JP2015154184A - 無線通信システム、基地局装置及び制御装置 - Google Patents

無線通信システム、基地局装置及び制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015154184A
JP2015154184A JP2014025348A JP2014025348A JP2015154184A JP 2015154184 A JP2015154184 A JP 2015154184A JP 2014025348 A JP2014025348 A JP 2014025348A JP 2014025348 A JP2014025348 A JP 2014025348A JP 2015154184 A JP2015154184 A JP 2015154184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
load
transmission power
base station
power density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014025348A
Other languages
English (en)
Inventor
倫太郎 片山
Rintaro Katayama
倫太郎 片山
藤嶋 堅三郎
Kenzaburo Fujishima
堅三郎 藤嶋
玉木 諭
Satoshi Tamaki
諭 玉木
敬亮 竹内
Takaaki Takeuchi
敬亮 竹内
尚隆 田村
Hisataka Tamura
尚隆 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2014025348A priority Critical patent/JP2015154184A/ja
Publication of JP2015154184A publication Critical patent/JP2015154184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】基地局装置の負荷を最適化する。
【解決手段】本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、端末と無線通信するためのセルを提供する複数の基地局装置と、前記基地局装置に接続される制御装置とを備える無線通信システムであって、第1セルの負荷情報と、前記第1セルに隣接する第2セルの負荷情報とを収集する負荷判定部と、前記第1セルの負荷情報及び前記第2セルの負荷情報に基づいて、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度を参照信号の送信電力密度と独立して制御する電力決定部とを有する。
【選択図】図13

Description

本発明は、セルを提供して端末と通信する無線通信システムに関する。
セルラ方式の移動通信システムでは、セルに収容される端末の数の偏りによって、基地局装置の負荷に偏りが生じることがある。このため、ハンドオーバの閾値及びIdle時のセル選択の閾値を変更することによって、高負荷基地局に接続する端末を低負荷基地局へ移すSON MLB(Self Organizing Network Mobility Load Balancing)が提案されている。
また、送信電力、アンテナチルト、アンテナ方位角などを調整することによって、基地局のカバレッジを変更し、高負荷基地局に接続する端末を低負荷基地局へ移すSON CCO(Self Organizing Network Capacity and Coverage Optimization)が提案されている。
さらに、この技術分野の背景技術として特開2008−295045号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、第1のサブネットワークが、自ネットワークにおける負荷情報を測定又は統計し、負荷パラメータを該当する、ネットワークカバー範囲を決定する電力の電力調整ステップサイズにマッピングするステップと、マッピングされた上記電力調整ステップサイズ及び上記電力を如何に調整するかを含む電力調整指示情報を、第2のサブネットワークに送信するステップと、第2のサブネットワークが第1のサブネットワークから受信した上記電力調整指示情報と、自サブネットワークのマッピング結果とに基づき、自サブネットワークの上記電力を調整すべきであるか否か、及び自サブネットワークの上記電力を如何に調整するかを決定して、上記第2のサブネットワークのカバー範囲を変更する負荷制御方法が開示されている。
特開2008−295045号公報
前述したSON MLBでは、基地局のハンドオーバ閾値を調整した場合、当該基地局への接続範囲が変わるが、基地局の送信電力は変わらないので、端末が受信電力が弱い基地局に接続し、リンク断(RLF:Radio Link Failure)やハンドオーバ失敗(HOF:Handover Failure)が生じることがある。このため、SON MLBは、リンク断やハンドオーバ失敗をハンドオーバ閾値の調整によって改善するSON MRO(Self Organizing Network Mobility Robustness Optimization)とのトレードオフという問題を生じる。
また、SON CCOでは、基地局のカバレッジの変更によって、電波強度の地理的分布が変化するため、カバレッジホール、オーバーシュート、パイロットポリューションなどのカバレッジに関する問題が生じる。また、リンク断(RLF)、ハンドオーバ失敗(HOF)、圏外(OOS:Out of Service)、RA(Random Access)失敗が増加する。このため、SON CCOは、カバレッジの最適化と負荷分散のトレードオフという問題が生じる。
このため、セルのカバレッジを変更することなく、基地局の負荷を最適化する技術が求められている。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、端末と無線通信するためのセルを提供する複数の基地局装置と、前記基地局装置に接続される制御装置とを備える無線通信システムであって、第1セルの負荷情報と、前記第1セルに隣接する第2セルの負荷情報とを収集する負荷判定部と、前記第1セルの負荷情報及び前記第2セルの負荷情報に基づいて、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度を参照信号の送信電力密度と独立して制御する電力決定部とを有する。
