JP2015136477A - 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム - Google Patents

鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015136477A
JP2015136477A JP2014009390A JP2014009390A JP2015136477A JP 2015136477 A JP2015136477 A JP 2015136477A JP 2014009390 A JP2014009390 A JP 2014009390A JP 2014009390 A JP2014009390 A JP 2014009390A JP 2015136477 A JP2015136477 A JP 2015136477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beating
intensity
interval
pulsation
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014009390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6151194B2 (ja
Inventor
淳司 渡邊
Junji Watanabe
淳司 渡邊
信吾 塚田
Shingo Tsukada
信吾 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014009390A priority Critical patent/JP6151194B2/ja
Publication of JP2015136477A publication Critical patent/JP2015136477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6151194B2 publication Critical patent/JP6151194B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

【課題】拍動間隔のみから鼓動感強度を求め、鼓動感情報を生成、呈示する技術を提供する。【解決手段】生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、鼓動感情報生成装置は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成部とを含む。鼓動感情報は、拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である。【選択図】図1

Description

本発明は、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚(以下「鼓動感覚」という)を呈示するための技術に関する。
ヒトの心内膜側心筋の活動電位と、心外膜側心筋の活動電位とから、心電図に似せた波形を合成する方法が従来技術として知られている(非特許文献1参照)。
田中義文、「体表心電図を心筋活動電位波形より構築するプログラム」、麻酔−集中治療とテクノロジー、2011年.
ヒトは自身の心臓が拍動していることを感じることができる(「鼓動感覚」)。鼓動感覚とは、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚であり、動物自身の体内にある心臓の拍動によって生じる身体的な変化が感覚器官を通じて把握される知覚現象である。例えば、静かな部屋で、落ち着いた状態で心臓の拍動に意識を集中すると「ドクン…ドクン…」という間隔の長い拍動を感じ、激しい運動の後では「ドクッドクッドクッ…」という間隔の短い拍動を感じる。そして、ある人が感じる鼓動感覚を、他者に呈示し、他者と共有するためには、その鼓動感覚が生じる時間間隔(以下「鼓動感間隔」ともいう)やその強度(以下「鼓動感強度」ともいう)に関する情報を伝達する必要がある。つまり、鼓動感覚を呈示、共有するための情報(以下、「鼓動感情報」ともいう)は、主に鼓動感間隔と鼓動感強度により表現することができる。鼓動感間隔及び鼓動感強度は、動物が自身の心臓の拍動に対して感じるものであり、主観的なものである。ただし、鼓動感間隔に関しては、以下に説明するような様々な生体センサを用いて容易に取得されるが、鼓動感強度に関しては専用の測定装置や心理学的な実験を通じてでなければ取得することは難しい。
心臓の拍動は心電計によって簡便に計測することができ、鼓動感間隔は心電波形に現れる拍動の時間間隔(拍動間隔)と同じであり(つまり、主観的な鼓動感間隔と生体センサ等から容易に取得できる客観的な拍動間隔とは一致し)、心電波形のR-R間隔などから簡単に取得することができる。また、拍動間隔は、その他の生体センサ(例えば、心拍計、脈波計、心音計、心尖拍動センサ(機械振動)等)の測定結果から容易に取得することができる。なお、これらの生体センサの測定結果を「拍動間隔に対応する情報」ともいう。
一方、鼓動感強度は、心電波形等の測定結果から容易に取得することはできない。心電波形の振幅は、鼓動感強度とは相関性がないため(例えば、心筋の活動と、心臓の拍出量は必ずしも相関しない)、前述の通り、通常であれば専用の測定装置を用いなければ、鼓動感強度を取得することは難しい。
本発明は、拍動間隔のみから鼓動感強度を求め、鼓動感情報を生成、呈示する装置、方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第一の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、鼓動感情報生成装置は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成部とを含む。鼓動感情報は、拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感情報生成装置は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の波形が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど波形の振幅が大きくなるように合成された波形を呈示する鼓動感情報呈示部を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感情報生成装置は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の音が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど音の音量が大きくなるように合成された音を呈示する鼓動感情報呈示部を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感情報生成装置は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の振動が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど振動の強度が大きくなるように合成された振動を呈示する鼓動感情報呈示部を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、配信システムは、配信サーバと鼓動感情報生成装置とを含む。生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、配信サーバは、生体センサから拍動間隔に対応する情報を受け取り、鼓動感情報生成装置に配信する。