JP2015141508A - データ記憶制御装置、データ記憶制御方法、及び、データ記憶制御プログラム - Google Patents

データ記憶制御装置、データ記憶制御方法、及び、データ記憶制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特定の記憶装置に格納された重複データを別の記憶装置が参照するシステムにおいて当該重複データに対する更新が発生した場合に、更新処理に伴いシステム性能が低下することを回避することを可能とする。【解決手段】データ記憶制御装置30は、複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを記憶する重複データ記憶部33と、重複データ記憶部33の重複データに関する第一識別子と、記憶装置に対する重複データに関するアクセス要求における重複データに関する第二識別子と、を関連付けた参照先情報320を記憶する参照先情報記憶部32と、特定の記憶装置に対する重複データ更新アクセスが発生した場合に、係る記憶装置における重複データに関する第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、参照先情報320から削除して、更新データを特定の記憶装置に格納する管理部31と、を備える。【選択図】 図11

Description

本願発明は、複数の記憶装置が重複して記憶する必要がある重複データに関する記憶を制御するデータ記憶制御装置等に関する。
近年、大規模コンピュータシステムを効率的に運用管理するために、仮想化技術を使用した仮想マシン環境をベースとしたシステムが普及している。仮想マシン環境において、各仮想マシンが使用するボリュームはクローンボリュームと呼ばれている。このクローンボリュームは、マスタとなるボリューム(以降、マスタボリュームと称する)のコピーとして生成される。
この際、マスタボリュームとクローンボリュームとの間でデータが重複することになり、データを記憶する領域の容量が増加するため、効率的であるとは言えない。したがって、仮想化技術においては、係るマスタボリュームとクローンボリュームとの間におけるデータの重複を排除する技術が求められている。
係る技術の1つとして、リンクドクローン(Linked Clone)と呼ばれる技術がある。このリンクドクローン技術において、仮想マシンが使用するボリュームは、リンクドクローンボリュームと呼ばれている。このリンクドクローンボリュームは、マスタボリュームに対して差分があるデータのみを格納し、差分が無いデータについては、マスタボリュームに記憶された当該データを参照する。リンクドクローン技術におけるマスタボリュームとリンクドクローンボリュームの関係を図13に例示する。
図13(a)に示すとおり、マスタボリューム100は、論理ディスクであるLD(Lodical Disk)110を包含している。尚、本願では、以降、論理ディスクをLDと称する。図13(b)に示す通り、リンクドクローンボリューム300は、LD310−1乃至3等のLDを包含している。LD310−1乃至3は、例えば、仮想マシンを用いたシンクライアント環境における、ユーザがそれぞれ使用するLDである。シンクライアント環境においては、一般的に、マスタボリュームにはOS(Operating System)イメージが格納され、リンクドクローンボリュームにはユーザ固有情報であるログイン情報及びIPアドレス情報等が格納される。
LD110における“A0”及び“B0”は、LDに格納されたデータである。図13に示す例では、LD310−1は、LD110に格納されたデータA0及びB0を参照している。LD310−2は、データB0がデータB1に更新された状態であるため、LD110に格納されたデータA0のみを参照し、データB1を記憶している。LD310−3は、データA0がデータA1に更新された状態であるため、LD110に格納されたデータB0のみを参照し、データA1を記憶している。
このようなリンクドクローン技術に関連する技術として、特許文献1には、マスタのディスクイメージに対する差分データのみを格納したデルタディスク(リンクドクローンボリュームと同義)を使用して仮想マシンを稼働するシステムが開示されている。このシステムは、マスタのディスクイメージに対して差分が無い領域に関しては、マスタのディスクイメージを参照する。
さらに特許文献2には、リンクドクローンボリュームにおいて重複データが存在するかどうかを確認し、重複データが存在する場合は、当該重複データを記憶するリンクドクローンの何れか1つのみに当該重複データを格納する技術が開示されている。この技術は、当該重複データを記憶する必要がある他のリンクドクローンに対しては、当該重複データを格納したリンクドクローンを参照先に設定する。
特開2011-248742号公報 特開2010-026790号公報
ここで、リンクドクローンボリュームにおけるLDが他のLDに格納されたデータを参照している環境において、参照先のデータに対する更新が発生した場合を考える。係る場合における参照先のデータに対する更新動作を図14に例示する。
図14(a)に示す通り、LD310−2乃至3は、LD310−1に格納されたデータB1を参照している。ここで、LD310−1に格納されたデータB1がデータB2に更新され、LD310−2乃至3が引き続きデータB1を記憶する必要がある場合、LD310−1に格納されたデータB1がデータB2に更新される前に、データB1を退避する必要がある。図14(b)に示す例では、データB1はLD310−2に退避され、LD310−1がデータB1を参照する参照先が、LD310−1からLD310−2に変更される。
このように、リンクドクローンボリュームにおけるLDが他のLDに格納されたデータを参照している環境において、参照先のデータに対する更新が発生した場合、当該データを退避し、係るデータに関する参照先を示す情報を更新する処理が発生する。例えば大規模なシンクライアントシステム等においては、係る処理によりシステム性能が大きく低下する虞がある。特許文献1乃至2が開示した技術は、この問題を解決することはできない。
本願発明の主たる目的は、この問題を解決した、データ記憶制御装置、データ記憶制御方法、及び、データ記憶制御プログラムを提供することである。
