JP2015187709A - 保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、及びプログラム - Google Patents

保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行う。
【解決手段】保護フィルムの表示面1bに貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設け、このカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、一方、表示面のサイズを取得し、この表示面1bのサイズに応じて、第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マーク10を電子機器の表示面1bに描画して表示し、これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて保護フィルムの表示面1b上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを表示面1b上に貼付する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器の画像が表示される表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、保護フィルム複合体及びその製造方法に関する。
スマートフォン、タブレット端末に代表される電子機器において、画像が表示される表示面はガラス等の透明でかつ一定の強度及び硬度を有する材質で保護されている。しかしながら、この表示面に生じる引っかき傷から表示面を保護し、さらには表示面での反射を一定の割合で抑制する等の目的で、この表示面に貼付する保護フィルムと呼ばれるフィルムが提供されている(例えば非特許文献1参照)。
電子機器及びその表示面は機種、型式毎に所定形状を有し、また、電子機器によっては表示面と同一面に操作ボタン、マイクやスピーカ用の切欠が設けられ、これら操作ボタン等の配置位置も機種、型式毎に異なることがあるので、上述した保護フィルムは電子機器の機種、型式に応じて所定形状に形成されていることが多い。また、保護フィルムは電子機器販売時には貼付されない状態で提供されることが多い。従って、電子機器のユーザは、電子機器使用時、あるいは保護フィルムの貼り替え時に、電子機器及びその表示面の形状に合わせて保護フィルムを位置決めした後、この保護フィルムを表示面に貼付する作業を行う。これら保護フィルム位置決めから貼付に至る作業は、電子機器及び保護フィルムの形状が個々に異なることもあり、電子機器のユーザが個別に手作業で行っていた。
しかしながら、電子機器及びその表示面の形状に合わせて精度良く保護フィルムを位置決めして貼付する作業には手間及び時間がかかるという問題があった。そこで、保護フィルムと電子機器の表示面とに対応するガイドマークをそれぞれ表示し、これらガイドマークが一致するように保護シートを位置決めする技術が提案されている(特許文献1参照)。
なお、本明細書において、「フィルム」と「シート」とは同義に用いる。
特開2013−161308号公報
「光沢?反射防止?フィルムの基本 - スマホの学校」[平成26年3月26日検索]、インターネット<URL: http://buffalo.jp/products/pickup/supply/smapho_school/article3.html>
上述した従来の保護シートの位置決め技術では、電子機器の表示面に表示するガイドマークが表示されるガイドコンテンツはインターネット上等に格納され、保護シートの取扱説明書に記載されたURL(Uniform Resource Locator)やQRコード(登録商標)にアクセスすることでガイドマークが電子機器の表示面に表示されていた。かかる構成の場合、電子機器はインターネット上のコンテンツを表示する手段としてWebブラウザを搭載していることが多いので、このWebブラウザによって上述のガイドコンテンツを閲覧し、ガイドマークを表示することが多いと考えられる。
しかしながら、市販されている電子機器は様々なアスペクト比(表示面の長辺と短辺との比)や解像度を有する表示面を有しているものの、一般的なWebブラウザは、コンテンツのレイアウト、画素数等を考慮し、さらに、電子機器の表示面のアスペクト比や解像度(特に短辺方向の解像度)を考慮して実際に表示するコンテンツの大きさ(元のコンテンツに対する表示倍率)を決定しているので、ガイドコンテンツが電子機器の表示面のアスペクト比や解像度を考慮して作成されていない場合、位置決めに適切な倍率でガイドマークが表示されない可能性がある。加えて、表示面にタッチパネルを備えた電子機器の場合、ユーザが不用意にタッチパネルを操作する(例えば、いわゆるピンチイン、ピンチアウト動作など)と、Webブラウザがこの操作を解釈してコンテンツの表示倍率を変更してしまうことがある。この場合、仮にガイドコンテンツが電子機器の表示面のアスペクト比や解像度を考慮して作成されていた場合でも、やはり位置決めに適切な倍率でガイドマークが表示されない可能性がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことの可能な保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、保護フィルム複合体及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、表示部により表示面に画像が表示される電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法に適用される。そして、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設けるとともに、このカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、また、表示面のサイズを取得し、この表示面のサイズに応じて、第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークを電子機器の表示面に描画して表示し、これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて保護フィルムの表示面上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを表示面上に貼付することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
電子機器の表示面のサイズに応じて、第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークを描画して形成し、第2の位置決め用マークと第1の位置決め用マークとを用いて保護フィルムの位置決めを行っているので、表示部が第2の位置決め用マークを表示面に表示した際に、この第2の位置決め用マークを所望の大きさに表示する可能性が高くなる。
また、本発明は、表示部により表示面に画像が表示される電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決めシステムに適用される。そして、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、電子機器の表示面に、この表示面のサイズに応じた、第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークを描画して表示することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、第2の位置決め用マークに線分を設け、この線分を、表示面の長辺または短辺の長さの略中央に描画することが好ましい。また、第1の位置決め用マークを、カバーフィルムの保護フィルムに貼付される面と反対側の面に設けたマーク用フィルムを所定形状に形成して構成することが好ましい。さらに、マーク用フィルムを半透明の材質から構成することが好ましい。
さらに、第2の位置決め用マークに複数の線分を設け、第1の位置決め用マークに、線分にその頂点が重なるように形成された複数の突部を設けることが好ましい。あるいは、第1の位置決め用マークが所定の図形の一部を構成するとともに、第2の位置決め用マークがこの図形の残りの部分を構成することが好ましい。
また、本発明は、表示部により表示面に画像が表示される電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法に適用される。そして、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設けるとともに、このカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、また、第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークが形成され、表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像を電子機器の表示面に表示し、これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて保護フィルムの表示面上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを表示面上に貼付することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
また、本発明は、表示部により表示面に画像が表示される電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決めシステムに適用される。そして、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、また、電子機器の表示面に、第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークが形成され、表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像を表示することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、位置決め用画像の解像度を、表示部の解像度に略等しい解像度にすることが好ましい。
また、本発明の保護フィルム複合体は、電子機器の画像が表示される表示面に貼付される保護フィルムと、この保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムと、カバーフィルムの保護フィルムに貼付される面と反対側の面に設けられ、第1の位置決め用マークの形状に形成されたマーク用フィルムとを備え、マーク用フィルムを半透明の材質からなるものとすることで、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
さらに、本発明の保護フィルム複合体の製造方法は、電子機器の画像が表示される表示面に貼付される保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを配置するとともに、カバーフィルムの保護フィルムに貼付される面と反対側の面にマーク用フィルムを配置し、マーク用フィルムを第1の位置決め用マークの形状に打ち抜くとともに、保護フィルム及びカバーフィルムを所定の形状に打ち抜くことにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
本発明によれば、電子機器の表示面のサイズに応じて第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークを描画して形成し、第2の位置決め用マークと第1の位置決め用マークとを用いて保護フィルムの位置決めを行っているので、表示部が第2の位置決め用マークを表示面に表示した際に、この第2の位置決め用マークを所望の大きさに表示する可能性が高くなる。これにより、電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことの可能な保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、保護フィルム複合体及びその製造方法を実現することができる。
本発明の第1実施形態である保護フィルムの貼付方法を説明するための斜視図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法に適用される保護フィルム複合体を示す側面図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法の一例を説明するための平面図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法の他の例を説明するための平面図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法のまた他の例を説明するための側面図である。 第1実施形態の保護フィルム複合体の製造方法の一例を説明するための図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法が適用される位置決めシステムの一例の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の保護フィルムが貼付される電子機器の一例の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法における線分の描画手順の一例を示すフローチャートである。 本発明である保護フィルムの貼付方法の変形例の一例を説明するための平面図である。 本発明である保護フィルムの貼付方法の変形例の他の例を説明するための平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の保護フィルムの貼付方法の実施形態について説明する。なお、図面内に記載されている保護フィルム、接着層等の厚みは、説明の便宜上誇張して記載されており、実際の寸法を反映した縮尺ではない。また、図面内において単層で表示されているフィルム等は、実際には複数のフィルム等が重畳されて構成されることがある。すなわち、図面内の表示は機能的なものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である保護フィルムの貼付方法を説明するための斜視図である。図1において、1は保護フィルムが貼付される電子機器である。この電子機器1は、スマートフォン、タブレット端末に代表されるものであり、外形視板状の本体1aの一面(図1において上面)に、表示画面が表示される表示部(図1において図示略)を備える。この表示部は、電子機器1から露出する略矩形状の表示面1bを備える。この表示面1bはガラス、硬質プラスチック等からなる透明の材質で構成されている。また、電子機器1は、この表示面1bをユーザが手指等でタッチした場合に、この表示面1b上のタッチ位置を検出するタッチパネル(図1において図示略)を備えている。
電子機器1の表示面1bには、この表示面1bを保護するための保護フィルム2が貼付される。この保護フィルム2には、図2に詳細を示すように、表示面1bに貼付される側(図1及び図2において下側)に、表示面1bに保護フィルム2を貼付するための第1の接着層6が設けられるとともに、この第1の接着層6を保護するための剥離フィルム3が設けられている。なお、以下の実施形態において、表示面1bが設けられている側を電子機器1の上側として説明し、保護フィルム2等における上下は、表示面1bに近い側を下側として統一して説明を行う。
