JP2015167116A - Wire harness and production method thereof - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される高電圧の機器間を電気的に接続するワイヤハーネスと、このワイヤハーネスの製造方法とに関する。 The present invention relates to a wire harness that electrically connects high-voltage devices mounted on a hybrid vehicle or an electric vehicle, and a method for manufacturing the wire harness.
ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載される高電圧の機器間を電気的に接続する従来のワイヤハーネスとしては、例えば下記特許文献1に開示されたものが知られる。ワイヤハーネスは、三本の高圧電線と、この三本の高圧電線を一本ずつ収容して保護するための三本の外装部材とを備えて構成される。外装部材は、断面円形状の金属パイプであって、このような外装部材に高圧電線を挿通した後、高圧電線の端末にコネクタ等が取り付けられる。また、ワイヤハーネスの配索対象箇所の形状に合わせて外装部材に曲げ加工が施される。
As a conventional wire harness for electrically connecting high voltage devices mounted on a hybrid vehicle or an electric vehicle, for example, the one disclosed in
特許文献1に開示されたワイヤハーネスにあっては、電線サイズや線長などの仕様変更がある場合に、被覆を押出成形するための金型等、設備面で柔軟に対応することが困難であるという問題点を有する。また、特許文献1に開示されたワイヤハーネスにあっては、三本の高圧電線を一本ずつ外装部材に挿通する作業が必要になることから、作業性が悪くなってしまうという問題点を有する。さらに、特許文献1に開示されたワイヤハーネスにあっては、構造上、高圧電線を外装部材に挿通した後に高圧電線の端末処理作業をすることから、作業中に外装部材が邪魔になったりすれば作業性が悪くなってしまうという問題点を有する。
In the case of the wire harness disclosed in
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、電線サイズや線長などの仕様変更に柔軟に対応することが可能であるとともに、製造中における作業性の向上を図ることも可能なワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法を提供することを課題とする。 The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and can flexibly cope with a change in specifications such as an electric wire size and a wire length, and can also improve workability during manufacturing. It is an object to provide a method for manufacturing a harness and a wire harness.
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のワイヤハーネスは、絶縁性を有する機能部分としての絶縁機能部及び導電性を有する機能部分としての導電機能部を一体にしてなるシート形状の複合機能シート材と、導電性を有する金属線材からなる複数本の導電路と、を備えるとともに、該複数本の導電路の間を縫うように前記絶縁機能部を巻き付けて絶縁隔離部分として形成される巻付絶縁部と、該巻付絶縁部の外側に前記導電機能部を巻き付けてシールド部分として形成される巻付シールド部と、を有することを特徴とする。
The wire harness of the present invention according to
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のワイヤハーネスにおいて、前記複合機能シート材は、巻き付けると巻付保護部になって前記巻付シールド部及び前記巻付絶縁部を保護する保護機能部を更に一体にしてなることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the wire harness according to the first aspect, when the composite function sheet material is wound, it becomes a winding protection portion to protect the winding shield portion and the winding insulating portion. The protective function unit is further integrated.
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のワイヤハーネスにおいて、前記複合機能シート材は、巻き付けると前記巻付保護部を部分的に補強する部分補強部を更に一体にしてなることを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, in the wire harness according to the second aspect, the composite functional sheet material further includes a partial reinforcing portion that partially reinforces the winding protection portion when wound. It is characterized by.
請求項4に記載の本発明は、請求項2又は3に記載のワイヤハーネスにおいて、前記保護機能部を巻き付けて前記巻付シールド部よりも外側に配置されるとともに該巻付シールド部に対し絶縁隔離される導電性の金属線材からなるノンシールド導電路を更に備えることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in the wire harness according to the second or third aspect, the protective function portion is wound and disposed outside the winding shield portion and insulated from the winding shield portion. It further comprises a non-shielded conductive path made of a conductive metal wire to be isolated.
請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のワイヤハーネスにおいて、前記巻付シールド部は、前記巻付絶縁部よりも線材延在方向に突出するグランド接続部を有してなることを特徴とする。 According to a fifth aspect of the present invention, in the wire harness according to the first, second, third, or fourth aspect, the wound shield portion is a ground connection portion that protrudes in a wire extending direction from the wound insulating portion. It is characterized by having.
