JP2015153317A - 情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーションの操作の制限を抑制しつつ、ユーザに快適なピンチ操作を提供する情報処理装置を提供する。
【解決手段】MFP104は、アプリケーション自体、MFP104自体、その時点の処理負荷、及びユーザの状態の少なくとも一つに応じて、アプリケーションの実行時にピンチ操作が可能であるか否かを表すピンチ操作非対応モードを有する。MFP104は、ピンチ操作非対応モードでアプリケーションの実行時にピンチ操作非対応であると判断すると、アプリケーションの実行時の画像に、当該画像のサイズを変更するための代替操作を表示する。代替操作は、タッチパネル222のタッチ操作やハードキー224の押下により行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置により、インストールされるアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」という。)を管理する技術に関する。「インストール」とは、アプリケーションを情報処理装置で使用可能にすることである。
デジタル複写機は、インストールされたアプリケーションを実行する、一種の情報処理装置である。このようなデジタル複写器のUI(User Interface)は、従来のLED(Light Emitting Diode)及びハードキーのみの構成から、これにタッチパネルを加えた構成になっている。タッチパネルの表示部に表示されるGUI(Graphical User Interface)画像は、ボタンオブジェクトやテキストフィールド、リスト表示コンポーネント、画像表示コンポーネントといったGUI部品から構成される。以下、GUI部品を「UIコンポーネント」という。ユーザは、UIコンポーネントを指でタッチする等の操作を行うことで、アプリケーションの操作を行うことができる。UIコンポーネントは、アプリケーションのインストール時にデジタル複写機に格納される。
近年のタッチパネルでは、例えば、二点検知を必要とするピンチ操作や、ユーザの指の移動速度を検知するフリック操作等の高度な操作が可能である。従来は、単純なタッチ操作のみであったため、フリック操作やピンチ操作等により、ユーザの操作感は大きく改善する。フリック操作やピンチ操作等を、以下、「UI操作」という。ピンチ操作は、二本以上の指をタッチパネル上で開閉するUI操作である。これにより、UIコンポーネントは、拡大、縮小される。この場合、タッチパネルは、二点以上のタッチ位置を検知する必要があり、旧来の一点のタッチ位置しか検知できないタッチパネルでは、ピンチ操作等の二点検知が必要なUI操作を行うことができない。
そのために、一つのアプリケーションについて、ピンチ操作が可能なタッチパネルを備えた情報処理装置向けのものと、ピンチ操作が不可能なタッチパネルを備えた情報処理装置向けのものとを、それぞれ開発する必要がある。ピンチ操作が可能なタッチパネルを備えた情報処理装置を、以下、「ピンチ操作対応装置」という。ピンチ操作が不可能なタッチパネルを備えた情報処理装置を、以下、「ピンチ操作非対応装置」という。ピンチ操作に対応したアプリケーションを、以下、「ピンチ操作対応アプリケーション」という。ピンチ操作に対応しないアプリケーションを、以下、「ピンチ操作非対応アプリケーション」という。通常のオフィスでは、ピンチ操作対応装置とピンチ操作非対応装置とが同時に使用されることが多い。そのためにアプリケーションの管理者は、情報処理装置毎にインストールするアプリケーションを管理する必要がある。
ピンチ操作非対応装置では、ハードキーである操作キーを用いてコンテンツの拡大、縮小を行うことがある。特許文献1、2には、いずれも、ユーザがタッチパネル上の一点をタッチして操作キーを押下することで、コンテンツのサイズを拡大、縮小する情報処理装置が開示される。
特開2011−28679号公報 特開2004−133518号公報
特許文献1、2では、コンテンツ(UIコンポーネント)の拡大、縮小にハードキーを用いる。このような従来の情報処理装置では、ピンチ操作対応装置とピンチ操作非対応装置とに同じアプリケーションをインストールする場合に生じる以下の課題を解決することはできない。例えば、ピンチ操作非対応装置にピンチ操作対応アプリケーションをインストールすると、このアプリケーションの操作に大きな制限が生じる。具体的には、ピンチ操作対応アプリケーションをインストールしてもピンチ操作が不可能である。また、情報処理装置がピンチ操作に対応しているか否かを、ユーザが、UIコンポーネントにより容易に判断可能であればよいが、通常は困難である。
また、ピンチ操作を実現するためには、タッチパネルが二点を検知可能であればよいというものではない。ユーザのピンチ操作にUIコンポーネントの拡大、縮小の描画が同期しなければ、快適なピンチ操作が実現できない。しかし、UIコンポーネントの拡大、縮小の描画には、多くの処理能力を必要とする。そのために、ピンチ操作対応装置であっても、その処理負荷の状態によっては、快適なピンチ操作を提供できない。
