JP2015153440A - 情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】BDMVデータをMP4ファイルに変換して記録する場合に、MP4プレーヤによる重複データの繰り返し再生を回避させる構成を実現する。
【解決手段】データ変換部が、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報を情報記録媒体、または外部から通信部を介して取得し、フォーマット変換後のデータファイルに記録する。データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータ記録領域に記録する。
【選択図】図12

Description

本開示は、情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。さらに詳細には、例えばフォーマット変換を伴うデータ記録を実行する情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
映画や音楽等、様々なコンテンツを記録する情報記録媒体(メディア)として、DVD(Digital Versatile Disc)や、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)が多く利用されている。
これらの各ディスクには、予め規定されたデータ記録フォーマットで画像、音声、さらに再生制御データ等の各種のデータが記録される。
例えば、BDに対するデータ記録フォーマットとして、BDMV(Blu−ray(登録商標) Disc Movie)フォーマットが利用される。
BDMVフォーマットの記録データを再生するためには、BDMVフォーマットデータの再生用のプログラムを保持していることが必要となる。
昨今、スマホ(スマートホン)や、タブレット端末等の携帯端末などで映画等のコンテンツ視聴を行うユーザが増加している。
このような携帯端末には、BDMVフォーマット対応の再生アプリケーションが搭載されているとは限らない。従って、BDの記録データを携帯端末のメデイアにコピーする場合、BDMVフォーマットではない携帯端末の再生アプリケーションが再生可能なフォーマットに変更してコンテンツを記録する必要がある。
なお、メディア間のデータコピー処理については、例えば特許文献1(特開2008−98765号公報)や、特許文献2(特開2011−222078号公報)に記載がある。
携帯端末等による利用を考慮して規格化されたデータ記録フォーマットとしてMP4ファイルフォーマット(以下MP4と呼ぶ)がある。
多くの携帯端末は、MP4ファイルフォーマットで記録されたMP4データを再生可能な再生アプリケーションを有しており、携帯端末のメディアにコンテンツを記録する場合MP4形式で記録することが求められる。
従って、例えば、BDMVフォーマットのデータを、携帯端末において利用するSDカード等のメディアにコピーする場合、BDMVからMP4へのフォーマット変換を伴うコピー処理を行なうことが必要となる。
しかし、現状においてこのフォーマット変換についての具体的な提案はなされていない。フォーマット変換が確実に行われない場合、コピー先でのコンテンツ再生が行えなくなる可能性がある。
特開2008−98765号公報 特開2011−222078号公報
本開示は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、例えばフォーマット変換を伴うデータ記録処理を行なう構成において、フォーマット変換後の正常なデータ再生を可能とする情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1の側面は、
データフォーマット変換を実行するデータ変換部を有し、
前記データ変換部は、
変換対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定する情報処理装置にある。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、前記再生制御情報を、前記変換対象データを記録した情報記録媒体、または外部から通信部を介して取得する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータとして設定する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、MP4ファイルに設定されるmoovボックスのtrakボックス内のエディットリストに前記再生制御情報を格納する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、BDMVフォーマットデータのプレイリストによって再生されるデータに含まれる重複データは音声データであり、前記データ変換部は、MP4ファイルに設定されるmoovボックスの音声対応のtrakボックス内のエディットリストに前記再生制御情報を格納する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、変換対象となるBDMVフォーマットデータを記録した情報記録媒体から取得する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置の制御部は、前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、変換対象となるプレイリストファイルのファイル名を検索キーとして検索する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、外部サーバから取得する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータを記録した情報記録媒体から変換対象のプレイリストファイルを取得し、取得したプレイリストファイルの識別情報を前記外部サーバに送信し、外部サーバから前記プレイリストファイル対応のエディットリストファイルを取得する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータを変換してCFF(Common File Format)に従ったCFFファイルを生成する。
さらに、本開示の情報処理装置の一実施態様において、前記情報処理装置は、さらに、データフォーマット変換後のデータを第2の情報記録媒体に記録する記録部を有する。
さらに、本開示の第2の側面は、
データフォーマット変換を実行するデータ変換部と、
前記データ変換部の変換データを情報記録媒体に記録する記録部を有し、
前記データ変換部は、
前記データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定し、
前記記録部は、
前記再生制御情報を含むフォーマット変換データを情報記録媒体に記録する情報記録装置にある。
さらに、本開示の情報記録装置の一実施態様において、前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータの構成データとして設定する。
さらに、本開示の第3の側面は、
情報記録媒体に対する記録データを生成するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
BDMVフォーマットデータのプレイリストを利用した再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報を格納したエディットリストファイルを生成し、
生成したエディットリストファイルを前記プレイリストに対応付けて情報記録媒体に記録する情報記録装置にある。
さらに、本開示の情報記録装置の一実施態様において、前記データ処理部は、前記エディットリストファイルのファイル名を、前記プレイリストファイルのファイル名と同一に設定する。
さらに、本開示の第4の側面は、
再生対象データの格納ファイルであるストリームファイルと、
前記ストリームファイルの再生制御情報を格納したプレイリストファイルと、
前記プレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報を記録したエディットリストファイルを記録データとして格納した情報記録媒体であり、
前記情報記録媒体格納データのフォーマット変換を実行する情報処理装置が、前記エディットリストファイルの記録データを取得して、フォーマット変換後のデータの重複再生を防止するためのメタデータの生成と記録を可能とした情報記録媒体にある。
さらに、本開示の第5の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
データ変換部が、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定する情報処理方法にある。
さらに、本開示の第6の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
データ変換部に、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報ををフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定させるプログラムにある。
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、BDMVデータをMP4ファイルに変換して記録する場合に、MP4プレーヤによる重複データの繰り返し再生を回避させる構成が実現される。
具体的には、データ変換部が、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報を情報記録媒体、または外部から通信部を介して取得し、フォーマット変換後のデータファイルに記録する。データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータ記録領域に記録する。
本構成により、BDMVデータをMP4ファイルに変換して記録する場合に、MP4プレーヤによる重複データの繰り返し再生を回避させる構成が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
