JP2015177850A - 状態検出装置及びそれを用いたバックル装置 - Google Patents

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哲也 日比野
Tetsuya Hibino
哲也 日比野
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Abstract

【課題】消費電流を抑制することができる状態検出装置及びそれを用いたバックル装置を提供する。
【解決手段】バックルスイッチ2は、第1の端子290aを介して電流Iが供給される第1のスイッチ290と、第3の端子291aが第1のスイッチ290の第2の端子290bと電気的に接続され、第1のスイッチ290が導通することで電流Iに基づいた電荷を蓄積するコンデンサ291と、第5の端子292aがコンデンサ291の第3の端子291aと電気的に接続され、第1のスイッチ290と異なるタイミングによる第5の端子292a及び第6の端子292bの導通に基づいてコンデンサ291に蓄積された電荷を第5の端子292a及び第6の端子292bを介して放出させる第2のスイッチ292と、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292の間を移動する共に、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292を異なるタイミングで導通させるスライダ25と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、状態検出装置及びそれを用いたバックル装置に関する。
従来の技術として、ボディにスライド移動可能に保持され、バックル装置側の可動部によって押されてスライド移動するスライダと、スライダと対向する面にスライド移動方向に沿ってボディに配置された固定接点と、スライダに取り付けられ、スライダのスライド移動に伴い、固定接点配置面上を移動する可動接片と、を備えたバックル装置用スライドスイッチが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
またバックル装置用スライドスイッチは、固定接点が、スライダの移動範囲に沿って設けられた第1の固定接点、第1の固定接点と並んで配置されると共に第1の固定接点を分割したような形状を有する第2の固定接点及び第3の固定接点から構成されている。
このバックル装置用スライドスイッチは、シートベルトに取り付けられているタングが排出されている状態であるスライダの初期位置において、供給された電流に基づいて、可動接片を介して第1の固定接点と第2の固定接点とが導通してON信号を出力するように構成されている。またバックル装置用スライドスイッチは、タングが保持されている状態であるスライダの移動位置において、供給された電流に基づいて、可動接片を介して第1の固定接点と第3の固定接点とが導通してON信号を出力するように構成されている。
特開2011−62423号公報
しかし、従来のバックル装置用スライドスイッチは、スライダの初期位置及び移動位置を検出するために、常に電流を供給していなければならず、消費電流が増加する問題がある。
従って、本発明の目的は、消費電流を抑制することができる状態検出装置及びそれを用いたバックル装置を提供することにある。
本発明の一態様は、第1の端子及び第2の端子を有し、第1の端子を介して電流が供給される第1のスイッチと、第3の端子及び第4の端子を有し、第3の端子が第1のスイッチの第2の端子と電気的に接続され、第1のスイッチが導通することで電流に基づいた電荷を蓄積する電荷蓄積部と、第5の端子及び第6の端子を有し、第5の端子が電荷蓄積部の第3の端子と電気的に接続され、第1のスイッチと異なるタイミングによる第5の端子及び第6の端子の導通に基づいて電荷蓄積部に蓄積された電荷を第5の端子及び第6の端子を介して放出させる第2のスイッチと、第1のスイッチ及び第2のスイッチの間を移動する共に、第1のスイッチ及び第2のスイッチを異なるタイミングで導通させる移動体と、を備えた状態検出装置を提供する。
本発明によれば、消費電流を抑制することができる。
図1は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチを用いたバックル装置の分解斜視図である。 図2は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチを用いたバックル装置の要部断面図である。 図3(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの等価回路図であり、図3(b)は、バックル装置から出力された検出信号の流れを説明するためのブロック図である。 図4は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの上面図である。 図5(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチのスライダの正面図であり、図5(b)は、スライダの下面図であり、図5(c)は、図5(a)に示すV(c)-V(c)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図である。 図6(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの第1のスイッチの開閉のタイミングを示す概略図であり、図6(b)は、第2のスイッチの開閉のタイミングを示す概略図であり、図6(c)は、コンデンサに蓄積される電荷量に関する概略図であり、図6(d)は、第1の信号に関する概略図であり、図6(e)は、第2の信号に関する概略図であり、図6(f)は、制御部による第1の信号及び第2の信号の判定結果を示す概略図であり、図6(g)は、制御部から出力される検出信号を示す概略図である。 図7(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの初期状態におけるコンタクトの位置を示す概略図であり、図7(b)及び図7(c)は、第1のスイッチが閉じているコンタクトの位置を示す概略図であり、図7(d)は、第1のスイッチが開くと共に第2のスイッチが閉じるコンタクトの位置を示す概略図であり、図7(e)は、タングプレートがバックル装置にラッチされた際のコンタクトの位置を示す概略図である。 