JP2015131131A - 遊技機 - Google Patents

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岡戸 文宏
Fumihiro Okado
文宏 岡戸
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Abstract

【課題】遊技者に提供するための情報を簡単な構成でセキュリティ性を確保しつつ出力可能な遊技機を提供する。
【解決手段】大当り等の遊技状態が出力端子16a〜eを介して検出され、その結果に基づいて遊技者特定パスワード等と遊技状態データとからなる遊技情報が作成されて図柄表示制御基板22に送信される。図柄表示制御基板22では、遊技情報に基づいて二次元バーコードが生成され、表示装置にて二次元バーコードを表示する。よって、表示装置に表示された二次元バーコードを、二次元バーコード読み取り機能付きの携帯電話機200を用いて読み取ることにより、遊技情報を簡単に取得することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
パチンコ機などの遊技機では、遊技機の状態に変化が生じると、その遊技機の状態が変化したことが遊技者に報知される。例えば、パチンコ機では、遊技者が多数個の賞球を獲得可能な大当たり遊技状態に突入したときに、その旨が遊技者に報知される。遊技状態の変化は、遊技機の前面に配置されたランプを点灯させたり、LCDディスプレイの表示を変化させたり、スピーカから所定の報知音を出力させたりすることにより報知されるのが一般的である。しかし、遊技機の状態が変化したことの報知は従来から提供されている多くの遊技機で行われているため、上述のような一般的な報知方法に遊技者が飽きてきているのが現状である。
このような状況に鑑みて、従来、遊技状態の変化が携帯通信端末を呼び出すことにより報知される旨の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この従来技術のシステムにおける作用の概略は以下の通りである。すなわち、遊技者によって遊技機のスタートレバーが操作されると、そのスタートレバーの操作に応答して内部抽選が行われる。この内部抽選で特別入賞が当選すると、遊技機内に設けられた特別入賞フラグに「1」がセットされる。また、この内部抽選において、特別入賞にかかる図柄配列が有効ライン上に並ぶ前に特別入賞が当選したことを報知するか否かが決定される。報知を行うことが決定されると、遊技機からホール管理コンピュータに報知要求信号が送信される。報知要求信号をホール管理コンピュータが受信すると、ホール管理コンピュータは、報知要求信号を送信した遊技機の台番号と対応づけて記憶している携帯電話機の呼出電話番号を読み出し、その読み出した呼出電話番号により特定される携帯電話機を呼び出す。そして、このような報知態様は、遊技機の前面に配置されたランプを点灯させたり、スピーカから所定の報知音を出力させたりするという従来の報知態様とは異なる斬新なものであり、従来の報知態様に飽きがきている遊技者を満足させることができるという効果を奏する。
一方、遊技機に隣接して設けられた台間装置に、携帯電話機の接続端子と係合可能な接続端子を有する携帯電話ホルダを設け、有価価値の購入に費やした金額に応じて獲得されたポイント数が変化するたびに携帯電話ホルダにセットされた携帯電話機のメモリに、接続端子を介してポイント数データを書き込むようにする旨の従来技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。そして、この従来技術では、ポイント数に応じて遊技機の表示装置に表示されるアニメーションが変更されるため、遊技機におけるゲームに対する興味心を遊技者に持たせ続けることができ、遊技者の遊技店への来店を促すことができるという効果を奏する。
特開2002−119642号公報 特開2002−200283号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術は、単に、ランプの点灯等に代えて、携帯通信端末を介して遊技状態の変化を報知するという新規な報知方法を提供するに留まるものであり、携帯通信端末によって受信された遊技状態に関する情報を積極的に活用することはできなかった。すなわち、例えば、携帯通信端末によって受信された遊技状態に関する情報を、多数の遊技者間で遊技成績を競うランキングへの参加や、遊技結果に応じたサービスポイントの獲得等への利用等は全く想定されていないため、携帯通信端末にて受信した情報の十分な活用を図ることができず、従って、遊技者の遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等に結びつけることができないという問題がある。
一方、特許文献2に記載された従来技術では、遊技機とは別に携帯電話ホルダを設ける必要があり、更に、携帯電話機側の接続端子は規格が統一されておらず、複数機種の携帯電話機に対応するためには複数のタイプの携帯電話機ホルダを設ける必要もあり、設置スペースを要すると共に、コストが高くなるという問題がある。更に、遊技者が遊技を行っている間中、携帯電話ホルダに携帯電話機をセットしておく必要があるため、遊技中は携帯電話機を使用できないという問題があると共に、携帯電話機の置き忘れが発生し易いという問題がある。また、接続端子を介して携帯電話機から不正に情報が読み取られるおそれや、いわゆるコンピュータウィルスが携帯電話機に侵入するおそれがある等、セキュリティの確保が困難であるという問題もある。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、その目的は、遊技者に提供するための情報を簡単な構成でセキュリティ性を確保しつつ出力可能な遊技機を提供することである。
請求項1に記載の遊技機は、
画面表示可能な表示手段を備えた遊技機において、
遊技者に提供するための出力情報を個々に識別可能な態様で前記表示手段にて表示するように構成されたことを特徴としている。
請求項1によれば、遊技者に提供するための出力情報が、画面表示可能な表示手段において個々に識別可能な態様で表示されるので、携帯通信端末の撮影機能等を用いて非接触的に出力情報の取得が可能であると共に、取得した各々の出力情報が個々に識別可能であるため、高いセキュリティ性を確保することができる。
本発明の実施の形態におけるパチンコ機の正面図である。 パチンコ機の遊技盤の概略構成図である。 通信制御基板のハードウェア構成を示すブロック図である。 携帯電話機の正面図である。 携帯電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。 特別電動役物制御ルーチンを説明するフローチャートである。 特別電動役物制御ルーチンの図6の続き部分を説明するフローチャートである。 図柄変動開始処理ルーチンを説明するフローチャートである。 リーチ演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。 (a)は遊技者未特定の場合におけるリーチ演出表示の一例を、(b)は遊技者が特定されている場合におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。 大当り演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。 (a)は遊技者未特定の場合における大当り演出表示の一例を、(b)は遊技者が特定されている場合における大当り演出表示の一例を示す図である。 (a)はラウンド演出画面表示処理ルーチンを、(b)はカウンタ値・メッセージ表示処理ルーチンをそれぞれ説明するフローチャートである。 (a)は遊技者未特定の場合における第1ラウンド演出表示の一例を、(b)は遊技者が特定されている場合における第1ラウンド演出表示の一例を、(c)は第1ラウンド演出画面における二次元バーコードの表示の一例をそれぞれ示す図である。 (a)は遊技者未特定の場合における第3ラウンド演出表示の一例を、(b)は遊技者が特定されている場合における第3ラウンド演出表示の一例を、(c)は第3ラウンド演出画面における二次元バーコードの表示の一例をそれぞれ示す図である。 確率変動処理ルーチンを説明するフローチャートである。 遊技状態記憶処理ルーチンを説明するフローチャートである。 確変中信号、大当り信号及び確変大当り信号の検出例を示すチャートである。 遊技状態記憶領域における遊技状態データの記憶例を示す図である。 情報通信・表示処理メインルーチンを説明するフローチャートである。 図20に示す情報通信・表示処理メインルーチンの続きを説明するフローチャートである。 遊技者特定処理ルーチンを説明するフローチャートである。 遊技情報作成・表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。 大当り遊技終了後処理ルーチンを説明するフローチャートである。 図24に示す大当り遊技終了後処理ルーチンの続きを説明するフローチャートである。 (a)は出力バッファのフォーマット(遊技情報のデータ構造)を、(b)は出力バッファの格納例を示す図である。 遊技終了処理ルーチン(第一の実施の形態)を説明するフローチャートである。 遊技盤の表示装置におけるメッセージ表示例を示す図であり、(a)は遊技者の特定が行われた時に、(b)はパスワードの送信を促す場合に、(c)は遊技情報の読み取りを促す場合に、(d)は現在特定されている遊技者の氏名を確認する場合に、(e)は遊技者が未特定である旨の報知すると共に遊技者の特定を行うか否かを選択させる場合に、(f)は遊技者特定タイム中である旨を報知すると共に遊技者特定パスワードの送信を促す場合に、(g)は蓄積情報が消去された旨を報知する場合に、(h)は蓄積情報の消去を確認する場合におけるメッセージの表示例をそれぞれ示している。 携帯電話機における遊技情報の読み取り終了時におけるメッセージの表示例を示している。 携帯電話機によって取得された遊技情報の記憶例を示す図である。 変形例において遊技状態記憶領域に遊技状態データ及び時点データが記憶された例を示す図である。 変形例において携帯電話機によって取得された遊技情報の記憶例を示す図である。 第二の実施の形態におけるパチンコ機の正面図である。 第二の実施の形態における通信制御基板のハードウェア構成を示すブロック図である。 図柄変動開始処理ルーチン(第二の実施の形態)を説明するフローチャートである。 遊技者確認処理ルーチン(第二の実施の形態)を説明するフローチャートである。 変動回数記憶処理ルーチン(第二の実施の形態)を説明するフローチャートである。 変動回数の推移を示すグラフである。 情報通信・表示処理メインルーチン(第二の実施の形態)を説明するフローチャートである。 図39に示す情報通信・表示処理メインルーチン(第二の実施の形態)の続きを説明するフローチャートである。 遊技情報作成・表示処理ルーチン(第二の実施の形態)を説明するフローチャートである。 携帯電話機におけるメッセージ表示例を示す図であり、(a)は機種選択&開始データ送信画面の表示例を、(b)は遊技情報の読み取り終了時におけるメッセージの表示例をそれぞれ示している(第二の実施の形態)。 遊技盤の表示装置におけるメッセージ表示例を示す図であり、(a)機種IDが一致しないことを報知する場合に、(b)は遊技者の特定及び遊技開始を報知する場合に、(c)はパスワードが一致しないことを報知する場合に、(d)は蓄積情報が消去された旨を報知する場合に、(e)は情報の消去を確認する場合に、(f)は表示要求を促す場合におけるメッセージの表示例をそれぞれ示している(第二の実施の形態)。 変動回数(大当り回数)とストーリー展開との関係を示すグラフである。 (a)は出力バッファのフォーマット(遊技情報のデータ構造)を、(b)は出力バッファの格納例を示す図である(第二の実施の形態)。 遊技終了処理ルーチン(第二の実施の形態)を説明するフローチャートである。 携帯電話機によって取得された遊技情報の記憶例を示す図である(第二の実施の形態)。 (a)は第二の実施の形態の第一の変形例における出力バッファのフォーマット(遊技情報のデータ構造)を、(b)は出力バッファの格納例を示す図である。 第二の実施の形態の第一の変形例において携帯電話機によって取得された遊技情報の記憶例を示す図である。 第二の実施の形態の第二の変形例におけるパチンコ機及び遊技者用椅子の側断面図である。 第三の実施の形態におけるパチンコ機の正面図である。 第三の実施の形態における通信制御基板のハードウェア構成を示すブロック図である。 ポイント数データ記憶処理ルーチン(第三の実施の形態)を説明するフローチャートである。 ポイント数参照テーブルの設定例を説明する図である。 ポイントバッファ及びポイント蓄積領域におけるポイント数データの記憶例を示す図である。 情報通信・表示処理メインルーチン(第三の実施の形態)を説明するフローチャートである。 図56に示す情報通信・表示処理メインルーチン(第三の実施の形態)の続きを説明するフローチャートである。 遊技者特定処理ルーチン(第三の実施の形態)を説明するフローチャートである。 サービスポイント作成・表示処理ルーチン(第三の実施の形態)を説明するフローチャートである。 大当り遊技終了後処理ルーチン(第三の実施の形態)を説明するフローチャートである。 図60に示す大当り遊技終了後処理ルーチン(第三の実施の形態)の続きを説明するフローチャートである。 (a)は出力バッファのフォーマット(サービスポイントのデータ構造)を、(b)は出力バッファの格納例を示す図である(第三の実施の形態)。 遊技終了処理ルーチン(第三の実施の形態)を説明するフローチャートである。 遊技盤の表示装置におけるメッセージ表示例を示す図であり、(a)は遊技者の特定が行われた時に、(b)はパスワードの送信を促す場合に、(c)はサービスポイントの読み取りを促す場合に、(d)は現在特定されている遊技者の氏名を確認する場合に、(e)は遊技者が未特定である旨の報知すると共に遊技者の特定を行うか否かを選択させる場合に、(f)は遊技者特定タイム中である旨を報知すると共に遊技者特定パスワードの送信を促す場合に、(g)はポイント数データが消去された旨を報知する場合に、(h)はポイント数データの消去を確認する場合におけるメッセージの表示例をそれぞれ示している(第三の実施の形態)。 携帯電話機におけるサービスポイントの読み取り終了時におけるメッセージの表示例を示している(第三の実施の形態)。 携帯電話機によって取得されたサービスポイントの記憶例を示す図である(第三の実施の形態)。 第三の実施の形態の第一の変形例におけるポイント数参照テーブルの設定例を説明する図である。 第三の実施の形態の第一の変形例において変化後のポイント数を報知する場合の表示装置におけるメッセージ表示例を示す図である。 第三の実施の形態の第二の変形例においてポイントバッファにポイント数データ及び時点データが記憶された例を示す図である。 第三の実施の形態の第二の変形例において携帯電話機によって取得されたサービスポイントの記憶例を示す図である。 第四の実施の形態におけるパチンコ機の正面図である。 第四の実施の形態における通信制御基板のハードウェア構成を示すブロック図である。 ポイント累積処理ルーチン(第四の実施の形態)を説明するフローチャートである。 累積ポイント数RPの推移を示すグラフである。 情報通信・表示処理メインルーチン(第四の実施の形態)を説明するフローチャートである。 図75に示す情報通信・表示処理メインルーチン(第四の実施の形態)の続きを説明するフローチャートである。 携帯電話機におけるメッセージ表示例を示す図であり、機種選択及び開始データ送信画面の表示例を示している(第四の実施の形態)。 遊技盤の表示装置におけるメッセージ表示例を示す図であり、(a)機種IDが一致しないことを報知する場合に、(b)は遊技者の特定及び遊技開始を報知する場合に、(c)はパスワードが一致しないことを報知する場合に、(d)は累積ポイント数データの消去を確認する場合におけるメッセージの表示例をそれぞれ示している(第四の実施の形態)。 累積ポイント数とストーリー展開との関係を示すグラフである(第四の実施の形態)。 サービスポイント作成・表示処理ルーチン(第四の実施の形態)を説明するフローチャートである。 (a)は出力バッファのフォーマット(サービスポイントのデータ構造)を、(b)は出力バッファの格納例を示す図である(第四の実施の形態)。 遊技終了処理ルーチン(第四の実施の形態)を説明するフローチャートである。 携帯電話機によって取得されたサービスポイントの記憶例を示す図である(第四の実施の形態)。 遊技盤外部の前枠に二次元バーコード表示用の表示装置を設けた変形例を示す正面図である。 表示装置にて蓄積内容を表示するようにした変形例を説明する図であり、(a)は第一の実施形態、(b)は第二の実施の形態、(c)は第三の実施の形態、(d)は第四の実施の形態における表示例を示している。 本発明をスロットマシンに適用した一実施の形態を示す正面図である。 本発明をパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機に適用した一実施の形態を示す正面図である。
以下、本発明の遊技機をパチンコ機において具体化した各実施の形態につき図面を参照しつつ説明する。第一の実施の形態のパチンコ機1は、遊技ホールに設置されたパチンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられる。パチンコ機1は、図1に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2にガラス扉枠3が取付けられている。ガラス扉枠3は、軸により前枠2に開閉可能に支持され、かつガラスが嵌め込まれた金属製の枠と、その枠に嵌め込まれる合成樹脂製の枠(以下「樹脂枠」という)とを備えている。ガラス扉枠3の後方には、図2に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は略円形の遊技領域を有し、その遊技領域には第1種始動口4、特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」という)5及び大入賞口6が設けられている。第1種始動口4は遊技球Bの通路を備え、その通路入口に羽根4aが開閉可能に支持されている。
表示装置5下方には、図2に示すように、左右方向の中心を挟んで左側には遊技者が所持する携帯電話機200から出力される赤外線信号を受信するための赤外線受光部34と、遊技者の手がかざされたことを検知するための第1赤外線センサ32aとがそれぞれ設けられ、右側には、二次元バーコードによる表示出力可能なデータがあること(本実施形態では、遊技データの蓄積が行われたこと)を報知するための報知ランプ31と、第1赤外線センサ32aと同様の第2赤外線センサ32bとがそれぞれ設けられている。報知ランプ31、第1赤外線センサ32a、第2赤外線センサ32b、及び赤外線受光部34は、後述する通信制御基板30に接続され且つ制御される。
ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿3aが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿2aが装着されている。下受け皿2aは、前記上受け皿3aに入りきらない賞球や、上受け皿3aから球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるものである。前枠2における下受け皿2aの右側方には遊技球Bを発射するための発射ハンドル17が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によってモータが回動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
表示装置5は第1種始動口4の上方に設けられており、液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面5aを備えている。画面5aには多種類の画像が表示されるが、その1つとして、左図柄列8、中図柄列9及び右図柄列10が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列8乃至10は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。尚、表示装置5は、サブ基板の一つである図柄表示制御基板22によって駆動制御される。表示装置5では、図柄列8乃至10での図柄変動が、遊技球Bの第1種始動口4への入賞により開始される。図柄変動は左図柄列8、右図柄列10、中図柄列9の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列8乃至10での図柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」という。本実施形態では、大当りラインとして、水平方向へ延びるもの(上・中・下の3種類)と、斜め方向へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られない。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているものであってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
さらに、パチンコ機1は大当り遊技状態の発生に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、例えば、右図柄列10での図柄変動が、大当りライン上において左図柄列8での停止図柄と同一種類の図柄で停止し、かつ、その後に中図柄列9での図柄変動が左右両図柄列8,10での停止図柄と同一種類の図柄で停止されれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。また、図柄変動が停止すると、大当り遊技状態となる組合せで変動し、その図柄で停止されれば最終的に大当り遊技状態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。大入賞口6は第1種始動口4の下方に設けられており、1つのVゾーン11、2つの通路12,13及びシャッタ14を備えている。シャッタ14は大入賞口用ソレノイド(以下、単に「ソレノイド」という)15により作動させられ、Vゾーン11及び通路12,13の各入口を開閉する。
図2に示すように、遊技盤3には、始動口用スイッチ18、Vゾーン用スイッチ19及びカウントスイッチ20が取付けられている。始動口用スイッチ18は、遊技球Bの第1種始動口4への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ19は遊技球BのVゾーン11への入賞を検出し、カウントスイッチ20は遊技球Bの大入賞口6への入賞を検出する。また、各スイッチ18乃至20の検出結果に基づきソレノイド15及び表示装置5をそれぞれ駆動制御するために、制御装置21、図柄表示制御基板22及び通信制御基板30が設けられている。制御装置21は、パチンコ機1の主制御を行うメイン基板と、音量調整基板、LED基板、払出し制御基板等の各種のサブ基板とから構成されている。図柄表示制御基板22は、サブ基板の一つであり、CPU23,ROM24,RAM26を主要な構成要素として構成され(図3参照)、メイン基板や通信制御基板30から入力される信号に基づいて表示装置5を駆動制御する。
また、ROM24には、図柄表示用のデータ、演出用の動画データ、各種のメッセージデータからなるメッセージテーブルが記憶されると共に、後述するように遊技者未特定状態用メッセージテーブル25aと遊技者特定状態用メッセージテーブル25bとからなるラウンド演出メッセージテーブル25等が記憶されている。更に、ROM24には、文字や数字等のコードに対応づけて二次元バーコードフォントが記憶されると共に、文字列データに基づいて二次元バーコードを生成するための二次元バーコード生成プログラム27が格納されている。CPU23は、出力バッファ38dに格納された文字列データを通信制御基板30から受信すると、ROM24から二次元バーコード生成プログラム27を呼び出して実行し、受信した文字列データに基づいて所定サイズの二次元バーコードシンボルを生成して表示装置5の画面5aの所定位置に表示出力する。本実施の形態では、図柄変動表示用の表示装置5において、出力情報の二次元バーコード表示も行う構成であるので、二次元バーコード表示専用の表示装置を別途設ける構成よりもコストを低く抑えることができるという利点がある。また、二次元バーコード生成プログラム27が表示装置5の制御を行う図柄表示制御基板22に設けられているので、図柄表示制御基板22へコマンド等を送信することにより少ない処理負荷で二次元バーコード表示を行うことができる。尚、二次元バーコード生成プログラム27が本発明のバーコード生成手段として機能するものである。
ここで、二次元バーコードは、機械読み取り可能なシンボルとして提案されたものであって、水平方向及び垂直方向(つまり、二次元方向)に情報を持つバーコードの表示方式である。二次元バーコードの種類は、一次元バーコードを縦に積み重ねて縦横で情報を表示したスタック式と、表示領域を黒と白のマス目パターンで表現したマトリックス式とに大別され、スタック式にはPDF417、コード49、コード16k、コーダブロック等があり、マトリックス式にはコードワン、データコード、アレイタグ、QRコード(登録商標)、ボックス図形コード、マキシコード、縁コード、ソフトストリップ、CPコード、カルラコード、ウルトラコード等がある。また、二次元バーコードは、種類に拘らず共通して、1つのシンボルで収納できるデータ容量が大きい点、一次元バーコードよりも高密度化して表示可能である点、数学的手法によるデータの誤り検出及び訂正機能を有する点、360度全方向読み取りが可能である点等、種々の特徴を有している。尚、近年は、CCDカメラによる撮影機能付きの携帯電話機において、二次元バーコード解読機能を有する機種も市販されるようになっている。
本実施の形態では、サブ基板の一つとして、さらに通信制御基板30が設けられており、赤外線受光部34を介して携帯電話機200との間で行われる通信処理及び図柄表示制御基板22への表示データ出力が行われる。通信制御基板30の具体的構成については後述する。各制御基板は、読出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備え、ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。また、RAMはCPUによる演算結果を一時的に記憶する。尚、不正信号がメイン基板へ入力されることを防止するために、信号の伝送方向は、メイン基板から各サブ基板への一方向のみとなっている。CPUによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/300程度の低確率で大当り遊技状態を発生させる低確率モードと、その約5倍である1/60程度の高確率で大当り遊技状態を発生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替えられる。すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)であると高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄(例えば偶数図柄)であると低確率モードに設定される。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確率の倍数は、前述した値(約5)以外の値であってもよい。
また、CPUの出力ポートには、外部接続端子板16が接続されている。また、外部接続端子板16は、ホール管理コンピュータに接続されるホール管理コンピュータ用の出力端子16A〜Eと、通信制御基板30に接続される通信制御基板用の出力端子16a〜eとを備えている。ここで、出力端子16A及び16aは、上述した高確率モード中であることを示す「確変中信号」を出力する。また、出力端子16B及び16bは、大当りの発生中であることを示す「大当り信号」を出力する。また、出力端子16C及び16cは、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)による大当りの発生中であることを示す「確変大当り信号」を出力する。また、出力端子16D及び16dは、球発射装置によって遊技球Bの発射が行われているか否かを示す「発射スイッチ信号」を出力する。尚、「発射スイッチ信号」がオンである場合は遊技球Bが発射されている(換言すれば、遊技が行われている)ことを、オフである場合は遊技球Bの発射が中止されている(換言すれば、遊技が中止されている)ことをそれぞれ示している。また、出力端子16E及び16eは、遊技球Bが第1種始動口4へ入賞することにより表示装置5における図柄変動が発生したことを示す「図柄変動信号」を出力する。尚、出力端子16a〜eが、本発明の遊技状態検出手段を構成するものである。
通信制御基板30は、遊技者が所持する携帯通信端末としての携帯電話機200から出力される赤外線信号を受信すると共に、表示装置5において遊技者に提供される出力情報の表示を行うために図柄表示制御基板22へ表示データの送出を行う電子制御回路を搭載した回路基板である。より詳細には、通信制御基板30は、図3のブロック図に示すように、インタフェース回路(I/F)35と、CPU36と、ROM37と、RAM38とを備えて構成され、遊技盤7上に設けられた報知ランプ31、遊技者特定情報入力手段、遊技者情報入力手段、表示要求入力手段、開始データ入力手段としての赤外線受光部34がそれぞれ接続されている。
報知ランプ31は、遊技情報の二次元バーコード表示出力が可能な状態となったことを遊技者に視覚的に報知するためのランプである。報知ランプ31は、表示可能な遊技情報が有る場合に点灯し、無い場合には消灯されている。また、表示装置5において遊技情報の表示出力が行われている間は報知ランプ31が点滅し、表示出力が終了すると消灯する。第1赤外線センサ32a及び第2赤外線センサ32bは、赤外線を利用して物体の接近を検知するための公知の赤外線センサによって構成されている。表示装置5において遊技者による”はい”又は”いいえ”等の選択を求めるメッセージが表示された状態で(図28(d),(e)参照)、いずれかの赤外線センサに手がかざされると、第1赤外線センサ32a又は第2赤外線センサ32bは手がかざされたことを検知し、これにより遊技者による選択が行われる。赤外線受光部34は、携帯電話機200から送信される遊技者特定パスワードや遊技情報の表示要求信号としての赤外線信号を受信するための受光デバイスである。尚、赤外線信号は指向性を有しているため、携帯電話機200の赤外線発光部209を、パチンコ機1側の赤外線受光部34に対向させた状態で、携帯電話機200からパチンコ機1へ赤外線信号の送信が行われる。インタフェース部35は、通信線を介して外部接続端子板16の通信制御基板用の出力端子16a〜eと接続され、各端子よりそれぞれ出力される「確変中信号」、「大当り信号」、「確変大当り信号」、「発射スイッチ信号」及び「図柄変動信号」をCPU36に入力する電子回路である。
CPU36は、通信制御基板30各部を制御するための制御装置であり、ROM37から制御プログラムを読み出して実行する。ROM37は、通信制御基板30各部を制御するための制御プログラムや各種のデータ等を記憶する読み出し専用の記憶媒体である。RAM38は、CPU36によって使用されるワーク領域、遊技状態バッファ38a、遊技状態記憶領域38b、遊技者特定パスワード記憶領域38c及び遊技情報出力用の出力バッファ38dを有する書き換え可能な記憶媒体である。尚、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bが、本発明の出力情報記憶手段を、遊技状態記憶領域38bが出力情報蓄積手段を、遊技者特定パスワード記憶領域38cが遊技者特定情報記憶手段をそれぞれ構成するものである。不揮発性メモリ39は、後述する遊技情報カウンタ39aを不揮発的に記憶するための書き込み可能な不揮発性の記憶媒体である。不揮発性メモリ39に記憶される遊技情報カウンタ39aの値は、パチンコ機1の電源遮断後も記憶保持される。
次に、遊技者が所持する携帯電話機200の構成について、図4及び図5を参照しつつ説明する。携帯電話機200は、パチンコ機1へ赤外線信号を送信すると共に、表示装置5において表示される二次元バーコードの読み取って遊技情報を取得するための装置であり、図4の正面図に示すように、ケース202、キー操作部204、液晶パネル(表示部)206、赤外線受光部208、赤外線発光部209、及びCCDカメラ230から構成されている。キー操作部204は、ケース202の正面ケース部203に配設されたもので、十字キー、電源キー、ファンクションキー、オンフックキー(開始キー)、クリアキー、及び文字・数字キー(テンキー)等から構成されている。液晶パネル206は、ケース202に形成された開口部202aの内側に配置されている。赤外線受光部208は、赤外線発光部209とともに、ケース202の左側部202bに配置されている。更に、ケース202の上部には、CCDカメラ230の一部であって被写体からの光を集光するための集光レンズ230aが配置されている。
次に、携帯電話機200の電気回路構成につき図5のブロック図を参照して説明する。携帯電話機200は、液晶パネル206、赤外線受光部208、及び赤外線発光部209に加えて、無線部210、音声回路212、レシーバー214、マイク216、送受信アンテナ218、不揮発性メモリ220、制御部(マイクロコンピュータ)222、二次電池224、及びCCDカメラ230を有する。無線部210は、制御部222により制御されて、送受信アンテナ218を通して電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路212は、無線部210から制御部222を通して出力された受信信号をレシーバー214に出力するとともに、マイク216から出力された音声信号を送信信号として制御部222を通して無線部210に出力する。レシーバー214は、音声回路212から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク216は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路212に出力する。不揮発性メモリ220は、各種データや、各種のプログラムを不揮発的に記憶する。二次電池224は、各回路に電力を供給する。CCDカメラ230は、被写体からの光を集光レンズ230aを介してCCD(電荷結合素子)へ集光し、光電変換並びにA/D変換を経て、デジタルデータとしての画像データをメモリ220に保存する。制御部222は、CPU,ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータ等から構成されたもので、電話の発着信処理、電子メールの作成送受信処理、インターネット処理を行う。また、CCDカメラ230によって二次元バーコードを撮影した場合、制御部222は、ROMに格納された二次元バーコード解読プログラム222aを実行して、二次元バーコードの解読を行って解読結果としての文字列データをメモリ220に保存する。
尚、パチンコ機1から遊技情報の取得を行うための遊技情報取得用プログラムは、例えば、遊技機メーカ等によって運営されるインターネット・ホームページ等からダウンロードして、不揮発性メモリ220に記憶される。また、このとき、遊技機メーカ等の会員登録をすることにより、遊技者特定情報として遊技者の氏名情報を含む遊技者特定パスワードが与えられ、不揮発性メモリ220に記憶される。遊技者特定パスワードは、例えば、”X0012345ヤマダタロウ”のように与えられる。ここで、”X00”は、遊技者特定パスワードであることを示すヘッダ、”12345”は会員番号、”ヤマダタロウ”は遊技者の氏名をそれぞれ表している。尚、この例において、”ヤマダタロウ”が本発明の遊技者の名前に関する情報、及び遊技者の名前の文字列データに相当するものである。ここで、携帯電話機200からパチンコ機1へ遊技者の特定を行う場合には、赤外線発光部209より遊技者特定パスワードが赤外線信号として送信される。一方、パチンコ機1へ遊技情報の表示要求を行う場合には、赤外線発光部209より表示要求信号と共に遊技者特定パスワードが送信される。
次に、前記のように構成されたパチンコ機1の作用及び効果について説明する。図6乃至図8及び図16のフローチャートは、制御装置21によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの各処理は、カウンタ群及びフラグFに基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタR、入賞カウンタP及び確変カウンタCを含む。ラウンドカウンタRはラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタPはカウントスイッチ20の検出結果に基づき大入賞口6への遊技球Bの入賞個数をカウントするためのものである。確変カウンタCは高確率モードの終了を判断するためのものであり、「2」,「1」,「0」の値を採る。なお、カウンタR,P,Cの初期値はいずれも「0」である。そのほかにもカウンタ群は、大当り遊技状態発生を決定するための内部乱数カウンタと、外れリーチ等を決定するための外れリーチ乱数カウンタと、停止図柄等を決定するためのそれぞれの図柄カウンタと、リーチ動作の種類を決定するためのリーチ種別カウンタとを含む。ここで、外れリーチ乱数カウンタによる外れリーチとは、前述したリーチ遊技状態の後に最終的に大当りの組合せとならない状態をいう。フラグFは、Vゾーン11への遊技球Bの入賞の有無を判定するためのものであり、Vゾーン用スイッチ19によって入賞が検出されない場合に「0」に設定され、入賞が検出されると「1」に設定される。なお、確率モードには低確率モードと高確率モードの2種類があることは既に説明したが、初期値には低確率モードが設定されている。
さて、遊技者による遊技が開始されると、制御装置21は、まず図6の特別電動役物制御ルーチンのステップS10において、始動口用スイッチ18の検出結果に基づき、遊技球Bの第1種始動口4への入賞があったか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図柄カウンタの値に基づき図柄列8乃至10毎に外れ図柄を取得する。ここでの取得とは、各カウンタの値を読取り、その値をメモリに記憶する処理を指す。次に、ステップS30で図柄変動開始処理を実行する。詳しくは、図8のステップS31において、図柄列8乃至10の各図柄をそれぞれ表示装置5で変動表示させる。この表示により、遊技者には左・中・右の3つのリールがあたかも回転しているように見える。ステップS32において、内部乱数カウンタの値が大当り値と同一であるか否かを判定する。大当り値としては、2種類の値(低確率用大当り値、高確率用大当り値)が用意されている。
