JP2015175606A - 標線スタンプ装置および材料試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試験片の表面に均一かつ鮮明な標線を確実に付すことが可能な標線スタンプ装置および材料試験機を提供する。
【解決手段】 スタンプ50は、昇降シリンダのロッド64の下端に、ボルト65を介して配設されている。スタンプ50は、2枚の薄板を保持するホルダ53と、所望の標線間距離GLだけ離間させて標線を付すために所定の間隔でホルダ53を配置したホルダ支持部52と、ホルダ支持部52を係合させるとともに昇降シリンダ63のロッド64の下端に連結されたボルト65を貫通して上下動自在に配設された支持板部材51とから成る。前記2枚の薄板の間に保持したインクを試験片に押し付けて転写し標線とする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、標線スタンプ装置および材料試験機に関する。
樹脂材料などの品質評価のための材料試験において、試験に供される試験片を、試験位置に供給するところから、試験終了後に試験位置から試験片を取り外すまで、機械動作により自動的に行うことにより、複数の試験片を連続して試験することができる材料試験機が知られている(特許文献1参照)。このような材料試験機で引張試験を行うときには、試験片に標線を付した後に、上つかみ具と下つかみ具とに把持させた状態で試験片に引張負荷を与え、そのときの標線間の距離を非接触式伸び計で計測している。このため、このような材料試験機では、試験片のサイズに応じた間隔の一対の標線を、試験片を収納パレットから取り出して試験位置に配置するまでに、標線スタンプを用いて試験片の表面に付している。
図8は、従来のスタンプによる試験片TPへの標線付与を模式的に示す概要図である。図8(a)は、試験片TPの表面にスタンプ150により標線Mを付す動作を示す模式図である。図8(b)は、試験片TPの表面に付された標線Mを示す平面図である。図8(c)は、試験片TPの表面とスタンプ150のインク付け部材151の接触部分の拡大図であり、図8(d)は、試験片TPに付された標線Mの拡大図である。
従来のスタンプ150は、試験片TPのサイズに合わせた所定の標線間距離GLだけ離隔した、一対の先端がR形状のインク付け部材151を有する。そして、インク付け部材151をスタンプ台159に押し付けることで先端にインクを付着させ、しかる後、インク付け部材151を試験片TPの表面に押し付ける(図8(a)参照)。これにより、試験片TPの表面の所定の標線間距離GLだけ離隔した位置にインクが転写され、試験片TPに標線Mが付された状態となる(図8(b)参照)。
特開平8−193932号公報
ところで、引張試験においてビデオカメラなどを利用した非接触式伸び計により安定した伸びの計測を行うための好ましい標線Mとして、試験片TP表面へのインクの付着が均一で、細く、かつ、鮮明なものであることが要求されている。しかしながら、試験片TPが小型のゴムなどの弾性材料である場合(例えば、JISK6251:加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの引張試験方法における7号ダンベル試験片)、試験片TPへのスタンプ150の押し付け力の影響などにより、標線Mが太くなったり、インクの付着が不均一になったりすることがある。
例えば、図8(c)に示すように、インク付け部材151を試験片TPに当接させたときに、ゴムの撓みにより試験片TPにR形状のインク付け部材151の先端が沈みこむことがある。そうすると、インクがインク付け部材151のR形状に沿って押し出されてインク付け部材151の先端部の両側に溜まるため、試験片TPの表面に付された標線Mには、中央にインクの薄い部分(図8(d)にハッチングで示す)ができ、その両側にインクが濃く広がった部分が形成される。このようなインクが不均一で線幅が太い標線Mは、試験中に試験片TPが伸びるに従ってさらに線幅方向に広がり、線そのものがかすれた状態となりやすい。そして、試験途中で標線Mを見失うなど、非接触式伸び計による標線補足を不安定化させていた。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、試験片の表面に均一かつ鮮明な標線を確実に付すことが可能な標線スタンプ装置および材料試験機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上下一対のつかみ具に挟持された試験片に引張荷重を与える引張試験において、非接触式伸び計により前記試験片の伸びを計測するための一対の標線を前記試験片に付す標線スタンプ装置であって、先端が前記試験片の表面と接触する一対の平板部を有する接触部材と、前記接触部材を保持する保持部材と、を有するスタンプを備え、前記スタンプには、所定の標線間距離だけ離隔した位置に前記接触部材が一対配設されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、異なるインク色の複数のスタンプ台を載置するテーブルと、所定のスタンプ台を前記スタンプのインク付け位置に移動させるテーブル移動機構と、を備える標線スタンプ装置。