JP2015163975A - 透かし入り信号を符号化し検出するための機器 - Google Patents

透かし入り信号を符号化し検出するための機器 Download PDF

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Abstract

【課題】改善された信号通信を可能にする方法を提供する。
【解決手段】方法は、信号を受信する。また、信号からビットストリームを抽出する。更に、複数のフレームに対して、ビットストリームへの透かしエラー検査を実行する。加えて、透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定する。また、透かしデータが検出されない場合、ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得する。
【選択図】図4

Description

関連出願
本出願は、「ERROR DETECTION FOR WATERMARKING CODECS」と題する2011年2月7日に出願された米国仮特許出願第61/440,332号に関し、その優先権を主張する。
本開示は、全般に電子機器に関する。より詳細には、本開示は、透かし入り信号を符号化し検出するための機器に関する。
最近の数十年で、電子機器の使用が一般的になった。特に、電子技術の進歩は、ますます複雑で有用になる電子機器のコストを低減した。コスト低減及び消費者の需要により、電子機器が現代社会において事実上ユビキタスになるほど電子機器の使用が激増した。電子機器の使用が拡大するにつれて、電子機器の新しい改善された特徴に対する需要も拡大した。より具体的には、より高速に、より効率的に、又はより高品質に機能を実行する電子機器がしばしば求められる。
幾つかの電子機器(例えば、携帯電話、スマートフォン、コンピュータなど)はオーディオ又は音声信号を使用する。これらの電子機器は、記憶又は送信のために音声信号を符号化し得る。例えば、携帯電話は、マイクロフォンを使用してユーザの声又は音声を捕捉する。例えば、携帯電話は、マイクロフォンを使用して音響信号を電子信号に変換する。この電子信号は、次いで、別の機器(例えば、携帯電話、スマートフォン、コンピュータなど)への送信のために、又は記憶のためにフォーマットされ得る。
通信される信号の品質改善又は追加能力がしばしば求められる。例えば、携帯電話のユーザは、通信される音声信号の品質向上を望むことがある。しかしながら、品質改善又は追加能力により、帯域幅リソースの拡大及び/又は新しいネットワーク基盤がしばしば必要となり得る。この議論から認識され得るように、改善された信号通信を可能にするシステム及び方法が有益であり得る。
電子機器上で信号を復号するための方法が開示される。方法は、信号を受信することを含む。方法はまた、信号からビットストリームを抽出することを含む。方法は更に、複数のフレームに対して、ビットストリームへの透かしエラー検査を実行することを含む。方法は加えて、透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定することを含む。方法はまた、透かしデータが検出されない場合、ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得することを含む。透かしエラー検査は、巡回冗長検査に基づき得る。
透かしデータが検出される場合、方法は更に、透かしデータをモデル化して、符号化された第1の信号を取得することと、ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得することとを含み得る。透かしデータが検出される場合、方法は加えて、透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定することと、エラーが検出されない場合、復号された第1の信号と復号された第2の信号とを合成することとを含み得る。エラーが検出されるかどうかを決定することは更に、透かしデータに特有ではないビットストリームにエラー検査を実行することに基づき得る。エラーが検出される場合、方法はまた、復号された第1の信号を隠してエラー隠蔽出力を取得することと、エラー隠蔽出力と復号された第2の信号とを合成することとを含み得る。
透かしデータが検出されるかどうかを決定することは、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを含み得る。複数のフレームは連続的なフレームであり得る。透かしデータが検出されるかどうかを決定することは、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づき得る。透かしデータが検出されるかどうかを決定することは、リアルタイムで実行され得る。
電子機器上で透かし入り信号を符号化するための方法も開示される。方法は、第1の信号と第2の信号とを取得することを含む。方法はまた、第1の信号をモデル化して、透かしデータを取得することを含む。方法は更に、エラー検査符号を、透かしデータの複数のフレームに追加することを含む。方法は加えて、第2の信号を符号化することを含む。更に、方法は、透かしデータを第2の信号に埋め込んで、透かし入りの第2の信号を取得することを含む。方法はまた、透かし入りの第2の信号を送ることを含む。
エラー検査符号は、巡回冗長検査符号に基づき得る。エラー検査符号を透かしデータに追加することは、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、複数のフレームに追加することを含み得る。20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量であり得る。
信号を復号するために構成される電子機器も開示される。電子機器は、複数のフレームに対してビットストリームへの透かしエラー検査を実行し、透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定する、透かし検出回路を含む。電子機器はまた、透かし検出回路に結合されたデコーダ回路を含む。デコーダ回路は、透かしデータが検出されない場合、ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得する。
透かし入り信号を符号化するための電子機器も開示される。電子機器は、第1の信号をモデル化して透かしデータを取得する、モデラ回路を含む。電子機器はまた、モデラ回路に結合された透かしエラー検査コード化回路を含む。透かしエラー検査コード化回路は、エラー検査符号を、透かしデータの複数のフレームに追加する。電子機器は更に、透かしエラー検査コード化回路に結合されたコーダ回路を含む。コーダ回路は、第2の信号を符号化して、透かしデータを第2の信号に埋め込んで透かし入りの第2の信号を取得する。
信号を復号するためのコンピュータプログラム製品も開示される。コンピュータプログラム製品は、命令を有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を含む。命令は、電子機器に信号を受信させるためのコードを含む。命令はまた、電子機器に、信号からビットストリームを抽出させるためのコードを含む。命令は更に、電子機器に、複数のフレームに対してビットストリームへの透かしエラー検査を実行させるためのコードを含む。命令は加えて、電子機器に、透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定させるためのコードを含む。命令はまた、透かしデータが検出されない場合、電子機器に、ビットストリームを復号させて復号された第2の信号を取得させるためのコードを含む。
透かし入り信号を符号化するためのコンピュータプログラム製品も開示される。コンピュータプログラム製品は、命令を有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を含む。命令は、電子機器に、第1の信号と第2の信号とを取得させるためのコードを含む。命令はまた、電子機器に、第1の信号をモデル化させて透かしデータを取得させるためのコードを含む。命令は更に、電子機器に、エラー検査符号を透かしデータの複数のフレームに追加させるためのコードを含む。命令は加えて、電子機器に、第2の信号を符号化させるためのコードを含む。命令はまた、電子機器に、透かしデータを第2の信号へ埋め込ませて、透かし入りの第2の信号を取得させるためのコードを含む。命令は更に、電子機器に、透かし入りの第2の信号を送らせるためのコードを含む。
信号を復号するための装置も開示される。装置は、信号を受信するための手段を含む。装置はまた、信号からビットストリームを抽出するための手段を含む。装置は更に、複数のフレームに対して、ビットストリームへの透かしエラー検査を実行するための手段を含む。装置は加えて、透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定するための手段を含む。装置はまた、透かしデータが検出されない場合、ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得するための手段を含む。
透かし入り信号を符号化するための装置も開示される。装置は、第1の信号と第2の信号とを取得するための手段を含む。装置はまた、第1の信号をモデル化して、透かしデータを取得するための手段を含む。装置は更に、エラー検査符号を、透かしデータの複数のフレームに追加するための手段を含む。装置は加えて、第2の信号を符号化するための手段を含む。装置はまた、透かしデータを第2の信号に埋め込んで、透かし入りの第2の信号を取得するための手段を含む。装置はまた、透かし入りの第2の信号を送るための手段を含む。
透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得る電子機器の一構成を示すブロック図。 信号を復号するための方法の一構成を示す流れ図。 透かし入り信号を符号化するための方法の一構成を示す流れ図。 透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得るワイヤレス通信機器の一構成を示すブロック図。 本明細書で開示されるシステム及び方法による透かし入れエンコーダの一例を示すブロック図。 本明細書で開示されるシステム及び方法によるデコーダの一例を示すブロック図。 透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得る電子機器のより具体的な構成を示すブロック図。 透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得るワイヤレス通信機器の一構成を示すブロック図。 電子機器において利用され得る様々なコンポーネントを示す図。 ワイヤレス通信機器内に含まれ得る幾つかのコンポーネントを示す図。
本明細書で開示されるシステム及び方法は、様々な電子機器に適用され得る。電子機器の例には、ボイスレコーダ、ビデオカメラ、オーディオプレーヤ(例えば、Moving
Picture Experts Group−1(MPEG−1)又はMPEG−2
Audio Layer 3(MP3)プレーヤ)、ビデオプレーヤ、オーディオレコーダ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ゲームシステムなどがある。電子機器の一種は、別の機器と通信し得る通信機器である。通信機器の例には、電話、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、ワイヤレス又は有線モデム、電子リーダー、タブレット機器、ゲームシステム、携帯電話基地局又はノード、アクセスポイント、ワイヤレスゲートウェイ及びワイヤレスルータがある。
電子機器又は通信機器は、国際電気通信連合(ITU)標準及び/又は米国電気電子技術者協会(IEEE)標準(例えば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n及び/又は802.11acなどのWireless Fidelity又は「Wi−Fi」規格)のような、幾つかの業界規格に従って動作し得る。通信機器が準拠し得る規格の他の例には、IEEE802.16(例えば、Worldwide Interoperability for Microwave Access又は「WiMAX」)、Third Generation Partnership Project(3GPP)、3GPP Long Term Evolution(LTE)、Global System for Mobile Telecommunications(GSM)(登録商標)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)などがある(通信機器は、例えば、ユーザ機器(UE)、Node B、evolved Node B(eNB)、モバイル機器、移動局、加入者局、遠隔局、アクセス端末、モバイル端末、端末、ユーザ端末、加入者ユニットなどと呼ばれることがある)。本明細書で開示されるシステム及び方法の幾つかは1つ以上の規格に関して説明されることがあるが、それらのシステム及び方法は多くのシステム及び/又は規格に適用可能であり得るので、これは本開示の範囲を限定すべきではない。
幾つかの通信機器は、ワイヤレスに通信でき、及び/又は有線接続若しくはリンクを使用して通信できることに留意されたい。例えば、幾つかの通信機器は、イーサネット(登録商標)プロトコルを使用して他の機器と通信し得る。本明細書で開示されるシステム及び方法は、ワイヤレスに通信し、及び/又は有線接続若しくはリンクを使用して通信する、通信機器に適用され得る。一構成では、本明細書で開示されるシステム及び方法は、衛星を使用して別の機器と通信する通信機器に適用され得る。
本明細書で使用される「結合する」という用語及びその変形は、直接接続又は間接接続を意味し得る。例えば、第1のコンポーネントが第2のコンポーネントに結合される場合、第1のコンポーネントは第2のコンポーネントに直接的に接続されてよく、又は(例えば、第3のコンポーネントを通じて)第2のコンポーネントに間接的に接続されてよい。
本明細書で使用される「フレーム」という用語は、大量の情報又はデータを示し得ることに留意されたい。例えば、フレームはデータのパケットであり得る。そのような構成では、フレームは、時間及び/又はビットの数に関して定義され得る。例えば、フレームは、ある期間内にある数のビットを含み得る。本明細書で説明される機器の1つ以上は、データのフレームを使用して通信することができる。例えば、デジタルデータ(例えば、ビット)は、符号化、送信、受信、復号、及び/又は他の操作のために、複数のフレームへとグループ化され得る。
本明細書で開示されるシステム及び方法の一構成は、透かし入れコーデック(例えば、音声コーデック)のためのエラー検査方式を説明する。音声コーデックビットストリームにおけるデータ隠蔽又は透かし入れは、ネットワーク基盤(network infrastructure)を変更することなく帯域内で追加のデータを送信することを可能にする。これは、新しいコーデック用の新しい基盤を展開する高いコストを負担することなく、認証又はデータ隠蔽のような、様々な用途に使用され得る。透かし入れの1つの用途は帯域幅拡張であり、この場合、1つのコーデックのビットストリーム(例えば、従来のコーデックビットストリーム及び/又は展開されるコーデックビットストリーム)が、高品質な帯域幅拡張のための情報を格納する隠れビットのキャリアとして使用される。キャリアビットストリーム及び隠れビットを復号することで、キャリアコーデックの帯域幅よりも広い帯域幅の合成が可能になり得る。従って、より広い帯域幅が、ネットワーク基盤を変更することなく達成され得る。
例えば、音声の低帯域部分0〜4キロヘルツ(kHz)を符号化するために標準的な狭帯域コーデックが使用され得る一方で、高帯域部分4〜7kHzは別個にモデル化又は符号化され得る。高帯域用のビットは、低帯域(例えば、狭帯域)音声ビットストリーム内に隠され得る(例えば、透かし入れされ得る)。この場合、レガシーの狭帯域ビットストリームを使用しながらも、受信機で広帯域の音声が復号され得る。同様に、音声の低帯域部分0〜7kHzを符号化するために標準的な広帯域コーデックが使用され得る一方で、高帯域部分7〜14kHzは別個にモデル化又は符号化され、広帯域ビットストリームに隠され得る(例えば、透かし入れされ得る)。この場合、レガシーの広帯域ビットストリームを使用しながらも、受信機で超広帯域が復号され得る。
本明細書で開示されるシステム及び方法の一例は、透かし情報の存在の検出と、透かしのエラーのない復号が保証され得ない場合(例えば、音声フレーム)に対する保護とを説明する。多くの透かし入れコーデックはレガシーネットワークで動作し得るので、デコーダは、エンコーダの透かし入れ能力に関して、事前の知識を有さなくてよい。また、タンデム動作及びトランスコード化(transcoding)において一般的なように、多くの透かしは、ネットワークにおける復号及び再符号化によって破壊され得る。透かしを抽出し復号するように準備されるデコーダは、透かしが実際に存在するという高い確信度を有する必要があり得る。そうでなければ、ビットストリームから抽出されるデータは不要なものになり得る。一構成では、このことは、出力音声の品質の大きな低下をもたらし得る。
ビットエラー及び/又はフレームエラーの確率、ならびに、タンデムフリー/トランスコーダフリー動作(TFO/TrFO)ネットワークとタンデミング/トランスコード化ネットワーク(tandeming/transcoding networks)とのハンドオフの確率を考慮すれば、デコーダは、品質に対する負の影響を伴わずに、透かし(例えば、高帯域)情報の突然の喪失に対処できる可能性がある。一例では、高帯域は、これらのエラーに対する保護を伴わずに常に変動することがあり、これは聴取者に対して非常に不快なアーチファクトとなり得る。
本明細書で開示されるシステム及び方法は、上記の問題を解決する助けとなり得る。一構成では、本明細書で開示されるシステム及び方法は、誤警報及び誤検出の可能性を低減しつつ、帯域幅の切り替えの量も制限するために、エラー検査機構をエラー平均化方式及びエラー隠蔽(例えば、高帯域のための)と組み合わせて使用することを伴う。
本明細書で開示されるシステム及び方法は、複数のフレームにわたって検出決定(例えば、CRCエラー検査に基づく)を記録することができ、単純な状態機械を使用して、デコーダが「改良されたモード」(例えば、高帯域が復号され、広帯域の音声が統合される)であるか、又は「従来のモード」(例えば、透かし入れが無視される)であるかを決定することができる。平均化方式(例えば、単純な「多数派ルール」方式)が、状態を制御するために使用され得る。例えば、4ビットのCRCの結果が、決定のためにN個のフレーム(例えば、N=12)にわたって記録されてよく、M個よりも多くのフレーム(例えば、N=12のうちM=7)が正しいCRC(例えば、4ビットのCRC)を有する場合、改良されたモードが選択され得る。このような手法によって、透かしの誤検出の比率を非常に低くしつつ、オーバーヘッドを最小限に保つことが可能になり得る。
上で説明される手法は、透かしの誤検出の比率を非常に低くしつつ、オーバーヘッドを低減することを可能にし得る。上で説明されたような通信(例えば、呼)の一般的な状態に加えて、チャネルエラーが、透かしにおいて偽のエラー/過渡的なエラーを引き起こし得る。これらは、幾つかの方式で検出され得る。即ち、巡回冗長検査(CRC)が誤って復号されることがあり、及び/又は、キャリアデコーダがフレーム喪失(例えば、適応マルチレート(AMR)コーデック(例えば、狭帯域AMR(AMR−NB))に対する不正フレーム表示(BFI))を検出していることがある。そのような場合、例えば、広帯域の出力を維持するのが有益であり得る。これは、アーチファクトを引き起こし得る高速な帯域幅の切り替えを行う危険を冒す代わりに、行われ得る。これらの例では、例えば、エラー隠蔽技法は、体よく高帯域を挿入し減衰するために、高帯域に対して使用され得る。このようにして、透かしの喪失が短い場合、ユーザは、この短い期間の高帯域の喪失を知覚すらしないことがある。
通常のCRC技法は、誤検出を防ぐために(本明細書のシステム及び方法に従って使用されるものより)多くのビットを必要とし得るので、キャリアビットストリーム/レガシービットストリームに対してより大きな品質上の影響を有し得ることに留意されたい。また、平均化方式及びエラー隠蔽(例えば、高帯域における)を伴わず、帯域幅間の切り替えによって品質がかなり悪くなることがあり、これが聴取者によって検出されることがある。
キャリアビットストリームに対する透かしの影響のために、幾つかの構成では、透かしのビットレートを低減することが有益であり得る。このことと対立するのは、例えば、誤った透かし検出の確率を低くしつつ高品質が達成されるように、高帯域の符号化パラメータとエラー検出(例えば、CRC)の両方のためのビットを含めることである。従って、1つの設計上の改善は、エラー検出に使用されるビットの数を制限し、エラー検出を、ターゲットネットワークにおいて見られる典型的な喪失のパターンを考慮した平均化方式と組み合わせることである。
