトの表示態様のまま出現動作を続けている。なお、変化アニメーションが、開始時点で既に表示されていた保留アイコンの表示態様を変化させるアニメーションであれば、増加アニメーションが先に開始され、増加保留アイコンhIが出現し、その増加アニメーションの実行中に変化アニメーションが開始された場合には、増加アニメーションhIの表示態様も変化する。
また、以上説明した、デフォルトの表示態様と、先読み予告の表示態様の関係は、逆であってもよい。すなわち、先読み予告の表示態様で表示された保留アイコンが、変化アニメーションによってデフォルトの表示態様に変化してもよいし、増加保留アイコンhIが先読み予告の表示態様で出現してもよい。
さらに、図123(iii)に示す爆発の閃光アニメーションBaは、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の各表示領域よりも下の領域まで覆うものであったが、図123(iii’)に示す爆発の閃光アニメーションBa’は、それら下の領域までは覆わず、視認可能になっている。このため、図123(iii’)では、増加アニメーションによって出現したばかりの、増加保留アイコンhIの頭の部分が視認可能になっている。
なお、爆発の閃光アニメーションBaおよび爆発の閃光アニメーションBa’は、演出可動手段であってもよい。また、爆発の閃光アニメーションBaおよび爆発の閃光アニメーションBa’は、装飾図柄表示装置208と別体の第二の装飾図柄表示装置に表示されているアニメーションであってもよい。また、爆発の閃光アニメーションBaおよび爆発の閃光アニメーションBa’は、導光板による発光表示であってもよい。以下の例についても同様に適用可能であってもよい。
図124は、保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションと、増加アニメーションに関する3つの具体例を示す図である。
図124(a)〜同図(b)は、第一の具体例を示し、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208では、変化アニメーションが行われ、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の総てを覆う、爆発の閃光アニメーションBaが表示されている。また、図123(a)では、変化アニメーションの開始後、あるいは変化アニメーションの開始と同時に、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯している。
図124(b)では、増加アニメーションの実行がキャンセルされ、変化アニメーションが終了した後の装飾図柄表示装置208には、先読み予告の表示態様に変化した3つの保留アイコンh11〜h13と、増加保留アイコンhIである第四の保留アイコンh14とが視認容易に表示されている。この第四の保留アイコンh14は、デフォルトの表示態様である。
図124(ア)〜同図(イ)は、第二の具体例を示し、同図(ア)に示す状態は、図124(a)に示す状態と同じである。
図124(イ)に示す状態は、図124(b)に示す状態と同じであるが、図124(イ)に示す第四の保留アイコンh14は、先読み予告の表示態様に変化している。すなわち、この第二の具体例でも、増加アニメーションの実行自体はキャンセルされているが、増加保留アイコンhIの表示開始タイミングが、変化アニメーションの開始に間に合わなくても、変化アニメーションが終了するまでに間に合えば、増加保留アイコンhIについても、表示態様を変化させて表示する。
図124(i)〜同図(ii)は、第三の具体例を示し、同図(i)に示す状態は、図124(a)に示す状態と同じである。
図124(ii)では、変化アニメーションが終了する。この第三の具体例では、増加アニメーションの実行がキャンセルされず、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。図124(ii)に示す増加保留アイコンhIも、3つの保留アイコンh11〜h13と同じく、先読み予告の表示態様に変化している。なお、第四の保留アイコンh14は、デフォルトの表示態様であってもよい。
図125は、図122に示す、縮小アニメーションと拡大アニメーションを伴う移動アニメーションの実行中に、増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図125(a)に示す特図1保留ランプ218の点灯数は2つであり、装飾図柄表示装置208には、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12が表示されている。
図125(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図125(c)では、装飾図柄の変動表示が開始される前に、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。ここではまず、表示位置は変えずにその場で徐々に小さくなる縮小アニメーションが開始される。
図125(d)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。移動アニメーションのうちの縮小アニメーションは継続し、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさもさらに小さくなっている。
図125(e)では、縮小アニメーションによって、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさも、より一段と小さくなった縮小サイズになる。縮小アニメーションは、ここで終了する。また、図125(e)では、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が2つに増加している。
