JP2015175974A - 打楽器パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】アコースティックドラムに近い打感を有する打楽器パッドを提供することを目的とする。【解決手段】本発明の打楽器パッドは、表面側が打撃されるエラストマー材料製のパッド層と、前記打撃を感知するセンサーとを備え、前記パッド層内に中空部を有する。前記パッド層が表面側パッド層とこの表面側パッド層の裏面に配設される裏面側パッド層とを有し、前記中空部が表面側パッド層及び裏面側パッド層間に形成されており、前記表面側パッド層の裏面側パッド層に対する相対的位置の制御により前記中空部の容積を調整する機構を備えるとよい。また、前記中空部内の気体の吸排気により内圧を調整する機構を備えるとよい。また、前記中空部から外部に連通する通気孔と、この通気孔の圧力損失を調整する機構とを備えるとよい。また、前記中空部内の気体の温度を調整する機構を備えるとよい。【選択図】図1

Description

本発明は、打楽器パッドに関する。
アコースティックドラムを電子化した電子ドラム等の電子打楽器が市場を流通するに至っている。このような電子打楽器は、打撃面を形成するパッドの振動を電子音に変換し、所定の電子音源を介してスピーカやヘッドホン等の出力装置からその電子音を出力する。
従来の電子ドラムは、パッドの振動を圧電素子等のセンサーにより感知し、スティックの打撃力に応じた信号を電子音源に出力する構造が採用されている。そのため、パッドの振動をセンサーに感知させ易くするために、打撃面を形成するゴム製の表層部を鉄板に積層し、その鉄板の裏面側にセンサーを配設した電子ドラムが考案されている(特開2003−295864号公報参照)。
しかしながら、従来の電子ドラムのパッドとアコースティックドラムとでは、スティックにより打撃面を打撃したときの打撃面の反発力が異なり、ひいては演奏者に伝わる打感が異なって違和感を生じさせるという不都合がある。具体的には、スティックで打撃した際に、アコースティックドラムの打撃面は反発力が大きくスティックが大きく撥ね返されるのに対し、ゴム製の表層材を用いた電子ドラムのパッドでは打撃面の反発力が小さく、アコースティックドラムに比べてスティックの撥ね返り量が小さくなる。
特開2003−295864号公報
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、アコースティックドラムに近い打感を有する打楽器パッドを提供することを目的とする。
前記課題を解決するためになされた発明は、表面側が打撃されるエラストマー材料製のパッド層と、前記打撃を感知するセンサーとを備える打楽器パッドであって、前記パッド層内に中空部を有することを特徴とする。
当該打楽器パッドは、表面側が打撃されるエラストマー材料製のパッド層の内部に中空部を有することで、パッド層の内部に中空部が無い従来の打楽器パッドと比較して、パッド層全体の弾性が増加するので、打撃に対する反発力が大きくなりアコースティックドラムにより近い打感が得られる。
前記パッド層が表面側パッド層とこの表面側パッド層の裏面に配設される裏面側パッド層とを有し、前記中空部が表面側パッド層及び裏面側パッド層間に形成されており、前記表面側パッド層の裏面側パッド層に対する相対的位置の制御により前記中空部の容積を調整する機構を備えるとよい。このように、中空部を表面側パッド層及び裏面側パッド層間に形成する構成とすることにより、容易に中空部を形成でき、また任意の形状に中空部を形成し易い。また、表面側パッド層の裏面側パッド層に対する相対的位置の制御により中空部の容積を調整する機構を備えることで、表面側パッド層と裏面側パッド層との相対的位置を変化させる簡易な操作により中空部の容積を調整することができる。中空部の容積を調整することにより、パッド層を打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力を変化させることができ、その結果、使用者の好みや使用環境に合わせてパッド層の打感を調整することができる。
前記中空部内の気体の吸排気により内圧を調整する機構を備えるとよい。このように、中空部内の気体の吸排気により内圧を調整する機構を備えることで、中空部の内圧の調整によりパッド層を打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力を変化させることができ、その結果、使用者の好みや使用環境に合わせてパッド層の打感を調整することができる。
前記中空部から外部に連通する通気孔と、この通気孔の圧力損失を調整する機構とを備えるとよい。このように、中空部から外部に連通する通気孔を備えることで、中空部と外部との間で空気の流通が可能となり、スティックの打撃により中空部の容積が変化する。さらに、通気孔の圧力損失を調整する機構を備えることで、中空部の容積の変化に伴って通気孔を流通する空気の流量を調整することができる。通気孔を流通する空気の流量を調整することにより、パッド層を打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力を変化させることができ、その結果、使用者の好みや使用環境に合わせてパッド層の打感を調整することができる。