情報処理装置の構成例について説明する図である。 情報処理装置のデータ変換部の構成について説明する図である。 BDMVフォーマットに従ってメディアに記録されるデータのディレクトリ構成例について説明する図である。 BDMVフォーマットにおいて規定されるプレイリストと、再生データとの対応について説明する図である。 クリップAVストリーム(Clip AV Stream)ファイルのデータ構成としてのMPEG2TS(トランスポートストリーム)の構成例について説明する図である。 MP4ファイルフォーマットについて説明する図である。 CFF(Common File Format)の構成について説明する図である。 プレイリスト単位のフォーマット変換処理例について説明する図である。 1つのプレイリストに対応付けられる各ファイルの構成例について説明する図である。 BDMVフォーマットデータに設定される重複データについて説明する図である。 BDMVフォーマットデータに設定される重複データの繰り返し再生による問題点について説明する図である。 重複データの繰り返し再生を回避する再生制御情報について説明する図である。 重複データの繰り返し再生を回避する再生制御情報(elst)を記録したCCF構成について説明する図である。 BDMVフォーマットデータに重複データの繰り返し再生を回避する再生制御情報を記録したエディットリストファイルを設定した例について説明する図である。 重複データの繰り返し再生を回避する再生制御情報を記録したエディットリストファイルのデータ構成例について説明する図である。 情報処理装置の実行するフォーマット変換処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 フォーマット変換処理実行時の情報処理装置内のデータの流れと処理について説明する図である。 外部サーバから再生制御情報(elst)を取得する処理例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の情報処理装置、情報記録装置、情報記録媒体、および情報処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
1.情報処理装置の構成と処理の概要
2.BDMVフォーマットについて
3.MP4ファイルフォーマットについて
4.データフォーマットの変換処理の一例について
5.データフォーマット変換処理に伴う問題点について
6.重複データによって発生する問題点を解決するための構成について
7.重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報の記録構成について
8.BDMVフォーマットデータにMP4対応の再生制御情報を記録した構成について
9.情報処理装置の実行するフォーマット変換処理のシーケンスについて
10.再生制御情報を外部サーバから取得して記録する処理例について
11.本開示の構成のまとめ
[1.情報処理装置の構成と処理の概要]
まず、本開示の一実施例に係る情報処理装置の構成と処理の概要について説明する。
図1は、本開示の一実施例に係る情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、例えばBD(Blu−ray(登録商標) Disc)等の情報記録媒体である第1メディア110に記録されたデータを読み出し、フラッシュメモリ等の情報記録媒体である第2メディア120に記録する、いわゆるコピー処理を行なう。
あるいは、通信部103を介して入力したデータをラッシュメモリ等の第2メディア120に記録する処理を行なう。
なお、第1メディア110、あるいは通信部103を介して入力するデータのデータフォーマットを第1フォーマット、第2メディア120に対して記録するデータのフォーマットを第2フォーマットとする。
情報処理装置は、第1メディア110、あるいは通信部103を介して入力する第1フォーマットのデータをフラッシュメモリ等の第2メディア120に記録する際に、第1フォーマットデータを第2フォーマットデータに変換する処理を行なう。
なお、以下の実施例では、第1メディア110、または通信部103から入力するデータのフォーマットをBDMVフォーマット、第2メディアの記録フォーマットをMP4フォーマットして説明する。
情報処理装置100は、第2メディア120に対するデータ記録処理に際して、BDMVフォーマットからMP4フォーマットへのフォーマット変換を実行する。
情報処理装置100は、図1に示すように、制御部101、入力部102、通信部103、記憶部104、出力部105、第1メディアIF(インタフェース)106、データバッファ107、データ変換部108、第2メディアIF109を有する。
制御部101は、メディアを利用したデータ記録再生、メディア間のデータコピー処理等、情報処理装置100において実行するデータ処理の制御を行う、これらの制御は、例えば記憶部104に格納されたプログラム従って行われる。
入力部102は、ユーザの操作可能なスイッチ、ボタン、タッチパネル等の入力部であり、再生、コピー、記録等の様々な処理の指示入力などを行う入力部である。
また、入力部102は、メディアに記録する画像や音声等を入力する撮像部、マイクを持つ構成としてもよい。
通信部103は、例えば外部サーバ、あるいは外部機器との通信を行い、メディアに対する記録データや、記録データに関する制御情報、あるいはコピー処理の許可情報の取得など、各種の通信処理に利用される。
記憶部104は、制御部101の実行するプログラムや、プログラム実行に用いるパラメータ等の記憶領域、さらにプログラム実行時のワーク領域等に利用される。
具体的には、第2メディア120に対するデータ記録時に第1メディア110から読み出したデータ、あるいは通信部103を介して入力したデータを一時的に格納する領域としても利用される。
記憶部104は、例えばRAM、ROM等によって構成される。
出力部105は、メディアからの再生データの出力処理に用いられ、さらに第2メディア120に対するデータ記録処理の進行状況の表示、ユーザに対するメッセージ表示などに利用され、ディスプレイやスピーカ等によって構成される。
第1メディアインタフェース(IF)106は、例えばBD(Blu−ray(登録商標) Disc)等の第1メディア110に対するアクセスを行い、第1メディア110に対するデータ記録やデータ読み取りを行なうデータ記録再生部として機能するインタフェースである。
データバッファ107は、第1メディア110からの読み出しデータや、通信部103から入力するデータを一時的に格納するバッファである。例えば第2メディア120に記録するデータを一時的に格納する。
データ変換部108は、第1メディア110の記録データ、あるいは通信部103を介して入力するデータのフォーマットである第1フォーマットのデータを、データ記録先である第2メディア120に記録する際のデータフォーマットである第2フォーマットに変換するフォーマット変換処理を実行する。このデータ変換部108の詳細構成と処理については後述する。
第2メディアインタフェース(IF)109は、第2メディア120に対するアクセスを行い、第2メディア120に対するデータ記録あるいは読み取り処理を行なうデータ記録再生部として機能するインタフェースである。
このように、情報処理装置100は、第1メディア110、あるいは通信部103を介して入力する第1フォーマットのデータをフラッシュメモリ等の第2メディア120に記録する処理を行なう。この処理の際に、第1フォーマットデータを第2フォーマットデータに変換する処理を行なう。
なお、第1フォーマットとは、例えはBDMVフォーマットデータであり、第2フォーマットは、MP4フォーマットデータである。
なお、情報処理装置100は、第1メディア110から取得出来ないデータのみを外部のサーバから通信部103を介して取得し、第1メディア110からの読み取りデータと、通信部103を介して取得した受信データを併せて第2メディア120に記録する処理を行なってもよい。
また、図1に示す構成において、第1メディア110は、例えば、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)である。第2メディア120は、例えばSDカード等のフラッシュメモリである。
なお、第1メディア110、第2メディア120は、上記の組み合わせに限らず、様々な組み合わせがせ可能である。
次に、図2を参照してデータ変換部108の詳細構成について説明する。
図2に示すように、データ変換部108は、データ解析部151、画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154、多重化処理実行部155を有する。
データ解析部151は、データバッファ107に格納された第1メディア110からの読み出しデータ、または通信部103を介して入力するデータ(パケット)に設定された識別子(PID:プログラムID)に基づいて、各データ(パケット)を、
画像データ、
音声データ、
字幕データ、
これら3種類のデータに分類する。
データ解析部151は、画像データを画像データ変換部152に出力し、音声データを音声データ変換部153に出力し、字幕データを字幕データ変換部154に出力する。
画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154は、入力データのデータフォーマットである第1フォーマット、例えばBDMVフォーマットデータを、第2メディア120に記録する第2フォーマット、具体的には例えばMP4形式のフォーマットデータに変換する処理を実行する。
すなわち、画像データ変換部152は、第2メディア120に対するデータ記録フォーマットであるMP4フォーマットの画像データを生成して多重化処理実行部155に出力する。
音声データ変換部153は、MP4フォーマットの音声データを生成して多重化処理実行部155に出力する。
字幕データ変換部154は、MP4フォーマットの字幕データを生成して多重化処理実行部155に出力する。
なお、画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154の各々は、各データのフォーマット変換処理に際して、必要な復号処理と符号化処理、暗号化処理等を実行する。
すなわち、画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154の各々は、入力データである第1フォーマット(例えばBDMV)の符号化態様(例えばMPEG2)に応じた復号処理を実行し、第2メディア120に対する記録フォーマットである第2フォーマット(例えばMP4)の符号化態様に応じた符号化処理を実行する。
また、入力データが暗号化データである場合は、画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154の各々は、その復号処理を実行し、復号データを適用したフォーマット変換を行う。
さらに、第2メディア120に対する記録データを暗号化データとする必要がある場合には、画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154の各々は、既定の暗号アルゴリズムに従った暗号化処理を実行する。
多重化処理部155は、
(a)画像データ生成部152の生成した第2フォーマット(MP4)形式の画像フォーマットデータ、
(b)音声データ生成部153の生成した第2フォーマット(MP4)形式の音声フォーマットデータ、
(c)字幕データ生成部154の生成した第2フォーマット(MP4)形式の字幕フォーマットデータ、
(d)記憶部104に格納した例えば再生制御情報ファイルから抽出したデータ、
これらの各データの多重化処理を実行して、第2フォーマット(MP4)形式の記録データを生成する。
多重化処理実行部155の生成データは、第2メディアインタフェース109を介して第2メディア120に記録される。
