JP2015176898A - コイルユニット及び非接触給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを抑えつつ、給電側のコイルユニットに対する受電側のコイルユニットの位置ずれを許容して確実に給電を行うことが可能な非接触給電技術を提供する。
【解決手段】対向配置されたコイル間の相互誘導により誘導起電力を生じさせ、給電側から受電側にワイヤレスで電力供給がなされる一対のコイルユニットの少なくとも一方のコイルユニット1であって、一面が開口された箱状のケース5と、ケースの開口を覆って封止するカバー6と、ケースとカバーにより形成される空間5a内に互いに重なることなく他方のコイルユニットと対向可能に分散して配置された複数のコイル2とを備える構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ケーブルなどを介さずに給電が可能な非接触給電技術に関し、具体的には、対向配置されたコイル間の相互誘導により誘導起電力を生じさせて電力供給を行うコイルユニットの構造に関する。
電気自動車(EV:Electric Vehicle)やプラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)を普及させる上では、これらの車両に外部から電力供給するための給電装置を広く設置する必要がある。その中でも、車両に給電ケーブルを接続することなく所定スペースに駐車させるだけで車両への電力供給が可能な非接触給電装置の開発・実用化が近年進められている(特許文献1参照)。
非接触給電装置で用いられる非接触(ワイヤレス)給電方式としては、電磁誘導方式、電磁波送信方式、共鳴方式などが知られているが、特許文献1には電磁誘導方式による非接触給電装置の一構成が例示されている。電磁誘導方式の非接触給電装置は、例えば駐車スペースに設置された給電側のコイルユニット(インフラ側一次コイルユニット)と車両に搭載された受電側のコイルユニット(車両側二次コイルユニット)を所定位置で対向させた状態で、インフラ側の電源から一次コイルに交流電圧を印加する。一次コイルに交流電圧が印加されると、車両側の二次コイルの中心軸方向に交流磁界が生じて二次コイルの輪の中を貫通し、相互誘導により該二次コイルに電圧が誘起されて誘導起電力を生じさせる。誘起された誘導起電力は、受電側のコイルユニットに接続された電源装置(電池パック等)に供給されて蓄電される。
このような非接触給電装置による電力供給においては、給電エリアに予め設置された給電側のコイルユニットの一次コイルに対して、車両に搭載された受電側のコイルユニットの二次コイルを所定位置で対向させて位置付けることが求められる。すなわち、運転者が給電エリアの所定位置まで車両を走行させて駐車させる必要がある。したがって、インフラ側(地上側)の一次コイルに対する車両側の二次コイルの位置は運転者のステアリング操作等の運転技能に委ねられており、それによって大きく左右される。このため、車両が給電エリアに駐車された場合であっても、インフラ側の一次コイルと車両側の二次コイルが必ずしも適正な位置で常に対向されるとは限らない。
そこで、このような一次コイルと二次コイルの位置ずれ、端的には給電側と受電側のコイルユニットの位置ずれを許容して非接触給電装置による車両への電力供給を確実に行うべく、各種の方策が講じられている。例えば、特許文献1では、地上側(インフラ側)及び車両側の一方に磁石、他方にリードスイッチを設けたコイルの位置合わせシステムが開示されている。かかる方策では位置合わせ(位置ずれ防止)を図る専用の機構を非接触給電装置とは別途にインフラ側と車両側の双方が備える必要があり、構成が複雑化してしまう。比較的簡易な別例として、給電側(インフラ側)及び受電側(車両側)のコイルユニットの双方、もしくはいずれか一方を拡大させることで、相互誘導可能な領域の拡張を図る方策が挙げられる。このように相互誘導可能領域を拡張させれば、給電側に対して受電側のコイルユニットが多少位置ずれしたとしても、これらを相互誘導可能領域内にとどめ易くなるため、コイルユニット相互の多少の位置ずれは許容され、確実に給電を行うことが可能となる。
特開2012−16106号公報
