JP2015138672A - 二次電池の電流遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電流遮断弁と集電板との接合品質を向上することができる、電流遮断装置を提供するものである。【解決手段】反転板52と集電板16とを溶接にて接合して構成され、二次電池1における電池ケース2内の圧力が所定値よりも高くなった際に、反転板52を変形させて、正極端子5と正極側集電端子17aとの間の電流経路を遮断する二次電池1の電流遮断装置30であって、集電板16は、集電板16における反転板52との接合部よりも外周側の部分を、反転板52から離間する側へ屈曲させた第一屈曲部16bと、集電板16における第一屈曲部16bよりも外周側の部分を、第一屈曲部16bの屈曲方向とは反対側に屈曲させた第二屈曲部16cとを備え、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cにおける集電板16の屈曲角度を、90度を超える角度に設定して、第一屈曲部16bと第二屈曲部16cとの間に折り返し部16Bを形成した。【選択図】図2

Description

本発明は、二次電池が備える電流遮断装置における、電流遮断弁と集電板との接合品質を向上することができる、電流遮断装置に関する。
従来、リチウムイオン二次電池などの二次電池においては、電池ケース内の圧力が所定値よりも高くなると、電池ケース外部の電極端子と、電池ケース内部の集電端子との間の電流経路を遮断する電流遮断装置を具備するものがある(例えば、特許文献1に記載の電流遮断装置を参照)。
前記電流遮断装置は、電極端子に接続されるリベットと、集電端子に接続される集電板とに接合される電流遮断弁を備えており、電池ケース内の圧力が所定値よりも高くなった際に、前記電流遮断弁を変形させて、前記電流遮断弁と集電板とを分断するものである。
例えば、図6に示す電流遮断装置130は、Z端子14およびリベット41を介して二次電池の正極端子に接続される電流遮断弁である反転板52と、正極集電端子17aに接続される正極集電板116とを備えている。
リベット41は、電池ケースの蓋体22を貫通する小径部41aと、電池ケースの内部に配置される大径部41bとを有する略円筒形状の部材であり、小径部41aの上端部をかしめることで、リベット41をZ端子14とともに蓋体22に固定している。
反転板52は略円板形状の部材であり、その中央部が溶接によって正極集電板116に対して円環状に接合されている。反転板52は、正極集電板116に溶接される中央部が平坦に形成され、その外周部が外周側へいくに従って上方へ湾曲する形状に形成されている。
また、反転板52は、リベット41における大径部41bの下端部に嵌合しており、反転板52の外周縁部がリベット41の大径部41bに全周にわたって溶接されることにより、反転板52がリベット41に接合されている。
正極集電板116は平板状部材にて形成されており、正極集電板116における反転板116との溶接部の外周側には、切欠部116aが形成されている。
このように構成される電流遮断装置130においては、電池ケース内の圧力(反転板52よりも集電板116側の圧力)が、電池ケース外の圧力(反転板52よりもリベット41側の圧力)よりも、所定値以上高くなると、反転板52の中央部が上側に上向きに反るように変形する。
これにより、集電板116が切欠部116aで破断して、反転板52と集電板116との接続部が分断され、電池ケース外部の正極端子と、電池ケース内部の正極集電端子17aとの間の電流経路が遮断されることとなる。
ここで、電流遮断装置130の組み立て工程において、反転板52と正極集電板116とを接合する際には、反転板52の中央部と正極集電板116とを突き合わせた状態で、両者がレーザ溶接される。
このように、反転板52と正極集電板116とをレーザ溶接により接合する場合、図7(a)に示すように、反転板52と正極集電板116とを重ね合わせたうえで、反転板52の中央部と正極集電板116とが当接するように突き合わせる。
反転板52の中央部と正極集電板116とを突き合わせて溶接する場合に、図7(b)に示すように、反転板52と正極集電板116とを、両者が丁度当接する位置(理想状態)にて固定しようとすると、反転板52および正極集電板116の寸法公差や、反転板52および正極集電板116が設置されるレーザ溶接装置の可動域誤差等により両者が当接しない状態となって、溶接不良が生じるおそれがある。従って、反転板52の中央部と正極集電板116とを突き合わせる場合には、反転板52を正極集電板116に深く押し込んで、反転板52と正極集電板116とが必ず当接するようにしている。
