JP2015159468A - 多重化装置、送信装置、送信システム、多重化方法、送信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】符号化したコンテンツを送信する場合に、規定によって定められた間隔で制御情報を送信する技術を提供する。
【解決手段】第1受付部22は、コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつけ、第2受付部24は、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつける。第1処理部32は、第2指示に応じた複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てる。第1処理部32は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定する。第2処理部36は、割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てる。第1処理部32は、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含める。
【選択図】図1
【解決手段】第1受付部22は、コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつけ、第2受付部24は、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつける。第1処理部32は、第2指示に応じた複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てる。第1処理部32は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定する。第2処理部36は、割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てる。第1処理部32は、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含める。
【選択図】図1
Description
本発明は、送信技術に関し、特に制御情報とコンテンツとが含まれた信号を送信する多重化装置、送信装置、送信システム、多重化方法、送信方法に関する。
MPEG2トランスポートストリーム(Moving Picture Experts Group−2 Transport Stream:MPEG2−TS)は、例えばデジタル放送に使用されている。MPEG2−TSでは、TSパケットによって、複数のマルチメディアデータを多重化して伝送することが可能である。MPEG2−TSは、送信時において、送信時に必要な情報を含むTSパケットを追加挿入することを必要とする。そのような場合、TSに含まれるシステム時間情報を参照し、時間情報の補正が不要なパケット挿入位置を検索して追加パケットを挿入するか、追加パケットを挿入した後に時間情報を補正するかのいずれかの処理がなされる。例えば、TSのパケット識別子(packet identifier:PID)から記録すべき所定のサービスに関するTSパケットを選別し、記録不要なTSパケットを除去し、その位置に所定のレートでNullパケットが挿入される(例えば、特許文献1)。
映像データ、音声データ等のコンテンツは、MPEG2−TSによって送信される際にエンコーダにて符号化される。エンコーダによって符号化されたコンテンツの状況、例えば、受信装置でのコンテンツの再生に支障が生じ得るコンテンツの送信の最小の分断間隔は、もとのコンテンツの内容や符号化のビットレート等に依存する。なお、この最小の分断間隔は一定ではなく、もとのコンテンツの内容などによって変化し得る。そのような状況下であっても、送信時に必要な情報(以下、「制御情報」という)は、規定によって定められた間隔で挿入されるべきである。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、符号化したコンテンツを送信する場合に、規定によって定められた間隔で制御情報を送信する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の多重化装置は、コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつける第1受付部と、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつける第2受付部と、第2受付部において受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化する処理部と、処理部において多重化した複数のパケットを出力する出力部とを備える。処理部は、複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てる第1処理部と、第1処理部において割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、第1受付部において受けつけた第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てる第2処理部とを備える。第2処理部は、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含め、第1処理部は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定する。
