JP2015137254A - エビにおけるビブリオ感染に対するワクチン及びその作製方法 - Google Patents

エビにおけるビブリオ感染に対するワクチン及びその作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エビにおけるビブリオ感染に対するワクチン及びその作製方法の提供。【解決手段】本発明は特に、本発明のワクチンは、エビにおけるビブリオ感染に対する免疫の強化かつ延長を誘導する、熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞の混合物を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、エビにおけるビブリオ感染に対するワクチン及びその作製方法に関する。
通常宿主動物が弱くなったときに発生するビブリオ感染によって引き起こされるビブリオ病は、二次の日和見感染とみなされており、ビブリオ病の発生は養殖池水中のビブリオ属細菌の増加と関連付けられている(Lightner et al.、1998;Lavilla−Pitogo、et al.、1998)。エビ養殖システムにおいて報告されているビブリオ種には、V.alginolyticus、V.anguillarum、V.campbelli、V.damsella、V.fischeri、V.harveyi、V.logei、V.mediterrani、V.ordalii、V.orientalis、V.parahaemolyticus、V.pelagicus、V.splendidus、V.vulnificusなどがある。したがって、疾病の発生防止がエビ養殖における主要な懸念となっている。一般的な感染後の臨床では抗生物質やその他治療薬が広く使用されている。しかしながら、これら治療薬剤の適用は抗生物質に対する耐性の広がりを引き起こし、抗生物質治療の有効性を低下させ、組織中における残留蓄積と環境に対する有害性を生じ、また公衆衛生の問題も生んでいる(karunasagar et al.、1994;Cabello et al.、2006)。
免疫刺激、植物及び微生物由来の原料のワクチン、プロバイオティクスなどの免疫学的予防は、病原性感染予防の有望で実行可能な方法となっている(Gatessoupe et al.、1999;Smith et al.、2003;Teunissen et al.、1998;Pereira et al.、2009)。免疫刺激剤は先天免疫を誘導し、病原菌に対する抵抗力を高め、免疫抑制を緩和することが知られている一方、ワクチンでの予防投与は特定の病原菌に対して保護を提供する。ワクチンはホルマリン、エタノール、硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、脂肪酸、加熱で病原菌を不活性化させて作製することができる(Hossain et al.、2009)。
現在に至るまで、エビの免疫系はまだ完全に理解されてはいない。これまでに、エビは他の無脊椎動物と同じように、循環する血球(無顆粒細胞(HC)、小顆粒細胞(semi−GC)、顆粒細胞(GC))が有害な微生物に対する自己防衛のための防御において重要な役割を果たす先天の免疫系のみに依存していると報告されている(Martin et al.、1985;Loker et al.、2004;Zhang et al.、2006)。造血組織(HPT)が血球の産生と供給を担っていることが知られている(van de Braak et al.、2002)。エビの免疫系は、ターン認識システム、フェノール酸化酵素前駆体(proPO)活性化システム、抗微生物ペプチドとリゾチームの放出、及び食作用、結節形成、封入から構成される(Jiravanichpaisal et al.、2006;Rowley et al.、2007)。proPOは、内生のトリプシン様セリンプロテイナーゼによるセリンプロテイナーゼカスケードを通じたメラニン合成によって活性化され、フェノール酸化酵素(PO)となる(Cerenius et al.、2008;Soederhaell et al.、1998)。呼吸バースト(RB)が食作用中に発生し、スーパオキシドアニオンとその他活性酸素種(ROS)が放出される(Bogan et al.、2000)。スーパオキシドアニオンがスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)によって消去され、抗酸化システムを通じて宿主自体に対する損傷を防止する(Fridovich et al.、1995)。
最近一部の研究で、昆虫およびエビにおいて先天免疫系内の特異的記憶の存在、またはある形態の適応免疫が発生する可能性が示唆されている(Rowley et al.、2007;Arala−Chaves et al.、2000;Kurtz et al.、2004;Kurtz et al.、2005;Roth et al.、2009)。適応免疫または特異的免疫記憶の存在に基づき、真骨魚類及びエビ向けにいくつかの商用ワクチンが開発されている(Sommerset et al.、2005;Powell et al.、2011)。さらに、甲殻類では、「代替的適応免疫」で重要な役割を果たす、Dscamとも呼ばれるダウン症候群細胞接着分子(免疫グロブリンスーパーファミリーに属する)が観察された(Chou et al.、2009;Chou et al.、2011;Watthansurorot et al.、2011)。一部の報告では、ホルマリン不活化ビブリオ菌(Vibrio sp.)でのワクチン投与がクルマエビの稚エビ養殖におけるビブリオ病に対して有効であったことが示されている(Teunissen et al.、1998;Pereira et al.、2009;Itami et al.、1989;Itami et al.、1991;Itami et al.、1992;Alabi et al.、1999)。しかしながら、ホルマリン不活化病原菌を投与されたエビの作用機作および特定の病原菌に二次感染したエビの免疫応答についてはあまりまたは全く知られていない。エビの免疫応答パターンを調査し、ビブリオ感染に対する改良型エビ用ワクチン開発がやはり必要とされている。
本発明の目的は、エビにおけるビブリオ感染に対するワクチン及びその作製方法を提供することにある。
本研究において、熱不活化V.alginolyticus(HVa)またはホルマリン不活化V.alginolyticus(FVa)への一次暴露(primary exposure)の後、続いて生V.alginolyticus(LVa)の二次暴露(secondary exposure)を受けたホワイトエビの免疫応答パターンを理解するために実験を行った。一次暴露後、HVa投与エビは1日目に免疫応答のより早い高まりを示し、一方FVa投与エビは5日目に免疫応答のより遅い高まりを示し、そして二次暴露後、HVa投与エビとFVa投与エビの両方がワクチンの効果を示し、そのうちFVa投与エビはLVaに対するより高い耐性(resistance)、免疫パラメータのより早い回復、及びHPTのより高い増殖と分裂指数(mitotic index)を示すことが分かった。したがって、ビブリオ感染からエビを保護するためのワクチンとしてHVaとFVaの両方を使用することができ、中でも驚くべきことにHVaは、「ワクチン」としてだけでなく、特異的認識および記憶の誘導を促進する「免疫活性化物質」または「アジュバント」としても使用することができる。FVaとHVaの組み合わせ混合物が予期せずしてビブリオ感染に対する免疫応答の向上と延長を誘導する(クリアランス能力(clearance efficiency)は40%超、かつワクチン後42日間以上持続)ことが示された。