請求項6に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のワイヤハーネスにおいて、前記巻付シールド部に接触する導電性の金属線材からなるドレン線を更に備えることを特徴とする。
The present invention according to claim 6 is the wire harness according to
請求項7に記載の本発明は、請求項1、2、3、4、5又は6に記載のワイヤハーネスにおいて、剛性を有して当該ワイヤハーネスの配索経路に沿った形状保持をする形状保持部材を更に備える、又は、前記配索経路に沿った形状保持をする形状保持部を前記複合機能シート材に一体にする、或いは、前記配索経路に沿った形状保持をする機能を前記導電路自身に持たせることを特徴とする。 A seventh aspect of the present invention is the wire harness according to the first, second, third, fourth, fifth or sixth aspect, wherein the shape has rigidity and holds the shape along the wiring path of the wire harness. A holding member is further provided, or a shape holding portion that holds the shape along the routing path is integrated with the composite functional sheet material, or the function of holding the shape along the routing path is the conductive It is characterized by having the road itself.
請求項8に記載の本発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のワイヤハーネスにおいて、ハイブリッド自動車又は電気自動車における高電圧のバッテリーとインバータユニットとの電気的な接続に用いられるとともに車両床下を含んで配索されることを特徴とする。
The invention according to claim 8 is the wire harness according to
また、上記課題を解決するためになされた請求項9に記載の本発明のワイヤハーネスの製造方法は、絶縁性を有する機能部分としての絶縁機能部及び導電性を有する機能部分としての導電機能部を一体にしてなるシート形状の複合機能シート材と、導電性を有する金属線材からなる複数本の導電路とを備え、該複数本の導電路の間を縫うように前記絶縁機能部を巻き付けて絶縁隔離部分としての巻付絶縁部の形成を行った後、該巻付絶縁部の外側に前記導電機能部を巻き付けてシールド部分としての巻付シールド部の形成を行うことを特徴とする。
Moreover, the manufacturing method of the wire harness of this invention of
請求項1に記載された本発明によれば、複数本の導電路に対し複合機能シート材を巻き付けて巻付絶縁部と巻付シールド部とを形成するワイヤハーネスであることから、従来例のように導電路間の絶縁のために被覆を押出成形する必要はなく、また、シールドのために金属パイプを用いる必要もなく、結果、電線サイズや線長などの仕様変更に柔軟に対応することができるという効果や、仕様変更があっても設備面等への影響を格段に低減することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、パイプ状の外装部材に対し挿通をするという作業を必要としないことから、従来例に比べ作業性を向上させることができるという効果を奏する。さらに、本発明によれば、複数本の導電路に対し複合機能シート材を巻き付けるだけの作業であり、従来例のような面倒な挿通作業をする必要がないことから、従来例に比べ端末処理をし易くすることができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
請求項2に記載された本発明によれば、複合機能シート材を巻き付けることにより巻付保護部を形成できることから、従来例と異なりパイプ状の外装部材に挿通をしなくても保護機能を有することができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
請求項3に記載された本発明によれば、請求項2の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、部分補強部にて部分的に巻付保護部を補強することができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
請求項4に記載された本発明によれば、請求項2又は3の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、シールドを必要とする構成とシールドを必要としない構成とを含んだワイヤハーネスを提供することができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
請求項5に記載された本発明によれば、請求項1、2、3又は4の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、グランド接続部を巻付絶縁部よりも線材延在方向に突出させた複合機能シート材であることから、巻付シールド部をグランドに電気的に接続するにあたり、その接続に係る作業をし易くすることができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
