JP2015138984A - 周囲環境に配慮したアンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの偏波に対して一つのアンテナ素子を用いた周波数共用の小型なアンテナ等を提供する。
【解決手段】アンテナ10は、反射板100、反射板100から予め定められた距離に設けられたダイポール素子120、反射板100から予め定められた距離に設けられた第1の無給電素子140を備えている。さらに、ダイポール素子120の素子部121a及び素子部121bの両端側に離れて設けられた第2の無給電素子150a及び第2の無給電素子150bを備えている。そしてまた、ダイポール素子120の素子部121aと素子部121bとを接続する接続部材122を備えている。ダイポール素子120により、周波数fを中心周波数とする低周波数帯、周波数fを中心周波数とする中間周波数帯、周波数fを中心周波数とする高周波数帯の少なくとも3周波数帯の信号が重畳された信号が送受信される。
【選択図】図2

Description

本発明は、周囲環境に配慮したアンテナ装置に関する。
都市部や繁華街等においては、地域の条例や景観への配慮から、無線通信用のアンテナを設置しづらい場所がある。このような設置場所では、条例に適合するアンテナや景観に適したアンテナに対して要求条件が異なる。よって、それぞれの設置場所に適した多種類の形状のアンテナを開発する必要がある。
また、このような設置場所では、複数の周波数帯の電波を送受信しようとしても、複数のアンテナを設けることが難しい。このため、複数の周波数帯の電波を送受信できる周波数共用のアンテナが開発されている。
特許文献1には、反射板と、前記反射板の反射面上に配置されるn(n≧2)個の半波長ダイポールアンテナ素子と、前記各半波長ダイポールアンテナ素子の前記反射板と反対側に配置されるn個の無給電素子と、(n+1)個の導電板とを備え、前記各半波長ダイポールアンテナ素子は、前記(n+1)個の導電板の間に配置され、前記各導電板は、一端が、前記各半波長ダイポールアンテナ素子の先端部に対向し、他端が、前記反射板に接続され、前記多周波の中の低域側の使用中心周波数の自由空間波をλとするとき、隣接する各半波長ダイポールアンテナ素子の間隔は、0.25×λ≦d<0.5×λを満足する多周波共用アンテナが記載されている。
特開2007−60082号公報
ところで、周波数共用アンテナの形状が小さければ、設置場所によりアンテナに対する要求条件が例え異なっても、適用することが容易になる。そして、既設の広告用装置、照明装置、テレビ視聴用装置などに内蔵させることも容易になる。
本発明の目的は、一つの偏波に対して一つのアンテナ素子を用いた周波数共用の小型なアンテナ等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナは、導電材料で構成された反射板と、反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有するダイポール素子と、導電材料で構成され、ダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する接続部材と、ダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた第1の無給電素子と、ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の第2の無給電素子と、を備え、ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信する。
このアンテナにおいて、複数の第2の無給電素子は、それぞれの反射板から遠い側が、ダイポール素子側に折り曲げられていることを特徴とすることができる。
また、反射板、ダイポール素子、接続部材、第1の無給電素子、第2の無給電素子を収納する筐体をさらに備えたことを特徴とすることができる。
さらに、このアンテナにおいて、ダイポール素子が設けられた側において、反射板から予め定められた他の距離に、ダイポール素子の一対の素子部と交差するように他の一対の素子部が設けられた他のダイポール素子と、導電材料で構成され、他のダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する他の接続部材と、他のダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、他のダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた他の第1の無給電素子と、他のダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の他の第2の無給電素子と、をさらに備え、他のダイポール素子を介して、ダイポール素子が送受信する電波と異なる偏波の複数の周波数帯の電波を送受信することを特徴とすることができる。
このようにすることで、偏波共用のアレイアンテナとすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される構造物は、導電材料で構成された反射板と、反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有するダイポール素子と、導電材料で構成され、ダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する接続部材と、ダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた第1の無給電素子と、ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の第2の無給電素子と、を有し、ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナを備えている。
