JP2015153250A - 負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法 - Google Patents

負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015153250A
JP2015153250A JP2014027732A JP2014027732A JP2015153250A JP 2015153250 A JP2015153250 A JP 2015153250A JP 2014027732 A JP2014027732 A JP 2014027732A JP 2014027732 A JP2014027732 A JP 2014027732A JP 2015153250 A JP2015153250 A JP 2015153250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
message
destination
transfer destination
distribution
score
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014027732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6040183B2 (ja
Inventor
泰文 小川
Yasufumi Ogawa
泰文 小川
白戸 宏佳
Atsuyoshi Shirato
宏佳 白戸
紀貴 堀米
Noritaka Horikome
紀貴 堀米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014027732A priority Critical patent/JP6040183B2/ja
Publication of JP2015153250A publication Critical patent/JP2015153250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6040183B2 publication Critical patent/JP6040183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】複雑な判定条件を設定せずに転送先を決定する計算を行うことができ、且つ、トラフィック変動により生じる振り分け先の偏りに対して追従して偏りを低減すること。【解決手段】負荷分散処理装置20は、事前学習したメッセージ及び転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式から、入力メッセージの振分け先の候補のスコアを算出することで転送先を求めて転送先リストに登録すると共に、当該スコアの算出に用いたパラメータ及び振分け先をログ情報として登録する転送先分類計算手段23と、メッセージを転送先リストに記載された転送先へ送信する送信手段26と、ログ情報を定期的に集計し、振分け先の偏りが大きい場合、最も多く振り分けられた振分け先宛のメッセージのうち所定条件を満たすメッセージの振分け先を変更させると共に当該変更を反映して学習データを再生成して更新するフィードバック手段27と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷分散処理技術に関し、特に、ユーザのセッション管理を行うアプリケーションサーバを有する通信システムにおける負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法に関する。
ユーザのセッション管理を行うアプリケーションサーバを有する通信システムにおいて、負荷分散処理装置をさらに備えて、複数のアプリケーションサーバに負荷を分散させる場合がある。この場合、負荷分散処理装置は、特定のユーザ端末(クライアント)同士の通信を特定のアプリケーションサーバへ転送させる。その際には、負荷分散処理装置には、ユーザ端末からの信号メッセージを、セッションを受け持つアプリケーションサーバへ割り振るための機能が必要となっている。従来、負荷分散処理装置がユーザ端末から受信した信号メッセージを転送する転送先サーバを決定するための方法として、信号メッセージを予め定められたルールに基づいて解析する手法が用いられている。
従来の信号メッセージの解析手法(以下、第1手法という)として、例えばSIP(Session Initiation Protocol)アプリケーションにおいてSIPヘッダのMethodやFrom、Toなどそれぞれのパラメータに対して予め判定条件を定義しておき、判定結果に応じて異なるアクションを実行させる手法がある(非特許文献1参照)。この第1手法によれば、判定条件を柔軟に定義できることから様々な状況に対応させることが可能である。
また、別の信号メッセージの解析手法(以下、第2手法という)として、サポートベクターマシン(以下、SVM)などの機械学習を利用してSIPメッセージの判定を行う手法がある(非特許文献2参照)。この第2手法は、事前に学習データを与えておくことで、詳細な判定条件を設定することなくメッセージ内容を適切に判定することができるものである。第2手法では、例えば学習データとして正常なメッセージと不正なメッセージとを与えておき、不正な信号メッセージをフィルタリングするといった用途が提案されている。また、第2手法は、別の用途として、機械学習の手法や判定条件を変えることで、信号メッセージの転送先を決定するといった用途にも利用可能である。
Arup Acharya et al, "A Programmable Message Classification Engine for Session Initiation Protocol (SIP)", Proceedings of the 3rd ACM/IEEE Symposium on Architecture for networking and communications systems - ANCS, 2007, P.185-194 Raihana Ferdous et al, "CLASSIFICATION OF SIP MESSAGES BY A SYNTAX FILTER AND SVMs ( Extended Version)", USA, IEEE, [Globecom 2012]
しかしながら、第1手法では、ユーザ数の多いシステムに対しては、判定条件の定義が非常に複雑となってしまう問題がある。加えて、第1手法では、アプリケーションサーバの負荷分散において、トラフィックの変動により生じる分散の偏りに対する追従も困難となる。