このように、情報処理装置100は、第1メディア110の記録データ、あるいは通信部103を介して入力する第1ファーマット(BDMVフォーマット)のデータを、第2メディア120の記録フォーマットである第2フォーマット(MP4)に変換して、第2メディア120に記録する処理を実行する。
以下、コピー元となるコンテンツのフォーマットであるBDMVフォーマットと、コピー先メディアに対する記録フォーマットであるMP4について順次、説明する。
[2.BDMVフォーマットについて]
図3以下を参照してBDMVフォーマットについて説明する。
図3は、例えば第1メディア110であるROM型のBD(Blu−ray(登録商標) Disc)に記録されたBDMVフォーマットに従った記録データのディレクトリを示す図である。
ディレクトリは図3に示すように管理情報設定部171(AACSディレクトリ)と、データ部172(BDMVディレクトリ)に分離されている。
管理情報設定部171(AACSディレクトリ)には、データの暗号化鍵であるCPSユニットキーファイルや利用制御情報ファイルなどが格納される。
一方、データ部172のBDMVディレクトリ以下には、
インデックスファイル、
プレイリストファイル、
クリップ情報ファイル、
クリップAVストリームファイル、
BDJOファイル、
例えば、これらのファイルが記録される。
インデックスファイルには、再生処理に適用するインデックス情報としてのタイトル情報が格納される。
プレイリストファイルは、タイトルによって指定されの再生プログラムのプログラム情報に従ったコンテンツの再生順等を規定したファイルであり、再生位置情報を持クリップ情報に対する指定情報を有する。
クリップ情報ファイルは、プレイリストファイルによつて指定されるファイルであり、クリップAVストリームファイルの再生位置情報等を有する。
クリップAVストリームファイルは、再生対象となるAVストリームデータを格納したファイルである。
BDJOファイルは、JAVA(登録商標)プログラム、コマンド等を格納したファイルの実行制御情報を格納したファイルである。
情報処理装置が情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生するシーケンスは以下の通りである。
(a)まず、再生アプリケーションによってインデックスファイルから特定のタイトルを指定する。
(b)指定されたタイトルに関連付けられた再生プログラムが選択される。
(c)選択された再生プログラムのプログラム情報に従ってコンテンツの再生順等を規定したプレイリストが選択される。
(d)選択されたプレイリストに規定されたクリップ情報によって、コンテンツ実データとしてのAVストリームあるいはコマンドが読み出されて、AVストリームの再生や、コマンドの実行処理が行われる。
図4は、第1メディア110に記録される以下のデータ、すなわち、
プレイリストファイル、
クリップ情報ファイル、
クリップAVストリームファイル、
これらのデータの対応関係を説明する図である。
実際の再生対象データである画像と音声データからなるAVストリームはクリップAVストリーム(Clip AV Stream)ファイルとして記録され、さらに、これらのAVストリームの管理情報、再生制御情報ファイルとして、プレイリスト(PlayList)ファイルと、クリップ情報(Clip Information)ファイルが規定される。
これら複数のカテゴリのファイルは、図4に示すように、
プレイリスト(PlayList)ファイルを含むプレイリストレイヤ、
クリップAVストリーム(Clip AV Stream)ファイルと、クリップ情報(Clip Information)ファイルからなるクリップレイヤ、
これらの2つのレイヤに区分できる。
なお、一つのクリップAVストリーム(Clip AV Stream)ファイルには一つのクリップ情報(Clip Information)ファイルが対応付けられ、これらのペアを一つのオブジェクトと考え、これらをまとめてクリップ(Clip)と呼ぶ場合もある。
クリップAVストリームファイルに含まれるデータの詳細情報、例えばMPEGデータのIピクチャ位置情報などを記録したEPマップなどの管理情報がクリップ情報ファイルに記録される。
クリップAVストリーム(Clip AV Stream)ファイルは、MPEG2TS(トランスポートストリーム)をBDMVフォーマットの規定構造に従って配置したデータを格納している。この構成の詳細は図5を参照して後段で説明する。
また、クリップ情報(Clip Information)ファイルには、例えば、クリップAVストリームファイルのバイト列データのデータ位置と、時間軸上に展開した場合の再生開始ポイントである(エントリポイント:EP)等の再生時間位置等の対応データ等、クリップAVストリームファイルの格納データの再生開始位置などを取得するための管理情報を格納している。
例えば、コンテンツの開始点からの再生時間経過位置を示すタイムスタンプが与えられた時、クリップ情報ファイルを参照して、クリップAVストリームファイルのデータ読み出し位置、すなわち再生開始点としてのアドレスを取得することが可能となる。
プレイリスト(PlayList)ファイルは、クリップ(=クリップ情報ファイル+クリップAVストリームファイル)レイヤに含まれる再生可能データに対する再生区間の指定情報を有する。
プレイリスト(PlayList)ファイルには、1つ以上のプレイアイテム(PlayItem)が設定され、プレイアイテムの各々が、クリップ(=クリップ情報ファイル+クリップAVストリームファイル)レイヤに含まれる再生可能データに対する再生区間の指定情報を有する。
再生対象となる画像や音声の実データを格納したクリップAVストリーム(Clip AV Stream)ファイルは、例えば図5に示すようなMPEG2トランスポートストリーム(TS:transport stream)ファイル構造を持つ。
MPEG2トランスポートストリームファイル構造は以下のような設定を持つ。
1)MPEG2トランスポートストリームファイルは、整数個のアラインドユニット(Aligned unit)から構成される。
2)アラインドユニット(Aligned unit)の大きさは、6kB(=6144バイト(2048×3バイト))である。
3)アラインドユニット(Aligned unit)は、ソースパケットの第一バイト目から始まる。
4)ソースパケットは、192バイト長である。一つのソースパケットは、TP_extra_headerとトランスポートパケット(TSパケット)から成る。TP_extra_headerは、4バイト長であり、またトランスポートパケット(TSパケット)は、188バイト長である。
5)トランスポートパケット(TSパケット)はヘッダ(TPヘッダ)とペイロード部を有する。1つのTSパケットのペイロードには画像、音声等、いずれか一種類のデータの符号化データが格納される。
6)トランスポートパケット(TSパケット)のヘッダ(TPヘッダ)にはペイロードのデータ種類を示すPID(プログラムID)が記録される。
7)トランスポートパケット(TSパケット)のペイロードは画像や音声等の符号化データであるエレメンタリストリーム(ES)を格納したパケット(パケタイズドエレメンタリストリーム(PES))とPESヘッダ等によって構成される。
8)PESヘッダには、後続のPESパケットに格納されたエレメンタリストリーム(ES)の再生時間情報を示すプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)が記録される。
[3.MP4ファイルフォーマットについて]
次に、図6以下を参照してMP4ファイルフォーマットの概要について説明する。
図6には、ISO/IECC14496−14で規定されたMP4ファイルフォーマットの例として、以下の2つの例を示している。
(a)フラグメンテッド(分割型)MP4ファイル(fragmented movie)
(b)ノンフラグメンテッド(非分割型)MP4ファイル(Non−fragmented movie)
これら図6(a),(b)に示すMP4ファイルは、MP4フォーマットに従ったデータの記録あるいは再生処理における1つの処理単位として設定されるファイルである。
(a)フラグメンテッド(分割型)MP4ファイル(fragmented movie)は、再生対象データである画像や音声などのデータを所定時間内の再生データごとに分割して格納したファイルフォーマットである。
(b)ノンフラグメンテッド(非分割型)MP4ファイル(Non−fragmented movie)は、再生対象データである画像や音声などのデータを分割せずに格納したファイルフォーマットである。
MP4ファイルは、ボックス(box)単位の領域設定がなされ、各ボックスには、ボックス単位で定義されたデータが格納される。
各ボックスは、ボックスサイズ(box−size)、ボックスタイプ(box−type)、ボックスデータ(box−data)の各領域を有する。
ボックスサイズ(box−size)には、ボックスのデータ長(バイトサイズ)が記録される。
ボックスタイプ(box−type)には、ボックスに格納するデータの種類が記録される。
ボックスデータ(box−data)には、ボックスタイプで示される種類のデータが記録される。
図6(a)に示すフラグメンテッド(分割型)MP4ファイルには、以下のタイプのボックスが設定される。
moovボックス、
trakボックス、
moofボックス、
trafボックス、
mdatボックス、
上記の各ボックスが設定される。
画像、音声、字幕等の再生対象データである実データはmdatボックスに分割して格納される。
また、mdatボックスの各々にはmoofボックスが対応付けられており、moofボックスには、moofボックスに対応付けられたmdatボックスに格納した分割実データに関する属性情報、再生制御情報等のメタデータを格納する。
図6(a)に示すフラグメンテッド(分割型)MP4ファイルは、再生対象データの分割データである実データ(mdat)と分割実データ対応のメタデータ(moof)を1つのセットデータとして、多数のセットデータを格納し、さらに、格納した複数のセットデータ全体に関するメタデータをmoovボックスに格納した構成を有する。
分割実データ対応のメタデータ(moof)の内部には、trafボックスが設定される。
trafボックスには、対応付けられた実データ(mdat)の再生シーケンス情報等が格納される。
moovボックスは、MP4ファイル全体に格納されたデータの再生制御情報等のメタデータの格納領域として設定されるボックスである。
moovボックス内には、1つ以上のtrakボックスが設定される。trakボックスは、例えば画像、音声、字幕等のデータ種類別に設定可能であり、各データの再生シーケンス情報等を格納する。
なお、MP4ファイルに格納される再生データに複数の異なる画像データ、例えばHD画像、4K画像等が含まれる場合には、これらの画像種類に応じて個別のtrakボックスを設定することが可能である。
また、MP4ファイルの格納音声データに複数の異なる音声データ、例えば日本語音声、英語音声等が含まれる場合には、これらの音声種類に応じて個別のtrakボックスを設定可能である。