図8は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの制御部の動作に関するフローチャートである。 図9(a)及び図9(b)は、第2の実施の形態に係るバックルスイッチの上面図である。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る状態検出装置は、第1の端子及び第2の端子を有し、第1の端子を介して電流が供給される第1のスイッチと、第3の端子及び第4の端子を有し、第3の端子が第1のスイッチの第2の端子と電気的に接続され、第1のスイッチが導通することで電流に基づいた電荷を蓄積する電荷蓄積部と、第5の端子及び第6の端子を有し、第5の端子が電荷蓄積部の第3の端子と電気的に接続され、第1のスイッチと異なるタイミングによる第5の端子及び第6の端子の導通に基づいて電荷蓄積部に蓄積された電荷を第5の端子及び第6の端子を介して放出させる第2のスイッチと、第1のスイッチ及び第2のスイッチの間を移動する共に、第1のスイッチ及び第2のスイッチを異なるタイミングで導通させる移動体と、を備えて概略構成されている。
この状態検出装置は、移動体の移動に基づいて、第1のスイッチが導通することで電荷蓄積部に電荷が蓄積され、第1のスイッチと異なるタイミングで第2のスイッチが導通することで、電荷蓄積部に蓄積された電荷の放出に基づく信号を出力するように構成されている。従って状態検出装置は、動作のために常に電流が電源から供給される場合と比べて、主に第1のスイッチが導通している間に流れた電流が消費されるので、消費電流を抑制することができる。
[第1の実施の形態]
(バックル装置1の全体構成)
図1は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチを用いたバックル装置の分解斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチを用いたバックル装置の要部断面図である。図3(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの等価回路図であり、図3(b)は、バックル装置から出力された検出信号の流れを説明するためのブロック図である。なお、以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。また後述する図3(b)では、主な信号の流れを矢印で示している。
車両には、乗員をシートに拘束するためのシートベルト装置が搭載されている。このシートベルト装置は、例えば、図1及び図2に示すように、帯形状を有するウェビング9aと、このウェビング9aに取り付けられたタングプレート8と、挿入されたタングプレート8を保持するバックル装置1と、を備えて概略構成されている。
このバックル装置1は、タングプレート8の保持(ラッチ)及び排出を行うように構成された本体10と、本体10内に配置され、タングプレート8の保持と排出を検出する状態検出装置としてのバックルスイッチ2と、を備えて概略構成されている。
なお状態検出装置は、バックル装置1に適用されるバックルスイッチ2に限定されず、スライダ25の移動の検出を介して検出対象物の状態を検出するような電子機器に適用可能である。
このバックルスイッチ2は、図3(a)に示すように、第1の端子290a及び第2の端子290bを有し、第1の端子290aを介して電流Iが供給される第1のスイッチ290と、第3の端子291a及び第4の端子291bを有し、第3の端子291aが第1のスイッチ290の第2の端子290bと電気的に接続され、第1のスイッチ290が導通することで電流Iに基づいた電荷を蓄積する電荷蓄積部としてのコンデンサ291と、第5の端子292a及び第6の端子292bを有し、第5の端子292aがコンデンサ291の第3の端子291aと電気的に接続され、第1のスイッチ290と異なるタイミングによる第5の端子292a及び第6の端子292bの導通に基づいてコンデンサ291に蓄積された電荷を第5の端子292a及び第6の端子292bを介して放出させる第2のスイッチ292と、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292の間を移動する共に、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292を異なるタイミングで導通させる移動体としてのスライダ25と、を備えて概略構成されている。
またバックルスイッチ2は、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292のうち、少なくとも一方の一対の端子が設けられた基体としての基板20を備えている。さらにバックルスイッチ2は、スライダ25が、一対の端子を導通させる接点部材としてのコンタクト27を有し、基板20との相対移動に基づく異なるタイミングで第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292を導通させるように構成されている。
この一対の端子とは、第1の端子290aと第2の端子290b、及び第5の端子292aと第6の端子292bである。
バックルスイッチ2は、図3(a)に示すように、第1のスイッチ290の第2の端子290bが電気的に接続されると共に、第2のスイッチ292の第6の端子292bが電気的に接続された検出部としての制御部296を備えている。この制御部296は、第2の端子290b及び第6の端子292bを介して入力する入力信号としての第1の信号S及び第2の信号Sに基づいてスライダ25の位置を検出するように構成されている。
またバックルスイッチ2は、第1の端子290aを介して、電流Iを供給する電流供給部としての電池28と、制御部296の検出結果に基づく検出信号Sを、電磁気的に接続された電子機器に出力する通信部297と、を備えている。この制御部296は、タングプレート8と共に移動するスライダ25の位置の検出に基づいてタングプレート8の保持及び排出の状態を検出するように構成されている。
なお、電磁気的に接続とは、導電体による接続、電磁波の一種である光による接続、及び電磁波の一種である電波による接続の少なくとも1つを用いた接続である。本実施の形態では、通信部297は、一例として、電波による無線通信を行うように構成されている。