本発明の代表的な形態によれば、高負荷セルの全体の伝送容量を向上し、基地局装置の負荷を最適化することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施例の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 第1実施例の基地局装置の構成を示すブロック図である。 第1実施例の基地局制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施例のセル隣接情報の構成例を説明する図である。 第1実施例のセル負荷クラス情報の構成例を説明する図である。 第1実施例のセル負荷情報の構成例を説明する図である。 第1実施例のセル負荷情報の構成例を説明する図である。 第1実施例のセル負荷情報の構成例を説明する図である。 参照信号とデータ信号の送信電力密度の状態を説明する図である。 参照信号とデータ信号の送信電力密度の状態を説明する図である。 参照信号の送信電力密度を変化させた場合のセルの状態を説明する図である。 参照信号とデータ信号の送信電力密度の状態を説明する図である。 参照信号とデータ信号の送信電力密度の状態を説明する図である。 受信信号品質(SINR)と変調方式(MCS)との関係を説明する図である。 第1実施例において基地局装置がデータチャネルの送信電力密度を変更する処理のシーケンス図である。 第1実施例の送信電力密度増加処理のフローチャートである。 第1実施例の送信電力密度増加処理の変形例のフローチャートである。 第1実施例のOOR回復処理のフローチャートである。 第1実施例の送信電力密度減少処理のフローチャートである。 第1実施例の負荷判定処理のフローチャートである。 第1実施例のセル負荷判定処理の変形例のフローチャートである。 第1実施例の送信電力密度増加処理の変形例のフローチャートである。 図20に示す送信電力密度増加処理の効果を説明する図である。 本発明の第2実施例の基地局装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施例において基地局装置がデータチャネルの送信電力密度を変更する処理のシーケンス図である。
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
<実施例1>
図1は、本発明の第1実施例の無線通信システムの構成を示すブロック図である。
本実施例の無線通信システムは、複数の基地局装置(eNodeB)101と、端末(UE)103と、基地局制御装置121とによって構成される。基地局装置101同士、及び基地局装置101と基地局制御装置121との間はネットワーク111によって接続される。
基地局装置101は、固定式又は半固定式の無線通信装置であり、送信する電波が到達する範囲であるセルカバレッジ102を形成し、当該基地局装置101がセル内の端末103と接続することによって、セル102が端末103を収容する。基地局装置101の構成は、図2を用いて後述する。なお、一つの基地局装置101が、複数のセルを形成してもよい。本実施例では、一つの基地局装置101が、一つのセルを形成する場合を説明する。
端末103は、無線送受信機と制御部とを有する移動式の無線通信装置であり、基地局装置101と無線通信回線で接続することによって、他の通信装置とデータ又は音声によって通信する。
基地局制御装置121は、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースとを有する計算機であり、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって、基地局装置101の動作を制御する。基地局制御装置121の構成は、図3を用いて後述する。なお、基地局制御装置121を、複数のハードウェアに分割して実装してもよい。
図2は、第1実施例の基地局装置101の構成を示すブロック図である。
基地局装置101は、メモリ201、プロセッサ(CPU)202、無線インターフェース203及び有線インターフェース205を有する無線通信装置である。
プロセッサ202は、メモリ201に格納されたプログラムを実行して、送信データ処理部211、受信データ処理部212、PSD制御部(PSD controller)213及びOOR回復部(OOR recovery unit)214を構成する。
送信データ処理部211は、送信データにベースバンドの処理をする。受信データ処理部212は、受信データにベースバンドの処理をする。PSD制御部213は、送信電力密度を変更するために、格納されているパラメータを変更する。また、変更されたパラメータを端末に通知する。OOR回復部214は、端末103をデータ通信不可(Out of Range)状態から救済する処理をするため、CQI=0の報告をした端末が収容されるセルの送信電力密度を増加する処理を実行する(図16参照)。
メモリ201は、プロセッサ202が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。例えば、メモリ201は、セル隣接情報(Neighbor relation (cell))221、セル負荷情報(Cell load indicator)222、CQI分布情報(CQI distribution (cell))223及び端末分布情報(UE distribution (cell))224を格納する。
セル隣接情報221は、自セルに隣接するセルの情報であり、例えば、図4に示すセル隣接情報321のうち自セルに隣接するセルの情報が記録される。セル負荷情報222は、自セルの負荷を決定するための統計情報(例えば、収容端末数、物理リソースブロック使用率など)であり、例えば、図6、図7、図8に示すセル負荷情報323のうち自セルの情報が記録される。CQI分布情報223は、端末103から報告された品質情報(Channel Quality Indicator)である。CQIは、データ通信不可(OOR)が生じるまでの余裕を判定するために使用する。具体的には、端末から報告されたCQIによって、送信電力密度を減少したときにOORが生じるかが分かる。端末分布情報224は、セル中央部の端末数及び隣接セル毎のセル周辺部の端末数の情報である。端末がセルの境界付近に存在するかは、当該セルと隣接セルとの参照信号の受信信号強度の差によって判定することができる。
無線インターフェース203は、無線送受信機、変復調部などを有し、端末103と無線通信回線を経由して接続する。有線インターフェース205は、所定のプロトコル(例えば、TCP/IPプロトコル)に従って、ネットワークに接続された機器と通信をするネットワークインターフェースである。
図3は、第1実施例の基地局制御装置121の構成を示すブロック図である。
基地局制御装置121は、メモリ301、プロセッサ(CPU)302及び有線インターフェース303を有する計算機である。
プロセッサ302は、メモリ301に格納されたプログラムを実行して、送信データ処理部311、受信データ処理部312、セル負荷判定部(Cell load decision unit)313及びPSD決定部(PSD decision unit)314を構成する。
送信データ処理部311は、送信データを処理する。受信データ処理部312は、受信データを処理する。セル負荷判定部313は、セル負荷情報323からセルの負荷を判定して、セル負荷クラス情報322に書き込む(図18、図19参照)。PSD決定部314は、セル負荷クラス情報322からデータチャネルの送信電力密度を決定する(図14、図15、図17、図20参照)。
メモリ301は、プロセッサ302が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを格納する。例えば、メモリ301は、セル隣接情報(Neighbor relation)321、セル負荷クラス情報(Cell load class)322、セル負荷情報(Cell load information)323、CQI分布情報(CQI distribution)324及び端末分布情報(UE distribution)325を格納する。
セル隣接情報321は、隣接するセルの情報である(図4参照)。セル負荷情報323は、セルの負荷を判定するための統計情報(例えば、収容端末数、物理リソースブロック使用率など)である(図6、図7、図8参照)。セル負荷クラス情報322は、セルの負荷を判定した(例えば、クラス分けした)情報である(図5参照)。CQI分布情報324は、端末103から報告された品質情報(Channel Quality Indicator)である。CQIは、OORが生じるまでの余裕を判定するために使用する。端末分布情報325は、セル中央部の端末数及び隣接セル毎のセル周辺部の端末数の情報である。端末数の情報は、セル毎に記録される。端末がセルの境界付近に存在するかは、当該セルと隣接セルとの参照信号の受信信号強度の差によって判定することができる。