請求項6に記載された本発明によれば、請求項1、2、3又は4の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、ドレン線を備えることから、巻付シールド部をグランドに電気的に接続するにあたり、その接続に係る作業をし易くすることができるという効果を奏する。
According to the present invention described in claim 6, in addition to the effect of
請求項7に記載された本発明によれば、請求項1、2、3、4又は5の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、ワイヤハーネスの配索経路に沿った形状保持をすることができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
請求項8に記載された本発明によれば、請求項1、2、3、4、5又は6の効果に加え次のような効果を更に奏する。すなわち、ハイブリッド自動車又は電気自動車における高電圧のバッテリーとインバータユニットとの電気的な接続に用いることができるという効果や、車両床下を含んで配索することができるという効果を奏する。
According to the present invention described in claim 8, in addition to the effect of
請求項9に記載された本発明によれば、電線サイズや線長などの仕様変更に柔軟に対応することが可能であるとともに、製造中における作業性の向上を図ることも可能なワイヤハーネスの製造方法を提供することができるという効果を奏する。
According to the present invention described in
ワイヤハーネスは、シート形状の複合機能シート材と、複数本の導電路とを含んで構成される。複合機能シート材は、絶縁性を有する機能部分としての絶縁機能部及び導電性を有する機能部分としての導電機能部を一体にしてなる。ワイヤハーネスは、複合機能シート材の巻き付けにより形成される巻付絶縁部と巻付シールド部とを有する。巻付絶縁部は、複数本の導電路の間を縫うように絶縁機能部を巻き付けることで絶縁隔離部分として形成される。また、巻付シールド部は、巻付絶縁部の外側に導電機能部を巻き付けることでシールド部分として形成される。ワイヤハーネスは、ハイブリッド自動車又は電気自動車における高電圧のバッテリーとインバータユニットとの電気的な接続に用いられるとともに車両床下を含んで配索される。 The wire harness includes a sheet-shaped composite function sheet material and a plurality of conductive paths. The composite functional sheet material is formed by integrating an insulating function part as an insulating functional part and a conductive function part as a conductive functional part. The wire harness has a winding insulating portion and a winding shield portion formed by winding the composite function sheet material. The wound insulating portion is formed as an insulating isolation portion by winding the insulating function portion so as to sew between a plurality of conductive paths. Further, the winding shield part is formed as a shield part by winding the conductive function part around the winding insulating part. The wire harness is used for electrical connection between a high-voltage battery and an inverter unit in a hybrid vehicle or an electric vehicle, and is routed including under the vehicle floor.
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明に係るワイヤハーネスの概略図であり、(a)はワイヤハーネスの配索状態を示す概略図、(b)はワイヤハーネスの構成を示す断面図である。また、図2は図1のワイヤハーネスの構成を示す斜視図、図3は図2のA−A線断面図である。
本実施例においては、ハイブリッド自動車(電気自動車等であってもよい)に配索されるワイヤハーネスに対し本発明を採用する。 In the present embodiment, the present invention is adopted for a wire harness routed in a hybrid vehicle (which may be an electric vehicle or the like).