しかし、反転板52を正極集電板116に深く押し込むと、図7(c)に示すように、反転板52における中央部の外周縁部の角を支点にして正極集電板116が下方に反るように変形し、反転板52と正極集電板116との間に隙間が生じ、溶接不良が発生する原因となってしまう。
特開2013−157200号公報
そこで、本発明においては、電流遮断弁(反転板)と正極集電板とを確実に当接させた状態で両者の接合を行うことができ、電流遮断弁と集電板との接合品質を向上することができる、電流遮断装置を提供するものである。
上記課題を解決する電流遮断装置は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、二次電池の外部端子と接続される電流遮断弁と、前記二次電池の内部端子と接続される集電板とを溶接にて接合して構成され、前記二次電池における電池ケース内の圧力が所定値よりも高くなった際に、前記電流遮断弁を変形させて、前記二次電池の外部端子と内部端子との間の電流経路を遮断する二次電池の電流遮断装置であって、前記集電板は、前記集電板における前記電流遮断弁との接合部よりも外周側の部分を、前記電流遮断弁から離間する側へ屈曲させた第一屈曲部と、前記集電板における前記第一屈曲部よりも外周側の部分を、前記第一屈曲部の屈曲方向とは反対側に屈曲させた第二屈曲部とを備え、前記第一屈曲部および第二屈曲部における前記集電板の屈曲角度を、90度を超える角度に設定して、前記第一屈曲部と第二屈曲部との間に折り返し部を形成した。
また、請求項2記載の如く、前記集電板には、前記電流遮断弁との接合部から中央部側へ向かう溝が形成される。
本発明によれば、電流遮断装置における電流遮断弁と集電板との接合品質を向上することができる。
電流遮断装置を備えた二次電池を示す側面断面図である。 電流遮断装置を示す側面断面図である。 電流遮断装置を示す底面図である。 正極集電板における第一屈曲部および第二屈曲部を示す側面断面図である。 反転板を正極集電板に押し込んだ際に、反転板と正極集電板との間に生じる隙間の大きさが正極集電板の形状により異なる様子を示す側面断面図である。 従来の電流遮断装置を示す側面断面図である。 従来の電流遮断装置において、反転板と正極集電板とを接合する場合に、反転板を正極集電板に深く押し込むと、反転板と正極集電板との間に隙間が生じる様子を示す模式図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示す二次電池1は非水電解液二次電池に構成されており、巻回型の電極体3および電解液を電池ケース2に封入して構成されている。
電池ケース2は、一面(上面)が開口した有底角筒形状のケース本体21と、平板状に形成されケース本体21の開口部を閉塞する蓋体22とで構成され、蓋体22の長手方向一端部(図1における右端部)には正極側の外部端子である正極端子5が設けられ、蓋体22の長手方向他端部(図1における左端部)には負極側の外部端子である負極端子6が設けられている。
正極端子5は電池ケース2の外部に配置されるZ端子14に接続されており、Z端子14はリベット41により蓋体22に固定されている。また、正極端子5は、Z端子14および電池ケース2の内部に配置される内部端子である正極側集電端子17aを介して電極体3の正極3aと接続されている。
負極端子6は電池ケース2の外部に配置されるZ端子14に接続されており、Z端子14はリベット41により蓋体22に固定されている。また、負極端子6は、Z端子14および電池ケース2の内部に配置される内部端子である負極側集電端子17bを介して電極体3の負極3bと接続されている。
正極端子5に接続されるZ端子14と正極側集電端子17aとの間には、電流遮断装置(Current Interrupt Device)30が介装されており、電池ケース2内の圧力が所定値よりも高くなると電流遮断装置30が作動して、二次電池1の電流経路である正極端子5と正極側集電端子17aとの電気的な接続、即ち正極端子5と正極側集電端子17aとの間の電流経路を遮断するように構成している。
図2に示すように、電流遮断装置30は、リベット41、ホルダー42、反転板52、および集電板16を備えている。
リベット41は、下側の内径寸法および外径寸法が、上側の内径寸法および外径寸法よりも大径に形成される略円筒形状の部材であり、上側の小径部分である小径部41aと、下側の大径部分である大径部41bを有している。リベット41は、アルミニウム等を素材として形成される。