本発明の別の態様もまた、多重化装置である。この装置は、コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつける第1受付部と、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつける第2受付部と、第2受付部において受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化する処理部と、処理部において多重化した複数のパケットを出力する出力部とを備える。処理部は、(1)複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てるとともに、(2)第1受付部において受けつけた第1指示をもとに、受信装置でのコンテンツの再生に支障が生じ得るコンテンツの送信の分断間隔を推定し、分断間隔を超えない範囲でコンテンツ用のパケットを割当てる第1処理部と、第1処理部において割当てたコンテンツ用のパケットにコンテンツを含める第2処理部とを備える。第1処理部は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定する。
本発明のさらに別の態様は、送信装置である。この装置は、制御情報の送信間隔の規定に応じて割当てられた制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとが少なくとも多重化された複数のパケットを入力する入力部と、入力部において入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットに制御情報を挿入する挿入部と、挿入部が制御情報を挿入した制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとを送信する送信部とを備える。入力部において入力した複数のパケットのうち、コンテンツ用のパケットにはコンテンツが含められており、制御情報用のパケットには、制御情報が含められておらず、入力部において入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットのヘッダは、挿入部において挿入すべき制御情報をもとに設定されている。
本発明のさらに別の態様は、送信システムである。この送信システムは、コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつけるとともに、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつけ、受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化してから出力する多重化装置と、多重化装置からの複数のパケットを入力し、複数のパケットに対する送信処理を実行する送信装置とを備える。多重化装置は、複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てる第1処理部と、第1処理部において割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てる第2処理部とを備える。第2処理部は、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含め、第1処理部は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定し、送信装置は、入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットに制御情報を挿入する挿入部と、挿入部が制御情報を挿入した制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとを送信する送信部とを備える。
本発明のさらに別の態様は、多重化方法である。この方法は、コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつけるステップと、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつけるステップと、受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化するステップと、多重化した複数のパケットを出力するステップとを備える。多重化するステップは、複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てるステップと、割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、受けつけた第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てるステップとを備える。コンテンツ用のパケットして割当てるステップは、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含め、制御情報用のパケットとして割当てるステップは、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定する。
本発明のさらに別の態様は、送信方法である。この方法は、制御情報の送信間隔の規定に応じて割当てられた制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとが少なくとも多重化された複数のパケットを入力するステップと、入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットに制御情報を挿入するステップと、制御情報を挿入した制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとを送信するステップとを備える。入力するステップにおいて入力した複数のパケットのうち、コンテンツ用のパケットにはコンテンツが含められており、制御情報用のパケットには、制御情報が含められておらず、入力するステップにおいて入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットのヘッダは、挿入するステップにおいて挿入すべき制御情報をもとに設定されている。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、符号化したコンテンツを送信する場合に、規定によって定められた間隔で制御情報を送信できる。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、エリアワンセグメント放送におけるコンテンツ配信サービスを実現するために、コンテンツが含まれたOFDM信号を送信するエリアワンセグメント放送用の放送装置に関する。エリアワンセグメント放送とは、地上デジタル放送のひとつであるワンセグメント放送を利用し、放送事業者によって使用される送信電力よりも小さい送信電力によって、狭いエリアに限定的にコンテンツデータを送信するサービスである。エリアワンセグメント放送システムを効率的に構築するために、放送装置では、コンテンツを符号化するためのエンコーダと、OFDM信号を送信するための送信装置とが別に構成され、それらがネットワークにて接続される。さらに、ひとつのエンコーダに対して複数の送信装置が接続可能である。このようなエンコーダと送信装置との組合せは、送信システムとも呼べる。
