JP2015161259A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立工数の低減と、還元剤供給配管の圧損の低減を図る。【解決手段】建設機械は、エンジンの排気流路中に設置され、排気ガスの窒素酸化物を還元剤により還元浄化する還元触媒、ならびに、排気流路中に還元剤を噴射する還元剤噴射弁を備えた排気ガス浄化装置と、走行体と、走行体の上部に旋回可能に設けられたメインフレームと、エンジンおよび排気ガス浄化装置が配設され、メインフレームの側部に取り付けられたベッドとを備え、ベッドに、還元剤噴射弁に還元剤供給配管を介して接続された還元剤タンクが配設されている。【選択図】図4

Description

本発明は、還元剤タンクを備える建設機械に関する。
排気ガス中の窒素酸化物を除去する排気ガス浄化装置を備えた建設機械が知られている(特許文献1参照)。この種の排気ガス浄化装置として、エンジンの排気系に還元触媒を配置し、この還元触媒よりも上流側の排気流路内に設けた還元剤噴射弁から、還元剤を供給するものがある。排気中のNOxは、還元剤に接触し、還元触媒において還元反応が促進されることによって無害成分に浄化される。
還元反応は、NOxとアンモニアとの還元反応であり、アンモニアを効率的に発生する還元剤として、たとえば、尿素水溶液、アンモニア水溶液、その他の還元剤水溶液が使用される。還元剤は、還元剤タンクに貯留され、排気温度やNOx排出量等に基づいて、必要量が還元剤タンクから還元剤噴射装置に供給される。
国際公開WO2009/1587号公報
ところで、建設機械では、エンジンや還元剤タンクなどの装置が、装置ごとに旋回体を構成するフレームに組み付けられるため、組立工数の低減が望まれていた。
また、特許文献1に記載の建設機械のように、エンジンが旋回フレームの後側に配置され、尿素水タンクが旋回フレームの右前部に配置される場合(特許文献1の図2参照)、尿素水供給配管が長くなり、圧損が大きくなる。その結果、尿素水噴射弁での噴射量や噴射タイミングの制御を精度よく行うことが難しい。特に、建設機械の大きさが大きいほど、尿素水供給配管が長くなってしまうため、尿素水噴射弁での精度の高い制御が難しくなる。
請求項1に記載の建設機械は、エンジンの排気流路中に設置され、排気ガスの窒素酸化物を還元剤により還元浄化する還元触媒、ならびに、排気流路中に還元剤を噴射する還元剤噴射弁を備えた排気ガス浄化装置と、走行体と、走行体の上部に旋回可能に設けられたメインフレームと、エンジンおよび排気ガス浄化装置が配設され、メインフレームの側部に取り付けられたベッドとを備え、ベッドに、還元剤噴射弁に還元剤供給配管を介して接続された還元剤タンクが配設されている。
請求項2に記載の建設機械は、請求項1に記載の建設機械において、エンジンを冷却する冷媒が流れる冷媒管路が還元剤タンクを通過するように配設されている。
請求項3に記載の建設機械は、請求項1または2に記載の建設機械において、ベッドには、作動油タンクが配設され、還元剤タンクは、作動油タンクに隣接して配設されている。
請求項4に記載の建設機械は、請求項3に記載の建設機械において、還元剤タンクは、運転室と作動油タンクとの間に配設されている。
本発明によれば、エンジン、排気ガス浄化装置および還元剤タンクを単一のベッドに配置してモジュール化することができるため、組立性が向上する。さらに、還元剤供給配管の長さを短くできるため、圧損を低く抑えることができ、還元剤噴射弁の制御を精度よく行うことができる。
第1の実施の形態に係る建設機械の一例であるクローラクレーンの側面図。 図1のクローラクレーンの旋回体を斜め後方から見た斜視図。 図1の旋回体および走行体を示す側面模式図。 図3の旋回体および走行体を上方から見た平面模式図。 メインフレームに取り付けられた右側ベッドの前部を示す斜視図。 右側ベッド上に配置される各種装置を示す模式図。 クレーンの左斜め上方から排気ガス浄化装置を見た図。 排気ガス浄化装置の構成を示す模式図。 尿素水タンク周りの配管を示す模式図。 運転室、尿素水タンクおよび作動油タンクの位置関係を示す模式図。 第2の実施の形態に係る建設機械の右側ベッド上に配置される各種装置を示す模式図。 第3の実施の形態に係る建設機械の右側ベッド上に配置される各種装置を示す模式図。 変形例1に係る建設機械の左側ベッド上に配置される各種装置を示す平面模式図。