しかしながら、コイルユニットを拡大させる場合、コイル導線の増加、コイルコアの大型化などを図る必要がある。このようにコイル導線の増加、コイルコアの大型化を図る場合にはコイルの成形機も大型化させる必要があり、またサイクルタイムが長期化するとともに、製造時における不良率が上昇して製作性を悪化させるおそれもあり、製造コストの増大を招きやすい。例えばコイルコアにフェライト磁石を用いる場合、フェライト磁石のサイズは一般的に100mm四方程度が最大であるため、コイルコアを大型化させるためにはフェライト磁石を複数並べて保持して全体の表面積(他方のコイルユニットとの対向領域)を拡大させる大型のケースが必要となる。加えて、一次コイルと二次コイルの大きさを異ならせる場合、部品の共通化を図ることが難しく、それぞれ個別に部品を調達することが必要となるため、この点からもコスト増を招きやすい。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、製造コストを抑えつつ、給電側のコイルユニットに対する受電側のコイルユニットの位置ずれを許容して確実に給電を行うことが可能な非接触給電技術を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、対向配置されたコイル間の相互誘導により誘導起電力を生じさせ、給電側から受電側にワイヤレスで電力供給がなされる一対のコイルユニットの少なくとも一方のコイルユニットであって、一面が開口された箱状のケースと、前記ケースの開口を覆って封止するカバーと、前記ケースと前記カバーにより形成される空間内に互いに重なることなく他方のコイルユニットと対向可能に分散して配置された複数のコイルとを備えることを特徴とする。
これによれば、従来のように一方(例えば給電側)のコイルユニットを単一の大型コイルで構成しなくとも、該大型コイルと同様の磁界をそれよりも小型の複数のコイルで発生させることができる。すなわち、一方のコイルユニットを複数のコイルによる分散構造とすることで、コイルを大型化しなくとも一方のコイルユニットを他方のコイルユニットに対して大型化させることができるから、コイル自体を小型化することが可能となる。この結果、例えばコイル成形機の小型化やサイクルタイムの短縮化、不良率の低下(例えばヒケやソリ等の緩和)などを図ることができ、コイル及びコイルユニットの製造コストの低減が可能となるとともに量産も容易となる。
この場合、前記複数のコイルは、前記他方のコイルユニットが相互誘導可能な領域よりも広範囲に亘って分散配置する構成とすることができる。これにより、一方のコイルユニットに対して他方のコイルユニットが多少位置ずれしたとしても、双方のコイル間に誘導起電力を生じさせて確実に給電することが可能となる。
かかる態様で磁界を発生させる一例としては以下の構成が考えられる。例えば、前記コイルは、平板状のコイルコアと、前記コイルコアを被覆するコアカバーと、前記コアカバーの外周に複数回巻回されたコイル導線とを含んで形成する。この場合には、前記一方のコイルユニットを前記他方のコイルユニットよりも多数の前記コイルを備えた構成とすればよい。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る非接触給電装置は、車両を含む移動体に搭載される前記受電側のコイルユニットと、前記移動体が静止状態に位置付けられる給電エリアに固定設置される前記給電側のコイルユニットとを備え、前記受電側及び前記給電側のコイルユニットのうち、少なくとも一方は、上述したいずれかのコイルユニットであることを特徴とする。これにより、コイルの小型化によりコイルユニットの製造コストの低減を図るとともに、給電側のコイルユニットを受電側のコイルユニットに対して拡大させることができる。したがって、給電側に対する受電側のコイルユニットの位置ずれを許容して、給電エリアの所定スペースへの車両の駐車位置によって給電効率が左右されることを抑制できるため、運転者の運転技能による給電効率の差を生じ難くすることが可能となる。
本発明によれば、製造コストを抑えつつ、給電側のコイルユニットに対する受電側のコイルユニットの位置ずれを許容して確実に給電を行うことが可能な非接触給電技術を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る給電側のコイルユニットを構成部材に分解して示す斜視図である。 図1に示す構成部材を組み付けた状態をカバーを外して示す給電側のコイルユニットの全体斜視図である。 図2の矢印A2部分における給電側のコイルユニットの縦断面を矢印方向から示す図である。
以下、本発明のコイルユニット及び非接触給電装置について、添付図面を参照して説明する。本発明のコイルユニットは、いわゆる電磁誘導方式の非接触給電装置の給電器もしくは受電器であり、対向配置されたコイル間の相互誘導により誘導起電力を生じさせ、給電側から受電側にワイヤレスで電力供給するためのものである。図1及び図2には、本発明の給電側のコイルユニットの構成を示しており、図1は、かかる給電側のコイルユニットを構成部材に分解して示す斜視図、図2は、かかる構成部材を組み付けた状態をカバーを外して示す斜視図である。また、図3は、図2の矢印A2部分における給電側のコイルユニットの縦断面を矢印方向から示す図である。