リベット41の小径部41aは、先端部が蓋体22(より詳細には、蓋体22に載置されるZ端子14および上側絶縁部材15)より上方に、即ち電池ケース2の外部に突出する。
リベット41の大径部41bは、蓋体22の下方、すなわち、電池ケース2の内部に配置される。大径部41bの下端部は、その内径寸法および外径寸法が、大径部41bの他の部分の内径寸法および外径寸法よりもさらに大径に形成されて嵌合部41dを構成している。
リベット41は、小径部41aの上端部をかしめることで、蓋体22の外部側に位置するZ端子14と上側絶縁部材15、および蓋体22の内部側に位置するガスケット51を、リベット41とともに蓋体22に一体的に固定している。これにより、リベット41は、Z端子14と電気的に接続される。
上側絶縁部材15は、Z端子14と蓋体22の間を絶縁するための部材であり、ガスケット51は、リベット41と蓋体22の間をシールするとともに絶縁するための部材である。
ホルダー42は、電池ケース2の内部に配置され、正極側集電端子17aに接続される集電板16を保持するための部材である。ホルダー42は、樹脂等の絶縁部材にて形成されている。
ホルダー42は、蓋体22の内側面とリベット41との間に配置される板状部材である本体部42aと、本体部42aから下方(電池ケース2の内側方向)へ向けて延出する脚部42b・42b・・・とを有しており、脚部42b・42b・・・の先端部によって集電板16を保持している。
反転板52は、電流遮断装置30における電流遮断弁であり、例えばアルミニウムを素材として構成される略円板形状の部材である。具体的には、反転板52は、中央部52Aが平坦に形成され、中央部52Aの外周部が外周側へいくに従って上方へ湾曲する形状の湾曲部52Bに形成されている。つまり、反転板52は、略中央部が内部側(図2における下側)に向けて窪んでいる略円板形状に形成されている。
反転板52は、リベット41における大径部41bの先端に形成される嵌合部41dに接合されている。具体的には、反転板52を大径部41bの嵌合部41dに嵌合した状態で、反転板52の外周縁部と嵌合部41dの内周縁部とを、全周にわたって溶接することにより、反転板52がリベット42に接合されている。
これにより、反転板52とリベット42とが電気的に接続されている。また、大径部41bと反転板52とを接合することにより、大径部41bと反転板52とで囲まれた空間である圧力室31が構成される。圧力室31は、リベット42の小径部41aを貫通する連通孔41cを通じて外部と連通している。
反転板52は、集電板16と溶接により接合されている。具体的には、反転板52の中央部52Aと集電板16とを円環形状にレーザ溶接することにより、反転板52と集電板16とが接合されている。
集電板16は板状部材により形成され、反転板52の中央部52Aと接合される平板状の接合部16Aと、接合部16Aの外周部に形成される折り返し部16Bと、折り返し部16Bから外周側へ延設される平板状の接続部16Cとを備えている。
接続部16Cには、周方向に沿って円環形状に切欠部16aが形成されている。また、接続部16Cは、正極側集電端子17aと接続されている。
図2、図3に示すように、接合部16A、折り返し部16B、および接続部16Cは、集電板16における反転板52の中央部52Aとの接合部よりも外周側の部分を、反転板52から離間する側(図2における下側)へ屈曲させて第一屈曲部16bを形成するとともに、集電板16における第一屈曲部16bよりも外周側の部分を、第一屈曲部16bの屈曲方向とは反対側の方向に屈曲させて第二屈曲部16cを形成することにより、構成される。
つまり、集電板16の第一屈曲部16bよりも中央部側が接合部16Aに構成され、第一屈曲部16bと第二屈曲部16cとの間が折り返し部16Bに構成され、第二屈集電板16の曲部16cよりも外周側が接続部16Cに構成されている。
第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cは、平面視において円形状に形成されている。
図4に示すように、第一屈曲部16bにおける集電板16の屈曲角度θ1、および第二屈曲部16cにおける集電板16の屈曲角度θ2は、共に90度を超える角度に設定されている。このように、集電板16においては、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2を90度を超える角度に設定することにより折り返し部16Bを形成している。これにより、接合部16A、折り返し部16B、および接続部16Cは、側面断面視において、略Z字形状、または略S字形状に形成されることとなる。