本発明は、上記の問題を解決するために、アプリケーションの操作の制限を抑制しつつ、ユーザに快適なピンチ操作を提供する情報処理装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の情報処理装置は、インストールされたアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、ユーザにより操作される操作手段と、前記アプリケーションの実行時の画像を表示する表示手段と、前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が前記ピンチ操作に非対応であると判断すると、前記アプリケーションの実行時の前記画像に、当該画像のサイズを変更するための代替操作を表示するウインドウ管理手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、アプリケーションの実行時にピンチ操作非対応であるかを判断して、アプリケーションの実行時の画像に、当該画像のサイズを変更するための代替操作を表示する。そのために、アプリケーションの操作の制限を抑制しつつ、ユーザに快適なピンチ操作を提供することができる。
管理システムの概要図。 MFPのハードウェア構成図。 操作部の構成例示図。 MFPの機能の説明図。 アプリケーションの構成図。 ピンチ操作の説明図。 UIコンポーネントの動作の説明図。 UIコンポーネントの動作の説明図。 アプリケーションの起動時の処理を表すフローチャート。 ピンチ操作非対応モードの設定を行う処理を表すフローチャート。 ピンチ操作非対応モードの設定を行う処理を表すフローチャート。 ピンチ操作非対応モードの設定を行う処理を表すフローチャート。 表示部に表示される画像の例示図。 UIコンポーネントの画像を表示する処理を表すフローチャート。 ハードキーによる画像の拡大、縮小を説明する図。 UIコンポーネントの画像を表示する処理を表すフローチャート。 イベントが発生した場合の処理を表すフローチャート。 イベントが発生した場合の処理を表すフローチャート。 ハードキーバインド画像を表示する処理を表すフローチャート。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施形態の管理システム100の概要図である。管理システム100は、クライアントPC(Personal Computer)101と、情報処理装置の一種であるMFP(MultiFunction Peripheral)104とを備える。クライアントPCとMFP104とは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク103により通信可能に接続される。クライアントPC101は、汎用のコンピュータであり、キーボードやマウス等の入力インタフェースを備える。
クライアントPC101は、MFP104にインストールされるアプリケーションの管理者102により操作される。管理者102は、クライアントPC101を入力インタフェースにより操作して、MFP104に対してアプリケーションのインストール、アンインストール、実行開始、実行停止等を行う。クライアントPC101は、MFP104に対して各種指示を行う外部装置の一例である。MFP104は、ユーザ105により操作される。ユーザ105は、MFP104で起動中のアプリケーションを、MFP104に設けられる入力インタフェースにより操作する。
図2は、MFP104のハードウェア構成図である。MFP104は、制御部210、操作部220、HDD(Hard Disk Drive)231、通信I/F(インタフェース)232、スキャナ部233、プリンタ部234、及びファクス部235を備える。
制御部210は、MFP104の各構成要素の動作制御を行う。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)211、ROM(Read Only Memory)212、及びRAM(Random Access Memory)213を備える。CPU211は、ROM212及びHDD231に格納された所定のコンピュータプログラムを読み出し、RAM213をワークメモリとして用いて実行することで、MFP104の各構成要素の動作制御を行う。
操作部220は、入力部221と表示部223とを備える。入力部221は、ユーザ105からの指示に応じた制御信号をCPU211に転送する入力インタフェースである。ユーザからの指示を受け付ける入力デバイスとして、入力部221は、ハードキー224及びタッチパネル222を備える。表示部223は、画像を表示するためのディスプレイである。