この構成によれば、アンテナを他の機能を備える構造物に内蔵させることができる。
本発明によれば、一つの偏波に対して一つのアンテナ素子を用いた周波数共用の小型なアンテナ等を提供できる。
第1の実施の形態が適用される広告用装置の一例を示す斜視図である。 第1の実施の形態が適用されるアンテナの一例を示す斜視図である。 アンテナの平面図及び側面図の一例を示す図である。(a)は平面図、(b)は(a)におけるy方向から見た側面図である。 ダイポール素子と接続部材との関係を示す図である。(a)は斜視図、図4は等価回路図である。 第1の実施の形態が適用されるアンテナの変形例を示す斜視図である。 アンテナを組み込んだ照明用装置、テレビ視聴用装置、換気用装置を示す図である。 第2の実施の形態が適用されるアンテナの斜視図である。 アンテナの平面図及び側面図の一例を示す図である。(a)は平面図、(b)は図8(a)のy方向から見た側面図である。 ダイポール素子と接続部材との関係を示す斜視図である。 アンテナの指向性の一例を示す図である。(a)は、低周波数帯域における周波数fでの指向性、(b)は、中間周波数帯域における周波数fでの指向性、(c)は、高周波数帯域における周波数fでの指向性である。 アンテナのリターンロスの一例を示す図である。(a)は、接続部材を用いた場合、(b)は、接続部材を用いない場合を示す。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態が適用される広告用装置1の一例を示す斜視図である。
図1に示す広告用装置1は、壁面から突出するように壁面に取り付けられ、表面に「○×ビル」などと表示する袖看板20と、内部にアンテナ10とを備えている。
なお、アンテナ10に電波を送受信する送受信装置を備えていてもよい。
さらに、袖看板20の内部に、照明装置を備え、夜間などにおいて、袖看板20に表示される文字を浮き出すようにしてもよい。この場合、袖看板20の照明装置に供給される電源を分岐して送受信機に供給することができる。
図1に示す広告用装置1は、袖看板20という機能に加え、内蔵したアンテナ10により電波の送受信を行う機能を兼ね備えている。
このように構成することにより、アンテナ10が袖看板20と別個に設けられる場合に比べ、景観に与える影響が少なくなり、条例等に適合させることが容易になる。
図2は、第1の実施の形態が適用されるアンテナ10の一例を示す斜視図である。
アンテナ10は、周波数f(波長λ)を中心周波数とする低周波数帯、周波数f(波長λ)を中心周波数とする中間周波数帯、周波数f(波長λ)を中心周波数とする高周波数帯の少なくとも3周波数帯で共振するように構成されている。
アンテナ10は、反射板100、側面反射板110、反射板100から予め定められた距離(後述する図3(b)の距離L9)に設けられたアンテナ素子の一例であるダイポール素子120、反射板100から予め定められた距離(後述する図3(b)の距離L8)に設けられた第1の無給電素子140を備えている。
さらに、アンテナ10は、ダイポール素子120の素子部121a及び素子部121bの一端及び他端から予め定められた間隔を開けて設けられた、第2の無給電素子150a及び第2の無給電素子150bを備えている。
そしてまた、ダイポール素子120は、素子部121aと素子部121bとを接続する接続部材122を備えている。
そして、アンテナ10は、上記の反射板100、側面反射板110、ダイポール素子120、第1の無給電素子140、第2の無給電素子150a、150bを覆って収容する筐体180を備えていてもよい。筐体180は、電波を透過する素材で構成されている。
図2においては、筐体180を破線で示している。
反射板100、側面反射板110は、導電材料で構成され、反射板100の外形は、四隅が切り取られた正方形である。側面反射板110は、反射板100の切り取られた四隅を除く辺に沿って設けられている。
ダイポール素子120は、導電材料で構成され、いずれも平面形状が三角形の素子部121a及び素子部121bを備えている。そして、素子部121a及び素子部121bは、三角形の頂点が対向するように配置されている。すなわち、ダイポール素子120はボウタイタイプのダイポールアンテナである。なお、ダイポール素子120の素子部121a及び素子部121bの平面形状は、三角形でなくともよく、棒状であってもよい。
そして、接続部材122も、導電材料で構成され、一端が素子部121aに接続され、他端が素子部121bに接続されている。すなわち、接続部材122は、素子部121aと素子部121bとを相互に接続している。
第1の無給電素子140も、導電材料で構成され、表面形状が長方形であって、ダイポール素子120上に、素子部121a及び素子部121bに沿って、ダイポール素子120から離れて配置されている。
第2の無給電素子150a、150bも、導電材料で構成され、ダイポール素子120の素子部121aと素子部121bとを結んだ線上にダイポール素子120から離れて配置されている。
アンテナ10は、ダイポール素子120の中央部が給電点である。周波数fを中心周波数とする低周波数帯、周波数fを中心周波数とする中間周波数帯、周波数fを中心周波数とする高周波数帯の少なくとも3周波数帯の信号が重畳された信号が送受信される。