バックル装置1は、図1及び図2に示すように、ベース3と、イジェクタ4と、ラッチ5と、ロック部材6aと、ストッパ6bと、解除ボタン7と、を備えて概略構成されている。バックル装置1は、タングプレート8が本体10に保持された状態で、解除ボタン7が押し込まれると、スプリング45の付勢力に基づいてタングプレート8が本体10から排出されるように構成されている。
(本体10の構成)
本体10は、例えば、長手方向の両端が開口した箱形の筒状部材として形成されている。その長手方向の一方端側には、アンカ挿入口12が設けられている。また長手方向の他方端側には、タング挿入口14が設けられている。この本体10の内側には、ベース3が収容されている。
このタング挿入口14には、解除ボタン7が露出している。タングプレート8は、この解除ボタン7とタング挿入口14との間に挿入される。
(ベース3の構成)
ベース3は、本体10の長手方向が長手方向とされた平板状の底板30を備えている。底板30の長手方向の一方端側には、板状のアンカプレート9bが重ね合わされており、底板30とアンカプレート9bとが連結されている。アンカプレート9bは、その他方端側が車両の座席の側方で車両に取り付けられている。つまりバックル装置1は、アンカプレート9bを介して車両に取り付けられている。
この底板30には、厚み方向に貫通する貫通孔31及びガイド孔32が設けられている。また底板30の幅方向の両端部には、側壁33a及び側壁33bが設けられている。この側壁33a及び側壁33bの間には、イジェクタ4が移動可能に配置されている。
側壁33a及び側壁33bの他方端側の上部には、後述するロック部材6aの端部60a及び端部60bが挿入される切り欠きである切欠34a及び切欠34bが対向するように設けられている。また側壁33a及び側壁33bの一方端と他方端との中央付近には、タングプレート8の挿入方向に伸びる細長い貫通孔であるガイド孔35a及びガイド孔35bが対向するように設けられている。さらに側壁33a及び側壁33bの一方端側の上部には、ラッチ5の長手方向の両端部に形成された凹部52a及び凹部52bが挿入される切り欠きである支持孔36a及び支持孔36bが対向するように設けられている。
(イジェクタ4の構成)
イジェクタ4の一部は、底板30に形成されたガイド孔32に挿入されている。従ってイジェクタ4は、このガイド孔32に沿って底板30の長手方向、つまり図2に示す挿入方向である矢印A方向、及び矢印A方向の反対であって排出方向である矢印B方向に所定の範囲だけ移動可能に構成されている。
このイジェクタ4の先端には、図2に示すように、本体10に挿入されたタングプレート8が接触する凹部41が形成されている。またイジェクタ4は、本体40の下部に開口42を有している。この開口42には、バックルスイッチ2のスライダ25の凸部26が挿入されている。従ってイジェクタ4は、挿入されたタングプレート8と共に移動し、さらにバックルスイッチ2のスライダ25を移動させる。つまりスライダ25は、タングプレート8の挿入及び排出により、基板20に対して矢印A方向及び矢印B方向にスライドするように構成されている。
またイジェクタ4は、イジェクタ用のスプリング45が挿入される挿入凹部43を有している。イジェクタ4は、このスプリング45を介して、タングプレート8の挿入方向とは逆方向のタング挿入口14側へ付勢されている。
(ラッチ5の構成)
ラッチ5は、例えば、図1に示すように、細長い板の一方端側を第1の方向に、他方端側を第1の方向とは逆方向である第2の方向に、折り曲げたような形状を有している。従ってラッチ5は、第1の方向に折り曲げて形成された基部50と、連結部53と、第2の方向に折り曲げられた挿入片54と、を備えて構成されている。
基部50の両端部には、ストッパ51aとストッパ51bとが突出するように設けられている。この基部50のストッパ51aと連結部53との間の凹部52aは、ベース3の側壁33aの支持孔36aに挿入される。またストッパ51bと連結部53との間の凹部52bは、ベース3の側壁33bの支持孔36bに挿入される。従って基部50は、支持孔36a及び支持孔36bの内周部に干渉されるまで、基部50の長手方向を軸方向として所定角度回動可能に、ベース3に支持されている。
連結部53の挿入片54側の両端には、接触片56a及び接触片56bが設けられている。この接触片56a及び接触片56bは、後述するロック部材6aのロック片61a及びロック片61bに対応して設けられている。
挿入片54の先端部55は、底板30の貫通孔31に対応して形成されている。この先端部55は、タングプレート8の挿入に基づいて貫通孔31に入り込むように構成されている。
ここで、イジェクタ4は、図2に示すように、ラッチ5の挿入片54の先端部55に対応して規制片44が設けられている。
この規制片44は、挿入片54の先端部55との対向状態において、この先端部55に干渉して底板30に接近する方向の挿入片54の移動を規制するように構成されている。
また、基部50のストッパ51a及びストッパ51bは、イジェクタ4のスライド軌跡上に位置するように構成されている。従ってストッパ51a及びストッパ51bの先端側は、スプリング45の付勢力に抗してイジェクタ4が所定距離スライドすると、イジェクタ4と接触する。
(ロック部材6a及びストッパ6bの構成)
ロック部材6aは、ラッチ5の連結部53を挟んで、ベース3の底板30とは反対側に配置されている。ロック部材6aは基部60を備えている。基部60は、側壁33a及び側壁33bの対向方向を長手方向とされた略角棒状とされている。
基部60の端部60a及び端部60bは、側壁33a及び側壁33bに形成された切欠34a及び切欠34bに入り込んでいる。従って基部60は、自らの長手方向を軸周りに回転可能に側壁33a及び側壁33bに支持されている。
また基部60の長手方向の両端側には、一対の略扇状のロック片61a及びロック片61bが形成されている。ロック片61a及びロック片61bは、連結部53の幅方向の両端部から延出された接触片56a及び接触片56bに対応して設けられている。このロック片61aは、接触片56aに接触し、ロック片61bは、接触片56bに接触している。
基部60の長手方向の中間部には、接触部62が形成されている。接触部62は、ラッチ5の挿入片54が底板30から離れた状態において挿入片54と接触する。
後述する解除ボタン7の押圧部70とロック部材6aとの間には、ストッパ6bが配置されている。ストッパ6bは、後述する解除ボタン7の側壁72a及び側壁72bの対向方向に沿って長手方向とされた板状の基部65を備えている。
