JP2015144811A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SARをより正確に決定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供する。
【解決手段】磁気共鳴イメージング装置20は、ファントムと、測定部と、算出部とを備える。ファントムは、撮像空間に設置され、RFパルスに共鳴して磁気共鳴信号を発する物質が充填される。測定部は、前記撮像空間に被検体9が挿入されていない状態で前記ファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号の強度と、前記撮像空間に前記被検体が挿入された状態で前記ファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度とを測定する。算出部は、前記第1の磁気共鳴信号の強度及び前記第2の磁気共鳴信号の強度に基づいて、SARを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置を用いた撮像では、装置内に置かれた被検体への危害を防ぐため、比吸収率(Specific Absorption Rate:SAR)を制限する健康及び安全の基準が規定されている。一般的に、磁気共鳴イメージング装置におけるSARの計算には、NEMA(National Electrical Manufactures Association:米国電機製造者協会) Standards Publication MS8-2008で定められたパルスエネルギー方式が用いられている。
"NEMA Standards Publication MS 8-2008, Characterization of the Specific Absorption Rate for Magnetic Resonance Imaging System", pages 1-15, published by National Electrical Manufacturers Association, Rosslyn, VA (2008)
本発明が解決しようとする課題は、SARをより正確に決定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。
実施形態に係る磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、ファントムと、測定部と、算出部とを備える。ファントムは、撮像空間に設置され、RFパルスに共鳴して磁気共鳴信号を発する物質が充填される。測定部は、前記撮像空間に被検体が挿入されていない状態で前記ファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号の強度と、前記撮像空間に前記被検体が挿入された状態で前記ファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度とを測定する。算出部は、前記第1の磁気共鳴信号の強度及び前記第2の磁気共鳴信号の強度に基づいて、SARを算出する。
図1は、磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号を使用してSARをより正確に決定するように構成された例示的なMRI装置の実施形態の高度概略ブロック図である。 図2は、実施形態に係るMRI装置におけるスキャン用のRF(Radio Frequency)コイル内に挿入された被検体、及び、RFコイルの内側に配置された基準ファントムを示す図である。 図3は、実施形態に係るRFコイルにおける被検体及び基準ファントムが挿入された状態でのRFコイル内の磁場のシミュレーション結果を示す図である。 図4は、実施形態に係るRFコイル内に被検体が挿入されていない状態で電力パラメータ及び信号パラメータを決定するための調整処理のフローチャートである。 図5は、実施形態に係る基準ファントムにおける信号強度を決定するための例示的なパルスシーケンスを示す図である。 図6は、実施形態に係るRFコイル内に被検体が挿入されている状態で電力パラメータ及び信号パラメータを決定し、かつ、それによりMR信号を用いてSARを算出するための算出処理のフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態に係るMRI装置20は、ガントリ10(概略断面で示す)と、これに接続される各種の構成要素とを有する。少なくともガントリ10は、通常はシールドルーム内に配置される。図1に示すMRI装置20の構造は、実質的に同軸の円筒形に配置された静磁場B0磁石12と、Gx、Gy、及びGzの傾斜磁場コイルセット14と、RFコイル16とを有する。この円筒形に配置される要素の横軸に沿って、寝台に設けられた天板11により支持される被検体(例えば、患者、人体)9の関心構造(すなわち、関心領域(Region of Interest:ROI))(例えば、頭部)を実質的に取り囲むものとして、イメージングボリューム18が示される。