鼓動感情報生成装置は、拍動間隔に対応する情報から得られる拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成部とを含む。鼓動感情報は、拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、配信システムは、配信サーバと鼓動感情報生成装置とを含む。生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、配信サーバは、生体センサから受け取った拍動間隔に対応する情報から得られる拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように鼓動感強度を推定し、拍動間隔と鼓動強度の推定値とを鼓動感情報生成装置に配信する。鼓動感情報生成装置は、配信サーバから受け取った拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成して呈示する鼓動感情報呈示部とを含む。鼓動感情報呈示部が呈示する鼓動感情報は、(1)予め用意された心拍1拍分の波形が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど波形の振幅が大きくなるように合成された波形である、および/または、(2)予め用意された心拍1拍分の音が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど音の音量が大きくなるように合成された音である、および/または、(3)予め用意された心拍1拍分の振動が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど振動の強度が大きくなるように合成された振動である。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、配信システムは、配信サーバと鼓動感情報生成装置とを含む。生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、配信サーバは、生体センサから拍動間隔に対応する情報を受け取り、鼓動感情報生成装置に配信する。鼓動感情報生成装置は、拍動間隔に対応する情報から得られる拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成して呈示する鼓動感情報呈示部とを含む。鼓動感情報呈示部が呈示する鼓動感情報は、(1)予め用意された心拍1拍分の波形が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど波形の振幅が大きくなるように合成された波形である、および/または、(2)予め用意された心拍1拍分の音が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど音の音量が大きくなるように合成された音である、および/または、(3)予め用意された心拍1拍分の振動が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど振動の強度が大きくなるように合成された振動である。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、鼓動感情報生成方法は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成ステップとを含む。鼓動感情報は、拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感情報生成方法は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の波形が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど波形の振幅が大きくなるように合成された波形を呈示する鼓動感情報呈示ステップを含む。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感情報生成方法は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の音が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど音の音量が大きくなるように合成された音を呈示する鼓動感情報呈示ステップを含む。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感情報生成方法は、拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、拍動間隔と鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の振動が拍動間隔で繰り返され、鼓動感強度の推定値が大きいほど振動の強度が大きくなるように合成された振動を呈示する鼓動感情報呈示ステップを含む。
本発明によれば、拍動間隔のみから、鼓動感情報を生成することができるという効果を奏する。
第一実施形態に係る鼓動感情報生成装置の機能ブロック図。 第一実施形態に係る鼓動感情報生成装置の処理フローを示す図。 鼓動感情報として視覚情報(映像)を呈示する場合の映像例を示す図。 拍動間隔の平均と分散と鼓動感強度との関係を示す図。 第四実施形態に係る鼓動感情報生成装置の機能ブロック図。 第四実施形態に係る鼓動感情報生成装置の処理フローを示す図。 ヒトが運動を行ったときの、拍動間隔の時間的な変化の例を示す図。 第五実施形態に係る鼓動感情報配信システムの構成例を示す図。 第五実施形態に係る鼓動感情報配信システムのフローチャートを示す図。 第五実施形態に係る鼓動感情報配信システムの使用例を示す図。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行うステップには同一の符号を記し、重複説明を省略する。
<第一実施形態のポイント>
一般に鼓動感強度と心臓の拍動間隔には相関関係があると考えられる。本実施形態ではこの相関関係を利用して、拍動間隔から大まかな鼓動感強度を推定し、鼓動感情報を合成し、呈示する。
<第一実施形態>
図1は第一実施形態に係る鼓動感情報生成装置100の機能ブロック図を、図2はその処理フローを示す。
本実施形態では、拍動間隔の平均から鼓動感強度を推定する。一般に、拍動間隔が短い区間で生じる鼓動感覚の方が、拍動間隔が長い区間で生じる鼓動感覚よりも鼓動感強度が強い傾向がある。そこで、本実施形態では、複数の区間ごとの拍動間隔の平均に基づいて鼓動感強度を推定する。
鼓動感情報生成装置100は、拍動間隔取得部110と、鼓動感強度推定部120と、鼓動感情報合成部140と、鼓動感情報呈示部150とを備える。以下、各部の処理について説明する。
<拍動間隔取得部110>
拍動間隔取得部110は、拍動間隔に対応する情報を取得し(s110)、出力する。例えば、拍動間隔取得部110は、心電計により計測した心電波形を受け取り、心電波形のピークの間隔(例えば、R-Rの間隔)の系列(例えば、950(ms),940,915,910,930,…)を拍動間隔の系列として取得し、鼓動感強度推定部120及び鼓動感情報合成部140に出力する。なお、拍動間隔に対応する情報は、拍動間隔を求めるための情報であれば、心電計以外の生体センサの測定結果であってもよい。また、拍動間隔に対応する情報は、拍動間隔の系列そのものであってもよい。
<鼓動感強度推定部120>