以下では、アルファベットの添え字を付した部材については、添え字を省略して表示することがある。例えば素子部121a、121bは、素子部121と表記する。他についても同様である。
図3は、アンテナ10の平面図及び側面図の一例を示す図である。図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるy方向から見た側面図である。なお、図3(a)、(b)に示す平面図及び側面図は図2のx−y−z座標に合わせて表記している。
ダイポール素子120は、x−y平面において、x方向から45°傾けて配置されている。すなわち、y方向を上側とすると、ダイポール素子120は、45°の偏波を送受信する。
なお、導電材料は、例えばAl、Cuなどの金属であればよく、反射板100、側面反射板110、ダイポール素子120、第1の無給電素子140、第2の無給電素子150、接続部材122には、金属板が適用できる。また、ダイポール素子120、第1の無給電素子140、第2の無給電素子150、接続部材122は、板状に限らず、金属棒であってもよい。さらに、ダイポール素子120、第1の無給電素子140、第2の無給電素子150、接続部材122は、ガラスエポキシなどの誘電材料で構成された基板上に設けられたAl、Cuなどの金属層によって構成されたものであってもよい。
一例として、反射板100、側面反射板110、第2の無給電素子150は、一枚の金属板で構成され、折り曲げられて構成されている。このため、側面反射板110と第2の無給電素子150との間には、隙間が設けられている。
よって、反射板100と側面反射板110とは接続され、反射板100と第2の無給電素子150とも接続されている。
しかし、反射板100と側面反射板110とは接続されていなくともよく、反射板100と第2の無給電素子150とは接続されていなくともよい。
さらに、側面反射板110を備えなくともよい。
次に、アンテナ10における寸法の一例を説明する。
図3(a)に示すように、ダイポール素子120の両端部間は長さL1、第1の無給電素子140は長さL2である。第1の無給電素子140の長さL2は、ダイポール素子120に沿った長さである。
そして、反射板100は一辺長L5である。
図3(b)に示すように、側面反射板110は、反射板100から高さL6である。そして、第2の無給電素子150は、反射板100から高さL7である。
ダイポール素子120は、反射板100から距離L9の位置に設けられている。そして、第1の無給電素子140は、反射板100から距離L8の位置に設けられている。
中間周波数帯の波長λに対して、ダイポール素子120の両端部間の長さL1は、0.44〜0.49λ、第1の無給電素子140の長さL2は、0.20〜0.25λ、反射板100の一辺長L5は、0.35〜0.40λが好ましい。
また、側面反射板110の高さL6は、0.15〜0.20λ、ダイポール素子120の反射板100からの距離L9は、0.15〜0.20λ、第1の無給電素子140の反射板100からの距離L8は、0.20〜0.25λ、第2の無給電素子150の反射板100からの高さL7は、0.25〜0.30λが好ましい。
すなわち、ダイポール素子120の両端部間の長さL1を0.44〜0.49λ、ダイポール素子120の反射板100からの距離L9を0.15〜0.20λとしていることから、ダイポール素子120は、中間周波数帯の周波数f(波長λ)に合わせて設定されている。
そして、第1の無給電素子140を設けることで、高周波数帯の電波と共振するようにすると共に、第2の無給電素子150を設けることで、低周波数帯の電波と共振するようにしている。
このようにすることで、中間周波数帯の周波数f(波長λ)に合わせて設定されたダイポール素子120を用いて、低周波数帯及び高周波数帯の電波の送受信ができる。
なお、後述するように、接続部材122は、ダイポール素子120と接続する位置により、インピーダンスのマッチングを調整して、共振する周波数を設定している。
図4は、ダイポール素子120と接続部材122との関係を示す図である。図4(a)は斜視図、図4(b)は等価回路図である。図4(a)では、ダイポール素子120を破線で示し、接続部材122が見えるように表示している。
図4(a)、(b)に示すように、接続部材122は、ダイポール素子120の素子部121a及び素子部121bの中央部に接続されている。
接続部材122は、長さL10であって、接続部材122のダイポール素子120から最も離れた部分までは、距離L11である。
中間周波数帯の波長λに対して、接続部材122の長さL10は、0.28〜0.33λ、接続部材122のダイポール素子120から最も離れた部分までの距離L11は、0.03〜0.08λが好ましい。また、接続部材122の幅L13、L14は、波長λに対して、十分に小さいことが望ましい。
なお、接続部材122の長さL10、接続部材122のダイポール素子120から最も離れた部分までの距離L11、すなわち、接続部材122の形状及びダイポール素子120の素子部121a、121bと接続部材122とを接続する位置は、求めようとする共振周波数に応じて設定すればよい。
図5は、第1の実施の形態が適用されるアンテナ10の変形例を示す斜視図である。
図2に示した第1の実施の形態が適用されるアンテナ10において、第2の無給電素子150の上端(反射板100から遠い側)がダイポール素子120側に折れ曲げられている。なお、筐体180の表記は省略した。