図3は、操作部220の構成図である。タッチパネル222は、透明な膜状であり、表示部223の表示画面上に設けられる。ユーザ105がタッチパネル222を指でタッチし、その後指を離すことで、タッチ操作イベントが発生する。タッチ操作イベントは、ユーザ105がタッチしたタッチパネル222上の位置座標を含む。ハードキー224は、テンキー、スタートキー、ストップキー、リセットキー、メニューキー、及び電源ボタン等の複数のボタンを含む。ユーザ105がハードキー224を押下すると、押下されたキーに応じたハードキー操作イベントが発生する。ハードキー操作イベントは、ユーザ105が押下したキー(ボタン)の識別子を含む。
HDD231は、システムを制御するファームウェア、クライアントPC101によりインストールされるアプリケーションのプログラム、及び画像形成時の各種データ等を格納する。通信I/F232は、ネットワーク103を介したクライアントPC101とのデータの送受信を制御する。スキャナ部233は、原稿の画像を読み取り、HDD231等に格納する。プリンタ部234は、HDD231等に格納される画像データを印刷する。ファクス部235は、HDD231等に格納される画像データを送信及び他のファクシミリから送られた画像データの受信を行う。
図4は、MFP104の制御部210に形成される機能ブロックの説明図である。制御部210には、アプリケーション管理部300及びアプリケーション実行部301が形成される。これらの機能ブロックは、CPU211が、ROM212及びHDD231に格納された所定のコンピュータプログラムを読み出し、RAM213をワークメモリとして用いて実行することで実現される。
アプリケーション管理部300は、管理者102によるクライアントPCからの指示により、アプリケーションのインストール、アンインストール、実行開始、実行停止を行う。アプリケーション管理部300は、インストールされたアプリケーションのプログラムやUIコンポーネントをHDD231に格納する。
アプリケーション実行部301は、アプリケーション管理部300からの実行開始の指示によりアプリケーションを実行する。アプリケーションの実行開始が指示されると、アプリケーション実行部301は、HDD231に格納されているアプリケーションのプログラムをRAM213に展開してアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部301は、表示部223に表示する画面を管理するウインドウ管理部302を備える。
ウインドウ管理部302は、アプリケーション実行部301で実行するアプリケーションが有するUIコンポーネントの管理、表示、非表示の切り替え等を行う。ウインドウ管理部302は、タッチパネル222の操作で発生するタッチ操作イベントや、ハードキー224の押下により発生するハードキー操作イベントに応じて処理を実行する。ウインドウ管理部302は、ユーザ105が選択しているUIコンポーネントの情報である選択状態情報303を保持する。ユーザ105がUIコンポーネントをタッチ操作することで、選択状態情報303が更新され、該タッチ操作されたUIコンポーネントが選択された状態になる。
図5は、アプリケーションの構成図である。アプリケーション400は、主として、クラスファイル401及びライブラリ402を含む。アプリケーション400は、アプリケーション識別子を含んでおり、アプリケーション識別子により識別可能になっている。クラスファイル401は、アプリケーションを実行するためのプログラムの集合であり、通常、複数のファイルにより構成される。
ライブラリ402は、クラスファイル401により利用されるプログラムの集合であり、複数存在することが可能である。一般的にライブラリ402は、アプリケーションが有する機能別に存在する。ライブラリ402は、UIコンポーネントライブラリ403を含む。UIコンポーネントライブラリ403は、GUIを構成する部品であるUIコンポーネントのライブラリである。UIコンポーネントには、例えば、ボタンオブジェクトやテキスト入力部品、リスト表示コンポーネント、画像表示コンポーネント等がある。
アプリケーション実行部301は、クラスファイル401に記述されたレイアウトプログラムに従って、UIコンポーネントを表示部223にどのように配置して表示するかを決定する。アプリケーション実行部301は、入力部221により受け付けたユーザからの指示に応じて、UIコンポーネントの内部状態を変更する。UIコンポーネントの内部状態に応じて、UIコンポーネントが表示部223に表示される際の状態が決まる。また、アプリケーション実行部301は、入力部221からユーザの指示を受け付けて、クラスファイル401に記述されたイベント処理プログラムを実行する。
図6は、ピンチ操作の説明図である。ピンチ操作は、タッチパネル222上でユーザ105が二本以上の指を同時にタッチして移動させることで行われる。そのためにタッチパネル222は、二点検知可能である。図6は、二本の指(第1の指及び第2の指)によるピンチ操作を表す。
タッチパネル222は、ピンチ操作前の、第1の指のタッチ位置1701と第2の指のタッチ位置1702との距離1703を算出する。また、タッチパネル222は、ピンチ操作後の、第1の指のタッチ位置1704と第2の指のタッチ位置1705との距離1706を算出する。距離1703と距離1706との比が、ピンチ操作の操作量となる。