エンコーダは、コンテンツが含まれたTSパケット(以下、「AVパケット」という)を複数生成し、それらを時分割多重化してから送信装置へ出力する。送信装置は、制御情報が含まれたTSパケット(以下、「制御パケット」という)を生成し、AVパケットの間に挿入することによって、複数のTSパケットを生成する。送信装置は、複数のTSパケットを送信する。このような状況下において、送信装置は、エンコーダにおける符号化状況を認識できないので、制御パケットの適切な挿入タイミングを決定できない。そのため、送信装置が制御パケットの挿入を任意のタイミングで行なった場合、受信装置でのコンテンツの再生に支障が生じ得るコンテンツの送信の最小の分断間隔(例えば、3パケット)以上の間隔となるように制御パケットが挿入される場合がある。
一方、MPEG2−TSにおいては、制御パケットを送信すべき間隔が規定されている。規定された間隔よりも長い間隔で制御パケットを送信した場合、受信装置においてコンテンツが再生されなくなるおそれがある。これに対応するために、本実施例に係るエンコーダは、時分割多重化すべき複数のTSパケットのうち、制御パケットとすべきTSパケットを割当てる。この割当ては、MPEG2−TSの規定にしたがってなされる。エンコーダは、割当てたTSパケットのヘッダを設定するとともに、ペイロードに無意味なデータ(以下、「ダミーデータ」という)を格納する。また、エンコーダは、残りのTSパケットにコンテンツを格納することによって、AVパケットを生成する。送信装置では、ヘッダを確認することによって、ダミーデータの部分に制御情報を格納して、制御パケットを生成する。
図1は、本発明の実施例に係るエリアワンセグメント放送システム100の構成を示す。エリアワンセグメント放送システム100は、撮像装置10、多重化装置12、送信装置14、受信装置16を含む。多重化装置12は、入力部20、第1受付部22、第2受付部24、表示部26、処理部28、出力部30を含む。処理部28は、第1処理部32、エンコード部34、第2処理部36を含む。送信装置14は、入力部50、データ記憶部52、制御情報記憶部54、挿入部56、送信部58を含む。
撮像装置10は、映像データと音声データとを取得する。映像データと音声データは、デジタルデータにて構成される。ここで、映像データと音声データは、「AVデータ」と総称され、これはコンテンツに相当する。撮像装置10は、AVデータを多重化装置12へ出力する。
入力部20は、撮像装置10に接続され、撮像装置10からのAVデータを入力する。表示部26は、ユーザが設定を入力する際に参照すべき画面を生成する。ユーザによって設定される内容は、例えば、エンコードでのレート、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)のレートである。これらの画面は、処理部28にて生成される。
図2は、表示部26に表示されるエンコード設定画面を示す。映像欄にあるビットレート(ES)は、映像データを符号化する際のビットレートを示す。音声欄にあるビットレート(ES)は、音声データを符号化する際のビットレートを示す。これらは、AVデータを符号化する際のビットレートとも総称される。また、ビットレート欄にあるシステム全体は、符号化されたAVデータに制御情報を加えたエリアワンセグメント放送システム100全体でのビットレートを示す。なお、ビットレートに加えて、付加的な情報、例えば、「入力映像アスペクト」等も設定可能である。
図3は、表示部26に表示されるPSI/SIレート設定画面を示す。PAT(Program Association Table)は、TS内に含まれるプログラム一覧を示し、プログラム一覧は、後述のPMTのPID一覧で示される。PIDは、パケット識別子である。PMT(Program Map Table)は、プログラムに含まれる映像データや音声データなどの各PIDを格納する。これらに、NIT(Network Information Table)、BIT(Broadcaster Information Table)等が加えられて、前述の制御情報とされる。制御情報に対しては、TSパケットに挿入するか否か、ビットレート等が設定可能である。図1に戻る。
第1受付部22は、表示部26が画面を表示している状態において、ユーザから、AVデータのビットレートに関する指示(以下、「第1指示」という)を受けつける。AVデータのビットレートに関する指示は、コンテンツの伝送速度に関する指示に相当する。これは、図2の映像欄にあるビットレート(ES)、音声欄にあるビットレート(ES)への値の入力である。第1受付部22は、第1指示を処理部28へ出力する。
第2受付部24は、表示部26が画面を表示している状態において、ユーザから、エリアワンセグメント放送システム100全体でのビットレートに関する指示(以下、「第2指示」という)を受けつける。エリアワンセグメント放送システム100全体でのビットレートに関する指示は、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する指示に相当する。これは、図2のビットレート欄にあるシステム全体への値の入力である。第2受付部24は、第2指示を処理部28へ出力する。