図125(f)では、縮小サイズの第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに移動し、変動アイコンCとして表示されるとともに、同じく縮小サイズの第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に移動し、第一の保留アイコンh11として表示されている。なお、ここのでの移動動作は、移動アニメーションのうちの一つであり、瞬間的な移動(次フレームで完了する移動)であってもよいし、複数フレームを用いて徐々に移動するアニメーションであってもよい。また、図125(f)では、第2特図保留表示領域208j2に向けて、第二の保留アイコンh12(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。ここで開始された増加アニメーションは、図125(l)で終了するまで継続する。ここで、増加保留アイコンhIは、縮小された第一の保留アイコンh11より大きな大きさで出現を開始する。すなわち、増加保留アイコンhIについては、大きさを変化させるアニメーションは行われず、出現を開始したままの大きさで増加する。ただし、大きさを変化させるアニメーション(拡大アニメーションや縮小アニメーション)を伴ってもよい。
図125(g)では、移動アニメーションのうちの拡大アニメーションが開始されている。この拡大アニメーションでは、変動アイコン表示領域208iに表示された変動アイコンCが、その場で徐々に大きくなるとともに、第1特図保留表示領域208j1に表示された、第一の保留アイコンh11も、その場で徐々に大きくなる。
図125(i)では、変動アイコンCも第一の保留アイコンh11もそれぞれ、元の大きさまで拡大され、拡大アニメーションが終了し、移動アニメーションも終了したことになる。
そして、図125(l)では、増加アニメーションが終了し、第2特図保留表示領域208j2に、増加保留アイコンhIが到達し、第2特図保留表示領域208j2で第二の保留アイコンh12として表示されている。
なお、移動アニメーションのうちの拡大アニメーションを行わず、図125(j’)に示すように、移動アニメーションの保留アイコンh11,h12よりも、増加アニメーションの増加保留アイコンhIの方が大きいものとしてもよい。こうすることで、増加アニメーションをより目立たせることができる場合がある。
図126は、装飾図柄の揺れ変動中に増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図126(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の揺れ変動が行われている。すなわち、「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」の装飾図柄の組み合わせが、その組み合わせが変わらない範囲で動いている。なお、第1特図表示装置212も図柄変動表示中であり、第四図柄241も変動中を表す灰色のままである。
図126(b)では、第1特図始動口230への入賞があり、これまで2つであった特図1保留ランプ218の点灯数が3つに増加している。
図126(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。
図126(d)に示す第1特図表示装置212は、図柄変動表示を終了し、停止表示が行われ、ハズレ図柄に対応した図柄態様を確定表示している。一方、図126(d)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の揺れ変動が依然として継続しており、第四図柄241も変動中を表す灰色のままである。
図126(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の停止表示が行われ、「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」の装飾図柄の組み合わせが、確定表示されている。また、第四図柄241もハズレを表す白色に変化している。この具体例では、装飾図柄の確定表示が行われるタイミングで、継続中の増加アニメーションはキャンセルされる。すなわち、増加保留アイコンhI1が徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhI1は、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、図126(e)では、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として表示されている。
図127は、演出モードの切替と増加アニメーションとの関係を示す具体例を段階的に示す図である。
図127(a)から同図(c)までは、演出モードはモードA(例えば、通常モード)に設定されている。このモードA中である図127(b)のタイミングで特図の保留増加があり、同じくモードA中である図127(c)のタイミングで、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始される。この具体例では、モード毎に保留アイコンの表示態様が異なり、モードAにおける保留アイコンのデフォルトの表示態様は、白色の四角形の表示態様であり、図127(a)〜同図(c)に示す第一の保留アイコンh11、および第二の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様である。また、増加保留アイコンhIも、デフォルトの表示態様である。
図127(d)では、モードチェンジが行われ、モードAからモードB(例えば、先読みモード)に切り替わる。この具体例では、モードチェンジが行われるタイミングで、継続中の増加アニメーションはキャンセルされる。すなわち、増加保留アイコンhI1が徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhI1は、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、図127(d)では、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として表示されている。モードBにおける保留アイコンのデフォルトの表示態様は、白色の丸形の表示態様であり、図127(d)に示す第一の保留アイコンh11、および第二の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様である。また、増加保留アイコンhIであった第三の保留アイコンh13も、デフォルトの表示態様である。
なお、モードチェンジは、実行可否抽選に当選したことによって実行されるものであってもよいし、演出操作手段(例えば、チャンスボタン136)が操作されることで実行されるものであってもよいし、実行可否抽選に当選し、さらに操作有効期間内に演出操作手段が操作されることで実行されるものであってもよい。また、図127を用いて説明した具体例は、図43〜図49に説明した演出モードにも適用可能である。