図7及び図8は、ピンチ操作によるUIコンポーネントの画像701の動作の説明図である。アプリケーション実行部301は、UIコンポーネントの画像701が操作されることで、UIコンポーネントの画像701の表示領域内の指定された画像を描画する。この機能は、ピンチ操作に対応するUIコンポーネントの典型的な機能の一つである。
アプリケーション実行部301は、UIコンポーネントの画像701がピンチ操作されることにより表示画像の拡大、縮小を行う。ユーザ105が二本の指702を広げる方向にピンチ操作801を行うことで、アプリケーション実行部301は、図8に示すように、ピンチ操作の操作量に比例して画像を拡大して表示する。
<アプリケーション起動>
図9は、このようなピンチ操作に対応するUIコンポーネントを持つアプリケーションの起動時の処理を表すフローチャートである。この処理は、管理者102がクライアントPC101によりMFP104にアプリケーションの起動を指示することで実行される。MFP104は、受け付けたアプリケーションの起動の指示を、アプリケーション管理部300からアプリケーション実行部301に送る。
アプリケーション実行部301は、指示のあったアプリケーション400を起動する(S601)。アプリケーション実行部301は、アプリケーション400の起動に必要な初期化のために、クラスファイル401により起動処理を実行し(S602)、使用するUIコンポーネントを生成する(S603)。アプリケーション実行部301は、生成したUIコンポーネントがピンチ操作に対応するか否かを判断する(S604)。ピンチ操作に対応するか否かは、UIコンポーネントがピンチ操作のためのコードを含むか否かを確認することで判断可能である。このコードは、アプリケーションがピンチ操作対応アプリケーションであればUIコンポーネントに含まれる。
UIコンポーネントがピンチ操作に対応する場合(S604:Y)、アプリケーション実行部301は、MFP104がピンチ操作対応装置であるか否かを判断する(S605)。MFP104がピンチ操作非対応装置であれば(S605:N)、アプリケーション実行部301は、UIコンポーネントがピンチ操作に非対応であることを表すピンチ操作非対応フラグを「TRUE」にする(S606)。
アプリケーション実行部301は、ステップS603〜S606の処理を、すべてのUIコンポーネントに対して行う(S607)。すべてのUIコンポーネントに対してステップS603〜S606の処理が終了すると(S607:Y)、アプリケーション実行部301は、アプリケーション400のその他の起動処理を行い(S608)、起動処理を終了する。
<ピンチ操作非対応モード>
ピンチ操作非対応モードは、MFP104が、自分の機能や動作状態によりピンチ操作が可能であるかを示し、値で表される。ピンチ操作非対応モードは、RAM213或いはHDD231に記憶される。ピンチ操作非対応モードの値により、ピンチ操作に対応するUIコンポーネントの動作は切り替えられる。この処理については後述する。
図10は、ピンチ操作非対応フラグの値(図9のS606参照)のみでピンチ操作非対応モードの設定を行う場合の処理を表すフローチャートである。
アプリケーション実行部301は、アプリケーションの起動時に設定されたピンチ操作非対応フラグを取得する(S1401)。アプリケーション実行部301は、取得したピンチ操作非対応フラグの値を確認することで、該UIコンポーネントがピンチ操作に対応するか否かを確認する。アプリケーション実行部301は、確認したピンチ操作非対応フラグの値に応じて、ピンチ操作非対応モードの値を設定する(S1402)。これにより、ピンチ操作非対応フラグがピンチ操作に対応していないことを表す場合にはピンチ操作非対応モードの値もピンチ操作に対応していないことを表し、対応している場合にはピンチ操作非対応モードの値もピンチ操作に対応していることを表す。
図11は、MFP104がピンチ操作対応装置であるか及びMFP104の処理負荷により、ピンチ操作非対応モードの設定を行う場合の処理を表すフローチャートである。
アプリケーション実行部301は、アプリケーションの起動時に設定されたピンチ操作非対応フラグを取得する(S1501)。アプリケーション実行部301は、取得したピンチ操作非対応フラグの値を確認する(S1502)。ピンチ操作非対応フラグの値が「TRUE」であれば(S1502:Y)、アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値をピンチ操作に対応していないことを表す「TRUE」に設定する(S1503)。
ピンチ操作非対応フラグの値が「TRUE」でなければ(S1502:N)、アプリケーション実行部301は、MFP104で実行中のジョブの状況を取得する(S1504)。MFP104で実行されるジョブには、印刷、スキャン、データ送信等がある。アプリケーション実行部301は、取得したジョブの状況により、その時点の処理負荷が重いか否かを判断する(S1505)。処理負荷の重さの判断は、実行中のジョブの数及び種類の少なくとも一方により行われる。例えば、予めクラスファイル401で規定された規定数以上のジョブが実行中であれば、処理負荷が重いと判断される。また、印刷は、スキャンに比べてCPU211やRAM213等の資源の使用量が多いため、処理負荷が重い。そのために、実行中のジョブの種類により、処理負荷の重さを判断する。