本願発明に係るデータ記憶制御装置は、複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを、それら記憶装置が各々記憶する代わりに記憶可能な重複データ記憶手段と、前記重複データ記憶手段に記憶された前記重複データを識別可能な第一の識別子と、前記記憶装置に対する前記重複データに関するアクセス要求において前記重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報を記憶する参照先情報記憶手段と、前記複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置に対して、前記重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、前記特定の記憶装置における前記重複データに関する前記第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、前記参照先情報から削除するとともに、前記重複データを更新する更新データを、前記特定の記憶装置に格納する管理手段と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成する他の見地において、本願発明のデータ記憶制御方法は、情報処理装置によって、複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを、それら記憶装置が各々記憶する代わりに、重複データ記憶手段に記憶可能であり、前記重複データ記憶手段に記憶された前記重複データを識別可能な第一の識別子と、前記記憶装置に対する前記重複データに関するアクセス要求において前記重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報を参照先情報記憶手段に記憶し、前記複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置に対して、前記重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、前記特定の記憶装置における前記重複データに関する前記第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、前記参照先情報から削除するとともに、前記重複データを更新する更新データを、前記特定の記憶装置に格納することを特徴とする。
また、上記目的を達成する更なる見地において、本願発明に係るデータ記憶制御プログラムは、複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを、それら記憶装置が各々記憶する代わりに、重複データ記憶手段に記憶する重複データ記憶処理と、前記重複データ記憶手段に記憶された前記重複データを識別可能な第一の識別子と、前記記憶装置に対する前記重複データに関するアクセス要求において前記重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報を参照先情報記憶手段に記憶する参照先情報記憶処理と、前記複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置に対して、前記重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、前記特定の記憶装置における前記重複データに関する前記第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、前記参照先情報から削除するとともに、前記重複データを更新する更新データを、前記特定の記憶装置に格納する管理処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
更に、本発明は、係るデータ記憶制御プログラム(コンピュータプログラム)が格納された、コンピュータ読み取り可能な、不揮発性の記憶媒体によっても実現可能である。
本願発明は、特定の記憶装置に格納された重複データを別の記憶装置が参照するシステムにおいて当該重複データに対する更新が発生した場合に、更新処理に伴いシステム性能が低下することを回避することを可能とする。
本願発明の第1の実施形態に係るデータ記憶制御システムの構成を示すブロック図である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ記憶制御システムがリンクドクローンボリュームに格納されたデータを更新する動作を示すフローチャート(1/2)である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ記憶制御システムがリンクドクローンボリュームに格納されたデータを更新する動作を示すフローチャート(2/2)である。 本願発明の第1の実施形態に係るデータ記憶制御システムが重複データ記憶ボリュームに格納された未使用の重複データを削除する動作を示すフローチャートである。 本願発明の第1の実施形態に係る参照先情報の構成例(初期状態)を示す図である。 本願発明の第1の実施形態に係る参照先情報の構成例(更新後状態1)を示す図である。 本願発明の第1の実施形態に係る参照先情報の構成例(更新後状態2)を示す図である。 本願発明の第1の実施形態に係る参照先情報の構成例(更新後状態3)を示す図である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係るデータ記憶制御システムが重複データの存在を確認した結果を基に各ボリュームの内容を更新する動作を示すフローチャート(1/3)である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係るデータ記憶制御システムが重複データの存在を確認した結果を基に各ボリュームの内容を更新する動作を示すフローチャート(2/3)である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係るデータ記憶制御システムが重複データの存在を確認した結果を基に各ボリュームの内容を更新する動作を示すフローチャート(3/3)である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係る参照先情報の構成例(初期状態)を示す図である。 本願発明の第1の実施形態の変形例に係る参照先情報の構成例(更新後状態)を示す図である。 本願発明の第2の実施形態に係るデータ記憶制御装置の構成を示すブロック図である。 本願発明の各実施形態のデータ記憶制御装置を実行可能な情報処理装置の構成を示すブロック図である。 リンクドクローン技術におけるマスタボリュームとリンクドクローンボリュームの関係を例示する図である。 リンクドクローンボリュームにおけるLDが他のLDに格納されたデータを参照している場合における参照先のデータに対する更新動作を例示する図である。
以下、本願発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るデータ記憶制御システム1の構成を概念的に示すブロック図である。本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、データ記憶制御装置10、及び、n個(nは1以上の整数)のホスト装置20−1乃至nを有する。
ホスト装置20−1乃至nは、仮想マシン環境に構築された仮想マシンであり、データ記憶制御装置10にアクセスすることにより、データの読み込み及び書き込みを行う。
データ記憶制御装置10は、管理部11、参照先情報記憶部12、ホスト制御部13、ディスク制御部14、及び、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)15を備えている。管理部11は、電子回路の場合もあれば、コンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによって実現される場合もある。参照先情報記憶部12、及び、RAID15は、電子回路あるいはコンピュータプログラムとそのコンピュータプログラムに従って動作するプロセッサによってアクセス制御が行われる記憶装置である。