鼓動感強度推定部120は、拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔の系列を用いて、鼓動感強度を推定し(s120)、推定値を鼓動感情報合成部140に出力する。
このとき、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。
本実施形態では、拍動間隔の系列から、区間ごとの拍動間隔の平均を計算し、平均を拍動間隔の統計値として用いる。各区間は1以上の拍動間隔を含むものとし、各区間には重複があってもよいし、各区間の長さが異なっていてもよい。
鼓動感強度推定部120は、区間ごとの拍動間隔の平均に基づいて、区間ごとの鼓動感強度を推定する。
(推定方法1)
例えば、拍動間隔の平均が予め定めた閾値以上の区間では、鼓動感強度を予め定めた強度(例えば100)と推定する。また、拍動間隔の平均が予め定めた閾値より小さい区間では、鼓動感強度を予め定めた強度よりも大きい強度(例えば150)と推定する。閾値は、例えば、予め安静にしている状況で取得した拍動間隔の系列から得た拍動間隔の平均や系列の最小値、(最小値−α)を用いればよい。
(推定方法2)
例えば、拍動間隔の平均が予め定めた閾値以下の区間では、鼓動感強度を予め定めた強度(例えば100)と推定する。また、拍動間隔の平均が予め定めた閾値より大きい区間では、鼓動感強度を予め定めた強度よりも小さい強度(例えば50)と推定する。閾値は、例えば、予め安静にしている状況で取得した拍動間隔の系列から得た拍動間隔の平均や系列の最大値、(最大値+α)を用いればよい。
(推定方法3)
あるいは、拍動間隔の平均が予め定めた所定範囲内に含まれる区間では、当該区間の鼓動感強度を予め定めた強度(例えば強度100)と推定し、拍動間隔の平均が予め定めた所定範囲の下限より小さい区間では、予め定めた強度よりも鼓動感強度が強い(例えば強度150)と推定し、拍動間隔の平均が予め定めた所定範囲の上限より大きい区間では、予め定めた強度よりも鼓動感強度が弱い(例えば強度50)と推定してもよい。所定の範囲は、例えば、予め安静にしている状況で取得した拍動間隔の系列の最小値(または最小値−α)、最大値(または最大値+α)をそれぞれ下限、上限とすればよい。
さらに、閾値を複数個設定し、それぞれ閾値を下限、上限とする所定範囲を複数個用意して、所定範囲毎に鼓動感強度を推定してもよい。その場合、所定範囲に含まれる値が大きいほど、鼓動感強度が小さくなるように推定すればよい。
(推定方法4)
あるいは、推定対象の区間における拍動間隔の平均と、推定対象の区間よりも時間的に前の(過去の)区間における拍動間隔の平均とを比較し、推定対象の区間における拍動間隔の平均の方が大きい場合には、前の区間における鼓動感強度の推定値よりも推定対象の区間における鼓動感強度の推定値を低く(弱く)する。また、推定対象の区間における拍動間隔の平均の方が小さい場合には、前の区間における鼓動感強度の推定値よりも推定対象の区間における鼓動感強度の推定値を高く(強く)する。
このように、鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の平均が小さい区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の平均が大きい区間における鼓動感強度の推定値以上となるように、鼓動感強度を推定する。このとき、少なくとも一部の区間について、拍動間隔の平均が小さい区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の平均が大きい区間における鼓動感強度の推定値よりも大きい(鼓動感強度が強い)という関係が必ず成り立つものとする。言い換えれば、鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の平均が第1値である区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の平均が第1値よりも大きい第2値である区間における鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。
なお、時間区間Tにおける拍動間隔の平均HT(T)は、時間区間Tに含まれる拍動間隔をT(1), T(2),…,T(N)としたとき、
である。
鼓動感強度推定部120は、推定した区間ごとの鼓動感強度を鼓動感情報合成部140に出力する。
<鼓動感情報合成部140>
鼓動感情報合成部140は、拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔の系列と、鼓動感強度推定部120で推定した区間ごとの鼓動感強度の推定値とを受け取り、これらの値から鼓動感情報を合成し(s140)、鼓動感情報呈示部150に出力する。
このとき、鼓動感情報が、拍動間隔で繰り返される拍動を呈示するための情報であって、鼓動感強度の推定値に対応する拍動の強さを呈示するための情報となるように合成する。すなわち、予め用意しておいた基準となる心拍1拍分の情報を、拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔で繰り返し、かつ、各区間の強度が鼓動感強度推定部120で推定した区間ごとの鼓動感強度に対応した強度としてヒトに知覚されるように、拍動間隔の系列と鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する。
鼓動感情報としては、視覚情報(映像)、触覚情報(振動)、聴覚情報(音)等を用いることができる。
(1)後述の鼓動感情報呈示部150で、鼓動感情報として視覚情報(映像)を呈示する場合には、鼓動感情報合成部140は、基準となる心拍1拍分の波形を拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔で、繰り返した波形を生成する。このとき、各区間の波形の振幅が、鼓動感強度推定部120で推定した区間ごとの鼓動感強度と正の相関関係を持つように(つまり、鼓動感強度が強いほど振幅が大きくなるように)、波形の振幅を変換する。基準となる心拍1拍分の波形としては、例えば予め取得したヒトの心臓の心拍1拍分の心電波形を映像として表現したものなどを用いる。図3は、鼓動感情報として視覚情報(映像)を呈示する場合の映像例を示す。
(2)後述の鼓動感情報呈示部150で、鼓動感情報として触覚情報(振動)を呈示する場合には、鼓動感情報合成部140は、基準となる心拍1拍分の振動を拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔で繰り返し、かつ、その振動の強度が鼓動感強度推定部120で推定した区間ごとの鼓動感強度と正の相関関係を持つように(つまり、鼓動感強度が強いほど振動が強くなるように)、振動の情報を生成する。基準となる心拍1拍分の振動としては、例えば予め取得したヒトの心臓の心拍1拍分の波形を振動として表現したものなどを用いる。
(3)後述の鼓動感情報呈示部150で、鼓動感情報として聴覚情報(音)を呈示する場合には、鼓動感情報合成部140は、基準となる心拍1拍分の音を拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔で繰り返し、かつ、その音量が鼓動感強度推定部120で推定した区間ごとの鼓動感強度と正の相関関係を持つように(つまり、鼓動感強度が強いほど音量が大きくなるように)、音信号の系列を生成する。基準となる心拍1拍分の音としては、例えば予め取得したヒトの心拍1拍分の音声情報などを用いる。
<鼓動感情報呈示部150>
