JP2015148712A - 音声対話装置、音声対話システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音声対話装置100は、ユーザ、話題及び話題におけるポイントを対応づけて記憶する記憶部160と、対話相手に対応する記憶した話題を選択する選択部170と、選択した話題に対応する記憶したポイントから対話相手の発話についての条件を生成する条件生成部180と、選択した話題に基づいて質問を生成する質問生成部140と、対話相手の発話を解析した結果が条件を満足するか否かを判定する判定部190と、質問を発話した後に判定部が満足を判定したときに、抑揚をつけた応答を生成する抑揚応答生成部200とを備える。
【選択図】図1
Description
以下、図面を参照して本実施の形態1の音声対話装置について説明する。
本実施の形態1の音声対話装置は、ユーザである対話相手の発話のなかに、ユーザの感情が特に表れる語として抽出する期待語が含まれていたときに、当該発話に対する応答に抑揚をつけて発話するものである。なお、本発明において、抑揚をつけた応答とは、笑いや驚きなどの感情表現を伴う応答のことであって、通常の応答とは少なくとも抑揚の程度が異なるものである。
図1は、本実施の形態1に係る音声対話装置100の概略構成を示すブロック図である。音声対話装置100は、音声認識部110、形態素解析部120、感情推定部130、質問応答生成部140、発話部150、記憶部160、話題選択部170、条件生成部180、判定部190、抑揚応答生成部200などを備えている。
音声対話装置100は、ロボット(図示せず)に組み込まれて、対話相手の発話1を当該ロボットが備えるマイク10を介して入力し、対話相手への質問または応答2を当該ロボットが備えるスピーカ20を介して音声出力する。
音声認識部110は、マイク10が「対話相手の発話1」を集音して生成した音声信号を入力し、認識用辞書データベース(図示せず)に登録された単語を参照して音声認識し、認識結果である文字列情報を形態素解析部120に出力する。
形態素解析部120は、音声認識結果である文字列情報を入力し、形態素解析を行い、解析結果である形態素を感情推定部130及び質問応答生成部140に出力する。また、形態素解析部120は、話題選択部170が選択したカテゴリに対応するポイントを条件生成部180から入力し、形態素解析を行い、形態素を条件生成部180に出力して返す。
発話部150は、質問応答生成部140が生成した質問文または応答文を入力し、また、抑揚応答生成部200が生成した抑揚をつけた応答文を入力し、音声信号に変換して「対話相手への質問または応答2」としてスピーカ20を介して出力する。
図2は、本実施の形態1に係る記憶部160が記憶するユーザプロファイル5の例を示す図である。ユーザプロファイル5は、対話相手であるユーザと、ユーザがふだん自発的に話す話題であるカテゴリと、当該話題におけるポイントとを対応づけて記載したもので、例えば、ユーザの名前「Aさん」と、カテゴリ「ご主人」と、ポイント「・家族に優しくない」「・よく怒る」とを対応づけて記載している。なお、話題におけるポイントとは、話題における要点または勘所であって、当該話題において、はずすことのできない大事なところまたは急所のことである。
判定部190は、条件生成部180が生成した期待語を入力するときに、保持していた前のカテゴリの期待語を削除する。また、判定部190は、期待語を保持するための期待語データベースを備えていても良い。
抑揚応答生成部200は、判定部190が対話相手の発話1の解析結果の中に期待語が含まれると判定したときに、当該発話に対する抑揚をつけた応答文を生成して、発話部150に出力する。
図3は、本実施の形態1に係る音声対話装置100の処理手順を示すフロチャートである。
音声対話装置100はあらかじめ図2に示したようなユーザプロファイル5を記憶部160に記憶しておく。
音声対話装置100が動作を開始または再開すると、話題選択部170がユーザプロファイル5の中から対話相手であるユーザに対応するカテゴリを選択する(ステップS10)。話題選択部170は、以前の対話の結果などを参照してカテゴリを選択する。
図4は、本実施の形態1に係る音声対話装置100のカテゴリ選択から期待語抽出までの処理の具体例を示した図である。
形態素解析部120は、ポイントの各文章を形態素解析して、形態素「家族」「に」「優しく」「ない」及び「よく」「怒る」を出力する。
図5は、本実施の形態1に係る音声対話装置100を備えるロボット「X」と、対話相手であるユーザ「Aさん」との対話例を示す図である。以下、この対話例に沿って、音声対話装置100の動作を説明する。
形態素解析部120が音声認識結果を形態素解析し、解析結果「今日」「は」「散歩」「に」「行っ」「て」「ます」を出力する(ステップS50)。
感情推定部130が、形態素解析結果を用いて、対話相手が「今日は散歩に行ってます」と発話したときの感情を推定をする(ステップS60)。