この基部65の長手方向の両端側には、底板30へ向けて開口した凹形状の一対の挿入片67a及び挿入片67bが設けられている。ストッパ6bは、この挿入片67a及び挿入片67bがロック部材6aの基部60と連結されることで、ロック部材6aに支持されている。
またストッパ6bの挿入片67a及び挿入片67bの近傍には、後述する解除ボタン7の突起74a及び突起74bと干渉する干渉部66a及び干渉部66bが設けられている。
さらにストッパ6bと解除ボタン7の押圧部70との間には、スプリング69が配置されている。このスプリング69の一方端は、押圧部70の押圧面とは反対側に接触している。これに対してスプリング69の他方端は、ストッパ6bの基部65に接触している。従ってスプリング69は、ストッパ6bを押圧部70から離れさせる方向に付勢している。
(解除ボタン7の構成)
解除ボタン7は、操作がなされる押圧部70を備えている。押圧部70は、本体10のタング挿入口14に露出している。
押圧部70の長手方向の両端近傍からは、底板30の長手方向の一方端側へ向けて側壁72a及び側壁72bが設けられている。この側壁72a及び側壁72bは、上述した側壁33a及び側壁33bの対向方向に沿って互いに対向していると共に、底板30とは反対側の端部が上壁71により連結されている。従って解除ボタン7は、全体的には底板30へ向けて開口した凹形状とされている。
側壁72a及び側壁72bの押圧部70とは反対側の端部には、アーム73a及びアーム73bが設けられている。このアーム73a及びアーム73bの先端部には、他方のアームへ向けて突起74a及び突起74bが設けられている。
この突起74a及び突起74bは、ベース3のガイド孔35a及びガイド孔35bに入り込んでいる。従って突起74a及び突起74bは、対応するガイド孔35a及びガイド孔35bの内周部によって底板30の長手方向に沿って所定範囲変位可能とされている。つまり、解除ボタン7は、ガイド孔35a及びガイド孔35bによって、移動方向が底板30の長手方向に規制されている。
(タングプレート8の構成)
タングプレート8は、金属板材により形成されている。またタングプレート8は、基部80と、ラッチ5と結合する後述する挿入部81と、を備えている。基部80には、タングプレート8が側壁33a及び側壁33bの間に挿入された状態で側壁33a及び側壁33bの対向方向に沿って長手となるスリット孔83が形成されている。このスリット孔83には、ウェビング9aが挿入されると共に折り返されている。
また挿入部81は、幅寸法が側壁33aと側壁33bとの間隔よりも小さくなるように構成されている。挿入部81は、タングプレート8がバックル装置1に保持されている場合、側壁33aと側壁33bとの間に位置している。
挿入部81には、厚さ方向に貫通した貫通孔82が形成されている。タングプレート8は、挿入部81が側壁33aと側壁33bとの間で、かつ底板30の長手方向の一方端側の所定位置に達した状態において、ラッチ5の挿入片54が貫通可能となっている。タングプレート8は、挿入片54が挿入部81の貫通孔82と底板30の貫通孔31を貫通することで、バックル装置1からの抜き出しが規制される、すなわちバックル装置1に保持されるように構成されている。
(バックルスイッチ2の基板20の構成)
図4は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの上面図である。基板20は、例えば、ガラスエポキシ基板等のプリント配線基板である。この基板20は、図4に示すように、細長い板形状を有する基部21と、基部21よりも短手方向の幅が広く、電子部品が搭載される搭載部22と、を備えている。
この基板20の表面200には、電極パターン210が形成されている。この電極パターン210は、例えば、銅等の導電性を有する金属材料により形成されている。
この電極パターン210は、図4に示すように、配線212と接続された第1の電極211と、配線214と接続された第2の電極213と、第3の電極215と、を備えている。この第1の電極211、第2の電極213及び第3の電極215は、搭載部22に近い側から第3の電極215、第2の電極213及び第1の電極211の順に並んで配置されている。
第1の電極211は、矩形状を有し、配線212を介して電子回路部29と電気的に接続されている。第2の電極213は、矩形状を有し、配線214を介して電子回路部29と電気的に接続されている。第3の電極215は、細長い矩形状を有し、電子回路部29と電気的に接続されている。
搭載部22には、電子回路部29に電流を供給する電池28と、電子回路部29と、が配置されている。
この電池28は、例えば、ニッケルマンガン電池等の一次電池、リチウムイオン電池等の二次電池、その他の化学電池を使用することが可能である。この電池28は、一例として、3Vの電圧Vを生成する。
電池28は、図3(a)に示すように、その一方端(例えばプラス端子)が第1のスイッチ290の第1の端子290aに接続されると共に、他方端(例えばマイナス端子)がグランド(GND)又はコモン端子に接続される。なお、図3(a)に示す抵抗280は、電池28の内部抵抗である。
(スライダ25の構成)
図5(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチのスライダの正面図であり、図5(b)は、スライダの下面図であり、図5(c)は、図5(a)に示すV(c)-V(c)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図である。
スライダ25は、タングプレート8の挿入及び排出に基づいて、基板20の基部21に対して、上述の矢印A方向及び矢印B方向に移動するように構成されている。
スライダ25は、図5(a)〜図5(c)に示すように、四角柱形状を有する本体250と、本体250の上面256に、突出するように設けられた凸部26と、を備えて構成されている。
この本体250は、基板20側の配置面255の両端部から略L字形状に突出する保持部251及び保持部252を有している。この保持部251の端部、及び保持部252の端部は、対向するように曲げられてスリット254を形成している。
この保持部251と保持部252によって囲まれた収容領域253には、基板20の基部21が挿入されている。また収容領域253において、基板20の表面200と対向する配置面255には、コンタクト27が取り付けられている。