MRIシステムコントローラ22は、ディスプレイ24、キーボード26又はマウス、及びプリンタ28に接続される入出力ポートを有する。当然のことながら、ディスプレイ24は、制御入力もできるようにタッチスクリーンタイプのものでもよい。
また、MRIシステムコントローラ22は、MRIシーケンスコントローラ30に接続され、MRIシーケンスコントローラ30は、Gx、Gy、及びGzの傾斜磁場コイルドライバ32、ならびにRF送信器34及び送受信スイッチ36(同じRFコイルが送信と受信の両方に使用される場合)を制御する。当業者には自明であるように、多くの異なる種類のRFコイル(WB(Whole Body)コイル、表面コイル、バードケージコイル、アレイコイルなど)を採用して、イメージングボリューム18内のROIに対してRF信号を送受信することができる。また、MRIシーケンスコントローラ30は、MRIシーケンスコントローラ30の範囲において既に使用可能であるMRIデータ収集シーケンスを実行する、適切なプログラムコード構造38にアクセスすることができる。
また、MRI装置20は、ディスプレイ24に(又は、他の場所に、例えば、その後の表示のためにストレージに)送られる処理画像データを作成するために、入力をMRIデータプロセッサ42に送るRF受信器40を含む。また。MRIデータプロセッサ42は、画像再構成及びSAR計算プログラムコード構造44及び磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)画像メモリ46(例えば、例示的な実施形態による処理及び画像再構成プログラムコード構造44から導出されたMR画像データを記憶するための)へアクセスするように構成される。
また、図1には、MRI装置20が有するプログラム記憶装置50の概要を示している。プログラム記憶装置50には、MR信号に基づいて被検体9のSARを決定するための格納されたプログラムコード構造、関連のグラフィカルユーザインータフェース(Graphical User Interface:GUI)、該インターフェースへのオペレータ入力などが、MRI装置20が有する各種のデータ処理装置にアクセス可能なコンピュータ可読記憶媒体内に格納される。当業者には自明であるように、プログラム記憶装置50をセグメント化して、少なくとも一部分を、MRI装置20の処理コンピュータのうち通常操作においてそのような格納されたプログラムコード構造を最優先で必要とする別のコンピュータに、直接接続してもよい(すなわち、通常のようにMRIシステムコントローラ22に格納されて直接接続されるのではなく)。
実際に、当業者には自明であるように、図1は、後述する例示的実施形態を実現するために変更された典型的なMRI装置20の非常に高度な概略図を示したものである。MRI装置20の構成要素は様々な論理集合の「ボックス」に分割することができ、通常、多数のデジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)と、マイクロプロセッサと、専用処理回路(高速AD変換用、高速フーリエ変換用、アレイ処理等用など)とを含む。これらのプロセッサの各々は、通常、クロック制御された「状態マシン」であり、物理データ処理回路は、クロックサイクル(又は、所定数のクロックサイクル)毎に、ある物理状態から別の物理状態に移る。
処理回路(CPU、レジスタ、バッファ、演算装置など)の物理状態が、操作過程であるクロックサイクルから別のクロックサイクルに徐々に変化するだけでなく、関連データ記憶媒体の物理状態(例えば、磁気記憶媒体内のビット記憶場所)も、このようなシステムの操作過程において、ある状態から別の状態に変換される。例えば、MRイメージング再構成プロセスの終わりに、物理記憶媒体内のコンピュータ可読でアクセス可能なデータ値記憶場所の配列(例えば、画素値を複数桁で2進表現したもの)が、ある先行状態(例えば、全て一様に「0」値、又は全て「1」値)から新しい状態に変換され、そのような(例えば、画素値の)配列における物理的場所での物理的状態が最小値と最大値との間で変化して、実世界の物理事象及び物理状態(例えば、イメージング領域空間にわたる被検体の組織)を表す。当業者には自明であるように、命令レジスタに順次読み込まれMRI装置20の構成要素に含まれる1つ以上のCPUによって実行されたときに、MRI装置内で特定のシーケンスの動作状態を引き起こし遷移させる特定構造のコンピュータ制御プログラムコードと同様に、そのような格納データ値の配列は物理的構造を表し構成する。
以下で説明する例示的な実施形態は、MRIデータの収集や処理の改良された方法と、MR画像の生成や表示の改良された方法とを提供する。