有線インターフェース303は、所定のプロトコル(例えば、TCP/IPプロトコル)に従って、ネットワークに接続された機器と通信をするネットワークインターフェースである。
基地局制御装置121が実行するプログラムは、リムーバブルメディア(CD−ROM、フラッシュメモリなど)又はネットワークを介して基地局制御装置121に提供され、非一時的記憶媒体である記憶装置に格納される。このため、基地局制御装置121は、リムーバブルメディアからデータを読み込むインターフェースを有するとよい。
基地局制御装置121は、物理的に一つの計算機上で、又は、論理的又は物理的に構成された複数の計算機上で構成される計算機システムであり、同一の計算機上で複数のスレッドで動作してもよく、複数の物理的計算機資源上に構築された仮想計算機上で動作してもよい。
図4は、第1実施例の基地局制御装置121が保持するセル隣接情報321の構成例を説明する図である。セル隣接情報321は、基地局制御装置121に予め設定されており、セルの識別情報(Cell Index)及び当該セルに隣接するセルの識別情報を含む。
図5は、第1実施例の基地局制御装置121が保持するセル負荷クラス情報322の構成例を説明する図である。セル負荷クラス情報322は、セル負荷判定処理(図18、図19)によって生成され、セルの識別情報及び当該セルの負荷クラスを含む。
図6から図8は、第1実施例の基地局制御装置121が保持するセル負荷情報323の構成例を説明する図である。前述したように、セル負荷情報323は、セルの負荷を判定するための統計情報であり、以下では、収容端末数、物理リソースブロック使用率及びQoS毎の物理リソースブロック使用率を例示する。
図6に示すセル負荷情報323は、セルに収容される端末103の数に基づいて負荷を判定する場合に用いられ、セルの識別情報及び当該セルに収容される端末の数を含む。収容端末数を使用する場合、ユーザの公平性を考慮して負荷を判定することができる。なお、負荷を判定するための情報として、基地局装置101に接続されているベアラ数を用いてもよい。
図7に示すセル負荷情報323は、物理リソースブロックの使用率に基づいて負荷を判定する場合であり、セルの識別情報及び当該セルの物理リソースブロック(例えば、無線周波数リソース)の使用率を含む。
図8に示すセル負荷情報323は、QoS(Quality of Service)毎の物理リソースブロックの使用率に基づいて負荷を判定する場合であり、セルの識別情報及び当該セルのQoS毎の物理リソースブロック(例えば、無線周波数リソース)の使用率を含む。例えば、使用率は、ベストエフォートの通信に割り当てられた無線周波数リソースの使用率及びQoSが保証された通信に割り当てられた無線周波数リソースの使用率を含む。また、3GPP標準に規定されているQCI(QoS Class Identifier)毎に割り当てられた物理リソースブロック毎にリソース使用率を定義してもよい。QoS毎の統計情報を用いることによって、特定のトラフィックのQoSを遵守することができる。
さらに、端末分布情報325を用いて負荷を判定してもよい。多くの端末がセル端に存在する場合、端末毎のスループットを確保するために無線リソース使用量が多くなる。このため、多くの端末がセルの周辺部に存在する場合、セル負荷が大きいと判定することができる。
図9A、図9B、図11A、図11Bは、参照信号とデータ信号の送信電力密度の状態を説明する図であり、図10は、参照信号の送信電力密度を変化させた場合のセルの状態を説明する図であり、図12は、受信信号品質(SINR)と変調方式(MCS:Modulation and Coding Scheme)との関係を説明する図である。
図9Bに示す状態では、図9Aに示す状態と比べて、データ信号402の送信電力密度が減少している(413→414)が、参照信号401の送信電力密度は増加している(411→412)。セルカバレッジは参照信号の受信範囲で定められるので、この場合、図10に示すように、セルカバレッジは広くなる(601→602)。なお、セルの周辺部では、データ信号の受信信号品質が通常より低下するので、データレートが低下する。
一方、図11Bに示す状態では、図11Aに示す状態と比べて、参照信号401の送信電力密度611は変化していないが、データ信号402の送信電力密度は増加している(612→613)。よって、このセルに収容される端末103がデータ信号の受信信号品質が向上する。このため、図12に示すように、端末103は、より高次のMCSで通信することができ、データレートを向上することができ、セル全体の伝送容量を増加することができる。
なお、以下の説明では、データ信号の送信電力密度の変更にのみ言及し、参照信号の送信電力密度を変更する処理の説明は省略する。本発明の本質的な特徴は、データ信号の送信電力密度と、参照信号の送信電力密度とを別のアルゴリズムで、独立して制御することにある。
図13は、第1実施例において基地局装置101がデータチャネルの送信電力密度を変更する処理のシーケンス図である。
端末103は、基地局装置101に接続している(2001)。また、基地局制御装置121は、セル隣接情報321を格納している(2002)。
一方、基地局装置101は、セルの負荷を監視しており(2003)、監視した負荷を統計情報としてセル負荷情報222に書き込み、基地局制御装置121に送る(2004)。
基地局制御装置121のセル負荷判定部313は、基地局装置101から収集した負荷情報でセル負荷情報323を更新し(2005)、セル負荷情報323に基づいてセルの負荷を計算し、セル負荷クラス情報322を更新する(2006、図18、図19参照)。
基地局制御装置121のPSD決定部314は、計算したセルの負荷からデータチャネルの送信電力密度を決定し(2007、図14、図15、図17、図20参照)、決定した送信電力密度を基地局装置101に通知する(2008)。
基地局装置101のPSD制御部213は、基地局制御装置121からの通知に基づいて、データチャネルの送信電力密度を変更し、変更後の送信電力でデータ信号を送信する(2009)、収容している端末103にデータチャネルの送信電力密度を変更を通知する(2010)。
図14は、第1実施例における高負荷セルのデータチャネルの送信電力密度を増加する処理のフローチャートである。図14に示す送信電力密度増加処理は、基地局制御装置121のPSD決定部314が定期的に(例えば、負荷などの統計情報の収集タイミングや、該収集周期のn倍の時間間隔で)実行する。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1008までのループを開始する(1001)。
ループ内では、まず、セル負荷クラス情報322を参照し、セルiの負荷が高いかを判定する(1002)。
その結果、セルiの負荷が低ければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を変更する必要がないので、ステップ1008に進み、変数iを更新して、次のセルについて判定する。