前記中空部内の気体の温度を調整する機構を備えるとよい。このように、中空部内の気体の温度を調整する機構を備えることで、中空部内の気体の温度調整により中空部の内圧を変化させることができる。中空部の内圧を変化させることにより、パッド層を打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力を変化させることができ、その結果、使用者の好みや使用環境に合わせてパッド層の打感を調整することができる。
以上説明したように、本発明の打楽器パッドは、アコースティックドラムに近い打感を有するので、電子打楽器等に好適に用いることができる。
(a)は、本発明の第一実施形態に係るドラムパッドの模式的断面図であり、(b)は、(a)に示すドラムパッドの表面側パッド層の裏面側パッド層に対する相対的位置を変化させたときの模式的断面図である。 本発明の第二実施形態に係るドラムパッドの模式的断面図である。 本発明の第三実施形態に係るドラムパッドの模式的断面図である。 (a)は、第三実施形態のドラムパッドの変形例を示す模式的断面図であり、(b)は、(a)に示す調整キャップの模式的平面図である。 第三実施形態のドラムパッドの図4とは異なる変形例を示す模式的断面図である。 本発明の第四実施形態に係るドラムパッドの模式的断面図である。 図1から図6とは異なる実施形態のドラムパッドの模式的断面図である。 (a)、(b)は、図1から図7とは異なる実施形態のドラムパッドの模式的断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明に係る打楽器パッドとして、電子ドラムに用いられ、スティックで打撃されるドラムパッドを例にとり図面を参酌しつつ説明する。なお、本発明に係る打楽器パッドは、ドラムパッドに限定されるものではなく、その他の打撃入力装置にも適用可能である。
[第一実施形態]
図1のドラムパッド1は、表面側が打撃されるエラストマー材料製のパッド層2と、前記打撃を検知するセンサー5とを備え、パッド層2内に中空部6を有している。パッド層2は、表面側パッド層3とこの表面側パッド層3の裏面に配設される裏面側パッド層4とを有し、中空部6は、表面側パッド層3及び裏面側パッド層4間に形成されている。また、表面側パッド層3の裏面側パッド層4に対する相対的位置を制御する機構として、パッドホルダ7及び調整ボルト8を備えている。裏面側パッド層4は、支持体9の表面に配設されており、センサー5は、支持体9の裏面中央部に緩衝材10を介して接着されている。このドラムパッド1は、例えば電子ドラムの10〜14インチのスネアやタムに用いられるものが想定され、具体的には直径が200〜300mmで、厚みが10〜30mm程度のものが挙げられる。また、当該ドラムパッド1は、パッド層2の周囲を囲む略円筒形のシェル(ドラム胴(図示省略))を備えてもよく、このシェルが表面側端部にリムを有してもよい。なお、ドラムパッドのサイズや用途等は前記のものに限定されるものではない。
<パッド層>
パッド層2は、打撃される側の表面側パッド層3及び表面側パッド層3の裏面に配設される裏面側パッド層4の2つの層を有している。
(表面側パッド層)
表面側パッド層3は、図1に示すように、側面の一部が裏面の中心部に向かって傾斜した第1傾斜面11を有しており、裏面の中央部が突出している。第1傾斜面11は、パッド層2の厚さ方向から視て平面視略円環体状に形成されている。表面側パッド層3は、第1傾斜面11が後述する裏面側パッド層4の表面の第2傾斜面12に当接して裏面側パッド層4上に配設される。
表面側パッド層3は、エラストマー材料製である。表面側パッド層3を構成するエラストマーとしては、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどが用いられる。また、これらの材料を発泡したものも好適に用いられる。表面側パッド層3を発泡エラストマーで構成することにより、表面側パッド層3の伸縮性が優れ、当該ドラムパッド1の打感を高めると共に打撃音を小さくできる。また、表面側パッド層3の材料として熱可塑性エラストマーも好適に用いられる。熱可塑性エラストマーであれば、成形型に挿入して加熱することにより、容易に所望の形状の表面側パッド層を作成することができる。
表面側パッド層3のショアデュロメーターのAスケールにおける硬度の下限としては、25が好ましく、30がより好ましい。一方、前記硬度の上限としては、90が好ましく、80がより好ましい。前記硬度が前記下限未満であると、打撃される側の表面側パッド層3が軟らかくなり過ぎ、好ましい打感が得られなくなるおそれがある。逆に、前記硬度が前記上限を超えると、表面側パッド層3が硬くなり過ぎ、好ましい打感が得られなくなるおそれがある。