また、保護フィルム2の表示面1bに貼付される側と反対側(図1及び図2において上側)に、保護フィルム2のユーザがタッチする面であるこの反対側の面を保護するためのカバーフィルム4が設けられる。カバーフィルム4には、このカバーフィルム4を保護フィルム2に固定するための第2の接着層7が設けられている。
そして、カバーフィルム4には、保護フィルム2に固定される側と反対側(図1及び図2において上側)に、保護フィルム2を電子機器1の表示面1bに貼付する際の位置決めに用いられるマーク用フィルム5が設けられている。このマーク用フィルム5には、このマーク用フィルム5をカバーフィルム4に固定するための第3の接着層8が設けられている。
保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4は、図1に示すように、電子機器1の表示面1bに対応した外形が略矩形状に形成されている。より詳細には、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4は、表示面1bの外縁と等しいかやや小さい形状に形成され、あるいは、電子機器1の表示面1b側の面(図1において上面)が表示面1bと一体化された平坦面に形成されている場合は、この面の外縁と等しいかやや小さい形状に形成されている。なお、図1では、電子機器1に設けられることがある操作ボタンやマイク、スピーカ用の切欠の図示を省略しているが、これら操作ボタン等が電子機器1に設けられる場合、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4にもこれら操作ボタン等に対応する位置に切欠が設けられることがある。
一方、マーク用フィルム5は、図1に示すように、一定の線幅を有する線分が中央で交差した、いわゆる十字形に形成され、その端部が、先端が尖った三角形状の突部5a(図3参照)に形成されている。マーク用フィルム5は、後述する保護フィルム2の表示面1bへの貼付作業時に、この保護フィルム2の位置決めに用いられる第1の位置決め用マークとして作用する。このマーク用フィルム5は半透明の材質から構成されている。マーク用フィルム5の形状及びカバーフィルム4上の固定位置の詳細については後述する。
保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5、さらには第1〜第3の接着層6〜8は、既存の保護フィルム等として用いられている周知のフィルム、接着層が好適に適用可能である。一例として、保護フィルム2は厚み125μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)からなり、剥離フィルム3は厚さ50〜75μmのPETからなり、カバーフィルム4も厚さ50〜75μmのPETからなり、さらに、マーク用フィルム5は厚さ65〜75μmのポリエチレンからなる。
ここで、保護フィルム2には、表示面1bに貼付された状態で、指紋付着防止、ユーザの指のすべりを良くする、表示面1bに表示された画像の見栄えを良くする等の目的で、加工が適宜施されてもよい。
剥離フィルム3は、後述するように、保護フィルム2を電子機器1の表示面1bに貼付する際にこの保護フィルム2から剥がされるので、この剥離フィルム3には、保護フィルム2から剥がされる際に保護フィルム2が帯電することを防止するための加工が施されてもよい。同様に、保護フィルム2から剥離フィルム3を剥がす際の剥離性を高めるための加工が剥離フィルム3に施されてもよい。
また、第1の接着層6は厚さ50μmとされ、第2の接着層7は7μm、第3の接着層8も7μmとされる。第1の接着層6は、保護フィルム2が表示面1bに貼付された後に、気泡や埃を除去する等の目的で少なくとも保護フィルム2の一部が剥がされ、さらに再度保護フィルム2が表示面1bに貼付されることを考慮して、再剥離性・粘着性が良好となる材質が選定され、あるいは所定の加工が施されてもよい。また、後述のように、マーク用フィルム5は保護フィルム2の位置決め用に用いられるのみであり、最終的にはカバーフィルム4とともに保護フィルム2から剥がされてしまうので、ポリエチレンの粘着性を利用して、第3の接着層8を省略してもよい。
そして、これら保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5は、ユーザに提供される際に、図2に示すように第1〜第3の接着層6〜8により互いに固定された状態で提供される。以下、図2に示すように互いに固定された状態の保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5、さらには第1〜第3の接着層6〜8を、保護フィルム複合体Aと称する。
このような保護フィルム複合体Aの製造方法の概略を、図6を参照して説明する。
保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5を構成するフィルムF1〜F4の所定面に接着剤が塗布されることで第1〜第3の接着層6〜8が形成され、次いで、保護フィルム2と剥離フィルム3とを構成するフィルムF1、F2が第1の接着層6により一体化された状態で巻回されたロール体、及び、カバーフィルム4を構成するフィルムF3に第2の接着層7が形成された状態で巻回されたロール体とマーク用フィルム5を構成するフィルムF4に第3の接着層8が形成された状態で巻回されたロール体とがカッターに供給される。
これらロール体から供給されるフィルムF1〜F4は、カッターの直前またはカッター内において保護フィルム複合体Aを形成する順に重ね合わされた後、カッター等により所望の形状に打ち抜かれて保護フィルム複合体Aが製造される。
この際、マーク用フィルム5となるフィルムF4は、このフィルムF4を打ち抜くが、その下に位置するカバーフィルム4となるフィルムF3は打ち抜かない、好ましくはカッターの刃先がフィルムF3の表面に接触する程度の長さに調整されたカッターにより打ち抜かれ、所定形状に打ち抜かれる。このような切断技術は、いわゆるハーフカット技術として公知であるので、ここではこれ以上の詳細な説明を省略する。このハーフカット技術を実現するために、上述したようにカッターの刃先長さの調整が行われるとともに、カバーフィルム4の厚さが、カッターの刃によりマーク用フィルム5が打ち抜かれてもこの刃がカバーフィルム4まで打ち抜かないように、保護フィルム2を保護するための目的のフィルムよりも厚みがあるフィルムがカバーフィルム4として選定されている。
これにより、マーク用フィルム5と保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4との間の位置決めを正確に保ちつつ、製造工程の簡略化を図れる保護フィルム複合体Aの製造方法を実現することができる。すなわち、例えばマーク用フィルム5を別工程で打ち抜き、これを、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4が一体化したものに位置決めして貼付することで本実施形態の保護フィルム複合体Aを製造する場合、マーク用フィルム5の位置決めに時間がかかるとともに、位置決めの精度を高めるための手間が必要となる。本実施形態の製造方法によれば、マーク用フィルム5の位置決め精度を高めつつ、製造工程の簡略化、ひいては高速化を図ることができる。
ここで、本実施形態では、マーク用フィルム5の端部が、先端が尖った三角形状の突部5a(図3参照)に形成されているので、上述したハーフカット工程の後にカットされたマーク用フィルム5以外のフィルムF4を保護フィルム複合体Aから剥がす際に、鋭角部分からフィルムF4を剥がすことになるので、保護フィルム複合体Aに残すべきマーク用フィルム5が誤ってカバーフィルム4から剥がされてしまう事態を防止することができる。
このような保護フィルム複合体Aを用いて保護フィルム2を電子機器1の表示面1bに貼付するには、まず、図3(a)に示すように、電子機器1の表示面1bに、マーク用フィルム5の形状に対応する第2の位置決め用マーク10を表示させる。
第2の位置決め用マーク10は、図3(a)に示すように、電子機器1の表示面1bの長辺方向及び短辺方向にそれぞれ延びる線分10aが交差してなる、いわゆる十字状に形成されている。より詳細には、第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aは、電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得し、この取得した画面サイズに応じて、電子機器1の表示面1bに描画して形成されている。好ましくは、電子機器1の表示面1bが図1等に示すように矩形状である場合、この表示面1bの長辺及び短辺の長さを取得し、表示面1bのこれら長辺及び短辺の略中央、より好ましくは中央に線分10aが描画されることで第2の位置決め用マーク10が形成されている。
電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得する手法は周知のものから適宜選択されればよいが、一例として、表示面1bの解像度(表示面1bの長辺×短辺の画素数)及びdpi(dot per inch)等で表される画素密度を取得し、これら解像度及び画素密度から表示面1bの長辺及び短辺の長さを算出する手法が挙げられる。これら解像度及び画素密度は、電子機器1のOS(Operating System)がAndroid(登録商標)である場合、DisplayMetricsオブジェクトのフィールドとして取得可能である。また、電子機器1のOSがiOSである場合、ppi(point per inch)とデバイス・ピクセル比(dpi:device pixel ratio)により電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得することができる。
あるいは、電子機器1のOSがiOSである場合、標準となる表示面1bの画面サイズがポイントにより定義されているので、表示面1bのこれら長辺及び短辺の略中央、より好ましくは中央に対応するポイントの位置に線分10aが描画されて形成される。また、電子機器1のOS(Operating System)がAndroid(登録商標)である場合、画素密度に依存しないピクセル(DIP:Density-independent Pixels)値を用いて、表示面1bのこれら長辺及び短辺の略中央、より好ましくは中央に対応するポイントの位置に線分10aが描画されて形成されうる。
第2の位置決め用マーク10及びこれを構成する線分10aは、保護フィルム2の表示面1bへの位置決め精度を高める観点、及び、ユーザの視認度を高める観点から、最小で0.1mm程度、最大で数mm程度の太さに形成されることが好ましい。この第2の位置決め用マーク10及びこれを構成する線分10aは、電子機器1の表示面1b上でのピクセル(画素)数に換算すると、1ドット以上の奇数個のピクセルであればよい。奇数個のピクセルであると、中央のピクセルを表示面1bの中央に位置させることができ、位置決め精度の向上にさらに寄与することができる。
このような電子機器1の表示面1bの画面サイズ取得動作及び第2の位置決め用マーク10の描画動作は、好ましくは、電子機器1が備える記憶部に格納されたアプリケーションソフト11等により行われる。このようなアプリケーションソフト11等は、一例として、図7に示すように、インターネット12上に設置された外部サーバ13内に格納され、電子機器1の表示面1bに保護フィルム2を貼付するに先立って、電子機器1がこの外部サーバ13にアクセスし、電子機器1が移動体通信機能を有する場合は移動体通信網14を経由して、また、電子機器1が無線LAN(Local Area Network)機能を有する場合はルータ15及びアクセスポイント(AP)16を経由して、電子機器1の図略の記憶部に予め格納される。
電子機器1が外部サーバ13にアクセスする手法も周知手法が適宜採用可能であるが、一例として、外部サーバ13における位置決め用画像データの格納場所にアクセスするための情報であるURL(Uniform Resource Locator)を示す文字列を、保護フィルム複合体Aを格納するパッケージに表示し、あるいは、保護フィルム2の貼付方法を説明するための取扱説明書に表示し、ユーザがWebブラウザ等を起動してこの文字列を入力することでアクセスする手法が挙げられる。あるいは、上述したパッケージや取扱説明書に、URLを示す文字列の情報が格納されたQRコード(登録商標)等のバーコードを表示し、このバーコードを電子機器1のカメラで撮像してアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスする手法も挙げられる。このQRコード等のバーコードはマーク用フィルム5に一体化してもよい。バーコードをマーク用フィルム5に一体化すると、上述した製造工程においてマーク用フィルム5とバーコードを同時に形成することができて、これらマーク用フィルム5とバーコードとの対応を確実に行うことができ、また、製造ラインにおいてこのバーコードを読み取ってマーク用フィルム5との対応を容易に確認することができ、また、保護フィルム複合体Aのパッケージを簡略化することができ、さらに、ユーザも簡易に情報入手をすることができる。さらには、上述した情報が格納されたNFC(Near Field Communication)タグ等のICタグを保護フィルム複合体Aに同梱し、このICタグを電子機器1のアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスしてもよい。
また、アプリケーションソフト11等を電子機器1の記憶部内に格納する手法は、上述した、アプリケーションソフト11等が格納された外部サーバ13から取得する手法に限定されず、他の周知手法が好適に適用可能である。一例として、アプリケーションソフト11等が格納されたメモリーカード、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置を電子機器1に接続し、この外部記憶装置からアプリケーションソフト11等を取得してもよい。
そして、保護フィルム2の貼付作業の際に、電子機器1の表示面1bに第2の位置決め用マーク10を表示させる。第2の位置決め用マーク10の表示方法は周知手法が適宜採用可能であるが、好ましくは、保護フィルム2を貼付する際にユーザが電子機器1の表示面1bを(間接的にでも)タッチすることでタッチパネルがタッチ位置を検出しても、第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等されない手法が採用される。
タッチ動作を検出しても、第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等されない手法の一例として、上述のアプリケーションソフト11等において、第2の位置決め用マーク10描画、表示時にユーザのタッチ動作(タッチイベント)を一時的に無効化する命令を実行化する手法が挙げられる。この際、表示面1bの全ての領域におけるタッチ動作を無効化する必要はなく、少なくともマーク用フィルム5が重畳される範囲におけるタッチ動作を無効化すれば足りる。一例として、上述した第2の位置決め用マーク10に加えて、タッチ動作無効領域を示す矩形状の画像を表示し、この画像内におけるタッチ動作を無効化するような手法が挙げられる。あるいは、少なくとも第2の位置決め用マーク10が表示された領域をタッチ動作無効領域にすればよい。このように、全ての領域についてタッチ動作を無効化しないことにより、保護フィルム2の貼付動作時に電子機器1に外部からの着信があったときなど、緊急にタッチ動作を行って電子機器1の操作を行う必要がある場合でも、このような操作を有効にしつつも、第2の位置決め用マーク10を表示面1bで移動、拡大、縮小表示等させないことができる。