このコンタクト27は、例えば、導電性を有する金属材料を用いて形成された板バネである。この金属材料としては、一例として、バネ鋼、バネ用ステンレス、バネ用リン青銅等が用いられる。
またコンタクト27は、折り曲げ加工され、適度な弾性力を基部21に与えるように構成されている。つまりコンタクト27は、スライダ25の収容領域253に挿入された基部21との接触を保つように、基部21に弾性力を付加するように構成されている。
コンタクト27は、図5(a)に示すように、スライダ25の配置面255に取り付けられる取付部270と、取付部270と接触部272との間に位置する中間部271と、電極パターン210と接触する接触部272と、を備えている。
コンタクト27は、接触部272が挿入方向に長く接触するように、挿入方向に沿って長い形状を有している。
このコンタクト27の接触部272は、図4に示すように、基部21の中央を、長手方向に接触を保ちながら移動する。なお図4、及び後述する図7(a)〜図7(e)では、基部21と接触するコンタクト27を模式的に図示している。
(電子回路部29の構成)
電子回路部29は、主に、制御部296と、通信部297と、を備えて構成されている。また電子回路部29は、図3(a)に示すように、第1のスイッチ290の第2の端子290bとコンデンサ291の第3の端子291aとの間に一方の端子が電気的に接続された抵抗293と、第2のスイッチ292の第6の端子292bと制御部296との間に、一方の端子が電気的に接続された抵抗294と、を備えている。
この抵抗293及び抵抗294の他方の端子は、グランド又はコモン端子と電気的に接続されている。コンデンサ291に蓄積される電荷量、及びコンデンサ291が蓄積した電荷を放出する時間等は、この抵抗293及び抵抗294の抵抗値と、コンデンサ291の容量と、によって調整される。
制御部296は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロコンピュータである。
この制御部296は、上述のように、タングプレート8の保持及び排出を検出するように構成されている。また制御部296は、第1のスイッチ290の第2の端子290bが電気的に接続される第1のポート296aと、第2のスイッチ292の第6の端子292bが電気的に接続される第2のポート296bと、を備えている。この第1のポート296aには、第1の信号Sが入力する。また第2のポート296bには、第2の信号Sが入力する。
また制御部296は、第1の信号Sの取得に基づいて動作を開始すると共に、第1の信号Sを取得してからの時間を計測するように構成されている。また制御部296は、入力した信号と比較される第1のしきい値296cと、第1の信号Sを取得してからの時間と比較される設定時間である第2のしきい値296dと、を備えている。
具体的には、第1のしきい値296cは、第1のポート296aに入力する第1の信号Sと、第2のポート296bに入力する第2の信号Sと、比較され、入力した信号がハイ(H)かロー(L)かを判定するためのしきい値である。なお第1のしきい値296cは、ポートごとに異なるしきい値に設定されても良い。
制御部296は、少なくとも第1の信号Sが入力してから保持又は排出を示す検出信号Sを出力する間、電流が供給されるように構成されている。
制御部296は、比較結果に基づいて検出信号Sを生成し、通信部297を介して車両通信部90に出力するように構成されている。この車両通信部90は、取得した検出信号Sを車両制御部91に出力するように構成されている。
この車両制御部91は、CPU、RAM及びROM等から構成されるマイクロコンピュータである。車両制御部91は、取得した検出信号Sに基づいて確認ランプ92を点灯又は消灯させる制御信号Sを生成して、出力するように構成されている。
確認ランプ92は、例えば、車両の電源が投入されている状態で、タングプレート8がバックル装置1に保持されていない場合に、警告として点灯するものである。従って確認ランプ92は、制御信号Sがタングプレート8の保持を示す検出信号Sに基づいている場合は消灯し、排出示す検出信号Sに基づいている場合は点灯するように構成されている。
(第1のスイッチ290と第2のスイッチ292の構成)
図6(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの第1のスイッチの開閉のタイミングを示す概略図であり、図6(b)は、第2のスイッチの開閉のタイミングを示す概略図であり、図6(c)は、コンデンサに蓄積される電荷量に関する概略図であり、図6(d)は、第1の信号に関する概略図であり、図6(e)は、第2の信号に関する概略図であり、図6(f)は、制御部による第1の信号及び第2の信号の判定結果を示す概略図であり、図6(g)は、制御部から出力される検出信号を示す概略図である。
図6(a)〜図6(g)は、横軸が時間tである。図6(c)は、縦軸が電荷量である。図6(d)及び図6(e)は、縦軸が電圧Vである。図6(a)に示すSWは、第1のスイッチ290を示している。また図6(b)に示すSWは、第2のスイッチ292を示している。さらに図6(a)及び図6(b)に示すON及びOFFは、ONが、スイッチが閉じていることを示し、OFFが、スイッチが開いていることを示している。
さらに図6(a)〜図6(g)に示す挿入開始は、タングプレート8がバックル装置1のタング挿入口14に挿入された時間tを示している。またラッチは、バックル装置1にタングプレート8が保持された時間tを示している。排出開始は、操作者が解除ボタン7を押した時間tを示している。さらに排出完了は、タングプレート8がタング挿入口14から抜け出した時間t10を示している。なお図6(a)〜図6(g)では、コンデンサ291は、挿入が開始された時点では、電荷が蓄積されていないものとしている。
第1のスイッチ290は、第1の電極211と、第2の電極213と、コンタクト27と、により構成されている。この第1のスイッチ290は、コンタクト27を介して第1の電極211と第2の電極213とが導通するように構成されている。
従って第1の電極211は、第1のスイッチ290の第1の端子290aに相当する。また第2の電極213は、第1のスイッチ290の第2の端子290b、及び第2の端子290bと電気的に接続された第2のスイッチ292の第5の端子292aに相当する。つまり第1のスイッチ290の第2の端子290bと第2のスイッチ292の第5の端子292aとは、第2の電極213によって共用されている。