処理負荷が重ければ(S1505:Y)、アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値を「TRUE」に設定する(S1503)。処理負荷が重くなければ(S1505:N)、アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値をピンチ操作に対応していることを表す「FALSE」に設定する(S1506)。アプリケーション実行部301は、以上のようにピンチ操作非対応モードの値を設定して処理を終了する。
図12は、MFP104を使用するユーザ105のユーザ情報により、ピンチ操作非対応モードの設定を行う場合の処理を表すフローチャートである。MFP104はユーザ105の管理を行っており、ログインして使用するユーザ105のユーザ情報にピンチ操作が可能か否かを表すピンチ操作設定情報を含む。ユーザ情報は、例えばHDD231に格納されている。例えば、何らかの理由でピンチ操作が困難なユーザ105のユーザ情報には、ピンチ操作設定情報に「FALSE」が設定される。
アプリケーション実行部301は、アプリケーションの起動時に設定されたピンチ操作非対応フラグを取得する(S1601)。アプリケーション実行部301は、取得したピンチ操作非対応フラグの値を確認する(S1602)。ピンチ操作非対応フラグの値が「TRUE」であれば(S1602:Y)、アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値をピンチ操作に対応していないことを表す「TRUE」に設定する(S1603)。
ピンチ操作非対応フラグの値が「TRUE」でなければ(S1602:N)、アプリケーション実行部301は、MFP104にログインしているユーザ105のユーザ情報を取得する(S1604)。アプリケーション実行部301は、取得したユーザ情報のピンチ操作設定情報が「FALSE」であるか否かを確認する(S1605)。
ピンチ操作設定情報が「FALSE」であれば(S1605:Y)、アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値をピンチ操作に対応していないことを表す「TRUE」に設定する(S1603)。ピンチ操作設定情報が「FALSE」でなければ(S1605:N)、アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値をピンチ操作に対応していることを表す「FALSE」に設定する(S1606)。アプリケーション実行部301は、以上のようにピンチ操作非対応モードの値を設定して処理を終了する。
なお、図11の処理と図12の処理とを組み合わせてピンチ操作非対応モードの値を設定してもよい。
<ピンチ操作非対応時の画像表示処理>
図13は、ピンチ操作非対応のMFP104にインストールされたアプリケーションの実行時に、表示部223に表示される画像の例示図である。このアプリケーションは、ピンチ操作対応アプリケーションでありピンチ操作に対応するUIコンポーネントを含む。
表示部223に表示されるアプリケーションの画像には、UIコンポーネントの画像701が含まれる。UIコンポーネントはピンチ操作に対応するが、MFP104がピンチ操作に対応しないために、ピンチ操作非対応モードの値は「TRUE」である。この場合、UIコンポーネントの画像701の表示領域内に、拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002が表示される。拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002は、ボタン画像である。拡大ボタン1001は、押下されることで、表示領域内の画像を拡大して再描画を行う機能を有する。縮小ボタン1002は、押下されることで、表示領域内の画像を縮小して再描画を行う機能を有する。拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002による操作が、ピンチ操作による画像サイズの変更の代替操作となる。
図14は、このようなUIコンポーネントの画像701を表示する処理を表すフローチャートである。操作部220の操作或いはクライアントPC101からの指示によりアプリケーションの起動が指示されると、アプリケーションの画像701の描画処理が開始される。
アプリケーション実行部301は、描画処理を開始すると、UIコンポーネントを描画する。アプリケーション実行部301は、描画するUIコンポーネントがピンチ操作に対応しているか否かを判断する(S901)。アプリケーション実行部301は、ピンチ操作非対応モードの値を確認することで、UIコンポーネントがピンチ操作に対応しているかを判断することができる。