あるいは、マーク用フィルム5の構成を調整することで、マーク用フィルム5の下方に相当するタッチパネルの領域にタッチ動作がされた場合でも、タッチパネルがこの領域のタッチ動作を検出しないことが可能である。一例として、タッチパネルがいわゆる静電容量式のものである場合、タッチ動作に伴う静電容量の変化をタッチパネルが検出できない程度にマーク用フィルム5の厚さを大きくする、マーク用フィルム5の上面に界面活性剤、導電性樹脂、金属粉等のコーティングをすることでマーク用フィルム5に帯電防止加工をする、あるいはマーク用フィルム5を構成する材質に帯電防止機能を有するものを採用する等の構成が挙げられる。また、タッチパネルがいわゆる抵抗膜式のものである場合、タッチ動作によりマーク用フィルム5に作用する圧力を分散してタッチパネルがこの圧力変化を検出できない程度にマーク用フィルム5の厚さを大きくする構成が挙げられる。
次いで、保護フィルム複合体Aを電子機器1の表示面1bの上方に配置してから、ユーザがこの保護フィルム複合体Aから剥離フィルム3を剥がして、保護フィルム2を表示面1bに貼付できる状態にする。そして、図3(b)に示すように、マーク用フィルム5の突部5a先端と第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aとが重複するように、保護フィルム2と表示面1bとの相対位置を調整した状態で、第1の接着層6により保護フィルム2を表示面1bに接着、貼付する。従って、マーク用フィルム5のカバーフィルム4上での固定位置は、表示面1bに第2の位置決め用マーク10が表示された状態で、この第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aとマーク用フィルム5の突部5a先端が重複する位置にされている。
そして、保護フィルム2を表示面1bに貼付した後、ユーザがカバーフィルム4を保護フィルム2から剥がせば、このカバーフィルム4とともにマーク用フィルム5が取り除かれ、これにより、表示面1bとの位置決めを正確に行った状態で保護フィルム2を表示面1bに貼付することができる。
図3(b)に示すように、マーク用フィルム5の突部5a先端と第2の位置決め用マーク10の線分10aとが重複するように保護フィルム2と表示面1bとの位置決めを行うことで、正確な位置決めが行える利点としては、マーク用フィルム5の突部5aは三角形状に先端が尖った形状に形成されており、また、第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aも、上述したように0.1mm〜数mm程度と細く形成されているので、これらを重複するように位置決めすることで精密な位置決めが可能になる。一方、マーク用フィルム5全体は一定の線幅を有する十字形に形成されているので、マーク用フィルム5全体を細幅に形成するよりもその成型の手間、及びマーク用フィルム5のカバーフィルム4への位置決めの手間を簡略化することができる。
また、本実施形態では、マーク用フィルム5が半透明の材質から構成されているので、図3(b)に示すように、電子機器1の表示面1bに第2の位置決め用マーク10を表示した状態で保護フィルム複合体Aをこの表示面1bの上方に配置した状態で、マーク用フィルム5を透かして第2の位置決め用マーク10を視認することができる。通常、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4は透明な材質から構成されるので、マーク用フィルム5を半透明の材質から構成すれば、ユーザはマーク用フィルム5の存在を明確に視認しつつ、第2の位置決め用マーク10も同時に視認することができる。これにより、保護フィルム2と表示面1bとの位置決め精度をより高めることができるとともに、位置決めの手間をより簡略化することができる。
ここで、保護フィルム2と電子機器1の表示面1bとの間に(正確には第1の接着層6と表示面1bとの間に)気泡が生じると、表示面1bの視認性を低下させ、また、見栄えが低下する可能性があるので、保護フィルム2を表示面1bに貼付する際には、これら保護フィルム2と表示面1bとの間にできるだけ気泡を生じさせないことが好ましい。気泡を生じさせない手法の一例として、保護フィルム2の全面を同時に表示面1bに接触させるのではなく、保護フィルム2の一部をまず表示面1bに接触させ、その後、保護フィルム2の接触面積を広くすることで、保護フィルム2と表示面1bとの間に気泡が生じた場合でもこの気泡を辺縁に追い出す手法が挙げられる。
さらに、本実施形態の場合、図3(b)に示すように、電子機器1の表示面1bの中央部に第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aが表示されているので、図5に示すように、ユーザが保護フィルム複合体Aの両方の長辺を保持してその中央部を電子機器1の表示面1bに向けて反らし、この状態で保護フィルム2と表示面1bとの位置決めをマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10とを用いて行う。そして、第2の位置決め用マーク10の線分10aとマーク用フィルム5の突部5a先端とを重複させたままマーク用フィルム5に相当する部分の保護フィルム2を表示面1bに接触させれば、保護フィルム2の中央部分をまず表示面1bに接触させることができ、気泡をより生じさせずに保護フィルム2を貼付することが可能になる。
ここで、本実施形態の保護フィルムの貼付方法が適用される電子機器1の構成には特段の限定はないが、その一例を図8を参照して説明する。
図8は、第1実施形態の保護フィルムの貼付方法が適用される電子機器1の概略構成を示すブロック図である。図8において、電子機器1は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、表示部23、内部ストレージ部24、移動体通信部25、入力部26及び無線LANインタフェース27を備え、CPU20、ROM21、RAM22、表示部23、内部ストレージ部24、移動体通信部25、入力部26、及び無線LANインタフェース27はそれぞれ共通のバスにより接続されている。
CPU20は、ROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM22において展開された後で実行されることで、電子機器1全体の動作制御を行う。ROM21には、上述のファームウェア等のプログラムや、各種設定データが格納されている。RAM22は、電子機器1のワークメモリとして動作し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
表示部23は、液晶パネルとこの液晶パネルを駆動させる液晶ドライバ(いずれも図略)とを備える。液晶パネルは、その表示面1bが電子機器1の表面に露出して設けられている。液晶ドライバは、表示画面を構成するデータがCPU20からこの液晶ドライバに供給されると、液晶パネルの表示面1bに所望の表示画面を表示するようにこの液晶パネルを駆動する。
内部ストレージ部24は本実施形態の電子機器1の記憶部として動作し、内部ストレージと内部ストレージインタフェース(いずれも図示略)とを備える。内部ストレージは、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、電子機器1において用いられるアプリケーションプログラム等、特に上述した、電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得して第2の位置決め用マーク10を描画して形成するアプリケーションソフト11が格納される。内部ストレージインタフェースは、この内部ストレージに対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージは、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェースは、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
アプリケーションソフト11は、CPU20で実行されることにより、このCPU20を、表示部23の表示面1bの画面サイズを取得する画面サイズ取得部と、この画面サイズ取得部が取得した表示面1bの画面サイズに応じて、表示面1bに第2の位置決め用マーク10を描画して形成するマーク描画部として機能させる。
移動体通信部25は、例えばIMT(International Mobile Telecommunication)−2000規格に準拠して、移動体通信網14との間で移動体無線通信を行う。なお、この移動体通信部25が対応する規格には、3G/HSDPA(3rd Generation/High-Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の少なくとも一つが含まれうる。
入力部26は、入力インタフェースとタッチパネルとを備える。タッチパネルは、本実施形態では液晶パネルの表示面1bに重畳されて設けられ、この液晶パネルの表示面1bと略同一の大きさを有する。ユーザによりタッチパネルの表面がタッチされ、すなわち、タッチパネルの表面上の特定位置がユーザにより触れられたら、タッチパネルの表面上の特定位置が2次元の座標位置として検出され、この座標位置は入力インタフェースを介して出力される。
無線LANインタフェース27は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11規格に準拠して、他の無線LAN装置と無線通信を行う。この無線LANインタフェース27は、電子機器1を無線LANステーションとして動作させ、インフラストラクチャーモードで他の無線LAN装置との間の無線通信を行う。他の無線LAN装置としては、例えばアクセスポイント16が挙げられる。
次に、図9のフローチャートを参照して、本実施形態による第2の位置決め用マーク10の描画手順について説明する。
図9に示すフローチャートは、アプリケーションソフト11の起動とともに開始する。まず、ステップS1では、画面サイズ取得部が、電子機器1の表示部23の表示面1bの解像度や画素密度といった表示面1bの情報を取得する。情報取得の具体的手法については既に説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。次いで、ステップS2では、マーク描画部が、第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aの幅を算出する。ここでは、線分10aの幅は1ピクセルとする。
次いで、ステップS3では、ステップS2で算出した線分10aの幅がユーザに視認可能であるか否かが判定され、ユーザに視認可能であると判定された場合(ステップS3においてYES)、プログラムはステップS5に移行し、ユーザに視認可能ではないと判定された場合(ステップS3においてNO)プログラムはステップS4に移行する。ステップS4では、ステップS1で取得した表示面1bの情報を参考にして、ユーザが視認可能な線分10aの幅を再度算出する。
そして、ステップS5では、マーク描画部が、ステップS1で取得した表示部の情報に基づいて、表示部に第2の位置決め用マーク10を描画して形成する。第2の位置決め用マーク10の具体的な描画手法についても既に説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。
(第1実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得し、この表示面1bの画面サイズに応じて、第1の位置決め用マークであるマーク用フィルム5に対応する第2の位置決め用マーク10を描画して表示し、この第2の位置決め用マーク10とマーク用フィルム5(第1の位置決め用マーク)とを用いて保護フィルム2の位置決めを行っているので、表示部23が第2の位置決め用マーク10を表示面1bに表示した際に、この第2の位置決め用マーク10を所望の大きさに表示する可能性が高くなる。これにより、電子機器1の表示面1bに貼付される保護フィルム2の位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことが可能になる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、電子機器1の記憶部(内部ストレージ部24)に格納されたアプリケーションソフト11が第2の位置決め用マーク10を表示面1bに描画して形成していた。しかしながら、第2の位置決め用マーク10を表示面1bに形成する手法は上述の第1実施形態に限定されない。
一例として、第2の位置決め用マーク10が形成された位置決め用画像データを予め用意して、この位置決め用画像データを表示部23が表示することにより、第2の位置決め用マーク10を表示面1bに形成する手法が挙げられる。好ましくは、第2の位置決め用マーク10は、電子機器1の表示部のアスペクト比(例えば表示面1bの長辺と短辺との比)に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像データに形成されており、この位置決め用画像データを電子機器1の表示部を用いて表示させることで、その表示面1bに表示される。好ましくは、第2の位置決め用マーク10は、電子機器1の表示部の解像度に略等しい解像度を有する位置決め用画像データに形成されている。
位置決め用画像データは電子機器1の表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有し、好ましくは、位置決め用画像データは電子機器1の表示部の解像度に略等しい解像度を有するので、電子機器1の画像表示用アプリケーションソフト等がこの位置決め用画像データを拡大、縮小表示等をせずにそのまま表示すれば、タッチパネルの検出動作により第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等される可能性は低い。従って、第2の位置決め用マーク10は電子機器1の表示面1bに所望の大きさに表示される可能性が高くなる。
一例として、電子機器1のOSがAndroidであった場合、画像表示のためのイメージビュー(ImageView)クラスにおいてscaleTypeの属性がfitStart、fitCenter、fitEndのいずれの場合でも、位置決め用画像データのアスペクト比が表示面1bのアスペクト比に略等しければ、位置決め用画像データ全体が表示面1bの全体に表示される。上述のような属性設定は、画像表示用アプリケーションソフト等において常用されていると考えられるので、第2の位置決め用マーク10は電子機器1の表示面1bに所望の大きさに表示される可能性が高くなる。
なお、位置決め用画像データの形式(フォーマット)は周知のものが好適に適用可能であり、BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)形式、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、GIF(Graphic Interchange Format)形式等、その形式に特段の限定はない。また、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式等の動画データ、あるいは、複数の画像を一定時間毎に順次表示することで擬似的なアニメーション効果が得られる、例えばアニメーションGIFのような静止画データの一群を用いて、例えば保護フィルム2を貼付する方法を解説した後に、第2の位置決め用マーク10を連続的に表示する手法も好適に採用可能である。
このような第2の位置決め用マーク10が形成された位置決め用画像データは、上述した第1実施形態と同様に、インターネット12上に設置された外部サーバ13内に格納され、電子機器1の表示面1bに保護フィルム2を貼付するに先立って、電子機器1がこの外部サーバ13にアクセスし、電子機器1が移動体通信機能を有する場合は移動体通信網14を経由して、また、電子機器1が無線LAN(Local Area Network)機能を有する場合はルータ15及びアクセスポイント(AP)16を経由して、電子機器1の内部ストレージ部24に予め格納される(図7参照)。