また、集電板16は、平面視において、接合部16Aの外周縁部と、折り返し部16Bと、接続部16Cの内周縁部とが重畳するように、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cにて屈曲されている。つまり、集電板16には、接合部16Aと接続部16Cとの間に、折り返される折り返し部16Bが形成されている。
また、集電板16の接合部16Aには、反転板52との溶接部から、中央部側へ向かう溝16dが形成されている(図3参照)。溝16dは、円環形状に形成される溶接部の周方向に沿って放射状に複数形成されている。各溝16dの中央部側端部は、溶接部の円環形状の中心点Oにまでは至らず、溶接部と中心点Oとの途中部に位置しており、互いに接続されていない。つまり、各溝16dは、溶接部と中心点Oとの間において、中央部側に未形成部を残した状態で、反転板52との溶接部から中央部側へ向かって形成されている。
このように構成される電流遮断装置30においては、電池ケース2内の圧力(集電板16よりも正極側集電端子17a側の圧力)が、ケース外の圧力(圧力室31内の圧力)よりも、所定値以上高くなると、電池ケース2内と圧力室31内との圧力差により、集電板16の接合部16Aを介して反転板52に外側向きの力(図2における上側への力)がかかり、反転板52が外側(図2における上側)へ反るように変形する。この反転板52の変形により、集電板16が切欠部16aで破断して、集電板16における切欠部16aの外周側と内周側とが分離し、正極端子5と正極側集電端子17との間の電流経路が遮断される。
ここで、電流遮断装置30の組み立て工程において、反転板52と集電板16とをレーザ溶接により接合する際には、反転板52の中央部52Aと集電板16とを突き合わせた状態で、両者の接合がなされる。
この場合、反転板52および集電板16の寸法公差や、反転板52および集電板16が設置されるレーザ溶接装置の可動域誤差等があったとしても、両者が確実に当接するように、反転板52を集電板16に押し込んだ状態でレーザ溶接が行われるが、電流遮断装置30においては、集電板16に第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cを形成することにより、接合部16Aと接続部16Cとの間に折り返し部16Bを構成しているため、反転板52の中央部52Aを集電板16に深く押し込んだ状態でも、反転板52と集電板16との間に隙間が生じることを抑制することが可能となっている。
つまり、図5(a)に示すように、反転板52の中央部52Aと集電板16とを突き合わせた状態で、反転板52の中央部52Aを集電板16の側に所定の押込量Paにて押し込んだ場合、集電板16が、溶接部の円環形状における径方向において、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2が大きくなるように(折り返し部16Bが接合部16Aと接続部16Cとの間に折り畳まれるように)変形するとともに、接続部16Cにおける第二屈曲部16c側の部分が、外周側の部分に対して下方へ沈み込むように変形することにより、反転板52の押し込み力が吸収される。また、吸収された前記押し込み力により、集電板16には、接合部16Aが反転板52の中央部52A側(上方)へ押圧される力が働く。これにより、集電板16の接合部16Aと反転板52の中央部52Aとの間に隙間が生じることを抑制することが可能となっている。
一方、図5(b)に示すように、従来の電流遮断装置130における、全体的に平板状に形成されている集電板116の場合は、反転板52の中央部52Aを集電板116の側に押し込むと、反転板52における中央部52Aの外周縁部の角を支点にして集電板116が下方に反るように変形し、反転板52と集電板116との間に隙間が発生する。この隙間は、反転板52の押込量Pbが図5(a)に示した押込量Paよりも小さくても、図5(a)における集電板116と反転板52との隙間よりも大きなものとなる。
また、図5(c)に示すように、集電板16に折り返し部16Bを形成した場合でも、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2が90度以下であった場合は、集電板16は、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2が小さくなるように(折り返し部16Bが外側(接続部16C側)に伸びる方向に)変形し、その変形に伴って集電板16における接合部16Aの中央部が下方へ付勢される。これにより、押込量Pcを、図5(a)における押込量Paと同等にしたとしても、反転板52と集電板16との間には、図5(a)に示した場合よりも大きな隙間が形成されることとなる。