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記テーブルに前記スタンプをクリーニングするクリーニング部材を配置した。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スタンプは、自重を利用して前記試験片の表面に前記接触部材を接触させることにより標線を付す。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記接触部材は、前記試験片の表面と接触する先端とは逆側端に屈曲部が形成された薄板から成り、前記保持部材には、前記接触部材の屈曲部が挿入される孔部と、前記一対の平板部が挿入されるスリットが形成されている。
請求項6に記載の発明は、試験片を挟持する上下一対のつかみ具を有する試験機本体と、収納カセットに収容された複数の試験片を一片ずつ試験機本体に搬送する搬送機構と、前記試験片の伸びを計測する非接触式伸び計とを備え、自動で引張試験を行う材料試験機において、前記収納カセットから前記試験機本体に搬送される前記試験片に標線を付す請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の標線スタンプ装置を備える。
請求項1から請求項6に記載の発明によれば、先端が試験片の表面と接触する一対の平板部を有する接触部材と、接触部材を保持する保持部材と、を有するスタンプにより、線幅が細く、インク濃度が均一な鮮明な標線を、試験片の表面に確実に付すことが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、テーブル移動機構により、試験片の地色の変更に対応させて標線のインク色を変更する場合でも、スタンプへのインク付着位置に配置するスタンプ台の変更を容易に行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、テーブルにクリーニング部材を配置したことから、試験片の地色の変更に対応させて標線のインク色を変更する場合に、スタンプのクリーニングを容易に行うことができ、インク色の混色を防止することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、スタンプは、自重を利用して試験片の表面に接触部材を接触させることにより標線を付すことから、標線を付すときに必要以上に試験片に押圧力を与えることがなく、ゴムなどの弾性のある試験片を接触部材により傷つけることを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、接触部材は、試験片の表面と接触する先端とは逆側端に屈曲部が形成された薄板であることから、スタンプの移動方向である上下方向に接触部材の動きしろを持たせることができ、スタンプ台に先端を接触させたときの毛細管現象による一対の平板部間へのインクの浸み込みと、試験片に先端を当接させたときの一対の平板部間からのインクの浸み出しとを向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、複数の試験片に対して連続して自動で引張試験を行う材料試験機においても、収納カセットから試験機本体に搬送される試験片の各々に、線幅が細く、かつ、インク濃度が均一な鮮明な標線を確実に付すことが可能となる。
この発明に係る材料試験機の正面概要図である。 この発明に係る標線スタンプ装置4の要部を、試験片TPを標線付与位置まで移動させる移動機構とともに示す平面概要図である。 この発明に係る標線スタンプ装置4の要部を示す正面図である。 この発明に係る標線スタンプ装置4の要部を示す右側面図である。 スタンプ50の拡大図である。 ホルダ53への薄板56の配設を説明する分解斜視図である。 スタンプ50における接触部材の変形例を示す概要図である。 従来のスタンプによる試験片TPへの標線付与を模式的に示す概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る材料試験機の概要図である。
この材料試験機は、複数の試験片TPを積層して収容する収納パレット2と、試験片TPの厚みを計測する測寸装置3と、試験片TPに標線Mを付す標線スタンプ装置4と、引張試験を実行する試験機本体1と、を備える。この材料試験機は、収納パレット2からロボットアームなどの搬送機構の作用により一片ずつ試験片TPを取り出し、測寸装置3および標線スタンプ装置4を経て、試験機本体1の試験位置に試験片TPを配置して試験を実行することで、複数の試験片TPに対して、連続して引張試験を自動的に行うものである。