以下、図面を参照して、本発明に係る建設機械の一実施の形態について説明する。
―第1の実施の形態―
図1は本発明による建設機械の一例であるクローラクレーン(以下、クレーンと記す)の側面図であり、図2は図1のクレーンの旋回体103を斜め後方から見た斜視図である。以下では、図示するように、図1および図2の姿勢を基準にクレーンの上下および前後、左右方向を定義する。
図1に示すように、クレーンは、走行体101と、旋回輪を介して走行体101の上部に旋回可能に設けられた旋回体103と、旋回体103に回動可能に軸支されたブーム104とを有する。走行体101は、トラックフレーム(不図示)と、トラックフレーム(不図示)の両側に設けられたサイドフレーム101aとを有し、サイドフレーム101aには無限軌道履帯101bが装着されている。図1および図2に示すように、旋回体103の前部には運転室107が設けられ、旋回体103の後部にはカウンタウエイト109が取り付けられている。
図3は図1の旋回体103および走行体101を示す側面模式図であり、図4は図3の旋回体103および走行体101を上方から見た平面模式図である。図3および図4では、建屋カバー131C,132C(図2参照)の図示を省略している。また、図4では、図3に示された排気ガス浄化装置160の図示を省略している。図4に示すように、旋回体103は、走行体101のトラックフレーム(不図示)の上部に旋回可能に取り付けられたメインフレーム130と、左側ベッド131と、右側ベッド132と、キャブベッド133とを含んで構成される。メインフレーム130はクレーンの左右方向中央において、前後方向に延在するように設けられている。左側ベッド131はメインフレーム130の左側部に取り付けられ、右側ベッド132はメインフレーム130の右側部に取り付けられている。キャブベッド133は、右側ベッド132の前方において、メインフレーム130に取り付けられ、キャブベッド133上に運転室107が配設されている。
メインフレーム130にはフック昇降用のウインチドラムである巻上ドラム105と、ブーム起伏用のウインチドラムである起伏ドラム106とが搭載されている。図1に示すように、巻上ドラム105には巻上ロープ105aが巻回され、巻上ドラム105の回転により巻上ロープ105aが巻き取られまたは繰り出され、フック108が昇降する。起伏ドラム106には起伏ロープ106aが巻回され、起伏ドラム106の駆動により起伏ロープ106aが巻き取られまたは繰り出され、ブーム104が起伏する。
図4に示すように、左側ベッド131には、図示しないが油圧バルブ装置などの各種油圧装置が搭載され、これらの装置が建屋カバー131C(図2参照)により覆われている。図3および図4に示すように、右側ベッド132には、エンジン140、油圧ポンプ141や油圧バルブ装置(不図示)、ラジエータ142、排気ガス浄化装置160などの各種装置が搭載され、これらの装置が建屋カバー132C(図2参照)により覆われている。右側ベッド132の前部には、作動油を貯留する作動油タンク143および尿素水溶液(以下、尿素水と記す)を貯留する尿素水タンク150が配設されている。なお、尿素水タンク150は、後述するようにタンクカバー151によって覆われている。このように、本実施の形態では、単一のベッド(右側ベッド132)にエンジン140および排気ガス浄化装置160、尿素水タンク150、作動油タンク143が載置され、単一のモジュールとされている。
図4に示すように、左側ベッド131は、前後方向に延在する左側フレーム部材136Lおよび右側フレーム部材136Rを備えている。左側フレーム部材136Lおよび右側フレーム部材136Rは、断面が略コの字状であり、互いに略コの字状の開口側が対向するように配設されている。左側フレーム部材136Lと右側フレーム部材136Rとは、左右方向に延在する複数の接続部材によって接続されている。各接続部材の左右端は、それぞれ左側フレーム部材136Lおよび右側フレーム部材136Rの略コの字状の断面の内周面に接続されている。左側フレーム部材136Lと右側フレーム部材136Rとの間における、左側フレーム部材136Lの側部および右側フレーム部材136Rの側部や、接続部材には、各種機器を取り付けるための取付部が設けられている。