本実施形態に係る非接触給電装置では、受電側のコイルユニット(以下、受電コイルユニットという)は車両を含む移動体に搭載され、給電側のコイルユニット(以下、給電コイルユニットという)は前記移動体が静止状態に位置付けられる給電エリアに固定設置されている場合を想定している。すなわち、かかる非接触給電装置は、受電コイルユニットが搭載された移動体を給電コイルユニットが固定設置された給電エリアに移動させることで、給電コイルユニットから受電コイルユニットにワイヤレスで電力供給が行えるようになっている。移動体の一例としては、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV)等の車両が想定でき、この場合にはかかる車両に給電ケーブルを接続することなく、給電エリアとなる車庫や駐車場等の所定スペースに駐車させる(具体的には車載された受電コイルユニットを給電コイルユニットと相互誘導可能な領域内に位置付ける)だけで車両への電力供給(電池パック等への充電)が可能となる。ただし、用途はこれに限定されるものではない。以下の説明においては、図1に矢印Xで示す方向を前後方向、矢印Yで示す方向を左右方向、矢印Zで示す方向を上下方向という。なお、上下方向については、図1における上方へ向かう方向を上向き(上側)、下方へ向かう方向を下向き(下側)として特定する。ただし、これらの前後方向、左右方向及び上下方向は、給電エリアの給電コイルユニットが対向する移動体の実際の各方向(例えば車両の前後方向や左右方向、上下方向)と必ずしも一致していなくともよい。
図1〜図3に示すように、給電コイルユニット1は、電源(図示しない)から印加される交流電圧により磁界を発生して受電コイルユニットの二次コイル(図示しない)を相互誘導させる複数の一次コイル2と、一次コイル2をシールドするシールドプレート3と、一次コイル2による給電を補助するコンデンサ4と、一面(一例として上面)が開口されてこれらを収容する箱状のケース5と、ケース5の開口を覆って封止するカバー6とを備えている。給電コイルユニット1と電源は電源ケーブル7で接続されており、該電源ケーブル7を介して一次コイル2に電源から交流電圧が印加されるようになっている。電源としては、例えば商用周波数の電圧をインバータにより変換して比較的高い周波数の電流(高周波電流)を給電コイルユニット1の一次コイル2に供給する高周波電源を適用することができる。この場合、車両側の受電コイルユニットは、二次コイルに誘導された高周波電流を整流器で整流して電池パック等を充電するような構成とすればよい。
複数の一次コイル2(以下、まとめて一次コイルユニット20という)は、ケース5とカバー6により形成される空間(以下、内部空間5aという)内に互いに重なることなく受電コイルユニットと対向可能に分散して配置されている。各一次コイル2は、受電コイルユニットへ向けてそれぞれ磁界(交流磁界)を発生する。このため、従来のように給電コイルユニットを単一の大型一次コイルで構成しなくとも、該大型一次コイルと同様の磁界をそれよりも小型の複数の一次コイル2からなる一次コイルユニット20で発生させて受電コイルユニットを相互誘導させることが可能となる。その際、受電コイルユニットの給電コイルユニット1との対向領域(以下、二次コイルユニット対向領域という)よりも広範囲に亘って一次コイル2を受電コイルユニットと対向配置させることで、複数の一次コイル2により形成される受電コイルユニットとの総対向領域(以下、一次コイルユニット対向領域という)を二次コイルユニット対向領域よりも広範囲に亘って延在させることができる。二次コイルユニット対向領域は、複数の一次コイル2から発生した磁界によって二次コイルユニットが相互誘導可能な領域に相当する。
すなわち、本実施形態においては、受電コイルユニットが相互誘導可能な領域(二次コイルユニット対向領域)よりも広範囲に亘って複数の一次コイル2(一次コイルユニット20)が分散配置され、電源から印加される交流電圧によりかかる相互誘導可能な領域へ向けて磁界(交流磁界)を発生する構成とすることができる。これにより、給電コイルユニット1に対して受電コイルユニットが多少位置ずれしたとしても、二次コイルに誘導起電力を生じさせて受電コイルユニットへ確実に給電することが可能となる。したがって、給電エリアの所定スペースへの車両の駐車位置によって給電効率が左右されることを抑制でき、運転者の運転技能による給電効率の差を生じ難くすることが可能となる。
