JP2015170447A - fuel cell system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は燃料電池システムに関する。 The present invention relates to a fuel cell system.
燃料電池セルと、燃料電池セル内に形成された酸化剤ガス通路の入口に連結された酸化剤ガス供給路と、酸化剤ガス供給路内に配置されて酸化剤ガスを圧送するコンプレッサと、酸化剤ガス通路の出口に連結されたカソードオフガス通路と、燃料電池セル内に形成された冷却水通路の入口に連結された冷却水供給路と、冷却水供給路内に配置されて冷却水を圧送する冷却水ポンプと、カソードオフガス通路内に配置されてカソードオフガス通路内を流れるカソードオフガスにより駆動されるタービンと、を備え、冷却水ポンプはタービンのみ又は冷却水ポンプ駆動用電気モータ及びタービン両方により駆動される、燃料電池システムが公知である(特許文献1参照)。 A fuel cell, an oxidant gas supply path connected to an inlet of an oxidant gas passage formed in the fuel battery cell, a compressor disposed in the oxidant gas supply path and pumping the oxidant gas; The cathode off-gas passage connected to the outlet of the agent gas passage, the cooling water supply passage connected to the inlet of the cooling water passage formed in the fuel cell, and the cooling water disposed in the cooling water supply passage are pumped. A cooling water pump, and a turbine driven by the cathode offgas disposed in the cathode offgas passage and flowing in the cathode offgas passage, wherein the cooling water pump is a turbine alone or by both an electric motor and a turbine for driving the cooling water pump. A fuel cell system to be driven is known (see Patent Document 1).
上述の燃料電池システムでは、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が常時燃料電池セルに流入する。このため、燃料電池セルで発電する必要がないときにコンプレッサが駆動されると、燃料電池セルに酸化剤ガスが送られることになる。その結果、燃料電池セル、特に燃料電池セル内に設けられた膜電極接合体が乾燥するおそれがある。燃料電池セルが乾燥すると、次いで燃料電池セルで発電すべきときに発電効率が低くなるおそれがある。 In the fuel cell system described above, the entire amount of oxidant gas from the compressor always flows into the fuel cell. For this reason, when the compressor is driven when it is not necessary to generate power in the fuel cell, the oxidant gas is sent to the fuel cell. As a result, the fuel cell, particularly the membrane electrode assembly provided in the fuel cell may be dried. When the fuel cell is dried, the power generation efficiency may be lowered when the fuel cell is to generate power next time.
本発明によれば、燃料電池セルと、燃料電池セル内に形成された酸化剤ガス通路の入口に連結された酸化剤ガス供給路と、酸化剤ガス供給路内に配置されて酸化剤ガスを圧送するコンプレッサと、酸化剤ガス通路の出口に連結されたカソードオフガス通路と、燃料電池セル内に形成された冷却水通路の入口に連結された冷却水供給路と、冷却水供給路内に配置されて冷却水を圧送する冷却水ポンプと、カソードオフガス通路内に配置されてカソードオフガス通路内を流れるカソードオフガスにより駆動されるタービンと、を備え、冷却水ポンプは冷却水ポンプ駆動用電気モータ及びタービンの一方又は両方により駆動される、燃料電池システムであって、燃料電池セルを迂回して酸化剤ガス供給路とカソードオフガス通路とを互いに連結する燃料電池バイパス通路と、燃料電池バイパス通路内を流れる酸化剤ガスの量を制御する燃料電池バイパス制御弁と、を更に備え、酸化剤ガス供給路内を流れる酸化剤ガスの少なくとも一部が燃料電池バイパス通路を介し燃料電池セルを迂回できるようにし、燃料電池セルで発電すべきときには、コンプレッサが駆動されると共に、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が燃料電池セルに送られるように燃料電池バイパス制御弁が制御され、更に、タービンにより冷却水ポンプが駆動されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータによる冷却水量の目標値が目標冷却水量からタービンによる冷却水量を差し引いた残りに設定され、冷却水ポンプ駆動用電気モータによる冷却水量がその目標量となるように冷却水ポンプ駆動用電気モータが制御され、燃料電池セルで発電すべきでないときに冷却水ポンプを駆動するときには、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路に送られるように燃料電池バイパス制御弁が制御され、更に、冷却水温を目標温度範囲内に維持しながら、冷却水ポンプ駆動用電気モータの消費電力量とコンプレッサの消費電力量との合計が最適値になるように、コンプレッサ及び冷却水ポンプ駆動用電気モータが制御される、燃料電池システムが提供される。 According to the present invention, the fuel cell, the oxidant gas supply passage connected to the inlet of the oxidant gas passage formed in the fuel cell, and the oxidant gas disposed in the oxidant gas supply passage. Compressor for pumping, cathode off-gas passage connected to the outlet of the oxidant gas passage, cooling water supply passage connected to the inlet of the cooling water passage formed in the fuel cell, and disposed in the cooling water supply passage A cooling water pump that pumps the cooling water, and a turbine that is disposed in the cathode offgas passage and is driven by the cathode offgas that flows in the cathode offgas passage, the cooling water pump including an electric motor for driving the cooling water pump, and A fuel cell system driven by one or both of the turbines, wherein the oxidant gas supply path and the cathode off-gas path are connected to each other, bypassing the fuel cell A fuel cell bypass passage and a fuel cell bypass control valve for controlling the amount of oxidant gas flowing in the fuel cell bypass passage, wherein at least part of the oxidant gas flowing in the oxidant gas supply passage is a fuel cell. Fuel cell bypass control so that the fuel cell can be bypassed through the bypass passage, and when the fuel cell is to generate power, the compressor is driven and the entire amount of oxidant gas from the compressor is sent to the fuel cell. The valve is controlled, the cooling water pump is driven by the turbine, and the target value of the cooling water amount by the electric motor for driving the cooling water pump is set to the remainder obtained by subtracting the cooling water amount from the turbine from the target cooling water amount. The electric motor for driving the cooling water pump is controlled so that the cooling water amount by the electric motor for driving the pump becomes the target amount. When the cooling water pump is driven when power should not be generated by the fuel cell, the fuel cell bypass control valve is controlled so that the entire amount of the oxidant gas from the compressor is sent to the fuel cell bypass passage. The electric motor for driving the compressor and the cooling water pump is controlled so that the sum of the power consumption of the electric motor for driving the cooling water pump and the power consumption of the compressor becomes an optimum value while maintaining the temperature within the target temperature range. A fuel cell system is provided.