一方、第2手法では、複雑な判定条件の定義は不要となる利点があるものの、事前にアクションが決まっていることから、やはりアプリケーションサーバの負荷分散において、トラフィックの変動により生じる分散の偏りに対する追従を行うことができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、複雑な判定条件を設定せずに転送先を決定する計算を行うことができ、且つ、トラフィック変動により生じる振り分け先の偏りに対して追従して偏りを低減することができる負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る負荷分散処理装置は、複数のユーザ端末と、各グループが少なくとも1つのアプリケーションサーバからなる複数のサーバグループと、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先を前記複数のサーバグループのいずれかに決定して前記メッセージを振り分ける負荷分散処理装置と、を備える通信システムにおける前記負荷分散処理装置であって、学習データを用いて事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式から、入力したメッセージの振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコア最上位のサーバグループを転送先として求めて転送先リストに登録すると共に、当該メッセージに含まれ前記スコアの算出に用いたパラメータである語彙及び前記候補の中から決定した振分け先をログ情報としてログ情報記憶手段に登録する転送先分類計算手段と、前記転送先分類計算手段で振分けられたメッセージを前記転送先リストに記載された対応する転送先へ送信する送信手段と、前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を定期的に振分け先別に集計し、振分け先の偏りが所定の第1閾値より大きい場合、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージのうち所定条件を満たすメッセージの振分け先を他のサーバグループに変更させると共に当該振分け先の変更を反映して前記学習データを再生成して更新するフィードバック手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、負荷分散処理装置は、事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式を用いて、入力メッセージの振分け先を求める。したがって、メッセージのパラメータごとに条件を設定するような複雑な振分ルールを定義することなく、ユーザ端末からのメッセージを所定のアプリケーションサーバに振り分けるように宛先(転送先)解決を行い、セッションを維持させることができる。また、負荷分散処理装置は、メッセージを振り分ける計算に用いたパラメータ及び計算結果を示すログ情報に基づいて、振分け先の偏りが大きいことを検出した場合、偏って振り分けられたメッセージの振分け先を他のサーバグループに変更させると共に当該振分け先の変更を反映して学習データを再生成して更新する。これにより、トラフィック変動への追従により生じる負荷分散の偏りを平準化させ、トラフィックの分散を均一にすることができる。
また、本発明に係る電負荷分散処理装置は、前記フィードバック手段が、前記ログ情報を記憶したログ情報記憶手段から、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージに関するログ情報を抽出して、抽出したログ情報に含まれる前記語彙を用いて前記振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコアが次点のサーバグループを求めて当該次点のスコアが所定の第2閾値よりも大きい場合に、当該次点のスコアに対応したサーバグループを当該メッセージの新たな振分け先にさせる処理をメッセージ毎に行うことで、前記メッセージの振分け先を変更させることが好ましい。
かかる構成によれば、負荷分散処理装置は、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージについて前記条件付確率式からスコアを再計算し、求めたスコアを基に、次点のサーバグループのスコアが基準を満たせば、振分けルールに則った現在の振分け先に最も類似した転送先であるものとして、振分け先を変更して負荷を分散させる。したがって、負荷分散処理装置は、振分け先候補が例えば3つ以上存在していても次点を振分け先の変更候補としており、次点のスコアが基準を満たす場合にその振分け先を変更するので、メッセージの宛先解決(転送先解決)を優先した上で負荷分散を行うことができる。
また、本発明に係る電負荷分散処理装置は、前記入力したメッセージを前記転送先分類計算手段にて振り分けるための前処理として、当該メッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除して構文解析の対象となるパラメータを前記スコアの算出に用いる語彙として抽出するフィルタリング手段をさらに備えることが好ましい。
かかる構成によれば、負荷分散処理装置は、入力したメッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除した上で、このフィルタリングされたメッセージに含まれる語彙を用いて前記条件付確率式からスコアを計算するので、この振分け先の演算処理を高速化することができる。
また、本発明に係る電負荷分散処理装置は、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先が前記転送先リストに既登録であることを示すパス条件を満たすか否かを判別し、前記パス条件を満たさないと判別した新規メッセージを前記フィルタリング手段に送り、前記パス条件を満たすと判別した継続メッセージを前記送信手段に送るパス条件判別手段をさらに備えることが好ましい。
かかる構成によれば、負荷分散処理装置は、入力したメッセージの転送先が転送先リストに既登録である場合、振分け先を計算することなく転送先にメッセージを転送するので、入力メッセージを効率よく振り分けることができる。
また、前記した課題を解決するため、本発明に係る負荷分散処理方法は、複数のユーザ端末と、各グループが少なくとも1つのアプリケーションサーバからなる複数のサーバグループと、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先を前記複数のサーバグループのいずれかに決定して前記メッセージを振り分ける負荷分散処理装置と、を備える通信システムにおける負荷分散処理方法であって、前記負荷分散処理装置が、学習データを用いて事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式から、入力したメッセージの振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコア最上位のサーバグループを転送先として求めて転送先リストに登録すると共に、当該メッセージに含まれ前記スコアの算出に用いたパラメータである語彙及び前記候補の中から決定した振分け先をログ情報としてログ情報記憶手段に登録する転送先分類計算ステップと、前記転送先分類計算ステップで振分けられたメッセージを前記転送先リストに記載された対応する転送先へ送信する送信ステップと、前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を定期的に振分け先別に集計し、振分け先の偏りが所定の第1閾値より大きい場合、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージのうち所定条件を満たすメッセージの振分け先を他のサーバグループに変更させると共に当該振分け先の変更を反映して前記学習データを再生成して更新するフィードバックステップと、を実行することを特徴とする。
かかる手順によれば、負荷分散処理方法は、転送先分類計算ステップにおいて、事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式を用いて、入力メッセージの振分け先を求めることができる。また、フィードバックステップにおいて、メッセージを振り分ける計算に用いたパラメータ及び計算結果を示すログ情報に基づいて、振分け先の偏りが大きい場合、偏って振り分けられたメッセージの振分け先を他のサーバグループに変更させると共に当該振分け先の変更を反映して学習データを再生成して更新することができる。