同様に、MP4ファイルの格納字幕データに複数の異なる字幕データ、例えば日本語字幕、英語字幕等が含まれる場合には、これらの字幕種類に応じて個別のtrakボックスを設定可能である。
(b)ノンフラグメンテッド(非分割型)MP4ファイル(Non−fragmented movie)は、再生対象データである画像や音声などのデータを分割せずに格納したファイルフォーマットである。
図6(b)に示すノンフラグメンテッド(非分割型)MP4ファイルには、以下のタイプのボックスが設定される。
moovボックス、
trakボックス、
mdatボックス、
上記の各ボックスが設定される。
mdatボックスにはは、再生対象となる実データが格納される。
moovボックスには、再生対象データである実データ(mdat)に対応して設定されるメタデータ、例えば再生対象実データ(mdat)の属性や再生制御情報を含むメタデータが格納される。
moovボックス内に設定されるtrakボックスには、実データ(mdat)の再生シーケンス情報等が格納される。
前述の(a)フラグメンテッド(分割型)MP4ファイルと同様、(b)ノンフラグメンテッド(非分割型)MP4ファイルに設定されるmoovボックス内にも1つ以上のtrakボックスが設定される。各trakボックスは、例えば画像、音声、字幕等のデータ種類別に設定される。
図6は、MP4ファイルフォーマットの基本構成例を示している。
MP4フォーマットに関する規格化団体であるDECE(Digital Entertainment Content Ecoststem)は、MP4ベースの新たなファイルフォーマットとしてCFF(Common File Format)を規格化した。このCFFについて、図7を参照して説明する。
図7に示すCFF(Common File Format)は、基本的には、図6(a)を参照して説明した分割型(fragmented movie)MP4と同様のデータ構成を有する。
すなわち、図7に示すCFF(Common File Format)ファイルには、先に説明した図6(a)のフラグメンテッド(分割型)MP4ファイルと同様、以下の各ボックスが設定される。
moovボックス、
trakボックス、
moofボックス、
trafボックス、
mdatボックス、
上記の各ボックスが設定される。
各ボックスの格納データは、図6(a)のフラグメンテッド(分割型)MP4ファイルとほぼ同様である。
ただし、CFFでは、各mdatボックスには、1つの種類のデータのみを格納するという制約が設けられている。
すなわち、各mdatボックスには、
(a)画像
(b)音声
(c)字幕
これらのデータのいずれか一種類のデータを格納する。上記(a)〜(c)のデータを混在させて格納してはならないという制約がある。
なお、CFFファイルに複数の異なる画像データ、例えばHD画像、4K画像等が含まれる場合には、これらの異なる画像は、異なるmdatボックスに格納する。
同様に、異なる音声データ、例えば日本語音声、英語音声等についても個別のmdatボックスに格納し、日本語字幕、英語字幕等についても異なるmdatボックスに格納する。
図6(a)に示す一般的なフラグメンテッド(分割型)MP4ファイルでは、1つの分割データ(フラグメント)の格納ボックスとして設定されるmdatボックスに、画像、音声、字幕等の異なる種類のデータを混在させて格納することが許容されていた。
しかし、図7に示すCFF(Common File Format)では、1つのmdatボックスには、1つの種類のデータのみしか格納してはならないという制約が設けられている。
すなわち、画像、音声、または字幕のいずれか一種類のデータのみが各mdatボックスに個別に格納される。
従ってmdatボックス対応のメタデータ格納領域であるmoofボックスも、画像、音声、字幕いずれか一種類のデータに対応して設定されるメタデータを格納する設定となる。
なおMP4ファイルフォーマットのデータ部であるmdatボックスの格納データは、基本データ単位としてのサンプル(sample)に区分される。
CFF(Common File Format)では、1つのmdatボックスには画像サンプルのみの集合、あるいは音声サンプルのみの集合、または字幕サンプルのみの集合、いずれか同一種類のデータサンプルの集合が格納されることになる。
さらに、DECEの規定したCFFでは、CFFファイルに格納することを許容する画像、音声、字幕の符号化態様(コーデック)やデータ形式についても規定している。CFFファイルに格納することが許容されるデータ形式には、例えば、以下のデータ形式がある。
画像(Video):AVC、HEVC
音声(Audio):MPEG4−AAC、Dolby、AC−3
字幕(subtitle):SMPTE Timed Text(SMPTE−TT)
[4.データフォーマットの変換処理の一例について]
次に、本開示の情報処理装置100が実行するデータフォーマットの変換処理例について説明する。
本開示の情報処理装置は、BDMVフォーマットのデータをMP4形式のデータ、具体的には、図7を参照して説明したCFF(Common File Format)に変換する処理を実行する。
図8を参照してフォーマット変換処理の一例について説明する。
BDMVフォーマットデータを変換してMP4フォーマットデータを生成する場合、BDMVデータのどのデータ単位で1つのMP4ファイルを生成するかについては様々な設定が可能となる。
MP4ファイルには、先に図6を参照して説明した分割型(fragmented movie)のMP4ファイル、非分割型(non−fragmented movie)の2つのタイプのMP4ファイルがあり、さらに制約条件のあるCFFファイルがあるが、ここでは、CFFファイルを生成する場合の処理例について説明する。
以下では、BDMVフォーマットにおいて再生単位として規定されるプレイリスト単位で、1つのCFFファイルを生成する処理例について説明する。
図8には、
(A)フォーマット変換前のBDMVフォーマットデータ
(B)フォーマット変換後に生成されるCFFファイル
これら2つの対応関係を説明する図を示している。
(A)に示すフォーマット変換前のBDMVフォーマットデータには、以下のデータが含まれる。
(a1)フォーマット変換対象となる1つのプレイリスト#1、
(a2)プレイリスト#1によって指定されるクリップ情報ファイル(CI#1)、
(a3)クリップ情報ファイル(CI#1)によって再生データとして指定されるクリップAVストリーム(ST#1)、
本実施例では、BDMVフォーマットにおいて設定される1つのプレイリスト、および、そのプレイリストによって利用される再生制御情報および再生データを、フォーマット変換処理単位として、この処理単位ごとに1つのMP4ファイル、すなわち、図8(B)に示すCFFファイルを生成する。
このフォーマット変換において、再生対象データであるクリップAVストリーム(ST#1)の構成データは、MP4ファイルに設定される複数の再生対象データ格納部であるmdatボックスに分割して格納する。
なお、このデータの分割格納処理を行なう場合、CFFファイルの規定に従って、各mdatには、画像音声、字幕のいずれか一種類のデータのみを個別に格納する。
プレイリスト#1と、クリップ情報ファイル(CI#1)の各データは、MP4ファイル(CFF)のメタデータ格納―部であるmoovボックス、moofボックスに格納する。
各mdatボックスの格納データのみに適用する制御情報については、各mdatボックスに対応付けられたmoofボックスに格納し、複数のmdatボックスの格納データに関連する制御情報についてはmoovボックスに格納する。
このような処理によって、BDMVフォーマットデータがMP4フォーマット(CFF)データに変換されて1つのCFFファイルが生成される。
[5.データフォーマット変換処理に伴う問題点について]
次に、データフォーマットの変換を行う場合の1つの問題点について図9以下を参照して説明する。
BDMVにおいて規定されるプレイリストによって再生対象とされるデータは、プレイリストファイルに含まれるプレイアイテムによって指定されるクリップ情報ファイルに対応付けられたクリップAVストリームファイルに格納されたデータである。
図9には、1つのプレイリストに対応付けられる各ファイルの構成例として以下の2つの例を示している。
(1)1つのプレイリスト#Aに含まれる複数のプレイアイテム#a1,#a2によって1つのクリップ情報ファイル(CI#a1)が指定され、その1つのクリップ情報ファイルに1つのクリップAVストリーム(ST#a1)が対応付けられた例。
(2)1つのプレイリスト#Bに含まれる複数のプレイアイテム#b1,#b2によって2つのクリップ情報ファイル(CI#b1,CI#b2)が指定され、その2つのクリップ情報ファイルに2つのクリップAVストリーム(ST#b1,ST#b2)が対応付けられた例。
このように、1つのプレイリストによって再生対象となるクリップAVストリームは、プレイリストに含まれるプレイアイテムによって指定される1つまたは複数のクリップ情報ファイルに対応付けられた1つまたは複数のクリップAVストリームファイルとなる。
BDMVフォーマットでは、1つのプレイリストに含まれる複数のプレイアイテムを利用したコンテンツ再生処理において途切れのない再生を保証した規定、具体的には、コネクションコンディション5(CC5)を規定したコンテンツがある。
BDMVフォーマットでは、プレイアイテムの切り替えによって再生途切れを発生させないための対策として、連続再生に利用する複数のプレイアイテムが再生対象とするクリップAVストリームファイルに重複する再生データを格納することを許容している。
図10を参照して、BDMVフォーマットにおいて許容される重複データの格納構成と再生処理例について説明する。
図10には、1つのプレイリストに含まれる2つのプレイアイテム(#1,#2)によって再生対象となる(1)画像ストリームと(2)音声ストリームを示している。
(1)画像ストリームの左側の画像データ列251と、(2)音声ストリームの左側の音声データ列271は、プレイアイテム#1によって再生対象として選択されるクリップAVストリームを構成するトランスポートストリーム(TS#1)から抽出される画像データと音声データを再生順に並べたデータ列である。
また、(1)画像ストリームの右側の画像データ列252と、(2)音声ストリームの右側の音声データ列272は、プレイアイテム#2によって再生対象として選択されるクリップAVストリームを構成するトランスポートストリーム(TS#2)から抽出される画像データと音声データを再生順に並べたデータ列である。
なお、画像データ列251,252、音声データ列271,272の抽出元であるトランスポトストリーム(TS#1,TS#2)は、先に図5を参照して説明したトランスポートストリームに相当する。
BDMVフォーマットに従ったクリップAVストリームファイルは、画像、音声等の符号化データを多数のトランスポートパケットに分散して格納している。
