JP2015191430A - 翻訳装置、翻訳方法及び翻訳プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】地図注記などの名詞句のそれぞれの日本語から他の言語への翻訳の翻訳精度を自動的に評価することができる翻訳装置を提供する。
【解決手段】名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、未知語である旨を示す未知語フラグを生成する。読み仮名が付与された語を、他の言語用の翻訳辞書を用いて他の言語に翻訳することで、名詞句の他の言語の翻訳結果を得る。生成された未知語フラグに基づくと共に、他の言語の特質に応じた翻訳の際における漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、名詞句の他の言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する。名詞句の他の言語の翻訳結果に対応して、生成された翻訳精度の評価値を呈示する。
【選択図】図1

Description

この発明は、日本語の名詞句を翻訳対象として英語、中国語、韓国語(ハングル)などの言語に自動翻訳する場合に適用して好適な翻訳装置、翻訳方法及び翻訳プログラムに関する。
日本語の文章から中国語、英語、韓国語(ハングル)などの他の言語の文章に自動翻訳をする機械翻訳装置は種々提供されている。そして、この種の機械翻訳装置の翻訳結果について自動評価する技術も、例えば特許文献1(特開2007−241910号公報)などに開示されている。
ところで、地図上に記載される名詞句の文字情報であるいわゆる地図注記を、日本語から中国語、英語、韓国語(ハングル)などの多言語に翻訳した日本の多言語地図が提供されている。この多言語地図は、日本を訪れる観光客などにとっては、非常に便利なものである。この種の多言語地図は、地図注記が正しく各言語に翻訳されていることが要望される。このため、多言語地図の地図注記について、日本語からの各言語への翻訳精度の評価が重要となる。
特開2007−241910号公報
ところが、特許文献1のように、日本語の文章についての機械翻訳の評価装置は提案されているが、地図注記などの名詞句のそれぞれの翻訳精度を適切に評価する評価装置は、従来、提供されていない。特に、地図注記などの名詞句の場合、名詞句の1個1個についての翻訳の精度が重要となるが、そのような翻訳精度の評価を自動的に行う方法は提供されていない。そのため、人間による翻訳精度の評価がなされる場合もあるが、人の主観が入り込んで、適切な評価がなされない場合がある。
この発明は、以上の点に鑑み、地図注記などの名詞句のそれぞれの日本語から他の言語への翻訳の翻訳精度を自動的に評価することができる翻訳装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
日本語の名詞句を日本語以外の他の言語に翻訳する翻訳装置であって、
前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理手段と、
前記読み仮名付与処理手段で前記読み仮名が付与された語を、前記他の言語用の翻訳辞書を用いて、前記他の言語に翻訳することで、前記名詞句の前記他の言語の翻訳結果を得る翻訳手段と、
前記読み仮名付与処理手段で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記他の言語の特質に応じた翻訳の際における漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記他の言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価手段と、
前記翻訳手段における前記名詞句の前記他の言語の前記翻訳結果に対応して、前記評価手段で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示手段と、
を備える翻訳装置を提供する。
また、請求項2は、
日本語の名詞句を多言語に翻訳する翻訳装置であって、
前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理手段と、
前記読み仮名付与処理手段で前記読み仮名が付与された語を、前記多言語のそれぞれの言語別翻訳辞書を用いて、前記多言語の各言語に翻訳することで、前記名詞句の各言語毎の翻訳結果を得る翻訳手段と、
前記読み仮名付与処理手段で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記各言語の特質に応じた漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記各言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価手段と、
前記翻訳手段における前記名詞句の前記各言語の前記翻訳結果のそれぞれに対応して、前記評価手段で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示手段と、
を備える翻訳装置を提供する。
上述の構成の請求項1及び請求項2の発明においては、翻訳対象の名詞句は、読み仮名付与処理手段において、読み仮名を振った語毎からなるものに変換される。また、読み仮名付与処理手段は、漢字及びカタカナについて未知語であるか否か判別し未知語である場合に未知語である旨を示す未知語フラグを生成する。
翻訳手段は、読み仮名付与処理手段で前記読み仮名が付与された語毎を、他の言語の翻訳辞書または多言語のそれぞれの言語別翻訳辞書を用いて、他の言語または多言語の各言語に翻訳する。
この場合に、読み仮名付与処理手段が名詞句に対して読み仮名付与処理をした後の語が複数のときには、名詞句を構成する各語をそれぞれ、他の言語または多言語の各言語の語に翻訳し、それを合成して、名詞句の翻訳結果を得る。