図128は、消去アニメーションと移動アニメーションが同じタイミングで開始する具体例を段階的に示す図である。
図128(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図128(c)では、第1特図保留表示領域208j1において消去アニメーションが開始され、第2特図保留表示領域208j2では移動アニメーションが開始される。ここで開始された、消去アニメーションも移動アニメーションも、特図の保留減少によるものであり、両アニメーションは同時に開始される。消去アニメーションは、第一の保留アイコンh11が、表示位置を変えずに、徐々に小さくなっていき、最後には消えてなくなるアニメーションである。移動アニメーションは、移動先の表示領域(ここでは第1特図保留表示領域208j1)に向けて保留アイコンが徐々に移動するアニメーションである。
図128(f)では、消去アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11は第1特図保留表示領域208j1で消失している。一方、移動アニメーションはまだ継続している。したがって、同時に開始された消去アニメーションと移動アニメーションではあるが、終了タイミングは、消去アニメーションの方が早い。なお、両アニメーションにおいて、終了タイミングも同タイミングにしてもよいし、反対に、移動アニメーションの方が先に終了するようにしてもよい。移動アニメーションの方が先に終了する場合には、移動してきた保留アイコンが、小さくなっていく保留アイコンに重なり、小さくなっていく保留アイコンを視認困難にしてもよいし、反対に、小さくなっていく保留アイコンが、移動してきた保留アイコンに重なり、移動してきた保留アイコンの一部を視認困難にしてもよい。
図128(g)では、移動アニメーションが終了し、第1特図保留表示領域208j1には、移動してき第二の保留アイコンh12が、新たな第一の保留アイコンh11となって表示されている。
図129は、消去アニメーションの開始に遅れて移動アニメーションが開始する具体例を段階的に示す図である。
図129(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図129(c)では、第一の保留アイコンh11の消去アニメーションが開始される。一方、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションはまだ開始されない。
図129(d)では、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。
この具体例では、先に、第一の保留アイコンh11の消去アニメーションに注目させ、消去アニメーションよりも尺の長い移動アニメーションは、後から注目させることで、両アニメーションをよりしっかり見てもらうことができる。
なお、移動アニメーションを先に開始させ、後から消去アニメーションを開始させてもよい。こうすることで、移動アニメーションの終了タイミングと、消去アニメーションの終了タイミングを近づける、あるいは一致させることができる。
図130は、消去アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図130(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図130(c)では、第1特図保留表示領域208j1において消去アニメーションが開始される。ここでの消去アニメーションも、第一の保留アイコンh11が、表示位置を変えずに、徐々に小さくなっていき、最後には消えてなくなるアニメーションである。また、図130(c)では、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加する。
図130(d)では、第1特図保留表示領域208j1に向けて、第一の保留アイコンh11(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始される。また、図130(d)では、装飾図柄の変動表示も開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図130(f)では、消去アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11は第1特図保留表示領域208j1で消失している。一方、増加アニメーションはまだ継続している。
図130(g)では、増加アニメーションが終了し、第1特図保留表示領域208j1に増加保留アイコンhIが到達し、新たな第一の保留アイコンh11となって表示されている。
なお、入賞タイミングによっては、増加アニメーションは、消去アニメーションよりも先に開始される場合もあるし、両アニメーションが同時に開始される場合もある。また、増加保留アイコンhIが、小さくなっていく第一の保留アイコンh11に重なり、第一の保留アイコンh11が視認困難になる場合もある。なお、反対に、小さくなっていく第一の保留アイコンh11が、増加保留アイコンhIに重なり、増加保留アイコンhIの一部を視認困難にしてもよい。
図131は、移動アニメーションの変形例を示す図である。
図131(a)〜同図(e)は、第一の具体例を示し、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、移動アニメーションが開始され、白色の四角形の表示態様である第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに向けて移動を開始するとともに、同じく白色の四角形の表示態様である第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に向けて移動を開始している。
図131(e)では、移動アニメーションが終了し、第1特図保留表示領域208j1では、移動してきた第二の保留アイコンh12が、新たな第一の保留アイコンh11となって表示されている。新たな第一の保留アイコンh11の表示態様に変化はなく、白色の四角形の表示態様である。また、変動アイコン表示領域208iでは、移動してきた第一の保留アイコンh11が、変動アイコンCとなって表示されている。変動アイコンCの表示態様は灰色の丸形の表示態様に変化している。この変動アイコンCの灰色の丸形の表示態様は、現在行われている図柄変動表示に関する予告(大当りの予告)となる表示態様であってもよいし、そのような予告としての機能はなく、保留アイコンとの区別を明確にするための表示態様であってもよい。