燃料電池セルの発電効率を高く維持しつつ、冷却ポンプを駆動するのに必要なエネルギ量を低減することができる。 The amount of energy required to drive the cooling pump can be reduced while maintaining the power generation efficiency of the fuel cell.
図1を参照すると、燃料電池システムAは燃料電池セル1を備える。燃料電池セル1は膜電極接合体(図示しない)を有する。膜電極接合体は膜状の電解質と、電解質の一側に形成されたアノード極と、電解質の他側に形成されたカソード極とを備える。これらアノード極及びカソード極は一方ではDC/DCコンバータ及びインバータ2を介して例えば車両駆動用の電気モータ3に電気的に接続され、他方ではDC/DCコンバータ4を介して蓄電器5に電気的に接続される。図1に示される燃料電池システムAでは蓄電器5はバッテリから構成される。また、燃料電池セル1内には、アノード極に燃料ガスを供給するための燃料ガス通路10と、カソード極に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路20とが形成される。燃料電池セル1内には更に、燃料電池セル1に冷却水を供給するための冷却水通路30が形成される。
Referring to FIG. 1, the fuel cell system A includes a
なお、図1に示される燃料電池システムAでは、複数の燃料電池セル1が設けられ、これら燃料電池セル1が互いに直列的に積層されることにより燃料電池スタックが形成されている。この場合、上述の燃料ガス通路10、酸化剤ガス通路20、冷却水通路30、アノード極及びカソード極はそれぞれ互いに連結される。
In the fuel cell system A shown in FIG. 1, a plurality of
燃料ガス通路10の入口には燃料ガス供給路11が連結され、燃料ガス供給路11は燃料ガス源12に連結される。本発明による実施例では燃料ガスは水素から形成され、燃料ガス源12は水素タンクから形成される。燃料ガス供給路11内には燃料ガス供給路11内を流れる燃料ガスの量を制御する燃料ガス制御弁13が配置される。一方、燃料ガス通路10の出口にはアノードオフガス通路14が連結され、アノードオフガス通路14内にはアノードオフガス通路14内を流れるアノードオフガスの量を制御するアノードオフガス制御弁15が配置される。燃料ガス制御弁13が開弁されると、燃料ガス源12内の燃料ガスが燃料ガス供給路11を介して燃料電池セル1内の燃料ガス通路10内に供給される。このとき燃料ガス通路10から流出するガス、すなわちアノードオフガスはアノードオフガス通路14内に流入する。
A fuel
また、酸化剤ガス通路20の入口には酸化剤ガス供給路21が連結され、酸化剤ガス供給路21は酸化剤ガス源22に連結される。本発明による実施例では酸化剤ガスは空気から形成され、酸化剤ガス源22は大気から形成される。酸化剤ガス供給路21内には酸化剤ガスを圧送するコンプレッサ23が配置される。一方、酸化剤ガス通路20の出口にはカソードオフガス通路24が連結される。コンプレッサ23が駆動されると、酸化剤ガス源22内の酸化剤ガスが酸化剤ガス供給路21を介して燃料電池セル1内の酸化剤ガス通路20内に供給される。このとき酸化剤ガス通路20から流出するガス、すなわちカソードオフガスはカソードオフガス通路24内に流入する。
An oxidant
更に、冷却水通路30の入口には冷却水供給路31の一端が連結され、冷却水供給路31の出口には冷却水供給路31の他端が連結される。冷却水供給路31内には冷却水を圧送する冷却水ポンプ32と、ラジエータ33とが配置される。ラジエータ33上流の冷却水供給路31と、ラジエータ33と冷却水ポンプ32間の冷却水供給路31とはラジエータバイパス通路34により互いに連結される。また、ラジエータバイパス通路34内を流れる冷却水量をそれぞれ制御するラジエータバイパス制御弁35が設けられる。図1に示される燃料電池システムAではラジエータバイパス制御弁35は三方弁から形成され、ラジエータバイパス通路34の入口に配置される。冷却水ポンプ32が駆動されると、冷却水ポンプ32から吐出された冷却水は冷却水供給路31を介して燃料電池セル1内の冷却水通路30内に流入し、次いで冷却水通路30を通って冷却水供給路31内に流入し、ラジエータ33又はラジエータバイパス通路34を介して冷却水ポンプ32に戻る。なお、通常は、冷却水がラジエータバイパス通路34に送られるようにラジエータバイパス制御弁35が制御される。冷却水温をラジエータ33により低下させる必要があるときには冷却水の一部又は全部がラジエータ33に送られるようにラジエータバイパス制御弁35が制御される。
Further, one end of the cooling
また、カソードオフガス通路24内にはタービン32tが配置される。このタービン32tはタービン32tに送られたカソードオフガスによって駆動される。
A
上述した冷却水ポンプ32は冷却水ポンプ駆動用電気モータ32m及びタービン32tの一方又は両方により駆動される。
The above-described
図1に示される燃料電池システムAには更に、燃料電池セル1を迂回して酸化剤ガス供給路21とカソードオフガス通路24とを互いに連結する燃料電池バイパス通路27と、燃料電池バイパス通路27内を流れる酸化剤ガスの量を制御する燃料電池バイパス制御弁28とが設けられる。図1に示される燃料電池システムAでは燃料電池バイパス制御弁28は三方弁から形成され、燃料電池バイパス通路27の入口に配置される。その結果、酸化剤ガス供給路21内を流れる酸化剤ガスの少なくとも一部が燃料電池バイパス通路27を介して燃料電池セル1を迂回することができる。なお、図1に示される燃料電池システムAでは、燃料電池セル1からカソードオフガス通路24内に流入したカソードオフガスと、燃料電池バイパス通路27からカソードオフガス通路24内に流入した未使用の酸化剤ガスとをまとめてカソードオフガスと称している。
The fuel cell system A shown in FIG. 1 further includes a fuel
電子制御ユニット50はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス51によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)52、RAM(ランダムアクセスメモリ)53、CPU(マイクロプロセッサ)54、入力ポート55及び出力ポート56を具備する。燃料電池セル1内の冷却水通路30に隣接する冷却水供給路31には冷却水の温度を検出する温度センサ40が取り付けられる。温度センサ40により検出される冷却水温は燃料電池セル1の温度を表している。温度センサ40の出力信号は対応するAD変換器57を介して入力ポート55に入力される。一方、出力ポート56は対応する駆動回路58を介して燃料ガス制御弁13、アノードオフガス制御弁15、コンプレッサ23、燃料電池バイパス制御弁28、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32m、及びラジエータバイパス制御弁35に接続される。
The
燃料電池セル1で発電すべきときには、燃料ガス制御弁13が開弁されて燃料ガスが燃料電池セル1に供給されると共に、コンプレッサ23が駆動されて酸化剤ガスが燃料電池セル1に供給される。その結果、燃料電池セル1において燃料ガス及び酸化剤ガスの電気化学反応(O2+4H++4e−→2H2O)が生じ、それにより電気エネルギが発生される。この発生された電気エネルギは車両駆動用電気モータ3に送られ、それによりモータ3が駆動される。あるいは、発生された電気エネルギは蓄電器5に送られ、蓄えられる。
When power is to be generated in the
この場合、図1に示される燃料電池システムAでは、発電すべきときには、例えばアクセルペダルの踏み込み量により表される車両駆動用電気モータ3の負荷及び蓄電器5の蓄電量に応じて燃料電池セル1の目標電流値が求められる。次いで、燃料電池セル1の出力電流値を目標電流値にするのに必要な燃料ガス量及び酸化剤ガス量、すなわち目標燃料ガス量及び目標酸化剤ガス量が求められる。次いで、燃料電池セル1に送られる燃料ガス量及び酸化剤ガス量がそれぞれ目標燃料ガス量及び目標酸化剤ガス量になるように燃料ガス制御弁13及びコンプレッサ23がそれぞれ制御される。言い換えると、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量が目標酸化剤ガス量に維持されるようにコンプレッサ23が駆動される。
In this case, in the fuel cell system A shown in FIG. 1, when power generation is to be performed, for example, the