なお、表面側パッド層3の厚みは特に限定されるものではなく、表面側パッド層3の中央部の平均厚みとしては、例えば3mm以上10mm以下とすることができる。
また、表面側パッド層3の表面に対する第1傾斜面11の傾斜角度の下限としては、3°が好ましく、5°がより好ましい。一方、第1傾斜面11の傾斜角度の上限としては、87°が好ましく、85°がより好ましい。前記傾斜角度が前記下限未満であると、中空部6の容積変化が小さく、打感の調整範囲が狭くなるおそれがある。逆に、前記傾斜角度が前記上限を超えると、中空部6の容積変化の制御がし難くなり、打感の細かな調整ができなくなるおそれがある。
(裏面側パッド層)
裏面側パッド層4は、図1に示すように、表面の外周領域に第2傾斜面12を有しており、表面の中央部が厚さ方向に凹んだ形状を有している。第2傾斜面12は、パッド層2の厚さ方向から視て平面視略円環体状に形成されている。この裏面側パッド層4の第2傾斜面12に表面側パッド層3の裏面の第1傾斜面11が当接して、裏面側パッド層4上に表面側パッド層3が配設されている。表面側パッド層3の第1傾斜面11の平面視での内径は、第2傾斜面12の平面視での内径よりも大きいので、裏面側パッド層4の第2傾斜面12に第1傾斜面11が当接するときに、表面側パッド層3の裏面中央部と裏面側パッド層4の表面中央部とは当接しない。従って、図1に示すように、表面側パッド層3と裏面側パッド層4との間に密閉された中空部6が形成される。
裏面側パッド層4は、エラストマー材料製である。裏面側パッド層4を構成するエラストマーとしては、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどが用いられる。また、裏面側パッド層4の形成材料として熱可塑性エラストマーも好適に用いられる。
裏面側パッド層4の硬度は、表面側パッド層3と同じ硬度でもよいし、異なる硬度でもよい。裏面側パッド層4の硬度を表面側パッド層3の硬度と異ならせることで、強く打撃した際の打感を変化させることができる。
なお、裏面側パッド層4の厚みは特に限定されるものではなく、裏面側パッド層4の中央部の平均厚みとしては、例えば3mm以上10mm以下とすることができる。
また、表面側パッド層3と裏面側パッド層4との間に力が作用していない状態において、裏面側パッド層4の第2傾斜面12の傾斜角度と第1傾斜面11の傾斜角度との角度差の上限としては、2°が好ましく、1°がより好ましく、0°が最も好ましい。前記角度差が前記上限を超えると、第1傾斜面11と第2傾斜面12との密着性が低下し中空部6の密閉性が低下するため、中空部6の内圧が不安定となり、打感の細かな調整が困難になるおそれがある。前記角度差が小さいほど、第1傾斜面11と第2傾斜面12との密着性が向上し中空部6の密閉性が向上するので、中空部6の容積を安定して制御することができ、その結果、安定した打感の調整ができる。
<中空部>
中空部6は、図1に示すように、第2傾斜面12が第1傾斜面11に当接して表面側パッド層3が裏面側パッド層4に配設されることで、表面側パッド層3と裏面側パッド層4との間に形成され、空気が密閉された空間である。パッド層2の内部に中空部6を有することによりパッド層2全体の弾性が増加するので、打撃に対するパッド層2の反発力が大きくなり、アコースティックドラムに近い打感が得られる。
<支持体>
支持体9は、本実施形態では平板状の円板から構成される。この支持体9の表面には裏面側パッド層4が直接積層されており、支持体9は、パッド層2の表面側が打撃された際に裏面側パッド層4の裏面に伝播してきた振動を裏面側中央部に配設されているセンサー5に伝える。この支持体9の材質は特に限定されず、例えば鉄板、鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミ板等の金属板等が用いられる。また、支持体9の厚みも、特に限定されるものではなく、支持体9の平均厚みとしては例えば0.5mm以上3mm以下とすることができる。
<センサー>
センサー5は、支持体9の裏面中央部に緩衝材10を介して接着されている。センサー5は、パッド層2の表面側を打撃した際の振動を支持体9及び緩衝材10を介して感知し、打撃検出信号を信号出力線(図示省略)から電子音源(図示省略)に出力するものである。
このセンサー5としては、パッド層2の表面側への打撃による振動を感知することができるものであれば特に限定されず、圧電素子を用いたセンサー、電磁式センサー、静電容量変化や抵抗変化によって面圧を検知するセンサーなどが用いられる。
<相対位置制御機構>