鼓動感情報呈示部150は、鼓動感情報合成部140で合成した鼓動感情報を映像、振動、音などのヒトに知覚可能な形で呈示する。例えば、映像であれば鼓動感情報呈示部150はディスプレイ等の映像を発する装置からなり、振動であれば鼓動感情報呈示部150はバイブレータ等の振動する装置からなり、音であれば鼓動感情報呈示部150はスピーカ等の音を発する装置からなり、鼓動感情報はそれらの装置を駆動させるための信号として生成される。
<効果>
以上の構成により、拍動間隔の情報のみから、鼓動感情報を生成することができる。
<変形例>
なお、鼓動感情報生成装置100は、必ずしも拍動間隔取得部110を含まなくともよく、別装置で取得した拍動間隔を入力としてもよい。また、鼓動感情報呈示部150を含まなくともよく、鼓動感情報を、ディスプレイ、バイブレータ、スピーカ等の別装置に出力する構成としてもよい。
鼓動感情報は上述したものに限定されない。鼓動感情報は単一の光を点滅させるための信号でもよく、例えば、光の点滅により鼓動感間隔を表し、点灯の強度により鼓動感強度を表してもよい。その他、ヒトが鼓動感間隔と鼓動感強度を知覚できるような情報であればどのようなものであってもよい。
鼓動感情報生成装置100としては、パソコンやスマートフォン等が考えられる。
上述の実施形態では、ヒトの拍動間隔から鼓動感情報を生成する例を説明した。しかし、ヒト以外の動物であっても、上述のような拍動間隔と鼓動感強度の相関関係は成り立つので、本発明はヒト以外の動物の拍動間隔から鼓動感情報を生成することにも利用可能である。
<第二実施形態>
第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第二実施形態では、拍動間隔の平均に代えて、拍動間隔の分散から鼓動感強度を推定する。一般に、ヒトの緊張度が高い区間では、緊張度が低い区間よりも鼓動感強度が大きくなる。つまり、緊張しているときのほうが、緊張していないときに比べ、ドキドキし、鼓動感強度が強い。さらに、緊張度が高い区間では拍動間隔の分散が小さく、緊張度が低い区間では拍動間隔の分散が大きくなる傾向にある。そこで、第二実施形態は拍動間隔の分散に基づいて、鼓動感強度を推定する。
第一実施形態と異なるのは「鼓動感強度推定部120」の処理だけであるので、以下では鼓動感強度推定部120の処理のみを説明し、重複部分の説明は省略する。
<鼓動感強度推定部120>
鼓動感強度推定部120は、拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔の系列を用いて、鼓動感強度を推定し(s120)、推定値を鼓動感情報合成部140に出力する。
このとき、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。
本実施形態では、拍動間隔の系列から、区間ごとの拍動間隔の分散を計算し、分散を拍動間隔の統計値として用いる。各区間は1以上の拍動間隔を含むものとし、各区間には重複があってもよいし、各区間の長さが異なっていてもよい。
鼓動感強度推定部120は、区間ごとの拍動間隔の分散に基づいて、区間ごとの鼓動感強度を推定する。
例えば、拍動間隔の分散が予め定めた閾値以上の区間では、鼓動感強度を予め定めた強度(例えば100)と推定する。また、拍動間隔の分散が予め定めた閾値より小さい区間では、鼓動感強度を予め定めた強度よりも大きい強度(例えば150)と推定する。
例えば、拍動間隔の分散が予め定めた閾値以下の区間では、鼓動感強度を予め定めた強度(例えば100)と推定する。また、拍動間隔の分散が予め定めた閾値より大きい区間では、鼓動感強度を予め定めた強度よりも小さい強度(例えば50)と推定する。
あるいは、拍動間隔の分散が予め定めた所定範囲内に含まれる区間では、当該区間の鼓動感強度を予め定めた強度(例えば強度100)と推定し、拍動間隔の分散が予め定めた所定範囲より小さい区間では、予め定めた強度よりも鼓動感強度が強い(例えば強度150)と推定し、拍動間隔の分散が予め定めた所定範囲より大きい区間では、予め定めた強度よりも鼓動感強度が弱い(例えば強度50)と推定してもよい。
閾値や所定範囲の上限、下限の取り方は第一実施形態と同様の方法(ただし、拍動間隔の平均に代えて、拍動間隔の分散を用いる)を用いればよい。
あるいは、推定対象の区間における拍動間隔の分散と、推定対象の区間よりも時間的に前の(過去の)区間における拍動間隔の分散とを比較し、推定対象の区間における拍動間隔の分散の方が大きい場合には、前の区間における鼓動感強度の推定値よりも推定対象の区間における鼓動感強度の推定値を低く(弱く)する。また、推定対象の区間における拍動間隔の分散の方が小さい場合には、前の区間における鼓動感強度の推定値よりも推定対象の区間における鼓動感強度の推定値を高く(強く)する。
このように、鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の分散が小さい区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の分散が大きい区間における鼓動感強度の推定値以上となるように、鼓動感強度を推定する。このとき、少なくとも一部の区間について、拍動間隔の分散が小さい区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の分散が大きい区間における鼓動感強度の推定値よりも大きい(鼓動感強度が強い)という関係が必ず成り立つものとする。言い換えれば、鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の分散が第1値である区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の分散が第1値よりも大きい第2値である区間における鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。
鼓動感強度推定部120は、推定した区間ごとの鼓動感強度を鼓動感情報合成部140に出力する。
<効果>
このような構成とすることで、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第三実施形態>
第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、第一実施形態と第二実施形態を組み合わせて鼓動感強度を推定する。すなわち、本実施形態の鼓動感情報生成装置100の鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の平均と分散との両方に基づいて、鼓動感強度を推定する。
第一実施形態と異なるのは「鼓動感強度推定部120」の処理だけであるので、以下では鼓動感強度推定部120の処理のみを説明し、重複部分の説明は省略する。
<鼓動感強度推定部120>
鼓動感強度推定部120は、拍動間隔取得部110で取得した拍動間隔の系列を用いて、鼓動感強度を推定し(s120)、推定値を鼓動感情報合成部140に出力する。
このとき、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。
本実施形態では、拍動間隔の系列から、区間ごとの拍動間隔の平均と分散を計算し、平均と分散を拍動間隔の統計値として用いる。各区間は1以上の拍動間隔を含むものとし、各区間には重複があってもよいし、各区間の長さが異なっていてもよい。
鼓動感強度推定部120は、区間ごとの拍動間隔の平均と分散に基づいて、区間ごとの鼓動感強度を推定する。