図131(ア)〜同図(オ)は、第二の具体例を示し、同図(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、まず、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに向けて移動を開始し、第二の保留アイコンh12は移動を開始せず、待機アニメーションを実行している。
図131(エ)では、第一の保留アイコンh11に一歩遅れて、第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に向けて移動を開始する。
この結果、第一の保留アイコンh11の方が、第二の保留アイコンh12に比べて先に移動を終了し、表示態様が変化した変動アイコンCとして表示される。こうすることで、変動アイコンCの表示態様の変化に注目させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCの表示態様の変化アニメーションは、移動アニメーションと同時に行われてもよく、変動アイコン表示領域208iに表示されてから変更アニメーションを行ってもよく、変動アイコン表示領域208iへ移動した後に表示されている画像が一気に変化するようにしてもよい。
なお、この例とは反対に、第二の保留アイコンh12の方が、第一の保留アイコンh11に比べて先に移動を開始するようにしてもよい。また、第三の保留アイコンh13、第四の保留アイコンh14がある場合であっても、移動開始タイミングを、各保留アイコンごとに異ならせてもよいし、変動アイコンになる第一の保留アイコンh11と、その他の保留アイコンといったグループ分けをして、移動開始タイミングを、各グループごとに異ならせてもよい。グループ分けについては、図86(2)を用いて説明したように、様々な組み合わせが可能である。
なお、これまで、第1特図保留表示領域208j1から変動アイコン表示領域208iにアイコンが移動するアニメーションも移動アニメーションと称してきたが、第一の保留アイコンh11は、変動アイコン表示領域208iの定まった表示位置に到達すると、保留アイコンではなく、変動アイコンC扱いになるため、保留アイコンの減少アニメーションととらえることもできる。
また、以上の説明では、移動アニメーションが開始されても、例えば、第2特図保留表示領域208j2に表示されていた保留アイコンは、第1特図保留表示領域208j1の定まった表示位置に到達するまで、第二の保留アイコンh12扱いにしたが、移動が開始されれば、あるいは主制御部300による保留数減少が行われれば、その時点から第一の保留アイコンh11扱いにしてもよい。これと同じく、第1特図保留表示領域208j1に表示されていた保留アイコンも、移動が開始されれば、あるいは主制御部300による保留消化(保留数減少)が行われれば、その時点から変動アイコンC扱いにしてもよい。
装飾図柄の変動表示の開始と、移動アニメーションの開始は、同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。また、第四図柄241の変化は、装飾図柄の変動表示の開始と同時であってもよいし、先に開始されてもよいし、後から開始されてもよい。また、第四図柄241の変化は、移動アニメーションの開始と同時であってもよいし、先に開始されてもよいし、後から開始されてもよい。さらに、主制御部300が制御する、特図保留ランプの点灯数減少(消灯)、あるいは特図表示装置における図柄変動表示の開始と、副制御手段側の制御になる、装飾図柄の変動表示の開始、第四図柄の変化、あるいは移動アニメーションの開始は、同じであってもよいし、副制御手段側の制御の方が先であってもよい。
また、主制御部300が制御する、特図保留ランプの点灯数増加と、副制御手段側の制御になる増加アニメーションの開始は、同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。
また、特図表示装置における図柄変動表示の開始した後に、第四図柄241が変動中に変化し、その後、装飾図柄の変動表示が開始されてもよく、あるいは、特図表示装置における図柄変動表示の開始した後に、装飾図柄の変動表示が開始され、その後、第四図柄241が変動中に変化してもよい。
また、これまでの例では、増加保留アイコンは、最も新しい保留を表す位置に向けて出現するが、最も古い保留を表す位置に向けて出現するようにしてもよい。また、中間の位置やランダムな位置に向けて出現するようにしてもよい。
さらに、保留アイコン、あるいは特図保留表示領域は、等間隔に並んでいるが、等間隔でなくてもよい。また、アイコンの形状によって等間隔になる場合があってもよく、等間隔にならない場合があってもよい。
以上、図73〜図131を用いて説明した補足事項は、図1〜図72で説明した各実施形態、変形例や付記々に適用可能である。例えば、この補足事項中で説明した移動アニメーションは、図34(c)等に示す移動アニメーションや、図39(a)等に示す移動アニメーションや、図40(c)等に示す移動アニメーションや、図57(b)〜同図(c)等に示す移動アニメーションや、図64(f)等に示す移動アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した増加アニメーションは、図35(s)等に示す増加アニメーションや、図40(e)〜同図(g)等に示す増加アニメーションや、図41(b)〜同図(d)等に示す増加アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した消去アニメーションは、図34(i)等に示す消去アニメーションや、図37(e)等に示す消去アニメーションや、図40(c)等に示す消去アニメーションや、図51(b)等に示す消去アニメーションや、図53(b)等に示す消去アニメーションや、図60(t)〜同図(v)等に示す消去アニメーションや、図64(e)等に示す消去アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した変化アニメーションは、図37(h)〜同図(j)等に示す変化アニメーションや、図39(g)等に示す変化アニメーションや、図56に示す変化アニメーションや、図58〜図59に示す変化アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した待機アニメーションは、図42に示す、円形の表示M1が回転表示される待機アニメーション等に適用可能である。
