JP2015144514A - 耐圧防爆接続器 - Google Patents

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秀匡 真島
Hidetada Mashima
秀匡 真島
賢一 福井
Kenichi Fukui
賢一 福井
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Abstract

【課題】部品点数が少なく、構造が簡単で小形にできる耐圧防爆接続器を提供する。
【解決手段】耐圧防爆接続器41は、設置体51および接続体52を備える。設置体51は、キャンドモータ11内の密閉空間21に連通する貫通孔53を有する。接続体52は、貫通孔53の密閉空間21に対して反対側の端部から貫通孔53に挿入されて設置体51との間に所定の隙間と奥行きの防爆隙57を形成する防爆隙形成部55、および貫通孔53の端部を閉塞する閉塞部56を一体に有する。閉塞部56に機器接続部60を設け、防爆隙形成部55から機器接続部60に亘って防爆隙57と機器接続部60とを連通する連通孔63を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャンドモータの耐圧防爆接続器に関する。
一般に、キャンドモータは、主としてポンプ駆動用に採用されており、例えば化学プラント等にも使用されることから、防爆構造が要求されることがある。
キャンドモータは、外筒、両端のフランジ、および取扱液と接するキャン等によって密閉された密閉空間に固定子を配置したステータ部を備えている。このようなキャンドモータでは、キャンの損傷によるステータ部への液漏れ等を含むステータ部の異常を検知するために、ステータ部に各種のセンサ類を設置している。そして、防爆構造が要求されるキャンドモータにおいて、ステータ部にセンサ類を設置するには、電気機械器具防爆構造規格に沿った構造の耐圧防爆接続器を用いている。
従来の耐圧防爆接続器は、円筒状の接続体の貫通孔に別部品の軸体を挿入して取り付け、接続体と軸体との間に防爆構造規格で規定された所定の隙間および奥行きの防爆隙を形成している。そして、キャンドモータの外筒に継手体を固定し、この継手体に接続体の一端を連結し、接続体の他端にセンサ類を接続することにより、防爆隙を通じて密閉空間とセンサ類とが連通し、センサ類による検知が可能となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第5260747号公報
従来の耐圧防爆接続器は、接続体、軸体および継手体で構成するため、部品点数が多く、構造が複雑で大形になる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、部品点数が少なく、構造が簡単で小形にできる耐圧防爆接続器を提供することを目的とする。
請求項1記載の耐圧防爆接続器は、キャンドモータ内の密閉空間に連通する貫通孔を有する設置体と、前記貫通孔の前記密閉空間に対して反対側の端部から前記貫通孔に挿入されて前記設置体との間に所定の隙間と奥行きの防爆隙を形成する防爆隙形成部、および前記貫通孔の前記端部を閉塞する閉塞部を一体に有し、前記閉塞部に機器接続部が設けられ、前記防爆隙形成部から前記機器接続部に亘って前記防爆隙と前記機器接続部とを連通する連通孔が設けられている接続体とを具備するものである。
請求項2記載の耐圧防爆接続器は、請求項1記載の耐圧防爆接続器において、前記設置体と前記閉塞部との間に介在されるシール材と、前記閉塞部を前記設置体に締結する締結手段とを具備するものである。
請求項3記載の耐圧防爆接続器は、請求項1記載の耐圧防爆接続器において、前記貫通孔の内周にねじが形成され、前記防爆隙形成部の外周に前記貫通孔のねじに螺合されるねじが形成され、前記貫通孔のねじと前記防爆隙形成部のねじとの間に前記防爆隙を形成するものである。
請求項1記載の耐圧防爆接続器によれば、設置体および接続体によって耐圧防爆接続器を構成できるため、部品点数が少なく、構造が簡単で小形にできる。
請求項2記載の耐圧防爆接続器によれば、請求項1記載の耐圧防爆接続器の効果に加えて、締結手段によって接続体を設置体に取り付けるため、設置体の貫通孔の密閉性を確実にできる。
請求項3記載の耐圧防爆接続器によれば、請求項1記載の耐圧防爆接続器の効果に加えて、接続体を設置体にねじ込んで取り付けることができるため、部品点数が少なく、構造が簡単で小形にできる。
本発明の一実施の形態であり、耐圧防爆接続器として第1の耐圧防爆接続器を示す断面図である。 同上第1の耐圧防爆接続器の平面図である。 同上第2の耐圧防爆接続器を示す断面図である。 同上第2の耐圧防爆接続器に盲プラグを装着した断面図である。 同上第1および第2の耐圧防爆接続器を備えたキャンドモータを含むキャンドモータポンプの断面図である。 同上キャンドモータポンプのポンプ側から見た側面図である。
以下、本発明の一実施の形態を、図1ないし図6を参照して説明する。
図5および図6にキャンドモータを用いたキャンドモータポンプの断面図を示す。キャンドモータポンプ10は、キャンドモータ11とポンプ12とを液密に一体に結合して構成されている。
キャンドモータ11は、次のように構成されている。
固定子鉄心13に固定子巻線14を巻回してなる固定子15を固定子枠16に挿着し、固定子15の内周面に薄肉円筒状の固定子キャン17を密着挿入してその固定子キャン17の両端縁を固定子枠16に液密に溶着している。固定子枠16は、外筒18および両端のフランジ19,20を備えている。そして、外筒18、フランジ19,20および固定子キャン17によって囲まれてステータ部の密閉空間21が形成され、この密閉空間21に固定子15が配置されている。
回転子鉄心22に回転子巻線23を装着してなる回転子24に回転軸25を挿着し、回転子24の外周面に薄肉円筒状の回転子キャン26を被着している。回転軸25の中心には軸方向に貫通する流通孔25aが形成されている。
固定子15に回転子24を固定子キャン17と回転子キャン26とのキャン隙間27を介して対向配設し、回転軸25を軸受箱28,29に装着した軸受30,31にてスリーブ32,33およびスラストカラー34,35を介して軸支している。
また、ポンプ12は、インペラ36を回転軸25に取着し、このインペラ36を囲繞してポンプケーシング37を固定子枠16のフランジ19に液密に取着している。