電子機器1が外部サーバ13にアクセスする手法も周知手法が適宜採用可能であるが、一例として、外部サーバ13における位置決め用画像データの格納場所にアクセスするための情報であるURL(Uniform Resource Locator)を示す文字列を、保護フィルム複合体Aを格納するパッケージに表示し、あるいは、保護フィルム2の貼付方法を説明するための取扱説明書に表示し、ユーザがWebブラウザ等を起動してこの文字列を入力することでアクセスする手法が挙げられる。あるいは、上述したパッケージや取扱説明書に、URLを示す文字列の情報が格納されたQRコード(登録商標)等のバーコードを表示し、このバーコードを電子機器1のカメラで撮像してアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスする手法も挙げられる。このQRコード等のバーコードはマーク用フィルム5に一体化してもよい。バーコードをマーク用フィルム5に一体化すると、上述した製造工程においてマーク用フィルム5とバーコードを同時に形成することができて、これらマーク用フィルム5とバーコードとの対応を確実に行うことができ、また、製造ラインにおいてこのバーコードを読み取ってマーク用フィルム5との対応を容易に確認することができ、また、保護フィルム複合体Aのパッケージを簡略化することができ、さらに、ユーザも簡易に情報入手をすることができる。さらには、上述した情報が格納されたNFC(Near Field Communication)タグ等のICタグを保護フィルム複合体Aに同梱し、このICタグを電子機器1のアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスしてもよい。
また、位置決め用画像データを電子機器1の内部ストレージ部24に格納する手法は、上述した、位置決め用画像データが格納された外部サーバ13から取得する手法に限定されず、他の周知手法が好適に適用可能である。一例として、位置決め用画像データが格納されたメモリーカード、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置を電子機器1に接続し、この外部記憶装置から位置決め用画像データを取得してもよい。さらに、位置決め用画像データが印刷されたフィルム、台紙等を保護フィルム複合体Aのパッケージに同梱し、あるいは、位置決め用画像データを保護フィルム複合体Aのパッケージそのものに印刷し、印刷された位置決め用画像データを電子機器1のカメラで撮像してアプリケーションソフト等により適宜画像補正(台形補正、サイズ変更、ネガ/ポジ反転等)を行った上で、位置決め用画像データとして電子機器1の内部ストレージ部24に格納してもよい。
そして、保護フィルム2の貼付作業の際に、電子機器1の表示部を用いてこの位置決め用画像データを表示することで、表示面1bに第2の位置決め用マーク10を表示させる。位置決め用画像データの表示方法は周知手法が適宜採用可能であるが、好ましくは、保護フィルム2を貼付する際にユーザが電子機器1の表示面1bを(間接的にでも)タッチすることでタッチパネルがタッチ位置を検出しても、第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等されない手法が採用される。
上述のように、位置決め用画像データは電子機器1の表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有し、好ましくは、位置決め用画像データは電子機器1の表示部の解像度に略等しい解像度を有するので、電子機器1の画像表示用アプリケーションソフト等がこの位置決め用画像データを拡大、縮小表示等をせずにそのまま表示すれば、タッチパネルの検出動作により第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等される可能性は低い。しかしながら、上述の外部サーバ13に、位置決め用画像データを表示面1bに表示している際に、タッチパネルのタッチ位置検出があってもこれを表示面1bでの表示に反映させない(タッチパネルからのタッチ位置検出に基づく表示動作変更指示を無視する)アプリケーションソフトを格納しておき、位置決め用画像データとともにこのアプリケーションソフトを取得して電子機器1の記憶部に格納し、保護フィルム2の貼付動作に先立ってこのアプリケーションソフトを起動して位置決め用画像データを表示してもよい。
(第2実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、電子機器1の表示面1bに、この電子機器1の表示部23のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像データを用いて第2の位置決め用マーク10を表示し、この第2の位置決め用マーク10とマーク用フィルム5(第1の位置決め用マーク)とを用いて保護フィルム2の位置決めを行っているので、表示部23が第2の位置決め用マーク10を表示面1bに表示した際に、この第2の位置決め用マーク10を所望の大きさに表示する可能性が高くなる。これにより、電子機器1の表示面1bに貼付される保護フィルム2の位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことが可能になる。
(変形例)
なお、本発明の保護フィルムの貼付方法等は、その細部が上述の第1実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、上述の第1実施形態では、タッチパネル(入力部26)等を備える電子機器1に本発明の保護フィルムの貼付方法を適用したが、本発明の保護フィルムの貼付方法が適用される電子機器は、上述した第1実施形態における電子機器に限定されず、表示面を有する電子機器であれば周知のものが好適に適用される。例えば、タッチパネル等のタッチデバイスを備えない電子機器にも適用可能であり、この場合、上述した、保護フィルム貼付時におけるタッチパネルの無効化動作について考慮する必要がなくなる。また、移動体通信部25、無線LANインタフェース27等を備えない電子機器にも本発明の保護フィルムの貼付方法が好適に適用される。
また、上述の第1実施形態では、表示面1bが平坦面である電子機器1について主に説明したが、表示面1bが平坦面ではない、すなわち、表示面1bが曲面である電子機器1にも好適に適用可能である。ここにいう表示面1bが曲面とは、電子機器1の表示部23を構成する液晶パネルが湾曲している場合と、液晶パネルは平坦面であるがその上面に湾曲したカバーパネルが設けられている場合との両方を含む。
このような、表示面1bが曲面である電子機器1に保護フィルム2を貼付する場合、上述のように保護フィルム2の中央部分からまず表示面1bに接触させる利点がさらに高まる。すなわち、表示面1bが曲面である場合、視認性や操作性の観点から、表示面1bの中央部の曲率が小さく、周縁部の曲率が大きい構成が採用されることが多い。仮に、保護フィルム2を表示面1bの周縁部から貼付する手法を採用した場合、曲率が大きい箇所において位置決めを行う必要があり、位置決めの手間がかかるとともに、位置決めの精度を向上させることが困難である。一方、上述した第1実施形態のように、保護フィルム2を表示面1bの中央部分で位置決めしてこの中央部分から保護フィルム2を表示面1bに接触させれば、位置決めの手間の簡略化及び位置決めの精度向上をより図ることができる、という利点がある。
また、マーク用フィルム5の形状は、第1実施形態に示した、突部5aの先端が尖った十字形に限定されず、第2の位置決め用マーク10の形状に応じて適切な形状が選択可能である。
一例として、図4に示すように、マーク用フィルム5を、同様に先端が尖った突部5aを有する菱形(斜方形)に形成してもよい。また、マーク用フィルム5により構成される第1の位置決め用マークは、上述の第1実施形態のような図形に限定されず、文字、ロゴ、模様等でもよい。文字やロゴにより第1の位置決め用マークを構成すると、保護フィルム2が適用される機種名や保護フィルム2の製造メーカーを明瞭に表示することができる。また、保護フィルム2の表裏をユーザが容易に確認でき、保護フィルム複合体Aに通常設けられている表裏確認用ガイドシールを省略できるという利点もある。さらに、上述した第2の位置決め用マーク10が表示された位置決め用画像データを取得するためのURL等を文字列で表示したものを第1の位置決め用マークとしてもよい。
さらに、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を組み合わせると特定の図形、画像、文字、ロゴ等を構成してもよい。このようなマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10の一例として、図10(a)、(b)に示すように、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10をネガとポジとの関係に形成するような例が挙げられる。図10に示す例では、所定の文字列(図示例では「NG」)をポジ形式で表示した形状にマーク用フィルム5を形成し(図10(b)参照)、一方、マーク用フィルム5が表示する文字列と同じ文字列をネガ形式で表示した形状に第2の位置決め用マーク10を形成している(図10(a)参照)。なお、図10では、第2の位置決め用マーク10のうち黒色で表示すべきところをハッチングにより示している。
これらマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を用いて、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行われた場合、図10(c)に示すように文字列が消え、一方、図10(d)に示すように、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えない場合は、文字列が表示されたままになるので、この文字列が消えるように保護フィルム2の位置決めを行えば、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えたことをユーザが明確に知ることができる。
なお、図10に示すようなネガ/ポジ形式でマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を構成した場合、マーク用フィルム5をネガ形式またはポジ形式のいずれで形成してもよいが、上述した第1実施形態のように、保護フィルム複合体Aをハーフカット技術により製造する場合、ハーフカット工程後に剥がすべきフィルムF4が周辺部にあれば機械作業等により容易に剥がせるものの、剥がすべきフィルムF4が中央部にあると手作業により剥がす必要があるので、ハーフカット技術を用いて保護フィルム複合体Aを製造する場合は、マーク用フィルム5をポジ形式で構成することが好ましい。
あるいは、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を同一形状の白黒のチェッカーボード模様(市松模様)にし、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行われた場合、これらマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10の模様が消えて全面黒く表示されるようにしてもよい。
あるいは、図11(a)、(b)に示すように、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10により一つの図形等を形成してもよい。図11に示す例では、マーク用フィルム5を、2つの線分5bを中央で交差して全体として十字形に形成し(図11(b)参照)、一方、第2の位置決め用マーク10を、この線分5bを外方に延ばした位置に設けた4つの線分10bにより第2の位置決め用マーク10を構成している(図11(a)参照)。
これらマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を用いて、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行われた場合、図11(c)に示すように十字形の図形が一体に形成され、一方、図11(d)に示すように、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えない場合は、マーク用フィルム5により構成される第1の位置決め用マークと第2の位置決め用マーク10とが別々の図形として表示されるので、十字形の図形が一体に形成されるように保護フィルム2の位置決めを行えば、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えたことをユーザが明確に知ることができる。
A 保護フィルム複合体
1 電子機器
1a 本体
1b 表示面
2 保護フィルム
3 剥離フィルム
4 カバーフィルム
5 マーク用フィルム
5a 突部
5b、10a、10b 線分
6 第1の接着層
7 第2の接着層
8 第3の接着層
10 第2の位置決め用マーク
11 アプリケーションソフト
20 CPU
23 表示部
24 内部ストレージ部
26 入力部

本発明は、電子機器の画像が表示される表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、及びプログラムに関する。
スマートフォン、タブレット端末に代表される電子機器において、画像が表示される表示面はガラス等の透明でかつ一定の強度及び硬度を有する材質で保護されている。しかしながら、この表示面に生じる引っかき傷から表示面を保護し、さらには表示面での反射を一定の割合で抑制する等の目的で、この表示面に貼付する保護フィルムと呼ばれるフィルムが提供されている(例えば非特許文献1参照)。
電子機器及びその表示面は機種、型式毎に所定形状を有し、また、電子機器によっては表示面と同一面に操作ボタン、マイクやスピーカ用の切欠が設けられ、これら操作ボタン等の配置位置も機種、型式毎に異なることがあるので、上述した保護フィルムは電子機器の機種、型式に応じて所定形状に形成されていることが多い。また、保護フィルムは電子機器販売時には貼付されない状態で提供されることが多い。従って、電子機器のユーザは、電子機器使用時、あるいは保護フィルムの貼り替え時に、電子機器及びその表示面の形状に合わせて保護フィルムを位置決めした後、この保護フィルムを表示面に貼付する作業を行う。これら保護フィルム位置決めから貼付に至る作業は、電子機器及び保護フィルムの形状が個々に異なることもあり、電子機器のユーザが個別に手作業で行っていた。
しかしながら、電子機器及びその表示面の形状に合わせて精度良く保護フィルムを位置決めして貼付する作業には手間及び時間がかかるという問題があった。そこで、保護フィルムと電子機器の表示面とに対応するガイドマークをそれぞれ表示し、これらガイドマークが一致するように保護シートを位置決めする技術が提案されている(特許文献1参照)。
なお、本明細書において、「フィルム」と「シート」とは同義に用いる。
特開2013−161308号公報
「光沢?反射防止?フィルムの基本 - スマホの学校」[平成26年3月26日検索]、インターネット<URL: http://buffalo.jp/products/pickup/supply/smapho_school/article3.html>
上述した従来の保護シートの位置決め技術では、電子機器の表示面に表示するガイドマークが表示されるガイドコンテンツはインターネット上等に格納され、保護シートの取扱説明書に記載されたURL(Uniform Resource Locator)やQRコード(登録商標)にアクセスすることでガイドマークが電子機器の表示面に表示されていた。かかる構成の場合、電子機器はインターネット上のコンテンツを表示する手段としてWebブラウザを搭載していることが多いので、このWebブラウザによって上述のガイドコンテンツを閲覧し、ガイドマークを表示することが多いと考えられる。