評価手段は、読み仮名付与処理手段からの未知語フラグと、翻訳の際における漢字の読みリスクと、カタカナの翻訳リスクについての各言語の特質に応じて各言語毎に予め設定された評価係数を用いて、名詞句の翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する。
この場合に、読み仮名付与処理手段が名詞句に対して読み仮名付与処理をした後の語が複数のときには、翻訳精度の評価値は、名詞句を構成する各語についての翻訳精度について評価し、その評価結果の総合評価値である。
呈示手段は、名詞句の各言語の翻訳結果のそれぞれに対応して、評価手段で生成された翻訳精度の評価値を呈示する。すなわち、評価手段で生成された翻訳精度の評価値は、各言語に翻訳された名詞句についての、日本語からの翻訳精度の指標として呈示される。
したがって、上述の構成の請求項1または請求項2の発明によれば、日本語の名詞句の他の言語または多言語の各言語の翻訳結果について、翻訳精度の評価値を指標として、翻訳精度を客観的に評価することができる。
そして、請求項3の発明は、請求項1に記載の翻訳装置において、
前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書の内の必要な辞書についての前記呈示された前記翻訳精度の評価値に対応した修正を受け付ける手段を備え、
前記修正の後の前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書を用いて、前記読み仮名付与処理手段、前記翻訳手段、前記評価手段、前記呈示手段の処理を実行する
ことを特徴とする。
使用者は、呈示手段により呈示された翻訳精度の評価値を指標として、名詞句の翻訳結果の翻訳精度を客観的に評価でき、評価値が低い翻訳結果が正しく翻訳されるようにするために、読み辞書及び言語別翻訳辞書の内の必要な辞書について修正を行う。この請求項3の発明においては、その使用者による読み辞書及び言語別翻訳辞書の内の必要な辞書について修正を受け付け、その修正の後の読み辞書及び言語別翻訳辞書を用いて、読み仮名付与処理手段、翻訳手段、評価手段、呈示手段の処理を実行する。
したがって、請求項3の発明によれば、読み辞書及び言語別翻訳辞書の修正により、翻訳精度が向上し、十分な翻訳精度の翻訳結果を得ることができ、それを呈示される翻訳精度の評価値により確認できる。
この発明による翻訳装置によれば、日本語の名詞句の日本語以外の言語への翻訳結果について、翻訳精度の評価値を指標として、翻訳精度を客観的に評価することができる。そして、読み辞書及び言語別翻訳辞書の修正により翻訳精度が向上して、十分な翻訳精度の翻訳結果を得ることができれば、それを呈示される翻訳精度の評価値により確認できる。
この発明による翻訳装置の実施形態の構成例を示すブロック図である。 この発明による翻訳装置の実施形態の構成例を説明するために用いる図である。 この発明による翻訳装置の実施形態の構成例を説明するために用いる図である。 この発明による翻訳装置の実施形態における読み仮名付与処理の処理結果の一例を説明するための図である。 この発明による翻訳装置の実施形態における翻訳処理部における各言語毎の翻訳処理を説明するための図である。 この発明による翻訳装置の実施形態における翻訳結果及び翻訳精度の評価値の一例を説明するための図である。 この発明による翻訳装置の実施形態における処理の流れの一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による翻訳装置の実施形態における処理の流れの一例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
以下、この発明による翻訳装置の実施形態を、図を参照しながら説明する。この発明の翻訳装置の翻訳対象は名詞句である。以下に説明する翻訳装置の実施形態においては、予め用意されている複数の名詞句を順次に取り込んで、その取り込んだ名詞句のそれぞれについて後述するような翻訳処理及び評価処理を行う場合として説明する。
したがって、以下に説明するこの発明の翻訳装置の実施形態では、多数個の名詞句が羅列されたものを翻訳対象とすることができ、その多数個の名詞句についての翻訳結果と評価結果とを同時に呈示することができる。予め用意されている複数の名詞句は、以下に説明する翻訳装置の実施形態においては、日本地図上に記載される文字情報であって名詞句からなる地図注記としている。
この発明の翻訳装置は、日本語の名詞句を、日本語以外の他の1個の言語に翻訳する場合にも勿論適用できるが、以下に説明する翻訳装置の実施形態では、名詞句の例である地図注記を、中国語、英語、韓国語(ハングル)の多言語に翻訳する場合としている。
図1は、この実施形態の翻訳装置1の構成例を示すブロック図である。すなわち、図1に示すように、この実施形態の翻訳装置は、バス100を通じて、制御部101と、翻訳対象データ記憶部102と、辞書データベース103と、地図注記翻訳部104と、翻訳評価部105と、表示情報生成部106と、表示部107と、操作入力部108と、が互いに接続されて構成されている。
制御部101は、コンピュータにより構成されて、翻訳装置1の全体の制御を行う。翻訳対象データ記憶部102は、この実施形態では、翻訳対象データとして、日本地図上に記載される地図注記の文字列データを記憶する。この場合に、翻訳対象データ記憶部102においては、地図注記のそれぞれは、地図注記の種別に応じた属性毎に、また、日本をいくつかの地域(エリア)に分けた、そのエリア毎に、それぞれ分けられて管理されている。
ここで、地図注記の種別に応じた属性とは、図3に示すように、文化施設名称、自然緑地名称、山名称、水域名称・・・などのような種別に地図注記を分け、その種別毎にユニークな識別情報の例としての例えば属性番号などの属性IDを付したものである。また、エリアについても、それぞれユニークな識別情報の例としてのエリアコードが付与されている。翻訳対象データ記憶部102から地図注記の文字列データが読み出されるときには、その地図注記が属する属性の属性IDと、エリアコードが付加されて読み出される。
