JP2015165159A - 振り払い動作発生機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】往復動しながら、髪の毛等の対象物を挟入しやすくかつ振り払い力や切断力を利用できる機器を提供することを課題とする。【解決手段】変形クロススライダクランク機構を備えた振り払い動作発生機構であって、摺動軸が始点に位置するときの静止状態において、スライド方向を往路とするときの、摺動軸が交点に接近する側の線状の溝の方向が、往路側の溝と往路側の摺円の円周の軌跡とのスライド方向の距離が拡大する方向に、かつ、摺動軸が交点から離れる側の線状の溝の方向が、往路側の溝と往路側の摺円の円周の軌跡とのスライド方向の距離が縮小する方向に形成された屈曲形状からなる反転溝部などの経路を設けることによって解決できた。【選択図】 図1

Description

本発明は、濡れた髪の水を取り除いたり、髭を切断したり、草刈りをしたり、樹木の剪定をするする振り払い動作発生機構に関するものである。
濡れた髪の水を除去する技術に関しては、例えば特許文献1には、空気を加熱する加熱器と、蒸気発生器と、該蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、加熱された蒸気を吹出口に送る蒸気導管とを備えるドライヤーに関する技術が開示されている。
髭剃りに関する技術に関しては、例えば特許文献2には、モータによって枢転軸線と平行かつ交互に逆方向に往復運動される複数の本体側オッシレータと、ヘッド部に設けられた各内刃を上向きに弾性支持すると共に本体側オッシレータにそれぞれ別々にかつ枢転軸線まわりに相対移動可能に連結されて枢転軸線と平行に往復駆動される複数のヘッド側オッシレータとを備える往復式電気かみそりに関する技術が開示されている。
樹木の剪定に関する技術としては、例えば特許文献3には、本体部に選択的に着脱自在とされた第1及び第2の両刃駆動式ブレード装置は、それぞれ、本体部への装着状態において第1、第2、第3のカムのうちの2つと係合されて当該カムの回転動作に基づき対向状に往復動作する一対のブレードを有し、第1の両刃駆動式ブレード装置が本体部に装着された状態では、一対のブレードは、第1及び第2のカムに係合される構成とし、第2の両刃駆動式ブレード装置が本体部に装着された状態では、一対のブレードは、第2及び第3のカムに係合される構成とし、第2のカムは、回転駆動装置の回転部材に対し、第1の位置と第2の位置とに変異可能に構成されているヘッジトリマーの技術が開示されている。
特開2012−223358号公報 特開2009−240611号公報 特開2005−341885号公報
特許文献1に記載の技術は、髪に付着している水をドライヤーで蒸発させて乾かそうとする技術なので、髪の毛が密に生えている場合には髪に付着した水が蒸発しにくいため、温風を吹き付ける時間が長くかかり頭皮に熱さを感じることがあるという問題があった。
また、髪に付着した水を蒸発させるまで温風を送るために、風を加熱させるのでエネルギーロスが大きいという問題もあった。
特許文献2に記載の技術は、偏心カムを使用しているので、往復運動中に急停止、急加速、又は急な方向転換等の往復運動にスライダの速度を急に可変させる設定が困難であるという問題があった。
特許文献3に記載の技術は、偏心カムを使用しているので、往復運動中に急停止、急加速、又は急な方向転換等の往復運動にスライダの速度を急に可変させる設定が困難であり、それぞれ往復運動する切刃により枝葉が刈込まれるが、切刃が常時往復運動してかつ1サイクル中に枝葉を挿入できる時間が極めて瞬時であるので、切刃間に枝葉を挟入させにくいという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、往復動しながら髪の毛、髭又は樹木の枝葉等の対象物を挟入しやすく、かつ対象物に急な方向転換、急発進又は急停止をさせて、振り払い力や切断力を利用できる機構を提供することを課題とするものである。
本発明における移動対象物とは、前記振り払い動作発生機構1の往復運動と連結して、髪の毛、髭、草、樹木の枝葉、木材又は金属等を振動させたり又は切断する器具部分を意味する。
本発明における摺動軸13とは回転運動するクランク90の自由端側に設けられた軸を意味し、摺円20とはクランク90を回転させたときの前記摺動軸13の中心軌跡が形成する円を意味する。また、本発明において往路とは、クランク90が回転し摺動軸13が摺円20上をθ=0°から180°に進む間を意味し、復路とはクランク90が回転し摺動軸13が摺円20上をθ=180°から360°に進む間を意味する。また、特に断らない限りクランク90の回転方向は説明の都合上反時計方向(もちろん時計方向に回転させても良い)に回転する。そして、摺動軸13が溝14内を、溝14の形成するガイドに沿って円滑に移動可能に摺動軸13の直径と溝14の幅とが設定され、反転溝部等の屈曲部の溝14の屈曲形状は、その屈曲した溝の幅は摺動軸13の直径より大きく、かつ略円弧状の形状を有している。
請求項1に記載の振り払い動作発生機構1は、回転運動を往復運動に変える変形クロススライダクランク機構を備えた振り払い動作発生機構1であって、固定された、回転運動する駆動源によって、軌道である摺円20に沿って回転する摺動軸13を備えるクランク90と、前記摺動軸13が嵌挿する貫通溝14又は底付溝14を形成し、ガイド18に沿って往復運動するスライダ構成部17と、前記スライダ構成部17に固定され、該スライダ構成部17と共に往復運動を行う移動対象物2と、を備え、前記摺動軸13が移動するときの経路となる前記溝14の向きが、前記摺動軸13の中心を通る前記スライダ構成部17のスライド方向U、Vの線よりも前記摺動軸13が移動する方向に設けられ、かつ、前記経路に屈曲部を設け、前記屈曲部の第一の屈曲部形態として、2本の線とその交点9からなる溝14であって、前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態における、スライド方向Uを往路とするときの、前記摺動軸13が前記交点9に接近する側の線状の溝14の方向が、往路側の溝14と往路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Uの距離が拡大する方向に、かつ、前記摺動軸13が前記交点9から離れる側の線状の溝14の方向が、往路側の溝14と往路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Uの距離が縮小する方向に形成された屈曲形状からなる反転溝部24、及び/又は、スライド方向Vを復路とするときの、前記摺動軸13が前記交点から接近する側の線状の溝14の方向が、復路側の溝14と復路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Vの距離が拡大する方向に、かつ、前記摺動軸13が前記交点から離れる側の線状の溝14の方向が、復路側の溝14と復路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Vの距離が縮小する方向に形成され屈曲形状からなる反転溝部24を設けた形態、並びに、第二の屈曲部形態として、摺円20と同一の半径からなる円弧であって、前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態において、クランク回転中心に対して同一方向側であって、摺動軸13を摺円20に沿ってスライド方向U、Vに移動させた位置に摺円20の円弧と重なる円弧状の溝14からなる休止区間を設け、かつ、前記溝14の断面形状を底付溝形状とし、移動する摺動軸13の往路と復路とが異なる区間を設けた形態、の形態の中から少なくとも一つ以上の形態を有して振り払い動作を可能とさせたことを特徴とする。
請求項2に記載の振り払い動作発生機構1は、請求項1において、1本の溝14から2本の溝14に分岐する分岐溝部において、前記2本の溝14の一方の溝14を選択して切り替えられる溝切替手段を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の振り払い動作発生機構1は、請求項1において、往路側の溝14と復路側の溝14とが接近する形態のときに、前記往路側の溝14と復路側の溝14に挟まれた部分をスライド状に移動可能とすることを特徴とする。
請求項4に記載の振り払い動作発生機構1は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記溝14と前記摺動軸13との屈曲部における衝撃を緩和する緩衝手段を設けたことを特徴とする。
請求項5に記載の振り払い動作発生機構1は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記移動対象物2が、切断手段、把持手段又は着接手段を備える部材で構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の振り払い動作発生機構1は、必要に応じて摺動軸13が方向転換するときにクランク90の回転力に加えて、前記スライダ構成部17を次に移動するスライド方向U、Vに押し出す手段を設けたことによって、溝14に形成された反転溝部24においても摺動軸13を前方に移動させることができる。一般的には、溝14に反転溝部24を形成すると、前記反転溝部24で摺動軸13がクランク90回転力のみでは停止状態になる可能性があるので、従来では反転溝部24が形成されていない。