図1(a)において、引用符号1はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車1は、エンジン2及びモータユニット3の二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータユニット3にはインバータユニット4を介してバッテリー5(電池パック)からの電力が供給される。エンジン2、モータユニット3、及びインバータユニット4は、本実施例において前輪等がある位置のエンジンルーム6に搭載される。また、バッテリー5は、後輪等がある自動車後部7に搭載される(エンジンルーム6の後方に存在する自動車室内に搭載してもよい)。
In FIG. 1A,
モータユニット3とインバータユニット4は、高圧の(高電圧用の)ワイヤハーネス8により接続される。また、バッテリー5とインバータユニット4も高圧のワイヤハーネス9により接続される。ワイヤハーネス9は、この中間部10が車両床下11に配索される。また、車両床下11に沿って略平行に配索される。車両床下11は、公知のボディであるとともに所謂パネル部材であって、所定位置には貫通孔が形成される。この貫通孔には、ワイヤハーネス9が水密に挿通される。
The
ワイヤハーネス9とバッテリー5は、このバッテリー5に設けられるジャンクションブロック12を介して接続される。ジャンクションブロック12には、ワイヤハーネス9の後端13がシールドコネクタ等の接続部材を介して電気的に接続される。ワイヤハーネス9の前端14側もインバータユニット4に対しシールドコネクタ(接続部材)を介して電気的に接続される。
The
モータユニット3は、モータ及びジェネレータを含んで構成される。また、インバータユニット4は、インバータ及びコンバータを構成に含んで構成される。モータユニット3は、シールドケースを含むモータアッセンブリとして形成される。また、インバータユニット4もシールドケースを含むインバータアッセンブリとして形成される。バッテリー5は、Ni−MH系やLi−ion系のものであって、モジュール化することによりる。尚、例えばキャパシタのような蓄電装置を使用することも可能である。バッテリー5は、ハイブリッド自動車1や電気自動車に使用可能であれば特に限定されないのは勿論である。
The
図1及び図2において、車両床下11を通って配索される長尺なワイヤハーネス9は、二本の高電圧用の導電路15と、一本のノンシールド導電路16と、これらを覆うシート形状の複合機能シート材17と、導電路15及びノンシールド導電路16の端末に設けられる図示しない接続部材(高電圧用のシールドコネクタや低電圧用のコネクタ等)と、所定位置に配索するための図示しない複数の固定部材(例えばクランプ等)と、図示しない止水部材(例えばグロメット等)とを備えて構成される。
1 and 2, a
ワイヤハーネス9の上記構成のうち、二本の導電路15と、一本のノンシールド導電路16と、一枚の複合機能シート材17とがハーネス本体の構成になる。先ず、ワイヤハーネス9のハーネス本体の構成について説明をする。
Of the above configuration of the
図2及び図3において、導電路15は、上記の如く二本備えられる(本数は一例である。すなわち二本に限らず、三本以上であってもよい)。導電路15は、導電性を有する金属線材からなり、被覆が存在しない単体構成となる。導電路15は、電気的な接続に必要な長さを有して形成される。導電路15は、ワイヤハーネス9がインバータユニット4とバッテリー5(ジャンクションブロック12)とを電気的に接続する(図1参照)ことから、長尺なものに形成される。
2 and 3, two
導電路15は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により製造される。導電路15に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は丸形(円形)となる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造)のもののいずれであってもよい。導電路15は、本実施例において、断面円形状に形成される。導電路15の端末には、図示しない端子金具が圧着や溶接等の適宜方法で接続される。
The
ノンシールド導電路16は、上記の如く一本備えられる(本数は一例である。すなわち一本に限らず、二本以上であってもよい)。ノンシールド導電路16は、導電性を有する金属線材からなり、導電路15と同様に被覆が存在しない単体構成となる。ノンシールド導電路16は、本実施例において、低電圧用の導電路として用いられる。尚、ノンシールド導電路16に関しては、公知の低圧電線(絶縁線心)で代替してもよい。
One non-shielded
ノンシールド導電路16は、電気的な接続に必要な長さを有して形成される。ノンシールド導電路16は、本実施例において導電路15と同様の長さに形成される。尚、図で示す太さは一例であり、導電路15よりも細い線材を用いてもよい。
The non-shield
複合機能シート材17は、上記の如くシート形状の部材として形成される。複合機能シート材17は、導電路15の延在方向の長さが導電路15よりも若干短くなるように形成される。例えば、図示しない端子金具を導電路15の端末に接続できる分だけ若干短くなるように形成される。一方、上記延在方向に直交する方向、すなわち複合機能シート材17の幅方向の長さは、後述する巻き付けに必要な分だけ確保できるように形成される。複合機能シート材17は、後述する各種機能を発揮させるのに適した厚みを有して形成される。
The composite
尚、上記延在方向の長さが長くなる場合、継ぎ足しにより長さを確保したり、複数の複合機能シート材17を連続させて対応したりしてもよい。
