JP2015154393A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の無線デバイスを共存させた上で、優先された無線デバイスの通信性能の劣化を防止する。
【解決手段】実施形態によれば、無線通信装置は、同一の周波数帯を用いて無線通信を行う複数の無線デバイスを備える。前記各無線デバイスは、無線信号を送信する送信回路と、前記無線信号を受信する受信回路と、共存調停回路と、を有する。前記複数の無線デバイスの前記共存調停回路は、互いに調停を行い、無線通信を優先させる無線デバイスを決定する。優先された無線デバイスが送信状態又は受信状態にある間、前記優先された無線デバイス以外で前記送信状態にある各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、前記送信回路の少なくとも一部の動作を停止するか前記送信回路の少なくとも一部の増幅率を下げる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、無線通信装置に関する。
同一の周波数帯を用いて互いに異なる通信規格で無線通信を行う複数の無線デバイスを備える無線通信装置がある。この無線通信装置では、無線デバイス間での干渉を防止するため、無線デバイス間で調停を行い、無線通信を優先させる無線デバイスを決定し、これにより複数の無線デバイスを共存させている。しかし、全ての無線デバイスが受信状態でない限り、優先された無線デバイスの通信性能が劣化する。
米国特許出願公開第2007/0161349A1号明細書
本発明が解決しようとする課題は、複数の無線デバイスを共存させた上で、優先された無線デバイスの通信性能の劣化を防止できる無線通信装置を提供することである。
実施形態によれば、無線通信装置は、同一の周波数帯を用いて無線通信を行う複数の無線デバイスを備える。前記各無線デバイスは、無線信号を送信する送信回路と、前記無線信号を受信する受信回路と、共存調停回路と、を有する。前記複数の無線デバイスの前記共存調停回路は、互いに調停を行い、無線通信を優先させる無線デバイスを決定する。優先された無線デバイスが送信状態又は受信状態にある間、前記優先された無線デバイス以外で前記送信状態にある各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、前記送信回路の少なくとも一部の動作を停止するか前記送信回路の少なくとも一部の増幅率を下げる。
一実施形態に係る無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。 比較例の無線通信装置の概略的な構成を示すブロック図である。 図2の無線通信装置における各信号を示すタイミング図である。 図1の無線通信装置の共存調停回路間の信号線を示すブロック図である。 図4の無線通信装置における各信号を示すタイミング図である。 BTデバイスを優先させる場合の各信号を示すタイミング図である。 無線LANデバイスを優先させる場合の各信号を示すタイミング図である。 図1のBTデバイスの無線通信に関連する構成をより詳しく示すブロック図である。 BTデバイスにおいて図8の回路を制御する方法を説明する図である。 無線LANデバイスにおいて図8の回路を制御する方法を説明する図である。 非優先の無線デバイスにおいて、回路を個別に停止制御する方法を説明する図である。 非優先の無線デバイスにおいて、回路の増幅率を下げる方法を説明する図である。
本発明の実施形態の説明に先立ち、発明者らが本発明をなすに至った経緯について説明する。
無線通信システムは、予め定められた無線周波数を使うことが各国の電波法にて規定されている。特に公共性の高い移動体通信、衛星通信、放送及びレーダーなどは、そのシステム専用に無線周波数が割り当てられる。これに対して、複数のシステムで同じ周波数を共用する場合もある。例えば、ISM(Industry Science Medical)バンドと呼ばれる周波数帯を利用する無線システムは、複数の無線システムあるいは無線システム以外の様々な機器によって同じ周波数帯を共用する必要がある。それぞれの無線システムの中では制約を持って通信が行われるが、異なる無線システム間で互いを避けあいながら周波数帯を共用するという発想をシステムとして提供しているものは数少ない。結果として、ある無線システムの機器が電波を送信又は受信中に、その電波と同じ周波数で別の無線システムの機器が送信又は受信しているということは起こり得る。
このような無線システム間の干渉をシステム全体として避けることは困難であるが、複数の無線デバイス(無線インタフェース)を有する無線通信装置において、それら複数の無線デバイス間の干渉を防ぐことは行われている。1つの無線通信装置の中で複数の無線デバイス間の調停を行う機能のことを、共存機能という。共存機能では、例えば第1及び第2の無線デバイスが存在する場合、第1の無線デバイスが通信したい時に第2の無線デバイスにその旨をリクエストする。そして、第2の無線デバイスは、そのリクエストに対して、自デバイスも通信を行いたいか否かを検討したうえで、承認か非承認かを第1の無線デバイスに通知する。承認された場合には第1の無線デバイスが、非承認の場合には第2の無線デバイスが、その後に通信を行うことができる。
共存機能を有する無線通信装置の例として、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとの間で最大4本の信号線を用いて信号をやりとりする構成が知られている。この無線通信装置は、2.4ギガヘルツを用いた無線LAN(Local Area Network)とブルートゥース(Bluetooth(登録商標)、以下BTとも称す)とを共存させる。
この無線通信装置では、4本中3本の信号線を用いて通信の優先度を決めるためのやりとりがなされ、その判定の結果として優先された無線デバイスが通信できるようになっている。
また、残りの1本の信号線の情報、又は、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとを包含するホストが有している情報によって、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとで使用する周波数に関する情報が共有され、両者が同じ周波数を使用しないことが分かれば、同時通信を許可するようになっている。
ところが実際には、同じ周波数を使用しないにも関わらず、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとが近接配置されている無線通信装置において、一方の無線デバイスが送信する場合に、他方が通信できないということが発生し得る。
一般に無線システムには、システムの性能として、妨害波に対しての通信性能という規定(以下、妨害波特性と称す)がある。ある無線システムを用いて無線通信装置が通信している時に、自装置の通信に関係無いその他の電波を妨害波と呼ぶ。妨害波は、通信中の周波数と同じ周波数にある妨害波と、通信中の周波数の近傍にある妨害波とに分けられる。それぞれの妨害波の許容レベルが無線システム毎に妨害波特性として規定されており、許容レベル以上の妨害波が存在する時に無線通信性能が劣化するのはやむを得ないという規則になっている。
このことから、第1の無線デバイスの極近傍に第2の無線デバイスがある場合、第2の無線デバイスが送信すると、たとえ同じ周波数を利用していなくても、第2のデバイスの送信信号は第1のデバイスにとって近傍の妨害波とみなされる。従って、単に異なる周波数を使用するだけでは、共存機能が適切に働かないことになる。
