JP2015163743A - 刺繍枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】外枠を取り替えなくても、様々なリング形状の刺繍枠を形成できるようにする。また、外枠を拡縮調節しなくても被刺繍物の挟持力が得られるようにする。【解決手段】刺繍枠は、リング形状をなす内枠2と、該内枠より大きいリング形状をなす外枠3とからなる。外枠3は、そのリング形状が円形、楕円形及び多角形の何れにも変更可能なように、被刺繍物Wに当接させる複数の当接体6と、当接体と当接体との間をリング内外方向に可撓性に連結する複数のヒンジ7とが、交互に連なってなるバンド4,5を備える。また、バンドとバンドとの間をリング長さ方向に弾性伸縮性に連結するバンド連結体10を備える。内枠2は、例えばMDFを切削加工してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、布、皮、樹脂シート等の被刺繍物を刺繍加工のために展張する刺繍枠に関するものである。
従来の刺繍枠は、一定不変のリング形状をなす内枠と、該内枠より大きい一定不変の相似リング形状をなす外枠とを備え、内枠の外周面と外枠の内周面との間に布等の被刺繍物を挟持し、加工エリアを刺繍枠内に展張し、外枠の一箇所に設けられたネジを用いた拡縮調節機構により被刺繍物の厚さに応じて外枠を拡縮調節して、適度な挟持力を得るものがほとんどであった(特許文献1)。
また、外枠の二箇所に拡縮調節機構を設けて、全周にわたり均一な挟持力を得たもの(特許文献2)や、外枠の拡縮調節機構に外枠を拡げる方向に付勢するバネを設けて、ユーザによる外枠を拡げる手間を省いたもの(特許文献3)も知られている。
特開平6−101155号公報 特開平6−2253号公報 特開2008−279184号公報
しかし、従来の刺繍枠の一定不変のリング形状は、大半が円形か四角形であり、バリエーションに乏しかった。被刺繍物によっては、その縁又は角の近傍箇所や狭い箇所にまで刺繍加工したい場合があるが、円形や四角形円形の刺繍枠(特に、リング長さの大きい刺繍枠)では、そのような箇所を展張できないために刺繍加工できないことが多々あった。これを刺繍加工可能にするために、例えば楕円形、三角形等のリング形状をなす刺繍枠を作製しようとすると、内枠と外枠の両方を所望のリング形状に形成する必要があるため、コストがかかり、保有する枠数も多くなるという問題があった。
また、ネジを用いた拡縮調節機構は、調節の手間がかかるだけでなく、適度に調節しないと、挟持力が不足して、刺繍加工中に被刺繍物が緩むおそれもあった。
そこで、本発明の目的は、外枠を取り替えなくても、様々なリング形状の刺繍枠を形成でき、被刺繍物の縁又は角の近傍箇所や狭い箇所でも展張して刺繍加工できるようにすることにある。さらには、外枠を拡縮調節しなくても被刺繍物の挟持力が得られるようにしたり、様々なリング長さの刺繍枠を形成できるようにしたりすることにある。
本発明の刺繍枠は、リング形状をなす内枠と、該内枠より大きいリング形状をなす外枠とを備え、内枠の外周面と外枠の内周面との間に被刺繍物を挟持する刺繍枠において、外枠を、そのリング形状が円形、楕円形及び多角形の何れにも変更可能なように、リング内外方向に可撓性に形成したことを特徴とする。
ここで、多角形への変更は、少なくとも四角形及び三角形の何れにも変更できることが好ましい。四角形及び三角形は使用頻度が高いと考えられるからである。また、外枠のリング形状は、円形、楕円形及び多角形の何れにも変更可能であることにより、これらの形状を組み合わせた異形にも変更可能となる。
外枠の構造は、特に限定されないが、次の態様(a)、(b)を例示できる。
(a)外枠は、被刺繍物に当接させる複数の当接体と、当接体と当接体との間をリング内外方向に可撓性に連結する複数のヒンジとが、交互に連なってなるバンドを備えたものである態様。
同バンドとしては、当接体とヒンジ(例えばインテグラルヒンジ)とが樹脂により一体形成された態様や、別体形成された当接体とヒンジとが接続された態様等を例示できる。当接体とヒンジとが樹脂により一体形成された態様においては、当接体のリング外周面側に外枠の可撓性を高めるための溝を設けてもよい。
この外枠は、バンドの端部間をリング長さ方向に弾性伸縮性に連結するバンド連結体を備えたものとすることができる。