なお、図5(a)、図5(b)、および図5(c)は、それぞれ第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2を90度を超える角度に設定して折り返し部16Bを形成した集電板16、全体的に平板状に形成した集電板16、および第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2を90度以下の角度に設定して折り返し部16Bを形成した集電板16について、反転板52の中央部52Aを集電板16の側に押し込んだ場合の変形状態を、CAE(Computer Aided Engineering)により変形解析した結果を示すものである。
図5(a)、図5(b)、および図5(c)においては、左側に集電板16の押込前の初期形状を、右側に集電板16の押込後の形状を示している。
このように、集電板16に第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cを形成し、第一屈曲部16bおよび第二屈曲部16cの屈曲角度θ1・θ2を90度を超える角度に設定して折り返し部16Bを形成することにより、反転板52の中央部52Aを集電板16の側に押し込んだ場合に、反転板52と集電板16との間に隙間が生じることを抑制できる。
これにより、反転板52と集電板16とを確実に当接させた状態で、両者のレーザ溶接による接合を行うことができ、反転板52と集電板16との接合品質を向上することが可能となる。
また、反転板52の中央部52Aを集電板16の側に押し込んだ場合、集電板16には、溶接部の円環形状における径方向へ変形する力とともに、溶接部の円環形状における周方向にも変形する力がかかるが、集電板16においては、集電板16の接合部16Aには、反転板52との溶接部から中央部側へ向かう複数の溝16dが周方向に沿って放射状に形成されているため、周方向に生じる変形を抑制することが可能となっている。
つまり、集電板16においては、反転板52の中央部52Aを集電板16の側に押し込んだ場合に、溝16dが変形することにより、反転板52による押込力が吸収されることとなる。これにより、集電板16が反転板52の押込方向に変形することが抑制され、集電板16と反転板52との間に隙間が生じることを防ぐことが可能となっている。
なお、接合部16Aに形成される溝16dは、溶接部の外周側から溶接部の内周側へ至るまで、溶接部を横切るように形成すると、溶接部の剛性が低下して集電板16が変形し易くなるおそれがある。
また、接合部16Aに形成される溝16dは、溶接部から中心点Oに至るまで形成すると、集電板16の剛性が低下して集電板16が変形し易くなるおそれがある。
このようなことから、溝16dは、溶接部と中心点Oとの間において、中央部側に未形成部を残した状態で、溶接部から中央部側へ向かって形成することが好ましい。
1 二次電池
3 電極体
3a 正極
5 正極端子
16 集電板
16A 接合部
16B 折り返し部
16C 接続部
16b 第一屈曲部
16c 第二屈曲部
17a 正極側集電端子
30 電流遮断装置
52 反転板(電流遮断弁)
52A 中央部
52B 湾曲部

Claims (2)

  1. 二次電池の外部端子と接続される電流遮断弁と、前記二次電池の内部端子と接続される集電板とを溶接にて接合して構成され、前記二次電池における電池ケース内の圧力が所定値よりも高くなった際に、前記電流遮断弁を変形させて、前記二次電池の外部端子と内部端子との間の電流経路を遮断する二次電池の電流遮断装置であって、
    前記集電板は、
    前記集電板における前記電流遮断弁との接合部よりも外周側の部分を、前記電流遮断弁から離間する側へ屈曲させた第一屈曲部と、
    前記集電板における前記第一屈曲部よりも外周側の部分を、前記第一屈曲部の屈曲方向とは反対側に屈曲させた第二屈曲部とを備え、
    前記第一屈曲部および第二屈曲部における前記集電板の屈曲角度を、90度を超える角度に設定して、前記第一屈曲部と第二屈曲部との間に折り返し部を形成した、
    ことを特徴とする二次電池の電流遮断装置。
  2. 前記集電板には、前記電流遮断弁との接合部から中央部側へ向かう溝が形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池の電流遮断装置。
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