試験機本体1の基台18には、一対のフレーム12が立設されており、フレーム12内には、図示しない駆動機構により同期して回転する一対のねじ棹が配設されている。ねじ棹にはクロスヘッド11に内設されたナットが螺合しており、ねじ棹の回転によりクロスヘッド11は昇降する。このクロスヘッド11の昇降動作は、試験機本体1に接続された制御回路17により制御される。
この試験機本体1においては、クロスヘッド11に試験力を検出するロードセル16を介して上つかみ具14が連結され、基台18に下つかみ具15が配設されており、上つかみ具14と下つかみ具15とにより両端を把持した試験片TPに対して、クロスヘッド11を上昇させることにより、引張試験を行う構成となっている。
フレーム12には試験片TPに付された一対の標線Mの移動を追跡するビデオカメラ19が配設されている。このビデオカメラ19は、標線間距離GLの可変範囲全体を、1つの視野の映像として取得できるものである。
試験片TPの収納パレット2から試験機本体1の上つかみ具14および下つかみ具15による試験片TPの把持位置(試験位置)への搬送は、例えば、試験片TPを吸着パッドにより吸着保持する搬送アームやベルトコンベアなどの搬送機構(図示せず)により行われる。なお、この材料試験機では、引張試験を所定の温度で行うときには、上つかみ具14および下つかみ具15を恒温槽内に配置し、上つかみ具14および下つかみ具15により試験片TPを把持させる前に、試験片TPを搬送速度が調整された与熱コンベアを通過させることで与熱し、恒温試験を行うことも可能である。
試験片TPが上つかみ具14および下つかみ具15により把持されると、試験機本体1においては、制御回路17の制御によりクロスヘッド11が上昇し、試験片TPに引張負荷が加えられる。その時の試験力は、クロスヘッド11に配設されたロードセル16により検出され、その検出信号は、制御回路17に送られる。
試験片TPが破断すると、制御回路17の制御によりクロスヘッド11の上昇が停止し、引張試験は終了する。しかる後、上つかみ具14および下つかみ具15に把持されたままとなっている破断した試験後の試験片TPは、試験片取り外し装置5により上つかみ具14および下つかみ具15から取り除かれる。
図2から図4は、標線スタンプ装置4を説明する図である。図2は、標線スタンプ装置4の要部を、試験片TPを標線付与位置まで移動させる移動機構とともに示す平面概要図である。図3は、標線スタンプ装置4の要部を示す正面図であり、図4は、その右側面図である。
標線スタンプ装置4は、測寸装置3と試験機本体1との間に介在し、ガイドレール31に沿って移動する搬送テーブル32上に載置された試験片TPに対して、スタンプ50により標線Mを付すものである。標線スタンプ装置4は、複数のスタンプ台49a、49bを載置するテーブル41と、テーブル41を回転させて所定のスタンプ台49aまたは49bをスタンプ50へのインク付け位置に移動させるテーブル移動機構と、スタンプ50を移動させるスタンプ移動機構と備える。
テーブル移動機構は、テーブル41を回転させるモータ45を有する。テーブル41は、軸筒42がベアリング43を介して回転軸44に接続されており、モータ45の駆動により、鉛直方向を向く回転軸44を中心に回転する。なお、テーブル41は、軸筒42とモータ45を、接続部材46を介して支柱47に接続することで、所定の高さ位置に水平支持される。テーブル41上には、試験片TPの地色に合わせて標線色が選択できるように、盤面に銀色のインクを染み込ませたスタンプ台49aと黒色のインクを染み込ませたスタンプ台49bが配置されている。
また、この実施形態では、試験片TPの地色が変わり、標線Mを付すためのインク色を変更するときに、インクの混色を防ぐとともに後述するスタンプ50の清掃を容易に行えるように、インクの代わりにスポンジにアルコールなどの洗浄液を染み込ませたクリーニング台48をテーブル41上に配置している。図2から図4においては、テーブル41上に載置された2つのスタンプ台49a、49bおよびクリーニング台48のうちスタンプ台49aが、スタンプ50へのインク付け位置に配置されている場合を示している。なお、この実施形態では、スタンプ台49a、49bをスタンプ50のインク付け位置に移動させるテーブル移動機構として回転式のものを採用しているが、試験片TPを載置して移動する搬送テーブル32と同様の直線搬送式のものであってもよい。
スタンプ移動機構は、支柱47に接続された移動シリンダ61と、下端にスタンプ50を配設した昇降シリンダ63から構成される。移動シリンダ61は、昇降シリンダ63を図3に実線で示す位置と、仮想線で示す位置(搬送テーブル32上に載置された試験片TPの直上位置)との間で移動させるものである。また、昇降シリンダ63は、スタンプ50を図3において実線で示す位置と、仮想線で示すスタンプ台49aに接触させてインクを付着させる位置との間で上下に移動させるものである。なお、この実施形態では、移動シリンダ61および昇降シリンダ63に空圧式のものを使用している。
図5は、スタンプ50の拡大図である。図6は、スタンプ50におけるホルダ53への薄板56の配設を説明する斜視図である。