辞書データベース103には、図1に示すように、読み辞書1031と、日本語から翻訳したい多言語の言語別翻訳辞書1032が設けられる。この実施形態では、日本語から翻訳したい言語として、中国語と、英語と、韓国語(ハングル)とし、中国語については、漢字について簡体字と、繁体字との2種の漢字への翻訳に対応するようにしている。
読み辞書1031は、図2に示すように、固有名詞についての接尾語辞書、接頭語辞書、部分一致語辞書と、一般名詞についての接尾語辞書、接頭語辞書、部分一致語辞書とからなる。また、言語別翻訳辞書1032は、図2に示すように、1つの言語あたりについて、固有名詞についての接尾語辞書、接頭語辞書、部分一致語辞書と、一般名詞についての接尾語辞書、接頭語辞書、部分一致語辞書と、カタカナについての接尾語辞書、接頭語辞書、部分一致語辞書とからなる。
そして、各辞書の登録語句(名詞句)には、図1に示すように、地図注記の属性ID及びエリアコードが付与されており、登録語句(名詞句)は、属性毎及びエリア毎に管理することができるようにされている。そして、この実施形態では、辞書データベース103の各辞書の辞書データは、未知語についての項目の追加が可能なように構成されている。
地図注記翻訳部104は、翻訳対象データ記憶部102から、日本語地図注記を1個ずつ読み出して取り込み、この例では、中国語、英語、韓国語(ハングル)の各言語に翻訳する。地図注記翻訳部104は、この実施形態では、図1に示すように、読み仮名付与処理部1041と、翻訳処理部1042とからなる。
読み仮名付与処理部1041は、翻訳対象の名詞句を、ひらがな句、カタカナ句、漢字句、英数字句に一旦セパレートする初期処理をする。次に、読み仮名付与処理部1041は、固有名詞及び一般名詞のそれぞれの接尾語辞書、接頭語辞書、部分一致語辞書から、翻訳対象の名詞句に付加されている属性ID及びエリアコードと同じ属性ID及びエリアコードが付加されて登録されている登録語句(名詞句)を抽出し、当該抽出した登録語句の中から、翻訳対象の名詞句をセパレートしたものと、辞書の種類に応じた前方一致、後方一致、部分一致するものを検索する。そして、読み仮名付与処理部1041は、同じ語や語句について複数の一致を検出したときには、その語や語句を含む最も長いもの(語数が多いのも)を一致検索結果とする。
そして、一致した語や語句を検出したときには、その一致を検出できた辞書のそれぞれから、当該一致を検出した語や語句に対応する読み仮名を出力すると共に、その一致を検出できた読み辞書1031の識別情報として、この例では、予め、読み辞書1031の前記の6個の辞書のそれぞれに付与された辞書番号をフラグとして出力する。
また、読み辞書1031の全ての辞書についての検索の結果、一致を検出できなかった語や語句(名詞句全体の場合と名詞句の一部の語の場合とがある)がカタカナ語である場合には、そのカタカナ語については、当該カタカナ語が未知語である旨を意味するカタカナ語未知語フラグとして、例えば「K」の文字からなるフラグを生成し、その語や語句に対応して出力する。また、読み辞書1031の全ての辞書についての検索の結果、一致を検出できなかった語や語句が、カタカナ語以外の語や語句である場合には、その語や語句については、日本語未知語フラグとして、例えば「J」の文字からなるフラグを生成し、その語や語句に対応して出力する。
なお、読み仮名付与処理部1041は、翻訳対象の名詞句に含まれる英数字の語は、読み仮名付与処理の対象外として、その英数字の語に対応して、英数字フラグとして、例えば「N」の文字からなるフラグを生成して、出力する。
この読み仮名付与処理部1041での読み仮名付与処理結果の例を図4に示す。例えば翻訳対象の地図注記の「トカラ海峡」については、「トカラ」のカタカナ語と、漢字「海峡」についての読み仮名「かいきょう」の読み仮名語とが、読み仮名付与結果として出力される。また、「トカラ」は読み辞書1031に登録されていたので、その辞書番号「6」がフラグとして生成されると共に、「海峡」も読み辞書1031に登録されていたので、その辞書番号「5」がフラグとして生成される。
また、翻訳対象の地図注記の「瓜生山」については、当該名詞句自体が読み辞書1031に登録されていたので、その読み仮名「うりゅう やま」が出力されると共に、読み辞書1031の辞書番号「1」がフラグとして生成される。「悪石島」についても同様である。
また、翻訳対象の地図注記の「日末町」については、「日末」と「町」のうち、「町」が読み辞書1031に登録されていたので、その「町」の語については、その読み仮名「まち」が出力されると共に、読み辞書1031の辞書番号「3」がフラグとして生成される。そして、「日末」は読み辞書1031のいずれにも登録されておらず、未知語であったので、日本語未知語フラグ「J」を生成する。そして、未知語の漢字「日末」の読み仮名は、この例では、IME(Input Method Editor)による仮名漢字変換の逆変換をして、「ひずえ」と出力する。未知語が難読の漢字でなければ、読み仮名としては、この例のようなIMEを用いた自動付与で、一つの読み仮名が得られる。なお、日本語未知語についての読み仮名付与の手段としては、この例のIMEを用いた付与に限られるものではなく、自動付与が可能な方法であれば他の方法であっても勿論よい。
また、翻訳対象の地図注記の「13条西」は、読み仮名付与処理部1041での処理の結果、「13」は英数字、「条」は日本語未知語、「西」は、読み辞書1031で一致を検出できた語句とされ、「13」は英数字なのでそのまま出力され、「条」は未知語であるので、IMEを用いた自動付与で読み仮名「じょう」が出力され、「西」は、読み辞書1031により読み仮名「にし」が出力される。そして、英数字「13」について英数字フラグ「N」が、「じょう」について日本語未知語フラグ「J」が、それぞれ生成されて出力されると共に、「にし」については読み辞書1031の辞書番号「3」が出力される。