給電コイルユニット1の一次コイル2は、平板状のコイルコア21と、コイルコア21を被覆するコアカバー22と、コアカバー22の外周に複数回巻回されたコイル導線23とを備えている。また、受電コイルユニットは、一次コイル2と同様のコイルコア21、コアカバー22、コイル導線23を含む二次コイル(図示しない)を少なくとも一つ有している。コイルコア21は、例えばフェライト磁石を平板状に成形して構成することができる。コアカバー22は、コイルコア21を被覆して保護する樹脂製のカバー部材であり、その表面にはコイル導線23を巻回する際にガイドとなるとともに、巻回後のコイル導線23のずれ防止用の溝221が螺旋状に連続して形成されている。コイル導線23の巻回数は任意に設定すればよい。また、コアカバー22には、コイル導線23が巻回されていない両縁部(図1及び図2においては前後方向の両縁部)にボルト挿通用の貫通孔222が形成されており、一次コイル2は給電コイルユニット1(具体的にはケース5)、二次コイルは受電コイルユニットにそれぞれボルト(図示しない)により締結固定されている。その際、一次コイル2及び二次コイルは、コイル軸心(図1においては前後方向に相当)が互いに平行するように位置付けられている。これにより、一次コイル2から発生した磁界を二次コイルの軸心方向へ貫通させ、該二次コイルに電圧を誘起して誘導起電力を生じさせるようになっている。
上述したように本実施形態では、給電コイルユニット1を複数の一次コイル2で構成することで各一次コイル2を従来よりも小型化できるため、車載させるべく小型軽量化が求められる受電コイルユニットの二次コイルを一次コイル2と同様の構成とすることを可能としている。逆の捉え方をすれば、本実施形態のように給電コイルユニット1を複数の一次コイル2で構成することにより、車載させるべく小型軽量化させた受電コイルユニットの二次コイルを一次コイル2に流用することが可能となる。したがって、一次コイル2と二次コイルを同一部材で構成して部品を共通化でき、これらの製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、一次コイル2と二次コイルを共通化させることで、給電コイルユニット1を受電コイルユニットの二次コイルよりも多数の一次コイルを備えた構成とすれば、一次コイルユニット対向領域を二次コイルユニット対向領域よりも広範囲に亘って延在させることができ、二次コイルユニット対向領域(相互誘導可能領域)よりも広範囲に亘って給電コイルユニット1から受電コイルユニットへ向けて磁界を発生させて相互誘導させることが可能となる。
給電コイルユニット1における一次コイル2の数は、複数の一次コイル2(一次コイルユニット20)により形成される一次コイルユニット対向領域が、二次コイルにより形成される二次コイルユニット対向領域と同程度、好ましくはより広範囲に亘って延在可能であれば特に限定されない。要は、給電コイルユニット1に対する受電コイルユニットの多少の位置ずれを許容して確実に給電を行うことが可能となるように、複数の一次コイル2(一次コイルユニット20)による磁界発生可能な領域を受電コイルユニットが相互誘導可能な領域と同程度とする、好ましくは相互誘導可能領域よりも大きくするだけの数の一次コイル2を給電コイルユニット1が有していればよい。一例として、図1には四つの一次コイル2を有する給電コイルユニット1の構成を示している。この場合、四つの一次コイル2は、一つのシールドプレート3に二つずつシールドされ、コンデンサ4と直列に接続されている。
給電コイルユニット1は、例えば給電エリア(車庫や駐車場)の地面に固定もしくは一部埋設されて使用されるため、駐車スペースへ車両を駐車させる際における車輪の接触や乗り上げなどを想定し、ケース5及びカバー6には耐候性及び堅牢性が求められる。したがって、ケース5及びカバー6は、耐候性及び堅牢性を兼ね備えた金属や樹脂で構成することが好ましく、本実施形態では一例としてケース5をアルミニウム製とし、カバー6を硬質樹脂製としている。これにより、耐候性及び堅牢性を兼ね備えるのみならず、軽量化も図ることができる。なお、ケース5及びカバー6は同一素材、異なる素材のいずれで構成してもよいが、少なくともカバー6は、ケース5に収容された複数の一次コイル2から発生した磁界(磁場)を受電コイルユニットへ向けてそのまま透過させることが可能となるように、磁性を有しない樹脂等で構成する。