一方、上述したように、冷却水ポンプ32は冷却水ポンプ駆動用電気モータ32m及びタービン32tの一方又は両方により駆動される。電気モータ32mにより冷却水ポンプ32を駆動すべきときには電気モータ32mに電力が供給される。タービン32tにより冷却水ポンプ32を駆動すべきときには、カソードオフガスがタービン32tに送られる。ここで、タービン32tに送られるカソードオフガス量が多くなるにつれてタービン32tによる冷却水量が多くなる。なお、冷却水ポンプ32からの冷却水量は電気モータ32mによる冷却水量とタービン32tによる冷却水量との合計と考えることができる。
On the other hand, as described above, the cooling
次に、燃料電池バイパス制御弁28の制御の基本的な考え方について説明する。
Next, the basic concept of control of the fuel cell
図1に示される燃料電池システムAでは、上述したように、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量が目標電流値に応じて求められる。したがって、燃料電池セル1で発電すべきでないときには、基本的には、コンプレッサ23が駆動されない。
ところが、例えば発電作用の停止直後に燃料電池セル1の温度が過度に高いときもあり、このとき燃料電池セル1を冷却する必要がある。
そこで図1に示される燃料電池システムAでは、燃料電池セル1を冷却すべきときには、燃料電池セル1で発電すべきでなくても、冷却水ポンプ32が駆動される。この場合、タービン32tにより冷却水ポンプ32を駆動すべきときには、コンプレッサ23が駆動され、このとき生ずるカソードオフガスがタービン32tに送られる。
In the fuel cell system A shown in FIG. 1, as described above, the amount of oxidant gas from the
However, for example, the temperature of the
Therefore, in the fuel cell system A shown in FIG. 1, when the
ところが、燃料電池セル1で発電すべきでないときには燃料電池セル1に燃料ガスが供給されない。このため、発電すべきでないときに酸化剤ガスが燃料電池セル1に送られると、燃料電池セル1で上述の電気化学反応が生じず、燃料電池セル1、特に膜電極接合体が乾燥するおそれがある。燃料電池セル1が乾燥すると、次いで燃料電池セル1で発電すべきときに発電効率が低くなるおそれがある。
However, fuel gas is not supplied to the
そこで図1に示される燃料電池システムAでは、燃料電池セル1で発電すべきでないときにコンプレッサ23が駆動されているときには、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量の全部が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28の弁位置ないし開度が制御される。すなわち、コンプレッサ23からの酸化剤ガスが燃料電池バイパス通路27を介し燃料電池セル1を迂回される。その結果、タービン32tを駆動しつつ燃料電池セル1が乾燥するのが抑制され、燃料電池セル1の発電効率が高く維持される。
Therefore, in the fuel cell system A shown in FIG. 1, when the
また、燃料電池バイパス通路27の流路抵抗は燃料電池セル1内の酸化剤ガス通路20の流路抵抗よりも小さい。したがって、コンプレッサ23からの酸化剤ガスが燃料電池バイパス通路27を介し燃料電池セル1を迂回されるようにすることにより、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量を必要量に維持するためのコンプレッサ23の消費電力量が少なく維持される。
Further, the flow resistance of the fuel
これに対し、燃料電池セル1で発電すべきときには、コンプレッサ23が駆動されると共に、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量の全部が燃料電池セル1に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。この場合、コンプレッサ23から送られる酸化剤ガス量が目標酸化剤ガス量となるようにコンプレッサ23が制御される。
On the other hand, when the
図2は燃料電池バイパス制御弁28の制御例を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
FIG. 2 shows a routine for executing an example of control of the fuel cell
図2を参照すると、ステップ200では燃料電池セル1で発電すべきか否かが判別される。燃料電池セル1で発電すべきときには次いでステップ201に進み、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量の全部が燃料電池セル1に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。これに対し、燃料電池セル1で発電すべきでないときにはステップ200からステップ202に進み、コンプレッサ23が駆動されているか否かが判別される。コンプレッサ23が駆動されていないときには処理サイクルを終了する。コンプレッサ23が駆動されているときにはステップ203に進み、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全部が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。
Referring to FIG. 2, in
なお、何らかの理由でコンプレッサ23からの酸化剤ガス量が目標電流値に応じて定まる目標酸化剤ガス量よりも多くされた場合には、酸化剤ガスが目標酸化剤ガス量だけ燃料電池セル1に送られかつ残りの酸化剤ガスが燃料電池バイパス通路27内に送られるように、燃料電池バイパス制御弁28が制御される。
If for some reason the amount of oxidant gas from the
したがって、概念的に表現すると、酸化剤ガス供給路21内を流れる酸化剤ガスの少なくとも一部が燃料電池バイパス通路27を介し燃料電池セル1を迂回されるということになる。
Therefore, conceptually, at least a part of the oxidant gas flowing in the oxidant
ところで、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量に対する燃料電池バイパス通路27に送られる酸化剤ガス量の割合を燃料電池バイパス割合rFCBと称すると、図3は、種々の燃料電池バイパス割合rFCBのもとでコンプレッサ23からの酸化剤ガス量を一定量に維持するのに必要なコンプレッサ23の消費電力量QECを示している。燃料電池バイパス割合rFCBが小さくなるにつれて燃料電池セル1に送られる酸化剤ガス量が多くなり、燃料電池セル1の流路抵抗は燃料電池バイパス通路27の流路抵抗よりも大きい。したがって、図3からわかるように、燃料電池バイパス割合rFCBが小さくなるにつれて消費電力量QECが大きくなる。
By the way, when the ratio of the oxidant gas amount sent to the fuel
次に、図1に示される燃料電池システムAにおける冷却制御について説明する。 Next, cooling control in the fuel cell system A shown in FIG. 1 will be described.
図1に示される燃料電池システムAでは、燃料電池セル1の温度を表す冷却水温があらかじめ定められた目標温度範囲内に維持されるように冷却水ポンプ32からの冷却水量が制御される。すなわち、図1に示される燃料電池システムAでは、まず、冷却水温をあらかじめ定められた目標温度範囲内に維持するのに必要な冷却水量、すなわち目標冷却水量QWXが冷却水温の目標値と、燃料電池セル1から流出する冷却水と燃料電池セル1に流入する冷却水の温度差の目標値とから求められる。ここで、燃料電池セル1で発電すべきときにはコンプレッサ23が駆動されており、このときコンプレッサ23からの酸化剤ガス量、すなわちカソードオフガス通路24内に流入するカソードオフガス量は目標電流値に応じてあらかじめ決まっている。また、図1に示される燃料電池システムAでは、カソードオフガス通路24内に流入したカソードオフガスの全量がタービン32tに送られる。したがって、発電すべきときにはタービン32tが駆動され、タービン32tによる冷却水量QWTは目標電流値に応じてあらかじめ決まっている。そこで図1に示される燃料電池システムAでは、電気モータ32mによる冷却水量の目標値QWMXが目標冷却水量QWXからタービン32tによる冷却水量QWTを差し引いた残り(QWX−QWT)に設定される。次いで、電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御される。なお、この場合、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池セル1に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。
