JP2015162794A - ネットワーク管理装置および通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】所望のスループットを維持しつつ省電力化と負荷分散を実現するネットワーク管理装置を得ること。
【解決手段】本願発明は、省電力状態へ移行可能な複数の基地局を含んで構成され、基地局は複数のグループを形成しており、各グループは省電力状態に移行しない第1の基地局および省電力状態へ移行する第2の基地局を含んでいる通信システムにおいて、基地局および端末を制御するネットワーク管理装置であって、基地局をグループ化するグループ構築部341Aと、第2の基地局を省電力状態に移行させる制御および復帰させる制御を実施する省電力制御部341Bと、端末の接続先を決定する端末制御部342と、を備え、第2の基地局は、同じグループの第1の基地局からの受信電波強度が一定値以上となる範囲内に存在し、端末制御部342は、基地局への接続を要求している端末を検知した場合、端末との通信品質が最良の第1の基地局へ接続させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、省電力機能を有する基地局を備えた通信システムに関するものであり、特に、基地局およびこれに接続する端末を制御するネットワーク管理装置に関する。
会社内や公共施設などにおいて無線LAN(Local Area Network)を構築し、端末がアクセスポイント(以下、APとする)に無線接続し、APを介して上位ネットワーク(外部のネットワーク)にアクセスする無線通信システムが存在する。
このような無線通信システムにおいては、1つのAPに多数の端末が同時接続して利用するとユーザが要求するスループットを満たせない。このような問題の対策として、端末の通信量や端末数に応じてAPを複数台設置することが一般的に行われている。しかし、この対策では設置するAP数が増加するため、システム全体としての電力消費量が増加してしまう。そのため、端末の通信量や端末の接続数等に応じて一部のAPを省電力状態に適宜移行させて電力消費量を抑える方式が存在する。
このような省電力方式のうち、1個以上のAPをグループとしてまとめ、グループ単位で、APを省電力状態にし、省電力化を実現する方式がある(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載されたシステムにおいては、常時起動APとそれに関係づけられたスタンバイ状態(送信機能をOFFにし、受信のみは可能な状態)になることが可能である複数のAPから構成されるグループを構築する。このシステムでは、常時起動状態のAPのビーコンの到達範囲を広く設定し、カバレッジ範囲(端末が通信可能である範囲)を確保する。また、端末が接続する際、端末と(スタンバイ状態のAPを含む)APの間の電波強度を観測し、接続先APを選択する。この際、端末の接続先APとして、要求する伝送速度を保証できる電波強度以上であるAPを選択する。選択したAPがスタンバイ状態であれば、そのAPを起動させて、端末を接続させる。
非特許文献1では、カバレッジの確保とスループットの低下防止を実現しつつ、省電力を目指す無線LAN方式が開示されている。非特許文献1に記載された方式では、お互いの観測する電波強度が要求する伝送速度を保証できる値以上になる近接したAPでグループを構築し、グループ内のAPのうち1台を常時起動APとして、他のAPを省電力状態にすることで、カバレッジを確保しつつ省電力を実現する。また、APのチャネル利用率を計測し、各APのチャネル利用率が同程度となるように端末の接続先APをグループ内で変更することで端末のスループット低下を防止する。端末の接続先APを変更する際、APのチャネル利用率が一定値以上となる場合にはグループ内のAPを起動し、逆にAPのチャネル利用率が減少し、別の一定値以下となった場合はAPに接続する全端末の接続先を変更し、そのAPを省電力状態にすることで、スループットを考慮した省電力化を実現する。非特許文献1に記載の方式では、APのグループ構築を自動で行う。
特開2013−131969号公報
Amit P. Jardosh, Konstantina Papagiannaki, Elizabeth M.Belding, Kevin C. Almeroth, Gianluca Iannaccone, Bapi Vinnakota著、「Green WLANs:On-demand WLAN Infrastructures」, Mobile Networks and Applications, vol.14, no.6、2009年12月1日発行、p.798-814
上述したように、非特許文献1に記載の発明では、APのグループ作成を自動で行う。このとき、無線LANを構成しているAPにおいて、各AP間で観測される電波強度が一定値以上となるAP毎で各グループを構築している。ただし、端末とグループ内の全APの電波強度が一定値以上となる範囲(通信保証領域)は限られており、この範囲外の端末が、このグループのAPに接続した場合は、接続変更の時に電波強度が一定値未満となり、伝送速度が低下する可能性がある。しかし、端末の接続では、通信保証領域を考慮しないため、通信保証領域の外に位置する端末がそのグループのAPに接続するケースがある。そのため、負荷分散を行うために端末の接続先のAPを変更した場合、電波強度が低下し、要求された伝送速度が確保されずにスループットが低下する可能性がある。
また、非特許文献1に記載の発明では、グループ内のAP数が多くなるように、グループを構築していくため、グループの構築が進んでいくと、グループに組み込まれていない状態の余ったAPの中には、AP間の電波強度が一定値以上という条件を満たすAPが少なくなり、次第に、グループ内のAP数が少ないグループが構築される可能性が高くなる。その結果、負荷分散を行うのに十分なAP数を確保できないグループが発生する。たとえば、グループ内のAP数が1の場合、負荷分散を行う条件が満たされたとしても、ユーザの接続先APを変更するためのAPが存在しないため、負荷を分散させることができずにスループット低下が発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所望のスループットを維持しつつ省電力化と負荷分散を実現するネットワーク管理装置および通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、無線通信動作を停止させる省電力状態へ移行可能な複数の基地局を含んで構成され、前記複数の基地局は複数のグループを形成しており、各グループは、前記省電力状態に移行しない第1の基地局および前記省電力状態へ移行する第2の基地局を含んでいる通信システムにおいて、前記基地局および前記基地局と通信する端末を制御するネットワーク管理装置であって、前記複数の基地局をグループ化して前記複数のグループを構築するグループ構築手段と、前記第2の基地局を前記省電力状態に移行させる制御および前記省電力状態から復帰させる制御を実施する省電力制御手段と、前記端末の接続先基地局を決定する接続先決定手段と、を備え、前記グループの各々において、前記第2の基地局の各々は、自身と同じグループの第1の基地局からの受信電波強度が一定値以上となる範囲内に存在し、前記接続先決定手段は、基地局への接続を要求している端末を検知した場合、接続を要求している端末との通信品質が最良の第1の基地局へ当該端末を接続させることを特徴とする。
本発明によれば、省電力化や負荷分散のために端末の接続先を変更した場合に、接続先変更後も所望のスループットを維持することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、アクセスポイント(AP)と集中制御装置の接続関係の一例を示す図である。 図3は、集中制御装置の構成例を示す図である。 図4は、ネットワーク制御部の構成例を示す図である。 図5は、APの構成例を示す図である。 図6は、伝送速度と通信範囲の関係を示す図である。 図7は、グループ構築例を示す図である。 図8は、集中制御装置の動作例を示すフローチャートである。 図9は、集中制御装置のパケット受信動作例を示すフローチャートである。 図10は、APの動作例を示すフローチャートである。 図11は、APのパケット受信動作例を示すフローチャートである。 図12は、APのグループを構築する動作の一例を示すフローチャートである。 図13は、隣接APリストに登録された各APの関係を示す図である。 図14は、APのグループ構築結果の一例を示す図である。 図15は、通信保証領域外となるグループ内のAPに端末が接続した例を示す図である。 図16は、端末の適切な接続例を示す図である。 図17は、端末が接続先APを選択する手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、情報保持部で用いる保存フィールドの一例を示す図である。 図19は、集中制御装置における登録APの管理の例を示す図である。 図20は、通信システムで使用するパケットの構成例を示す図である。 図21は、APのグループを構築する動作の一例を示すフローチャートである。 図22は、実施の形態2の通信システムにおいて常時起動APを選択する手順を示すフローチャートである。 図23は、隣接APリストに登録された各APの関係を示す図である。 図24は、APのグループ構築結果の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかるネットワーク管理装置および通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。本実施の形態では、一例として、通信システムが無線LANシステムの場合を想定する。なお、無線LANシステム以外の通信システムとしてもよい。