一方、セルiの負荷が高ければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を1段階増加する(1003)。そして、隣接セルを示す変数jを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1007までのループを開始する(1004)。ループ内では、隣接セルjの負荷が低いかを判定する(1005)。隣接セルjの負荷が低ければ、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を1段階減少する(1006)。一方、セルiの負荷が高ければ、ステップ1007に進み、変数jを更新して、次の隣接セルについて判定する。ステップ1004から1007のループにおいて、全ての隣接セルについての判定が終わった後、ステップ1008に進む。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、送信電力密度増加処理を終了する(1008)。
このように、セルの負荷に基づいてデータチャネルの送信電力密度を決定することができる。
なお、ステップ1003から1007の処理は、隣接セルへ与える干渉を抑制するために行うものなので、セルの周辺部に多くの端末が存在する場合に行い、他の場合には行わない、としてもよい。
図15は、第1実施例における高負荷セルのデータチャネルの送信電力密度を増加する処理の変形例のフローチャートである。図15に示す変形例では、データチャネルの送信電力密度の増加に伴うOORの発生を抑制する。図15に示す送信電力密度増加処理は、基地局制御装置121のPSD決定部314が定期的に(例えば、負荷などの統計情報の収集タイミングや、該収集周期のn倍の時間間隔で)実行する。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1019までのループを開始する(1011)。
ループ内では、まず、セル負荷クラス情報322を参照し、セルiの負荷が高いかを判定する(1012)。その結果、セルiの負荷が低ければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を変更する必要がないので、ステップ1019に進み、変数iを更新して、次のセルについて判定する。
一方、セルiの負荷が高ければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を1段階増加する(1013)。そして、隣接セルを示す変数jを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1018までのループを開始する(1014)。ループ内では、隣接セルjの負荷が低いかを判定する(1015)。隣接セルjの負荷が低ければ、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を減少した場合、OORが生じるかを判定する(1016)。OORの発生は、データチャネルの送信電力密度をxdB減らすと受信SINRがxdB減少するという関係を過去のCQI統計から予め算出しておき、データチャネルの送信電力密度の減少による受信SINRの減少を予測して、OORが発生するかを推定することができる。
その後、OORの発生が推定されなければ、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を1段階減少して、ステップ1018に進む(1017)。一方、OORの発生が推定されれば、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を減少することなく、ステップ1018に進む。なお、OORの発生の推定する処理(ステップ1015から1017)は、基地局制御装置121でなく基地局装置101が行ってもよい。
ステップ1018では、変数jを更新して、次の隣接セルについて判定する。ステップ1014から1018のループにおいて、全ての隣接セルについての判定が終わった後、ステップ1019に進む。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、送信電力密度増加処理を終了する(1019)。
このように、隣接セルにおけるOORの発生を予測するので、隣接セルへの影響を考慮してデータチャネルの送信電力密度を決定することができる。
図16は、第1実施例におけるOOR回復処理のフローチャートである。図16に示すOOR回復処理のフローチャートは、基地局装置101のOOR回復部214が定期的に実行する。なお、OOR回復処理は、基地局装置101でなく基地局制御装置121のPSD決定部314が行ってもよい。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1024までのループを開始する(1021)。なお、基地局装置101が一つのセルのみを提供する場合、ループは不要である。
ループ内では、セル内の端末103がCQI=0の報告を送信しているかを判定する(1022)。セル内の端末103がCQI=0の報告を送信していれば、データチャネルの送信電力密度を1段階増加する(1023)。なお、送信電力密度が初期値まで到達すれば、それ以上は増加させない。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、OOR回復処理を終了する(1024)。
このように、隣接セルでOORが発生した場合にデータチャネルの送信電力密度を増加するので、隣接セルへの影響が生じないようにデータチャネルの送信電力密度を決定することができる。
図17は、第1実施例における高負荷が解消されたセルのデータチャネルの送信電力密度を減少する処理のフローチャートである。図17に示す送信電力密度減少処理は、基地局制御装置121のPSD決定部314が定期的に(例えば、負荷などの統計情報の収集タイミングや、該収集周期のn倍の時間間隔で)実行する。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1037までのループを開始する(1031)。
ループ内では、まず、セル負荷クラス情報322を参照し、セルiの負荷がもはや高くないかを判定する(1032)。その結果、セルiの負荷が依然として高ければ、ステップ1037に進み、変数iを更新して、次のセルについて判定する。
一方、セルiの負荷が高くなければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を1段階減少する(1033)。なお、送信電力密度が初期値まで到達すれば、それ以上は減少させない。そして、隣接セルを示す変数jを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1036までのループを開始する(1034)。ループ内では、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を1段階増加する(1035)。なお、送信電力密度が初期値まで到達すれば、それ以上は増加させない。
ステップ1036では、変数jを更新して、次の隣接セルについて判定する。ステップ1034から1036のループにおいて、全ての隣接セルについての判定が終わった後、ステップ1037に進む。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、送信電力密度減少処理を終了する(1037)。
このように、高負荷が解消したセル及びその隣接セルのデータチャネルの送信電力密度を初期値に戻すことができる。
図18は、第1実施例におけるセル負荷を判定する処理のフローチャートである。図18に示すセル負荷判定処理は、基地局制御装置121のセル負荷判定部313が定期的に(例えば、負荷などの統計情報の収集タイミングや、該収集周期のn倍の時間間隔で)実行する。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1047までのループを開始する(1041)。