In the fuel cell system A shown in FIG. 1, the amount of cooling water from the cooling
すなわち、目標冷却水量QWXがタービン32tによる冷却水量QWT以下のとき、すなわちタービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができるときには、タービン32tのみが駆動され、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mは停止される。一方、目標冷却水量QWXがタービン32tによる冷却水量QWTよりも多いとき、すなわちタービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができないときには、タービン32tに加えて冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが駆動され、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXが目標冷却水量QWXに対するタービン32tによる冷却水量QWTの不足分(QWX−QWT)に設定される。その結果、カソードオフガスを冷却水ポンプ32の駆動のために有効利用することができ、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mの駆動を最小限に抑えることができる。したがって、冷却ポンプ32を駆動するのに必要なエネルギを抑制することができる。
That is, when the target cooling water amount QWX is less than or equal to the cooling water amount QWT by the
したがって、概念的に表現すると、燃料電池セル1で発電すべきときには、コンプレッサ23が駆動されると共に、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池セル1に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御され、更に、タービン32tにより冷却水ポンプ32が駆動されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量の目標値QWMXが目標冷却水量QWXからタービン32tによる冷却水量QWTを差し引いた残り(QWX−QWT)に設定され、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが制御されるということになる。
Therefore, conceptually expressed, when the
一方、燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときには、燃料電池バイパス割合rFCBは1に設定され、すなわちコンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。その上で、目標冷却水量QWXが求められ、次いで冷却水ポンプ32からの冷却水量を目標冷却水量QWXにするのに必要な電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせが求められる。次いで、電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御される。また、タービン32tによる冷却水量をその目標量QWTXにするのに必要な、タービン32tに送られるカソードオフガス量の目標量QCGTXが求められ、タービン32tに送られるカソードオフガス量がその目標量QCGTXとなるようにコンプレッサ23からの酸化剤ガス量が制御される。このように、図1に示される燃料電池システムAでは、発電すべきでなくても必要に応じてコンプレッサ23が駆動される。
On the other hand, when the
図1に示される燃料電池システムAにおいて、燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときの、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせは例えば次のようにして求められる。目標冷却水量QWXに対する電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXの割合をモータ冷却水量割合rQWMと称すると、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXはQWX・rQWMで表され、タービン32tによる冷却水量の目標値QWTXはQWX・(1−rQWM)で表される。図1に示される燃料電池システムAでは、電気モータ32の消費電力量とコンプレッサ23の消費電力量の合計を最適値、例えば最小値にするモータ冷却水量割合rQWMが目標冷却水量QWXの関数としてあらかじめ求められており、図4に示されるマップの形であらかじめROM52内に記憶されている。
In the fuel cell system A shown in FIG. 1, when the
すなわち、目標冷却水量QWXが求められると、図4に示されるマップからモータ冷却水量割合rQWMが求められ、次いでモータ冷却水量割合rQWMを用いて、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMX(=QWX・rQWM)及びタービン32tによる冷却水量の目標値QWTX(=QWX・(1−rQWM))がそれぞれ求められる。
That is, when the target cooling water amount QWX is obtained, the motor cooling water amount ratio rQWM is obtained from the map shown in FIG. 4, and then the target amount QWMX (= QWX) of the cooling water amount by the
なお、求められたモータ冷却水量割合rQWMが1のときには電気モータ32のみが駆動されることになり、求められたモータ冷却水量割合rQWMがゼロのときにはコンプレッサ23のみが駆動されることになる。また、求められたモータ冷却水量割合rQWMが0から1のときには電気モータ32及びコンプレッサ23の両方が駆動される。
It should be noted that only the
したがって、概念的に表現すると、燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときには、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御され、更に、冷却水温を目標温度範囲内に維持しながら、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mの消費電力量とコンプレッサ23の消費電力量との合計が最適値になるように、コンプレッサ23及び冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが制御されるということになる。
Therefore, conceptually expressed, when the
図5は図1に示される燃料電池システムAの冷却制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。 FIG. 5 shows a routine for executing the cooling control of the fuel cell system A shown in FIG. This routine is executed by interruption at regular intervals.
図5を参照すると、ステップ250では目標冷却水量QWXが算出される。続くステップ251では燃料電池セル1で発電すべきか否かが判別される。燃料電池セル1で発電すべきときには次いでステップ252に進み、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXが算出される(QWMX=QWX−QWT)。続くステップ253では燃料電池バイパス割合rFCBがゼロになるように、すなわちコンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池セル1に送られるように、燃料電池バイパス制御弁28が制御される。続くステップ254では電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御される。