さらに、翻訳対象の地図注記の「ヲウボウ川沿」は、読み仮名付与処理部1041での処理の結果、「ヲウボウ」はカタカナ未知語、「川沿」は日本語未知語とされ、「ヲウボウ」は未知語であるがカタカナであるのでそのまま出力され、「川沿」は日本語未知語であるので、IMEを用いた自動付与で読み仮名「かわぞえ」が出力される。そして、「ヲウボウ」についてカタカナ未知語のフラグ「K」が、「かわぞえ」について日本語未知語フラグ「J」が、それぞれ生成されて出力される。
読み仮名付与処理部1041は、上述のようにして付与した読み仮名とフラグとを翻訳処理部1042に供給すると共に、翻訳評価部105に供給する。読み仮名付与処理部1041は、上述のようにして付与した読み仮名とフラグとを表示情報生成部106にも供給する。
翻訳処理部1042は、翻訳対象データ記憶部102から読み出して取り込んだ名詞句の地図注記と、読み仮名付与処理部1041から受け取った翻訳対象の名詞句の読み仮名と、フラグとを用いると共に、辞書データベース103の言語別翻訳辞書1032の各辞書を用いて、翻訳対象の名詞句を、多言語に翻訳する。そして、翻訳処理部1042は、その翻訳結果を、図示を省略した内蔵記憶部に記憶すると共に、翻訳評価部105及び表示情報生成部106に出力する。
そして、翻訳処理部1042においては、この実施形態では、中国語、英語、韓国語(ハングル)のそれぞれについて、図5に示すような翻訳処理を行う。
すなわち、中国語については、翻訳対象の地図注記の日本漢字は、該当する中国漢字、この例では簡体字と繁体字とに置換する。カナ(ひらがなとカタカナ)は、辞書を参照して、英語とローマ字に変換する。また、一般名詞は、中国語に翻訳する。
英語については、漢字は、固有名詞は、ローマ字に変換し、一般名詞は英語に翻訳する。カナ(ひらがなとカタカナ)は、英語かローマ字に変換する。すなわち、翻訳辞書1032の各辞書を参照して、いずれかの辞書の登録語句と一致すれば英語に翻訳し、一致しなければローマ字に変換する。また、一般名詞は、英語に翻訳する。この場合に、○○駅→○○Sta.や○○山→Mt.○○などの英語の省略形があるものは、できるだけ利用する。
韓国語(ハングル)は表音言語であるので、漢字は読み仮名をハングルに置換する。同様に、カナ(ひらがなとカタカナ)はハングルに変換する。また、一般名詞は韓国語に翻訳する。なお、日本語からハングルへの翻訳においては、長音(「−」、「う」)を省くものである。
翻訳処理部1042は、読み仮名付与処理部1041からのフラグの辞書番号を参照して、言語別翻訳辞書1032の内から使用する翻訳辞書を選定し、その選定した翻訳辞書により、翻訳対象の名詞句の内の辞書番号のフラグがそれぞれ対応する語句について、図5に示すようにして、各言語への翻訳をする。
そして、翻訳処理部1042は、各言語への翻訳において、英数字フラグ「N」が付与されている語句については、翻訳せずにそのまま翻訳結果とする。
そして、翻訳処理部1042は、翻訳対象の名詞句の内、翻訳しようとする語について、読み仮名付与処理部1041からのフラグが日本語未知フラグ「J」やカタカナ未知語フラグ「K」が生成されている場合には、以下のようにする。
先ず、日本語未知語フラグ「J」が生成されている漢字については、翻訳後の言語が中国語の場合には、翻訳対象の名詞句の地図注記において、その未知語である漢字をそのまま中国語の簡体字及び繁体字に置換する。英語の場合には、その漢字の読み仮名をローマ字に変換する。韓国語(ハングル)の場合には、その漢字の読み仮名をそのままハングルに変換する。
次に、カタカナ未知語フラグ「K」が生成されているカタカナ語については、中国語及び英語の場合には、ローマ字に変換する。韓国語(ハングル)の場合には、その読みをそのままハングルに変換する。
図6に、前述の図4の例の場合の地図注記について、翻訳処理部1042で中国語、英語、韓国語(ハングル)へ翻訳された翻訳結果の例を示す。
翻訳評価部105は、地図注記翻訳部104の読み仮名付与処理部1041からの読み仮名付与処理結果及びフラグと、翻訳処理部1042からの翻訳結果と、翻訳対象データ記憶部102からの翻訳対象の地図注記の名詞句とを受けて、各言語毎の翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する。この場合に、翻訳評価部105には、読み仮名付与処理部1041から、翻訳対象の地図注記について1個または複数個の語句に分けられて読み仮名付与処理がなされた読み仮名付与処理結果が供給されている。翻訳評価部105は、受け取った読み仮名付与処理結果が、複数の語句からなっている場合には、その複数個の語句のそれぞれについて翻訳結果の評価を行い、その評価値を生成する。
翻訳評価部105は、この例では、中国語、英語、韓国語(ハングル)のそれぞれにおける翻訳時のリスクを考慮して統計的に求めた各言語別のリスク係数と、未知語の数とを統合して翻訳精度の評価値を生成する。翻訳精度の評価値は、この実施形態では、統計的な手法を用いて翻訳精度を%表示するようにしている。すなわち、翻訳精度は、前述した各種のそれぞれの辞書において、翻訳対象の名詞句の語句が辞書に合致した(一致した登録語がある)確率により計算したものであり、%で表す。例えば、97%は、同じ97%の地図注記が100個あった場合に、そのうちの3件に誤りがある確率を示している。
次に、中国語、英語、韓国語(ハングル)のそれぞれにおける翻訳時のリスクについて説明する。
名詞句は、翻訳対象として、漢字、カタカナ、ひらがなの語を含むので、漢字、カタカナ、ひらがなについて、各言語別にリスクを考慮すると次のようになる。