さらに、各種の演出にも適用可能である。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載事項は、いわゆる封入式遊技機にも適用可能である。すなわち、ぱちんこ機に球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用するものにも適用可能である。この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて、もう一度付記する。
(付記i)
当否を少なくとも判定可能な当否判定手段と、
図柄変動表示を少なくとも表示可能な第一の表示手段と、
保留アイコンを少なくとも表示可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の実行に関する保留の数を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により前記保留の数を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、複数種類のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数種類のアニメーションのうちの少なくとも一つは、保留増加アニメーションであり、
前記複数種類のアニメーションのうちの少なくとも一つは、予告アニメーションであり、
前記保留増加アニメーションは、前記保留アイコンの数が増加する表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示手段は、前記保留の数の増加があった場合に、前記保留増加アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第一の時間に亘って、前記保留増加アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告アニメーションは、実行中の図柄変動表示の当否判定結果を示唆する表示を少なくとも含むものであり、
前記保留増加アニメーションは、前記予告アニメーションの表示中に、前記第二の表示手段に表示されないものであり、
前記第二の表示手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記保留増加アニメーションを途中から表示するものであり、
前記第一の条件は、第二の時間が前記第一の時間よりも短い場合に成立する条件であり、
前記第二の時間は、前記予告アニメーションの表示中に前記保留の数の増加があった場
合に、該保留の数の増加から表示中の該予告アニメーションの終了までにかかる時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ii)
付記iに記載の遊技台であって、
前記保留の数を少なくとも表示可能な第三の表示手段を備え、
前記第三の表示手段は、前記予告アニメーションの表示中であっても、前記保留の数を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記iii)
付記iiに記載の遊技台であって、
前記第三の表示手段は、点灯するランプの数により前記保留の数を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記保留の数が増加し第一の数になった場合に、該保留の数が増加してから前記第一の時間が経過した後で、第一の位置に前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の表示手段は、前記保留の数が増加し前記第一の数になった場合に、前記第一の時間の経過前に第二の位置の前記ランプを少なくとも点灯可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記iv)
付記i乃至付記iiiのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第三の時間に亘って、前記予告アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の時間は、前記第一の時間よりも長い時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記v)
付記i乃至付記ivのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段における表示を少なくとも制御可能な制御手段を備え、
前記制御手段は、前記予告アニメーションの表示中であっても、前記保留の数の増加があってから前記保留増加アニメーションの表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第四の時間に亘って前記保留増加アニメーションを途中から表示するものであり、
前記第四の時間は、前記第一の時間から前記第二の時間を引いた残りの時間である、
ことを特徴とする遊技台。
以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
また、以上の説明における「実行」は「開始」と解釈してもよいし、反対に「開始」は「実行」と解釈してもよい。
また、これまでランプと称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
さらに、本実施形態において、「・・・場合がある。」の記載については、「・・・とならない場合があってもよい。」あるいは「必ず・・・となる。」と適宜置換可能である。
さらに、本発明は、封入式のパチンコ機にも適用することができる。
図132は、本発明を適用可能な封入式のパチンコ機の正面図である。
図132に示す封入式のパチンコ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
以上説明したように、図132に示すパチンコ機900は、球を封入し、封入した球をパチンコ機内で循環させて使用するものであって、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
さらに本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。