前記相対位置制御機構は、パッドホルダ7及び調整ボルト8を有する。パッドホルダ7は、図1(a)に示すように、表面側パッド層3の表面及び第一傾斜面11を挟み込んで表面側パッド層3の外周縁部を保持している。調整ボルト8は、一方の端部に扁平な頭部を有し、他方の端部に雄ねじが切られている。パッドホルダ7は、パッド層2の厚さ方向の軸を有する雌ねじが切られた孔を第一傾斜面11に当接する側に有している。調整ボルト8は、支持体9に設けられた孔に貫通して配設され、支持体9の裏面に頭部が係止される。調整ボルト8の前記他方の端部は、パッドホルダ7の孔に螺合し、パッドホルダ7が調整ボルト8を介して支持体9に固定されている。調整ボルト8を回転することによりパッドホルダ7と支持体9との距離が調整され、その結果、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が変化する。
図1(b)に示すように、パッドホルダ7と支持体9との距離を小さくするよう調整ボルト8を回転すると、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が大きくなる。表面側パッド層3と裏面側パッド層4とは、第1傾斜面11が第2傾斜面12に当接して積層されているので、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が大きくなると、第1傾斜面11が第2傾斜面12に当接した状態のまま第1傾斜面11が第2傾斜面12に沿ってパッド層2の裏面側へ向けて移動しようとする力が生じる。一方、裏面側パッド層4はエラストマー材料製であり弾性率が小さいので、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が大きくなると、第2傾斜面12に厚さ方向への圧力が加わり厚さ方向に直交する平面方向へ広がるように変形する。このように裏面側パッド層4が厚さ方向に直交する平面方向へ広がるように変形するので、第1傾斜面11が第2傾斜面12に沿ってパッド層2の裏面側へ向けて移動する。つまり、調整ボルト8によって、表面側パッド層3の裏面側パッド層4に対する相対的位置が制御される。第1傾斜面11がパッド層2の裏面側へ向けて移動すると、表面側パッド層3の裏面と裏面側パッド層4の表面との距離が小さくなるので、中空部6の容積が小さくなる。中空部6は密閉されているので、中空部6の容積が小さくなると中空部6の内圧が高くなる。
従って、調整ボルト8によって表面側パッド層3の裏面側パッド層4に対する相対的位置を変化させると、パッド層2の打感が変化する。具体的には、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が大きくなるよう調整ボルト8を調整すると、表面側パッド層3が厚さ方向に圧縮されると共に表面側パッド層3の裏面に作用する中空部6の内圧が高くなるので、図1(b)では図1(a)の場合よりも硬めの打感が得られる。また、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が大きくなると、表面側パッド層3内の応力が増加し、この応力増加の作用によってもパッド層2の打感が硬めに変化する。逆に、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が小さくなるよう調整ボルト8を調整すると、軟らかめの打感が得られる。
[ドラムパッドの製造方法]
次に、当該ドラムパッド1の製造方法について説明する。
当該ドラムパッド1の製造方法は、表面側パッド層3及び裏面側パッド層4を形成する工程と、表面側パッド層3及び裏面側パッド層4を固定する工程と、センサー5を付設する工程とを有する。
表面側パッド層及び裏面側パッド層形成工程においては、それぞれのパッド層成形用の成形型に液状のエラストマー材料を供給する。これらのエラストマー材料を硬化させることで、表面側パッド層3及び裏面側パッド層4が形成される。
表面側パッド層及び裏面側パッド層固定工程においては、前記表面側パッド層及び裏面側パッド層形成工程で形成された裏面側パッド層4を支持体9上に載置し、パッドホルダ7を外周縁部に嵌めた表面側パッド層3をさらに裏面側パッド層4の上に載置する。次に、表面側パッド層3及び裏面側パッド層4間の距離を調整しながら、調整ボルト8によりパッドホルダ7を支持体9に固定する。
センサー付設工程においては、裏面側パッド層4の中央部に対応する支持体9の裏面の位置に接着剤により緩衝材10を貼り合せ、緩衝材10の裏面に接着剤によりセンサー5を貼り合せる。
なお、この製造方法は一例であって、他の製造方法により当該ドラムパッド1を製造してもよい。例えば、センサー付設工程において、緩衝材10としてスポンジを基材とする厚手の両面接着テープを用いることにより、接着剤を塗布する作業が不要となる。
また、表面側パッド層及び裏面側パッド層固定工程において、支持体9に接着剤を塗布して裏面側パッド層4を支持体9に固定してもよい。裏面側パッド層4を接着剤で支持体9に固定した場合には、裏面側パッド層4へ表面側パッド層3を積層する際の位置決めがし易くなる。一方、上述した表面側パッド層及び裏面側パッド層固定工程のように、接着剤を使用せずに支持体9上に裏面側パッド層4を載置する場合には、調整ボルト8を緩めることによりパッド層2を容易に取り外せるので、中空部6の形状や硬度が異なる他のパッド層に容易に取り替えることができる。