他の構成は、図2に示した第1の実施の形態が適用されるアンテナ10と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
第2の無給電素子150の上端における折れ曲った部分は、長さL4で、中間周波数帯の波長λに対して、0.08〜0.13λであるのが好ましい。
第2の無給電素子150の上端(反射板100から遠い側)をダイポール素子120側に折れ曲げることにより、低周波数帯域における電波の放射特性及びリターンロス特性が改善する。
図1では、袖看板20にアンテナ10を組み込んだ広告用装置1を示した。
図6は、アンテナ10を組み込んだ照明用装置2、テレビ視聴用装置3、換気用装置4を示す図である。
照明用装置2では、照明用装置カバー30の内側にアンテナ10が設置されている。地デジ放送を受信するテレビ視聴用装置3では、テレビ視聴用装置カバー40の内側に、地デジ放送を受信する端子箱41と共にアンテナ10が設置されている。さらに、換気用装置4では、ガラリフードカバー50の内側にアンテナ10が設置されている。
図1に示した広告用装置1と同様に、照明用装置2では、照明という本来の機能と、内蔵したアンテナ10による電波の送受信を行う機能とを兼ね備えている。
同様に、テレビ視聴用装置3では、テレビ放送波の受信という本来の機能と、内蔵したアンテナ10による電波の送受信を行う機能とを兼ね備えている。
さらに、換気用装置4では、換気という本来の機能と、内蔵したアンテナ10による電波の送受信を行う機能とを兼ね備えている。
このように構成することにより、アンテナ10が別個に設けられる場合に比べ、景観に与える影響が少なくなり、条例等に適合させることが容易になる。
また、本来の機能を果たさなくとも、これらのカバーを用いて、その内部にアンテナ10を設置することで、景観に与える影響を少なくしたり、条例等への適合を容易にしたりしてもよい。
なお、上記の照明用装置2、テレビ視聴用装置3、換気用装置4は例示であって、電波の送受信をする機能に対して他の機能を有する装置にアンテナ10が組み込まれてもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、アンテナ10が送受信する電波は一偏波であった。第2の実施の形態では、アンテナ10が送受信する電波を、直交する両偏波とした。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態とアンテナ10が異なり、他の部分は同様である。よって、以下では、アンテナ10を説明する。
図7は、第2の実施の形態が適用されるアンテナ10の斜視図である。
第2の実施の形態が適用されるアンテナ10は、図2に示した第1の実施の形態が適用されるアンテナ10に、ダイポール素子130、第2の無給電素子150c、150d、接続部材132(後述する図9参照)をさらに備えている。そして、第1の無給電素子140の代わりに、形状の異なる第1の無給電素子141を備えている。
なお、第2の無給電素子150a、150b、150c、150dは、図5に示したアンテナ10と同様に、上端部がダイポール素子120、130側に折れ曲げられている。
ダイポール素子130は、ダイポール素子120と直交するように設けられている。そして、第2の無給電素子150c、150dは、ダイポール素子130の両端側に離れて設けられている。
そして、第1の無給電素子141は、ダイポール素子120及びダイポール素子130に共に沿うよう、平面形状が十字状になっている。すなわち、第1の無給電素子141は、第1の実施の形態におけるダイポール素子120に対して設けられた第1の無給電素子140と、第2の実施の形態で追加されたダイポール素子130に対して設けられる第1の無給電素子とが合成された形状をしている。
他の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
第2の実施の形態が適用されるアンテナ10では、ダイポール素子120を介して複数の周波数帯の電波が送受信され、ダイポール素子130を介して複数の周波数帯の電波が送受信される。なお、ダイポール素子120を介して複数の周波数帯の電波と、ダイポール素子130を介して複数の周波数帯の電波とは、偏波が異なる。
例えば、図7に示すアンテナ10は、±45°の偏波を送受信する。
よって、ダイポール素子120に対しては、複数の周波数帯の信号が重畳されて送受信され、ダイポール素子130に対しては、偏波が異なる複数の周波数帯の信号が重畳されて送受信される。
図8は、アンテナ10の平面図及び側面図の一例を示す図である。図8(a)は平面図、図8(b)は図8(a)のy方向から見た側面図である。なお、図8(a)、(b)に示す平面図及び側面図は図7のx−y−z座標に合わせて表記している。
図8(a)、(b)では、第2の無給電素子150をそれぞれ分けないで表記している。
図8(b)では、ダイポール素子120及びダイポール素子130を反射板100から距離L9の位置に設けているが、ダイポール素子120を反射板100から距離L9と異なる距離L9′の位置に設けてもよい。
図9は、ダイポール素子120、130と接続部材122、132との関係を示す斜視図である。
ダイポール素子120、130が反射板100から共に距離L9に設けられる場合、接続部材122と接続部材132とが交差する。そこで、交差部において接触しないように、接続部材122の一部及び接続部材132の一部が切り取られている。
図10は、アンテナ10の指向性の一例を示す図である。図10(a)は、低周波数帯域における周波数fでの指向性、図10(b)は、中間周波数帯域における周波数fでの指向性、図10(c)は、高周波数帯域における周波数fでの指向性である。いずれも、水平面内(図7におけるx−z面内)での指向性である。