一構成では、巡回冗長検査(CRC)の4個のビット(例えば、フレーム当たり)が、透かし情報中のエラーを検出するために使用され得る。このエラー検出には、2つの使用法があり得る。1つの使用法は、改良されたモード又は透かしモードか、従来のモード又はレガシーモードかの検出であり得る。例えば、CRCの結果がN個のフレーム(例えば、N=12)にわたって記録されて、どちらの動作モードを使用するかを決定又は決定することができる。例えば、CRCの結果がM個のフレームに対して正しい場合(例えば、CRCの結果がM=7個よりも多くのフレームに対して正しい場合)、改良されたモードが指示され得る。従って、N個のうちM個のフレームが正しいCRC符号を含む場合、広帯域出力が(例えば、改良されたモードで)生成され得る。
エラー検出の別の使用法は、エラーを検出することであり得る。しかしながら、使用されるエラー検出は、全てのエラーを確実に決定するには十分ではないことがある。透かしエラー検出に加えて、又はその代わりに、他のエラー検出(例えば、低帯域に対する不正フレーム表示(BFI))が、エラーを捕捉するために使用され得る。不一致を引き起こす不連続送信(DTX)によって、幾つかのエラーが残り得ることに留意されたい。例えば、エンコーダにおける合成は、DTXがあるとビットイグザクトではないことがある。クラスCビットに対するエラーのような、他のエラーが残り得る。クラスCのビットという概念は、GSM/UMTSシステム上のAMR−NBに特有であり得ることに留意されたい。例えば、AMR−NBの一部のより重要ではないビットはCRCによって保護されず、それは、そうしたビットのエラーは音声品質に対して小さな影響しか与えないからであり、これによってビットが節約される。これは、不正フレーム表示(BFI)の限界であり得る。しかしながら、4ビットのCRCは、大半のそのようなエラーを捕捉することができる。チャネルシミュレータが、より正確な調整に使用され得ることに留意されたい。例えば、フレームの数N、フレームの数M、及び/又はCRCのために使用されるビットの数が、調整され得る。幾つかの構成では、システム及び方法は、商用ネットワーク上でover-the-air(OTA)で使用され得る。
透かし入れ技法は、代数符号励振線形予測(ACELP)コーダ(例えば、適応マルチレート狭帯域、即ちAMR−NB)の固定コードブック(FCB)において、FCBトラック当たりある数のビットを隠すことによって、ビットを隠すことができる。ビットは、許容されるパルス合成の数を制限することによって隠される。AMR−NBにおいて、トラック当たり2つのパルスがある場合、1つの手法は、所与のトラックにおける2つのパルス位置の排他的OR(XOR)が送信する透かしと等しくなるように、パルス位置を制限することを含む。このようにして、トラック当たり1つ又は2つのビットが送信され得る。この透かし入れ手法及び/又は他の透かし入れ手法が、本明細書で開示されるシステム及び方法に従って使用され得る。
幾つかの構成では、本明細書で開示されるシステム及び方法を使用して、狭帯域AMR12.2(12.2は12.2キロビット毎秒(kbps)のビットレートを指す)の後方互換可能なバージョンであるコーデックを提供することができる。便宜上、このコーデックは本明細書では「eAMR」と呼ばれることがあるが、コーデックは異なる用語を使用して呼ばれてよい。eAMRは、狭帯域ビットストリーム内に隠された広帯域情報の「薄い」層をトランスポートする能力を有し得る。これは、ブラインド帯域幅拡張ではなく真の広帯域符号化をもたらし得る。eAMRは、透かし入れ(例えば、ステガノグラフィー)技術を利用することができ、帯域外信号伝達を必要としないことがある。幾つかの構成では、エンコーダは、レガシーのリモート機器を検出し透かしの追加を停止して、AMR 12.2の品質に戻ることができる。本明細書で開示されるシステム及び方法は、AMRの他のレートに適用され得ることに留意されたい。例えば、本明細書で開示されるシステム及び方法は、AMRの全ての8個のレートに対して実施され得る。システム及び方法は、複数のレートにわたって機能し得るので、N個のフレームが異なるレートにある場合であっても、CRC平均化がN個のフレームにわたって行われる。これは、例えば、4ビットのCRCが全てのレートに対して使用されるという事実によって、単純にされる。
eAMRと適応マルチレート広帯域(AMR−WB)との間の比較が以下で与えられる。eAMRは、ブラインド帯域幅拡張ではなく真の広帯域品質をもたらし得る。eAMRは、12.2キロビット毎秒(kbps)のビットレートを使用し得る。幾つかの構成では、eAMRは、(例えば、広帯域音響特性のある)新しいハンドセットを必要とし得る。eAMRは、既存のGSM(登録商標) Radio Access Network(GRAN)及び/又はUniversal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)基盤に対して透過的である(従って、例えば、ネットワークコストへの影響がない)ことがある。eAMRは、コアネットワークにおけるソフトウェアのアップグレードなしで、2Gネットワークと3Gネットワークの両方に展開され得る。eAMRは、広帯域品質のためにネットワークのタンデムフリー動作/トランスコーダフリー動作(TFO/TrFO)を必要とし得る。eAMRは、TFO/TrFOの変化に自動的に適応することができる。場合によっては、幾つかのTrFOネットワークは固定コードブック(FCB)利得ビットを操作し得ることに留意されたい。しかしながら、これはeAMR動作に影響を与えないことがある。
eAMRは次のようにAMR−WBと比較され得る。AMR−WBは、真の広帯域品質をもたらし得る。AMR−WBは12.65kbpsのビットレートを使用し得る。AMR−WBは、(例えば、広帯域音響特性のある)新しいハンドセットと基盤の修正とを必要とし得る。AMR−WBは、新しい無線アクセスベアラ(RAB)と関連する展開コストとを必要とし得る。AMR−WBの実施は、レガシー2Gネットワークでは相当な問題であることがあり、全体的な移動交換センター(MSC)の再構築を必要とし得る。AMR−WBは、広帯域品質のためにTFO/TrFOを必要とし得る。TFO/TrFOの変化は、AMR−WBにとって潜在的に問題となり得ることに留意されたい。
AMR12.2 ACELP固定コードブックの一例に関するさらなる詳細が、以下で与えられる。コードブック励振は、パルスから作られ、効率的計算を可能にする。Enhanced Full Rate(EFR)では、(例えば、160サンプルを有する)各々の20ミリ秒(ms)フレームが、40サンプルを有する5msフレーム4つに分割される。40サンプルを有する各サブフレームは、5つのインターリーブされたトラックに分割され、トラック当たり8つの位置を有する。トラック当たり2つのパルス及び1つの符号ビットが使用されてよく、この場合、パルスの順序が2番目の符号を決定する。スタッキングが許容され得る。サブフレーム当たり(2*3+1)*5=35ビットが使用され得る。ACELP固定コードブックに従って使用され得るトラック、パルス、振幅及び位置の一例が、表(1)に与えられる。
Figure 2015163975
透かし入れ方式の一例が、次のように与えられる。許容されるパルス合成を制限することによって、固定コードブック(FCB)に透かしが追加され得る。AMR12.2FCBにおける透かし入れは、一構成では次のように達成され得る。各トラックにおいて、(pos0^pos1)&001=1透かし入りビットであり、演算子「^」は排他的論理和即ち(XOR)演算を指し、「&」は論理AND演算を指し、pos0及びpos1はインデックスを指す。基本的に、2つのインデックスpos0及びpos1の最後のビットのXORは、送信される情報(例えば、透かし)の選択されたビットに等しくなるように制限され得る。これにより、トラック当たり1ビット(例えば、サブフレーム当たり5ビット)が20ビット/フレーム=1kbpsをもたらす。あるいは、(pos0^pos1)&011=2透かし入りビットとなり、2kbpsをもたらす。例えば、インデックスの2つの最下位ビット(LSB)のXORは、送信される情報の2ビットになるように制限され得る。透かし入れは、AMR FCB検索における検索を制限することによって追加され得る。例えば、検索は、正しい透かしに復号することになる複数のパルス位置にわたって実行され得る。この手法によって、複雑さが低くなり得る。他の手法が、本明細書で開示されるシステム及び方法に従って使用され得る。
本明細書では一例として12.2kbpsのビットレートが与えられるが、開示されるシステム及び方法はeAMRの他のレートに適用され得ることに留意されたい。例えば、eAMRの1つの動作点は12.2kbpsである。本明細書で開示されるシステム及び方法の一構成では、不十分なチャネル及び/又は不十分なネットワーク状態では、より低いレートが使用され得る(例えば、より低いレートに切り替えられ得る)。従って、(例えば、狭帯域と広帯域との間の)帯域幅の切り替えが問題となり得る。例えば、広帯域音声は、eAMRのより低いレートで維持され得る。各レートは透かし入れ方式を使用することができる。例えば、10.2kbpsのレートに使用される透かし入れ方式は、12.2kbpsのレートに使用される方式と同様であり得る。表(2)は、異なるレートに対する、フレーム当たりのビットの割振りの例を示す。より具体的には、表(2)は、線スペクトル周波数(LSF)、利得形状、利得フレーム及び巡回冗長検査(CRC)のような様々なタイプの情報を通信するために割り振られ得る、フレーム当たりのビットの数を示す。
Figure 2015163975
本明細書で開示されるシステム及び方法の一構成は、データを埋め込むために透かし入れ技法を使用する符号励振線形予測(CELP)音声コーダの拡張に使用され得る。音声の広帯域(例えば、0〜7キロヘルツ(kHz))コード化は、音声の狭帯域(例えば、0〜4kHz)コード化よりも優れた品質をもたらす。しかしながら、既存のモバイル通信ネットワークの大部分は、狭帯域コード化(例えば、適応マルチレート狭帯域(AMR−NB))のみをサポートする。広帯域コーダ(例えば、適応マルチレート広帯域(AMR−WB))を展開することは、基盤及びサービス展開に対する、コストのかかる大幅な変更を必要とし得る。
更に、次世代サービスは広帯域コーダ(例えば、AMR−WB)をサポートし得る一方、超広帯域(例えば、0〜14kHz)コーダが開発され、標準化されつつある。同じく、事業者は最終的に、顧客を超広帯域に移行させるために更に別のコーデックを展開するコストに直面し得る。
本明細書で開示されるシステム及び方法の一構成は、非常に効率的に追加の帯域幅を符号化して、既存のネットワーク基盤によってすでにサポートされているビットストリームにこの情報を隠すことができる、高度なモデルを使用することができる。情報隠しは、ビットストリームを透かし入れすることによって実行され得る。この技法の一例は、CELPコーダの固定コードブックを透かし入れする。例えば、広帯域入力の上側帯域(例えば、4〜7kHz)が符号化され、狭帯域コーダのビットストリームで透かしとして搬送され得る。別の例では、超広帯域入力の上側帯域(例えば、7〜14kHz)が符号化され、広帯域コーダのビットストリームで透かしとして搬送され得る。場合によっては帯域幅拡張に無関係な他の二次的なビットストリームも、同様に搬送され得る。この技法により、エンコーダは、既存の基盤に適合するビットストリームを生成することができる。レガシーデコーダは、(例えば、透かしのない)標準的な符号化された音声と同程度の品質を有する狭帯域出力を生成することができる一方、透かしを認識しているデコーダは、広帯域音声を生成することができる。
次に、図を参照して様々な構成が説明され、同様の参照番号は機能的に同様の要素を示し得る。本明細書で全般に説明され図に示されるシステム及び方法は、多種多様な異なる構成で構成及び設計され得る。従って、図に表される幾つかの構成についての以下のより詳細な説明は、特許請求される範囲を限定するものではなく、システム及び方法を代表するものにすぎない。
図1は、透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得る電子機器102、134の一構成を示すブロック図である。電子機器A 102及び電子機器B 134の例には、ワイヤレス通信機器(例えば、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、電子リーダーなど)及び他の機器があり得る。
電子機器A 102は、エンコーダブロック/モジュール110及び/又は通信インターフェース124を含み得る。エンコーダブロック/モジュール110は、信号を符号化し透かし入れするために使用され得る。通信インターフェース124は、別の機器(例えば、電子機器B 134)に1つ以上の信号を送信することができる。
電子機器A 102は、オーディオ信号又は音声信号のような1つ以上の信号A 104を取得することができる。例えば、電子機器A 102は、マイクロフォンを使用して信号A 104を捕捉することができ、又は別の機器(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット)から信号A 104を受信することができる。幾つかの構成では、信号A
104は、異なる成分信号(例えば、高周波成分信号及び低周波成分信号、モノラル信号及びステレオ信号など)に分割され得る。他の構成では、無関係な信号A 104が取得され得る。(1つ以上の)信号A 104は、エンコーダ110内のモデラ回路112及びコーダ回路118に提供され得る。例えば、第1の信号106(例えば、信号成分)がモデラ回路112に提供され得る一方、第2の信号108(例えば、別の信号成分)はコーダ回路118に提供される。
電子機器A 102に含まれる要素のうちの1つ以上は、ハードウェア(例えば、回路)、ソフトウェア又はその両方の組合せで実施され得ることに留意されたい。例えば、本明細書で使用される「回路」という用語は、処理ブロック及び/又はメモリセルを含む1つ以上の回路コンポーネント(例えば、トランジスタ、抵抗器、レジスタ、インダクタ、キャパシタなど)を使用して1つの要素が実施され得ることを示し得る。従って、電子機器A 102に含まれる要素のうちの1つ以上は、1つ以上の集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などとして、及び/又はプロセッサと命令とを使用して実施され得る。「ブロック/モジュール」という用語は、1つの要素がハードウェア、ソフトウェア又は両方の組合せで実施され得ることを示すために使用され得ることにも留意されたい。
コーダ回路118は、第2の信号108に対してコード化を実行することができる。例えば、コーダ回路118は、第2の信号108に対して適応マルチレート(AMR)コード化を実行することができる。例えば、コーダ回路118は、エラー検査コード化162を伴う透かしデータが埋め込まれ得るコード化ビットストリームを生成することができる。幾つかの構成では、第2の信号108の符号化、及び、エラー検査コード化162を伴う透かしデータの第2の信号108への埋め込みは、同時に実行され得る。他の構成では、第2の信号108の符号化、及び、エラー検査コード化162を伴う透かしデータの第2の信号108への埋め込みは、順番に実行され得る。
モデラ回路112は、第1の信号106に基づいて、第2の信号108(例えば、「キャリア」信号)に埋め込まれ得る透かしデータ116(例えば、パラメータ、ビットなど)を決定することができる。例えば、モデラ回路112は、第1の信号106を、コード化ビットストリームに埋め込まれ得る透かしデータ116へと、個別に符号化することができる。更に別の例では、モデラ回路112は、透かしデータ116として(修正することなく)第1の信号106からのビットを提供することができる。別の例では、モデラ回路112は、透かしデータ116としてパラメータ(例えば、高帯域ビット)を提供することができる。
透かしデータ116は、透かしエラー検査コード化回路120に提供され得る。透かしエラー検査コード化回路120は、エラー検査符号を透かしデータ116に追加して、エラー検査コード化162を伴う透かしデータを生成することができる。本明細書で開示されるシステム及び方法に従って使用され得るエラー検査符号の一例は、巡回冗長検査(CRC)符号である。他の種類のエラー検査符号又はエラー検査技法(例えば、繰り返し符号、パリティビット、チェックサム、ハッシュ関数など)が、本明細書で開示されるシステム及び方法に従って使用され得ることに留意されたい。透かしデータ116に追加されるエラー検査コード化によって、デコーダが、埋め込まれた透かしの存在(例えば、複数のフレームにわたる)を検出することが可能になり得る。幾つかの構成では、透かしエラー検査コード化回路120によって透かしデータ116に追加されるエラー検査コード化は、透かしデータ116に特有(例えば、それのみに適用可能)であり得る。エラー検査コード化162を伴う透かしデータは、コーダ回路118に提供され得る。上で説明されたように、コーダ回路118は、エラー検査コード化162を伴う透かしデータを第2の信号108に埋め込んで、透かし入りの第2の信号122を生成することができる。言い換えると、透かし信号が埋め込まれたコード化された第2の信号108は、透かし入りの第2の信号122と呼ばれ得る。
コーダ回路118は、第2の信号108をコード化する(例えば、符号化する)ことができる。幾つかの構成では、このコード化は、モデラ回路112に提供され得るデータ114を生成することができる。一構成では、モデラ回路112は、enhanced variable rate codec-wideband(EVRC−WB)モデルを使用して、コーダ回路118によって符号化され得る(第2の信号108からの)低周波成分に依存する(第1の信号106からの)高周波成分をモデル化することができる。従って、モデラ回路112に対し、高周波成分をモデル化する際に使用するデータ114が提供され得る。次いで、コーダ回路118によって、得られた高周波成分透かしデータ116(エラー検査コード化162を伴う)が第2の信号108に埋め込まれ、それにより、透かし入りの第2の信号122が生成され得る。
透かし入れプロセスは、符号化された第2の信号108のビットのうちの一部を変え得ることに留意されたい。例えば、第2の信号108は、「キャリア」信号又はビットストリームと呼ばれ得る。透かし入れプロセスでは、第1の信号106から導出された透かしデータ116(エラー検査コード化162を伴う)を第2の信号108に埋め込み又は挿入して、透かし入りの第2の信号122を生成するために、符号化された第2の信号108を構成するビットの一部が変えられ得る。場合によっては、これは、符号化された第2の信号108の劣化の原因になり得る。しかしながら、この手法は有利であることがあり、その理由は、透かし情報を抽出するように設計されていないデコーダが依然として、第1の信号106によって提供される追加の情報がなくても第2の信号108のあるバージョンを回復できるからである。従って、「レガシー」機器及び基盤(インフラ)が依然として、透かし入れと無関係に機能することができる。更に、この手法により、(透かし情報を抽出するように設計された)他のデコーダが、第1の信号106によって提供される追加の透かし情報を抽出するために使用されることが可能になる。
透かし入りの第2の信号122(例えば、ビットストリーム)は、通信インターフェース124に提供され得る。通信インターフェース124の例には、送受信機、ネットワークカード、ワイヤレスモデムなどがあり得る。通信インターフェース124は、ネットワーク128を通じて電子機器B 134のような別の機器に透かし入りの第2の信号122を通信(例えば、送信)するために使用され得る。例えば、通信インターフェース124は、有線技術及び/又はワイヤレス技術に基づき得る。通信インターフェース124によって実行される幾つかの動作は、変調、フォーマッティング(例えば、パケット化、インターリービング、スクランブリングなど)、アップコンバージョン、増幅などを含み得る。従って、電子機器A 102は、透かし入りの第2の信号122を備える信号126を送信することができる。
(透かし入りの第2の信号122を含む)信号126は、1つ以上のネットワーク機器130に送られ得る。例えば、ネットワーク128は、機器間で(例えば、電子機器A 102と電子機器B 134との間で)信号を通信するための、1つ以上のネットワーク機器130及び/又は伝送媒体を含み得る。図1に示される構成では、ネットワーク128は、1つ以上のネットワーク機器130を含む。ネットワーク機器130の例には、基地局、ルータ、サーバ、ブリッジ、ゲートウェイなどがある。
場合によっては、1つ以上のネットワーク機器130は、(透かし入りの第2の信号122を含む)信号126をトランスコードすることができる。トランスコード化は、送信信号126を復号することと、それを(例えば、別のフォーマットに)再符号化することとを含み得る。場合によっては、信号126をトランスコードすることは、信号126に埋め込まれた透かし情報を破壊することがある。そのような場合、電子機器B 134は、もはや透かし情報を格納していない信号を受信することがある。
他のネットワーク機器130は、トランスコード化を何ら使用しないことがある。例えば、信号をトランスコードしない機器をネットワーク128が使用する場合、ネットワーク128は、タンデムフリー動作/トランスコーダフリー動作(TFO/TrFO)を提供し得る。この場合、透かし入りの第2の信号122に埋め込まれた透かし情報は、別の機器(例えば、電子機器B 134)に送られた通りに保持され得る。