したがって、一態様において、本発明はエビにおいてビブリオ菌により引き起こされる感染に対するワクチン組成物を提供する。前記ワクチン組成物は、前記ビブリオ菌の熱不活化細胞(熱不活化ビブリオ細胞)と、前記ビブリオ菌のホルマリン不活化細胞(ホルマリン不活化ビブリオ細胞)を含み、そのうち、前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞が、エビにおいてビブリオ菌に特異的な免疫を誘導する有効量で存在する。
別の一態様において、本発明は、ビブリオ菌に特異的な免疫を誘導するためにエビに投与するワクチン組成物作製のための熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞の混合物の使用を提供する。
さらに別の一態様において、本発明はホルマリン不活化ビブリオ細胞から作製されたワクチンの免疫を向上するためのアジュバントとしての熱不活化ビブリオ細胞の使用を提供する。
さらに別の一態様において、本発明は、ビブリオ菌に特異的な免疫を誘導する有効量で、熱不活化ビブリオ細胞をホルマリン不活化ビブリオ細胞と混合して混合物を形成する工程を含む、ワクチン組成物の作製方法を提供する。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細を以下の説明で示す。本発明のその他の特徴及び利点は以下のいくつかの実施形態の詳細な説明及び添付の請求の範囲から明らかになるであろう。
本発明の上述の一般的な説明と、以下に述べる詳細な説明は、添付図面と併せて参照することによってより理解されるであろう。本発明を説明する目的で、現在好適な実施例を図面に示す。しかしながら、本発明は示された正確な配置及び手段に限定されないと理解すべきである。
一次暴露(PE)で熱不活化V.alginolyticus(HVa)の投与を受けたエビ、ホルマリン不活化V.alginolyticus(FVa)の投与を受けたエビ、及び対照実験用の海水(MS)の暴露を受けたエビと、HVaとFVaの投与の7日後に生V.alginolyticus(LVa)の二次暴露(SE)を受けたエビの7〜35日HVa−PEと7〜35日FVa−PEエビ、及び7〜28日HVa−PEエビと7〜28日FVa−PEエビの両方におけるLVaと生枯草菌(Live Bacillus subtilis、LBs)に対する食作用及びクリアランスを示す、実験計画図である。 対照エビと、海水(marine saline、MS)、HVa、FVa、LVaを投与されたエビの0日、0.5日、1日、3日、5日、7日後の無顆粒細胞(HC)(A)、顆粒細胞(GC)(semi−GCを含む)(B)、全血球数(THC)(C)を示すグラフである。各棒が6尾のエビからの平均と標準誤差(SE)を表す。異なる文字(a、b、c)が付された同じ時間のデータは処理間で有意な差がある(p<0.05)。異なる文字(x、y、z)が付された同じ処理のデータは異なる経過時間(日数)間で有意な差がある(p<0.05)。 対照エビと、海水(MS)、HVa、FVa、LVaを投与されたエビの0日、0.5日、1日、3日、5日、7日後のフェノール酸化酵素(PO)活性(A)、呼吸バースト(RB)(B)、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性(C)、リゾチーム活性(D)を示すグラフである。統計情報は図2を参照。 HVa、FVa、LVaを投与されたエビの0.5日、1日、3日、5日、7日後の相対免疫パラメータ(%)を示すグラフである。HVa投与エビにおける異なる文字(a、b、c)が付されたデータ(平均±SE)、FVa投与エビにおける異なる文字(r、s、t)が付されたデータ(平均±SE)、LVa投与エビにおける異なる文字(x、y、z)が付されたデータ(平均±SE)は異なる経過時間(日数)間で有意な差がある(p<0.05)。 (A)対照エビ(a)と、5日後のHVa投与エビ(b)及びFVa投与エビ(c)のH&E染色造血組織(HPT)の光学顕微鏡写真である。HVa投与エビとFVa投与エビでより多くの有糸分裂細胞(矢印)数が認められた。(B)FVa投与エビとHVa投与エビのHPTにおける増殖細胞割合(%)は、対照エビのそれより有意に高かった。(C)対照エビ(a)、5日後のHVa投与エビ(b)及びFVa投与エビ(c)のヨウ化プロピジウム染色HPTの蛍光顕微鏡写真である。HVa投与エビとFVa投与エビでより多くの有糸分裂細胞(矢印)数が認められた。(D)FVa投与エビのHPTとHVa投与エビのHPTにおける分裂細胞の割合として表した分裂指数(mitotic index)は、対照エビのそれよりも有意に高かった。各棒が6つの異なる画像からの平均値と標準誤差(SE)を表す。異なる文字が付されたデータは処理間で有意な差がある(p<0.05)。目盛り=20μm。 生菌攻撃なしの対照エビ、及び対照エビと7日後のHVa及びFVa投与エビに菌数8.0×10cfuエビ−1のLVaで攻撃を行ったときの生残率を示すグラフである。各データポイントは3つの複製(各複製10尾)の平均と標準誤差(SE)を表す。同じ期間で異なる文字が付されたデータは処理間で有意な差がある(p<0.05)。 対照エビと、HVa及びFVa投与7日後のエビに菌数3.8×105cfuエビ−1のLVaで攻撃を行った0日、0.5日、1日、3日、5日、7日後の無顆粒細胞(HC)(A)、顆粒細胞(GC)(semi−GCを含む)(B)、全血球数(THC)(C)を示すグラフである。統計情報は図2を参照。 対照エビと、HVa及びFVa投与7日後のエビに菌数3.8×105cfuエビ−1のLVaで攻撃を行った0日、0.5日、1日、3日、5日、7日後のフェノール酸化酵素(PO)活性(A)、呼吸バースト(RB)(B)、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性(C)、リゾチーム活性(D)を示すグラフである。統計情報は図2を参照。 (A)対照エビと、HVa及びFVa投与7日後のエビにLVaで攻撃を行った後の相対免疫パラメータ(%)を示すグラフである。対照エビにおける異なる文字(x、y、z)が付されたデータ(平均±SE)、HVa投与エビにおける異なる文字(r、s、t)が付されたデータ(平均±SE)、FVa投与エビにおける異なる文字(a、b、c)が付されたデータ(平均±SE)は経過時間(日数)間で有意な差がある(p<0.05)。(B)対照エビに対するHVa投与エビとFVa投与エビの相対値を示すグラフである。HVa投与エビにおける異なる文字(r、s、t)が付されたデータと、FVa投与エビにおける異なる文字(a、b、c)が付されたデータは経過時間(日数)間で有意な差がある(p<0.05)。 (A)対照エビ(a)と、7日後のHVa投与エビ(b)及びFVa投与エビ(c)にLVa攻撃を行った3日後のH&E染色造血組織(HPT)の光学顕微鏡写真である。FVa投与エビでより多くの有糸分裂細胞(矢印)数が認められた。(B)7日後のFVa投与エビにLVa攻撃を行った3日後のこのエビのHPTにおける増殖細胞割合(%)は有意に高かった。(C)対照エビ(a)、7日後のHVa投与エビ(b)及びFVa投与エビ(c)にLVa攻撃を行った3日後のヨウ化プロピジウム染色HPTの蛍光顕微鏡写真である。FVa投与エビでより多くの有糸分裂細胞(矢印)数が認められた。