しかしながら、市販されている電子機器は様々なアスペクト比(表示面の長辺と短辺との比)や解像度を有する表示面を有しているものの、一般的なWebブラウザは、コンテンツのレイアウト、画素数等を考慮し、さらに、電子機器の表示面のアスペクト比や解像度(特に短辺方向の解像度)を考慮して実際に表示するコンテンツの大きさ(元のコンテンツに対する表示倍率)を決定しているので、ガイドコンテンツが電子機器の表示面のアスペクト比や解像度を考慮して作成されていない場合、位置決めに適切な倍率でガイドマークが表示されない可能性がある。加えて、表示面にタッチパネルを備えた電子機器の場合、ユーザが不用意にタッチパネルを操作する(例えば、いわゆるピンチイン、ピンチアウト動作など)と、Webブラウザがこの操作を解釈してコンテンツの表示倍率を変更してしまうことがある。この場合、仮にガイドコンテンツが電子機器の表示面のアスペクト比や解像度を考慮して作成されていた場合でも、やはり位置決めに適切な倍率でガイドマークが表示されない可能性がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことの可能な保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、及びプログラムを提供することにある。
本発明は、表示面へのタッチ動作が検出可能な電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法に適用される。そして、第2の位置決め用マークを、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で電子機器の表示面に描画して表示し、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設けるとともに、このカバーフィルムに、保護フィルムが表示面に適切に位置決めされた状態で、表示面に表示される第2の位置決め用マークと重複するような位置に第1の位置決め用マークを表示し、これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて保護フィルムの表示面上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを表示面上に貼付することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で、第2の位置決め用マークを電子機器の表示面に描画して表示し、第2の位置決め用マークと第1の位置決め用マークとを用いて保護フィルムの位置決めを行っているので、第2の位置決め用マークを表示面に表示した際に、この第2の位置決め用マークを所望の大きさに表示する可能性が高くなる。
また、本発明は、表示面へのタッチ動作が検出可能な電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決めシステムに適用される。そして、電子機器の表示面に、第2の位置決め用マークを、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で描画して表示し、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムに、保護フィルムが表示面に適切に位置決めされた状態で、表示面に表示される第2の位置決め用マークと重複するような位置に第1の位置決め用マークを表示することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、第2の位置決め用マークを、表示面のサイズに応じて描画して表示することが好ましい。また、第2の位置決め用マークに線分を設け、この線分を、表示面の長辺または短辺の長さの略中央に描画することが好ましい。この際、第2の位置決め用マークを構成する線分の幅は、少なくとも0.1mmであることが好ましい。あるいは、表示面に表示される画像を複数の画素からなるものとした場合、第2の位置決め用マークを構成する線分の幅を、奇数個の画素からなるものとすることが好ましい。さらに、第1の位置決め用フィルムは、保護フィルム及びカバーフィルムの透明度より低い透明度を有することが好ましい。さらに、第1の位置決め用マークを、カバーフィルムの保護フィルムに貼付される面と反対側の面に設けたマーク用フィルムを所定形状に形成して構成することが好ましい。
さらに、第2の位置決め用マークに複数の線分を設け、第1の位置決め用マークに、線分にその頂点が重なるように形成された複数の突部を設けることが好ましい。あるいは、第1の位置決め用マークが所定の図形の一部を構成するとともに、第2の位置決め用マークがこの図形の残りの部分を構成することが好ましい。
また、本発明は、表示面へのタッチ動作が検出可能な電子機器の前記表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法に適用される。そして、第2の位置決め用マークが形成された位置決め用画像を、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で電子機器の表示面に表示し、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設けるとともに、このカバーフィルムに、保護フィルムが表示面に適切に位置決めされた状態で、表示面に表示される第2の位置決め用マークと重複するような位置に第1の位置決め用マークを表示し、これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて保護フィルムの表示面上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを表示面上に貼付することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
また、本発明は、表示面へのタッチ動作が検出可能な電子機器の前記表示面に貼付される保護フィルムの位置決めシステムに適用される。そして、第2の位置決め用マークが形成された位置決め用画像を、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で電子機器の表示面に表示し、保護フィルムの、表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムに、保護フィルムが表示面に適切に位置決めされた状態で、表示面に表示される第2の位置決め用マークと重複するような位置に第1の位置決め用マークを表示することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、位置決め用画像は、表示面のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有することが好ましい。また、位置決め用画像の解像度を、表示部の解像度に略等しい解像度にすることが好ましい。
また、本発明は、表示面へのタッチ動作が検出可能なコンピュータにより実行されるプログラムに適用される。そして、このプログラムがコンピュータにより実行されると、このコンピュータを、表示面上の位置決めを行って保護フィルムがこの表示面上に貼付される際に、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で、第2の位置決め用マークを表示面に描画して表示するマーク描画部として機能させることにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、プログラムは、コンピュータを、表示面の画面サイズに関する情報を取得する画面サイズ取得部としても機能させ、さらに、マーク描画部を、画面サイズ取得部が取得した表示面の画面サイズに関する情報に基づいて、第2の位置決め用マークを描画して表示するように機能させることが好ましい。また、プログラムは、マーク描画部を、画面サイズ取得部が取得した表示面の画面サイズに関する情報に基づいて、第2の位置決め用マークを構成する線分の幅を算出し、算出した線分の幅がユーザに視認可能であると判断したら第2の位置決め用マークを描画して表示するように機能させることが好ましい。
さらに、本発明は、表示面へのタッチ動作が検出可能なコンピュータにより実行されるプログラムに適用される。そして、このプログラムがコンピュータにより実行されると、このコンピュータを、表示面上の位置決めを行って保護フィルムがこの表示面上に貼付される際に、第2の位置決め用マークが形成された位置決め用画像を、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で表示面に表示するマーク描画部として機能させることにより上述した課題の少なくとも一つを解決している。
本発明によれば、第2の位置決め用マークを、表示面へのタッチ動作が検出されても変形されない状態で電子機器の表示面に描画して表示し、第2の位置決め用マークと第1の位置決め用マークとを用いて保護フィルムの位置決めを行っているので、第2の位置決め用マークを表示面に表示した際に、この第2の位置決め用マークを所望の大きさに表示する可能性が高くなる。これにより、電子機器の表示面に貼付される保護フィルムの位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことの可能な保護フィルムの貼付方法、保護フィルムの位置決めシステム、及びプログラムを実現することができる。
本発明の第1実施形態である保護フィルムの貼付方法を説明するための斜視図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法に適用される保護フィルム複合体を示す側面図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法の一例を説明するための平面図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法の他の例を説明するための平面図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法のまた他の例を説明するための側面図である。 第1実施形態の保護フィルム複合体の製造方法の一例を説明するための図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法が適用される位置決めシステムの一例の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の保護フィルムが貼付される電子機器の一例の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の保護フィルムの貼付方法における線分の描画手順の一例を示すフローチャートである。 本発明である保護フィルムの貼付方法の変形例の一例を説明するための平面図である。 本発明である保護フィルムの貼付方法の変形例の他の例を説明するための平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の保護フィルムの貼付方法の実施形態について説明する。なお、図面内に記載されている保護フィルム、接着層等の厚みは、説明の便宜上誇張して記載されており、実際の寸法を反映した縮尺ではない。また、図面内において単層で表示されているフィルム等は、実際には複数のフィルム等が重畳されて構成されることがある。すなわち、図面内の表示は機能的なものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である保護フィルムの貼付方法を説明するための斜視図である。図1において、1は保護フィルムが貼付される電子機器である。この電子機器1は、スマートフォン、タブレット端末に代表されるものであり、外形視板状の本体1aの一面(図1において上面)に、表示画面が表示される表示部(図1において図示略)を備える。この表示部は、電子機器1から露出する略矩形状の表示面1bを備える。この表示面1bはガラス、硬質プラスチック等からなる透明の材質で構成されている。また、電子機器1は、この表示面1bをユーザが手指等でタッチした場合に、この表示面1b上のタッチ位置を検出するタッチパネル(図1において図示略)を備えている。
電子機器1の表示面1bには、この表示面1bを保護するための保護フィルム2が貼付される。この保護フィルム2には、図2に詳細を示すように、表示面1bに貼付される側(図1及び図2において下側)に、表示面1bに保護フィルム2を貼付するための第1の接着層6が設けられるとともに、この第1の接着層6を保護するための剥離フィルム3が設けられている。なお、以下の実施形態において、表示面1bが設けられている側を電子機器1の上側として説明し、保護フィルム2等における上下は、表示面1bに近い側を下側として統一して説明を行う。
また、保護フィルム2の表示面1bに貼付される側と反対側(図1及び図2において上側)に、保護フィルム2のユーザがタッチする面であるこの反対側の面を保護するためのカバーフィルム4が設けられる。カバーフィルム4には、このカバーフィルム4を保護フィルム2に固定するための第2の接着層7が設けられている。
そして、カバーフィルム4には、保護フィルム2に固定される側と反対側(図1及び図2において上側)に、保護フィルム2を電子機器1の表示面1bに貼付する際の位置決めに用いられるマーク用フィルム5が設けられている。このマーク用フィルム5には、このマーク用フィルム5をカバーフィルム4に固定するための第3の接着層8が設けられている。
保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4は、図1に示すように、電子機器1の表示面1bに対応した外形が略矩形状に形成されている。より詳細には、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4は、表示面1bの外縁と等しいかやや小さい形状に形成され、あるいは、電子機器1の表示面1b側の面(図1において上面)が表示面1bと一体化された平坦面に形成されている場合は、この面の外縁と等しいかやや小さい形状に形成されている。なお、図1では、電子機器1に設けられることがある操作ボタンやマイク、スピーカ用の切欠の図示を省略しているが、これら操作ボタン等が電子機器1に設けられる場合、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4にもこれら操作ボタン等に対応する位置に切欠が設けられることがある。
一方、マーク用フィルム5は、図1に示すように、一定の線幅を有する線分が中央で交差した、いわゆる十字形に形成され、その端部が、先端が尖った三角形状の突部5a(図3参照)に形成されている。マーク用フィルム5は、後述する保護フィルム2の表示面1bへの貼付作業時に、この保護フィルム2の位置決めに用いられる第1の位置決め用マークとして作用する。このマーク用フィルム5は半透明の材質から構成されている。マーク用フィルム5の形状及びカバーフィルム4上の固定位置の詳細については後述する。
保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5、さらには第1〜第3の接着層6〜8は、既存の保護フィルム等として用いられている周知のフィルム、接着層が好適に適用可能である。一例として、保護フィルム2は厚み125μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)からなり、剥離フィルム3は厚さ50〜75μmのPETからなり、カバーフィルム4も厚さ50〜75μmのPETからなり、さらに、マーク用フィルム5は厚さ65〜75μmのポリエチレンからなる。
ここで、保護フィルム2には、表示面1bに貼付された状態で、指紋付着防止、ユーザの指のすべりを良くする、表示面1bに表示された画像の見栄えを良くする等の目的で、加工が適宜施されてもよい。