また、一般に第1の無線デバイスは、受信時に受信信号を増幅する機能がある。ここで、第2の無線デバイスが送信し、第1の無線デバイスが受信する場合を考える。このとき、第1の無線デバイスは、第2の無線デバイスの送信信号を増幅しながら受信する。このことによって、第1の無線デバイスの増幅された受信信号が、今度は第2の無線デバイスの送信信号にとっての干渉ノイズとなる。結果として、第2の無線デバイスの送信信号も歪んでしまう。特に第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとが同じLSI(Large Scale Integrated Circuit)に集積されている場合には、これらの干渉はより顕著になる。
以上のことを踏まえて、上述の共存機能を働かせたとした時、複数の無線デバイスを有する無線通信装置について、無線デバイスの送信状態、受信状態、待機状態という3種類の状態に応じて、以下の3つの場合に分けて検討する必要があることが分かる。送信状態とは、無線デバイスが送信を行っている状態である。受信状態とは、無線デバイスが受信を行っているか、あるいはいつでも受信できるように無線信号を待ち受けている状態である。待機状態とは、無線デバイスが送信も受信も行っていない状態である。以下では、無線デバイスが2つある場合の例について説明する。
(A)第1の無線デバイスが送信状態であり、且つ、第2の無線デバイスが送信状態である場合は、周波数が異なっていても、第1の無線デバイスと第2の無線デバイスとが互いに干渉し合ってしまうため、何れか一方のみが送信できるように調整する必要がある。
(B)一方の無線デバイスが送信状態であり、且つ、他方の無線デバイスが受信状態である場合は、送信状態の無線デバイスの電波が受信状態の無線デバイスの受信信号に悪影響を与える。なおかつ、悪影響を与えられた受信状態の無線デバイスの受信信号が逆に送信状態の無線デバイスへ悪影響を与えてしまう。そのため、この干渉を低減するような調整も必要である。
(C)第1及び第2の無線デバイスが受信状態の場合は、極めて近傍に相手の無線デバイスがいない限りは、それぞれの無線デバイスで信号を受信することができる。また、少なくとも一方の無線デバイスが待機状態の場合は、もう一方がどの状態であっても問題はない。
このことから、上記(C)を除く(A)、(B)の場合は、無線デバイス間での調整が必要となる。このうち(A)では、一方の無線デバイスを送信させるということだけについて考えれば、上述した4本の信号線の構成でも実現することは可能である。即ち、周波数の情報の信号線を無視して残りの3本の信号線で優先させる無線デバイスを決定することによって、どちらか一方を送信させることができる。しかしながら、一方の無線デバイスを送信させた時に、他方の無線デバイスの回路をどのような状態にさせておくかということは、規定がない。例えば、他方の無線デバイスの送信回路の一部が動作している可能性がある。従って、第1の無線デバイスが送信状態であった場合に、第2の無線デバイスの回路の動作状態が第1の無線デバイスの送信性能に影響を与えてしまう可能性がある。また、(B)の場合は、上述したように受信状態の無線デバイスの動作が送信状態の無線デバイスの動作に影響を与える可能性がある。
本発明者は、上述したことから、同一の周波数帯を用いた複数の無線デバイスを有する無線通信装置において、共存機能を働かせたとしても、全ての無線デバイスが受信状態でない限りは、非優先となっている無線デバイスの信号が回路内のノイズとなり、優先されている無線デバイスの通信性能が劣化する、という問題があることを独自に知得した。この問題は、4本の信号線を使用した簡単な共存機能だけでは解決することができない。
発明者は、上述した独自の知得に基づいて本発明をなすに至った。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。
図1は、一実施形態に係る無線通信装置100の概略構成を示すブロック図である。無線通信装置100は、全体の動作を統括するホスト演算回路121と、複数の無線デバイスと、を備える。図1では、複数の無線デバイスのうち、第1の無線デバイス101と、第2の無線デバイス111とを図示している。以下では、この2つの第1及び第2の無線デバイス101,111を備える一例について説明する。
第1の無線デバイス101と第2の無線デバイス111は、同一の周波数帯を用いて互いに異なる通信規格で無線通信を行う。本実施形態では、第1の無線デバイス101は、ブルートゥースに対応した無線デバイスであり、第2の無線デバイス111は、無線LANに対応した無線デバイスである一例について説明する。即ち、第1及び第2の無線デバイス101,111は、共に2.4ギガヘルツ帯の周波数帯を用いる。また、第1及び第2の無線デバイス101,111は、それぞれ時分割で送信と受信とを行う。以下、第1の無線デバイス101をBTデバイス101と称し、第2の無線デバイス111を無線LANデバイス111と称す。
BTデバイス101は、アンテナ102と、アンテナスイッチ103と、共存調停回路104と、送信RF(Radio Frequency)回路105と、受信RF回路106と、送信ベースバンド回路107と、受信ベースバンド回路108と、通信処理回路109と、ホストインタフェース回路110と、を有する。送信RF回路105と送信ベースバンド回路107は、無線信号を送信する送信回路500として機能する。受信RF回路106と受信ベースバンド回路108は、無線信号を受信する受信回路501として機能する。
無線LANデバイス111も、BTデバイス101とほぼ同じ構成を有する。つまり、無線LANデバイス111は、アンテナ112と、アンテナスイッチ113と、共存調停回路114と、送信RF回路115と、受信RF回路116と、送信ベースバンド回路117と、受信ベースバンド回路118と、通信処理回路119と、ホストインタフェース回路120と、を有する。送信RF回路115と送信ベースバンド回路117は、無線信号を送信する送信回路510として機能する。受信RF回路116と受信ベースバンド回路118は、無線信号を受信する受信回路511として機能する。
図1では、アンテナ102,112がBTデバイス101及び無線LANデバイス111毎に個別に設けられているが、まとめて1つにすることも可能である。
BTデバイス101と無線LANデバイス111は、それぞれ送信状態、受信状態および待機状態という3つの状態を有する。各状態間の遷移は、ホスト演算回路121の制御に応じて、BTデバイス101及び無線LANデバイス111毎に独立したタイミングで行われる。
BTデバイス101について、それぞれの状態の動作を説明する。前述のように、送信状態とは、BTデバイス101が送信を行っている状態である。送信状態では、BTデバイス101は、ホスト演算回路121から送信すべき信号データをホストインタフェース回路110経由で受け取る。通信処理回路109は、受け取った信号データを信号処理して、フレームあるいはパケットと称される一連の信号を生成する。送信ベースバンド回路107は、この信号を変調する。送信RF回路105は、送信ベースバンド回路107で生成された変調信号に対して無線送信のための変調を行うことで高周波の無線信号を生成する。送信RF回路105は、この無線信号をアンテナスイッチ103及びアンテナ102を経由して送信する。