スタンプ50は、昇降シリンダ63のロッド64の下端に、ボルト65を介して配設されている。スタンプ50は、2枚の薄板56を保持するホルダ53と、所望の標線間距離GLだけ離間させて標線Mを付すために所定の間隔でホルダ53を配置したホルダ支持部52と、ホルダ支持部52を係合させるとともに昇降シリンダ63のロッド64の下端に連結されたボルト65を貫通して所定の距離dだけ上下動自在に配設された支持板部材51とから成る。すなわち、スタンプ50は、昇降シリンダ63のロッド64の下端に対して所定の距離dだけ隙間が開くように配設される。なお、この実施形態では、薄板56を保持するホルダ53と、ホルダ53を支持するホルダ支持部52と、ホルダ支持部52を係合させる支持板部材51とを別々部材としているが、これらを一体的に形成してもよい。
ホルダ53は、スリット55が形成された側とは逆側となる面に形成された連結穴59に図示を省略したボルトが締結されることにより、ホルダ支持部52に固定される。このホルダ53には、孔部54とスリット55が形成されている。この孔部54とスリット55に2枚の薄板56を挿入することにより、薄板56の先端がホルダ53から僅かに突出した状態で、薄板56がホルダ53に配置される。ホルダ53から僅かに突出した2枚の薄板56の先端(一対の平板部58の先端)は、インクが付着するペン先の役割を果たす。2枚の薄板56は、バネ材料として使用されるリン青銅板であり、この発明における先端が試験片TPの表面と接触する一対の平板部58を有する接触部材に相当する。接触部材の材質としては、薄板状とすることができる材質であればよく、リン青銅に限定されるものではない。なお、この実施形態では、接触部材にリン青銅などの可撓性金属を採用することで、繰り返し試験片TPに標線Mを付着させる動作を行うスタンプ50の耐久性を向上させている。
薄板56は、図6に示すように、平板部58と屈曲部57から形成され、2枚の薄板56の屈曲部57のくぼみ側が向い合せとなる向きで、平板部58を板の厚み方向に重ね合わせて一対としている。屈曲部57の断面形状はおよそ半円形である。そして、屈曲部57がホルダ53の孔部54に、一対の平板部58がホルダ53のスリット55に収容されるように、2枚の薄板56をホルダ53に挿入している。平板部58の屈曲部57とは逆側の端部は、ホルダ53より僅かに突出させており、この突出部分によりスタンプ台49aからのインクの吸い上げと試験片TPの表面へのインクの付着を行う構成となっている。なお、薄板56の屈曲部57の断面形状は、この実施形態に示す半円形状に限定されない。
図7は、スタンプ50における接触部材の変形例を示す概要図である。
図7(a)に示すように、屈曲部67の断面形状が略くの字形状である薄板66を、上述した薄板56と同様に、2枚の薄板66の屈曲部67のくぼみ側が向い合せとなる向きで、平板部68を板の厚み方向に重ね合わせて一対とし、屈曲部67がホルダ53の孔部54に、一対の平板部68がホルダ53のスリット55に収容されるように、2枚の薄板66をホルダ53に挿入してもよい。
また、図7(b)に示すように、平板部78が一対形成できるものであれば、ホルダ53に保持させたときの屈曲部77の断面形状が向い合せの略くの字形状となるように一枚の板を曲げ成型した薄板76を、ホルダ53に保持させてもよい。なお、板を成型するときの便宜、および、ホルダ53から突出させる先端部の位置合わせの観点からすれば、図6に示す薄板56や図7(a)に示す薄板66のように、同一形状の2枚の薄板をホルダ53に保持させる方がより好ましい。
上述した構成の標線スタンプ装置4により、試験片TPに標線Mを付す動作を説明する。
収納パレット2に収容された試験片TPのサイズに応じた標線間距離GLで標線Mを付着できる間隔で2つのホルダ53を配置したスタンプ50を、ボルト65により昇降シリンダ63のロッド64の下端に接続する。そして、モータ45の駆動によりテーブル41を回転させて、収納パレット2に収容されている試験片TPの地色に対してコントラストが明確となるインク色のスタンプ台49aまたは49bを、スタンプ50の直下に移動させる。例えば、試験片TPの地色が黒であれば銀色のスタンプ台49aをスタンプ50の直下に移動させる。
スタンプ50が、昇降シリンダ63のロッド64の伸張によりスタンプ台49aに押し付けられると、ホルダ53に挿入された2枚の薄板56によって形成された一対の平板部58において、毛細管現象によりスタンプ台49aからインクが吸い上げられる。すなわち、インクが一対の平板部58の間に保持された状態となる。しかる後、昇降シリンダ63のロッド64を収縮させ、さらに移動シリンダ61によりスタンプ50を試験片TPの上方に移動させる。試験片TPは、搬送テーブル32を移動させる直線搬送機構により標線付着位置に順次搬送される。試験片TPが標線付着位置に配置されると、昇降シリンダ63のロッド64を伸張させ、スタンプ50におけるホルダ53より突出させた薄板56の先端が試験片TPに接触する位置までスタンプ50を下降させる。