そして、前記反転溝部24によって移動対象物2に、スライド方向U又はVの急な方向転換なる動作を与えることができる。急な方向転換動作等によって生じる振動によって髪に付着した水を水の状態で振り払うことができ、また刃の往復運動によって髭を切断でき、枝葉を剪定することができる。
したがって、振り払い動作発生機構1は、髪に付着の水分を除去する器具、髭剃り器、ヘッジトリマー、ジグソー、レシプロソー等に装着することができる。
また、往路と復路でスライダ構成部17の速度を変えることができ、スライダ構成部17の往復運動における速度設定の自由度を拡げることができる。
摺動軸13が移動するときの経路となる溝の向きを、前記摺動軸13の中心を通るスライド方向U又はVの線よりも前記摺動軸13が移動する方向に設けられ、かつ、前記摺動軸13の中心とクランク90の回転中心を結んだ線の方向とは不一致の方向に設けることにより、前記摺動軸13が前に移動できないという状況をつくり出さないという効果を奏する。
また、溝14の断面形状を底付溝形状とし、移動する摺動軸13の往路と復路とが異なる区間を設けたことにより、往路と復路で異なる軌跡の往復運動をさせることができ、振り払い動作発生機構1の運動の自由度を拡げることができるという効果を奏する。
そして、前記溝14の一部に摺円20の半径と同一の区間を設けることによって、スライダ構成部17の往復運動を停止状態にさせることができる。これによって、髪の毛、髭、枝、葉等の被対象物を櫛歯や鋸刃等の間に容易に挟入しやすくなるという効果を奏する。
請求項2に記載の振り払い動作発生機構1は、摺動軸13が1本の溝14から2本の溝14に分岐する溝分岐部に進んだときに、2本の溝14のどちらかを選択して摺動軸13を選択した側の溝14に誘導させることができ、往復においても又は復路においてもそれぞれ異なる軌跡を得ることができる。これにより、例えば往路において経路を変えることによって反転溝部24によってもたらされる振り払い幅の大きさを変えることができ、経路設定の自由度が向上できる。
請求項3に記載の振り払い動作発生機構1は、往路側の溝14と復路側の溝14とが接近する形態のときに、前記往路側の溝14と復路側の溝14に挟まれた部分の肉厚が薄くなることにより、破損しやすくなるのを回避させることができる。
請求項4に記載の振り払い動作発生機構1は、前記溝14と前記摺動軸13との衝撃を緩和する緩衝体92を設けたので、前記溝14の側壁に対する衝撃を緩和でき、振り払い動作発生機構1を装着した器具の長寿命化ができ、前記器具を把握した身体に振動が伝わりにくくなって快適に前記器具を使用できる。
請求項5に記載の振り払い動作発生機構1は、移動対象物2として髪に付着の水分を除去する器具に装着した場合は、従来であれば、頭髪が多くて水が髪に多く付着していると、ヘアドライヤーからの温風によって水を蒸発させて乾燥させるので時間がかかっていたが、本発明の振り払い動作発生機構1を併用して使用すると髪の毛に付着した水を、水の表面張力以上の慣性力を往復運動で与えることによって濡れた頭髪から水を振り払いながら温風36を送ることができるので短時間で髪を乾燥させることができる。また、短時間で完了するのでエネルギーロス低減に寄与する。
また、移動対象物2として髭剃り器に装着した場合は、従来であれば常時刃が往復運動しているので1回だけでは削り残しが生じやすく、数回繰り返して使用しなければならないが、振り払い動作発生機構1は往復運動中に停止状態をつくるので、髭の根元を容易に挟入し1回の挟入で髭を根元から刈り取ることができる。
そして、移動対象物2としてヘッジトリマーに装着した場合は、従来では振動中のため枝葉を嵌入し難かったが、振り払い動作発生機構1は往復運動中に停止状態をつくるので、サイクル中の枝葉の挿入可能時間割合を大きくできるため、枝葉を容易に挟入でき剪定できるので剪定作業の効率が向上する。
また、移動対象物2としてジグソーやレシプロソー等に装着した場合においても、従来では振動中のため木材や金属を嵌入し難かったが、振り払い動作発生機構1は往復運動中に停止状態をつくるので、木材や金属を容易に挟入でき切断できるので切断作業の効率が向上する。
また、振り払い動作発生機構1は、少ない部材で簡易に構成することができるので、コンパクトで軽量である。
本発明を電動櫛に適用した実施例1を示す分解概要斜視図である。 本発明を他の電動櫛に適用した実施例2を示す分解概要斜視図である。 屈曲溝部の曲率半径が0に近い場合の説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 屈曲溝部の曲率半径が摺円の1/5程度の場合の説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一の屈曲部形態の実施例イの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一の屈曲部形態の実施例ロの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 小幅振り払い動作の実施例ハの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一の屈曲部形態の実施例ニの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一の屈曲部形態の実施例ホの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第二の屈曲部形態の実施例ヘの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第二の屈曲部形態の実施例トの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第二の屈曲部形態の実施例チの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一及び第二の屈曲部形態の実施例リの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一及び第二の屈曲部形態で実施例ヌの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 第一及び第二の屈曲部形態で実施例ルの説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 波形が正弦波の比較例の説明図で、(a)が溝の形状、(b)がスライダ構成部の動きの説明図である。 本発明を剪定バリカンに適用した説明図である。 緩衝手段の説明図である。 移動溝部材の説明図で、(a)が移動溝部材の移動前を示し、(b)が移動溝部材の移動後を示している。 移動溝部材の階層構造化例の説明図である。 図20における移動溝部材の動きの説明図で、(a)が往路時経路として上側の溝を通過する場合で、(b)が往路時経路として下側の溝を通過する場合であり、(c)が溝移動溝部材を使用しない場合の島部分の説明図である。 図21における移動溝部材とスライダ構成部の動きの説明図で、(a)が図21(a)の場合の説明図で、(b)が図21(b)の場合の説明図である。 本発明を電動櫛に適用した場合の説明図で、(a)が温風有の電動櫛で、(b)が毛髪をすかす電動櫛で、(c)が電動櫛の櫛歯である。 緩衝手段の説明図である。 反転溝部における押し出し手段の実施例Aの説明図である。 図23におけるA矢視の説明図である。 反転溝部における押し出し手段の実施例Bの説明図である。 図27における、(a)がB矢視を示し、(b)がC矢視を示している説明図である。 反転溝部における押し出し手段の実施例Cの説明図である。 図29における、(a)がQ−Q断面を示し、(b)がS−S断面を示し、(c)がD矢視を示した説明図である。 図28における振り子のストッパー機構に関する、(a)がストッパーで係止状態を示し、(b)がストッパー開放状態を示している説明図である。 移動溝部材を衝撃吸収に利用した場合の説明図である。 移動溝部材の経路制御の場合の説明図で、(a)が溝の形態の説明図で、(b)が移動溝部材の移動前の説明図で、(c)が移動溝部材の移動後の説明図で、(d)がスライダ構成部の動きの説明図である。
本発明である振り払い動作発生機構1は、例えば図1又は図2に示すように、回転運動を往復運動に変える変形クロススライダクランク機構を備えた振り払い動作発生機構1であって、固定された、回転運動する駆動源によって、軌道である摺円20に沿って回転する摺動軸13を備えるクランク90と、前記摺動軸13が嵌挿する溝14を形成し、ガイド18に沿って往復運動するスライダ構成部17と、前記スライダ構成部17に固定され、該スライダ構成部17と共に往復運動を行う移動対象物2とを備えている。
そして、前記溝14の断面形状は、貫通溝又は底付溝から形成される。