ホスト制御部13は、データ記憶制御装置10とホスト装置20−1乃至nとの間で行われるデータの送受信を制御する。ホスト制御部13は、ホスト装置20−1乃至nの何れかからデータアクセスリクエストを受信した際、データアクセスリクエストを管理部11、及びディスク制御部14へ入力する。ホスト制御部13は、また、ディスク制御部14から受信した読み込みアクセスにおける読み込みデータを、係る読み込みアクセスを要求したホスト装置へ送信する。
ディスク制御部14は、管理部11から入力されたアクセスアドレス情報に基づき、RAID15へアクセスする。ディスク制御部14は、ホスト制御部13から入力されたデータアクセスリクエストが包含する、書き込みアクセスにおける書き込みデータを、RAID15へ書き込み、RAID15から入手した読み込みアクセスにおける読み込みデータを、ホスト制御部13へ入力する。
RAID15は、m個(mは1以上の整数)のHDD(Hard Disk Drive)150−1乃至mを備えている。RAID15は、HDDの代わりに、例えばSSD(Solid State Disk)等の記憶装置を備えてもよい。RAID15は、仮想マシン環境におけるデータを記憶する領域である、マスタボリューム100、重複データ記憶ボリューム200、及び、リンクドクローンボリューム300を構築している。マスタボリューム100は、LD110を有している。尚、マスタボリューム100は、複数のLDを有してもよい。重複データ記憶ボリューム200は、LD210を有している。尚、重複データ記憶ボリューム200は、複数のLDを有してもよい。
リンクドクローンボリューム300は、n個のLD310−1乃至nを有している。LD310−1乃至nは、それぞれ、ホスト装置20−1乃至nがデータを格納する領域として使用するLDである。尚、本実施形態では、便宜上、ホスト装置20−i(iは1乃至nのいずれかの整数)は、LD310−iへアクセスするものとするが、これは一例にすぎない。例えば、データ記憶制御システム1における、ホスト装置の数とリンクドクローンボリュームにおけるLDの数が異なり、1つのホスト装置からリンクドクローンボリュームにおける複数のLDにアクセスしてもよい。
参照先情報記憶部12は、参照先情報120を記憶している。参照先情報120の構成例を図4に示す。参照先情報120は、リンクドクローンLD121と、リンクドクローンLBA(Logical Block Addressing)アドレス122と、参照先LD番号123と、参照先LBAアドレス124と、を関連付けたレコードを包含している。
リンクドクローンLD121は、リンクドクローンボリューム300におけるLD310−1乃至nを識別可能なLD番号である。本実施形態では、LD310−1乃至nに対して、ぞれぞれ、LD#1乃至#nのLD番号が付与されているものとする。リンクドクローンLBAアドレス122は、LD310−1乃至nにおけるLBAのベースアドレスを示している。本実施形態では、マスタボリューム100、重複データ記憶ボリューム200、及び、リンクドクローンボリューム300は、“8000h”(hは16進数を示す)であるLBAアドレスごとに管理されている。すなわち、LD110、LD210、及び、LD310−1乃至nにおける1つの論理ブロックの大きさは、32KB(キロバイト)である。
参照先LD番号123は、LD310−1乃至nにおける、リンクドクローンLBAアドレス122が示す論理ブロックが、他のLDにおける論理ブロックに格納されたデータを参照する場合において、参照先の論理ブロックが存在するLDを示すLD番号を示している。本実施形態では、マスタボリューム100におけるLD110、及び、重複データボリューム200におけるLD210に対して、それぞれ、“110h”、及び、“210h”であるLD番号が付与されているものとする。参照先LBAアドレス124は、係る参照先の論理ブロックを示すLBAアドレスを示している。
尚、LD310−1乃至nにおける、リンクドクローンLBAアドレス122が示す各論理ブロックが、他のLDにおける論理ブロックに格納されたデータを参照しない場合には、参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124が示す値は、それぞれ、無効値であることを示す“FFFFh”及び“FFFFFFFFh”となる。無効値であることを示す値は、“FFFFh”及び“FFFFFFFFh”以外の値であってもよい。この場合、LD310−1乃至nは、係る論理ブロックに関するデータを、リンクドクローンLBAアドレス122が示すデータ記憶領域に格納している。
例えば、図4が示す参照先情報120における1番目のレコードは、LD310−1におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックが、LD210におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックに格納されたデータを参照していることを示している。また、図4が示す参照先情報120は、LD310−2におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックが、他の論理ブロックに格納されたデータを参照せずに、当該論理ブロックに関するデータ記憶領域にデータを格納していることを示している。
管理部11は、ホスト制御部13を経由して入手した、ホスト装置20−1乃至nの何れかから発行されたデータ書き込みリクエストが包含する書き込みデータと重複する重複するデータが、重複データ記憶ボリューム200、あるいは、リンクドクローンボリューム300に存在するか否かを論理ブロックごとに確認する。管理部11は、係る重複データの存在の有無を確認する際に、例えば、書き込みデータに関して32KBブロック単位にハッシュ値を算出し、ハッシュ値が一致する論理ブロックが既存である場合に、書き込みデータにおける32KBブロックが示す値と、係る既存の論理ブロックが示す値が一致するか否かを確認してもよい。あるいは、管理部11は、上述した方法とは別の方法により、係る重複データの存在の有無を確認してもよい。
管理部11は、係る重複データが、重複データ記憶ボリューム200、及び、リンクドクローンボリューム300のいずれにも存在しない場合、書き込み先であるLD310−iにおける指定されたLBAアドレスに、ディスク制御部14を介して書き込みデータを書き込む。この際、管理部11は、参照先情報120における、書き込み先の論理ブロックに関するリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124に有効な値が設定されているか否かを確認する。管理部11は、係る確認の結果、有効な値が設定されている場合、書き込み先の論理ブロックに関する参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124に設定された値を無効値に設定する。