前者は大当り遊技状態を前述した低確率で発生させるための値であり、後者は高確率で発生させるための値である。例えば、内部乱数カウンタが、「0」乃至「299」の範囲で所定時間毎に値を更新するものである場合、そのうちの「7」を低確率用大当り値とし、「7」,「17」,「27」,「37」,「47」を高確率用大当り値とする。すると、大当り遊技状態が発生する確率は、低確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/300となり、高確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/60となる。そして、前回の制御周期で低確率モードが設定されている場合には、低確率用大当り値が大当り値として選択される。高確率モードが設定されている場合には、高確率用大当り値が大当り値として選択される。
ステップS32の判定条件が満たされていると、ステップS33において、大当り値に対応する大当り図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。一方、ステップS32の判定条件が満たされていないと、ステップS34において、外れリーチ乱数カウンタの値が予め定められた外れリーチ値と同一である否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS35において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶する。なお、ステップS34の判定条件が満たされていないと、ステップS36において、前記ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。そして、上記ステップS33,S35,S36で停止図柄を記憶した後、図柄変動開始処理ルーチンを終了する。前記のようにステップS30の処理(図柄変動開始処理)を実行した後、図6のステップS40において左右両図柄列8,10における図柄を、前記ステップS33,S35,S36のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。差替え後の図柄によって左右両図柄列8,10での図柄変動を停止させる。ステップS43では、左右両図柄列8,10における図柄の組合わせがリーチの組合わせ(同一図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS45において、リーチ演出表示処理を行う。詳しくは、図柄表示制御基板22において実行される図9に示すリーチ演出表示処理ルーチンにおいて、まず、ステップS450で遊技者特定フラグYFがONしているか否かを判定する。ここで遊技者特定フラグYFは、携帯電話機200から送信された遊技者特定パスワードを赤外線受光部34において受信して、遊技者が特定されている場合にONとなっており、遊技者が未特定である場合にOFFとなっているフラグであり、通信制御基板30において管理される。この判定が満たされていない場合(ステップS450:No)、ステップS453において遊技者未特定状態用のリーチ演出表示を行う。図10(a)は、遊技者未特定状態用のリーチ演出表示の一例を示している。一方、この判定が満たされている場合(ステップS450:Yes)、ステップS451において、遊技者特定パスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードに含まれる氏名データ(文字コード列)を取得し、ステップS452において、その取得した氏名データを用いて遊技者特定状態用のリーチ演出表示を行う。図10(b)は、氏名データを用いた遊技者特定状態用のリーチ演出表示の一例を示している。尚、図柄表示制御基板22にはキャラクタジェネレータ(図示せず)が設けられており、遊技者特定パスワードより取得した遊技者氏名の文字コード列を用いて、キャラクタジェネレータを介して表示装置5において氏名表示が行われる。
ここで、図10(a)の遊技者未特定状態用のリーチ演出表示では、画面右のキャラクタからの吹き出しメッセージが、「リーチですよ!」となっており、リーチとなったことをメッセージ表示にて報知している。これに対し、図10(b)の遊技者特定状態用のリーチ演出表示では、「ヤマダタロウさん、リーチですよ!」(”ヤマダタロウ”は、遊技者特定パスワードから取得した氏名データ)となっており、リーチとなったことを示すメッセージ中に遊技者の氏名が組み込まれ、自分の氏名が表示装置5上に表示されることによって遊技者の注意をより一層引きつける演出内容となっている。ステップS50では、中図柄列9での図柄変動を停止させる。続いて、ステップS60において、図柄の組合せが大当りの組合せであるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS70において、大当り信号ONを出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS80において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS80:Yes)、ステップS90において確変大当り信号ONを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS95において、大当り演出表示処理を行う。詳しくは、図柄表示制御基板22において実行される図11に示す大当り演出表示処理において、まず、ステップS950で遊技者特定フラグYFがONしているか否かを判定する。この判定が満たされていない場合(ステップS950:No)、ステップS953において遊技者未特定状態用の大当り演出表示を行う。図12(a)は、表示装置5における遊技者未特定状態用の大当り演出表示の一例を示している。一方、この判定が満たされている場合(ステップS950:Yes)、ステップS951において、遊技者特定パスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードより氏名データを取得し、ステップS952において、その取得した氏名データを用いて遊技者特定状態用の大当り演出表示を行う。図12(b)は、氏名データを用いた遊技者特定状態用の大当り演出表示の一例を示している。
ここで、図12(a)の遊技者未特定状態用の大当り演出表示では、メッセージが、「大当り」となっており、大当り発生をメッセージ表示にて報知している。これに対し、図12(b)の遊技者特定状態用の大当り演出表示では、「ヤマダタロウさん大当り」(”ヤマダタロウ”は、遊技者特定パスワードから取得した氏名データ)となっており、大当り発生を示すメッセージ中に遊技者の氏名が組み込まれ、自分の氏名が表示装置5上に表示されることによって遊技者の注意をより一層引きつける演出内容となっている。続いて、ステップS100において、ラウンドカウンタRをリセットする。ステップS110において入賞カウンタPをリセットするとともに、フラグFを「0」に設定する。続いて、図7のステップS120においてソレノイド15を励磁する。すると、シャッタ14が倒れ、大入賞口6の通路入口が開放される。この開放により、遊技球BのVゾーン11及び通路12,13への入賞が可能となる。ステップS130でラウンドカウンタRを「1」インクリメントする。次に、ステップS135において、ラウンドカウンタRの値に応じてラウンド演出画面表示処理を行う。詳しくは、図柄表示制御基板22において実行される図13(a)に示すラウンド演出画面表示処理において、まず、ステップS1330で、ラウンドカウンタRの値に対応するラウンド演出画面データを図柄表示制御基板22に搭載されたROMより取得し、ステップS1331において、その取得したラウンド演出画面データ及び当り目データに基づいて、ラウンド演出画面(図14、図15の表示例におけるカウント値及び下部メッセージを除く画面構成部分)の表示を行った後、特別電動役物制御ルーチンへリターンする。続いて、ステップS135で、カウンタ値及びメッセージの表示を行う。
詳しくは、図13(b)におけるカウンタ値・メッセージ表示ルーチンにおいて、まず、ステップS1350で、カウンタPの値をラウンド演出画面上部の所定位置に表示する。次に、ステップS1351で遊技者特定フラグYFがONしているか否かを判定する。この判定が満たされていない場合(ステップS1351:No)、ステップS1353において、図柄表示制御基板22に搭載されたROM上に設けられたラウンド演出メッセージテーブル25の遊技者未特定状態用メッセージテーブル25a(図3参照)からラウンドカウンタRに対応する遊技者未特定状態用のメッセージを取得し、ステップS1354において、ラウンド演出画面の下部にその取得したメッセージを表示する。尚、ラウンド演出メッセージテーブル25は、遊技者未特定状態用メッセージテーブル25aと遊技者特定状態用メッセージテーブル25bとからなり、それぞれ、「第1ラウンド用メッセージ、第2ラウンド用メッセージ、第3ラウンド用メッセージ、・・・」のように、各ラウンドにおいて表示されるメッセージデータを格納するデータテーブルである。図14(a)は、遊技者未特定状態用のラウンド演出表示の一例(第1ラウンドの表示例)を示しており、図15(a)は、他の例(第3ラウンドの表示例)を示している。一方、この判定が満たされている場合(ステップS1351:Yes)、ステップS1352において、ラウンド演出メッセージテーブル25の遊技者特定状態用メッセージテーブル25bからラウンドカウンタRに対応する遊技者特定状態用のメッセージを取得し、ステップS1354において、ラウンド演出画面の下部にその取得したメッセージを表示する。図14(b)は、メッセージデータを用いた遊技者特定状態用のラウンド演出表示の一例(第1ラウンドの表示例)を示しており、図15(b)は他の一例(第3ラウンドの表示例)を示している。
ここで、図14(a)の遊技者未特定状態用のラウンド演出表示(第1ラウンド)では、ラウンド数、カウント数、当り目等の表示、及びラウンド毎に予め設定された図柄が表示されると共に、「パスワードを送信してね!>>>受信した情報で各種グランプリに参加できるよ。」とのメッセージが表示されている。これに対し、図14(b)の遊技者特定状態用のラウンド演出表示(第1ラウンド)では、図14(a)と同様の図柄表示と共に、「大当り回数グランプリ&確変連続回数グランプリ開催中!>>>上位にランクインすると豪華賞品がもらえるよ。」とのメッセージが表示されている。また、図15(a)の遊技者未特定状態用のラウンド演出表示(第3ラウンド)ではラウンド数、カウント数、当り目等の表示、及びラウンド毎に予め設定された図柄が表示されると共に、「パスワードを送信してね!>>>受信した情報でポイントが貯まるよ。」とのメッセージが表示されている。これに対し、図15(b)の遊技者特定状態用のラウンド演出表示では、図15(a)と同様の図柄表示と共に、「○○○ポイントでXXゲーム機、○○○○ポイントで電動バイク・・・などなど景品は盛りだくさん。詳しくは当社ホームページを見てね。」とのメッセージが表示されている。このように、遊技者が特定されていない場合には、遊技者特定パスワードの送信を促すと共に、パスワードを送信して遊技情報を受信することにより得られるメリットをメッセージにて報知する。
一方、既に遊技者特定パスワードが送信されて遊技者が特定されている場合には、特定された遊技者に対する有益且つより具体的な情報をメッセージにて報知する。つまり、遊技者特定を行っているか否かで表示装置5における演出内容を変化させ、遊技者特定状況に応じてより効果的な演出を行うように構成されている。尚、遊技者特定パスワードが未入力で大当り遊技状態が発生した場合には、遊技者未特定状態用のメッセージ表示(図14(a)、図15(a))が行われるが、大当り遊技状態の最中(すなわち、ラウンド演出画面表示中)に遊技者特定パスワードが携帯電話機200から送信されてパチンコ機1にて遊技者が特定された場合は、図13(b)のカウンタ値・メッセージ表示処理が特別電動役物制御ルーチン内で繰り返し呼び出されて実行される間に、ステップS1351の判定がNoからYesへと変わるため、遊技者未特定状態用のメッセージ表示(図14(a)、図15(a))から遊技者特定状態用のメッセージ表示(図14(b)、図15(b))へ、直ちにメッセージ表示の切り換えが行われる。よって、遊技者特定パスワードの入力が受け付けられたことを遊技者に認識させることができると共に、遊技者特定状態用のメッセージ表示が直ちに実行されることによって遊技意欲のさらなる向上を図ることができる。
次に、ステップS140において、入賞カウンタPの値が所定値Pmax 以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS150において、大入賞口6の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。この判定条件が満たされていると(ステップS150:Yes)、ステップS140へ戻る。その結果、大入賞口6の開放開始後にPmax 個よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口6が開放され続ける。これに対し、ステップS140,S150の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS160においてソレノイド15を消磁する。すると、シャッタ14が起こされ、大入賞口6の通路入口が閉鎖される。ステップS170において、ラウンドカウンタRの値が所定値Rmax 以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS180においてフラグFが「1」であるか否かを判定する。ステップS180の判定条件が満たされていると(ステップS180:Yes)、図6のステップS110へ戻る。従って、一旦大当り遊技状態が発生すると、遊技球BがVゾーン11に最大Rmax 回入賞するまでは、大入賞口6が開閉のサイクルを繰返す。例えば、所定値Pmax が「10」に設定され、大入賞口6の開放時間が「約29.5」秒に設定され、所定値Rmax が「16」に設定されている場合には、大入賞口6の開放後、(1)遊技球Bが大入賞口6へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口6が閉鎖される。この大入賞口6の開放・閉鎖のサイクルが、遊技球BのVゾーン11への入賞を条件に最大で16回繰返されることとなる。ステップS170,S180の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS190で「大当り信号OFF」を出力端子16B及び16bに出力する。さらに、ステップS200において、大当り図柄が特別図柄(この場合、奇数図柄)であるか否かを判定し、特別図柄である場合は(ステップS200:Yes)、ステップS210において確変大当り信号OFFを出力端子16C及び16cに出力する。続いて、ステップS220で確率変動処理を実行し、その後、特別電動役物制御ルーチンを終了する。
図16の確率変動処理ルーチンでは、ステップS221において、大当り図柄が通常図柄(この場合偶数図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと(ステップS221:No)、すなわち、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると、ステップS227において確変カウンタCが「0」であるか否か(高確率モード中であるか否か)が判定され、確変カウンタCが「0」である(高確率モード中である)場合は(ステップS227:Yes)、ステップS228において、確変中信号ONを出力端子16A及び16aに出力する。続いて、ステップS229において高確率モードを設定し、確変カウンタCに「2」を設定する。ステップS229の処理を実行した後、確率変動処理ルーチンを終了する。このように、高確率中に特別図柄(奇数図柄)で大当り遊技状態が連続して発生した場合には、高確率モードが継続することとなる。一方、前記ステップS221の判定条件が満たされていると、すなわち、大当り図柄が通常図柄(偶数図柄)であると、ステップS222において確変カウンタCが「0」でないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=0)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=2,1)とステップS223において確変カウンタCを「1」デクリメントする。ステップS224において確変カウンタCが「0」であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=1)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=0)とステップS225において、確変中信号OFFを出力端子16A及び16aに出力し、ステップS226において、低確率モードを設定する。このように一旦高確率モードが設定されると、確変カウンタCが「0」となるまで、すなわち、高確率モード設定後、連続して偶数図柄で2回大当り遊技状態が発生するまでは高確率モードが継続する。そして、偶数図柄での大当り遊技状態が2回連続すると、高確率モードが終了し低確率モードに切替えられる。なお、本実施形態での処理手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、図柄変動処理(ステップS31)を停止図柄の記憶処理(ステップS33,S35,S36)の後に行うようにしてもよい。
上述したように、本実施形態では、遊技球Bが第1種始動口4へ入賞したことが検出されると、各カウンタの値が取得されるとともに図柄列8乃至10が変動表示される。各カウンタの値に基づき停止図柄が記憶され、その停止図柄によって図柄変動が停止される。停止されたときに表示されている図柄の組合せが大当りの組合せであると、遊技者に有利な大当り遊技状態が発生し、遊技球BがVゾーン11に最大Rmax 回入賞するまで、大入賞口6の開閉のサイクルが繰返される。一方、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると高確率モードが設定され、次回と、その次の回の2回にわたり大当り遊技状態の発生確率が高められる。すなわち、一旦高確率モードが設定されると、次回以降2回の大当り遊技状態の発生確率が高められるが、その期間中に再び奇数図柄で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが設定される。これに対し、前記期間経過後に通常図柄(偶数図柄)で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが終了する(低確率モードに切替えられる)。
次に、通信制御基板30において実行される各処理の詳細説明に先立って、パチンコ機1における遊技者の特定から表示装置5における遊技情報の二次元バーコード表示出力までの流れの概略について説明する。本実施の形態は、パチンコ機1において遊技者が特定されていることを条件として、表示装置5において遊技情報を二次元バーコードとして表示出力するものである。従って、一般的な遊技パターンとして、遊技者は、遊技ホールにおいてパチンコ機1の前に席に着くと、当該パチンコ機1における遊技を開始する前又は遊技開始後速やかに、自己が所持する携帯電話機200の赤外線発光部209より遊技者特定パスワードを赤外線信号としてパチンコ機1の赤外線受光部34に対して送信し、これによりパチンコ機1において遊技者の特定が行われる。そして、遊技中に大当り遊技状態等の特定の遊技状態が発生すると、出力端子16a〜eを介して大当り遊技状態等の発生が検出され、遊技状態データがパチンコ機1内に記憶される。これ以後、自己が所持する携帯電話機200より表示要求信号を赤外線信号としてパチンコ機1に送信することにより、表示装置5において遊技情報が二次元バーコードとして表示される。そして、画面5a上に表示された二次元バーコードを携帯電話機200のCCDカメラ230で撮影し、二次元バーコード解読機能を用いて二次元バーコードの読み取りを行い、読み取り結果としての遊技情報(文字列データ)を携帯電話機200のメモリ220に記憶させることができる。また、大当り遊技状態終了までに表示要求が行われなかった場合には、大当り遊技状態終了時点より情報表示タイムが形成されて、表示要求を行うことを遊技者に促すメッセージが表示装置5にて表示される。そして、情報表示タイム中に遊技情報の表示が行われなかった場合には、今回の大当り発生による遊技情報がパチンコ機1内に蓄積される。従って、情報表示タイムは、大当り遊技状態の終了を契機に所定時間に亘って遊技者に遊技情報の取得を促すことを目的として形成されるものであり、これ以外のタイミングでも遊技情報の取得は可能である。
但し、遊技者特定パスワードが送信されず、遊技者の特定が行われていない状態で大当り遊技が発生する事態も生じうるが、本実施の形態では、大当り遊技状態の発生検出後においても遊技者特定パスワードを送信して遊技者の特定を行うことが可能に構成されている。すなわち、大当り遊技状態の終了時に遊技者が特定されていない場合は、遊技者の特定を行うことを遊技者が選択することにより、遊技者特定タイムが形成されて、遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージを表示装置5にて表示する。そして、遊技者特定タイム中に遊技者が特定された場合には情報表示タイムに移行して遊技情報の表示を可能とする。一方、遊技者特定タイム中に遊技者が特定されなかった場合には、パチンコ機1内に記憶された遊技状態データが消去され、遊技情報の表示が行われないようにしている。
従って、遊技者特定タイムは、遊技者が特定されていない状態において、今回の大当り発生による遊技状態データの読み取りを行う機会を遊技者に与えることを目的として形成されるものである。尚、本実施の形態では、赤外線受光部34は、パチンコ機1の電源がオンされている間は、常に赤外線信号の受信待機状態となっており、携帯電話機200から送信される遊技者特定パスワードとしての赤外線信号を、常時受信することが可能である。すなわち、遊技を開始する前或いは遊技終了後において遊技球の発射が停止している状態、遊技状態における通常動作中や大当り遊技状態中等、いつでも遊技者特定パスワードを受信し、後述する遊技者特定処理を実行することができる。また、携帯電話機200から送信される表示要求信号としての赤外線信号も、常時受信することが可能であり、遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bに遊技状態データが記憶されている場合には、遊技者が特定されていることを条件にいつでも遊技情報が二次元バーコードとして表示出力される。
次に、通信制御基板30において実行される遊技状態記憶処理ルーチンについて、図17のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、本ルーチンは、通信制御基板30のCPU36がROM37より所定周期で繰り返し呼び出して実行するものである。また、電源投入時の初期化処理において、RAM38内の遊技状態バッファ38aの先頭アドレスがポインタAPに、遊技状態記憶領域38bの先頭アドレスがポインタCPにそれぞれ設定されると共に、確変連続回数カウンタLに初期値として「0」が設定される。最初に、ステップS300において、I/F回路35より、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の各信号状態をそれぞれ読み込む。続いて、ステップS310において、「大当り信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「大当り信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS310:Yes)、ステップS320において、「確変大当り信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「確変大当り信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS320:Yes)、ステップS330において、確変大当りの発生を表す遊技状態コード”B00”を、遊技状態バッファ38aのポインタAPが示すアドレスへ記憶する。続いて、ステップS340において、確変連続回数カウンタLをインクリメントし、さらに、ステップS395において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
ステップS320において、「確変大当り信号」がOFFからONに変化しなかったと判定された場合(ステップS320:No)、ステップS350において、通常大当りの発生を表す遊技状態コード”A00”を、遊技状態バッファ38aのポインタAPが示すアドレスへ記憶する。続いて、ステップS360において、「確変中信号」がON状態であるか否かを判定する。「確変中信号」がON状態である場合は(ステップS360:Yes)、ステップS340において、確変連続回数カウンタLをインクリメントする。そして、ステップS395において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。ステップS310において、「大当り信号」がOFFからONに変化しなかったと判定された場合は(ステップS310:No)、ステップS370において、「確変中信号」がONからOFFへ変化したか否かを判定する。「確変中信号」がONからOFFに変化したと判定された場合(ステップS370:Yes)、ステップS380において、確率変動遊技の連続回数(以下、確変連続回数)を表す遊技状態コード”C00”に確変連続回数カウンタLの値を加算した結果を、遊技状態バッファ38aのポインタAPが示すアドレスへ記憶する。そして、ステップS390において、確変連続回数カウンタLに初期値「0」を設定し、ステップS395において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。一方、ステップS370において、「確変中信号」がONからOFFに変化しなかったと判定された場合は(ステップS370:No)、本ルーチンの処理を終了してリターンする。尚、「通常大当りの発生」、「確変大当りの発生」、及び「確率変動遊技の連続」が、本発明における「特定の遊技状態の発生」に相当するものである。
ここで、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の具体的な出力例に基づいて、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bへどのように遊技状態データが記憶されるかについて図18及び図19を参照しつつ説明する。尚、図18は、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の一出力例を時系列的に示すチャートであって、確変大当りの発生によって確率変動モードに入り、続いて、通常大当り、確変大当り、通常大当りが順に発生し、さらに通常大当りが発生することによって確率変動モードが終了する例を示している。この場合、確変連続回数は5回となる。また、図19は、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bのおける記憶例を模式的に示す図である。尚、これらの途中で遊技情報の表示出力は行われていないものとする。まず、大当り信号1)がONになった時、確変大当り信号1)もONになっているので、「確変大当り発生」を表す遊技状態コード”B00”を、ポインタAPが示す遊技状態バッファ38aの1番目の記憶領域へ記憶し(ステップS330)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて1となる(ステップS340)(図19(a)右側参照)。その後、大当り遊技終了後の情報表示タイム中に遊技情報の二次元バーコード表示が行われなかった場合、遊技状態バッファ38aの内容が遊技状態記憶領域38bのポインタCPが示す領域へ蓄積記憶され(図19(a)左側参照)、ポインタAPに遊技状態バッファ38aの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。
次に、大当り信号2)がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」を表す遊技状態コード”A00”を、ポインタAPが示す遊技状態バッファ38aの1番目の記憶領域へ記憶する(ステップS350)。この時、「確変中信号1)」がON状態であるので(ステップS360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて2となる(ステップS340)(図19(b)右側参照)。その後、大当り遊技終了後の情報表示タイム中に遊技情報の二次元バーコード表示が行われなかった場合、遊技状態バッファ38aの内容が遊技状態記憶領域38bのポインタCPが示す領域へ蓄積記憶され(図19(b)左側参照)、ポインタAPに遊技状態バッファ38aの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。次に、大当り信号3)がONになった時、確変大当り信号2)もONになっているので、「確変大当り発生」を表す遊技状態コード”B00”を、ポインタAPが示す遊技状態バッファ38aの1番目の記憶領域へ記憶し(ステップS330)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて2となる(S340)(図19(c)右側参照)。その後、大当り遊技終了後の情報表示タイム中に遊技情報の二次元バーコード表示が行われなかった場合、遊技状態バッファ38aの内容が遊技状態記憶領域38bへ蓄積記憶され(図19(c)左側参照)、ポインタAPに遊技状態バッファ38aの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。
次に、大当り信号4)がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」を表す遊技状態コード”A00”を、ポインタAPが示す遊技状態バッファ38aの1番目の記憶領域へ記憶する(ステップS350)。この時、「確変中信号1)」がON状態であるので(ステップS360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて4となる(ステップS340)(図19(d)右側参照)。その後、大当り遊技終了後の情報表示タイム中に遊技情報の二次元バーコード表示が行われなかった場合、遊技状態バッファ38aの内容が遊技状態記憶領域38bへ蓄積記憶され(図19(d)左側参照)、ポインタAPに遊技状態バッファ38aの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。次に、大当り信号5)がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」を表す遊技状態コード”A00”を、ポインタAPが示す遊技状態バッファ38aの1番目の記憶領域へ記憶する(ステップS350)。この時、「確変中信号1)」がON状態であるので(ステップS360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて5となる(ステップS340)(図19(e)参照)。続いて、「確変中信号1)」がOFFになると、「確変連続回数」を表す遊技状態コード”C00”に確変連続回数カウンタLの値「5」を加算した結果”C05”を、ポインタAPが示す遊技状態バッファ38aの2番目の記憶領域へ記憶する(ステップS380)。また、確変連続回数カウンタLには初期値「0」が設定される(ステップS390)(図19(f)右側参照)。その後、大当り遊技終了後の情報表示タイム中に遊技情報の二次元バーコード表示が行われなかった場合、遊技状態バッファ38aの内容が遊技状態記憶領域38bへ蓄積記憶され(図19(f)左側参照)、ポインタAPに遊技状態バッファ38aの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。
次に、通信制御基板30において実行される情報通信・表示処理について、図20及び図21に示す情報通信・表示処理メインルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。 尚、後述する遊技者特定フラグYFは、遊技者が遊技を中止したとき、すなわち、出力端子16dより出力される発射スイッチ信号がONからOFFになったことを検出したときにOFFされ、情報通信・表示処理において遊技者特定パスワードを受信して遊技者が特定されたときにONされるフラグである。また、携帯電話機200からの遊技者特定パスワード又は表示要求信号の送信は、携帯電話機200において上述した遊技情報読み取り用プログラムを起動した状態でボタン204を操作することにより行われるものとする。最初に、ステップ400において、遊技状態データが遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bに記憶されているか否かを判定する。ここで、遊技状態バッファ38aは、今回の大当り発生によって生成された遊技状態データを記憶するバッファである。一方、遊技状態記憶領域38bは、大当り遊技終了後の情報表示タイム中に遊技状態バッファ38aに記憶された遊技状態データについて遊技情報の二次元バーコード表示が行われなかった場合に、遊技状態データを蓄積記憶するための記憶領域である。遊技状態データが記憶されていない場合は(ステップS400:No)、ステップS401において、赤外線受光部34によって遊技者特定パスワードが受信されたか否かを判定する。遊技者特定パスワードが受信されなかった場合は(ステップS401:No)、本ルーチンを終了する。
遊技者特定パスワードが受信された場合は(ステップS401:Yes)、ステップS402において、図22に示す遊技者特定処理ルーチンを実行する。以下、図22を参照しつつ、遊技者特定処理ルーチンの処理内容について説明する。遊技者特定処理ルーチンでは、最初に、ステップS4000において、受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶されたパスワードとが一致するか否かを判定する。そして、両パスワードが一致する場合は(ステップS4000:Yes)、ステップS4005において、遊技者特定フラグYFをONし、ステップS4006において、遊技者が特定されたことを表示装置5におけるメッセージ表示により遊技者に報知した後、本ルーチンの処理を終了する。受信したパスワードとパスワード記憶領域38cに記憶されたパスワードとが一致しない場合は(ステップS4000:No)、ステップS4001において、遊技状態記憶領域38bに蓄積記憶された遊技状態データを消去する。すなわち、直前に遊技を行った遊技者が遊技情報の読み取りを行わずに遊技を終了した場合、遊技状態記憶領域38bに遊技状態データが蓄積されたままの状態となる。このような状態で、当該パチンコ機1において新しい遊技者が遊技者特定パスワードを送信すると、パスワード記憶領域38cに記憶されたパスワードと一致しないので、ステップS4001において、前の遊技者によって遊技状態記憶領域38bに蓄積記憶された遊技状態データの消去が行われる。これにより、後の遊技者は前の遊技者によって遊技状態記憶領域38bに蓄積された遊技状態データについての遊技情報の読み取りを行うことができないため、遊技情報の不正取得を防止することができる。一方、遊技状態バッファ38aの記憶内容は消去されないので、今回の大当り発生に伴う遊技状態データについての遊技情報の読み取りを確実に行うことができる。続いて、ステップS4002において、遊技状態データが遊技状態バッファ38aに記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合は(ステップS4002:No)、ステップS4003において、報知ランプ31を消灯する。次に、ステップS4004において、受信したパスワードをパスワード記憶領域38cに記憶する。
続いて、ステップS4005において、遊技者特定フラグYFをONし、ステップS4006において、遊技者が特定されたことを表示装置5へのメッセージ表示を行うことにより遊技者に報知し、本ルーチンの処理を終了してメインルーチンへリターンする。このとき、受信した遊技者特定パスワード中に含まれる遊技者の氏名を表す文字列を読み出して、例えば、「ヤマダタロウ様が遊技者として特定されました。」のように遊技者の氏名やニックネーム等を表す文字列を含むメッセージを表示する(図28(a)参照)。これにより、遊技者は、自分が遊技者として特定されたことを表示装置5によるメッセージ表示を見ることにより確認することができる。尚、表示装置5が本発明の遊技者特定状況報知手段を構成するものである。
情報通信・表示処理メインルーチンにおいて、遊技状態データが遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bに記憶されている場合は(ステップS400:Yes)、ステップS403において、報知ランプ31が点灯される。これにより、遊技者は、パチンコ機1に遊技状態データが記憶され、携帯電話機200によって遊技情報の取得が可能であることを知ることができる。次に、ステップS404において、赤外線受光部34によって表示要求信号及び遊技者特定パスワードが受信されたか否かを判定する。表示要求信号及び遊技者特定パスワードが受信されなかった場合は(ステップS404:No)、ステップS401以降を実行する。表示要求信号及び遊技者特定パスワードが受信された場合(ステップS404:Yes)、ステップS405において、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致するか否かを判定する。表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致しない場合は(ステップS405:No)、ステップS417において、遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージを表示装置5に表示し、本ルーチンの処理を終了する。遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージは、例えば、図28(b)に示す通り、「パスワードを送信して遊技者の特定を行ってください。」のように表示される。従って、遊技状態データが記憶されている状態で表示要求が行われた場合であっても、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードがパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードと一致しない場合には、遊技情報の二次元バーコード表示は行われない。このため、遊技情報の表示前に特定された遊技者以外の者によって遊技情報が不正に読み取られることを防止することができる。