また、この外枠は、複数の前記バンドと、バンドとバンドとの間をリング長さ方向に弾性伸縮性に連結するバンド連結体とを備えたものとすることができる。このように、複数のバンドを連結することにより、様々なリング長さを有する外枠を形成することができる。
バンド連結体としては、ゴム体、コイルバネ等を例示できる。
この外枠は、バンドの端部間をリング長さ方向に間隔調整可能に連結する拡縮調節機構を備えたものとすることもできる。
(b)外枠は、被刺繍物に当接させる複数の当接体と、当接体と当接体との間をリング内外方向に可撓性に且つリング長さ方向に弾性伸縮性に連結する連結体とが、交互に連なってなるものである態様。
連結体としては、ゴム体、コイルバネ等を例示できる。
上記の態様(a)、(b)において、当接体は、特定の形状に限定されないが、リング内側から見て四角形をなすブロック状に形成されたものを例示できる。また、当接体と当接体との隣接面どうしが、リング内側に向かうほど間隔が拡がる傾斜面であることが好ましい。外枠を小さい曲率半径に湾曲させたときに、当接体と当接体との隣接面どうしが、接近しても当たらないようにするためである。
また、外枠が備える当接体の総数は、特に限定されないが、12〜200個であることが好ましい。当接体が12個未満では、リング形状を多角形に変更するときにいびつな形状になりやすく、当接体が200個を超えると、外枠を扱いにくくなるからである。
内枠は、外枠のようにリング内外方向に可撓性としなくてもよいが、外枠のようにリング内外方向に可撓性としてもよい。内枠は、可撓性としない場合、例えば樹脂(繊維強化樹脂を含む)、木質材等により形成できる。木質材のなかでも特にMDF(中質繊維板)を切削加工してなる内枠は、その作製に金型を要しないので、低コストにできる。
本発明の刺繍枠によれば、外枠を取り替えなくても、様々なリング形状の刺繍枠を形成でき、被刺繍物の縁又は角の近傍箇所や狭い箇所でも展張して刺繍加工できるようになり、コストも低減できる。さらに、弾性伸縮性のバンド連結体を備えることにより、外枠を拡縮調節しなくても被刺繍物の挟持力を得ることができる。また、複数のバンドを弾性伸縮性のバンド連結体で連結することにより、様々なリング長さの刺繍枠を形成できる。
実施例1の刺繍枠の外枠と三角形の内枠とを離したときの分解斜視図である。 同外枠の一部を示し、(a)は外側から見た斜視図、(b)はバンド連結体を取り付けるときの分解斜視図、(c)は平面図、(d)は内側から見た斜視図である。 (a)は同内枠に外枠を嵌合した刺繍枠と保持アダプタ等を示す平面図、(b)は同刺繍枠を上下反転して保持アダプタに取り付けたときの平面図である。 図3(b)のIV−IV断面図である。 同刺繍枠の四角形の内枠を示し、(a)は斜視図、(b)は同内枠に外枠を嵌合したときの平面図である。 同刺繍枠の円形の内枠を示し、(a)は斜視図、(b)は同内枠に外枠を嵌合したときの平面図である。 実施例2の刺繍枠の外枠と例えば三角形の内枠とを離したときの分解斜視図である。 (a)は同外枠の平面図、(b)は同外枠を同内枠に嵌合した刺繍枠の平面図である。
上記のとおり、刺繍枠は、リング形状をなす内枠と、該内枠より大きいリング形状をなす外枠とを備え、内枠の外周面と外枠の内周面との間に被刺繍物を挟持する刺繍枠において、外枠を、そのリング形状が円形、楕円形及び多角形の何れにも変更可能なように、リング内外方向に可撓性に形成したことを特徴とし、上記の殻体用を例示できる。
図1〜図6に示す実施例1の刺繍枠1は、刺繍ミシンの、針41を駆動するミシンヘッド42と、釜43を駆動するベッド44との間に、駆動機構によって保持されて前後左右に駆動されるものである。
図4に示すように、刺繍ミシンの駆動機構の駆動枠45には、前方へ延びる2つの保持枠46が左右に間隔をおいて設けられ、該間隔に近い大きな刺繍枠1であれば、2つの保持枠46に直接保持され、該間隔よりも相当に小さい刺繍枠1であれば、2つの保持枠46に保持アダプタ50を介して保持される。図示例の刺繍枠1は後者であるが、前者のように構成することもできる。
保持アダプタ50は、2つの保持枠46にそれぞれ装着される左右の装着部51と、左右の装着部51の前端間と後端間に架けられた2つのアーチ部52とが、樹脂により一体形成されてなるものである。各アーチ部52の内側中央部には位置決め用凸部53が形成されている。