電子機器B 134は、保持された透かし情報を有する信号132又は透かし情報のない信号132のような信号132を(ネットワーク128を介して)受信することができる。例えば、電子機器B 134は、通信インターフェース136を使用して信号132を受信することができる。通信インターフェース136の例には、送受信機、ネットワークカード、ワイヤレスモデムなどがあり得る。通信インターフェース136は、信号132に対して、ダウンコンバージョン、同期、デフォーマッティング(deformatting)(例えば、パケット化解除(de-packetizing)、解読 (unscrambling)、逆インターリービング(de-interleaving)など)及び/又はチャネル復号のような動作を行って、受信ビットストリーム138を抽出することができる。(透かし入りビットストリームであることも、透かし入りビットストリームでないこともある)受信ビットストリーム138は、デコーダブロック/モジュール140に提供され得る。例えば、受信ビットストリーム138は、モデラ回路142、透かし検出回路152、及び/又はデコーダ回路150に提供され得る。
デコーダブロック/モジュール140は、モデラ回路142、透かし検出回路152、モード選択回路166、及び/又はデコーダ回路150を含み得る。デコーダブロック/モジュール140は、任意選択で合成回路146を含み得る。透かし検出回路152は、透かし情報(例えば、エラー検査コード化162を伴う透かしデータ)が受信ビットストリーム138に埋め込まれているかどうかを決定するために使用され得る。一構成では、透かし検出回路152は、透かしエラー検査ブロック/モジュール164を含み得る。透かしエラー検査ブロック/モジュール164は、透かし情報が受信ビットストリーム138に埋め込まれているかどうかを決定するために、エラー検査符号(例えば、複数のフレームにおける4ビットのCRC)を使用することができる。一構成では、透かし検出回路152は、ある数のCRC符号(例えば、7個)が複数のフレーム(例えば、12個のようなある数の連続したフレーム)内で正確に受信される場合、平均化方式を使用することができ、透かし検出回路152は次いで、透かし情報が受信ビットストリーム138に埋め込まれていると決定することができる。この手法は、実際には透かし情報が受信された信号に埋め込まれていないときに透かしの復号が実行される、誤検出のインジケータの危険性を低減することができる。幾つかの構成では、透かしエラー検査ブロック/モジュール164は、加えて又は代替的に、透かし入りフレームが誤って受信されたかどうかを決定するために(例えば、エラーを隠すために)使用され得る。
透かし検出回路152は、受信ビットストリーム138が透かし情報(例えば、エラー検査コード化162を伴う透かしデータ)を含むかどうかについての透かし検出回路152の決定に基づいて、透かしインジケータ144を生成することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム138に埋め込まれていると透かし検出回路152が決定する場合、透かしインジケータ144はそのように示すことができる。透かしインジケータ144は、モード選択回路166に提供され得る。
モード選択回路166は、複数の復号モードの間でデコーダブロック/モジュール140を切り替えるために使用され得る。例えば、モード選択回路166は、従来の復号モード(例えば、レガシー復号モード)と透かし復号モード(例えば、改良された復号モード)の間で切り替えることができる。従来の復号モードでは、デコーダブロック/モジュール140は、復号された第2の信号158(例えば、第2の信号108の復元されたバージョン)を生成するのみであり得る。更に、従来の復号モードでは、デコーダブロック/モジュール140は、受信ビットストリーム138から、透かし情報を何ら抽出しようと試みなくてよい。しかしながら、透かし復号モードでは、デコーダブロック/モジュール140は、復号された第1の信号154を生成することができる。例えば、デコーダブロック/モジュール140は、透かし復号モードでは、受信ビットストリーム138に埋め込まれた透かし情報を、抽出し、モデル化し、及び/又は復号することができる。
モード選択回路166は、モードインジケータ148をモデラ回路142に提供することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム138に埋め込まれていることを透かし検出回路152が示す場合、モード選択回路166によって提供されるモードインジケータ148は、モデラ回路142に、受信ビットストリーム138に埋め込まれた透かし情報(例えば、透かし入りビット)をモデル化させ、及び/又は復号させることができる。場合によっては、モードインジケータ148は、受信ビットストリーム138の中に透かし情報がないことを示し得る。このことで、モデラ回路142はモデル化及び/又は復号を行わないようになり得る。
モデラ回路142は、受信ビットストリーム138から透かし情報又はデータを抽出し、モデル化し、及び/又は復号することができる。例えば、モデル化/復号ブロック/モジュールは、受信ビットストリーム138から透かしデータを抽出し、モデル化し、及び/又は復号して、復号された第1の信号154を生成することができる。
デコーダ回路150は、受信ビットストリーム138を復号することができる。幾つかの構成では、デコーダ回路150は、受信ビットストリーム138に含まれることもあり含まれないこともあるあらゆる透かし情報と無関係に受信ビットストリーム138を復号する、「レガシー」デコーダ(例えば、標準的な狭帯域デコーダ)又は復号手順を使用することができる。デコーダ回路150は、復号された第2の信号158を生成することができる。従って、例えば、透かし情報が受信ビットストリーム138に含まれない場合、デコーダ回路150は依然として、復号された第2の信号158である第2の信号108のバージョンを回復することができる。
幾つかの構成では、モデラ回路142によって実行される動作は、デコーダ回路150によって実行される動作に依存し得る。例えば、高周波帯域に使用されるモデル(例えば、EVRC−WB)は、復号された狭帯域信号(例えば、AMR−NBを使用して復号される、復号された第2の信号158)に依存し得る。この場合、復号された第2の信号158は、モデラ回路142に提供され得る。
幾つかの構成では、復号された第2の信号158が、合成回路146によって、復号された第1の信号154と合成されて、合成信号156を生成することができる。他の構成では、受信ビットストリーム138からの透かしデータ及び受信ビットストリーム138が別個に復号されて、復号された第1の信号154と復号された第2の信号158とを生成することができる。従って、1つ以上の信号B 160は、復号された第1の信号154と別個の復号された第2の信号158とを含んでよく、及び/又は合成信号156を含んでよい。復号された第1の信号154は、電子機器A 102によって符号化された第1の信号106の復号されたバージョンであり得ることに留意されたい。加えて、又は代替的に、復号された第2の信号158は、電子機器A 102によって符号化された第2の信号108の復号されたバージョンであり得る。
幾つかの構成では、モード選択回路166は、モードインジケータ148を合成回路146に提供することができる。例えば、復号された第1の信号154及び復号された第2の信号158が合成され得る構成では、モードインジケータ148は、合成回路146に、透かし復号モード又は改良された復号モードに従って、復号された第1の信号154と復号された第2の信号158とを合成させることができる。しかしながら、透かしデータ又は情報が受信ビットストリームにおいて検出されない場合、モードインジケータ148は、合成回路146が信号の合成を行わないようにし得る。その場合、デコーダ回路150は、従来の復号モード又はレガシー復号モードに従って、復号された第2の信号158を提供することができる。
透かし情報が受信ビットストリーム138に埋め込まれていない場合、デコーダ回路150は、(例えば、レガシーモードで)受信ビットストリーム138を復号して、復号された第2の信号158を生成することができる。これは、第1の信号106によって提供される追加情報を伴わずに、復号された第2の信号158を提供することができる。これは例えば、(例えば、第1の信号106からの)透かし情報がネットワーク128におけるトランスコード化動作で破壊されている場合に起こり得る。
幾つかの構成では、電子機器B 134は、受信ビットストリーム138に埋め込まれた透かしデータを復号することが不可能なことがある。例えば、幾つかの構成では、電子機器B 134は、埋め込まれた透かしデータを抽出するためのモデラ回路142を含まないことがある。そのような場合、電子機器B 134は、単に受信ビットストリーム138を復号して、復号された第2の信号158を生成することができる。
電子機器B 134に含まれる要素のうちの1つ以上は、ハードウェア(例えば、回路)、ソフトウェア又はその両方の組合せで実施され得ることに留意されたい。例えば、電子機器B 134に含まれる要素のうちの1つ以上は、1つ以上の集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などとして、及び/又はプロセッサと命令とを使用して実施され得る。
幾つかの構成では、電子機器(例えば、電子機器A 102、電子機器B 134など)は、透かし入り信号を符号化し、及び/又は符号化された透かし入り信号を復号するための、エンコーダとデコーダの両方を含み得る。例えば、電子機器A 102は、エンコーダ110と、電子機器B 134に含まれるデコーダ140と同様のデコーダの、両方を含み得る。幾つかの構成では、エンコーダ110と、電子機器B 134に含まれるデコーダ140と同様のデコーダの両方が、コーデックに含まれ得る。従って、単一の電子機器は、符号化された透かし入り信号を生成することと、符号化された透かし入り信号を復号することの両方を行うように構成され得る。
幾つかの構成及び/又は場合においては、透かし入りの第2の信号122は必ずしも別の電子機器に送信されるとは限らないことに留意されたい。例えば、電子機器A 102は、代わりに、後のアクセス(例えば、復号、再生など)のために透かし入りの第2の信号122を記憶することができる。
図2は、信号を復号するための方法200の一構成を示す流れ図である。電子機器134(例えば、ワイヤレス通信機器)は、信号132を受信することができる(202)。例えば、電子機器134は、1つ以上のアンテナと受信機とを使用して信号132を受信することができる(202)。電子機器134は、信号132からビットストリーム138(例えば、圧縮された音声ビットストリーム)を抽出することができる(204)。例えば、電子機器134は、信号132からビットストリーム138を抽出する(204)ために、信号132を増幅し、復調し、チャネル復号し、デフォーマットし、及び/又は同期することなどができる。
電子機器134は、ビットストリーム138に対して透かしエラー検査を実行することができる(206)。例えば、電子機器134は、巡回冗長検査(CRC)エラービットを読み取り、CRCエラービットがビットストリーム138に正確に対応するかどうかを確認しようとし得る。一構成では、エラー検査は、複数のフレーム(例えば、パケット)に対して実行され得る。例えば、電子機器134は、複数のフレームにわたるエラー検査ビットがエラーを示すかどうか(例えば、エラー検査ビットが、CRCビットのような受信データに正確に対応するかどうか)を決定することができる。本明細書で開示されるシステム及び方法は、幾つかのフレームにわたってエラー検査を拡散することができ、これによって、オーバーヘッドを低減しつつ(例えば、一例ではフレーム当たりわずか4ビット)信頼性のある決定が実現する。このことは、(状態の変化を検出する前に幾つかのフレームが蓄積されている必要があるので)適応時間がわずかに遅くなるという代償を伴う。
透かしエラー検査を実行すること(206)は、ビットストリーム138に含まれる幾つかのビットにエラー検査を実行すること(206)を含み得ることに留意されたい。例えば、ビットストリーム138は、透かし入れのために使用され得る幾つかのビットを含み得る。しかしながら、幾つかのビットは透かし入れには使用されないことがある。従って、電子機器134は、透かしデータを埋め込むために使用されるビットに対して、エラー検査を実行することができる(206)。
実行される透かしエラー検査(206)は、ビットストリーム138に埋め込まれていることもあり埋め込まれていないこともある透かしデータに特有であり得ることにも、留意されたい。例えば、電子機器134は、透かし入れデータがビットストリームに実際に埋め込まれているかどうかにかかわらず、透かし入れデータのために割り当てられたビットのみに対して、透かしエラー検査を実行することができる(206)。この透かしエラー検査は、透かし入れデータを含み得るビットのみに適用可能であり得る。一構成では、受信ビットストリーム138の中のデータの各フレーム(例えば、パケット)は、ビットストリーム138に埋め込まれている可能性のある透かしビットの巡回冗長検査(CRC)のために割り当てられた、幾つかのビット(例えば、4個)を有し得る。
電子機器134は、複数のフレームに対する透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定することができる(208)。例えば、M個(例えば、M=7)よりも多くのエラー検査符号(例えば、巡回冗長検査(CRC)符号)がN個(例えば、N=12)のフレーム内で正確なデータ受信を示すと、電子機器134が決定する場合、電子機器134は、透かしデータが検出されたと決定することができる(208)。しかしながら、指定された数よりも少ないCRC符号が上記の数のフレーム(例えば、複数のフレーム及び/又は連続的なフレーム)内で不正確に受信される場合、電子機器134は、透かしデータがビットストリーム138に埋め込まれていないと決定することができる。
本明細書で開示されるシステム及び方法は、透かしエラー検査に基づいて透かしデータが検出されたかどうかを決定する(208)ときに、1つ以上の手法を使用できるようにし得る。例えば、使用されるN個のフレームは、連続的なフレーム及び/又は非連続的なフレームを含み得る。一構成では、N個のフレームは連続的であってよい。別の構成では、N個のフレームは連続的ではなくてよい。例えば、N個のフレームは、フレームのグループ中の全ての他のフレームを含み得る。例えば、24個のフレームのうちのN=12個のフレームが、透かしデータが検出されたかどうかを決定する(208)ために使用され得る。N個のフレームの他のグルーピングが使用され得る。幾つかの構成では、各フレーム(例えば、各フレーム中の透かしデータ)は、時間的に別個であり得る。例えば、各フレームは、異なる時間に取得及び/又は生成された、データ、透かしデータ、及び/又はエラー検査コード化を含み得る。例えば、透かしデータの各フレームは、音声信号の時間的に別個の部分を表し得る。
幾つかの構成では、この決定(208)は累積的であり得る。例えば、N個のフレームに基づく、透かしデータが検出されたという決定(208)は、N個のフレームの全てに適用され得る。例えば、N個のフレームのうちM個よりも多くのフレームが(透かしデータの)正確な受信を示す場合、電子機器134は、N個のフレームの全てが透かしデータを含むと決定することができる(208)。ある意味では、例えば、エラー検査符号に対応する透かしデータがN個のフレームの各々から正確に受信されたかどうかに関する電子機器134による決定又は決定を合成して、N個全てのフレームの中の透かしデータの存在に対する累積的な決定を行うことができる(208)。より具体的には、透かしデータがN個全てのフレームの中に含まれるかどうかを決定すること(208)は、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づき得る。
本明細書のシステム及び方法の幾つかの構成では、透かしデータが検出されるかどうかを決定すること(208)は、リアルタイムで実行され得る。例えば、透かしデータ検出は、フレームのあるグループに対して、又はビットストリーム中のある期間に、1回だけ決定され得る(208)。この例では、電子機器134は、N個のフレームにおいてCRC符号を1回検査することができる。例えば、透かしデータが検出されないと決定される(208)場合、電子機器134は、対応するフレームのグループに対して透かしデータが検出されたかどうかを決定する(208)ために、追加の動作を実行しなくてよい。むしろ、電子機器134は、透かしデータがフレームの別のグループに対して検出されるかどうかを決定すること(208)に進むことができる。
透かしデータが検出されない場合、電子機器134は、ビットストリーム138を復号して(224)、復号された第2の信号158を取得することができる。例えば、電子機器134は、従来の復号又はレガシー復号(例えば、AMR狭帯域復号)を使用してビットストリーム138を復号して(224)、復号された第2の信号158を生成することができる。電子機器134は次いで、信号132を受信すること(202)に戻ることができる。
透かしデータが検出される場合、電子機器134は、ビットストリーム138に埋め込まれた透かしデータをモデル化(例えば、復号)して(210)、復号された第1の信号154を取得することができる。例えば、電子機器134は、EVRC−WBモデルを使用して透かしデータをモデル化(例えば、復号)して(210)、復号された第1の信号154を取得することができる。
電子機器134は任意選択で、ビットストリーム138に対してエラー検査を実行することができる(212)。例えば、電子機器134は、巡回冗長検査(CRC)のようなエラー検査機構を使用して、エラー検査を実行することができる。例えば、エラー検査を実行すること(212)は、ビットストリームに埋め込まれていることもあり埋め込まれていないこともあるあらゆる透かしデータと無関係な、ビットストリーム138に対するエラー検査を含み得る。言い換えると、ビットストリーム138に対して実行されるエラー検査(212)は、あらゆる存在し得る透かしデータに対して特有ではなくてよいが、(存在し得る透かしデータに加えて、又はその代わりに)非透かしデータに適用可能であり得る。幾つかの構成では、エラー検査は、従来の使用されるコーデックに従って実行され得る。
電子機器134は、ビットストリームを復号して(214)、復号された第2の信号158を取得することができる。例えば、電子機器134は、従来の復号又はレガシー復号(例えば、AMR狭帯域復号)を使用してビットストリーム138を復号して(224)、復号された第2の信号158を生成することができる。
電子機器134は任意選択で、透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定することができる(216)。例えば、これは、実行される透かしエラー検査(206)に基づき得る。例えば、存在し得る透かしデータに対応するビットに対する巡回冗長検査(CRC)符号が、受信情報に正確に対応しない場合、電子機器134は、エラーが検出されたと決定することができる(216)。幾つかの構成では、この決定216は、更に、又は代替的に、任意選択で実行される(212)エラー検査に基づき得る。例えば、電子機器134は、存在し得る透かしデータに特有のエラー検査に加えて、又はその代わりに、全体として、ビットストリーム138に対するエラー検査に基づいてエラーが検出されるかどうかを決定することができる(216)。
エラーが検出されない場合、電子機器134は任意選択で、復号された第1の信号154と復号された第2の信号158を合成することができる(218)。例えば、復号された第1の信号154は、音声信号の高周波成分を含み得るが、復号された第2の信号158は、音声信号の低周波成分を含み得る。この例では、電子機器134は、高周波成分と低周波成分とを、合成信号156へと統合又は合成することができる(218)。一構成では、電子機器134は、合成フィルタバンクを使用して、復号された第1の信号154と復号された第2の信号158とを合成する(218)ことができる。電子機器134は次いで、信号を受信すること(202)に戻ることができる。
エラーが検出される場合、電子機器134は任意選択で、復号された第1の信号154を隠して(220)、隠された第1の信号(例えば、エラー隠蔽出力)を取得することができる。これは、例えば、正確に復号された最近受信された情報からの信号情報を挿入することによって、達成され得る。例えば、電子機器134は、最近モデル化又は復号された第1の信号154からの信号情報を挿入することができる。幾つかの構成では、挿入された信号情報は、復号された第1の信号154と置換及び/又は合成され得る。
電子機器134は次いで、任意選択で、隠された第1の信号(例えば、エラー隠蔽出力)と復号された第2の信号158とを合成して(222)、合成信号156を取得することができる。一構成では、電子機器134は、合成フィルタバンクを使用して、隠された第1の信号と復号された第2の信号158とを合成し(222)、合成信号156を取得することができる。電子機器134は次いで、信号を受信すること(202)に戻ることができる。