図10(1)に示す画像データ列251,252は、クリップAVストリームファイル内に含まれる画像データのみを選択抽出して再生順に並べたデータ列である。
また。図10(2)に示す音声データ列271,272は、クリップAVストリームファイル内に含まれる音声データのみを選択抽出して再生順に並べたデータ列である。
なお、2つの異なるプレイアイテム#1,プレイアイテム#2によって再生されるデータは、図9(1)に示すように1つのクリップAVストリームファイルの構成データである場合と、図9(2)に示すように異なるクリップAVストリームファイルの構成データである場合がある。
画像データ列251、252に示す1つの矩形データ255は、例えば1つの画像再生単位であるピクチャデータに相当し、具体的には例えば(1/30)secの再生時間に相当する再生画像データである。
また、音声データ列271、272に示す1つの矩形データ275は、例えば1つの音声再生単位である音声フレームに相当し、具体的には例えば(1/40K)secの再生時間に相当する再生音声データである。
図10(1),(2)に示す画像データおよび音声データの再生処理においては、切り替え位置Pにおいて、2つのプレイアイテム#1,#2の切り替えが発生する。
この処理に際して、BDMVフォーマットデータを再生するBDMVデータ再生アプリケーション(プログラム)は、プレイアイテム#1の指定するクリップ情報ファイルおよびクリップAVストリームファイルに対する処理から、プレイアイテム#2の指定するクリップ情報ファイルおよびクリップAVストリームファイルに対する処理へ、処理の切り替えを行う必要がある。
この処理切り替えをスムーズに行うことで、切り替え位置Pの前後で途切れのない再生が可能となる。
図10(1)に示す画像データ中の画像再生単位であるピクチャデータは(1/30)secの再生時間があり、1つの画像ピクチャを利用した再生時間が比較的長い設定となっている。
一方、図10(2)に示す音声データ中の音声再生単位である音声フレームデータは(1/40K)secの再生時間しかなく、1つの音声フレームデータの再生時間が極めて短い時間となる。
切り替え位置Pにおいて発生するプレイアイテム#1,#2の切り替え処理に際して、再生画像ピクチャの切り替えと再生音声フレームの切り替えがスムーズに行われれば画像、音声とも途切れなく再生することができる。
プレイアイテム切り替え位置において途切れのない再生を可能とするため、BDMVフォーマットでは、音声データについて、連続再生を実行する2つのプレイアイテムによって選択されるトランスポートストリームTS#1と、トランスポートストリームTS#2に、重複音声データを設定することを許容している。
図に示す重複音声データ281と、重複音声データ282である。
重複音声データ281〜282の2つの音声フレームデータは、プレイアイテム#1によって再生対象として選択されるトランスポートストリーム(TS#1)と、プレイアイテム#2によって再生対象として選択されるトランスポートストリームTS#2の双方に重複して格納される音声フレームデータである。
音声フレームデータは、1つのデータが(1/40K)secと短い再生単位データであるため、このような重複データ領域を設けないと、プレイアイテム切り替えに伴う遅延によって再生音声の途切れが発生する可能性があるためである。
BDMVフォーマットは音声途切れを防止するため、連続再生対象となる2つのトランスポートストリームに図10(2)に示すような重複音声データを設定することを許容している。
なお、このような重複データの設定構成は、途切れのない再生を保証したBDMVコンテンツ、具体的には、BDMVフォーマットで規定されるコネクションコンディション5(CC5)のコンテンツにおいて多く利用される。
なお、2つのトランスポートストリームTS#1,TS#2から生成される2つの画像データ列251,252には、重複画像データは設定していない。これは、1つのピクチャデータが(1/30)secと比較的長いため、プレイアイテム切り替え処理による画像再生遅れの発生可能性が小さいためである。
BDMVフォーマットに従った再生処理を実行するBDMVフォーマット対応の再生アプリケーションは、コンテンツ再生処理に際して、重複データの存在領域を判別して、重複データが存在する場合は、いずれか一方のプレイアイテムによって選択されるデータのみを選択して再生することで、重複再生を防止する構成としている。
しかし、MP4フォーマットデータを再生する再生アプリケーションは、このような重複データ領域の判別処理や、選択再生機能を有していない。従って、図10(2)に示すような重複データを有する音声データをMP4ファイル内に格納し、再生処理を行なうと、重複データをそのまま繰り返して再生してしまう事態が発生することになる。
MP4再生アプリケーションによって、重複データを持つストリームを再生した場合に発生する問題について、図11を参照して説明する。
図11には、図10を参照して説明したと同様の2つのプレイアイテム#1、#2によって再生対象として設定される以下の2つのストリームを示している。
(1)画像ストリーム
(2)音声ストリーム
(1)画像ストリームは、プレイアイテム#1によって選択されるクリップAVストリームから抽出した画像データ列251と、プレイアイテム#2によって選択されるクリップAVストリームから抽出した画像データ列252である。
(2)音声ストリームは、プレイアイテム#1によって選択されるクリップAVストリームから抽出した音声データ列271と、プレイアイテム#2によって選択されるクリップAVストリームから抽出した音声データ列272である。
音声データ列271と、音声データ列272には同じ音声フレームデータが2つずつ重複して設定されている。図に示す重複音声データ281,282である。
(1)画像ストリームと(2)音声ストリームは同期再生すべきデータ列である。
しかし、図に示すように、画像データ252の再生終了時点で、音声データ272の再生は終了せず、画像データより音声データの再生時間が長くなり、画像と音声の「再生ずれ」が発生する。これは、2つのトランスポートストリーム#1,#2に含まれる重複音声データ281〜282を繰り返して2度再生することによって発生する再生ずれである。
BDMVフォーマットデータをそのままMP4ファイルに記録してMP4プレーヤ(MP4フオーマットデータ再生プログラム)を適用して再生を行なうと、このような再生ずれが発生してしまう。
図11には、2つのプレイアイテムによって発生する再生ずれを示しているが、さらに3以上のプレイアイテムを利用した連続再生処理を行なう場合、このずれ量は、後半に進むに従って次第に大きくなってしまう。
[6.重複データによって発生する問題点を解決するための構成について]
以下、図11を参照して説明した重複データによって発生する再生ずれ等の問題を解決する構成について図12以下を参照して説明する。
MP4フォーマットデータを再生するMP4再生アプリケーションが利用可能な再生制御情報としてエディットリスト(Edit list(elst))がある。
エディットリスト(Edit list(elst))は、MP4ファイルのメタデータ格納領域であるmoovボックス内に設定されるトラックボックスに格納可能な再生制御情報である。
なお、エディットリスト(Edit list(elst))は、画像、音声、字幕等、各データ種別のトラックボックスに個別に設定可能な再生制御情報である。
エディットリスト(Edit list(elst))のデータ構成と、エディットリスト(Edit list(elst))のデータに従った再生制御処理例について図12を参照して説明する。
図12(A)は、エディットリスト(Edit list(elst))に設定される再生制御データの一例を示す図である。
図12(B)は、図12(A)に示すエディットリスト(Edit list(elst))に従って再生する音声ストリームの例を示している。
図12(A)に示すエディットリストは図12(B)に示す音声データの再生制御情報として設定されたエディットリストである。
図12(A)に示すように、エディットリスト(Edit list(elst))には、
(1)再生区間識別子
(2)再生期間(Segment Duration)
(3)再生開始位置(Media Time)
これらの各データが対応付けて記録される。
(1)再生区間識別子は、MP4フォーマットに従って再生されるデータを構成する再生区間の各々を示す識別子である。
(2)再生期間(Segment Duration)は、再生区間識別子によって特定される再生区間の再生期間を示す情報である。
(3)再生開始位置(Media Time)は、再生区間識別子によって特定される再生区間の再生開始位置を示す情報である。再生データ先頭の再生時間(Media Time=0として、再生区間識別子によって特定される再生区間の再生開始位置の再生時間を示す情報である。
図12(A)に示すエディットリスト(Edit list(elst))に従った再生制御処理について、図12(B)に示す音声ストリームを参照して説明する。
図12(A)のエディットリストの第1エントリ、すなわち、再生区間識別子1のエントリは、
再生期間(Segment Duration)=10秒
再生開始位置(Media Time)=0
これらの設定情報を持つ。
この第1エントリの再生制御情報は、図12(B)に示す音声ストリームの再生区間1の再生を指定する情報である。
すなわち、再生開始位置=0から、再生期間=10秒間の再生処理を指示する制御情報である。
さらに、図12(A)のエディットリストの第2エントリ、すなわち、再生区間識別子2のエントリは、
再生期間(Segment Duration)=50秒
再生開始位置(Media Time)=12
これらの設定情報を持つ。
この第2エントリの再生制御情報は、図12(B)に示す音声ストリームの再生区間2の再生を指定する情報である。
すなわち、図12(B)に示す音声ストリームの再生開始位置=12から、再生期間=50秒間の再生処理を指示する制御情報である。
MP4データを再生する再生アプリケーションは、図12(A)に示す再生制御情報(Edit list)に設定されたエントリを順次、読み込んで、各エントリに設定された「再生開始位置(Media Time)」から、エントリに規定された「再生期間(Segment Duration)」の再生処理を実行する。
この結果、図12(B)に示す音声ストリームから、再生区間1、再生区間2に示す範囲の音声フレームデータのみが選択されて再生される。
図12(B)に示す再生時間位置=10〜12の音声データ(音声フレーム)は、再生区間1、再生区間2のいずれにも含まれず、再生処理が行われない、すなわち非再生区間として設定される。
この再生時間位置=10〜12の音声データ(音声フレーム)は、再生区間1において再生される音声データと重複する音声データの領域である。
従って、MP4プレーヤ(MP4データ再生プログラム)は、図12(A)に示すエディットリストに従った再生処理を実行することで、重複データの繰り返し再生を避けた再生処理を実行することが可能となる。
この結果、先に図11を参照して説明した画像と音声との再生ずれが発生することなく、画像、音声の同期再生を実現することができる。