When the length in the extending direction becomes longer, the length may be secured by adding, or a plurality of composite
複合機能シート材17は、複数の機能部分を有する。具体的には、絶縁機能部18と、導電機能部19と、保護機能部20とを有する。複合機能シート材17は、絶縁機能部18、導電機能部19、保護機能部20の順序で連続するように形成される。このような機能部分を有することから、以下の説明で分かるようになるが、複合機能シート材17はこれ一つで従来必要であった電線被覆やシールド部材やシースや外装部材等に替わる有用な部材になる。
The composite
絶縁機能部18は、絶縁性を有する機能部分として形成される。絶縁機能部18は、樹脂製である。絶縁機能部18は、二本の導電路15に対しこれらの間を縫って巻き付けをすることができるように形成される。絶縁機能部18は、本実施例において、二本あるのうちの一方の導電路15に対し一周巻き付けることができ、また、この隣りに他方の導電路15を並べた状態でこれら外側を一周巻き付けることができるように形成される。尚、本実施例では最小の巻き付け回数にて図示をする(一周巻き付けに限らず、二周以上であってもよい)。
The insulating
絶縁機能部18の巻き付けにより、この巻き付け部分は巻付絶縁部21として形成される。絶縁機能部18や巻付絶縁部21は、二本の導電路15に対する絶縁隔離部分として形成される。絶縁機能部18や巻付絶縁部21は、従来例の場合、電線被覆として機能する部分に該当する。
This winding portion is formed as a winding insulating
導電機能部19は、導電性を有する機能部分として形成される。導電機能部19は、例えば金属箔等である(この限りでない。例えば図4を参照しながら後述する二層構造のものであってもよい)。導電機能部19は、巻付絶縁部21の外側を少なくとも一周巻き付けることができるように形成される。導電機能部19の巻き付けにより、この巻き付け部分は巻付シールド部22として形成される。導電機能部19や巻付シールド部22は、二本の導電路15に対する電磁シールド部分として形成される。導電機能部19や巻付シールド部22は、従来例の場合、シールド部材として機能する部分に該当する。
The
保護機能部20は、巻付シールド部22及び巻付絶縁部21を保護する機能部分として形成される。保護機能部20は、樹脂製である。保護機能部20は、絶縁性を有するとともに、例えば耐摩耗性等を有する(機械的な特性が良好である。また、熱特性も良好である)。保護機能部20は、巻付シールド部22の外側を少なくとも一周巻き付けることができるように形成される。また、保護機能部20は、巻付シールド部22の外側を巻き付けた後、二本の導電路15の並び方向にノンシールド導電路16を更に図示の如く並べた状態で、少なくとも一周半巻き付けることができるように形成される。保護機能部20の巻き付けにより、この巻き付け部分は巻付保護部23、24として形成される。巻付保護部23、24は、従来例の場合、シースや外装部材として機能する部分に該当する。
The
尚、図示しない接続部材や固定部材や止水部材に関しては説明を省略する。 In addition, description is abbreviate | omitted regarding the connection member, fixing member, and water stop member which are not illustrated.
次に、図4を参照しながらワイヤハーネス9のハーネス本体の製造方法について説明をする。図4は本発明に係るワイヤハーネスのハーネス本体の製造方法を説明するための概略図であり、(a)は構成を示す平面図、(b)は(a)の複合機能シート材の側面図、(c)は他の例となる複合機能シート材の側面図である。尚、必要に応じて図2及び図3も参照する。
Next, a method for manufacturing the harness body of the
図4(a)において、ワイヤハーネス9のハーネス本体の製造にあたり、二本の導電路15と、一本のノンシールド導電路16と、一枚の複合機能シート材17と揃える。複合機能シート材17は、図4(a)及び(b)に示す如く、導電路15及びノンシールド導電路16に近い方から絶縁機能部18、導電機能部19、保護機能部20の順序で連続するように配置形成される。
In manufacturing the harness body of the
尚、図4(c)に示す如く、導電機能部19の部分を例えば二層構造にしてもよい。すなわち、導電機能部19を、絶縁機能部18及び保護機能部20との連続性に優れた樹脂製の基材19aと、この基材19aの一方の面に一体化する金属箔19bとを含む二層構造にしてもよい。
As shown in FIG. 4C, the
図2ないし図4において、ハーネス本体の製造は、二本の導電路15に対しこれらの間を縫うように絶縁機能部18の部分を巻き付けて巻付絶縁部21を先ず形成する。具体的には、二本あるのうちの一方の導電路15に対して絶縁機能部18を一周巻き付けるとともに、この隣りに他方の導電路15を並べた状態でこれら外側を絶縁機能部18で更に一周巻き付けることにより巻付絶縁部21を形成する。巻付絶縁部21の形成により二本の導電路15は絶縁隔離される。次に、導電機能部19の部分で巻付絶縁部21の外側を一周巻き付けて巻付シールド部22を形成する。
2 to 4, in the manufacture of the harness body, a portion of the insulating