図3は、透かし入り信号を符号化するための方法300の一構成を示す流れ図である。電子機器102は、第1の信号106と第2の信号108とを取得することができる(302)。一構成では、電子機器102(例えば、ワイヤレス通信機器)は、信号104を第1の信号106及び第2の信号108に分割することができる。これは、例えば、音声信号104の高周波成分及び低周波成分が透かし入りの第2の信号122として符号化されるべきであるとき、行われ得る。その場合、低周波成分(例えば、第2の信号108)は符号化されて(例えば、従来のように符号化され、又はレガシー符号化を使用して符号化されて)よく、高周波成分(例えば、第1の信号106)はモデル化(例えば、符号化)されて、符号化された第2の信号108に埋め込まれてよい。他の構成では、第1の信号106及び第2の信号108は、関連付けられなくてよく、及び/又は別個であってよく、この場合、第1の信号106はモデル化(例えば、符号化)され、符号化された第2の信号108(例えば、「キャリア」信号)内に埋め込まれる。例えば、電子機器102は、第1の信号106と第2の信号108とを取得することができ(302)、この場合、第1の信号106は第2の信号108と関連付けられない。
電子機器102は、第1の信号106をモデル化(例えば、符号化)して(304)、透かしデータ116を取得することができる。例えば、電子機器102は、第1の信号106を、幾つかのビットへとモデル化(例えば、符号化)することができる(304)。一構成では、電子機器102は、EVRC−WBモデルを使用して、第1の信号106をモデル化することができる(304)。
電子機器102は、エラー検査符号を透かしデータ116に追加することができる(306)。例えば、電子機器102は、巡回冗長検査(CRC)符号(例えば、フレーム当たり4ビットのCRC)を透かしデータ116に追加することができる(306)。他の例では、電子機器102は、繰り返し符号、パリティビット、チェックサムを追加することができ(306)、及び/又は他のエラー検査技法を使用することができる。エラー検査符号を透かしデータ116に追加することで、エラー検査コード化162を伴う透かしデータが生じ得る。エラー検査符号は、透かし入れ検出及び/又はエラー検査のために使用され得る。幾つかの構成では、エラー検査符号は、透かしデータ116の複数のフレームに追加され得る。
本明細書で開示されるシステム及び方法は、複数のフレーム及び/又は連続的なフレームにわたって、エラー検査符号(例えば、CRC符号)を拡散し得る。これは、ビットストリーム138中で透かしデータの存在が検出され得るように、行われ得る。例えば、複数のフレームにわたってエラー検査符号を拡散することで、個々のフレームに追加されたエラー検査符号の量が高い信頼度で個々のフレーム中のエラーを検出するには不十分である可能性があっても、送信された信号中で透かしデータの存在を、信頼性をもって検出することが可能になり得る。一構成では、透かし入れは、歪みを低減又は最小化するために、非常に低いビットレートで実行され得る。従って、エラー検査を拡散することは、この背景において有用であり得る。エンコーダブロック/モジュール110は、デコーダブロック/モジュール140が埋め込まれた透かし情報を検出できるように、複数のフレームにわたってエラー検査(例えば、CRC)を埋め込むことができる。幾つかの構成では、電子機器102(例えば、エンコーダ)は、非常に少量のCRC符号(複数のフレームにわたって拡散された)を埋め込み、及び/又は送ることができ、この量は、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に通常必要であろう量よりもはるかに少ない可能性がある。例えば、電子機器は、(透かし入りフレーム当たり)20個の情報ビット当たり4ビット以下のエラー検査という比率で、追加することができる。
エラー検査に関する追加の詳細が、以下に与えられる。エラー検査符号を使用する場合、数学的な観点からは確実性がない。例えば、R個の冗長ビットが情報の各ビットに対して使用されると仮定する。ビットエラーレートがxであれば、全てが破損する確率はx^Rである。これはRが増加すると0に向かう傾向にあるが、決して0には達しない。4ビットのCRCは、約16分の1の確率で、実際には不正確なのに正確であると見なされる。4ビットのCRCは、最大で4ビットのエラーをメッセージ中で検出することが可能であり得る。全体として、幾つかのフレームにわたってCRCを拡散することで、反応性が低くなることを代償に(例えば、有効な透かしから無効な透かしへの変化を検出するのに、例えば、TrFOを提供するネットワークから出るとき、数フレームかかり得る)、所与の検出効率に要するビットの数を少なくできる。しかしながら、幾つかの用途では、そのような変化は頻繁には起こらないことがあり、切り替わりにおける数フレームの遅延が大きく目立つ可能性は低いので、これは良いトレードオフである。
一構成では、電子機器102は、エラー検査符号(例えば、CRC)を複数のフレームに追加することができる(306)。例えば、電子機器102は、4ビットのCRC符号を、複数のフレームの2つ以上に追加することができる(306)。幾つかの構成では、各フレーム中のエラー検査符号は、透かし入りの第2の信号122の各フレームに埋め込まれた透かしデータ116に対応し得る。例えば、電子機器102は、エラー検査符号を、連続的なフレーム及び/又は非連続的なフレームに追加することができる(306)。フレームは、時間的に別個であり得る。
電子機器102は、第2の信号108を符号化することができる(308)。例えば、電子機器102は、適応マルチレート(AMR)コード化を使用して、第2の信号108を符号化することができる(308)。幾つかの構成では、第2の信号108に対して実行される符号化は、レガシー機器と後方互換性があってよい。例えば、透かし情報を抽出できない受信機器でも、第2の信号108のあるバージョンを回復することが可能であり得る。
電子機器102は、第2の信号108に透かしデータ116(例えば、エラー検査コード化162を伴う透かしデータ)を埋め込み(310)、透かし入りの第2の信号122を取得することができる。例えば、電子機器102は、許容されるパルス合成を制限することによって、固定コードブック(FCB)を使用して、エラー検査コード化162を伴う透かしデータを第2の信号108に埋め込むことができる(310)。このようにして、電子機器102は、透かしデータ116(例えば、ビット)を第2の信号108に埋め込むことができる(310)。幾つかの構成では、第2の信号108の符号化308、及び透かしデータの第2の信号108への埋め込み310は、同時に実行され得る。他の構成では、第2の信号108の符号化308、及び透かしデータの第2の信号108への埋め込み310は、順番に実行され得る。
電子機器102は、透かし入りの第2の信号122を送ることができる(312)。例えば、電子機器102は、エラー検査コード化162を伴う透かしデータと第2の信号108とを含む透かし入りの第2の信号122を、ネットワーク128を介して別の機器に送信することができる。
図4は、透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得る、ワイヤレス通信機器402、434の一構成を示すブロック図である。ワイヤレス通信機器A 402及びワイヤレス通信機器B 434の例には、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、電子リーダーなどがあり得る。
ワイヤレス通信機器A 402は、マイクロフォン490と、オーディオエンコーダ410と、チャネルエンコーダ494と、変調器468と、送信機472と、1つ以上のアンテナ474a〜nとを含み得る。オーディオエンコーダ410は、オーディオ信号を符号化し透かし入れするために使用され得る。チャネルエンコーダ494、変調器468、送信機472、及び1つ以上のアンテナ474a〜nは、1つ以上の信号を準備して別の機器(例えば、ワイヤレス通信機器B 434)に送信するために使用され得る。
ワイヤレス通信機器A 402は、オーディオ信号404を取得し得る。例えば、ワイヤレス通信機器A 402は、マイクロフォン490を使用してオーディオ信号404(例えば、音声)を捕捉することができる。マイクロフォン490は、音響信号(例えば、音、音声など)を電気オーディオ信号又は電子オーディオ信号404に変換することができる。オーディオ信号404はオーディオエンコーダ410に提供されてよく、オーディオエンコーダ410は、分析フィルタバンク492と、高帯域モデル化ブロック/モジュール412と、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420と、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418とを含み得る。
オーディオ信号404は、分析フィルタバンク492に提供され得る。分析フィルタバンク492は、オーディオ信号404を第1の信号406及び第2の信号408に分割することができる。例えば、第1の信号406は高周波成分信号であってよく、第2の信号408は低周波成分信号であってよい。第1の信号406は、高帯域モデル化ブロック/モジュール412に提供され得る。第2の信号408は、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418に提供され得る。
ワイヤレス通信機器A 402に含まれる要素(例えば、マイクロフォン490、オーディオエンコーダ410、チャネルエンコーダ494、変調器468、送信機472など)のうちの1つ以上がハードウェア、ソフトウェア又はその両方の組合せで実施され得ることに留意されたい。例えば、ワイヤレス通信機器A 402に含まれる要素のうちの1つ以上は、1つ以上の集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などとして、及び/又はプロセッサと命令とを使用して実施され得る。「ブロック/モジュール」という用語はまた、1つの要素がハードウェア、ソフトウェア又はその両方の組合せで実施され得ることを示すために使用され得ることにも留意されたい。
透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418は、第2の信号408に対してコード化を実行することができる。例えば、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418は、第2の信号408に対して適応マルチレート(AMR)コード化を実行することができる。高帯域モデル化ブロック/モジュール412は、透かしデータ416を決定することができる。透かしデータ416は、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420に提供され得る。透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420は、エラー検査コード化を透かしデータ416に追加して、エラー検査コード化462を伴う透かしデータを生成することができる。幾つかの構成では、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420によって透かしデータ416に加えられるエラー検査コード化は、透かしデータ416に特有(例えば、それのみに適用可能)であり得る。エラー検査コード化462を伴う透かしデータは、第2の信号408(例えば、「キャリア」信号)に埋め込まれ得る。例えば、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418は、透かしビット(例えば、エラー検査コード化462を伴う透かしデータ)が埋め込まれる先になり得る、コード化されたビットストリームを生成することができる。透かし情報が埋め込まれた、コード化された第2の信号408は、透かし入りの第2の信号422と呼ばれ得る。
透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418は、第2の信号408をコード化する(例えば、符号化する)ことができる。幾つかの構成では、このコード化は、高帯域モデル化ブロック/モジュール412に提供され得るデータ414を生成することができる。一構成では、高帯域モデル化ブロック/モジュール412は、EVRC−WBモデルを使用して、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418によって符号化され得る(第2の信号408からの)低周波成分に依存する(第1の信号406からの)高周波成分をモデル化することができる。従って、高帯域モデル化ブロック/モジュール412に対し、高周波成分をモデル化する際に使用するデータ414が提供され得る。
得られる高周波成分の透かしデータ416は次いで、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420に提供され得る。透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420は、エラー検査符号を透かしデータ416に追加して、エラー検査コード化462を伴う透かしデータを生成することができる。本明細書で開示されるシステム及び方法に従って使用され得るエラー検査符号の一例は、巡回冗長検査(CRC)符号である。透かしデータ416に追加されるエラー検査コード化によって、デコーダが、埋め込まれた透かしの存在(例えば、複数のフレームにわたる)を検出することが可能になり得る。一構成では、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール420は、4ビットのエラー検査符号を透かしデータ416の各フレームに追加することができる。エラー検査コード化462を伴う透かしデータは、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418に提供され得る。
エラー検査コード化462を伴う透かしデータは、透かし入れを伴うコード化ブロック/モジュール418によって第2の信号408に埋め込まれてよく、これによって透かし入りの第2の信号422を生成する。透かしデータ416(例えば、エラー検査コード化を伴う高帯域ビット)を埋め込むことは、透かし入れコードブック(例えば、固定コードブック又はFCB)を使用して透かしデータ416を第2の信号408に埋め込んで、透かし入りの第2の信号422(例えば、透かし入りビットストリーム)を生成することを伴い得る。
透かし入れプロセスは、符号化された第2の信号408のビットの一部を変え得ることに留意されたい。例えば、第2の信号408は、「キャリア」信号又はビットストリームと呼ばれ得る。透かし入れプロセスでは、第1の信号406から導出されたエラー検査コード化462を伴う透かしデータを第2の信号408に埋め込み又は挿入して、透かし入りの第2の信号422を生成するために、符号化された第2の信号408を構成するビットの一部が変えられ得る。場合によっては、これは符号化された第2の信号408の劣化の原因になり得る。しかしながら、この手法は有利であることがあり、その理由は、透かし情報を抽出するように設計されていないデコーダが依然として、第1の信号406によって提供される追加の情報がなくても第2の信号408のあるバージョンを回復できるからである。従って、「レガシー」機器及び基盤は依然として、透かし入れと無関係に機能することができる。更に、この手法により、(透かし情報を抽出するように設計された)他のデコーダが、第1の信号406によって提供される追加の透かし情報を抽出するために使用されることが可能になる。
透かし入りの第2の信号422(例えば、ビットストリーム)は、チャネルエンコーダ494に提供され得る。チャネルエンコーダ494は、透かし入りの第2の信号422を符号化して、チャネル符号化信号496を生成することができる。例えば、チャネルエンコーダ494は、エラー検出コード化(例えば、巡回冗長検査(CRC))及び/又はエラー訂正コード化(例えば、前方向エラー訂正(FEC)コード化)を透かし入りの第2の信号422に追加することができる。
チャネル符号化信号496は、変調器468に提供され得る。変調器468は、チャネル符号化信号496を変調して、変調信号470を生成することができる。例えば、変調器468は、チャネル符号化信号496内のビットをコンスタレーションポイントにマッピングすることができる。例えば、変調器468は、チャネル符号化信号496に、2相位相シフトキーイング(BPSK)、直交振幅変調(QAM)、周波数シフトキーイング(FSK)などのような変調方式を適用して、変調信号470を生成することができる。
変調信号470は、送信機472に提供され得る。送信機472は、1つ以上のアンテナ474a〜nを使用して変調信号470を送信することができる。例えば、送信機472は、1つ以上のアンテナ474a〜nを使用して変調信号470をアップコンバートし、増幅し、送信することができる。
透かし入りの第2の信号422を含む変調信号470(例えば、「送信信号」)は、ネットワーク428を介してワイヤレス通信機器A 402から別の機器(例えば、ワイヤレス通信機器B 434)に送信され得る。ネットワーク428は、機器間で(例えば、ワイヤレス通信機器A 402とワイヤレス通信機器B 434との間で)信号を通信するための1つ以上のネットワーク428機器及び/又は伝送媒体を含み得る。例えば、ネットワーク428は、1つ以上の基地局、ルータ、サーバ、ブリッジ、ゲートウェイなどを含み得る。
場合によっては、1つ以上のネットワーク428の機器は、(透かし入りの第2の信号422を含む)送信信号をトランスコードすることができる。トランスコード化は、送信信号を復号することと、それを(例えば、別のフォーマットに)再符号化することとを含み得る。場合によっては、トランスコード化は、送信信号に埋め込まれた透かし情報を破壊することがある。そのような場合、ワイヤレス通信機器B 434は、もはや透かし情報を格納していない信号を受信し得る。他のネットワーク428の機器は、何らトランスコード化を使用しないことがある。例えば、信号をトランスコードしない機器をネットワーク428が使用する場合、ネットワークは、タンデムフリー/トランスコーダフリー動作(TFO/TrFO)を行い得る。この場合、透かし入りの第2の信号422に埋め込まれた透かし情報は、別の機器(例えば、ワイヤレス通信機器B 434)に送られた通りに保持され得る。
ワイヤレス通信機器B 434は、保持された透かし情報を有する信号又は透かし情報のない信号のような信号を(ネットワーク428を介して)受信することができる。例えば、ワイヤレス通信機器B 434は、1つ以上のアンテナ476a〜nと受信機478とを使用して信号を受信することができる。一構成では、受信機478は、信号をダウンコンバート及びデジタル化して、受信信号480を生成することができる。
受信信号480は、復調器482に提供され得る。復調器482は、受信信号480を復調して復調信号484を生成することができ、復調信号484はチャネルデコーダ486に提供され得る。チャネルデコーダ486は、信号を復号して(例えば、エラー検出及び/又は訂正符号を使用してエラーを検出及び/又は訂正して)、(復号された)受信ビットストリーム438を生成することができる。
受信ビットストリーム438は、オーディオデコーダ440に提供され得る。例えば、受信ビットストリーム438は、高帯域モデル化ブロック/モジュール442、透かし検出ブロック/モジュール452、及び復号ブロック/モジュール450に提供され得る。
オーディオデコーダ440は、高帯域モデル化ブロック/モジュール442、透かし検出ブロック/モジュール452、モード選択ブロック/モジュール466、及び/又は復号ブロック/モジュール450を含み得る。オーディオデコーダ440は任意選択で、合成フィルタバンク446を含み得る。透かし検出ブロック/モジュール452は、透かし情報(例えば、エラー検査コード化462を伴う透かしデータ)が受信ビットストリーム438に埋め込まれているかどうかを決定するために使用され得る。一構成では、透かし検出ブロック/モジュール452は、透かしエラー検査ブロック/モジュール464を含み得る。透かしエラー検査ブロック/モジュール464は、透かし情報が受信ビットストリーム438に埋め込まれているかどうかを決定するために、エラー検査符号(例えば、複数のフレームにおける4ビットのCRC)を使用することができる。一構成では、透かし検出ブロック/モジュール452は、ある数のCRC符号(例えば、7個)が複数のフレーム(例えば、12個のようなある数の連続したフレーム)内で正確に受信される場合、平均化方式を使用することができ、透かし検出ブロック/モジュール452は次いで、透かし情報が受信ビットストリーム438に埋め込まれていると決定することができる。この手法は、実際には透かし情報が受信された信号に埋め込まれていないときに透かしの復号が実行される、誤検出のインジケータの危険性を低減することができる。幾つかの構成では、透かしエラー検査ブロック/モジュール464は、加えて又は代替的に、透かし入りフレームが誤って受信されたかどうかを決定するために(例えば、エラーを隠すために)使用され得る。