図1に示したように、本実施の形態の通信システムは、基地局として動作する1台以上の無線LANのアクセスポイント(以下、APと称する)10(AP10−1から10−N)と、1台以上の端末20(端末20−1から20−M)と、ネットワーク管理装置である集中制御装置30と、を含む。各端末20は、いずれか一つのAP10に無線接続し、例えば、図示を省略している上位ネットワークとの間でデータの送受信を行う。本実施の形態の通信システムでは、各端末20がどこにいても通信が可能なように各AP10が配置されていることを前提とする。なお、NとMは1以上の整数であるが実質的にはNは複数(すなわちAPは複数)となる。また、使用する無線LANの通信規格も任意である。以下の説明においては、図1に示した通信システムにおける特徴的な動作を中心に説明し、無線LANシステムとしての一般的な動作(公知の動作)、例えば、端末20がAP10を介して上位ネットワークとの間でデータ等を送受信する動作、端末20が他の端末20との間でデータ等を送受信する動作、など、については説明を省略する。AP10は、集中制御装置30を介して上位ネットワークに接続されていてもよいし、上位ネットワークに直接接続されていてもよい。
端末20は、無線LANアクセスポイント(AP10)に接続可能な機器であればどのようなものでもよく、コンピュータや携帯電話等の機器でもよい。端末20として動作する機器は、一般的な構成のものでよく、一般的な無線LANの端末として動作する機能を有するとともに、本実施の形態および後述する実施の形態を実現可能な機能を有していればよい。
AP10は、一般的な無線LANアクセスポイントの機能を有するとともに、本実施の形態および後述する実施の形態を実現可能な機能を有する。
集中制御装置30は、AP10と接続されており、通信システム全体、すなわち、各AP10および各端末20の管理と制御を行う。集中制御装置30は、AP10をグループ化して管理するとともに、グループごとに、一部のAP10を消費電力を抑えた状態(省電力状態)に移行させる制御や省電力状態のAP10を通常動作に復帰させる制御を含んだ省電力制御を行う。
図2は、図1に示した通信システムにおける各AP10と集中制御装置30の接続関係の一例を示す図である。図2では、図1に示した端末20−1から20−Mの記載は省略している。また、説明を簡単化するため、AP10が4台の場合を示している。
集中制御装置30は、自身に登録されている各AP10より各種情報を収集し、収集した情報を用いて、AP10のグループ構築、各AP10に対する省電力制御、端末20の接続先のAPを決定する制御、端末の接続先APを変更させる制御など、通信システム全体を制御する機能を有している。集中制御装置30は一例であり、これに準拠する動作を行えるサーバ等でもよい。また、独立した集中制御装置30を備えるのではなく、集中制御装置30の機能をAP10−1からAP10−4の中のいずれかが備えるようにして、そのAPが集中制御装置30と同様の動作を行うことで、本実施の形態を実現することも可能である。
AP10は、無線通信機能をOFFにする、あるいは電源を落とす等の手段により消費電力を削減する機能(省電力機能)、集中制御装置30に登録することで端末20の接続、再接続等を制御する機能、自身に接続する端末20の情報や端末20から受信した信号の電波強度の情報を収集して集中制御装置30に情報を送信する機能等を有する。
なお、図2では、スイッチ40を用いてAP10と集中制御装置30を接続する例を示したが、スイッチではなく、ルータを用いる、あるいは全てのAP10を集中制御装置30に直接接続する等のさまざまな形態が考えられる。集中制御装置30と各AP10が通信できるのであればどのような接続形態でも構わない。
また、図2では、AP10、集中制御装置30およびスイッチ40を構成要素としているが、これ以外の構成要素を含んでもよい。たとえば、公衆網等の外部に接続可能なネットワーク等を含んでもよい。さらに、図2では、各機器(AP10、集中制御装置30、スイッチ40)の接続を有線で行う場合の例を示したが、集中制御装置30と各AP10の間で情報交換や制御が可能であれば、無線等で接続しても構わない。ただし、AP10と端末20の通信を妨害することなく、なおかつ確実に通信を行える方式が望ましい。図2では、フロア50にAP10を配置し、集中制御装置30をフロア50以外の場所に設置する例を示したが、フロア50に集中制御装置30が存在してもよい。
図3は、集中制御装置30の構成例を示す図である。集中制御装置30は、有線送受信部31、受信情報判定部32、情報保持部33、ネットワーク制御部34およびAPC機能部35を備えている。
有線送受信部31は、図2に示したスイッチ40等を介して、または、直接、各AP10と接続されており、AP10から送信された情報(パケット)を受信する。また、AP10および端末20への制御命令、AP10から要求された情報などを送信する。
受信情報判定部32は、有線送受信部31で受信したパケットの種類を判別し、種類に応じた出力先へ振り分ける。具体的には、通常の無線LANコントローラ等で処理するパケット、すなわち、本実施の形態にかかる特徴的な動作の実現に関係ないパケットか否かを判別し、関係ない場合はAPC機能部35に引き渡す。一方、関係ある場合には、電波強度等の情報であれば情報保持部33に引き渡し、AP10の状態が変更されたことを通知する制御情報等であればネットワーク制御部34に引き渡す。
情報保持部33は、受信情報判定部32やネットワーク制御部34から受け取った情報を保持する。保持する情報は、例えば、管理対象のAP10の情報、AP10から収集した電波強度の情報、AP10のグループの情報、端末20の接続先APの情報、などである。また、APC機能部35が使用する情報や集中制御装置30の固有情報なども保持する。
ネットワーク制御部34は、図4に示した内部構成となっており、図示したように、グループ構築部341Aおよび省電力制御部341BからなるAP制御部341と、端末制御部342とを備えている。このネットワーク制御部34において、グループ構築部341Aは、受信情報判定部32から受信した情報または情報保持部33が保持している情報に基づいて、定期的または不定期に、AP10のグループ管理の状況を判定し、AP10またはAP10のグループ、あるいは端末20の制御が必要であれば、制御命令を構築し、有線送受信部31へ引き渡す。判定結果を保存する必要があれば、判定結果を情報保持部33に引き渡す。また、省電力制御部341Bは、自身(集中制御装置30)に接続しているAP10に対して、省電力状態への移行指示および省電力状態の解除指示を行う。接続先決定手段としての端末制御部342は、端末20の接続先の決定や接続先の切り替え指示を含む各種端末制御を行う。
APC機能部35は、一般的な無線LANコントローラの機能を担当する。無線LANコントローラとしてAP10にパケットを送信する場合は、有線送受信部31にパケットを引き渡して送信させる。無線LANコントローラとして保存する必要がある情報は情報保持部33に引き渡す。
図5は、アクセスポイント(AP)10の構成例を示す図である。AP10は、有線送受信部11、無線送受信部12、情報保持部13、受信情報判定部14、制御状態判定部15、省電力状態切り替え部16およびAP機能部17を備えている。
有線送受信部11は、図2に示したスイッチ40等を介して、または、直接、集中制御装置30や他のAP10と接続され、集中制御装置30や他のAP10からの情報(パケット)を受信する。受信したパケットは、受信情報判定部14へ引き渡す。また、集中制御装置30から受け取った制御命令に対する応答や自装置(自AP)が収集した情報、端末20から受信したパケットを集中制御装置30へ送信する。
無線送受信部12は、端末20や他のAP10と無線通信を行い、パケットを送受信する。また、受信したパケットの電波強度を測定し、測定結果を受信したパケットに付加して受信情報判定部14へ引き渡す。また、有線送受信部11が集中制御装置30から受信したパケットの宛先が端末20の場合、それを制御状態判定部15またはAP機能部17経由で受け取り、宛先の端末20に向けて送信する。
情報保持部13は、受信情報判定部14や制御状態判定部15などから受け取った情報を保持する。保持する情報は、例えば、端末20や他のAP10から受信した信号の電波強度の情報、自身(自AP)に接続している端末の情報、などである。また、AP機能部17が使用する情報や自身(自AP)の固有情報なども保持する。
受信情報判定部14は、有線送受信部11および無線送受信部12で受信したパケットの種類を判別し、種類に応じた出力先へ振り分ける。具体的には、有線送受信部11および無線送受信部12で受信したパケットが、通常の無線LANアクセスポイントで処理するパケット、すなわち、本実施の形態にかかる特徴的な動作の実現に関係ないパケットか否かを判定する。関係ない場合、無線LANアクセスポイントとしての機能を担うAP機能部17に引き渡す。一方、関係ある場合には、さらに、省電力の切り替えに関するパケットか否かを確認し、省電力の切り替えに関するパケットの場合は、省電力状態切り替え部16へ引き渡す。省電力の切り替えに関するパケットではない場合、電波強度、自身に接続させる端末、現在の端末の接続状況等の情報を含んだパケットであれば情報保持部13に引き渡す。制御情報等であれば制御状態判定部15に引き渡す。なお、受信したパケットに電波強度、電波強度を測定したAPのMACアドレス、電波強度を測定した対象の端末あるいはAPの情報が付加されている場合には、これらの付加されている情報を情報保持部13に引き渡す。
制御状態判定部15は、受信情報判定部14から受信した情報または情報保持部13が保持している情報に基づいて、定期的または不定期に、自身(自AP)の現在の状況を判定し、必要に応じて、AP10(自身や他のAP10)またはAP10のグループ、あるいは端末20の情報を集中制御装置30へ送信するための制御命令を構築し、有線送受信部11に引き渡す。判定結果を保存する必要があれば、判定結果を情報保持部13に引き渡す。また、集中制御装置30が端末20宛に送信した制御命令を受け取った場合は無線送受信部12に引き渡す。
省電力切り替え部16は、省電力状態への切り替え命令を集中制御装置30から受信した場合、自身の現在の状態を情報保持部13に通知して保存させた後、無線送受信部12、AP機能部17を省電力状態へと切り替える。さらに、省電力状態に切り替えたことを有線送受信部11経由で集中制御装置30へ通知する。また、起動状態への切り替え命令を集中制御装置30から受信した場合、省電力状態へ移行する前の状態の情報を情報保持部13から読み出して元の状態を復元するとともに、無線送受信部12および無線LANアクセスポイント107を起動状態へと移行させる。さらに、自身(自AP)が起動したこと(省電力状態から起動状態に切り替えたこと)を有線送受信部11経由で集中制御装置30へ通知する。