本発明に係る負荷分散処理方法は、前記フィードバックステップが、前記ログ情報記憶手段から、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージに関するログ情報を抽出して、抽出したログ情報に含まれる前記語彙を用いて前記振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコアが次点のサーバグループを求めて当該次点のスコアが所定の第2閾値よりも大きい場合に、当該次点のスコアに対応したサーバグループを当該メッセージの新たな振分け先にさせる処理をメッセージ毎に行うことで、メッセージの振分け先を変更させることが好ましい。
かかる手順によれば、負荷分散処理方法は、フィードバックステップにおいて、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージについて前記条件付確率式からスコアを再計算し、求めたスコアを基に、次点のサーバグループのスコアが基準を満たせば、振分けルールに則った現在の振分け先に最も類似した転送先であるものとして、振分け先を変更して負荷を分散させることができる。
本発明に係る負荷分散処理方法は、前記負荷分散処理装置が、前記転送先分類計算ステップの前に、前記入力したメッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除して所定の語彙を構文解析の対象となるパラメータとして抽出するフィルタリングステップを実行することが好ましい。
かかる手順によれば、負荷分散処理方法は、メッセージの振分け先を計算する前に、フィルタリングステップにおいて、当該メッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除するので、転送先分類計算ステップにおける演算処理を高速化することができる。
本発明に係る負荷分散処理方法は、前記負荷分散処理装置が、前記フィルタリングステップの前に、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先が前記転送先リストに既登録であることを示すパス条件を満たすか否かを判別するパス条件判別ステップを実行し、前記パス条件を満たさない場合、前記フィルタリングステップを実行し、前記パス条件を満たす場合、前記フィルタリングステップ及び前記転送先分類計算ステップをスキップして前記送信ステップを実行することが好ましい。
かかる手順によれば、負荷分散処理方法は、パス条件判別ステップにおいて、入力したメッセージの転送先が転送先リストに既登録であると判別した場合、振分け先を計算することなく転送先にメッセージを転送するので、入力メッセージを効率よく振り分けることができる。
本発明によれば、複雑な判定条件を設定せずに転送先を決定する計算を行うことができ、且つ、トラフィック変動により生じる振り分け先の偏りに対して追従して偏りを低減することができる。
本発明の実施形態に係る負荷分散処理装置を含む通信システムの全体構成を示すブロック図である。 図2(a)及び図2(b)は図1のフィルタリング手段による処理の前後のメッセージの一例を模式的に示す図である。 図1の転送先分類計算手段の内部構成例を模式的に示すブロック図である。 図1の転送先分類計算手段によるメッセージの振分けを模式的に示す説明図である。 学習データの具体例を示す図である。 図6(a)及び図6(b)はログ情報の一例を示す模式図であり、図6(c)はスコア算出結果の一例を示す模式図である。 図1の通信システムにおいて新規メッセージに対する処理の一例を示すシーケンス図である。 図1の通信システムにおいて継続メッセージに対する処理の一例を示すシーケンス図である。 図1のフィードバック手段の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法について図面を参照して詳細に説明する。
[通信システム]
図1に示す通信システム100は、例えば、IP(Internet Protocol)電話サービスなどに適用される。通信システム100は、複数のユーザ端末10と、負荷分散処理装置20と、複数のサーバグループ30と、を備えている。
サーバグループ30は、ユーザからのメッセージの振分け先のグループであって、少なくとも1つのアプリケーションサーバ40からなるグループを示す。ここでは、一例として、各グループは1つのアプリケーションサーバ40からなるものとする。
以下、SIPアプリケーションに関して説明する。アプリケーションサーバ40は、セッション管理を行うものであり、SIPを用いて呼制御を行うことにより、通信ネットワークNに接続されるユーザ端末10間の通信サービスを提供する。なお、以下では、メッセージについて、その本文についてはメッセージのボディと呼び、そのヘッダについてはヘッダ情報又は単にメッセージと呼称する場合がある。
[負荷分散処理装置]
負荷分散処理装置20は、セッション管理を行うものであり、ユーザ端末10から送信された通信メッセージに対して宛先解決(転送先解決)の計算を行い、アプリケーションサーバ40を決定する。負荷分散処理装置20は、ユーザ端末10から受信するメッセージの転送先を複数のサーバグループ30のいずれかに決定してメッセージを振り分ける。負荷分散処理装置20は、図1に示すように、パス条件判別手段21と、フィルタリング手段22と、転送先分類計算手段23と、ログ情報記憶手段25と、送信手段26と、フィードバック手段27と、を備えている。
<パス条件判別手段>
パス条件判別手段21は、SIPメッセージが新規メッセージ(新規呼)であるのかそれとも継続メッセージ(既存呼)であるかを判定するものである。新規メッセージであれば新たに転送先を決定する必要があり、継続メッセージであればすでに転送先が決定しているため以降の宛先解決処理をスキップする。
パス条件判別手段21は、ユーザ端末10から受信するメッセージの転送先が転送先リストに既登録であることを示すパス条件を満たすか否かを判別し、パス条件を満たさないと判別した新規メッセージをフィルタリング手段22に送り、パス条件を満たすと判別した継続メッセージを送信手段26に送る。
本実施形態では、パス条件判別手段21は、入力したSIPメッセージについて、転送先リストにCall−ID(呼識別情報)が登録されているかどうかをチェックし、登録済みであれば転送先リストに記載された転送先に送信し、登録済みでなければフィルタリング手段22に送ることとした。
<フィルタリング手段>
フィルタリング手段22は、入力したメッセージを転送先分類計算手段23にて振分けるための前処理として、当該新規メッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除して構文解析の対象となるパラメータをスコアの算出に用いる語彙として抽出するものである。SIPメッセージ解析において不要なパラメータとは、例えば、INVITE信号中のCall−ID(呼識別情報)、シーケンスIDを表すCSeq、メッセージ中のデータのタイプを指定するContent−Type、メッセージのボディのサイズを表すContent−Length等を挙げることができる。
また、メッセージ中の語彙のうち、FromやToに記載のアドレスについては、ある程度短縮しても振分け可能となる。そのため、解析を簡単にするために、本実施形態では、フィルタリング手段22は、アドレスを短縮化することでメッセージを簡略化することとした。このようにフィルタリング手段22がSIPメッセージから解析に不要な情報を取り除き、解析対象となるパラメータを抽出し、簡略化することを、以下、フィルタリングを実施する、あるいは、フィルタリング処理を行うという。