一般的に、MRI装置におけるSARの計算には、NEMA Standards Publication MS8-2008で定められたパルスエネルギー法が用いられている。当業者には自明であるように、MRI装置内での被検体に対するダメージを防止するように、SARを制限する安全衛生規格が定められている。NEMAの規格では、以下の式(1)のように、RFコイルにより送信される総RF電力Pからスキャナにより吸収されるRF電力Pcoilを減算し、その差を被検体の体重weightで割ることによって、被検体によって吸収された電力が計算される。
Figure 2015144811
NEMAの規格では、Pcoilは、スキャナが不挿入状態である(すなわち、被検体が存在しない)ときに必要とされる送信RF電力として測定されるものとして定義される。被検体が後に挿入されたときにスキャナにより吸収された電力(すなわち、Pcoilの実際の定義)が、スキャナが不挿入状態であるときに吸収されたRF電力(すなわち、測定された電力)に等しいというのが、基本的な仮定である。換言すれば、実際に被検体を挿入したイメージングと先の不挿入状態の較正用測定とでは、所要のRF磁場B1が同じであり、したがって、同じ電流が送信用のRFコイルを流れ、同じ電力がスキャナにおいて消費されると仮定される。
解決策のひとつとして、(送信用のRFコイルがMRIスキャナ内において主要なRF電力の吸収源であることから、)送信用のRFコイルの導体を伝わる実際のRF電流を測定し、その後、SARの計算結果を修正する方法が提案されている。見直されたSARの計算式を、以下の式(2)に示す。
Figure 2015144811
ここで、上記式(2)について具体的に説明する。
SARは、1kg当たりの被検体の組織により毎秒吸収されるエネルギーと定義され、被検体の安全上の理由からMRIにおいて重要なパラメータである。例えば、SARは、以下の式(3)のように、被検体によって吸収されるRF電力Ppatientを被検体の体重weightで除算することにより計算される。
Figure 2015144811
また、以下の式(4)に示すように、被検体の組織に吸収されるRF電力Ppatientは、必要となったRF電力の総計Ptotalから、スキャナによって吸収されるRF電力Pcoilを減算することにより計算される。
patient=Ptotal−Pcoil ・・・(4)
ここで、スキャナによって吸収される電力Pcoilを測定するための従来の方法では、(例えば、スキャナが、同一のRF磁場B1を有するようにNMR(Nuclear Magnetic Resonance)の歳差運動のフリップ角を調節することから、)Pcoilは不挿入状態でコイルによって吸収される電力Punloadedと等しいと仮定される。このため、SARの計算式は、以下の式(5)のようになる。この方法では、被検体の大きさや体重、イメージングのランドマークなどの変動にかかわらず、同じ電流が送信用のRFコイルを流れ、同じRF電力がコイルで消費されると仮定される。
Figure 2015144811
しかし、この仮定は、高いRF周波数の場合(例えば、高い磁場を用いるMRI装置の場合)には、(例えば、渦電流及び誘電作用のために)被検体によって引き起こされる散乱RF磁場が優勢になることから正確でない。
とはいえ、MRI装置では、RF磁場B1の分布は常に不均一である。B0磁場の強さが低い(これにより、ラーモア周波数が低い)と、この不均一な分布は、目的によっては取るに足らないものとみなすことができる。しかし、3テスラ(Tesla)又はより高い磁場では、結果的に生じる高いラーモア周波数(及び低波長)によって、人体において渦電流及び誘電作用が増大する。これにより、結果的に、RF磁場B1の分布がより一層不均一になる。
つまり、NEMAのパルスエネルギー法に組み込まれる仮定は、特に高い周波数の場合に、成立しない。例えば、以下の表1のように、Pcoilは、異なるイメージングサンプル間で同じではない(シミュレーション結果)。これによってSAR計算に誤差が生じ、イメージング性能が低下し、又は、被検体にとって安全でない環境が形成される。
Figure 2015144811
coilの適切な定義は、スキャナにより吸収された実際のRF電力である。上述した問題の原因は、高磁場MRIで正確でない不挿入状態の電力を、Pcoilに等しいものとして使用することである。
したがって、スキャナによって吸収されるRF電力の測定値Pcoilは、修正されなければならない。RFコイル内に被検体が挿入されたときにRFコイルに流れる電流を測定できる場合には、Pcoilは、以下の式(6)により、計算することができる。
coil=I2 scan・Rcoil ・・・(6)
上記式(6)において、Iscanは、被検体がコイルに挿入されているときのコイルの電流であり、Rcoilは、RFコイルの抵抗である。