透かし検出ブロック/モジュール452は、受信ビットストリーム438が透かし情報(例えば、エラー検査コード化462を伴う透かしデータ)を含むかどうかについての透かし検出ブロック/モジュール452の決定に基づいて、透かしインジケータ444を生成することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム438に埋め込まれていると透かし検出ブロック/モジュール452が決定する場合、透かしインジケータ444はそのように示すことができる。透かしインジケータ444は、モード選択ブロック/モジュール466に提供され得る。
モード選択ブロック/モジュール466は、複数の復号モードの間でオーディオデコーダ440を切り替えるために使用され得る。例えば、モード選択ブロック/モジュール466は、従来の復号モード(例えば、レガシー復号モード)と透かし復号モード(例えば、改良された復号モード)の間で切り替えることができる。従来の復号モードでは、オーディオデコーダ440は、復号された第2の信号458(例えば、第2の信号408の復元されたバージョン)を生成するのみであり得る。更に、従来の復号モードでは、オーディオデコーダ440は、受信ビットストリーム438から、透かし情報を何ら抽出しようと試みなくてよい。しかしながら、透かし復号モードでは、オーディオデコーダ440は、復号された第1の信号454を生成することができる。例えば、オーディオデコーダ440は、透かし復号モードでは、受信ビットストリーム438に埋め込まれた透かし情報を、抽出し、モデル化し、及び/又は復号することができる。
モード選択ブロック/モジュール466は、モードインジケータ448を高帯域モデル化ブロック/モジュール442に提供することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム438に埋め込まれていることを透かし検出ブロック/モジュール452が示す場合、モード選択ブロック/モジュール466によって提供されるモードインジケータ448は、高帯域モデル化ブロック/モジュール442に、受信ビットストリーム438に埋め込まれた透かし情報(例えば、透かし入りビット)をモデル化させ、及び/又は復号させることができる。場合によっては、モードインジケータ448は、受信ビットストリーム438の中に透かし情報がないことを示し得る。このことで、高帯域モデル化ブロック/モジュール442はモデル化及び/又は復号を行わないようになり得る。
復号ブロック/モジュール450は、受信ビットストリーム438を復号することができる。幾つかの構成では、復号ブロック/モジュール450は、受信ビットストリーム438に含まれ得るあらゆる透かし情報と無関係に受信ビットストリーム438を復号する、「レガシー」デコーダ(例えば、標準的な狭帯域デコーダ)又は復号手順を使用することができる。復号ブロック/モジュール450は、復号された第2の信号458を生成することができる。従って、例えば、透かし情報が受信ビットストリーム438に含まれていない場合、復号ブロック/モジュール450は依然として、復号された第2の信号458である第2の信号408のバージョンを回復することができる。
幾つかの構成では、高帯域モデル化ブロック/モジュール442によって実行される動作は、復号ブロック/モジュール450によって実行される動作に依存し得る。例えば、高周波帯域に使用されるモデル(例えば、EVRC−WB)は、復号された狭帯域信号(例えば、AMR−NBを使用して復号される、復号された第2の信号458)に依存し得る。この場合、復号された第2の信号458は、高帯域モデル化ブロック/モジュール442に提供され得る。
幾つかの構成では、復号された第2の信号458が、合成フィルタバンク446によって、復号された第1の信号454と合成されて、合成信号456が生成され得る。例えば、復号された第1の信号454は高周波オーディオ情報を含み得る一方、復号された第2の信号458は低周波オーディオ情報を含み得る。復号された第1の信号454は、ワイヤレス通信機器A 402によって符号化された第1の信号406の復号されたバージョンであり得ることに留意されたい。加えて、又は代替的に、復号された第2の信号458は、ワイヤレス通信機器A 402によって符号化された第2の信号408の復号されたバージョンであり得る。合成フィルタバンク446は、復号された第1の信号454と復号された第2の信号458とを合成して、広帯域オーディオ信号であり得る合成信号456を生成することができる。
合成信号456は、スピーカー488に提供され得る。スピーカー488は、電気信号又は電子信号を音響信号に変換するトランスデューサであり得る。例えば、スピーカー488は、電子広帯域オーディオ信号(例えば、合成信号456)を音響広帯域オーディオ信号に変換することができる。
幾つかの構成では、モード選択ブロック/モジュール466は、モードインジケータ448を合成フィルタバンク446に提供することができる。例えば、復号された第1の信号454及び復号された第2の信号458が合成され得る構成では、モードインジケータ448は、合成フィルタバンク446に、透かし復号モード又は改良された復号モードに従って、復号された第1の信号454と復号された第2の信号458とを合成させることができる。しかしながら、透かしデータ又は情報が受信ビットストリームにおいて検出されない場合、モードインジケータ448は、合成フィルタバンク446が信号の合成を行わないようにし得る。その場合、デコーダ回路450は、従来の復号モード又はレガシー復号モードに従って、復号された第2の信号458を提供することができる。
透かし情報が受信ビットストリーム438に埋め込まれていない場合、復号ブロック/モジュール450は、(例えば、レガシーモードで)受信ビットストリーム438を復号して、復号された第2の信号458を生成することができる。この場合、第1の信号406によって提供される追加情報を伴わずに、復号された第2の信号458を提供するために、合成フィルタバンク446が迂回され得る。これは例えば、(例えば、第1の信号406からの)透かし情報がネットワーク428におけるトランスコード化動作で破壊されている場合、起こり得る。
ワイヤレス通信機器B 434に含まれる要素(例えば、スピーカー488、オーディオデコーダ440、チャネルデコーダ486、復調器482、受信機478など)のうちの1つ以上が、ハードウェア、ソフトウェア又はその両方の組合せで実施され得ることに留意されたい。例えば、ワイヤレス通信機器B 434に含まれる要素のうちの1つ以上は、1つ以上の集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などとして、及び/又はプロセッサと命令とを使用して実施され得る。
図5は、本明細書で開示されるシステム及び方法による透かし入れエンコーダ510の一例を示すブロック図である。この例では、エンコーダ510は、0〜8キロヘルツ(kHz)の範囲の広帯域(WB)音声信号504を取得することができる。広帯域音声信号504は分析フィルタバンク564に提供されてよく、分析フィルタバンク564は、信号504を第1の信号506又は高周波成分(例えば、4〜8kHz)と第2の信号508又は低周波成分(例えば、0〜4kHz)とに分割する。
第2の信号508又は低周波成分(例えば、0〜4kHz)は、修正された狭帯域コーダ518に提供され得る。一例では、修正された狭帯域コーダ518は、FCB透かしによるAMR−NB12.2を使用して第2の信号508をコード化することができる。一構成では、修正された狭帯域コーダ518は、高帯域モデル化ブロック/モジュール512にデータ514(例えば、コード化励振)を提供することができる。
第1の信号506又は高周波数成分は、(例えば、EVRC−WBモデルを使用する)高帯域モデル化ブロック/モジュール512に提供され得る。高帯域モデル化ブロック/モジュール512は、第1の信号506(例えば、高周波数成分)を符号化又はモデル化することができる。幾つかの構成では、高帯域モデル化ブロック/モジュール512は、修正された狭帯域コーダ518によって提供されたデータ514(例えば、コード化励振)に基づいて、第1の信号506を符号化又はモデル化することができる。高帯域モデル化ブロック/モジュール512によって実行される符号化又はモデル化は、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール520に提供される透かしデータ516(例えば、高帯域ビット)を生成することができる。
透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール520は、エラー検査コード化を透かしデータ516に追加して、第2の信号508(例えば、「キャリア」信号)に埋め込まれ得るエラー検査コード化562を伴う透かしデータを生成することができる。例えば、修正された狭帯域コーダ518は、透かしビット(例えば、エラー検査コード化562を伴う透かしデータ)が埋め込まれる先になり得る、コード化されたビットストリームを生成することができる。一構成では、透かしエラー検査コード化ブロック/モジュール520は、透かしデータのフレーム当たりある数のCRCビットを追加することができる。透かし情報が埋め込まれた、コード化された第2の信号508は、透かし入りの第2の信号522と呼ばれ得る。
修正された狭帯域コーダ518は、第2の信号508に、透かしとして、エラー検査コード化562を伴う透かしデータ(例えば、高帯域ビット)を埋め込むことができる。透かし入りの第2の信号522(例えば、ビットストリーム)は、標準的AMRのような標準的な(例えば、従来の)デコーダによって復号可能であり得ることに留意されたい。しかしながら、デコーダが透かし復号機能を含まない場合、デコーダは、第2の信号508(例えば、低周波成分)のあるバージョンを復号することが可能であるにすぎないことがある。
図6は、本明細書で開示されるシステム及び方法によるデコーダ640の一例を示すブロック図である。デコーダ640は、受信ビットストリーム638(例えば、透かし入りの第2の信号)を取得することができる。受信ビットストリーム638は、標準的な狭帯域復号ブロック/モジュール650によって復号されて、復号された第2の信号658(例えば、0〜4kHzの範囲の低周波成分信号)を取得することができる。幾つかの構成では、復号された低周波成分信号658は、高帯域モデル化ブロック/モジュール642(例えば、モデラ/デコーダ)に提供され得る。
受信ビットストリーム638は、透かし検出ブロック/モジュール652に提供され得る。透かし検出ブロック/モジュール652は、透かし情報(例えば、エラー検査コード化を伴う透かしデータ)が受信ビットストリーム638に埋め込まれているかどうかを決定するために使用され得る。幾つかの構成では、透かし検出ブロック/モジュール652は、透かし情報が受信ビットストリーム638に埋め込まれているかどうかを決定するために、エラー検査符号(例えば、複数のフレームにおける4ビットのCRC)を使用することができる。例えば、透かし検出ブロック/モジュール652は、ある数のCRC符号(例えば、7個)が複数のフレーム(例えば、12個のようなある数の連続したフレーム)内で正確に受信される場合、平均化方式を使用することができ、透かし検出ブロック/モジュール652は次いで、透かし情報が受信ビットストリーム638に埋め込まれていると決定することができる。
透かし検出ブロック/モジュール652は、受信ビットストリーム638が透かし情報(例えば、エラー検査コード化662を伴う透かしデータ)を含むかどうかについての透かし検出ブロック/モジュール652の決定に基づいて、透かしインジケータ644を生成することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム638に埋め込まれていると透かし検出ブロック/モジュール652が決定する場合、透かしインジケータ644はそのように示すことができる。透かしインジケータ644は、モード選択ブロック/モジュール666に提供され得る。
モード選択ブロック/モジュール666は、複数の復号モードの間でデコーダ640を切り替えるために使用され得る。例えば、モード選択ブロック/モジュール666は、従来の復号モード(例えば、レガシー復号モード)と透かし復号モード(例えば、改良された復号モード)の間で切り替えることができる。従来の復号モードでは、デコーダ640は、復号された第2の信号658(例えば、第2の信号の復元されたバージョン)を生成するのみであり得る。更に、従来の復号モードでは、デコーダ640は、受信ビットストリーム638から、透かし情報を何ら抽出しようと試みなくてよい。しかしながら、透かし復号モードでは、デコーダ640は、復号された第1の信号654を生成することができる。例えば、デコーダ640は、透かし復号モードでは、受信ビットストリーム638に埋め込まれた透かし情報を、抽出し、モデル化し、及び/又は復号することができる。
モード選択ブロック/モジュール666は、モードインジケータ648を高帯域モデル化ブロック/モジュール642に提供することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム638に埋め込まれていることを透かし検出ブロック/モジュール652が示す場合、モード選択ブロック/モジュール666によって提供されるモードインジケータ648は、高帯域モデル化ブロック/モジュール642に、受信ビットストリーム638に埋め込まれた透かし情報(例えば、透かし入りビット)をモデル化させ、及び/又は復号させることができる。場合によっては、モードインジケータ648は、受信ビットストリーム638の中に透かし情報がないことを示し得る。このことで、高帯域モデル化ブロック/モジュール642はモデル化及び/又は復号を行わないようになり得る。
高帯域モデル化ブロック/モジュール642は、受信ビットストリーム638に埋め込まれた透かし情報を抽出及び/又はモデル化して、復号された第1の信号654(例えば、4〜8kHzの範囲の高周波成分信号)を取得することができる。復号された第1の信号654及び復号された第2の信号658は、合成フィルタバンク646によって合成されて、広帯域の(例えば、16kHzでサンプリングされる、0〜8kHzの)出力音声信号656が取得され得る。一方、「レガシー」ケース、又は受信ビットストリーム638が透かしデータを格納していないケース(例えば、従来の復号モード)では、デコーダ640は、狭帯域(例えば、0〜4kHz)の音声出力信号(例えば、復号された第2の信号658)を生成することができる。
幾つかの構成では、モード選択ブロック/モジュール666は、モードインジケータ648を合成フィルタバンク646に提供することができる。例えば、復号された第1の信号654及び復号された第2の信号658が合成され得る構成では、モードインジケータ648は、合成フィルタバンク646に、透かし復号モード又は改良された復号モードに従って、復号された第1の信号654と復号された第2の信号658とを合成させることができる。しかしながら、透かしデータ又は情報が受信ビットストリームにおいて検出されない場合、モードインジケータ648は、合成フィルタバンク646が信号の合成を行わないようにし得る。その場合、標準的な狭帯域デコーダ650は、従来の復号モード又はレガシー復号モードに従って、復号された第2の信号658を提供することができる。
図7は、透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得る電子機器702、734のより具体的な構成を示すブロック図である。電子機器A 702及び電子機器B 734の例には、ワイヤレス通信機器(例えば、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、電子リーダーなど)及び他の機器があり得る。
電子機器A 702は、エンコーダブロック/モジュール710及び/又は通信インターフェース724を含み得る。エンコーダブロック/モジュール710は、信号を符号化して透かし入れするために使用され得る。通信インターフェース724は、別の機器(例えば、電子機器B 734)に1つ以上の信号を送信することができる。
電子機器A 702は、オーディオ信号又は音声信号のような1つ以上の信号A 704を取得することができる。例えば、電子機器A 702は、マイクロフォンを使用して信号A 704を捕捉することができ、又は別の機器(例えば、Bluetoothヘッドセット)から信号A 704を受信することができる。幾つかの構成では、信号A 704は、異なる成分信号(例えば、高周波成分信号及び低周波成分信号、モノラル信号及びステレオ信号など)に分割され得る。他の構成では、無関係な信号A 704が取得され得る。(1つ以上の)信号A 704は、エンコーダ710内のモデラ回路712及びコーダ回路718に提供され得る。例えば、第1の信号706(例えば、信号成分)がモデラ回路712に提供され得る一方、第2の信号708(例えば、別の信号成分)はコーダ回路718に提供される。
電子機器A 702に含まれる要素のうちの1つ以上は、ハードウェア、ソフトウェア、又はその両方の組合せで実施され得ることに留意されたい。例えば、本明細書で使用される「回路」という用語は、処理ブロック及び/又はメモリセルを含む1つ以上の回路コンポーネント(例えば、トランジスタ、抵抗器、レジスタ、インダクタ、キャパシタなど)を使用して1つの要素が実施され得ることを示し得る。従って、電子機器A 702に含まれる要素のうちの1つ以上は、1つ以上の集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などとして、及び/又はプロセッサと命令とを使用して実施され得る。「ブロック/モジュール」という用語は、1つの要素がハードウェア、ソフトウェア又は両方の組合せで実施され得ることを示すために使用され得ることにも留意されたい。
コーダ回路718は、第2の信号708に対してコード化を実行することができる。例えば、コーダ回路718は、第2の信号708に対して適応マルチレート(AMR)コード化を実行することができる。例えば、コーダ回路718は、エラー検査コード化762を伴う透かしデータが埋め込まれ得るコード化ビットストリームを生成することができる。
モデラ回路712は、第1の信号706に基づいて、第2の信号708(例えば、「キャリア」信号)に埋め込まれ得る透かしデータ716(例えば、パラメータ、ビットなど)を決定することができる。例えば、モデラ回路712は、第1の信号706を、コード化されたビットストリームに埋め込まれ得る透かしデータ716へと、個別に符号化することができる。更に別の例では、モデラ回路712は、透かしデータ716として(修正することなく)第1の信号706からのビットを提供することができる。別の例では、モデラ回路712は、透かしデータ716としてパラメータ(例えば、高帯域ビット)を提供することができる。
透かしデータ716は、透かしエラー検査コード化回路720に提供され得る。透かしエラー検査コード化回路720は、エラー検査符号を透かしデータ716に追加して、エラー検査コード化762を伴う透かしデータを生成することができる。本明細書で開示されるシステム及び方法に従って使用され得るエラー検査符号の一例は、巡回冗長検査(CRC)符号である。透かしデータ716に追加されるエラー検査コード化によって、デコーダが、埋め込まれた透かしの存在(例えば、複数のフレームにわたる)を検出することが可能になり得る。幾つかの構成では、透かしエラー検査コード化回路720によって透かしデータ716に追加されるエラー検査コード化は、透かしデータ716に特有(例えば、それのみに適用可能)であり得る。エラー検査コード化762を伴う透かしデータは、コーダ回路718に提供され得る。上で説明されたように、コーダ回路718は、エラー検査コード化762を伴う透かしデータを第2の信号708に埋め込んで、透かし入りの第2の信号722を生成することができる。言い換えると、透かし信号が埋め込まれたコード化された第2の信号708は、透かし入りの第2の信号722と呼ばれ得る。
コーダ回路718は、第2の信号708をコード化する(例えば、符号化する)ことができる。幾つかの構成では、このコード化は、モデラ回路712に提供され得るデータ714を生成することができる。一構成では、モデラ回路712は、enhanced variable rate codec-wideband(EVRC−WB)モデルを使用して、コーダ回路718によって符号化され得る(第2の信号708からの)低周波成分に依存する(第1の信号706からの)高周波成分をモデル化することができる。従って、モデラ回路712に対し、高周波成分をモデル化する際に使用するデータ714が提供され得る。次いで、コーダ回路718によって、得られた高周波成分透かしデータ716(エラー検査コード化762を伴う)が第2の信号708に埋め込まれ、それにより、透かし入りの第2の信号722が生成され得る。
透かし入れプロセスは符号化された第2の信号708のビットのうちの一部を変え得ることに留意されたい。例えば、第2の信号708は、「キャリア」信号又はビットストリームと呼ばれ得る。透かし入れプロセスでは、第1の信号706から導出された透かしデータ716(エラー検査コード化762を伴う)を第2の信号708に埋め込み又は挿入して、透かし入りの第2の信号722を生成するために、符号化された第2の信号708を構成するビットの一部が変えられ得る。場合によっては、これは符号化された第2の信号708の劣化の原因になり得る。しかしながら、この手法は有利であることがあり、その理由は、透かし情報を抽出するように設計されていないデコーダが依然として、第1の信号706によって提供される追加の情報がなくても第2の信号708のあるバージョンを回復できるからである。従って、「レガシー」機器及び基盤は依然として、透かし入れと無関係に機能することができる。更に、この手法により、(透かし情報を抽出するように設計された)他のデコーダが、第1の信号706によって提供される追加の透かし情報を抽出するために使用されることが可能になる。