前記溝14の経路は、前記摺動軸13が移動するときの経路となる前記溝14の向きが、前記摺動軸13の中心を通る前記スライダ構成部17のスライド方向U又はVの線よりも前記摺動軸13が移動する方向に設けられている。かつ、前記摺動軸13の中心とクランク90の回転中心を結んだ線の方向とは不一致の方向に設けている。そして、前記溝14の経路には屈曲部が設けられている。
前記摺動軸13の中心とクランク90の回転中心を結んだ線の方向とは不一致の方向に設けるとは、溝14の向きが前記摺動軸13の中心とクランク90の回転中心を結んだ線の方向とが一致すると、クランク90の回転力で摺動軸13が溝14の中を移動しようとしても移動できない死点に該当するので、その方向に溝14の向きを設けないということを意味している。
そして、溝14の屈曲部の第一の屈曲部形態として、前記溝14の断面形状を貫通溝又は底付溝とし、2本の線とその交点9からなる溝14であって、前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態における、スライド方向Uを往路とするときの、前記摺動軸13が前記交点9に接近する側の線状の溝14の方向が、往路側の溝14と往路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Uの距離が拡大する方向に、かつ、前記摺動軸13が前記交点9から離れる側の線状の溝14の方向が、往路側の溝14と往路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Uの距離が縮小する方向に形成された屈曲形状からなる反転溝部24、及び/又は、スライド方向Vを復路とするときの、前記摺動軸13が前記交点から接近する側の線状の溝14の方向が、復路側の溝14と復路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Vの距離が拡大する方向に、かつ、前記摺動軸13が前記交点から離れる側の線状の溝14の方向が、復路側の溝14と復路側の摺円20の円周の軌跡とのスライド方向Vの距離が縮小する方向に形成され屈曲形状からなる反転溝部24を設けた形態がある。
前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態において、前記反転溝部24である前記交点9が摺円20の円周の軌跡に対して内側又は外側に存する場合に分けて説明する。
前記反転溝部24である交点9が摺円20の円周の軌跡より内側に存する場合は、摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態における前記反転溝部24の形状が、往路上では前記交点9が、前記交点9を形成する2本の線よりも往路のスライド方向Uとは逆の方向に位置する略V字型の屈曲形状からなり、又は復路上では前記交点9が、前記交点9を形成する2本の線よりも復路のスライド方向Vとは逆の方向に位置する略逆V字型の屈曲形状からなり、前記反転溝部24である交点9が摺円20の円周の軌跡より外側に存する場合は、摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態における前記反転溝部24の形状が、往路上では前記交点9が、前記交点9を形成する2本の線よりも往路のスライド方向Uに位置する略逆V字型の屈曲形状からなり、又は復路上では前記交点9が、前記交点を形成する2本の線よりも復路のスライド方向Vに位置する略V字型の屈曲形状からなる。
次に、前記反転溝部24の曲率半径について説明する。反転溝部24の曲率半径の大きさと振動波形との関係について、反転溝部24である反転溝部B1の曲率半径が極めて0に近い点の場合と、摺円20の1/5相当の0.2の円弧の場合について説明する。但し、摺動軸13の径は考えないとし、その影響は考慮しないこととする。
図3(a)は反転溝部24の曲率半径が極めて0に近い点の場合で、摺円20の半径を1とし、観測点を、始点P1(1、0)、折り返し点P2(−1、0)、屈曲部B1の座標(0.5、0.5)及び屈曲部B2とする。なお、往路で反転溝部24になるポイントでも復路では反転動作をしない屈曲部となる場合があることから、動作や用途が固定していない折れ曲がった部分は屈曲部と呼ぶことにする。この場合、往路は、始点22から反転溝部B1を通り、屈曲部B2、折り返し点P2を通り、復路は折り返し点P2、反転溝部B2、屈曲部B1、始点P1の順に進む。その間にスライダ構成部は、図3(b)に示すような往復動をする。
次に、往路の反転溝部24である図3(a)のB1が円弧状の場合を説明する。図4(a)は往路の反転溝部24である反転溝部C1の曲率半径が摺円20の20%の円弧の場合で、反転溝部C1の中心は反転溝部C1から円弧の半径分下がった点(0.5、0.5)とする。これは、反転溝部C1の頂点の座標を図3(a)の往路の反転溝部B1の座標にあわすためである。観測点を、始点P1(1、0)、折り返し点P2(−1、0)、屈曲部C1の座標(0.5、0.5)、屈曲部C2の座標(0,0)及び屈曲部C1の円弧に引いた接線の接点とする。このような反転溝部C1の場合にスライダ構成部17は、図4(b)に示すように往復動をする。
ここで、図3(b)及び図4(b)の往復動の波形を比べてみると、反転溝部24を点として往復動の波形を作成したグラフと、曲率半径を加味した場合の往復動の波形を作成したグラフとも大差ないことが示されている。そこで、大まかな往復動の変位の波形を検討する場合には反転溝部24の曲率半径の大きさの影響については考えなくてもよいので、反転溝部24は点9として表し、摺動軸13も点として表し、溝14は幅も考慮せずに線で表すこととする。しかし実際に作動する機構を製造する際には、反転溝24を含む屈曲部の曲率半径を適宜に設定したり、屈曲部における通過を滑らかにするために接線方向を同じにして角ができる溝形状は避け、適宜の大きさの接円や滑らかな曲線で結ぶことが好ましい。
溝14の屈曲部の第二の屈曲部形態として、摺円20と同一の半径からなる円弧であって、前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態において、クランク90の回転中心に対して同一方向側であって、摺動軸13を摺円20に沿ってスライド方向U、Vに移動させた位置に摺円20の円弧と重なる円弧状の溝14からなる休止区間を設け、かつ、前記溝14の断面形状を底付溝形状とし、移動する摺動軸13の往路と復路とが異なる区間を設けた形態がある。
溝14の屈曲部形態として、前記溝14の断面形状を底付溝形状とし、移動する摺動軸13の往路と復路とが異なる形態がある。そして、前記反転溝部24の2本の線の交点9が摺円の半径よりも小さく摺動軸の半径よりも大きい曲率半径を有している。
さらに、溝14の屈曲部形態として、摺円20と同一の半径からなる円弧であって、前記摺動軸13が始点に位置するときの静止状態において、クランク90回転中心に対して同一方向側であって、摺円20をスライド方向に移動させると該摺円20の円弧と重なる円弧状の溝からなる区間を設ける形態がある。この形態の溝を摺動軸13が通過するときはスライダ構成部17は停止状態になる。
したがって、溝14の屈曲部形態としては、往路のみに反転溝部24を設けたA形態、復路のみに反転溝部24を設けたB形態、往路と復路の両方に反転溝部24を設けたC形態、休止区間及び摺動軸14の往路と復路の経路が異なる区間を設けたD形態、前記A形態と前記D形態を組み合わせたE形態、前記B形態と前記D形態を組み合わせたF形態、前記C形態前記とD形態を組み合わせたG形態がある。
往路と復路とが異なる区間及び、往路と復路とが同一の区間を備えた経路の場合、1本の溝14から2本の溝14に分岐する分岐溝部において、前記2本の溝14の一方の溝14を選択して切り替えられる溝切替手段を設ける。
また、往路側の溝14と復路側の溝14とが接近する形態のときには、前記往路側の溝14と復路側の溝14に挟まれた部分をスライド状に移動可能とする構造にする。
また、前記溝14と前記摺動軸13との屈曲部における衝撃を緩和する緩衝手段を設ける。
次に、前記移動対象物2は、切断手段、把持手段又は着接手段を備える部材で構成されている。したがって、変形クロススライダクランク機構を備えた振り払い動作発生機構を有する器として、例えば図1又は図2に示すような電動櫛、髭剃り器、ヘッジトリマー、ジグソー又はレシプロソー等が対象となる。
前記回転運動する駆動源としては、例えばモータ−や小型エンジン等の回転運動を行う駆動源がある。
次に、本発明の振り払い動作発生機構1の往復動の動きを決定する溝14の経路の形態を、実施例をあげて説明するが、本発明の溝14の経路の形態はこれに限定されない。
第一の屈曲部形態として、反転溝部24を設けた区間を備えた経路について実施例を挙げて説明する。反転溝部24の形態は、例として、図5(a)に示すように、往路と復路においてともに同じ振り払い動作を実施する振り払い形態の実施例イや、図6(a)に示すように、往路と復路で振り払い動作を異なるようにし、復路において小幅の振り払い動作を実施する振り払い形態の実施例ロ等がある。