第1処理部32は、第2受付部24からの第2指示を入力する。第1処理部32は、第2指示に応じて、時分割多重化すべき複数のTSパケットを用意する。ここで、用意するとは、TSパケットを配置すべきタイミングを決定することである。第2指示にて示されたビットレートが高くなるほど、単位時間当たりに用意すべきTSパケットの数が増加し、第2指示にて示されたビットレートが低くなるほど、単位時間当たりに用意すべきTSパケットの数が減少する。
第1処理部32は、制御情報の送信間隔の規定が示されたテーブルを記憶する。図4は、第1処理部32に保持されるテーブルのデータ構造を示す。これは、PSI/SIに関する情報である。「table_id」は、PIDを示し、「テーブル」は、制御情報の種類を示し、「送出レベル」は、送信が必須であるか、任意であるかを示し、「送出頻度」は、最低限送信すべき頻度を示す。図1に戻る。
第1処理部32は、記憶したテーブルをもとに、複数のTSパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたTSパケットを制御パケットとして割当てる。制御パケットは、前述のごとく、制御情報用のTSパケットに相当する。ここでは、規定された送信間隔よりも短くなるような制御パケットが割当てられる。第1処理部32は、制御パケットのうちのペイロード部分に、制御情報を含めず、前述のダミーデータを含める。一方、第1処理部32は、制御パケットのヘッダを設定する。例えば、第1処理部32は、ヘッダの設定として、PID等を設定する。なお、制御パケットにアダプテーションフィールドが含まれる場合、第1処理部32は、アダプテーションフィールドを設定してもよい。
さらに、第1処理部32は、エンコード部34からの指示をもとに、PCR(Program Clock Reference)が含まれたTSパケット(以下、「PCRパケット」という)を設定する。PCRは、送信装置14と受信装置16との間で時刻を同期する際の基準となるクロックである。これは、例えば、100msec間隔あるいは約231msec間隔で出現することが推奨されている。第1処理部32は、制御パケットのヘッダが設定されたTSパケット、PCRパケット、残りのTSパケットを第2処理部36へ出力する。
エンコード部34は、入力部20からのAVデータを入力する。エンコード部34は、AVデータに対して符号化を実行する。符号化には、例えば、H.264等が使用される。このような符号化は公知の技術であるので、ここでは説明を省略する。符号化には、第1指示にもとづくビットレートが使用される。エンコード部34は、符号化したAVデータ(以下、これも「AVデータ」という)を第2処理部36へ出力する。
第2処理部36は、第1処理部32からの複数のTSパケットを入力するとともに、エンコード部34からのAVデータを入力する。第2処理部36は、第1処理部32において割当てた制御パケットおよびPCRパケット以外のTSパケットのうち、第1受付部22において受けつけた第1指示に応じたTSパケットをAVパケットとして割当てる。AVパケットは、前述のごとく、コンテンツ用のTSパケットに相当する。第2処理部36は、割当てたAVパケットのヘッダを設定するとともに、当該AVパケットにAVデータを含める。
図5は、第2処理部36において多重化される複数のTSパケットのデータ構造を示す。左から右へTSパケットが時分割多重化されている。ひとつのブロックにて示されたAVパケットは、ひとつのAVパケットであってもよく、複数のAVパケットであってもよい。「ヘッダ」と「PSI予約領域」と示されたブロックは、制御パケットである。前述のごとく、「ヘッダ」は設定されているが、「PSI予約領域」にはダミーデータが含まれている。これは、将来的にPSI/SIのペイロードが含まれるべき領域である。なお、「DATA予約領域」は、将来的にデータ放送の情報が含まれるべき領域である。これは、制御情報ではないが、AVデータとは異なるという点において、制御情報に分類してもよい。
図6は、比較対象となる複数のTSパケットのデータ構造を示す。図示のごとく、AVパケットだけが時分割多重化されている。なお、PCRパケットが多重化されてもよい。図1に戻る。第2処理部36は、複数のTSパケットを出力部30へ出力する。
出力部30は、処理部28からの複数のTSパケットを入力する。また、出力部30は、ネットワークを介して送信装置14に接続されている。出力部30は、ネットワークにて規定された形式へ複数のTSパケットを変形し、変形したTSパケットを送信装置14へ出力する。ネットワークがIP(Internet Protocol)に対応する場合、出力部30は、複数のTSパケットをIPパケットの形式に変形する。
入力部50は、ネットワークを介して多重化装置12に接続されており、多重化装置12から、変形されたTSパケットを入力する。これは、制御情報の送信間隔の規定に応じて割当てられた制御パケットと、PCRパケットと、AVパケットとが少なくとも多重化された複数のTSパケットである。なお、制御パケットには、制御情報が含められていないが、そのヘッダは設定されている。一方、AVパケットには、AVデータが含められているとともに、そのヘッダも設定されている。入力部50は、IPパケットに変形されたTSパケットをもとに戻すことによって、複数のTSパケットを取得する。入力部50は、複数のTSパケットを挿入部56へ出力する。
データ記憶部52は、図5の「DATA予約領域」に含めるべきデータ放送の情報を記憶する。制御情報記憶部54は、図5の「PSI予約領域」に含めるべき制御情報を記憶する。データ記憶部52、制御情報記憶部54に記憶されるデータは、新たに生成されていってもよい。
挿入部56は、入力部50からの複数のTSパケットを入力する。挿入部56は、各TSパケットのヘッダ、例えばPIDを確認することによって、図5の「PSI予約領域」、「DATA予約領域」を特定する。挿入部56は、特定したDATA予約領域に対して、データ記憶部52に記憶された情報を挿入し、特定したPSI予約領域に対して、制御情報記憶部54に記憶されたPSI/SIの情報を挿入する。さらに、挿入部56は、PCRパケットに含まれたPCRの値を更新してもよい。なお、PCRの値を更新する場合は、AVパケットに含まれる時刻情報も対応するように更新する。