AP機能部17は、一般的な無線LANアクセスポイントの機能を担当する。無線LANアクセスポイントの機能として、例えば、端末20宛てのパケットを有線送受信部11から受け取った場合には無線送受信部12へパケットを引き渡す。無線LANアクセスポイントとして保存する必要がある情報は、情報保持部13に引き渡して保持させる。
次に、集中制御装置30がAP10をグループ化して管理する際のグループ構築方法について説明する。
ここで、グループを構築する際に必要な知識である伝送速度と通信範囲について説明する。
図6は、伝送速度と通信範囲の関係を示す図であり、伝送速度によって通信範囲が異なることを示している。図6に示したように、AP10から距離が離れるにつれ、AP10から送信された電波の強度が低くなり、無線通信で提供可能である伝送速度が低くなる。すなわち、要求される伝送速度が高い場合、要求を満たした通信が可能な範囲は狭くなる。ただし、図6は、遮蔽物等の電波強度を低下させる要素が存在しない場合の通信範囲の例を示している。図6は、AP10がIEEE802.11bの無線LANアクセスポイントの場合の例である。AP10と端末20の位置関係(両者の距離)が図6に示したものの場合、端末20は2Mbpsの通信範囲内にいるので、最大2Mbpsで通信できることになる。
グループ構築方法について説明する。本実施の形態では、1つのグループに複数台のAP10が含まれるようにグループを構築する。また、グループ内のAP10の数に上限はないものとする。グループは1つ以上とし、グループ数に上限はないものとする。
図7は、本実施の形態のグループ構築例を示す図であり、説明の便宜上、グループ化されたAP10同士を実線で繋いで明確化している。図7に示した例では、AP10−1から10−11を3つのグループに分けている。各グループにおいて常時起動させるAP(図7ではAP10−1から10−3が該当)を1台設定するものとする。なお、常時起動させるAP(以下、「常時起動AP」と表現する場合もある)とは、無線通信動作を停止するなどして消費電力を抑えた省電力状態へ移行することのないAPである。なお、常時起動APとこれ以外の通常のAPに構成上の違いはなく、常時起動APの構成も図5に示したものとなる。常時起動APは、一つのグループ内に複数台あってもよいが、消費電力を抑制するためには1台が好ましい。図7において、各グループの常時起動APであるAP10−1、AP10−2、AP10−3の通信範囲は、それぞれ、通信範囲60−1、通信範囲60−2、通信範囲60−3である。常時起動APを各グループに1台以上配置することで、図7のようにAP10−1(常時起動)およびこれを同じグループ部の各APの通信範囲(通信範囲60−1から60−3)の内側に存在する端末20の常時通信が可能になる。この常時通信可能な範囲をカバレッジ範囲と呼ぶ。常時起動APを設定するのは、このカバレッジ範囲を確保するためである。常時起動AP(AP10−1から10−3)以外のAP10−4から10−11は、省電力状態または起動状態のどちらかの状態である。本実施の形態にかかる通信システムでは、グループ内の各AP10の負荷に応じて省電力状態のAP10の数を増減させるとともに、起動しているAP10に端末20を分散させて接続させる。これにより、省電力化を実現するとともに、1つのAP10に負荷が偏ってしまいスループットが低下するのを防止する。
グループを構築するにあたり、各AP10は、図7では記載を省略している集中制御装置30(図1など参照)に接続し、登録を行う。AP10の登録は、無線LANコントローラとしての機能(集中制御装置30のAPC機能部35が担当する機能)で代用できる。AP10の登録では、AP10が自身の識別情報(例えばMACアドレス)を集中制御装置30へ送信し、記憶させる。各AP10は、予め決められている情報を予め決められているタイミングで集中制御装置30へ送信する。また、集中制御装置30からの要求に応じて、要求された情報を集中制御装置30へ送信する。送信する情報は、例えば、AP10に接続する端末20の情報や各端末20から受信する信号の電波強度、他のAP10から受信する信号の電波強度、などである。集中制御装置30は、登録されたAP10とそのAP10から送信された情報に基づいて各AP10のグループ分けを決定する。グループ構築の詳細手順については後述する。集中制御装置30は、各AP10が送信した情報を受信すると、受信した情報を同一グループのAP10ごとに保存、管理し、管理している情報に基づいて、グループごとに、端末の接続先の制御、省電力制御、などを行う。なお、これらの各制御動作の詳細については後述する。
次に、集中制御装置30の動作を説明する。
図8は、集中制御装置30の動作例を示すフローチャートである。なお、集中制御装置30には1台以上のAP10が制御対象のAPとして登録済みであるものとする。図8に示した各処理はネットワーク制御部34により実行される。
集中制御装置30において、ネットワーク制御部34は、登録済みのAP(以下、制御対象APと称する)が存在している状態においては、一定時間経過するか、通信状況が変化すると(ステップS1:Yes)、APのグループが構築済みか否かを確認する(ステップS2)。通信状況が変化した場合とは、例えば、制御対象APの数が変化した場合、制御対象APに接続している端末の数が変化した場合、などが考えられる。ステップS2においては、APのグループが構築済みか否か、すなわち、制御対象APの全てについて、グループへの振り分けが完了しているか否かを確認する。
グループが構築済みではない場合(ステップS2:No)、グループ構築を実行する(ステップS4)。ステップS4でグループの構築が完了した後はステップS1へ戻る。一方、グループが構築済みの場合(ステップS2:Yes)、グループの再構築が必要か否かを確認する(ステップS3)。
ステップS3では、例えば、故障等によって使用できない制御対象APが存在することを検知した場合、ネットワーク管理者からのグループ再構築命令がある場合、グループ構築から一定時間が経過した場合、APが新たに登録され、制御対象APの数が増加した場合、などの条件を満たしていればグループの再構築が必要と判断する。グループの再構築が必要な場合(ステップS3:Yes)、ステップS4を実行してグループを構築する。グループの再構築が必要ではない場合には(ステップS3:No)、制御対象APおよびこれに接続している端末から収集しておいた情報(情報保持部33が保持している情報)を確認し、各制御対象AP、各グループ、各端末(制御対象APに接続している端末)の状況を判定する(ステップS5)。
ステップS5に続いて実行するステップS6では、ステップS5での判定結果に基づいて、負荷分散が必要か否かを判断する。負荷分散が必要か否かの判断は、例えば、同一グループ内の各制御対象APの処理負荷を確認し、処理負荷が予め決めておいたしきい値を超えるAPが存在する場合に、負荷の分散が必要と判断する。AP10の処理負荷は、AP10に接続している端末20の数、AP10に接続している各端末20が要求している通信速度、などの情報から求めることができる。処理負荷を求めるために必要な情報は各AP10や端末20から予め取得して情報保持部33で保持しておけばよい。負荷分散が必要か否かの判断方法は一例であり、他の方法で判断するようにしても構わない。同一グループ内のAP10の中に端末20の接続数が他のAP10よりも一定数以上多いAPが存在する場合に負荷分散が必要と判断するようにしても構わない。
負荷分散が必要な場合(ステップS6:Yes)、負荷分散の実現のために十分な数のAP10が起動中か否かを確認する(ステップS7)。例えば、負荷分散が必要と判断したグループにおいて、起動状態のAP10を対象として、端末20の接続先を変更する負荷分散を行った場合に、起動状態の各AP10の処理負荷を予め決めておいたしきい値以下に抑えることが可能かどうかを確認する。具体例を示すと、起動状態のAP10が3台、処理負荷のしきい値(上限)が80、起動状態のAP10のうち1台の処理負荷が90の場合に、負荷分散を行うことにより3台のAP10全ての処理負荷を80以下まで下げることが可能か否かを確認する。下げることができる場合は負荷分散の実現のために十分な数のAP10が起動中といえる。
負荷分散の実現のために十分な数の起動状態のAP10が存在する場合(ステップS7:Yes)、端末の接続先を変更させる負荷分散を実行する(ステップS10)。例えば、処理負荷がしきい値を超えているAP10に接続している端末の中の一部の端末(1台以上の端末)に対し、接続先を変更するよう指示する。この変更指示では、新たな接続先とするAP10を指定してもよい。新たな接続先を指定する場合、効率的な負荷分散を実現できる。
負荷分散の実現のために十分な数の起動状態のAP10が存在しない場合(ステップS7:No)、省電力状態のAP10が存在するか否かを確認する(ステップS8)。省電力状態のAP10が存在しない場合(ステップS8:No)、負荷分散が不可能と判断し、ステップS1に戻る。省電力状態のAP10が存在している場合(ステップS8:Yes)、省電力状態のAP10に対して起動するよう指示を出し(ステップS9)、起動が完了したことを検知した後、ステップS10を実行して負荷を分散させる。
一方、上記のステップS6において負荷分散が不要と判断した場合(ステップS6:No)、省電力状態への遷移が必要か否かを確認する(ステップS11)。すなわち、起動状態のAP10の一部を省電力状態に移行させて消費電力を削減することが可能か否かを確認する。例えば、同一グループの起動状態の各AP10の処理負荷の合計値(または平均値)が規定値よりも低い場合に、省電力状態への移行が必要と判断する。既に説明したように、処理負荷は、AP10に接続している端末20の数、AP10に接続している各端末20が要求している通信速度、などの情報から求めることができる。単純に、AP10に接続している端末20の数を処理負荷として扱い、起動状態の1台のAP10あたりの端末接続数がN台以下(0<N)の場合に省電力状態への移行が必要と判断してもよい。端末接続数が0台のAPが存在する場合に省電力状態への移行が必要と判断してもよい。