表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致する場合は(ステップS405:Yes)、ステップS406において遊技者特定フラグYFがONされているか否かを判定し、ONされていない場合は(ステップS406:No)、ステップS407において、遊技者特定フラグYFをONし、ステップS408において、遊技者が特定されたことを表示装置5へのメッセージ表示を行うことにより遊技者に報知する。このとき、上述した遊技者特定処理ルーチンと同様に、受信した遊技者特定パスワード中に含まれる遊技者の氏名を表す文字列を読み出して、遊技者の氏名やニックネーム等を表す文字列をメッセージ中に表示する(図28(a)参照)。続いて、ステップS409において、報知ランプ32の点滅を開始する。そして、ステップS410において、遊技状態記憶領域38b及び遊技状態バッファ38aに記憶された遊技状態データに基づいて遊技情報の作成及び表示処理を行う。ステップS410における遊技情報の作成及び表示処理は、図23に示す遊技情報作成・表示処理ルーチンを呼び出して実行することにより行われる。
ここで、図23を参照しつつ、遊技情報作成・表示処理ルーチンの処理内容について説明する。まず、ステップS471において、当該パチンコ機1を他と識別する遊技機識別情報としての遊技機IDが、RAM38上の出力バッファ38dの1番目の格納領域に格納される。ここで、図26(a)は、遊技情報表示用の出力バッファ38dのフォーマットを、同図(b)は遊技情報の格納例をそれぞれ示している。続いて、ステップS472において、不揮発性メモリ39より遊技情報カウンタ39aの値を読み出して出力バッファ38dの2番目の領域に格納する。更に、ステップS473において、遊技者特定パスワード記憶領域38cより遊技者特定パスワードを読み出して出力バッファ38dの3番目の領域に格納する。そして、ステップS474において、遊技状態記憶領域38b、遊技状態バッファ38aより順次、遊技状態データを読み出して、出力バッファ38dの4番目の領域に格納する。つまり、遊技情報は、”遊技機ID+遊技情報カウンタ値+遊技者特定パスワード+遊技状態データ”というデータ構造を有する。従って、遊技情報を参照することにより、遊技機IDによってどの遊技機から出力されたかが識別され、遊技情報カウンタによって当該遊技機から出力される個々の遊技情報が識別され、遊技者特定パスワードによってどの遊技者に対して提供されたかが識別される。尚、遊技情報カウンタ値が所定の規則に従って付与される固有情報に相当するものである。
そして、ステップS475において、出力バッファ38dに格納された遊技情報を表す文字列データを図柄表示制御基板22に送信する。図柄表示制御基板22では、二次元バーコード生成プログラム27を実行して、出力バッファ38dに格納された遊技情報を表す文字列を二次元バーコードシンボルに変換し、表示装置5にて二次元バーコードの表示出力を所定時間に亘って行う。尚、所定時間は、遊技者が携帯電話機200を用いて二次元バーコードの読み取り操作を完了するのに十分な時間が設定されることが好ましい(以下の実施の形態においても同様)。続いて、ステップS476において、不揮発性メモリ39の遊技情報カウンタ39aの値をカウントアップして本ルーチンを終了する。ここで、図14(c)、図15(c)は、それぞれ、大当りラウンド演出表示中に携帯電話機200から表示要求信号としての赤外線信号の送信が行われ、赤外線受光部34において表示要求信号を受信したことに基づいて画面5aの右下の領域に遊技情報を表す二次元バーコードが表示出力された状態を表している。このとき、画面下部に表示されたメッセージは、「遊技情報を読み取ってください」に切り替えられている。画面5a上に表示された二次元バーコードは、携帯電話機200のCCDカメラ230を用いて撮影され、二次元バーコード解読プログラム222aの実行により文字列データ(本実施の形態では遊技情報)として読み取られ、その結果がメモリ220に保存される。尚、上記説明より明らかなように、遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bに複数の遊技状態データが蓄積記憶されている場合は、複数の遊技状態データが一つの二次元バーコードとして表示されるため、携帯電話機200における一回の読み取り操作で複数の遊技状態データを一括して読み取ることができる。
情報通信・表示処理メインルーチン(図21)にリターンすると、ステップS411において、報知ランプ31を消灯し、ステップS412において、遊技状態バッファ38a、遊技状態記憶領域38b及び出力バッファ38dの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終了する。一方、携帯電話機200の液晶パネル206には、図29に示すように、「情報の読み取りが完了しました」とのメッセージが表示され、遊技情報読み取りプログラムの実行を終了する。携帯電話機200によって二次元バーコードが読み取られると、遊技機ID、遊技情報カウンタ値、遊技者特定バスワード及び遊技状態データからなる遊技情報が、携帯電話機200に内蔵されたメモリ220に順次、蓄積記憶される。尚、図30は、携帯電話機200のメモリ220における遊技情報の記憶例を示すものである。ここで、携帯電話機200に記憶された遊技情報は、個々の遊技状態の発生を識別可能に表している。すなわち、遊技機IDによって、全国の遊技店に設置された多数の遊技機の中で、どの遊技機における遊技情報であるかが識別される。さらに、遊技情報カウンタ値によって、当該パチンコ機1において何回目に出力された遊技情報であるかが識別される。上述したように、カウンタ値は遊技情報の表示出力毎にカウントアップされるので、同一の値が重複して存在することはない。従って、”遊技機ID+遊技情報カウン値”のデータの並びはそれぞれ固有のものであって、同じデータが2つ存在することがないため、各遊技機における個々の遊技状態の発生を確実に識別することができる。さらに、遊技情報は、発生した遊技状態を識別するための遊技状態データを含んでいるので、どのような種類の遊技状態が発生したかを識別することが可能である。
次に、通信制御基板30における大当り遊技終了後の処理について、図24及び図25に示す大当り遊技終了後処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。尚、大当り遊技終了後処理ルーチンは、ROM37に記憶されており、大当り遊技状態の終了直後にCPU36がROM37より本ルーチンを読み出して実行する。最初に、ステップS500において、遊技状態データが遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bに記憶されているか否かを判定する。遊技状態データが記憶されていない場合は(ステップS500:No)、本ルーチンを終了する。遊技状態データが記憶されている場合は(ステップS500:Yes)、ステップS501において、遊技者特定フラグYFがONであるか否かを判定する。遊技者特定フラグYFがONである場合は(ステップS501:Yes)、ステップS502において、遊技情報の読み取りが可能な状態である旨を報知すると共に遊技情報の読み取りを促すメッセージを表示装置5に表示する。例えば、図28(c)に示すように、「情報の表示出力が可能です。表示要求を行って、情報を読み取ってください。表示要求をしない場合は、そのまま蓄積されます。」とのメッセージを表示する。続いて、ステップS504において、情報表示タイムが終了したか否か(情報表示タイムが開始してから所定時間が経過したか否か)を判定する。情報表示タイムが終了していない場合は(ステップS504:No)、ステップS503へ戻る。情報表示タイムが終了した場合は(ステップS504:Yes)、ステップS505において、遊技状態バッファ38aの内容を、遊技状態記憶領域38bのポインタCPが示す領域へ蓄積すると共にポインタCPを更新し、本ルーチンを終了する。
遊技者特定フラグYFがOFFである場合は(ステップS501:No)、ステップS506において、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されているか否かを判定する。尚、遊技者特定フラグがOFFであり且つパスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されている場合とは、遊技者を特定して遊技を行った後に遊技を中止し、再び同一の遊技者が遊技を再開した場合や、遊技者を特定して遊技を行った後に遊技を終了し、その後、別の遊技者が遊技を開始した場合等である。遊技者特定パスワードが記憶されている場合は(ステップS506:Yes)、ステップS507において、遊技者特定パスワードより遊技者氏名の文字列(例えば、”ヤマダタロウ”)を読み出し、ステップS508において、現在特定されている遊技者の氏名を確認するためのメッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「現在の遊技者はヤマダタロウ様です。よろしいですか。はい/いいえ」のように表示される(図28(d)参照)。そして、遊技者は自分の氏名が表示されている場合は、”はい”を、他人の氏名が表示されている場合は、”いいえ”を、第1赤外線センサ32a(”はい”の場合)又は第2赤外線センサ32b(”いいえ”の場合)に手をかざすことにより選択する。ここで、第1赤外線センサ32aによって遊技者の手がかざされたことが検知されると、ステップS509において、”はい”が入力されたと判断され、ステップS510において、遊技者特定フラグYFがONされた後、ステップS502へ移行する。
一方、第2赤外線センサ32bによって遊技者の手がかざされたことが検知された場合又は所定時間内にいずれの赤外線センサによっても手がかざされたことが検知されなかった場合は、ステップS509において、”いいえ”が入力されたと判断され、ステップS511においてパスワード記憶領域38cの内容を消去した後、後述するステップS512へ移行する。ステップS506において、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されていないと判定された場合(ステップS506:No)、ステップS512において、遊技者が未特定である旨を報知すると共に遊技者の特定を行うか否かの選択メッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「現在、遊技者は特定されていません。遊技者の特定を行いますか。はい/いいえ」のように表示される(図28(e)参照)。そして、遊技者は、遊技者の特定を希望する場合は、”はい”を、希望しない場合は、”いいえ”を、第1赤外線センサ32a(”はい”の場合)又は第2赤外線センサ32b(”いいえ”の場合)に手をかざすことにより選択する。尚、第1赤外線センサ32a、第2赤外線センサ32bが本発明の遊技者特定選択手段を構成するものである。
ここで、第1赤外線センサ32aによって遊技者の手がかざされたことが検知されると、ステップS513において、”はい”が入力されたと判断され、ステップS514において、遊技者特定タイムが形成され、遊技者特定タイム中である旨を報知すると共に遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「<遊技者特定タイム>パスワードを送信して遊技者の特定を行ってください。」のように表示される(図28(f)参照)。尚、表示装置5が本発明の遊技者特定タイム報知手段を構成するものである。一方、第2赤外線センサ32bによって遊技者の手がかざされたことが検知された場合又は所定時間内にいずれの赤外線センサによっても手がかざされたことが検知されなかった場合は、ステップS513において、”いいえ”が入力されたと判断され、後述するステップS517へ移行する。従って、遊技者の特定を希望しない場合は遊技者特定タイムへ移行することなく直ちに通常の遊技状態へ戻ることができ、遊技者の特定を希望する場合には確実に遊技者特定タイムへ移行して遊技者特定パスワードの送信を行うための時間が確保される。そして、ステップS515において、遊技者特定フラグYFがONされたか否かが判定され、遊技者特定フラグYFがONされた場合は(ステップS515:Yes)、ステップS502へ移行する。尚、遊技者特定タイム中に携帯電話機200から遊技者特定パスワードが送信されることにより、所定時間間隔で呼び出される図20〜図21の情報通信・表示処理メインルーチン内において遊技者特定処理(図22)が実行された場合に、遊技者特定フラグYFがONされる。遊技者特定フラグYFがONされていない場合は(ステップS515:No)、ステップS516において、遊技者特定タイムが終了したか否か(すなわち、ステップS514で遊技者特定タイムが開始してから所定時間が経過したか否か)が判定される。遊技者特定タイムが終了していない場合は(ステップS516:No)、ステップS515へ戻り、遊技者特定タイムが終了した場合は(ステップS516:Yes)、ステップS517において、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bの記憶内容を消去し、ステップS518において、遊技状態データが消去された旨のメッセージを表示装置5に表示する。例えば、「蓄積情報が消去されました。」のようにメッセージ表示を行う(図28(g)参照)。そして、ステップS519において、報知ランプ31を消灯した後、本ルーチンの処理を終了する。
次に、通信制御基板30において実行される遊技終了処理について、図27に示す遊技終了処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。最初に、ステップS600において、出力端子16dより出力される発射スイッチ信号がONからOFFになったか否かが判定される。発射スイッチ信号がONからOFFになった場合以外は(ステップS600:No)、本ルーチンの処理を終了する。すなわち、発射スイッチ信号がOFFからONになった場合は遊技開始を、ON状態が継続している場合は遊技継続中を、OFF状態が継続している場合は遊技中止状態が継続していることをそれぞれ意味する。一方、発射スイッチ信号がONからOFFになった場合は、遊技操作が停止された場合であり、当該遊技者による遊技が終了した可能性が高い状態である。発射スイッチ信号がONからOFFになった場合は、ステップS601において、所定時間(例えば、5分間)経過しているか否かが判定される。発射スイッチ信号がONからOFFになってから所定時間以内である場合は(ステップS601:No)、当該遊技者が遊技を再開する場合も想定されるため、ステップS601以降の処理を実行しない。所定時間が経過した場合は(ステップS601:Yes)、ステップS602において、遊技状態データが遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bに記憶されているか否かを判定する。遊技状態データが記憶されていない場合は(ステップS602:No)、本ルーチンの処理を終了する。尚、出力端子16dが本発明の発射検出手段及び遊技操作中止検出手段を構成するものである。
遊技状態データが記憶されている場合、すなわち、未送信の遊技状態データが残存している場合は(ステップS602:Yes)、ステップS603において、遊技状態データの消去を行うことを表示装置5におけるメッセージ表示により予告的に報知する。例えば、図28(h)に示すように、「蓄積情報を消去します。よろしいですか。はい/いいえ」と表示される。尚、表示装置5が本発明の消去報知手段を構成するものである。そして、ステップS604において、第1赤外線センサ32aに手がかざされたことが検出された場合は、「はい」が入力されたと認識して、ステップS605において、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bの記憶内容(すなわち、遊技状態データ)の消去、及び遊技者特定パスワード記憶領域38cの記憶内容(すなわち、遊技者特定パスワード)の消去を実行する。尚、第1赤外線センサ32a、第二赤外線センサ32bが本発明の消去選択手段を構成するものである。続いて、ステップS606において、遊技状態データが消去された旨のメッセージを表示装置5に表示する。例えば、「蓄積情報が消去されました。」のようにメッセージ表示を行う(図28(g)参照)。そして、ステップS607において、報知ランプ31を消灯した後、本ルーチンの処理を終了する。一方、ステップS604において、第2赤外線センサ32bに手がかざされたことが検出された場合又はいずれの赤外線センサによっても手のかざしが検出されなかった場合は、「いいえ」が入力されたと認識して、遊技状態データの消去を実行することなく、ステップS600へ戻る。従って、”いいえ”を選択してから所定時間以内に遊技球の発射を再開すれば、遊技状態データの蓄積が続行され、再開しない場合は、所定時間後に再び消去確認メッセージ(図28(h)参照)が表示される。
以上詳述したことから明らかなように、本実施の形態によれば、遊技者に提供するための出力情報としての遊技情報が表示装置5にて二次元バーコード表示されるので、遊技者が所持する携帯電話機200のCCDカメラ230及び二次元バーコード解読機能を用いて、非接触的に遊技情報の取得が可能である。また、遊技情報は個々に識別可能であるため、高いセキュリティ性を確保することができる。すなわち、遊技情報が遊技機を識別するための遊技機識別情報としての遊技機IDを含んでいるので、各地の遊技ホールに設置されたどの遊技機における遊技情報であるかを確実に識別することができる。また、遊技情報が特定の遊技状態の発生毎に設定される固有情報としての遊技情報カウンタ値を含んでいるので、別の日或いは時間帯に同一或いは異なる遊技者が取得した遊技情報と確実に識別することができる。さらに、遊技者特定パスワードを含んでいるのでどの遊技者に対して提供された遊技情報であるかを確実に識別することができ、他の遊技者による遊技情報の不正取得や不正使用を防止してセキュリティ性の確保を図ることができる。
そして、携帯電話機200にて取得した遊技情報は、特定の遊技状態の発生を表す遊技状態データを含んでいるため、特定の遊技状態の発生状況を把握することができると共に、遊技情報を利用して遊技者に対して多様なサービスの提供が実現可能となる。例えば、通常大当り回数、確変大当り回数、又は確変連続回数等の遊技成績に関して、全国レベルでのランキングを実施することが考えられる。すなわち、遊技機メーカに、遊技情報集計用コンピュータを設置する。遊技者は、遊技ホールに設置された遊技機より自分が所持する携帯通信端末に遊技情報を取り込む。その後、遊技者は、携帯通信端末より遊技機メーカへ遊技情報及び遊技者の識別情報(遊技者名や会員番号等)を電子メールとして送信する。遊技機メーカの遊技情報集計用コンピュータは、遊技情報受信履歴を参照し、過去に受信済みの遊技情報と同一情報が重複して送信されたものであるか否かをチェックする。このとき、遊技情報は、上述したとおり遊技情報毎にそれぞれ固有であるため、上記チェックを確実に行うことができる。そして、受信した遊技情報が新規な遊技情報である場合、遊技情報集計用コンピュータは、受信した遊技情報を集計して、通常大当り回数、確変大当り回数及び確変連続回数のそれぞれについてランキングを作成し、例えば、上位10番目までの遊技者名や遊技店情報と共に自社のインターネットホームページ等へランキング結果を掲載する。これにより、遊技者は、ホームページに自分の成績や名前が掲載されることを励みにして、遊技機における遊技をより一層楽しむことができる。また、遊技ホールで遊技を楽しもうと考えている一般の人々は、ホームページに掲載されたランキング結果を参照して遊技店を選ぶ際の参考にすることができる。さらに、遊技機メーカは、大規模で高価なネットワーク設備を新たに構築することなく、遊技者が所持する携帯通信端末を利用して全国から遊技情報を収集し、マーケティング活動を展開する際の重要な情報源とすることが可能となる。
また、遊技成績に応じて、サービスポイントを付与するサービスを実施することが考えられる。遊技ホールがサービスポイントの付与を実施する場合には、例えば、遊技ホールのフロントに赤外線通信装置が接続されたコンピュータを設置する。遊技者は、遊技ホールに設置された遊技機の通信制御基板より自分が所持する携帯通信端末に遊技情報を取り込む。その後、遊技者は、携帯通信端末の赤外線発光部よりフロントの赤外線通信装置へ遊技情報を送信する。フロントのコンピュータは、赤外線通信装置において受信した遊技情報に基づいて、通常大当り回数、確変大当り回数、又は確変連続回数を求め、それぞれの成績に応じて遊技者のサービスポイントを算出する。そして、遊技者は、サービスポイントの点数に応じて、遊技ホールより景品等を受け取ることができる。従って、遊技者は、従来の賞球数に応じた景品交換とは別の機会において景品等の獲得が可能となり、遊技に対する意欲をより一層向上させることができる。或いは、遊技機メーカがサービスポイントの付与を実施する場合には、例えば、遊技機メーカに、遊技者(会員)毎のサービスポイントを記憶管理するサービスポイント管理用コンピュータを設置する。遊技者は、遊技ホールに設置された遊技機の通信制御基板より自分が所持する携帯通信端末に遊技情報を取り込む。その後、遊技者は、携帯通信端末より遊技機メーカへ遊技情報及び遊技者の識別情報(遊技者名や会員番号等)を電子メールとして送信する。サービスポイント管理用コンピュータは、受信した遊技情報に基づいて、通常大当り回数、確変大当り回数、又は確変連続回数を求め、それぞれの成績に応じて算出したサービスポイントを、当該遊技者が過去に蓄積したサービスポイントに加算する。サービスポイントが一定の点数に到達した場合には、遊技機メーカから、当該遊技者に対して景品等が贈られる。従って、遊技者は、従来の遊技ホールにおける賞球数に応じた景品交換とは別の機会において、遊技機メーカからも景品等の獲得が可能となり、遊技に対する意欲をより一層向上させることができる。
次に、第一の実施の形態の変形例について説明する。前記実施の形態では、遊技情報をそれぞれ固有の値とするために遊技情報カウンタ値を用いる構成としたが、本変形例では、通信制御基板30に時計を内蔵させ、個々の遊技状態の発生時点を表す時間情報としての時点データを、遊技情報の構成要素として用いる構成としたものである。図31は、本変形例において遊技状態バッファ38a又は遊技状態記憶領域38bにおける遊技状態データ及び時点データの記憶例を、図32は携帯電話機200によって読み取られたメモリ220における遊技情報の記憶例を示す図である。この変形例によれば、遊技状態の発生時点を表す時点データによって、重複が生じない固有情報を簡単且つ確実に作成することができる。さらに、時点データを用いることにより、どのようなタイミングで各特定の遊技状態が発生したかを、受信した遊技情報に基づいて解析することができる。
次に、本発明の第二の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。前記第一の実施形態では、特定の遊技状態の発生の検出毎に遊技状態データを記憶する構成としたが、本実施の形態では、遊技進行データとしての図柄変動の累積発生回数HC(以下、変動回数HCと称する)を記憶することによって遊技の進行状況を管理するとともに、変動回数HCデータを含む遊技情報を、表示装置5において二次元バーコードとして表示出力するものである。尚、上述した第一の実施の形態と共通する構成については同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。また、図2、図4乃至図7、及び図9乃至図16は第一の実施の形態と共に本実施の形態の内容をも表すものとする。
本実施の形態におけるパチンコ機101では、図33の正面図及び図34の通信制御基板のブロック図に示すように、前枠2の窓孔より下方の左右中央部に人体検知センサ40が設けられている。人体検知センサ40は、赤外線を利用してセンサ前方における人体の存在の有無を検知するセンサであり、前枠2の窓孔より下方の左右中央部に設けられることにより、遊技者用椅子に着座した遊技者の体に対向するので、遊技者の存在の有無を確実に検出することができる。人体検知センサ40は、人体の存在を検知した場合に人体検知信号をONし、人体の存在が検知されない場合は人体検知信号をOFFする。また、図34に示すように、人体検知センサ40はCPU36に接続されており、人体検知信号がCPU36に入力されるようになっている。また、本実施の形態のRAM38には、図34に示すように、第一の実施形態と同様に遊技者特定パスワード記憶領域38c及び出力バッファ38dが設けられると共に、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bに代えて、出力情報記憶手段及び出力情報蓄積手段としての遊技進行データ記憶領域38eが設けられている。遊技進行データ記憶領域38eは、出力端子16eを介して表示装置5における図柄変動の発生が検出される度にカウントアップ(すなわち、1が加算)される変動回数HCを記憶する領域である。尚、遊技進行データ記憶領域38eが本発明の出力情報記憶手段及び進行管理手段を、人体検知センサ40が遊技者有無検出手段をそれぞれ構成するものである。
また、本実施の形態では、図6乃至図7の特別電動役物制御ルーチンのステップS30において、第一の実施の形態における図8のフローチャートに代えて、図35のフローチャートに示す図柄変動開始処理が実行される。図35に示すフローチャートのステップS131において、まず、図柄変動信号がONされる。続いて、ステップS132において、図柄列8乃至10の各図柄をそれぞれ表示装置5で変動表示させる。この表示により、遊技者には左・中・右の3つのリールがあたかも回転しているように見える。ステップS133において、内部乱数カウンタの値が大当り値と同一であるか否かを判定する。大当り値としては、2種類の値(低確率用大当り値、高確率用大当り値)が用意されている。前者は大当り遊技状態を前述した低確率で発生させるための値であり、後者は高確率で発生させるための値である。例えば、内部乱数カウンタが、「0」乃至「299」の範囲で所定時間毎に値を更新するものである場合、そのうちの「7」を低確率用大当り値とし、「7」,「17」,「27」,「37」,「47」を高確率用大当り値とする。すると、大当り遊技状態が発生する確率は、低確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/300となり、高確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/60となる。そして、前回の制御周期で低確率モードが設定されている場合には、低確率用大当り値が大当り値として選択される。高確率モードが設定されている場合には、高確率用大当り値が大当り値として選択される。ステップS133の判定条件が満たされていると、ステップS134において、大当り値に対応する大当り図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。一方、ステップS133の判定条件が満たされていないと、ステップS135において、外れリーチ乱数カウンタの値が予め定められた外れリーチ値と同一である否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS136において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶する。なお、ステップS135の判定条件が満たされていないと、ステップS37において、前記ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。そして、上記ステップS134,S136,S137で停止図柄を記憶し、ステップS138で、図柄変動信号をOFFした後、図柄変動開始処理ルーチンを終了する。
次に、通信制御基板30において実行される各処理の詳細説明に先立って、パチンコ機101における遊技の開始から表示装置5における遊技情報の二次元バーコード表示出力までの流れの概略について説明する。本実施の形態は、遊技進行データとしての図柄変動の累積発生回数HC(以下、変動回数HCと称する)によって遊技の進行状況を管理するとともに、変動回数HCデータを含む遊技情報を、遊技者が所持する携帯電話機200によって読み取り可能な二次元バーコードとして表示装置5において表示出力するものである。遊技者は、遊技ホールにおいてパチンコ機1の前方に設置された席に着くと、当該パチンコ機101における遊技を開始する前に、自己が所持する携帯電話機200の赤外線発光部209より、”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”を赤外線信号としてパチンコ機101の赤外線受光部34に対して送信する。ここで、機種IDとは、パチンコ機1の機種を識別するための識別情報である。また、開始データは、今回の遊技開始時における変動回数データである。尚、開始データが、本発明における遊技者の遊技に関する情報に相当するものである。パチンコ機101では、受信した機種IDによって機種の確認が、遊技者特定パスワードによって遊技者の特定がそれぞれ行われると共に、受信した開始データが現在の変動回数として設定される。ここで、当該機種のパチンコ機で初めて遊技を行う場合、機種IDとしては所定のダミーIDが、開始データとしては”0”が携帯電話機200から送信される。一方、同一機種での2回目以降の遊技の場合、機種IDは当該パチンコ機101の機種IDであり、開始データは当該機種の前回遊技終了時における変動回数となっている。そして、初めて遊技する場合は開始データが0であるので、表示装置5における演出が最初のストーリーから開始されるのに対し、2回目以降に遊技をする場合は、受信された開始データ(=前回遊技終了時における変動回数)が現在の変動回数として設定されることにより、パチンコ機101における遊技の進行状況が前回遊技の続きとして設定され、表示装置5における演出は前回遊技終了時におけるストーリーから開始される。
そして、遊技中に遊技球Bが第1種始動口へ入賞して図柄変動が発生する度に、出力端子16eを介して図柄変動信号が検出され、遊技進行データ記憶領域38eの変動回数HCに1ずつ加算される。尚、大当り発生の確率が通常よりも高い高確率モード中の図柄変動については、変動回数HCへの加算から除外するようにしてもよい。その後、遊技者は遊技を終了する時に、携帯電話機200より”表示要求信号+遊技者特定パスワード”を赤外線信号としてパチンコ機101に送信すると、パチンコ機101に記憶された遊技者特定パスワードと受信した遊技者特定パスワードとが一致することを条件に、パチンコ機101の表示装置5において変動回数HCデータを含む遊技情報が二次元バーコードとして表示出力され、携帯電話機200によって二次元バーコードが読み取られて読み取り結果(すなわち、遊技情報)がメモリ220に記憶される。携帯電話機200において取得された遊技情報は、次回遊技の開始時に、今回遊技の続きから遊技を開始するための開始データとしてパチンコ機101に赤外線送信することができる。
次に、通信制御基板30において実行される遊技者確認処理ルーチンについて、図36のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、本ルーチンは、遊技が開始された直後、すなわち、出力端子16dから出力される「発射スイッチ信号」がOFFからONになったことの検出に基づいて、通信制御基板30のCPU36がROM37より呼び出して実行するものである。ステップS1500において、遊技者特定フラグYFがONであるか否かを判定する。遊技者特定フラグYFがONである場合は(ステップS1500:Yes)、本ルーチンの処理を終了する。遊技者特定フラグYFがOFFである場合は(ステップS1500:No)、ステップS1501において、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されているか否かを判定する。尚、遊技者特定フラグYFがOFFであり且つパスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されている場合とは、遊技者を特定して遊技を行った後に遊技を中止し、再び同一の遊技者が遊技を再開した場合や、遊技者を特定して遊技を行った後に遊技を終了し、その後、別の遊技者が遊技を開始した場合等である。
遊技者特定パスワードが記憶されている場合は(ステップS1501:Yes)、ステップS1502において、遊技者特定パスワードより遊技者氏名の文字列(例えば、”ヤマダタロウ”)を読み出し、ステップS1503において、現在特定されている遊技者の氏名を確認するためのメッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「現在の遊技者はヤマダタロウ様です。よろしいですか。はい/いいえ」のように表示される(図28(d)に示す第一の実施の形態の表示例参照)。そして、遊技者は自分の氏名が表示されている場合は、”はい”を、他人の氏名が表示されている場合は、”いいえ”を、第1赤外線センサ32a(”はい”の場合)又は第2赤外線センサ32b(”いいえ”の場合)に手をかざすことにより選択する。ここで、第1赤外線センサ32aによって遊技者の手がかざされたことが検知されると、ステップS1504において、”はい”が入力されたと判断され、ステップS1505において、遊技者特定フラグYFがONされた後、本ルーチンの処理を終了する。一方、第2赤外線センサ32bによって遊技者の手がかざされたことが検知された場合又は所定時間内にいずれの赤外線センサによっても手がかざされたことが検知されなかった場合は、ステップS1504において、”いいえ”が入力されたと判断され、ステップS1506においてパスワード記憶領域38cの内容を消去した後、ステップS1507へ移行する。
ステップS1501において、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されていないと判定された場合(ステップS1501:No)、ステップS1507において、遊技者が未特定である旨を報知すると共に遊技者の特定を行うか否かの選択メッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「現在、遊技者は特定されていません。遊技者の特定を行いますか。はい/いいえ」のように表示される(図28(e)に示す第一の実施の形態の表示例参照)。そして、遊技者は、遊技者の特定を希望する場合は、”はい”を、希望しない場合は、”いいえ”を、第1赤外線センサ32a(”はい”の場合)又は第2赤外線センサ32b(”いいえ”の場合)に手をかざすことにより選択する。ここで、第1赤外線センサ32aによって遊技者の手がかざされたことが検知されると、ステップS1508において、”はい”が入力されたと判断され、ステップS1509において、遊技者特定タイムが形成され、遊技者特定タイム中である旨を報知すると共に遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「<遊技者特定タイム>パスワードを送信して遊技者の特定を行ってください。」のように表示される(図28(f)に示す第一の実施の形態の表示例参照)。一方、第2赤外線センサ32bによって遊技者の手がかざされたことが検知された場合又は所定時間内にいずれの赤外線センサによっても手がかざされたことが検知されなかった場合は、ステップS1508において、”いいえ”が入力されたと判断され、本ルーチンの処理を終了する。従って、遊技者の特定を希望しない場合は遊技者特定タイムへ移行することなく直ちに通常の遊技状態へ戻ることができ、遊技者の特定を希望する場合には確実に遊技者特定タイムへ移行して遊技者特定パスワードの送信を行うための時間が確保される。
そして、ステップS1510において、遊技者特定フラグYFがONされたか否かが判定され、遊技者特定フラグYFがONされた場合は(ステップS1510:Yes)、本ルーチンの処理を終了する。尚、遊技者特定タイム中に携帯電話機200から遊技者特定パスワードが送信されることにより、所定時間間隔で呼び出される図39〜図40の情報通信・表示処理メインルーチン内において遊技者特定処理(ステップS1406)が実行された場合に、遊技者特定フラグYFがONされる。遊技者特定フラグYFがONされていない場合は(ステップS1510:No)、ステップS1511において、遊技者特定タイムが終了したか否か(すなわち、ステップS1509で遊技者特定タイムが開始してから所定時間が経過したか否か)が判定される。遊技者特定タイムが終了していない場合は(ステップS1511:No)、ステップS1510へ戻り、遊技者特定タイムが終了した場合は(ステップS1511:Yes)、本ルーチンの処理を終了する。
次に、通信制御基板30において実行される変動回数記憶処理ルーチンについて、図37のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、本ルーチンは、通信制御基板30のCPU36がROM37より所定周期で繰り返し呼び出して実行するものである。また、電源投入時の初期化処理において、変動回数HCに初期値として「0」が設定される。最初に、ステップS1300において、I/F回路35より、「確変中信号」及び「図柄変動信号」の各信号状態をそれぞれ読み込む。続いて、ステップS1310において、「図柄変動信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「図柄変動信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS1310:Yes)、ステップS1320において、「確変中信号」がOFF状態であるか否かを判定する。「確変中信号」がOFF状態である場合は(ステップS1320:Yes)、ステップS1330において、遊技進行データ記憶領域38eの変動回数HCをカウントアップ(すなわち、1を加算)するとともに、ステップS1340において、報知ランプ31を点灯した後、本ルーチンの処理を終了してリターンする。一方、「確変中信号」がON状態である場合(高確率モード中)は(ステップS1320:No)、変動回数HCの値をカウントアップすることなく、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
ここで、変動回数HCの推移について、図38のグラフを参照しつつ説明する。グラフでは、時間の経過に伴って「図柄変動信号」が所定の確率で発生しているものとする。「確変中信号」がOFFの間(時間t0〜t1及びt2〜t3)、「図柄変動信号」が1回発生する毎に変動回数HCが1ずつ増加する。一方、「確変中信号」がONの間(高確率モード中、時間t1〜t2)、「図柄変動信号」が発生しても変動回数HCの値は変化しない。すなわち、高確率モード中における図柄変動信号の発生は変動回数HCの算出から除外し、低確率モードにおける図柄変動信号の発生のみをカウントして変動回数HCを算出することにより、遊技の進行状況を適切に反映させるようにしている。
次に、通信制御基板30において実行される情報通信・表示処理について、図39〜図40に示す情報通信・表示処理メインルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。尚、携帯電話機200からの開始データ、遊技者特定パスワード、表示要求信号等の送信は、携帯電話機200において上述した遊技情報読み取り用プログラムを起動した状態でボタン204を操作することにより行われるものとする。例えば、開始データ送信の際には、図42(a)に示すように、パチンコ機の機種名及び前回遊技終了時の変動回数を液晶パネル206に表示させ、ボタン204を操作して選択することにより、選択された機種の機種ID、遊技者特定パスワード及び開始データがメモリ220から読み出されて赤外線発光部209より赤外線信号として送信される。