[利点]
当該打楽器パッドは、表面側が打撃されるエラストマー材料製のパッド層の内部に中空部を有しているので、パッド層全体の弾性が増加しパッド層の反発力が大きくなるため、アコースティックドラムに近い打感が得られる。
また、当該打楽器パッドは、中空部が表面側パッド層及び裏面側パッド層間に形成されるので、任意の形状の中空部が容易に形成できる。
また、当該打楽器パッドは、表面側パッド層の裏面側パッド層に対する相対的位置の制御により中空部の容積を調整する機構を有しているので、容易に中空部の容積を調整することができる。中空部の容積を調整することによりパッド層を打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力を変化させることができ、その結果、使用者の好みや使用環境に合わせてパッド層の打感を調整することができる。
[第二実施形態]
図2のドラムパッド21は、表面側が打撃され内部に中空部26を有するエラストマー材料製のパッド層22と、気体導入管27及び逆止弁28を介して中空部26内の気体を吸排気するコンプレッサ25とを備える。当該ドラムパッド21は電子ドラム用のパッドであり、前記打撃を検知するセンサーを備えているが、図2ではセンサーの図示を省略している。このドラムパッド21も、第一実施形態のドラムパッド1と同様に、例えば電子ドラムの10〜14インチのスネアやタムに用いられるものが想定されている。以下では、第一実施形態のドラムパッド1と同様の構成及び機能についての説明を省略し、ドラムパッド1と異なる点について説明する。
なお、第一実施形態のドラムパッド1の表面側パッド層3及び裏面側パッド層4の材質、硬度、サイズ等は、それぞれ当該ドラムパッド21の表面側パッド層23及び裏面側パッド層24に適用することができる。
パッド層22は、打撃される側の表面側パッド層23及び表面側パッド層23の裏面に配設される裏面側パッド層24の2つの層を有している。
裏面側パッド層24は、表面の中央部に凹部29を有している。また、裏面側パッド層24の表面の外周領域と表面側パッド層23の裏面の外周領域とが当接して、裏面側パッド層24上に表面側パッド層23が配設されている。従って、図2に示すように、表面側パッド層23と裏面側パッド層24との間に密閉された中空部26が形成される。
当該ドラムパッド21は、中空部26内の気体の吸排気により内圧を調整する機構として、コンプレッサ25、気体導入管27及び逆止弁28を備える。コンプレッサ25により気体導入管27を介して中空部26内へ気体が導入されると、中空部26の内圧が高くなるため表面側パッド層23が中空部26内の気体によって受ける圧力が大きくなり、気体導入前に比べてパッド層22の打感が硬めに変化する。逆に、逆止弁28を開放して中空部26内の気体を排出させると、中空部26の内圧が低くなるため表面側パッド層23が中空部26内の気体によって受ける圧力が小さくなり、気体排出前に比べてパッド層22の打感が軟らかめに変化する。
なお、本実施形態では、中空部26内の気体の吸排気により内圧を調整する機構として、コンプレッサ25、気体導入管27及び逆止弁28を用いることとしたが、コンプレッサ25の代わりにポンプを用いて中空部26内の気体の吸排気を行うようにしてもよい。例えば、真空ポンプと加圧ポンプとを配管を介して中空部26内と接続し、中空部26への吸排気に応じて配管の接続を切り替える構成としてもよいし、吸排気兼用のポンプを中空部26に接続して、吸排気を切り替える構成としてもよい。
また、本実施形態で中空部26内へ吸排気する気体は、安全性の面から、空気や窒素などの引火性及び可燃性の低い気体が好ましい。さらに、安全性及び調達し易さの面から、中空部26内へ吸排気する気体として空気が最も好ましい。
また、本実施形態では、中空部26の密閉性が保たれれば、表面側パッド層23と裏面側パッド層24との積層方法は特に限定されない。例えば、表面側パッド層23の裏面と裏面側パッド層24の表面とを接着剤を介して積層してもよいし、第一実施形態のパッドホルダ7、調整ボルト8及び支持体9を用いて表面側パッド層23を裏面側パッド層24側へ押し付けることにより積層してもよい。
[利点]
当該打楽器パッドは、中空部の内圧を調整することにより打感を変化させるので、吸排気する気体量に応じて打感を細かく調整することができる。
[第三実施形態]
図3のドラムパッド31は、表面側が打撃され内部に中空部36を有するエラストマー材料製のパッド層32と、中空部36から外部に連通する通気孔35と、この通気孔35の圧力損失を調整する機構であるニードルバルブ37とを備える。当該ドラムパッド31は電子ドラム用のパッドであり、前記打撃を検知するセンサーを備えているが、図3ではセンサーの図示を省略している。このドラムパッド31も、第一実施形態のドラムパッド1と同様に、例えば電子ドラムの10〜14インチのスネアやタムに用いられるものが想定されている。以下では、第二実施形態のドラムパッド21と同様の構成及び機能についての説明を省略し、ドラムパッド21と異なる点について説明する。