巻付シールド部22を形成した後は、保護機能部20の部分で巻付シールド部22を一周巻き付けて巻付保護部23を形成する。巻付保護部23の形成により、巻付シールド部22及びこの内側が保護される。巻付保護部23を形成した後は、二本の導電路15の並び方向にノンシールド導電路16を並べ、更に保護機能部20の部分で一周半巻き付けて巻付保護部24を形成する。巻付保護部24の形成により、ハーネス本体全体が保護される。保護機能部20の端部を例えば接着剤25で固定(及び/又はテープ巻き等で固定)すればハーネス本体の製造が完了する。
After the winding
以上、図1ないし図4を参照しながら説明してきたように、本発明に係るワイヤハーネス9によれば、二本の導電路15に対し複合機能シート材17を巻き付けて巻付絶縁部21と巻付シールド部22とを形成する構造であることから、二本の導電路15間の絶縁のために従来例のような被覆を押出成形する必要はなく、また、シールドのために従来例のような金属パイプを用いる必要もなく、結果、電線サイズや線長などの仕様変更があったとしても従来例に比べて柔軟に対応することができるという効果や、設備面等への影響を格段に低減することができるという効果を奏する。
As described above with reference to FIGS. 1 to 4, according to the
また、本発明に係るワイヤハーネス9によれば、従来例のようなパイプ状の外装部材に対し挿通をするという作業を必要としないことから、従来例に比べ作業性を向上させることができるという効果を奏する。さらに、本発明に係るワイヤハーネス9によれば、二本の導電路15に対し複合機能シート材17を巻き付けるだけの作業であり、従来例のような面倒な挿通作業をする必要がないことから、従来例に比べ端末処理をし易くすることができるという効果も奏する。
In addition, according to the
さらにまた、本発明に係るワイヤハーネス9によれば、複合機能シート材17を巻き付けることにより巻付保護部23、24を形成できることから、従来例と異なりパイプ状の外装部材に挿通をしなくても保護機能を有することができるという効果を奏する。
Furthermore, according to the
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図5は他の例となるワイヤハーネスのハーネス本体の製造方法を説明するための概略図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図5において、複合機能シート材17は、絶縁機能部18と、導電機能部19と、保護機能部20とを有する。複合機能シート材17は、絶縁機能部18、導電機能部19、保護機能部20の順序で連続するように形成される。導電機能部19には、グランド接続部26が形成される。グランド接続部26は、導電路15及びノンシールド導電路16の延在方向の両端にそれぞれ形成される。グランド接続部26は、絶縁機能部18や保護機能部20の両端よりも上記延在方向に突出するように形成される。別な言い方をすれば、巻付絶縁部21や巻付保護部23、24(図3参照)よりも上記延在方向に突出するように形成される。グランド接続部26は、巻付シールド部22を例えばシールドコネクタのシェルやシールドケース等に電気的に接続するにあたり、その接続に係る作業をし易くする部分として形成される。
In FIG. 5, the composite
以上のような複合機能シート材17を用いることから、グランドへの接続作業をし易くすることができるという効果を奏する。また、実施例1と同様、仕様変更に柔軟に対応することができるという効果や、製造に係る作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
Since the composite
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図6は他の例となるワイヤハーネスのハーネス本体の製造方法を説明するための概略図である。また、図7は図6の製造方法からなるワイヤハーネスの断面図である。尚、上記実施例1、2と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6及び図7において、実施例3でのハーネス本体は次のように構成される。すなわち、ハーネス本体は、二本の導電路15と、一本のノンシールド導電路16と、一枚の複合機能シート材17と、一本のドレン線27とを備えて構成される。ドレン線27は、複合機能シート材17の導電機能部19(巻付シールド部22)に接触する導電性の金属線材であって、グランドへの接続部分として備えられる。ドレン線27は、導電機能部19の部分で巻付絶縁部21の外側を一周巻き付けて巻付シールド部22を形成する際に添えられる。
In FIG.6 and FIG.7, the harness main body in Example 3 is comprised as follows. That is, the harness body includes two
以上のようなドレン線27を用いることから、グランドへの接続作業をし易くすることができるという効果を奏する。また、実施例1と同様に複合機能シート材17を用いることから、仕様変更に柔軟に対応することができるという効果や、製造に係る作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
Since the