図39〜図40のフローチャートで、最初に、ステップS1400において、赤外線受光部34によって”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”が受信されたか否かを判定する。”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”が受信された場合は(ステップS1400:Yes)、ステップS1401において、受信した機種IDが、ROM37に記憶される当該パチンコ機101の機種IDと一致するか否かを判定する。受信した機種IDが当該パチンコ機101の機種IDと一致する場合は(ステップS1401:Yes)、ステップS1402において、受信した開始データの値を遊技進行データ記憶領域38eの変動回数HCへ書き込む。ここで、開始データは前回遊技の終了時における変動回数の値であるので、ステップS1402の処理により、パチンコ機101には前回遊技終了時の進行状況が設定される。受信した機種IDが当該パチンコ機101の機種IDと一致しない場合は(ステップS1401:No)、ステップS1403において、受信した機種IDが所定のダミーIDと一致するか否かを判定する。受信した機種IDが所定のダミーIDと一致する場合は(ステップS1403:Yes)、ステップS1404において、数値”0”を遊技進行データ記憶領域38eの変動回数HCへ書き込む。ここで、ダミーIDが送信されるのは当該機種において初めて遊技をする場合であるので、変動回数HCに”0”が設定されることにより、パチンコ機101の新規に遊技を開始する遊技進行状況となる。また、受信した機種IDが当該パチンコ機101の機種ID及び所定のダミーIDのいずれとも一致しない場合は(ステップS1403:No)、ステップS1405において、図43(a)に示すように、「機種IDが一致しません。機種を確認して下さい。」とのメッセージを表示装置5に表示した後、本ルーチンの処理を終了する。
ステップS1402又はステップS1404において変動回数HCに開始データが設定された後、ステップS1406において、受信した遊技者特定パスワードをパスワード記憶領域38cに記憶すると共に、遊技者特定フラグYFをONする。続いて、ステップS1407において、図43(b)に示すように、「ヤマダタロウ様が遊技者として特定されました。変動回数○○回より遊技を開始します。」とのメッセージを表示装置5に表示する。さらに、ステップS1408において、変動回数HCの値が図柄表示制御基板22へ送信され、本ルーチンの処理を終了する。
一方、表示装置5では、図柄表示制御基板22によって制御されることにより、変動回数の値に対応するストーリー画面による演出表示が行われる。例えば、図44に示すように、変動回数が100回増加する毎に、ストーリー1)(100回)、ストーリー2)(200回)、ストーリー3)(300回)、ストーリー4)(400回)・・・とストーリー展開の演出が実行される。尚、図44では、前回の遊技でストーリー1)からストーリー2)の途中まで遊技した後、変動回数データを含む遊技情報を携帯電話機200にて取得し、今回の遊技開始時に、前回の変動回数データを開始データとして携帯電話機200からパチンコ機101に送信して、ストーリー2)の続きから遊技が開始された例を示している。
ステップS1400において”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”が受信されなかったと判定された場合は(ステップS1400:No)、ステップS1409において、”表示要求信号+遊技者特定パスワード”が受信されたか否かを判定する。”表示要求信号+遊技者特定パスワード”が受信されなかったと判定された場合は(ステップS1409:No)、本ルーチンの処理を終了する。ステップS1409において、”表示要求信号+遊技者特定パスワード”が受信された場合は(ステップS1409:Yes)、ステップS1410において、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致するか否かを判定する。尚、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されていない場合も、一致しない場合として判定される。表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致しない場合は(ステップS1410:No)、ステップS1411において、図43(c)に示すように、「パスワードが一致しないか未入力のため、情報を表示できません。」とのメッセージを表示装置5に表示し、本ルーチンの処理を終了する。従って、携帯電話機200から表示要求信号が送信された場合であっても、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードがパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードと一致しない場合には、遊技情報の表示出力は行われない。このため、遊技開始時に特定された遊技者以外の者によって遊技情報が不正に受信されることを防止することができる。表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致する場合は(ステップS1410:Yes)、ステップS1412において、報知ランプ32の点滅を開始する。そして、ステップS1413において、遊技進行データとしての変動回数データを含む遊技情報の作成及び表示処理を行う。ここで、ステップS1413における遊技情報の作成及び表示処理は、図41に示す遊技情報作成・表示処理ルーチンを呼び出して実行することにより行われる。
遊技情報作成・表示処理ルーチンでは、ステップS1471において、当該パチンコ機1を他と識別する遊技機識別情報としての遊技機IDが、RAM38上の出力バッファ38dの1番目の格納領域に格納される。ここで、図45(a)は、遊技情報送信用の出力バッファ38dのフォーマットを、同図(b)は遊技情報の格納例をそれぞれ示している。続いて、ステップS1472において、不揮発性メモリ39より遊技情報カウンタ39aの値を読み出して出力バッファ38dの2番目の領域に格納する。次に、ステップS1473において、遊技者特定パスワード記憶領域38cから遊技者特定バスワードを読み出して出力バッファ38dの3番目の領域に格納する。更に、ステップS1474において、遊技進行データ識別コード(”D00”)、及び本発明の遊技者に提供するための出力情報としての遊技進行データを出力バッファ38dの4番目の領域に格納する。つまり、遊技情報は、”遊技機ID+遊技情報カウンタ値+遊技者特定バスワード+遊技進行データ識別コード+遊技進行データ”というデータ構造を有する。尚、遊技機IDの上3桁は機種IDであり、開始データとともに送信される機種IDは遊技機IDに基づいて設定される。また、遊技進行データ識別コードは、遊技進行データの種類を識別するためのコードであり、”D00”は「変動回数」を表す。従って、遊技進行データ識別コードが”D00”である場合、遊技進行データは変動回数HCの値となる。
そして、ステップS1475において、出力バッファ38dに格納された遊技情報を図柄表示制御基板22へ送信する。図柄表示制御基板22では、二次元バーコード生成プログラム27を実行して、出力バッファ38dに格納された遊技情報を表す文字列を二次元バーコードシンボルに変換し、表示装置5にて二次元バーコードの表示出力を所定時間に亘って行う。続いて、ステップS1476において、不揮発性メモリ39の遊技情報カウンタの値をカウントアップした後、メインルーチンにリターンする。情報通信・表示処理メインルーチン(図40)にリターンすると、ステップS1414において、報知ランプ31を消灯し、ステップS1415において、変動回数HCに”0”を設定するとともに、遊技者特定フラグYFをOFFし、出力バッファ38dの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終了する。一方、画面5a上に表示された二次元バーコードは、携帯電話機200のCCDカメラ230を用いて撮影され、二次元バーコード解読プログラム222aの実行により文字列データ(本実施の形態では、遊技情報)として読み取られ、その結果がメモリ220に保存される。携帯電話機200の液晶パネル206には、図42(b)に示すように、「情報の読み取りが完了しました」とのメッセージが表示され、遊技情報読み取りプログラムの実行を終了する。
携帯電話機200のCCDカメラ230による撮影及び二次元バーコード解読プログラムの実行によって二次元バーコードが読み取られると、遊技機ID、遊技情報カウンタ値、遊技者特定バスワード、遊技進行データ識別コード及び遊技進行データ(すなわち、変動回数データ)からなる遊技情報が、携帯電話機200に内蔵されたメモリ220に順次、蓄積記憶される。尚、図47は、携帯電話機200のメモリ220における遊技情報の記憶例を示すものである。ここで、携帯電話機200に記憶された遊技情報は、個々の遊技情報の出力を識別可能に表している。すなわち、遊技機IDによって、全国の遊技店に設置された多数の遊技機の中で、どの遊技機における遊技情報であるかが識別される。さらに、遊技情報カウンタ値によって、当該パチンコ機101において何回目に出力された遊技情報であるかが識別される。上述したように、カウンタ値は遊技情報の送信毎にカウントアップされるので、同一の値が存在することはない。従って、”遊技機ID+遊技情報カウンタ値”のデータの並びはそれぞれ固有のものであって、同じデータが2つ存在することがないため、各遊技機における個々の遊技情報の出力を確実に識別することができる。さらに、遊技情報は、遊技進行データを識別するための識別コードを含んでいるので、どのような種類の遊技進行データであるかを識別することが可能である。
次に、通信制御基板30において実行される遊技終了処理について、図46に示す遊技終了処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。最初に、ステップS1600において、人体検知センサ40より出力される人体検知信号がONからOFFになったか否かが判定される。人体検知信号がONからOFFになった場合以外は(ステップS1600:No)、本ルーチンの処理を終了する。すなわち、人体検知信号がOFFからONになった場合は遊技開始を、ON状態が継続している場合は遊技継続中を、OFF状態が継続している場合は遊技中止状態が継続していることをそれぞれ意味する。一方、人体検知信号がONからOFFになった場合は、遊技者がパチンコ機101の前方から存在しなくなったことを意味し、当該遊技者が遊技を終了してパチンコ機101から離れた可能性が高い。人体検知信号がONからOFFになった場合は(ステップS1600:Yes)、ステップS1601において、所定時間(例えば、5分間)経過しているか否かが判定される。
人体検知信号がONからOFFになってから所定時間以内である場合は(ステップS1601:No)、当該遊技者が遊技を再開する場合も想定されるため、ステップS1601以降の処理を実行しない。所定時間が経過した場合は(ステップS1601:Yes)、ステップS1602において、変動回数HCデータが遊技進行データ記憶領域38eに記憶されているか否かを判定する。変動回数HCが記憶されていない場合は(ステップS1602:No)、本ルーチンの処理を終了する。
変動回数HCデータが記憶されている場合、すなわち、未出力の変動回数HCデータが残存している場合は(ステップS1602:Yes)、ステップS1603において、変動回数データの消去を行うことを表示装置5におけるメッセージ表示により予告的に報知する。例えば、図43(e)に示すように、「変動回数データを消去します。よろしいですか。はい/いいえ」と表示される。そして、ステップS1604において、第1赤外線センサ32aに手がかざされたことが検出された場合又はいずれの赤外線センサによっても手のかざしが検出されなかった場合は、「はい」が入力されたと認識して、ステップS1605において、遊技進行データ記憶領域38eの記憶内容(すなわち、変動回数HCデータ)の消去、及び遊技者特定パスワード記憶領域38cの記憶内容(すなわち、遊技者特定パスワード)の消去を実行する。続いて、ステップS1606において、変動回数データが消去された旨のメッセージを表示装置5に表示する。例えば、「蓄積情報が消去されました。」のようにメッセージ表示を行う(図43(d)参照)。そして、ステップS1607において、報知ランプ31を消灯した後、本ルーチンの処理を終了する。一方、ステップS1604において、第2赤外線センサ32bに手がかざされたことが検出された場合は、「いいえ」が入力されたと認識して、変動回数HCデータの消去を実行することなく、ステップS1608において、図43(f)に示すように、表示装置5に「情報の表示が可能です。表示要求を行って情報を読み取ってください。」とのメッセージを表示し、ステップS1600へ戻る。よって、遊技者は、遊技終了後に遊技情報の読み取りを行うことを忘れて短時間の間、席を離れた場合であっても、所定時間内に携帯電話機200から表示要求を送信することにより、遊技情報(変動回数データ)を取得することができる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施の形態によれば、上述した第一の実施の形態において奏される効果に加えて(或いは代えて)、種々の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機200にて取得した遊技情報は、遊技進行データとして図柄変動の累積発生回数を表す変動回数HCを含んでいるため、遊技の進行状況の把握をすることができると共に、遊技情報を利用して遊技者に対して多様なサービスの提供が実現可能となる。例えば、携帯電話機200等の携帯通信端末にて取得した遊技情報を当該携帯通信端末より遊技機メーカ等に送信することにより、多数の遊技者間で遊技進行状況を競うランキングへ参加することが考えられる。また、携帯通信端末にて取得した遊技情報を当該携帯通信端末より遊技ホール或いは遊技機メーカ等に送信することにより、遊技進行状況に応じたサービスポイントの提供を受けることも考えられる。このように、携帯通信端末にて受信した情報の活用を図ることにより、遊技者の遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等を図ることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、演出手段としての表示装置5は、出力情報の蓄積状況、すなわち遊技進行データ記憶領域38eにおける変動回数HCに応じた演出を行うので、遊技者は表示装置5における演出を通じて遊技進行の度合い(出力情報の蓄積状況)を知ることができ、遊技者における遊技意欲を一層向上させることができる。また、表示装置5による変動回数HCに応じた演出が、ストーリー性を有しているので、遊技者は演出を通じて変動回数HCの値(出力情報の蓄積状況)をより確実に把握することができ、遊技者における遊技意欲をより一層向上させることができる。
次に、第二の実施の形態の第一の変形例について図面を参照しつつ説明する。前記実施の形態では、遊技情報をそれぞれ固有の値とするために遊技情報カウンタ値を用いる構成としたが、本変形例では、通信制御基板30に時計を内蔵させ、個々の遊技情報の出力時点を表す時点データを、遊技情報の構成要素として用いる構成としたものである。図48(a)は、本変形例における出力バッファ38dのフォーマットを、(b)は出力バッファ38dの格納例を示す図である。また、図49は、携帯電話機200によって取得された遊技情報の記憶例を示す図である。この変形例によれば、遊技情報の出力時点を表す時点データによって、重複が生じない固有情報を簡単且つ確実に作成することができる。さらに、時点データを用いることにより、どのようなタイミングで遊技情報が表示出力されたかを、取得した遊技情報に基づいて解析することができる。
次に、第二の実施の形態の第二の変形例について、図面を参照しつつ説明する。前記第二の実施の形態では、パチンコ機101の前枠2に設けた人体検知センサ40によって遊技者の有無を検知する構成としたが、本変形例では、図50に示すように、各パチンコ機に対応する遊技者用椅子50の着座部分に設けられた着座センサ51によって遊技者の有無を検知するように構成している。ここで、着座センサ51は、遊技者用椅子50の着座部分50aにおける荷重を検出可能な歪み式荷重センサによって構成され、荷重検出信号が伝送線52を介してCPU36へ伝送されるようになっている。そして、前記第二の実施の形態では、図46の遊技終了処理ルーチンにおいて、ステップS1600で人体検知信号がONからOFFに変化した場合に、遊技者有りから遊技者無しに変化した(すなわち、遊技終了)と判定したが、本変形例では、ステップS1600において荷重検出値が所定値(例えば、35kg)以上から所定値未満に変化した場合に、遊技者有りから遊技者無しに変化した(すなわち、遊技終了)と判定してステップS1601以降の遊技終了処理において遊技進行データ記憶領域38eの記憶内容の消去を実行するように構成されている。尚、着座センサ1が本発明の遊技者有無検出手段を構成するものである。
次に、本発明の第三の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。第一乃至第二の実施形態では、遊技状態データ又は遊技進行データを記憶して遊技情報を送信する構成としたが、本実施の形態では、特定の遊技状態の発生の検出に基づいてポイント数を算出してポイント数データを記憶し、ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを、遊技者が所持する携帯電話機200によって読み取り可能な二次元バーコードとして表示装置5において表示出力するものである。また、上述した第一乃至第二の実施の形態と共通する構成については同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。また、図2、図4乃至図16は、第一の実施の形態と共に本実施の形態の内容をも表すものとする。
本実施の形態におけるパチンコ機102では、図51の正面図及び図52の通信制御基板のブロック図に示すように、前枠2の発射ハンドル17近傍に終了ボタン41が設けられている。終了ボタン41は、ボタンの押下によって電気信号を発生する押しボタンであって、図52に示すように、CPU36に電気的に接続されている。終了ボタン41が、遊技終了時に遊技者によって押下されることにより、CPU36において遊技終了が認識されるようになっている。本実施の形態のROM37には、図52に示すように、特定の遊技状態の種類とポイント数との対応を設定したポイント数参照テーブル37aが記憶されている。また、本実施の形態のRAM38には、第一の実施形態と同様に遊技者特定パスワード記憶領域38c及び出力バッファ38dが設けられると共に、遊技状態バッファ38a及び遊技状態記憶領域38bに代えて、ポイントバッファ38f及びポイント蓄積領域38gが設けられている。さらに、不揮発性メモリ39には、遊技情報カウンタ39aに代えて、サービスポイントの送信が行われる度にカウントアップされるサービスポイントカウンタ39bが記憶されている。尚、ポイントバッファ38f及びポイント蓄積領域38gが、本発明の出力情報記憶手段を、ポイント蓄積領域38gが出力情報蓄積手段を、終了ボタン41が終了操作手段をそれぞれ構成するものである。
また、本実施の形態では、通信制御基板30のCPU36が、図17の遊技状態記憶処理ルーチンに代えて、図53に示すポイント数データ記憶処理ルーチンをROM37より所定周期で繰り返し呼び出して実行する。尚、ポイント数データ記憶処理ルーチンが本発明のポイント数算出手段として機能するものである。また、電源投入時の初期化処理において、RAM38内のポイントバッファ38fの先頭アドレスがポインタAPに、ポイント蓄積領域38gの先頭アドレスがポインタCPにそれぞれ設定されると共に、確変連続回数カウンタLに初期値として「0」が設定される。最初に、ステップS2300において、I/F回路35より、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の各信号状態をそれぞれ読み込む。続いて、ステップS2310において、「大当り信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「大当り信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS2310:Yes)、ステップS2320において、「確変大当り信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「確変大当り信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS2320:Yes)、ステップS2330において、図54に示すポイント数参照テーブル37aより「確変大当り」に対応するポイント数”20”を読み出して、ポイントバッファ38fのポインタAPが示すアドレスへ記憶する。続いて、ステップS2340において、確変連続回数カウンタLをインクリメントし、さらに、ステップS2395において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
ステップS2320において、「確変大当り信号」がOFFからONに変化しなかったと判定された場合(ステップS2320:No)、ステップS2350において、図54に示すポイント数参照テーブル37aより「通常大当り」に対応するポイント数”10”を読み出して、ポイントバッファ38fのポインタAPが示すアドレスへ記憶する。続いて、ステップS2360において、「確変中信号」がON状態であるか否かを判定する。「確変中信号」がON状態である場合は(ステップS2360:Yes)、ステップS2340において、確変連続回数カウンタLをインクリメントする。そして、ステップS2395において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。ステップS2310において、「大当り信号」がOFFからONに変化しなかったと判定された場合は(ステップS2310:No)、ステップS2370において、「確変中信号」がONからOFFへ変化したか否かを判定する。「確変中信号」がONからOFFに変化したと判定された場合(ステップS2370:Yes)、ステップS2380において、図54に示すポイント数参照テーブル37aより確率変動遊技の連続回数(以下、確変連続回数)に対応するポイント数”5”に確変連続回数カウンタLの値を乗じた結果を、ポイントバッファ38fのポインタAPが示すアドレスへ記憶する。そして、ステップS2390において、確変連続回数カウンタLに初期値「0」を設定し、ステップS2395において、ポインタAPを更新し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。一方、ステップS2370において、「確変中信号」がONからOFFに変化しなかったと判定された場合は(ステップS2370:No)、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
ここで、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の具体的な出力例に基づいて、ポイントバッファ38f及びポイント蓄積領域38gへどのようにポイント数データが記憶されるかについて、「確変中信号」、「大当り信号」及び「確変大当り信号」の一出力例を時系列的に示す第一の実施形態の説明において参照した図18のチャート及び図55を参照しつつ説明する。ここで、図55は、ポイントバッファ38f及びポイント蓄積領域38gにおけるポイント数データの記憶例を模式的に示す図である。尚、これらの途中でサービスポイントの二次元バーコードによる表示出力は行われていないものとする。まず、大当り信号1)がONになった時、確変大当り信号1)もONになっているので、「確変大当り発生」に対応するポイント数データ”20”を、ポインタAPが示すポイントバッファ38fの1番目の記憶領域へ記憶し(ステップS2330)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて1となる(ステップS2340)(図55(a)右側参照)。その後、大当り遊技終了後のサービスポイント出力タイム中にサービスポイントの二次元バーコード表示出力が行われなかった場合、ポイントバッファ38fの内容がポイント蓄積領域38gのポインタCPが示す領域へ蓄積記憶され(図55(a)左側参照)、ポインタAPにポイントバッファ38fの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。
次に、大当り信号2)がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」に対応するポイント数データ”10”を、ポインタAPが示すポイントバッファ38fの1番目の記憶領域へ記憶する(ステップS2350)。この時、「確変中信号1)」がON状態であるので(ステップS2360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて2となる(ステップS2340)(図55(b)右側参照)。その後、大当り遊技終了後のサービスポイント出力タイム中にサービスポイントの二次元バーコード表示出力が行われなかった場合、ポイントバッファ38fの内容がポイント蓄積領域38gのポインタCPが示す領域へ蓄積記憶され(図55(b)左側参照)、ポインタAPにポイントバッファ38fの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。次に、大当り信号3)がONになった時、確変大当り信号2)もONになっているので、「確変大当り発生」に対応するポイント数データ”20”を、ポインタAPが示すポイントバッファ38fの1番目の記憶領域へ記憶し(ステップS2330)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて2となる(ステップS340)(図55(c)右側参照)。その後、大当り遊技終了後のサービスポイント出力タイム中にサービスポイントの二次元バーコード表示出力が行われなかった場合、ポイントバッファ38fの内容がポイント蓄積領域38gへ蓄積記憶され(図55(c)左側参照)、ポインタAPにポイントバッファ38fの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。
次に、大当り信号4)がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」に対応するポイント数データ”10”を、ポインタAPが示すポイントバッファ38fの1番目の記憶領域へ記憶する(ステップS2350)。この時、「確変中信号1)」がON状態であるので(ステップS2360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて4となる(ステップS2340)(図55(d)右側参照)。その後、大当り遊技終了後のサービスポイント出力タイム中にサービスポイントの二次元バーコード表示出力が行われなかった場合、ポイントバッファ38fの内容がポイント蓄積領域38gへ蓄積記憶され(図55(d)左側参照)、ポインタAPにポイントバッファ38fの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。次に、大当り信号5)がONになった時、確変大当り信号はONになっていないので、「通常大当り発生」に対応するポイント数データ”10”を、ポインタAPが示すポイントバッファ38fの1番目の記憶領域へ記憶する(ステップS2350)。この時、「確変中信号1)」がON状態であるので(ステップS2360:Yes)、確変連続回数カウンタLがインクリメントされて5となる(ステップS2340)(図55(e)参照)。
続いて、「確変中信号1)」がOFFになると、「確変連続回数」に対応するポイント数”5”に確変連続回数カウンタLの値「5」を乗じて得られたポイント数データ”25”を、ポインタAPが示すポイントバッファ38fの2番目の記憶領域へ記憶する(ステップS2380)。また、確変連続回数カウンタLには初期値「0」が設定される(ステップS2390)(図55(f)右側参照)。その後、大当り遊技終了後のサービスポイント出力タイム中にサービスポイントの二次元バーコード表示出力が行われなかった場合、ポイントバッファ38fの内容がポイント蓄積領域38gへ蓄積記憶され(図55(f)左側参照)、ポインタAPにポイントバッファ38fの先頭アドレスがセットされると共に、ポインタCPが更新される。
次に、通信制御基板30において実行される情報通信・表示処理について、図56〜図57に示す情報通信・表示処理メインルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。尚、後述する遊技者特定フラグYFは、遊技者が遊技を中止したとき、すなわち、出力端子16dより出力される発射スイッチ信号がONからOFFになったことを検出したときにOFFされ、情報通信・表示処理において遊技者特定パスワードを受信して遊技者が特定されたときにONされるフラグである。また、携帯電話機200からの遊技者特定パスワード又は表示要求信号の送信は、携帯電話機200において上述したサービスポイント読み取り用プログラムを起動した状態でボタン204を操作することにより行われるものとする。
最初に、ステップS2400において、ポイント数データがポイントバッファ38f又はポイント蓄積領域38gに記憶されているか否かを判定する。ここで、ポイントバッファ38fは、今回の大当り発生の検出によって算出されたポイント数データを記憶するバッファである。一方、ポイント蓄積領域38gは、大当り遊技終了後のサービスポイント出力タイム中にポイントバッファ38fに記憶されたポイント数データに基づくサービスポイントの二次元バーコード表示出力が行われなかった場合に、ポイント数データを蓄積記憶するための記憶領域である。ポイント数データが記憶されていない場合は(ステップS2400:No)、ステップS2401において、赤外線受光部34によって遊技者特定パスワードが受信されたか否かを判定する。遊技者特定パスワードが受信されなかった場合は(ステップS2401:No)、本ルーチンを終了する。遊技者特定パスワードが受信された場合は(ステップS2401:Yes)、ステップS2402において、図58に示す遊技者特定処理ルーチンを実行する。以下、図58を参照しつつ、遊技者特定処理ルーチンの処理内容について説明する。
遊技者特定処理ルーチンでは、最初に、ステップS24000において、受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶されたパスワードとが一致するか否かを判定する。そして、両パスワードが一致する場合は(ステップS24000:Yes)、ステップS24005において、遊技者特定フラグYFをONし、ステップS24006において、遊技者が特定されたことを表示装置5におけるメッセージ表示により遊技者に報知した後、本ルーチンの処理を終了する。受信したパスワードとパスワード記憶領域38cに記憶されたパスワードとが一致しない場合は(ステップS24000:No)、ステップS24001において、ポイント蓄積領域38gに蓄積記憶されたポイント数データを消去する。すなわち、直前に遊技を行った遊技者がサービスポイントの取得を行わずに遊技を終了した場合、ポイント蓄積領域38gにポイント数データが蓄積されたままの状態となる。このような状態で、当該パチンコ機1において新しい遊技者が遊技者特定パスワードを送信すると、パスワード記憶領域38cに記憶されたパスワードと一致しないので、ステップS24001において、前の遊技者によってポイント蓄積領域38gに蓄積記憶されたポイント数データの消去が行われる。これにより、後の遊技者は、前の遊技者における遊技によってポイント蓄積領域38gに蓄積されたポイント数データに基づくサービスポイントの取得を行うことができないため、サービスポイントの不正取得を防止することができる。一方、ポイントバッファ38fの記憶内容は消去されないので、今回の大当り発生に伴って算出されたポイント数データに基づくサービスポイントの取得を確実に行うことができる。
続いて、ステップS24002において、ポイント数データがポイントバッファ38fに記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合は(ステップS24002:No)、ステップS24003において、報知ランプ31を消灯する。次に、ステップS24004において、受信したパスワードを遊技者特定パスワード記憶領域38cに記憶する。続いて、ステップS24005において、遊技者特定フラグYFをONし、ステップS24006において、遊技者が特定されたことを表示装置5へのメッセージ表示を行うことにより遊技者に報知し、本ルーチンの処理を終了してメインルーチンへリターンする。このとき、受信した遊技者特定パスワード中に含まれる遊技者の氏名を表す文字列を読み出して、例えば、「ヤマダタロウ様が遊技者として特定されました。」のように遊技者の氏名やニックネーム等を表す文字列を含むメッセージを表示する(図64(a)参照)。これにより、遊技者は、自分が遊技者として特定されたことを表示装置5によるメッセージ表示を見ることにより確認することができる。
情報通信・表示処理メインルーチンにおいて、ポイント数データがポイントバッファ38f又はポイント蓄積領域38gに記憶されている場合は(ステップS2400:Yes)、ステップS2403において、報知ランプが点灯される。これにより、遊技者は、パチンコ機102にポイント数データが記憶され、携帯電話機200によってサービスポイントの取得が可能であることを知ることができる。次に、ステップS2404において、赤外線受光部34によって表示要求信号及び遊技者特定パスワードが受信されたか否かを判定する。表示要求信号及び遊技者特定パスワードが受信されなかった場合は(ステップS2404:No)、ステップS2401以降を実行する。表示要求信号及び遊技者特定パスワードが受信された場合(ステップS2404:Yes)、ステップS2405において、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致するか否かを判定する。
表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致しない場合は(ステップS2405:No)、ステップS2417において、遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージを表示装置5に表示し、本ルーチンの処理を終了する。遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージは、例えば、図64(b)に示す通り、「パスワードを送信して遊技者の特定を行ってください。」のように表示される。従って、ポイント数データが記憶されている状態で表示要求が行われた場合であっても、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードがパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードと一致しない場合には、サービスポイントの二次元バーコード表示出力は行われない。このため、サービスポイントの出力前に特定された遊技者以外の者によってサービスポイントが不正に取得されることを防止することができる。
表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致する場合は(ステップS2405:Yes)、ステップS2406において遊技者特定フラグYFがONされているか否かを判定し、ONされていない場合は(ステップS2406:No)、ステップS2407において、遊技者特定フラグYFをONし、ステップS2408において、遊技者が特定されたことを表示装置5へのメッセージ表示を行うことにより遊技者に報知する。このとき、上述した遊技者特定処理ルーチンと同様に、受信した遊技者特定パスワード中に含まれる遊技者の氏名を表す文字列を読み出して、遊技者の氏名やニックネーム等を表す文字列をメッセージ中に表示する(図64(a)参照)。続いて、ステップS2409において、報知ランプ32の点滅を開始する。そして、ステップS2410において、ポイント蓄積領域38g及びポイントバッファ38fに記憶されたポイント数データを含むサービスポイントの作成及び表示処理を行う。ここで、ステップS2410におけるサービスポイントの作成及び表示処理は、図59に示すサービスポイント作成・表示処理ルーチンを呼び出して実行することにより行われる。
図59のサービスポイント作成・表示処理ルーチンでは、ステップS2471において、当該パチンコ機102を他と識別する遊技機識別情報としての遊技機IDが、RAM38上の出力バッファ38dの1番目の格納領域に格納される。ここで、図62(a)は、ポイント数データを含むサービスポイント出力用の出力バッファ38dのフォーマットを、同図(b)はサービスポイントの格納例をそれぞれ示している。続いて、ステップS2472において、不揮発性メモリ39よりサービスポイントカウンタ39bの値を読み出して出力バッファ38dの2番目の領域に格納する。次に、ステップS2473において、遊技者特定パスワード記憶領域38cから遊技者特定バスワードを読み出して出力バッファ38dの3番目の領域に格納する。更に、ステップS2474において、ポイント蓄積領域38g及びポイントバッファ38fより、本発明の遊技者に提供するための出力情報としてのポイント数データを読み出して、出力バッファ38dの4番目の領域に格納する。つまり、サービスポイントは、”遊技機ID+サービスポイントカウンタ値+遊技者特定バスワード+ポイント数データ”というデータ構造を有する。尚、遊技機ID、サービスポイントカウンタ値、及び遊技者特定バスワードが、各サービスポイントを個々に識別するための識別情報に相当するものである。
