JP2015128035A - Led照明制御システム - Google Patents
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Abstract
簡易な回路の構成で複数のLED照明装置を制御することができ、さらに、従来の照明装置の配線を利用する制御もできて、外部からのノイズに対して強く、自身でも外部にノイズを発生させにくい、LED照明制御システムを提供する。
【解決手段】
LED照明制御システム100は、制御信号に応じて、交流電力に制御信号を合成する合成ユニット30と、LED照明装置が交流電力線の接続により構成されているLED照明ユニット51と、から構成されている。さらに、合成ユニット30で合成された交流電力をLED照明ユニット51に送電して、制御信号分配器により交流電力から制御信号を分配して、制御信号によりLED照明装置のLED素子を制御する。
【選択図】図1
Description
しかし、交流電力線に発信回路で発生した同期クロックと調光制御信号の2つの信号を重畳させて、更に分離させていることから、重畳回路、分離回路等の複雑な回路が必要になる。また、交流電圧よりも高周波数で且つ互いに異なる搬送波で交流電圧中を搬送しているので、外部からのノイズに対して弱いため誤動作し易く、さらに自身でもノイズを外部に伝送し易い構成のLED照明制御システムとなっている。
それによって、簡易な回路の構成で複数のLED照明装置を制御することができ、さらに、従来の照明装置の配線を利用する制御もできて、外部からのノイズに対して強く、自身でも外部にノイズを発生させにくいLED照明制御システムを提供することができる。
また、制御信号に対して、交流電力の半波毎に制御信号の設定を確認して制御することが可能なので、制御信号の変化に対応した制御をすることができる。
LED照明制御システムの一例として、操作パネルからの制御信号を交流電力に合成し、交流電力線と接続されている複数のLED照明装置で構成される照明制御ユニット毎に、交流電力から制御信号を分配してLED照明装置を制御している場合について説明する。
LED照明制御システム100は、図1に示すように、商用電源10からの交流電力をON/OFF動作する片切りスイッチの壁スイッチA、21、壁スイッチB、22、を経由して照明制御ユニットA、50、照明制御ユニットB、53、に入力されて、操作パネル40等からの制御信号40aを交流電力に合成する。制御信号が合成された交流電力は、交流電力線を通じて複数のLED照明装置A、52、LED照明装置B、55が接続されているLED照明ユニットA、51、LED照明ユニットB、54に、入力される。LED照明ユニットA、51、LED照明ユニットB、54のLED照明装置A、52、LED照明装置B、55は、合成された交流電力から制御信号を分配して制御信号に従い光を出射する。このように、LED照明制御システム100は、制御信号40aに従って、LED照明装置A,52、LED照明装置B、55を制御することができる。
また、同じ商用電源10からの交流電力をON/OFF動作する片切りスイッチの壁スイッチC、23、壁スイッチD、24、を経由して制御信号を交流電力に合成することによる制御を行わない通常の照明装置C、56、照明装置D、57に入力されている。
図1に示すように、照明制御ユニットA、50と、照明制御ユニットB、53の各照明制御ユニット毎に、制御が行われている。制御は、各照明制御ユニット毎に、完結していて、他の照明制御ユニットや他の照明装置に対して、制御が及ぶことはない構成となっている。
照明制御ユニットA、50と照明制御ユニットB、53は、LED照明ユニットにおけるLED照明装置の接続方法が異なるだけで、他は同様な構成となっている。
合成ユニット30は、図1に示すように、入力交流電力のノイズを減少させると共に合成ユニット30からのノイズを外部に出さないようにするノイズフィルタ30aと、操作パネル40からの制御信号40aを交流電力に合成する制御信号合成器30bで構成される。
ノイズフィルタ30aは、外部からのノイズを減少させるとともに、合成ユニット内のノイズを外部に出すことがないので、隣接する他の装置に影響を与えることが少ないLED照明制御システム100を構成させることができる。
制御信号合成器30bは、操作パネル40からの制御信号40aを交流電力に合成する手段として、交流電力を設定された時間で、交流電力の半波毎のゼロクロス点から交流電力出力を出力しないゼロ出力による変調を行い、交流電力線でLED照明ユニットA、51へ送電される。
なお、操作パネル40を既存の調光器や調光センサに変更して、LED照明制御システムを構成しても対応することも可能である。