例えば、拍動間隔の平均が予め定めた第1閾値以上、かつ、拍動間隔の分散が予め定めた第2閾値以上の区間では、鼓動感強度を予め定めた強度(例えば100)と推定する。また、拍動間隔の平均が予め定めた第1閾値よりも小さい区間では、(分散に関わらず)鼓動感強度が強い(例えば強度150)と推定する。また、拍動間隔の平均が予め定めた第1閾値以上であって、かつ、拍動間隔の分散が予め定めた第2閾値より小さい区間では、鼓動感強度がやや強い(例えば強度120)と推定する。この関係をまとめたものを図4に示す。なお、この例では、拍動間隔の平均が予め定めた第1閾値よりも小さい区間では、(分散に関わらず)鼓動感強度が強いとしたが、拍動間隔の平均が予め定めた第1閾値よりも小さく、かつ、拍動間隔の分散が第2閾値よりも小さい区間の方が、拍動間隔の平均が予め定めた第1閾値よりも小さく、かつ、拍動間隔の分散が第2閾値よりも大きい区間よりも鼓動感強度が強くなるように設定してもよい。
つまり、拍動間隔の平均が第1閾値よりも小さく、かつ、拍動間隔の分散が第2閾値よりも小さい区間の鼓動感強度が、拍動間隔の平均が第1閾値以上で、かつ、拍動間隔の分散が第2閾値以上の区間の鼓動感強度よりも大きくなるように、鼓動感強度が推定される。
あるいは、推定対象の区間における拍動間隔の平均および分散と、推定対象の区間よりも時間的に前の(過去の)区間における拍動間隔の平均および分散と、を比較し、推定対象の区間における拍動間隔の平均または分散の少なくともいずれか一方が大きい場合には、前の区間における鼓動感強度の推定値よりも推定対象の区間における鼓動感強度の推定値を低く(弱く)する。また、推定対象の区間における拍動間隔の平均または分散の少なくともいずれか一方が小さい場合には、前の区間における鼓動感強度の推定値よりも推定対象の区間における鼓動感強度の推定値を高く(強く)する。このとき、推定対象の区間の平均および分散が、前の区間の平均および分散よりも大きい場合の方が、推定対象の区間の平均および分散のいずれか一方が、前の区間の平均および分散のいずれか一方よりも大きい場合よりも、より大きく鼓動感強度の推定値を低くしてもよい。同様に、推定対象の区間の平均および分散が、前の区間の平均および分散よりも小さい場合の方が、推定対象の区間の平均および分散のいずれか一方が、前の区間の平均および分散のいずれか一方よりも小さい場合よりも、より大きく鼓動感強度の推定値を高くしてもよい。
このように、鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の平均および分散が小さい区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の平均および分散が大きい区間における鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。言い換えれば、鼓動感強度推定部120は、拍動間隔の平均が第1値で、分散が第3値である区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の平均が第1値よりも大きい第2値で、心拍の分散が第3値よりも大きい第4値である区間における鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する。あるいは、少なくとも一部の区間について、拍動間隔の平均が第1値である区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の平均が第1値よりも大きい第2値である区間における鼓動感強度の推定値よりも大きい場合が含まれ、かつ、少なくとも一部の区間について、拍動間隔の分散が第3値である区間における鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の分散が第3値よりも大きい第4値である区間における鼓動感強度の推定値よりも大きい場合が含まれるように、鼓動感強度を推定する。
鼓動感強度推定部120は、推定した区間ごとの鼓動感強度を鼓動感情報合成部140に出力する。
<効果>
このような構成とすることで、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、拍動間隔の平均だけではなく、分散まで考慮することで、より精度の高い鼓動感情報を得ることができる。
<第四実施形態>
第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図5は第四実施形態に係る鼓動感情報生成装置200の機能ブロック図を、図6はその処理フローを示す。
第四実施形態の鼓動感情報生成装置200は、鼓動感強度補正部230をさらに備え、拍動間隔の平均の差の絶対値の大きさに応じて鼓動感強度を補正する点が第一実施形態または第三実施形態と異なる。
図7は、ヒトが運動を行ったときの、拍動間隔の時間的な変化の例を示す。運動の開始とともに拍動間隔が徐々に短くなる区間をAttack、拍動間隔の下降が落ち着いて運動中の安定した拍動間隔まで移行する区間をDecay, 運動中に拍動間隔が安定する区間をSustain,運動を終えて拍動間隔が徐々に長くなり基準拍動間隔に落ち着くまでの区間をReleaseとする。このうち、鼓動感強度に急激な変化があるのはAttackとRelease内の少なくとも一部の区間(例えば、図7中で破線で示した区間)である。運動開始からすぐの時間(Attack)には、狭い血管に多くの血液が流れようとし始めるため、鼓動感覚がより強く感じられる(実際よりも血がドクドク流れている感じがする)。また、運動終了時には1回の拍出量(1回の拍動に応じて押し出される血液の量)が多いまま、急激に心拍数が下がる(心拍と心拍の間隔があく)ために、1回の鼓動感覚より強く感じられる(実際よりも血液がドクドク流れている感じがする)。
運動に限らず心的ストレスなどにより急激に拍動間隔が変わる場合も、同様に鼓動感覚の増大が生じることが知られている。
拍動間隔が急激に変化するということは、推定対象の区間の拍動間隔の平均と、前の区間の拍動間隔の平均との差の絶対値が大きいことに対応する。すなわち、推定対象の区間の拍動間隔の平均と、前の区間の拍動間隔の平均との差の絶対値が大きいほど、鼓動感覚がより強く感じられることを意味する。
本実施形態の鼓動感強度補正部230は、上述のような拍動の変化を考慮して、鼓動感強度推定部120が推定した鼓動感強度を補正する。以下、鼓動感強度補正部230について具体的な処理を説明する。その他の処理部は第一または第三実施形態と同じである(ただし、鼓動感情報合成部140は、補正後の鼓動感強度を用いる)。
<鼓動感強度補正部230>
鼓動感強度補正部230は、鼓動感強度推定部120で計算した区間ごとの拍動間隔の平均と、区間ごとの鼓動感強度の推定値とを受け取り、区間ごとの拍動間隔の平均からその変化を表す指標を計算し、変化に応じて、対応する鼓動感強度の推定値を補正し(s230)、補正後の鼓動感強度を鼓動感情報合成部140に出力する。変化を表す指標とは、例えば変化量や変化率等が考えられる。以下に、変化を表す指標として変化量を用いる場合を例示する。
(補正例1)
鼓動感強度補正部230は、推定対象の区間の拍動間隔の平均と前の区間の拍動間隔の平均との差(以下「変化量」ともいう)を計算し、その差の絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に、鼓動感強度推定部120が推定した推定対象の区間の鼓動感強度の推定値に所定の正の値を加算する。あるいは、鼓動感強度推定部120が推定した推定対象の区間の鼓動感強度に、推定対象の区間の拍動間隔の平均と前の区間の拍動間隔の平均との差の絶対値と正の相関関係にある値を加算してもよい。この場合、推定対象の区間の拍動間隔の平均と前の区間の拍動間隔の平均との差の絶対値が大きいほど、より強い鼓動感強度に補正される。このような構成により、図7の破線部分(鼓動感覚がより強く感じられる部分)を検出し、実際の鼓動感覚に鼓動感情報をより近づけることができる。