実施例イの図5(a)に示す経路は、屈曲部形態がC形態の場合であり、始点P1と折り返し点P2の間に反転溝部24を復路でD1と往路でD3の2箇所設けて、始点P1と反転溝部D1、反転溝部D3、折り返し点P2を直線溝部で結んだ経路で、初期状態での各ポイント座標は、始点P1(1、0)、屈曲部D1(0.5、0.5)、クランクの回転の中心点D2(0、0)、屈曲部D3(−0.5、−0.5)、折り返し点P2(−1、0)としている。そして、スライダ構成部17と共に往復運動を行う移動対象物2のスライド方向を矢印U又はVで示している。方向Uが往路のときのスライド方向を示し、方向Vが復路のときのスライド方向を示している。
そして、図5(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図5(b)に示す。図5(b)から、往路における反転溝部D3及び復路における反転溝部D1の個所は鋭角な波形を形成しており、振り払い動作を行うことがわかる。往路(クランク90角が0〜180°)の振り払い動作を行う反転溝部24はD3で、復路(クランク90角が180〜360°)のそれはD1であることがグラフからわかる。
そして、前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態における溝14の形状において、前記摺動軸13が前記交点9に接近する側の線状の溝14の方向が、往路時は往路側の又は復路時は復路側の摺円20の円周の軌跡から遠ざかり、かつ前記摺動軸13が前記交点9から離れる側の線状の溝14の方向が、往路時は往路側の又は復路時は復路側の摺円20の円周の軌跡に近づくように形成された屈曲形状からなる反転溝部24を当てはめると、前記交点9が摺円20の円周の軌跡より内側に存する場合であることから、往路上では前記交点9が、該交点9を形成する2本の線よりも往路のスライド方向Uとは逆の方向に位置する略V字型の屈曲形状からなる部位であるD3が該当し、復路上では前記交点9が、該交点9を形成する2本の線よりも復路のスライド方向Vとは逆の方向に位置する略逆V字型の屈曲形状からなる部位であるD1が該当する。また、反転溝部D1又はD3が、死点を有する場合には、前記摺動軸13が前記反転溝部24に到達し方向転換するときに前記スライダ構成部17を次に移動する方向に押し出す手段を設けている。
次に、実施例ロの図6(a)に示す経路は、屈曲部形態がC形態の場合であり、往路では、始点P1と折り返し点P2を直線溝14で結んだ途中に反転溝部24をE2に設けた経路で、初期状態での各ポイント座標は、始点P1(1、0)、屈曲部E1(0.5、0)、屈曲部E2(0、−0.5)、屈曲部E3(−0.5、0)、折り返し点P2(−1、0)である。また、復路では、屈曲部E3、E1が反転溝部24の要件を満たしている。
そして、図6(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図6(b)に示す。図6(b)から、往路は反転溝部E2で鋭角な波形をしており、通常の振り払い動作を行い、復路は反転溝部E1及びE3において2つの小幅の往復動をする波形であり、小幅な振り払い動作をすることが示されている。
次に、摺動軸13の往路と復路とが異なる区間とを備えた経路について実施例を挙げて説明する。この経路の実施例ハとしては、図7(a)に示すように、始点P1と折り返し点P2の間に、屈曲部F1、屈曲部F2、屈曲部F3及び屈曲部F4とで島部分19を形成し、初期状態での各ポイント座標は、始点P1(1、0)、屈曲部F1(0.5、0)、屈曲部F2(0、0.5)、屈曲部F3(―0.5、0)、折れ点F4(―0.5、―0.5)、折り返し点P2(−1、0)としている。
そして、図7(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図7(b)に示す。図7(a)において、摺動軸13は一般的に反時計方向に回転するので摺動軸13は往路ではP1からF1、F2、F3を経由してP2に到達し、復路ではP2からF3、F4、F1を経由してP1に到達する。図7(b)から、往路は島部分19の入口である反転溝部F1及び島部分19の出口である反転溝部F3で小幅の振り払い動作を行うことが示され、復路は島部分19の入口である反転溝部F3及び島部分19の出口である反転溝部F1で小幅の振り払い動作を行うことが示されている。
次に、第一の屈曲部形態に、移動する摺動軸13の往路と復路とが異なる区間を付加させた形態について実施例を挙げて説明する。実施例ニの図8(a)に示す経路は、屈曲部形態がC形態の場合であり、始点P1と折り返し点P2の間に反転溝部24を往路で反転溝部G2と復路で反転溝部G5の2箇所と、屈曲部をG1、G3、G4及びG6の4箇所設けて、かつ始点P1と折り返し点P2、屈曲部G1、G3、G4及びG6、並びに、反転溝部G2及びG5とで島部分19を形成し、初期状態での各ポイント座標は、始点P1(1、0)、屈曲部G1(0.5、0.5)、反転溝部G2(0、0.1)、屈曲部G3(−0.5、0.5)、屈曲部G4(−.5、−0.5)、反転溝部G5(0、−0.1)、屈曲部G6(0.5、−0.5)、折り返し点P2(−1、0)としている。
そして、図8(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図8(b)に示す。図8(b)から、往路は反転溝部G2で鋭角な波形をしており振り払い動作を行うことが示され、復路は反転溝部G5で鋭角な波形をしており振り払い動作を行うことが示されている。ここで、G2、G5は反転溝部であるが、反転溝部の位置を調整して溝の向きがクランク中心と摺動軸中心とを結んだ線の方向と不一致の方向になるように設けたことにより、死点をもたない反転溝部になっている。
次に、第一の屈曲部形態に、摺円20の円弧と重なる円弧状の溝14からなる休止区間を付加させた形態について実施例を挙げて説明する。実施例ホの図9(a)に示す経路は、屈曲部形態がC形態の場合であり、図9(a)に示すように、始点P1から屈曲部H1までの円弧状の区間及び折り返し点P2から屈曲部H3までの円弧状の区間は、ともに摺円20と同一の半径からなる円弧であって、前記摺動軸13が始点に位置するときの静止状態において、クランク90回転中心に対して同一方向側であって、摺円20をスライド方向に移動させると該摺円20の円弧と重なる円弧状の溝からなる区間に該当する。これにより、始点P1から屈曲部H1までの円弧状の区間及び折り返し点P2から屈曲部H3までの円弧状の区間は、ともに停止溝部47に該当する。
したがって、図9(a)に示すように、始点P1から屈曲部H1に至る区間が円弧状の停止溝部47となり、折り返し点P2から屈曲部H3に至る区間が円弧状の停止溝部47となる。そして、H1からH3に至る区間を溝14でつないでおり、往路ではH3が反転溝部24であり、復路ではH1が反転溝部24である。摺動軸13が往路では始点P1から反転溝部H1までの停止溝部4の区間、復路では折り返し点P2から反転溝部H3までの停止溝部47の区間を移動中は、前記停止溝部47と摺円20の円周とが重なり、摺動軸13が摺円20の円周上を移動することになるので、スライダ構成部17及び移動対象物2は往復動をしない。該往復動しない停止時間帯は、他の装置とマッチング、又は材料の供給・搬出用の時間として利用できる。
そして、図9(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図9(b)に示す。図9(b)から、往路は、始点P1から屈曲部H1の区間は停止状態、反転溝部H3で鋭角な波形をし、復路は、折り返し点P2から屈曲部H3までの区間は停止状態、反転溝部H1で鋭角な波形をしている。前記鋭利な波形の個所は振り払い動作ができる。
次に、第二の屈曲部形態として、摺動軸13の往路と復路とが異なる区間及び摺円20と同一の半径からなる前記円弧形状の区間とを備えた経路について実施例を挙げて説明する。往路と復路とが異なる区間を形成する溝14の形態は底付溝である。
例えば、前記第二の屈曲部形態であるD形態の実施例ヘとしては、図10(a)に示すように、経路の形態は、始点P1から折り返し点P2に至るまでの経路の途中の一部に島部分19を形成しており、往路は、始点P1から屈曲部J1まで直線の溝で、屈曲部J1から点J2を経て屈曲部J3までの、島部分19の上の円弧状の停止溝部47を通り、屈曲部J3から折り返し点P2までは直線の溝であり、復路は、折り返し点P2から屈曲部J3まで直線の溝で、屈曲部J3から点J4を経て屈曲部J1までの、島部分19の下の円弧状の停止溝部47を通り、屈曲部J1から始点P1の間は直線の溝から形成されている。
前記島部分19の上下の円弧状の部分が停止溝部47に該当することを説明する。屈曲部J1から点J2を経て屈曲部J3までの円弧状の区間及び屈曲部J3から点J4を経て屈曲部J1までの円弧状の区間は、ともに摺円20と同一の半径からなる円弧である。そして、前記摺動軸13が始点に位置するときの静止状態において、屈曲部J1から点J2を経て屈曲部J3までの円弧状の区間は、クランク90回転中心に対して、図10(a)では略凸形状の円弧を形成しており、クランク90回転軸に対して同じ方向側の摺円の円弧形状も略凸形状をしていることから、図10(a)において、摺円20の略凸形状部をスライド方向V側に移動させると該摺円20の略凸形状部の円弧と前記円弧状の溝は重なる。これにより、屈曲部J1から点J2を経て屈曲部J3までの円弧状の区間は停止溝部47である。