参照先情報120の状態が図4に示す状態である場合において、重複データが、重複データ記憶ボリューム200、及び、リンクドクローンボリューム300のいずれにも存在しない書き込みアクセスが発生した際に、管理部11が参照先情報120を更新した結果を図5に例示する。図5に示す例においては、LD310−1におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックに対して、重複データが、重複データ記憶ボリューム200、及び、リンクドクローンボリューム300のいずれにも存在しない書き込みアクセスが発生している。管理部11は、参照先情報120における、リンクドクローンLD121が示す値が“LD#1”であり、かつ、リンクドクローンLBAアドレス122が示す値が“00000000h”であるレコードにおける、参照先LD番号123が示す値を“210h”から“FFFFh”に更新し、参照先LBAアドレス124が示す値を“00000000h”から“FFFFFFFFh”に更新する。そして、管理部11は、ディスク制御部14を介して、LD310−1におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックに、書き込みデータを書き込む。
管理部11は、係る重複データが、リンクドクローンボリューム300に存在する場合、LD210における何れかのLBAアドレスに、ディスク制御部14を介して書き込みデータを書き込む。管理部11は、LD210に対して書き込むLBAアドレスを、未使用である論理ブロックに関するLBAアドレスの中から所定の基準に従って決定する。管理部11は、参照先情報120における、書き込み先に関するリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124が示す値を、LD210を示すLD番号及び当該重複データを書き込んだLBAアドレスが示す値に更新する。管理部11は、参照先情報120において、当該重複データを記憶していることを示すレコードにおける参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データを書き込んだLBAアドレスに更新する。管理部11は、リンクドクローンボリューム300に記憶されていた当該重複データを、ディスク制御部14を介して削除する。
参照先情報120の状態が図5に示す状態である場合において、重複データが、リンクドクローンボリューム300に存在する書き込みアクセスが発生した際に、管理部11が参照先情報120を更新した結果を図6に例示する。図6に示す例においては、LD310−1におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロックに対して、重複データが、LD310−2におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロックに存在する書き込みアクセスが発生している。管理部11は、LD210における、LBAアドレスが“00018000”である未使用の論理ブロックを所定の基準に従って選択し、当該論理ブロックに、書き込みデータを書き込む。管理部11は、参照先情報120における、リンクドクローンLD121が示す値が“LD#1”であり、かつ、リンクドクローンLBAアドレス122が示す値が“00008000h”であるレコードにおける、参照先LD番号123が示す値を“110h”から“210h”に更新し、参照先LBAアドレス124が示す値を“00008000h”から“00001800h”に更新する。管理部11は、同様に、参照先情報120における、リンクドクローンLD121が示す値が“LD#2”であり、かつ、リンクドクローンLBAアドレス122が示す値が“00008000h”であるレコードにおける、参照先LD番号123が示す値を“FFFFh”から“210h”に更新し、参照先LBAアドレス124が示す値を“FFFFFFFFh”から“00001800h”に更新する。そして、管理部11は、LD310−2に格納されていた当該重複データを、ディスク制御部14を介して削除する。
管理部11は、係る重複データが、重複データ記憶ボリューム200に存在する場合、参照先情報120における、書き込み先に関するリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データが格納されたLBAアドレスに更新する。
参照先情報120の状態が図6に示す状態である場合において、重複データが、重複データ記憶ボリューム200に存在する書き込みアクセスが発生した際に、管理部11が参照先情報120を更新した結果を図7に例示する。図7に示す例においては、LD310−3におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロックに対して、重複データが、LD210におけるLBAアドレスが“00018000h”である論理ブロックに存在する書き込みアクセスが発生している。管理部11は、参照先情報120における、リンクドクローンLD121が示す値が“LD#3”であり、かつ、リンクドクローンLBAアドレス122が示す値が“00008000h”であるレコードにおける、参照先LD番号123が示す値を“110h”から“210h”に更新し、参照先LBAアドレス124が示す値を“00008000h”から“00001800h”に更新する。この場合、管理部11が行う処理は、参照先情報120を更新する処理のみであり、管理部11は、書き込みデータを書き込む処理、及び、重複データを削除する処理を行わない。
管理部11は、また、重複データ記憶ボリューム200におけるLD210に格納されている重複データが、リンクドクローンボリューム300から参照されている状態であるいか否かを所定の時間に確認する。管理部11は、係る確認を、所定の時間間隔で行ってもよいし、システム管理者によるコマンド入力等を契機として行ってもよい。
管理部11は、この際、まず、LD210における論理ブロックごとに、重複データが格納されているか否かを確認する。管理部11は、重複データが格納されているか否かの判定について、例えば、論理ブロックごとに設けられた有効フラグを確認することにより、あるいは、無効であることを示す無効データが格納されているか否かを確認することなどにより行う。
管理部11は、LD210における論理ブロックに重複データが格納されている場合、参照先情報120において、参照先LD番号123としてLD210を示すLD番号が設定され、参照先LBAアドレス124として当該論理ブロックを示すLBAアドレスが設定されたレコードが存在するか否かを確認する。管理部11は、係るレコードが存在しない場合、当該重複データが既に未使用の状態にあると判定して、当該重複データを、ディスク制御部14を介して削除する。
次に図2A乃至2Bのフローチャートを参照して、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1がリンクドクローンボリューム300に格納されたデータを更新する動作(処理)について詳細に説明する。
ホスト制御部13は、ホスト装置20からリンクドクローンボリューム300に対する書き込みリクエストを受信し、管理部11へ入力する(ステップS101)。管理部11は、書き込みデータと重複する重複データが、重複データ記憶ボリューム200、あるいは、リンクドクローンボリューム300に存在するか否かを確認する(ステップS102)。