右側ベッド132の構成は、左側ベッド131と略同じである。すなわち、右側ベッド132は、前後方向に延在する左側フレーム部材137Lおよび右側フレーム部材137Rを備えている。左側フレーム部材137Lおよび右側フレーム部材137Rは、断面が略コの字状であり、互いに略コの字状の開口側が対向するように配設されている。左側フレーム部材137Lと右側フレーム部材137Rとは、左右方向に延在する複数の接続部材139によって接続されている。接続部材139の左右端は、それぞれ左側フレーム部材137Lおよび右側フレーム部材137Rの略コの字状の断面の内周面に接続されている(図5参照)。左側フレーム部材137Lと右側フレーム部材137Rとの間における、左側フレーム部材137Lの側部および右側フレーム部材137Rの側部や、接続部材139には、各種機器を取り付けるための取付部138(図6参照)が設けられている。
図5は、メインフレーム130に取り付けられた右側ベッド132の前部を示す斜視図である。図5では、ブーム104や運転室107、キャブベッド133の図示を省略している。メインフレーム130は、底板110と、底板110上に立設された左右一対の縦板111と、各縦板111の上面に接合された上板112と、左右の縦板111の間に直交して設けられた中間板113とを有する。
右側ベッド132の左側フレーム部材137Lは、メインフレーム130の右側部を構成する縦板111および底板110のそれぞれに当接した状態で、メインフレーム130にボルトで締結されている。図示しないが、左側ベッド131も同様に、左側ベッド131の右側フレーム部材136Rが、メインフレーム130の左側部を構成する縦板111および底板110のそれぞれに当接した状態で、メインフレーム130にボルトで締結されている。
主に図6を参照して、右側ベッド132上の装置の配置について説明する。図6は、右側ベッド132上に配置される各種装置を示す模式図である。なお、図6では、建屋カバー132C(図2参照)およびタンクカバー151(図2参照)の図示を省略している。尿素水タンク150は、右側ベッド132の前端に配設され、略矩形箱状のタンクカバー151(図5参照)により覆われている。図5および図9に示すように、タンクカバー151は、尿素水タンク150の右側に配置される正面板151fと、尿素水タンク150の左側に配置される背面板151rと、尿素水タンク150の前後それぞれに配置される一対の側面板151sと、尿素水タンク150の上方に配置される上面板151tとを備えている。正面板151fには、外気をタンクカバー151内に導入する吸気口15iが設けられ、上面板151tにはタンクカバー151内で温度が上昇した空気がタンクカバー151の外側に排出される排気口15eが設けられている。吸気口15iにはルーバーが設けられ、排気口15eには、排気口カバーが設けられている。
図6に示すように、尿素水タンク150の後方には、尿素水タンク150に隣接して作動油タンク143が配設されている。作動油タンク143の後方には油圧ポンプ141が配設され、油圧ポンプ141の後方にはエンジン140が配設されている。油圧ポンプ141は、エンジン140に機械的に接続され、エンジン140により駆動されて、作動油タンク143に貯留された作動油を油圧回路(不図示)に供給する。油圧回路(不図示)に供給された作動油により、起伏ドラム106や巻上ドラム105が駆動され、ブーム104の起伏やフック108に吊り下げられた吊り荷の昇降が行われる。
エンジン140の後方には、ラジエータ142および冷却ファン144が配設されている。冷却ファン144は、エンジン140により駆動され、クレーン後方から外気を吸込み、クレーン前方に向かって排出する。ラジエータ142には、冷却ファン144によって発生した冷却風が通過し、エンジン冷却水(冷媒)が冷却される。冷却ファン144によって発生した冷却風は、建屋カバー132C(図2参照)内に導入され、エンジン140や油圧ポンプ141等が冷却される。図示しないが、建屋カバー132Cの左側面には、冷却風を排出する排気口が設けられている。
油圧ポンプ141の上方には、排気ガス浄化装置160が配設されている。排気ガス浄化装置160は、右側ベッド132の取付部138に固着された支持台169により支持されている。図7および図8を参照して、排気ガス浄化装置160について説明する。図7は、クレーンの左斜め上方から排気ガス浄化装置160を見た図であり、図8は排気ガス浄化装置160の構成を示す模式図である。