また、前記摺動軸13が始点に位置するときの静止状態において、屈曲部J3から点J4を経て屈曲部J1までの円弧状の区間は、クランク90回転中心に対して、図10(a)では略凹形状の円弧を形成しており、クランク90回転軸に対して同じ方向側の摺円の円弧形状も略凹形状をしていることから、図10(a)において、摺円20の略凹形状部をスライド方向U側に移動させると該摺円20の略凹形状部の円弧と前記円弧状の溝は重なる。これにより、屈曲部J3から点J4を経て屈曲部J1までの円弧状の区間は停止溝部47である。
そして、図10(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図10(b)に示す。図10(b)から、直線溝14で往復動をし、円弧状の停止溝部47では往復動が停止することから、往復動状態と停止状態を交互に繰り返して、略台形波形からなる往復動をさせることができ、往路では屈曲部J3で急発進、屈曲部J1で急停止、復路では屈曲部J3で急停止、屈曲部J1で急発進といった振り払い動作を実現することができる。
次に、前記第二の屈曲部形態であるD形態の実施例トとしては、例えば図11(a)に示すように、経路の形態は、始点P1から折り返し点P2を通過して始点P1に戻るまでの経路で島部分19を形成しており、往路は、始点P1から屈曲部K1まで円弧状の停止溝部47を通り、屈曲部K1から反転溝部K2を経て反転溝部K3までの島部分19の上の円弧状の停止溝部47を通り、反転溝部K3から屈曲部K4までは直線の溝14で、屈曲部K4から折り返し点P2経由で屈曲部K5までは円弧状の停止溝部47を形成し、屈曲部K5から反転溝部K6まで直線の溝14で、反転溝部K6から反転溝部K7までの島部分19の下の円弧状の停止溝部47を通り、反転溝部K7から屈曲部K8までは直線の溝で、屈曲部K8から始点P1までは円弧状の停止溝部47が形成されている。
そして、図11(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図11(b)に示す。図11(b)から、直線溝14で往復動をし、円弧状の停止溝部47では往復動が停止することから、往復動状態と停止状態を交互に繰り返して、略台形波形からなる往復動をさせることができ、往路では屈曲部K1及び反転溝部K3で急発進、反転溝部K2で急停止、復路では反転溝部K6で急停止、屈曲部K5及び反転溝部K7で急発進といった振り払い動作を実現することができる。
次に、前記第二の屈曲部形態であるD形態の実施例チとしては、例えば図12(a)に示すように、経路の形態は、始点P1から折り返し点P2を通過して始点P1に戻るまでの経路で島部分19を形成しており、往路は、始点P1から点R1まで円弧状の停止溝部47を通り、点K1から折り返し点P2まで直線の溝14で、折り返し点P2から点R2まで円弧状の停止溝部47を通り、点R2から始点P1まで直線の溝14が形成されている。
そして、図12(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図12(b)に示す。図12(b)から、直線溝14で往復動をし、円弧状の停止溝部47では往復動が停止することから、往復動状態と停止状態を交互に繰り返して、略台形波形からなる往復動をさせることができ、往路では点R1で急発進、折り返し点P2で急停止、復路では点R2で急発進、始点P1で急停止といった振り払い動作を実現することができる。
次に、第一の屈曲部形態及び第二の屈曲部形態を備えた形態として反転溝部24を設けた区間、摺動軸13の往路と復路とが異なる区間及び摺円20と同一の半径からなる前記円弧形状の区間とを備えた経路について実施例を挙げて説明する。第一の屈曲部形態及び第二の屈曲部形態を備えた形態である実施例リとしては、図13(a)に示すように、始点P1及び折り返し点P2の近傍に円弧状の停止溝部47を設けて、往路と復路に囲まれた島部分19を形成し、摺円20の外側に反転溝部24であるL2及びL5を設けて振り払い動作を行うように設定した形態である。往路ではL2が反転溝部24に該当し、復路ではL5が反転溝部24に該当するのでG形態である。
ここで、反転溝部24であるL2及びL5は、交点9でつながる2本の線状の溝14からなっている。そして、前記摺動軸13が始点P1に位置するときの静止状態における溝14の形状において、前記摺動軸13が前記交点9に接近する側の線状の溝14の方向が前記摺円20の円周の軌跡から遠ざかり、かつ前記摺動軸13が前記交点9から離れる側の線状の溝14の方向が前記摺円20の円周の軌跡に近づくように形成された屈曲形状からなる反転溝部24の要件を当てはめると、前記交点9が摺円20の円周の軌跡より外側に存する場合であることから、往路上では前記交点9が、該交点9を形成する2本の線よりも往路のスライド方向Uと同じ方向に位置する略逆V字型の屈曲形状からなる部位であるL2が該当し、復路上では前記交点9が、該交点9を形成する2本の線よりも復路のスライド方向Vと同じ方向に位置する略V字型の屈曲形状からなる部位であるL5が該当することがわかる。
そして、図13(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図13(b)に示す。図13(b)から、往路では、始点P1から溝14の円弧と摺円20の円弧が不一致となる点L1までは移動対象物2の往復動が停止し、反転溝部24であるL2で振り払い動作をし、溝14の円弧と摺円20の円弧が一致とする点L3から折り返し点P2までは移動対象物2の往復動が停止する。そして、復路では、折り返し点P2から溝14の円弧と摺円20の円弧が不一致となる点L4までは移動対象物2の往復動が停止し、反転溝部24であるL5で振り払い動作をし、溝14の円弧と摺円20の円弧が一致とする点L6から始点P1までは移動対象物2の往復動が停止する。
次に、第一の屈曲部形態及び第二の屈曲部形態を備えた形態の実施例ヌとしては、図14(a)に示すように、往路で振り払い動作を行い復路で停止状態をつくり出す事例であり、E形態である。当該往路は始点P1から屈曲部M1まで直線状の溝14を通り、反転溝部M2を経て、屈曲部M3から直線状の溝14を経て折り返し点P2に至り、復路は折り返し点P2から島部分19の下の円弧状の停止溝部47を通って始点P1に戻る経路からなる。
そして、図14(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図14(b)に示す。図14(b)から、クランク一回りの往路だけ振り払い動作を行い、復路は移動対象物2の往復動が停止状態になる。往路における振り払い動作で外部への働きかけを実施し、復路における移動対象物2の往復動の停止時間帯を材料の挟入や解放に使用するような外部との連携をとりたいとき等に利用できる。
次に、第一の屈曲部形態及び第二の屈曲部形態を備えた形態路の実施例ルとしては、図15(a)に示すように、始点P1と折り返し点P2の近傍に停止溝部47を設けて、往路と復路間に島部分19を形成して、かつ振り払い動作を行うための反転溝部を形成している。当該往路上のN3及び復路上のN8がともに反転溝部24であるのでG形態に該当する。
そして、図15(a)に示すような経路の場合の摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量のグラフを図15(b)に示す。図15(b)から、円弧状の停止溝部47に摺動軸13が移動中は移動対象物2の往復動を停止していることから、始点P1と折り返し点P2の前後では移動対象物2の往復動が停止し、往路では反転溝部N3で復路では反転溝部N8でそれぞれ振り払い動作を行う。
次に、比較例として、一般的なクロススライダクランク機構の溝の経路は図16(a)に示すように直線状になっており、その場合のクランク角度と往復動の移動量は図16(b)に示すように正弦波形になっており、急発進、急停止、急な方向転換が生じないので振り払い動作を行うことができない。
次に、死点を有する場合に、前記摺動軸13が前記反転溝部24に到達し方向転換するときに前記スライダ構成部17を次に移動する方向に押し出す手段80について説明する。ここで、反転溝部24は溝付板15の移動方向を反転するために設けるものであるから、反転溝部24を設ける場所等によっては死点を通過しなければならない場合もあり、そのような場合に反転溝部24の角部の円弧状部の曲率半径の大きさによっては摺動軸13の進行方向が常に前記角部の円弧形状に沿って変化することから摺動軸13の移動が停止せずに死点を回避することができる。そして、それでも摺動軸13の移動が停止するようであれば、前記摺動軸13が前記反転溝部24に到達し方向転換するときに前記スライダ構成部17を次に移動する方向に押し出す手段80を設けている。押し出す手段80には
直接的又は間接的に溝14に外力を加える方法と、摺動軸に外力を加える方法があり、それぞれ押し出す手段80の実施例A、実施例B及び実施例Cとして説明する。押し出す手段80はこれに限定されるものではない。