省電力状態への移行が必要ではない場合(ステップS11:No)、ステップS1に戻る。一方、省電力状態への移行が必要な場合(ステップS11:Yes)、端末20の接続先変更が必要か否かを確認する(ステップS12)。例えば、端末接続数が0台のAPが存在する場合は端末の接続先変更が不要と判断する。端末20の接続先変更が必要と判断した場合(ステップS12:Yes)、省電力状態に移行させるAP10を決定後、決定したAP10に接続している全ての端末20に対して接続先を変更するよう指示し(ステップS13)、接続先の変更が完了した後、端末接続数が0台となったAP10に対して省電力状態となるよう指示する(ステップS14)。ステップS12において端末20の接続先変更が不要と判断した場合(ステップS12:No)、端末接続数が0台のAP10に対して省電力状態となるよう指示する(ステップS14)。ステップS14を実行した後はステップS1に戻る。
図9は、集中制御装置30のパケット受信動作例を示すフローチャートである。なお、集中制御装置30には1台以上のAP10が制御対象のAPとして登録済みであるものとする。
集中制御装置30において、受信情報判定部32は有線送受信部31を介してパケットを受信したか否かを監視しており(ステップS21)、パケットを受信した場合(ステップS21:Yes)、パケットの振り分け先を決定する。すなわち、受け取ったパケットがAPC機能部35で処理されるパケットか否かを確認する(ステップS22)。APC機能部35で処理されるパケットであれば(ステップS22:Yes)、パケットをAPC機能部35へ引き渡す(ステップS23)。従来の一般的な無線LANコントローラで使用されているものと同じパケットの場合はAPC機能部35で処理されるパケットと判断し、APC機能部35へ引き渡す。一方、APC機能部35で処理されるパケットではない場合(ステップS22:No)、受け取ったパケットの種類を判定する(ステップS24)。
受信情報判定部32は、受け取ったパケットがAP10または端末20から提供される情報(AP10や端末20の識別情報、端末20の接続数、AP10での電波受信強度、端末20の接続先のAP10の情報、など)を含んだパケットの場合(ステップS25:Yes)、パケットに含まれている情報を情報保持部33へ引き渡して保持させる(ステップS26)。さらに、情報保持部33で保持している情報が更新されたことをネットワーク制御部34へ通知する(ステップS27)。なお、この通知を受けたネットワーク制御部34は、図8に示したステップS1において変化が発生したと判断しステップS2およびこれに続く各ステップの処理を実行する。ステップS27を実行した後はステップS21へ戻る。
一方、受け取ったパケットがAP10または端末20から提供される情報を含んだパケットではない場合(ステップS25:No)、端末20からの接続要求パケットか否かを確認する(ステップS28)。接続要求パケットではない場合(ステップS28:No)、ステップS21に戻る。接続要求パケットの場合(ステップS28:Yes)、端末20からの接続要求パケットの電波強度、宛先等の情報を情報保持部33へ引き渡して保持させる(ステップS29)。次に、ネットワーク制御部34が、情報保持部33で保持されている情報(AP10や端末20から提供された情報)に基づいて、接続要求パケットを送信してきた端末20の接続先のAP10を選択し(ステップS30)、選択したAP10への接続を指示する制御命令を有線送受信部31経由で送信する(ステップS31)。ステップS31を実行した後はステップS21へ戻る。
次に、AP10の動作を説明する。
図10は、AP10の動作例を示すフローチャートである。図10に示した各処理は制御状態判定部15により実行される。
AP10において、制御状態判定部15は、動作を開始すると、自身が起動状態か否かを確認し(ステップS41)、起動状態の場合には(ステップS41:Yes)、あるタイミングから一定時間が経過したか否かを確認する(ステップS42)。起動状態ではない場合(ステップS41:No)、および一定時間が経過していない場合(ステップS42:No)には、ステップS41に戻り処理を継続する。ステップS42では、例えば、一定時間を計測するためのタイマを使用し、タイマが満了した場合には一定時間が経過したと判断する。
一定時間が経過した場合(ステップS42:Yes)、一定時間が経過する間に取得し、情報保持部13で保持していた情報を読み出し、集中制御装置30へ送信する(ステップS43)。一定時間が経過する間に取得して保持しておく情報は、例えば、端末20から受信した信号の電波強度、他のAP10が送信した信号の電波強度、信号送信元の端末やAP10の識別情報、などである。
図11は、AP10のパケット受信動作例を示すフローチャートである。
AP10において、受信情報判定部14は、有線送受信部11または無線送受信部12を介してパケットを受信したか否かを監視しており(ステップS51)、パケットを受信した場合(ステップS51:Yes)、その宛先に関わらず、送信元の機器(AP10または端末20)の情報を取得し、また、受信したパケットに電波強度の測定結果が付加されている場合、すなわち、無線送受信部12から受け取ったパケットの場合には測定結果(電波強度)を取得し、取得した情報を情報保持部13に引き渡して保持させる(ステップS52)。受信情報判定部14は、次に、パケットの振り分け先を決定する。すなわち、受け取ったパケットがAP機能部17で処理されるパケットか否かを確認する(ステップS53)。AP機能部17で処理されるパケットであれば(ステップS53:Yes)、パケットをAP機能部17へ引き渡す(ステップS54)。例えば、端末20とその通信相手の機器との間で送受信されるデータパケットなど、従来の一般的な無線LANのアクセスポイントでも取り扱われるパケットの場合はAP機能部17で処理されるパケットと判断し、AP機能部17へ引き渡す。一方、AP機能部17で処理されるパケットではない場合(ステップS53:No)、受け取ったパケットの種類を判定する(ステップS55)。
受信情報判定部14は、受け取ったパケットが集中制御装置30からの制御命令の場合(ステップS56:Yes)、さらに、省電力状態への移行を指示する制御命令か否かを確認する(ステップS57)。受け取ったパケットが省電力状態への移行を指示する制御命令の場合(ステップS57:Yes)、制御命令の内容を省電力状態切り替え部16へ通知し、省電力状態切り替え部16は、自APを省電力状態に移行させる(ステップS58)。例えば、送信動作および受信動作の少なくとも一方を行わないようにして消費電力を削減するよう、無線送受信部12に指示する。ステップ58を実行した後はステップS51に戻る。
受け取ったパケットが省電力状態への移行を指示する制御命令ではない場合(ステップS57:No)、受け取ったパケットが起動状態への移行を指示する制御命令か否かを確認する(ステップS59)。受け取ったパケットが起動状態への移行を指示する制御命令の場合(ステップS59:Yes)、制御命令の内容を省電力状態切り替え部16へ通知し、省電力状態切り替え部16は、自APを起動状態に移行させる(ステップS60)。すなわち、省電力状態を終了して送信動作および受信動作を通常通り行うよう、無線送受信部12に指示する。ステップS60を実行した後はステップS51に戻る。
受け取ったパケットが起動状態への移行を指示する制御命令ではない場合(ステップS59:No)、端末20に対する制御命令(接続先変更の指示、など)か否かを確認する(ステップS61)。受け取ったパケットが端末20に対する制御命令ではない場合(ステップS61:No)、ステップS51へ戻る。受け取ったパケットが端末20に対する制御命令の場合(ステップS61:Yes)、パケット(制御命令)を宛先の端末20へ送信(転送)する(ステップS62)。
また、受信情報判定部14は、受け取ったパケットが集中制御装置30からの制御命令ではない場合(ステップS56:No)、端末20からの接続要求か否かを確認し(ステップS63)、接続要求ではない場合(ステップS63:No)、パケットを破棄してステップS51へ戻る。受け取ったパケットが端末20からの接続要求の場合(ステップS63:Yes)、パケット(接続要求)を集中制御装置30へ送信(転送)し(ステップS64)、ステップS51へ戻る。
次に、本実施の形態の通信システムにおいてAP10のグループを構築する動作の手順を、図6、図12、図13および図14を用いて説明する。図12は、AP10のグループを構築する動作の一例を示すフローチャートである。
図12に示したように、AP10のグループを構築する動作では、まず、集中制御装置30のネットワーク制御部34が、各AP10間の電波強度を計測するために、全てのAP10に対して指示を行い、MACアドレス等をAP識別情報として付加したビーコンを一定時間送出させる(ステップS100)。なお、グループを構築する動作の開始時点で省電力状態のAP10が存在する場合には、そのAP10を起動させる制御も併せて行う。
次に、各AP10が、他のAP10から受信したビーコンの受信レベル(電波強度)を他のAP10ごとに測定し、測定した電波強度の情報と、測定に用いたビーコンの送信元AP10の情報(識別情報)と、自身(自AP)の識別情報とを集中制御装置30へ送信する(ステップS101)。AP10は、例えば、5台の他のAP10から送信されたビーコンを受信した場合、5台分の情報(電波強度の情報、ビーコンの送信元APの識別情報および自身の識別情報を一纏めにしたもの)を集中制御装置30へ送信する。
次に、集中制御装置30が、保持している各AP10の隣接APリスト(隣接APのリスト)を更新する。ここで、隣接APとは、あるAP10から見た場合に自身(あるAP10)からの距離が一定値以下の関係にあるAP10のことをいう。「距離が一定値以下」を「受信信号の電波強度が一定値以上」と言い換えることができる。隣接APリストは情報保持部33が保持しており、ネットワーク制御部34は、上記のステップS101で各AP10から送信された情報を受け取ると、隣接APリストを更新する。隣接APリストの更新処理では、上記ステップS101で送信された電波強度が所定の閾値以上となるAP10の識別情報を隣接APリストに追加する(ステップS102)。例えば、上記ステップS101でAP#1から送信された情報に含まれている電波強度の中の3つが閾値以上であり、それら3つに対応するビーコンの送信元APがAP#2、AP#5およびAP#6の場合、ネットワーク制御部34は、AP#1の隣接APリストにAP#2、AP#5およびAP#6の情報を登録(上書き)する。このとき、AP#1の隣接APリストにAP#2、AP#5およびAP#6以外のAP(例えばAP#3)の情報が登録されているならば、そのAP#3の情報について隣接APリストから削除する。