ケース5は、偏平の略矩形状をなし、底部50の左右方向の両側に平板状のシールドプレート3が組み付けられ、各シールドプレート3の上に前後方向に離間して一次コイル2が二つ配置されている。すなわち、四つの一次コイル2は、ケース5の四隅に互いに重なることなく、一つずつ分散して二次コイルと対向可能に配置される。これらの一次コイル2から発生した磁界(具体的にはその磁束)は、シールドプレート3によって遮蔽されるため、下側(受電コイルユニットとは反対側)に回り込むことなく効率的に受電コイルユニットへ向けられる。シールドプレート3には取付孔31が穿孔されており、該取付孔31をケース5の底部50に突設されたボス51に嵌入することで、シールドプレート3がケース5に組み付けられている。ボス51にはコアカバー22の貫通孔222と連通可能なボルト穴511が形成されており、連通させた貫通孔222から挿通したボルト(図示しない)をボルト穴511と螺合させることで一次コイル2をケース5に位置決め固定するようになっている。そして、左右方向の両側に組み付けられたシールドプレート3の間には、両側に並んだ一次コイル2に挟まれるようにコンデンサ4が配置されている。このような一次コイル2及びシールドプレート3、コンデンサ4の配置により、ケース5内の重量バランスを略均等に保つことができる。なお、ケース5には、一次コイル2及びコンデンサ4を互いに隔てる隔壁や柱などを底部50から立設させてもよい。これにより、隔壁や柱がガイドとなり、一次コイル2やコンデンサ4のケース5への収容や組み付け作業の効率化を図ることが可能となるのみならず、隔壁や柱がいわゆるリブとして機能するため、ケース5の堅牢性の向上を図ることも可能となる。
カバー6は、一次コイル2及びシールドプレート3、コンデンサ4が内部空間5aに収容されたケース5に取り付けられる。これにより、カバー6でケース5を封止し、該ケース5に収容された一次コイル2等を雨風、泥水や塵埃などから保護している。カバー6の取付方法は特に限定されないが、外部からケース5の内部をカバー6で封止可能であるとともに、ケース5に対してカバー6を着脱可能とするものであることが好ましい。本実施形態では一例としてカバー6をボルト8でケース5に締結固定している。この場合、カバー6にはボルト8を挿通する貫通孔61が穿孔されており、ケース5には底部50の周縁から起立する周壁52にボルト8の螺旋溝と螺合可能な螺旋溝を内周に有するボルト穴522が形成されている。
そして、ケース5にカバー6が取り付けられた給電コイルユニット1は、給電エリア(車庫や駐車場)の地面に所定の固定部材(アンカー)によって位置決め固定される。これに対し、受電コイルユニットは、給電エリアとなる車庫や駐車場等の所定スペースに駐車させた際に地上の給電コイルユニットと相互誘導可能に対向して位置付けられるように、車両の床面に固定される。なお、車庫や駐車場の壁や屋根に給電コイルユニット1を固定し、これと対向するように車両の側面や天井に受電コイルユニットを固定した構成とすることも想定可能である。
電源ケーブル7は、一端側が一次コイル2、他端側が電源とそれぞれ電気的に接続されている。この場合、ケース5には、前後方向の一側で左右方向の略中央部に内部空間(一次コイル2及びシールドプレート3、コンデンサ4が収容される空間)5aとは隔壁を隔てて分離された中間空間5bが設けられており、電源ケーブル7は、中間空間5bを介してケース5の外部へ引き出されている。内部空間5a及び中間空間5bには、電源ケーブル7を支持固定するためのケーブル支持板53a,53bがそれぞれ備えられている。
なお本実施形態において、電源(インフラ側)及び車両(移動体側)はそれぞれ無線通信モジュールを備え、互いの間で無線通信が可能な構成とすることができる。これにより、給電エリアの所定スペースに車両が駐車されたことを検知し、給電コイルユニット1から受電コイルユニットへの給電が自動で開始されるとともに、受電コイルユニットの電池パック等がフル充電された場合に、給電コイルユニット1から受電コイルユニットへの給電(電源から給電コイルユニット1への高周波電流の供給)が自動で停止されるようにすることが可能となる。この場合、かかる車両の駐車検知は、無線通信の他、例えば光センサなどのセンサで行うことも想定可能である。