図2(a)及び図2(b)は、フィルタリング実施前後のSIPヘッダ情報の具体例を示す図である。フィルタリング実施前において、図2(a)に示すSIPヘッダ情報には、説明のため、1〜10の行番号を付与している。フィルタリング実施後において、図2(b)から明らかなように、行番号3,6,7,9,10のパラメータが削除されている。また、行番号4,5に記載のアドレスが短縮化されている。
<転送先分類計算手段>
転送先分類計算手段23は、事前に与えられた学習データに基づいて転送先のSIPサーバを決定するための分類を行うものである。
転送先分類計算手段23は、事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式から、入力したメッセージの振分け先の候補としての特徴量を示すスコアをグループ別(アプリケーションサーバ別)に算出する。
転送先分類計算手段23は、受信したSIPメッセージがどのグループに分類されるべきかを計算し、このグループに対応した送信手段26へメッセージを渡すことにより転送先を決定する。計算方法としては、与えられた入力がどのグループに分類されるかを算出するために例えばナイーブベイズ分類を用いる。また、計算結果について、ログ情報記憶手段25及び転送先リストへの登録を行う。
≪転送先分類計算手段の構成例≫
図3は、図1の転送先分類計算手段の内部構成例を模式的に示すブロック図である。
転送先分類計算手段23は、図3に示すように、学習データ記憶手段231と、ルール学習手段232と、ルール記憶手段233と、分類手段234と、ログ登録手段235と、転送先リスト登録手段236と、通信制御手段237と、を備える。
学習データ記憶手段231は、SIPメッセージに含まれる語彙と転送先の組み合わせデータである学習データを記憶するものであり、一般的なメモリやハードディスク等から構成される。なお、学習データは、後記するログ情報として記載している表形式のデータとは異なっている。
ルール学習手段232は、学習データによりSIPメッセージ及び転送先の組み合わせルールを学習するものである。
ルール記憶手段233は、ルール学習手段232が学習したルールを規定する条件付確率式を記憶するものであり、一般的なメモリやハードディスク等から構成される。
分類手段234は、入力したメッセージに含まれる語彙を用いて条件付確率式からスコアを算出することで、受信したSIPメッセージがどのグループに分類されるべきかを計算する。分類手段234は、ナイーブベイズ分類器であって、ラプラススムージングにより、SIPメッセージのデータの中に事前の学習データに含まれていない情報がある場合でも、内容が似ているグループに分類することができる。
ログ登録手段235は、入力したメッセージからフィルタリング手段22で抽出されて構文解析の対象となった語彙と、分類手段234によって決定した振分け先とをログ情報としてログ情報記憶手段25に登録するものである。
転送先リスト登録手段236は、分類手段234にて分類した新規メッセージの転送先をパス条件判別手段21に渡すことで、転送先リストに登録するものである。転送先リスト登録手段236は、分類手段234によって求めたスコア最上位のグループ(アプリケーションサーバ40)を転送先としてパス条件判別手段21に渡す。
通信制御手段237は、分類手段234にて分類した新規メッセージの転送先を示すグループ(アプリケーションサーバ40)に対応した送信手段26へSIPメッセージを渡すものである。本実施形態では、通信制御手段237は、フィードバック手段27が、振分け先の変更を指示した場合、変更された転送先を示すグループ(アプリケーションサーバ40)に対応した送信手段26へSIPメッセージを渡す。
図4は、転送先分類計算手段23が、事前に学習データ401を用いて学習した振分けルールによってメッセージを振り分ける処理を表す概念図である。ここでは、ユーザaaa、ユーザaab、…からのメッセージをグループAに振り分け、ユーザbba、ユーザbbb、…からのメッセージをグループBに振り分け、ユーザccc…からのメッセージをグループCに振り分けるような振分けルールを学習したことを概念的に示している。なお、学習データは、実際には、図4に示すようなユーザと振分け先とをテーブル形式に表したものではなく、例えば図5に示すようなデータ構造を有している。
図5は、学習データを生成するためにSIPヘッダ情報からなるサンプルデータを用いて学習させた結果のデータ例を示す図である。ここでは、hash構造データをJSON形式にて表現したが、JSON以外であってもよい。また、この例では、分類先は2つのグループC1,C2とした。
符号510で示す行は、学習データの元になる30個のサンプルデータを用いたことを示し、符号520で示す行は、これらサンプルデータについての分類先ごとの内訳(個数)を示す。
符号530で示す行は、ナイーブベイズ分類に用いる条件付確率式の演算を高速化するために便宜的に計算に用いられるテンポラリデータを示す。
符号540で示す行は、SIPヘッダのパラメータを分解したものであってSIPヘッダに含まれる全語彙を示す。
符号550で示す行は、全サンプルデータ中に、各語彙がそれぞれ何回出現するかを分類先毎にカウントしたカウント値を示している。これらのうち、符号551で示す行は、分類先がグループC1であるものに関し、符号552で示す行は、分類先がグループC2であるものに関する。
図1に戻って、負荷分散処理装置20の構成の説明を続ける。
<ログ情報記憶手段>
ログ情報記憶手段25は、SIPメッセージの内容及び決定された転送先を記録するものであり、一般的なメモリやハードディスク等から構成される。このログ情報記憶手段25がメッセージ内容及びロードバランス先を蓄積することで、フィードバック手段27を介して転送先分類計算手段23へフィードバックを与えることができる。
ログ情報記憶手段25に蓄積されるログ情報の一例を図6(a)に示す。図6(a)に示すように、ログ情報601は、表形式のデータであって、ここでは、テーブルの項目として、例えば、SIPヘッダ情報のうち解析に用いた語彙としてFromやToに記載のアドレス等を格納している。また、テーブルの項目として、転送先分類計算手段23で振分けられた振分け先を格納している。この例では、振分け先の情報をグループ(アプリケーションサーバ40)の識別子とした。以下では、振分け先を、グループA、グループCのように表記する。ログ情報は、呼毎(コネクション毎)に蓄積される。
図1に戻って、負荷分散処理装置20の構成の説明を続ける。
転送先分類計算手段23は、複数のユーザ端末10からのメッセージを並列処理することが可能であり、図1ではその一例として3つの転送先分類計算手段23を図示している。同様に、フィルタリング手段22は、複数のユーザ端末10からのメッセージを並列処理することが可能であり、図1ではその一例として3つのフィルタリング手段22を図示している。
<送信手段>
送信手段26は、転送先分類計算手段23で振分けられたメッセージを転送先リストに記載された対応する転送先へ送信するものである。送信手段26は、一般的な通信インタフェースで構成される。図1では、送信手段26に複数のキューを示して、転送先分類計算手段23にて振り分けたメッセージの転送先を示すグループ(アプリケーションサーバ40)にそれぞれ対応した複数のキューから、SIPメッセージが送信されることを模式的に表している。
<フィードバック手段>
フィードバック手段27は、トラフィックの変動により生じる振り分け先の偏りを平準化するために、定期的にログ情報によって偏りを計算し、振り分け先が均等になるよう学習データの再生成を行い、学習データを更新するものである。フィードバック手段27は、学習データをフィードバックとして転送先分類計算手段23へ与える。ここで、再生成とは、定期的に検出される偏りの大きさに応じて学習データを生成する処理を繰り返すことと、新たな学習データで旧学習データ全体を上書可能に更新させることとを意味する。
