JP2015127880A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの転送にかかる時間を短縮することを目的とする。【解決手段】コンテンツデータを外部機器に送信する情報処理装置であって、情報処理装置の動作電源が商用電源及びバッテリいずれであるかを特定する電源特定手段と、無線接続方式を特定する接続特定手段と、動作電源及び無線接続方式に基づいて、コンテンツデータの送信サイズを決定する決定手段と、送信サイズを単位としてコンテンツデータを送信する送信手段とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、撮影により得られた静止画、動画等の画像コンテンツを、無線通信によってサーバ等にアップロード送信するデジタルカメラが提案されている。このようなデジタルカメラとして、例えば、特許文献1には、撮影した画像データをカメラからサーバに送信し、サーバに保存された画像データをカメラからの指示により消去する技術が開示されている。
一方、近年、デジタルカメラは、高画素、高精細化が進み、撮影できる画像コンテンツのデータサイズは増加傾向にある。このため、デジタルカメラから1つの画像コンテンツをアップロードするために要する時間も長くなってきている。
無線通信は、有線通信と比べて通信状態が不安定である。このため、無線通信を利用して画像コンテンツをアップロードする際には、アップロードの途中で中断してしまう可能性が高い。画像コンテンツの転送が中断した場合には、画像コンテンツの先頭から再度送信し直す必要があり、転送完了までに更に長時間を要することとなってしまう。
このような問題を解決する技術として、分割送信がある。分割送信は、画像コンテンツを複数のデータ単位に分割し、データ単位毎にサーバに送信要求処理を実行し、画像コンテンツをデータ単位で複数回に分けて送信するものである。分割送信においては、1つの画像コンテンツの通信途中に中断が発生した場合においても、既に送信が完了しているデータについては再送の必要がない。このため、分割送信では、画像コンテンツすべてを再送する場合に比べて、再送完了までに要する時間を短縮することができる。
特開2011−4278号公報
上述の分割送信の技術は、通信途中の中断が発生した場合には、既に転送が完了しているデータの再送が不要であるというメリットがある。しかしながら、中断が発生しない場合には、分割送信を行わない場合に比べて、送信要求処理に必要なオーバヘッド時間等が長くなり、転送完了までの時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、コンテンツの転送にかかる時間を短縮することを目的とする。
そこで、本発明は、コンテンツデータを外部機器に送信する情報処理装置であって、前記情報処理装置の動作電源が商用電源及びバッテリいずれであるかを特定する電源特定手段と、無線接続方式を特定する接続特定手段と、前記動作電源及び前記無線接続方式に基づいて、前記コンテンツデータの送信サイズを決定する決定手段と、前記送信サイズを単位として前記コンテンツデータを送信する送信手段とを有する。
本発明によれば、コンテンツの転送にかかる時間を短縮することができる。
ネットワークシステムを示す図である。 DVCを示す図である。 PCを示す図である。 コンテンツデータのデータ構成例を示す図である。 登録ネットワークテーブルの一例を示す図である。 コンテンツデータ送信処理を示すフローチャートである。 分割パラメータ設定処理を示すフローチャートである。 送信履歴テーブルの一例を示す図である。 分割パラメータ設定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態にかかるネットワークシステムを示す図である。情報処理装置としてのデジタルビデオカメラ(DVC)101は、ネットワークを介してPC102等の外部機器と接続する。本実施形態においては、DVC101が撮影により得られた動画や静止画等のコンテンツデータをPC102にアップロードする処理を例に説明する。
DVC101は、IEEE802.11n規格に準拠した無線LAN通信機能を有している。DVC101はまた、無線LAN通信機能を利用して、動画や静止画等のコンテンツデータをPC102に送信するアップロード機能を有している。