第1のスイッチ290は、図6(a)に示すように、タングプレート8の挿入及び排出の期間に閉じるスイッチである。コンデンサ291は、図6(c)に示すように、この第1のスイッチ290が閉じている期間、電池28の電流に基づく電荷が蓄積される。
第2のスイッチ292は、第2の電極213と、第3の電極215と、コンタクト27と、により構成されている。この第2のスイッチ292は、コンタクト27を介して第2の電極213と第3の電極215とが導通するように構成されている。
従って第3の電極215は、第2のスイッチ292の第6の端子292bに相当する。また第2のスイッチ292の第5の端子292aは、上述のように、第2の電極213に相当する。
第2のスイッチ292は、図6(b)に示すように、主に、タングプレート8がバックル装置1にラッチされている期間に閉じるスイッチである。コンデンサ291は、この第2のスイッチ292が閉じている期間、蓄積していた電荷を放出する。
(スライダ25の移動とスイッチの開閉について)
図7(a)は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの初期状態におけるコンタクトの位置を示す概略図であり、図7(b)及び図7(c)は、第1のスイッチが閉じているコンタクトの位置を示す概略図であり、図7(d)は、第1のスイッチが開くと共に第2のスイッチが閉じるコンタクトの位置を示す概略図であり、図7(e)は、タングプレートがバックル装置にラッチされた際のコンタクトの位置を示す概略図である。なおタングプレート8の挿入方向は、図7(a)〜図7(e)の紙面において右から左方向(矢印A方向)であり、排出方向は、左から右方向(矢印B方向)である。
・初期状態
タングプレート8を挿入する前の初期状態では、図7(a)に示すように、スライダ25が初期位置に位置することからコンタクト27が第1の電極211のみと接触している。従って第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292は、開いている。
・挿入開始
次に、タングプレート8がバックル装置1に挿入されると、タングプレート8の挿入部81がイジェクタ4を、挿入方向である矢印A方向に移動させる。このイジェクタ4の移動に伴って、イジェクタ4と連結されているスライダ25が移動すると共に、スライダ25に設けられたコンタクト27が基板20に対して移動する。
コンタクト27の移動により、コンタクト27の搭載部22側の端部27aが、図7(b)に示すように、第2の電極213の第1の電極211に近い端部213aと接触し、第1のスイッチ290が閉じる。
従ってコンデンサ291は、図6(a)及び図6(c)に示すように、この第1のスイッチ290の導通に基づいて、導通した時間tから電荷の蓄積を開始すると共に、ハイ(H)となる第1の信号Sが制御部296に入力する。
さらに図7(c)及び図7(d)に示すように、コンタクト27がタングプレート8の挿入に基づいて移動すると、コンタクト27の端部27aの反対側の端部27bと、第1の電極211の第2の電極213側の端部211aとの接触が解除される。この接触が解除された時間tでは、図6(a)及び図6(c)に示すように、第1のスイッチ290が開き、コンデンサ291による電荷の蓄積が終了する。第1の信号Sの入力は、コンデンサ291に蓄積された電荷により継続する。
なお第1のスイッチ290が開く時間tと第2のスイッチ292が閉じる時間tは、同時ではなく、第1のスイッチ290が開いた後に第2のスイッチ292が閉じるように、コンタクト27、第1の電極211、第2の電極213及び第3の電極215が構成されている。また第2のスイッチ292が開く時間tと第1のスイッチ290が閉じる時間tは、同時ではなく、第2のスイッチ292が開いた後に第1のスイッチ290が閉じるように、コンタクト27、第1の電極211、第2の電極213及び第3の電極215が構成されている。
第2のスイッチ292が閉じられた時間t以降は、図6(c)及び図6(e)に示すように、コンデンサ291に蓄積された電荷が、第2の信号Sとして制御部296の第2のポート296bに入力する。
制御部296は、第1の信号Sを取得してから、設定時間内に第2の信号Sが取得されるかを判定する。制御部296は、図6(f)に示すように、第1の信号Sを取得した時間tから第2の信号Sを取得した時間tまでの時間(t−t)が、第2のしきい値296dに基づく設定時間よりも短い場合、タングプレート8がラッチされたことを示す検出信号Sを生成して出力する。
この検出信号Sは、図6(g)に示すように、例えば、1波形のパルス波として出力される。
タングプレート8が、時間tにおいて、バックル装置1にラッチされると、図7(e)に示すように、第2のスイッチ292が閉じた状態でコンタクト27が基板20に対して静止する。
第2のスイッチ292が閉じている期間、コンデンサ291は、図6(c)に示すように、蓄積した電荷の放出を続ける。なおコンデンサ291は、後述するように、排出時に電荷を蓄積するので、タングプレート8がラッチされている間に完全に放電する方が好ましい。
・排出
操作者が、例えば、時間tにおいて解除ボタン7を操作すると、ラッチ5によるタングプレート8の保持が解除されるので、スプリング45の弾性力に基づいてイジェクタ4を介してスライダ25が、図7(e)に示す状態から、矢印A方向とは逆方向(図2に示す矢印B方向)に移動する。
このスライダ25の移動により、時間tにおいて、コンタクト27の端部27aと第3の電極215の接触が解除され、第2のスイッチ292が開く。続いて、時間tにおいて、コンタクト27の端部27bが第1の電極211の端部211aに到達し、第1のスイッチ290が閉じる。
第1のスイッチ290が閉じることで、図6(a)及び図6(c)に示すように、第1のスイッチ290が閉じて、第2のスイッチ292が開くので、コンデンサ291が電荷を蓄積されると共に、ハイ(H)となる第1の信号Sが制御部296に入力する。
さらにスライダ25が移動すると、時間tにおいて、コンタクト27と第2の電極213との接触が解除されて第1のスイッチ290が開く。つまり時間t以降は、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292が開くと共に、コンデンサ291に蓄積された電荷が完全に放出された後なので、制御部296により、第1の信号S及び第2の信号Sが検出されない。