ループ内では、まず、セル負荷情報323からセルiの負荷指標を取得し、セルiの負荷指標が閾値A1より大きいかを判定する(1042)。その結果、セルiの負荷指標が閾値A1より大きければ、セルiの負荷は高いと判定し、セル負荷クラス情報322のセルiの負荷を”high”に更新する(1043)。
一方、セルiの負荷指標が閾値A1以下であれば、取得したセルiの負荷指標が閾値A2より小さいかを判定する(1044)。その結果、セルiの負荷指標が閾値A2より小さければ、セルiの負荷は低いと判定し、セル負荷クラス情報322のセルiの負荷を”low”に更新する(1045)。一方、セルiの負荷指標が閾値A2以上であれば(すなわち、セルiの負荷指標が閾値A2以上かつ閾値A1以下)、セルiの負荷は中程度であると判定し、セル負荷クラス情報322のセルiの負荷を”middle”に更新する(1046)。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、セル負荷判定処理を終了する(1047)。
なお、図6、図7、図8に、負荷指標が異なるセル負荷情報323を例示したが、負荷を判定するために、いずれの負荷指標を用いてもよい。
このように、セル負荷をクラス分けすることによって、後の処理を単純にして、基地局制御装置の負荷を減らすことができる。
図19は、第1実施例におけるセル負荷を判定する処理の変形例のフローチャートである。図19に示す変形例では、隣接セルの負荷を考慮してセルの負荷を判定する。図19に示すセル負荷判定処理は、基地局制御装置121のセル負荷判定部313が定期的に(例えば、負荷などの統計情報の収集タイミングや、該収集周期のn倍の時間間隔で)実行する。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1057までのループを開始する(1051)。
ループ内では、まず、セル隣接情報321からセルiに隣接するセルjの識別情報を取得し、セル負荷情報323からセルi及びセルjの負荷情報を取得する。そして、セルiの負荷情報から隣接セルjの負荷情報の平均を減じた値が閾値B1より大きいかを判定する(1052)。その結果、負荷情報の差が閾値B1より大きければ、セルiの負荷は高いと判定し、セル負荷クラス情報322のセルiの負荷を”high”に更新する(1053)。
一方、負荷情報の差が閾値B1以下であれば、負荷情報の差が閾値B2より小さいかを判定する(1054)。その結果、負荷情報の差が閾値B2より小さければ、セルiの負荷は低いと判定し、セル負荷クラス情報322のセルiの負荷を”low”に更新する(1055)。一方、負荷情報の差が閾値B2以上であれば(すなわち、セルiの負荷指標が閾値B2以上かつ閾値B1以下)、セルiの負荷は中程度であると判定し、セル負荷クラス情報322のセルiの負荷を”middle”に更新する(1056)。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、セル負荷判定処理を終了する(1057)。
このように、隣接セルの負荷と比較してセル負荷をクラス分けすることによって、隣接セルの負荷を考慮しながらセルiの負荷を判定することができる。このため、全体的に負荷が高い状態でも、負荷が相対的に高いセルを決定することができる。
図20は、第1実施例におけるデータチャネルの送信電力密度を増加する処理の変形例のフローチャートである。図20に示す処理では、端末103の分布に基づいてデータチャネルの送信電力密度を決定する。PSD決定処理は、基地局制御装置121のPSD決定部314が定期的に(例えば、負荷などの統計情報の収集タイミングや、該収集周期のn倍の時間間隔で)実行する。
まず、セルを示す変数iを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1069までのループを開始する(1061)。
ループ内では、まず、セル負荷クラス情報322を参照し、セルiの負荷が高いかを判定する(1062)。その結果、セルiの負荷が低ければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を変更する必要がないので、ステップ1019に進み、変数iを更新して、次のセルについて判定する。
一方、セルiの負荷が高ければ、セルiのデータチャネルの送信電力密度を1段階増加する(1063)。そして、隣接セルを示す変数jを初期値(例えば、0)に設定し、ステップ1068までのループを開始する(1064)。ループ内では、隣接セルjの負荷が低いかを判定する(1065)。隣接セルjの負荷が低ければ、セルjに収容される多くの端末がセルiとセルjとの境界付近に存在するかを判定する(1066)。
端末がセルiとセルjとの境界付近に存在するかは、セルjの参照信号の受信信号強度(RSRPj)からセルiの参照信号の受信信号強度(RSRPi)を減じた値が所定値以下の端末を抽出することによって判定することができる。
その後、セル境界に多くの端末があれば、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を1段階減少して、ステップ1068に進む(1067)。一方、セル境界に多くの端末がいなければ、隣接セルjのデータチャネルの送信電力密度を減少することなく、ステップ1068に進む。なお、ステップ1065から1067の処理は、基地局制御装置121でなく基地局装置101が行ってもよい。
ステップ1068では、変数jを更新して、次の隣接セルについて判定する。ステップ1064から1068のループにおいて、全ての隣接セルについての判定が終わった後、ステップ1069に進む。
その後、変数iを更新して、次のセルについて判定する。全てのセルの処理が終了したら、PSD決定処理を終了する(1067)。
このように、端末がセル境界付近に存在するかを考慮してデータチャネルの送信電力密度を決定するので、隣接セルへの影響を考慮してデータチャネルの送信電力密度を決定することができる。
例えば、図21に示すように、高負荷セルAとセルB(高負荷ではない)との境界付近に多くのユーザが分布するため、セルBはデータチャネルの送信電力密度を減少する。このため、セルA全体の伝送容量を向上することができ、セルBからセルAへの干渉を抑制することができる。なお、このとき、セルA、B共に参照信号の送信電力は変わらないので、セルの大きさは変化せず、データチャネルの送信電力密度の変更に伴い境界付近の端末がハンドオーバすることはない。
一方、高負荷セルAとセルC(高負荷ではない)との境界付近には少ないユーザが分布するため、セルCはデータチャネルの送信電力密度を減少しない。
図14、図15、図17及び図20に示す処理において、送信電力密度を段階的に増加(後述する処理では段階的に減少)するので、端末が受信する信号の強度が急激に変化せず、通信状態の急激な変化を抑制することができ、突然の通信断の発生を抑制することができる。なお、送信電力密度を段階的に増加又は減少せずに、目標値まで一気に増加したり、目標値まで一気に減少してもよい。
以上に説明したように、本発明の第1実施例の無線通信システムは、第1セルの負荷情報と、第1セルに隣接する第2セルの負荷情報とを収集するセル負荷判定部313と、第1セルの負荷情報及び第2セルの負荷情報に基づいて、第1セルのデータ信号の送信電力密度を参照信号の送信電力密度と独立して制御するPSD決定部314とを有するので、セルのカバレッジと基地局装置101の負荷とを最適化することができる。