これらのステップS100からS102の処理は隣接APリストを更新するための処理である。これらの処理が終了して隣接APリストが最新のものになると、以下のステップS103の処理およびこれに続く処理を集中制御装置30のネットワーク制御部34が実行することによりAP10のグループが構築される。
AP10のグループ構築動作において、ネットワーク制御部34は、まず、隣接APリストを参照し、グループに所属していないAP10のうち、隣接APの数が最小のAP10(第1のAPとする)を検索する(ステップS103)。隣接APの数が最小のAP10が複数存在する場合、その中の1台を選択して第1のAPとする。選択方法は特に規定しない。例えばランダムに選択する。
次に、上記第1のAPにおける隣接APリスト内のAP10から、隣接APの数が最大のAP10を検索する(ステップS104)。すなわち、第1のAPに隣接している第2のAP(第1のAPの隣接AP)の中から、隣接APの数が最大のAP(第3のAPとする)を検索する。第3のAPは複数の場合もありうる。
次に、上記ステップS104で検索した第3のAPの各々において、隣接APリスト内の全AP10の隣接AP数の合計を算出し、合計数が最小となる隣接APリストをもつ第3のAPを常時起動APに選択する。すなわち、上記第3のAPが複数の場合、第3のAPのそれぞれについて、隣接AP(第3のAPに隣接している第4のAP)のそれぞれに隣接しているAP10(第4のAPに隣接しているAP10)の数の合計値を算出し、合計値が最小の第3のAPを常時起動AP(省電力状態に移行することの無いAP)として選択する(ステップS105)。第3のAPが1台の場合、このステップS105は実行しない。
次に、上記ステップS105で選択したAP10(常時起動APとして選択したAP10)およびこれに隣接しているAP10を同じグループのAPとする(ステップS106)。なお、常時起動APに隣接しているAP10は、省電力状態となるように集中制御装置30から指示される可能性がある。
次に、全てのAP10がグループに所属したか否か、すなわち、いずれのグループにも所属していないAP10が存在するか否かを確認し(ステップS107)、全てのAP10がグループに所属した場合(ステップS107:Yes)、AP10のグループ構築を終了する。一方、グループに所属していないAPが存在する場合(ステップS107:No)、グループに所属していない各AP10を対象として、上記のステップS103からS106の処理を実行し、グループ化を行う。ステップS103からS106の処理は、グループに所属していないAP10が存在しなくなるまで繰り返し実行する。
本実施の形態の通信システムでは、ネットワーク管理者あるいはユーザが設定した伝送速度で端末20とAP10が通信可能となるように、常時起動APから一定電波強度以上のAP10でグループを構築する。これにより、端末20は、グループ内のどのAP10と接続した場合においても要求された伝送速度での通信が可能となる。この条件を満たす領域を通信保証領域と定義する。すなわち、あるグループの通信保証領域内に存在し、そのグループ内のAPに接続する端末20は、そのグループ内の全AP10との間で、所望の伝送速度で通信可能である。したがって、上記ステップS102の処理で使用する電波強度の閾値は、図6に示した伝送速度の違いによる通信範囲により決定される。図13は、上記ステップS102によって作成された隣接APリストに含まれるAP10同士を結んだ図である。図13のあるAP10から辺をたどり、2つ目のAP10までの直線距離が、図6の要求された伝送速度の通信範囲内に必ず入るように、閾値は設定される。そうした場合、例えば、AP10−2を基準として考えると、AP10−2に隣接するAP10−6、AP10−7、AP10−8およびAP10−9は、それぞれ必ず図6の電波範囲内(AP10−2を中心とした所望の同一通信範囲内)に存在する。
図14は、APのグループ構築結果の一例を示す図である。図示した例では、AP10−1、AP10−2およびAP10−3が常時起動APとして選択され、AP10−1(常時起動AP)およびAP10−4から10−6で同じグループを構築し、AP10−2(常時起動AP)およびAP10−7から10−9で別のグループを構築し、AP10−3(常時起動AP)、AP10−10およびAP10−11でさらに別のグループを構築している。通信範囲60−1から60−3は、それぞれのグループの常時起動APであるAP10−1から10−3の通信範囲であり、これらの通信範囲60−1から60−3によってカバレッジが確保されている。
本実施の形態の通信システムにおいては、上記の手順に従い、グループが構築される。そのため、AP10の故障や、悪意あるAP10や端末20の存在を感知した場合は、それらの機器を切断して、そのまま稼働させる、あるいは、それらの機器を切断し、グループを再構築することで、再び通常通りにネットワークを稼働することが可能である。なお、常時起動APが故障した場合には、カバレッジを確保するために、グループを再構築する。集中制御装置30がAPの故障を検知できる構成の場合、集中制御装置30は常時起動APの故障検知に伴いグループの再構築を自動的に実施するようにしてもよい。
つづいて、図15および図16を用いて、通信保証領域と端末20の接続先APの選択動作を説明する。
図15は、通信保証領域外となるグループ内のAP10−4に端末20−1が接続した例を示す図である。図15に示したケースは本発明の例ではないが、本実施の形態との違いを説明するために用いる。図16は、本実施の形態の通信システムにおける端末20の適切な接続例を示す図である。
図15において、AP10−1からAP10−6は起動しているものとする。また、AP10−1およびAP10−2が常時起動APである。AP10−1、AP10−3およびAP10−4が一つのAPグループ(第1のグループとする)を形成し、AP10−2、AP10−5およびAP10−6が他のAPグループ(第2のAPグループとする)を形成している。第1のグループの通信保証領域は通信保証領域70−1であり、第2のグループの通信保証領域は通信保証領域70−2である。
通信保証領域70−1は、AP10−1の通信範囲60−1、AP10−3の通信範囲60−3、およびAP10−4の通信範囲60−4の共通部分である。したがって、通信保証領域70−1の範囲内に存在する端末は、AP10−3、AP10−4およびAP10−1のいずれと接続しても一定電波強度以上で通信が可能である。通信保証領域70−2も同様に、AP10−2の通信範囲60−2、AP10−5の通信範囲60−5、およびAP10−6の通信範囲60−6の共通部分であり、通信保証領域70−2の範囲内に存在する端末は、AP10−5、AP10−6およびAP10−2のいずれと接続しても一定電波強度以上で通信可能である。
端末は、通常、電波強度が最も大きいAPへ接続する。図15は、図中のAPが全て起動していると仮定した場合に、電波強度が最も大きいAPへと接続した例である。しかし、図15の通信保証領域70−1に端末20−1は、入っていないため、AP10−4に接続した場合は、AP10−4に接続している間は、一定電波強度以上で通信が可能である。しかし、同一グループ内のAPの負荷を分散させるために、接続先APを例えば、AP10−3に変更した場合、一定電波強度以上での通信ができなくなり、伝送速度が低下し、スループットが低下し、所要のスループットを維持することができない。
これに対して、本実施の形態の通信システムでは、図16に示すように、端末は、常時起動APであるAP10−1およびAP10−2の電波強度によって、接続先のグループを選択する。図16の場合、各常時起動AP(AP10−1,AP10−2)の通信範囲60−1および60−2のうち、最も強い電波強度の常時起動APへ接続する。このとき、常時起動APは、通信保証領域の中心付近に配置されているため、常時起動APに近いほど、通信保証領域内である確率が高くなる。すなわち、グループの通信保証領域70−1か70−2により近いグループへ接続させることで、要求された伝送速度以上で通信可能となるグループに接続する可能性を高くする。ここでは、通信範囲60−1と60−2を比較し、より大きい電波強度である通信範囲60−2に対応するAP10−2に端末20−1が接続することで、通信保証領域70−2のグループに接続できる。
つづいて、端末20のAP10への具体的な接続手順を説明する。
前提条件として、ビーコンを用いる場合、ビーコンを送信するのは常時起動APのみとし、端末は常時起動APにのみ接続要求を送信させるようにする。ビーコンを用いない場合、端末は、接続ネットワークをSSID(Service Set ID)によって指定して、接続要求を送信するが、接続要求に応答するのは、常時起動APのみに制限する。このようにすることで、端末が常時起動APに接続要求を送信するようにする。
端末の接続先APの選択手順を以下に示す。
本実施の形態の通信システムにおける接続先AP選択手順の特徴は、ネットワークに接続する端末20は、常時起動APと端末20の電波強度が最も大きい常時起動APに接続し、他のAP10への接続は、負荷分散や省電力のためにAP10を省電力状態へ移行する際のみとすることである。
図17は、端末が接続先APを選択する手順の一例を示すフローチャートである。AP10への接続を要求する端末20が接続要求を送信すると、起動状態の各AP10が端末20からの接続要求を受信する(ステップS200)。
接続要求を受信したAP10のうち、常時起動APの各々は、接続先の選択の基準に用いるため、受信した接続要求の電波強度を測定して保存し、さらに、測定結果(電波強度)を集中制御装置30へ送信する。このとき、常時起動APは、端末20からの接続要求受信に伴い電波強度を送信したことが集中制御装置側で分かるような情報とともに電波強度の情報を送信する(ステップS201、ステップS202)。
集中制御装置30は、端末20からの接続要求に伴い常時起動APから送信された電波強度の情報を受信すると、常時起動APの各々から受信した電波強度の情報を比較し、電波強度が最大の常時起動APを接続先として選択し、選択した常時起動APに対し、端末20を接続させるように指示する(ステップS203)。