重複データが、重複データ記憶ボリューム200に存在する場合(ステップS103でYes)、管理部11は、参照先情報120における、書き込み先に関するリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データが格納されたLBAアドレスに更新し(ステップS104)、全体の処理は終了する。
重複データが、重複データ記憶ボリューム200に存在せず(ステップS103でNo)、かつ、重複データが、リンクドクローンボリューム300に存在する場合(ステップS105でYes)、管理部11は、LD210における何れかのLBAアドレスに、ディスク制御部14を介して書き込みデータを書き込む(ステップS106)。管理部11は、参照先情報120における、書き込み先に関するリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データを書き込んだLBAアドレスに更新する(ステップS107)。
管理部11は、参照先情報120において、当該重複データを記憶していることを示すレコードにおける参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データを書き込んだLBAアドレスに更新する(ステップS108)。管理部11は、リンクドクローンボリューム300に格納されていた当該重複データを、ディスク制御部14を介して削除し(ステップS109)、全体の処理は終了する。
重複データが、重複データ記憶ボリューム200に存在せず(ステップS103でNo)、かつ、重複データが、リンクドクローンボリューム300に存在しない場合(ステップS105でNo)、管理部11は、参照先情報120における、書き込み先に関するリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124に有効な値が設定されているか否かを確認する(ステップS110)。
参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124に有効な値が設定されている場合(ステップS111でYes)、管理部11は、参照先情報120における、書き込み先に関する参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124に設定された値を無効値に設定する(ステップS112)。参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124に有効な値が設定されていない場合(ステップS111でNo)、処理はステップS113へ進む。管理部11は、書き込み先のLD310−iにおける指定されたLBAアドレスに、ディスク制御部14を介して書き込みデータを書き込み(ステップS113)、全体の処理は終了する。
次に図3のフローチャートを参照して、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1が重複データ記憶ボリューム200に格納された未使用の重複データを削除する動作(処理)について詳細に説明する。
データ記憶制御システム1は、LD210におけるLBAアドレスが0から最上位アドレスになるまで、ステップS201からステップS207までのループ処理を行う(ステップS201)。
管理部11は、当該LBAアドレスに重複データが格納されているか否かを確認する(ステップS202)。当該LBAアドレスに重複データが格納されていない場合(ステップS203でNo)、処理はステップS207へ進む。当該LBAアドレスに重複データが格納されている場合(ステップS203でYes)、管理部11は、参照先情報120において、参照先LD番号123としてLD210を示すLD番号が設定され、参照先LBAアドレス124として当該LBAアドレスが設定されたレコードが存在するか否かを確認する(ステップS204)。
条件を満たすレコードが存在する場合(ステップS205でYes)、処理はステップS207へ進む。条件を満たすレコードが存在しない場合(ステップS205でNo)、管理部11は、LD210における当該LBAアドレスに格納されていた重複データを、ディスク制御部14を介して削除する(ステップS206)。LD210におけるLBAアドレスが最上位アドレスでない場合は、データ記憶制御システム1は、LBAアドレスに8000hを加算したLBAアドレスについて、ステップS202からの処理を行い、LBAアドレスが最上位アドレスである場合、全体の処理は終了する(ステップS207)。
本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、特定の記憶装置に格納された重複データを別の記憶装置が参照するシステムにおいて、当該重複データに対する更新が発生した場合に、更新処理に伴いシステム性能が低下することを回避することができる。その理由は、管理部11が重複データを重複データ記憶ボリューム200に格納するようにすることにより、何れかの記憶装置に関する重複データを更新する際に、データ記憶制御装置10が、当該重複データを退避する処理、及び、係る退避に伴う当該重複データを参照先として指定する情報を更新する処理を行う必要がないからである。
例えば、複数のユーザが同一のシステム環境を使用するシステムにおいて、各ユーザが使用するOSイメージ等のデータは共通である。この場合、各ユーザが使用するマシンごとにOSイメージ等の重複データを格納したのではデータを格納する効率が低下する。したがって、リンクドクローンのように、係る重複データを何れかのマシンにのみ格納し、他のマシンから重複データを参照するような技術が一般的に用いられる。
しかしながらこのような技術を用いたシステムにおいて、重複データを格納したマシンに関して、当該重複データを更新するイベントが発生し、その他のマシンが更新前の重複データを使用し続ける必要があるケースでは、図14において示したように、更新前の重複データを別のマシンに退避したのち、重複データを参照先として指定する情報を更新する処理を行う必要がある。大規模なコンピュータシステムにおいて、このような処理を行うと、システム性能が大きく低下する虞がある。
これに対して、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、各ユーザがデータを格納する領域であるリンクドクローンボリューム300とは別に、重複データを格納する領域として、重複データ記憶ボリューム200を備えている。そして、管理部11は、係る重複データをリンクドクローンボリューム300ではなく重複データ記憶ボリューム200に格納し、各ユーザが係る重複データを参照できるように、参照先情報120を更新する。したがって、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、重複データを更新するイベントが発生した場合に、当該重複データを退避する処理、及び、係る退避に伴う当該重複データを参照先として指定する情報を更新する処理を行う必要がない。これにより、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、重複データに対する更新が発生した場合に、更新処理に伴いシステム性能が低下することを回避することができる。