DVC101は、インフラストラクチャモード及びアドホックモードの無線接続方式に対応している。インフラストラクチャモードは、アクセスポイントを介して無線LAN端末機器間で通信を行う方式である。アドホックモードは、アクセスポイントを経由せずに無線LAN端末機器間で一対一接続し、通信を行うモードである。
一般的にインフラストラクチャモードでの無線通信は、アドホックモードでの無線通信に比べて転送スループットが高く、セキュリティが強固であり、通信が安定している、という特徴がある。
PC102は、DVC101と同様にIEEE802.11n規格に準拠した無線LAN通信機能を備え、インフラストラクチャモード及びアドホックモードに対応している。
PC102はまた、アップロードサーバ機能を有している。具体的には、PC102は、無線LANインターフェースを介してネットワークに接続されたクライアント機器から送信される静止画や動画等のコンテンツデータを、自身が備える大容量の記録媒体に格納、保存する。
アクセスポイント103は、通信インターフェースとして、IEEE802.11n規格に準拠した無線LANインターフェースを備える。アクセスポイント103は、インフラストラクチャモードにおいて、無線LAN端末機器間の通信の中継を行う。
図1(a)は、DVC101がインフラストラクチャモードによってアクセスポイント103と接続する状態を示している。なお、この場合、DVC101は、アクセスポイント103を経由して、PC102との間での通信を行う。図1(b)は、DVC101がアドホックモードによって通信相手であるPC102と直接接続する状態を示している。
なお、無線LAN通信機能は、IEEE802.11n規格に準拠したものに限定されるものではない。他の例としては、無線LAN通信機能は、IEEE802.11abg等であってもよい。また、アクセスポイント103は、無線LANと有線LANの両方を備えてもよい。この場合、DVC101及びPC102は、有線LANを利用してアクセスポイント103に接続することもできる。
図2は、DVC101を示す図である。制御部201は、例えばCPUであり、DVC101全体を制御する。メモリ202は、各種データを格納する。メモリ202は、例えば、制御部201が実行するプログラム記憶する。メモリ202はまた、プログラムを展開する領域、プログラム実行中のワーク領域など、様々なデータの一時格納領域として利用される。なお、後述するDVC101の機能や処理は、制御部201がメモリ202に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
操作部203は、例えばボタン、十字キー、タッチパネル等であり、ユーザによってメニュー操作等に使用される。操作部203から入力された操作情報は、制御部201に送信される。表示部204は、制御部201の指示に基づき、操作メニュー画面や、記録媒体に記録されたコンテンツデータ等を表示する。表示部204は、例えば液晶パネルや有機ELパネル等である。
撮像部205は、光学レンズ、CMOSセンサ、デジタル画像処理部等を有している。撮像部205は、光学レンズを介して入力されるアナログ信号をデジタルデータに変換することにより撮影画像を得て、これをメモリ202に格納する。なお、メモリ202に格納された撮影画像は、制御部201による制御に基づいて表示部204に表示され、また、制御部201による記録指示により、記録部206によって記録媒体に記録される。撮像部205はまた、レンズ制御機能も備えている。撮像部205は、制御部201からの指令に基づいて、ズーム、フォーカス、絞り調整等の制御を行う。
記録部206は、記録媒体を有し、撮像部205によって入力された静止画や動画等のコンテンツデータを、記録媒体に記録する。記録媒体は、例えば内蔵フラッシュメモリ、内蔵ハードディスクである。他の例としては、記録媒体は、メモリカード等のように着脱可能なものであってもよい。
無線通信部207は、アンテナ等を有し、IEEE802.11n方式の無線通信を行う。無線通信部207は、制御部201によって指定されたSSID(Service Set Identifier)や暗号情報などの無線LAN接続に関わるパラメータに基づいて、ネットワークに接続する。無線通信部207は、インフラストラクチャモードでアクセスポイント103に接続し、PC102との間でデータの送受信を行う。無線通信部207はまた、アドホックモードでPC102と直接接続し、データの送受信を行う。