また、PSD決定部314は、第1セルの負荷情報及び第2セルの負荷情報に基づいて、第1セルのデータ信号の送信電力密度を制御し、参照信号の送信電力密度を制御しないので、負荷によってセルカバレッジを変えることなく、基地局装置101の負荷を調整することができる。
また、基地局制御装置121は、PSD決定部314216及びセル負荷判定部313を有する。基地局装置101は、セルの負荷情報を生成する。そして、セル負荷判定部313は、負荷情報を基地局装置101から収集し、PSD決定部314は、収集した負荷情報に基づいて、データ信号の送信電力密度を決定し、決定した送信電力密度を基地局装置101に通知する。基地局装置101は、基地局制御装置121からの通知に従って、データ信号の送信電力密度を制御する。このため、基地局制御装置121が集中制御をおこなうシステム構成においても、基地局装置101の負荷を最適化することができる。また、負荷を調整するための基地局装置101の処理量の増加を抑制することができる。
また、PSD決定部314は、第1セルの負荷が高い場合、第1セルのデータ信号の送信電力密度が増加するように制御するので、高負荷セルのスループットを向上することができる。
また、PSD決定部314は、第1セルの負荷が高くなくなった場合、第1セルのデータ信号の送信電力密度が減少するように制御するので、基地局装置101の負荷を最適化することができる。
また、PSD決定部314は、第2セルの負荷が低い場合、第2セルのデータ信号の送信電力密度が減少するように制御するので、第1セルへ与える干渉を低減することができる。
また、PSD決定部314は、第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少することによって、第2セルの通信品質が所定の閾値以下となると予想される場合、第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少しないように制御するので、隣接する第2セルに収容される端末103のOORを回避することができる。
また、PSD決定部314は、第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少することによって、第2セルの通信品質が所定の閾値以下となった場合、第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少前の値に戻すように制御するので、隣接する第2セルへの影響を少なくすることができる。
また、セル負荷判定部313は、セルの負荷指標が所定の閾値以上であれば、当該セルの負荷が高いと判定するので、セルの負荷を簡易に判定することができる。
また、セル負荷判定部313は、第1セルの負荷指標が第2のセルの負荷指標より所定の閾値以上大きければ、第1セルの負荷が高いと判定するので、システム全体の負荷が増加した場合に、全基地局装置101が高負荷であると判定されることを防止し、相対的に高い負荷の基地局装置101を的確に判定することができる。
また、セル負荷判定部313は、セルが収容する端末の数に基づいてセルの負荷を判定するので、ユーザ毎のスループットを等しくし、端末103間の公平を担保することができる。
また、セル負荷判定部313は、周波数リソースの使用率に基づいてセルの負荷を判定するので、スループットを必要としないユーザのリソースを削減し、スループットが必要なユーザのリソース確保することができる。
また、セル負荷判定部313は、QoS毎の周波数リソースの使用率に基づいてセルの負荷を判定するので、特定のトラフィックのQoSを遵守することができる。
また、PSD決定部314は、第1セルと第2セルとの境界付近に多くの端末が存在する場合、第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少するように制御するので、高負荷セルへ影響を与えないセル(例えば、図21のセルC)の電力を減少せず、現状で維持することができる。
<実施例2>
次に、本発明の第2実施例について説明する。
第2実施例は、基地局装置101での分散制御を行うシステムに本発明を適用した例であり、基地局装置101がセル負荷情報の更新、セル負荷の計算、セル負荷の判定、及び送信電力密度の決定を行う。
図22は、第2実施例の基地局装置101の構成を示すブロック図である。
基地局装置101は、メモリ201、プロセッサ(CPU)202、無線インターフェース203及び有線インターフェース205を有する無線通信装置である。
また、第2実施例の基地局装置101は、セル負荷判定部215、PSD決定部216及びセル負荷クラス情報225を有する。セル負荷判定部215は、第1実施例の基地局制御装置121のセル負荷判定部313と同じ機能を有する。PSD決定部216は、第1実施例の基地局制御装置121のPSD決定部314と同じ機能を有する。セル負荷クラス情報225は、第1実施例の基地局制御装置121のセル負荷クラス情報322に格納される情報のうち、自セル分の情報のみを格納する。
その他の基地局装置101の構成は、前述した第1実施例の基地局装置101の構成と同じであるため、同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図23は、第2実施例において基地局装置101がデータチャネルの送信電力密度を変更する処理のシーケンス図である。
まず、基地局制御装置121は、セル隣接情報321を格納しており(2101)、格納しているセル隣接情報321基地局装置101に送信する(2102)。なお、各基地局装置101は自分に隣接するセルの情報のみが必要なので、基地局制御装置121は各基地局装置101が隣接するセルの情報のみを送信すればよい。各基地局装置101は、受信した隣接セルの情報をセル隣接情報221に格納する。
また、端末103は、基地局装置101に接続している(2103)。
一方、基地局装置101は、セルの負荷を監視している(2104)。また、基地局装置101は、セル隣接情報221を参照し、監視した負荷の情報を隣接セルを形成する基地局装置101と交換する(2105)。さらに、基地局装置101のセル負荷判定部215は、監視した負荷の情報でセル負荷情報222を更新し(2106)、セル負荷情報222に基づいてセルの負荷を計算し、セル負荷クラス情報225を更新する(2107、図18参照)。
基地局装置101のPSD決定部216は、計算したセルの負荷からデータチャネルの送信電力密度を決定し(2108)、データチャネルの送信電力密度を変更し(2109)、収容している端末103にデータチャネルの送信電力密度を変更を通知する(2110)。また、基地局装置101のPSD決定部216は、決定した送信電力密度を基地局制御装置121に通知する(2111)。
なお、各部が行う処理の詳細は、前述した第1の実施例における対応する処理と同じなので、それらの説明は省略する。
以上に説明したように、本発明の第2実施例によれば、基地局装置101は、PSD決定部216及びセル負荷判定部215を有する。そして、セル負荷判定部215は、セルの負荷情報を生成し、PSD決定部216は、生成した負荷情報に基づいて、データ信号の送信電力密度を決定する。基地局装置101は、決定した送信電力密度に従って、データ信号の送信電力密度を制御する。このため、基地局装置101による分散制御を行うシステム構成においても、基地局装置101の負荷を最適化することができる。また、基地局装置101と基地局制御装置121と間のデータの送受信が減るので、ネットワーク負荷の増加を抑制することができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の趣旨内における様々な変形例及び同等の構成が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに本発明は限定されない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えてもよい。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えてもよい。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をしてもよい。