すなわち、中国語は、漢字の翻訳(変換)とひらがなの翻訳(変換)については翻訳のリスクはないが、カタカナについては、英語またはローマ字に変換して翻訳するので、いずれに変換するかについてリスクがある。
英語は、漢字の読み仮名を英語またはローマ字に変換して翻訳するので、漢字の読みを間違えた場合には、その間違いがそのまま翻訳結果に表れるので、漢字の読みについてのリスクがある。また、英語は、カタカナを英語またはローマ字に変換して翻訳するので、いずれに変換するかについてリスクがある。
韓国語は、読みが間違えていれば、それがそのまま翻訳結果に表れるので、漢字の読みについてのリスクがある。
以上のことから、中国語には、カタカナについて翻訳リスクがあり、英語には、漢字の読みリスクとカタカナについて翻訳リスクとがあり、韓国語(ハングル)には、漢字の読みリスクがある。いずれの言語においても、ひらがなについては、リスクは考慮しなくてよい。
そして、翻訳精度を考える場合、辞書に一致する語句がなく未知語となったときの漢字の読みリスクと、カタカナについての翻訳リスクを考える必要がある。ただし、この例の場合、漢字の読みは、それが難読でない場合には、前述したように、IMEによる仮名漢字変換の逆変換により自動付与することで、比較的リスクを問題ない程度の翻訳精度にすることができる。しかし、カタカナの未知語は、ローマ字に変換されてしまうので、翻訳が誤るリスクは高くなる。
以上のことを考慮して、この実施形態では、翻訳精度は、以下のような計算式に基づいて求める。すなわち、
$a:セパレートした名詞句の数
$b:カタカナ未知語の数
$c:カタカナ未知語のリスク係数
$d:漢字未知語の数
$e:漢字未知語のリスク係数
としたとき、
翻訳精度=($a−$b×$c−$d×$e)÷$a ・・・ (式1)
となる。
なお、カタカナ未知語のリスク係数及び漢字未知語のリスク係数は、例えば3000語程度について、漢字の未知語とカタカナ未知語のときに、各言語についての誤りを調査し、その調査結果に基づいて、統計的に定めて、翻訳評価部105に設定しておくようにする。
翻訳評価部105は、読み仮名付与処理部1041で生成された日本語未知語フラグ「J」及びカタカナ未知語フラグ「K」と、前述のようにして漢字の読みリスク及びカタカナ翻訳リスクを考慮して、統計的に設定された評価係数に基づいて、翻訳精度の評価値である翻訳率を、翻訳対象の名詞句の地図注記を構成する語句毎に付与し、その翻訳率を名詞句の地図注記全体として総合的に評価(例えば各翻訳率を掛け算する)して、当該地図注記に対する評価値とする。
翻訳評価部105は、以上のようにして、生成した翻訳対象の地図注記についての翻訳精度の評価値を、表示情報生成部106に供給する。
表示情報生成部106は、翻訳対象データ記憶部102から受信する地図注記データと、地図注記翻訳部104から受信する読み仮名付与処理結果及び翻訳結果と、翻訳評価部105からの翻訳精度の評価値とを用いて、表示情報を生成して、表示部107に表示する。表示部107は、例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)からなり、その表示画面に、翻訳対象の全地図注記についての翻訳結果及び翻訳精度の評価値が表示される。
図6は、前述の図4の例の場合の地図注記についての翻訳結果及び翻訳精度の評価値の表示例である。この図6に示すように、表示部107の表示画面には、多数個の各地図注記について、多言語の各言語の読み仮名付与処理結果及び翻訳結果と、その翻訳精度の評価値とを一覧表示することができ、翻訳結果の利用者は、この表示画面を見るだけで、各地図注記の翻訳精度を確認することができる。
例えば図6の例では、「ヲウボウ川沿」は、「ヲウボウ」についてカタカナ未知語のフラグ「K」が、「かわぞえ」について日本語未知語フラグ「J」が、それぞれ生成されて出力されている。英語に関しては、カタカナの翻訳リスクがあり、カタカナが未知語であった場合の、その統計的な結果から得られた評価係数から、「ヲウボウ川沿」の翻訳結果「WoubouKawazoe」については、55%とされている。英語に関しては、カタカナの翻訳リスクに加えて、漢字「川沿」についての漢字の読みリスクもあるので、「ヲウボウ川沿」の翻訳結果「WoubouKawazoe」については、中国語の場合の57%よりも低い55%とされている。韓国語(ハングル)に関しては、漢字の読みリスクがあるが、IMEによる自動付与の読み仮名での翻訳率なので、その統計的な評価係数から、評価値は、97%とされている。
以上のようにして、翻訳結果の利用者は、この表示画面を通じて、翻訳精度の低い地図注記を把握することができ、その地図注記についての翻訳精度を高くするように、読み辞書及び言語別翻訳辞書の内の必要な辞書について、未知語についての追加をして更新することができる。
そのため、この実施形態の翻訳装置1においては、操作入力部108が設けられており、翻訳結果の利用者は、この操作入力部108を通じて、更新すべき辞書を指定し、その辞書についての追加事項を入力する。制御部101は、この操作入力部108を通じた追加事項の入力を受けて、指定された辞書についての修正や追加処理を実行する。この場合に、利用者は、図4に示した読み仮名付与処理の結果を表示部107の表示画面に表示させて、フラグなどを参照することで、修正すべき辞書を認識する際の一助とするようにしてもよい。
そして、翻訳結果の利用者が、再度の翻訳の実行指示を操作入力部108を通じて行うと、翻訳装置1は、更新された辞書データベース103を用いて、上述と同様にして翻訳処理及び翻訳評価処理を実行する。
翻訳結果の利用者は、翻訳対象の地図注記の全ての翻訳結果の翻訳精度の評価値が、所定値以上となって、信頼性の高いものとなるまで、辞書の修正、追加及び再翻訳を繰り返すようにする。
なお、図1に示した翻訳装置1の構成において、地図注記翻訳部104と、翻訳評価部105と、表示情報生成部106の処理機能は、制御部101がプログラムを実行することによりソフトウエア機能処理として構成することもできる。