一方、スキャナが不挿入状態であるときのRF電力Punloadedは、以下の式(7)により、計算することができる。
unloaded=I2 unloaded・Rcoil ・・・(7)
ここで、RFコイルの抵抗Rcoilは変化しないことから、式(7)を式(6)に代入すると、以下の式(8)が得られる。
Figure 2015144811
したがって、SARは、以下の式(9)(すなわち、式(2))により、計算することができる。
Figure 2015144811
これにより、RF磁場B1及びコイル上の電流が一定でない場合や既知でない場合でも、SARの測定値を得ることができる。
このようにSARを計算するためには、電流比(Iscan÷Iunloaded)を測定しなければならない。
既に出願済みの関連出願である米国特許出願第13/739,236号(2013年1月11日出願)明細書では、RFコイルのうち少なくとも1つの小さいピックアップループを利用する解決策を提案している。しかしながら、ピックアップループを露出させると、ループに不必要な電圧が誘発され、測定誤差が生じる場合もあり得る。また、このようなピックアップループを実装すると、製品複雑性及び費用が増大する場合もあり得る。
ピックアップループを導入する別の大きな欠点は、ループ自体と信号をループから外部コンピュータに送信するケーブルとが、RFコイルにより形成されたRF磁場B1と干渉する可能性があり、これによって、RFコイル及びスキャンの通常の機能に支障をきたす恐れがあるという点である。ピックアップループ及びその関連のハードウェア構成要素を既存のRFコイル及び関連の構成要素から「分離する」には、更なるエンジニアリング上の検討事項、時間、及び費用が必要である。
これに対し、本実施形態に係るMRI装置は、ファントムと、測定部と、算出部とを備える。ファントムは、撮像空間に設置され、RFパルスに共鳴して磁気共鳴信号を発する物質が充填される。測定部は、撮像空間に被検体が挿入されていない状態(以下、不挿入状態とも呼ぶ)でファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号の強度と、撮像空間に被検体が挿入された状態(以下、挿入状態とも呼ぶ)でファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度とを測定する。算出部は、測定された第1の磁気共鳴信号の強度及び第2の磁気共鳴信号の強度に基づいて、SARを算出する。なお、ここでいう磁気共鳴信号の強度は、画像信号の強度に対応する。
ここで、測定部及び算出部は、例えば、図1に示したMRIシステムコントローラ22やMRIデータプロセッサ42によって実現される。
例えば、本実施形態では、ファントムは、RFコイル内であって、被検体により形成される散乱磁場に影響されない位置に配置される。より具体的には、例えば、ファントムは、RFコイルの表面の近傍であり、かつ、被検体から離れた位置に配置される。
本実施形態で説明するSARの測定方法では、図1に示すように、小さい基準ファントム17(例えば、小さい油の瓶)が、局所RF磁場(B1)、及び、撮像空間であるRFコイルの画像再構成領域内にあるが、被検体によって形成される散乱磁場による実質的な影響を受けないように、送信用のRFコイル16(例えば、図2に示すようなバードケージ型のWBコイル)のコイル要素の近傍であり、かつ、被検体から離れた位置に設置される。
そして、例えば、本実施形態では、算出部は、被検体の体重、不挿入状態でファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号の強度、挿入状態でファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度、及び、第1の磁気共鳴信号が測定された際にRFコイルに送信された電力と第2の磁気共鳴信号が測定された際にRFコイルに送信された電力との間の比率に基づいて、SARを算出する。
RF磁場B1は、円偏波されることで核スピンを励起する。ここで、スピン歳差と合致する偏波を有するB1磁場成分は、B+ 1(送信磁場)と呼ばれる。一方、反対の偏波を有するB1磁場成分は、B- 1(受信磁場)と呼ばれる。B+ 1は、画像強度に基づいて測定することができる。一方、B- 1は、MR信号生成に寄与しないため、画像強度から測定することはできない。
不挿入状態でのバードケージ型のQD(Quadrature Drive)コイルに関しては、B+ 1=B1であり、B- 1=0である。B+ 1は、電流Iunloadedによって生成される唯一の磁場である。したがって、不挿入状態でのB+ 1_unloadedは、以下の式(10)により表される。
+ 1_unloaded=cIunloaded ・・・(10)
上記式(10)において、cは、コイルの構造及び寸法のみによって決まる定数である。