透かし入りの第2の信号722は任意選択で、エラー検査コード化回路798に提供され得る。エラー検査コード化回路798は、エラー検査コード化を透かし入りの第2の信号722に追加して、エラー検査コード化701を伴う透かし入りの第2の信号を生成することができる。例えば、エラー検査コード化回路798は、巡回冗長検査(CRC)コード化及び/又は前方誤り訂正(FEC)コード化を、透かし入りの第2の信号722に追加することができる。エラー検査コード化回路798によって追加されるエラー検査コード化は、任意選択で通信インターフェース724によって提供されるエラー検査コード化及び/又はFECに追加するもの、又はそれに代わるものであり得る。言い換えると、構成に応じて、エラー検査コード化回路798と通信インターフェース724の両方若しくは1つが、エラー検査コード化及び/又はFECを透かし入りの第2の信号722に追加してよく、又はこれらの両方がその追加を行わなくてよい。エラー検査コード化回路798及び/又は通信インターフェース724によって透かし入りの第2の信号722に追加されるエラー検査コード化は、透かしデータ716に特有(例えば、それのみに適用可能)ではないことがあるが、透かし入りの第2の信号722(例えば、符号化された第2の信号708及び/又は透かしデータ716)に適用可能であり得ることに留意されたい。
透かし入りの第2の信号722又はエラー検査コード化701を伴う透かし入りの第2の信号が、通信インターフェース724に提供され得る。通信インターフェース724の例には、送受信機、ネットワークカード、ワイヤレスモデムなどがあり得る。通信インターフェース724は、ネットワーク728を通じて電子機器B 734のような別の機器に透かし入りの第2の信号722、701を通信(例えば、送信)するために使用され得る。例えば、通信インターフェース724は、有線技術及び/又はワイヤレス技術に基づき得る。通信インターフェース724によって実行される幾つかの動作は、変調、フォーマッティング(例えば、パケット化、インターリービング、スクランブリングなど)、チャネルコード化、アップコンバージョン、増幅などを含み得る。従って、電子機器A 702は、透かし入りの第2の信号722を備える信号726を送信することができる。
(透かし入りの第2の信号722、701を含む)信号726は、1つ以上のネットワーク機器730に送られ得る。例えば、ネットワーク728は、機器間で(例えば、電子機器A 702と電子機器B 734との間で)信号を通信するための1つ以上のネットワーク機器730及び/又は伝送媒体を含み得る。図7に示される構成では、ネットワーク728は、1つ以上のネットワーク機器730を含む。ネットワーク機器730の例には、基地局、ルータ、サーバ、ブリッジ、ゲートウェイなどがある。
場合によっては、1つ以上のネットワーク機器730は、(透かし入りの第2の信号722を含む)信号726をトランスコードすることができる。トランスコード化は、送信信号726を復号することと、それを(例えば、別のフォーマットに)再符号化することとを含み得る。場合によっては、信号726をトランスコードすることは、信号726に埋め込まれた透かし情報を破壊することがある。そのような場合、電子機器B 734は、もはや透かし情報を格納していない信号を受信し得る。
他のネットワーク機器730は、何らトランスコード化を使用しないことがある。例えば、信号をトランスコードしない機器をネットワーク728が使用する場合、ネットワーク728は、タンデムフリー/トランスコーダフリー動作(TFO/TrFO)を行い得る。この場合、透かし入りの第2の信号722に埋め込まれた透かし情報は、別の機器(例えば、電子機器B 734)に送られた通りに保持され得る。
電子機器B 734は、保持された透かし情報を有する信号732又は透かし情報のない信号732のような信号732を(ネットワーク728を介して)受信することができる。例えば、電子機器B 734は、通信インターフェース736を使用して信号732を受信することができる。通信インターフェース736の例には、送受信機、ネットワークカード、ワイヤレスモデムなどがあり得る。通信インターフェース736は、信号732に対して、ダウンコンバージョン、同期、デフォーマッティング(例えば、パケット化解除、解読、逆インターリービングなど)及び/又はチャネル復号のような動作を行って、受信ビットストリーム738を抽出することができる。(透かし入りビットストリームであることも、透かし入りビットストリームでないこともある)受信ビットストリーム738は、デコーダブロック/モジュール740に提供され得る。例えば、受信ビットストリーム738は、モデラ回路742、透かし検出回路752、及び/又はデコーダ回路750に提供され得る。幾つかの構成では、受信ビットストリーム738は、エラー検査回路707に提供され得る。
デコーダブロック/モジュール740は、モデラ回路742、エラー隠蔽回路703、透かし検出回路752、モード選択回路766、エラー検査回路707、合成回路746、及び/又はデコーダ回路750を含み得る。透かし検出回路752は、透かし情報(例えば、エラー検査コード化762を伴う透かしデータ)が受信ビットストリーム738に埋め込まれているかどうかを決定するために使用され得る。一構成では、透かし検出回路752は、透かしエラー検査ブロック/モジュール764を含み得る。透かしエラー検査ブロック/モジュール764は、透かし情報が受信ビットストリーム738に埋め込まれているかどうかを決定するために、エラー検査符号(例えば、複数のフレームにおける4ビットのCRC)を使用することができる。一構成では、透かし検出回路752は、ある数のCRC符号(例えば、7個)が複数のフレーム(例えば、12個のようなある数の連続したフレーム)内で正確に受信される場合、平均化方式を使用することができ、透かし検出回路752は次いで、透かし情報が受信ビットストリーム738に埋め込まれていると決定することができる。この手法は、実際には透かし情報が受信された信号に埋め込まれていないときに透かしの復号が実行される、誤検出のインジケータの危険性を低減することができる。幾つかの構成では、透かしエラー検査ブロック/モジュール764は、加えて又は代替的に、透かし入りフレームが誤って受信されたかどうかを決定するために(例えば、エラーを隠すために)使用され得る。
透かし検出回路752は、受信ビットストリーム738が透かし情報(例えば、エラー検査コード化762を伴う透かしデータ)を含むかどうかについての透かし検出回路752の決定に基づいて、透かしインジケータ744を生成することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム738に埋め込まれていると透かし検出回路752が決定する場合、透かしインジケータ744はそのように示すことができる。透かしインジケータ744は、モード選択回路766及び/又はエラー隠蔽回路703に提供され得る。
モード選択回路766は、複数の復号モードの間でデコーダブロック/モジュール740を切り替えるために使用され得る。例えば、モード選択回路766は、従来の復号モード(例えば、レガシー復号モード)と透かし復号モード(例えば、改良された復号モード)の間で切り替えることができる。従来の復号モードでは、デコーダブロック/モジュール740は、復号された第2の信号758(例えば、第2の信号708の復元されたバージョン)を生成するのみであり得る。更に、従来の復号モードでは、デコーダブロック/モジュール740は、受信ビットストリーム738から、透かし情報を何ら抽出しようと試みなくてよい。しかしながら、透かし復号モードでは、デコーダブロック/モジュール740は、復号された第1の信号754を生成することができる。例えば、デコーダブロック/モジュール740は、透かし復号モードでは、受信ビットストリーム738に埋め込まれた透かし情報を、抽出し、モデル化し、及び/又は復号することができる。
モード選択回路766は、モードインジケータ748をモデラ回路742に提供することができる。例えば、透かし情報が受信ビットストリーム738に埋め込まれていることを透かし検出回路752が示す場合、モード選択回路766によって提供されるモードインジケータ748は、モデラ回路742に、受信ビットストリーム738に埋め込まれた透かし情報(例えば、透かし入りビット)をモデル化させ、及び/又は復号させることができる。場合によっては、モードインジケータ748は、受信ビットストリーム738の中に透かし情報がないことを示し得る。このことで、モデラ回路742はモデル化及び/又は復号を行わないようになり得る。
モデラ回路742は、受信ビットストリーム738から透かし情報又はデータを抽出し、モデル化し、及び/又は復号することができる。例えば、モデル化/復号ブロック/モジュールは、受信ビットストリーム738から透かしデータを抽出し、モデル化し、及び/又は復号して、復号された第1の信号754を生成することができる。
デコーダ回路750は、受信ビットストリーム738を復号することができる。幾つかの構成では、デコーダ回路750は、受信ビットストリーム738に含まれることもあり含まれないこともあるあらゆる透かし情報と無関係に受信ビットストリーム738を復号する、「レガシー」デコーダ(例えば、標準的な狭帯域デコーダ)又は復号手順を使用することができる。デコーダ回路750は、復号された第2の信号758を生成することができる。従って、例えば、透かし情報が受信ビットストリーム738に含まれない場合、デコーダ回路750は依然として、復号された第2の信号758である第2の信号708のバージョンを回復することができる。
幾つかの構成では、モデラ回路742によって実行される動作は、デコーダ回路750によって実行される動作に依存し得る。例えば、高周波帯域に使用されるモデル(例えば、EVRC−WB)は、復号された狭帯域信号(例えば、AMR−NBを使用して復号される、復号された第2の信号758)に依存し得る。この場合、復号された第2の信号758は、モデラ回路742に提供され得る。
上で説明されたように、透かし検出回路752は、透かしインジケータ744(例えば、エラー表示)をエラー隠蔽回路703に提供することができる。透かしインジケータ744(例えば、エラー表示)が、透かし情報が誤って受信されていることを示す場合、エラー隠蔽回路703はエラーを隠すことができる。一構成では、これは、正確にモデル化及び/又は復号された、最近受信された透かし情報を挿入することによって、行われ得る。幾つかの構成では、エラー検査回路707は、更に又は代替的に、エラー表示709をエラー隠蔽回路703に提供することができる。このエラー表示709は、透かし検出回路752によって提供される透かしインジケータ744(例えば、エラー表示)とは別個である。従って、エラー隠蔽回路703は、透かしエラー検査及び/又は他のエラー検査(例えば、透かし情報に特有ではない)に基づいて、復号された第1の信号754の中のエラーを隠すことができる。幾つかの構成では、エラー隠蔽出力705は、合成回路746に提供され得る。エラー隠蔽出力705は、エラー隠蔽が実行されない場合の復号された第1の信号754と同じであってよい。例えば、エラー隠蔽が実行されない場合、復号された第1の信号754はエラー隠蔽回路703を迂回してよく、又は、エラー隠蔽回路703は復号された第1の信号754を、修正を伴わずに通過させてよい。しかしながら、エラー隠蔽が実行される場合、エラー隠蔽回路703は、復号された第1の信号754を、不正確に復号された第1の信号754を隠そうと試みるエラー隠蔽出力705へと修正し、及び/又はエラー隠蔽出力705と置換することができる。
例えば、上で説明されたような受信ビットストリーム738の一般的な状態に加えて、チャネルエラーが、透かし情報中に偽の/過渡的なエラーを引き起こし得る。エラーは、1つ以上の方式で検出され得る。例えば、透かし情報に対する巡回冗長検査(CRC)(例えば、透かしエラー検査ブロック/モジュール764によって示されるような)が、不正確に復号されることがある。加えて、又は代替的に、デコーダブロック/モジュール740は、エラー検査回路707を使用して、フレーム喪失(例えば、適応マルチレート(AMR)コーデックのための不正フレーム表示(BFI))及び/又は他のエラーを検出することができる。そのような場合、例えば、広帯域の出力を維持するのが有益であり得る。これは、アーチファクトを引き起こし得る高速な帯域幅の切り替えを行う危険を冒す代わりに、行われ得る。これらの例では、例えば、エラー隠蔽技法は、復号された第1の信号754(例えば、高帯域)を体よく挿入し減衰するために、復号された第1の信号754に対して使用され得る。このようにして、透かし情報の喪失が短い場合、ユーザは、この短い期間の復号された第1の信号754(例えば、高帯域)の喪失を知覚すらしないことがある。
エラー検査回路707は、エラーについて受信ビットストリーム738を検査し、エラー表示709をデコーダ回路750及び/又はエラー隠蔽回路703に提供することができる。加えて、又は代替的に、通信インターフェース736は、エラーについて受信された信号732を検査し、エラー表示709をデコーダ回路750及び/又はエラー隠蔽回路703に提供することができる。上で説明されたように、エラー隠蔽回路703は、エラー検査回路707及び/又は通信インターフェース736からのエラー表示709を使用して、復号された第1の信号754の中のエラーを隠すことができる。加えて、又は代替的に、デコーダ回路750は、エラー検査回路707及び/又は通信インターフェース736からのエラー表示709を使用して、復号された第2の信号758に対して1つ以上の動作(例えば、エラー隠蔽)を実行することができる。
幾つかの構成では、復号された第2の信号758が、復号された第1の信号754(例えば、エラー隠蔽出力705)と合成回路746によって合成されて、合成信号756を生成することができる。他の構成では、受信ビットストリーム738からの透かしデータ及び受信ビットストリーム738が別個に復号されて、復号された第1の信号754(例えば、エラー隠蔽出力705)と復号された第2の信号758とを生成することができる。従って、1つ以上の信号B 760は、復号された第1の信号754、別個の復号された第2の信号758を含んでよく、及び/又は合成信号756を含んでよい。復号された第1の信号754は、電子機器A 702によって符号化された第1の信号706の復号されたバージョンであり得ることに留意されたい。加えて、又は代替的に、復号された第2の信号758は、電子機器A 702によって符号化された第2の信号708の復号されたバージョンであり得る。
幾つかの構成では、モード選択回路766は、モードインジケータ748を合成回路746に提供することができる。例えば、復号された第1の信号754及び復号された第2の信号758が合成され得る構成では、モードインジケータ748は、合成回路746に、透かし復号モード又は改良された復号モードに従って、復号された第1の信号754と復号された第2の信号758とを合成させることができる。しかしながら、透かしデータ又は情報が受信ビットストリームにおいて検出されない場合、モードインジケータ748は、合成回路746が信号の合成を行わないようにし得る。その場合、デコーダ回路750は、従来の復号モード又はレガシー復号モードに従って、復号された第2の信号758を提供することができる。
透かし情報が受信ビットストリーム738に埋め込まれていない場合、デコーダ回路750は、(例えば、レガシーモードで)受信ビットストリーム738を復号して、復号された第2の信号758を生成することができる。これは、第1の信号706によって提供される追加情報を伴わずに、復号された第2の信号758を提供することができる。これは例えば、(例えば、第1の信号706からの)透かし情報がネットワーク728におけるトランスコード化動作で破壊されている場合に起こり得る。
幾つかの構成では、電子機器B 734は、受信ビットストリーム738に埋め込まれた透かしデータを復号することが不可能なことがある。例えば、幾つかの構成では、電子機器B 734は、埋め込まれた透かしデータを抽出するためのモデラ回路742を含まないことがある。そのような場合、電子機器B 734は、単に受信ビットストリーム738を復号して、復号された第2の信号758を生成することができる。
電子機器B 734に含まれる要素のうちの1つ以上は、ハードウェア(例えば、回路)、ソフトウェア又はその両方の組合せで実施され得ることに留意されたい。例えば、電子機器B 734に含まれる要素のうちの1つ以上は、1つ以上の集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)などとして、及び/又はプロセッサと命令とを使用して実施され得る。
幾つかの構成では、電子機器(例えば、電子機器A 702、電子機器B 734など)は、透かし入り信号を符号化し、及び/又は符号化された透かし入り信号を復号するための、エンコーダとデコーダの両方を含み得る。例えば、電子機器A 702は、エンコーダ710と、電子機器B 734に含まれるデコーダ740と同様のデコーダの、両方を含み得る。幾つかの構成では、エンコーダ710と、電子機器B 734に含まれるデコーダ740と同様のデコーダの両方が、コーデックに含まれ得る。従って、単一の電子機器は、符号化された透かし入り信号を生成することと、符号化された透かし入り信号を復号することの両方を行うように構成され得る。
幾つかの構成及び/又は場合においては、透かし入りの第2の信号722は必ずしも別の電子機器に送信されるとは限らないことに留意されたい。例えば、電子機器A 702は、代わりに、後のアクセス(例えば、復号、再生など)のために透かし入りの第2の信号722を記憶することができる。
図8は、透かし入り信号を符号化し検出するためのシステム及び方法が実施され得るワイヤレス通信機器821の一構成を示すブロック図である。ワイヤレス通信機器821は、上で説明された電子機器102、134、702、734及びワイヤレス通信機器402、434の1つ以上の一例であり得る。ワイヤレス通信機器821は、アプリケーションプロセッサ825を含み得る。アプリケーションプロセッサ825は、一般に、ワイヤレス通信機器821上の機能を実行するように命令を処理する(例えば、プログラムを実行する)。アプリケーションプロセッサ825は、オーディオコーダ/デコーダ(コーデック)819に結合され得る。
オーディオコーデック819は、オーディオ信号をコード化及び/又は復号するために使用される電子機器(例えば、集積回路)であり得る。オーディオコーデック819は、1つ以上のスピーカー811、イヤピース813、出力ジャック815、及び/又は1つ以上のマイクロフォン817に結合され得る。スピーカー811は、電気信号又は電子信号を音響信号に変換する1つ以上の電気音響トランスデューサを含み得る。例えば、スピーカー811は、音楽を再生し、又はスピーカーフォン会話などを出力するために使用され得る。イヤピース813は、音響信号(例えば、音声信号)をユーザに出力するために使用され得る別のスピーカー又は電気音響トランスデューサであり得る。例えば、イヤピース813は、ユーザのみが音響信号を確実に聴取し得るように使用され得る。出力ジャック815は、ヘッドフォンのようなオーディオを出力するためのワイヤレス通信機器821に、他の機器を結合するために使用され得る。スピーカー811、イヤピース813及び/又は出力ジャック815は、一般に、オーディオコーデック819からオーディオ信号を出力するために使用され得る。1つ以上のマイクロフォン817は、音響信号(ユーザの声など)を、オーディオコーデック819に提供される電気信号又は電子信号に変換する1つ以上の音響電気トランスデューサであり得る。
オーディオコーデック819はエンコーダ810aを含み得る。上で説明されたエンコーダ110、410、510、710は、エンコーダ810a(及び/又はエンコーダ810b)の例であり得る。代替的な構成では、エンコーダ810bがアプリケーションプロセッサ825に含まれ得る。エンコーダ810a〜bうちの1つ以上(例えば、オーディオコーデック819)を使用して、透かし入り信号を符号化するための図3に関連して上で説明された方法300を実行することができる。
オーディオコーデック819は、加えて又は代替的に、デコーダ840aを含み得る。上で説明されたデコーダ140、440、640、740は、デコーダ840a(及び/又はデコーダ840b)の例であり得る。代替的な構成では、デコーダ840bがアプリケーションプロセッサ825に含まれ得る。デコーダ840a〜bうちの1つ以上(例えば、オーディオコーデック819)は、信号を復号するための図2に関連して上で説明された方法200を実行することができる。
アプリケーションプロセッサ825はまた、電力管理回路835に結合され得る。電力管理回路835の一例は電力管理集積回路(PMIC)であり、これは、ワイヤレス通信機器821の電力消費を管理するために使用され得る。電力管理回路835はバッテリー837に結合され得る。バッテリー837は、一般に、ワイヤレス通信機器821に電力を提供することができる。