そして、キャンドモータポンプ10は、ポンプ吐出側38の取扱液の一部をキャンドモータ11内に循環させ、固定子15および回転子24の冷却と軸受30,31の冷却を行っている。すなわち、ポンプ吐出側38の取扱液の一部は、軸受箱28を経てキャンドモータ11内に導かれ、前部の軸受30を潤滑し、固定子キャン17と回転子キャン26とのキャン隙間27を流れて固定子15と回転子24とを冷却し、後部の軸受31を潤滑し、その後、軸受箱29および回転軸25の流通孔25aを通じてポンプ吸込側39へと戻る。
また、キャンドモータ11には、防爆構造の端子箱40が設置されているとともに、センサ類等の機器を接続するための複数の耐圧防爆接続器41が設置されている。耐圧防爆接続器41には、第1の耐圧防爆接続器42と第2の耐圧防爆接続器43とが含まれている。
次に、図1および図2に第1の耐圧防爆接続器42を示す。第1の耐圧防爆接続器42は、キャンドモータ11に設置される設置体(ボス)51、およびこの設置体51に取り付けられる接続体52を備えている。
設置体51は、中央に断面円形の貫通孔53を有する円筒状に形成されている。設置体51の一端は外筒18の外面に溶接によって気密に固定され、貫通孔53の一端が外筒18に形成された開口部18aを通じてステータ部の密閉空間21に連通されている。設置体51の他端端面には複数のねじ孔54が形成されている。
接続体52は、貫通孔53の他端から貫通孔53に挿入される防爆隙形成部55、および貫通孔53の他端を閉塞する閉塞部56を有し、これら防爆隙形成部55および閉塞部56が一体に形成されている。
防爆隙形成部55は、貫通孔53に挿入可能とする円柱状に形成されており、貫通孔53の内面との間に所定の隙間と軸方向における奥行きの防爆隙57を形成する。
閉塞部56は、防爆隙形成部55の他端周囲から外径方向に突出するフランジ部58を有し、フランジ部58が設置体51の他端端面に取り付けられている。フランジ部58には、設置体51の複数のねじ孔54と同軸に複数の取付孔59が形成されている。閉塞部56の中央には機器接続部60が形成されている。機器接続部60は、雌ねじ61が形成された接続孔62によって構成されている。
防爆隙形成部55から機器接続部60に亘って防爆隙57と機器接続部60(接続孔62)とを連通する連通孔63が形成されている。連通孔63は、防爆隙形成部55の軸方向に対して直交する方向に貫通して形成された径方向孔部64、および接続孔63に連続して軸方向に形成される軸方向孔部65とを有し、これら孔部64,65が互いに連通されている。
防爆隙形成部55の周囲にシール材としてのOリング66が配置され、このOリング66がフランジ部58と設置体51の他端端面との間に介在して、設置体51と接続体52との間からの漏れを防止する。なお、シール材としては、Oリングに限らず、ガスケット等でもよい。
締結手段67としての複数のねじ68がフランジ部58の各取付孔59を通じて設置体51の各ねじ孔54に螺着され、フランジ部58が設置体51の他端端面に締め付け固定されている。
そして、接続体52の機器接続部60には機器69が接続される。機器69としては、例えば、ステータ部の状態を検知するための圧力センサ、ガスセンサおよび温度センサ等のセンサである。機器69は、接続孔62の雌ねじ61に螺着するねじ部70が突設された機器本体71を有し、機器本体71と接続体52との間にはOリングを介在して漏れを防止している。機器69内には、接続孔62および連通孔63を通じて防爆隙57に連通するセンサが配置されている。
また、図3に第2の耐圧防爆接続器43を示す。第2の耐圧防爆接続器43は、第1の耐圧防爆接続器42と同様に設置体51および接続体52を備えるが、貫通孔53の内周にねじとしての雌ねじ72が形成され、防爆隙形成部55の外周に雌ねじ72に螺合されるねじとしての雄ねじ73が形成され、雌ねじ72と雄ねじ73との間によって防爆隙57が形成されている。さらに、第2の耐圧防爆接続器43は、Oリング66を備えるが、雌ねじ72と雄ねじ73との螺合によって接続体52を設置体51に取り付けるため、締結手段67としてのねじ68等は用いられない。
第2の耐圧防爆接続器43の接続体52は機器69側が備えており、この接続体52が設置体51に直接ねじ込まれて固定される。
なお、図4に示すように、第2の耐圧防爆接続器43を使用しない場合、すなわち機器69側の接続体52を設置体51に接続しない場合には、盲プラグ75を設置体51に取り付けて閉塞することができる。盲プラグ75は機器接続部60および連通孔63を備えず、設置体51の貫通孔53を閉塞する。
そして、耐圧防爆接続器41(第1の耐圧防爆接続器42および第2の耐圧防爆接続器43)においては、ステータ部の密閉空間21に対して防爆隙57を介して機器69が連通し、機器69が備える圧力センサ、ガスセンサおよび温度センサ等のセンサによってステータ部の状態を検知できる。
この耐圧防爆接続器41は、防爆隙形成部55および閉塞部56を有する接続体52を一体形成し、設置体51の貫通孔53に接続体52の防爆隙形成部55を挿入して所定の隙間と奥行きの防爆隙57を形成し、閉塞部56に機器接続部60を設けるとともに、防爆隙形成部55から機器接続部60に亘って防爆隙57と機器接続部60とを連通する連通孔63を設けているため、設置体51および接続体52によって耐圧防爆接続器41を構成できるため、部品点数が少なく、構造が簡単で小形にできる。
また、第1の耐圧防爆接続器42のように、締結手段67によって接続体52を設置体51に取り付ける構造では、設置体51の貫通孔53の密閉性を確実にできる。
また、第2の耐圧防爆接続器43のように、接続体52を設置体51にねじ込んで取り付ける構造では、より部品点数が少なく、より構造が簡単で小形にできる。
なお、前記実施の形態では、耐圧防爆接続器41としての第1の耐圧防爆接続器42および第2の耐圧防爆接続器43の両方を用いたが、いずれか一方のみを用いてもよい。
11 キャンドモータ
21 密閉空間
41 耐圧防爆接続器
51 設置体
52 接続体
53 貫通孔
55 防爆隙形成部
56 閉塞部
57 防爆隙
60 機器接続部
63 連通孔
66 シール材としてのOリング
67 締結手段
72 ねじとしての雌ねじ
73 ねじとしての雄ねじ