(補正例2)
加えて、上記のような拍動間隔の時間的な変化があった後(例えば運動後)、安定した状態(図7のRelease後に基準拍動間隔の近傍で落ち着く区間)が長く続くと、鼓動感覚が感じられなくなる(順応する)ことが知られている。このことを反映させて、鼓動感強度推定部120で計算した区間ごと鼓動感強度を低くする方向に補正する処理を行ってもよい。この場合は、鼓動感強度補正部230は、上述のような、前の区間の拍動間隔の平均との差の絶対値に基づく加算方向の鼓動感強度の補正を行った後の区間であって、基準拍動間隔と区間ごとの拍動間隔の平均との差が所定の誤差以下となる区間の長さの総和が所定の基準値を超えた場合に、その次の区間における鼓動感強度の推定値に所定の正の値を減算する(つまり、鼓動感強度の推定値を低く補正する)。
<効果>
このような構成とすることで、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、拍動間隔の平均の変化とヒトの鼓動感強度との関係を考慮することで、鼓動感情報を実際にヒトが感じる鼓動感覚に近づけることができる。
<第五実施形態>
第五実施形態では、第一〜第四実施形態の何れかの鼓動感情報生成装置を用いた、鼓動感情報配信システム50を説明する。
鼓動感情報配信システム50は、ある人(以下「第一人物」ともいう、例えば、舞台の出演者)の鼓動感覚を、他者(例えば観衆)に配信する。
図8は鼓動感情報配信システム50の構成例を、図9はそのフローチャートを、図10はその使用例を示す。鼓動感情報配信システム50は、配信サーバ52とN台の鼓動感情報生成装置100−nとを含む。ただし、n=1,2,…,Nである。鼓動感情報生成装置100−nとしては、図10に示すようにパーソナルコンピュータやスマートフォン等が考えられる。
第一人物には、生体センサ9、例えば、心電計、心拍計、脈波計、心音計、心尖拍動センサ(機械振動)の少なくともいずれかが装着されている。生体センサ9は、要は、拍動間隔に対応する情報を取得することができる装置であればどのようなものであってもよい。拍動間隔に対応する情報とは、例えば、第一実施形態で説明した心電波形や、心拍数等が考えられる。
第一人物に取り付けられた生体センサ9から取得した情報(拍動間隔に対応する情報)は、配信サーバ52に送信される。
配信サーバ52は、拍動間隔に対応する情報を受信し(s51)、それをN人の他者が持つ鼓動感情報生成装置100−nにそれぞれ配信する(s52)。
鼓動感情報生成装置100−nは、第一〜第四実施形態のいずれかの鼓動感情報生成装置であり、鼓動感情報生成装置100−nの拍動間隔取得部110に配信サーバ52から送信された拍動間隔に対応する情報が入力される。
鼓動感情報生成装置100−nは、拍動間隔に対応する情報を用いて、鼓動感情報を生成し、他者が知覚可能な形で鼓動感情報を呈示する(s110〜s150)。
この鼓動感情報配信システム50では、送受信する情報は、拍動間隔に対応する情報のみであるため、送受信するデータの容量を小さくすることができ、かつ、他者が持つ鼓動感情報生成装置100−n上でも簡単な演算だけで鼓動感情報を生成し、第一人物の鼓動感覚をN人で共有することが可能となる。
なお、第一人物は、舞台の出演者に限らない。試合中のスポーツ選手などに生体センサ9を装着することで、観衆が選手の鼓動感覚を共有することができる。
なお、本実施形態では、s110〜s140の各処理を鼓動感情報生成装置100−n側で行っているが、各処理を配信サーバ52側で行ってもよい。例えば、配信サーバ52は、拍動間隔取得部110を備え、拍動間隔に対応する情報に代えて拍動間隔を鼓動感情報生成装置100−nに配信してもよい。また、配信サーバ52が、拍動間隔取得部110及び鼓動感強度推定部120を備え、鼓動感強度と拍動間隔を鼓動感情報生成装置100−nに配信してもよい。また、配信サーバ52が、拍動間隔取得部110、鼓動感強度推定部120及び鼓動感情報合成部140を備え、鼓動感情報を鼓動感情報生成装置100−nに配信してもよい。鼓動感情報生成装置100−n側では、受信した情報に応じて必要な処理を行えばよく、その処理に必要な部を少なくも備えればよい。例えば、鼓動感情報生成装置100−nが拍動間隔を受信する場合には、鼓動感情報生成装置100−nは鼓動感強度推定部120、鼓動感情報合成部140及び鼓動感情報呈示部150を少なくとも備え、s120、s140、s150の各処理を行う。
要は、配信サーバ52は、生体センサから拍動間隔に対応する情報を受け取り、この情報をそのまま、またはその情報から生成される情報((1)拍動間隔、(2)拍動間隔と鼓動感強度との組合せ、または(3)鼓動感情報)を鼓動感情報生成装置100−nに配信する。鼓動感情報生成装置100−nは、鼓動感情報、または、鼓動感情報を生成するための情報((1)拍動間隔に対応する情報、(2)拍動間隔、(3)拍動間隔と鼓動感強度との組合せ)を受け取り、必要に応じて鼓動感情報を生成し、鼓動感情報生成装置100−nの鼓動感情報呈示部150は、鼓動感情報を映像、振動、音などのヒトに知覚可能な形で呈示する。送受信する情報量や、配信サーバ52側や鼓動感情報生成装置100−n側の演算量に応じて、処理部を適宜変更すればよい。
<その他の変形例>
本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
<プログラム及び記録媒体>
また、上記の実施形態及び変形例で説明した各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現してもよい。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶部に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実施形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、各装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (13)

  1. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成部とを含み、
    前記鼓動感情報は、前記拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、前記鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である、
    鼓動感情報生成装置。
  2. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の波形が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記波形の振幅が大きくなるように合成された波形を呈示する鼓動感情報呈示部を含む、
    鼓動感情報生成装置。
  3. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の音が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記音の音量が大きくなるように合成された音を呈示する鼓動感情報呈示部を含む、
    鼓動感情報生成装置。
  4. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の振動が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記振動の強度が大きくなるように合成された振動を呈示する鼓動感情報呈示部を含む、