フィードバック手段27は、ログ情報記憶手段25に記憶されたログ情報を定期的に振分け先別に集計する。フィードバック手段27は振分け先をカウントすることにより偏りを計算する。計算で求める偏り(値)は、例えば、平均、分散、偏差値等の所望の統計量を用いて定義することができる。例えば、最も多く振り分けられた第1位のグループと第2位のグループとのカウント数の差分値等で定義してもよい。また、メッセージを振り分けるグループの数や、メッセージの振分けルールに応じて定めてもよい。
フィードバック手段27がログ情報を集計する間隔は、特に限定されず、また、等間隔でなくともよい。この集計間隔は、計算で求める偏り(値)の定義、振分けルール、目標とする負荷分散処理性能等に応じて所望の値を適宜設定することができる。
フィードバック手段27は、振分け先の偏りが所定の第1閾値より大きい場合、最も多く振り分けられたサーバグループ30を振分け先とするメッセージのうち所定条件を満たすメッセージの振分け先を他のサーバグループ30に変更させる。ここで、第1閾値は、計算で求める偏り(値)の定義、振分けルール、目標とする負荷分散処理性能等に応じて所望の値を適宜設定することができる。また、所定条件とは、最も多く振り分けられた振分け先を転送先とする多数のメッセージのうち、振分け先を変更しないメッセージを残して、振分け先を変更させるメッセージを抽出する基準となる条件である。
フィードバック手段27は、ログ情報記憶手段25から、最も多く振り分けられたサーバグループ30を振分け先とするメッセージに関するログ情報を抽出して、抽出したログ情報に含まれる語彙を用いて振分け先の候補としての特徴量を示すスコアをサーバグループ30別に算出する。スコアの算出方法は、転送先分類計算手段23と同様の方法を用いる。
本実施形態では、フィードバック手段27は、前記振分け先を変更させるメッセージを抽出する基準となる所定条件として、算出したスコアが次点となるグループを求めて当該次点のスコアが所定の第2閾値よりも大きい場合に、当該次点のスコアに対応したグループ(アプリケーションサーバ40)を当該メッセージの新たな振分け先にさせる処理をメッセージ毎に行うことで、メッセージの振分け先を変更させることとした。ここで、第2閾値は、スコア、振分けルール、目標とする負荷分散処理性能等に応じて所望の値を適宜設定することができる。フィードバック手段27は、メッセージの振分け先を変更させたときに当該振分け先の変更を反映して学習データを再生成して更新する。
例えば、振分け先がグループAに偏っている場合、フィードバック手段27は、振分け先がグループAとなっているメッセージ(コネクション)に関してグループ毎にスコアの再計算を行う。スコア第1位のグループは当然にグループAである。そして、グループ毎のスコアの次点が例えばグループBであってそのグループBのスコアが第2閾値を上回る場合、フィードバック手段27は、振分け先をグループBへ変更させる。そして、新たな振分け先に振り分けられるように学習データを再生成し、転送先分類計算手段23の学習データを更新することにより、グループAへの振分けの偏りを解消する。
具体的には、図6(b)に示すログ情報602では、No.1のコネクションの振分け先がグループAとなっており、No.2のコネクションの振分け先もグループAとなっているものとする。そして、図6(b)に示すログ情報602から計算されたスコア情報603は、図6(c)に示すように、ログ情報602のNo.1のコネクションについて、グループAを振分け先候補とする場合のスコアが92、グループBを振分け先候補とする場合のスコアが87、グループCを振分け先候補とする場合のスコアが40、…のように算出されことを示している。また、図6(c)に示すスコア情報603は、ログ情報602のNo.2のコネクションについて、グループAを振分け先候補とする場合のスコアが88、グループBを振分け先候補とする場合のスコアが12、グループCを振分け先候補とする場合のスコアが22、…のように算出されことを示している。
そして、第2閾値を例えば60とした場合、ログ情報602のNo.1のコネクションについて、次点であるグループBのスコア(=87)が第2閾値(=60)よりも大きいので、No.1のコネクションの振分け先は、グループAからグループBに変更されることとなる。また、このとき、ログ情報602のNo.2のコネクションについては、次点であるグループCのスコア(=22)が第2閾値(=60)以下なので、No.2のメッセージの振分け先は、グループAから変更されることはない。
よって、フィードバック手段27によれば、メッセージの宛先解決を優先した上で効率よく負荷分散を行うことができる。また、例えば学習データとして正常なメッセージと不正なメッセージとを与えておき、不正な信号メッセージをフィルタリングするといった用途として用いた場合、負荷分散を優先させてメッセージの宛先解決を疎かにするといった事態を回避することができる。
[負荷分散処理装置の動作]
<基本動作>
図1に示す通信システム100の中における負荷分散処理装置20の基本動作について図7及び図8を参照して説明する。図7はSIPメッセージが新規メッセージであると判定された場合の動作を示すシーケンス図であり、図8はSIPメッセージが継続メッセージであると判定された場合の動作を示すシーケンス図である。
負荷分散処理装置20は、ユーザ端末10から、転送先のサーバが未定のSIPメッセージを受信すると(ステップS701)、パス条件判別手段21が、転送先リストのCall−IDによって新規メッセージであると判定する(ステップS702)。このような新規メッセージであれば新たに転送先を決定する必要がある。そして、SIPメッセージがフィルタリング手段22へ渡される(ステップS703)。フィルタリング手段22は、SIPメッセージのフィルタリング処理を行う(ステップS704)。そして、フィルタリングされたSIPメッセージが転送先分類計算手段23へ渡される(ステップS705)。
転送先分類計算手段23は、事前に学習データとして与えられたSIPメッセージ及び転送先の組み合わせルールに従って、受信したSIPメッセージがどのグループに分類されるべきかを表す転送先(振分け先)を計算する(ステップS706)。そして、振分け先が決定されたSIPメッセージが、このグループに対応した送信手段26へ渡される(ステップS707)。送信手段26は、該当のアプリケーションサーバ40へSIPメッセージを転送する(ステップS708)。
また、転送先分類計算手段23は、ログ情報をパス条件判別手段21に渡し(ステップS709)、パス条件判別手段21が、転送先リストへの登録を行う(ステップS710)。さらに、転送先分類計算手段23は、ログ情報をログ情報記憶手段25に渡し(ステップS711)、ログ情報記憶手段25がログ情報を登録する(ステップS712)。
一方、図8に示すように、負荷分散処理装置20が、ユーザ端末10から、転送先のサーバが既知のSIPメッセージを受信すると(ステップS801)、パス条件判別手段21が、転送先リストのCall−IDによって継続メッセージであると判定する(ステップS802)。このような継続メッセージであれば既に転送先が決定しているため、宛先を解決するための処理をスキップする。そして、SIPメッセージが転送先リストに記載された対応する送信手段26へ渡され(ステップS803)、送信手段26は、該当のアプリケーションサーバ40へSIPメッセージを転送する(ステップS804)。
<フィードバック手段の動作の概要>
図3を参照してフィードバック手段27の動作の概要について説明する。フィードバック手段27の動作の前提として、まず、転送先分類計算手段23は、入力パラメータ及び計算結果をログ情報記憶手段25へ蓄積する(ステップS301:ログ蓄積)。ログ情報記憶手段25は、メッセージに含まれる語彙(メッセージ内容)と振分け先(ロードバランス先)とを蓄積する。