イメージング対象である被検体がコイル内に存在するとき、完全な円偏波が乱され、対象内にはB+ 1とB- 1の両方の成分が存在する。しかしながら、コイルが有するラングの近傍であり、かつ、イメージングの対象から遠く離れた空間的位置では、元のB+ 1磁場の乱れが少ない。この位置で測定されたB+ 1磁場B+ 1_scan,outは、以下の式(11)のように、コイル電流と密接に関係する。
+ 1_scan,out=cIscan ・・・(11)
上記式(11)において、cは、定数(式(10)で用いられたcと同じ定数)である。
図2は、バードケージ型のWBコイル202に挿入された被検体204を示す。小さい基準ファントム206は、コイル要素208(ラング)に近い内径部に配置される。シミュレーションによると、図3に示すように、B+ 1磁場は、例えば、人体である被検体(図3に破線で示す部分)において著しく乱れるが(散乱磁場304を参照)、コイル要素(ラング)の近傍(例えば、基準ファントム17が配置された位置306のようなコイル表面の近傍)では、ほとんど乱れないままであることが知られている。したがって、B+ 1磁場は、コイル要素での電流の流れと密接に関係する(すなわち、空間的位置306では、散乱磁場からの影響が小さい)。
したがって、不挿入状態及び挿入状態(すなわち、被検体がMRIスキャンのためにRFコイル内に挿入されている状態及び挿入されていない状態)で小さい基準ファントムにおけるB+ 1磁場を測定することによって、以下の式(12)のように、目的の電流比(Iscan/Iunloaded)を得ることができる。
Figure 2015144811
例えば、本実施形態では、測定部は、フリップ角が所定の範囲内のRFパルスを含むパルスシーケンスを実行することで、不挿入状態でファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号の強度、及び、挿入状態でファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度を測定する。ここで、所定の範囲は、RFパルスによって発生するRF磁場の強度と磁気共鳴信号の強度との関係が線形とみなせる範囲である。言い換えると、所定の範囲は、RFパルスによって発生するRF磁場の強度と磁気共鳴信号の強度とが1対1に対応する範囲である。
また、例えば、ここでいうパルスシーケンスは、FE系のパルスシーケンスである。
本実施形態では、B+ 1磁場の比は、小さいフリップ角(例えば、30°未満のフリップ角)を用いたFE(Field Echo)系のパルスシーケンスによって効率的に決定される。このようなシーケンスの画像信号は、以下の式(13)によって表される。
Figure 2015144811
上記式(13)において、aは、ハードウェア設定(例えば、受信器利得)により決定される定数であり、PDは、陽子密度である。このようなシーケンスが、全てのハードウェア設定を変えずに、イメージング対象の挿入あり及び挿入なしにて実行された場合、画像信号強度はB+ 1強度にのみ依存する。小さい基準ファントムを用いて画像信号を測定すると、以下の式(14)のように、不挿入状態での信号強度signalunloadedと挿入状態での信号強度signalscan,outとの間の比率が得られる。
Figure 2015144811
したがって、SARは、以下の式(15)により、算出される。例えば、本実施形態では、算出部は、被検体の体重をweight、第1の磁気共鳴信号の強度をsignalunloaded、第2の磁気共鳴信号の強度をsignalscan,out、第1の磁気共鳴信号が測定された際にRFコイルに送信された電力をPunloaded、第2の磁気共鳴信号が測定された際にRFコイルに送信された電力をPscanとした場合に、以下の式(15)により、SARを算出する。
Figure 2015144811
ここで、画像信号は、RFコイルが有するラングの近傍であり、かつ、イメージングの対象である被検体から遠く離れた位置に配置された小さい基準ファントム内で測定される。
具体的には、RFコイルが不挿入状態のときの基準ファントムでの画像信号の強度は、基準ファントム領域内の選択された点又はスライスにおいて、対応するMRI画像の信号強度を測定することによって、決定することができる。一方、RFコイルが挿入状態のときの基準ファントムでの画像信号の強度は、同様に、RFコイルが挿入状態である間に基準ファントム領域内の選択された点又はスライスにて、対応するMRI画像の信号強度を測定することによって、決定することができる。なお、MRI画像での基準ファントムの識別は、手動で行われてもよいし、自動的に行われてもよい。
このような手順は、例えばロケータースキャンのように、ルーチンの臨床イメージングプロトコルの一部として実行されてもよい。これにより、更なるスキャン時間、データ処理又はハードウェア変更(もちろん、基準ファントム構造の設置を除いて)が不要になる。