このように本実施形態によれば、従来のように給電コイルユニット1を単一の大型一次コイルで構成しなくとも、該大型一次コイルと同様の磁界をそれよりも小型の複数の一次コイル2からなる一次コイルユニット20で発生させることができる。すなわち、給電コイルユニット1を複数の一次コイル2による分散構造とすることで、一次コイル2を大型化しなくとも一次コイルユニット20(端的には給電コイルユニット1)を大型化させることができるから、一次コイル2自体を小型化することが可能となる。したがって、二次コイルを一次コイル2と同一部材(コイルコア21、コアカバー22、コイル導線23)で構成して部品の共通化を図った場合であっても、給電コイルユニット1と受電コイルユニットの大きさを異ならせること、具体的には一次コイルユニット対向領域(給電コイルユニット1による磁界発生可能な領域)を二次コイルユニット対向領域(受電コイルユニットが相互誘導可能な領域)よりも大きくすることができる。また、このように一次コイル2を小型化させることで、成形機の小型化やサイクルタイムの短縮化、不良率の低下(例えばヒケやソリ等の緩和)などを図ることができ、製造コストの低減が可能となるとともに量産も容易となる。つまり、本実施形態に係る給電コイルユニット1、ひいては非接触給電装置によれば、製造コストを抑えつつ、給電コイルユニット1に対する受電コイルユニットの位置ずれを許容して確実に給電を行うことが可能となる。
加えて、一次コイル2の小型化により、ケース5内でのコンデンサ4や電源ケーブル7等の他部品を含めたレイアウト自由度を高めることができ、給電コイルユニット1の汎用性や拡張性の向上を図ることも可能となる。また、給電コイルユニット1を複数の一次コイル2による分散構造としているため、例えば一部の一次コイル2に故障が生じた場合に該一次コイル2のみを交換するだけで給電コイルユニット1を復旧させることや、一次コイル2の数を適宜増減させることで給電コイルユニット1の給電能力を調整することなどの対応も可能である。
以上、本発明を図1〜図3に示す一実施形態に基づいて説明したが、上述した実施形態は本発明の例示に過ぎないものであり、本発明は上述した実施形態の構成のみに限定されるものではない。したがって、本発明の要旨の範囲で変形又は変更された形態で実施することが可能であることは、当業者にあっては明白なことであり、そのような変形又は変更された形態が本願の特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、本実施形態では、複数の一次コイル2を分散配置した給電コイルユニット1の構成例について説明したが、これに加えてもしくは代えて、複数の二次コイルを分散配置して受電コイルユニットを構成した場合であっても、二次コイルの小型化や部品の共通化によるコストの低減を図ることができる。また、二次コイルの数を調整すれば、受電コイルユニットが相互誘導可能な領域を給電コイルユニットの磁界発生可能な領域に応じて拡縮することが可能となる。したがって、給電コイルユニット1に対して受電コイルユニットが多少位置ずれしたとしても、相互誘導可能領域を磁界発生可能領域内にとどめ易くすることができ、給電効率を高めることが可能となる。
1 一方のコイルユニット(給電コイルユニット)
2 一次コイル
3 シールドプレート
4 コンデンサ
5 ケース
5a 内部空間
6 カバー
7 電源ケーブル
20 一次コイルユニット
21 コイルコア
22 コアカバー
23 コイル導線

Claims (4)

  1. 対向配置されたコイル間の相互誘導により誘導起電力を生じさせ、給電側から受電側にワイヤレスで電力供給がなされる一対のコイルユニットの少なくとも一方のコイルユニットであって、
    一面が開口された箱状のケースと、
    前記ケースの開口を覆って封止するカバーと、
    前記ケースと前記カバーにより形成される空間内に互いに重なることなく他方のコイルユニットと対向可能に分散して配置された複数のコイルとを備えることを特徴とするコイルユニット。
  2. 前記複数のコイルは、前記他方のコイルユニットが相互誘導可能な領域よりも広範囲に亘って分散配置されることを特徴とする請求項1に記載のコイルユニット。
  3. 前記コイルは、平板状のコイルコアと、前記コイルコアを被覆するコアカバーと、前記コアカバーの外周に複数回巻回されたコイル導線とを含んで形成され、
    前記一方のコイルユニットは、前記他方のコイルユニットよりも多数の前記コイルを備えることを特徴とする請求項1に記載のコイルユニット。
  4. 車両を含む移動体に搭載される前記受電側のコイルユニットと、
    前記移動体が静止状態に位置付けられる給電エリアに固定設置される前記給電側のコイルユニットとを備え、
    前記受電側及び前記給電側のコイルユニットのうち、少なくとも一方は、請求項1〜3のいずれかに記載のコイルユニットであることを特徴とする非接触給電装置。
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