次に、以上説明した翻訳装置1における処理の流れの例を、図7及びその続きである図8のフローチャートを参照しながら説明する。
翻訳結果の利用者による操作入力部108を通じた翻訳開始指示に基づいて、図7のスタートから、以下に説明する処理が開始する。
なお、以下の説明は、地図注記翻訳部104と、翻訳評価部105と、表示情報生成部106の処理機能を、制御部101が、プログラムを実行することによりソフトウエア機能処理として構成した場合として説明する。
制御部101は、まず、翻訳対象データ記憶部102から、最初の翻訳対象の名詞句の地図注記データを読み出す(ステップS101)。次に、その読み出した地図注記について、カタカナ句、ひらがな句、漢字句、英数字句にセパレートする初期処理をした後、前述した読み仮名付与処理を実行する(ステップS102)。
そして、制御部101は、翻訳対象の複数の言語の内の一つの言語についての翻訳対象の地図注記の翻訳処理を実行する(ステップS103)。次に、制御部101は、ステップS103での翻訳結果について、翻訳精度の評価値を生成して評価する(ステップS104)。
そして、制御部101は、翻訳を行うべき全ての言語についての翻訳が終了したか否か判別し(ステップS105)、終了していないと判別したときには、次に翻訳する言語を指定して(ステップS106)、処理をステップS103に戻し、このステップS103以降の処理を繰り返す。
ステップS105で、翻訳を行うべき全ての言語についての翻訳が終了したと判別したときには、制御部101は、翻訳した地図注記について、図6に示したような多言語の各言語の翻訳結果と翻訳精度の評価結果とを表示する(ステップS107)。次に、制御部101は、翻訳対象とする地図注記の全てについての翻訳が終了したか否か判別し(ステップS108)、終了していないと判別したときには、次の地図注記を指示して(ステップS109)、処理をステップS101に戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
ステップS108で、翻訳対象とする地図注記の全てについての翻訳が終了したと判別したときには、制御部101は、表示画面にそれを表示するなどして、翻訳終了を翻訳結果の利用者に報知する(図8のステップS111)。
次に、制御部101は、利用者からの辞書データについての修正、追加事項の入力が有るか否か判別する(ステップS112)。このステップS112で、利用者からの辞書データについての修正、追加事項の入力が有ったと判別したときには、制御部101は、利用者により指定された辞書についての修正及び追加事項を受け付け、指定された辞書の辞書データの修正を実行する(ステップS113)。
このステップS113の次ぎには、制御部101は、操作入力部108を通じて、この翻訳処理の終了指示が利用者からなされたか否か判別する(ステップS114)。ステップS112で、辞書データについての修正、追加事項の入力がなかったと判別したときにも、制御部101は、処理をステップS114に進める。そして、ステップS114で、終了指示はなかったと判別したときには、制御部101は、再翻訳の実行指示が有ったか否か判別し(ステップS115)、再翻訳の実行指示が有ったと判別したときには、処理をステップS101に戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
また、ステップS115で、再翻訳の実行指示がなかった判別したときには、制御部101は、処理をステップS112に戻し、このステップS112以降の処理を繰り返す。そして、ステップS114で、終了指示が有ったと判別したときには、制御部101は、この処理ルーチンを終了する。
以上のようにして、上述の実施形態の翻訳装置によれば、地図注記の1つ1つごとに、翻訳精度が評価され、その評価結果が数値化された評価値が表示されるので、翻訳結果の利用者は、一目で翻訳精度が悪い地図注記を感得することができ、その地図注記の翻訳精度を所定値以上にすべく辞書の修正入力をすることができる。
したがって、上述の実施形態の翻訳装置によれば、常に、信頼性のある地図注記を記載した多言語地図の提供を担保することができるようになる。
[その他の実施形態又は変形例]
上述の翻訳装置の実施形態では、翻訳対象が地図注記の場合について説明したが、翻訳対象は、地図注記に限られるものではなく、名詞句であれば、どのようなものであってもよい。
また、上述の実施形態では、翻訳装置は、いわゆるスタンドアロンの構成であったが、通信ネットワークを通じてクライアント装置からの翻訳要求を受けて、サーバ装置が、クライアント装置で指定された所定の1または複数個の名詞句の翻訳を実行し、その翻訳精度の評価する通信システムの構成とすることもできる。その場合には、表示部と操作入力部は、クライアント装置側に設けられるものである。
また、上述の実施形態では、日本語の名詞句を多言語の各言語に翻訳する場合について説明したが、日本語の名詞句を、特定の一つの言語に翻訳する場合にも、この発明が同様に適用できることは言うまでもない。
1…翻訳装置、101…制御部、102…翻訳対象データ記憶部、103…辞書データベース、104…地図注記翻訳部、105…翻訳評価部、107…表示部、1041…読み仮名付与処理部、1042…翻訳処理部

Claims (14)

  1. 日本語の名詞句を日本語以外の他の言語に翻訳する翻訳装置であって、
    前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理手段と、
    前記読み仮名付与処理手段で前記読み仮名が付与された語毎を、前記他の言語用の翻訳辞書を用いて、前記他の言語に翻訳することで、前記名詞句の前記他の言語の翻訳結果を得る翻訳手段と、