上述のように、図12(A)に示す再生制御情報(Edit list)をMP4ファイルに記録し、MP4データの再生アプリケーションが、再生制御情報(Edit list)を参照したデータ再生を行なうことで、重複データの繰り返し再生を防止した正常な再生処理を行なうことが可能となる。
[7.重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報の記録構成について]
BDMVフォーマットデータをCFF等のMP4フォーマットに変換してメディアに記録する場合、図12(A)を参照して説明したエディットリストをMP4ファイル内に記録すれば、MP4プレーヤ(MP4データ再生プログラム)は、重複データの繰り返し再生を避けた再生処理を実行することが可能となる。
以下、BDMVフォーマットデータをCFF等のMP4フォーマットに変換してメディアに記録する際に、図12(A)を参照して説明したようなエディットリストをMP4ファイル内に記録する構成について説明する。
図13は、BDMVフォーマットからのフォーマット変換によって生成するCFFファイルの構成例を示す図である。
図12を参照して説明した再生制御情報であるエディットリスト(Edit list(elst))は、CFFファイル全体の再生制御情報を記録する領域であるmoovボックス内のtrakボックスに記録する。
なお、前出したように、moovボックスに設定されるtrakボックスは、再生データ種類に応じて設定可能である。具体的には、例えば、以下のような構成である。
画像1対応の制御情報を記録するトラック、
画像2対応の制御情報を記録するトラック、
音声1対応の制御情報を記録するトラック、
音声2対応の制御情報を記録するトラック、
音声3対応の制御情報を記録するトラック、
字幕1対応の制御情報を記録するトラック、
字幕2対応の制御情報を記録するトラック、
なお、画像1は例えばハイビジョン画像、画素2は4K画像、音声1と字幕1は日本語、音声2と字幕2は英語の設定等である。
このようにmoovボックス内のtrakボックスにはデータ種類単位の再生制御情報が記録される。
このtrakボックスに図12を参照して説明した再生制御情報であるエディットリスト(Edit list(elst))を記録する。
例えば、BDMVフォーマットデータをCFF等のMP4フォーマットに変換して記録する場合、BDMVデータに含まれる重複データが音声データのみである場合は、音声データ対応のtrakボックスに図12(A)に示す制御情報を持つエディットリストを記録すればよい。
すなわち、音声データ対応のtrakボックスのエディットリスト(Edit list(elst))に、図12を参照して説明した重複データの繰り返し再生を実行させない設定とした再生制御情報を記録する。
例えば図13のmoovボックス内のtrakボックス301が音声対応のtrakボックスである場合、このtrakボックス301に記録するエディットリスト(Edit list(elst))302を、図12を参照して説明した重複データの繰り返し再生を実行させない再生制御情報を持つエデッイトリスト(elst)とする。
[8.BDMVフォーマットデータにMP4対応の再生制御情報を記録した構成について]
BDMVフォーマットデータをフォーマット変換してCFFファイル等のMP4ファイルを生成してメディアに記録する場合、BDMVデータに含まれるデータを解析して、複数のプレイアイテムによって連続再生されるデータに重複データが含まれるか否か等を解析することは現実的には困難である。
しかし、再生対象データに重複データが含まれる場合、図12(A)に示すような再生制御情報(エディットリスト)は不可欠である。
BDMVフォーマットデータの解析によって、MP4のエディットリストに記録すべき情報を取得することが困難であるという問題を解決する1つの方法として以下の方法がある。
すなわち、フォーマット変換処理の対象データであるBDMVフォーマットのデータに図12(A)に示すようなMP4ファイルに記録すべき再生制御情報(エディットリスト)と同等の再生制御情報を予め記録しておく。
具体的には、例えばBDMVフォーマットデータの構成ファイルとして、図12(A)に示す重複データの繰り返し再生を回避させる再生制御情報(エディットリスト)の記録データを格納したファイルを追加設定する。
図14は、重複データの繰り返し再生を回避させる再生制御情報(エディットリスト)の記録構成を持つBDMVディレクトリの例を示す図である。
図14に示すディレクトリ構成と、先に図3を参照して説明したディレクトリ構成との差異は、図14に示すディレクトリが、追加構成としてエディットリストファイル321を有する点である。
エディットリストファイル321は、プレイリストファイルに対応付けられて設定される。
具体的には、複数のプレイアイテムによる連続再生を行なう設定を持つプレイリストであり、複数のプレイアイテムによって再生対象として選択される複数のデータストリームに重複データが設定されている場合に、そのプレイリストに対応付けて記録する。
なお、先に図8を参照して説明したようにBDMVフォーマットデータからMP4フォーマットデータへのフォーマット変換処理は、例えばプレイリスト単位で実行される。従って、フォーマット変換対象として選択したプレイリストファイルに基づいて、取得すべきエディットリストファイルを識別可能とする構成とすることが好ましい。
すなわち、変換対象としてあるプレイリストファイルを選択した場合、選択したプレイリストファイルに基づいて取得すべきエディットリストファイルを識別可能な設定とする。
具体的には、例えば、エディットリストファイルのファイル識別子を対応するプレイリストファイルのファイル識別子に一致させる設定とする。
具体的には、例えば、
プレイリストのファイル識別子=00001.mpls
この設定である場合、
エディットリストファイルのファイル識別子=00001.elst
上記のファイル識別子を設定する。
このようにファイル名を対応付けることで、情報処理装置100がプレイリスト単位のフォーマット変換処理によるMP4(CFF)ファイルの作成を行う場合、変換対象とするプレイリストと同一のファイル名を持つエディットリストファイルがあるか否かを確認することが可能となる。
すなわち、情報処理装置の制御部は、エディットリストファイルを、変換対象となるプレイリストファイルのファイル名を検索キーとして検索することが可能となる。
情報処理装置は、変換対象とするプレイリストと同一のファイル名を持つエディットリストファイルが検出された場合にのみ、そのエディットリストファイルを取得して、エディットリストファイルに記録された内容を、変換データを格納するMP4(CFF)ファイルのmoovボックスの所定トラックに記録すればよい。
図14に示すエディットリストファイル321に記録されるデータ例について、図15を参照して説明する。
なお、図15に示すデータは、フォーマット変換によって生成するMP4(CFF)ファイルのmoovボックスのtrakボックス内に記録されるエディットリスト(elst)の記録データと同一である。
図15に示すように、エディットリストファイル321には、
再生区間識別子(i)、
再生期間(Segment Duration)、
再生開始位置(Media Time)、
これらの各情報が記録される。
なお。これらの各情報は、図12(A)を参照して説明したエディットリストに記録されるデータと同様のデータである。
なお、図15に示す例では、バージョン1,0の異なるバージョンに対応して上記各情報を記録可能な設定としている。
これは、異なる再生制御処理を実行する異なるバージョンのMP4プレーヤ(再生アプリケーション)に対応した情報を記録可能とするための構成である。
なお、図14、図15を参照して説明したエディットリストファイル321を持つBDMVフォーマットデータは、例えば図1に示す情報処理装置100が、第1メディア110に対してデータ記録を行う場合の記録データとして設定することが可能である。
例えば制御部101が実行するデータ記録アプリケーション(プログラム)にプレイリストファイルに対応するエディットリストファイルの生成シーケンスを含める。このプログラムに従ってデータ記録処理を行なうことで図14に示すディレクトリ構成を持つデータ記録が可能となる。
具体的には、第1メディア110に記録する再生用データ、例えば音声データに重複再生データが含まれる場合、そのデータの再生に適用するプレイリストファイルを生成するとともに、重複データの繰り返しを防止する再生制御情報を記録したエディットリストファイル生成して記録する。
これらのファイルのファイル名は例えば上述したように同一の設定とする。
なお、このデータ記録処理は、例えば図1に示す情報処理装置100の入力部102を構成する撮像部やマイクを介して記録されるビデオデータ、あるいは通信部103を介して入力するビデオデータの記録処理に際して実行することが可能である。
[9.情報処理装置の実行するフォーマット変換処理のシーケンスについて]
次に、図16に示すフローチャートを参照して情報処理装置100の実行するフォーマット変換処理のシーケンスについて説明する。
図16に示すフローチャートは、情報処理装置の制御部の制御の下に例えば記憶部に格納されたプログラムに従って実行される。
フローに示す各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS101)
まず、情報処理装置は、変換対象となるBDMVフォーマットデータをメディア、または外部サーバ等から入力し、入力データから変換対象とするプレイリストファイルを取得する。
(ステップS102)
次に、変換対象として選択したプレイリストファイルに対応するエディットリストファイルがあるか否かを検索する。
これは、例えばプレイリストファイル名に対応するエディットリストファイルがあるか否かの検索処理として実行される。
(ステップS103)
ステップS103において、変換対象として選択したプレイリストファイルに対応するエディットリストファイルが検出されたか否かを判定し、検出された場合は、ステップS104に進み、検出されない場合はステップS105に進む。
(ステップS104)
変換対象として選択したプレイリストファイルに対応するエディットリストファイルが検出された場合、ステップS104において、そのエディットリストファイルを取得する。
(ステップS105)
次に、ステップS105において、変換対象として選択したプレイリストファイルによって指定されるクリップ情報ファイルと、そのクリップ情報ファイルに対応付けられたクリップAVストリームファイルを取得する。
(ステップS106)
次に、ステップS106において、クリップAVストリームファイルに格納された画像、音声、字幕の各データをデータの種類ごとに分離する。この処理は、図2に示すデータ変換部108のデータ解析部151の実行する処理である。
(ステップS107)
次に、ステップS107において、画像、音声、字幕の各データのフォーマット変換を実行して、MP4(CCF)ファイルのmdatボックス各々に格納するデータを生成する。