なお、第一実施形態のドラムパッド1の表面側パッド層3及び裏面側パッド層4の材質、硬度、サイズ等は、それぞれ当該ドラムパッド31の表面側パッド層33及び裏面側パッド層34に適用することができる。
パッド層32は、打撃される側の表面側パッド層33及び表面側パッド層33の裏面に配設される裏面側パッド層34の2つの層を有している。
裏面側パッド層34は、表面の中央部に凹部39を有している。また、裏面側パッド層34の表面の外周領域と表面側パッド層33の裏面の外周領域とが当接して、裏面側パッド層34上に表面側パッド層33が配設されている。また、裏面側パッド層34は、中空部36から裏面側外部に連通する通気孔35を中央部に有しており、打撃した際の振動による中空部36の容積の変化に伴ってこの通気孔35を気体が流通する。
ニードルバルブ37は、図3に示すように、通気孔35の外部への出口にニードルバルブ37のニードルが入り込むよう配設されている。ニードルバルブ37のニードルの先端をパッド層32の厚さ方向に移動することにより通気孔35の出口部分の気体が流通できる断面積が変化するので、通気孔35の圧力損失が変化する。通気孔35の気体が流通できる断面積が小さくなると通気孔35の圧力損失が大きくなるので、打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力が大きくなり、パッド層32の打感が硬めに変化する。つまり、ニードルバルブ37の先端位置を変化させることにより、打感を調整することができる。
前記圧力損失調整機構としては、通気孔35の圧力損失を変化させることができる機構であれば、ニードルバルブ37以外のものも使用できる。他の構成の圧力損失調整機構を有するドラムパッドを以下に例示する。
図4に、前記圧力損失調整機構として異なる構成を有するドラムパッド41を示す。ドラムパッド41は、通気孔35の出口側から挿し込まれて嵌合する調整キャップ47を有している。
調整キャップ47は、扁平状の頭部49と裏面側パッド層34の通気孔35に内接する軸部50とを有している。軸部50の中央部には、調整キャップ47を軸方向に貫通する通孔48が形成されている。
調整キャップ47の通孔48の断面積は通気孔35の断面積より小さいので、調整キャップ47を通気孔35部分に嵌めることにより、気体が流通できる断面積が小さくなり通気孔35の圧力損失が大きくなる。従って、調整キャップ47を通気孔35部分に嵌めることにより、パッド層32の打感を硬めに変化させることができる。通孔の断面積が異なる複数の調整キャップを用いれば、調整キャップを取り替えることにより容易に細かく打感を調整することができる。
図5に、圧力損失調整機構としてさらに異なる構成を有するドラムパッド51を示す。ドラムパッド51は、通気孔35の出口近傍に外部への気体の流通経路を規制する流路規制板57を有している。
流路規制板57は、裏面側パッド層34の裏面に平行に配設された平板であり、板面に垂直な向きに移動可能に構成されている。
流路規制板57を裏面側パッド層34との距離が小さくなるよう移動することで、通気孔35の出口から外部に至る経路の圧力損失が大きくなる。これにより、中空部36から外部に至る気体の流通経路の圧力損失が大きくなるので、パッド層32の打感が硬めに変化する。
[利点]
当該打楽器パッドは、簡易な構成で通気孔の圧力損失を調整できるので、演奏者が容易に打感を調整することができる。
[第四実施形態]
図5のドラムパッド61は、表面側が打撃され、内部に中空部66を有するエラストマー材料製のパッド層62と、中空部66内の気体の温度を調整する機構である複数のヒータ65とを備える。当該ドラムパッド61は電子ドラム用のパッドであり、前記打撃を検知するセンサーを備えているが、図6ではセンサーの図示を省略している。このドラムパッド61も、第一実施形態のドラムパッド1と同様に、例えば電子ドラムの10〜14インチのスネアやタムに用いられるものが想定されている。以下では、第二実施形態のドラムパッド21と同様の構成及び機能についての説明を省略し、ドラムパッド21と異なる点について説明する。
なお、第一実施形態のドラムパッド1の表面側パッド層3及び裏面側パッド層4の材質、硬度、サイズ等は、それぞれ当該ドラムパッド61の表面側パッド層63及び裏面側パッド層64に適用することができる。
パッド層62は、打撃される側の表面側パッド層63及び表面側パッド層63の裏面に配設される裏面側パッド層64の2つの層を有している。
裏面側パッド層64は、表面の中央部に凹部69を有している。また、裏面側パッド層64の表面の外周領域と表面側パッド層63の裏面の外周領域とが当接して、裏面側パッド層64上に表面側パッド層63が配設されている。従って、図6に示すように、表面側パッド層63と裏面側パッド層64との間に密閉された中空部66が形成される。