(D)7日後のFVa投与エビにLVa攻撃を行った3日後のHPTにおける分裂細胞の割合として表した分裂指数(mitotic index)は有意に高かった。目盛り=20μm。統計情報は図5Bを参照。 対照エビ(A)と7日後のHVa投与エビ(B)及びFVa(C)にLVa攻撃を行った後の凝集活性を示す写真である。FVa投与エビとHVa投与エビはより高い凝集活性を示した。凝集された「細菌クラスタ」が無顆粒細胞(HC)(D)と小顆粒細胞(SGC)(E)により貪食された様子が7日のHVa−PEエビと7日のFVa−PEエビの両方で観察され、HC(F)とSGC(G)の両方による貪食が14日のHVa−PEエビと14日のFVa−PEエビで、HC(H)とSGC(I)の両方による貪食が21日のHVa−PEエビと21日のFVa−PEエビで観察された。LVa(J)、HVa(K)、FVa(L)を含む異なる細菌のインタクトがLiu染色法(Liu’s staining)により染色された。目盛り=5μm(A〜I)、2μm(J〜L)。 対照エビと、7〜35日のHVa−PEエビ及び7〜35日のFVa−PEエビにLVa攻撃を行った後の貪食能(A)、食作用係数(B)、クリアランス能力(C)を示すグラフである。対照エビと、7〜28日のHVa−PEエビ及び7〜28日のFVa−PEエビに生枯草菌(LBs)攻撃を行った後の貪食能(D)、食作用係数(E)、クリアランス能力(F)を示すグラフである。異なる文字(a、b、c)が付された同じ暴露時間のデータは異なる処理間で有意な差がある(p<0.05)。 対照エビと、7〜42日後の(HVa+FVa)−PEエビにLVa攻撃を行った後のクリアランス能力を示すグラフである。異なる文字(a、b)が付された同じ暴露時間のデータは異なる処理間で有意な差がある(p<0.05)。
別途定義がされない限り、ここで使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明が属する技術における通常の技能で一般的に理解されているものと同じ意味を持つ。
本明細書で使用される、「ある」及び「一」(冠詞「a」及び「an」)は、1または2以上(即ち、少なくとも1)のその(冠詞の)文法上の目的語を指す。例えば、「ある要素」(「an element」)とは1つの要素または2つ以上の要素を意味する。
本明細書で使用される、用語「ワクチン」または「ワクチン組成物」は、抗原性物質の免疫原性組成物(例えば、レシピエント中のその抗原性物質に特異的な免疫を引き出すために使用できる病原菌またはそのたんぱく質)を指し、変更可能である。したがって、被験者がワクチン投与された、またはワクチンで免疫を付けられた後、前記被験者は前記ワクチンの抗原を特異的に認識する免疫を形成し、病原菌にさらに暴露された場合に前記病原菌を殺すまたは不活化させる。エビにおいて、免疫付与またはワクチン投与は、注射または浸漬によって実施可能である。さらに、エビにおける免疫は、血球の細胞数などの多様なパラメータに基づいて判定することができ、例えば無顆粒細胞(HC)、小顆粒細胞(semi−GC)、顆粒細胞(GC)、フェノール酸化酵素(PO)活性、呼吸バースト(RB)、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性、リゾチーム活性、細胞増殖、造血組織(HPT)の分裂指数(mitotic index)、貪食能、クリアランス能力である。エビのこれらパラメータを測定する標準検査が当業者の技能範囲で既知である。
本明細書で使用される、「不活化された」または「不活化」とは、病原菌から作製されたワクチンに関するため、ワクチン中の病原菌の感染性、毒性、または病原性を例えば熱やホルマリン、紫外光照射などの方法で破壊する処理が行われることを指す。
本発明によれば、熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞の混合物は、ホルマリン不活化ビブリオ細胞単独の場合と比較して、エビにおけるビブリオ感染に対する免疫応答の強化または延長を誘導できる、ビブリオ感染に対する改良型ワクチンとして作用することが示されている。
したがって、一態様において、本発明はエビにおいてビブリオ菌により引き起こされる感染に対するワクチン組成物を提供する。前記ワクチン組成物は、前記ビブリオ菌の熱不活化細胞(熱不活化ビブリオ細胞)と、前記ビブリオ菌のホルマリン不活化細胞(ホルマリン不活化ビブリオ細胞)を含み、そのうち、前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞がエビにおいてビブリオ菌に特異的な免疫を誘導するために有効な量存在する。本発明はまた、エビに投与して前記ビブリオ菌に特異的な免疫を誘導するためのワクチン組成物の製造における前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞の混合物の使用も提供する。
一部の実施態様において、前記ビブリオ菌には、V.alginolyticus、V.anguillarum、V.campbelli、V.damsella、V.fischeri、V.harveyi、V.logei、V.mediterrani、V.ordalii、V.orientalis、V.parahaemolyticus、V.pelagicus、V.splendidus、V.vulnificusが含まれるが、これらに限らない。この細菌は市販されているものを利用するか、または先行技術において報告されている標準の手順に基づいて斃死したエビから分離することができる。この細菌は培地中において約28℃で一夜培養することができる。最近の培養に使用される培地はTB(Terrific broth)またはTSB(トリプティックソイブロス)とすることができ、2%のNaCl、及びフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、パラアミノ安息香酸、パラヒドロキシ安息香酸などのアミノ酸が追加される。
一部の実施態様において、前記エビには、バナメイエビ、ブラックタイガーエビ、クルマエビ、コウライエビ、インドエビ、ヨシエビ、レッドテールシュリンプ、オニテナガエビが含まれるが、これらに限らない。
熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞は、当業者の技能範囲で既知のさまざまな手順に従って作製することができる。一部の実施態様において、熱不活化ビブリオ細胞の作製は、細菌を培養し、これを採取して、海水中に再懸濁した後、細菌懸濁液を80℃以上の温度、好ましくは90℃以上、より好ましくは100℃以上、皿により好ましくは120℃で、充分な時間、例えば5分間以上、好ましくは10分間以上、より好ましくは15分間以上、加熱ボックス、加熱槽、またはオートクレーブで加熱する。ある特定の実施態様において、前記細菌懸濁液は121℃で20分間オートクレーブ処理される。別の実施態様において、ホルマリン不活化ビブリオ細胞の作製は、前記細菌懸濁液が充分な時間、例えば約12〜約96時間、好ましくは約24〜48時間、より好ましくは約24時間、有効濃度のホルマリンで処理される。一部の実施例において、ホルマリンによる細菌処理の手順は約4℃〜40℃で実施される。一部の実施例において、前記細菌試料を処理するためのホルマリンの有効濃度は、約0.1%〜約2%(v/v)の範囲であり、例えば0.1%(v/v)、0.2%(v/v)、0.3%(v/v)、0.4%(v/v)、0.5%(v/v)、0.6%(v/v)、0.7%(v/v)、0.8%(v/v)、0.9%(v/v)、1.0%(v/v)、または最大2.0%(v/v)である。ある特定の実施態様において、前記細菌懸濁液が取得され、1%ホルマリンの最終濃度までホルマリンが追加され、4℃で24時間インキュベートされる。さらに、細菌試料がホルマリンで処理され、その後遠心分離されるか、細菌ペレットを回収するために充填され、培養液で洗浄して残留するホルムアルデヒドが除去される。