Referring to FIG. 5, in
これに対し、燃料電池セル1で発電すべきでないときにはステップ251からステップ255に進み、図4のマップからモータ冷却水量割合rQWMが算出される。続くステップ256では電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせが算出される。続くステップ257では、タービン32tに送られるカソードオフガス量の目標量QCGTXが算出される。続くステップ258では、燃料電池バイパス割合rFCBが1になるように、すなわちコンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路27に送られるように、燃料電池バイパス制御弁28が制御される。続くステップ259では、電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御されると共に、タービン32tに送られるカソードオフガス量がその目標量QCGTXとなるようにコンプレッサ23が制御される。
On the other hand, when the
次に、図6を参照して燃料電池システムAの別の実施例を説明する。 Next, another embodiment of the fuel cell system A will be described with reference to FIG.
図6に示される燃料電池システムAは、タービン32tを迂回してタービン32t上流のカソードオフガス通路24とタービン32t下流のカソードオフガス通路24とを互いに連結するタービンバイパス通路25と、タービンバイパス通路25内を流れるカソードオフガスの量を制御するタービンバイパス制御弁26とが更に設けられる点で図1に示される燃料電池システムAと構成を異にしている。図6に示される燃料電池システムAではタービンバイパス制御弁26は三方弁から形成され、タービンバイパス通路25の入口に配置される。その結果、カソードオフガス通路24内を流れるカソードオフガスの少なくとも一部がタービンバイパス通路25を介してタービン32tを迂回することができる。
The fuel cell system A shown in FIG. 6 includes a
次に、タービンバイパス制御弁26の制御の基本的な考え方について説明する。
Next, the basic concept of control of the turbine
燃料電池セル1で発電作用が行われると上述の電気化学反応により水分が発生する。このため、発電作用が停止されたとき、すなわち燃料電池システムAが停止されたときに燃料電池セル1内に水分が残存し、この残存水分が凍結するおそれがある。
When a power generation operation is performed in the
そこで図6に示される燃料電池システムAでは、燃料電池システムAの停止処理時に一定時間だけコンプレッサ23が駆動され、燃料電池セル1に送られる酸化剤ガスにより燃料電池セル1が掃気される。その結果、燃料電池セル1内に残存する水分が低減され、残存水分が燃料電池セル1内で凍結するのが抑制される。
Therefore, in the fuel cell system A shown in FIG. 6, the
このようにコンプレッサ23が駆動されると、カソードオフガスがカソードオフガス通路24内に流入する。ここで、タービン32tの流路抵抗ないし圧力損失はタービンバイパス通路25の流路抵抗ないし圧力損失よりも大きい。したがって、カソードオフガス通路24内のカソードオフガスがタービン32tに送られると、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量を一定量に維持するために必要なコンプレッサ23の負荷すなわち消費電力量が増大してしまう。
When the
そこで、図6に示される燃料電池システムAでは、コンプレッサ23が駆動されているときにタービン32tを駆動すべきでないときには、カソードオフガスの全量がタービンバイパス通路25に送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。その結果、コンプレッサ23の消費電力量が少なく維持される。したがって、燃料電池システムA1が効率的に作動される。
Therefore, in the fuel cell system A shown in FIG. 6, when the
これに対し、コンプレッサ23が駆動されているときにタービン32tを駆動すべきときには、カソードオフガスの一部又は全部がタービンバイパス通路25に送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。その結果、タービン32tが駆動され、それにより冷却水ポンプ32が駆動される。
On the other hand, when the
一方、燃料電池バイパス制御弁28は図1に示される燃料電池システムAと同様に制御される。
On the other hand, the fuel cell
図7はタービンバイパス制御弁26及び燃料電池バイパス制御弁28の制御例を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。
FIG. 7 shows a routine for executing a control example of the turbine
図7を参照すると、ステップ300では燃料電池セル1で発電すべきか否かが判別される。燃料電池セル1で発電すべきときには次いでステップ301に進み、コンプレッサ23からの酸化剤ガス量の全部が燃料電池セル1に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。次いでステップ304に進む。これに対し、燃料電池セル1で発電すべきでないときにはステップ300からステップ302に進み、コンプレッサ23が駆動されているか否かが判別される。コンプレッサ23が駆動されていないときにはステップ304に進む。コンプレッサ23が駆動されているときにはステップ302からステップ303に進み、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全部が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。次いでステップ304に進む。
Referring to FIG. 7, in
ステップ304ではタービン32tを駆動すべきか否かが判別される。タービン32tを駆動すべきときにはステップ305に進み、カソードオフガス通路24内を流れるカソードオフガスの一部又は全部がタービン32tに送られ、残りがタービンバイパス通路25に送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。これに対し、タービン32tを駆動すべきでないときにはステップ304からステップ306に進み、カソードオフガス通路24内を流れるカソードオフガスの全部がタービンバイパス通路25に送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。
In
ところで、カソードオフガス通路24を流れるカソードオフガス量に対するタービンバイパス通路25に送られるカソードオフガス量の割合をタービンバイパス割合と称すると、図8は、種々のタービンバイパス割合rTB及び燃料電池バイパス割合rFCBのもとでコンプレッサ23からの酸化剤ガス量を一定量に維持するのに必要なコンプレッサ23の消費電力量QECを示している。燃料電池バイパス割合rFCBが小さくなるにつれて燃料電池セル1に送られる酸化剤ガス量が多くなり、燃料電池セル1の流路抵抗は燃料電池バイパス通路27の流路抵抗よりも大きい。また、タービンバイパス割合rTBが小さくなるにつれてタービン32tに送られるカソードオフガス量が多くなり、タービン32tの流路抵抗はタービンバイパス通路25の流路抵抗よりも大きい。したがって、図8からわかるように、燃料電池バイパス割合rFCBが小さくなるにつれて消費電力量QECが多くなり、タービンバイパス割合rTBが小さくなるにつれて消費電力量QECが多くなる。
By the way, if the ratio of the amount of cathode offgas sent to the
次に、図6に示される燃料電池システムAにおける燃料電池セル1の冷却制御について説明する。
Next, cooling control of the