前記押し出す手段80は、実施例Aとして、例えば図25及び図26に示すように、クランク90回転中心軸に取り付けられ該クランク90と一体となって回転するフライホイール81にスライド式の押し込み具82や押し出し具83が回転方向に対して、押し込み具82は先端側が回転中心側に後端側が回転中心から離れる側に斜めに設置され、押し出し具83は先端側が回転中心から離れる側に後端側が回転中心側に斜めに設置されている。そして、該押し込み具82や押し出し具83は、溝付板15に固設された突起部84と接触しそれぞれ溝の進行方向に向かって(説明の都合上、スライド機構を省略したり、突起部84との関連性を示すために押し込み具82と押し出し具83を隣同士に記載しているが、反転溝部24の死点に対応した位置に設置される)フライホイール81に取り付けられた錘(表示せず)の慣性力を利用して押し出すように動作し、これによって、反転溝部24を摺動軸13が停止なく移動させることができる。なお、フライホイール81の慣性力と押し込み具82や押し出し具83とによって、摺動軸13が反転溝部24を停止なく移動できるようにするため、特に摺動軸13に対する前記慣性力を活かすために反転溝部24の角部及びその近辺の溝幅を若干拡げる場合もある。
押し出す手段80の実施例Bを図27及び図28に示す。実施例Bの構造を説明する。クランク90、クランク軸50及びフライホイール81は連結され、係止具53はフライホイール81に固着されている。歯車55、腕54及び振り子51は固着され一致化され、歯車55はフライホイール81に突設された軸に回動自在に取り付けられている。係止具53と振り子51との間にはバネ52、又はバネ52とダンパ(図なし)が介設されている。そして、歯車56は歯車55と螺合し、押出し具57と固着されて一致化され、フライホイール81に突設された軸に回動自在に取り付けられている。押出し具57は歯車56の回転により旋回して摺動軸13に当たるように配設されている。
実施例Bの作動を説明する。摺動軸13が反転溝部24に到達したときに、万一摺動軸13が移動を停止した瞬間に、フライホイール81と一緒に回転していた振り子51の慣性で振り子51が回転方向(図で矢印a方向)に移動し、これによって、歯車55が矢印b方向に回転し、歯車55に螺合した歯車56が矢印c方向に回転する。次に、押出し具57が矢印d方向に旋回して摺動軸13を押し出す。ここで、押出し具57が死点近傍以外の場所で動くのを抑制するために、死点近傍でストッパー(表示せず)が解除されるまで振り子51が動かないようにしてもよい。
ストッパー機構70を図31(a)及び(b)で説明する。図31において、ストッパー機構70の説明をするために、フライホイール81、歯車55や腕54を略してしている。振り子51は図27に示すようにフライホイール81の裏側に間接的に取り付けられており、図31(a)に示すように振り子51の凹部にはストッパー71が嵌入されて振り子51が係止状態となる。ストッパー71は、フライホイール81の裏面から表面に貫通しており、バネ(図示なし)で常時振り子51の凹部に押し付けられるように押されている。ストッパー71の振り子51側でない側の端は、ベルクランク72と回動可能に接続され、ベルクランク72はフライホイール81に固設された支点具73と回動可能に接続されている。ストッパー71の外周面はガイド(図示なし)が設けられている。図31(b)に示すように、ベルクランク72が旋回するとストッパー71は振り子51の凹部から抜き出るようになる。
また、突起片75は一端が溝付き板15に固設され、他端にはケレ74が固設されている。よって、ケレ74は溝付き板15とともに往復運動をする。そして、ケレ74とベルクランク72との位置関係は、クランク90が回転運動をして、摺動軸13が溝14の反転溝部24に近づくと、ベルクランク72の端部が図31(a)に示す軌跡jを描いて、ケレ74に衝突するようにしている。
次に、ストッパー機構70の動作を摺動軸13が反転溝部24近傍にきてクランク90が停止状態になる場合について説明する。まず、摺動軸13が反転溝部24近傍に存しないときは、図31(a)に示すように、ストッパー72はフライホイールに設けられたバネにより振り子51の凹部に押し付けられて嵌入され、振り子51は係止状態である。
摺動軸13が反転溝部24近傍に近づき、図31(b)に示すように、ベルクランク72が軌跡jに沿って移動してきてケレ74と衝突する。この時に、摺動軸13が反転溝部24で停止すると、ベルクランク74は方向fに示す方向に旋回し、ストッパー71が方向gの方向に移動してストッパー71が振り子51の凹部から抜け出す。すると、振り子51は、図28のバネ52によって方向hの方向にフライホイール81の回転方向の慣性によって移動する。振り子51が移動すると、図28に示すように押出し具57が摺動軸13を押出し、再度クランク90は回転開始し、摺動軸13は溝14内の移動を続ける。
そして、クランク90が回転してケレ74がベルクランク72から離れると振り子51は一時的にフリーになるが、フライホイール81は回転し続けるためやがて振り子51に追いつき、振り子51の後端でストッパー71の頭を押し込みながら移動してストッパー71は振り子51の凹部に嵌入され振り子51がフライホイール81に係止状態となる。
次に、ストッパー機構70の動作を摺動軸13が反転溝部24近傍にきてクランク90が停止せず移動を継続した場合について説明する。ケレ74とベルクランク72とは衝突してストッパー71は振り子51の凹部から抜き出るが、フライホイール81も停止せずに回転しているので、振り子51は移動しない。そして、ケレ74がベルクランク72から離れるとストッパー71は振り子51の凹部に嵌入され振り子51はフライホイール81に係止状態となる。
次に、押し出す手段80の実施例Cを図29及び図30に示す。実施例Cの構造を説明する。クランク90、クランク軸50及びフライホイール81は連結され、複数の棒状バネ61が、その一端をフライホイール81に固設されクランク軸50に対して放射状に設けられている。なお、棒状バネは板状バネでもよい。該複数の棒状バネ61の他端には歯付リング62を固設している。歯付リング62と螺合した歯車63は、フライホイール81に穿設された孔に貫通させた軸でフライホイール81と連結されており、歯車63は円板状をしたクランク90の外周に刻まれた歯(段付き歯車でも、内歯でも良い)と噛み合っている。クランク90と摺動軸13とは連結されている。
実施例Cの作動を説明する。摺動軸13が反転溝部24に到達したときに、万一摺動軸13が移動を停止した瞬間に回転しようとする慣性で複数の棒状バネ61が回転運動を継続しようとして歯付リング63を少し回転させる。次に、歯付リング62と螺合した歯車63の小さい方の歯車が回転し、大きい方の歯車はクランク90の外周面に螺刻された歯車と噛み合っているので、クランク90も歯付リング63によって回転させられ、クランク90が回転し、摺動軸13には溝14の進行方向に向かう力がかかり、これによって、摺動軸13が反転溝部24から移動する。
次に、摺動軸13が通過する際の衝撃を緩和する緩衝手段について、図18において説明する。溝付板15の溝14の周りに衝撃当接体91と緩衝体92を組み込んだ構成である。当該構成において、摺動軸13が、例えば反転溝部24にスピードを保ったまま進入してくるため、反転溝部24には衝撃すなわち瞬間的に大きな負荷が加わるが、その衝撃を緩和することができる。衝撃当接体は衝撃力を受けても摩耗しにくい金属などからなり、緩衝体はゴム、バネ、ショックアブソーバー等の衝撃を緩和する構造体からなる。
図17に示したように、本発明を剪定バリカン等に応用した場合、植木の枝を切断している際には、反転溝部24にかかる衝撃力は植木の枝を切断するのに使用されて緩和されるが、空転時には大きな衝撃力をそのまま反転溝部24の部分で支えなければならない。
そこで、緩衝手段は、図18に示すように、溝14の側壁に生ずる前記衝撃力を衝撃当接体91で受け止めて、緩衝体92で衝撃を吸収しようとするものである。このときの緩衝体92の反力は、衝撃で変形した形状を元に戻そうとする力が働くことにより、その力を反転溝部24の出口方向に向けることで、摺動軸13から得られる移動方向の力成分が少なくなった分を補完してくれる効果も期待できる。
図24は本発明に係る機構に関するもので、溝14の側壁の個所でなく、台11とスライダ構成部17の間に衝撃当接体91と緩衝体92を組み込んだ構成であり、衝撃当接体91や緩衝体92を、往復動をするスライダ構成部17の往復動端に取り付けている。前記衝撃当接体91と緩衝体92の組み込み個所は摺動軸13と溝14の側壁との衝撃力を吸収可能な個所であればよい。
また、ショックアブソーバー93の絞り弁の開度を衝撃力に対して制御することもでき、衝撃当接体91と摺動軸13の接触位置を、被切断物の有無をセンサーで計測又は機械的に検知して制御することもでき、被切断物を検知したときは衝撃当接体91の位置を後方に移動させてスライダ構成部17と衝撃当接体91との接触量を少なくしたり、前記絞り弁の開度を絞って対衝撃力を低くし、被切断物を検知しないきは衝撃当接体91の位置を前方に移動させて接触量を多くしたり、前記絞り弁の開度を大きくし対衝撃力を高めることができる。なお、衝撃当接体91とスライダ構成部17の衝突が気になる場合は、緩衝材を介在させても良い。これにより、溝14の側壁の破損や摩耗を抑制することができる。