そして、フィードバック手段27は定期的にログ情報記憶手段25からログ情報を取得し(ステップS302:ログ取得)、振分け先の偏りがないかどうかを計算し確認する。そして、偏りが大きい場合、フィードバック手段27は、これを平準化させるようスコアを計算してロードバランス先を決定し、学習データを再生成し(ステップS303:学習データ再生成)、転送先分類計算手段23に新たな学習データを付与する(ステップS304:フィードバック)。
<フィードバック手段の動作の詳細>
図9は、フィードバック手段27における、ログ情報に基づくスコア計算、学習データの再生成及び転送先分類計算手段23へのフィードバックに関するフローチャートである。
フィードバック手段27は、定期的にログ情報記憶手段25から振分け先別にログ情報を取得し(ステップS901)、振分け先の偏りを計算する(ステップS902)。そして、フィードバック手段27は、偏り(値)が第1閾値を超えているか否かを判別する(ステップS903)。振分け先の偏り(値)が第1閾値を超えている場合(ステップS903:Yes)、フィードバック手段27は、メッセージ毎にスコアを計算する(ステップS904)。
フィードバック手段27は、次点の振分け先候補のスコアが第2閾値を超えているか否かを判別する(ステップS905)。スコアが第2閾値を超えている場合(ステップS905:Yes)、フィードバック手段27は、振分け先を更新して(ステップS906)、ステップS907に進む。一方、前記ステップS905において、スコアが第2閾値以下である場合(ステップS905:No)、フィードバック手段27は、振分け先を更新することなくステップS907に進む。
ステップS907において、フィードバック手段27は、スコアの判定をすべきログ情報が残っているか否かを判別する。残っていれば(ステップS907:Yes)、ステップS904に戻り、残っていなければ(ステップS907:No)、振り分け先の更新があるか否かを判別する(ステップS908)。振り分け先の更新がある場合(ステップS908:Yes)、フィードバック手段27は、学習データを新たに生成し(ステップS909)、転送先分類計算手段23の学習データを更新させ(ステップS910)、処理を終了する。一方、前記ステップS908において、振り分け先の更新がない場合(ステップS908:No)、そのまま処理を終了する。なお、前記ステップS903において、振分け先の偏り(値)が第1閾値を超えていなければ(ステップS903:No)、ステップS908において、振り分け先の更新がないと判別され(ステップS908:No)、そのまま処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る負荷分散処理装置20は、トラフィック変動への追従により生じる負荷分散の偏りを平準化させ、トラフィックの分散を均一にすることができる。また、負荷分散処理装置20は、従来の前記第1手法の如くパラメータごとに条件を設定するような複雑な振分ルールを定義することなく、特定ユーザのリクエストを特定サーバに送信する(振り分ける)ように宛先解決を行い、セッションを維持させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。例えば、本実施形態では、SIPアプリケーションに関して説明したが、通信プロトコルとして、SIP以外のその他のプロトコルを利用する場合にも、本発明を同様に適用することができる。
また、機械学習による分類としてナイーブベイズ分類を用いるものとして説明したが、これに限らず例えばSVM等の機械学習を用いても本発明を同様に適用することができる。
また、転送先リスト記憶手段24をパス条件判別手段21の内部に備えることとしたが、これに限定されず、パス条件判別手段21から書込み及び読出しが可能であれば転送先リスト記憶手段24をパス条件判別手段21の外部に設けてもよい。その場合、転送先リスト登録手段236が、メッセージの転送先を転送先リスト記憶手段24に書き込むこととする。
また、学習データ記憶手段231を転送先分類計算手段23の内部に備えることとしたが、これに限定されず、転送先分類計算手段23から書込み及び読出しが可能であれば学習データ記憶手段231を転送先分類計算手段23の外部に設けてもよい。なお、転送先分類計算手段23が並列処理を行う場合、フィードバック手段27は、学習データ更新の際にローリングアップデートを行うので、転送先分類計算手段23の内部に学習データ記憶手段を備えることが好ましい。
10 ユーザ端末
20 負荷分散処理装置
21 パス条件判別手段
22 フィルタリング手段
23 転送先分類計算手段
24 転送先リスト記憶手段
25 ログ情報記憶手段
26 送信手段
27 フィードバック手段
30 サーバグループ
40 アプリケーションサーバ
100 通信システム
231 学習データ記憶手段
232 ルール学習手段
233 ルール記憶手段
234 分類手段
235 ログ登録手段
236 転送先リスト登録手段
237 通信制御手段
N 通信ネットワーク

Claims (8)

  1. 複数のユーザ端末と、各グループが少なくとも1つのアプリケーションサーバからなる複数のサーバグループと、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先を前記複数のサーバグループのいずれかに決定して前記メッセージを振り分ける負荷分散処理装置と、を備える通信システムにおける前記負荷分散処理装置であって、
    学習データを用いて事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式から、入力したメッセージの振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコア最上位のサーバグループを転送先として求めて転送先リストに登録すると共に、当該メッセージに含まれ前記スコアの算出に用いたパラメータである語彙及び前記候補の中から決定した振分け先をログ情報としてログ情報記憶手段に登録する転送先分類計算手段と、
    前記転送先分類計算手段で振分けられたメッセージを前記転送先リストに記載された対応する転送先へ送信する送信手段と、
    前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を定期的に振分け先別に集計し、振分け先の偏りが所定の第1閾値より大きい場合、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージのうち所定条件を満たすメッセージの振分け先を他のサーバグループに変更させると共に当該振分け先の変更を反映して前記学習データを再生成して更新するフィードバック手段と、
    を備えることを特徴とする負荷分散処理装置。
  2. 前記フィードバック手段は、
    前記ログ情報を記憶したログ情報記憶手段から、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージに関するログ情報を抽出して、抽出したログ情報に含まれる前記語彙を用いて前記振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコアが次点のサーバグループを求めて当該次点のスコアが所定の第2閾値よりも大きい場合に、当該次点のスコアに対応したサーバグループを当該メッセージの新たな振分け先にさせる処理をメッセージ毎に行うことで、前記メッセージの振分け先を変更させることを特徴とする請求項1に記載の負荷分散処理装置。