図7および図8に示すように、排気ガス浄化装置160は、エンジン140の排気流路中に設置された酸化触媒装置161と、NOx浄化装置162と、尿素水噴射装置163とを備えている。酸化触媒装置161は、排気ガスに含まれる一酸化窒素(NO)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)を備えている。NOx浄化装置162は、尿素水を利用して排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を還元浄化する還元触媒を備えた装置である。NOx浄化装置162は、たとえば、筒体内の上流側に尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)が設けられ、尿素SCRの下流側に酸化触媒が設けられた構成とされる。
尿素水噴射装置163は、NOx浄化装置162の上流側に設置されている。尿素水噴射装置163は、尿素水供給配管152および尿素水ポンプ165を介して尿素水タンク150に接続される尿素水噴射弁164を備えている。尿素水噴射弁164は、コイルに電流を流すことにより可動子とコアとを含む磁気回路に磁束を発生させ、可動子をコア側に引き付ける磁気吸引力を作用させることにより、弁体の開閉を行うものであり、周知の電磁駆動式の燃料噴射弁(インジェクタ)と同様の構成を有しているものである。
尿素水噴射弁164は、図示しない制御装置からの制御信号に応じて、排気流路中に尿素水を噴射する。尿素水が噴射されると、NOx浄化装置162の尿素SCRにより尿素水からアンモニアが生成され、アンモニアにより排気ガス中のNOxが還元反応して、水と窒素に分解される。NOx浄化装置162の尿素SCRの下流側に設けられた酸化触媒により、排気ガス中のアンモニアが低減される。
図8に示すように、尿素水ポンプ165と尿素水タンク150とは、吸込み配管153aおよび戻り配管153bによって接続されている。尿素水ポンプ165と尿素水噴射弁164とは尿素水供給配管152によって接続されている。吸込み配管153aは、尿素水タンク150の底部近傍に尿素水の吸入口154aが配置され、戻り配管153bは、尿素水タンク150の上部近傍に尿素水の排出口154bが配置されている。尿素水ポンプ165によって、尿素水タンク150の底部から吸い上げられた尿素水は、尿素水供給配管152内に供給され、加圧される。尿素水供給配管152内の尿素水は、尿素水噴射弁164が開くことにより、エンジン140の排気流路に供給される。尿素水の余剰分は、戻り配管153bを介して尿素水タンク150に戻される。
尿素水は−11℃程度で凍結する。冬季や寒冷地でクレーン作業を行う際、尿素水が凍結していると、尿素水噴射装置163に尿素水を供給できない。このため、尿素水噴射装置163を使用するには、凍結した尿素水を解凍し、さらに解凍した尿素水が再び凍結することを防止する必要がある。そこで、本実施の形態では、以下に示す解凍・凍結防止システムを備えている。
解凍・凍結防止システムは、エンジン140と熱交換することで暖められるエンジン冷却水を尿素水タンク150や尿素水噴射弁164に導き、エンジン冷却水と尿素水とを熱交換させるシステムである。この解凍・凍結防止システムにより、凍結した尿素水を解凍し、解凍された尿素水が再び凍結することを防止することができる。解凍・凍結防止システムは、エンジン冷却系180と、エンジン冷却水をエンジン冷却系180から尿素水タンク150に導く冷媒管路181とを備えている。
エンジン冷却系180は、ラジエータ142により冷却されたエンジン冷却水をエンジン140に供給することで、エンジン140を冷却する。エンジン140には、エンジン冷却水を循環させるための冷却水ポンプ(不図示)と、サーモスタット182とが設けられている。サーモスタット182は、エンジン冷却水の温度に応じてエンジン冷却系180の経路を全閉から全開の間で開閉する。
なお、図示しないが、エンジン内にはサーモスタット182が全閉しているときには、ラジエータ142にエンジン冷却水が供給されないようにエンジン冷却水をバイパスさせるバイパス経路が設けられている。エンジン始動時にエンジン冷却水の温度が低いと、エンジン冷却水がエンジン内で循環し、エンジン140の発熱により暖められる。