また、前述した各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により、ハードウェアで実現してもよく、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。
各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、実装上必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
101 基地局装置(eNodeB)
103 端末(UE)
121 基地局制御装置
201 メモリ
202 プロセッサ(CPU)
203 無線インターフェース
205 有線インターフェース
211 送信データ処理部
212 受信データ処理部
213 PSD制御部(PSD controller)
214 OOR回復部(OOR recovery unit)
215 セル負荷判定部
216 PSD決定部
221 セル隣接情報(Neighbor relation (cell))
222 セル負荷情報(Cell load indicator)
223 CQI分布情報(CQI distribution (cell))
224 端末分布情報(UE distribution (cell))
225 セル負荷クラス情報
301 メモリ
302 プロセッサ(CPU)
303 有線インターフェース
311 送信データ処理部
312 受信データ処理部
313 セル負荷判定部(Cell load decision unit)
314 PSD決定部(PSD decision unit)
321 セル隣接情報(Neighbor relation)
322 セル負荷クラス情報(Cell load class)
323 セル負荷情報(Cell load information)
324 CQI分布情報(CQI distribution)
325 端末分布情報(UE distribution)

Claims (15)

  1. 端末と無線通信するためのセルを提供する複数の基地局装置と、前記基地局装置に接続される制御装置とを備える無線通信システムであって、
    第1セルの負荷情報と、前記第1セルに隣接する第2セルの負荷情報とを収集する負荷判定部と、
    前記第1セルの負荷情報及び前記第2セルの負荷情報に基づいて、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度を参照信号の送信電力密度と独立して制御する電力決定部とを有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第1セルの負荷情報及び前記第2セルの負荷情報に基づいて、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度を制御し、参照信号の送信電力密度を制御しないことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第1セルの負荷が高い場合、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度が増加するように制御することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第1セルの負荷が高くなくなった場合、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度が減少するように制御することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第2セルの負荷が低い場合、前記第2セルのデータ信号の送信電力密度が減少するように制御することを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項5に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少することによって、前記第2セルの通信品質が所定の閾値以下となると予想される場合、前記第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少しないように制御することを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項5に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少することによって、前記第2セルの通信品質が所定の閾値以下となった場合、前記第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少前の値に戻すように制御することを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記負荷判定部は、前記セルの負荷指標が所定の閾値以上であれば、当該セルの負荷が高いと判定することを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記負荷判定部は、前記第1セルの負荷指標が前記第2のセルの負荷指標より所定の閾値以上大きければ、前記第1セルの負荷が高いと判定することを特徴とする無線通信システム。
  10. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記負荷判定部は、前記セルが収容する端末の数、前記セルの周波数リソースの使用率、及び前記セルのQoS毎の周波数リソースの使用率の少なくとも一つに基づいて、当該セルの負荷を判定することを特徴とする無線通信システム。
  11. 請求項3に記載の無線通信システムであって、
    前記電力決定部は、前記第1セルと前記第2セルとの境界付近に多くの端末が存在する場合、前記第2セルのデータ信号の送信電力密度を減少するように制御することを特徴とする無線通信システム。
  12. 請求項1から11のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
    前記制御装置は、前記電力決定部と前記負荷判定部とを有し、
    前記基地局装置は、セルの負荷情報を生成し、
    前記負荷判定部は、前記負荷情報を前記基地局装置から収集し、
    前記電力決定部は、前記収集した負荷情報に基づいて、前記データ信号の送信電力密度を決定し、前記決定した送信電力密度を前記基地局装置に通知し、
    前記基地局装置は、前記制御装置からの通知に従って、前記データ信号の送信電力密度を制御することを特徴とする無線通信システム。
  13. 請求項1から11のいずれか一つに記載の無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、前記電力決定部と前記負荷判定部とを有し、
    前記負荷判定部は、セルの負荷情報を生成し、