接続先として選択された旨の通知を集中制御装置30より受けた常時起動APは、端末20に接続応答を返信する(ステップ204)。
図17に示した手順では、端末20の最初の接続先が必ず常時起動APとなるようにしているが、まず常時起動APに接続させるのではなく、常時起動APと同じグループの他のAP10に接続させるようにしてもよい。例えば、上記のステップS201およびS202において、常時起動AP以外のAP10も電波強度を測定して測定結果を集中制御装置30へ送信し、集中制御装置30は、上記のステップS203において電波強度が最大の常時起動APを選択した後、さらに、選択した常時起動APと同じグループのAP10の中から接続先とするAP10を決定し、決定したAP10に対して端末20を接続させるように指示する。当然ながら、接続先が常時起動APとなる場合もありうる。このようにした場合、必ず常時起動APに接続させてから必要に応じて接続先を変更させるというような煩雑な制御となるのを防止できる。また、常時起動APに負荷が集中するのを防止できる。
つづいて、省電力制御動作について説明する。
本実施の形態の通信システムにおいては、AP10のグループを構築した後は、常時起動AP以外のAP10を省電力状態にさせる。なお、省電力状態は、APの無線送信機能および無線受信機能の双方がOFFになっている状態、または、APのアクセスポイントとしての動作を担う部分への電源供給が停止している状態(ただし、集中制御装置からの指示は受けることができる状態とする)であり、省電力状態においては一切の無線通信に関わることができない。省電力状態となったAP10は、省電力状態を解除して起動した場合、省電力状態となる前に保存しておいた設定情報を読み出す、または、起動後に集中制御装置30に接続して集中制御装置30から必要な設定情報を取得する、などの方法によって、省電力状態となる前にネットワークに参加していた状態に戻し、ネットワークに復帰する。AP10は、後述する負荷分散の際に省電力状態を解除されるケースがある。
また、起動状態のAP10は、一定の条件を満たした場合、省電力状態へと移行する。このとき、集中制御装置30は、省電力状態へ移行させるAP10における情報を収集し、保持する。一定条件とは、例えば、チャネル利用率が一定の値(しきい値)よりも低い場合、AP10に接続する端末数が一定の値よりも低い場合、等である。他の条件を使用しても構わない。一定条件を満たした場合には、省電力状態へと移行するように、集中制御装置30から省電力状態へ移行させるAP10に対して指示を出す。指示を受けたAP10は、後述する接続先変更の手順に従い、自身に接続する全ての端末20を他のAP10に接続させる。自身に接続した端末20がいなくなった後に、そのAP10は省電力状態へと移行する。
なお、チャネル利用率は、バックオフ時間やフレーム間隔等を含めた待機時間と、RTS(Request To Send)やCTS(Clear To Send)などの制御パケット、データパケット等のさまざまなパケットが一定時間内に占める割合から求められる。チャネル利用率が高い場合に他の端末が通信を試みても待機する時間が長くかかり、スループットは低下する。
つづいて、負荷分散方法について説明する。
集中制御装置30は、端末20が、前述した手順で常時起動APに接続していき、チャネル利用率や接続端末数などが一定の条件を満たした場合、常時起動APの負荷が高くなり、負荷分散が必要と判断する。負荷分散が必要と判断すると、省電力状態のAP10(負荷が高い状態のAP10と同じグループに所属している省電力状態のAP10)に対して指示を出して起動させる。そして、新たに起動させたAP10と既に起動状態のAP10(負荷が高い状態のAP10)の負荷が概ね等しくなるように、各端末20の接続先を分散させる。このとき、集中制御装置30が、負荷の計算を行い、条件を満たした場合に省電力状態のAP10を起動させる。
また、AP10のチャネル利用率や接続端末数などが上記一定の条件とは異なる条件を満たした場合、例えば、起動状態の各AP10の負荷が一定の値よりも低くなった場合には、条件を満たした現在起動状態のAP10に接続している端末20の接続先をグループ内の他のAP10に変更させ、接続する端末20が存在しなくなったら、接続する端末20が存在しなくなったAP10を省電力状態へ移行させる。
省電力状態へ移行する制御は、集中制御装置30がAP10の情報を収集し、各AP10や接続先変更を制御することで実現する。制御方法(上記の接続先変更の手順に相当)は、新しい接続先を指定する接続変更命令を端末20へ送信して接続先APを変更させる。または、接続を一旦切断し、他のAP10へ再接続させる等の手順によって実現する。なお、接続先変更に伴い通信が途切れる時間(通信が不能となってから接続先が他のAPに切り替わるまでの時間)に制約が無い場合、省電力状態へ移行させるAP10に接続中の端末20の接続先を他のAP10に変更させる制御を行うことなく、該当のAP10を省電力状態へ移行させても構わない。この場合、制御が簡単になるので、集中制御装置30やAP10の処理負荷が増大するのを防止できる。このとき、省電力状態へ移行したAP10に接続していた端末20は、一定時間が経過すると通信断と判断し、自律的に他のAP10に接続することになる。
図18は、集中制御装置30の情報保持部33およびAP10の情報保持部13で用いる保存フィールドの一例を示す図である。例示した保存フィールドは、グループ管理リストL101、グループ情報L102、登録APリストL103、AP情報L104、端末情報L105、および電波強度リストL106により構成されている。
図18において、グループ管理リストL101は、グループを管理するためのリストである。このグループ管理リストL101は、リスト構造を持っており、管理されるグループの情報はグループ情報L102である。前リンクが、リスト構造の前のグループを指しており、次リンクがリスト構造の次のグループを指している。前リンクと次リンクをたどることで、集中制御装置が管理しているグループを確認できる。グループ数は、グループ管理リストL101の先頭から次リストをたどることで数えることが可能である。あるいは、新たにグループ数のフィールドを追加することでも実現可能である。
グループ情報L102は、グループの情報である。グループ番号は、グループを識別するために割り振られる番号で一意の番号が割り振られる。代表APリストは、グループの代表となるAPのリストであり、グループ管理リストL101と同様の構造をもっている。ただし、グループ管理リストL101のグループのフィールドがAP情報L104のAPの情報が格納されるフィールドとなっている。所属APリストは、グループに所属するAPのリストであり、代表APリストと同様にグループ管理リストL101と同様の構造を持ち、グループに所属するAPを格納するフィールドを含んでいる。グループの代表となるAPは常時起動APである。
登録APリストL103は、集中制御装置30に登録されているAPのリストである。グループ管理リストL101と同様に、前リンクと次リンクをたどることで登録されたAPの情報を確認できる。登録されるAPの情報は、AP情報L104の構造を持つ。
AP情報L104は、APの情報である。MACアドレスは、APを識別するための情報である。APを一意に示すものであればMACアドレス以外の情報としてもよい。AP状態は、APが起動状態か、省電力状態かの情報、あるいはAP自身にかかる通信量等の情報を含む。所属グループは、APが所属するグループを番号で示したものであり、グループ情報L102のグループ番号と対応する情報である。隣接APリストは、グループ構築の際に用いられる特定の条件を満たしたAPのリストであり、AP情報L104の情報がグループ管理リストL101や登録APリストL103のようなリスト構造で次々と保存される。接続端末リストは、APに接続する端末のリストであり、端末情報L105の情報がグループ管理リストL101や登録APリストL103のようなリスト構造で次々と保存される。電波強度リストは、AP自身にかかわる端末、あるいは他のAPの電波強度等の情報である電波強度リストL106を保存する。
端末情報L105は、端末の情報である。MACアドレスは、端末を識別するための情報である。端末を一意に示すものであればMACアドレス以外の情報としてもよい。接続先APは、端末が接続するAPの情報であり、AP情報L104の構造で保存される。通信状態は、APとの通信状態を保存しており、電波強度、スループット、エラーレート等のさまざまな情報を保存する。
電波強度リストL106は、電波強度を保存するリストである。前リンクと次リンクは、別の電波強度リストL106の電波強度を指しており、前リンクあるいは次リンクをたどることで、電波強度情報を確認することができる。観測者は、電波強度を計測したAP情報L104あるいは端末情報L105の情報が格納される。被観測者は、電波強度を計測された対象であるAP情報L104あるいは端末情報L105の情報が格納される。なお、ここでは、電波強度の情報のみとしたが、エラーレート、スループット、再送回数等の指標を保存し、本実施の形態で使用してもよい。
集中制御装置は、グループ管理リストL101、登録APリストL103のリストを持つことで、グループ、AP、端末の情報を管理する。APは、AP情報L104の情報を持つことで、自身の状態、端末の状態、自身が観測した情報を管理する。
なお、ここでは、一例として、リスト構造をとる形式で各種情報を管理する方法を示したが、テーブル構造等の別の形式で管理してもよい。
図19は、集中制御装置30における登録APの管理の例を示す図である。登録APリストL103−1が登録APリストの先頭であり、前リンクはNULLとなっている。次リンクは次の登録APである登録APリストL103−2を指しており、登録APリストL103−2の前リンクは登録APリストL103−1を指しているため、相互に参照が可能である。登録APリストL103−2の次リンクは、次の登録APを指しており、登録されたAP全てが保存される。登録APリストの最後では、次リンクはNULLとなる。登録APリストL103−1内の登録APの内容は、AP情報L104−1である。AP情報L104−1内の隣接APリスト、接続端末リストは、それぞれ、AP情報L104−1が示すAPに隣接しているAP(受信電波強度が一定値以上となるAP)のリスト、AP情報L104−1が示すAPに接続している端末のリストである。AP情報L104−1内の電波強度リストは、電波強度リストの先頭である電波強度リストL106−1を指しており、電波強度リストL106−1の前リンクはNULLを、次リンクは電波強度リストL106−2を指している。観測者、被観測者はAPまたは端末の情報が格納されるが、図19では記載を省略している。電波強度リストL106−2では、前リンクが電波強度リストL106−1を指しており、相互に参照できるようなっており、次リンクは次の電波強度の情報が保存されている。電波強度リストの最後では、次リンクがNULLに設定される。