    前記読み仮名付与処理手段で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記他の言語の特質に応じた翻訳の際における漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記他の言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価手段と、
    前記翻訳手段における前記名詞句の前記他の言語の前記翻訳結果に対応して、前記評価手段で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示手段と、
    を備える翻訳装置。
  2. 日本語の名詞句を多言語に翻訳する翻訳装置であって、
    前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理手段と、
    前記読み仮名付与処理手段で前記読み仮名が付与された語毎を、前記多言語のそれぞれの言語別翻訳辞書を用いて、前記多言語の各言語に翻訳することで、前記名詞句の各言語毎の翻訳結果を得る翻訳手段と、
    前記読み仮名付与処理手段で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記各言語の特質に応じた漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記各言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価手段と、
    前記翻訳手段における前記名詞句の前記各言語の前記翻訳結果のそれぞれに対応して、前記評価手段で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示手段と、
    を備える翻訳装置。
  3. 前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書の内の必要な辞書についての前記呈示された前記翻訳精度の評価値に対応した修正を受け付ける手段を備え、
    前記修正の後の前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書を用いて、前記読み仮名付与処理手段、前記翻訳手段、前記評価手段、前記呈示手段の処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の翻訳装置。
  4. 前記読み仮名付与処理手段は、前記名詞句に対して前記読み仮名付与処理をした後の語が複数のときには、前記複数の語のそれぞれについて、カタカナとカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、当該未知語である旨を示す未知語フラグを生成すると共に、
    前記翻訳手段は、前記複数の語のそれぞれを、前記翻訳辞書を用いて翻訳し合成することで、前記名詞句についての前記翻訳結果を得、
    前記評価手段は、前記複数の語のそれぞれについて、前記翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成し、その総合評価値として、前記名詞句の前記翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の翻訳装置。
  5. 複数個の前記日本語の名詞句の一つずつを順次に取り込んで、各名詞句について、前記読み仮名付与処理手段、前記翻訳手段、前記評価手段、前記呈示手段の処理を実行し、前記複数個の前記日本語の名詞句についての多言語の前記翻訳結果と前記翻訳精度の評価値とを一覧表示する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載の翻訳装置。
  6. 複数個の前記日本語の名詞句は、地図上に記載される文字情報である地図注記の複数個である
    ことを特徴とする請求項5に記載の翻訳装置。
  7. 前記地図注記は、日本における地域範囲を示す情報と、前記地図注記の種別に対応する属性の情報とを備え、
    前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書は、前記日本における地域範囲及び前記地図注記の属性毎にそれぞれ設けられており、
    前記地図注記のそれぞれは、前記地域範囲を示す情報と前記地図注記の属性を示す情報とに基づいて、対応する地域範囲及び前記地図注記の属性の前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書が用いられて前記読み仮名付与処理手段、前記翻訳手段、前記評価手段、前記呈示手段の処理が行われる
    ことを特徴とする請求項6に記載の翻訳装置。
  8. 前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書は、固有名詞、接尾語、接頭語、一般名詞、カタカナのそれぞれについて設けられており、
    前記読み仮名付与処理手段は、固有名詞、接尾語、接頭語、一般名詞、カタカナのいずれの辞書を用いたかを示す辞書識別情報を併せて生成し、
    前記翻訳手段では、前記言語別翻訳辞書について、固有名詞、接尾語、接頭語、一般名詞、カタカナのいずれの辞書を用いるかを前記辞書識別情報に基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の翻訳装置。
  9. 読み仮名付与処理手段と、翻訳手段と、評価手段と、呈示手段とを備え、日本語の名詞句を日本語以外の他の言語に翻訳する翻訳装置であって、
    前記読み仮名付与処理手段が、前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理工程と、
    前記翻訳手段が、前記読み仮名付与処理工程で前記読み仮名が付与された語毎を、前記他の言語用の翻訳辞書を用いて、前記他の言語に翻訳することで、前記名詞句の前記他の言語の翻訳結果を得る翻訳工程と、