従って制御部296は、図6(f)に示すように、排出時の第1の信号Sを取得した時間tから設定時間内に第2の信号Sを取得することがないので、設定時間経過した後(例えば時間t11)、タングプレート8が排出されたことを示す検出信号Sを生成して出力する。
以下では、バックル装置1のバックルスイッチ2の制御部296の動作について、図8のフローチャートに従って説明する。
(動作)
図8は、第1の実施の形態に係るバックルスイッチの制御部の動作に関するフローチャートである。以下では、コンデンサ291に電荷が蓄積され、放出された後の動作について説明する。
制御部296は、第1の信号Sを取得してからの時間を測定すると共に、この電荷の放出に基づいて入力した信号と、第1のしきい値296cと、を比較する。
制御部296は、第2のしきい値296dに基づく設定時間内に、入力した第2の信号Sがハイ(H)となると(Step1:Yes)、タングプレート8がラッチされたと判定する(Step2)。
制御部296は、判定結果に基づいてラッチされたことを示す検出信号Sを生成して、通信部297を介して出力し、動作を終了する(Step3)。
ここで、制御部296は、設定時間内に第2の信号Sがハイ(H)にならなかった場合(Step1:No)、タングプレート8が排出されたと判定する(Step4)。
制御部296は、判定結果に基づいて排出されたことを示す検出信号Sを生成して、通信部297を介して出力し、動作を終了する(Step3)。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るバックルスイッチ2を用いたバックル装置1は、消費電流を抑制することができる。具体的には、バックルスイッチ2は、第1のスイッチ290が導通することでコンデンサ291に電荷が蓄積され、第1のスイッチ290と異なるタイミングで第2のスイッチ292が導通することで、コンデンサ291に蓄積された電荷の放出に基づく信号を出力するように構成されている。従ってバックルスイッチ2は、動作のために常に電流が供給される場合と比べて、主に第1のスイッチ290が導通している間に流れた電流が消費されるので、消費電流を抑制することができる。
バックルスイッチ2は、第1のしきい値296cを備え、第1の信号S及び第2の信号Sのハイ(H)及びロー(L)を判定した結果に基づいて保持及び排出を判定するので、ハイ(H)及びロー(L)を判定しない場合と比べて、グランド電流やノイズに起因する信号による誤判定を抑制することができ、精度の高い保持及び排出の検出を行うことができる。
バックルスイッチ2は、電池28により駆動されるので、ハーネスを介して電流が供給される場合と比べて、消費電流を抑制することができると共に、バックル装置1の配置の自由度が向上する。従ってバックル装置1は、使用される際の移動の制限が緩和される。
バックルスイッチ2は、常に電流を流してスイッチの開閉を検出する場合と比べて、消費する電流が少ないので、電池28を交換するサイクルが長くなり利便性が高い。
バックルスイッチ2は、タングプレート8の挿入及び排出時に、コンデンサ291に電荷を蓄積させ、ラッチ及び排出完了時に、ラッチや排出に要した時間以上の時間をかけて、電荷を放出するように構成されている。従ってバックルスイッチ2は、制御部296及び通信部297が動作可能な時間(オン時間)を、挿入や排出に要する時間よりも長く取ることができる。バックルスイッチ2は、オン時間を長く取ることができるので、スライダ25の移動範囲を小さくすることが可能となり、バックル装置1を小型化することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、第2のスイッチがプッシュスイッチで構成されている点で第1の実施の形態と異なっている。
図9(a)及び図9(b)は、第2の実施の形態に係るバックルスイッチの上面図である。なお以下に記載する実施の形態において、第1の実施の形態と同じ機能及び構成を有する部分は、第1の実施の形態と同じ符号を付し、その説明は省略するものとする。
本実施の形態のバックルスイッチ2は、図9(a)及び図9(b)に示すように、第1の実施の形態の第3の電極215の代わりに、プッシュスイッチである第2のスイッチ292cを備えている。
この第2のスイッチ292cは、例えば、基板20の搭載部22に配置されている。第2のスイッチ292cは、先端部292dが押し込まれている間のみ閉じる、モーメンタリスイッチである。
バックルスイッチ2は、図9(a)に示す初期状態では、コンタクト27が第1の電極211とのみ接触しているので、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292cは、開いている。
タングプレート8が、バックル装置1に挿入されると、イジェクタ4を介してスライダ25が矢印A方向に移動する。この移動に伴って、コンタクト27の端部27aが第2の電極213の端部213aに到達し、第1のスイッチ290が閉じる。
この第1のスイッチ290が閉じている期間は、コンタクト27の端部27bが、第1の電極211の端部211aを超える、つまりコンタクト27と第1の電極211との接触が保たれている期間である。バックルスイッチ2は、第1のスイッチ290が閉じている期間、コンデンサ291に電荷が蓄積されると共に、第1の信号Sが制御部296に入力する。
続いて、スライダ25が移動すると、スライダ25の搭載部22側の前面250aが、第2のスイッチ292cの先端部292dと接触し、さらに先端部292dを押し込んだ状態で、タングプレート8がバックル装置1にラッチされる。図9(b)は、タングプレート8がラッチされた場合のスライダ25の位置を示している。
このラッチにより、第2のスイッチ292cが閉じて、コンデンサ291に蓄積された電荷が放出される。従ってコンデンサ291に蓄積されていた電荷は、第2の信号Sとして、制御部296の第2のポート296bに入力する。
タングプレート8の排出に基づいてスライダ25が移動すると、第2のスイッチ292cとスライダ25との接触が解除され、第2のスイッチ292cが開いた後、すぐに第1のスイッチ290が閉じてコンデンサ291に電荷が蓄積されると共に、第1の信号Sが制御部296に入力する。
さらにスライダ25が移動すると、第1のスイッチ290が開き、第1の信号Sが制御部296に入力しなくなる。
制御部296は、第1の実施の形態と同様に、挿入と排出を検出し、通信部297を介して検出信号Sを出力する。