図20は、本実施の形態の通信システムで使用するパケットの構成例を示す図である。
電波強度通知パケットP100は、AP10が一定時間の間に測定した電波強度を集中制御装置30に通知するためのパケットである。被観測者の項目には、電波強度を測定した対象機器(APまたは端末)のMACアドレスが格納され、電波強度には、その電波強度(測定結果)が格納される。被観測者と電波強度はセットで扱われる。図示した例では、X個格納されていることになり、Xは電波強度通知パケットのサイズの最大値に収まる数となる。
電波強度付加パケットP101は、AP10において受信したパケット(これを観測パケットと呼ぶ)に電波強度(電波強度情報)を付加したパケットである。AP10の無線送受信部12で生成される。この観測パケットは、受信情報判定部14で解析され、解析結果をもとに処理される。すなわち、受信情報判定部14は、観測パケットを受け取ると、その送信元MACアドレスおよびパケットに付加されている電波強度情報を抽出して情報保持部13へ引き渡し、これを情報保持部13が保持する。情報保持部13が保持している送信元MACアドレス(観測パケットの送信元MACアドレス)は電波強度通知パケットP100の被観測者フィールドに設定され、電界強度情報は電界強度フィールドに設定されて集中制御装置30へ送信される。このとき、電波強度通知パケットP100の送信元APフィールドには、自身(自AP)のMACアドレスが設定される。
制御パケットP102−1は、集中制御装置30、AP10が必要に応じて使用する。制御パケットP102−1の「予備フィールド」は、制御フラグP102−2内で格納できない大きなデータを格納する際に用いられる。たとえば、グループ構築の際に送信するビーコンの送信間隔や送信個数が考えられる。制御フラグP102−2は、制御パケットP102−1の制御フラグの詳細である。制御フラグP102−2のグループ構築開始フラグは、グループ構築の際のビーコンを送出させるための命令である。AP10は、グループ構築開始フラグが設定された状態の制御パケットP102−1を受信した場合、ビーコンを送信する。制御フラグP102−2の予備フィールドは、他の制御を行う際のフラグとして用いてもよい。たとえば、端末20の接続先変更の制御やAP10の省電力状態と起動状態の切り替え制御で使用する等が考えられる。制御パケットP102−1は、本実施の形態の制御のために新たに定義したが、無線LANコントローラで用いられる制御パケットを用いて同様の制御を行ってもよい。
以上のように、本実施の形態の通信システムにおいて、集中制御装置30は、制御対象のAP10をグループ化する際、隣接APの数が少ないAP10を常時起動APとして選択し、さらに、選択した常時起動APから送信される信号の電波強度が一定値以上を維持できる範囲内に存在するAP10を選択し、選択した複数のAP10(常時起動APを含む)を一つのグループとする処理、を繰り返し実行して全ての制御対象APをグループに所属させる。グループ化が終了した後は、常時起動AP以外のAP10が省電力状態となるように制御する。その後、グループごとに負荷の状態を監視し、負荷の増減に応じて、省電力状態のAP10を起動させるか起動状態のAP10(常時起動APを除く)を省電力状態へ移行させる。例えば、グループ内の起動状態のAP10の負荷(合計値)が上限を超えた場合は省電力状態のAP10を起動させ、グループ内の起動状態のAP10の負荷(合計値)が下限を超えた場合は起動状態のAP10の一部を省電力状態へ移行させる。また、端末20によるAP10への接続要求を受信した場合、端末10との間で送受信する信号の電波強度が最大となる常時起動APを接続先として選択する。また、各AP10は、集中制御装置30から指示を受けると、ビーコンの送受信を行い、周囲の他のAP10から受信したビーコンの電波強度を測定して測定結果を集中制御装置30へ送信する。
本実施の形態の通信システムによれば、省電力化や負荷分散を目的として端末20の接続先APを変更した場合に、接続先APを変更後の伝送速度が所望の伝送速度未満となるのを防止できる。これは、本実施の形態のグループ構築手順により、常時起動APがグループの通信保証領域の中心付近に位置するようになること、端末接続手順により、通信品質が最良(電波強度が最も高い)の常時起動APに端末を接続させること、によって実現される。グループの通信保証領域の中心(常時起動AP)に近い端末20ほど、接続先のAP10を変更する際に、変更前と同じグループのAP10に接続する可能性が高くなる。そのため、端末の初期の接続先が最も近い常時起動APとなるように制御することにより、その後の接続先変更においては初期の接続先(常時起動AP)と同じグループのAP(通信保証領域内のAP)に接続する確率が高くなる。
また、一つのグループに所属するAPの数が少数となるのを回避できる。すなわち、負荷分散が必要な状況において、端末20が接続先を変更できなくなる(負荷を分散させることができない)ケースが発生する確率を低く抑えることができる。本実施の形態のグループ構築手順(図12参照)では、ステップS103およびS105により、隣接しているAPの数が少ないAPを早めに選択してグループに所属させ、それを常時起動APに設定するので、グループ内のAP数が少なくなるのを防止できる。この結果、負荷分散を行うために端末20の接続先を変更する場合に、変更先のAP10が同一グループ内に存在しない状況となるのを減らすことができ、負荷分散が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2の通信システムを説明する。通信システムの構成は実施の形態1と同様である(図1など参照)。また、集中制御装置および無線ALNアクセスポイント(AP)の構成も実施の形態1と同様である(図3から図5参照)。本実施の形態では、実施の形態1と共通の部分については説明を省略する。
本実施の形態の通信システムは、AP10のグループを構築する動作が実施の形態1と異なる。以下、AP10のグループを構築する動作について説明する。
図21は、実施の形態2の通信システムにおいてAP10のグループを構築する動作手順のフローチャートである。なお、図21に示したステップS300からS302,S304は、実施の形態1の通信システムにおけるグループ構築動作を示した図12のステップS100からS102,S104と同じ処理である。
AP10のグループを構築する動作では、まず、集中制御装置30のネットワーク制御部34が、各AP間の電波強度を計測するために、全てのAPに対して指示を行い、MACアドレス等をAP識別情報として付加したビーコンを一定時間送出させる(ステップS300)。省電力状態のAP10が存在する場合には、そのAP10を起動させる制御も併せて行う。
次に、各AP10が、他のAP10から受信したビーコンの受信レベル(電波強度)を他のAP10ごとに測定し、測定した電波強度の情報と、測定に用いたビーコンの送信元AP10の情報(識別情報)と、自身(自AP)の識別情報とを集中制御装置30へ送信する(ステップS301)。
次に、集中制御装置30のネットワーク制御部34が、情報保持部33で保持されている各AP10の隣接APリストを更新する。すなわち、上記ステップS301で送信された電波強度が所定の閾値以上となるAP10の識別情報を隣接APリストに追加する(ステップS302)。
次に、集中制御装置30のネットワーク制御部34は、隣接APリストを参照し、グループに所属していないAP10のうち、隣接APの数が最小のAP10(第1のAPとする)を検索し、検索したAP10をAPグループリストに追加する(ステップS303)。隣接APの数が最小のAP10が複数存在する場合、その中の1台を選択して第1のAPとする。
次に、上記第1のAPにおける隣接APリスト内のAP10から、隣接APの数が最大のAP10を検索する(ステップS304)。すなわち、第1のAPに隣接している第2のAP(第1のAPの隣接AP)の中から、隣接APの数が最大のAP10(第3のAPとする)を検索する。第3のAPは複数の場合もありうる。
次に、上記ステップS304で検索した第3のAPの各々において、隣接APリスト内の全AP10の隣接AP数の合計を算出し、合計数が最小となる隣接APリストをもつAP10を選択し、APグループリストに追加する。すなわち、上記第3のAPが複数の場合、第3のAPのそれぞれについて、隣接AP(第3のAPに隣接している第4のAP)のそれぞれに隣接しているAP10(第4のAPに隣接しているAP10)の数の合計値を算出し、合計値が最小の第3のAPをAPグループリストに追加する(ステップS305)。なお、上記第3のAPが1台の場合、これをAPグループリストに追加する。
次に、APグループリストに追加された全AP10の隣接APリストに共通するAP10をAPグループリストに追加する。すなわち、上記のステップS305の処理が終了した時点でAPグループストに追加済のAP10(ステップS303で追加したAP10,ステップS305で追加したAP10)の全てに隣接しているAP10(複数の場合もありうる)を検索してAPグループリストに追加する(ステップS306)。条件を満たすAP10が複数存在する場合、それらを全て追加する。
次に、グループに選ばれていない全てのAP10(APグループリストに登録されていない全てのAP10)の隣接APリストから、グループに選ばれたAP10を削除する(ステップS307)。