LED照明ユニットA、51は、図1に示すように、複数のLED照明装置A、52が交流電力線により送り接続されており、合成ユニット30からの交流電力が送電される。LED照明装置A、52は、図2に示すように、入力端子52aから入力される交流電力から制御信号60aを分配する制御信号分配器60と、制御信号分配器60の制御信号60aによりLED素子80の制御を行う電力供給回路70と、電力供給回路70により駆動させられるLED素子80と、制御信号が合成された交流電力を、送り接続されている他のLED照明装置A、52に伝送するための送り端子52bで構成されている。送り端子52bを設けることにより、複数のLED照明装置A、52と交流電力の送り接続することが可能になり、新たにLED照明装置A、52の追加や設置を行うときの工数を削減することが可能となる。また、現状の交流電力線に送り接続されている照明装置の置き換えを行う場合に、現状の配線を生かして簡単に照明装置の交換を行うことが可能となる。
ここでは、制御信号40aに対して、交流電力の半波毎に制御信号の設定を確認して制御するので、制御信号40aに従ってLED素子80の制御をすることができる。
LED照明ユニットB、54は、図1に示すように、複数のLED照明装置B、55が交流電力線に並列接続されており、合成ユニット30からの交流電力が送電される。LED照明装置B、55は、図3に示すように、入力端子55aから入力される交流電力から制御信号60aを分配する制御信号分配器60と、制御信号分配器60の制御信号60aによりLED素子80の制御を行う電力供給回路70と、電力供給回路70により駆動させられるLED素子80で構成されている。複数のLED照明装置B、55と交流電力に並列接続することが可能になり、新たにLED照明装置B、55の追加や設置を行うときの工数を削減することが可能となる。また、現状の交流電力線に並列接続されている照明装置の置き換えを行う場合に、現状の配線を生かして簡単に照明装置の交換を行うことが可能となる。
ここでは、制御信号40aに対して、交流電力の半波毎に制御信号の設定を確認して制御するので、制御信号40aに従ってLED素子80の制御をすることができる。
電力供給回路70は、LED照明装置A、52とLED照明装置B、55において、共通であり、図2、図3に示すように、制御信号が合成された交流電力から回路を保護する保護回路70aと、保護回路を通過した交流電力のノイズを除去するノイズフィルタ70bと、ノイズフィルタを通過した交流電力を直流電力に整流する整流回路70cと、直流電力の高調波電流成分を抑える力率改善回路70dと、LED素子80を制御して駆動するLED駆動回路70eで構成されている。
電力供給回路70には、交流電力線により制御信号が合成された交流電力が入力される。合成後の交流電力は、制御信号を合成するための変調において、半波毎にゼロクロス点から所定の時間で交流電力がゼロ出力となる部分が存在する。しかし、ゼロクロス点からの初期の短い時間(周期の10%以下)で変調しているので、ゼロ出力となる部分が少ないうえに、電力供給回路70で交流から直流に変換されるので、LED素子80を駆動するLED駆動回路70eに影響を与えることはない。
例えば、壁スイッチA、21がONに操作されて、操作パネル40より50%で調光させる制御信号40aが、制御信号合成器30bに入力されている場合についてのLED照明制御システム100の変調復調動作について、図4、図5を用いて説明する。
図4(a)は、制御信号を合成する前の交流電力波形で、f=50Hz(1周期が20ms)のSIN波形である。図1に記載のノイズフィルタ30aを通過した後における波形を示している。
図4(b)は、制御信号を合成した後の交流電力波形で、50%で調光させる場合は、半波毎のゼロクロス点から0.5msの間は、交流電力をゼロ出力となるように、交流電力を変調する。図1に記載の制御信号合成器30bを通過した後における波形を示している。
この制御信号合成器30bは、回路により構成しても、マイコンを用いて構成しても、回路とマイコンを用いて構成しても良い。
図5(a)は、合成ユニット30からの交流電力波形で、制御信号40aに基づいて変調されていて、半波毎のゼロクロス点から0.5msの間は、交流電力がゼロ出力となっている。
変調された交流電力の復調動作は、図2に示す制御信号分配器60において、変調された交流電力の半波毎のゼロクロス点において、変調された交流電力のゼロ出力の時間を計測する。図5(b)に示すように、復調された交流電力の半波毎のゼロクロス点から、復調されたゼロ出力の時間より充分小さいサンプリング時間である0.05ms毎に、復調された交流電力がゼロ出力かを判定する。計測したゼロ出力の時間である約0.5msの計測時間から、制御信号分配器60で、変調設定された制御信号40aは50%変調の設定であることが判断される。復調された制御信号60aは、電力供給回路70のLED駆動回路70eに50%変調制御する指示として送られ、LED駆動回路70eでは、制御信号60aに基づき接続されているLED素子80を50%の明るさに調光して点灯させる。