さて、本実施例の刺繍枠1は、リング形状をなす内枠2と、該内枠2より大きい(内枠よりリング長さが長く、内枠と同形状に変形させたときに内枠より一回り大きい相似形状となる)リング形状をなす外枠3とを備え、内枠2の外周面と外枠3の内周面との間に、布、皮、樹脂シート等の被刺繍物Wを挟持し、その加工エリアを刺繍枠内に展張するものである。
内枠2は、3種を図示しており、樹脂により所定幅と所定厚さを持つ、3種の所定形状(図1の内枠2は三角形、図5の内枠2は四角形、図6の内枠2は円形であり、何れもリング長さは等しい)のリング形状に形成されている。多角形の場合、各辺はリング外側へ張り出すように湾曲し、各角にはアールが付けられている。内枠2には、前記保持アダプタ50の2つのアーチ部52の間に装着するためのフランジ21が付加形成され、フランジ21の外周の2箇所には前記位置決め用凸部53に嵌合する位置決め用凹部22が形成されるとともに、前記位置決め用凸部53の上に係止する係止片23が設けられている。本実施例の内枠2とフランジ21は、MDFを切削加工して一体形成されたものである。内枠2はリング内外方向の可撓性を有しない。
外枠3は、1種を図示しており、リング形状を円形、楕円形及び多角形の何れにも変更できるようリング内外方向に可撓性に形成されている。内枠2にはめ込んでいない自然状態の外枠3は、可撓性ゆえに不定形ではあるが、円形に近いリング形状をなす。外枠3は、被刺繍物Wに当接させるための複数の当接体6と、当接体6と当接体6との間を可撓性に連結する複数のインテグラルヒンジ7とが、交互に連なるように樹脂により一体形成されたバンドを2つ(第1バンド4と第2バンド5)備えるとともに、第1バンド4と第2バンド5との間をリング長さ方向に弾性伸縮性に連結するバンド連結体10を2つ備えたものである。各バンド4,5は、樹脂で一体形成できるため、部品点数及びコストの低減を図ることができる。
各バンド4,5の各当接体6は、リング内側から見て四角形をなすブロック状に形成され、また、当接体6と当接体6との隣接面6a,6aどうしが、リング内側に向かうほど間隔が拡がる傾斜面であり、従って平面視で台形をなしている。隣り合う当接体6と当接体6とのピッチ(中央間距離)は例えば約15mmである。この当接体6にはリング内外方向の可撓性はないが、ヒンジよりも小さい可撓性を備えた当接体6とすることもできる。
各バンド4,5の各インテグラルヒンジ7は、当接体6より薄く形成された薄肉部であり、当接体6と当接体6とをリング外周面付近でリング内外方向に可撓性に連結している。
バンド連結体10は、連結帯11とその両端の嵌合凸部12とがゴムにより一体成形されてなる。嵌合凸部12は、各バンド4,5の端の当接体6に形成された嵌合凹部8に嵌合されている。バンド連結体10により連結されたバンド端部間の間隔は、例えば2〜5mmである。
図示例では、第1バンド4は、20個の当接体6と19個のインテグラルヒンジ7とを交互に備えた、バンド長さ約300mmのものである。また、第2バンド5は、4個の当接体6と3個のインテグラルヒンジ7とを交互に備えた、バンド長さ約60mmのものである。従って、外枠3が備える当接体6の総数は24個であり、リング長さは約360mmである。
以上のように構成された刺繍枠1の使用方法を説明する。
(1)被刺繍物Wの形状や、被刺繍物Wの加工箇所(例えば縁又は角の近傍箇所や狭い箇所)や、刺繍加工形状に応じて、刺繍枠の最適なリング形状を選択する。本実施例では、内枠2を、図1の三角形、図5の四角形、図6の円形、あるいは図示しないその他の形状(例えば楕円形)に形成した内枠のなかから、選択する。
(2)選択した内枠2の外周面と外枠3の内周面との間に被刺繍物Wを挟持し、その加工エリアを刺繍枠1内に展張する。それには、図1、図3(a)、図4、図5(b)、図6(b)に示すように、まず、被刺繍物Wを内枠2に被せ、加工エリアを内枠2の枠エリア上に合わせ、加工エリアより外側を内枠2の回りに垂らす。そして、外枠3を被刺繍物Wの上に載せ、バンド連結体10を弾性的に伸長させてリング長さを増し、インテグラルヒンジ7の可撓性によってリング形状を、内枠2と相似形の三角形、四角形又は円形に変形させて、内枠2の外側にはめ込む。当接体6と当接体6との隣接面どうしは、前記のとおり傾斜面であるため、外枠3を多角形の角部で小さい曲率半径に湾曲させても、当たらない。