図7は、挿入部56において多重化される複数のTSパケットのデータ構造を示す。図7は、図5と同様に示されるが、図5において「PSI予約領域」等と示されていた部分に情報が含まれることによって、「PSIパケット」等とされている。図1に戻る。挿入部56は、情報を挿入した複数のTSパケットを送信部58へ出力する。送信部58は、挿入部56からの複数のTSパケットを入力する。送信部58は、エリアワンセグメント放送システム100にて規定された形式へ複数のTSパケットを変形することによって、OFDM信号を生成する。送信部58は、OFDM信号をアンテナから送信する。
受信装置16は、送信装置14からのOFDM信号を受信する。受信装置16は、受信したOFDM信号を処理することによって、制御パケットに含まれる情報を参照しながらAVデータに含まれた映像データ、音声データを再生する。受信装置16には公知の技術が使用されればよいので、ここでは、説明を省略する。なお、ここでは、ひとつの受信装置16が示されているが、エリアワンセグメント放送システム100には、複数の受信装置16が含まれてもよい。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成によるエリアワンセグメント放送システム100の動作を説明する。図8は、多重化装置12による多重化手順を示すフローチャートである。第1受付部22、第2受付部24は、設定を受けつける(S10)。第1処理部32は、PSIパケット、DATAパケット等の領域を確保し、ヘッダを挿入する(S12)。第2処理部36は、AVパケットを配置する(S14)。出力部30は、多重化した複数のTSパケットを出力する(S16)。
図9は、送信装置14による送信手順を示すフローチャートである。入力部50は、多重化された複数のTSパケットを入力する(S20)。挿入部56は、ヘッダにしたがって、PSIパケット、DATAパケット等を配置する(S22)。送信部58は、OFDM信号を送信する(S24)。
本発明の実施例によれば、制御情報を含めなくても、それを格納するための領域を割当てるとともにヘッダを設定するので、制御情報をAVデータよりも優先的に出力できる。また、AVデータよりも制御情報が優先的に送信されるので、長期間にわたって制御情報を出力しないという状況を回避できる。また、長期間にわたって制御情報が出力されないという状況が回避されるので、符号化したコンテンツを送信する場合に、規定によって定められた間隔で制御情報を出力できる。また、ヘッダをもとに制御情報を含めるので、制御パケットを正確に生成できる。また、規定によって定められた間隔で制御情報が送信されるので、AVデータを再生できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、エリアワンセグメント放送システム100、送信装置14は、ワンセグメント放送を実行している。しかしながらこれに限らず例えば、これらは、複数のセグメント放送を実行してもよい。複数のセグメント放送の一例は、フルセグメント放送、3セグメント放送である。本変形例によれば、さまざまな放送に本発明を適用できる。
本発明の実施例において、エリアワンセグメント放送システム100では、ひとつの多重化装置12にひとつの送信装置14が接続されている。しかしながらこれに限らず例えば、ひとつの多重化装置12に複数の送信装置14が接続されていてもよい。本変形例によれば、エリアワンセグメント放送システム100の構成の自由度を向上できる。
本発明の実施例において、第1処理部32は、記憶したテーブルをもとに、複数のTSパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたTSパケットを制御パケットとして割当てる。しかしながらこれに限らず、第1処理部32は、前述の制御パケットの割当てに加え、第1受付部22において受けつけた第1指示や、コンテンツの内容や、エンコード部34におけるエンコード特性とをもとに、AVパケットを割当ててもよい。具体的に説明すると、前述のエンコード特性などから、受信装置でのコンテンツの再生に支障が生じ得るコンテンツの送信の最小の分断の間隔を推定する。そしてその最小の分断間隔を超えない範囲でという条件でAVパケットを割当て、割当てたAVパケットのヘッダを設定する。第2処理部36では、AVパケットの割当ては行わず、第1処理部32で割当てられたAVパケットにエンコード部34からのAVデータを含める。本変形例によれば、制御情報に対する規定と、前述の最小の分断間隔を超えない分断間隔とを両立できる。
10 撮像装置、 12 多重化装置、 14 送信装置、 16 受信装置、 20 入力部、 22 第1受付部、 24 第2受付部、 26 表示部、 28 処理部、 30 出力部、 32 第1処理部、 34 エンコード部、 36 第2処理部、 50 入力部、 52 データ記憶部、 54 制御情報記憶部、 56 挿入部、 58 送信部、 100 エリアワンセグメント放送システム。
Claims (6)
- コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつける第1受付部と、
コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつける第2受付部と、
前記第2受付部において受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化する処理部と、
前記処理部において多重化した複数のパケットを出力する出力部とを備え、
前記処理部は、
複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てる第1処理部と、
前記第1処理部において割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、前記第1受付部において受けつけた第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てる第2処理部とを備え、
前記第2処理部は、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含め、