質問応答生成部140が、形態素解析結果及び感情推定結果を用いて対話相手の発話「今日は散歩に行ってます」に対する応答文を生成する(ステップS70)。
形態素解析部120が形態素解析結果である形態素「今日」「は」「散歩」「に」「行っ」「て」「ます」を出力すると、感情推定部130が「何らかの感情が対応づけられる行動、事象、出来事」である事態を表す単語である「散歩」を検出して、感情極性を「ニュートラル」であると推定する。そして、質問応答生成部140が感情推定結果に基づいて、感情を確認する応答文「散歩だね」を生成する。
なお、感情推定処理(ステップS60)または応答文生成処理(ステップS70)には、特許文献1または特開2010−002726号公報に記載された処理方法を用いることができる。
この後は、ステップS40〜ステップS90の処理が繰り返され、対話相手の発話「最近は毎日のように行っていて」、ロボットの応答「毎日ね」、対話相手の発話「昨日も夕方出ていったんですけど」、ロボットの応答「夕方ね」という対話が進行する。
図7は、本実施の形態1に係る音声対話装置100の形態素解析から応答生成までの処理の別の具体例を示した図である。
図7に示すように、これらの形態素について、感情推定(ステップS60)し、応答文生成(ステップS70)し、応答文「怒ってたんだ」を生成する。
そして、別のカテゴリ「リハビリ」を選択(ステップS10)し、期待語「コーヒー」を抽出(ステップS20)し、質問文「リハビリには最近行ってるの」を生成・発話(ステップS30)して、対話を継続する。
また、本実施の形態1に係る音声対話装置100は、解析結果に基づいて対話相手の感情を推定する推定部130を更に備え、解析結果または推定結果に基づいて対話相手に対する応答を生成し、判定部190が満足を判定しないときに、解析結果または推定結果に基づく応答を発話するものである。
また、本実施の形態1に係る音声対話装置100は、発話部150が抑揚をつけた応答を発話した後に、選択部170が選択した話題とは異なる話題を選択するものである。
以下、図面を参照して本実施の形態2の音声対話装置について説明する。
本実施の形態2の音声対話装置は、ユーザである対話相手の発話のなかに、ユーザが持つ特定の感情として抽出する期待感情が含まれていたときに、当該発話に対する応答を抑揚をつけて発話するものである。
図8は、本実施の形態2に係る音声対話装置300の概略構成を示すブロック図である。音声対話装置300は、音声認識部110、形態素解析部310、感情推定部320、質問応答生成部330、発話部150、記憶部160、話題選択部170、条件生成部340、判定部350、抑揚応答生成部360などを備える。
音声対話装置300は、ロボット(図示せず)に組み込まれて、対話相手の発話1を当該ロボットが備えるマイク10を介して入力し、対話相手への質問または応答2を当該ロボットが備えるスピーカ20を介して音声出力する。
音声対話装置300の音声認識部110、発話部150、記憶部160、話題選択部170の構成及び動作は実施の形態1に係る音声対話装置100のものと同様であり、説明を省略する。
形態素解析部310は、音声認識結果である文字列情報を入力し、形態素解析を行い、解析結果である形態素を感情推定部320及び質問応答生成部330に出力する。また、形態素解析部310は、話題選択部170が選択したカテゴリに対応するポイントを条件生成部340から入力し、形態素解析を行い、形態素を感情推定部320に出力する。
抑揚応答生成部360は、判定部350が対話相手の発話1の解析結果の中に期待語が含まれると判定したときに、当該発話に対する抑揚をつけた応答文を生成して、発話部150に出力する。
図9は、本実施の形態2に係る音声対話装置300の処理手順を示すフロチャートである。
音声対話装置300が動作を開始または再開すると、話題選択部170がユーザプロファイル5の中から対話相手であるユーザに対応するカテゴリを選択する(ステップS310)。
図10は、本実施の形態2に係る音声対話装置300のカテゴリ選択から期待感情抽出までの処理の具体例を示した図である。
話題選択部170が対話相手「Aさん」についてユーザプロファイルに記載されているカテゴリ「ご主人」「リハビリ」の中からカテゴリ「ご主人」を選択すると、条件生成部340が、カテゴリ「ご主人」に対応するポイントの各文章「家族に優しくない」「よく怒る」を形態素解析部310に出力する。
感情推定部320は、入力した形態素の中から「何らかの感情が対応づけられる行動、事象、出来事」である事態を表す単語である「家族」「優しく/ない」及び「怒る」を検出して、感情極性を「嫌」「怒り」であると推定する。そして、感情推定部320は、推定した感情「嫌」「怒り」を条件生成部340に出力して返す。
次に、質問応答生成部140が、話題選択部170が選択したカテゴリ「ご主人」に基づいて、質問文「ご主人は今日何してますか?」を生成し、発話部150がスピーカ20を介して当該質問を発話する(ステップS330)。
図11は、本実施の形態2に係る音声対話装置300を備えるロボット「X」と、対話相手であるユーザ「Aさん」との対話例を示す図である。以下、この対話例に沿って、音声対話装置300の動作を説明する。