また、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1において、管理部11は、参照先情報120の中に、重複データ記憶ボリューム200に格納された重複データを参照先として指定しているレコードがあるか否かを確認する。管理部11は、係るレコードが存在しない場合は、当該重複データが未使用であると判定して、当該重複データを削除する。したがって、本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、重複データ記憶ボリューム200から未使用であるデータを削除することにより、重複データ記憶ボリューム200を効率的に使用することができる。
尚、本実施形態は、仮想マシン環境を使用しているが、仮想マシン環境に限定されるわけではない。マスタボリューム100、重複データ記憶ボリューム200、リンクドクローンボリューム300、及び、ホスト装置20−1乃至nは、それぞれ、実マシン環境における装置である場合もある。
(第1の実施形態の変形例)
上述した本実施形態に係るデータ記憶制御システム1は、以下に説明する変形例として、
重複データが存在するか否かの確認を、ホスト装置20−1乃至nのいずれかから書き込みリクエストを受信したときでなく、データを更新したのちに行う場合がある。この場合、データ記憶制御システム1の構成は、図1に示す通りである。本変形例に係るデータ記憶制御システム1が重複データの存在を確認した結果を基に各ボリュームの内容を更新する動作(処理)について、図8A乃至8Cのフローチャートを参照して詳細に説明する。
管理部11は、重複データ記憶ボリューム200及びリンクドクローンボリューム300における全てのLDについて、格納されたデータに関する重複データが存在するかどうかの確認を開始する(ステップS301)。確認対象がLD210である場合(ステップS302でYes)、データ記憶制御システム1は、LD210におけるLBAアドレスが0から最上位アドレスになるまで、ステップS303からステップS309までのループ処理を行う(ステップS303)。
当該LBAアドレスにデータが格納されていない場合(ステップS304でNo)、処理はステップS309へ進む。当該LBAアドレスにデータが格納されている場合(ステップS304でYes)、管理部11は、リンクドクローンボリューム300において、当該データと重複する重複データが存在するか否かを確認する(ステップS305)。
重複データが存在しない場合(ステップS306でNo)、処理はステップS309へ進む。重複データが存在する場合(ステップS306でYes)、管理部11は、参照先情報120における、当該重複データの記憶場所を示すリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該LBAアドレスに更新する(ステップS307)。管理部11は、リンクドクローンボリューム300に格納されていた当該重複データを、ディスク制御部14を介して削除する(ステップS308)。
LD210におけるLBAアドレスが最上位アドレスでない場合は、データ記憶制御システム1は、LBAアドレスに8000hを加算したLBAアドレスについて、ステップS303からの処理を行い、LBAアドレスが最上位アドレスである場合、処理はステップS310へ進む(ステップS309)。確認対象が最後のLDでない場合(ステップS310でNo)、管理部11は、確認対象として次のLDを選択し(ステップS311)、処理はステップS302へ戻る。確認対象が最後のLDである場合(ステップS310でYes)、全体の処理は終了する。
確認対象がLD210でない場合(ステップS302でNo)、データ記憶制御システム1は、LD310−iにおけるLBAアドレスが0から最上位アドレスになるまで、ステップS312からステップS318までのループ処理を行う(ステップS312)。
当該LBAアドレスにデータが格納されていない場合(ステップS313でNo)、処理はステップS318へ進む。当該LBAアドレスにデータが格納されている場合(ステップS313でYes)、管理部11は、重複データ記憶ボリューム200において、当該データと重複する重複データが存在するか否かを確認する(ステップS314)。
重複データが存在する場合(ステップS315でYes)、管理部11は、参照先情報120における、当該データの記憶場所を示すリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データが格納されたLBAアドレスに更新する(ステップS316)。管理部11は、リンクドクローンボリューム300に格納されていた当該データを、ディスク制御部14を介して削除する(ステップS317)。
LD310−iにおけるLBAアドレスが最上位アドレスでない場合は、データ記憶制御システム1は、LBAアドレスに8000hを加算したLBAアドレスについて、ステップS312からの処理を行い、LBAアドレスが最上位アドレスである場合、処理はステップS310へ進む(ステップS318)。
重複データが存在しない場合(ステップS315でNo)、管理部11は、リンクドクローンボリューム300において、当該データと重複する重複データが存在するか否かを確認する(ステップS319)。重複データが存在しない場合(ステップS320でNo)、処理はステップS318へ進む。
重複データが存在する場合(ステップS315でYes)、管理部11は、LD210における何れかのLBAアドレスに、ディスク制御部14を介して当該重複データを書き込む(ステップS321)。管理部11は、参照先情報120における、当該データ及び当該重複データの記憶場所を示すリンクドクローンLD121及びリンクドクローンLBAアドレス122に関連付けられた参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124を、LD210を示すLD番号及び当該重複データを書き込んだLBAアドレスに更新する(ステップS322)。管理部11は、リンクドクローンボリューム300に格納されていた当該データ及び当該重複データを、ディスク制御部14を介して削除し(ステップS323)、処理は、ステップS318へ進む。
管理部11が重複データの存在を確認した結果を基に、参照先情報120を、図9に示す状態から更新した結果を図10に例示する。参照先情報120が図9に示す状態である場合、LD310−1におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロック、LD310−2におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロック、及び、LD310−2におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロックは、他の論理ブロックに格納されたデータを参照せずに、データを格納している。