剥離フィルム3は、後述するように、保護フィルム2を電子機器1の表示面1bに貼付する際にこの保護フィルム2から剥がされるので、この剥離フィルム3には、保護フィルム2から剥がされる際に保護フィルム2が帯電することを防止するための加工が施されてもよい。同様に、保護フィルム2から剥離フィルム3を剥がす際の剥離性を高めるための加工が剥離フィルム3に施されてもよい。
また、第1の接着層6は厚さ50μmとされ、第2の接着層7は7μm、第3の接着層8も7μmとされる。第1の接着層6は、保護フィルム2が表示面1bに貼付された後に、気泡や埃を除去する等の目的で少なくとも保護フィルム2の一部が剥がされ、さらに再度保護フィルム2が表示面1bに貼付されることを考慮して、再剥離性・粘着性が良好となる材質が選定され、あるいは所定の加工が施されてもよい。また、後述のように、マーク用フィルム5は保護フィルム2の位置決め用に用いられるのみであり、最終的にはカバーフィルム4とともに保護フィルム2から剥がされてしまうので、ポリエチレンの粘着性を利用して、第3の接着層8を省略してもよい。
そして、これら保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5は、ユーザに提供される際に、図2に示すように第1〜第3の接着層6〜8により互いに固定された状態で提供される。以下、図2に示すように互いに固定された状態の保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5、さらには第1〜第3の接着層6〜8を、保護フィルム複合体Aと称する。
このような保護フィルム複合体Aの製造方法の概略を、図6を参照して説明する。
保護フィルム2、剥離フィルム3、カバーフィルム4及びマーク用フィルム5を構成するフィルムF1〜F4の所定面に接着剤が塗布されることで第1〜第3の接着層6〜8が形成され、次いで、保護フィルム2と剥離フィルム3とを構成するフィルムF1、F2が第1の接着層6により一体化された状態で巻回されたロール体、及び、カバーフィルム4を構成するフィルムF3に第2の接着層7が形成された状態で巻回されたロール体とマーク用フィルム5を構成するフィルムF4に第3の接着層8が形成された状態で巻回されたロール体とがカッターに供給される。
これらロール体から供給されるフィルムF1〜F4は、カッターの直前またはカッター内において保護フィルム複合体Aを形成する順に重ね合わされた後、カッター等により所望の形状に打ち抜かれて保護フィルム複合体Aが製造される。
この際、マーク用フィルム5となるフィルムF4は、このフィルムF4を打ち抜くが、その下に位置するカバーフィルム4となるフィルムF3は打ち抜かない、好ましくはカッターの刃先がフィルムF3の表面に接触する程度の長さに調整されたカッターにより打ち抜かれ、所定形状に打ち抜かれる。このような切断技術は、いわゆるハーフカット技術として公知であるので、ここではこれ以上の詳細な説明を省略する。このハーフカット技術を実現するために、上述したようにカッターの刃先長さの調整が行われるとともに、カバーフィルム4の厚さが、カッターの刃によりマーク用フィルム5が打ち抜かれてもこの刃がカバーフィルム4まで打ち抜かないように、保護フィルム2を保護するための目的のフィルムよりも厚みがあるフィルムがカバーフィルム4として選定されている。
これにより、マーク用フィルム5と保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4との間の位置決めを正確に保ちつつ、製造工程の簡略化を図れる保護フィルム複合体Aの製造方法を実現することができる。すなわち、例えばマーク用フィルム5を別工程で打ち抜き、これを、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4が一体化したものに位置決めして貼付することで本実施形態の保護フィルム複合体Aを製造する場合、マーク用フィルム5の位置決めに時間がかかるとともに、位置決めの精度を高めるための手間が必要となる。本実施形態の製造方法によれば、マーク用フィルム5の位置決め精度を高めつつ、製造工程の簡略化、ひいては高速化を図ることができる。
ここで、本実施形態では、マーク用フィルム5の端部が、先端が尖った三角形状の突部5a(図3参照)に形成されているので、上述したハーフカット工程の後にカットされたマーク用フィルム5以外のフィルムF4を保護フィルム複合体Aから剥がす際に、鋭角部分からフィルムF4を剥がすことになるので、保護フィルム複合体Aに残すべきマーク用フィルム5が誤ってカバーフィルム4から剥がされてしまう事態を防止することができる。
このような保護フィルム複合体Aを用いて保護フィルム2を電子機器1の表示面1bに貼付するには、まず、図3(a)に示すように、電子機器1の表示面1bに、マーク用フィルム5の形状に対応する第2の位置決め用マーク10を表示させる。
第2の位置決め用マーク10は、図3(a)に示すように、電子機器1の表示面1bの長辺方向及び短辺方向にそれぞれ延びる線分10aが交差してなる、いわゆる十字状に形成されている。より詳細には、第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aは、電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得し、この取得した画面サイズに応じて、電子機器1の表示面1bに描画して形成されている。好ましくは、電子機器1の表示面1bが図1等に示すように矩形状である場合、この表示面1bの長辺及び短辺の長さを取得し、表示面1bのこれら長辺及び短辺の略中央、より好ましくは中央に線分10aが描画されることで第2の位置決め用マーク10が形成されている。
電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得する手法は周知のものから適宜選択されればよいが、一例として、表示面1bの解像度(表示面1bの長辺×短辺の画素数)及びdpi(dot per inch)等で表される画素密度を取得し、これら解像度及び画素密度から表示面1bの長辺及び短辺の長さを算出する手法が挙げられる。これら解像度及び画素密度は、電子機器1のOS(Operating System)がAndroid(登録商標)である場合、DisplayMetricsオブジェクトのフィールドとして取得可能である。また、電子機器1のOSがiOSである場合、ppi(point per inch)とデバイス・ピクセル比(dpi:device pixel ratio)により電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得することができる。
あるいは、電子機器1のOSがiOSである場合、標準となる表示面1bの画面サイズがポイントにより定義されているので、表示面1bのこれら長辺及び短辺の略中央、より好ましくは中央に対応するポイントの位置に線分10aが描画されて形成される。また、電子機器1のOS(Operating System)がAndroid(登録商標)である場合、画素密度に依存しないピクセル(DIP:Density-independent Pixels)値を用いて、表示面1bのこれら長辺及び短辺の略中央、より好ましくは中央に対応するポイントの位置に線分10aが描画されて形成されうる。
第2の位置決め用マーク10及びこれを構成する線分10aは、保護フィルム2の表示面1bへの位置決め精度を高める観点、及び、ユーザの視認度を高める観点から、最小で0.1mm程度、最大で数mm程度の太さに形成されることが好ましい。この第2の位置決め用マーク10及びこれを構成する線分10aは、電子機器1の表示面1b上でのピクセル(画素)数に換算すると、1ドット以上の奇数個のピクセルであればよい。奇数個のピクセルであると、中央のピクセルを表示面1bの中央に位置させることができ、位置決め精度の向上にさらに寄与することができる。
このような電子機器1の表示面1bの画面サイズ取得動作及び第2の位置決め用マーク10の描画動作は、好ましくは、電子機器1が備える記憶部に格納されたアプリケーションソフト11等により行われる。このようなアプリケーションソフト11等は、一例として、図7に示すように、インターネット12上に設置された外部サーバ13内に格納され、電子機器1の表示面1bに保護フィルム2を貼付するに先立って、電子機器1がこの外部サーバ13にアクセスし、電子機器1が移動体通信機能を有する場合は移動体通信網14を経由して、また、電子機器1が無線LAN(Local Area Network)機能を有する場合はルータ15及びアクセスポイント(AP)16を経由して、電子機器1の図略の記憶部に予め格納される。
電子機器1が外部サーバ13にアクセスする手法も周知手法が適宜採用可能であるが、一例として、外部サーバ13における位置決め用画像データの格納場所にアクセスするための情報であるURL(Uniform Resource Locator)を示す文字列を、保護フィルム複合体Aを格納するパッケージに表示し、あるいは、保護フィルム2の貼付方法を説明するための取扱説明書に表示し、ユーザがWebブラウザ等を起動してこの文字列を入力することでアクセスする手法が挙げられる。あるいは、上述したパッケージや取扱説明書に、URLを示す文字列の情報が格納されたQRコード(登録商標)等のバーコードを表示し、このバーコードを電子機器1のカメラで撮像してアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスする手法も挙げられる。このQRコード等のバーコードはマーク用フィルム5に一体化してもよい。バーコードをマーク用フィルム5に一体化すると、上述した製造工程においてマーク用フィルム5とバーコードを同時に形成することができて、これらマーク用フィルム5とバーコードとの対応を確実に行うことができ、また、製造ラインにおいてこのバーコードを読み取ってマーク用フィルム5との対応を容易に確認することができ、また、保護フィルム複合体Aのパッケージを簡略化することができ、さらに、ユーザも簡易に情報入手をすることができる。さらには、上述した情報が格納されたNFC(Near Field Communication)タグ等のICタグを保護フィルム複合体Aに同梱し、このICタグを電子機器1のアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスしてもよい。
また、アプリケーションソフト11等を電子機器1の記憶部内に格納する手法は、上述した、アプリケーションソフト11等が格納された外部サーバ13から取得する手法に限定されず、他の周知手法が好適に適用可能である。一例として、アプリケーションソフト11等が格納されたメモリーカード、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置を電子機器1に接続し、この外部記憶装置からアプリケーションソフト11等を取得してもよい。
そして、保護フィルム2の貼付作業の際に、電子機器1の表示面1bに第2の位置決め用マーク10を表示させる。第2の位置決め用マーク10の表示方法は周知手法が適宜採用可能であるが、好ましくは、保護フィルム2を貼付する際にユーザが電子機器1の表示面1bを(間接的にでも)タッチすることでタッチパネルがタッチ位置を検出しても、第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等されない手法が採用される。
タッチ動作を検出しても、第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等されない手法の一例として、上述のアプリケーションソフト11等において、第2の位置決め用マーク10描画、表示時にユーザのタッチ動作(タッチイベント)を一時的に無効化する命令を実行化する手法が挙げられる。この際、表示面1bの全ての領域におけるタッチ動作を無効化する必要はなく、少なくともマーク用フィルム5が重畳される範囲におけるタッチ動作を無効化すれば足りる。一例として、上述した第2の位置決め用マーク10に加えて、タッチ動作無効領域を示す矩形状の画像を表示し、この画像内におけるタッチ動作を無効化するような手法が挙げられる。あるいは、少なくとも第2の位置決め用マーク10が表示された領域をタッチ動作無効領域にすればよい。このように、全ての領域についてタッチ動作を無効化しないことにより、保護フィルム2の貼付動作時に電子機器1に外部からの着信があったときなど、緊急にタッチ動作を行って電子機器1の操作を行う必要がある場合でも、このような操作を有効にしつつも、第2の位置決め用マーク10を表示面1bで移動、拡大、縮小表示等させないことができる。
あるいは、マーク用フィルム5の構成を調整することで、マーク用フィルム5の下方に相当するタッチパネルの領域にタッチ動作がされた場合でも、タッチパネルがこの領域のタッチ動作を検出しないことが可能である。一例として、タッチパネルがいわゆる静電容量式のものである場合、タッチ動作に伴う静電容量の変化をタッチパネルが検出できない程度にマーク用フィルム5の厚さを大きくする、マーク用フィルム5の上面に界面活性剤、導電性樹脂、金属粉等のコーティングをすることでマーク用フィルム5に帯電防止加工をする、あるいはマーク用フィルム5を構成する材質に帯電防止機能を有するものを採用する等の構成が挙げられる。また、タッチパネルがいわゆる抵抗膜式のものである場合、タッチ動作によりマーク用フィルム5に作用する圧力を分散してタッチパネルがこの圧力変化を検出できない程度にマーク用フィルム5の厚さを大きくする構成が挙げられる。
次いで、保護フィルム複合体Aを電子機器1の表示面1bの上方に配置してから、ユーザがこの保護フィルム複合体Aから剥離フィルム3を剥がして、保護フィルム2を表示面1bに貼付できる状態にする。そして、図3(b)に示すように、マーク用フィルム5の突部5a先端と第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aとが重複するように、保護フィルム2と表示面1bとの相対位置を調整した状態で、第1の接着層6により保護フィルム2を表示面1bに接着、貼付する。従って、マーク用フィルム5のカバーフィルム4上での固定位置は、表示面1bに第2の位置決め用マーク10が表示された状態で、この第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aとマーク用フィルム5の突部5a先端が重複する位置にされている。
そして、保護フィルム2を表示面1bに貼付した後、ユーザがカバーフィルム4を保護フィルム2から剥がせば、このカバーフィルム4とともにマーク用フィルム5が取り除かれ、これにより、表示面1bとの位置決めを正確に行った状態で保護フィルム2を表示面1bに貼付することができる。
図3(b)に示すように、マーク用フィルム5の突部5a先端と第2の位置決め用マーク10の線分10aとが重複するように保護フィルム2と表示面1bとの位置決めを行うことで、正確な位置決めが行える利点としては、マーク用フィルム5の突部5aは三角形状に先端が尖った形状に形成されており、また、第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aも、上述したように0.1mm〜数mm程度と細く形成されているので、これらを重複するように位置決めすることで精密な位置決めが可能になる。一方、マーク用フィルム5全体は一定の線幅を有する十字形に形成されているので、マーク用フィルム5全体を細幅に形成するよりもその成型の手間、及びマーク用フィルム5のカバーフィルム4への位置決めの手間を簡略化することができる。
また、本実施形態では、マーク用フィルム5が半透明の材質から構成されているので、図3(b)に示すように、電子機器1の表示面1bに第2の位置決め用マーク10を表示した状態で保護フィルム複合体Aをこの表示面1bの上方に配置した状態で、マーク用フィルム5を透かして第2の位置決め用マーク10を視認することができる。通常、保護フィルム2、剥離フィルム3及びカバーフィルム4は透明な材質から構成されるので、マーク用フィルム5を半透明の材質から構成すれば、ユーザはマーク用フィルム5の存在を明確に視認しつつ、第2の位置決め用マーク10も同時に視認することができる。これにより、保護フィルム2と表示面1bとの位置決め精度をより高めることができるとともに、位置決めの手間をより簡略化することができる。