そして、ステップS2475において、出力バッファ38dに格納されたサービスポイントを図柄表示制御基板22へ送信する。図柄表示制御基板22では、二次元バーコード生成プログラム27を実行して、出力バッファ38dに格納された遊技情報を表す文字列を二次元バーコードシンボルに変換し、表示装置5にて二次元バーコードの表示出力を所定時間に亘って行う。ステップS2477において、不揮発性メモリ39のサービスポイントカウンタの値をカウントアップして本ルーチンの処理を終了する。尚、上記説明より明らかなように、ポイントバッファ38f又はポイント蓄積領域38gに複数のポイント数データが蓄積記憶されている場合は、複数のサービスポイントが連続して送信されるため、一回の受信操作で複数のサービスポイントを一括して受信することができる。情報通信・表示処理メインルーチン(図57)にリターンすると、ステップS2411において報知ランプ31を消灯し、ステップS2412において、ポイントバッファ38f、ポイント蓄積領域38g及び出力バッファ38dの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終了する。一方、画面5a上に表示された二次元バーコードは、携帯電話機200のCCDカメラ230を用いて撮影され、二次元バーコード解読プログラム222aの実行により文字列データ(本実施の形態では、サービスポイント)として読み取られ、その結果がメモリ220に保存される。携帯電話機200の液晶パネル206には、図65に示すように、「サービスポイントの読み取りが完了しました」とのメッセージが表示され、サービスポイント読み取りプログラムの実行を終了する。
携帯電話機200によって二次元バーコードが読み取られると、遊技機ID、サービスポイントカウンタ値、遊技者特定バスワード及びポイント数データが、携帯電話機200に内蔵されたメモリ220に順次、蓄積記憶される。尚、図66は、携帯電話機200のメモリ220におけるサービスポイントの記憶例を示すものである。ここで、携帯電話機200に記憶されたサービスポイントは、個々のサービスポイントを識別可能に表している。すなわち、遊技機IDによって、全国の遊技店に設置された多数の遊技機の中で、どの遊技機によって付与されたサービスポイントであるかが識別される。さらに、サービスポイントカウンタ値によって、当該パチンコ機102において何回目に出力されたサービスポイントであるかが識別される。上述したように、サービスポイントカウンタ値はサービスポイントの送信毎にカウントアップされるので、同一の値が存在することはない。従って、”遊技機ID+サービスポイントカウンタ値”のデータの並びはそれぞれ固有のものであって、同じデータが2つ存在することがないため、各遊技機における個々のサービスポイントを確実に識別することができる。
次に、通信制御基板30における大当り遊技終了後の処理について、図60〜図61に示す大当り遊技終了後処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。尚、大当り遊技終了後処理ルーチンは、ROM37に記憶されており、大当り遊技状態の終了直後にCPU36がROM37より本ルーチンを読み出して実行する。最初に、ステップS2500において、ポイント数データがポイントバッファ38f又はポイント蓄積領域38gに記憶されているか否かを判定する。ポイント数データが記憶されていない場合は(S2500:No)、本ルーチンを終了する。
ポイント数データが記憶されている場合は(S2500:Yes)、ステップS2501において、遊技者特定フラグがONであるか否かを判定する。遊技者特定フラグがONである場合は(ステップS2501:Yes)、ステップS2502において、サービスポイントの表示出力が可能な状態である旨を報知すると共にサービスポイントの読み取りを促すメッセージを表示装置5に表示する。例えば、図64(c)に示すように、「サービスポイントの表示出力が可能です。表示要求を行って、サービスポイントを読み取ってください。表示要求を行わない場合は、そのまま蓄積されます。」とのメッセージを表示する。続いて、ステップS2504において、サービスポイント表示タイムが終了したか否か(サービスポイント表示タイムが開始してから所定時間が経過したか否か)を判定する。サービスポイント表示タイムが終了していない場合は(ステップS2504:No)、ステップS2503へ戻る。サービスポイント表示タイムが終了した場合は(ステップS2504:Yes)、ステップS2505において、ポイントバッファ38fの記憶内容を、ポイント蓄積領域38gのポインタCPが示す領域へ蓄積すると共にポインタCPを更新し、本ルーチンを終了する。
遊技者特定フラグYFがOFFである場合は(ステップS2501:No)、ステップS2506において、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されているか否かを判定する。尚、遊技者特定フラグがOFFであり且つパスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されている場合とは、遊技者を特定して遊技を行った後に遊技を中止し、再び同一の遊技者が遊技を再開した場合や、遊技者を特定して遊技を行った後に遊技を終了し、その後、別の遊技者が遊技を開始した場合等である。遊技者特定パスワードが記憶されている場合は(ステップS2506:Yes)、ステップS2507において、遊技者特定パスワードより遊技者氏名の文字列(例えば、”ヤマダタロウ”)を読み出し、ステップS2508において、現在特定されている遊技者の氏名を確認するためのメッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「現在の遊技者はヤマダタロウ様です。よろしいですか。はい/いいえ」のように表示される(図64(d)参照)。
そして、遊技者は自分の氏名が表示されている場合は、”はい”を、他人の氏名が表示されている場合は、”いいえ”を、第1赤外線センサ32a(”はい”の場合)又は第2赤外線センサ32b(”いいえ”の場合)に手をかざすことにより選択する。ここで、第1赤外線センサ32aによって遊技者の手がかざされたことが検知されると、ステップS2509において、”はい”が入力されたと判断され、ステップS2510において、遊技者特定フラグYFがONされた後、ステップS2502へ移行する。一方、第2赤外線センサ32bによって遊技者の手がかざされたことが検知された場合又は所定時間内にいずれの赤外線センサによっても手がかざされたことが検知されなかった場合は、ステップS2509において、”いいえ”が入力されたと判断され、ステップS2511においてパスワード記憶領域38cの内容を消去した後、後述するステップS2512へ移行する。
ステップS2506において、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されていないと判定された場合(ステップS2506:No)、ステップS2512において、遊技者が未特定である旨を報知すると共に遊技者の特定を行うか否かの選択メッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「現在、遊技者は特定されていません。遊技者の特定を行いますか。はい/いいえ」のように表示される(図64(e)参照)。そして、遊技者は、遊技者の特定を希望する場合は、”はい”を、希望しない場合は、”いいえ”を、第1赤外線センサ32a(”はい”の場合)又は第2赤外線センサ32b(”いいえ”の場合)に手をかざすことにより選択する。
ここで、第1赤外線センサ32aによって遊技者の手がかざされたことが検知されると、ステップS2513において、”はい”が入力されたと判断され、ステップS2514において、遊技者特定タイムが形成され、遊技者特定タイム中である旨を報知すると共に遊技者特定パスワードの送信を促すメッセージを表示装置5に表示する。メッセージは、例えば、「<遊技者特定タイム>パスワードを送信して遊技者の特定を行ってください。」のように表示される(図64(f)参照)。一方、第2赤外線センサ32bによって遊技者の手がかざされたことが検知された場合又は所定時間内にいずれの赤外線センサによっても手がかざされたことが検知されなかった場合は、ステップS2513において、”いいえ”が入力されたと判断され、後述するステップS2517へ移行する。従って、遊技者の特定を希望しない場合は遊技者特定タイムへ移行することなく直ちに通常の遊技状態へ戻ることができ、遊技者の特定を希望する場合には確実に遊技者特定タイムへ移行して遊技者特定パスワードの送信を行うための時間が確保される。
そして、ステップS2515において、遊技者特定フラグYFがONされたか否かが判定され、遊技者特定フラグYFがONされた場合は(ステップS2515:Yes)、ステップS2502へ移行する。尚、遊技者特定タイム中に携帯電話機200から遊技者特定パスワードが送信されることにより、所定時間間隔で呼び出される図56〜図57の情報通信・表示処理メインルーチン内において遊技者特定処理(図58)が実行された場合に、遊技者特定フラグYFがONされる。遊技者特定フラグYFがONされていない場合は(ステップS2515:No)、ステップS2516において、遊技者特定タイムが終了したか否か(すなわち、ステップS2514で遊技者特定タイムが開始してから所定時間が経過したか否か)が判定される。遊技者特定タイムが終了していない場合は(ステップS2516:No)、ステップS2515へ戻り、遊技者特定タイムが終了した場合は(ステップS2516:Yes)、ステップS2517において、ポイントバッファ38f及びポイント蓄積領域38gの記憶内容を消去し、ステップS2518において、ポイント数データが消去された旨のメッセージを表示装置5に表示する。例えば、「ポイント数データが消去されました。」のようにメッセージ表示を行う(図64(g)参照)。そして、ステップS2519において、報知ランプ31を消灯した後、本ルーチンの処理を終了する。
次に、通信制御基板30において実行される遊技終了処理について、図63に示す遊技終了処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定時間間隔で当該ルーチンを読み出して実行する。最初に、ステップS2600において、終了ボタン41が押下されたか否かを判定する。尚、終了ボタン41の押下は、当該遊技者による遊技終了の意思表示としての遊技終了操作である。終了ボタン41が押下されなかった場合は(ステップS2600:No)、本ルーチンの処理を終了する。終了ボタン41が押下された場合、すなわち、遊技者によって遊技終了操作が行われた場合は(S2600:Yes)、ステップS2601において、ポイント数データがポイントバッファ38f又はポイント蓄積領域38gに記憶されているか否かを判定する。ポイント数データが記憶されていない場合は(ステップS2601:No)、本ルーチンの処理を終了する。
ポイント数データが記憶されている場合、すなわち、未送信のポイント数データが残存している場合は(ステップS2601:Yes)、ステップS2602において、ポイント数データの消去を行うことを表示装置5におけるメッセージ表示により予告的に報知する。例えば、図64(h)に示すように、「変動回数データを消去します。よろしいですか。はい/いいえ」と表示される。そして、ステップS2603において、第1赤外線センサ32aに手がかざされたことが検出された場合又はいずれの赤外線センサによっても手のかざしが検出されなかった場合は、「はい」が入力されたと認識して、ステップS2604において、ポイントバッファ38f又はポイント蓄積領域38gの記憶内容(すなわち、ポイント数データ)の消去、及び遊技者特定パスワード記憶領域38cの記憶内容(すなわち、遊技者特定パスワード)の消去を実行する。
続いて、ステップS2605において、ポイント数データが消去された旨のメッセージを表示装置5に表示する。例えば、「ポイント数データが消去されました。」のようにメッセージ表示を行う(図64(g)参照)。そして、ステップS2606において、報知ランプ31を消灯した後、本ルーチンの処理を終了する。一方、ステップS2603において、第2赤外線センサ32bに手がかざされたことが検出された場合は、「いいえ」が入力されたと認識して、ポイント数データの消去を実行することなく、ステップS2607において、図64(c)に示すように、表示装置5に「サービスポイントの表示が可能です。表示要求を行ってサービスポイントを読み取ってください。表示要求を行わない場合はそのまま蓄積されます。」とのメッセージを表示し、ステップS2600へ戻る。よって、遊技者は、サービスポイントの取得を行わずに終了ボタン41を押下してしまった場合であっても、携帯電話機200から表示要求を送信することにより、サービスポイントを取得することができる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施の形態によれば、上述した第一又は第二の実施の形態において奏される効果に加えて(或いは代えて)、種々の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機200にて取得したサービスポイントは、ポイント数に応じた価値を有するため、携帯電話機200より遊技ホールや遊技機メーカ等にサービスポイントを送ることによって、遊技者がポイント数に応じた賞品を獲得したり、サービスの提供を受けること等が実現でき、遊技者における遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等を図ることが可能となる。また、携帯電話機200によって取得されたサービスポイントはポイント数データと識別情報とからなり、個々に識別可能であるため、サービスポイントの不正取得や不正利用を防止することができる。特に、サービスポイントには遊技者特定パスワードが含まれているため、正しい遊技者以外の者による不正使用を確実に禁止することが可能である。
次に、第三の実施の形態の第一の変形例について、図67乃至図68を参照しつつ説明する。前記第三の実施の形態では、図54に示すポイント数参照テーブル37aにおいて、特定の遊技状態の種類とポイント数との対応を固定的に設定した例を示したが、所定条件が成立した場合にポイント数を変化させる構成としてもよい。例えば、出力端子16eから出力される図柄変動信号を検出することにより図柄変動の発生をカウントするとともに、図67に示すように、図柄変動回数を400回、800回、1200回…のように達成したことを条件として、各遊技状態の種類に対応するポイント数を所定ポイントずつ増加させるようにポイント数参照テーブル37aを設定してもよい。尚、図67の例では、通常大当りに対するポイント数は10ポイントずつ、確変大当りに対するポイント数は20ポイントずつ、確変遊技連続に対しては5ポイントずつ増加させるようにした例を示している。このように、所定条件の成立によってポイント数が変化することにより、遊技者に対してポイント数の変化に対する期待感を与えることができ、遊技意欲をより一層向上させることができる。さらに、所定のタイミングで、上述した変化後のポイント数を表示装置5において報知するように構成してもよい。例えば、図68に示すように、現在のポイント数及び変化後のポイント数を表示装置5においてメッセージ表示するようにしてもよい。この場合、表示装置5が本発明のポイント数報知手段を構成する。このように変化後のポイント数が報知されることにより、遊技者に所定条件の成立(例えば、図柄変動の所定回数達成)を遊技目標として意識させ、これにより遊技意欲の向上を図ることができる。尚、ポイント数を変化させる所定条件としては、図柄変動回数が所定回数に到達したこと以外に、例えば、大当り回数又は確率変動遊技の連続回数等が所定回数に到達することや、出玉数又は遊技球の発射数が所定数に到達すること、表示画面に特定のキャラクタが登場すること等であってもよい。
次に、第三の実施の形態の第二の変形例について、図69乃至図70を参照しつつ説明する。前記各実施の形態では、サービスポイントをそれぞれ固有の値とするためにサービスポイントカウンタ値を用いる構成としたが、これには限られない。要するに、個々に識別可能なサービスポイントを作成し、携帯通信端末によって読み取り可能な表示態様で表示する構成とすればよいのである。例えば、通信制御基板30に時計を内蔵させ、個々の遊技状態の発生時点を表す時点データを、サービスポイントの構成要素として用いる構成としてもよい。図69は、本変形例において、ポイントバッファ38fにおけるポイント数データ及び時点データの記憶例を、図70は携帯電話機200によって取得されたサービスポイントの記憶例を示す図である。この変形例によれば、遊技状態の発生時点を表す時点データによって、重複が生じない固有情報を簡単且つ確実に作成することができる。さらに、時点データを用いることにより、どのようなタイミングで各特定の遊技状態が発生したかを、取得したサービスポイントに基づいて解析することができる。尚、本変形例において、遊技機ID、時点データ及び遊技者特定パスワードが、各サービスポイントを個々に識別するための識別情報に相当するものである。
次に、本発明の第四の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。前記第三の実施の形態では、特定の遊技状態の発生の検出毎にポイント数を個々に算出し、表示装置5において各ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを二次元バーコード表示出力する構成としたが、本実施の形態では、特定の遊技状態の発生の検出毎にポイント数を個々に算出すると共に、各ポイント数を積算して累積ポイント数を算出し、表示装置5において累積ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを二次元バーコード表示出力する構成としたものである。尚、上述した第三の実施の形態と共通する構成については同一の符号を付し、それらについての詳細な説明を省略する。また、図2、図4乃至図7、図9乃至図15、及び図23は第一の実施の形態と共に本実施の形態の内容をも表し、図35及び図36は第二の実施の形態と共に本実施の形態に内容をも表すものとする。
本実施の形態におけるパチンコ機103では、図71の正面図及び図72の通信制御基板のブロック図に示すように、遊技球Bを発射するための発射ハンドル17において、遊技者の手で把持される外周部分に指紋センサ42が設けられている。指紋センサ42は、CPU36に接続されており、発射ハンドル17において検出した指紋データがCPU36に伝送される。また、CPU36に伝送された指紋データは、RAM38の指紋データ記憶領域38iに記憶されるとともに、今回検出された指紋データと、指紋データ記憶領域38iに記憶された前回の指紋データとが比較照合される。両指紋データが一致する場合には、同一遊技者が遊技を継続していると判定され、一致しない場合には、遊技者の交替があったと判定される。尚、指紋センサ42が、本発明の指紋検出手段を、発射ハンドル17が遊技者の手で操作される操作部をそれぞれ構成するものである。
本実施の形態のRAM38には、図72に示すように、第三の実施形態と同様に遊技者特定パスワード記憶領域38c及び出力バッファ38dが設けられると共に、ポイントバッファ38f及びポイント蓄積領域38gに代えて、出力情報記憶手段としての累積ポイント記憶領域38hが設けられている。累積ポイント記憶領域38hは、出力端子16eを介して表示装置5における図柄変動の発生が検出される度に、ポイント数「1」が順次積算されて算出される累積ポイント数RPを記憶する領域である。さらに、RAM38には、指紋センサ42によって検出された指紋データを記憶する指紋データ記憶領域38iが設けられている。尚、累積ポイント記憶領域38hが本発明の出力情報記憶手段及び出力情報蓄積手段を構成するものである。また、ROM37におけるポイント数参照テーブル37aは、本実施の形態では使用されない。また、本実施の形態では、図6乃至図7の特別電動役物制御ルーチンのステップS30において、第一の実施の形態における図8のフローチャートに代えて、第二の実施の形態と同様に図35のフローチャートに示す図柄変動開始処理が実行される。
次に、通信制御基板30において実行される各処理の詳細説明に先立って、パチンコ機103における遊技の開始から表示装置5におけるサービスポイントの二次元バーコード表示出力までの流れの概略について説明する。本実施の形態は、図柄変動発生の検出毎にポイント数を個々に算出すると共に、各ポイント数を積算して累積ポイント数を算出し、表示装置5において累積ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを二次元バーコード表示出力する構成としたものである。遊技者は、遊技ホールにおいてパチンコ機103の前方に設置された席に着くと、当該パチンコ機103における遊技を開始する前に、自己が所持する携帯電話機200の赤外線発光部209より、”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”を赤外線信号としてパチンコ機103の赤外線受光部34に対して送信する。ここで、機種IDとは、パチンコ機103の機種を識別するための識別情報である。また、開始データは、携帯電話機200におけるポイント数残高である。パチンコ機103では、受信した機種IDによって機種の確認が、遊技者特定パスワードによって遊技者の特定がそれぞれ行われると共に、受信した開始データが現在の累積ポイント数として設定される。
ここで、当該機種のパチンコ機で初めて遊技を行う場合、機種IDとしては所定のダミーIDが、開始データとしては”0”が携帯電話機200から送信される。一方、同一機種での2回目以降の遊技の場合、機種IDは当該パチンコ機103の機種IDであり、開始データは当該機種におけるポイント数残高となっている。そして、初めて遊技する場合は開始データが0であるので、表示装置5における演出が最初のストーリーから開始されるのに対し、2回目以降に遊技をする場合は、受信された開始データが現在の累積ポイント数として設定されることにより、パチンコ機103における遊技の進行状況が携帯電話機200におけるポイント数残高に基づいて設定される。そして、遊技中に遊技球Bが第1種始動口へ入賞して図柄変動が発生する度に、出力端子16eを介して図柄変動信号が検出され、累積ポイント記憶領域38hの累積ポイント数RPにポイント数が1ずつ加算される。その後、遊技者は遊技を終了する時に、携帯電話機200より”表示要求信号+遊技者特定パスワード”を赤外線信号としてパチンコ機103に送信すると、パチンコ機103に記憶された遊技者特定パスワードと受信した遊技者特定パスワードとが一致することを条件に、パチンコ機103の表示装置5において累積ポイント数データを含むサービスポイントが二次元バーコードとして表示され、携帯電話機200によって読み取り及び記憶が行われる。携帯電話機200において取得したサービスポイントは、賞品の獲得等のために使用することができ、ポイント数残高を次回遊技の開始時に開始データとしてパチンコ機103に送信することができる。
次に、通信制御基板30において実行されるポイント累積処理ルーチンについて、図73のフローチャートを参照しつつ説明する。尚、本ルーチンは、第三の実施の形態における図53に示すルーチンに代えて、通信制御基板30のCPU36がROM37より所定周期で繰り返し呼び出して実行するものである。また、電源投入時の初期化処理において、累積ポイント数RPに初期値として「0」が設定される。最初に、ステップS3300において、I/F回路35より、「確変中信号」及び「図柄変動信号」の各信号状態をそれぞれ読み込む。続いて、ステップS3310において、「図柄変動信号」がOFFからONに変化したか否かを判定する。「図柄変動信号」がOFFからONに変化したと判定された場合は(ステップS3310:Yes)、ステップS3320において、「確変中信号」がOFF状態であるか否かを判定する。「確変中信号」がOFF状態である場合は(ステップS3320:Yes)、ステップS3330において、累積ポイント記憶領域38hの累積ポイント数RPをカウントアップ(すなわち、ポイント数”1”を加算)するとともに、ステップS3340において、報知ランプ31を点灯した後、本ルーチンの処理を終了してリターンする。一方、「確変中信号」がON状態である場合(高確率モード中)は(ステップS3320:No)、累積ポイント数RPの値をカウントアップすることなく、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
ここで、累積ポイント数RPの推移について、図74のグラフを参照しつつ説明する。グラフでは、時間の経過に伴って「図柄変動信号」が所定の確率で発生しているものとする。「確変中信号」がOFFの間(時間t0〜t1及びt2〜t3)、「図柄変動信号」が1回発生する毎に累積ポイント数RPが1ずつ増加する。一方、「確変中信号」がONの間(高確率モード中、時間t1〜t2)、「図柄変動信号」が発生しても累積ポイント数RPの値は変化しない。すなわち、高確率モード中における図柄変動信号の発生はポイント数の算出から除外し、低確率モードにおける図柄変動信号の発生のみをカウントして累積ポイント数RPを算出する。
次に、通信制御基板30において実行される情報通信・表示処理について、図75〜図76に示す情報通信・表示処理メインルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。尚、本ルーチンは、図56乃至図57に示す第三の実施の形態におけるルーチンに代えてROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。尚、携帯電話機200からの開始データ、遊技者特定パスワード、表示要求信号等の送信は、携帯電話機200において上述したサービスポイント読み取り用プログラムを起動した状態でボタン204を操作することにより行われるものとする。例えば、開始データ送信の際には、図77に示すように、パチンコ機の機種名及びサービスポイント残高を液晶パネル206に表示させ、ボタン204を操作して選択することにより、選択された機種の機種ID、遊技者特定パスワード及び開始データとしてのサービスポイント残高がメモリ220から読み出されて赤外線発光部209より赤外線信号として送信される。
図75乃至図76のフローチャートで、最初に、ステップS3400において、赤外線受光部34によって”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”が受信されたか否かを判定する。”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”が受信された場合は(ステップS3400:Yes)、ステップS3401において、受信した機種IDが、ROM37に記憶される当該パチンコ機103の機種IDと一致するか否かを判定する。受信した機種IDが当該パチンコ機103の機種IDと一致する場合は(ステップS3401:Yes)、ステップS3402において、受信した開始データの値を累積ポイント記憶領域38hの累積ポイント数RPへ書き込む。ここで、開始データは、携帯電話機200のメモリ220に記憶されたサービスポイントのポイント数残高であるので、ステップS3402の処理により、パチンコ機103における累積ポイント記憶領域38hの累積ポイント数RPには、携帯電話機200に記憶されたサービスポイントのポイント数残高が設定される。受信した機種IDが当該パチンコ機103の機種IDと一致しない場合は(ステップS3401:No)、ステップS3403において、受信した機種IDが所定のダミーIDと一致するか否かを判定する。受信した機種IDが所定のダミーIDと一致する場合は(ステップS3403:Yes)、ステップS3404において、数値”0”を累積ポイント記憶領域38hの累積ポイント数RPへ書き込む。ここで、ダミーIDが送信されるのは当該機種において初めて遊技をする場合であるので、累積ポイント数RPに”0”が設定されることにより、パチンコ機103において新規に遊技を開始する遊技進行状況となる。
また、受信した機種IDが当該パチンコ機103の機種ID及び所定のダミーIDのいずれとも一致しない場合は(ステップS3403:No)、ステップS3405において、図78(a)に示すように、「機種IDが一致しません。機種を確認して下さい。」とのメッセージを表示装置5に表示した後、本ルーチンの処理を終了する。ステップS3402又はステップS3404において累積ポイント数RPに開始データが設定された後、ステップS3406において、受信した遊技者特定パスワードをパスワード記憶領域38cに記憶すると共に、遊技者特定フラグYFをONする。続いて、ステップS3407において、図78(b)に示すように、「ヤマダタロウ様が遊技者として特定されました。現在のポイント数残高は○○○ポイントです。」とのメッセージを表示装置5に表示する。さらに、ステップS3408において、累積ポイント数RPの値が図柄表示制御基板22へ送信され、本ルーチンの処理を終了する。尚、表示装置5が本発明の累積ポイント数報知手段を構成するものである。
一方、表示装置5では、図柄表示制御基板22によって制御されることにより、累積ポイント数の値に対応するストーリー画面による演出表示が行われる。例えば、図79に示すように、累積ポイント数が100ポイント増加する毎に図柄表示制御基板22へ制御指令が送信されることにより、ストーリー1)(100ポイント)、ストーリー2)(200ポイント)、ストーリー3)(300ポイント)、ストーリー4)(400ポイント)・・・のようにストーリー展開の演出が実行される。尚、図79では、前回の遊技でストーリー1)からストーリー2)の途中まで遊技した後、サービスポイントを携帯電話機200にて受信し、今回の遊技開始時に、携帯電話機200のメモリ220に記憶されたサービスポイントのポイント数残高を開始データとしてパチンコ機103に送信して、ストーリー2)の続きから遊技が開始された例を示している。
ステップS3400において”機種ID+遊技者特定パスワード+開始データ”が受信されなかったと判定された場合は(ステップS3400:No)、ステップS3
409において、”表示要求信号+遊技者特定パスワード”が受信されたか否かを判定する。”表示要求信号+遊技者特定パスワード”が受信されなかったと判定された場合は(ステップS3409:No)、本ルーチンの処理を終了する。ステップS3409において、”表示要求信号+遊技者特定パスワード”が受信された場合は(ステップS3409:Yes)、ステップS3410において、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致するか否かを判定する。尚、パスワード記憶領域38cに遊技者特定パスワードが記憶されていない場合も、一致しない場合として判定される。表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致しない場合は(ステップS3410:No)、ステップS3411において、図78(c)に示すように、「パスワードが一致しないか未入力のため、サービスポイントを表示できません。」とのメッセージを表示装置5に表示し、本ルーチンの処理を終了する。
従って、携帯電話機200から表示要求信号が送信された場合であっても、表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードがパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードと一致しない場合には、サービスポイントの二次元バーコード表示出力は行われない。このため、遊技開始時に特定された遊技者以外の者によってサービスポイントが不正に取得されることを防止することができる。表示要求信号と共に受信した遊技者特定パスワードとパスワード記憶領域38cに記憶された遊技者特定パスワードとが一致する場合は(ステップS3410:Yes)、ステップS3412において、報知ランプ32の点滅を開始する。そして、ステップS3413において、サービスポイントの作成及び表示処理を行う。ここで、ステップS3413におけるサービスポイントの作成及び表示処理は、図59に示す第三の実施の形態におけるルーチンに代えて、図80に示すサービスポイント作成・表示処理ルーチンを呼び出して実行することにより行われる。
サービスポイント作成・表示処理ルーチンでは、ステップS3471において、当該パチンコ機103を他と識別する遊技機識別情報としての遊技機IDが、RAM38上の出力バッファ38dの1番目の格納領域に格納される。ここで、図81(a)は、サービスポイント出力用の出力バッファ38dのフォーマットを、同図(b)はサービスポイントの格納例をそれぞれ示している。続いて、ステップS3472において、不揮発性メモリ39よりサービスポイントカウンタ9bの値を読み出して出力バッファ38dの2番目の領域に格納する。次に、ステップS3473において、遊技者特定パスワード記憶領域38cから遊技者特定バスワードを読み出して出力バッファ38dの3番目の領域に格納する。更に、ステップS3474において、累積ポイント記憶領域38hに記憶された本発明の遊技者に提供するための出力情報としての累積ポイント数RPの値を出力バッファ38dの4番目の領域に格納する。つまり、サービスポイントは、”遊技機ID+サービスポイントカウンタ値+遊技者特定バスワード+累積ポイント数データ”というデータ構造を有する。尚、遊技機IDの上3桁は機種IDであり、開始データとともに送信される機種IDは遊技機IDに基づいて設定される。尚、遊技機ID、サービスポイントカウンタ値、及び遊技者特定バスワードが、各サービスポイントを個々に識別するための識別情報に相当するものである。
そして、ステップS3475において、出力バッファ38dに格納されたサービスポイントを図柄表示制御基板22へ送信する。図柄表示制御基板22では、二次元バーコード生成プログラム27を実行して、出力バッファ38dに格納された遊技情報を表す文字列を二次元バーコードシンボルに変換し、表示装置5にて二次元バーコードの表示出力を所定時間に亘って行う。情報通信・表示処理メインルーチン(図76)にリターンすると、ステップS3414において、報知ランプ31を消灯し、ステップS3415において、累積ポイント数RPに”0”を設定するとともに、遊技者特定フラグYFをOFFし、出力バッファ38dの記憶内容を消去して、本ルーチンの処理を終了する。一方、画面5a上に表示された二次元バーコードは、携帯電話機200のCCDカメラ230を用いて撮影され、二次元バーコード解読プログラム222aの実行により文字列データ(本実施の形態では、サービスポイント)として読み取られ、その結果がメモリ220に保存される。携帯電話機200によって二次元バーコードが読み取られると、遊技機ID、サービスポイントカウンタ値、遊技者特定バスワード及び累積ポイント数データが、携帯電話機200に内蔵されたメモリ220に順次、蓄積記憶される。尚、図83は、携帯電話機200のメモリ220における記憶例を示すものである。
次に、通信制御基板30において実行される遊技終了処理について、図82に示す遊技終了処理ルーチンのフローチャートを参照しつつ説明する。本ルーチンは、ROM37に記憶されており、CPU36がROM37より所定周期で繰り返し当該ルーチンを読み出して実行する。最初に、ステップS3600において、指紋センサ42より出力される今回の指紋データと指紋データ記憶領域38iに記憶された前回の指紋データとを比較照合し、指紋が一致するか否かが判定される。指紋が一致する場合は(ステップS3600:Yes)、本ルーチンの処理を終了する。すなわち、指紋が一致する場合は、同一遊技者による遊技が継続していることを意味するからである。指紋が一致しないと判定された場合、すなわち、遊技者が交替することにより交替前の遊技者による遊技が終了したと判定された場合は(ステップS3600:No)、ステップS3601において、累積ポイント数RPが累積ポイント記憶領域38hに記憶されているか否かを判定する。累積ポイント数RPが記憶されていない場合は(ステップS3601:No)、本ルーチンの処理を終了する。
累積ポイント数RPが記憶されている場合、すなわち、未送信の累積ポイント数RPデータが残存している場合は(ステップS3601:Yes)、ステップS3602において、累積ポイント記憶領域38hの記憶内容(すなわち、累積ポイント数RP)の消去、及び遊技者特定パスワード記憶領域38cの記憶内容(すなわち、遊技者特定パスワード)の消去を実行する。続いて、ステップS3603において、累積ポイント数RPデータが消去された旨のメッセージを表示装置5に表示する。例えば、「累積ポイントが消去されました。」のようにメッセージ表示を行う(図78(d)参照)。そして、ステップS3604において、報知ランプ31を消灯した後、本ルーチンの処理を終了する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施の形態によれば、上述した第一乃至第三の実施の形態において奏される効果に加えて(或いは代えて)、種々の効果を奏することができる。すなわち、携帯電話機200にて取得したサービスポイントは、累積ポイント数に応じた価値を有するため、携帯電話機200より遊技ホールや遊技機メーカ等にサービスポイントを送ることによって、遊技者がポイント数に応じた賞品を獲得したり、サービスの提供を受けること等が実現でき、遊技者における遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等を図ることが可能となる。また、携帯電話機200によって取得されたサービスポイントは個々に識別可能であるため、サービスポイントの不正取得や不正利用を防止することができる。特に、サービスポイントには遊技者特定パスワードが含まれているため、正しい遊技者以外の者による不正使用を確実に禁止することが可能である。
また、本実施の形態によれば、演出手段としての表示装置5は、累積ポイント数に応じた演出を行うので、遊技者は表示装置5における演出を通じてサービスポイントの累積状況を知ることができ、遊技者における遊技意欲を一層向上させることができる。また、表示装置5による累積ポイント数に応じた演出が、ストーリー性を有しているので、遊技者は演出を通じて累積ポイント数をより確実に把握することができ、遊技者における遊技意欲をより一層向上させることができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。例えば、次のように変更して実施してもよい。前記各実施の形態では、遊技情報やサービスポイント等の出力情報を二次元バーコードとして表示出力する構成としたが、二次元バーコードに限らず、他の機械読み取り可能なシンボルを採用してもよい。例えば、一次元バーコードとして表示出力してもよく、文字等(英字、カタカナ、ひらがな、漢字、記号、数字等を含む)の並びとして表示してもよい。尚、光学的文字認識機能を有する装置を用いて文字等の並びを認識して、情報取得を行うことが可能である。前記各実施の形態では、出力情報を個々に識別するために遊技機ID、カウンタ値、遊技者特定パスワードの全てを含む例を示したが、出力情報の特質や目的に応じてこれらのいずれか若しくは任意の組合わせを識別情報として用いるようにしてもよい。