電源管理部208は、DVC101に供給される電源を管理する。DVC101は、商用電源等の外部電源と、バッテリ等の内部電源を、選択的に動作電源として使用する。なお、電源管理部208は、同時に両方の電源が接続された場合は、外部電源から供給される電力を優先的に使用する。電源管理部208は、接続されている電源の判定やバッテリ接続の場合の電池残量の管理を行う。内部バス209は、各部を接続する。
図3は、PC102を示す図である。制御部301は、例えばCPUであり、PC102全体を制御する。メモリ302は、各種データを格納する。メモリ302は、例えば、制御部301が実行するプログラム記憶する。メモリ302はまた、プログラムを展開する領域、プログラム実行中のワーク領域など、様々なデータの一時格納領域として利用される。なお、PC102の機能や処理は、制御部301がメモリ302に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
無線通信部303は、アンテナ等を有し、IEEE802.11n方式の無線通信を行う。無線通信部303は、制御部301によって指定されたSSIDや暗号情報などの無線LAN接続に関わるパラメータに基づいて、ネットワークに接続する。無線通信部303は、インフラストラクチャモードでアクセスポイント103に接続し、DVC101との間でデータの送受信を行う。無線通信部303はまた、アドホックモードでDVC101と直接接続し、データの送受信を行う。
記録部304は、大容量の記録媒体を備え、無線通信部303を介して受信した静止画、動画データを、記録媒体に記録する。記録媒体は、例えばフラッシュメモリ等である。内部バス305は、各部を接続する。
図4は、記録部206にメモリカード等の記録媒体に格納されているコンテンツデータのデータ構成例を示す図である。コンテンツデータは、「Video」と「Photo」の2つのフォルダに格納されている。図4に示す例においては、「Video」フォルダには、3つの動画コンテンツが格納され、「Photo」フォルダには、2つの静止画コンテンツが格納されている。
図5は、メモリ202に格納されている登録ネットワークテーブルの一例を示す図である。登録ネットワークテーブルは、DVC101に登録されている無線ネットワークの接続パラメータを格納している。図5に示す例においては、登録ネットワークテーブルは、接続パラメータとして、SSID、接続モード、暗号種類及び暗号キーを対応付けて格納している。DVC101の制御部201は、操作部203へのユーザ操作に基づいて、自宅のアクセスポイント等、頻繁に使用する無線ネットワークの接続パラメータを登録ネットワークテーブルに登録する。
図6は、DVC101によるコンテンツデータ送信処理を示すフローチャートである。コンテンツデータ送信処理において、DVC101は、ネットワークを介してコンテンツデータをPC102に送信する。なお、コンテンツデータ送信処理の前提として、DVC101は、電源オンの状態にあり、PC102は、予め無線LAN機能を有効化しているものとする。また、ここでは、DVC101が、図4に示す5つのコンテンツデータをPC102に送信する場合を例に説明することとする。
S601において、制御部201は、無線通信部207を制御して、無線ネットワークへの接続処理を行う。このとき、制御部201は、無線ネットワーク設定画面を表示部204に表示し、ユーザによるSSID、接続モード、暗号情報などの接続パラメータの指定を受け付ける。接続モードは、インフラストラクチャモード、アドホックモードのいずれかである。制御部201は、指定された接続パラメータに基づいて無線通信部207を制御し、無線ネットワークに対して接続要求を行う。
なお、このとき、ユーザは、登録ネットワークテーブルに登録された登録ネットワークの接続パラメータを指定してもよく、また操作部203を介して新規のネットワークの接続パラメータを設定してもよい。
次に、S602において、制御部201は、アップロード先の機器(外部機器)の設定を行う。制御部201は、アップロード先の機器の設定画面を表示部204に表示し、ユーザからのアップロード先の機器のIPアドレスの入力を受け付ける。なお、本実施形態においては、外部機器としてPC102が設定されるものとする。