エンジン冷却水が流れる冷媒管路181は、尿素水噴射弁164を通過するように配設された第1冷媒管路156と、尿素水タンク150を通過するように配設された第2冷媒管路157とを有している。第1冷媒管路156は、エンジン140で暖められたエンジン冷却水を尿素水噴射弁164に導く第1供給管路156sと、尿素水噴射弁164からエンジン140へエンジン冷却水を戻す第1戻り管路156rとを有する。第2冷媒管路157は、エンジン140で暖められたエンジン冷却水を尿素水タンク150に導く第2供給管路157sと、尿素水タンク150からエンジン140へエンジン冷却水を戻す第2戻り管路157rとを有する。第2冷媒管路157には、図示しない制御装置からの制御信号に応じて、全閉と全開との間で切り換えられる切換弁157vが設けられている。
図9は、尿素水タンク周りの配管を示す模式図である。図9(a)は尿素水タンク150を前方から見た図である。図9(a)では、尿素水タンク150の前方の側面板151sを省略し、タンクカバー151内に配置される尿素水タンク150および尿素水ポンプ165を示している。図9(b)はタンクカバー151を左方から見た図である。図9(a)に示すように、吸込み配管153aおよび戻り配管153bは、それぞれ尿素水タンク150の上面から尿素水タンク150内に挿入されている。吸込み配管153aおよび戻り配管153bは、タンクカバー151内の上部に配設される尿素水ポンプ165に接続されている。尿素水ポンプ165から吐出された尿素水が流れる尿素水供給配管152は、タンクカバー151の背面板151rの開口を介してタンクカバー151の外側に導かれ、尿素水噴射弁164に接続されている(図7、図8参照)。
第2冷媒管路157を構成する第2供給管路157sは、タンクカバー151の外側から背面板151rの開口を介してタンクカバー内に導かれ、尿素水タンク150の上面の開口から挿入されている。第2冷媒管路157を構成する第2戻り管路157rは、尿素水タンク150の上面の開口から尿素水タンク150の外側に導かれ、さらに背面板151rの開口を介してタンクカバー151の外側に導かれ、エンジン140に接続されている(図8参照)。つまり、エンジン冷却水が流れる第2冷媒管路157は、尿素水タンク150を通過するように配設されている。
図10は、運転室107、尿素水タンク150および作動油タンク143の位置関係を示す模式図である。図10に示すように、尿素水タンク150は、運転室107と作動油タンク143との間に配設されている。尿素水タンク150のタンクカバー151の内面には、断熱材190が貼着されている。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)エンジン140、排気ガス浄化装置160および尿素水タンク150を単一のベッド(右側ベッド132)に配置してモジュール化した。これにより、予めモジュールとして右側ベッド132に各装置を組付けておき、このモジュールをメインフレーム130に取り付けることで組立工数の低減を図ることができる。さらに、排気ガス浄化装置160および尿素水タンク150が同じベッド(右側ベッド132)に配設されているため、尿素水供給配管152の長さを短くできる。このため、尿素水供給配管152での圧損を低く抑えることができ、尿素水噴射弁164の制御を精度よく行うことができる。また、尿素水供給配管152の長さを短くできるので、尿素水の解凍時間を短縮することができる。
(2)右側ベッド132には、作動油タンク143が配設され、尿素水タンク150は、作動油タンク143に隣接して配設されている。これにより、作動油タンク143からの熱により、尿素水の温度を上昇させることができ、凍結した尿素水の解凍および尿素水の凍結を防止することができる。なお、尿素水タンク150のタンクカバー151の内面に断熱材190を貼着することで、作動油タンク143で発生した熱により、尿素水の温度が上昇しすぎることを防止できる。
(3)尿素水タンク150は、運転室107と作動油タンク143との間に配設されている。このため、作動油タンク143からの熱が尿素水タンク150のタンクカバー151によって遮蔽され、運転室107内に熱が伝わることを抑制できる。尿素水タンク150のタンクカバー151の内面に断熱材190を貼着することで、より運転室107への熱の伝わりを抑制できる。