この実施形態では、支持板部材51を昇降シリンダ63のロッド64に対して、ボルト65の締結により密着させているのではなく、所定の長さdだけ両部材間に隙間をもたせることで、支持板部材51を上下動自在としている。したがって、スタンプ50全体としても、昇降シリンダ63のロッド64に対して、上下動自在となる。このため、昇降シリンダ63のロッド64の下降によって生じさせる押し付け力ではなく、ホルダ53から僅かに突出させた薄板56の先端を試験片TPの表面に接触させた後は、ホルダ53、ホルダ支持部52および支持板部材51を含むスタンプ50の自重により、試験片TPの表面に標線Mを付している。このため、試験片TPがゴムなどの弾性材料であっても、薄板56が余分な押し付け力によって試験片TPに食い込むことがなく、試験片TPに傷がつくことがない。
また、薄板56には屈曲部57を設けているため、薄板56のホルダ53からの脱落が防止される。さらに、屈曲部57を形成したことで、スタンプ50の移動方向である上下方向に薄板56の動きしろを持たせることができることから、スタンプ台49a、49bに先端を接触させたときの毛細管現象による一対の平板部58間へのインクの浸み込みと、試験片TPに先端を当接させたときの一対の平板部58間からのインクの浸み出しとを向上させることができる。
また、屈曲部57の作用により、ホルダ53から突出させた薄板56の端部(一対の平板部58の先端)が試験片TPの表面に当接して、薄板56の全体が一時的にホルダ53の中に押し込まれたとしても、部材同士の接触による押圧力が解除されれば、ホルダ53から突出させた薄板56の端部は元の位置に戻る。これにより、ホルダ53より突出させた薄板56の先端の長さが安定し、線幅が細く、インク濃度が均一な鮮明な標線Mを、試験片TPの表面に確実に付着させることが可能となる。
1 試験機本体
2 収納パレット
3 測寸装置
4 標線スタンプ装置
5 試験片取り外し装置
11 クロスヘッド
12 フレーム
14 上つかみ具
15 下つかみ具
16 ロードセル
17 制御回路
18 基台
19 ビデオカメラ
31 ガイドレール
32 搬送テーブル
41 テーブル
42 軸筒
43 ベアリング
44 回転軸
45 モータ
46 接続部材
47 支柱
48 クリーニング台
49a スタンプ台
49b スタンプ台
50 スタンプ
51 支持板部材
52 ホルダ支持部
53 ホルダ
54 孔部
55 スリット
56 薄板
57 屈曲部
58 平板部
59 連結穴
61 移動シリンダ
63 昇降シリンダ
64 ロッド
65 ボルト
150 スタンプ
151 インク付け部材
159 スタンプ台
TP 試験片
GL 標線間距離
M 標線

Claims (6)

  1. 上下一対のつかみ具に挟持された試験片に引張荷重を与える引張試験において、非接触式伸び計により前記試験片の伸びを計測するための一対の標線を前記試験片に付す標線スタンプ装置であって、
    先端が前記試験片の表面と接触する一対の平板部を有する接触部材と、
    前記接触部材を保持する保持部材と、
    を有するスタンプを備え、
    前記スタンプには、所定の標線間距離だけ離隔した位置に前記接触部材が一対配設されることを特徴とする標線スタンプ装置。
  2. 請求項1に記載の標線スタンプ装置において、
    異なるインク色の複数のスタンプ台を載置するテーブルと、
    所定のスタンプ台を前記スタンプのインク付け位置に移動させるテーブル移動機構と、
    を備える標線スタンプ装置。
  3. 請求項2に記載の標線スタンプ装置において、
    前記テーブルに前記スタンプをクリーニングするクリーニング部材を配置した標線スタンプ装置。
  4. 請求項1に記載の標線スタンプ装置において、
    前記スタンプは、自重を利用して前記試験片の表面に前記接触部材を接触させることにより標線を付す標線スタンプ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の標線スタンプ装置であって、
    前記接触部材は、前記試験片の表面と接触する先端とは逆側端に屈曲部が形成された薄板から成り、
    前記保持部材には、前記接触部材の屈曲部が挿入される孔部と、前記一対の平板部が挿入されるスリットが形成されている標線スタンプ装置。
  6. 試験片を挟持する上下一対のつかみ具を有する試験機本体と、収納カセットに収容された複数の試験片を一片ずつ試験機本体に搬送する搬送機構と、前記試験片の伸びを計測する非接触式伸び計とを備え、自動で引張試験を行う材料試験機において、
    前記収納カセットから前記試験機本体に搬送される前記試験片に標線を付す請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の標線スタンプ装置を備える材料試験機。
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