受信状態は、BTデバイス101が実際に無線信号を受信している状態の他、受信のための待ち受け状態も含む。無線信号を受信している状態では、BTデバイス101は、アンテナ102で受信された無線信号を受け取る。アンテナスイッチ103は、この無線信号を受信RF回路106に供給する。受信RF回路106は、無線信号の増幅や周波数変換などを行う。受信ベースバンド回路108は、受信RF回路106の出力信号をベースバンド信号に戻し、復調する。通信処理回路109は、受信ベースバンド回路108で復調された信号から情報を取り出す。この情報は、ホストインタフェース回路110を経由してホスト演算回路121に渡される。また、待ち受け状態では、受信RF回路106および受信ベースバンド回路108は、アンテナ102からの無線信号をモニタリングし続けている。
待機状態では、少なくとも送信RF回路105、受信RF回路106、送信ベースバンド回路107、及び、受信ベースバンド回路108は動作を停止しており、無線信号の送受信は行われない。
無線LANデバイス111の各状態における動作もBTデバイス101と同様であるため、説明は省略する。
このように、複数の無線デバイスのそれぞれが上記3状態を独立して遷移するため、同じ周波数帯の無線信号を送信、受信する複数の無線デバイスの調停をするためには、共存調停回路104,114が必要となる。つまり、BTデバイス101及び無線LANデバイス111の共存調停回路104,114は、互いに調停を行い、無線通信を優先させる無線デバイスを決定する。
ここで、前述した4本の信号線を有する比較例の無線通信装置200についてより詳細に説明し、その後、この比較例と対比して本実施形態の共存調停回路104,114の動作を詳述する。
図2は、比較例の無線通信装置200の概略的な構成を示すブロック図である。無線通信装置200は、無線デバイスであるBTデバイス201と、無線デバイスである無線LANデバイス202と、を備える。これら2つの無線デバイス間では、最大で4線の信号線203〜206を用いて信号がやりとりされる。具体的には、これらの信号は、共存調停回路207および208の間でやりとりされる。
信号線204は、今からBTデバイス201が通信を行いたいという通信要求を示すブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYを、無線LANデバイス202に対して伝送する。ブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYは、通信要求がある時にはH(ハイ)レベルであり、通信要求がない場合にはL(ロー)レベルである。
信号線205は、時間によって区別される2種類の信号を含むブルートゥースのステート信号BT_STATEを、BTデバイス201から無線LANデバイス202に対して伝送する。2種類の信号とは、BTデバイス201が通信したい信号の優先度の高さを表す信号と、この通信が送信と受信の何れであるかを表す信号とである。ここでは、通信したい信号の優先度が高い場合にHレベルであり、低い場合にLレベルであるとする。また、送信したい場合にはHレベルであり、受信したい場合にはLレベルであるとする。
信号線206は、BTデバイス201が通信に使用する周波数が、無線LANデバイス202が使用する周波数と重なっているか否かを示すブルートゥースのインバンド信号BT_INBANDを、BTデバイス201から無線LANデバイス202に伝送する。ここでは、ブルートゥースのインバンド信号BT_INBANDは、周波数が重なっている時にHレベルであり、周波数が重なっていない時にLレベルであるとする。
信号線203は、BTデバイス201からの通信要求に対して、無線LANデバイス202を優先するか、BTデバイス201を優先するかを示す無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYを、無線LANデバイス202からBTデバイス201に返す。無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYは、無線LANデバイス202を優先する場合にはHレベルであり、BTデバイス201を優先する場合にはLレベルであるとする。このように、無線LANデバイス202とBTデバイス201とがある場合には、無線LANデバイス202側の共存調停回路208が、何れを優先するか最終判断を下すようになっている。
図3は、図2の無線通信装置200における各信号を示すタイミング図である。BTデバイス201からの信号の変化は、BTデバイス201の通信の単位となるスロットの境界を起点とする。スロットは、625マイクロ秒毎に自装置200のBTデバイス201と自装置200の外部のBTデバイス(図示せず)との間で同期がとられている。スロットの境界(時刻t1)から所定時間が経過した時に、BTデバイス201が通信したい時には、ブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYをHレベルにする(時刻t2)。
その後、ブルートゥースのインバンド信号BT_INBANDを変化させる(時刻t3)。無線LANの通信帯域の範囲に入る場合はHレベルにする。また、ほぼ同時にブルートゥースのステート信号BT_STATEを変化させ(時刻t3)、その後、再び変化させる(時刻t4)。ブルートゥースのステート信号BT_STATEは、最初は通信したいBTの信号の優先度が高いか低いかという信号を示し(時刻t3〜t4)、続いて送信スロットか受信スロットかという送受信識別信号BT_TXRXを示す(時刻t4以降)。
これらの信号をBTデバイス201から受け取った無線LANデバイス202は、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYによって、どちらが優先かを示す(時刻t5)。
例えば、ブルートゥースのステート信号BT_STATEが、BTデバイス201の優先度が高いことを示している場合、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYはLレベルになる。ブルートゥースのステート信号BT_STATEが、BTデバイス201の優先度が低いことを示している場合、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYはHレベルになる。
無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYがBTのスロット境界(時刻t1)からある時間が経過するまでにHレベルになった場合(時刻t6)、無線LANデバイス202が優先となり、逆にLレベルのままであればBTデバイス201が優先となる。優先された無線デバイスは、時刻t6以降に無線通信できる。
時刻t6以降、非優先の無線デバイスも、周波数が重ならない場合や受信する場合等の所定の場合には、無線通信を行う。つまり、非優先の無線デバイスも、送信状態又は受信状態になる場合がある。
図3は、1つのBTのスロット内で1回の通信が終了する例を示しているが、実際には複数スロットを連続使用して通信を行うことなどもある。
この比較例の問題点は既に説明した通りであり、一方の無線デバイスが優先された場合に、他方の無線デバイスが送信状態や受信状態である時には、無線デバイス間で干渉が発生して性能劣化を招くというものである。より詳細には、特に不都合が生じるのは以下の6つの場合であり、これらは周波数が一致せず近傍の周波数を利用していたとしても問題となる。このことは、近傍の周波数を他の無線デバイスが使用する場合、隣接チャネルおよび次隣接チャネルの妨害波特性が、無線LANおよびBTの通信規格にて規定されているためである。比較例のように同じ無線通信装置200内、さらには同じLSIの内部という近接したところに無線デバイスが複数ある時、他の無線デバイスの影響は非常に大きい。
(1)無線LANデバイス202の送信が優先される時で、BTデバイス201も送信状態の設定となっている場合、BTデバイス201の回路の動作が無線LANデバイス202の送信信号に悪影響を及ぼす。