この処理は、図2に示すデータ変換部108の画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154の実行する処理である。
(ステップS108)
次に、ステップS108において、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル、エディットリストファイルの内容を解析して、MP4(CFF)ファイルのメタデータ記録ボックス(moov/trak/moof/traf)に格納するデータを生成する。
この処理は、図1に示す制御部101と図2に示すデータ変換部108の多重化処理部155において実行される処理である。
(ステップS109)
次に、ステップS109において、MP4(CFF)ファイルのボックス(moov/trak/moof/traf/mdat)にデータを格納してMP4(CFF)ファイルを生成する。
この処理は、図1に示す制御部101と図2に示すデータ変換部108の多重化処理部155において実行される処理である。
生成したMP4(CFF)ファイルを第2メディアに記録して処理が完了する。
図17は、フォーマット変換処理において発生するデータの流れを説明する図である。
なお、図17に示す例は、第1メディア110に記録されたBDMVフォーマットデータを読み取って、MP4フォーマットデータに変換して第2メディア120に記録する場合のデータの流れを示している。
第1メディア110から選択されるプレイリストファイルを、
プレイリストファイル[00001.mpls]
とする。
まず、制御部101は、このプレイリストファイル[00001.mpls]を第1メディア110から読み取り、記憶部104に格納する。
次に、制御部101は、このプレイリストファイル[00001.mpls]に対応するエディットリストファイルの検索を実行する。
検索処理はファイル名に基づいて実行する。すなわち、プレイリストファイル[00001.mpls]と同じファイル名を有するエディットリストファイルがあるか否かを検索する。
プレイリストファイル[00001.mpls]と同じファイル名を有するエディットリストファイル[00001.elst]が検出されると、このエディットリストファイル[00001.elst]を第1メディア110から読み取り、記憶部104に格納する。
さらに、制御部101は、変換対象として選択したプレイリストファイル[00001.mpls]によって指定されるクリップ情報ファイルと、そのクリップ情報ファイルに対応付けられたクリップAVストリームファイルを取得する。
取得ファイルを、以下のファイルとする。
クリップ情報ファイル[00011.clpi]
クリップ情報ファイル[00012.clpi]
クリップAVストリームファイル[00011.m2ts]
クリップAVストリームファイル[00012.m2ts]
取得した、
クリップ情報ファイル[00011.clpi]
クリップ情報ファイル[00012.clpi]
これらのファイルは記憶部104に格納する。
また、
クリップAVストリームファイル[00011.m2ts]
クリップAVストリームファイル[00012.m2ts]
これらのファイルは、データバッファ107を介してデータ変換部108に入力する。
データ変換部108は、図2に示すデータ解析部151がクリップAVストリームファイルの各パケットに設定されたPID(プログラムID)に基づいて、画像、音声、字幕の各データを分離し、各分離データを画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154に出力する。
画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154は、入力データのフォーマット変換を実行する。すなわち、BDMVフォーマットデータを、第2メディア120に記録するMP4(CFF)形式のフォーマットデータに変換する処理を実行する。
なお、画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154の各々は、各データのフォーマット変換処理に際して、必要な復号処理と符号化処理、暗号化処理等を実行する。
画像データ変換部152、音声データ変換部153、字幕データ変換部154は、MP4フォーマットのデータを生成して多重化処理実行部155に出力する。
多重化処理部155は、
(a)画像データ生成部152の生成した第2フォーマット(MP4)形式の画像フォーマットデータ、
(b)音声データ生成部153の生成した第2フォーマット(MP4)形式の音声フォーマットデータ、
(c)字幕データ生成部154の生成した第2フォーマット(MP4)形式の字幕フォーマットデータ、
(d)プレイリストファイル、クリップ情報ファイル等の再生制御情報ファイルから取得し、記憶部104に格納した再生制御データ、
これらの各データの多重化処理を実行して、第2フォーマット(MP4)形式の記録データを生成する。
なお、記憶部104に格納した再生制御情報ファイルは、
プレイリストファイル[00001.mpls]、
エディットリストファイル[00001.elst]、
クリップ情報ファイル[00011.clpi]
クリップ情報ファイル[00012.clpi]
これらのファイルである。
エディットリストファイル[00001.elst]には、先に図15を参照して説明した再生制御情報が記録されている。すなわち、図12を参照して説明したように、重複データの繰り返し再生を防止した再生を実行させるための再生制御情報である。
このエディットリストファイル[00001.elst]に記録されたデータをMP4(CCF)ファイルのmoovボックスの音声対応trakボックス内のエディットリスト(elst)として記録する。
データ変換部108の多重化処理部155は、MP4形式の画像、音声、字幕各データと、再生制御情報ファイルから抽出したデータの多重化処理を実行して、第2フォーマット(MP4)形式の記録データを生成する。
生成されたMP4(CFF)ファイルは、第2メディアインタフェース109を介して第2メディア120に記録される。
なお、図17に示す例は、第1メディア110にBDMVフォーマットデータが記録されており、第1メディア110から読み出したデータをデータ変換してMP4(CFF)ファイルを生成して第2メディア120に記録する処理例として説明した。
しかし、前述したようにフォーマット変換処理の対象となるデータは通信部103を介して外部入力するデータであってもよく、この場合、図17に示す第1メディア110からの読み出しデータは、すべて通信部103を介して入力される設定となる。
[10.再生制御情報を外部サーバから取得して記録する処理例について]
図17を参照して説明したように、フォーマット変換の対象となるデータは、BD等の第1メディア110、あるいは通信部103を介して外部から入力することが可能である。
さらに、もう1つの実施例として、第1メディア110には、従来型のBDMVフォーマットデータ、すなわち、エディットリストファイルを含まない設定とし、エディットリストファイルのみを外部サーバから取得する構成としてもよい。
すなわち、図18に示すように、データ記録処理を実行する情報処理装置100が、第1メディア110を装着し、さらに、サーバ400と接続する。
情報処理装置100は、BDMVフォーマットデータを記録した第1メディア110から変換対象のプレイリストファイルを取得し、取得したプレイリストファイルの識別情報をサーバ400に送信する。
サーバ400は、プレイリストファイルの識別情報に基づいて、そのプレイリストファイルに対応して設定されたエディットリストファイルを記憶部から取得して情報処理装置100に送信する。なお、サーバ400は、様々なプレイリスト対応のエディットリストファイルを記憶部に保持している。
情報処理装置100は、サーバ400から受信したエディットリストファイルをMP4(CCF)ファイルのmoovボックス内のtrakボックスに記録する。なお、エディットリストファイルを記録するtrakボックスは、重複データを有する再生対象データ、例えば音声データに対応する制御情報を記録したtrakボックスである。
このような処理構成とすれば、第1メディア110にエデッイトリストファイルを追加記録する必要がなく、例えば図3を参照して説明した従来型のBDMVディレクトリに従ったデータ記録構成を持つメディアの記録データを、MP4ファイルにフォーマット変換して第2メディアに記録することが可能となる。
[11.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) データフォーマット変換を実行するデータ変換部を有し、
前記データ変換部は、
変換対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定する情報処理装置。
(2)前記データ変換部は、前記再生制御情報を、前記変換対象データを記録した情報記録媒体、または外部から通信部を介して取得する前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータとして設定する前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記データ変換部は、MP4ファイルに設定されるmoovボックスのtrakボックス内のエディットリストに前記再生制御情報を格納する前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)BDMVフォーマットデータのプレイリストによって再生されるデータに含まれる重複データは音声データであり、前記データ変換部は、MP4ファイルに設定されるmoovボックスの音声対応のtrakボックス内のエディットリストに前記再生制御情報を格納する前記(3)または(4)に記載の情報処理装置。
(6)前記データ変換部は、前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、変換対象となるBDMVフォーマットデータを記録した情報記録媒体から取得する前記(1)〜(5)いずれかに記載の情報処理装置。
(7)前記情報処理装置の制御部は、前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、変換対象となるプレイリストファイルのファイル名を検索キーとして検索する前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記データ変換部は、前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、外部サーバから取得する前記(1)〜(5)いずれかに記載の情報処理装置。
(9)前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータを記録した情報記録媒体から変換対象のプレイリストファイルを取得し、取得したプレイリストファイルの識別情報を前記外部サーバに送信し、外部サーバから前記プレイリストファイル対応のエディットリストファイルを取得する前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータを変換してCFF(Common File Format)に従ったCFFファイルを生成する前記(1)〜(9)いずれかに記載の情報処理装置。