    鼓動感情報生成装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の鼓動感情報生成装置であって、
    前記拍動間隔の統計値は、前記区間に含まれる拍動間隔の平均、および/または、分散である、
    鼓動感情報生成装置。
  6. 配信サーバと鼓動感情報生成装置とを含む配信システムであって、
    生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、
    前記配信サーバは、生体センサから拍動間隔に対応する情報を受け取り、前記鼓動感情報生成装置に配信し、
    前記鼓動感情報生成装置は、
    前記拍動間隔に対応する情報から得られる拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成部とを含み、
    前記鼓動感情報は、前記拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、前記鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である、
    配信システム。
  7. 配信サーバと鼓動感情報生成装置とを含む配信システムであって、
    生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、
    前記配信サーバは、生体センサから受け取った拍動間隔に対応する情報から得られる拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように鼓動感強度を推定し、前記拍動間隔と前記鼓動強度の推定値とを前記鼓動感情報生成装置に配信し、
    前記鼓動感情報生成装置は、
    前記配信サーバから受け取った前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成して呈示する鼓動感情報呈示部とを含み、
    前記鼓動感情報呈示部が呈示する鼓動感情報は、
    (1)予め用意された心拍1拍分の波形が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記波形の振幅が大きくなるように合成された波形である、
    および/または、
    (2)予め用意された心拍1拍分の音が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記音の音量が大きくなるように合成された音である、
    および/または、
    (3)予め用意された心拍1拍分の振動が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記振動の強度が大きくなるように合成された振動である、
    配信システム。
  8. 配信サーバと鼓動感情報生成装置とを含む配信システムであって、
    生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、
    前記配信サーバは、生体センサから拍動間隔に対応する情報を受け取り、前記鼓動感情報生成装置に配信し、
    前記鼓動感情報生成装置は、
    前記拍動間隔に対応する情報から得られる拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定部と、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成して呈示する鼓動感情報呈示部とを含み、
    前記鼓動感情報呈示部が呈示する鼓動感情報は、
    (1)予め用意された心拍1拍分の波形が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記波形の振幅が大きくなるように合成された波形である、
    および/または、
    (2)予め用意された心拍1拍分の音が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記音の音量が大きくなるように合成された音である、
    および/または、
    (3)予め用意された心拍1拍分の振動が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記振動の強度が大きくなるように合成された振動である、
    配信システム。
  9. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、鼓動感覚を呈示するための情報を鼓動感情報とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから鼓動感情報を合成する鼓動感情報合成ステップとを含み、
    前記鼓動感情報は、前記拍動間隔で繰り返される鼓動感覚を呈示するための情報であって、前記鼓動感強度の推定値に対応する強さの鼓動感覚を呈示するための情報である、
    鼓動感情報生成方法。
  10. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の波形が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記波形の振幅が大きくなるように合成された波形を呈示する鼓動感情報呈示ステップを含む、
    鼓動感情報生成方法。
  11. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の音が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記音の音量が大きくなるように合成された音を呈示する鼓動感情報呈示ステップを含む、
    鼓動感情報生成方法。
  12. 生体センサで取得できる動物の心臓の拍動の間隔を拍動間隔とし、動物が自身の心臓の拍動に対して感じる感覚を鼓動感覚とし、鼓動感覚の強さを鼓動感強度とし、
    拍動間隔の系列を用いて、拍動間隔の統計値が第1値である区間に対応する鼓動感強度の推定値が、拍動間隔の統計値が第1値よりも大きい第2値である区間に対応する鼓動感強度の推定値よりも大きくなるように、鼓動感強度を推定する鼓動感強度推定ステップと、
    前記拍動間隔と前記鼓動感強度の推定値とから、予め用意された心拍1拍分の振動が前記拍動間隔で繰り返され、前記鼓動感強度の推定値が大きいほど前記振動の強度が大きくなるように合成された振動を呈示する鼓動感情報呈示ステップを含む、
    鼓動感情報生成方法。
  13. 請求項9〜12の鼓動感情報生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2014009390A 2014-01-22 2014-01-22 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム Active JP6151194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014009390A JP6151194B2 (ja) 2014-01-22 2014-01-22 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014009390A JP6151194B2 (ja) 2014-01-22 2014-01-22 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015136477A true JP2015136477A (ja) 2015-07-30