(3)図3(a)から及び図3(b)の変化で示すように、刺繍枠1を上下反転してフランジ21を保持アダプタ50の2つのアーチ部52の間に圧入し、位置決め用凸部53に位置決め用凹部22を嵌合させ、位置決め用凸部53の上に係止片23を係止させる(図4)。
(4)刺繍枠1を駆動機構によって前後左右に駆動しながら、図4に示すように、被刺繍物Wの加工エリアにミシンヘッド42とベッド44との協働で刺繍加工する。
本実施例の刺繍枠1によれば、外枠3を取り替えなくても、リング内外方向に撓ませることにより、様々なリング形状の刺繍枠1を形成でき、被刺繍物Wの縁又は角の近傍箇所や狭い箇所でも展張して刺繍加工できるようになる。刺繍枠1に展張する布、皮、樹脂シート等の被刺繍物Wは、縫製加工前の単なるシート状態の被刺繍物Wでもよいし、縫製加工後の服やズボンや袋等の縫製加工製品となった状態の被刺繍物Wでもよい。特に縫製加工製品となった状態の被刺繍物Wは、狭い箇所を展張して刺繍したいことが多いため、その箇所に応じて様々なリング形状の刺繍枠1を形成できる本発明が有用となる。また、リング形状を変更する際に、内枠2は取り替えるが、外枠3は取り替えずに使用できるので、コストを低減できる。
また、外枠3は、弾性伸縮性のバンド連結体10を伸長させたときに生じた弾性力により、被刺繍物Wを締め付けるため、従来のように外枠をネジで拡縮調節しなくても、十分な被刺繍物Wの挟持力を得ることができる。
さらに、複数のバンド4,5を弾性伸縮性のバンド連結体10で連結することにより、様々なリング長さの外枠3を形成でき、それに応じたリング長さの内枠2を用意すれば、様々なリング長さの刺繍枠1を形成できる。図示例では、バンド長さ約300mmの第1バンド4の1本と、バンド長さ約60mmの第2バンドの1本とを連結したが、例えば下記のように、バンドの本数及び連結数を変更したり、前記以外のバンド長さのバンドを用意しておいて連結したりすることにより、様々なリング長さの外枠3を形成できる。
・バンド(例えば第1バンド4)を1本だけ用い、該バンドの端部間をバンド連結体10で連結してなる外枠3。
・バンド(例えば第1バンド4)を3〜5本用い、各バンドの端部間をバンド連結体10で連結してなる外枠3。
また、MDFを切削加工してなる内枠2は、その作製に金型を要しないので、低コストにできる。
図7及び図8に示す実施例2の刺繍枠1は、外枠3において、当接体6のリング外周面側に外枠3の可撓性を高めるための溝9を設けた点と、溝9によりリングの可撓性が高まる分だけ当接体6を連結するインテグラルヒンジ7の肉厚を実施例1よりも大きくした点と、バンド4’(樹脂で一体形成)を1つにし、そのバンドの両端部に(前記バンド連結体10に代えて)バンド4’の端部間をリング長さ方向に間隔調整可能に連結する拡縮調節機構13を設けた点において、実施例1と相違するものであり、その他については実施例1と共通するから実施例1の説明を援用する。
溝9は、各当接体6のリング長方向中央部にリング高方向(縦)に延びるように形成され、その深さは例えば当接体6の厚さの20〜60%(より好ましくは30〜50%)である。この溝9により、リングの可撓性が高まるだけでなく、リングの変形がきつい箇所でも各当接体6が弾性変形して被刺繍物Wにうまく接触しやすくなる。
当接体6と当接体6とをリング外周面付近で連結するインテグラルヒンジ7の肉厚は、実施例1では例えば当接体6の厚さの10〜30%であったが、実施例2では例えば当接体6の厚さの35〜75%(より好ましくは50〜70%)である。このため、インテグラルヒンジ7の耐久性を向上させることができる。
拡縮調節機構13は、従来の刺繍枠の外枠にも設けられている周知のタイプであり、バンド4’の各端部に樹脂で一体形成された端末部14,14と、端末部14,14の端面から内部へ設けられた雌ねじ15,15と、これらの雌ねじに螺入する二つの雄ねじ16,16及びその中間の回転つまみ17を一体的に有した調節部材18とから構成されている。