ここで、保護フィルム2と電子機器1の表示面1bとの間に(正確には第1の接着層6と表示面1bとの間に)気泡が生じると、表示面1bの視認性を低下させ、また、見栄えが低下する可能性があるので、保護フィルム2を表示面1bに貼付する際には、これら保護フィルム2と表示面1bとの間にできるだけ気泡を生じさせないことが好ましい。気泡を生じさせない手法の一例として、保護フィルム2の全面を同時に表示面1bに接触させるのではなく、保護フィルム2の一部をまず表示面1bに接触させ、その後、保護フィルム2の接触面積を広くすることで、保護フィルム2と表示面1bとの間に気泡が生じた場合でもこの気泡を辺縁に追い出す手法が挙げられる。
さらに、本実施形態の場合、図3(b)に示すように、電子機器1の表示面1bの中央部に第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aが表示されているので、図5に示すように、ユーザが保護フィルム複合体Aの両方の長辺を保持してその中央部を電子機器1の表示面1bに向けて反らし、この状態で保護フィルム2と表示面1bとの位置決めをマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10とを用いて行う。そして、第2の位置決め用マーク10の線分10aとマーク用フィルム5の突部5a先端とを重複させたままマーク用フィルム5に相当する部分の保護フィルム2を表示面1bに接触させれば、保護フィルム2の中央部分をまず表示面1bに接触させることができ、気泡をより生じさせずに保護フィルム2を貼付することが可能になる。
ここで、本実施形態の保護フィルムの貼付方法が適用される電子機器1の構成には特段の限定はないが、その一例を図8を参照して説明する。
図8は、第1実施形態の保護フィルムの貼付方法が適用される電子機器1の概略構成を示すブロック図である。図8において、電子機器1は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、表示部23、内部ストレージ部24、移動体通信部25、入力部26及び無線LANインタフェース27を備え、CPU20、ROM21、RAM22、表示部23、内部ストレージ部24、移動体通信部25、入力部26、及び無線LANインタフェース27はそれぞれ共通のバスにより接続されている。
CPU20は、ROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM22において展開された後で実行されることで、電子機器1全体の動作制御を行う。ROM21には、上述のファームウェア等のプログラムや、各種設定データが格納されている。RAM22は、電子機器1のワークメモリとして動作し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
表示部23は、液晶パネルとこの液晶パネルを駆動させる液晶ドライバ(いずれも図略)とを備える。液晶パネルは、その表示面1bが電子機器1の表面に露出して設けられている。液晶ドライバは、表示画面を構成するデータがCPU20からこの液晶ドライバに供給されると、液晶パネルの表示面1bに所望の表示画面を表示するようにこの液晶パネルを駆動する。
内部ストレージ部24は本実施形態の電子機器1の記憶部として動作し、内部ストレージと内部ストレージインタフェース(いずれも図示略)とを備える。内部ストレージは、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、電子機器1において用いられるアプリケーションプログラム等、特に上述した、電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得して第2の位置決め用マーク10を描画して形成するアプリケーションソフト11が格納される。内部ストレージインタフェースは、この内部ストレージに対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージは、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェースは、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
アプリケーションソフト11は、CPU20で実行されることにより、このCPU20を、表示部23の表示面1bの画面サイズを取得する画面サイズ取得部と、この画面サイズ取得部が取得した表示面1bの画面サイズに応じて、表示面1bに第2の位置決め用マーク10を描画して形成するマーク描画部として機能させる。
移動体通信部25は、例えばIMT(International Mobile Telecommunication)−2000規格に準拠して、移動体通信網14との間で移動体無線通信を行う。なお、この移動体通信部25が対応する規格には、3G/HSDPA(3rd Generation/High-Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の少なくとも一つが含まれうる。
入力部26は、入力インタフェースとタッチパネルとを備える。タッチパネルは、本実施形態では液晶パネルの表示面1bに重畳されて設けられ、この液晶パネルの表示面1bと略同一の大きさを有する。ユーザによりタッチパネルの表面がタッチされ、すなわち、タッチパネルの表面上の特定位置がユーザにより触れられたら、タッチパネルの表面上の特定位置が2次元の座標位置として検出され、この座標位置は入力インタフェースを介して出力される。
無線LANインタフェース27は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11規格に準拠して、他の無線LAN装置と無線通信を行う。この無線LANインタフェース27は、電子機器1を無線LANステーションとして動作させ、インフラストラクチャーモードで他の無線LAN装置との間の無線通信を行う。他の無線LAN装置としては、例えばアクセスポイント16が挙げられる。
次に、図9のフローチャートを参照して、本実施形態による第2の位置決め用マーク10の描画手順について説明する。
図9に示すフローチャートは、アプリケーションソフト11の起動とともに開始する。まず、ステップS1では、画面サイズ取得部が、電子機器1の表示部23の表示面1bの解像度や画素密度といった表示面1bの情報を取得する。情報取得の具体的手法については既に説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。次いで、ステップS2では、マーク描画部が、第2の位置決め用マーク10を構成する線分10aの幅を算出する。ここでは、線分10aの幅は1ピクセルとする。
次いで、ステップS3では、ステップS2で算出した線分10aの幅がユーザに視認可能であるか否かが判定され、ユーザに視認可能であると判定された場合(ステップS3においてYES)、プログラムはステップS5に移行し、ユーザに視認可能ではないと判定された場合(ステップS3においてNO)プログラムはステップS4に移行する。ステップS4では、ステップS1で取得した表示面1bの情報を参考にして、ユーザが視認可能な線分10aの幅を再度算出する。
そして、ステップS5では、マーク描画部が、ステップS1で取得した表示部の情報に基づいて、表示部に第2の位置決め用マーク10を描画して形成する。第2の位置決め用マーク10の具体的な描画手法についても既に説明したので、ここでは詳細な説明を省略する。
(第1実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、電子機器1の表示面1bの画面サイズを取得し、この表示面1bの画面サイズに応じて、第1の位置決め用マークであるマーク用フィルム5に対応する第2の位置決め用マーク10を描画して表示し、この第2の位置決め用マーク10とマーク用フィルム5(第1の位置決め用マーク)とを用いて保護フィルム2の位置決めを行っているので、表示部23が第2の位置決め用マーク10を表示面1bに表示した際に、この第2の位置決め用マーク10を所望の大きさに表示する可能性が高くなる。これにより、電子機器1の表示面1bに貼付される保護フィルム2の位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことが可能になる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、電子機器1の記憶部(内部ストレージ部24)に格納されたアプリケーションソフト11が第2の位置決め用マーク10を表示面1bに描画して形成していた。しかしながら、第2の位置決め用マーク10を表示面1bに形成する手法は上述の第1実施形態に限定されない。
一例として、第2の位置決め用マーク10が形成された位置決め用画像データを予め用意して、この位置決め用画像データを表示部23が表示することにより、第2の位置決め用マーク10を表示面1bに形成する手法が挙げられる。好ましくは、第2の位置決め用マーク10は、電子機器1の表示部のアスペクト比(例えば表示面1bの長辺と短辺との比)に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像データに形成されており、この位置決め用画像データを電子機器1の表示部を用いて表示させることで、その表示面1bに表示される。好ましくは、第2の位置決め用マーク10は、電子機器1の表示部の解像度に略等しい解像度を有する位置決め用画像データに形成されている。
位置決め用画像データは電子機器1の表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有し、好ましくは、位置決め用画像データは電子機器1の表示部の解像度に略等しい解像度を有するので、電子機器1の画像表示用アプリケーションソフト等がこの位置決め用画像データを拡大、縮小表示等をせずにそのまま表示すれば、タッチパネルの検出動作により第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等される可能性は低い。従って、第2の位置決め用マーク10は電子機器1の表示面1bに所望の大きさに表示される可能性が高くなる。
一例として、電子機器1のOSがAndroidであった場合、画像表示のためのイメージビュー(ImageView)クラスにおいてscaleTypeの属性がfitStart、fitCenter、fitEndのいずれの場合でも、位置決め用画像データのアスペクト比が表示面1bのアスペクト比に略等しければ、位置決め用画像データ全体が表示面1bの全体に表示される。上述のような属性設定は、画像表示用アプリケーションソフト等において常用されていると考えられるので、第2の位置決め用マーク10は電子機器1の表示面1bに所望の大きさに表示される可能性が高くなる。
なお、位置決め用画像データの形式(フォーマット)は周知のものが好適に適用可能であり、BMP(Microsoft Windows Bitmap Image)形式、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、GIF(Graphic Interchange Format)形式等、その形式に特段の限定はない。また、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式等の動画データ、あるいは、複数の画像を一定時間毎に順次表示することで擬似的なアニメーション効果が得られる、例えばアニメーションGIFのような静止画データの一群を用いて、例えば保護フィルム2を貼付する方法を解説した後に、第2の位置決め用マーク10を連続的に表示する手法も好適に採用可能である。
このような第2の位置決め用マーク10が形成された位置決め用画像データは、上述した第1実施形態と同様に、インターネット12上に設置された外部サーバ13内に格納され、電子機器1の表示面1bに保護フィルム2を貼付するに先立って、電子機器1がこの外部サーバ13にアクセスし、電子機器1が移動体通信機能を有する場合は移動体通信網14を経由して、また、電子機器1が無線LAN(Local Area Network)機能を有する場合はルータ15及びアクセスポイント(AP)16を経由して、電子機器1の内部ストレージ部24に予め格納される(図7参照)。
電子機器1が外部サーバ13にアクセスする手法も周知手法が適宜採用可能であるが、一例として、外部サーバ13における位置決め用画像データの格納場所にアクセスするための情報であるURL(Uniform Resource Locator)を示す文字列を、保護フィルム複合体Aを格納するパッケージに表示し、あるいは、保護フィルム2の貼付方法を説明するための取扱説明書に表示し、ユーザがWebブラウザ等を起動してこの文字列を入力することでアクセスする手法が挙げられる。あるいは、上述したパッケージや取扱説明書に、URLを示す文字列の情報が格納されたQRコード(登録商標)等のバーコードを表示し、このバーコードを電子機器1のカメラで撮像してアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスする手法も挙げられる。このQRコード等のバーコードはマーク用フィルム5に一体化してもよい。バーコードをマーク用フィルム5に一体化すると、上述した製造工程においてマーク用フィルム5とバーコードを同時に形成することができて、これらマーク用フィルム5とバーコードとの対応を確実に行うことができ、また、製造ラインにおいてこのバーコードを読み取ってマーク用フィルム5との対応を容易に確認することができ、また、保護フィルム複合体Aのパッケージを簡略化することができ、さらに、ユーザも簡易に情報入手をすることができる。さらには、上述した情報が格納されたNFC(Near Field Communication)タグ等のICタグを保護フィルム複合体Aに同梱し、このICタグを電子機器1のアプリケーションソフト等が読み取ることでアクセスしてもよい。
また、位置決め用画像データを電子機器1の内部ストレージ部24に格納する手法は、上述した、位置決め用画像データが格納された外部サーバ13から取得する手法に限定されず、他の周知手法が好適に適用可能である。一例として、位置決め用画像データが格納されたメモリーカード、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置を電子機器1に接続し、この外部記憶装置から位置決め用画像データを取得してもよい。さらに、位置決め用画像データが印刷されたフィルム、台紙等を保護フィルム複合体Aのパッケージに同梱し、あるいは、位置決め用画像データを保護フィルム複合体Aのパッケージそのものに印刷し、印刷された位置決め用画像データを電子機器1のカメラで撮像してアプリケーションソフト等により適宜画像補正(台形補正、サイズ変更、ネガ/ポジ反転等)を行った上で、位置決め用画像データとして電子機器1の内部ストレージ部24に格納してもよい。
そして、保護フィルム2の貼付作業の際に、電子機器1の表示部を用いてこの位置決め用画像データを表示することで、表示面1bに第2の位置決め用マーク10を表示させる。位置決め用画像データの表示方法は周知手法が適宜採用可能であるが、好ましくは、保護フィルム2を貼付する際にユーザが電子機器1の表示面1bを(間接的にでも)タッチすることでタッチパネルがタッチ位置を検出しても、第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等されない手法が採用される。