一部の実施態様において、本発明のワクチン組成物(前記熱不活化ビブリオ細胞+前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞)中の前記ビブリオ細胞は、10−10CFU/mlの量で存在する。特に、本発明のワクチン組成物中の前記熱不活化ビブリオ細胞+前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞は、CFU比0.1:1〜1:0.1(HVa:FVa)で存在する。
一部の実施態様において、投与方法は、注射と浸漬を含むが、これらに限らない。ある実施態様において、注射投与での使用には、1尾当たり10−10CFUの用量で本発明のワクチン組成物がエビに注射された。別の実施態様において、浸漬による投与での使用には、本発明のワクチン組成物で浸漬を行い、エビにワクチンが投与され、例えば、1Lタンク内の滅菌エイジング済み汽水または海水で作製したワクチンストックを20Lの水に希釈することにより10−10CFU/mlの濃度を達成することで実施でき、浸漬時間は約30分間またはそれ以上、例えば、1時間、2時間、3時間、またはそれ以上とすることができる。
本発明によれば、熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞の混合物は、以下の実験によって実証されるように、熱不活化ビブリオ細胞またはホルマリン不活化ビブリオ細胞単独の場合と比較して、エビにおけるビブリオ感染に対する著しい免疫応答を誘導する改良型ワクチンとして使用することができる。特に、熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞の前記混合物に居って誘導されるクリアランス率は少なくとも40%と高く、かつ28日を超えて42日まで持続する。免疫の持続性はエビ養殖において重要である。これは、エビの養殖段階が約4〜4.5ヶ月であり、免疫がより長く持続することでワクチン投与(再強化)の回数を減少でき、エビ養殖のコストを削減することができるためである。このつながりにおいて、ワクチン組成物中、熱不活化ビブリオ細胞がエビにおける免疫応答の誘導を促進するアジュバントの役割を果たすことが示唆される。
したがって、本発明はホルマリン不活化ビブリオ細胞から作製されたワクチンの免疫を向上するアジュバントとしての熱不活化ビブリオ細胞の使用も提供する。
本明細書で使用される「アジュバント」とは、ある抗原とともに投与されたときその抗原に対するレシピエントの免疫応答を強化する物質または薬剤を指す。
一実施態様において、前記熱不活化ビブリオ細胞は前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞と混合され、ホルマリン不活化ビブリオ細胞単独の場合と比較して、ビブリオ菌に対する免疫応答の増強と延長を誘導する、混合物を形成する。
さらに別の態様において、本発明は熱不活化ビブリオ細胞をホルマリン不活化ビブリオ細胞と混合する工程を含む、エビにおけるビブリオ感染に対するワクチン組成物の作製方法を提供する。通常、本発明のワクチンの調製には海水が使用される。ワクチンの調製にはその他の賦形剤や担体も使用することができる。特に、本発明の方法は、単に熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞を混合して均質な混合物を形成することにより実施でき、さらなるアジュバント成分は必要とされない。
特定の実施態様において、本発明のエビにおけるビブリオ感染に対するワクチン組成物の作製方法は、
(a) ビブリオ菌の細胞を培養して増殖させる工程と、
(b) 増殖した細胞を採取し、採取した細胞を第1部分と第2部分に分ける工程と、
(c) 採取した細胞の第1部分を加熱により不活化し、熱不活化ビブリオ細胞を取得するとともに、採取した細胞の第2部分をホルマリンにより不活化し、ホルマリン不活化ビブリオ細胞を取得する工程と、
(d) 熱不活化ビブリオ細胞をホルマリン不活化ビブリオ細胞と混合し、エビにおけるビブリオ菌に対するワクチン組成物を得る工程と、
を含む。
一部の実施態様において、前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞が混合され、ワクチン組成物中で10−10CFU/mlの量が提供される。一部の実施態様において、本発明のワクチン組成物中の前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞は、CFU比0.1:1〜1:0.1(HVa:FVa)で存在する。
特定の一実施態様において、本発明のワクチン組成物の作製方法は、アジュバントとして追加の成分を添加する工程を含まない。
したがって、本発明の方法の利点の一つは、さらなるアジュバントの添加を行うことなく実施される、工程数の減少であり、また当業者の技能範囲で既知のアジュバントの一部(例えばアルミニウムまたはオイルベースのアジュバント)は高価な場合があり、かつそれに対する特殊な安全上の懸念や品質管理が必要とされ、さらなるコスト高につながることがある。つまり、本発明の熱不活化ビブリオ細胞とホルマリン不活化ビブリオ細胞をともに混合することによるビブリオ感染に対するワクチン組成物の作製方法は、簡単でコスト効率に優れており、大規模な製造に適用できる可能性がある。
以下の実施例により、本発明についてさらに説明する。これらの実施例は例示を目的としたものであり、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の開示に基づいて、開示された特定の実施態様に多くの変更を加え、本発明の要旨と範囲を逸脱することなく、同様または類似の結果を取得することが可能であろう。
いくつかの用語の略語を以下に示す。
Figure 2015137254
本実験では各LVa、HVa、FVaの投与を受けたエビの免疫パラメータを調査し、各HVaとFVaの投与7日後にLVaの投与を受けたLVa攻撃後のエビの生残率と免疫パラメータを調査した。対照エビ、HVa投与エビ、FVa投与エビの血球細胞増殖とHPT(造血組織)の分裂指数(mitotic index)がLVa攻撃の前後で調査された。血液像、PO活性、RB、SOD活性、リゾチーム活性が免疫パラメータのインジケータとして使用された(Rodriguez et al.、2000)。HVaとFVaの投与を受けた7〜35日後にLVa攻撃を受けたエビの食作用とクリアランスが調査された。さらに、HVaとFVaの投与を受けた7〜28日後に生枯草菌(LBs)攻撃を受けたエビの食作用とクリアランスが調査された。最後に、HVaとFVaの組み合わせ混合物の投与を受けた7〜35日後にLVa攻撃を受けたエビのクリアランスが調査された。
1. 材料及び方法
1.1.ホワイトエビバナメイエビ
ホワイトエビのバナメイエビが台湾基隆の海岸に隣接するUniversity Marine Animal Centerから実験室に提供された。エビはエアレーションした海水(塩分濃度35%)を入れた屋内のガラス繊維サーキュレータ水槽に入れられ、実験が開始されるまで3週間順応された。順応期間中、エビは1日2回体重3%のエビ用配合飼料(Tairou Feed Company、台湾台南市)で給餌された。