前記各実施の形態では、遊技盤7に設けられた図柄変動表示装置としての表示装置5において出力情報を二次元バーコード表示する構成としたが、遊技盤7の他の位置、或いは遊技盤7外部の前枠2又はガラス扉枠3上に、二次元バーコード表示出力用の表示装置を別途設ける構成としてもよい。例えば、図84は、前枠2の周縁部において、ガラス扉枠3の角部近傍に設けた開口部を介して二次元バーコード表示装置5b、報知ランプ31、及び赤外線受光部34を露出させるように配置した例を示している。本変形例によれば、表示装置5における図柄変動表示の表示領域に影響を与えることが無いという利点があると共に、携帯電話機200による読み取り操作がし易く、且つ他の遊技者による不正な読み取り操作が行われにくい位置に適宜配置が可能であるという利点がある。また、パチンコ機に玉貸しに関する機能を有する台間装置が接続され且つ台間装置が表示装置を備えている場合には、台間装置にて二次元バーコード表示を行うように構成してもよい。また、前記各実施の形態では、二次元バーコード生成プログラム27が表示装置5の制御を行う図柄表示制御基板22に設けられる構成としたが、二次元バーコード生成プログラム27を、図柄表示制御基板22に代えて通信制御基板30に設ける構成としてもよい。この構成によれば、当該パチンコ機1が廃棄される場合等に通信ユニットを取り外して他の遊技機にて再利用することが可能である点で利便性が高い。また、二次元バーコード生成プログラム27を、パチンコ機1本体の制御装置21のメイン基板に設ける構成としてもよい。この構成によれば、二次元バーコード生成プログラム27が、パチンコ機1本体にかしめ固定されたメイン基板に設けられているので、確実に不正防止を図ることができる。
また、前記各実施の形態では、二次元バーコード生成プログラム27が、蓄積された複数の出力情報を一つのバーコードとして生成し、表示装置5において、その生成された一つのバーコードを表示することにより、複数の出力情報を一つのバーコードにより一括して表示し、これにより出力情報を携帯電話機200にて一括して取得することができる構成としたが、これには限られない。例えば、二次元バーコード生成プログラム27が、各出力情報毎にそれぞれバーコードとして生成し、生成された前記各バーコードをRAM38(又はRAM26)にて蓄積記憶し、蓄積記憶された各バーコードを表示装置5において、順次、読み出して表示するように構成してもよい。本変形例によれば、蓄積記憶された出力情報が表示装置5にて順次表示されるので、各出力情報を携帯電話機200により順次取得することができる。或いは、出力情報(例えば、大当り遊技状態の発生を表す遊技状態データやサービスポイント等)に対応づけて一次元若しくは二次元のバーコードのパターンを予め記憶するバーコード記憶手段(ROM)を備え、RAM38に蓄積記憶された各出力情報についてバーコード記憶手段よりバーコードパターンを読み出して表示するように構成してもよい。この変形例によれば、処理負荷の大きいバーコード生成処理を行うことなく、少ない処理負荷で表示装置5におけるバーコード表示を行うことができる。
前記各実施の形態では、遊技者の操作によって携帯電話機200から赤外線信号として送信される遊技者特定パスワードを入力させる構成としたが、携帯電話機200に設けられた端子を介して携帯電話機200内のメモリの記憶内容を読み出し可能な装置を設ける構成としてもよい。また、遊技者の操作により情報の入力が可能な入力手段、例えば、パチンコ機の枠等に設けたキーボード、タッチパネル等の入力装置を介して遊技者特定パスワードを入力する構成としてもよい。また、玉貸しに関する機能を有する台間装置より出力される情報を入力させるためのインタフェース基板(インタフェース手段)を介して遊技者特定パスワードを入力させる構成としてもよい。この場合、例えば、台間装置にタッチパネル等の入力装置又は赤外線受信装置等を設け、これらの装置によって入力された遊技者特定パスワードが、インタフェース基板を介して入力される構成としてもよい。或いは、カード型記憶媒体から情報を読み取るカード読み取り装置が台間装置に設けられている場合は、カード読み取り装置によって会員カードや貯玉カード等としての磁気カード又はICカードから遊技者特定パスワードを読み取り、インタフェース基板を介して入力させる構成としてもよい。
前記各実施の形態では、赤外線受光部34を常に赤外線信号の受信待機状態とする構成としたが、携帯電話機200の赤外線受光部34への接近を検知するセンサ手段を設け、そのセンサ手段が携帯電話機200の接近を検出したときに、受信待機状態となるように構成してもよい。尚、センサ手段としては、種々の方式による公知の接近物検知用センサ(例えば、赤外線センサ等)を採用することが可能である。前記各実施の形態では、遊技者が特定されていることを携帯電話機200による遊技者特定パスワードの送信によって遊技者が特定された時、又は遊技者が特定されないまま大当り遊技状態が終了した時に、表示装置5において報知する構成としたが、これら以外のタイミングで遊技者特定状況の報知や遊技者確認を行うように構成してもよい。例えば、遊技開始直後に報知を行うようにしてもよい。これにより、遊技者は、遊技開始後、直ぐに遊技者が特定されていることを知ることができる。尚、遊技が開始されたことの検出は、出力端子16dにおける発射スイッチ信号がオフからオンになったことを検出することにより行うことができる。また、高確率モード中に大当りが発生した場合等、遊技者の交替が想定されにくい状況では、遊技者確認を行わないように構成してもよい。また、既に当該遊技者によって遊技者特定が行われていた場合には遊技者確認を行わないように構成してもよい。これらにより、遊技者確認が不要な場合にまで遊技者確認が行われることによって遊技者に煩わしさを感じさせて遊技意欲を減退させる等の弊害を防止することができる。
また、特定の遊技状態の発生が検出された時に遊技者特定の報知を行う構成としてもよい。これにより、遊技者は、大当り遊技状態等の特定の遊技状態の発生によって遊技状態データの受信が可能となった時点で、遊技者が特定されていることを確実に知ることができる。また、前記実施の形態では、大当り遊技状態の終了時に遊技者が未特定である場合に、遊技者が未特定であることを報知する構成としたが、大当り遊技状態等の特定の遊技状態の発生検出時に報知し、遊技者特定タイムを形成するように構成してもよい。また、所定時間間隔で遊技者特定の報知を行う構成としてもよい。これにより、所定時間間隔で繰り返し表示されるメッセージによって、遊技者は、遊技者が特定された状態であることを常に確認することができる。
前記各実施の形態では、遊技者が特定されていること、遊技者特定タイム中であること、遊技情報の送信が可能な状態となったこと、遊技者が未特定であること、及び蓄積情報が消去されたことを表示装置5によるメッセージ表示により報知する構成としたが(図28等参照)、図柄表示によって報知してもよい。また、発光装置を用いて光の点灯や点滅等によって報知を行うようにしてもよい。尚、発光装置としては、電球や発光ダイオード等種々の方式で発光するものを用いることができる。或いは、音声発生装置を用いて音声出力によるメッセージによって、報知を行うようにしてもよい。さらに、各報知内容を表す情報を携帯電話機200へ送信することにより報知を行うように構成してもよい。例えば、遊技者が特定されたこと等の内容を表す情報を、電子メールとして送信する構成としてもよく、或いは赤外線信号として送信する構成としてもよい。これによれば、遊技者は、自己の携帯通信端末において遊技者が特定されたこと等を知ることができる。
前記各実施の形態では、第1赤外線センサ32a又は第2赤外線センサ32bに手をかざすことにより遊技者の特定を行うか否かの選択や遊技者特定状況の確認結果を入力する構成としたがこれには限られない。例えば、押しボタン、タッチパネル、遊技者の身体部のいずれかの動作を検出するセンサ、携帯電話機200から送信される情報の受信装置、又は音声認識装置のいずれかによって構成された確認入力手段を介して、遊技者特定状況の確認結果を入力するように構成してもよい。
前記各実施の形態において出力情報蓄積手段に蓄積記憶された内容を報知するように構成してもよい。例えば、前記第一の実施の形態では、出力情報蓄積手段としての遊技状態記憶領域38bに蓄積記憶された内容(大当り回数等)を、表示装置5にて表示するように構成してもよい(図85(a)参照)。また、前記第二の実施の形態では、出力情報蓄積手段としての遊技進行データ記憶領域38eに蓄積記憶された内容(累積変動回数)を表示装置5にて表示するように構成してもよい(図85(b)参照)。また、前記第三の実施の形態では、出力情報蓄積手段としてのポイント蓄積領域38gに蓄積記憶された内容(ポイント数)を表示装置5にて表示するように構成してもよい(図85(c)参照)。さらに、前記第四の実施の形態では、出力情報蓄積手段としての累積ポイント記憶領域38hに蓄積記憶された内容(累積ポイント数)を表示装置5にて表示するように構成してもよい(図85(d)参照)。このように構成することにより、遊技者は、出力情報蓄積手段に蓄積記憶された内容(大当り回数、ポイント数等)を確実に把握することができ、より一層の遊技意欲の向上が図られる。尚、表示装置5が本発明の蓄積報知手段及び蓄積内容報知手段を構成するものである。
前記第四の実施の形態において、図柄変動の発生毎に1ポイントが付与されて累積ポイント記憶領域38hの累積ポイント数RPに加算する構成としたが、累積ポイント記憶領域38hにおけるポイント数の蓄積状況に応じて、2以上のポイント数が付加価値情報として付与される構成としてもよい。これにより、遊技者は、付加価値情報の獲得を一つの遊技目標として遊技を行うことができ、遊技意欲を一層向上させることができる。或いは、ポイント蓄積状況に応じて通常のサービスポイントとは異なる種類の特別な価値情報を付与する構成としてもよい。
また、前記各実施の形態では、遊技状態の検出に基づいて出力される遊技情報やサービスポイントのみを表示装置5において二次元バーコードとして表示出力する構成としたが、通信制御基板30内で特定の遊技状態の発生毎に抽選を行って、当選した場合には付加価値情報を表示出力するように構成してもよい。
大当りの発生に基づいて遊技状態データが作成される前記第一の実施の形態において、短時間内に次回の大当り発生が期待され且つ遊技者交替のあり得ない確変遊技中の大当りでは遊技状態データの蓄積を自動的に実行し、短時間内に次回の大当り発生が期待できず、遊技者の交替もあり得る通常遊技中の大当り遊技状態終了時に表示要求を促すメセージ(図28(c))を表示するように構成してもよい。本変形例によれば、確変遊技中は表示要求を促すメッセージ(図28(c))が表示されないため煩わしさが軽減され、通常遊技中は確実に表示要求を実行して遊技情報の受信を行うことができる。
前記第二の実施の形態では、遊技進行データとして図柄変動の累積発生回数である変動回数HCを用いたが、例えば、大当り遊技の累積発生回数(以下、大当り回数と称する)を遊技進行データとして用いる構成としてもよい。また、この場合、表示装置5において大当り回数に応じた演出を行うように構成してもよい。図44の縦軸におけるカッコ内に示す回数は、遊技進行データとして大当り回数を用いた場合におけるストーリー展開との対応を表している。
前記第二の実施の形態では、携帯電話機200より開始データと共に機種識別情報としての機種IDを送信したが、機種IDに代えて遊技ホールに設置された個々のパチンコ機を識別可能な各パチンコ機のID情報を送信し、同一のパチンコ機においてのみ連続性を有する遊技を実行可能としてもよい。
前記各実施の形態では、通信制御基板30が、外部接続端子板16に設けられた各出力端子16a〜eを介して大当り信号等の遊技状態を表す信号を取得する構成としたが、制御装置21との間で別途専用の通信線を設けて大当り信号等を取得する構成としてもよい。尚、本変形例における通信線は、制御装置21を構成するメイン基板からの出力専用の通信線若しくは、サブ基板との間に設けられる通信線とし、メイン基板へ不正な信号が入力されることを防止する構造とする。
前記各実施の形態では、赤外線受光部34及び報知ランプ31を遊技盤7上に設ける構成としたが、これには限られず、パチンコ機1に備わる他の機能に支障を来さない範囲内でパチンコ機1のいかなる部位に配設してもよい。例えば、前枠2の左下に設ける構成としてもよく、前枠2上の他の部位若しくは他の枠内に設けてもよい。
前記各実施の形態では、携帯通信端末として携帯電話機200を用いた例を示したが、携帯電話機以外にPHS(簡易型携帯電話、Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の各種の携帯通信端末を利用することが可能である。
前記各実施の形態では、パチンコ機1に報知ランプ31を設ける構成としたが、報知ランプ31を省略して、表示装置5の画面5aのメッセージ表示のみにより、表示出力可能な出力情報があることを報知する構成としてもよい。
前記第一の実施の形態では、遊技状態バッファ38aに遊技状態データが蓄積記憶されている場合にはいつでも遊技情報の送信が可能な構成としたが、特定の遊技状態の発生に伴う所定の動作終了時(大当り遊技状態の終了時等)のみに、遊技情報の表示出力が可能な構成としてもよい。また、遊技中止時のみに遊技情報の表示出力が可能な構成としてもよい。
前記各実施の形態では、高確率モード中に通常大当りが2回連続して発生したことに起因して低確率モードへ遷移する構成としたが、通常大当たりが1回発生したことに起因して低確率モードへ遷移する構成としてもよい。
前記各実施の形態では、大当り遊技終了時に遊技者特定の有無で異なるメッセージ表示を行う構成としたが、大当り発生時における演出内容として、「遊技者特定有りの演出」、「遊技者特定無しの演出」、「途中で遊技者が特定されたときの演出」を用意し、それぞれの場合に異なる演出を行う構成としてもよい。例えば、遊技者が特定されないまま大当りが発生したときには、表示装置にて遊技者特定を促す演出を行うようにしてもよい。
本発明は、前記各実施の形態とは異なる種々の遊技機にも適用可能である。例えば、本発明に適用される遊技機は、パチンコ遊技機であって、基本構成としては発射ハンドルを備え、その発射ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
また、本発明に適用される他の遊技機は、スロットマシンであって、基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。図86は、本発明をスロットマシンに適用した一実施の形態であるスロットマシン301の外観を示す正面図である。図86に示されるように、スロットマシン301には、可変表示手段305下方の左側に赤外線受光部334と、第1赤外線センサ332aとが、右側に報知ランプ331と、第2赤外線センサ332bとがそれぞれ設けられている。
また、本発明に適用されるさらに別の遊技機は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であって、基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。図87は、本発明をパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機に適用した一実施の形態である遊技機401の外観を示す正面図である。図87に示されるように、遊技機401には、可変表示手段405下方の左側に赤外線受光部434と、第1赤外線センサ432aとが、右側に報知ランプ431と、第2赤外線センサ432bとがそれぞれ設けられている。
[付記]
上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
パチンコ機などの遊技機では、遊技機の状態に変化が生じると、その遊技機の状態が変化したことが遊技者に報知される。例えば、パチンコ機では、遊技者が多数個の賞球を獲得可能な大当たり遊技状態に突入したときに、その旨が遊技者に報知される。遊技状態の変化は、遊技機の前面に配置されたランプを点灯させたり、LCDディスプレイの表示を変化させたり、スピーカから所定の報知音を出力させたりすることにより報知されるのが一般的である。しかし、遊技機の状態が変化したことの報知は従来から提供されている多くの遊技機で行われているため、上述のような一般的な報知方法に遊技者が飽きてきているのが現状である。
このような状況に鑑みて、従来、遊技状態の変化が携帯通信端末を呼び出すことにより報知される旨の技術が提案されている(例えば、特開2002−119642号公報参照。)。
この従来技術のシステムにおける作用の概略は以下の通りである。すなわち、遊技者によって遊技機のスタートレバーが操作されると、そのスタートレバーの操作に応答して内部抽選が行われる。この内部抽選で特別入賞が当選すると、遊技機内に設けられた特別入賞フラグに「1」がセットされる。また、この内部抽選において、特別入賞にかかる図柄配列が有効ライン上に並ぶ前に特別入賞が当選したことを報知するか否かが決定される。報知を行うことが決定されると、遊技機からホール管理コンピュータに報知要求信号が送信される。報知要求信号をホール管理コンピュータが受信すると、ホール管理コンピュータは、報知要求信号を送信した遊技機の台番号と対応づけて記憶している携帯電話機の呼出電話番号を読み出し、その読み出した呼出電話番号により特定される携帯電話機を呼び出す。そして、このような報知態様は、遊技機の前面に配置されたランプを点灯させたり、スピーカから所定の報知音を出力させたりするという従来の報知態様とは異なる斬新なものであり、従来の報知態様に飽きがきている遊技者を満足させることができるという効果を奏する。
一方、遊技機に隣接して設けられた台間装置に、携帯電話機の接続端子と係合可能な接続端子を有する携帯電話ホルダを設け、有価価値の購入に費やした金額に応じて獲得されたポイント数が変化するたびに携帯電話ホルダにセットされた携帯電話機のメモリに、接続端子を介してポイント数データを書き込むようにする旨の従来技術が提案されている(例えば、特開2002−200283号公報参照。)。そして、この従来技術では、ポイント数に応じて遊技機の表示装置に表示されるアニメーションが変更されるため、遊技機におけるゲームに対する興味心を遊技者に持たせ続けることができ、遊技者の遊技店への来店を促すことができるという効果を奏する。
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術は、単に、ランプの点灯等に代えて、携帯通信端末を介して遊技状態の変化を報知するという新規な報知方法を提供するに留まるものであり、携帯通信端末によって受信された遊技状態に関する情報を積極的に活用することはできなかった。すなわち、例えば、携帯通信端末によって受信された遊技状態に関する情報を、多数の遊技者間で遊技成績を競うランキングへの参加や、遊技結果に応じたサービスポイントの獲得等への利用等は全く想定されていないため、携帯通信端末にて受信した情報の十分な活用を図ることができず、従って、遊技者の遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等に結びつけることができないという問題がある。
一方、特許文献2に記載された従来技術では、遊技機とは別に携帯電話ホルダを設ける必要があり、更に、携帯電話機側の接続端子は規格が統一されておらず、複数機種の携帯電話機に対応するためには複数のタイプの携帯電話機ホルダを設ける必要もあり、設置スペースを要すると共に、コストが高くなるという問題がある。更に、遊技者が遊技を行っている間中、携帯電話ホルダに携帯電話機をセットしておく必要があるため、遊技中は携帯電話機を使用できないという問題があると共に、携帯電話機の置き忘れが発生し易いという問題がある。また、接続端子を介して携帯電話機から不正に情報が読み取られるおそれや、いわゆるコンピュータウィルスが携帯電話機に侵入するおそれがある等、セキュリティの確保が困難であるという問題もある。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであり、その目的は、遊技者に提供するための情報を簡単な構成でセキュリティ性を確保しつつ出力可能な遊技機を提供することである。
1.画面表示可能な表示手段を備えた遊技機において、
遊技者に提供するための出力情報を個々に識別可能な態様で前記表示手段にて表示するように構成されたことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、遊技者に提供するための出力情報が、画面表示可能な表示手段において表示されるので、携帯通信端末の撮影機能等を用いて非接触的に出力情報の取得が可能であり、各々の出力情報が個々に識別可能であるので、出力情報の不正取得や取得した情報の不正使用を確実に防止してセキュリティ性の確保を図ることができる。
2.前記出力情報は、機械読み取り可能なシンボルとして表示されることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段2によれば、前記出力情報が、機械読み取り可能なシンボルとして表示されるので、シンボルの種類に対応した読み取り機能を有する携帯通信端末等を用いて簡単且つ確実に出力情報の取得を行うことができる。尚、出力情報の表示は、遊技者が携帯通信端末等による機械読み取り操作を完了するのに十分な所定時間に亘って実行されるように設定することが好ましい
3.前記出力情報は、一次元若しくは二次元のバーコードとして表示されることを特徴とする手段2に記載の遊技機。
手段3によれば、前記出力情報が一次元若しくは二次元のバーコードとして表示されるので、一次元若しくは二次元のバーコード読み取り機能を備えた装置を用いて、簡単且つ確実に非接触的に情報取得を行うことができる。例えば、前記出力情報が二次元バーコードとして表示される場合には、近年市販されるようになった二次元バーコード読み取り機能を有する携帯電話機を用いて、画面表示された二次元バーコードの読み取りを行うことにより、出力情報を簡単な操作で確実に取得することができる。
4.前記出力情報に基づいて一次元若しくは二次元のバーコードを生成するバーコード生成手段を備え、
前記表示手段は、前記バーコード生成手段によって生成されたバーコードを表示することを特徴とする手段3に記載の遊技機。
手段4によれば、バーコード生成手段が、前記出力情報に基づいて一次元若しくは二次元のバーコードを生成し、前記表示手段が、前記バーコード生成手段によって生成されたバーコードを確実に表示することができる。
5.前記バーコード生成手段が、前記表示手段の制御を行う表示制御基板に設けられたことを特徴とする手段4に記載の遊技機。
手段5によれば、前記バーコード生成手段が、前記表示手段の制御を行う表示制御基板に設けられているので、表示制御基板へコマンド等を送信することにより少ない処理負荷でバーコード表示を行うことができる。
6.前記バーコード生成手段が、携帯通信端末との通信を行うための通信ユニット内に設けられたことを特徴とする手段4に記載の遊技機。
手段6によれば、前記バーコード生成手段が、携帯通信端末との通信を行うための通信ユニット内に設けられているので、当該遊技機が廃棄される場合等に通信ユニットを取り外して他の遊技機にて再利用することが可能である点で利便性が高い。
7.前記バーコード生成手段が、遊技機本体のメイン基板に設けられたことを特徴とする手段4に記載の遊技機。
手段7によれば、前記バーコード生成手段が、遊技機本体にかしめ固定されたメイン基板に設けられているので、確実に不正防止を図ることができる。
8.前記バーコード生成手段は、蓄積された複数の出力情報を一つのバーコードとして生成し、
前記表示手段は、その生成された一つのバーコードを表示することを特徴とする手段4乃至7のいずれかに記載の遊技機。
手段8によれば、前記バーコード生成手段は、複数の出力情報を一つのバーコードとして生成し、前記表示手段は、その生成された一つのバーコードを表示するので、複数の出力情報を一つのバーコードにより一括して表示することができ、これにより出力情報を一括して取得することができる。
9.前記バーコード生成手段は、各出力情報毎にそれぞれバーコードとして生成し、
その生成された前記各バーコードが蓄積記憶されると共に、前記送信情報記憶手段に蓄積記憶された各バーコードを前記表示手段によって順次表示することを特徴とする手段4乃至7のいずれかに記載の遊技機。
手段9によれば、前記バーコード生成手段は、各送信情報毎にそれぞれバーコードとして生成し、その生成された前記各バーコードが蓄積記憶されると共に、前記送信情報記憶手段に蓄積記憶された各バーコードを前記表示手段によって順次表示するので、蓄積された複数の出力情報をバーコード読み取り機能を有する携帯通信端末等により順次取得することができる。
10.前記出力情報に対応づけて一次元若しくは二次元のバーコードを予め記憶するバーコード記憶手段を備え、
前記表示手段は、各出力情報について前記バーコード記憶手段よりバーコードを読み出して表示を行うことを特徴とする手段3に記載の遊技機。
手段10によれば、バーコード記憶手段が前記出力情報に対応づけて一次元若しくは二次元のバーコードを予め記憶しているので、処理負荷の大きいバーコード生成処理を行うことなく少ない処理負荷で、前記表示手段によって各出力情報について前記バーコード記憶手段よりバーコードを読み出して表示することができる。
11.前記出力情報は、文字等の並びとして表示されることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
手段11によれば、前記出力情報が文字等の並びとして表示されるので、光学的文字認識機能を有する装置を用いて、簡単且つ確実に非接触的に情報取得を行うことができると共に、表示された出力情報の内容を遊技者自身が認識することができる。尚、文字等には、英字、カタカナ、ひらがな、漢字、記号、数字等が含まれる。
12.前記出力情報は、所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいることを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載の遊技機。
手段12によれば、前記出力情報が所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいるので、画面表示を介して取得した出力情報を、確実に個々に識別することができる。
13.外部から遊技者特定情報を入力するための遊技者特定情報入力手段を備え、
前記出力情報は、前記遊技者特定情報を含んでいることを特徴とする手段1乃至12のいずれかに記載の遊技機。
手段13によれば、前記出力情報が、遊技者特定情報入力手段によって外部から入力した遊技者特定情報を含んでいるので、画面表示を介して取得した出力情報がどの遊技者に対して提供されたものであるかを確実に識別することができ、高いセキュリティ性を確保することができる。
14.前記出力情報は、前記遊技者特定情報及び所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいることを特徴とする手段13に記載の遊技機。
手段14によれば、前記出力情報が前記遊技者特定情報及び所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいるので、出力情報がどの遊技者に対して提供されたものであるかを識別可能であるのに加えて、同一遊技者に対して提供された各々の出力情報についても個々に識別可能である。
15.前記出力情報は、遊技機を識別するための遊技機識別情報を含んでいることを特徴とする手段1乃至14のいずれかに記載の遊技機。
手段15によれば、前記出力情報が遊技機を識別するための遊技機識別情報を含んでいるので、画面表示を介して取得した出力情報がどの遊技機から表示出力されたものであるかを確実に識別することができる。
16.前記出力情報は、前記遊技機識別情報及び所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいることを特徴とする手段15に記載の遊技機。
手段16によれば、前記出力情報が前記遊技機識別情報及び所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいるので、出力情報がどの遊技機から表示出力されたものであるかを識別可能であるのに加えて、同一遊技機から表示出力された各々の情報についても個々に識別可能である。
17.外部から遊技者特定情報を入力するための遊技者特定情報入力手段を備え、
前記出力情報は、前記遊技者特定情報、前記遊技機識別情報及び前記固有情報を含んでいることを特徴とする手段16に記載の遊技機。
手段17によれば、前記出力情報が、遊技者特定情報入力手段によって外部から入力した遊技者特定情報、前記遊技機識別情報及び前記固有情報を含んでいるので、出力情報がどの遊技機からどの遊技者に対して提供されたものであるかを識別可能であるのに加えて、同一遊技機から同一遊技者に対して提供された各々の情報についても個々に識別可能である。
18.前記固有情報は、所定条件でカウントアップされるカウンタ値であることを特徴とする手段12,14,16又は17のいずれかに記載の遊技機。
手段18によれば、前記固有情報が所定条件でカウントアップされるカウンタ値であるので、重複が生じることなく容易且つ確実に固有情報を作成することができる。
19.前記固有情報は、所定時点における時間情報であることを特徴とする手段12,14,16又は17のいずれかに記載の遊技機。
手段19によれば、前記固有情報が所定時点における時間情報であるので、重複が生じることなく容易且つ確実に固有情報を作成することができる。
20.前記表示手段は、遊技盤に設けられたことを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段20によれば、前記表示手段が、遊技者にとって分かり易く表示出力が可能であると共に、携帯通信端末の撮影機能等によって容易に情報取得を行うことができる。
21.前記表示手段は、前記遊技盤に設けられた図柄変動表示装置であることを特徴とする手段20に記載の遊技機。
手段21によれば、前記表示手段が前記遊技盤に設けられた図柄変動表示装置であるので、出力情報の表示出力のために表示装置を別途設ける必要が無く、コストを低く抑えることができる。
22.前記表示手段は、遊技盤外部の枠に設けられたことを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段22によれば、前記表示手段が遊技盤外部の枠に設けられているので、図柄変動表示に影響を与えることが無いと共に、携帯通信端末の撮影機能等による情報取得操作が行いやすい位置や他の遊技者による不正取得が行われにくい位置に配置することができる。また、遊技盤のみが交換された場合に、遊技盤外部の枠に設けられた表示手段を再利用することができる。
23.前記表示手段は、遊技機本体と接続された玉貸しに関する機能を有する台間装置に内蔵されたことを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
手段23によれば、前記表示手段が遊技機本体と接続された玉貸しに関する機能を有する台間装置に内蔵されているので、遊技機本体に出力情報の表示出力用の表示装置を設ける必要が無く、台間装置を介して出力情報の表示出力を行うことができる。
24.外部から遊技者特定情報を入力するための遊技者特定情報入力手段と、
その遊技者特定情報入力手段を介して入力された遊技者特定情報を記憶する遊技者特定情報記憶手段と、
を備え、
その遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報によって遊技者が特定されている場合に、前記出力情報の表示を行うことを特徴とする手段1乃至23のいずれかに記載の遊技機。
手段24によれば、遊技者特定情報入力手段が外部から遊技者特定情報を入力し、遊技者特定情報記憶手段が、その遊技者特定情報入力手段を介して入力された遊技者特定情報を記憶し、その遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報によって遊技者が特定されている場合に前記出力情報の表示を行う。よって、遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報によって遊技者が特定されていることを出力情報の表示条件とするため、遊技機側で遊技者を識別することが可能となる。これにより、例えば、遊技機からホール管理コンピュータへ遊技者特定情報を送信することにより、ホール管理コンピュータにおいて遊技者管理を行うことが可能となる。また、遊技機から遊技者に対して遊技者別に異なる付加価値情報を提供することが可能となる。さらに、遊技者特定情報によって特定される遊技者に対して出力情報の表示出力が行われるので、当該遊技機における遊技者以外の者によって出力情報の不正取得が行われることを防止することができる。
25.前記遊技者特定情報入力手段は、遊技者が所持する携帯通信端末から無線通信によって前記遊技者特定情報を入力するように構成されたことを特徴とする手段13,17,又は24のいずれかに記載の遊技機。
手段25によれば、遊技者が所持する携帯通信端末から無線通信によって前記遊技者特定情報を入力されるので、遊技者が所持する携帯通信端末を用いて遊技者特定情報を非接触的に正確且つ確実に遊技機へ入力することができる。
26.前記遊技者特定情報入力手段は、赤外線を媒介として前記遊技者特定情報を入力するように構成されたことを特徴とする手段25に記載の遊技機。
手段26によれば、遊技者が所持する携帯通信端末から赤外線を媒介として前記遊技者特定情報を入力されるので、遊技者が所持する携帯通信端末を用いて遊技者特定情報を非接触的に正確且つ確実に遊技機へ入力することができる。また、赤外線信号を利用するため携帯通信端末における通信コストがかからないという利点がある。
27.前記遊技者特定情報入力手段は、常に入力待機状態となっていることを特徴とする手段25又は26に記載の遊技機。
手段27によれば、前記遊技者特定情報入力手段が常に入力待機状態となっているので、遊技者が所持する携帯通信端末を用いていつでも遊技者特定情報を非接触的に正確且つ確実に遊技機へ入力することができる。
28.前記携帯通信端末が前記遊技者特定情報入力手段へ接近したことを検知するセンサ手段を更に備え、
そのセンサ手段が前記携帯通信端末の接近を検出したときに、前記遊技者特定情報入力手段が入力待機状態となるように構成されたことを特徴とする手段25又は26に記載の遊技機。
手段28によれば、前記携帯通信端末が前記遊技者特定情報入力手段へ接近したことを検知するセンサ手段が前記携帯通信端末の接近を検出したときに、前記遊技者特定情報入力手段が入力待機状態となるので、常には省電力状態としつつ、遊技者が遊技者特定情報の送信を行うために携帯通信端末を接近させたときには確実に入力待機状態へ移行して遊技者特定情報を受信することができる。尚、センサ手段としては、種々の方式による公知の物体検知用センサ(例えば、赤外線センサ等)を採用することが可能である。
29.前記遊技者特定情報入力手段は、カード型記憶媒体から情報を読み取るためのカード読み取り装置によって構成されたことを特徴とする手段13,17,又は24のいずれかに記載の遊技機。
手段29によれば、遊技機に接続され且つ玉貸しに関する機能を有する台間装置に設けられることが多いカード読み取り装置を介して前記遊技者特定情報が入力されるので、遊技者は、会員カードや貯玉カード等としての磁気カードやICカード等のカード型記憶媒体をカード読み取り装置へ挿入することにより、簡単且つ確実に遊技者特定情報を遊技機へ入力することができる。
30.前記遊技者特定情報によって遊技者が特定されていること、又は遊技者が特定されていないことを報知するための遊技者特定状況報知手段を備えたことを特徴とする手段24乃至29のいずれかに記載の遊技機。
手段30によれば、遊技者特定状況報知手段が、前記遊技者特定情報によって遊技者が特定されていること、又は遊技者が特定されていないことを報知するので、遊技者は遊技者特定の有無を確実に認識することができる。
31.前記遊技者特定状況報知手段は、前記遊技者特定情報が前記遊技者特定情報記憶手段に記憶されることによって遊技者が特定された時に、遊技者が特定されていることの報知を行うことを特徴とする手段30に記載の遊技機。
手段31によれば、前記遊技者特定状況報知手段は、前記遊技者特定情報が前記遊技者特定情報記憶手段に記憶されることによって遊技者が特定された時に、遊技者が特定されていることの報知を行うので、遊技者は、遊技者特定が行われたことを直ちに認識することができる。
32.前記遊技者特定状況報知手段は、遊技開始直後に遊技者特定状況の報知を行うことを特徴とする手段30又は31に記載の遊技機。
手段32によれば、前記遊技者特定状況報知手段は、遊技開始直後に遊技者特定状況の報知を行うので、遊技者は、遊技開始直後に遊技者特定状況を認識することができる。
33.前記遊技者特定状況報知手段は、前記出力情報が表示可能となった時に遊技者特定状況の報知を行うことを特徴とする手段30乃至32のいずれかに記載の遊技機。
手段33によれば、前記遊技者特定状況報知手段は、前記出力情報が表示可能となった時に遊技者特定状況の報知を行うので、遊技者は、出力情報の表示実行前に遊技者特定状況を確実に認識することができる。
34.前記遊技者特定状況報知手段は、所定時間間隔で遊技者特定状況の報知を行うことを特徴とする手段30乃至33のいずれかに記載の遊技機。
手段34によれば、前記遊技者特定状況報知手段は、所定時間間隔で遊技者特定状況の報知を行うので、遊技者は、最新の遊技者特定状況を常に認識することができる。
35.前記遊技者特定状況報知手段は、現在特定されている遊技者を識別可能な態様で報知することを特徴とする手段30乃至34のいずれかに記載の遊技機。
手段35によれば、前記遊技者特定状況報知手段は、現在特定されている遊技者を識別可能な態様(例えば、遊技者の会員番号や遊技者の氏名等)で報知するので、誰が遊技者として特定されているかを確実に知ることができる。
36.前記遊技者特定状況報知手段は、遊技者を識別可能な態様で報知するための情報を、外部から入力された前記遊技者特定情報より取得することを特徴とする手段30乃至35のいずれかに記載の遊技機。
手段36によれば、前記遊技者特定状況報知手段は、遊技者を識別可能な態様で報知するための情報(例えば、遊技者の会員番号や遊技者の氏名等)を、外部から入力された前記遊技者特定情報より取得するので、予め遊技機内にて遊技者に関する情報を蓄積しておくことなく報知を実行することができる。
37.前記遊技者特定状況報知手段は、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより報知することを特徴とする手段30乃至36のいずれかに記載の遊技機。
手段37によれば、遊技者特定状況が、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより確実に報知される。
38.前記出力情報が表示可能となった後においても前記遊技者特定情報の入力が可能に構成されたことを特徴とする手段24乃至37のいずれかに記載の遊技機。
手段38によれば、前記出力情報が表示可能となった後(例えば、大当り等の特定の遊技状態となった後)においても前記遊技者特定情報の入力が可能に構成されているので、前記遊技者特定情報の入力がされていない状態で前記出力情報が表示可能となった場合でも、遊技者特定情報の入力を行って、出力情報の表示を実行することができる。よって、遊技者は出力情報の表示が可能な状態(例えば、大当り等の特定の遊技状態)が発生した時点で遊技者を特定していなくても出力情報の表示並び情報取得ができるので、安心して遊技に興ずることができる。また、出力情報が表示可能となる前(例えば、特定の遊技状態発生前)に遊技者の特定を行っていなかった遊技者に対しても不利益を与えることがない。
39.前記遊技者特定情報が未入力の状態で前記出力情報が表示可能となった場合に、前記遊技者特定情報の入力を待機するための遊技者特定タイムが形成されることを特徴とする手段38に記載の遊技機。