UIコンポーネントがピンチ操作に対応していなければ(S901:Y)、アプリケーション実行部301は、拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002を描画する(S902)。UIコンポーネントがピンチ操作に対応していれば(S901:N)、或いは拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002を描画後に、アプリケーション実行部301は、UIコンポーネントの画像701を描画する(S903)。以上の処理により、UIコンポーネントの描画が終了する。
図13及び図14では、拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002を表示部223に表示することで、ピンチ操作非対応のMFP104であっても、UIコンポーネントの画像701の拡大、縮小を可能としている。この他に、ハードキー224により、UIコンポーネントの画像701の拡大、縮小を可能とすることもできる。
図15は、ハードキーによるUIコンポーネントの画像701の拡大、縮小を説明する図である。ピンチ操作対応のUIコンポーネントは、ピンチ操作非対応モードが「TRUE」である場合に、UIコンポーネントの画像701の表示領域の一部に、拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202を表示する。ユーザ105がハードキーを押下することで、UIコンポーネントの画像701の拡大、縮小が行われる。図15の例では、ハードキー224の「1」及び「9」のボタン(図3参照)が同時に押下されると、UIコンポーネントの画像701が拡大される。ハードキーの「3」及び「7」のボタン(図3参照)が同時に押下されると、UIコンポーネントの画像が縮小される。つまり、ハードキー224の「1」及び「9」のボタンに拡大処理が割り当てられ、「3」及び「7」のボタンに縮小処理が割り当てられる。拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202による操作が、ピンチ操作による画像サイズの変更の代替操作となる。
図16は、このようなUIコンポーネントの画像701を表示する処理を表すフローチャートである。操作部220の操作或いはクライアントPC101からの指示によりアプリケーションの起動が指示されると、アプリケーションの画像701の描画処理が開始される。
アプリケーション実行部301は、描画処理を開始すると、UIコンポーネントの画像701を描画する(S1101)。アプリケーション実行部301は、描画するUIコンポーネントがピンチ操作に対応していれば、ピンチ操作非対応モードの値がピンチ操作に対応するか否かを判断する(S1102)。つまり、UIコンポーネントがUI操作に対応し、MFP104がUI操作に対応していないか確認する。
ピンチ操作非対応モードの値が「TRUE」であれば(S1102:Y)、アプリケーション実行部301は、拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202を描画する(S1103)。ピンチ操作非対応モードの値が「FALSE」(1102:N)、或いは拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202の描画により、UIコンポーネントの描画処理が終了する。
<イベント発生時の処理>
図17は、アプリケーションの実行中にイベントが発生した場合の処理を表すフローチャートである。ここで表示部223に表示されているUIコンポーネントは、ピンチ操作に対応していない。
ウインドウ管理部302は、ユーザ105が操作部220を操作することで発生するタッチ操作イベントやハードキー操作イベント等のイベントの入力を待つ(S1301)。イベントが入力されると、ウインドウ管理部302は、イベントがタッチパネル222の操作により発生したタッチ操作イベントであるかを判断する(S1302)。
タッチ操作イベントである場合(S1302:Y)、ウインドウ管理部302は、タッチ操作イベントから、タッチ操作されたタッチパネル222上の位置座標を取得する(S1303)。ウインドウ管理部302は、タッチ操作された位置座標に表示されるUIコンポーネントを特定する(S1304)。ウインドウ管理部302は、特定したUIコンポーネントに関連づけされた処理を実行し(S1305)、イベント発生時の処理を終了する。
タッチ操作イベントではない場合(S1302:N)、ウインドウ管理部302は、イベントがハードキー224の操作により発生したハードキー操作イベントであるかを判断する(S1306)。ハードキー操作イベントではない場合(S1306:N)、ウインドウ管理部302は、イベント発生時の処理を終了する。