(2)無線LANデバイス202の送信が優先される時で、BTデバイス201が受信状態の設定となっている場合、BTデバイス201の回路の動作が無線LANデバイス202の送信信号に悪影響を及ぼす。
(3)無線LANデバイス202の受信が優先される時で、BTデバイス201が送信状態の設定となっている場合、BTデバイス201の回路の動作が無線LANデバイス202の受信信号に悪影響を及ぼす。
(4)BTデバイス201の送信が優先される時で、無線LANデバイス202も送信状態の設定となっている場合、無線LANデバイス202の回路の動作がBTデバイス201の送信信号に悪影響を及ぼす。
(5)BTデバイス201の送信が優先される時で、無線LANデバイス202が受信状態の設定となっている場合、無線LANデバイス202の回路の動作がBTデバイス201の送信信号に悪影響を及ぼす。
(6)BTデバイス201の受信が優先される時で、無線LANデバイス202が送信状態の設定となっている場合、無線LANデバイス202の回路の動作がBTデバイス201の受信信号に悪影響を及ぼす。
上記6つの場合についての対策としては、以下が考えられる。
まず、比較例の方式では、BTデバイス201は、無線LANデバイス202が送信状態であるか受信状態であるかを知ることができない。そのため、BTデバイス201は、自身の動作が無線LANデバイス202に与える影響を把握することができない。このことから、本実施形態では、無線LANデバイス111が送信状態であるか受信状態であるかを示す信号を追加する。
次に、上記6つの場合で通信性能が劣化するのであれば、非優先の無線デバイスが優先された無線デバイスの邪魔にならないような対策をとると良い。具体的には、本実施形態では、優先された無線デバイスにおいて実際に送受信が行われる時に、他の非優先の無線デバイスを、一時的に停止させるか、一時的に十分に小さな増幅率(利得)で動作させる。これにより、他の非優先の無線デバイスから優先された無線デバイスに向けて生じるノイズを減らし、優先された無線デバイスの通信品質を守ることができる。
ただし、無線デバイスの状態が送信状態、受信状態、待機状態の3つである時、無線デバイスが送信状態または受信状態にある間で実際に無線信号を送受信している時間は短い場合が多い。従って、実際に無線信号を送信している時、あるいは受信している時を示す信号を無線デバイス間の追加の信号としてやりとりできると、実際に複数の無線デバイスで動作を調整しなければならない時間を少なくすることができる。結果として、各無線デバイスの動作の自由度が上がるため、通信の効率が高くなり好ましい。
これらのことを考慮して比較例から信号線を拡張した、本実施形態の無線通信装置100の構成を図4に示す。
図4は、図1の無線通信装置100の共存調停回路104,114間の信号線203〜211を示すブロック図である。図4では、図2の比較例に対して3本の信号線209〜211が追加されている。信号線203〜206及びこれらの信号線が伝送する信号は、図2,3と同一であるため、説明は省略する。また、図4では、共存調停回路104,114間の信号線203〜211以外は、図1と同一であるため、記載を省略している。
信号線209は、無線LANデバイス111が送信を予定しているか受信を予定しているかを示す無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRXを、無線LANデバイス111からBTデバイス101に伝送する。
信号線210は、無線LANデバイス111が送信状態又は受信状態にあることを示す無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEを、無線LANデバイス111からBTデバイス101に伝送する。
信号線211は、BTデバイス101が送信状態又は受信状態にあることを示すブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEを、BTデバイス101から無線LANデバイス111に伝送する。
図4では7本の信号線203〜211を用いているが、1本の信号線で複数の信号をやりとりするようにして、信号線の数を減らすことも可能である。
図5は、図4の無線通信装置100における各信号を示すタイミング図である。BTデバイス101からの信号の変化は、BTデバイス101の通信の単位となるスロットの境界を起点とする。スロットの境界(時刻t1)から所定時間が経過した時、BTデバイス101が通信したい時には、BTデバイス101の共存調停回路104は、ブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYをHレベルにする(時刻t2)。
その後、共存調停回路104は、ブルートゥースのインバンド信号BT_INBANDを変化させる(時刻t3)。BTデバイス201が通信に使用する周波数が無線LANの通信帯域の範囲に入る場合には、Hレベルとする。無線LANの通信帯域の範囲に入るか否かは、ホスト演算回路121が把握している。また、共存調停回路104は、ほぼ同時にブルートゥースのステート信号BT_STATEを変化させ(時刻t3)、その後、再び変化させる(時刻t4)。ブルートゥースのステート信号BT_STATEは、最初は通信したいBTの信号の優先度が高いか低いという信号を示し(時刻t3〜t4)、続いて送信スロットか受信スロットかという送受信識別信号BT_TXRXを示す(時刻t4以降)。
これらの信号をBTデバイス101から受け取った無線LANデバイス111の共存調停回路114は、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYによって、どちらが優先かを示す(時刻t5)。また、共存調停回路114は、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYを変化させるタイミング(時刻t5)で、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRXを変化させる。この信号は、送信時はHレベルであり、受信時はLレベルである。
無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYがBTのスロット境界(時刻t1)からある時間が経過するまでにHレベルになった場合(時刻t6)、無線LANデバイス111が優先となり、逆にLレベルのままであればBTデバイス101が優先となる。優先された無線デバイスは、時刻t6以降に通信を行うことができる。図5は、1つのBTのスロット内で1回の通信が終了する例を図示しているが、実際には複数スロットを連続使用して通信を行うことなどもある。
無線LANデバイス111が優先となった時、共存調停回路114は、無線LANデバイス111が実際に無線信号を送信又は受信している期間に無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEをHレベルにする。同様に、BTデバイス101が優先となった時、共存調停回路104は、BTデバイス101が実際に無線信号を送信又は受信している期間にブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEをHレベルにする。
図5のより具体的な例を説明する。図6は、BTデバイス101を優先させる場合の各信号を示すタイミング図である。BTのスロット境界(時刻t1)の後、まずブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYをHレベルにする(時刻t2)。