次に、溝14の一部を移動溝部材45で置き換えて、置き換える前より形状を大きくしたり、機能追加する手段について説明する。図19に示すように往路側の溝14と復路側の溝14とが接近する形態のときに、前記往路側の溝14と復路側の溝14に挟まれた部分をスライド状に移動可能とする形態、図20や図21に示すように1本の溝14から2本の溝14に分岐する分岐溝部において、前記2本の溝14の一方の溝14を選択して切り替えられる溝切替手段を設けた形態、又は図32に示すように摺動軸13との屈曲部における衝撃を緩和する緩衝手段を設けた形態があり、それらの形態の場合には溝14の一部を階層構造化した移動溝部材45で置き換える。
例えば図15に示すように溝14の側壁の厚みが薄くなって強度的に不安な場合には、図19に示すように移動溝部材45を利用して溝14の側壁の厚さを厚くすることができる。移動溝部材45がスライドする前は、図19(a)に示すように入り口では摺動軸13が入る溝幅が確保されているが、だんだん狭くなっており、進入してきた摺動軸13が通れる溝14の幅が確保されていないが、前記移動溝部材45がスライドすることができれば図19(b)に示すように進入してきた摺動軸13が移動溝部材45を押し広げながら摺動軸13が通れる溝14の幅が確保されるようになる。なお、摺動軸13が移動溝部材45から離れた状態になると、移動溝部材45に取り付けられているバネ(図示なし)によって元の位置に戻るようになっている。移動溝部材45のうち、溝14に突き出ている部分だけ側壁に相当する溝の厚さが厚くなっており、強度向上が図れる。
次に、図20に示すように、往路と復路に囲まれた島部分に移動溝部材45を適用し、島部分19の大きさを大きくした例を説明する。移動溝部材45は強度の向上や機能追加の役割を果たすため、初期位置への復元、回転、水平移動、摺動軸13からの力の受け止め、対衝撃性の向上等、様々な機能を持たせる必要があり、移動溝部材45の必要とする機能を各階層で役割分担させて全体で移動溝部材45の機能を果たす階層構造化した底付溝形状としている。図10に示すような島部分19を形成する構造の場合に、図20に示すような階層構造化した底付溝形状を適用する。
図20は、移動溝部材45を説明するために、スライダ構成部17の溝14周りを1つのブロックとして切り出したもので、このブロックをひとまとめにしてスライダー33に取り付ければスライダ構成部17を形成することができる。このブロックは3層の板で階層化されており、一番下の底板108の上に、回転リング105から島部分19までが一体となって穴に収まった中板107(摺動板103、ゴム部材102、島部分19は貫通軸104で一体化され、ゴム部材102は回転リング105の内面に固着している。)を上板101で挟んで移動溝部材45を構成している。島部分19は上板101と同じ面上にあり、外観上は島部分19を持った溝14を形成している。摺動板103とゴム部材102、島部分19は貫通軸104で連結されているため一体として動き、摺動板103は上板101と底板108に水平移動自在に挟まれている。したがって、摺動軸13が島部分19に接触するとゴム部材102を押して溝14幅を確保しながら溝14の中を移動することになり、すなわち摺動板103を水平に押して島部分19を押しのけて移動し、島部分19が反対側の溝14の壁面まで移動して接触する場合は島部分19は反対側の溝14の壁面から抗力を受けたり溝14壁面に沿いながら移動することになる。摺動軸13が島部分19から離れて島部分19以外の溝14に移動するとゴム部材102の力で移動溝部材45は初期位置に戻り、折り返し点を通過して復路で摺動軸13が戻ってくるのを待つことになる。
移動溝部材45を初期位置に戻すゴム部材102は、ゴムやバネのように元に戻ることのできる弾性材料であれば何でも良く、回転リング105に固着しているため、回転リング105に固着している切替レバー106を動かすことにより図21(a)又は(b)のように摺動軸13を迎え入れる移動溝部材45の方向を変えることができ、摺動軸13が進む溝14の経路を指定できることになるとともに、往路と復路の分岐・集合部分近くで衝撃等の外乱があっても島部分19が反対側の経路を塞いでいるため進行経路が変わることは無く、衝撃等の外乱にも強い溝14を実現することが可能になる。
図21(a)、図22(a)は回転リング105をaの位置にあわせて移動溝部材45の先端をAの方向に向けたときの移動溝部材45とクランク角―変位量のグラフであり、図21(b)、図22(b)は回転リング105をbの位置にあわせて移動溝部材45の先端をBの方向に向けたときの移動溝部材45とクランク角―変位量のグラフである。図21(c)は移動溝部材45を使用しない場合の溝14と島部分19の形状を示したもので、同じ経路を通るように移動溝部材45を適用した図21(a)と比較すると、島部分19を移動溝部材45とすることにより島部分19の大きさが大きくなっており、強度向上と、溝14の分岐集合部での動作の安定に寄与しているのがわかる。
移動溝部材45に衝撃吸収という機能を追加する方法の例を図32において説明する。往路時の反転溝部24近傍の溝14に移動溝部材45を適用した例で、移動溝部材45を摺動軸13が押し広げる力を利用して衝撃を吸収させようとするものである。移動溝部材45の手前で切断等で外部に仕事をした場合と、仕事をせず空打ちする場合に分けて説明する。
移動溝部材45の手前で仕事をした場合は、仕事をしたときに移動溝部材45に連結している振り子51が動き、緩衝体92を駆動させて移動溝部材45を動かして溝14幅を広げ、摺動軸13が反転溝部24に到達してもダンパーの効果で緩衝体92が元の位置に戻るまでに時間遅れが発生し溝14は広がったままの状態になっており、摺動軸13が移動溝部材45を通過する際に通過しやすくなる。
空打ちの場合は、振り子51が動かないので移動溝部材45が溝14を狭めているところに摺動軸13が入ることになり、摺動軸13が移動溝部材45に連結されている緩衝体92を駆動して衝撃を吸収することになる。移動溝部材45は、移動溝部材45の右方にある軸で溝14底面に回転自在に固定されており、緩衝体92を含めた階層構造化した底付溝形状を利用することにより実現することができる。
また、移動溝部材45を経路の制御を目的として使用することもできる。例えば、図33(a)に示すように往路と復路が交差している形態の溝14の場合、往路と復路が交差する範囲110では、外力やその他の要因で摺動軸13の移動方向が定まらない場合が考えられるため、移動経路を明確にさせる必要があり、そのような場合は移動溝部材45上に溝14を形成し移動方向を制御することができる。
図33(a)、(b)、(c)において、摺動軸13が、例えば往路上で反時計方向に移動している場合に、摺動軸13が図33(b)に示すように溝14の経路111から移動溝部材45まで進んできたときに、摺動軸13が移動溝部材45に浸入すると、摺動軸13が往路上を反時計方向に移動溝部材45を左側に押しながら右側の経路113側でなく左側の経路112側を進み、図33(c)に示すように移動溝部材45の出口で経路112と接続されているところまで到達し、摺動軸13が経路112に進んで離れると移動溝部材45に取り付けているバネ(表示せず)で元の位置まで復帰し図33(b)の状態に復帰する。なお、摺動軸13の回転角度であるクランク角と変位量の関係を図33(d)に示す。変位量を大きく確保できることから、低負荷だが小型で大変位の振り払い動作を実現させたいときに利用する。
以上、振り払い動作発生機構1の振り払い機構の動きを規制する、溝14を含むスライダ構成部17についての実施形態について説明をした。次に、前記スライダ構成部17の動きと一体となった往復運動を行って、切断や振動等の作業を行う移動対象物2の実施例を説明するが、振り払い動作発生機構1の実施例はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る振り払い動作発生機構1の実施例1を、図1に示す。図1に示す前記振り払い動作発生機構1は、スライダ構成部17と櫛歯4等とを組み合わせた電動櫛10の事例である。主要部が台11、クランク90、ガイド18、溝付板15とスライダー33とを備えるスライダ構成部17とで構成された変形クロススライダークランク機構を構成している。そして、クランク90に一体化された摺動軸13が、溝付板15に形成された溝14に挿通する。溝14の一部には反転溝部24が形成されている。
台11は、振り払い動作発生機構の基礎となるもので、モーター12が固定状態で取り付けられる。ガイド18は直線状をなしており、台11の上に固定される。ガイド18には溝14が形成された溝付板15が往復移動自在に(溝付き板15はスライダー33と一体になってスライダー構成部17を構成しているので、こういう表現を用いることとする。以下同じ。)装着されている。クランク90の軸は台11に固定されている軸受けに挿入されており、クランク90の回転面とガイド18のガイド面とは平行になるように設定されている。従って、クランク90が回転すると摺動軸13は溝14の中を移動して溝付板15をガイド18に沿って移動させる。溝付板15はクランク90の1回転を1周期とする往復運動を行う。