この制御信号分配器60は、回路により構成しても、マイコンを用いて構成しても、回路とマイコンを用いて構成しても良い。
また、本LED照明制御システム100は、変調・復調をゼロクロス点からの時間で実施しているので、交流電力の周波数が50Hz/60Hzの場合においてもそのまま対応が可能なLED照明制御システムとなり、実施地域ごとにシステムを変更する必要がなく実施することができる。
これらによって、簡易な回路の構成で複数のLED照明装置を制御し、従来の配線を利用することができ、外部からのノイズに対して強く、自身でも外部にノイズを発生させにくいLED照明制御システムを提案している。
また、制御信号に対して、交流電力の半波毎に設定を確認して制御するので、制御信号の変化に即対応した制御をすることができる。
21:壁スイッチA
22:壁スイッチB
23:壁スイッチC
24:壁スイッチD
30:合成ユニット
30a:ノイズフィルタ
30b:制御信号合成器
40:操作パネル
40a:制御信号
50:照明制御ユニットA
51:LED照明ユニットA
52:LED照明装置A
52a:入力端子
52b:送り端子
53:照明制御ユニットB
54:LED照明ユニットB
55:LED照明装置B
55a:入力端子
56:照明装置C
57:照明装置D
60:制御信号分配器
60a:制御信号
70:電力供給回路
70a:保護回路
70b:ノイズフィルタ
70c:整流回路
70d:力率改善回路
70e:LED駆動回路
80:LED素子
100:LED照明制御システム
Claims (3)
- 制御信号に応じて、交流電力に前記制御信号を合成する合成ユニットと、
LED照明装置が交流電力線の接続により構成されているLED照明ユニットと、からなるLED照明制御システムであって、
前記合成ユニットで合成された交流電力を前記LED照明ユニットに送電して、制御信号分配器により交流電力から前記制御信号を分配して、前記制御信号により前記LED照明装置のLED素子を制御することを特徴とするLED照明制御システム。 - 請求項1に記載されたLED照明制御システムであって、
前記合成ユニットは、
交流電力が入力されるノイズフィルタと、
前記制御信号を入力する操作パネルと、
前記ノイズフィルタを通過した交流電力に、前記制御信号を交流電力に合成する制御信号合成器と、を有し、
前記LED照明装置は、
前記制御信号合成器から出力された交流電力から前記制御信号を分配する制御信号分配器と、
前記制御信号分配器で分配された前記制御信号により前記LED素子の制御を行う電力供給回路と、
を有することを特徴とするLED照明制御システム。 - 請求項2に記載されたLED照明制御システムであって、
前記電力供給回路は、
前記制御信号が合成された交流電力から回路を保護する保護回路と、
前記保護回路を通過した交流電力のノイズを除去するノイズフィルタと、
前記ノイズフィルタを通過した交流電力を直流電力に整流する整流回路と、
前記直流電力の高調波電流成分を抑える力率改善回路と、
前記LED素子を前記制御信号により駆動するLED駆動回路からなることを特徴とするLED照明制御システム。
Priority Applications (1)
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JP2013273681A JP2015128035A (ja) | 2013-12-28 | 2013-12-28 | Led照明制御システム |
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Citations (3)
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JP2010192267A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 調光装置及び点灯装置及び照明制御システム |
JP2012104367A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Panasonic Corp | 半導体発光素子の点灯装置およびそれを用いた照明器具 |
JP2012160284A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Toshiba Lighting & Technology Corp | Led点灯装置、照明装置および照明制御システム |
-
2013
- 2013-12-28 JP JP2013273681A patent/JP2015128035A/ja active Pending
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