同様な指向性が、いずれの周波数においても得られている。
図11は、アンテナ10のリターンロスの一例を示す図である。図11(a)は、接続部材122、132を用いた場合、図11(b)は、接続部材122、132を用いない場合を示す。
図11(a)に示すように、接続部材122、132を用いる場合では、予め定められた3つの周波数f、f、fで共振が得られるとともに、周波数fでのリターンロスが小さい。
一方、図11(b)に示すように、接続部材122、132を用いない場合では、低周波数帯での共振周波数及び高周波数帯での共振周波数が、図11(a)の接続部材122、132を用いた場合と比較して、高い周波数側へシフトしている。また、周波数fでのリターンロスが大きくなっている。
すなわち、接続部材122、132は、低周波数帯及び高周波数帯でのインピーダンスのマッチングに効果を有しているだけでなく、アンテナを小型化する効果も有している。
そして、第2の実施の形態におけるアンテナ10は、第1の実施の形態において説明した広告用装置1、照明用装置2、テレビ視聴用装置3、換気用装置4に適用できるとともに、電波の送受信をする機能に対して他の機能を有する装置に組み込むことができる。
以上説明したように、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、中間周波数帯の中心周波数である周波数f(波長λ)に基づいて設定されたダイポール素子120(ダイポール素子130)を用いて、低周波数帯及び高周波数帯の電波を送受信できる周波数共用のアンテナ10が実現できる。
このアンテナ10は、低周波数帯のアンテナを個別に構成した場合に比べて小型となるので、広告用装置1、照明用装置2、テレビ視聴用装置3、換気用装置4などに組み込んで使用することができる。広告用装置1、照明用装置2、テレビ視聴用装置3、換気用装置4などが、構造物の一例である。そして、構造物は、周囲環境に配慮したアンテナ装置の一例である。
これにより、景観に与える影響が少なくなり、条例等に適合させることが容易になる。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、45°又は±45°の偏波による電波を送受信するとした。水平偏波又は/及び垂直偏波を用いる時は、アンテナ10をz軸の回りに45°回転させればよい。
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1…広告用装置、2…照明用装置、3…テレビ視聴用装置、4…換気用装置、10…アンテナ、100…反射板、110…側面反射板、120、130…ダイポール素子、122、132…接続部材、140、141…第1の無給電素子、150、150a、150b、150c、150d…第2の無給電素子、180…筐体
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナは、導電材料で構成された反射板と、反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有し、第1の周波数帯の電波に対応して形状が設定されたダイポール素子と、ダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられ、ダイポール素子との間で、第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波と共振する第1の無給電素子と、ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられ、ダイポール素子との間で、第1の周波数帯より低い第3の周波数帯の電波と共振する複数の第2の無給電素子と、導電材料によりダイポール素子の一対の素子部を相互に接続するように設けられ、共振する周波数を調整する接続部材と、を備え、ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信する。
このアンテナにおいて、複数の第2の無給電素子は、それぞれの反射板から遠い側が、ダイポール素子側に折り曲げられていることを特徴とすることができる。
また、反射板、ダイポール素子、接続部材、第1の無給電素子、第2の無給電素子を収納する筐体をさらに備えたことを特徴とすることができる。
さらに、このアンテナにおいて、ダイポール素子が設けられた側において、反射板から予め定められた他の距離に、ダイポール素子の一対の素子部と交差するように他の一対の素子部が設けられ、第1の周波数帯の電波に対応して形状が設定された他のダイポール素子と、他のダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、他のダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられ、他の該ダイポール素子との間で、第2の周波数帯の電波と共振する他の第1の無給電素子と、他のダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられ、他のダイポール素子との間で、第3の周波数帯の電波と共振する複数の他の第2の無給電素子と、導電材料により他のダイポール素子の一対の素子部を相互に接続するように設けられ、共振する周波数を調整する他の接続部材と、をさらに備え、他のダイポール素子を介して、ダイポール素子が送受信する電波と異なる偏波の複数の周波数帯の電波を送受信することを特徴とすることができる。