一方の雌ねじ15及び雄ねじ16は右ねじであり、他方の雌ねじ15及び雄ねじ16は左ねじであるため、回転つまみ17を指で一方向に回すと、両雄ねじ16,16は両雌ねじ15,15に深く螺入して端末部14,14の間隔が縮まり、他方向に回すと両雄ねじ16,16は両雌ねじ15,15から螺退して端末部14,14の間隔が拡がる。このように実施例2では、拡縮調節機構13により端末部14,14の間隔を調節することで、外枠3のリング寸法を拡縮調節できるようになっている。
実施例2の刺繍枠1の使用方法は、形状を選択した内枠2の外周面と外枠3の内周面との間に被刺繍物Wを挟持し、その加工エリアを刺繍枠1内に展張する際に、(実施例1では、バンド連結体10を弾性的に伸長させて、外枠3を内枠2の外側にはめ込んだのに対し)、拡縮調節機構13により外枠3のリング寸法を拡大して内枠2の外側に位置させ、拡縮調節機構13により外枠3のリング寸法を縮小して内枠2に締め付ける点を除き、実施例1の刺繍枠1の使用方法と同じである。
よって、実施例2の刺繍枠1によっても、リング内外方向に撓ませることにより、様々なリング形状の刺繍枠1を形成でき、被刺繍物Wの縁又は角の近傍箇所や狭い箇所でも展張して刺繍加工できるようになる等、実施例1の刺繍枠1と同様の効果が得られる。
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)バンド4,5の隣り合う当接体6と当接体6とのピッチ(中央間距離)を、前記実施例の約15mmよりも小さくしたり大きくしたりすること(5〜20mmの範囲が適当である。)
(2)バンド連結体10を、ゴム以外の弾性材料(例えばコイルバネ)で形成すること。
1 刺繍枠
2 内枠
3 外枠
4 第1バンド
5 第2バンド
6 当接体
7 インテグラルヒンジ
8 嵌合凹部
9 溝
10 バンド連結体
11 連結帯
12 嵌合凸部
13 拡縮調節機構
14 端末部1
15 雌ねじ
16 雄ねじ
17 回転つまみ
18 調節部材
21 フランジ
22 位置決め用凹部
23 係止片
41 針
42 ミシンヘッド
43 釜
44 ベッド
45 駆動枠
46 保持枠
50 保持アダプタ
51 装着部
52 アーチ部
53 位置決め用凸部
W 被刺繍物

Claims (13)

  1. リング形状をなす内枠と、該内枠より大きいリング形状をなす外枠とを備え、内枠の外周面と外枠の内周面との間に被刺繍物を挟持する刺繍枠において、外枠を、そのリング形状が円形、楕円形及び多角形の何れにも変更可能なように、リング内外方向に可撓性に形成したことを特徴とする刺繍枠。
  2. 外枠は、被刺繍物に当接させる複数の当接体と、当接体と当接体との間をリング内外方向に可撓性に連結する複数のヒンジとが、交互に連なってなるバンドを備えたものである請求項1記載の刺繍枠。
  3. バンドは、当接体とヒンジとが樹脂により一体形成されたものである請求項2記載の刺繍枠。
  4. 当接体のリング外周面側に外枠の可撓性を高めるための溝を設けた請求項3記載の刺繍枠。
  5. バンドは、別体形成された当接体とヒンジとが接続されたものである請求項2記載の刺繍枠。
  6. 外枠は、バンドの端部間をリング長さ方向に弾性伸縮性に連結するバンド連結体を備えたものである請求項2〜5のいずれか一項に記載の刺繍枠。
  7. 外枠は、複数のバンドと、バンドとバンドとの間をリング長さ方向に弾性伸縮性に連結するバンド連結体とを備えたものである請求項2〜5のいずれか一項に記載の刺繍枠。
  8. 外枠は、バンドの端部間をリング長さ方向に間隔調整可能に連結する拡縮調節機構を備えたものである請求項2〜5のいずれか一項に記載の刺繍枠。
  9. 外枠は、被刺繍物に当接させる複数の当接体と、当接体と当接体との間を可撓性にかつリング長さ方向に弾性伸縮性に連結する連結体とが、交互に連なってなるものである請求項1記載の刺繍枠。
  10. 当接体は、リング内側から見て四角形をなすブロック状に形成されたものである請求項2〜9のいずれか一項に記載の刺繍枠。
  11. 当接体と当接体との隣接面どうしが、リング内側に向かうほど間隔が拡がる傾斜面である請求項10記載の刺繍枠。
  12. 外枠が備える当接体の総数は、12〜200個である請求項2〜11のいずれか一項に記載の刺繍枠。
  13. 内枠は、MDFを切削加工してなるものである請求項1〜12のいずれか一項に記載の刺繍枠。
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