JP6151194B2 JP6151194B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=53767908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014009390A Active JP6151194B2 (ja) 2014-01-22 2014-01-22 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6151194B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280961A (ja) * 2006-05-11 2006-10-19 Terumo Corp 自律神経活動モニタ方法
JP2007097615A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Matsushita Electric Works Ltd 循環器機能測定システム
JP2008073478A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Cb System Kaihatsu:Kk 交換神経活動把握方法およびその把握装置
JP2009039157A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Sony Corp 生体運動情報表示処理装置、生体運動情報処理システム、生体運動情報表示処理方法
US20110245689A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for deciding risk of abnormality of subject's thermoregulation

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097615A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Matsushita Electric Works Ltd 循環器機能測定システム
JP2006280961A (ja) * 2006-05-11 2006-10-19 Terumo Corp 自律神経活動モニタ方法
JP2008073478A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Cb System Kaihatsu:Kk 交換神経活動把握方法およびその把握装置
JP2009039157A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Sony Corp 生体運動情報表示処理装置、生体運動情報処理システム、生体運動情報表示処理方法
US20110245689A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for deciding risk of abnormality of subject's thermoregulation

Also Published As

Publication number Publication date
JP6151194B2 (ja) 2017-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018514238A (ja) 視覚的な中心静脈圧測定
US7510398B1 (en) Apparatus for simulating a pulse and heart beat and methods for using same to train medical professionals
JP2021040882A (ja) 心肺機能状態変化推定システム、心肺機能状態変化推定装置、心肺機能状態変化推定方法及び心肺機能状態変化推定プログラム
EP2392256A1 (en) Method and device for measuring the RSA component from heart rate data
JP5578515B2 (ja) 生体情報処理プログラム、生体情報処理装置、生体情報処理方法および生体情報処理システム
JP2012005708A (ja) 超音波診断装置、超音波画像処理装置及び超音波画像処理プログラム
WO2018106146A3 (ru) Способ и система неинвазивной скрининговой оценки физиологических параметров и патологий
JP6370639B2 (ja) 超音波診断装置
Pilz et al. Continuous cuffless and non-invasive measurement of arterial blood pressure—concepts and future perspectives
JP6307457B2 (ja) 運動状態のフィードバック方法、システム、及びプログラム
JP6330009B2 (ja) 運動状態と心理状態とのフィードバック方法、システム、及びプログラム
JP2016190028A (ja) 負荷心エコー検査法における適応タイミングガイダンス
JP6151194B2 (ja) 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム
Firstenberg et al. Relationship between ventricular contractility and early diastolic intraventricular pressure gradients: a diastolic link to systolic function
CN113498542A (zh) 用于从受试者获得生理测量结果的方法和系统
JP2021522006A (ja) ストレスおよび/または疼痛レベルを決定するための装置
CN111097141A (zh) 训练方法、训练系统及非暂态计算机可读取媒体
Banerjee et al. HeartSense: smart phones to estimate blood pressure from photoplethysmography
JP2016067480A (ja) 生体情報検出装置
JP2015089454A (ja) 超音波診断装置
JP6431785B2 (ja) 心理状態のフィードバック方法、システム、及びプログラム
US20210030309A1 (en) Apparatus and Method for Determining a Change in Left Ventricular Twist of a Subject's Heart
Hodt et al. Regional LV deformation in healthy individuals during isovolumetric contraction and ejection phases assessed by 2 D speckle tracking echocardiography
JP6611538B2 (ja) 生体信号出力装置
JP2019141597A (ja) 信号処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及び記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6151194

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150