1.2. LVaとLBsの作製
本実験では斃死したバナメイエビから分離したV.alginolyticusの病原菌株が使用された(Liu et al.、2004)。細菌はトリプティックソイブロス(TSBに2%のNaClを添加、Difco、米国メリーランド州スパークス市)で24時間にわたり28℃で培養された後、7155xgで20分間にわたり4℃で遠心分離された(Yeh et al.、2009)。上清が除去され、細菌ペレットが1.9×10で海水(MS)中に再懸濁され、4.0×10コロニー形成単位(cfu)ml-1で各細菌懸濁液として免疫パラメータの調査と生菌攻撃試験用に調製された。Bioresource Collection and Resource Center(台湾新竹市)より取得された枯草菌(BCRC10448)が上述同様に培養され、細菌懸濁液が4.0×10cfu ml-1で生菌攻撃試験用に調製された。
1.3. HVaとFVaの作製
前記細菌懸濁液(1.9×10 cfu ml-1)が4500xgで10分間、4℃で遠心分離され、細菌ペレットがMSで洗浄された後再度遠心分離され、培養液が除去された。最後に、ペレットが同量のMS中に再懸濁され、121℃で20分間オートクレーブ処理された。オートクレーブ後の細菌懸濁液が熱不活化処理に使用された。別の細菌懸濁液(1.9×10cfu ml-1)が遠心分離され、上述同様にペレットが取得された。MS中の細菌懸濁液に最終濃度1%ホルマリンとなるようにホルマリンが添加され、4℃で24時間インキュベートされた。前記細菌懸濁液が細菌ペレットを回収するために4500xgで10分間、4℃で遠心分離され、その後MSで洗浄後、再度遠心分離されて残留するホルムアルデヒドが除去された。ホルマリン処理後の細菌懸濁液がホルマリン不活化処理に使用された。
1.4. 実験計画
7つの研究が実施された。実験は特定の病原菌に対する一次暴露(PE)及び二次暴露(SE)を試験するための旧来の免疫付与に基づいて計画された(図1)。(1)対照エビ、MS−PEエビ、LVa−PEエビ、HVa−PEエビ、FVa−PEエビの免疫パラメータが0〜7日間にわたり調査された。(2)5日目に対照エビ、HVa−PEエビ、FVa−PEエビのHPTの血球細胞増殖及び分裂指数(mitotic index)が測定された。(3)対照エビ、7日HVa−PEエビ(HVaへの一次暴露を受けて7日後のエビ)、7日FVa−PEエビ(FVaへの一次暴露を受けて7日後のエビ)の抵抗力がLVaへのSE後に調査された。(4)対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビの免疫パラメータがLVaへのSEの0.5〜7日後に調査された。(5)対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビのHPTの血球細胞増殖及び分裂指数(mitotic index)がLVaへのSEの3日後に調査された。(6)LVaへのSEを受けた7〜35日HVa−PEエビと7〜35日FVa−PEエビの凝集、食作用、クリアランスが調査された。(7)LBs攻撃を受けた7〜28日HVa−PEエビと7〜28日FVa−PEエビの食作用及びクリアランスが調査された。エビの重量は10.21〜12.63gの範囲であり、平均は11.42±1.21g(平均±SD)であった。処理間に有意なサイズ差は見られなかった。脱皮間段階のエビのみが研究に使用された。脱皮段階は表皮の部分的収縮が識別できる尾肢を検査することで判定された(Chan SM et al.、1988)。実験期間中、水温26〜29℃、pH7.89〜8.27、塩分濃度33‰〜35‰、溶存酸素量(DO)5.68〜6.84mg L-1の範囲であった。
1.5.LVa−PEエビ、HVa−PEエビ、FVa−PEエビの免疫パラメータ
5つの処理があり、各処理が5つの異なる時間(0、0.5、1、3、5、7日)で実施された。(1)対照エビ、(2)MS投与エビ、(3)LVa、(4)HVa、(5)FVaがあった。8尾のエビが各処理に毎回使用された。各エビ頭胸部の腹部静脈洞(ventral sinus)に細菌懸濁液(LVa、HVa、またはFVa)20μlが1.9×10cfu ml-1の濃度で注射され、結果3.8×10cfuエビ-1となった。処置なしのエビが背景対照とされ、MS20μlの投与を受けたエビが陽性対照群とされた。0.5、1、3、5、7日後に血リンパが採取された。血リンパのサンプリング及び希釈血リンパの作製は先述された手順に従って行われた(Yeh et al.、2009)。簡単に説明すると、血リンパ(300μl)が各エビの腹部静脈洞から個別に採取され、2700μlの抗凝固液で希釈された。血リンパ抗凝固液混合物(希釈血リンパ)が4つの管に入れられた。管には500、1000、1000、500μlの希釈血リンパがそれぞれ入れられ、それぞれ(1)血球数とRB、(2)PO活性、(3)SOD活性、(4)リゾチーム活性を測定するために使用された。
1.6. PE5日後の対照エビ、HVa−PEエビ、FVa−PEエビにおけるHPTの細胞増殖と分裂指数
3つの処理があり、各処理に5尾のエビを使用した。これらのエビは、(1)MS(対照)、(2)HVa、(3)FVaの投与を受けたものである。上述と同様の方法でエビにMS、HVa、またはLVaが注射された。5日後、エビがサンプルされ、有糸分裂を阻害するためそれぞれビンブラスチン(V1377、Sigma)が注射された。簡単に説明すると、エビは腹部静脈洞にビンブラスチン60μl(0.5mg ml-1)が注射され、通常の海水中にリリースされた(van de Braak et al.、2002)。12時間後、エビ頭胸部の背部にDavidsonの固定液3ml(30mlの95%エタノール、20mlの37%ホルムアルデヒド、10mlの酢酸、30mlの蒸留水)が注射された。HPTのサンプリング、固定、包埋、永久スライドの作製及びHPTの観察は先述された方法にしたがって行われた(van de Braak et al.、2002;Sirirustanaum et al.、2011;Bell et al.、1993)。
HPT含有スライドのその他セットはキシレン中で脱パラフィンされ、何段階かのエタノール溶液と水道水で再水和された。RNA消化のためRNase A溶液(1mg L-1)一滴がスライド上に滴下され、続いてヨウ化プロピジウム(PI)液(0.2mg ml-1)で10分間染色した後、スライドが流水で約45分間洗浄された。永久スライドの作製、観察、HPTの分裂指数の判定は先述された方法にしたがって行われた(Zhang et al.、2006;Sirirustanaum et al.、2011;Humason et al.、1979)。
1.7. LVaへのSE後の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビの抵抗力