この後は、ステップS340〜ステップS390の処理が繰り返され、対話相手の発話「昨日も夕方出ていったんですけど」、ロボットの応答「夕方ね」という対話が進行する。
図12は、本実施の形態2に係る音声対話装置300の形態素解析から応答生成までの処理の具体例を示した図である。
一方、応答文生成(ステップS370)を行うのと並行して、判定部350が、感情推定結果である推定感情「嫌」と期待感情「嫌」「怖い」とが一致するか否かを判定する(ステップS380)。この例では推定感情「嫌」と期待感情「嫌」とが一致すると判定する。
そして、別のカテゴリを選択(ステップS310)し、期待語を抽出(ステップS320)し、質問文を生成・発話(ステップS330)して、対話を継続する。
また、本実施の形態2に係る音声対話装置300は、解析結果または推定結果に基づいて対話相手に対する応答を生成し、判定部190が満足を判定しないときに、解析結果または推定結果に基づく応答を発話するものである。
100、300 音声対話装置
110 音声認識部
120、310 形態素解析部
130、320 感情推定部
140、330 質問応答生成部
150 発話部
160 記憶部
170 話題選択部
180、340 条件生成部
190、350 判定部
200、360 抑揚応答生成部
Claims (8)
- ユーザである対話相手に対して質問を発話するとともに、当該対話相手の発話を音声認識して形態素解析することにより得られた結果に基づいて、当該対話相手に対する応答を生成して発話する音声対話装置であって、
ユーザ、話題及び前記話題におけるポイントを対応づけて記憶する記憶部と、
対話相手に対応する前記記憶した話題を選択する選択部と、
前記選択した話題に対応する前記記憶したポイントから前記対話相手の発話についての条件を生成する条件生成部と、
前記選択した話題に基づいて質問を生成する質問生成部と、
前記対話相手の発話を解析した結果が前記条件を満足するか否かを判定する判定部と、
前記質問を発話した後に前記判定部が前記満足を判定したときに、抑揚をつけた応答を生成する抑揚応答生成部とを備えた
音声対話装置。 - 前記条件生成部は前記条件として期待語を生成し、
前記判定部は、前記解析結果と前記期待語との略一致を前記満足として判定する
請求項1記載の音声対話装置。 - 前記解析結果に基づいて前記対話相手の感情を推定する推定部を更に備え、
前記解析結果または前記推定結果に基づいて前記対話相手に対する応答を生成し、
前記判定部が前記満足を判定しないときに、前記解析結果または前記推定結果に基づく前記応答を発話する
請求項1または請求項2記載の音声対話装置。 - 前記解析結果に基づいて前記対話相手の感情を推定する推定部を更に備え、
前記条件生成部は前記条件として期待感情を生成し、
前記判定部は、前記推定結果と前記期待感情との一致を前記満足として判定する
請求項1記載の音声対話装置。 - 前記解析結果または前記推定結果に基づいて前記対話相手に対する応答を生成し、
前記判定部が前記満足を判定しないときに、前記解析結果または前記推定結果に基づく前記応答を発話する
請求項4記載の音声対話装置。 - 前記抑揚をつけた応答を発話した後に、前記選択部は前記選択した話題とは異なる話題を選択する
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に音声対話装置。 - ユーザである対話相手に対して質問を発話するとともに、当該対話相手の発話を音声認識して形態素解析することにより得られた結果に基づいて、当該対話相手に対する応答を生成して発話する音声対話システムであって、
ユーザ、話題及び前記話題におけるポイントを対応づけて記憶する記憶部と、
対話相手に対応する前記記憶した話題を選択する選択部と、
前記選択した話題に対応する前記記憶したポイントから前記対話相手の発話についての条件を生成する条件生成部と、
前記選択した話題に基づいて質問を生成する質問生成部と、
前記対話相手の発話を解析した結果が前記条件を満足するか否かを判定する判定部と、
前記質問を発話した後に前記判定部が前記満足を判定したときに、抑揚をつけた応答を生成する抑揚応答生成部とを備えた
音声対話システム。 - コンピュータに、
ユーザ、話題及び前記話題におけるポイントを対応づけて記憶する手順、
前記ユーザである対話相手に対応する前記記憶した話題を選択する手順、
前記選択した話題に対応する前記記憶したポイントから前記対話相手の発話についての条件を生成する手順、
前記選択した話題に基づいて前記対話相手への質問を生成して発話する手順、
前記質問を発話した後の前記対話相手の発話を音声認識して形態素解析する手順、
前記解析の結果に基づいて、前記対話相手の発話が前記条件を満足するか否かを判定する手順、
前記満足を判定したときに、前記対話相手の発話に対する抑揚をつけた応答を生成して発話する手順
を実行させるための音声対話プログラム。
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