(4)尿素水タンク150は、運転室107に隣接して配設されている。これにより、運転室107内に配設された空調設備からの送風をタンクカバー151内に導入することで、尿素水の温度を調整することもできる。
(5)尿素水タンク150は、運転室107の後方に隣接して配設され、尿素水タンク150の後方にエンジン140や油圧ポンプ141、排気ガス浄化装置160が配設されている。これにより、エンジン140や排気ガス浄化装置160、油圧ポンプ141で発生した騒音を尿素水タンク150のタンクカバー151で遮蔽することができ、騒音が運転室107内に伝わることを抑制できる。
(6)エンジン140を冷却するエンジン冷却水(冷媒)が流れる第2冷媒管路157が尿素水タンク150を通過するように配設され、第1冷媒管路156が尿素水噴射弁164を通過するように配設されている。エンジン冷却水を用いて尿素水の解凍および凍結防止を行うことができる。さらに、エンジン140、排気ガス浄化装置160および尿素水タンク150が同一のベッド(右側ベッド132)に配設されているので、第1冷媒管路156および第2冷媒管路157の長さを短くできる。このため、第1冷媒管路156および第2冷媒管路157での圧損を低く抑えることができ、冷却水ポンプ(不図示)の揚程を小さくすることができる。つまり、冷却水ポンプの小型化を図ることができる。また、第1冷媒管路156および第2冷媒管路157の長さを短くできるので、尿素水の解凍時間を短縮することができる。
−第2の実施の形態−
図11を参照して、第2の実施の形態に係る建設機械を説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。第2の実施の形態に係る建設機械は、第1の実施の形態に係る建設機械と同様の構成を有している。図11は、図6と同様の図であり、第2の実施の形態に係る建設機械の右側ベッド上に配置される各種装置を示す模式図である。
第1の実施の形態では、尿素水タンク150が、運転室107と作動油タンク143との間に配設されていた。これに対して、第2の実施の形態では、作動油タンク243の上面に尿素水タンク150が配設されている。作動油タンク243は、第1の実施の形態の作動油タンク143と略同じ容量であるが、作動油タンク143に比べて高さ寸法(上下方向寸法)が短く、前後方向寸法が長い。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した(1)(2)(4)(6)と同様の作用効果を奏する。また、第2の実施の形態では、作動油タンク243の前後方向寸法が第1の実施の形態の作動油タンク143に比べて長く、上面の面積が広いため、第1の実施の形態に比べて尿素水タンク150の配置作業性が優れている。
−第3の実施の形態−
図12を参照して、第3の実施の形態に係る建設機械を説明する。なお、図中、第1の実施の形態と同一もしくは相当部分には同一の参照番号を付し、相違点を主に説明する。第3の実施の形態に係る建設機械は、第1の実施の形態に係る建設機械と同様の構成を有している。図12は、図6と同様の図であり、第3の実施の形態に係る建設機械の右側ベッド上に配置される各種装置を示す模式図である。
第3の実施の形態の右側ベッド332は、第1の実施の形態の右側ベッド132と略同じ構成であるが、後部に収容開口部332hが設けられている構成が第1の実施の形態の右側ベッド132とは異なっている。第3の実施の形態では、この収容開口部332h内に尿素水タンク350が配設されている。尿素水タンク350の収容開口部332hからの突出高さは、ラジエータ142を通過する冷却風の流れを妨げないように設定されている。
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態で説明した(1)(6)と同様の作用効果を奏する。また、尿素水タンク350が作動油タンク143に隣接していないため、断熱材等の遮熱対策を施す必要がない。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