クランク90は台11に固定されたモーター12等の回転駆動装置で回転する。また、クランク90にはクランク90の回転面に略垂直に取り付けられた略円柱形状をした摺動軸13が一体的に取り付けられている。摺動軸13は概円柱形状をしているが、ベアリングを介在させて摺動抵抗を低減させたり、断面を太鼓形状や鼓形状にして摺動軸13が溝14から外れないようにしてもよい。また、摺動軸13の中心はクランク90の回転中心を中心とした円を描く。
ガイド18のガイド面はクランク90の回転面と平行である。ガイド18には、溝14が形成された溝付板15が摺動自在に装着されている。クランク90の摺動軸13は溝付板15の溝14に挿入又は嵌入されているので、クランク90が半時計方向に回転すると、摺動軸13は溝14を回転方向に移動することになるが、溝14が形成されている溝付板15はガイド18で移動方向が規制されているため、溝付板15全体がガイド18に沿って往復運動する。クランク90が1回転すると溝付板15は1往復する。
また、上記したクランク90や溝付板15等のスライダ構成部17によって往復運動する移動対象物2は、櫛台8と櫛歯4で構成される。スライダ構成部17と移動対象物2とは連結金具37によって結合される。
振り払い動作発生機構は、次のように作動する。図1を参照して説明する。まず、モーター12が回転運動をするとクランク90の摺動軸13が、その軌道である摺円20に沿って回転する。摺動軸13の回転により、該摺動軸13が溝14の側壁に摺接するため溝付板15は該摺動軸が溝の側壁を押す力によって移動する。溝付板15は、その両側がガイド18によって規制されているので、ガイド18のガイド面に沿った方向のみに移動する。このように、摺動軸13の回転運動により、スライダ構成部が直線状の往復運動を繰り返して連続的に行う。
そして、屈曲部を有する反転溝部24に摺動軸13が通過するときに、スライダ構成部17が、急な方向転換、急発進又は急停止を行うことから、前記スライダ構成部17と連結された櫛歯等の移動対象物2が鋭い振り払い動作を行う。
図23は本発明に係る振り払い動作発生機構1の応用例を模式的に説明したものである。図23(a)は、櫛歯4を頭に押し当てて使うものを想定した電動櫛31であり、毛髪の水気を振り払いながら送風部35により横から温風36を送って乾燥させる構成である。図23(b)は、櫛歯4と挟み板43の間に髪の毛を挟みこんで毛髪をすかしながら使う電動櫛32であり、振り払われた水はタオルに吸着させても良く、また、吸引機で吸引除去しても良い。図23(c)は、櫛歯4の形状の一例を示す説明図であり、略凹凸形状にすることによって絡み合った髪の毛の結合を緩めて解したりすることができる。
次に、本発明に係る振り払い動作発生機構1の実施例2を、図2に示す。図2に示す前記振り払い動作発生機構1も、スライダ構成部17と、櫛歯4を含む移動対象物2とを組み合わせた電動櫛30の事例である。該電動櫛30は、実施例1とは異なり、モーター12の回転運動を、回転軸21を支点とした円弧運動に変換する構成である。往復動の振幅の大きさは、回転軸21の中心からモーター12中心までの距離をr1とし、回転軸21の中心から移動対象物2の先端までの距離をr2とした場合に、約r2/r1倍に拡大することができる。
実施例2にかかる電動櫛30は、モーター12および回転軸21の他に、台11、摺動軸13を有するクランク90、溝14を有する溝付板15、スライダー33、ガイド18を備えるスライダ構成部17、連結金具37、及び櫛台8と櫛歯4を備える移動対象物2を備える。これらの作用は、実施例1のものと同じである。
次に、本発明に係る振り払い動作発生機構1の実施例3を、図17に示す。図17に示す前記振り払い動作発生機構1は、スライダ構成部17と刃とを組み合わせたヘッジトリマーの事例である。ヘッジトリマーは溝14とスライダ構成部17が一体構造をなしている。また、クランク90が1回転する間に移動歯41が移動する量は、移動歯41および固定歯42のピッチと一致するように溝14の形状が設定されている。移動歯41と固定歯42が重なるタイミングで停止時間を設けているので、クランク90が一定のスピードで回転していても停止時間は歯と歯の間に空間ができることになる。すなわち、歯が動いていないときに木の枝等の被切断物を挿入することができるため、噛み込みのよいヘッジトリマーを実現できる。また、歯が動き出すと移動歯41の振り払い動作で被切断物を効率的に切断することが期待できる。ここで、スライダ構成部17の往復動の停止時間もクランク90を回転させるためのモーター12は回転しているため、該モータ−の慣性力を有効に利用でき、切断力の強いヘッジトリマーが期待できる。
なお、当該構造を、髭剃り用シェーバーに応用すれば長いままの毛を根元から切ることができ、例えば、図14のように1周期に1回だけ振り払い動作をするような溝形状を利用すれば、切れた髭は一方向だけに飛び散ることになり、そこで剃り落とした髭を吸引装置で吸引除去して周りに飛散させないようにすることもできる。
本発明の振り払い動作発生機構1は、ヘッジトリマーや電動櫛以外にも、洗浄や破砕、攪拌、分離等を行う装置や電動工具などにも適用することができる。
1 振り払い動作発生機構
2 移動対象物
4 櫛歯
8 櫛台
9 交点
10 電動櫛
11 台
12 モーター
13 摺動軸
14 溝
15 溝付板
17 スライダ構成部
18 ガイド
19 島部分
20 摺円
21 回転軸
22 始点
24 反転溝部
30 電動櫛
31 電動櫛
32 電動櫛
33 スライダー
35 送風部
36 温風
37 連結金具
41 移動歯
42 固定歯
43 挟み板
45 移動溝部材
46 移動軸
47 停止溝部
70 ストッパ―機構
80 押し出す手段
81 フライホイール
82 押し込み具
83 押し出し具
84 突起部
90 クランク
91 衝撃当接体
92 緩衝体
93 ショックアブソーバー
U スライド方向(往路時)
V スライド方向(復路時)

Claims (5)

  1. 回転運動を往復運動に変える変形クロススライダクランク機構を備えた振り払い動作発生機構であって、
    固定された、回転運動する駆動源によって、軌道である摺円に沿って回転する摺動軸を備えるクランクと、
    前記摺動軸が嵌挿する貫通溝又は底付溝を形成し、ガイドに沿って往復運動するスライダ構成部と、
    前記スライダ構成部に固定され、該スライダ構成部と共に往復運動を行う移動対象物と、を備え、
    前記摺動軸が移動するときの経路となる前記溝の向きが、前記摺動軸の中心を通る前記スライダ構成部のスライド方向の線よりも前記摺動軸が移動する方向に設けられ、かつ、前記経路に屈曲部を設け、
    前記屈曲部の第一の屈曲部形態として、2本の線とその交点からなる溝であって、前記摺動軸が始点に位置するときの静止状態における、
    スライド方向を往路とするときの、前記摺動軸が前記交点に接近する側の線状の溝の方向が、往路側の溝と往路側の摺円の円周の軌跡とのスライド方向の距離が拡大する方向に、かつ、前記摺動軸が前記交点から離れる側の線状の溝の方向が、往路側の溝と往路側の摺円の円周の軌跡とのスライド方向の距離が縮小する方向に形成された屈曲形状からなる反転溝部、及び/又は、
    スライド方向を復路とするときの、前記摺動軸が前記交点から接近する側の線状の溝の方向が、復路側の溝と復路側の摺円の円周の軌跡とのスライド方向の距離が拡大する方向に、かつ、前記摺動軸が前記交点から離れる側の線状の溝の方向が、復路側の溝と復路側の摺円の円周の軌跡とのスライド方向の距離が縮小する方向に形成され屈曲形状からなる反転溝部を設けた形態、並びに、
    第二の屈曲部形態として、摺円と同一の半径からなる円弧であって、前記摺動軸が始点に位置するときの静止状態において、クランク回転中心に対して同一方向側であって、摺動軸を摺円に沿ってスライド方向に移動させた位置に摺円の円弧と重なる円弧状の溝からなる休止区間を設け、かつ、前記溝の断面形状を底付溝形状とし、移動する摺動軸の往路と復路とが異なる区間を設けた形態、の形態の中から少なくとも一つ以上の形態を有して振り払い動作を可能とさせたことを特徴とする振り払い動作発生機構。
  2. 1本の溝から2本の溝に分岐する分岐溝部において、前記2本の溝の一方の溝を選択して切り替えられる溝切替手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の振り払い動作発生機構。
  3. 往路側の溝と復路側の溝とが接近する形態のときに、前記往路側の溝と復路側の溝に挟まれた部分をスライド状に移動可能とすることを特徴とする請求項1に記載の振り払い動作発生機構。
  4. 前記溝と前記摺動軸との屈曲部における衝撃を緩和する緩衝手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の振り払い動作発生機構。
  5. 前記移動対象物が、切断手段、把持手段又は着接手段を備える部材で構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の振り払い動作発生機構。
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