次に、S603において、制御部201は、S602において設定されたPC102に対する未送信のデータの有無を判定する。具体的には、制御部201は、PC102を送信先とする送信履歴データがメモリ202に格納されている場合に、未送信データが存在すると判定する。ここで、DVC101は、過去のPC102へのコンテンツデータ送信時に送信エラー等により送信が完了しないデータが存在する場合に、メモリ202に送信履歴データが格納された状態となる。送信履歴データ及び送信履歴データにかかる処理については後述する。
制御部201は、未送信データが存在しない場合には(S603でNO)、処理をS604へ進め、PC102に対する新規アップロード処理を行う。一方、制御部201は、未送信データが存在する場合には(S603でYES)、処理をS616へ進め、PC102に対し過去に送信に失敗したコンテンツデータの再送信、すなわちレジューム送信を行う。まず、新規にアップロードを行う場合の処理について説明する。レジューム送信については後述する。
S604において、制御部201は、記録媒体に格納されているコンテンツの一覧を表示部204に表示し、ユーザによるアップロードするコンテンツの指定を受け付ける。なお、ここでは、図4に示す5つのコンテンツが選択されたものとして説明を続ける。
次に、S605において、制御部201は、S604で指定されたコンテンツに基づいて、送信履歴データを新規に作成し、これをメモリ202に格納する。送信履歴データは、各コンテンツの送信履歴を管理することを目的としたデータであり、すべてのコンテンツのアップロードが完了するまでメモリ202に格納される。
図8(a)は、制御部201により新規に作成された送信履歴データの一例を示す図である。送信履歴データは、コンテンツIDと、コンテンツ名と、コンテンツサイズと、送信サイズと、部分データ数と、未送信データ番号と、完了フラグとを対応付けて格納している。コンテンツIDは、アップロードの対象となっている各コンテンツデータの識別子である。コンテンツIDは、日付情報等を用いて作成される。コンテンツ名は、コンテンツデータのファイル名である。コンテンツサイズは、コンテンツデータの総サイズである。
送信サイズは、DVC101がPC102に発行する一回の転送リクエストにより送信する送信データの単位(サイズ)である。送信サイズがコンテンツサイズより小さい場合は、ひとつのコンテンツデータは、複数回の転送リクエストによって、複数回に分けて送信される。
部分データ数は、送信サイズ単位に分割された場合に得られる部分データの数である。部分データ数は、転送リクエストの回数に相当する。部分データ数が複数の場合、制御部201は、コンテンツデータを送信サイズを単位とする複数の部分データに分割し、各部分データに対しデータ番号を付与する。
未送信のデータ番号は、送信が完了していない部分データのデータ番号である。完了フラグは、コンテンツデータに含まれるすべての部分データの転送が完了したことを示すフラグである。
図8(a)に示すように、S605において作成された時点では、送信履歴データの送信サイズ、部分データ数及び未送信のデータ番号は、いずれも未設定の状態である。また、完了フラグは、すべて「0」に初期化されている。
図6に戻り、S606において、制御部201は、分割送信にかかる分割パラメータである送信サイズ、部分データ数、未送信のデータ番号を設定する。図7は、分割パラメータ設定処理(S606)における詳細な処理を示すフローチャートである。
S701において、制御部201は、無線通信部207が現在接続中の無線ネットワークの接続方式を特定する(接続特定処理)。制御部201は、インフラストラクチャモードを特定した場合は(S701でYES)、処理をS702へ進める。制御部201はまた、アドホックモードを特定した場合には(S701でNO)、処理をS707へ進める。
S702において、制御部201は、インフラストラクチャモードで接続中の無線ネットワーク(接続先ネットワーク)が、登録済みの接続パラメータに従って接続された、登録ネットワークであるか否かを判定する。制御部201は、登録ネットワークである場合には(S702でYES)、処理をS703へ進める。制御部201はまた、新規に設定された接続パラメータに従って接続された新規のネットワークである場合、すなわち登録ネットワークでない場合には(S702でNO)、処理をS707へ進める。