ハードキー操作イベントである場合(S1306:Y)、ウインドウ管理部302は、選択状態情報303により、ユーザ105に選択されているUIコンポーネントを確認する(S1307)。ユーザ105に選択されているUIコンポーネントが無い場合(S1307:N)、ウインドウ管理部302は、イベント発生時の処理を終了する。ユーザ105に選択されているUIコンポーネントが有る場合(S1307:Y)、ウインドウ管理部302は、選択されているUIコンポーネントに関連づけされた処理を実行し(S1308)、イベント発生時の処理を終了する。
図18は、アプリケーションの実行中にイベントが発生した場合の処理を表すフローチャートである。ここで表示部223に表示されているUIコンポーネントは、ピンチ操作に対応しており、MFP104はピンチ操作非対応である。
ウインドウ管理部302は、ユーザ105が操作部220を操作することで発生するイベントの入力を待つ(S1801)。イベントが入力されると、ウインドウ管理部302は、イベントがハードキー224の操作により発生したハードキー操作イベントであるかを判断する(S1802)。
ハードキー操作イベントではない場合(S1802:N)、ウインドウ管理部302は、イベントがタッチ操作イベントであるかを判断する(S1803)。タッチ操作イベントではない場合(S1803:N)、ウインドウ管理部302は、イベントに応じた処理を実行して(S1804)、イベント発生時の処理を終了する。タッチ操作イベントである場合(S1803:Y)、ウインドウ管理部302は、選択状態情報303により、ユーザ105に選択されているUIコンポーネントを確認する(S1805)。
ユーザ105に選択されているUIコンポーネントが無い場合(S1805:N)、ウインドウ管理部302は、タッチ操作イベントで選択されているUIコンポーネントを選択状態情報303に登録する(S1806)。ユーザ105に選択されているUIコンポーネントが有る場合(1805:Y)、ウインドウ管理部302は、選択されているUIコンポーネントに関連づけされた処理を実行し(S1807)、イベント発生時の処理を終了する。なお、ウインドウ管理部302は、ステップS1806でUIコンポーネントを登録した後にも、ステップS1807で登録したUIコンポーネントに関連づけされた処理を実行する。
ステップS1802でイベントがハードキー操作ベントである場合(S1802:Y)、ウインドウ管理部302は、UIコンポーネントのピンチ操作非対応モードの値が「TRUE」であるか否かを判断する(S1808)。ピンチ操作非対応モードが「TRUE」である場合(S1808:Y)、ウインドウ管理部302は、ハードキー操作イベントが「1」及び「9」のボタンを同時に押下したものであるかを確認する(S1809)。
「1」及び「9」のボタンを同時に押下したものである場合(S1809:Y)、ウインドウ管理部302は、UIコンポーネントの画像を拡大して再描画し(S1810)、イベント発生時の処理を終了する。「1」及び「9」のボタンを同時に押下したものではない場合(S1809:N)、ウインドウ管理部302は、ハードキー操作イベントが「3」及び「7」のボタンを同時に押下したものであるかを確認する(S1811)。「3」及び「7」のボタンを同時に押下したものである場合(S1811:Y)、ウインドウ管理部302は、UIコンポーネントの画像を縮小して再描画し(S1812)、イベント発生時の処理を終了する。一回のハードキー操作イベントによりどの程度画像を拡大、縮小するかは、UIコンポーネントが生成されたときに、アプリケーション400のクラスファイル401のコードにより、UIコンポーネントの属性として登録される。
「3」及び「7」のボタンを同時に押下したものではない場合(S1811:N)、ウインドウ管理部302は、その他のハードキーが押下されたと判断して、イベントに応じた処理を実行して(S1813)、インベント発生時の処理を終了する。なお、ステップS1808でピンチ操作非対応モードの値が「FALSE」の場合も(S1808:N)、ウインドウ管理部302は、ステップS1813の処理を実行する。
図19は、拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202(図15参照)を表示する処理を表すフローチャートである。この処理は、図18の処理において、ステップS1806の後に実行される。
ウインドウ管理部302は、UIコンポーネントを選択状態情報303に登録した後に、UIコンポーネントのピンチ操作非対応モードの値が「TRUE」であるかを判断する(S1901)。ピンチ操作非対応モードの値が「FALSE」であれば(S1901:N)、ウインドウ管理部302は、ステップS1807の処理に移行する。ピンチ操作非対応モードの値が「TRUE」であれば(S1901:Y)、ウインドウ管理部302は、UIコンポーネントの画像の表示領域に、拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202を描画する(S1902)。描画が終了すると、ウインドウ管理部302は、ステップS1807の処理に移行する。