    前記評価手段が、前記読み仮名付与処理工程で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記他の言語の特質に応じた翻訳の際における漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳工程における前記名詞句の前記他の言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価工程と、
    前記呈示手段が、前記翻訳工程における前記名詞句の前記他の言語の前記翻訳結果に対応して、前記評価工程で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示工程と、
    を有する翻訳方法。
  10. 読み仮名付与処理手段と、翻訳手段と、評価手段と、呈示手段とを備え、日本語の名詞句を多言語に翻訳する翻訳装置における翻訳方法であって、
    前記読み仮名付与処理手段が、前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理工程と、
    前記翻訳手段が、前記読み仮名付与処理工程で前記読み仮名が付与された語毎を、前記多言語のそれぞれの言語別翻訳辞書を用いて、前記多言語の各言語に翻訳することで、前記名詞句の各言語毎の翻訳結果を得る翻訳工程と、
    前記評価手段が、前記読み仮名付与処理工程で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記各言語の特質に応じた漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記各言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価工程と、
    前記呈示手段が、前記翻訳工程における前記名詞句の前記各言語の前記翻訳結果のそれぞれに対応して、前記評価工程で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示工程と、
    を備える翻訳方法。
  11. 前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書の内の必要な辞書についての前記呈示された前記翻訳精度の評価値に対応した修正を受け付ける工程を有し、
    前記修正の後の前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書を用いて、前記読み仮名付与処理工程、前記翻訳工程、前記評価工程、前記呈示工程を実行する
    ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の翻訳方法。
  12. 日本語の名詞句を日本語以外の他の言語に翻訳する翻訳装置が備えるコンピュータを、
    前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理手段、
    前記読み仮名付与処理手段で前記読み仮名が付与された語毎を、前記他の言語用の翻訳辞書を用いて、前記他の言語に翻訳することで、前記名詞句の前記他の言語の翻訳結果を得る翻訳手段、
    前記読み仮名付与処理手段で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記他の言語の特質に応じた翻訳の際における漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記他の言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価手段、
    前記翻訳手段における前記名詞句の前記他の言語の前記翻訳結果に対応して、前記評価手段で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示手段、
    として機能させるための翻訳プログラム。
  13. 日本語の名詞句を多言語に翻訳する翻訳装置が備えるコンピュータを、
    前記名詞句を、読み辞書を用いて読み仮名を振った語毎からなるものに変換すると共に、カタカナ及びカタカナ以外について未知語であるか否か判別し未知語である場合に、それぞれについて未知語である旨を示す未知語フラグを生成する読み仮名付与処理手段、
    前記読み仮名付与処理手段で、前記読み仮名が付与された語毎を、前記多言語のそれぞれの言語別翻訳辞書を用いて、前記多言語の各言語に翻訳することで、前記名詞句の各言語毎の翻訳結果を得る翻訳手段、
    前記読み仮名付与処理手段で生成された前記未知語フラグに基づくと共に、前記各言語の特質に応じた漢字の読みリスク及び/またはカタカナの翻訳リスクに基づいて、前記翻訳手段による前記名詞句の前記各言語への翻訳結果の翻訳精度の評価値を生成する評価手段、
    前記翻訳手段における前記名詞句の前記各言語の前記翻訳結果のそれぞれに対応して、前記評価手段で生成された前記翻訳精度の評価値を呈示する呈示手段、
    として機能させるための翻訳プログラム。
  14. 前記コンピュータを、さらに、
    前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書の内の必要な辞書についての前記呈示された前記翻訳精度の評価値に対応した修正を受け付ける手段として機能させるようにすると共に、
    前記修正の後の前記読み辞書及び前記言語別翻訳辞書を用いて、前記読み仮名付与処理手段、前記翻訳手段、前記評価手段、前記呈示手段の処理を再度実行する手段として機能させるようにした
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の翻訳プログラム。
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