Claims (3)

  1. キャンドモータ内の密閉空間に連通する貫通孔を有する設置体と、
    前記貫通孔の前記密閉空間に対して反対側の端部から前記貫通孔に挿入されて前記設置体との間に所定の隙間と奥行きの防爆隙を形成する防爆隙形成部、および前記貫通孔の前記端部を閉塞する閉塞部を一体に有し、前記閉塞部に機器接続部が設けられ、前記防爆隙形成部から前記機器接続部に亘って前記防爆隙と前記機器接続部とを連通する連通孔が設けられている接続体と
    を具備することを特徴とする耐圧防爆接続器。
  2. 前記設置体と前記閉塞部との間に介在されるシール材と、
    前記閉塞部を前記設置体に締結する締結手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の耐圧防爆接続器。
  3. 前記貫通孔の内周にねじが形成され、
    前記防爆隙形成部の外周に前記貫通孔のねじに螺合されるねじが形成され、前記貫通孔のねじと前記防爆隙形成部のねじとの間に前記防爆隙を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の耐圧防爆接続器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105742887A (zh) * 2016-03-31 2016-07-06 中航光电科技股份有限公司 一种隔爆电连接器
JP2021507165A (ja) * 2017-12-22 2021-02-22 フリデコ アクチェンゲゼルシャフトFrideco Ag ポンプ装置、特に水中ポンプ装置

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