アプリケーションプロセッサ825は、入力を受け取るための1つ以上の入力機器839に結合され得る。入力機器839の例には、赤外線センサー、画像センサー、加速度計、タッチセンサー、キーパッドなどがある。入力機器839は、ワイヤレス通信機器821とのユーザ対話を可能にし得る。アプリケーションプロセッサ825はまた、1つ以上の出力機器841に結合され得る。出力機器841の例には、プリンタ、プロジェクタ、スクリーン、触覚機器などがある。出力機器841は、ワイヤレス通信機器821が、ユーザにより受け取られ得る出力を生成することを可能にし得る。
アプリケーションプロセッサ825は、アプリケーションメモリ843に結合され得る。アプリケーションメモリ843は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子機器であり得る。アプリケーションメモリ843の例には、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、フラッシュメモリなどがある。アプリケーションメモリ843は、アプリケーションプロセッサ825のための記憶装置を提供することができる。例えば、アプリケーションメモリ843は、アプリケーションプロセッサ825上で実行されるプログラムの機能のためのデータ及び/又は命令を記憶し得る。
アプリケーションプロセッサ825は表示器コントローラ845に結合されてよく、表示器コントローラ845は同様に表示器847に結合されてよい。表示器コントローラ845は、表示器847上に画像を生成するために使用されるハードウェアブロックであり得る。例えば、表示器コントローラ845は、アプリケーションプロセッサ825からの命令及び/又はデータを、表示器847上に提示され得る画像に変換し得る。表示器847の例には、液晶表示器(LCD)パネル、発光ダイオード(LED)パネル、陰極線管(CRT)表示器、プラズマ表示器などがある。
アプリケーションプロセッサ825は、ベースバンドプロセッサ827に結合され得る。ベースバンドプロセッサ827は、一般に、通信信号を処理する。例えば、ベースバンドプロセッサ827は、受信された信号を復調及び/又は復号(例えば、チャネル復号)し得る。加えて、又は代替的に、ベースバンドプロセッサ827は、送信に備えて信号を符号化(例えば、チャネル符号化)及び/又は変調し得る。
ベースバンドプロセッサ827は、ベースバンドメモリ849に結合され得る。ベースバンドメモリ849は、SDRAM、DDRAM、フラッシュメモリなどのような、電子情報を記憶することが可能な任意の電子機器であり得る。ベースバンドプロセッサ827は、ベースバンドメモリ849から情報(例えば、命令及び/又はデータ)を読み取ること、及び/又はベースバンドメモリ849に情報を書き込むことができる。加えて、又は代替的に、ベースバンドプロセッサ827は、通信動作を実行するために、ベースバンドメモリ849に記憶された命令及び/又はデータを使用し得る。
ベースバンドプロセッサ827は、高周波(RF)送受信機829に結合され得る。RF送受信機829は、電力増幅器831と1つ以上のアンテナ833とに結合され得る。RF送受信機829は、無線周波信号を送信及び/又は受信し得る。例えば、RF送受信機829は、電力増幅器831と1つ以上のアンテナ833とを使用してRF信号を送信し得る。RF送受信機829はまた、1つ以上のアンテナ833を使用してRF信号を受信し得る。
図9は、電子機器951において利用され得る様々なコンポーネントを示す。示されるコンポーネントは、同じ物理的構造物内に配置されてよく、又は別個のハウジング若しくは構造物中に配置されてよい。前に説明された電子機器102、134、702、734のうちの1つ以上は、電子機器951と同様に構成され得る。電子機器951はプロセッサ959を含む。プロセッサ959は、汎用シングル又はマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、専用マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ959は中央演算処理装置(CPU)と呼ばれることがある。図9の電子機器951中に単一のプロセッサ959のみが示されるが、代替的な構成では、プロセッサの組合せ(例えば、ARMとDSP)が使用され得る。
電子機器951はまた、プロセッサ959と電子通信しているメモリ953を含む。即ち、プロセッサ959は、メモリ953から情報を読み取ること、及び/又はメモリ953に情報を書き込むことができる。メモリ953は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子コンポーネントであり得る。メモリ953は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAM中のフラッシュメモリ機器、プロセッサとともに含まれるオンボードメモリ、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタなど、及びそれらの組合せであり得る。
データ957a及び命令955aが、メモリ953に記憶され得る。命令955aは、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャなどを含み得る。命令955aは、単一のコンピュータ可読ステートメント又は多くのコンピュータ可読ステートメントを含み得る。命令955aは、上で説明された方法200、300のうちの1つ以上を実施するために、プロセッサ959によって実行可能であり得る。命令955aを実行することは、メモリ953に記憶されたデータ957aの使用を含み得る。図9は、プロセッサ959にロードされている(命令955a及びデータ957aから来ることがある)幾つかの命令955bとデータ957bとを示す。
電子機器951はまた、他の電子機器と通信するための1つ以上の通信インターフェース963を含み得る。通信インターフェース963は、有線通信技術、ワイヤレス通信技術、又はその両方に基づき得る。様々なタイプの通信インターフェース963の例には、シリアルポート、パラレルポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)、イーサネットアダプター、IEEE1394バスインターフェース、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)バスインターフェース、赤外線(IR)通信ポート、Bluetoothワイヤレス通信アダプターなどがある。
電子機器951はまた、1つ以上の入力機器965と、1つ以上の出力機器969とを含み得る。様々な種類の入力機器965の例には、キーボード、マウス、マイクロフォン、遠隔制御機器、ボタン、ジョイスティック、トラックボール、タッチパッド、ライトペンなどがある。例えば、電子機器951は、音響信号を捕捉するための1つ以上のマイクロフォン967を含み得る。一構成では、マイクロフォン967は、音響信号(例えば、声、音声)を電気信号又は電子信号に変換するトランスデューサであり得る。様々な種類の出力機器969の例には、スピーカー、プリンタなどがある。例えば、電子機器951は1つ以上のスピーカー971を含み得る。一構成では、スピーカー971は、電気信号又は電子信号を音響信号に変換するトランスデューサであり得る。電子機器951中に典型的に含まれ得る1つの特定のタイプの出力機器は、表示器機器973である。本明細書で開示される構成とともに使用される表示器機器973は、陰極線管(CRT)、液晶表示器(LCD)、発光ダイオード(LED)、ガスプラズマ、エレクトロルミネセンスなどのような、任意の好適な画像投影技術を利用し得る。表示器コントローラ975はまた、メモリ953に記憶されたデータを表示器機器973上に示されるテキスト、グラフィック、及び/又は動画に(適宜)変換するために設けられ得る。
電子機器951の様々なコンポーネントは、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含み得る、1つ以上のバスによって互いに結合され得る。簡単のために、図9では様々なバスはバスシステム961として示される。図9は、電子機器951の1つの可能な構成しか示していないことに留意されたい。様々な他のアーキテクチャ及びコンポーネントも利用され得る。
図10は、ワイヤレス通信機器1077内に含まれ得る幾つかのコンポーネントを示す。上で説明された電子機器102、134、702、734、951のうちの1つ以上及び/又はワイヤレス通信機器402、434、821のうちの1つ以上は、図10に示されるワイヤレス通信機器1077と同様に構成され得る。
ワイヤレス通信機器1077はプロセッサ1097を含む。プロセッサ1097は、汎用シングル又はマルチチップマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、専用マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどであり得る。プロセッサ1097は中央演算処理装置(CPU)と呼ばれることがある。図10のワイヤレス通信機器1077中に単一のプロセッサ1097のみが示されるが、代替的な構成では、プロセッサの組合せ(例えば、ARMとDSP)が使用され得る。
ワイヤレス通信機器1077はまた、プロセッサ1097と電子通信しているメモリ1079を含む(即ち、プロセッサ1097は、メモリ1079から情報を読み取ること、及び/又はメモリ1079に情報を書き込むことができる)。メモリ1079は、電子情報を記憶することが可能な任意の電子コンポーネントであり得る。メモリ1079は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、RAM中のフラッシュメモリ機器、プロセッサとともに含まれるオンボードメモリ、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタなど、及びそれらの組合せであり得る。
データ1081a及び命令1083aがメモリ1079に記憶され得る。命令1083aは、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャ、コードなどを含み得る。命令1083aは、単一のコンピュータ可読ステートメント又は多くのコンピュータ可読ステートメントを含み得る。命令1083aは、上で説明された方法200、300のうちの1つ以上を実施するために、プロセッサ1097によって実行可能であり得る。命令1083aを実行することは、メモリ1079に記憶されたデータ1081aの使用を含み得る。図10は、プロセッサ1097にロードされている(命令1083a及びデータ1081aから来ることがある)幾つかの命令1083b及びデータ1081bを示す。
ワイヤレス通信機器1077はまた、ワイヤレス通信機器1077と遠隔の位置(例えば、別の電子機器、ワイヤレス通信機器など)との間の信号の送信及び受信を可能にするために、送信機1093と受信機1095とを含み得る。送信機1093及び受信機1095は、送受信機1091と総称されることがある。アンテナ1099は、送受信機1091に電気的に結合され得る。ワイヤレス通信機器1077はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数の送受信機及び/又は複数のアンテナを含み得る(図示せず)。
幾つかの構成では、ワイヤレス通信機器1077は、音響信号を捕捉するための1つ以上のマイクロフォン1085を含み得る。一構成では、マイクロフォン1085は、音響信号(例えば、声、音声)を電気信号又は電子信号に変換するトランスデューサであり得る。加えて、又は代替的に、ワイヤレス通信機器1077は1つ以上のスピーカー1087を含み得る。一構成では、スピーカー1087は、電気信号又は電子信号を音響信号に変換するトランスデューサであり得る。
ワイヤレス通信機器1077の様々なコンポーネントは、電力バス、制御信号バス、ステータス信号バス、データバスなどを含み得る、1つ以上のバスによって互いに結合され得る。簡単のために、図10では様々なバスはバスシステム1089として示される。
上の説明では、様々な用語とともに参照番号を時々使用した。用語が参照番号とともに使用されている場合、これは、図のうちの1つ以上に示された特定の要素を指すものとされ得る。用語が参照番号を伴わずに使用されている場合、これは、特定の図に限定されない用語を全般に指すものとされ得る。
「決定」という用語は、多種多様なアクションを包含し、従って、「決定」は、計算、算出、処理、導出、調査、検索(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での検索)、確認などを含み得る。また、「決定」は、受信(例えば、情報を受信すること)、アクセス(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定」は、解決、選択、選定、確立などを含み得る。
「に基づいて」という句は、別段に明示されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という句は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を表す。
本明細書で説明された機能は、1つ以上の命令としてプロセッサ可読媒体又はコンピュータ可読媒体上に記憶され得る。「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータ又はプロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体を指す。限定ではなく、例として、そのような媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD−ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージ機器、又は、命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用されコンピュータ又はプロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用されるディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。コンピュータ可読媒体は、有形で非一時的であり得ることに留意されたい。「コンピュータプログラム製品」という用語は、コンピュータ機器又はプロセッサによって実行、処理又は計算され得るコード又は命令(例えば、「プログラム」)と組み合わせたコンピュータ機器又はプロセッサを指す。本明細書で使用される「コード」という用語は、コンピュータ機器又はプロセッサによって実行可能であるソフトウェア、命令、コード又はデータを指し得る。
ソフトウェア又は命令はまた、伝送媒体を通じて送信され得る。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
本明細書で開示される方法は、説明された方法を達成するための1つ以上のステップ又はアクションを備える。本方法のステップ及び/又はアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、説明されている方法の適切な動作のためにステップ又はアクションの特定の順序が必要とされない限り、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正され得る。
特許請求の範囲は、上で示された厳密な構成及びコンポーネントに限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されたシステム、方法、及び装置の動作及び詳細において、様々な修正、変更及び変形が行われ得る。
特許請求の範囲は、上で示された厳密な構成及びコンポーネントに限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されたシステム、方法、及び装置の動作及び詳細において、様々な修正、変更及び変形が行われ得る。
以下に本件出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 電子機器が信号を復号するための方法であって、信号を受信することと、前記信号からビットストリームを抽出することと、複数のフレームに対して、前記ビットストリームへの透かしエラー検査を実行することと、前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定することと、前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号することとを備える、方法。
[2] 前記透かしデータが検出される場合、前記透かしデータをモデル化して、復号された第1の信号を取得することと、前記ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得することとを更に備える、[1]に記載の方法。
[3] 前記透かしデータが検出される場合、前記透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定することと、エラーが検出されない場合、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成することとを更に備える、[2]に記載の方法。
[4] エラーが検出されるかどうかを決定することが、前記透かしデータに特有ではない前記ビットストリームにエラー検査を実行することにも基づく、[3]に記載の方法。
[5] エラーが検出される場合、エラー隠蔽出力を取得するため前記復号された第1の信号を隠蔽する隠蔽ことと、前記エラー隠蔽出力と前記復号された第2の信号とを合成することとを更に備える、[3]に記載の方法。
[6] 前記透かしエラー検査が、巡回冗長検査に基づく、[1]に記載の方法。
[7] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、[1]に記載の方法。
[8] 前記複数のフレームが連続的なフレームである、[7]に記載の方法。
[9] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、[1]に記載の方法。
[10] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、リアルタイムで実行される、[1]に記載の方法。
[11] 電子機器が透かし入り信号を符号化するための方法であって、第1の信号と第2の信号とを取得することと、透かしデータを取得するため前記第1の信号をモデル化することと、エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームに追加することと、前記第2の信号を符号化することと、透かし入りの第2の信号を取得するため前記透かしデータを前記第2の信号に埋め込むことと、前記透かし入りの第2の信号を送ることとを備える、方法。
[12] 前記エラー検査符号が、巡回冗長検査符号に基づく、[11]に記載の方法。
[13] 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、[11]に記載の方法。
[14] 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、[13]に記載の方法。
[15] 信号を復号するように構成された電子機器であって、複数のフレームに対してビットストリームへの透かしエラー検査を実行し、前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定する、透かし検出回路と、前記透かし検出回路に結合され、前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号する、デコーダ回路とを備える、電子機器。
[16] 前記透かしデータが検出される場合、復号された第1の信号を取得するため前記透かしデータをモデル化する、モデラ回路を更に備え、前記デコーダ回路が、前記透かしデータが検出される場合、前記復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号する、[15]に記載の電子機器。
[17] 前記透かしデータが検出される場合、前記透かし検出回路が、前記透かしエラー検査に基づいてエラーが検出されるかどうかを決定し、前記電子機器が更に、エラーが検出されない場合、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成する合成回路を更に備える、[16]に記載の電子機器。
[18] エラーが検出されるかどうかを決定することが、エラー検査回路によって、前記透かしデータに特有ではない前記ビットストリームにエラー検査を実行することにも基づく、[17]に記載の電子機器。
[19] エラーが検出される場合、エラー隠蔽出力を取得するため前記復号された第1の信号を隠蔽する隠蔽、エラー隠蔽回路を更に備え、前記合成回路が、エラーが検出される場合、前記エラー隠蔽出力と前記復号された第2の信号とを合成する、[17]に記載の電子機器。
