JP2015175095A - 防水パン - Google Patents

Abstract

【課題】プレス成形品であるものの複数サイズに適用できてコストを低減する【解決手段】縁部に壁パネル２連結用の第１の溝部１１を備えるとともに上記第１の溝部１１よりも内側に壁パネル２連結用の第２の溝部１２を備え、上記第１の溝部１１と第２の溝部１２の間に切断加工部１３を有し、表面には化粧シート１４が配される。【選択図】図１

Description

本発明は、浴室ユニットにおける床パンや浴槽パン等の防水パンに関するものである。

浴室ユニットにおける床パンや浴槽パン等の防水パンは、強度が要求されると同時に軽量であることも要求されることから、ＳＭＣによるプレス成形で生産されたものが多い。

一方、図３に示すように、防水パン１は、その周縁に壁パネル２を建て込むための壁受け部１０を設けることから、プレス成形品として防水パン１を製造する場合、浴室サイズのバリエーション数だけ、金型面数が必要となる。このために金型投資費用が高額となるために、防水パンの製造コストも高くなる。図３中の１５はパッキン、１６はコーキング剤である。

特開平０７−２４７７０６号公報

本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、プレス成形品であるものの複数サイズに適用できてコストを低減することができる防水パンを提供することを課題とする。

本発明にかかる防水パンは、縁部に壁パネル連結用の第１の溝部を備えるとともに上記第１の溝部よりも内側に壁パネル連結用の第２の溝部を備え、上記第１の溝部と第２の溝部の間に切断加工部を有しており、表面には化粧シートが配されることに特徴を有している。

上記化粧シートは、上記第１の溝部に壁パネルが連結されるとき、充填材が充填された上記第２の溝部を覆うとともに端部が上記第１の溝部内に折り込まれ、上記第２の溝部に壁パネルが連結されるとき、端部が上記第２の溝部内に折り込まれることに特徴を有している。

壁パネル連結用の溝部が縁部とその内側との２箇所に設けられていて、切断加工部に対して切断加工を行うか否かによって、サイズの異なるものに適用することができる。

本発明においては、異なるサイズに適用することができると同時に、壁パネルの連結についてはサイズが違っても同じ手順で壁パネルを連結することができる。しかも、化粧シートを有することから、防水パン本体については特に安価なものを利用することができる。

本発明の実施の形態の一例の部分断面図である。 同上の部分断面図である。 従来例の部分断面図である。

以下本発明を図示実施例に基づいて詳述すると、図１及び図２において、１は浴室ユニットにおける床パンあるいは浴槽パンとして用いられる防水パンであり、ＳＭＣによるプレス成形品である。

裏面側に補強用のリブ１８を複数備えている上記防水パン１は、縁部に壁パネル２の連結用として、壁パネル２の下端部が嵌め込まれる溝部１１を備え、さらに溝部１１の内側に、所要の間隔をおいて、もう一つの溝部１２を備えている。

第２の溝部１２は、第１の溝部１１と同じ構造で、やはり壁パネル２の下端部を嵌め込むことで、壁パネル２を連結することができる。そして、溝部１２の外側が、この防水パネル１におけるサイズ調整の際に切断加工される切断加工部１３となっている。

大きいサイズが必要な場合は、図示例の状態のままで溝部１１に壁パネル２をはめ込み連結する。小さいサイズが必要な場合は、図２に示すように、溝部１２のすぐ外側に位置する切断加工部１３で切断して、溝部１１を有している端部を切り離し、溝部１２に壁パネル２を嵌め込み連結する。図２中の３は切断線を示している。

上記切断加工部１３は、溝部１２の外壁面をガイドとして切断することで、綺麗に切断することができる。切断加工部１３に予め切り込みを設けておいてもよい。

ところで、外側の溝部１１に壁パネル２を連結する場合、内側に位置する溝部１２をそのままとしておいては問題が生じる。このために、図１に示すように、溝部１２に充填剤１７を充填した後、防水パン１の表面側の全面に、化粧シート（加飾シート）１４を貼ることで、溝部１２の存在を完全に隠している。なお、上記化粧シート１４の端部は、溝部１１に折り込んで、壁パネル２によって押さえ込むことで、化粧シート１４が剥がれることがないようにしている。図中の１６はコーキング剤である。

浴室サイズが小さい場合には、前述のように切断加工部１３で切断し、溝部１２に壁パネル２を連結する。この場合も、図２に示すように化粧シート１４を表面に貼って、化粧シート１４の端部を溝部１１に折り込んで、壁パネル２によって押さえ込む。

このように、壁パネル２の連結用に２つ（３つ以上であってもよい）の溝部１１，１２を備え、切断加工部１３での切断によって、複数の浴室サイズ（例えば１６１６サイズと１３１７サイズ）に適用させることができるものであり、しかも、溝部１１，１２は同じ形状であって、壁パネル２の連結はいずれの場合も壁パネル２の下端部を嵌め込むだけでよく、異なるサイズへの対応に際して、壁パネル２の連結に別部品を必要としない。

化粧シート１４を表面に貼ることから、防水パン１の本体には良好な外観を得ることができない安価なプレス成形品を利用することができる。また、溝部１１に壁パネル２を連結した時の溝部１２の存在は、充填剤１７及び化粧シート１４によって、隠されてしまうために、異なる浴室サイズに対応させても、同じ内装を確保することができる。

１ 防水パン
２ 壁パネル
１１ 溝部
１２ 溝部
１４ 化粧シート

Claims (2)

1. 縁部に壁パネル連結用の第１の溝部を備えるとともに上記第１の溝部よりも内側に壁パネル連結用の第２の溝部を備え、上記第１の溝部と第２の溝部の間に切断加工部を有しており、表面には化粧シートが配されることを特徴とする防水パン。
2. 上記化粧シートは、上記第１の溝部に壁パネルが連結されるとき、充填材が充填された上記第２の溝部を覆うとともに端部が上記第１の溝部内に折り込まれ、上記第２の溝部に壁パネルが連結されるとき、端部が上記第２の溝部内に折り込まれることを特徴とする請求項１記載の防水パン。

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