手段39によれば、前記遊技者特定情報が未入力の状態で前記出力情報が表示可能となった場合に、前記遊技者特定情報の入力を待機するための遊技者特定タイムが形成されるので、前記遊技者特定タイム内に遊技者特定情報の入力を確実に行うことができる。
40.前記遊技者特定タイムは、前記遊技者特定情報が未入力の状態で特定の遊技状態が検出された場合に形成されることを特徴とする手段39に記載の遊技機。
手段40によれば、前記遊技者特定情報が未入力の状態で特定の遊技状態が検出された場合に前記遊技者特定タイムが形成されるので、前記特定の遊技状態発生後に遊技者特定情報の入力を確実に行うことができる。
41.前記遊技者特定タイムは、前記遊技者特定情報が未入力の状態で特定の遊技状態が終了した場合、前記特定の遊技状態の終了後に所定時間に亘って形成されることを特徴とする手段39に記載の遊技機。
手段41によれば、前記遊技者特定情報が未入力の状態で特定の遊技状態が終了した場合、前記特定の遊技状態の終了後に所定時間に亘って前記遊技者特定タイムが形成されるので、前記特定の遊技状態継続中は集中して遊技に興ずることができるとともに、前記特定の遊技状態終了後に遊技者特定情報の入力を確実に行うことができる。例えば、遊技機がパチンコ機である場合、大当り遊技状態中は遊技を継続するために遊技球発射用ハンドルから手を離すことができないため、遊技者特定情報の入力操作を行うことが困難であるが、両手を自由に使うことが可能となる大当り遊技終了後に、遊技者特定情報の入力操作を容易且つ確実に行うことができる。
42.前記特定の遊技状態は、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態であることを特徴とする手段40又は41に記載の遊技機。
手段42によれば、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が発生した場合に遊技者特定タイムが形成され、技者特定情報の入力を確実に行うことができる。
43.前記遊技者特定タイムが形成されている場合に、遊技者特定タイム中であることを報知する遊技者特定タイム報知手段を備えたことを特徴とする手段39乃至42のいずれかに記載の遊技機。
手段43によれば、遊技者特定タイム報知手段が、前記遊技者特定タイムが形成されている場合に、遊技者特定タイム中であることを報知するので、遊技者は遊技者特定タイム中であることを確実に認識することができる。
44.前記遊技者特定タイム報知手段は、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより報知することを特徴とする手段43に記載の遊技機。
手段44によれば、遊技者特定タイム中であることが、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより確実に報知される。
45.前記出力情報を記憶する出力情報記憶手段を備え、その出力情報記憶手段から前記出力情報を読み出して前記表示手段にて表示するように構成され、
前記遊技者特定タイム内に前記遊技者特定情報の入力が行われなかった場合に、前記出力情報記憶手段によって記憶された前記出力情報を消去することを特徴とする手段39乃至44のいずれかに記載の遊技機。
手段45によれば、前記遊技者特定タイム内に前記遊技者特定情報の入力が行われなかった場合に、前記出力情報記憶手段によって記憶された前記出力情報を消去するので、遊技者未特定の状態で出力情報が出力情報記憶手段に記憶されたまま遊技が継続されることを防止することができる。
46.前記出力情報記憶手段に前記出力情報が記憶された後に、遊技者の特定を行うか否かを選択するための遊技者特定選択手段を備え、
その遊技者特定選択手段によって遊技者の特定を行わないことが選択された場合に、前記遊技者特定タイムを形成することなく、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することを特徴とする手段39乃至45のいずれかに記載の遊技機。
手段46によれば、遊技者特定選択手段によって遊技者の特定を行わないことが選択された場合に、前記遊技者特定タイムを形成することなく、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、遊技者未特定の状態で出力情報が出力情報記憶手段に記憶されたまま遊技が継続されることを防止することができる。
47.前記出力情報を記憶する出力情報記憶手段と、
外部から前記出力情報の表示要求を入力する表示要求入力手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記表示要求入力手段を介して表示要求が入力された場合に、前記出力情報記憶手段より前記出力情報を読み出して表示を行うことを特徴とする手段1乃至46のいずれかに記載の遊技機。
手段47によれば、遊技者が所望のタイミングで前記表示要求入力手段を介して表示要求を入力すると、前記表示手段は前記出力情報記憶手段より前記出力情報を読み出して確実に表示を行うことができる。また、表示要求の受信により遊技者側における出力情報の取得準備が完了したことを遊技機が認識した状態で出力情報の表示を実行することができる。
48.外部から遊技者特定情報を入力するための遊技者特定情報入力手段と、
その遊技者特定情報入力手段を介して入力された遊技者特定情報を記憶する遊技者特定情報記憶手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報に対応づけられた携帯通信端末から表示要求が入力された場合に、前記出力情報記憶手段より前記出力情報を読み出して表示を行うことを特徴とする手段47に記載の遊技機。
手段48によれば、前記表示手段は、前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報に対応づけられた携帯通信端末から表示要求が入力された場合に、前記出力情報記憶手段より前記出力情報を読み出して表示を行うので、遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報に対応づけられた携帯通信端末以外では出力情報の表示を実行することができないため、当該遊技機における遊技者以外の者によって出力情報の不正取得が行われることを防止することができる。
49.携帯通信端末から前記出力情報の表示要求と共に遊技者特定情報を受信した場合、その遊技者特定情報が前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報と一致するとき、前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報に対応づけられた携帯通信端末からの表示要求であると判定することを特徴とする手段48に記載の遊技機。
手段49によれば、携帯通信端末から前記出力情報の表示要求と共に遊技者特定情報を受信した場合、その遊技者特定情報が前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報と一致するとき、前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報に対応づけられた携帯通信端末からの表示要求であると判定して出力情報の表示を実行する。一方、その遊技者特定情報が前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報と一致しないとき、前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報に対応づけられた携帯通信端末以外からの表示要求であると判定して出力情報の表示を実行しない。よって、当該遊技機の遊技者が所持する携帯通信端末に対して確実に出力情報の表示が可能であると共に、当該遊技機における遊技者以外の者が所持する携帯通信端末によって出力情報の不正取得が行われることを確実に防止することができる。
50.前記表示要求入力手段は、遊技者が所持する携帯通信端末から無線通信によって前記表示要求を入力するように構成されたことを特徴とする手段48又は49に記載の遊技機。
手段50によれば、遊技者が所持する携帯通信端末から無線通信によって前記表示要求を入力するように構成されているので、遊技者が所持する携帯通信端末を用いて表示要求を非接触的に正確且つ確実に遊技機へ入力することができる。
51.前記表示要求入力手段は、赤外線を媒介として前記表示要求を入力するように構成されたことを特徴とする手段50に記載の遊技機。
手段51によれば、前記表示要求入力手段は、赤外線を媒介として前記表示要求を入力するように構成されているので、遊技者が所持する携帯通信端末を用いて表示要求を非接触的に正確且つ確実に遊技機へ入力することができる。また、赤外線信号を利用するため携帯通信端末における通信コストがかからないという利点がある。
52.前記表示要求入力手段は、常に入力待機状態となっていることを特徴とする手段50又は51に記載の遊技機。
手段52によれば、前記表示要求入力手段が常に入力待機状態となっているので、遊技者が所持する携帯通信端末を用いていつでも表示要求を非接触的に正確且つ確実に遊技機へ入力することができる。
53.前記携帯通信端末が前記表示要求入力手段へ接近したことを検知するセンサ手段を更に備え、
そのセンサ手段が前記携帯通信端末の接近を検出したときに、前記表示要求入力手段が入力待機状態となるように構成されたことを特徴とする手段50又は51に記載の遊技機。
手段53によれば、前記携帯通信端末が前記表示要求入力手段へ接近したことを検知するセンサ手段が前記携帯通信端末の接近を検出したときに、前記表示要求入力手段が入力待機状態となるので、常には省電力状態としつつ、遊技者が表示要求の送信を行うために携帯通信端末を接近させたときには確実に入力待機状態へ移行して表示要求を受信することができる。尚、センサ手段としては、種々の方式による公知の物体検知用センサ(例えば、赤外線センサ等)を採用することが可能である。
54.遊技者の特定を行うか否かを選択するための遊技者特定選択手段を備えたことを特徴とする手段24乃至53のいずれかに記載の遊技機。
手段54によれば、遊技者特定選択手段により遊技者の特定を行うか否かを選択することができるので、遊技者特定を希望する場合には遊技者特定を行い、それ以外では遊技者特定を行うことなく遊技を継続することができる。
55.前記遊技者特定選択手段は、特定の遊技状態の終了後に遊技者の特定を行うか否かを選択させるように構成されたことを特徴とする手段54に記載の遊
機。
手段55によれば、特定の遊技状態の終了後に遊技者の特定を行うか否かを選択することができるので、特定の遊技状態の終了後に遊技者特定を希望する場合には遊技者特定を行い、それ以外では遊技者特定を行うことなく遊技を継続することができる。
56.前記遊技者特定選択手段は、特定の遊技状態発生後に遊技者の特定を行うか否かを選択させるように構成されたことを特徴とする手段54に記載の遊技機。
手段56によれば、特定の遊技状態発生後に遊技者の特定を行うか否かを選択することができるので、特定の遊技状態発生後に遊技者特定を希望する場合には遊技者特定を行い、それ以外では遊技者特定を行うことなく遊技を継続することができる。
57.前記遊技者特定選択手段は、遊技者の手がかざされたことを検知可能なセンサ、押しボタン、又はタッチパネルのいずれかによって構成されたことを特徴とする手段54乃至56のいずれかに記載の遊技機。
手段57によれば、遊技者の手がかざされたことを検知可能なセンサ、押しボタン、又はタッチパネルのいずれかによって遊技者の特定を行うか否かを簡単な操作で確実に選択することができる。
58.所定のタイミングで遊技者の確認を行うように構成されたことを特徴とする手段24乃至57のいずれかに記載の遊技機。
手段58によれば、遊技者の交替があった場合でも、所定のタイミングで遊技者の確認が行われることにより、現在の遊技者の遊技者特定情報が遊技者特定情報記憶手段に記憶され、遊技機を常に正しい遊技者が特定された状態とすることが可能となる。また、遊技者特定情報が遊技者特定情報記憶手段にて混在することに起因して情報が誤った遊技者に対して表示されることを確実に防止することができる。さらに、遊技者が遊技者特定情報の入力を忘れて遊技に興じていた場合でも、遊技者に不利益が生じることが無く、安心して遊技を楽しむことができる。
59.特定の遊技状態となった時に遊技者確認を行うように構成されたことを特徴とする手段58に記載の遊技機。
手段59によれば、特定の遊技状態となった時に遊技者確認が行われるので、現在の遊技者が特定されないまま遊技が進行することが確実に防止され、遊技者に不利益が生じることが防止される。例えば、パチンコ機等において、大当り発生や大当り遊技状態の終了等の特定の遊技状態となった時に遊技者確認を行うように構成することができる。
60.前記表示手段による前記出力情報の表示が可能な状態となった時に遊技者確認を行うように構成されたことを特徴とする手段58又は59に記載の遊技機。
手段60によれば、表示手段による情報表示に先立って遊技者確認が行われるので、確実に現在の遊技者が特定された状態で情報表示を行うことができる。例えば、パチンコ機等において、大当りの発生に伴って情報表示が可能な状態となるように構成されている場合、大当り発生や大当り遊技状態の終了等の特定の遊技状態となった時に遊技者確認を行うように構成することができる。
61.遊技開始直後に遊技者確認を行うように構成されたことを特徴とする手段58乃至60のいずれかに記載の遊技機。
手段61によれば、遊技開始直後に遊技者確認が行われるので、遊技者特定情報の入力を行うことなく遊技を開始した場合でも、常に、現在の遊技者が特定された状態とすることができる。従って、同一遊技者による遊技の再開(例えば、遊技者がトイレ休憩等で遊技を一端中断した後に遊技を再開した場合)と、遊技者の交替(例えば、ある遊技者が遊技を終了した後に別の遊技者が遊技を開始した場合)とが遊技開始直後に確実に識別される。
62.所定条件成立時に遊技者確認を行わないように構成されたことを特徴とする手段58乃至61のいずれかに記載の遊技機。
手段62によれば、所定条件成立時には遊技者確認が行われないので、遊技者確認が不要な場合にまで遊技者確認が行われることにより遊技者に煩わしさを感じさせて遊技意欲を減退させる等の弊害を防止することができる。尚、所定条件成立時とは、例えば、パチンコ機において高確率モード中に大当りが発生した場合等、遊技者の交替が想定されにくい状況等である。
63.前記所定のタイミングとなった時点で現在の遊技者によって遊技者特定操作が行われていた場合は、遊技者確認を行わないように構成されたことを特徴とする手段62に記載の遊技機。
手段63によれば、前記所定のタイミングとなった時点で現在の遊技者によって遊技者特定操作が行われていた場合は遊技者確認が行われないので、不要な遊技者確認が行われることにより遊技者に煩わしさを感じさせて遊技意欲を減退させる等の弊害を防止することができる。尚、遊技者特定操作とは、例えば、遊技者特定情報の入力操作や、遊技者特定状況の報知に対する肯定的な確認結果の入力操作等を意味する。
64.前記遊技者特定情報記憶手段の記憶内容に基づいて現在の遊技者特定状況を報知されるように構成されると共に、
現在の遊技者特定状況の確認結果を入力するための確認入力手段を備えたことを特徴とする手段58乃至63のいずれかに記載の遊技機。
手段64によれば、前記遊技者特定情報記憶手段の記憶内容に基づいて現在の遊技者特定状況が報知されると共に、確認入力手段により、報知された現在の遊技者特定状況の確認結果を確実に入力することができる。尚、遊技者特定状況の確認結果の入力とは、例えば、報知された遊技者特定状況が現在の遊技者特定状況を表している場合における肯定的な回答の入力や、現在の遊技者特定状況を表していない場合における否定的な回答の入力等である。
65.前記確認入力手段は、押しボタン、タッチパネル、遊技者の身体部位のいずれかの動作を検出するセンサ、携帯通信端末から送信される情報の受信装置、又は音声認識装置のいずれかによって構成されたことを特徴とする手段64に記載の遊技機。
手段65によれば、押しボタン、タッチパネル、遊技者の身体部位のいずれかの動作を検出するセンサ、携帯通信端末から送信される情報の受信装置、又は音声認識装置のいずれかによって、現在の遊技者特定状況の確認結果を入力することができる。
66.表示可能な前記出力情報があることを遊技者に報知するための出力情報報知手段を更に備えたことを特徴とする手段1乃至65のいずれかに記載の遊技機。
手段66によれば、出力情報報知手段が、表示可能な前記出力情報があることを遊技者に報知するので、遊技者は、遊技者に対して提供される情報の存在を確実に認識することができる。
67.前記出力情報報知手段は、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより報知することを特徴とする手段66に記載の遊技機。
手段67によれば、表示可能な前記出力情報があることを、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより確実に報知することができる。
68.前記出力情報を記憶する出力情報記憶手段を備え、
その出力情報記憶手段から前記出力情報を読み出して前記表示手段にて表示するように構成されると共に、
所定条件が成立する場合に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するように構成されたことを特徴とする手段1乃至67のいずれかに記載の遊技機。
手段68によれば、所定条件が成立する場合に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、表示不要となった出力情報が残存することによる弊害の発生を確実に防止することができる。
69.前記表示手段による前記出力情報の表示終了後に、前記出力情報記憶手段の記憶内容が消去されることを特徴とする手段68に記載の遊技機。
手段69によれば、前記表示手段による前記出力情報の表示終了後に、前記出力情報記憶手段の記憶内容が消去されるので、表示不要となった出力情報が残存することによる弊害の発生を確実に防止することができる。
70.外部から遊技者特定情報を入力するための遊技者特定情報入力手段と、
その遊技者特定情報入力手段を介して入力された遊技者特定情報を記憶する遊技者特定情報記憶手段と、
を備え、
前記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報と異なる遊技者特定情報が入力された場合に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するように構成されたことを特徴とする手段68又は69に記載の遊技機。
手段70によれば、記遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報と異なる遊技者特定情報が入力された場合に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、複数の異なる遊技者に対して提供されるべき各出力情報が出力情報記憶手段において混在することを確実に防止することができる。
71.当該遊技者による遊技の終了を検出するための遊技終了検出手段を備え、
その遊技終了検出手段による遊技終了の検出に基づいて前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するように構成されたことを特徴とする手段68乃至70のいずれかに記載の遊技機。
手段71によれば、遊技終了検出手段による遊技終了の検出に基づいて前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、当該遊技者による遊技終了後に出力情報が遊技機内に無制限に残存する状態を回避できるので、複数の遊技者による出力情報が遊技機内に混在することや、当該遊技者以外の者による出力情報の不正取得等を防止することができる。
72.前記遊技終了検出手段によって遊技終了が検出されてから所定時間経過後に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することを特徴とする手段71に記載の遊技機。
手段72によれば、前記遊技終了検出手段によって遊技終了が検出されてから所定時間経過後に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、遊技終了後、遊技者が携帯通信端末等によって出力情報を取得するために必要な時間が確保されると共に、所定時間経過後は確実に前記出力情報記憶手段の記憶内容が消去されて、複数の遊技者による出力情報の混在や、当該遊技者以外の者による出力情報の不正取得等が防止される。
73.前記遊技終了検出手段によって遊技終了が検出された後、直ちに前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することを特徴とする手段71又は72に記載の遊技機。
手段73によれば、前記遊技終了検出手段によって遊技終了が検出された後、直ちに前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、例えば、遊技者が交替された時点で交替前の遊技者による遊技終了と判断する場合等では、交代後の遊技者による遊技開始前に前記出力情報記憶手段の記憶内容が確実に消去されて、交代前後の遊技者による出力情報の混在や、交替前の遊技者による出力情報が交替後の遊技者によって不正取得される等が防止される。
74.当該遊技者による遊技操作の中止を検出する遊技操作中止検出手段を備え、
前記遊技終了検出手段は、その遊技操作中止検出手段によって遊技操作の中止が検出された場合に遊技終了と判定することを特徴とする手段71乃至73のいずれかに記載の遊技機。
手段74によれば、前記遊技終了検出手段は、その遊技操作中止検出手段によって遊技操作の中止が検出された場合に遊技終了と判定する。すなわち、遊技操作が中止された場合は当該遊技者による遊技が終了した可能性が高いため、遊技操作中止の検出を契機として前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することにより、出力情報の混在や不正取得を確実に防止することができる。
75.遊技球の発射状態を検出する発射検出手段を備え、
前記遊技操作中止検出手段は、その発射検出手段によって遊技球の発射停止が検出された場合に遊技操作中止と判定することを特徴とする手段74に記載の遊技機。
手段75によれば、記遊技操作中止検出手段は、その発射検出手段によって遊技球の発射停止が検出された場合に遊技操作中止と判定する。すなわち、遊技球の発射が停止された場合は当該遊技者による遊技が終了した可能性が高いため、遊技球の発射停止の検出を契機として前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することにより、出力情報の混在や不正取得を確実に防止することができる。
76.当該遊技機における遊技者の存在を検出する遊技者有無検出手段を備え、
前記遊技終了検出手段は、その遊技者有無検出手段によって遊技者の不在が検出された場合に遊技終了と判定することを特徴とする手段71乃至73のいずれかに記載の遊技機。
手段76によれば、前記遊技終了検出手段は、その遊技者有無検出手段によって遊技者の不在が検出された場合に遊技終了と判定する。すなわち、遊技者が不在である場合は当該遊技者による遊技が終了した可能性が高いため、遊技者不在の検出を契機として前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することにより、複数遊技者における出力情報の混在や不正取得を確実に防止することができる。
77.当該遊技機に対応する遊技者用椅子に設けられ、遊技者の着座状態を検出する着座センサを備え、
前記遊技者有無検出手段は、前記遊技者用椅子に遊技者が着座していないことが前記着座センサによって検出された場合に遊技者不在と判定することを特徴とする手段76に記載の遊技機。
手段77によれば、前記遊技者有無検出手段は、前記遊技者用椅子に遊技者が着座していないことが前記着座センサによって検出された場合に遊技者不在と判定する。すなわち、遊技者が遊技者用椅子に着座していない場合は当該遊技者に機として前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することにより、複数遊技者における出力情報の混在や不正取得を確実に防止することができる。
78.当該遊技機の前方における人体の存在を検知する人体検知センサを備え、
前記遊技者有無検出手段は、当該遊技機の前方に人体が存在しないことが前記人体検知センサによって検出された場合に遊技者不在と判定することを特徴とする手段76又は77に記載の遊技機。
手段78によれば、前記遊技者有無検出手段は、当該遊技機の前方に人体が存在しないことが前記人体検知センサによって検出された場合に遊技者不在と判定する。すなわち、当該遊技機の前方に人体が存在しない場合は当該遊技者による遊技が終了した可能性が高いため、当該遊技機の前方に人体が存在しないことの検出を契機として前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、出力情報を含む記憶内容の残存を確実に防止することができる。
79.当該遊技機における遊技者の交替を検出する遊技者交替検出手段を備え、
前記遊技終了検出手段は、その遊技者交替検出手段によって遊技者の交替が検出された場合に、交替前の当該遊技者の遊技終了と判定することを特徴とする手段71乃至73のいずれかに記載の遊技機。
手段79によれば、前記遊技終了検出手段は、その遊技者交替検出手段によって遊技者の交替が検出された場合に、交替前の当該遊技者の遊技終了と判定する。すなわち、遊技者が交替した場合は交替前の遊技者による遊技が終了しているので、遊技者交替の検出を契機として前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することにより、交替後の遊技者の出力情報との混在や交替後の遊技者による不正取得を確実に防止することができる。
80.遊技者の指紋を検出する指紋検出手段を備え、
前記遊技者交替検出手段は、その指紋検出手段によって検出される指紋が変化した場合に、遊技者が交替されたと判定することを特徴とする手段79に記載の遊技機。
手段80によれば、記遊技者交替検出手段は、その指紋検出手段によって検出される指紋が変化した場合に、遊技者が交替されたと判定するので、各遊技者に固有の指紋によって高精度に遊技者交替を検出することができる。
81.前記指紋検出手段は、遊技者の手で操作される操作部に設けられたことを特徴とする手段80に記載の遊技機。
手段81によれば、遊技者の手で操作される操作部に指紋検出手段が設けられているので、遊技者が手で操作部を操作している間に指紋を検出することができ、遊技者が指紋検出のための特別な操作をする必要がない。尚、操作部とは、例えば、パチンコ機における遊技球発射用の発射ハンドル等である。
82.遊技終了時に当該遊技者によって操作される終了操作手段を備え、
前記遊技終了検出手段は、その終了操作手段が操作された場合に遊技終了と判定することを特徴とする手段71乃至73のいずれかに記載の遊技機。
手段82によれば、遊技終了時に当該遊技者によって操作される終了操作手段を備えているので、前記遊技終了検出手段は遊技終了を確実に検出することができる。尚、終了操作手段は、例えば、遊技機若しくは玉貸しに関する機能を有する台間装置に設けた押しボタンやタッチパネル等によって構成することができる。
83.前記出力情報記憶手段の記憶内容の消去に関する報知を行うための消去報知手段を備えたことを特徴とする手段68乃至82のいずれかに記載の遊技機。
手段83によれば、消去報知手段が、前記出力情報記憶手段の記憶内容の消去に関する報知を行うので、遊技者は、出力情報が消去されることの事前確認や、出力情報の消去完了の確認等をすることができる。
84.前記消去報知手段は、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することを報知することを特徴とする手段83に記載の遊技機。
手段84によれば、前記消去報知手段が、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去することを予告的に報知するので、遊技者は、出力情報を含む記憶内容が消去されることを事前に確実に知ることができる。
85.前記消去報知手段は、前記出力情報記憶手段の記憶内容が消去されたことを報知することを特徴とする手段83に記載の遊技機。
手段85によれば、消去報知手段が、前記出力情報記憶手段の記憶内容が消去されたことを報知するので、遊技者は、出力情報を含む記憶内容の消去が完了したことを確実に知ることができる。
86.前記消去報知手段は、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより報知を行うことを特徴とする手段83乃至85のいずれかに記載の遊技機。
手段86によれば、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより、出力情報記憶手段の記憶内容の消去に関する報知が確実に行われる。
87.前記出力情報記憶手段の記憶内容の消去を実行するか否かを選択するための消去選択手段を備えたことを特徴とする手段68乃至86のいずれかに記載の遊技機。
手段87によれば、消去選択手段により前記出力情報記憶手段の記憶内容の消去を実行するか否かを選択することができる。
88.特定の遊技状態の発生を検出するための遊技状態検出手段を備え、
その遊技状態検出手段により検出された前記特定の遊技状態の発生を表す遊技状態データを前記表示手段にて個々に識別可能な態様で表示することを特徴とする手段1乃至87のいずれかに記載の遊技機。
手段88によれば、遊技状態検出手段が特定の遊技状態の発生を検出し、その遊技状態検出手段により検出された前記特定の遊技状態の発生を表す遊技状態データを前記表示手段にて個々に識別可能な態様で表示するので、遊技者は、自己が所持する携帯通信端末の撮影機能等を用いて、遊技機から遊技状態データを簡単に取得することができる。また、遊技機から表示出力される遊技状態データが個々に識別可能であるので、今回とは別の時間帯に取得した遊技状態データや他の遊技者が取得した遊技状態データと識別可能であるので、取得した遊技状態データを多様な方法で活用することが可能となる。例えば、携帯通信端末にて取得した遊技状態データを当該携帯通信端末より遊技機メーカ等に送信することにより、多数の遊技者間で遊技成績を競うランキングへ参加することが考えられる。
また、携帯通信端末にて受信した遊技状態データを当該携帯通信端末より遊技ホール或いは遊技機メーカ等に送信することにより、遊技結果に応じたサービスポイントの提供を受けることも考えられる。このように、携帯通信端末にて取得した情報の活用を図ることにより、遊技者の遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等を図ることが可能となる。尚、仮に同一の遊技状態データが2回以上遊技機メーカ等に送信された場合でも、既に受信済みの遊技情報であることを、受信履歴との照合により確実に認識することができるので、ランキングの作成やサービスポイントの算出に悪影響を与えることを防止することができる。
89.前記遊技状態データは、前記特定の遊技状態の種類を識別するための状態識別情報を含んで構成されることを特徴とする手段88に記載の遊技機。
手段89によれば、前記遊技状態データは、前記特定の遊技状態の種類を識別するための状態識別情報を含んでいるので、携帯通信端末等によって取得した遊技状態データを参照することにより、発生した遊技状態の種類を確実に把握認識することができる。
90.前記遊技状態検出手段は、複数種類の特定の遊技状態の発生若しくはその連続回数を検出するように構成されたことを特徴とする手段88又は89に記載の遊技機。
手段90によれば、複数種類の特定の遊技状態の発生(例えば、通常大当り、確変大当りの発生等)若しくはその連続回数(例えば、確率変動遊技の連続回数)の検出に基づいて、遊技状態データの表示を行うことができる。
91.前記特定の遊技状態の発生に伴う所定の動作終了時に、前記遊技状態データが表示されることを特徴とする手段88乃至90のいずれかに記載の遊技機。
手段91によれば、前記特定の遊技状態の発生に伴う所定の動作終了時に、前記遊技状態データが表示されるので、前記所定の動作終了時に携帯通信端末の撮影機能を用いて遊技状態データの取得を行うことができる。尚、前記所定の動作とは、例えば、パチンコ機における大当り遊技状態の動作等である。
92.前記遊技状態検出手段は、外部接続端子から出力される信号に基づいて前記特定の遊技状態の発生を検出するように構成されたことを特徴とする手段88乃至91のいずれかに記載の遊技機。
手段92によれば、前記遊技状態検出手段は、ホール管理コンピュータへ出力される前記遊技状態の発生を示す信号と同一の信号を外部接続端子を介して取得して前記特定の遊技状態の発生を検出することができる。また、ホール管理コンピュータへ出力するために従来より設けられる場合が多い外部接続端子を利用するので、既存の遊技機から大きな変更を行うことなく容易に本発明の遊技機を製造することが可能である。
93.遊技の進行状況を遊技進行データによって管理する進行管理手段を備え、
前記遊技進行データを前記表示手段にて個々に識別可能な態様で表示するように構成されたことを特徴とする手段1乃至87のいずれかに記載の遊技機。
手段93によれば、進行管理手段が、遊技の進行状況を遊技進行データによって管理し、前記遊技進行データを前記表示手段にて個々に識別可能な態様で表示するので、遊技者は、自己が所持する携帯通信端末の撮影機能等を用いて、遊技機から遊技進行データを簡単に取得することができる。そして、携帯通信端末等にて取得した遊技進行データを、多様な方法で活用することが可能となる。例えば、携帯通信端末にて取得した遊技進行データを当該携帯通信端末より遊技機メーカ等に送信することにより、多数の遊技者間で遊技進行状況を競うランキングへ参加することが考えられる。また、携帯通信端末にて取得した遊技進行データを当該携帯通信端末より遊技ホール或いは遊技機メーカ等に送信することにより、遊技進行状況に応じたサービスポイントの提供を受けることも考えられる。このように、携帯通信端末にて取得した情報の活用を図ることにより、遊技者の遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等を図ることが可能となる。
94.前記進行管理手段は、特定の遊技状態の累積発生回数を表すデータを前記遊技進行データとして用いることを特徴とする手段93に記載の遊技機。
手段94によれば、前記進行管理手段は、特定の遊技状態の累積発生回数を表すデータを前記遊技進行データとして用いることにより、遊技の進行状況を確実に管理することができる。尚、特定の遊技状態の累積発生回数としては、例えば、パチンコ機等における図柄変動の累積発生回数や、大当り遊技状態の累積発生回数等を用いることができる。
95.前記進行管理手段は、遊技者にとって通常よりも有利又は不利な状態である所定のモード中における前記特定の遊技状態の発生を除外して前記遊技進行データを算出することを特徴とする手段93又は94に記載の遊技機。
手段95によれば、前記進行管理手段は、遊技者にとって通常よりも有利又は不利な状態である所定のモード中における前記特定の遊技状態の発生を除外して前記遊技進行データを算出するので、通常の状態における特定の遊技状態の発生のみに基づいて、遊技の進行状況を正確に表す遊技進行データを算出することができる。尚、所定のモードは、例えば、パチンコ機等における大当り発生の確率が通常よりも高い高確率モード(確変モードとも称される)等である。
96.遊技開始時における遊技の進行度合いを表す開始データを外部から入力させるための開始データ入力手段を備え、
前記進行管理手段は、前記開始データ入力時点からの遊技の進行度合いを前記開始データへ加算することによって前記遊技進行データを算出することを特徴とする手段93乃至95のいずれかに記載の遊技機。
手段96によれば、開始データ入力手段によって遊技開始時における遊技の進行度合いを表す開始データを外部から入力し、前記進行管理手段は、前記開始データ入力時点からの遊技の進行度合いを前記開始データへ加算することによって前記遊技進行データを算出するので、複数回に亘って行われる遊技において連続した遊技進行状況を管理することができる。
97.前記開始データは、前回の遊技終了時における遊技進行データであることを特徴とする手段96に記載の遊技機。
手段97によれば、前記開始データが前回の遊技終了時に携帯通信端末等によって取得された遊技進行データであるので、前回の遊技終了時の遊技進行状況に今回の遊技の進行度合いが加算されることにより、複数回に亘って行われる遊技において連続性を有する遊技進行データが算出される。
98.前記開始データ入力手段は、前記開始データと共に個々の遊技機若しくは機種を識別可能な遊技機識別情報を入力させ、
前記開始データ入力手段によって入力された遊技機識別情報が当該遊技機の遊技機識別情報と一致する場合に、前記開始データを用いて前記遊技進行データの算出を行うことを特徴とする手段96又は97に記載の遊技機。
手段98によれば、前記開始データ入力手段によって入力された遊技機識別情報が当該遊技機の遊技機識別情報と一致する場合に、前記開始データを用いて前記遊技進行データの算出を行うので、同一性を有する遊技機において連続性を有する遊技進行データを算出することができる。尚、遊技機識別情報は、遊技ホールに設置された個々の遊技機を識別可能な識別情報であってもよく、或いは、遊技機の機種を識別可能な識別情報であってもよい。遊技機識別情報が機種を識別可能な機種識別情報である場合、同一機種の異なる遊技機間において連続性のある遊技進行データを算出することができる。
99.前記進行管理手段によって管理される遊技の進行状況に応じた演出を行うように構成されたことを特徴とする手段93乃至98のいずれかに記載の遊技機。
手段99によれば、前記進行管理手段によって管理される遊技の進行状況に応じた演出によって、遊技者は遊技の進行状況を容易に把握することができ、遊技者における遊技意欲を向上させることができる。
100.前記遊技の進行状況に応じた演出は、ストーリー性を有していることを特徴とする手段99に記載の遊技機。
手段100によれば、前記遊技の進行状況に応じた演出がストーリー性を有しているので、遊技者は、遊技の進行状況をより一層確実に把握することができ、遊技者における遊技意欲を向上させることができる。
101.遊技者に付与されるサービスポイントの価値をポイント数として算出するポイント数算出手段を備え、
前記ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを前記表示手段にて個々に識別可能な態様で表示するように構成されたことを特徴とする手段1乃至87のいずれかに記載の遊技機。