以上のように本実施形態のMFP104は、ピンチ操作非対応モードにより、ピンチ操作の可否を判断する。ピンチ操作非対応モードは、MFP104がピンチ操作に対応しているか及びアプリケーションがピンチ操作に対応しているかを表す。また、ピンチ操作非対応モードは、MFP104の処理負荷の状態及びユーザの状態を表す。そのためにピンチ操作非対応モードにより、ピンチ操作の可否が明確になる。その結果、例えばピンチ操作が不可である場合には、拡大ボタン1001及び縮小ボタン1002や、拡大操作ハードキーバインド画像1201及び縮小操作ハードキーバインド画像1202する。ユーザは、これによりピンチ操作ができないこと知ることができ、快適なピンチ操作が可能となる。

Claims (11)

  1. インストールされたアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、
    ユーザにより操作される操作手段と、
    前記アプリケーションの実行時の画像を表示する表示手段と、
    前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が前記ピンチ操作に非対応であると判断すると、前記アプリケーションの実行時の前記画像に、当該画像のサイズを変更するための代替操作を表示するウインドウ管理手段と、を備えることを特徴とする、
    情報処理装置。
  2. 前記判断手段は、前記アプリケーションが前記ピンチ操作に対応しているか否かにより、当該アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記判断手段は、自装置が前記ピンチ操作に対応しているか否かにより、前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記判断手段は、自装置の処理負荷の重さに応じて、前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の情報処理装置。
  5. 前記判断手段は、実行中のジョブの数及び実行中のジョブの種類の少なくとも一方により前記処理負荷の重さを判断することを特徴とする、
    請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記判断手段は、前記ユーザによるピンチ操作が可能か否かを表すピンチ操作設定情報により、前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断することを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の情報処理装置。
  7. 前記ウインドウ管理手段は、前記代替操作として、前記画像のサイズを変更するためのボタン画像を前記画像に表示することを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれか1項記載の情報処理装置。
  8. 前記操作手段は、複数のボタンからなるハードキーを備えており、
    前記ウインドウ管理手段は、前記複数のボタンのいずれかに、前記画像のサイズを変更する処理を割り当て、割り当てたボタンを表すハードキーバインド画像を前記画像に表示することを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれか1項記載の情報処理装置。
  9. 前記ウインドウ管理手段は、前記ユーザにより前記操作手段による前記代替操作があると、前記画像のサイズを変更することを特徴とする、
    請求項1〜8のいずれか1項記載の情報処理装置。
  10. ユーザにより操作される操作手段と、インストールされたアプリケーションの実行時の画像を表示す表示手段とを備えた情報処理装置により実行される方法であって、
    前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断するステップと、
    前記ピンチ操作に非対応であると判断すると、前記アプリケーションの実行時の前記画像に、当該画像のサイズを変更するための代替操作を表示するステップと、を含むことを特徴とする、
    情報処理方法。
  11. ユーザにより操作される操作手段と、インストールされたアプリケーションの実行時の画像を表示す表示手段とを備えたコンピュータを、
    前記アプリケーションを実行するアプリケーション実行手段、
    前記アプリケーションの実行時にピンチ操作に対応しているか否かを判断する判断手段、
    前記判断手段が前記ピンチ操作に非対応であると判断すると、前記アプリケーションの実行時の前記画像に、当該画像のサイズを変更するための代替操作を表示するウインドウ管理手段、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017505969A (ja) * 2014-12-31 2017-02-23 シャオミ・インコーポレイテッド アプリケーション制御方法、装置、プログラム及び記録媒体

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