その後、ブルートゥースのインバンド信号BT_INBANDとブルートゥースのステート信号BT_STATEを変化させて(時刻t3,t4)、BTデバイス101から無線LANデバイス111に情報を伝える。
無線LANデバイス111は、それらの情報からBTデバイス101が優先と判断すると、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYをLレベルに固定したままにする。この時、この例では無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRXもLレベルにしておく。また、無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEもLレベルにしておく。
BTデバイス101は、BTのスロットの境界(時刻t1)からカウントした時刻t6に、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYのレベルを確認してLレベルと分かると、BTデバイス101が優先と理解して通信動作に入る。BTデバイス101は、実際に信号を送信または受信するタイミング(時刻t6)で、ブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEをHレベルにする。
ブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEは、BTデバイス101が実際に無線信号を受信中あるいは送信中のみにHレベルになる。BTデバイス101が実際に無線信号を受信又は送信している期間は、ブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYがHレベルである期間よりも短い。また、BTデバイス101は、何らかの理由により優先度が高くても無線信号の送信や受信を行わない場合や、あるいは受信に失敗する等の理由で通信動作を途中で止めることなどもあり得る。このように、ブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEを本当に必要な期間だけHレベルとすることによって、この信号がHレベルでない時には無線LANデバイス111はどのような動作をしていてもよい。
前述の比較例の方法では、BTデバイス201を優先する場合、BTの1スロット分の期間中、無線LANデバイス202が送受信できないという可能性がある。これに対し、本実施形態のようにブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEがHレベルの時だけ無線LANデバイス111の動作を制限することで、全体のスループットの向上が図れる。
図5の別のより具体的な例を説明する。図7は、無線LANデバイス111を優先させる場合の各信号を示すタイミング図である。BTのスロット境界(時刻t1)の後、まずブルートゥースのアクティビティ信号BT_ACTIVITYをHレベルにする(時刻t2)。
その後、ブルートゥースのインバンド信号BT_INBANDとブルートゥースのステート信号BT_STATEを変化させて(時刻t3,t4)、BTデバイス101から無線LANデバイス111に情報を伝える。
無線LANデバイス111は、それらの情報から無線LANデバイス111が優先と判断すると、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYをHレベルにする(時刻t5)。この時、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRXを送信、受信の状態に応じて変化させる(時刻t5)。また、無線LANデバイス111は、実際に無線LANデバイス111が通信している時のみ無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEをHレベルにする。
BTデバイス101は、BTのスロットの境界(時刻t1)からカウントした時刻t6に、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYのレベルを確認してHレベルと分かると、無線LANデバイス111が優先と理解して、ブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEをLレベルのままにする。
無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEは、無線LANデバイス111が実際に無線信号を受信中あるいは送信中のみにHレベルになる。無線LANデバイス111が実際に無線信号を受信又は送信している期間は、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYがHレベルである期間よりも短い。また、無線LANデバイス111は、何らかの理由により優先度が高くても信号の送信や受信を行わない場合や、あるいは受信に失敗する等の理由で通信動作を途中で止めるなどのこともあり得る。このように、無線LANのアクティビティ信号WLAN_ACTIVITYを本当に必要な期間だけHレベルとすることによって、この信号がHレベルでない時にはBTデバイス101はどのような動作をしていてもよい。つまり、無線LANデバイス111を優先していても、無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEがHレベルの時だけBTデバイス101の動作を制限し、それ以外の期間ではBTデバイス101は例えば受信動作できるようにすることで、全体のスループットの向上が図れる。
無線LANデバイス111とBTデバイス101とでやりとりされる信号が決まったところで、次に、これらのやりとりの結果として非優先となった無線デバイスの動作について説明する。前述したように、共存の調停の結果、非優先となった無線デバイスは、優先となった無線デバイスが実際に通信している期間、即ち無線LANデバイス111が優先の場合は無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEがHレベルである期間、またBTデバイス101が優先の場合はブルートゥースのイネーブル信号BT_ENABLEがHレベルである期間において、それら優先された無線デバイスの通信を妨害しないように努めなければならない。
他方の無線デバイスの妨害をしない方法としては、2種類の方法が考えられる。1つは非優先の無線デバイスの回路の一部または全部を一時停止させることによって、非優先の無線デバイスの動作を止めて、結果として、優先された無線デバイスの送信中又は受信中に、非優先の無線デバイスが干渉となるノイズを出さないようにする方法である。
もう一つは、非優先の無線デバイスの回路の増幅率を下げる方法である。この方法は、非優先の無線デバイスの回路は停止させないが、ノイズを出す主原因となる増幅機能を有する回路を中心に、その増幅率を下げることで、非優先の無線デバイスから優先された無線デバイスに対するノイズによる干渉を低減するという方法である。後者の方法は、非優先の無線デバイスでも通信できる可能性を残している点が、前者と異なる。
即ち、優先された無線デバイスが送信状態又は受信状態にある間、優先された無線デバイス以外で送信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、送信回路の少なくとも一部の動作を停止するか送信回路の少なくとも一部の増幅率を下げる。
また、優先された無線デバイスが送信状態にある間、優先された無線デバイス以外で受信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、受信回路の少なくとも一部の動作を停止するか受信回路の少なくとも一部の増幅率を下げる。