(11)前記情報処理装置は、さらに、データフォーマット変換後のデータを第2の情報記録媒体に記録する記録部を有する前記(1)〜(10)いずれかに記載の情報処理装置。
(12) データフォーマット変換を実行するデータ変換部と、
前記データ変換部の変換データを情報記録媒体に記録する記録部を有し、
前記データ変換部は、
前記データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定し、
前記記録部は、
前記再生制御情報を含むフォーマット変換データを情報記録媒体に記録する情報記録装置。
(13)前記データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータの構成データとして設定する前記(12)に記載の情報記録装置。
(14) 情報記録媒体に対する記録データを生成するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は、
BDMVフォーマットデータのプレイリストを利用した再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報を格納したエディットリストファイルを生成し、
生成したエディットリストファイルを前記プレイリストに対応付けて情報記録媒体に記録する情報記録装置。
(15)前記データ処理部は、前記エディットリストファイルのファイル名を、前記プレイリストファイルのファイル名と同一に設定する前記(14)に記載の情報記録装置。
(16) 再生対象データの格納ファイルであるストリームファイルと、
前記ストリームファイルの再生制御情報を格納したプレイリストファイルと、
前記プレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報を記録したエディットリストファイルを記録データとして格納した情報記録媒体であり、
前記情報記録媒体格納データのフォーマット変換を実行する情報処理装置が、前記エディットリストファイルの記録データを取得して、フォーマット変換後のデータの重複再生を防止するためのメタデータの生成と記録を可能とした情報記録媒体。
(17) 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
データ変換部が、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定する情報処理方法。
(18) 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
データ変換部に、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報ををフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定させるプログラム。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、BDMVデータをMP4ファイルに変換して記録する場合に、MP4プレーヤによる重複データの繰り返し再生を回避させる構成が実現される。
具体的には、データ変換部が、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報を情報記録媒体、または外部から通信部を介して取得し、フォーマット変換後のデータファイルに記録する。データ変換部は、BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータ記録領域に記録する。
本構成により、BDMVデータをMP4ファイルに変換して記録する場合に、MP4プレーヤによる重複データの繰り返し再生を回避させる構成が実現される。
100 情報処理装置
101 制御部
102 入力部
103 通信部
104 記憶部
105 出力部
106 第1メディアインタフェース
107 データバッファ
108 データ変換部
109 第2メディアインタフェース
110 第1メディア
120 第2メディア
151 データ解析部
152 画像データ変換部
153 音声データ変換部
154 字幕データ変換部
155 多重化処理部
400 サーバ

Claims (18)

  1. データフォーマット変換を実行するデータ変換部を有し、
    前記データ変換部は、
    変換対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定する情報処理装置。
  2. 前記データ変換部は、
    前記再生制御情報を、前記変換対象データを記録した情報記録媒体、または外部から通信部を介して取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記データ変換部は、
    BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、
    BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータとして設定する請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記データ変換部は、
    MP4ファイルに設定されるmoovボックスのtrakボックス内のエディットリストに前記再生制御情報を格納する請求項3に記載の情報処理装置。
  5. BDMVフォーマットデータのプレイリストによって再生されるデータに含まれる重複データは音声データであり、
    前記データ変換部は、
    MP4ファイルに設定されるmoovボックスの音声対応のtrakボックス内のエディットリストに前記再生制御情報を格納する請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記データ変換部は、
    前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、変換対象となるBDMVフォーマットデータを記録した情報記録媒体から取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置の制御部は、
    前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、変換対象となるプレイリストファイルのファイル名を検索キーとして検索する請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記データ変換部は、
    前記再生制御情報を記録したファイルであるエディットリストファイルを、外部サーバから取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記データ変換部は、
    BDMVフォーマットデータを記録した情報記録媒体から変換対象のプレイリストファイルを取得し、取得したプレイリストファイルの識別情報を前記外部サーバに送信し、外部サーバから前記プレイリストファイル対応のエディットリストファイルを取得する請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記データ変換部は、
    BDMVフォーマットデータを変換してCFF(Common File Format)に従ったCFFファイルを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、さらに、
    データフォーマット変換後のデータを第2の情報記録媒体に記録する記録部を有する請求項1に記載の情報処理装置。
  12. データフォーマット変換を実行するデータ変換部と、
    前記データ変換部の変換データを情報記録媒体に記録する記録部を有し、
    前記データ変換部は、
    前記データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定し、
    前記記録部は、
    前記再生制御情報を含むフォーマット変換データを情報記録媒体に記録する情報記録装置。
  13. 前記データ変換部は、
    BDMVフォーマットデータをMP4フォーマットデータに変換する処理を実行し、
    BDMVフォーマットデータに設定されるプレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をMP4ファイル内のメタデータの構成データとして設定する請求項12に記載の情報記録装置。
  14. 情報記録媒体に対する記録データを生成するデータ処理部を有し、
    前記データ処理部は、
    BDMVフォーマットデータのプレイリストを利用した再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報を格納したエディットリストファイルを生成し、
    生成したエディットリストファイルを前記プレイリストに対応付けて情報記録媒体に記録する情報記録装置。
  15. 前記データ処理部は、
    前記エディットリストファイルのファイル名を、前記プレイリストファイルのファイル名と同一に設定する請求項14に記載の情報記録装置。
  16. 再生対象データの格納ファイルであるストリームファイルと、
    前記ストリームファイルの再生制御情報を格納したプレイリストファイルと、
    前記プレイリストによる再生対象データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止する再生制御情報を記録したエディットリストファイルを記録データとして格納した情報記録媒体であり、
    前記情報記録媒体格納データのフォーマット変換を実行する情報処理装置が、前記エディットリストファイルの記録データを取得して、フォーマット変換後のデータの重複再生を防止するためのメタデータの生成と記録を可能とした情報記録媒体。
  17. 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    データ変換部が、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報をフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定する情報処理方法。
  18. 情報処理装置において情報処理を実行させるプログラムであり、
    データ変換部に、データフォーマット変換の対象データである再生データに含まれる重複データの繰り返し再生を防止するための再生制御情報ををフォーマット変換後のデータファイルの構成データとして設定させるプログラム。
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