  3. 前記入力したメッセージを前記転送先分類計算手段にて振り分けるための前処理として、当該メッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除して構文解析の対象となるパラメータを前記スコアの算出に用いる語彙として抽出するフィルタリング手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の負荷分散処理装置。
  4. 前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先が前記転送先リストに既登録であることを示すパス条件を満たすか否かを判別し、前記パス条件を満たさないと判別した新規メッセージを前記フィルタリング手段に送り、前記パス条件を満たすと判別した継続メッセージを前記送信手段に送るパス条件判別手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の負荷分散処理装置。
  5. 複数のユーザ端末と、各グループが少なくとも1つのアプリケーションサーバからなる複数のサーバグループと、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先を前記複数のサーバグループのいずれかに決定して前記メッセージを振り分ける負荷分散処理装置と、を備える通信システムにおける負荷分散処理方法であって、
    前記負荷分散処理装置は、
    学習データを用いて事前に学習したメッセージに含まれる語彙及びその転送先の組み合わせルールを規定する条件付確率式から、入力したメッセージの振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコア最上位のサーバグループを転送先として求めて転送先リストに登録すると共に、当該メッセージに含まれ前記スコアの算出に用いたパラメータである語彙及び前記候補の中から決定した振分け先をログ情報としてログ情報記憶手段に登録する転送先分類計算ステップと、
    前記転送先分類計算ステップで振分けられたメッセージを前記転送先リストに記載された対応する転送先へ送信する送信ステップと、
    前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報を定期的に振分け先別に集計し、振分け先の偏りが所定の第1閾値より大きい場合、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージのうち所定条件を満たすメッセージの振分け先を他のサーバグループに変更させると共に当該振分け先の変更を反映して前記学習データを再生成して更新するフィードバックステップと、
    を実行することを特徴とする負荷分散処理方法。
  6. 前記フィードバックステップは、
    前記ログ情報記憶手段から、最も多く振り分けられたサーバグループを振分け先とするメッセージに関するログ情報を抽出して、抽出したログ情報に含まれる前記語彙を用いて前記振分け先の候補としての特徴量を示すスコアを前記サーバグループ別に算出し、スコアが次点のサーバグループを求めて当該次点のスコアが所定の第2閾値よりも大きい場合に、当該次点のスコアに対応したサーバグループを当該メッセージの新たな振分け先にさせる処理をメッセージ毎に行うことで、メッセージの振分け先を変更させることを特徴とする請求項5に記載の負荷分散処理方法。
  7. 前記負荷分散処理装置は、
    前記転送先分類計算ステップの前に、前記入力したメッセージから構文解析には不要な予め定められたパラメータを削除して所定の語彙を構文解析の対象となるパラメータとして抽出するフィルタリングステップを実行することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の負荷分散処理方法。
  8. 前記負荷分散処理装置は、
    前記フィルタリングステップの前に、前記ユーザ端末から受信するメッセージの転送先が前記転送先リストに既登録であることを示すパス条件を満たすか否かを判別するパス条件判別ステップを実行し、
    前記パス条件を満たさない場合、前記フィルタリングステップを実行し、
    前記パス条件を満たす場合、前記フィルタリングステップ及び前記転送先分類計算ステップをスキップして前記送信ステップを実行することを特徴とする請求項7に記載の負荷分散処理方法。
JP2014027732A 2014-02-17 2014-02-17 負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法 Active JP6040183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014027732A JP6040183B2 (ja) 2014-02-17 2014-02-17 負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014027732A JP6040183B2 (ja) 2014-02-17 2014-02-17 負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015153250A true JP2015153250A (ja) 2015-08-24
JP6040183B2 JP6040183B2 (ja) 2016-12-07

Family

ID=53895397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014027732A Active JP6040183B2 (ja) 2014-02-17 2014-02-17 負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6040183B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017169471A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社日立製作所 処理システムおよび処理方法
US10496930B2 (en) 2016-09-20 2019-12-03 Fujitsu Limited Apparatus and method to determine a distribution destination of a message based on a probability of co-occurrence of words included in distributed messages
JP2020113010A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 株式会社三菱Ufj銀行 電文配信方法およびプログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05274261A (ja) * 1991-11-18 1993-10-22 Nec Corp 中継プロセッサによる負荷分散管理方式
JP2004133839A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Fujitsu Ltd サーバ分散装置及びプログラム
US20090328054A1 (en) * 2008-06-26 2009-12-31 Microsoft Corporation Adapting message delivery assignments with hashing and mapping techniques