図6に示される燃料電池システムAでも、燃料電池セル1の温度を表す冷却水温があらかじめ定められた目標温度範囲内に維持されるように冷却水ポンプ32からの冷却水量が制御される。すなわち、図6に示される燃料電池システムAでは、まず目標冷却水量QWXが求められる。燃料電池セル1で発電すべきときにはコンプレッサ23が駆動されており、このときコンプレッサ23からの酸化剤ガス量、すなわちカソードオフガス通路24内に流入するカソードオフガス量は目標電流値に応じてあらかじめ決まっている。
Also in the fuel cell system A shown in FIG. 6, the amount of cooling water from the cooling
ここで、カソードオフガス量の全部がタービン32tに送られるようにタービンバイパス制御弁26を制御したと仮定したときのタービン32tによる冷却水量を仮定タービン冷却水量QWTAと称すると、目標冷却水量QWXが仮定タービン冷却水量QWTA以下のときには、タービン32tによる冷却水量QWTを目標冷却水量QWXにするのに必要なタービンバイパス割合rTBが算出される。次いで、実際のタービンバイパス割合が算出されたタービンバイパス割合rTBになるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。この場合、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXはゼロに設定され、したがって冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mは停止される。
Here, assuming that the cooling water amount by the
これに対し、目標冷却水量QWXが仮定タービン冷却水量QWTAよりも多いときには、カソードオフガスの全部がタービン32tに送られるように、すなわちタービンバイパス割合rTBがゼロになるように、タービンバイパス制御弁26が制御される。また、電気モータ32mによる冷却水量の目標値QWMXが、目標冷却水量QWXからタービン32tによる冷却水量QWTを差し引いた残り(QWX−QWT)に設定される。なお、この場合のタービン32tによる冷却水量QWTは仮定タービン冷却水量QWTAに等しい。次いで、電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御される。
On the other hand, when the target cooling water amount QWX is larger than the assumed turbine cooling water amount QWTA, the turbine
すなわち、タービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができるときには、タービン32tのみが駆動され、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mは停止される。この場合、タービン32tによる冷却水量QWTが目標冷却水量QWXになるようにタービン32tに送られるカソードオフガス量が制御される。一方、タービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができないときには、タービン32tに加えて冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが駆動され、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXが目標冷却水量QWXに対するタービン32tによる冷却水量QWTの不足分(QWX−QWT)に設定される。
That is, when the target cooling water amount QWX can be covered only by the
したがって、概念的に表現すると、燃料電池セル1で発電すべきときには、コンプレッサ23が駆動されると共に、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池セル1に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御され、更に、タービン32tのみで目標冷却水量を賄うことができるときにはタービン32tによる冷却水量QWTが目標冷却水量QWXとなるようにタービン32tに送られるカソードオフガス量を制御すべくタービンバイパス制御弁26が制御されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが停止され、タービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができないときには、カソードオフガスの全量がタービン32tに送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量の目標値QWMXが目標冷却水量QWXからタービン32tによる冷却水量QWTを差し引いた残り(QWX−QWT)に設定され、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが制御されるということになる。
Therefore, conceptually expressed, when the
これに対し、燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときには、燃料電池バイパス割合rFCBは1に設定され、すなわちコンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御される。また、タービンバイパス割合rTBはゼロに設定され、すなわちカソードオフガスの全量がタービン32tに送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。その上で、目標冷却水量QWXが求められ、次いで冷却水ポンプ32からの冷却水量を目標冷却水量QWXにするのに必要な電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせが求められる。次いで、電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御される。また、タービン32tによる冷却水量をその目標量QWTXにするのに必要な、タービン32tに送られるカソードオフガス量の目標量QCGTXが求められ、タービン32tに送られるカソードオフガス量がその目標量QCGTXとなるようにコンプレッサ23からの酸化剤ガス量が制御される。
On the other hand, when the
図6に示される燃料電池システムAにおいて燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときの、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせは、図1に示される燃料電池システムAにおいて燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときの、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせと同様に求められる。すなわち、まず目標冷却水量QWXからモータ冷却水量割合rQWMが求められる。次いで、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMX(=QWX・rQWM)及びタービン32tによる冷却水量の目標値QWTX(=QWX・(1−rQWM))がそれぞれ算出される。
In the fuel cell system A shown in FIG. 6, when the cooling
したがって、概念的に表現すると、燃料電池セル1で発電すべきでないときに冷却水ポンプ32を駆動するときには、コンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路27に送られるように燃料電池バイパス制御弁28が制御されると共にカソードオフガスの全量がタービン32tに送られるようにタービンバイパス制御弁26が制御され、更に、冷却水温を目標温度範囲内に維持しながら、冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mの消費電力量とコンプレッサ23の消費電力量との合計が最適値になるように、コンプレッサ23及び冷却水ポンプ駆動用電気モータ32mが制御されるということになる。
Therefore, conceptually expressed, when the
図9及び図10は図6に示される燃料電池システムAの冷却制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間ごとの割り込みによって実行される。 9 and 10 show a routine for executing the cooling control of the fuel cell system A shown in FIG. This routine is executed by interruption at regular intervals.