上述のように、位置決め用画像データは電子機器1の表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有し、好ましくは、位置決め用画像データは電子機器1の表示部の解像度に略等しい解像度を有するので、電子機器1の画像表示用アプリケーションソフト等がこの位置決め用画像データを拡大、縮小表示等をせずにそのまま表示すれば、タッチパネルの検出動作により第2の位置決め用マーク10が表示面1bで移動、拡大、縮小表示等される可能性は低い。しかしながら、上述の外部サーバ13に、位置決め用画像データを表示面1bに表示している際に、タッチパネルのタッチ位置検出があってもこれを表示面1bでの表示に反映させない(タッチパネルからのタッチ位置検出に基づく表示動作変更指示を無視する)アプリケーションソフトを格納しておき、位置決め用画像データとともにこのアプリケーションソフトを取得して電子機器1の記憶部に格納し、保護フィルム2の貼付動作に先立ってこのアプリケーションソフトを起動して位置決め用画像データを表示してもよい。
(第2実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、電子機器1の表示面1bに、この電子機器1の表示部23のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像データを用いて第2の位置決め用マーク10を表示し、この第2の位置決め用マーク10とマーク用フィルム5(第1の位置決め用マーク)とを用いて保護フィルム2の位置決めを行っているので、表示部23が第2の位置決め用マーク10を表示面1bに表示した際に、この第2の位置決め用マーク10を所望の大きさに表示する可能性が高くなる。これにより、電子機器1の表示面1bに貼付される保護フィルム2の位置決め作業をより簡易にかつ精度良く行うことが可能になる。
(変形例)
なお、本発明の保護フィルムの貼付方法等は、その細部が上述の第1実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、上述の第1実施形態では、タッチパネル(入力部26)等を備える電子機器1に本発明の保護フィルムの貼付方法を適用したが、本発明の保護フィルムの貼付方法が適用される電子機器は、上述した第1実施形態における電子機器に限定されず、表示面を有する電子機器であれば周知のものが好適に適用される。例えば、タッチパネル等のタッチデバイスを備えない電子機器にも適用可能であり、この場合、上述した、保護フィルム貼付時におけるタッチパネルの無効化動作について考慮する必要がなくなる。また、移動体通信部25、無線LANインタフェース27等を備えない電子機器にも本発明の保護フィルムの貼付方法が好適に適用される。
また、上述の第1実施形態では、表示面1bが平坦面である電子機器1について主に説明したが、表示面1bが平坦面ではない、すなわち、表示面1bが曲面である電子機器1にも好適に適用可能である。ここにいう表示面1bが曲面とは、電子機器1の表示部23を構成する液晶パネルが湾曲している場合と、液晶パネルは平坦面であるがその上面に湾曲したカバーパネルが設けられている場合との両方を含む。
このような、表示面1bが曲面である電子機器1に保護フィルム2を貼付する場合、上述のように保護フィルム2の中央部分からまず表示面1bに接触させる利点がさらに高まる。すなわち、表示面1bが曲面である場合、視認性や操作性の観点から、表示面1bの中央部の曲率が小さく、周縁部の曲率が大きい構成が採用されることが多い。仮に、保護フィルム2を表示面1bの周縁部から貼付する手法を採用した場合、曲率が大きい箇所において位置決めを行う必要があり、位置決めの手間がかかるとともに、位置決めの精度を向上させることが困難である。一方、上述した第1実施形態のように、保護フィルム2を表示面1bの中央部分で位置決めしてこの中央部分から保護フィルム2を表示面1bに接触させれば、位置決めの手間の簡略化及び位置決めの精度向上をより図ることができる、という利点がある。
また、マーク用フィルム5の形状は、第1実施形態に示した、突部5aの先端が尖った十字形に限定されず、第2の位置決め用マーク10の形状に応じて適切な形状が選択可能である。
一例として、図4に示すように、マーク用フィルム5を、同様に先端が尖った突部5aを有する菱形(斜方形)に形成してもよい。また、マーク用フィルム5により構成される第1の位置決め用マークは、上述の第1実施形態のような図形に限定されず、文字、ロゴ、模様等でもよい。文字やロゴにより第1の位置決め用マークを構成すると、保護フィルム2が適用される機種名や保護フィルム2の製造メーカーを明瞭に表示することができる。また、保護フィルム2の表裏をユーザが容易に確認でき、保護フィルム複合体Aに通常設けられている表裏確認用ガイドシールを省略できるという利点もある。さらに、上述した第2の位置決め用マーク10が表示された位置決め用画像データを取得するためのURL等を文字列で表示したものを第1の位置決め用マークとしてもよい。
さらに、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を組み合わせると特定の図形、画像、文字、ロゴ等を構成してもよい。このようなマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10の一例として、図10(a)、(b)に示すように、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10をネガとポジとの関係に形成するような例が挙げられる。図10に示す例では、所定の文字列(図示例では「NG」)をポジ形式で表示した形状にマーク用フィルム5を形成し(図10(b)参照)、一方、マーク用フィルム5が表示する文字列と同じ文字列をネガ形式で表示した形状に第2の位置決め用マーク10を形成している(図10(a)参照)。なお、図10では、第2の位置決め用マーク10のうち黒色で表示すべきところをハッチングにより示している。
これらマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を用いて、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行われた場合、図10(c)に示すように文字列が消え、一方、図10(d)に示すように、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えない場合は、文字列が表示されたままになるので、この文字列が消えるように保護フィルム2の位置決めを行えば、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えたことをユーザが明確に知ることができる。
なお、図10に示すようなネガ/ポジ形式でマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を構成した場合、マーク用フィルム5をネガ形式またはポジ形式のいずれで形成してもよいが、上述した第1実施形態のように、保護フィルム複合体Aをハーフカット技術により製造する場合、ハーフカット工程後に剥がすべきフィルムF4が周辺部にあれば機械作業等により容易に剥がせるものの、剥がすべきフィルムF4が中央部にあると手作業により剥がす必要があるので、ハーフカット技術を用いて保護フィルム複合体Aを製造する場合は、マーク用フィルム5をポジ形式で構成することが好ましい。
あるいは、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を同一形状の白黒のチェッカーボード模様(市松模様)にし、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行われた場合、これらマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10の模様が消えて全面黒く表示されるようにしてもよい。
あるいは、図11(a)、(b)に示すように、マーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10により一つの図形等を形成してもよい。図11に示す例では、マーク用フィルム5を、2つの線分5bを中央で交差して全体として十字形に形成し(図11(b)参照)、一方、第2の位置決め用マーク10を、この線分5bを外方に延ばした位置に設けた4つの線分10bにより第2の位置決め用マーク10を構成している(図11(a)参照)。
これらマーク用フィルム5及び第2の位置決め用マーク10を用いて、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行われた場合、図11(c)に示すように十字形の図形が一体に形成され、一方、図11(d)に示すように、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えない場合は、マーク用フィルム5により構成される第1の位置決め用マークと第2の位置決め用マーク10とが別々の図形として表示されるので、十字形の図形が一体に形成されるように保護フィルム2の位置決めを行えば、保護フィルム2と表示面1bとの位置決めが精度良く行えたことをユーザが明確に知ることができる。
A 保護フィルム複合体
1 電子機器
1a 本体
1b 表示面
2 保護フィルム
3 剥離フィルム
4 カバーフィルム
5 マーク用フィルム
5a 突部
5b、10a、10b 線分
6 第1の接着層
7 第2の接着層
8 第3の接着層
10 第2の位置決め用マーク
11 アプリケーションソフト
20 CPU
23 表示部
24 内部ストレージ部
26 入力部
ここで、位置決め用画像は、表示面のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有することが好ましい。また、位置決め用画像の解像度を、表示面を有する表示部の解像度に略等しい解像度にすることが好ましい。

Claims (12)

  1. 表示部により表示面に画像が表示される電子機器の前記表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法において、
    前記保護フィルムの、前記表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設け、このカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、
    前記表示面のサイズを取得し、この表示面のサイズに応じて、前記第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークを前記電子機器の表示面に描画して表示し、
    これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて前記保護フィルムの前記表示面上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを前記表示面上に貼付する
    ことを特徴とする保護フィルムの貼付方法。
  2. 表示部により表示面に画像が表示される電子機器の前記表示面に貼付される保護フィルムの位置決めシステムであって、
    前記保護フィルムの、前記表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムには第1の位置決め用マークが表示され、
    前記電子機器の表示面には、この表示面のサイズに応じた、前記第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークが描画されて表示されている
    ことを特徴とする保護フィルムの位置決めシステム。
  3. 前記第2の位置決め用マークは線分を備え、この線分は、前記表示面の長辺または短辺の長さの略中央に描画されていることを特徴とする請求項2記載の保護フィルムの位置決めシステム。
  4. 前記第1の位置決め用マークは、前記カバーフィルムの前記保護フィルムに貼付される面と反対側の面に設けられたマーク用フィルムを所定形状に形成して構成される
    ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の保護フィルムの位置決めシステム。
  5. 前記マーク用フィルムは半透明の材質からなることを特徴とする請求項4記載の保護フィルムの位置決めシステム。
  6. 前記第2の位置決め用マークは複数の線分を備え、
    前記第1の位置決め用マークは、前記線分にその頂点が重なるように形成された複数の突部を備える
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の保護フィルムの位置決めシステム。
  7. 前記第1の位置決め用マークは、所定の図形の一部を構成するとともに、前記第2の位置決め用マークは、前記図形の残りの部分を構成する
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の保護フィルムの位置決めシステム。
  8. 表示部により表示面に画像が表示される電子機器の前記表示面に貼付される保護フィルムの貼付方法において、
    前記保護フィルムの、前記表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを設け、このカバーフィルムに第1の位置決め用マークを表示し、
    前記第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークが形成され、前記表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像を前記電子機器の表示面に表示し、
    これら第1及び第2の位置決め用マークを用いて前記保護フィルムの前記表示面上の位置決めを行った状態で、この保護フィルムを前記表示面上に貼付する
    ことを特徴とする保護フィルムの貼付方法。
  9. 表示部により表示面に画像が表示される電子機器の前記表示面に貼付される保護フィルムの位置決めシステムであって、
    前記保護フィルムの、前記表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムには第1の位置決め用マークが表示され、
    前記電子機器の表示面には、前記第1の位置決め用マークに対応する第2の位置決め用マークが形成され、前記表示部のアスペクト比に略等しいアスペクト比を有する位置決め用画像が表示される
    ことを特徴とする保護フィルムの位置決めシステム。
  10. 前記位置決め用画像は、前記表示部の解像度に略等しい解像度を有することを特徴とする請求項9記載の保護フィルムの位置決めシステム。
  11. 電子機器の画像が表示される表示面に貼付される保護フィルムと、
    この保護フィルムの、前記表示面に貼付される面と反対側の面に設けられたカバーフィルムと、
    前記カバーフィルムの前記保護フィルムに貼付される面と反対側の面に設けられ、第1の位置決め用マークの形状に形成されたマーク用フィルムと
    を備え、
    前記マーク用フィルムは半透明の材質からなる
    ことを特徴とする請求項2または8のいずれかに記載の保護フィルムの位置決めシステムに用いられる保護フィルム複合体。
  12. 電子機器の画像が表示される表示面に貼付される保護フィルムの、前記表示面に貼付される面と反対側の面にカバーフィルムを配置するとともに、
    前記カバーフィルムの前記保護フィルムに貼付される面と反対側の面にマーク用フィルムを配置し、
    前記マーク用フィルムを第1の位置決め用マークの形状に打ち抜くとともに、前記保護フィルム及び前記カバーフィルムを所定の形状に打ち抜く
    ことを特徴とする請求項2または8のいずれかに記載の保護フィルムの位置決めシステムに用いられる保護フィルム複合体の製造方法。
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