以下、図面を参照しながら実施例4を説明する。図8は他の例となるワイヤハーネスのハーネス本体の製造方法を説明するための概略図である。尚、上記実施例2と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8において、実施例4は、実施例2の複合機能シート材17に対し部分補強部28を付加したものである(図示しないが、実施例1、3の複合機能シート材17に対し部分補強部28を付加したものであってもよい)。部分補強部28は、複合機能シート材17の巻き付けにより形成される巻付保護部24(図3参照)を保護する部分として付加される。部分補強部28の付加位置は、補強を必要とする位置であり、配索経路の状態に応じて任意に設定される。部分補強部28は、例えば飛び石対策として付加するのであれば、耐衝撃性や耐摩耗性に優れた材料にて形成される。また、発熱体の近傍に配索される場合の対策として付加するのであれば、耐熱性に優れた材料にて形成される。
8, Example 4 is obtained by adding a partial reinforcing
以上のような部分補強部28を付加することから、巻付保護部を24(図3参照)を部分的に補強することができるという効果を奏する。また、実施例2と同様に仕様変更に柔軟に対応することができるという効果や、製造に係る作業性の向上を図ることができるという効果、さらにはグランドへの接続作業をし易くすることができるという効果を奏する。
Since the partial reinforcing
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。 In addition, the present invention can of course be modified in various ways within the scope not changing the gist of the present invention.
上記説明では、導電路15の剛性に関して特に限定しなかったが、例えば丸単心となる導体構造のものを採用すれば、その剛性と形状保持性によりワイヤハーネス9の配索経路に沿った形状保持をすることができるという効果を奏する。尚、配索経路に沿った形状保持に関しては、導電路15自身の剛性等の他に、形状保持部材をハーネス本体の構成として更に備えることや、形状保持部を複合機能シート材17に付加することも有効である。ノンシールド導電路16に替えて形状保持部材(例えば丸単心となる線材)であってもよい。
In the above description, the rigidity of the
1…ハイブリッド自動車、 2…エンジン、 3…モータユニット、 4…インバータユニット、 5…バッテリー、 6…エンジンルーム、 7…自動車後部、 8、9…ワイヤハーネス、 10…中間部、 11…車両床下、 12…ジャンクションブロック、 13…後端、 14…前端、 15…導電路、 16…ノンシールド導電路、 17…複合機能シート材、 18…絶縁機能部、 19…導電機能部、 19a…基材、 19b…金属箔、 20…保護機能部、 21…巻付絶縁部、 22…巻付シールド部、 23、24…巻付保護部、 25…接着剤、 26…グランド接続部、 27…ドレン線、 28…部分補強部
DESCRIPTION OF
Claims (9)
導電性を有する金属線材からなる複数本の導電路と、
を備えるとともに、
該複数本の導電路の間を縫うように前記絶縁機能部を巻き付けて絶縁隔離部分として形成される巻付絶縁部と、
該巻付絶縁部の外側に前記導電機能部を巻き付けてシールド部分として形成される巻付シールド部と、
を有する
ことを特徴とするワイヤハーネス。 A sheet-shaped composite functional sheet material in which an insulating functional part as an insulating functional part and a conductive functional part as a conductive functional part are integrated;
A plurality of conductive paths made of conductive metal wires, and
With
A wound insulating portion formed as an insulating isolation portion by winding the insulating function portion so as to sew between the plurality of conductive paths;
A wound shield part formed as a shield part by winding the conductive function part around the wound insulation part;
A wire harness characterized by comprising:
前記複合機能シート材は、巻き付けると巻付保護部になって前記巻付シールド部及び前記巻付絶縁部を保護する保護機能部を更に一体にしてなる
ことを特徴とするワイヤハーネス。 The wire harness according to claim 1,
The wire harness according to claim 1, wherein the composite function sheet material further comprises a protection function part that becomes a winding protection part when it is wound to protect the winding shield part and the winding insulation part.