図9及び図10を参照すると、ステップ350では目標冷却水量QWXが算出される。続くステップ351では燃料電池セル1で発電すべきか否かが判別される。燃料電池セル1で発電すべきときには次いでステップ352に進み、燃料電池バイパス割合rFCBがゼロになるように、すなわちコンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池セル1に送られるように、燃料電池バイパス制御弁28が制御される。続くステップ353では仮想タービン冷却水量QWTAが算出される。続くステップ354では目標冷却水量QWXが仮想タービン冷却水量QWTA以下であるか否かが判別される。QWX≦QWTAのとき、すなわちタービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができるときには次いでステップ355に進み、タービン32tによる冷却水量QWTを目標冷却水量QWXにするのに必要なタービンバイパス割合rTBが算出され、実際のタービンバイパス割合が算出されたタービンバイパス割合rTBになるようにタービンバイパス制御弁26が制御される。続くステップ356では電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXがゼロに設定される。一方、QWX>QWTAのとき、すなわちタービン32tのみで目標冷却水量QWXを賄うことができないときにはステップ354からステップ357に進み、タービンバイパス割合rTBがゼロになるように、すなわちカソードオフガスの全量がタービン32tに送られるように、タービンバイパス制御弁26が制御される。続くステップ358では、電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXが算出される(QWMX=QWX−QWT)。続くステップ359では電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御される。
Referring to FIGS. 9 and 10, in
これに対し、燃料電池セル1で発電すべきでないときにはステップ351からステップ360に進み、図4のマップからモータ冷却水量割合rQWMが算出される。続くステップ361では電気モータ32mによる冷却水量の目標量QWMXとタービン32tによる冷却水量の目標量QWTXとの組み合わせが算出される。続くステップ362では、タービン32tに送られるカソードオフガス量の目標量QCGTXが算出される。続くステップ363では、燃料電池バイパス割合rFCBが1になるように、すなわちコンプレッサ23からの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路27に送られるように、燃料電池バイパス制御弁28が制御される。続くステップ364では、タービンバイパス割合rTBがゼロになるように、すなわちカソードオフガスの全量がタービン32tに送られるように、タービンバイパス制御弁26が制御される。続くステップ365では、電気モータ32mによる冷却水量がその目標量QWMXとなるように電気モータ32mが制御されると共に、タービン32tに送られるカソードオフガス量がその目標量QCGTXとなるようにコンプレッサ23が制御される。
On the other hand, when the
A 燃料電池システム
1 燃料電池セル
20 酸化剤ガス通路
21 酸化剤ガス供給路
23 コンプレッサ
24 カソードオフガス通路
25 タービンバイパス通路
26 タービンバイパス制御弁
27 燃料電池バイパス通路
28 燃料電池バイパス制御弁
30 冷却水通路
31 冷却水供給路
32 冷却水ポンプ
32m 冷却水ポンプ駆動用電気モータ
32t タービン
A
Claims (2)
燃料電池セルを迂回して酸化剤ガス供給路とカソードオフガス通路とを互いに連結する燃料電池バイパス通路と、燃料電池バイパス通路内を流れる酸化剤ガスの量を制御する燃料電池バイパス制御弁と、を更に備え、酸化剤ガス供給路内を流れる酸化剤ガスの少なくとも一部が燃料電池バイパス通路を介し燃料電池セルを迂回できるようにし、
燃料電池セルで発電すべきときには、コンプレッサが駆動されると共に、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が燃料電池セルに送られるように燃料電池バイパス制御弁が制御され、更に、タービンにより冷却水ポンプが駆動されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータによる冷却水量の目標値が目標冷却水量からタービンによる冷却水量を差し引いた残りに設定され、冷却水ポンプ駆動用電気モータによる冷却水量がその目標量となるように冷却水ポンプ駆動用電気モータが制御され、
燃料電池セルで発電すべきでないときに冷却水ポンプを駆動するときには、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路に送られるように燃料電池バイパス制御弁が制御され、更に、冷却水温を目標温度範囲内に維持しながら、冷却水ポンプ駆動用電気モータの消費電力量とコンプレッサの消費電力量との合計が最適値になるように、コンプレッサ及び冷却水ポンプ駆動用電気モータが制御される、
燃料電池システム。 A fuel cell, an oxidant gas supply path connected to an inlet of an oxidant gas passage formed in the fuel battery cell, a compressor disposed in the oxidant gas supply path and pumping the oxidant gas; The cathode off-gas passage connected to the outlet of the agent gas passage, the cooling water supply passage connected to the inlet of the cooling water passage formed in the fuel cell, and the cooling water disposed in the cooling water supply passage are pumped. A cooling water pump, and a turbine driven by the cathode offgas disposed in the cathode offgas passage and flowing in the cathode offgas passage, the cooling water pump being driven by one or both of the electric motor for driving the cooling water pump and the turbine A driven fuel cell system,
A fuel cell bypass passage that bypasses the fuel cell and connects the oxidant gas supply passage and the cathode offgas passage to each other; and a fuel cell bypass control valve that controls the amount of oxidant gas flowing in the fuel cell bypass passage. In addition, at least part of the oxidant gas flowing in the oxidant gas supply path can bypass the fuel cell via the fuel cell bypass path,
When power is to be generated by the fuel cell, the compressor is driven, the fuel cell bypass control valve is controlled so that the entire amount of oxidant gas from the compressor is sent to the fuel cell, and the cooling water pump is further controlled by the turbine. The target value of the cooling water amount by the electric motor for driving the cooling water pump is set to the remainder obtained by subtracting the cooling water amount by the turbine from the target cooling water amount, and the cooling water amount by the electric motor for driving the cooling water pump is set to the target amount. The electric motor for driving the cooling water pump is controlled so that