なお、変形例として、第1のスイッチ290がプッシュスイッチで構成されても良い。また他の変形例として、第1のスイッチ290及び第2のスイッチ292が、プッシュスイッチで構成されても良い。
さらに、プッシュスイッチは、基板20ではなく、バックル装置1の本体10に配置されても良い。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態に係るバックルスイッチ2を用いたバックル装置1は、少なくとも第2のスイッチ292cをプッシュスイッチとすることで、電極とコンタクト27との接触しながらの移動に基づく、コンタクト27の摩耗による接点不良を抑制することができる。
ここで、変形例として、バックルスイッチ2は、第1のスイッチ290の第1の端子290aに、コンデンサを電気的に接続しても良い。つまり、当該コンデンサは、電池28と並列に接続される。従ってバックルスイッチ2は、第1のスイッチ290が開いている期間は、当該コンデンサに電荷が蓄積され、第1のスイッチ290が閉じている期間は、電池28に基づく電荷と、当該コンデンサに蓄積された電荷と、が放出されてコンデンサ291に蓄積されるので、電池28のみの場合と比べて、より多くの電荷をコンデンサ291に蓄積させることができる。
以上述べた少なくとも1つの実施の形態のバックルスイッチ2を用いたバックル装置1によれば、消費電流を抑制することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…バックル装置、2…バックルスイッチ、3…ベース、4…イジェクタ、5…ラッチ、6a…ロック部材、6b…ストッパ、7…解除ボタン、8…タングプレート、9a…ウェビング、9b…アンカプレート、10…本体、12…アンカ挿入口、14…タング挿入口、20…基板、21…基部、22…搭載部、25…スライダ、26…凸部、27…コンタクト、27a…端部、27b…端部、28…電池、29…電子回路部、30…底板、31…貫通孔、32…ガイド孔、33a…側壁、33b…側壁、34a…切欠、34b…切欠、35a…ガイド孔、35b…ガイド孔、36a…支持孔、36b…支持孔、40…本体、41…凹部、42…開口、43…挿入凹部、44…規制片、45…スプリング、50…基部、51a…ストッパ、51b…ストッパ、52a…凹部、52b…凹部、53…連結部、54…挿入片、55…先端部、56a…接触片、56b…接触片、60…基部、60a…端部、60b…端部、61a…ロック片、61b…ロック片、62…接触部、65…基部、66a…干渉部、66b…干渉部、67a…挿入片、67b…挿入片、69…スプリング、70…押圧部、71…上壁、72a…側壁、72b…側壁、73a…アーム、73b…アーム、74a…突起、74b…突起、80…基部、81…挿入部、82…貫通孔、83…スリット孔、90…車両通信部、91…車両制御部、92…確認ランプ、200…表面、210…電極パターン、211…第1の電極、211a…端部、212…配線、213…第2の電極、213a…端部、214…配線、215…第3の電極、250…本体、250a…前面、251…保持部、252…保持部、253…収容領域、254…スリット、255…配置面、256…上面、270…取付部、271…中間部、272…接触部、280…抵抗、290…第1のスイッチ、290a…第1の端子、290b…第2の端子、291…コンデンサ、291a…第3の端子、291b…第4の端子、292…第2のスイッチ、292a…第5の端子、292b…第6の端子、292c…第2のスイッチ、292d…先端部、293…抵抗、294…抵抗、296…制御部、296a…第1のポート、296b…第2のポート、296c…第1のしきい値、296d…第2のしきい値、297…通信部

Claims (5)

  1. 第1の端子及び第2の端子を有し、前記第1の端子を介して電流が供給される第1のスイッチと、
    第3の端子及び第4の端子を有し、前記第3の端子が前記第1のスイッチの前記第2の端子と電気的に接続され、前記第1のスイッチが導通することで前記電流に基づいた電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    第5の端子及び第6の端子を有し、前記第5の端子が前記電荷蓄積部の前記第3の端子と電気的に接続され、前記第1のスイッチと異なるタイミングによる前記第5の端子及び前記第6の端子の導通に基づいて前記電荷蓄積部に蓄積された前記電荷を前記第5の端子及び前記第6の端子を介して放出させる第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの間を移動する共に、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを前記異なるタイミングで導通させる移動体と、
    を備えた状態検出装置。
  2. 前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチのうち、少なくとも一方の一対の端子が設けられた基体を有し、
    前記移動体が、前記一対の端子を導通させる接点部材を有し、前記基体との相対移動に基づく前記異なるタイミングで前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを導通させる、
    請求項1に記載の状態検出装置。
  3. 前記第1のスイッチの前記第2の端子が電気的に接続されると共に、前記第2のスイッチの前記第6の端子が電気的に接続された検出部を有し、
    前記検出部が、前記第2の端子及び前記第6の端子を介して入力する入力信号に基づいて前記移動体の位置を検出する、
    請求項2に記載の状態検出装置。
  4. 前記第1の端子を介して、前記電流を供給する電流供給部と、
    前記検出部の検出結果に基づく検出信号を、電磁気的に接続された電子機器に出力する通信部と、
    を備えた請求項3に記載の状態検出装置。
  5. 車両のシートベルト装置のウェビングに取り付けられたタングプレートの保持及び排出を行うように構成され、
    前記検出部が、前記タングプレートと共に移動する前記移動体の位置の検出に基づいて前記タングプレートの前記保持及び前記排出の状態を検出する、
    前記請求項3又は4に記載の状態判定装置を用いたバックル装置。
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