[20] 前記透かしエラー検査が、巡回冗長検査に基づく、[15]に記載の電子機器。
[21] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、[15]に記載の電子機器。
[22] 前記複数のフレームが連続的なフレームである、[21]に記載の電子機器。
[23] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、[15]に記載の電子機器。
[24] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、リアルタイムで実行される、[15]に記載の電子機器。
[25] 透かし入り信号を符号化するための電子機器であって、透かしデータを取得するため第1の信号をモデル化する、モデラ回路と、前記モデラ回路に結合され、エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームに追加する、透かしエラー検査コード化回路と、前記透かしエラー検査コード化回路に結合され、第2の信号を符号化し、透かし入りの第2の信号を取得するため前記透かしデータを前記第2の信号に埋め込む、コーダ回路とを備える、電子機器。
[26] 前記エラー検査符号が、巡回冗長検査符号に基づく、[25]に記載の電子機器。
[27] 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、[25]に記載の電子機器。
[28] 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、[27]に記載の電子機器。
[29] 命令を有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を備える、信号を復号するためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、電子機器に、信号を受信させるためのコードと、前記電子機器に、前記信号からビットストリームを抽出させるためのコードと、前記電子機器に、複数のフレームに対して前記ビットストリームへの透かしエラー検査を実行させるためのコードと、前記電子機器に、前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定させるためのコードと、前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得させるために、前記電子機器に、前記ビットストリームを復号させるためのコードとを備える、コンピュータプログラム製品。
[30] 前記透かしデータが検出される場合、前記命令が更に、復号された第1の信号を取得するために、前記電子機器に、前記透かしデータをモデル化させるためのコードと、復号された第2の信号を取得するために、前記電子機器に、前記ビットストリームを復号させるためのコードとを備える、[29]に記載のコンピュータプログラム製品。
[31] 前記透かしデータが検出される場合、前記命令が更に、前記電子機器に、前記透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定させるためのコードと、エラーが検出されない場合、前記電子機器に、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成させるためのコードとを備える、[30]に記載のコンピュータプログラム製品。
[32] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、[29]に記載のコンピュータプログラム製品。
[33] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、[29]に記載のコンピュータプログラム製品。
[34] 命令を有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を備える、透かし入り信号を符号化するためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、電子機器に、第1の信号と第2の信号とを取得させるためのコードと、透かしデータを取得するために、前記電子機器に、前記第1の信号をモデル化させるためのコードと、前記電子機器に、エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームへ追加させるためのコードと、前記電子機器に、前記第2の信号を符号化させるためのコードと、透かし入りの第2の信号を取得するために、前記電子機器に、前記透かしデータを前記第2の信号へ埋め込ませるためのコードと、前記電子機器に、前記透かし入りの第2の信号を送らせるためのコードとを備える、コンピュータプログラム製品。
[35] 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、[34]に記載のコンピュータプログラム製品。
[36] 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、[35]に記載のコンピュータプログラム製品。
[37] 信号を復号するための装置であって、信号を受信するための手段と、前記信号からビットストリームを抽出するための手段と、複数のフレームに対して、前記ビットストリームへの透かしエラー検査を実行するための手段と、前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定するための手段と、前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号するための手段とを備える、装置。
[38] 前記透かしデータが検出される場合、復号された第1の信号を取得するため前記透かしデータをモデル化するための手段と、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号するための手段とを更に備える、[37]に記載の装置。
[39] 前記透かしデータが検出される場合、前記透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定するための手段と、エラーが検出されない場合、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成するための手段とを更に備える、[38]に記載の装置。
[40] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、[37]に記載の装置。
[41] 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、[37]に記載の装置。
[42] 透かし入り信号を符号化するための装置であって、第1の信号と第2の信号とを取得するための手段と、透かしデータを取得するため前記第1の信号をモデル化するための手段と、エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームに追加するための手段と、前記第2の信号を符号化するための手段と、透かし入りの第2の信号を取得するため前記透かしデータを前記第2の信号に埋め込むための手段と、前記透かし入りの第2の信号を送るための手段とを備える、装置。
[43] 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、[42]に記載の装置。
[44] 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、[43]に記載の装置。

Claims (44)

  1. 電子機器が信号を復号するための方法であって、
    信号を受信することと、
    前記信号からビットストリームを抽出することと、
    複数のフレームに対して、前記ビットストリームへの透かしエラー検査を実行することと、
    前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定することと、
    前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号することと
    を備える、方法。
  2. 前記透かしデータが検出される場合、
    前記透かしデータをモデル化して、復号された第1の信号を取得することと、
    前記ビットストリームを復号して、復号された第2の信号を取得することと
    を更に備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記透かしデータが検出される場合、
    前記透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定することと、
    エラーが検出されない場合、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成することとを更に備える、請求項2に記載の方法。
  4. エラーが検出されるかどうかを決定することが、前記透かしデータに特有ではない前記ビットストリームにエラー検査を実行することにも基づく、請求項3に記載の方法。
  5. エラーが検出される場合、
    エラー隠蔽出力を取得するため前記復号された第1の信号を隠蔽する隠蔽ことと、
    前記エラー隠蔽出力と前記復号された第2の信号とを合成することとを更に備える、請求項3に記載の方法。
  6. 前記透かしエラー検査が、巡回冗長検査に基づく、請求項1に記載の方法。
  7. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、請求項1に記載の方法。
  8. 前記複数のフレームが連続的なフレームである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、請求項1に記載の方法。
  10. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、リアルタイムで実行される、請求項1に記載の方法。
  11. 電子機器が透かし入り信号を符号化するための方法であって、
    第1の信号と第2の信号とを取得することと、
    透かしデータを取得するため前記第1の信号をモデル化することと、
    エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームに追加することと、
    前記第2の信号を符号化することと、
    透かし入りの第2の信号を取得するため前記透かしデータを前記第2の信号に埋め込むことと、
    前記透かし入りの第2の信号を送ることと
    を備える、方法。
  12. 前記エラー検査符号が、巡回冗長検査符号に基づく、請求項11に記載の方法。
  13. 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、請求項11に記載の方法。
  14. 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、請求項13に記載の方法。
  15. 信号を復号するように構成された電子機器であって、
    複数のフレームに対してビットストリームへの透かしエラー検査を実行し、前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定する、透かし検出回路と、
    前記透かし検出回路に結合され、前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号する、デコーダ回路と
    を備える、電子機器。
  16. 前記透かしデータが検出される場合、復号された第1の信号を取得するため前記透かしデータをモデル化する、モデラ回路を更に備え、前記デコーダ回路が、前記透かしデータが検出される場合、前記復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号する、請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記透かしデータが検出される場合、前記透かし検出回路が、前記透かしエラー検査に基づいてエラーが検出されるかどうかを決定し、前記電子機器が更に、エラーが検出されない場合、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成する合成回路を更に備える、請求項16に記載の電子機器。
  18. エラーが検出されるかどうかを決定することが、エラー検査回路によって、前記透かしデータに特有ではない前記ビットストリームにエラー検査を実行することにも基づく、請求項17に記載の電子機器。
  19. エラーが検出される場合、エラー隠蔽出力を取得するため前記復号された第1の信号を隠蔽する隠蔽、エラー隠蔽回路を更に備え、前記合成回路が、エラーが検出される場合、前記エラー隠蔽出力と前記復号された第2の信号とを合成する、請求項17に記載の電子機器。
  20. 前記透かしエラー検査が、巡回冗長検査に基づく、請求項15に記載の電子機器。
  21. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、請求項15に記載の電子機器。
  22. 前記複数のフレームが連続的なフレームである、請求項21に記載の電子機器。
  23. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、請求項15に記載の電子機器。
  24. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、リアルタイムで実行される、請求項15に記載の電子機器。
  25. 透かし入り信号を符号化するための電子機器であって、
    透かしデータを取得するため第1の信号をモデル化する、モデラ回路と、
    前記モデラ回路に結合され、エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームに追加する、透かしエラー検査コード化回路と、
    前記透かしエラー検査コード化回路に結合され、第2の信号を符号化し、透かし入りの第2の信号を取得するため前記透かしデータを前記第2の信号に埋め込む、コーダ回路と
    を備える、電子機器。
  26. 前記エラー検査符号が、巡回冗長検査符号に基づく、請求項25に記載の電子機器。
  27. 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、請求項25に記載の電子機器。
  28. 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、請求項27に記載の電子機器。
  29. 命令を有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を備える、信号を復号するためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、
    電子機器に、信号を受信させるためのコードと、
    前記電子機器に、前記信号からビットストリームを抽出させるためのコードと、
    前記電子機器に、複数のフレームに対して前記ビットストリームへの透かしエラー検査を実行させるためのコードと、
    前記電子機器に、前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定させるためのコードと、
    前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得させるために、前記電子機器に、前記ビットストリームを復号させるためのコードと
    を備える、コンピュータプログラム製品。
  30. 前記透かしデータが検出される場合、前記命令が更に、
    復号された第1の信号を取得するために、前記電子機器に、前記透かしデータをモデル化させるためのコードと、
    復号された第2の信号を取得するために、前記電子機器に、前記ビットストリームを復号させるためのコードと
    を備える、請求項29に記載のコンピュータプログラム製品。
  31. 前記透かしデータが検出される場合、前記命令が更に、
    前記電子機器に、前記透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定させるためのコードと、
    エラーが検出されない場合、前記電子機器に、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成させるためのコードとを備える、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
  32. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、請求項29に記載のコンピュータプログラム製品。
  33. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、請求項29に記載のコンピュータプログラム製品。
  34. 命令を有する非一時的有形コンピュータ可読媒体を備える、透かし入り信号を符号化するためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、
    電子機器に、第1の信号と第2の信号とを取得させるためのコードと、
    透かしデータを取得するために、前記電子機器に、前記第1の信号をモデル化させるためのコードと、
    前記電子機器に、エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームへ追加させるためのコードと、
    前記電子機器に、前記第2の信号を符号化させるためのコードと、
    透かし入りの第2の信号を取得するために、前記電子機器に、前記透かしデータを前記第2の信号へ埋め込ませるためのコードと、
    前記電子機器に、前記透かし入りの第2の信号を送らせるためのコードと
    を備える、コンピュータプログラム製品。
  35. 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、請求項34に記載のコンピュータプログラム製品。
  36. 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、請求項35に記載のコンピュータプログラム製品。
  37. 信号を復号するための装置であって、
    信号を受信するための手段と、
    前記信号からビットストリームを抽出するための手段と、
    複数のフレームに対して、前記ビットストリームへの透かしエラー検査を実行するための手段と、
    前記透かしエラー検査に基づいて、透かしデータが検出されるかどうかを決定するための手段と、
    前記透かしデータが検出されない場合、復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号するための手段と
    を備える、装置。
  38. 前記透かしデータが検出される場合、
    復号された第1の信号を取得するため前記透かしデータをモデル化するための手段と、
    復号された第2の信号を取得するため前記ビットストリームを復号するための手段と
    を更に備える、請求項37に記載の装置。
  39. 前記透かしデータが検出される場合、
    前記透かしエラー検査に基づいて、エラーが検出されるかどうかを決定するための手段と、
    エラーが検出されない場合、前記復号された第1の信号と前記復号された第2の信号とを合成するための手段とを更に備える、請求項38に記載の装置。
  40. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、M個よりも多くのエラー検査符号が、N個の前記複数のフレーム内での正確なデータ受信を示すかどうかを決定することを備える、請求項37に記載の装置。
  41. 前記透かしデータが検出されるかどうかを決定することが、時間的に別個のフレームからのエラー検査決定を合成することに基づく、請求項37に記載の装置。
  42. 透かし入り信号を符号化するための装置であって、
    第1の信号と第2の信号とを取得するための手段と、
    透かしデータを取得するため前記第1の信号をモデル化するための手段と、
    エラー検査符号を前記透かしデータの複数のフレームに追加するための手段と、
    前記第2の信号を符号化するための手段と、
    透かし入りの第2の信号を取得するため前記透かしデータを前記第2の信号に埋め込むための手段と、
    前記透かし入りの第2の信号を送るための手段と
    を備える、装置。
  43. 前記エラー検査符号を前記透かしデータに追加することが、個々のフレームに対する信頼性のあるエラー検査に必要な量よりも少量のエラー検査符号を、前記複数のフレームに追加することを備える、請求項42に記載の装置。
  44. 20個の情報ビット当たり4個以下のエラー検査ビットという比率が、各フレームに追加されるエラー検査符号の量である、請求項43に記載の装置。
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