本実施形態では、例えば、測定部は、診断スキャンの前に実行されるロケータースキャンにより、挿入状態でファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度を測定する。ここでいうロケータースキャンは、診断スキャンで撮像される撮像領域の位置を決める際に参照される位置決め用の画像を収集するスキャンである。
臨床画像上の干渉を回避するために、基準ファントムは、磁気中心から長手(Z)方向に遠くに設置したり、水陽子の共鳴周波数から「オフレゾナンス」となるように水陽子と異なる陽子を有する薬品で満たしたりしてもよい。基準ファントムから信号を収集するとき、1又は複数の特定の基準ファントム周波数での専用RFパルスが印加される。その後、水陽子共鳴周波数にてイメージングが実行されると、基準ファントム信号は収集されない。
例えば、本実施形態では、ファントムは、水に対してオフレゾナンスの物質で満たされた無負荷物である。
なお、電流の流れは、バードケージ型のRFコイルの全体にわたって一定ではない可能性がある。そこで、測定の精度を向上させるために、複数の基準ファントムをRFコイルの内径部の異なる場所に設置してもよい。
例えば、本実施形態では、MRI装置は、撮像空間の異なる位置にそれぞれ設置された複数のファントムを備える。そして、算出部は、複数のファントムそれぞれごとに測定された第1の磁気共鳴信号の強度及び第2の磁気共鳴信号の強度に基づいて、SARを算出する。
図4は、実施形態に係るRFコイル内に被検体が挿入されていない状態で電力パラメータ及び信号パラメータを決定するための調整処理400のフローチャートである。調整処理400を実行することで、不挿入状態での信号強度及び電力が測定される。例えば、調整処理400は、MRIシステムコントローラ22やMRIデータプロセッサ42によって実行される。また、例えば、調整処理400は、MRI装置の据え付け時に実行される。
なお、基準ファントムは、調整処理400が実行される前に、送信用のRFコイル内に位置決めされる。ここで、基準ファントムは、RFコイルに一時的に装着されてもよいし、恒久的に装着されてもよい。
例えば、基準ファントムは、長さ約10cm、直径約3cmであり、油(例えば、ベビーオイル)で満たされた小さい円筒形容器(瓶)である。小さい円筒形容器は、バードケージ型のRFコイル内の上面にテープで一時的に貼着されてもよい。もちろん、基準ファントムを支持するためのより恒久的かつ強固な物理構造も考えられる。例えば、バードケージ型のRFコイルの直径が約70cmである場合に、小さい円筒形容器は、RFコイルの中心軸(z軸)の約25cm上方(例えば、y=+25cm)に、被検体からできるだけ遠い位置であり、かつ、RFコイルの画像再構成領域(Field of View:FOV)内の位置に配置される。なお、例えば、基準ファントムは、寝台に設けられた天板の下部に配置されてもよい。この場合には、基準ファントムと被検体との間の距離を一定に保つことができる。
工程402では、不挿入状態での基準ファントムの画像信号Sunloadedを測定する。例えば、この測定は、コイル内に基準ファントムを配置した状態でショートスキャンを実行することで行われる。調整処理400が実行されるときには、被検体はコイル内に配置されない(例えば、RFコイルは挿入状態ではない)。ここでいうショートスキャンには、例えば、図5に例示するような従来のロケータースキャン用のパルスシーケンスが用いられる。
工程404では、不挿入状態(例えば、被検体がRFコイルに挿入されていない状態)でのピークRF電力Punloaded(信号が最大となる電力)を決定する。不挿入状態での所要のピークRF電力は、診断スキャンで用いられるパルスシーケンスに基づいて決定される。例えば、MRI装置は、オペレータにより選択又は設定された診断スキャン用のパルスシーケンスにおけるRFパルスの電力及びタイミングに基づいて、ピークRF電力Punloadedを自動的に決定する。ここで、診断スキャン用のパルスシーケンスを含むパラメータが選択又は設定されたときにピークRF電力Punloadedを自動的に決定することは、当技術分野で既知である。例えば、診断スキャンで用いられるパルスシーケンスの種類ごとにあらかじめ決められた計算式を用いて、不挿入状態での基準ファントムの画像信号Sunloadedを測定した際にRFコイルに送信されたRF電力から、選択又は設定されたパルスシーケンスに応じたピークRF電力Punloadedが換算される。
工程406では、測定された不挿入状態での基準ファントムの画像信号Sunloaded及び決定された所要のピークRF電力Punloadedを、その後の参照のためにメモリ内に記憶する。