複数のヒータ65は、裏面側パッド層64の表面の凹部69に配設されており、中空部66内の気体を加熱し中空部66内の気体の温度を調整する。ヒータ65により中空部66内の気体の温度が上昇すると、その気体が膨張し中空部66の内圧が高くなる。そのため、表面側パッド層63が中空部66内の気体によって受ける圧力が大きくなるので、中空部66内の気体の加熱前に比べてパッド層62の打感が硬めに変化する。逆に、ヒータ65による加熱を停止すると時間が経過するに伴い中空部66内の気体の温度が低下し、気体が収縮して中空部26の内圧が低くなる。そのため、表面側パッド層63が中空部66内の気体によって受ける圧力が小さくなるので、ヒータ65による加熱時に比べてパッド層62の打感が軟らかめに変化する。なお、ヒータ65としては、中空部66内の気体を加熱できるものであればよく、例えば抵抗線、熱電素子、カーボンヒータなどを用いることができる。
また、本実施形態では、気体温度調整機構として裏面側パッド層64の表面にヒータ65を配置しているが、前記気体温度調整機構は中空部66内の気体の温度を調整できればよいので、温度調整機構として、表面側パッド層63の裏面にヒータを配置してもよく、また裏面側パッド層64の表面及び表面側パッド層63の裏面の両方にヒータを配置してもよい。また、気体温度調整機構として、加熱気体を中空部66内へ吸気させる機構としてもよい。また、ヒータ65によって表面側パッド層63又は裏面側パッド層64が溶けることや変形することを防止するために、熱絶縁体となる多孔質材、ゴム材等を介してヒータ65を固定してもよい。
[利点]
当該打楽器パッドは、中空部内の気体の温度を調整することにより打感を調整するので、環境が変わっても同様の打感が得られるように調整することができる。
[その他の実施形態]
本実施形態は前記構成からなり、前述の利点を奏するものであったが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更可能である。
つまり、図1に示した第一実施形態の当該ドラムパッド1は、表面側パッド層3を裏面側パッド層4へ押し付ける圧力が大きくなると、表面側パッド層3の裏面側パッド層4に対する相対的位置が変化し、表面側パッド層3の裏面部分が裏面側パッド層4の表面中央部に形成されている凹部に入り込むように移動して中空部6の容積が小さくなる構成としている。しかし、この構成に限らず、図7に示すドラムパッド71のように、裏面中央部に凹部が形成されている表面側パッド層73と、表面中央部に凸部を備える裏面側パッド層74とを用いてもよい。この場合、表面側パッド層73を裏面側パッド層74へ押し付ける圧力が大きくなると、表面側パッド層73の裏面側パッド層74に対する相対的位置が変化し、裏面側パッド層74の表面部分が表面側パッド層73の裏面中央部に形成されている凹部に入り込むように移動して中空部76の容積が小さくなる。なお、表面側パッド層73に形成されている第1傾斜面77は、表面側パッド層3の第1傾斜面11とは反対向きに傾斜しており、裏面側パッド層74に形成されている第2傾斜面78は、裏面側パッド層4の第2傾斜面12とは反対向きに傾斜している。
また、図2、図3、図4、図5及び図6に示した各実施形態の当該ドラムパッドは、裏面側パッド層の表面中央部に凹部を形成することによりパッド層の内部に中空部を形成する構成としたが、この構成に限らず、当該ドラムパッドは、パッド層内部に中空部が形成される構成であればよい。例えば、表面側パッド層の裏面中央部に凹部を形成することによりパッド層内部に中空部が形成される構成としてもよいし、裏面側パッド層の表面中央部及び表面側パッド層の裏面中央部の両方に凹部を形成しこれらの2つの凹部によってパッド層内部に中空部が形成される構成としてもよい。
また、図2、図3、図4、図5及び図6に示した各実施形態の当該ドラムパッドは、パッド層が表面側パッド層及び裏面側パッド層の2つの層を有し、これらの2つの層の間に中空部が形成されている構成としたが、この構成に限らず、パッド層が1つの層で形成されており、そのパッド層の内部に中空部を有している構成であってもよい。この場合にも、パッド層の内部に中空部があることにより強く打撃した際の打撃に対するパッド層の反発力が大きくなるので、アコースティックドラムに近い打感が得られる。
また、図1に示した第一実施形態の当該ドラムパッド1では、センサー5がパッド層2の裏面側の中央部に配設される構成としたが、この構成に限らず、打撃による振動を感知できる位置であれば、これ以外の位置にセンサーが配設されてもよい。例えば、センサーがパッド層2の内部や中空部内に配置されてもよいし、パッド層2の側方に配置されてもよい。また、例えばシート状のセンサーがパッド層2の裏面の略全面に亘って配設されてもよい。また、図2から図6に示す当該ドラムパッドでは、センサーの図示を省略しているが、これらのドラムパッドについても、打撃による振動を感知できる位置であればセンサーの配設位置は限定されない。