このようにすることで、偏波共用のアレイアンテナとすることができる。
また、本発明が適用されるアンテナは、導電材料で構成された反射板と、反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有するダイポール素子と、ダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた第1の無給電素子と、ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の第2の無給電素子と、導電材料で構成され、ダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する接続部材と、ダイポール素子の側面に設けられた側面反射板と、を備え、反射板、側面反射板及び複数の第2の無給電素子は、一枚の金属板を折り曲げられて構成され、ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信する。
他の観点から捉えると、本発明が適用される構造物は、導電材料で構成された反射板と、反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有し、第1の周波数帯の電波に対応して形状が設定されたダイポール素子と、ダイポール素子を挟んで反射板と反対側において、ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられ、ダイポール素子との間で、第1の周波数帯より高い第2の周波数帯の電波と共振する第1の無給電素子と、ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられ、ダイポール素子との間で、第1の周波数帯より低い第3の周波数帯の電波と共振する複数の第2の無給電素子と、導電材料によりダイポール素子の一対の素子部を相互に接続するように設けられ、共振する周波数を調整する接続部材と、を有し、ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナを備えている。
この構成によれば、アンテナを他の機能を備える構造物に内蔵させることができる。

Claims (5)

  1. 導電材料で構成された反射板と、
    前記反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有するダイポール素子と、
    導電材料で構成され、前記ダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する接続部材と、
    前記ダイポール素子を挟んで前記反射板と反対側において、当該ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた第1の無給電素子と、
    前記ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の第2の無給電素子と、を備え、
    前記ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ。
  2. 前記複数の第2の無給電素子は、それぞれの前記反射板から遠い側が、前記ダイポール素子側に折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記反射板、前記ダイポール素子、前記接続部材、前記第1の無給電素子、前記第2の無給電素子を収納する筐体をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ。
  4. 前記ダイポール素子が設けられた側において、前記反射板から予め定められた他の距離に、当該ダイポール素子の一対の素子部と交差するように他の一対の素子部が設けられた他のダイポール素子と、
    導電材料で構成され、前記他のダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する他の接続部材と、
    前記他のダイポール素子を挟んで前記反射板と反対側において、当該他のダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた他の第1の無給電素子と、
    前記他のダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の他の第2の無給電素子と、をさらに備え、
    前記他のダイポール素子を介して、前記ダイポール素子が送受信する電波と異なる偏波の複数の周波数帯の電波を送受信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ。
  5. 導電材料で構成された反射板と、当該反射板から予め定められた距離に設けられた一対の素子部を有するダイポール素子と、導電材料で構成され、当該ダイポール素子の一対の素子部を相互に接続する接続部材と、当該ダイポール素子を挟んで当該反射板と反対側において、当該ダイポール素子の一対の素子部に対向して設けられた第1の無給電素子と、当該ダイポール素子の一対の素子部の一端及び他端から予め定められた間隔を開けてそれぞれ設けられた複数の第2の無給電素子と、を有し、当該ダイポール素子を介して複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナを備える構造物。
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