JP2010061622A (ja) * 2008-09-08 2010-03-18 Kddi R & D Laboratories Inc トランザクション負荷分散装置およびプログラム
WO2011070716A1 (ja) * 2009-12-09 2011-06-16 日本電気株式会社 情報処理システム、制御方法およびプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体
US20110252127A1 (en) * 2010-04-13 2011-10-13 International Business Machines Corporation Method and system for load balancing with affinity

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05274261A (ja) * 1991-11-18 1993-10-22 Nec Corp 中継プロセッサによる負荷分散管理方式
JP2004133839A (ja) * 2002-10-15 2004-04-30 Fujitsu Ltd サーバ分散装置及びプログラム
US20090328054A1 (en) * 2008-06-26 2009-12-31 Microsoft Corporation Adapting message delivery assignments with hashing and mapping techniques
JP2010061622A (ja) * 2008-09-08 2010-03-18 Kddi R & D Laboratories Inc トランザクション負荷分散装置およびプログラム
WO2011070716A1 (ja) * 2009-12-09 2011-06-16 日本電気株式会社 情報処理システム、制御方法およびプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体
US20110252127A1 (en) * 2010-04-13 2011-10-13 International Business Machines Corporation Method and system for load balancing with affinity

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017169471A1 (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 株式会社日立製作所 処理システムおよび処理方法
US10496930B2 (en) 2016-09-20 2019-12-03 Fujitsu Limited Apparatus and method to determine a distribution destination of a message based on a probability of co-occurrence of words included in distributed messages
JP2020113010A (ja) * 2019-01-10 2020-07-27 株式会社三菱Ufj銀行 電文配信方法およびプログラム
JP7224188B2 (ja) 2019-01-10 2023-02-17 株式会社三菱Ufj銀行 電文配信方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6040183B2 (ja) 2016-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9954901B2 (en) Service delivery controller for learning network security services
CN109936512B (zh) 流量分析方法、公共服务流量归属方法及相应的计算机系统
JP6563936B2 (ja) クラウドに基づく仮想オーケストレーターのための方法、システム、およびコンピュータ読取可能な媒体
US11057423B2 (en) System for distributing virtual entity behavior profiling in cloud deployments
CN106972985B (zh) 加速dpi设备数据处理与转发的方法和dpi设备
US9674080B2 (en) Proxy for port to service instance mapping
EP3033687B1 (en) Application-aware network management
US20090092131A1 (en) Method and Device for Rejecting Redundantly Retransmitted SIP Messages
US10374995B2 (en) Method and apparatus for predicting unwanted electronic messages for a user
WO2016206742A1 (en) Method and system for managing data traffic in a computing network
CN105429879B (zh) 流表项查询方法、设备及系统
US20130294449A1 (en) Efficient application recognition in network traffic
US11467922B2 (en) Intelligent snapshot generation and recovery in a distributed system
CN103023928A (zh) 一种p2p节点匹配系统及方法
US9501326B2 (en) Processing control system, processing control method, and processing control program
US10225201B2 (en) Scalable multicast for notification-driven content delivery in information centric networks
US20150263985A1 (en) Systems and methods for intelligent workload routing
JP6040183B2 (ja) 負荷分散処理装置及び負荷分散処理方法
CN103051497A (zh) 业务流镜像方法及镜像设备
WO2019179473A1 (en) Methods and devices for chunk based iot service inspection
JP2016111703A (ja) 情報指向ネットワークにおけるコンテンツ配置
CN115208518A (zh) 数据传输控制方法、装置及计算机可读存储介质
JP5154313B2 (ja) Sipメッセージ振分方法およびsipメッセージ振分装置
CN108228752B (zh) 数据全量导出方法、数据导出任务分配装置及数据导出节点装置
US20230038310A1 (en) Devices, Methods, and System for Heterogeneous Data-Adaptive Federated Learning

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6040183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150