また、優先された無線デバイスが送信状態及び前記受信状態にない間、優先された無線デバイス以外の各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、動作を停止された回路の動作を許可するか増幅率を下げられた回路の増幅率を上げる。
以下に、これらの方法について順に説明する。
図8は、図1のBTデバイス101の無線通信に関連する構成をより詳しく示すブロック図である。BTデバイス101と無線LANデバイス111は同様の構成であるため、ここではBTデバイス101について説明する。図8では、送信回路500と、受信回路501と、図1では図示を省略したローカル信号生成回路520と、の具体的な構成の一例を示す。共存調停回路104等は、図1と同一であるため、図示を省略している。
送信系の回路について説明する。送信回路500は、変調回路400と、DA(ディジタル−アナログ)変換器401と、送信フィルタ402と、送信ミキサー403と、パワーアンプ(電力増幅器)404と、を有する。これらの構成のうち、変調回路404は送信BB回路107に含まれ、変調回路404以外は送信RF回路105に含まれている。
変調回路400は、ディジタル信号である変調信号を作成する。DA変換器401は、変調信号をアナログ信号に変換する。送信フィルタ402は、アナログ信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する。送信ミキサー403は、ローカル信号を用いて、送信フィルタ402の出力信号の周波数を高くしてRF信号にする。パワーアンプ404は、送信ミキサー403の出力信号を増幅して無線信号を出力する。パワーアンプ404は、この無線信号をアンテナスイッチ103及びアンテナ102を経由して送信する。
受信系の回路について説明する。受信回路501は、低雑音アンプ(低雑音増幅器)405と、受信ミキサー406と、受信フィルタ407と、高利得アンプ(高利得増幅器)408と、AD(アナログ−ディジタル)変換器409と、復調回路410と、を有する。これらの構成のうち、復調回路410は受信BB回路108に含まれ、復調回路410以外は受信RF回路106に含まれている。
アンテナスイッチ103は、アンテナ102で受信された無線信号を受信回路501側にスイッチングする。低雑音アンプ405は、無線信号を増幅する。受信ミキサー406は、ローカル信号を用いて、低雑音アンプ405の出力信号の周波数を低くする。受信フィルタ407は、受信ミキサー406の出力信号から所定の周波数帯域の信号を抽出して、ノイズを除去する。高利得アンプ408は、受信フィルタ407の出力信号を増幅する。AD変換器409は、高利得アンプ408の出力信号をディジタル信号に変換する。復調回路410は、ディジタル信号を復調して信号を取り出す。
送受信共通の回路について説明する。ローカル信号生成回路520は、無線信号の送信及び受信のためのローカル信号を生成して、送信回路500と受信回路501とに供給する。ローカル信号生成回路520は、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)411と、位相同期回路(PLL:Phase Locked Loop)412と、を有する。電圧制御発振器411は、ローカル信号を生成して送信ミキサー403と受信ミキサー406とに供給する。位相同期回路412は、電圧制御発振器411を制御して、ローカル信号の周波数を制御する。
図9は、BTデバイス101において図8の回路を制御する方法を説明する図である。回路の制御は、共存調停回路104により、無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLEと、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRXと、BTデバイス101内部にて保持しているBTの送信状態/受信状態を示す信号と、の組み合わせで決められる。
・無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLE=Lの時、BTデバイス101の回路の動作を制限しない。
・無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLE=H(即ち無線LANデバイス111が優先)、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRX=L(即ち無線LANデバイス111が受信状態)、且つ、BTデバイス101が受信状態の時、BTデバイス101の回路の動作を制限しない。
・無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLE=H(即ち無線LANデバイス111が優先)、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRX=H(即ち無線LANデバイス111が送信状態)、且つ、BTデバイス101が受信状態の時、BTデバイス101の受信回路501の動作を停止するか、受信回路501の増幅率を下げる。
・無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLE=H(即ち無線LANデバイス111が優先)、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRX=L(即ち無線LANデバイス111が受信状態)、且つ、BTデバイス101が送信状態の時、BTデバイス101の送信回路500の動作を停止するか、送信回路500の増幅率を下げる。
・無線LANのイネーブル信号WLAN_ENABLE=H(即ち無線LANデバイス111が優先)、無線LANの送信受信識別信号WLAN_TXRX=H(即ち無線LANデバイス111が送信状態)、且つ、BTデバイス101が送信状態の時、BTデバイス101の送信回路500の動作を停止するか、送信回路500の増幅率を下げる。
図9の考え方でBTデバイス101の回路を制御する時、前述した(1)から(3)の場合について考察する。
(1)無線LANデバイス111の送信が優先される時で、BTデバイス101も送信状態の設定となっている場合。
この場合には、BTデバイス101の送信回路500の動作を停止するか、送信回路500の増幅率を下げることで、BTデバイス101の回路の動作が無線LANデバイス111の送信信号に悪影響を及ぼさないように制御できる。
(2)無線LANデバイス111の送信が優先される時で、BTデバイス101が受信状態の設定となっている場合。
この場合には、BTデバイス101の受信回路501の動作を停止するか、受信回路501の増幅率を下げることで、BTデバイス101の回路の動作が無線LANデバイス111の送信信号に悪影響を及ぼさないように制御できる。
(3)無線LANデバイス111の受信が優先される時で、BTデバイス101が送信状態の設定となっている場合。
この場合には、BTデバイス101の送信回路500の動作を停止するか、送信回路500の増幅率を下げることで、BTデバイス101の回路の動作が無線LANデバイス111の送信信号に悪影響を及ぼさないように制御できる。
このように、図9に示す方法でBTデバイス101の回路を制御することで、無線LANデバイス111が優先される場合に、BTデバイス101によるノイズの干渉を抑えて無線LANデバイス111の通信性能の劣化を防止できる。