次に、全てのAP10がグループに所属したか否か、すなわち、いずれのグループにも所属していないAP10が存在するか否かを確認し(ステップS308)、全てのAP10がグループに所属した場合(ステップS308:Yes)、AP10のグループ構築を終了する。一方、グループに所属していないAPが存在する場合(ステップS308:No)、グループに所属していない各AP10を対象として、上記のステップS303からS307の処理を実行し、グループ化を行う。ステップS303からS307の処理は、グループに所属していないAP10が存在しなくなるまで繰り返し実行する。ステップS303からS307は1つのグループを構築するための処理である。すなわち、ステップS303からS307の処理を繰り返すごとに異なるグループが構築される。
図22は、実施の形態2の通信システムにおいてAPのグループ構築が終了した後に常時起動APを選択する手順を示すフローチャートである。
集中制御装置30のネットワーク制御部34は、APのグループ構築が終了すると、次に、常時起動APをもたない(選択されていない)グループを1つ選択する(ステップS400)。そして、選択したグループ内の各AP10において、グループ内の全AP10との電波強度を調査してAP毎に最大の電波強度を検索する(ステップS401)。すなわち、グループ内の各AP10から予め取得しておいた、他のAP10から受信したビーコンの電波強度を確認し、グループ内のAP10の各々について、同一グループの他のAP10から受信したビーコンの電波強度の最大値を検索する。この検索の結果グループ内のAP10と同数の電波強度が見つかる。次に、ステップS401で検索したAP毎の最大の電波強度を比較し、最小の電波強度をもつAPを常時起動APに選択する(ステップS402)。すなわち、ステップS401の検索で見つかった電波強度のうち、最小の電波強度に対応するAP10(この最小の電波強度を送信してきたAP10)を常時起動APとする。常時起動APを持たないグループが存在する場合(ステップS403:No)、ステップS400へ戻り処理を繰り返す。常時起動APを持たないグループが存在しなくなると(ステップS403:Yes)、選択を終了する。
上記ステップS302の処理で使用する電波強度の閾値は、図6に示した伝送速度の違いによる通信範囲により決定される。図23は、上記ステップS302によって作成された隣接APリストに含まれるAP10同士を結んだ図である。図23のAP10において辺で結ばれたAP10は、図6の要求された伝送速度の通信範囲内に必ず入るように、閾値は設定される。そうした場合、例えば、AP10−2に隣接するAP10−6、AP10−7、AP10−8およびAP10−9は、それぞれ必ず図6の電波範囲以内(AP10−2を中心とした所望の同一通信範囲内)に存在する。
図24は、APのグループ構築結果の一例を示す図である。図示した例では、AP10−1、AP10−2およびAP10−3が常時起動APとして選択され、AP10−1(常時起動AP)およびAP10−4から10−6で同じグループを構築し、AP10−2(常時起動AP)およびAP10−7から10−9で別のグループを構築し、AP10−3(常時起動AP)、AP10−10およびAP10−11でさらに別のグループを構築している。通信範囲60−1から60−3は、それぞれのグループの常時起動APであるAP10−1から10−3の通信範囲であり、これらの通信範囲60−1から60−3によってカバレッジが確保されている。
このように、本実施の形態の通信システムにおいても、実施の形態1と同様の効果が得られるようにAPをグループ化することができる。
なお、実施の形態1および2で説明した集中制御装置30の機能をシステム内のいずれか一つのアクセスポイントが備えるようにして、この機能を有するアクセスポイントが、アクセスポイントのグループ構築や省電力制御、端末の接続先決定や接続先切り替え制御を行うようにしても良い。
以上のように、本発明は、省電力機能を有する複数の基地局を含んで構成された通信システムにおいて基地局および端末を制御するネットワーク管理装置として有用である。
10,10−1から10−11,10−N アクセスポイント(AP)、11,31 有線送受信部、12 無線送受信部、13,33 情報保持部、14,32 受信情報判定部、15 制御状態判定部、16 省電力状態切り替え部、17 AP機能部、20,20−1から20−4,20−M 端末、30 集中制御装置、34 ネットワーク制御部、35 APC機能部、40 スイッチ、341 AP制御部、341A グループ構築部、341B 省電力制御部、342 端末制御部。

Claims (14)

  1. 無線通信動作を停止させる省電力状態へ移行可能な複数の基地局を含んで構成され、前記複数の基地局は複数のグループを形成しており、各グループは、前記省電力状態に移行しない第1の基地局および前記省電力状態へ移行する第2の基地局を含んでいる通信システムにおいて、前記基地局および前記基地局と通信する端末を制御するネットワーク管理装置であって、
    前記複数の基地局をグループ化して前記複数のグループを構築するグループ構築手段と、
    前記第2の基地局を前記省電力状態に移行させる制御および前記省電力状態から復帰させる制御を実施する省電力制御手段と、
    前記端末の接続先基地局を決定する接続先決定手段と、
    を備え、
    前記グループの各々において、前記第2の基地局の各々は、自身と同じグループの第1の基地局からの受信電波強度が一定値以上となる範囲内に存在し、
    前記接続先決定手段は、基地局への接続を要求している端末を検知した場合、接続を要求している端末との通信品質が最良の第1の基地局へ当該端末を接続させることを特徴とするネットワーク管理装置。
  2. 前記接続先決定手段は、前記接続を要求している端末の接続先を当該端末からの受信電波強度が最大の第1の基地局に決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置。
  3. 前記省電力制御手段は、前記グループ構築手段がグループ構築処理を実行した場合、前記第2の基地局の全てを省電力状態へ移行させることを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク管理装置。
  4. 前記省電力制御手段は、前記第1の基地局および第2の基地局の処理負荷をグループごとに監視し、グループ全体の処理負荷が下限値以下となったグループを検知した場合、検知したグループの起動状態の第2の基地局の一部またはすべてを省電力状態へ移行させることを特徴とする請求項1、2または3に記載のネットワーク管理装置。
  5. 前記グループ全体の処理負荷が下限値以下となったグループの検知を前記第1の基地局への端末接続数および前記第2の基地局への端末接続数に基づいて行うことを特徴とする請求項4に記載のネットワーク管理装置。
  6. 前記グループ全体の処理負荷が下限値以下となったグループの検知を前記第1の基地局のチャネル利用率および前記第2の基地局のチャネル利用率に基づいて行うことを特徴とする請求項4に記載のネットワーク管理装置。
  7. 前記接続先決定手段は、前記第1の基地局の処理負荷が予め決定しておいたしきい値を超えた場合、当該第1の基地局に接続している一部の端末の接続先を、当該第1の基地局と同じグループ内の第2の基地局へ変更させ、前記第2の基地局の処理負荷が予め決定しておいたしきい値を超えた場合、当該第2の基地局に接続している一部の端末の接続先を、当該第2の基地局と同じグループ内の第1の基地局または第2の基地局へ変更させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のネットワーク管理装置。
  8. 前記省電力制御手段は、前記接続先決定手段が端末の接続先を変更させる処理を実行する際に、第1の基地局および起動状態の第2の基地局の全てが新しい接続先となるための条件を満たしていない場合、同一グループ内に省電力状態の第2の基地局が存在していれば、省電力状態の第2の基地局を起動させることを特徴とする請求項7に記載のネットワーク管理装置。
  9. 前記グループ構築手段は、隣接基地局の数が最小の基地局を選択し、さらに、選択した基地局に隣接している基地局のうち、隣接基地局の数が最大の基地局を前記第1の基地局に設定する処理と、設定した第1の基地局からの受信電波強度が一定値以上の基地局を当該第1の基地局と同一グループの第2の基地局に設定する処理と、を繰り返し実行して前記グループを構築することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のネットワーク管理装置。
  10. 前記グループ構築手段は、前記第1の基地局に設定する候補の基地局が複数存在する場合、候補の基地局のうち、隣接基地局の数が最大のものを選択して前記第1の基地局に設定することを特徴とする請求項9に記載のネットワーク管理装置。
  11. 前記グループ構築手段は、隣接基地局の数が最小の基地局を選択してグループリストに登録する第1の処理と、前記第1の処理でグループリストに登録した基地局に隣接している基地局のうち、隣接基地局の数が最大の基地局を選択して前記グループリストに登録する第2の処理と、前記グループリストに登録済みのすべての基地局に隣接している基地局を前記グループリストに登録する第3の処理と、を繰り返し実行して前記グループを構築することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のネットワーク管理装置。
  12. 前記グループ構築手段は、前記グループを構築後、構築したグループの一つを選択し、選択したグループにおいて、同一グループの他の基地局からの受信電波強度の最大値を基地局ごとに求め、求めた最大値が最も小さい基地局を前記第1の基地局として設定する処理、を前記構築後のすべてのグループに対して順次実行することを特徴とする請求項11に記載のネットワーク管理装置。
  13. 無線LANのアクセスポイントとしての基地局および端末を制御することを特徴とする請求項1から12のいずれか一つに記載のネットワーク管理装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一つに記載のネットワーク管理装置と、
    前記ネットワーク管理装置の指示に従い、無線通信動作を停止した状態と無線通信動作を行う状態を切り替える複数の基地局と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
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