LD310−1におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックに格納されたデータと重複する重複データが、LD210におけるLBAアドレスが“00000000h”である論理ブロックに存在したとする。この場合、管理部11は、上述したステップS307の処理行う。この結果、参照先情報120における、LD310−1関するリンクドクローンLBAアドレス122が“00000000h”であるレコードにおける参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124が示す値は、図10に示す値に更新される。
また、LD310−2におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロックに格納されたデータと、LD310−3におけるLBAアドレスが“00008000h”である論理ブロックに格納されたデータとが、同一のデータ、すなわち、重複データであるとする。この場合、管理部11は、上述したステップS321の処理を行い、当該重複データを、LD210におけるLBAアドレスが“00028000h”である論理ブロックに書き込む。そして、管理部11は、上述したステップS322の処理行う。この結果、参照先情報120における、LD310−2乃至3関するリンクドクローンLBAアドレス122が“00008000h”であるレコードにおける参照先LD番号123及び参照先LBAアドレス124が示す値は、図10に示す値に更新される。
本変形例に係るデータ記憶制御システム1は、特定の記憶装置に格納された重複データを別の記憶装置が参照するシステムにおいて当該重複データに対する更新が発生した場合に、更新処理に伴いシステム性能が低下することを回避することができる。その理由は、管理部11が重複データを重複データ記憶ボリューム200に格納するようにすることにより、何れかの記憶装置に関する重複データを更新する際に、データ記憶制御装置10が、当該重複データを退避する処理、及び、係る退避に伴う当該重複データを参照先として指定する情報を更新する処理を行う必要がないからである。
<第2の実施形態>
図11は第2の実施形態のデータ記憶制御装置30の構成を概念的に示すブロック図である。
本実施形態のデータ記憶制御装置30は、管理部31、参照先情報記憶部32、及び、重複データ記憶部33を備えている。
重複データ記憶部33は、複数、例えばn個の記憶装置40−1乃至nが重複して記憶すべき重複データを、記憶装置40−1乃至nが各々記憶する代わりに記憶する。
参照先情報記憶部32は、重複データ記憶部33に記憶された係る重複データを識別可能な第一の識別子と、記憶装置40−1乃至nに対する重複データに関するアクセス要求において重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報320を記憶する。
管理部31は、記憶装置40−1乃至nにおける特定の記憶装置に対して、重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、係る特定の記憶装置における重複データに関する係る第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、参照先情報320から削除するとともに、重複データを更新する更新データを、係る特定の記憶装置に格納する。
本実施形態に係るデータ記憶制御装置30は、特定の記憶装置に格納された重複データを別の記憶装置が参照するシステムにおいて、当該重複データに対する更新が発生した場合に、更新処理に伴いシステム性能が低下することを回避することができる。その理由は、管理部31が重複データを重複データ記憶部33に格納するようにすることにより、記憶装置40−1乃至nにおける何れかの記憶装置に関する重複データを更新する際に、データ記憶制御装置30が、当該重複データを退避する処理、及び、係る退避に伴う当該重複データを参照先として指定する情報を更新する処理を行う必要がないからである。
<ハードウェア構成例>
上述した各実施形態において図1、及び、図11に示した各部は、専用のHW(電子回路)によって実現することができる。また、少なくとも管理部11及び31、参照先情報記憶部12及び32に関する記憶制御機能、及び、重複データ記憶ボリューム部200及び重複データ記憶部33に関する記憶制御機能は、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。但し、これらの図面に示した各部の区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。この場合のハードウェア環境の一例を、図12を参照して説明する。
図12は、本発明の模範的な実施形態に係るデータ記憶制御装置を実行可能な情報処理装置900(コンピュータ)の構成を例示的に説明する図である。即ち、図12は、図1、及び、図11に示したデータ記憶制御装置を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図12に示した情報処理装置900は、CPU901(Central_Processing_Unit)、ROM902(Read_Only_Memory)、RAM903(Random_Access_Memory)、ハードディスク904(記憶装置)、外部装置との通信インタフェース905(Interface:以降、「I/F」と称する)、CD−ROM(Compact_Disc_Read_Only_Memory)等の記憶媒体907に格納されたデータを読み書き可能なリーダライタ908、及び、入出力インタフェース909を備え、これらの構成がバス906(通信線)を介して接続された一般的なコンピュータである。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図12に示した情報処理装置900に対して、その実施形態の説明において参照したブロック構成図(図1、及び、図11)における管理部11及び31、参照先情報記憶部12及び32に関する記憶制御機能、及び、重複データ記憶ボリューム部200及び重複データ記憶部33に関する記憶制御機能、或いはフローチャート(図2A乃至2B、及び、図8A乃至8C)の機能を実現可能なコンピュータプログラムを供給した後、そのコンピュータプログラムを、当該ハードウェアのCPU901に読み出して解釈し実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータプログラムは、読み書き可能な揮発性の記憶メモリ(RAM903)またはハードディスク904等の不揮発性の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータプログラムの供給方法は、CD−ROM等の各種記憶媒体907を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記憶媒体907によって構成されると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1 データ記憶制御システム
10 データ記憶制御装置
11 管理部
12 参照先情報記憶部
120 参照先情報
121 リンクドクローンLD
122 リンクドクローンLBAアドレス
123 参照先LD番号
124 参照先LBAアドレス
13 ホスト制御部
14 ディスク制御部
15 RAID