1つの生菌攻撃なしの処理と、3つの生菌攻撃処理の計4つの処理が行われた。PEの(1)MS投与、(2)HVa投与7日後、(3)FVa投与7日後のエビにSEとしてLVaの投与が行われ、これらが生菌攻撃ありの群とされた。各エビ頭胸部の腹部静脈洞に20μlのHVa(1.9×10 cfu ml-1)またはFVa(1.9×10 cfu ml-1)細菌懸濁液が注射され、結果3.8×10cfuエビ-1とされた。生菌攻撃ありの対照群として、エビに同量の滅菌MSが注射された。7日後、各エビ頭胸部の腹部静脈洞に個別に20μlのLVaが4.0×10cfu ml-1で注射され、結果8.0×10cfuエビ-1とされた。生菌攻撃なしの対照エビにはPEとして同量のMSが、SEとして同量のMSが注射された。各群には30尾のエビが含まれた。実験エビと対照エビ(10尾水槽-1)は海水20L(35‰)を含む40Lの水槽に保持され、3つ複製された。したがって、120尾[(3×3×10)+(1×3×10)]がこの研究に使用された。1日目は12時間ごとに、それ以降は7日目の実験終了まで1日1回エビの生残が調査された。
1.8. LVaへのSE後の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビの免疫パラメータ
(1)MSが投与されたエビ(対照エビ)、(2)7日後のHVa投与エビ(7日HVa−PEエビ)、(3)7日後のFVa投与エビ(7日FVa−PEエビ)の3つの処理が行われ、それぞれの処理が5つの異なる期間(0.5、1、3、5、7日)で調査された。8尾のエビが各処理と期間に使用された。さらに、背景値を得るために処理なしの8尾のエビが使用された。実験エビには20μlのHVaまたはFVa(1.9×10 cfu ml-1)が個別に注射され、結果3.8×10cfuエビ-1が通常の海水にリリースされた。対照エビには20μlのMSが注射された。7日後、エビに個別に20μlのLVaが1.9×10cfu ml-1で注射され、結果3.8×10cfuエビ-1とされた。LVa攻撃の0.5、1、3、5、7日後に血リンパが個別に採取された。血リンパのサンプリングと希釈された血リンパの作製は上述と同様に行われた。
1.9. 免疫パラメータの測定
第1の管から希釈血リンパ一滴が血球計に置かれ、位相差倒立顕微鏡(Leica DMIL、Leica Microsystems、ドイツヴェッツラー)を使用してHC、GC(semi−GCを含む)及び全血球数(THC)が測定された。残りの希釈血リンパ混合物は後の試験に使用された。
先述されているように(Soderhall et al.、1979)、一部変更を加えて、L−ジヒドロキシフェニルアラニン(L−DOPA)から産生されるドーパクロムの形成を記録することにより、全PO活性が分光測定で測定された。簡単に説明すると、第2の管から希釈血リンパ1000μlが800xg、4℃で20分間遠心分離された。測定の詳細は先述されている(Yeh et al.、2009)。
血球のRBは、先述されているように(Bell et al.、1993)、スーパオキシドアニオンの測定として、ホルマザンに対するニトロブルーテトラゾリウム(NBT)の減少を使用して数値化された。簡単に説明すると、第1の管からの希釈血リンパ100μlが、細胞の付着性を高めるために前もって100μlのポリLリシン溶液(0.2%)でコーティングされた96ウェルマイクロプレートにトリプリケートで分注された。測定の詳細は先述されている(Yeh et al.、2009)。
SOD活性は、Ransodキット(Randox、英国クラムリン)を使用して、スーパーオキシドラジカル依存性反応を阻害する能力により測定された。簡単に説明すると、第3の管からの希釈血リンパ1000μlが800xg、4℃で20分間遠心分離された。測定の詳細は先述されている(Yeh et al.、2009;Biagini et al.、1995)。
リゾチーム活性が先述されたとおりの方法(Ellis et al.、1990)に従って判定された。簡単に説明すると、第4の管からの希釈血リンパ500μlが遠心分離され、沈殿物が1ml(0.02%)のMicrococcus lysodeikticus(Sigma、米国ミズーリ州セントルイス)と混合された。測定の詳細は先述されている(Ellis et al.、1990;Tayag et al.、2010)。
1.10. LVaへのSE3日後の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビのHPTの細胞増殖と分裂指数
3つの処理が各処理5尾のエビで実施された。エビはPEとして(1)MS、(2)HVa、(3)FVaの投与を7日間受けた。8尾のエビが各処理と時間に使用された。エビに20μlのHVaまたはFVa(1.9×10 cfu ml-1)が個別に注射され、結果3.8×10cfuエビ-1が通常の海水(35% 塩分濃度)に7日間リリースされた。エビはSEとしてLVaが投与され、3日後エビがサンプリングされ、有糸分裂を阻害するために個別にビンブラスチン(V1377、Sigma)が注射された。後続のビンブラスチン注射、HPT固定、スライド染色、永久スライドの作製、細胞増殖と分裂指数の観察に係る手順は2.6節の説明と同様に実施された。
1.11. LVaへのSEを受けたHVa−PEエビとFVa−PEエビにおける食作用とクリアランス能力、及びLBs攻撃を受けたHVa−PEエビとFVa−PEエビにおける食作用とクリアランス
LVaへのSEのため、3つの処理があり、7、14、21、28、35日間PEとして(1)MS、(2)HVa、(3)FVaの投与を受けた後、SEとしてLVa(3.8×10cfuエビ-1)の投与を3時間受けたエビが、凝集された「細菌クラスタ」、食作用及びクリアランス観察のための実験に使用された。50μlの血リンパがサンプリングされ、50μlの抗凝固液とそっと混合された後、100μlの固定液(1%パラホルムアルデヒド)が添加され、30分間インキュベートされた。固定血球がサイトスピン(Thermo、英国シャンドン)を1000rpmで10分間使用してスライドガラス上で拡散された。スライドガラスがLiu氏A溶液で30秒間、Liu氏B溶液で60秒間染色された後、流水で30秒間洗浄された。異なる処理のV.alginolyticusの細胞が上述と同様に染色された。貪食能とクリアランス能力の実験が先述された方法(Tayag CM et al.、2010)に従って実施された。貪食能は貧食率(PR)として定義され、PR(%)=[(貪食性血球)/(合計血球)]×100で表された。食作用係数(PI)は、PI=[(貪食性血球によって貪食される細菌)/(貪食性血球)]で表された。対照エビ(MS)における細菌コロニー数が対照群として表され、HVa投与エビ及びFVa投与エビのコロニーがテスト群とされた。クリアランス能力は「100−[(テスト群のcfu)/(対照群のcfu)]×100」で表された。LBsの比較のために、3つの処理が行われた。エビに(1)MS、(2)HVa、(3)FVaを投与した7、14、21、28日後に、LBs攻撃(3.8×10cfuエビ-1)を3時間受けたエビが食作用とクリアランス観察の実験に使用された。貪食能、食作用係数、クリアランス能力は先述されたものと同様に実施された。
1.12. HVaとFVaの混合物の作製
細菌懸濁液(1.9×10cfu ml-1)が4500xg、4℃で10分間遠心分離され、細菌ペレットがMSで洗浄され、再度遠心分離されて培養液が除去された。最後に、ペレットが同量のMSで再懸濁され、121℃で20分間オートクレーブ処理された。オートクレーブ後の細菌懸濁液が熱不活化処理に使用された。別の細菌懸濁液(1.9×10cfu ml-1)が遠心分離され、上述と同様にペレットが取得された。MS中の細菌懸濁液に最終濃度1%ホルマリンまでホルマリンが添加され、4℃で24時間インキュベートされた。前記細菌懸濁液が細菌ペレットを回収するために4500xgで10分間、4℃で遠心分離され、その後MSで洗浄後、再度遠心分離されて残留するホルムアルデヒドが除去された。ホルマリン処理済みの細菌懸濁液がホルマリン不活化処理に使用された。FVaとHVaの混合物がFVa(1.9×10cfu ml-1)1分量にHVa(1.9×10cfu ml-1)1分量を追加して2分量のFVa+HVa混合物(1.9×10cfu ml-1)を取得することで作製された。