    前記電力決定部は、前記生成した負荷情報に基づいて、前記データ信号の送信電力密度を決定し、
    前記基地局装置は、前記決定した送信電力密度に従って、前記データ信号の送信電力密度を制御することを特徴とする無線通信システム。
  14. 端末と無線通信するためのセルを提供する基地局装置であって、
    前記基地局装置が提供する第1セルの負荷情報と、前記第1セルに隣接し、他の基地局装置が提供する第2セルの負荷情報とを収集する負荷判定部と、
    前記第1セルの負荷情報及び前記第2セルの負荷情報に基づいて、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度を参照信号の送信電力密度と独立して制御する電力決定部とを有することを特徴とする基地局装置。
  15. 端末と無線通信するためのセルを提供する複数の基地局装置に接続される制御装置であって、
    第1セルの負荷情報と、前記第1セルに隣接する第2セルの負荷情報とを収集する負荷判定部と、
    前記第1セルの負荷情報及び前記第2セルの負荷情報に基づいて、前記第1セルのデータ信号の送信電力密度を参照信号の送信電力密度と独立して制御する電力決定部とを有することを特徴とする制御装置。
JP2014025348A 2014-02-13 2014-02-13 無線通信システム、基地局装置及び制御装置 Pending JP2015154184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025348A JP2015154184A (ja) 2014-02-13 2014-02-13 無線通信システム、基地局装置及び制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025348A JP2015154184A (ja) 2014-02-13 2014-02-13 無線通信システム、基地局装置及び制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015154184A true JP2015154184A (ja) 2015-08-24

Family

ID=53896051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014025348A Pending JP2015154184A (ja) 2014-02-13 2014-02-13 無線通信システム、基地局装置及び制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015154184A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018217012A1 (ko) * 2017-05-22 2018-11-29 삼성전자 주식회사 다중 캐리어 시스템에서 셀의 송신 전력 조절 방법 및 장치
CN111466140A (zh) * 2017-12-25 2020-07-28 华为技术有限公司 一种参数调整方法及相关设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018217012A1 (ko) * 2017-05-22 2018-11-29 삼성전자 주식회사 다중 캐리어 시스템에서 셀의 송신 전력 조절 방법 및 장치
CN111466140A (zh) * 2017-12-25 2020-07-28 华为技术有限公司 一种参数调整方法及相关设备
CN111466140B (zh) * 2017-12-25 2021-12-03 华为技术有限公司 一种参数调整方法及相关设备
US11395241B2 (en) 2017-12-25 2022-07-19 Huawei Technologies Co., Ltd. Parameter adjustment method and related device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2721860B1 (en) Method of coordinating fault detection responses by access nodes of a network
EP3763149B1 (en) Radio access network controller methods and systems to optimize inter frequency load balancing
US11317360B2 (en) Methods and apparatus for transmission power management in wireless networks
US10966160B2 (en) Dynamic power adjustment for small cells
JP4837742B2 (ja) 無線通信システム
JP2016512400A (ja) 自己組織化ネットワークのキャパシティ及びカバレージ最適化の調整
WO2019154075A1 (zh) 一种网络参数调优方法及装置
US10194338B2 (en) Network optimization method and apparatus, and base station
WO2015077248A1 (en) Systems and methods for dynamically adjusting roaming parameters
JP2024516005A (ja) 通信処理方法、通信装置、及び通信システム
JP2022542861A (ja) セルラネットワークの基地局のための複数の同時帯域幅部分
US10063340B2 (en) Dynamic resource adaptation
JP2015154184A (ja) 無線通信システム、基地局装置及び制御装置
WO2016036286A1 (en) A network node and a method performed thereby for congenstion control of a radio base station
US11317421B2 (en) Cellular communications network
US20210076280A1 (en) System and method for providing assistance data to a radio access network
EP4005133A1 (en) Bandwidth adjustment of multiple concurrent bandwidth parts for a base station of a cellular network
KR102501308B1 (ko) 데이터 분석 기반 오류 예측 및 네트워크 재구성 방법과 장치
Laine Performance Management of 3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution
WO2012122831A1 (zh) 小区间干扰协调方法及系统
CN115623489A (zh) 基于相邻小区中信号测量的波束优化
CN105142151B (zh) 一种在汇聚系统中通信的方法、设备及系统
Laine 3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution-mobiiliverkon suorituskyvyn hallinta