図10は、無線LANデバイス111において図8の回路を制御する方法を説明する図である。回路の制御は、共存調停回路114により、ブルートゥースのイネーブル信号BT_RNABLEと、ブルートゥースのステート信号BT_STATEに含まれている送受信識別信号BT_TXRXと、無線LANデバイス111内部にて保持している無線LANの送信状態/受信状態を示す信号との組み合わせで決定される。
・ブルートゥースのイネーブル信号=Lの時、無線LANデバイス111の回路の動作を制限しない。
・ブルートゥースのイネーブル信号=H(即ちBTデバイス101が優先)、ブルートゥースの送受信識別信号=L(即ちBTデバイス101が受信状態)、且つ、無線LANデバイス111が受信状態の時、無線LANデバイス111の回路の動作を制限しない。
・ブルートゥースのイネーブル信号=H(即ちBTデバイス101が優先)、ブルートゥースの送受信識別信号=H(即ちBTデバイス101が送信状態)、且つ、無線LANデバイス111が受信状態の時、無線LANデバイス111の受信回路511の動作を停止するか、受信回路511の増幅率を下げる。
・ブルートゥースのイネーブル信号=H(即ちBTデバイス101が優先)、ブルートゥースの送信受信識別信号=L(即ちBTデバイス101が受信状態)、且つ、無線LANデバイス111が送信状態の時、無線LANデバイス111の送信回路510の動作を停止するか、送信回路510の増幅率を下げる。
・ブルートゥースのイネーブル信号=H(即ちBTデバイス101が優先)、ブルートゥースの送受信識別信号=H(即ちBTデバイス101が送信状態)、且つ、無線LANデバイス111が送信状態の時、無線LANデバイス111の送信回路510の動作を停止するか、送信回路510の増幅率を下げる。
図10の考え方で無線LANデバイス111の回路を制御する時、前述した(4)から(6)の場合について考察する。
(4)BTデバイス101の送信が優先される時で、無線LANデバイス111も送信状態の設定となっている場合。
この場合には、無線LANデバイス111の送信回路510の動作を停止するか、送信回路の510増幅率を下げることで、無線LANデバイス111の回路の動作がBTデバイス101の送信信号に悪影響を及ぼさないように制御できる。
(5)BTデバイス101の送信が優先される時で、無線LANデバイス111が受信状態の設定となっている場合。
この場合には、無線LANデバイス111の受信回路511の動作を停止するか、受信回路511の増幅率を下げることで、無線LANデバイス111の回路の動作がBTデバイス101の送信信号に悪影響を及ぼさないように制御できる。
(6)BTデバイス101の受信が優先される時で、無線LANデバイス111が送信状態の設定となっている場合。
この場合には、無線LANデバイス111の送信回路510の動作を停止するか、送信回路510の増幅率を下げることで、無線LANデバイス111の回路の動作がBTデバイス101の送信信号に悪影響を及ぼさないように制御できる。
このように、図10に示す方法で無線LANデバイス111の回路を制御することで、BTデバイス101が優先される場合に、無線LANデバイス111によるノイズの干渉を抑えてBTデバイス101の通信性能の劣化を防止できる。
図11は、非優先の無線デバイスにおいて、回路を個別に停止制御する方法を説明する図である。一般に、図8に示す各回路は、個別にオン又はオフに制御できる。そこで、図8の各回路にレジスタを設けておき、図11に示すように、予め、オフ(停止)できる回路のレジスタに“1”を書き込み、オフしてはいけない回路のレジスタに“0”を書き込んでおく。
非優先の無線デバイスで図9および図10の処理に従って送信回路を停止させる場合、図11の送信回路および送受信共通の回路の中で“1”が書き込まれている回路をオフにする。また、受信回路を停止させる場合には、図11の受信回路および送受信共通の回路の中で“1”の値が書き込まれている回路をオフにする。
オフにすべきか否か判断する際、オフからオンにする時の復帰に時間のかかる回路はオフにしないことが好ましい。例えば、位相同期回路412及び電圧制御発振器411を一旦オフにすると周波数の復帰に時間がかかるため、図11の例では、これらの回路のレジスタに“0”を書き込んでいる。また、変調回路400と復調回路410については、オンにする時に回路のパラメータを設定する回路構成の場合、復帰に時間がかかるため、そのような例として、これらの回路のレジスタに“0”を書き込んでいる。これにより、動作を停止された回路は、動作を許可された後、迅速に復帰できるため、無線デバイスは迅速に無線通信を開始することができる。
つまり、この例では、優先された無線デバイスが送信状態又は受信状態にある間、優先された無線デバイス以外で送信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、送信回路のDA変換器401と、送信フィルタ402と、送信ミキサー403と、パワーアンプ404との動作を停止する。
また、優先された無線デバイスが送信状態にある間、優先された無線デバイス以外で受信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、受信回路の低雑音アンプ405と、受信ミキサー406と、受信フィルタ407と、高利得アンプ408と、AD変換器409との動作を停止する。
図12は、非優先の無線デバイスにおいて、回路の増幅率を下げる方法を説明する図である。図12に示すように、信号を増幅する機能を有する回路を選択し、選択した回路に対して、目標レベル又はその目標レベルに到達させるための設定を、レジスタ等に予め設定しておく。目標レベルとして、通常レベルと、増幅率を下げたレベルとを用意しておき、増幅率を下げる指示を受けた時に、目標レベルを切り替える。
図12の例では、変調回路400、送信ミキサー403、パワーアンプ404、低雑音アンプ405、高利得アンプ408、及び、復調回路410に増幅機能があると仮定し、これらの回路に対して通常レベルと増幅率を下げたレベルとを設定している。
そして、図9および図10の制御方法に従って送信回路の増幅率を下げる指示がある時は、送信回路および送受信共通の回路において該当する回路の増幅率を下げるようにする。受信回路の増幅率を下げる指示がある時は、受信回路および送受信共通の回路において該当する回路の増幅率を下げるようにする。
つまり、この例では、優先された無線デバイスが送信状態又は受信状態にある間、優先された無線デバイス以外で送信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、送信回路の変調回路400と、送信ミキサー403と、パワーアンプ404との増幅率を下げる。
また、優先された無線デバイスが送信状態にある間、優先された無線デバイス以外で受信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、受信回路の低雑音アンプ405と、高利得アンプ408と、復調回路410との増幅率を下げる。
なお、無線通信装置100の外部を経由した干渉を防ぐために、非優先の無線デバイスのアンテナスイッチ103,113の方向を制御するか切る等して、非優先の無線デバイスの回路の干渉を減らすことも可能である。
以上で説明したように、本実施形態によれば、優先された無線デバイスが送信状態又は受信状態にある間、優先された無線デバイス以外で送信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、送信回路の少なくとも一部の動作を停止するか送信回路の少なくとも一部の増幅率を下げるようにしている。これにより、優先された無線デバイスが無線信号を送信する間、送信された無線信号が非優先の無線デバイスの送信回路によって増幅されて、増幅された信号が優先された無線デバイスの送信動作に悪影響を与える可能性を低減できる。また、優先された無線デバイスが無線信号を受信する間、非優先の無線デバイスの送信信号が、優先された無線デバイスの受信動作に悪影響を与える可能性を低減できる。