1.13. 統計分析
すべてのデータに一元配置分散分析(ANOVA)が行われた。有意な差が0.05レベルで示された場合、多重比較(テューキー)検定を使用してSASコンピュータソフトウェア(SAS Institute、米国ノースカロライナ州ケーリー)で処理間の有意差が調査された。比率データ(抵抗試験)は分析の前に逆正弦変換を使用して正規化(normalized)された。統計的有意差はpが<0.05であることが要求された。
2. 結果
2.1. LVa−PEエビ、HVa−PEエビ、FVa−PEエビの免疫パラメータ
異なる期間の対照エビとMS投与エビにおいてHC、GC、THC、PO活性、RB、SOD活性、リゾチーム活性に有意な差は見られなかった。LVa投与エビのHC、GC、THCは0.5日後に減少し、1日後に最低レベルに達した後、0.5〜7日間にわたり背景値より低いままであった。HVa投与エビのHC、GC、THCは1〜5日間増加した後、7日後に背景値に戻った。FVa投与エビのHC、GC、THCは0.5日後に減少したが、その後増加し、5日目に最高レベルまで増加した(図2)。
LVa投与エビのPO活性、RB、SOD活性、リゾチーム活性は減少し、0.5〜7日目は背景値より低かった。HVa投与エビのPO活性、RB、SOD活性、リゾチーム活性は1日後に有意に増加し、その後やや減少して、7日後は背景値と同様になった。FVa投与エビのPO活性、RB、SOD活性は0.5日目に減少し、その後増加して5日目に最高レベルに達したが、7日目までに背景値まで戻った。FVa投与エビのリゾチーム活性は0.5〜7日目で変化しないままであった(図3)。
PEとしてHVa、FVa、LVaの投与を受けたエビの先天免疫応答パターンを明らかにするため、免疫パラメータが背景値に正規化され、相対比率値として表示される(図4)。LVa投与エビの免疫パラメータパターンは0.5〜7日間減少した。HVa投与エビの免疫パラメータパターンは1日目により早く増加した後、徐々に減少し、7日目までに背景値に戻った。FVa投与エビの免疫パラメータパターンは0.5日に減少し、その後増加して5日目に最高値に達した。HVa、FVa、LVaの投与を受けたエビは異なる先天免疫応答パターンを示した。
2.2. PE後5日目のHVa−PEエビとFVa−PEエビにおけるHPTの細胞増殖と分裂指数
5日目の対照エビ、HVa投与エビ、FVa投与エビのH&E染色HPT光学写真が取得された(データ未表示)。HVa投与エビとFVa投与エビの増殖細胞割合が有意に増加した(図5A)。5日目の対照エビ、HVa投与エビ、FVa投与エビのPI染色HPTの蛍光写真が取得され、HVa投与エビとFVa投与エビで有糸分裂細胞の数が多いことが観察された(データ未表示)。HPTにおける分裂細胞比率で表される分裂指数は、対照エビのそれよりHVa投与エビとFVa投与エビで有意に高かった(図5B)。
2.3. SEとしてのLVa後の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビの抵抗力
生菌攻撃なしの対照エビすべてが生残した。対照的に、生菌攻撃群では0.5日後に斃死の発生が開始した。3〜7日目でHVa投与エビとFVa投与エビ間に生残率に有意な差は見られなかった。しかし、5〜7日目でFVa投与エビのほうが(83.3%)HVa投与エビ(70%)より生残率が高かった。対照エビの生残率は生菌攻撃後4〜7日目で40%とずっと低かった(図6)。
2.4. SEとしてのLVa後の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビの免疫パラメータ
SEとしてのLVa後0.5〜7日目に対照エビの免疫パラメータが減少した。7日HVa−PEエビの免疫パラメータはSEとしてのLVa後の3〜7日目に徐々に増加したが、背景値よりも低い値のままであった。7日FVa−PEエビのHC、GC、THCはSEとしてのLVa後0.5〜1日目より低かったが、その後増加し、SEとしてのLVa後3〜7日目に背景値と同様になった。7日FVa−PEエビのPO、RB、SOD、リゾチーム活性はSEとしてのLVa後1日目に増加し、SEとしてのLVa後0.5〜7日目に値は背景値と同様になった(図7、図8)。
PEとしてのMS、HVa、FVa投与に続いてSEとしてのLVa投与を受けたエビの二次免疫応答パターンを明らかにするため、免疫パラメータが背景値に正規化され、相対比率値として表示される(図9A)。対照エビと7日HVa−PEエビの免疫パラメータパターンはSEとしてのLVa後1日目に最低まで減少した後、徐々に増加したが、値はSEとしてのLVa後1〜7日目に背景値よりずっと低いままであった。しかし、7日FVa−PEエビの免疫パラメータパターンは0.5日目に減少したが、1日目に徐々に増加し、値はSEとしてのLVa後3〜7日目に背景値と同様になった。対照エビに対する7日FVa−PEエビと7日HVa−PEエビの相対値を正規化する(normalize)ためにさらに計算が行われた(図9B)。SEとしてのLVaに直面したとき7日HVaエビと7日FVaエビ両方の免疫が誘発されたが、7日FVaエビは7日HVaエビよりも効率的な免疫応答を示した。
2.5. SEとしてのLVa後、SE後3日目の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビにおけるHPTの細胞増殖と分裂指数
SEとしてのLVa後、SE後3日目の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビのH&E染色HPTの光学写真を図10Aに示す。SEとしてのLVa後、7日FVa−PEエビの増殖細胞割合は7日HVa−PEエビと対照エビのそれより有意に高かった(図10B)。SEとしてのLV後の対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビのPI染色HPTの蛍光写真を図10Cに示す。FVa投与エビにおいて有糸分裂細胞(矢印)の数が多いことが観察された。SEの3日後7日FVa−PEエビの分裂指数は対照エビと7日HVa−PEエビよりも有意に高かった(図10D)。
2.6. SEとしてのLVa投与を受けたHVa−PEエビとFVa−PEエビにおける食作用とクリアランス能力、及びLBs攻撃を受けたHVa−PEエビとFVa−PEエビにおける食作用とクリアランス
対照エビ、7日HVa−PEエビ、7日FVa−PEエビの血球染色の後、3時間後のLVa投与を図11Aから図11Cに示す。HVa及びFVa処理において、細菌が凝集して細菌クラスタを形成した後、血球に付着した。両方の処理において、HCとSGCによる細菌クラスタの貪食が観察された(図11D、図11E)。同様の細菌凝集と貪食性HC及びSGCの現象が14日HVa−PEエビと14日FVa−PEエビの両方(図11F、図11G)、及び21日HVa−PEエビと21日FVa−PEエビの両方(図11H、11I)で観察された。LVa、HVa、FVaのインタクトがLiu染色法(Liu’s staining)により確認された。