When the coolant pump is driven when the fuel cell should not generate electricity, the fuel cell bypass control valve is controlled so that the entire amount of the oxidant gas from the compressor is sent to the fuel cell bypass passage, and the coolant temperature is further reduced. While maintaining the target temperature range, the electric motor for driving the compressor and the cooling water pump is controlled so that the sum of the power consumption of the electric motor for driving the cooling water pump and the power consumption of the compressor becomes an optimum value. ,
Fuel cell system.
燃料電池セルで発電すべきときには、コンプレッサが駆動されると共に、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が燃料電池セルに送られるように燃料電池バイパス制御弁が制御され、更に、タービンのみで目標冷却水量を賄うことができるときにはタービンによる冷却水量が目標冷却水量となるようにタービンに送られるカソードオフガス量を制御すべくタービンバイパス制御弁が制御されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータが停止され、タービンのみで目標冷却水量を賄うことができないときには、カソードオフガスの全量がタービンに送られるようにタービンバイパス制御弁が制御されると共に、冷却水ポンプ駆動用電気モータによる冷却水量の目標値が目標冷却水量からタービンによる冷却水量を差し引いた残りに設定され、冷却水ポンプ駆動用電気モータによる冷却水量がその目標量となるように冷却水ポンプ駆動用電気モータが制御され、
燃料電池セルで発電すべきでないときに冷却水ポンプを駆動するときには、コンプレッサからの酸化剤ガスの全量が燃料電池バイパス通路に送られるように燃料電池バイパス制御弁が制御されると共にカソードオフガスの全量がタービンに送られるようにタービンバイパス制御弁が制御され、更に、冷却水温を目標温度範囲内に維持しながら、冷却水ポンプ駆動用電気モータの消費電力量とコンプレッサの消費電力量との合計が最適値になるように、コンプレッサ及び冷却水ポンプ駆動用電気モータが制御される、
請求項1に記載の燃料電池システム。 A turbine bypass passage that bypasses the turbine and connects the cathode offgas passage upstream of the turbine and the cathode offgas passage downstream of the turbine, and a turbine bypass control valve that controls the amount of cathode offgas flowing in the turbine bypass passage. Allowing at least a portion of the gas flowing in the cathode off-gas passage to bypass the turbine via the turbine bypass passage;
When power is to be generated by the fuel cell, the compressor is driven, and the fuel cell bypass control valve is controlled so that the entire amount of oxidant gas from the compressor is sent to the fuel cell. The turbine bypass control valve is controlled to control the amount of cathode offgas sent to the turbine so that the amount of cooling water by the turbine becomes the target amount of cooling water, and the electric motor for driving the cooling water pump is stopped, When the target cooling water amount cannot be covered by the turbine alone, the turbine bypass control valve is controlled so that the entire amount of cathode off-gas is sent to the turbine, and the target value of the cooling water amount by the electric motor for driving the cooling water pump is the target cooling amount. Set to the amount of water minus the amount of cooling water from the turbine. Cooling water by the electric motor for the water pump driving the cooling water pump drive electric motor such that the target amount is controlled,
When driving the cooling water pump when the fuel cell should not generate electricity, the fuel cell bypass control valve is controlled and the total amount of cathode off-gas is controlled so that the total amount of oxidant gas from the compressor is sent to the fuel cell bypass passage. The turbine bypass control valve is controlled so that the cooling water temperature is kept within the target temperature range, and the total of the power consumption of the electric motor for driving the cooling water pump and the power consumption of the compressor is The electric motor for driving the compressor and the cooling water pump is controlled so as to be an optimum value.
The fuel cell system according to claim 1.
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WO2021153627A1 (en) * | 2020-01-31 | 2021-08-05 | 三菱パワー株式会社 | Fuel battery power generating system |
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