上述した実施の形態では、左側ベッド131および右側ベッド132のうち、右側ベッド132に、エンジン140、排気ガス浄化装置160および尿素水タンク150,350を配設する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図13に示すように、左側ベッド131に、エンジン140、排気ガス浄化装置160および尿素水タンク150を配設してもよい。変形例1に係る建設機械では、左側ベッド131の前方から後方に向かって、ラジエータ142、エンジン140、油圧ポンプ141、作動油タンク143、尿素水タンク150が配設されている。排気ガス浄化装置160は、油圧ポンプ141の上方に配設されている。
(変形例2)
左側ベッド131および右側ベッド132のうちの一方を省略して、他方にエンジン140、排気ガス浄化装置160および尿素水タンク150を配設してもよい。
(変形例3)
上記した実施の形態では、還元剤として尿素水(尿素水溶液)を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。アンモニア水溶液など種々の還元剤を利用した排気ガス浄化装置を備えた建設機械に本発明を適用することができる。
(変形例4)
上述した実施の形態では、本発明をクローラクレーンに適用する例について説明したが、その他、テレスコピッククレーンなどの移動式クレーンや、固定式クレーンにも適用することができる。さらに、油圧ショベルやホイールローダ等、種々の建設機械にも本発明を同様に適用することができる。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
15e 排気口、15i 吸気口、101 走行体、101a サイドフレーム、101b 無限軌道履帯、103 旋回体、104 ブーム、105 巻上ドラム、105a 巻上ロープ、106 起伏ドラム、106a 起伏ロープ、107 運転室、108 フック、109 カウンタウエイト、110 底板、111 縦板、112 上板、113 中間板、130 メインフレーム、131 左側ベッド、131C 建屋カバー、132 右側ベッド、132C 建屋カバー、133 キャブベッド、136L 左側フレーム部材、136R 右側フレーム部材、137L 左側フレーム部材、137R 右側フレーム部材、138 取付部、139 接続部材、140 エンジン、141 油圧ポンプ、142 ラジエータ、143 作動油タンク、144 冷却ファン、150 尿素水タンク、151 タンクカバー、151f 正面板、151r 背面板、151s 側面板、151t 上面板、152 尿素水供給配管、153a 吸込み配管、153b 戻り配管、154a 吸入口、154b 排出口、156 第1冷媒管路、156r 第1戻り管路、156s 第1供給管路、157 第2冷媒管路、157r 第2戻り管路、157s 第2供給管路、157v 切換弁、160 排気ガス浄化装置、161 酸化触媒装置、162 浄化装置、163 尿素水噴射装置、164 尿素水噴射弁、165 尿素水ポンプ、169 支持台、180 エンジン冷却系、181 冷媒管路、182 サーモスタット、190 断熱材、243 作動油タンク、332 右側ベッド、332h 収容開口部、350 尿素水タンク

Claims (4)

  1. エンジンの排気流路中に設置され、排気ガスの窒素酸化物を還元剤により還元浄化する還元触媒、ならびに、前記排気流路中に還元剤を噴射する還元剤噴射弁を備えた排気ガス浄化装置と、
    走行体と、
    前記走行体の上部に旋回可能に設けられたメインフレームと、
    前記エンジンおよび前記排気ガス浄化装置が配設され、前記メインフレームの側部に取り付けられたベッドとを備え、
    前記ベッドに、前記還元剤噴射弁に還元剤供給配管を介して接続された還元剤タンクが配設されている建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記エンジンを冷却する冷媒が流れる冷媒管路が前記還元剤タンクを通過するように配設されている建設機械。
  3. 請求項1または2に記載の建設機械において、
    前記ベッドには、作動油タンクが配設され、
    前記還元剤タンクは、前記作動油タンクに隣接して配設されている建設機械。
  4. 請求項3に記載の建設機械において、
    前記還元剤タンクは、運転室と前記作動油タンクとの間に配設されている建設機械。
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