SEとしてのLVa投与を受けた7〜35日FVa−PEエビと7〜21日HVaエビの食作用活性はLVaの投与を受けた対照エビのそれより有意に高く(図12A)、SEとしてのLVa投与を受けた7〜35日FVa−PEエビと7〜35日HVa−PEエビの食作用係数はLVaの投与を受けた対照エビのそれよりやや高かった(図12B)。両処理のクリアランス能力は最長28日までパフォーマンスがより高いままであった(図12C)。LBsの投与を受けた7〜28日HVaエビ、7〜28日FVaエビ、対照エビの間で貪食能における有意な差は観察されなかったが(図12D)、LBsの投与を受けた7〜28日FVa−PEエビと7〜28日HVa−PEエビの食作用係数はLBsの投与を受けた対照エビのそれよりやや高かった(図12E)。LBsの投与を受けた7日HVa−PEエビと7日FVa−PEエビのクリアランス能力はLBsの投与を受けた対照エビのそれより有意に高かった。しかし、クリアランス能力の傾向は14日後低下した(図11F)。
2.7. HVa+FVa−PEエビにおけるクリアランス能力
HVaとFVa(CFU比1:1)の組み合わせ混合物の投与を受けたエビの血リンパにおけるクリアランス能力を図13に示す。エビは7つの群に振り分けられ、HVaとFVa(CFU比1:1)の組み合わせ混合物が注射された。その後各群が組み合わせ混合物(HVa+FVa)の投与を受けてからそれぞれ7、14、21、28、35、42日後にLVaに暴露された。LVaへの暴露の3時間後にクリアランス能力の分析用にエビから血リンパが採取された。血リンパ中のLVa残留量が少ないということは、クリアランス能力の高さを示唆している。図13に示すように、HVaとFVaの組み合わせ混合物は処理から42日目まで40%のクリアランス能力を示した。図12Cに示すようにHVa投与エビとFVa投与エビの結果が28日より後より高い能力を維持していないことと比較して、HVaとFVaの組み合わせ混合物により誘導されたエビの免疫は向上され、延長されている(保護期間が28日間に対して42日間と1.5倍より長くなっている)。
3. 結論及び討論
現在の研究結果から、HVaとFVaの両方がV.alginolyticusへのSEからエビを保護するワクチンとして使用できる。一次免疫パターン、二次免疫パターン、高められた食作用、免疫誘発の強さに基づきFVaはよりよい候補であり、一方HVaは一次免疫における早期の増加、二次免疫パターンにおける若干の向上、高められた食作用、免疫誘発の若干の強さに基づき、免疫刺激剤とワクチンの両方としての二面性を示した。したがって、HVaは特異的認識および記憶の誘導を促進する「免疫活性化物質」または「アジュバント」として使用することができる。FVaとHVaの組み合わせ混合物は免疫応答を調節し、エビ養殖産業においてビブリオ病に対する免疫力を高めるための「ワクチン成分」として有効に作用する。
まとめると、HVa投与エビの免疫パラメータは1日後の早期に増加し、一方FVa投与エビの免疫パラメータは5日後に増加して、両方の処理ともにより高いHPT増殖を示した。FVa投与エビはLVaに対するより高い抵抗力を示し、また免疫パラメータのより早い回復、及び攻撃後3日でより高いHPTの増殖と分裂指数を示した。さらに、HVaとFVaの組み合わせ混合物の投与を受けたエビはHVaまたはFVaを単独で投与されたエビよりもより向上かつ延長された免疫を示した。そのようなHVaとFVaの組み合わせ混合物はエビ養殖産業においてビブリオ感染に対する改良型ワクチンの開発に役立つ。
なし
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Claims (10)

  1. エビにおいてビブリオ菌により引き起こされる感染に対するワクチン組成物であって、前記ビブリオ菌の熱不活化細胞(熱不活化ビブリオ細胞)と前記ビブリオ菌のホルマリン不活化細胞(ホルマリン不活化ビブリオ細胞)を含み、そのうち、前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞が、エビにおいてビブリオ菌に対し特異的な免疫を誘導するために有効な量で存在することを特徴とする、ワクチン組成物。
  2. 前記ビブリオ菌が、V.alginolyticus、V.anguillarum、V.campbelli、V.damsella、V.fischeri、V.harveyi、V.logei、V.mediterrani、V.ordalii、V.orientalis、V.parahaemolyticus、V.pelagicus、V.splendidus、V.vulnificusを含む群より選択されたことを特徴とする、請求項1に記載のワクチン組成物。
  3. 前記ワクチン組成物が、注射または浸漬での投与用であることを特徴とする、請求項1または2に記載のワクチン組成物。
  4. 前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞がワクチン組成物中に合計で10−10CFU/mlの量で存在することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のワクチン組成物。
  5. 前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞が、前記ワクチン組成物中にCFU比0.1:1〜1:0.1で存在することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のワクチン組成物。
  6. 前記エビが、バナメイエビ(Litopenaeus vannamei)、ブラックタイガーエビ(Penaeus monodon)、クルマエビ(Marsupenaeus japonicas)、コウライエビ(Fenneropenaeus chinensis)、インドエビ(F. indicus)、ヨシエビ(Metapenaeus ensis)、レッドテールシュリンプ(F. penicillatus)、オニテナガエビ(Macrobrachium rosenbergii)を含む群より選択されたことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のワクチン組成物。
  7. ビブリオ菌のホルマリン不活化細胞(ホルマリン不活化ビブリオ細胞)から作製されたワクチンの免疫を向上するためのアジュバンドとしての前記ビブリオ菌の熱不活化細胞(熱不活化ビブリオ細胞)の使用。
  8. 前記熱不活化ビブリオ細胞が前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞と混合され、前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞単独と比較して、前記ビブリオ菌に対してより強化かつ延長された免疫応答を誘導できる混合物を形成することを特徴とする、請求項7に記載の使用。
  9. 前記熱不活化ビブリオ細胞と前記ホルマリン不活化ビブリオ細胞を混合して混合物を形成する工程を含むことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかにおいて定義されるワクチン組成物の作製方法。
  10. 前記混合物にアジュバントとしての追加成分を追加する工程を含まないことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
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