例えば、本実施形態では、MRI装置は、Punloaded及びSunloadedの値を記憶する記憶部を備える。そして、算出部は、SARの算出に用いたPunloaded及びSunloadedの値を記憶部に記憶させ、以降にSARを算出する際に、当該記憶部に記憶されたPunloaded及びSunloadedの値を用いる。
なお、例えば、MRI装置は、事前に測定された、撮像空間に被検体が挿入されていない状態でファントムから発せられる磁気共鳴信号の強度を記憶する記憶部を備えてもよい。この場合に、測定部は、記憶部に記憶された磁気共鳴信号の強度を取得することで、不挿入状態でファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号を測定する。
図6は、実施形態に係るRFコイル内に被検体が挿入されている状態で電力パラメータ及び信号パラメータを決定し、かつ、それによりMR信号を用いてSARを算出するための算出処理600のフローチャートである。例えば、算出処理600は、被検体の安全性を確保するために、診断スキャンの前に実行される。また、例えば、算出処理600は、MRIシステムコントローラ22やMRIデータプロセッサ42によって実行される。算出処理600は、被検体がMRIスキャンのためにRFコイル内に挿入された状態で実行される。
工程602では、挿入状態での基準ファントム画像信号Sscanを測定する。この測定は、例えば、図5に例示するパルスシーケンスを用いてショートスキャンを実行することで行われる。
このショートスキャンは、ルーチンの臨床イメージングプロトコルの一部として実行されてもよい。例えば、ショートスキャンは、被検体の正確な位置決めを行うためのプレスキャンとして一般的に臨床の環境で実行されているロケータースキャンに含まれてもよい。これにより、スキャン時間が延長したり、別のハードウェアが必要になったりすることなく、臨床の環境にショートスキャンを含めることができる。ここでいうショートスキャンには、図5に示すようなロケータースキャン用のパルスシーケンスが用いられる。また、ショートスキャン用のパルスシーケンスは、水陽子に対してはオフレゾナンスであるが、基準ファントムの陽子は励起する周波数のRFパルスを含んでもよい。
すなわち、本実施形態では、磁気共鳴信号の強度を測定するためのパルスシーケンスは、水の共鳴周波数とは異なるファントムの共鳴周波数に対応するRFパルスを含んでもよい。
工程604では、選択された診断スキャンにおける挿入状態での所要のピークRF電力Pscanを決定する。上述したように、診断スキャン用のパルスシーケンス及び被検体の体重が特定された場合には、公知の技術を用いて、MRI装置が所要のピークRF電力Pscanを自動的に決定してもよい。例えば、診断スキャンで用いられるパルスシーケンスの種類ごとにあらかじめ決められた計算式を用いて、被検体の体重、及び、調整処理400で決定されたピークRF電力Punloadedから、選択又は設定されたパルスシーケンスに応じたピークRF電力Pscanが換算される。
工程606では、例えば、式(15)に基づいて、SARを算出する。
工程608では、MRI装置や診断スキャンを、算出されたSARに応じて設定してもよい。例えば、算出されたSARが、被検体のために設定された安全上の閾値や既知の安全上の閾値を超える場合に、診断スキャンを終了又は再設定してもよい。ここでいう診断スキャンの再設定は、オペレータが行ってもよいし、システムが診断スキャン用の代替のパルスシーケンスを自動的に選択してもよい(その後、工程602及び604を繰り返すことで、期待されるSARの値に対する再評価を行うこともできる)。
なお、他の実施形態では、例えば、数値電磁界シミュレーションによって、Punloadedを推定してもよい。実測によって妥当性が確認されれば、シミュレーションによって、所定のMRI装置におけるSARの算出用に、各種のスキャン条件に対するPunloadedの値を得てもよい。
また、他の実施形態では、例えば、他のシーケンス(例えば、"Rapid Radiofrequency Calibration in MRI"、Joe Carlson及びDave Kramer著、Magnetic Resonance in Medicine 1990;15:438-445など)を適用することで、基準ファントムにおけるRFフリップ角(例えば、B+ 1に対応するRFフリップ角)を直接測定してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
20 磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置
17 ファントム
22 MRIシステムコントローラ
42 MRIデータプロセッサ

Claims (13)

  1. 撮像空間に設置され、RFパルスに共鳴して磁気共鳴信号を発する物質が充填されたファントムと、