また、優先された無線デバイスが送信状態にある間、優先された無線デバイス以外で受信状態にある各無線デバイスにおいて、共存調停回路は、受信回路の少なくとも一部の動作を停止するか受信回路の少なくとも一部の増幅率を下げるようにしている。これにより、優先された無線デバイスが無線信号を送信する間、送信された無線信号が非優先の無線デバイスの受信回路によって増幅されて、増幅された信号が優先された無線デバイスの送信動作に悪影響を与える可能性を低減できる。
従って、複数の無線デバイスを共存させた上で、優先された無線デバイスの通信性能を改善できる。
なお、共存調停回路104,114間でやりとりされる各信号のHレベルとLレベルを逆にしてもよい。
また、図11に示した動作を停止する回路と図12に示した増幅率を下げる回路は一例であり、これらに限らない。
また、例えば無線通信装置100が3つの無線デバイスを備える場合、第3の無線デバイスの共存調停回路は、共存調停回路104に7本の信号線で接続されて信号をやりとりすると共に、共存調停回路114に7本の信号線で接続されて信号をやりとりすればよい。例えば、第3の無線デバイスの共存調停回路は、共存調停回路104から信号BT_ACTIVITYと信号BT_STATEと信号BT_INBANDと信号BT_ENABLEとが供給され、共存調停回路104に対して、信号WLAN_ACTIVITYに対応する機能の信号と、信号WLAN_TXRXに対応する機能の信号と、信号WLAN_ENABLEに対応する機能の信号とを供給する。また、第3の無線デバイスの共存調停回路は、共存調停回路114から信号WLAN_ACTIVITYと信号WLAN_TXRXと信号WLAN_ENABLEとが供給され、共存調停回路114に対して、信号BT_ACTIVITYに対応する機能の信号と、信号BT_STATEに対応する機能の信号と、信号BT_INBANDに対応する機能の信号と、信号BT_ENABLEに対応する機能の信号とを供給する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 無線通信装置
101 BTデバイス(第1の無線デバイス)
111 無線LANデバイス(第2の無線デバイス)
102,112 アンテナ
103,113 アンテナスイッチ
104,114 共存調停回路
105,115 送信RF回路
106,116 受信RF回路
107,117 送信ベースバンド回路
108,118 受信ベースバンド回路
109,119 通信処理回路
110,120 ホストインタフェース回路
121 ホスト演算回路
400 変調回路
401 DA変換器
402 送信フィルタ
403 送信ミキサー
404 パワーアンプ(電力増幅器)
405 低雑音アンプ(低雑音増幅器)
406 受信ミキサー
407 受信フィルタ
408 高利得アンプ(高利得増幅器)
409 AD変換器
410 復調回路
411 電圧制御発振器
412 位相同期回路
500,510 送信回路
501,511 受信回路
520 ローカル信号生成回路

Claims (6)

  1. 同一の周波数帯を用いて無線通信を行う複数の無線デバイスを備え、
    前記各無線デバイスは、
    無線信号を送信する送信回路と、
    前記無線信号を受信する受信回路と、
    共存調停回路と、を有し、
    前記複数の無線デバイスの前記共存調停回路は、互いに調停を行い、無線通信を優先させる無線デバイスを決定し、
    優先された無線デバイスが前記送信状態又は前記受信状態にある間、前記優先された無線デバイス以外で前記送信状態にある各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、前記送信回路の少なくとも一部の動作を停止するか前記送信回路の少なくとも一部の増幅率を下げることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記優先された無線デバイスが前記送信状態にある間、前記優先された無線デバイス以外で前記受信状態にある各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、前記受信回路の少なくとも一部の動作を停止するか前記受信回路の少なくとも一部の増幅率を下げることを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  3. 前記優先された無線デバイスが前記送信状態及び前記受信状態にない間、前記優先された無線デバイス以外の各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、動作を停止された回路の動作を許可するか増幅率を下げられた回路の増幅率を上げることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記各送信回路は、
    ディジタル信号である変調信号を生成する変調回路と、
    前記変調信号をアナログ信号に変換するDA変換器と、
    前記アナログ信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する送信フィルタと、
    前記送信フィルタの出力信号の周波数を高くする送信ミキサーと、
    前記送信ミキサーの出力信号を増幅して前記無線信号を出力する電力増幅器と、を有し、
    前記優先された無線デバイスが前記送信状態又は前記受信状態にある間、前記優先された無線デバイス以外で前記送信状態にある各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、前記送信回路の前記DA変換器と、前記送信フィルタと、前記送信ミキサーと、前記電力増幅器との動作を停止することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の無線通信装置。
  5. 前記各受信回路は、
    前記無線信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器の出力信号の周波数を低くする受信ミキサーと、
    前記受信ミキサーの出力信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する受信フィルタと、
    前記受信フィルタの出力信号を増幅する高利得増幅器と、
    前記高利得増幅器の出力信号をディジタル信号に変換するAD変換器と、
    前記ディジタル信号を復調する復調回路と、を有し、
    前記優先された無線デバイスが前記送信状態にある間、前記優先された無線デバイス以外で前記受信状態にある各無線デバイスにおいて、前記共存調停回路は、前記受信回路の前記低雑音増幅器と、前記受信ミキサーと、前記受信フィルタと、前記高利得増幅器と、前記AD変換器との動作を停止することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 前記複数の無線デバイスは、ブルートゥースに対応した無線デバイスと、無線LANに対応した無線デバイスと、を含むことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の無線通信装置。
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