150−1乃至m HDD
100 マスタボリューム
110 LD
200 重複データ記憶ボリューム
210 LD
300 リンクドクローンボリューム
310−1乃至n LD
20−1乃至n ホスト装置
30 データ記憶制御装置
31 管理部
32 参照先情報記憶部
320 参照先情報
40−1乃至n 記憶装置
900 情報処理装置
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 ハードディスク
905 通信インタフェース
906 バス
907 記憶媒体
908 リーダライタ
909 入出力インタフェース

Claims (10)

  1. 複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを、それら記憶装置が各々記憶する代わりに、記憶可能な重複データ記憶手段と、
    前記重複データ記憶手段に記憶された前記重複データを識別可能な第一の識別子と、前記記憶装置に対する前記重複データに関するアクセス要求において前記重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報を記憶する参照先情報記憶手段と、
    前記複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置に対して、前記重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、前記特定の記憶装置における前記重複データに関する前記第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、前記参照先情報から削除するとともに、前記重複データを更新する更新データを、前記特定の記憶装置に格納する管理手段と、
    を備えるデータ記憶制御装置。
  2. 前記管理手段は、前記特定の記憶装置へ格納する格納データが何れかの前記記憶装置である既存データ格納記憶装置に格納されている何れかの既存データと一致することを判定した場合に、
    前記格納データを前記重複データとして前記重複データ記憶手段に格納するとともに、前記既存データ格納記憶装置から前記既存データを削除し、
    前記特定の記憶装置における前記格納データを識別可能な識別子、及び、前記既存データ格納記憶装置における前記既存データを識別可能な識別子を、前記第二の識別子として、それぞれ前記第一の識別子と関連付けることにより、前記参照先情報を更新する、
    請求項1に記載のデータ記憶制御装置。
  3. 前記管理手段は、前記参照先情報において、前記第一の識別子を包含する前記レコードが存在しなくなった場合に、前記第一の識別子により識別された前記重複データを、前記重複データ記憶手段から削除する、
    請求項1または2に記載のデータ記憶制御装置。
  4. 前記複数の記憶装置をさらに備える、
    請求項1乃至3のいずれかに記載のデータ記憶制御装置。
  5. 情報処理装置によって、
    複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを、それら記憶装置が各々記憶する代わりに、重複データ記憶手段に記憶可能であり、
    前記重複データ記憶手段に記憶された前記重複データを識別可能な第一の識別子と、前記記憶装置に対する前記重複データに関するアクセス要求において前記重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報を参照先情報記憶手段に記憶し、
    前記複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置に対して、前記重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、前記特定の記憶装置における前記重複データに関する前記第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、前記参照先情報から削除するとともに、前記重複データを更新する更新データを、前記特定の記憶装置に格納する、
    データ記憶制御方法。
  6. 前記特定の記憶装置へ格納する格納データが何れかの前記記憶装置である既存データ格納記憶装置に格納されている何れかの既存データと一致することを判定した場合に、
    前記格納データを前記重複データとして前記重複データ記憶手段に格納するとともに、前記既存データ格納記憶装置から前記既存データを削除し、
    前記特定の記憶装置における前記格納データを識別可能な識別子、及び、前記既存データ格納記憶装置における前記既存データを識別可能な識別子を、前記第二の識別子として、それぞれ前記第一の識別子と関連付けることにより、前記参照先情報を更新する、
    請求項5に記載のデータ記憶制御方法。
  7. 前記参照先情報において、前記第一の識別子を包含する前記レコードが存在しなくなった場合に、前記第一の識別子により識別された前記重複データを、前記重複データ記憶手段から削除する、
    請求項5または6に記載のデータ記憶制御方法。
  8. 複数の記憶装置が重複して記憶すべき重複データを、それら記憶装置が各々記憶する代わりに、重複データ記憶手段に記憶する重複データ記憶処理と、
    前記重複データ記憶手段に記憶された前記重複データを識別可能な第一の識別子と、前記記憶装置に対する前記重複データに関するアクセス要求において前記重複データを識別可能な第二の識別子と、を関連付けたレコードを包含する参照先情報を参照先情報記憶手段に記憶する参照先情報記憶処理と、
    前記複数の記憶装置のうち、特定の記憶装置に対して、前記重複データに関する更新アクセスが発生した場合に、前記特定の記憶装置における前記重複データに関する前記第一及び第二の識別子を関連付けた情報を、前記参照先情報から削除するとともに、前記重複データを更新する更新データを、前記特定の記憶装置に格納する管理処理と、
    をコンピュータに実行させる、データ記憶制御プログラム。
  9. 前記特定の記憶装置へ格納する格納データが何れかの前記記憶装置である既存データ格納記憶装置に格納されている何れかの既存データと一致することを判定した場合に、
    前記格納データを前記重複データとして前記重複データ記憶手段に格納するとともに、前記既存データ格納記憶装置から前記既存データを削除し、
    前記特定の記憶装置における前記格納データを識別可能な識別子、及び、前記既存データ格納記憶装置における前記既存データを識別可能な識別子を、前記第二の識別子として、それぞれ前記第一の識別子と関連付けることにより、前記参照先情報を更新する前記管理処理
    をコンピュータに実行させる、請求項8に記載のデータ記憶制御プログラム。
  10. 前記参照先情報において、前記第一の識別子を包含する前記レコードが存在しなくなった場合に、前記第一の識別子により識別された前記重複データを、前記重複データ記憶手段から削除する前記管理処理
    をコンピュータに実行させる、請求項8または9に記載のデータ記憶制御プログラム。
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