手段101によれば、ポイント数算出手段によって遊技者に付与されるサービスポイントの価値がポイント数として算出され、前記ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを前記表示手段にて個々に識別可能な態様で表示するので、遊技者は、自己が所持する携帯通信端末の撮影機能等によってサービスポイントを容易且つ確実に取得することができる。そして、サービスポイントはポイント数に応じた価値を有しているため、サービスポイントを取得した携帯通信端末等より遊技ホールや遊技機メーカ等にサービスポイントを送ることによって遊技者がポイント数に応じた賞品を獲得したり、サービスの提供を受けること等を実現でき、遊技者における遊技意欲を向上させて、他の遊技ホール又は他の遊技機メーカとの差別化、集客、遊技時間の拡大等を図ることが可能となる。
102.前記ポイント数算出手段は、前記特定の遊技状態の種類に応じて各々所定のポイント数を算出することを特徴とする手段101に記載の遊技機。
手段102によれば、前記ポイント数算出手段が、前記特定の遊技状態の種類に応じて各々所定のポイント数を算出し、そのポイント数に応じた価値を有するサービスポイントが表示手段によって表示される。よって、特定の遊技状態の種類に応じたポイント数が獲得できることで、遊技者における遊技に対する興味を増大させて、より一層遊技意欲の向上を図ることが可能となる。
103.前記ポイント数算出手段は、所定条件が成立した場合に、算出されるポイント数を変化させることを特徴とする手段101又は102に記載の遊技機。
手段103によれば、前記ポイント数算出手段が、所定条件が成立した場合に、算出されるポイント数を変化させるので、遊技者に対してポイント数の変化に対する期待感を与えることができ、遊技意欲をより一層増大させることができる。尚、所定条件とは、例えば、図柄変動回数、大当り回数又は確率変動遊技の連続回数等が所定回数に到達することや、出玉数又は遊技球の発射数が所定数に到達すること、表示画面に特定のキャラクタが登場すること等である。また、変化後のポイント数は、変化前のポイント数に対して増大するように設定されることが好ましい。
104.前記ポイント数算出手段による変化後のポイント数を報知するように構成されたことを特徴とする手段103に記載の遊技機。
手段104によれば、前記ポイント数算出手段による変化後のポイント数が報知されるので、遊技者に前記所定条件の成立を遊技目標として意識させることによって、遊技意欲の向上を図ることができる。
105.前記ポイント数算出手段は、前記特定の遊技状態の発生の検出毎にポイント数を個々に算出し、
前記表示は、前記各ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを表示することを特徴とする手段101乃至104のいずれかに記載の遊技機。
手段105によれば、前記ポイント数算出手段が、前記特定の遊技状態の発生の検出毎にポイント数を個々に算出し、前記表示手段が、前記各ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを表示するので、遊技者は、携帯通信端末の撮影機能等によって各ポイント数に応じた価値を有する各々のサービスポイントを確実に取得して蓄積することができる。
106.前記個々のポイント数を報知するポイント数報知手段を備えたことを特徴とする手段101乃至105のいずれかに記載の遊技機。
手段106によれば、ポイント数報知手段が前記個々のポイント数を報知するので、遊技者は個々のポイント数を確実に認識することができる。
107.前記ポイント数報知手段は、文字等の表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより報知を行うことを特徴とする手段106に記載の遊技機。
手段107によれば、個々のポイント数を文字等の表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより確実に報知することができる。
108.前記ポイント数算出手段は、前記特定の遊技状態の発生の検出毎にポイント数を個々に算出すると共に、前記各ポイント数を積算して累積ポイント数を算出し、
前記表示手段は、前記累積ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを表示することを特徴とする手段101乃至104のいずれかに記載の遊技機。
手段108によれば、前記ポイント数算出手段は、前記特定の遊技状態の発生の検出毎にポイント数を個々に算出すると共に、前記各ポイント数を積算して累積ポイント数を算出し、前記表示手段は、前記累積ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを表示するので、遊技者は、携帯通信端末の撮影機能等によって累積ポイント数に応じた価値を有するサービスポイントを確実に取得して記憶することができる。
109.遊技開始時における累積ポイント数を表す開始データを入力するための開始データ入力手段を備え、
前記ポイント数算出手段は、前記開始データ入力時点から特定の遊技状態の発生の検出毎に個々に算出された各ポイント数を前記開始データへ積算することによって前記累積ポイント数を算出することを特徴とする手段108に記載の遊技機。
手段109によれば、開始データ入力手段が、遊技開始時における累積ポイント数を表す開始データを入力し、前記ポイント数算出手段は、前記開始データ入力時点から前記特定の遊技状態の発生の検出毎に個々に算出された各ポイント数を前記開始データへ積算することによって前記累積ポイント数を算出する。よって、開始データ入力時点以降の各ポイント数が開始データに積算されて累積ポイント数が算出されるので、複数回に亘って行われる遊技においてサービスポイントを累積していくことができる。
110.前記累積ポイント数に応じた演出を行うように構成されたことを特徴とする手段108又は109に記載の遊技機。
手段110によれば、前記累積ポイント数に応じた演出を行われることによって、遊技者はポイント数の累積状況を容易に把握することができ、遊技者における遊技意欲をより一層向上させることができる。尚、演出とは、遊技者が視覚、聴覚等によって認識可能なものを意味しており、例えば、図柄変動表示装置における表示、遊技盤上に設けられた可動部材の動作、装飾ランプの点灯・点滅、音声の発生等が含まれる。
111.前記累積ポイント数を報知する累積ポイント数報知手段を備えたことを特徴とする手段108乃至110のいずれかに記載の遊技機。
手段111によれば、累積ポイント数報知手段が前記累積ポイント数を報知するので、遊技者は、現在の累積ポイント数を確実に認識することができる。
112.前記累積ポイント数報知手段は、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより報知を行うことを特徴とする手段111に記載の遊技機。
手段112によれば、文字表示、光、音声、携帯通信端末への情報送信のいずれか若しくはこれらの任意の組合わせにより累積ポイント数が確実に報知される。
113.前記サービスポイントは、ポイント数データと各サービスポイントを個々に識別するための識別情報とからなることを特徴とする手段101乃至112のいずれかに記載の遊技機。
手段113によれば、前記サービスポイントは、ポイント数データと各サービスポイントを個々に識別するための識別情報とからなるので、携帯通信端末の撮影機能等によって取得したサービスポイントは、今回とは別の時間帯に取得したサービスポイントや他の遊技者が取得したサービスポイントと識別可能である。よって、例えば、同一のサービスポイントが2回以上遊技機メーカ等に送信された場合でも、既に受信済みのサービスポイントであることを受信履歴との照合により確実に認識することができ、賞品の贈答やサービスの提供等に悪影響が生じることを防止することができる。
114.前記出力情報を蓄積記憶する出力情報蓄積手段を備えたことを特徴とする手段1乃至113のいずれかに記載の遊技機。
手段114によれば、遊技者に提供するための出力情報が出力情報記憶手段に蓄積記憶され、表示手段が、出力情報記憶手段によって蓄積記憶された前記出力情報を表示するので、遊技者は自己が所持する携帯通信端末の撮影機能等を用いて出力情報を所望のタイミングで一括して取得することができ、取得操作の回数が低減されて操作の煩わしさが軽減される。
115.特定の遊技状態の発生を検出するための遊技状態検出手段を備え、
前記出力情報蓄積手段は、特定の遊技状態の発生を個々に表す遊技状態データを順次、蓄積記憶することを特徴とする手段114に記載の遊技機。
手段115によれば、遊技状態検出手段が特定の遊技状態の発生を検出し、前記出力情報蓄積手段が、特定の遊技状態の発生を個々に表す遊技状態データを順次、蓄積記憶するので、複数の遊技状態データを表示手段にて一括表示することができ、特定の遊技状態が発生する度に携帯通信端末の撮影機能等を用いて煩わしい情報取得操作を行う必要がない。そして、遊技状態データを取得した携帯通信端末において遊技状態の発生状況の把握をすることができると共に、携帯通信端末より遊技状態データを遊技ホールや遊技機メーカ等のコンピュータへ送信することにより特定の遊技状態の発生に関するランキングへの参加やサービスポイントの付与等を実現することができる。尚、特定の遊技状態の発生とは、例えば、パチンコ機において、大当り遊技状態の発生や、遊技盤に設けられた図柄変動表示装置における図柄変動の発生等を意味する。
116.特定の遊技状態の発生を検出するための遊技状態検出手段を備え、
前記出力情報蓄積手段は、特定の遊技状態の発生を累積的に表す遊技進行データを記憶することを特徴とする手段114に記載の遊技機。
手段116によれば、遊技状態検出手段が特定の遊技状態の発生を検出し、前記出力情報蓄積手段が特定の遊技状態の発生を累積的に表す遊技進行データを記憶するので、遊技進行データを表示手段にて表示することができ、特定の遊技状態が発生する度に携帯通信端末の撮影機能等を用いて煩わしい情報取得操作を行う必要がない。そして、遊技進行データを取得した携帯通信端末において遊技の進行状況の把握をすることができると共に、携帯通信端末より遊技進行データを遊技ホールや遊技機メーカ等のコンピュータへ送信することにより遊技の進行状況に関するランキングへの参加やサービスポイントの付与等を実現することができる。
117.遊技者に付与されるサービスポイントの価値をポイント数として算出するポイント数算出手段を備え、
前記出力情報蓄積手段は、遊技者に付与されるサービスポイントの価値を個々に表すポイント数データを順次、蓄積記憶することを特徴とする手段114に記載の遊技機。
手段117によれば、ポイント数算出手段が遊技者に付与されるサービスポイントの価値をポイント数として算出し、前記出力情報蓄積手段が、遊技者に付与されるサービスポイントの価値を個々に表すポイント数データを順次、蓄積記憶するので、そのポイント数データに基づく個々のサービスポイントを表示手段にて一括して表示することができ、個々のサービスポイントが発行される度に携帯通信端末の撮影機能等を用いて煩わしい情報取得操作を行う必要がない。そして、サービスポイントが携帯通信端末にて取得された後、サービスポイントを取得した携帯通信端末から遊技ホールや遊技機メーカ等のコンピュータへサービスポイントを送信することにより、遊技者は賞品の獲得やサービスの提供を受けること等を実現することができる。
118.遊技者に付与されるサービスポイントの価値をポイント数として算出するポイント数算出手段を備え、
前記出力情報蓄積手段は、遊技者に付与されるサービスポイントの価値が積算された累積ポイント数データを記憶することを特徴とする手段114に記載の遊技機。
手段118によれば、ポイント数算出手段が遊技者に付与されるサービスポイントの価値をポイント数として算出し、前記出力情報蓄積手段が、遊技者に付与されるサービスポイントの価値が積算された累積ポイント数データを記憶するので、その累積ポイント数データに基づくサービスポイントを表示手段にて表示することができ、個々のサービスポイントが発行される度に携帯通信端末の撮影機能等を用いて煩わしい情報取得操作を行う必要がない。そして、サービスポイントが携帯通信端末にて取得された後、サービスポイントを取得した携帯通信端末から遊技ホールや遊技機メーカ等のコンピュータへサービスポイントを送信することにより、遊技者は賞品の獲得やサービスの提供を受けること等を実現することができる。
119.遊技開始時における累積ポイント数を表す開始データを外部から入力させる開始データ入力手段を備え、
新たに付与されるサービスポイントの価値が前記開始データに対して積算されることを特徴とする手段118に記載の遊技機。
手段119によれば、遊技開始時における累積ポイント数を表す開始データが外部から入力され、新たに付与されるサービスポイントの価値が前記開始データに対して積算されるので、複数回に亘って行われる遊技においてサービスポイントを累積していくことができる。
120.遊技者の視覚、聴覚等によって認識可能な演出を行うための演出手段を備え、その演出手段は、前記出力情報蓄積手段における前記出力情報の蓄積状況に応じた演出を行うことを特徴とする手段114乃至119のいずれかに記載の遊技機。
手段120によれば、遊技者の視覚、聴覚等によって認識可能な演出を行うための演出手段が、前記出力情報蓄積手段における出力情報の蓄積状況に応じた演出を行うので、遊技者は演出を通じて出力情報の蓄積状況を確実に把握することができ、遊技者における遊技意欲を一層向上させることができる。演出とは、遊技者の視覚、聴覚等によって認識可能に表現されるものを意味しており、例えば、図柄変動表示装置における表示、遊技盤上に設けられた可動部材の動作、装飾ランプの点灯・点滅、音声の発生等が含まれる。
121.前記出力情報の蓄積状況に応じた演出が、ストーリー性を有していることを特徴とする手段120に記載の遊技機。
手段121によれば、前記出力情報の蓄積状況に応じた演出が、ストーリー性を有しているので、遊技者は演出を通じて出力情報の蓄積状況をより確実に把握することができ、遊技者における遊技意欲をより一層向上させることができる。ストーリー性とは、例えば、物語等における場面が進行する態様を意味する。
122.前記出力情報蓄積手段における前記出力情報の蓄積状況に応じて付加価値情報が付与されるように構成されたことを特徴とする手段114乃至121のいずれかに記載の遊技機。
手段122によれば、前記出力情報記憶手段における前記出力情報の蓄積状況に応じて付加価値情報が付与されるので、遊技者は付加価値情報の獲得を一つの遊技目標とすることができ、遊技意欲を一層向上させることができる。ここで、付加価値情報の付与とは、例えば、特定の遊技状態の発生毎にサービスポイントが付与される場合、出力情報の蓄積状況に応じて、通常よりも大きな値のポイント数、或いは通常のサービスポイントとは異なる特別な価値情報を付与すること等を意味する。
123.前記出力情報の表示又は前記出力情報の蓄積を確認すると共に、表示又は蓄積の実行を選択可能に構成されたことを特徴とする手段113乃至122のいずれかに記載の遊技機。
手段123によれば、出力情報の表示又は出力情報の蓄積の確認が行われ、遊技者が、自己の意思に基づいて、出力情報の表示又は蓄積の実行を選択することができる。
124.前記出力情報が蓄積されたことを報知する蓄積報知手段を備えたことを特徴とする手段1乃至123のいずれかに記載の遊技機。
手段124によれば、出力情報が蓄積されたことが蓄積報知手段によって報知されるので、遊技者は確実に出力情報が蓄積されたことを把握することができる。
125.所定条件が成立する場合に、前記出力情報蓄積手段の蓄積内容を消去するように構成されたことを特徴とする手段114乃至124のいずれかに記載の遊技機。
手段125によれば、所定条件が成立する場合に、前記出力情報記憶手段の記憶内容を消去するので、表示が不要となった出力情報が遊技機に残存することによる弊害の発生を確実に防止することができる。ここで、所定条件とは、例えば、出力情報記憶手段に蓄積記憶された内容の表示が終了した場合、遊技終了が検出されてから所定時間経過した場合、遊技者の交替が検出された場合等である。
126.前記出力情報蓄積手段の蓄積内容の消去を確認すると共に、消去の実行又は中止を選択可能に構成されたことを特徴とする手段125に記載の遊技機。
手段126によれば、前記出力情報記憶手段の記憶内容の消去の確認が行われ、遊技者が、自己の意思に基づいて、消去の実行又は中止を選択することができる。
127.前記出力情報蓄積手段の蓄積内容が消去されたことを報知する蓄積報知手段を備えたことを特徴とする手段125又は126に記載の遊技機。
手段127によれば、前記出力情報記憶手段の記憶内容が消去されたことが報知されるので、遊技者は確実に出力情報記憶手段の記憶内容の消去を把握することができる。
128.所定の条件が成立している場合にのみ、前記出力情報蓄積手段への前記出力情報の蓄積が実行されるように構成されたことを特徴とする手段114乃至127のいずれかに記載の遊技機。
手段128によれば、所定の条件が成立している場合にのみ、前記出力情報記憶手段への出力情報の蓄積が実行され、その他の場合には出力情報の表示等が実行される。例えば、パチンコ機において、大当りの発生に基づいて出力情報が出力される場合に、短時間内に次回の大当り発生が期待され且つ遊技者交替のあり得ない確変遊技中の大当りでは出力情報の蓄積を実行し、短時間内に次回の大当り発生が期待できず、遊技者の交替もあり得る通常遊技中の大当り発生では直ちに出力情報の表示を実行するように構成してもよい。
129.前記出力情報蓄積手段に蓄積記憶された内容を報知する蓄積内容報知手段を備えたことを特徴とする手段114乃至128のいずれかに記載の遊技機。
手段129によれば、出力情報記憶手段に蓄積記憶された内容が蓄積内容報知手段によって報知されるので、遊技者は、出力情報記憶手段に蓄積記憶された内容を確実に把握することができ、より一層の遊技意欲の向上が図られる。例えば、出力情報が遊技状態データである場合は大当り発生回数等を報知し、出力情報がサービスポイントである場合はポイント数を報知するように構成してもよい。
130.遊技者に関する情報の入力が可能であると共に、その入力された前記遊技者に関する情報に基づいて、遊技者に関する所定の表示を行うように構成されたことを特徴とする手段1乃至129のいずれかに記載の遊技機。
手段130によれば、遊技者に関する情報の入力が可能であると共に、その入力された前記遊技者に関する情報に基づいて、遊技者に関する所定の表示を行うので、高価且つ大規模な遊技者管理用のデータベース装置等を用いることなく、安価且つ簡易な構成で遊技者に関する情報の報知並びに効果的な顧客対応の演出を実現することができる。
131.携帯通信端末を介して前記遊技者に関する情報を入力させるための遊技者情報入力手段を備えたことを特徴とする手段130に記載の遊技機。
手段131によれば、遊技者情報入力手段により、携帯通信端末を介して前記遊技者に関する情報を確実に入力することができる。遊技者情報入力手段は、例えば、遊技者の操作によって携帯通信端末から赤外線信号等として送信される情報を受信可能な赤外線受信装置、或いは、携帯通信端末に設けられた端子を介して携帯通信端末内のメモリの記憶内容を読み出し可能な装置等により構成することが可能である。
132.遊技者の操作により前記遊技者に関する情報を入力させるための入力操作手段を備えたことを特徴とする手段130に記載の遊技機。
手段132によれば、遊技者の操作により情報の入力が可能な入力操作手段を介して前記遊技者に関する情報が確実に入力される。入力操作手段は、例えば、遊技機の枠等に設けたキーボード、タッチパネル等の入力装置により構成することが可能である。
133.玉貸しに関する機能を有する台間装置より出力される情報を入力させるためのインタフェース手段を備え、
そのインタフェース手段を介して前記遊技者に関する情報を入力させるように構成されたことを特徴とする手段130に記載の遊技機。
手段133によれば、玉貸しに関する機能を有する台間装置より出力される情報を入力させるためのインタフェース手段を介して前記遊技者に関する情報が確実に入力される。例えば、台間装置にタッチパネル等の入力装置又は赤外線受信装置等を設け、これらの装置によって入力された遊技者に関する情報が、インタフェース手段を介して入力される構成することが可能である。或いは、台間装置によって磁気カード又はICカードから遊技者に関する情報を読み取り、インタフェース手段を介して入力させる構成としてもよい。
134.前記遊技者に関する情報は、当該遊技者の名前に関する情報を含んでいると共に、その入力された遊技者の名前に関する情報に基づいて遊技者の名前を表示することを特徴とする手段130乃至133のいずれかに記載の遊技機。
手段134によれば、入力された遊技者の名前が表示されることによって、遊技者を極めて分かり易い態様で報知することができると共に、より効果的な顧客対応の演出を容易に実現することができる。尚、遊技者の名前には、遊技者の氏名、姓、名、及びニックネーム等が含まれる。
135.前記遊技者に関する情報は、当該遊技者の遊技に関する情報を更に含み、遊技者の名前と共に前記遊技に関する情報を表示することを特徴とする手段134に記載の遊技機。
手段135によれば、遊技者の名前に関する情報と共に入力された当該遊技者の遊技に関する情報を遊技者の名前と共に表示するので、遊技者の名前に加えて遊技に関する情報の内容をも確認することができる。尚、遊技に関する情報とは、例えば、前回の遊技終了時における遊技進行データや、携帯通信端末において蓄積されたポイント数残高データ等である。
136.前記遊技者の名前を前記表示手段にて文字表示することを特徴とする手段134又は135に記載の遊技機。
手段136によれば、表示手段によって前記遊技者の名前が文字によって表示されるので、視覚を通じて遊技者の名前を確実に報知することができると共に、視覚による効果的な演出を実現することができる。尚、表示手段は、液晶ディスプレイやLEDディスプレイ等の各種の表示装置によって構成され、遊技機の構成部材のいずれか(例えば、遊技盤、遊技機の枠等)に設けられる。また、表示される文字には、漢字、カタカナ、ひらがな、英字等の各種の文字が含まれる。
137.前記遊技者の名前を音声によって出力可能な音声発生手段を備えたことを特徴とする手段134乃至136のいずれかに記載の遊技機。
手段137によれば、音声発生手段によって前記遊技者の名前が音声によって出力されるので、聴覚を通じて遊技者の名前を確実に報知することができると共に、聴覚による効果的な演出を実現することができる。
138.前記入力された遊技者に関する情報から遊技者の名前の文字列データを取得することを特徴とする手段134乃至137のいずれかに記載の遊技機。
手段138によれば、前記入力された遊技者に関する情報から、遊技者の名前の文字列データが直接的に取得されるので、高価且つ大規模な遊技者管理用のデータベース装置等を介して遊技者の名前に関するデータを取得する必要が無く、簡単な構成で確実に遊技者の名前の表示を実現することができる。
139.特定の遊技状態の演出において遊技者の名前が表示されることを特徴とする手段134乃至138のいずれかに記載の遊技機。
手段139によれば、特定の遊技状態の演出において遊技者の名前が表示されるので、効果的な顧客対応の演出を実現することができ、これにより遊技意欲の向上を図ることが可能となる。尚、演出とは、遊技者が視覚、聴覚等によって認識可能なものを意味しており、例えば、図柄変動表示装置における表示、遊技盤上に設けられた可動部材の動作、装飾ランプの点灯・点滅、音声の発生等が含まれる。
140.前記特定の遊技状態は、大当り遊技状態であることを特徴とする手段139に記載の遊技機。
手段140によれば、大当り遊技状態の演出において遊技者の名前が表示されるので、効果的な顧客対応の演出を実現することができ、これにより遊技意欲の向上を図ることが可能となる。尚、大当り遊技状態の発生時、継続中、又は終了時のいずれのタイミングにおいて遊技者の名前を表示するように構成してもよい。
141.前記特定の遊技状態は、大当り遊技状態に先立って発生するリーチ遊技状態であることを特徴とする手段139に記載の遊技機。
手段141によれば、リーチ遊技状態の演出において遊技者の名前が表示されるので、効果的な顧客対応の演出を実現することができ、これにより遊技意欲の向上を図ることが可能となる。尚、リーチ遊技状態の発生時、継続中、又は終了時のいずれのタイミングにおいて遊技者の名前を表示するように構成してもよい。
142.遊技者に関する情報の入力が可能であると共に、
遊技者の視覚、聴覚等によって認識可能な演出を行うための演出手段を備え、
前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて、前記演出手段による演出内容を変化させるように構成されたことを特徴とする手段1乃至141のいずれかに記載の遊技機。
手段142によれば、遊技者に関する情報の入力の有無に応じて、演出手段による演出内容が変化するので、遊技者に対して効果的な顧客対応の演出を実現することができる。尚、演出とは、遊技者の視覚、聴覚等によって認識可能に表現されるものを意味しており、例えば、図柄変動表示装置における表示、遊技盤上に設けられた可動部材の動作、装飾ランプの点灯・点滅、音声の発生等が含まれる。
143.携帯通信端末を介して前記遊技者に関する情報を入力させるための遊技者情報入力手段を備えたことを特徴とする手段142に記載の遊技機。
手段143によれば、携帯通信端末から情報を取得するための遊技者情報入力手段を介して前記遊技者に関する情報が確実に入力される。遊技者情報入力手段は、例えば、遊技者の操作によって携帯通信端末から赤外線信号等として送信される情報を受信可能な赤外線受信装置、或いは、携帯通信端末に設けられた端子を介して携帯通信端末内のメモリの記憶内容を読み出し可能な装置等により構成することが可能である。
144.遊技者の操作により前記遊技者に関する情報を入力させるための入力操作手段を備えたことを特徴とする手段142に記載の遊技機。
手段144によれば、遊技者の操作により情報の入力が可能な入力操作手段を介して前記遊技者に関する情報が確実に入力される。入力操作手段は、例えば、遊技機の枠等に設けたキーボード、タッチパネル等の入力装置により構成することが可能である。
145.玉貸しに関する機能を有する台間装置より出力される情報を入力させるためのインタフェース手段を備え、
そのインタフェース手段を介して前記遊技者に関する情報を入力させるように構成されたことを特徴とする手段142に記載の遊技機。
手段145によれば、玉貸しに関する機能を有する台間装置より出力される情報を入力させるためのインタフェース手段を介して前記遊技者に関する情報が確実に入力される。例えば、台間装置にタッチパネル等の入力装置又は赤外線受信装置等を設け、これらの装置によって入力された遊技者に関する情報が、インタフェース手段を介して入力される構成することが可能である。或いは、台間装置によって磁気カード又はICカードから遊技者に関する情報を読み取り、インタフェース手段を介して入力させる構成としてもよい。
146.前記演出手段は、前記表示手段によって構成されたことを特徴とする手段142乃至145のいずれかに記載の遊技機。
手段146によれば、表示手段によって表示される文字や図柄等が、遊技者に関する情報の入力の有無に応じて変化することにより、視覚による効果的な演出を実現することができる。
147.前記演出手段は、音声出力が可能な音声発生手段を備えたことを特徴とする手段142乃至146のいずれかに記載の遊技機。
手段147によれば、音声発生手段による音声出力が、遊技者に関する情報の入力の有無に応じて変化することにより、聴覚による効果的な演出を実現することができる。
148.前記遊技者に関する情報の入力が無い場合に、前記演出手段が第一の演出を実行すると共に、前記遊技者に関する情報の入力が有る場合に、前記演出手段が前記第一の演出とは演出内容の異なる第二の演出を実行するように構成されたことを特徴とする手段142乃至147のいずれかに記載の遊技機。
手段148によれば、前記遊技者に関する情報の入力が無い場合に、前記演出手段が第一の演出を実行すると共に、前記遊技者に関する情報の入力が有る場合に、前記演出手段が前記第一の演出とは演出内容の異なる第二の演出を実行するので、効果的な顧客対応の演出を実現することができる。
149.前記演出手段によって前記第一の演出が実行されている状態で前記遊技者に関する情報の入力が行われた場合に、前記演出手段によって実行される演出内容が前記第一の演出から前記第二の演出へと切り換えられるように構成されたことを特徴とする手段148に記載の遊技機。
手段149によれば、前記演出手段によって前記第一の演出が実行されている状態で前記遊技者に関する情報の入力が行われた場合に、前記演出手段によって実行される演出内容が前記第一の演出から前記第二の演出へと直ちに切り換えられるので、前記遊技者に関する情報の入力が受け付けられたことを遊技者に認識させることができると共に、前記第二の演出が直ちに実行されることによって遊技意欲のさらなる向上を図ることができる。
150.前記演出手段は、視覚又は聴覚により認識可能なメッセージを出力するように構成され、
前記メッセージの内容が前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて切り換えられることを特徴とする手段142乃至149のいずれかに記載の遊技機。
手段150によれば、前記演出手段より出力されるメッセージの内容が前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて切り換えられるので、極めて効果的な顧客対応の演出を実現することができる。
151.第一のメッセージを記憶する第一のメッセージ記憶手段と、
前記第一のメッセージとは異なる第二のメッセージを記憶する第二のメッセージ記憶手段と、
を備え、
前記遊技者に関する情報の入力が無い場合には、前記第一のメッセージ記憶手段から前記第一のメッセージを読み出して出力し、
前記遊技者に関する情報の入力が有る場合には、前記第二のメッセージ記憶手段から前記第二のメッセージを読み出して出力するように構成されたことを特徴とする手段148に記載の遊技機。
手段151によれば、第一のメッセージ記憶手段が第一のメッセージを記憶すると共に、第二のメッセージ記憶手段が前記第一のメッセージとは異なる第二のメッセージを記憶する。そして、前記遊技者に関する情報の入力が無い場合には、前記第一のメッセージ記憶手段から前記第一のメッセージを読み出して出力し、前記遊技者に関する情報の入力が有る場合には、前記第二のメッセージ記憶手段から前記第二のメッセージを読み出して出力する。よって、遊技者の有無に応じて極めて効果的な顧客対応の演出を実現することができる。例えば、第一のメッセージ記憶手段は、遊技者に関する情報の入力を行っていない遊技者向けのメッセージとして、遊技者に関する情報の入力を行うことを促したり、遊技者に関する情報の入力によって得られるメリットを報知するための第一のメッセージを記憶するように構成してもよい。また、第二のメッセージ記憶手段は、既に遊技者に関する情報の入力を行っている遊技者向けのメッセージとして、遊技者に関する情報の入力を行った場合にのみ提供される有益な情報を第二のメッセージとして記憶する構成としてもよい。
152.前記演出手段によって前記第一のメッセージが出力されている状態で前記遊技者に関する情報の入力が行われた場合に、前記演出手段によって出力されるメッセージが、前記第一のメッセージから前記第二のメッセージへと切り換えられるように構成されたことを特徴とする手段151に記載の遊技機。
手段152によれば、前記演出手段によって前記第一のメッセージが出力されている状態で前記遊技者に関する情報の入力が行われた場合に、前記演出手段によって出力されるメッセージが、前記第一のメッセージから前記第二のメッセージへと直ちに切り換えられるので、前記遊技者に関する情報の入力が受け付けられたことを遊技者に認識させることができると共に、前記第二のメッセージが直ちに出力されることによって遊技意欲のさらなる向上を図ることができる。
153.前記演出手段による演出が、前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて、前記遊技者の名前を用いた演出と前記遊技者の名前を用いない演出とで切り換えられることを特徴とする手段142乃至152のいずれかに記載の遊技機。
手段153によれば、前記遊技者に関する情報の入力が無い場合には、前記演出手段によって前記遊技者の名前を用いない演出が行われ、前記遊技者に関する情報の入力が有る場合には、前記演出手段によって前記遊技者の名前を用いた演出が行われるように切り換えられるので、いずれの場合も適切な演出を行うことができる。特に、遊技者に関する情報が入力された状態では、遊技者の名前を用いて効果的な顧客対応の演出を実現することができる。尚、遊技者の名前には、遊技者の氏名、姓、名、及びニックネーム等が含まれる。
154.前記遊技者に関する情報は、当該遊技者の名前に関する情報を含んでいると共に、前記遊技者に関する情報の入力が有る場合に、前記入力された遊技者に関する情報に含まれる遊技者の名前に関する情報に基づいて遊技者の名前を用いた演出を行うことを特徴とする手段153に記載の遊技機。
手段154によれば、前記入力された遊技者に関する情報に含まれる遊技者の名前に関する情報(例えば、名前を表す文字列データ等)に基づいて遊技者の名前を用いた演出を行うので、効果且つ大規模な遊技者管理用データベース装置等を用いることなく遊技者の名前を用いた演出を行うことができる。
155.特定の遊技状態において、前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて、前記演出手段による演出内容を変化させることを特徴とする手段142乃至154のいずれかに記載の遊技機。
手段155によれば、特定の遊技状態の演出において前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて前記演出手段による演出内容が変化するので、特定の遊技状態の演出をより効果的な内容とし、これにより遊技意欲の向上を図ることが可能となる。
156.前記特定の遊技状態は、大当り遊技状態であることを特徴とする手段155に記載の遊技機。
手段156によれば、大当り遊技状態の演出において前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて前記演出手段による演出内容が変化するので、大当り遊技状態における演出をより効果的な内容とすることができる。すなわち、大当り遊技状態は、遊技者が最も喜びや興奮等を感じる遊技状態であるので、大当り遊技状態において遊技者に関する情報の入力の有無に応じた演出を行うことにより遊技意欲の向上を図ることが可能となる。例えば、図柄変動表示装置における大当り遊技状態の演出において、遊技者に関する情報が未入力の場合は大当り発生を報知する通常の動画表示を行い、遊技者に関する情報が入力済みの場合は大当り発生を報知する動画表示において遊技者の名前を表示する演出を行うように構成することができる。
157.前記特定の遊技状態は、大当り遊技状態に先立って発生するリーチ遊技状態であることを特徴とする手段165に記載の遊技機。
手段157によれば、リーチ遊技状態における演出において前記遊技者に関する情報の入力の有無に応じて前記演出手段による演出内容が変化するので、リーチ遊技状態における演出をより効果的な内容とすることができる。すなわち、リーチ遊技状態は、遊技者が大当りの獲得に対して期待を膨らませる遊技状態であるので、リーチ遊技状態の演出において遊技者に関する情報の入力の有無に応じた演出を行うことにより遊技意欲の向上を図ることが可能となる。例えば、図柄変動表示装置におけるリーチ遊技状態の演出において、遊技者に関する情報が未入力の場合はリーチ発生を報知する通常の動画表示を行い、遊技者に関する情報が入力済みの場合はリーチ発生を報知する動画表示において遊技者の名前を表示する演出を行うように構成することができる。
158.前記遊技者に関する情報は、当該遊技者を特定するための遊技者特定情報を含んでおり、
入力された遊技者特定情報を記憶する遊技者特定情報記憶手段を備え、
その遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報によって遊技者が特定されているか否かに応じて、前記演出手段による演出内容を変化させることを特徴とする手段142乃至157のいずれかに記載の遊技機。
手段158によれば、遊技者特定情報記憶手段に記憶された遊技者特定情報によって遊技者が特定されているか否かに応じて、前記演出手段による演出内容を変化するので、効果的な顧客対応の演出を容易に実現することができる。尚、遊技者を特定するための遊技者特定情報には、遊技者特定用のパスワード、登録番号や会員番号等の番号、遊技者の名前(氏名、ニックネーム等を含む)、又はこれらの組合わせ等が含まれる。
159.前記遊技者特定情報によって遊技者が特定されているか否かに応じて、前記演出手段による遊技者確認をする演出と遊技者確認をしない演出とを切り換えることを特徴とする手段158に記載の遊技機。
手段159によれば、遊技者が特定されていない場合は遊技者確認をする演出を行うことにより、確実に遊技者の特定を行うことができ、一方、遊技者が既に特定されている場合は遊技者確認をしない演出を行うので、不要な遊技者確認を行うことにより遊技者に煩わしい思いをさせる等の弊害が生じることがない。
1,101,102,103…パチンコ機(遊技機)、301…スロットマシン(遊技機)、401…パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機(遊技機)、3…前枠(遊技盤外部の枠)、5…表示装置(表示手段、図柄変動表示装置、遊技者特定状況報知手段、出力情報報知手段、消去報知手段、演出手段、蓄積報知手段、蓄積内容報知手段)、5b…二次元バーコード表示装置(表示手段)、7…遊技盤、16…外部接続端子板、16a〜e…出力端子(遊技状態検出手段、外部接続端子)、17…発射ハンドル(遊技者の手で操作される操作部)、22…図柄表示制御基板(表示制御基板)、27…二次元バーコード生成プログラム(バーコード生成手段)、30…通信制御基板、31,331,431…報知ランプ(出力情報報知手段、蓄積報知手段)、32a,332a,432a…第1赤外線センサ(遊技者特定選択手段、確認入力手段)、32b,332b,432b…第2赤外線センサ(遊技者特定選択手段、確認入力手段、消去選択手段)、34,334,434…赤外線受光部(遊技者特定情報入力手段、表示要求入力手段、開始データ入力手段、遊技者情報入力手段)、38a…遊技状態バッファ(出力情報記憶手段)、38b…遊技状態記憶領域(出力情報記憶手段、出力情報蓄積手段)、38c…遊技者特定パスワード記憶領域38c(遊技者特定情報記憶手段)、38e…遊技進行データ記憶領域(進行管理手段、出力情報記憶手段、出力情報蓄積手段)、38f…ポイントバッファ(出力情報記憶手段)、38g…ポイント蓄積領域(出力情報記憶手段、出力情報蓄積手段)、38h…累積ポイント記憶領域(出力情報記憶手段、出力情報蓄積手段)、40…人体検知センサ、41…終了ボタン(終了操作手段)、42…指紋センサ(指紋検出手段)、51…着座センサ、200…携帯電話機(携帯通信端末)、36…CPU。

Claims (1)

  1. 画面表示可能な表示手段を備えた遊技機において、
    遊技者に提供するための出力情報を個々に識別可能な態様で前記表示手段にて表示するように構成されたことを特徴とする遊技機。
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