前記複合機能シート材は、巻き付けると前記巻付保護部を部分的に補強する部分補強部を更に一体にしてなる
ことを特徴とするワイヤハーネス。 The wire harness according to claim 2,
The wire harness according to claim 1, wherein the composite functional sheet material further includes a partial reinforcing portion that partially reinforces the winding protection portion when wound.
前記保護機能部を巻き付けて前記巻付シールド部よりも外側に配置されるとともに該巻付シールド部に対し絶縁隔離される導電性の金属線材からなるノンシールド導電路を更に備える
ことを特徴とするワイヤハーネス。 In the wire harness according to claim 2 or 3,
It further comprises a non-shield conductive path made of a conductive metal wire that is wound around the protective function portion and arranged outside the winding shield portion and is insulated and isolated from the winding shield portion. Wire harness.
前記巻付シールド部は、前記巻付絶縁部よりも線材延在方向に突出するグランド接続部を有してなる
ことを特徴とするワイヤハーネス。 In the wire harness according to claim 1, 2, 3, or 4,
The said winding shield part has a ground connection part which protrudes in a wire extension direction rather than the said winding insulation part. The wire harness characterized by the above-mentioned.
前記巻付シールド部に接触する導電性の金属線材からなるドレン線を更に備える
ことを特徴とするワイヤハーネス。 In the wire harness according to claim 1, 2, 3, or 4,
A wire harness, further comprising a drain wire made of a conductive metal wire that contacts the winding shield.
剛性を有して当該ワイヤハーネスの配索経路に沿った形状保持をする形状保持部材を更に備える、又は、前記配索経路に沿った形状保持をする形状保持部を前記複合機能シート材に一体にする、或いは、前記配索経路に沿った形状保持をする機能を前記導電路自身に持たせる
ことを特徴とするワイヤハーネス。 In the wire harness according to claim 1, 2, 3, 4, 5 or 6,
A shape holding member that has rigidity and holds the shape along the routing route of the wire harness is further provided, or a shape holding portion that holds the shape along the routing route is integrated with the composite function sheet material Alternatively, the conductive path itself has a function of maintaining the shape along the routing path.
ハイブリッド自動車又は電気自動車における高電圧のバッテリーとインバータユニットとの電気的な接続に用いられるとともに車両床下を含んで配索される
ことを特徴とするワイヤハーネス。 In the wire harness according to claim 1, 2, 3, 4, 5, 6 or 7,
A wire harness that is used for electrical connection between a high-voltage battery and an inverter unit in a hybrid vehicle or an electric vehicle and that is routed including under the vehicle floor.
該複数本の導電路の間を縫うように前記絶縁機能部を巻き付けて絶縁隔離部分としての巻付絶縁部の形成を行った後、該巻付絶縁部の外側に前記導電機能部を巻き付けてシールド部分としての巻付シールド部の形成を行う
ことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。 A composite functional sheet material in the form of a sheet in which an insulating functional part as an insulating functional part and a conductive functional part as a conductive functional part are integrated, and a plurality of conductive paths made of a conductive metal wire And
After winding the insulating function part so as to sew between the plurality of conductive paths and forming a wound insulating part as an insulating isolation part, the conductive function part is wound around the outer side of the wound insulating part. A method of manufacturing a wire harness, comprising forming a wound shield portion as a shield portion.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014041805A JP2015167116A (en) | 2014-03-04 | 2014-03-04 | Wire harness and production method thereof |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108202678A (en) * | 2016-12-19 | 2018-06-26 | 住友电装株式会社 | Harness |
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2014
- 2014-03-04 JP JP2014041805A patent/JP2015167116A/en active Pending
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