センサーがドラムパッドの中空部内に配置される構成として、例えば図8(a)に示すドラムパッド81のように、中空部6内の表面側パッド層3の裏側に支持体を介さずセンサー83を配設する構成としてもよい。このようにセンサー83を配設することで、パッド層2の表面側への打撃による振動をセンサー83がより直接的に感知できるので、打撃による振動の繊細な検知が可能となる。また、センサーが中空部内に配置される別の構成として、例えば図8(b)に示すドラムパッド82のように、中空部6内の裏面側パッド層4の表側に支持体を介さずセンサー84を配設する構成としてもよい。このようにセンサー84を配設することで、パッド層2の表面側への打撃による振動がセンサー84へ直接伝達されないので、センサー84の寿命が長くなる。また、図8のドラムパッド81やドラムパッド82のように中空部内にセンサーを配設することで、センサーの腐食が防止され、その結果、センサーの寿命を長くできる。
また、図3、図4及び図5に示した第三実施形態の当該ドラムパッドでは、裏面側パッド層の中央部に、中空部から裏面側外部に連通する1つの通気孔を有する構成としたが、この構成に限らず、裏面側パッド層が中空部から外部に連通する通気孔を有する構成であればよい。例えば、出口が裏面側パッド層の側面に至る通気孔を裏面側パッド層が有する構成であってもよいし、裏面側パッド層が複数の通気孔を有する構成であってもよい。ただし、パッド層の表面側が打撃されるので、通気孔の出口が裏面側にある方が外部へ空気が抜けやすく、また流出した空気が演奏者に当たることを防止できる。
また、第三実施形態の当該ドラムパッドは、図3、図4及び図5に示す構成に限らず、中空部36から外部に至る経路の圧力損失を調整できる構成であればよい。例えば、通気孔35の出口から通気孔35に連続するように、エラストマー材料製等の柔軟性を有する管を配設する構成としてもよい。具体的には通気孔35から管を長く垂らすような構成が例示できる。この柔軟性を有する管の曲がり方によってこの管の圧力損失が変化するので、この管の曲げ方を変えることにより中空部36から外部に至る経路の圧力損失を調整することができる。また、通気孔35の出口から通気孔35に連続して配設する管を長手方向に伸縮可能な管とすることにより、この管の長さを変化させることで中空部36から外部に至る経路の圧力損失を調整することができる。また、空気の流入も抑制する多孔質材のような抵抗体を通気孔35に配置してもよく、この構成により当該ドラムパッドの打感を硬めに変化させることができる。
また、前記各実施形態の当該ドラムパッドは、パッド層の表面がスティックにより直接打撃される構成としたが、パッド層の表面に伸長可能な表面シート材が貼設される構成としてもよい。パッド層の表面に伸長可能な表面シート材を貼設することで、打感を損なうことなく打撃によるパッド層の表面の損傷が防止され、耐久性が向上する。また、表面の意匠性を考慮してパッド層を設計する必要がないので、より低コストで打楽器パッドの製造ができる。
以上説明したように、本発明の打楽器パッドは、アコースティックドラムに近い打感を有するので、例えば電子ドラム等の電子楽器に好適に用いることができる。
1、21、31、41、51、61、71、81、82 ドラムパッド
2、22、32、62、72 パッド層
3、23、33、63、73 表面側パッド層
4、24、34、64、74 裏面側パッド層
5、83、84 センサー
6、26、36、66、76 中空部
7 パッドホルダ
8 調整ボルト
9 支持体
10 緩衝材
11、77 第1傾斜面
12、78 第2傾斜面
25 コンプレッサ
27 気体導入管
28 逆止弁
29、39、69 凹部
35 通気孔
37 ニードルバルブ
47 調整キャップ
48 通孔
49 頭部
50 軸部
57 流路規制板
65 ヒータ

Claims (5)

  1. 表面側が打撃されるエラストマー材料製のパッド層と、前記打撃を感知するセンサーとを備える打楽器パッドであって、
    前記パッド層内に中空部を有することを特徴とする打楽器パッド。
  2. 前記パッド層が表面側パッド層とこの表面側パッド層の裏面に配設される裏面側パッド層とを有し、前記中空部が表面側パッド層及び裏面側パッド層間に形成されており、
    前記表面側パッド層の裏面側パッド層に対する相対的位置の制御により前記中空部の容積を調整する機構を備える請求項1に記載の打楽器パッド。
  3. 前記中空部内の気体の吸排気により内圧を調整する機構を備える請求項1に記載の打楽器パッド。
  4. 前記中空部から外部に連通する通気孔と、この通気孔の圧力損失を調整する機構とを備える請求項1に記載の打楽器パッド。
  5. 前記中空部内の気体の温度を調整する機構を備える請求項1に記載の打楽器パッド。
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