前記第1処理部は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定することを特徴とする多重化装置。 - コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつける第1受付部と、
コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつける第2受付部と、
前記第2受付部において受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化する処理部と、
前記処理部において多重化した複数のパケットを出力する出力部とを備え、
前記処理部は、
(1)複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てるとともに、(2)前記第1受付部において受けつけた第1指示をもとに、受信装置でのコンテンツの再生に支障が生じ得るコンテンツの送信の分断間隔を推定し、分断間隔を超えない範囲でコンテンツ用のパケットを割当てる第1処理部と、
前記第1処理部において割当てたコンテンツ用のパケットにコンテンツを含める第2処理部とを備え、
前記第1処理部は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定することを特徴とする多重化装置。 - 制御情報の送信間隔の規定に応じて割当てられた制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとが少なくとも多重化された複数のパケットを入力する入力部と、
前記入力部において入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットに制御情報を挿入する挿入部と、
前記挿入部が制御情報を挿入した制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとを送信する送信部とを備え、
前記入力部において入力した複数のパケットのうち、コンテンツ用のパケットにはコンテンツが含められており、制御情報用のパケットには、制御情報が含められておらず、
前記入力部において入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットのヘッダは、前記挿入部において挿入すべき制御情報をもとに設定されていることを特徴とする送信装置。 - コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつけるとともに、コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつけ、受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化してから出力する多重化装置と、
前記多重化装置からの複数のパケットを入力し、複数のパケットに対する送信処理を実行する送信装置とを備え、
前記多重化装置は、
複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てる第1処理部と、
前記第1処理部において割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てる第2処理部とを備え、
前記第2処理部は、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含め、
前記第1処理部は、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定し、
前記送信装置は、
入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットに制御情報を挿入する挿入部と、
前記挿入部が制御情報を挿入した制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとを送信する送信部とを備えることを特徴とする送信システム。 - コンテンツの伝送速度に関する第1指示を受けつけるステップと、
コンテンツに少なくとも制御情報が追加されたシステム情報の伝送速度に関する第2指示を受けつけるステップと、
受けつけた第2指示に応じて、複数のパケットを多重化するステップと、
多重化した複数のパケットを出力するステップとを備え、
前記多重化するステップは、
複数のパケットのうち、制御情報の送信間隔の規定に応じたパケットを制御情報用のパケットとして割当てるステップと、
割当てた制御情報用のパケット以外のパケットのうち、受けつけた第1指示に応じたパケットをコンテンツ用のパケットして割当てるステップとを備え、
前記コンテンツ用のパケットして割当てるステップは、コンテンツ用のパケットにコンテンツを含め、
前記制御情報用のパケットとして割当てるステップは、制御情報用のパケットに制御情報を含めず、当該制御情報用のパケットに挿入されるべき制御情報をもとに制御情報用のパケットのヘッダを設定することを特徴とする多重化方法。 - 制御情報の送信間隔の規定に応じて割当てられた制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとが少なくとも多重化された複数のパケットを入力するステップと、
入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットに制御情報を挿入するステップと、
制御情報を挿入した制御情報用のパケットと、コンテンツ用のパケットとを送信するステップとを備え、
前記入力するステップにおいて入力した複数のパケットのうち、コンテンツ用のパケットにはコンテンツが含められており、制御情報用のパケットには、制御情報が含められておらず、
前記入力するステップにおいて入力した複数のパケットのうち、制御情報用のパケットのヘッダは、前記挿入するステップにおいて挿入すべき制御情報をもとに設定されていることを特徴とする送信方法。
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