    前記撮像空間に被検体が挿入されていない状態で前記ファントムから発せられる第1の磁気共鳴信号の強度と、前記撮像空間に前記被検体が挿入された状態で前記ファントムから発せられる第2の磁気共鳴信号の強度とを測定する測定部と、
    前記第1の磁気共鳴信号の強度及び前記第2の磁気共鳴信号の強度に基づいて、SARを算出する算出部と
    を備える、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記ファントムは、RFコイル内であって、前記被検体により形成される散乱磁場に影響されない位置に配置される、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記ファントムは、前記RFコイルの表面の近傍であり、かつ、前記被検体から離れた位置に配置される、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記撮像空間の異なる位置にそれぞれ設置された複数のファントムを備え、
    前記算出部は、前記複数のファントムそれぞれごとに測定された前記第1の磁気共鳴信号の強度及び前記第2の磁気共鳴信号の強度に基づいて、前記SARを算出する、
    請求項1、2又は3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記ファントムは、水に対してオフレゾナンスの物質で満たされた無負荷物である、請求項1〜4のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記測定部は、フリップ角が所定の範囲内のRFパルスを含むパルスシーケンスを実行することで、前記第1の磁気共鳴信号の強度及び前記第2の磁気共鳴信号の強度を測定し、
    前記所定の範囲は、前記RFパルスによって発生するRF磁場の強度と磁気共鳴信号の強度との関係が線形とみなせる範囲である、
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記パルスシーケンスは、FE系のパルスシーケンスである、請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記パルスシーケンスは、水の共鳴周波数とは異なる前記ファントムの共鳴周波数に対応するRFパルスを含む、請求項6又は7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記測定部は、診断スキャンの前に実行されるロケータースキャンにより、前記第2の磁気共鳴信号の強度を測定する、請求項1〜8のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 事前に測定された、前記撮像空間に被検体が挿入されていない状態で前記ファントムから発せられる磁気共鳴信号の強度を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記測定部は、前記記憶部に記憶された磁気共鳴信号の強度を取得することで、前記第1の磁気共鳴信号を測定する、
    請求項1〜9のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記算出部は、前記被検体の体重、前記第1の磁気共鳴信号の強度、前記第2の磁気共鳴信号の強度、及び、前記第1の磁気共鳴信号が測定された際にRFコイルに送信された電力と前記第2の磁気共鳴信号が測定された際に前記RFコイルに送信された電力との間の比率に基づいて、前記SARを算出する、請求項1〜10のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記算出部は、前記被検体の体重をweight、前記第1の磁気共鳴信号の強度をSunloaded、前記第2の磁気共鳴信号の強度をSscan、前記第1の磁気共鳴信号が測定された際にRFコイルに送信された電力をPunloaded、前記第2の磁気共鳴信号が測定された際に前記RFコイルに送信された電力をPscanとした場合に、以下の式により、前記SARを算出する、請求項11に記載の磁気共鳴イメージング装置。
    Figure 2015144811
  13. 前記Punloaded及び前記Sunloadedの値を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記算出部は、前記SARの算出に用いた前記Punloaded及び前記Sunloadedの値を記憶部に記憶させ、以降にSARを算出する際に、当該記憶部に記憶された前記Punloaded及び前記Sunloadedの値を用いる、請求項12に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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