S703において、制御部201は、電源管理部208を介して、処理実行時の動作電源を特定する(電源特定処理)。制御部201は、動作電源が商用電源である場合には(S703でYES)、処理をS706へ進める。制御部201は、動作電源がバッテリである場合には(S703でNO)、処理をS704へ進める。
S704において、制御部201は、電源管理部208を介して、バッテリの残量を特定する(残量特定処理)。次に、S705において、制御部201は、バッテリの残量と閾値とを比較する。ここで、閾値は、コンテンツデータのアップロードに必要な電力が残っているか否かを判断するための評価値であり、例えばバッテリの全体量に対する半分の値とする。閾値は、メモリ202等に予め設定されているものとする。
制御部201は、バッテリの残量が閾値以上である場合には(S705でYES)、処理をS706へ進める。一方、制御部201は、バッテリの残量が閾値未満である場合には(S705でNO)、処理をS707へ進める。
S706において、制御部201は、送信サイズをコンテンツサイズに決定し(決定処理)、処理をS708へ進める。処理がS706に進んだ場合は、アップロードの最中に電力が不足する可能性が低く、且つ無線通信環境が安定している場合である。この場合には、通信の中断が発生する確率が低い。そこで、制御部201は分割送信を行わず、コンテンツデータを一括してPC102に送信すべく、送信単位をコンテンツサイズに決定することとする。
一方、S707において、制御部201は、送信サイズをコンテンツサイズに比べて小さいサイズに決定し(決定処理)、処理をS708へ進める。本実施形態においては、制御部201は、コンテンツデータが動画の場合には、100MB、コンテンツデータが静止画の場合には、10MBを送信サイズとして決定する。なお、S707の処理において制御部201が決定する送信サイズは予め設定されているものとする。S707において決定される送信サイズは、送信対象として想定されるコンテンツデータのデータサイズに比べて低い値に設定されているものとする。
処理がS707に進んだ場合は、電池切れの可能性があるか、又は無線通信環境が安定していない場合である。この場合には、通信の中断が発生する確率がS706に進んだ場合に比べて高い。そこで、制御部201は、分割送信を行うべく、コンテンツサイズに比べて小さい送信サイズを決定する。
S708において、制御部201は、S706又はS707において決定した送信サイズと、送信サイズにより定まる部分データ数及び未送信のデータ番号を送信履歴テーブルに設定する。具体的には、制御部201は、S706において、コンテンツサイズを送信サイズとして決定した場合には、送信サイズの欄にコンテンツサイズを設定し、部分データ数の欄に「1」を設定する。さらに、未送信のデータ番号の欄に「1」を設定する。ここで、データ番号「1」により識別されるデータは、コンテンツデータである。
また、制御部201は、S707において、コンテンツサイズに比べて小さい送信サイズを決定した場合には、送信サイズの欄に、決定した送信サイズを設定する。制御部201はまた、部分データ数の欄には、送信サイズ単位でコンテンツデータを分割して得られた部分データの数を設定する。制御部201はまた、得られた部分データに対しデータ番号を付与し、付与したデータ番号すべてを未送信のデータ番号の欄に設定する。例えば、コンテンツデータが2つの部分データに分割されたとする。この場合、制御部201は、各部分データに対し、データ番号「1」、「2」を付与し、データ番号「1」、「2」をデータ番号の欄に設定する。
以上で、分割パラメータ設定処理が完了し、送信履歴データの初期化が完了し、制御部201は、処理をS607(図6)へ進める。
図8(b)は、制御部201が、S707において100MB又は10MBを送信サイズとして決定した場合に得られる送信履歴テーブルを示す図である。なお、図8(b)に示す送信履歴テーブルは、図8(a)に示す送信履歴テーブルに対し、送信サイズ等が設定されたものである。
図6に戻り、S607において、制御部201は、送信履歴テーブルに設定された分割パラメータに基づいてコンテンツ送信処理を実行する。具体的には、制御部201は、まず未送信のデータ番号の欄に格納されているデータ番号により識別されるデータを送信対象として、データ送信をPC102に要求するための転送リクエストパケットをメモリ202に作成する。そして、制御部201は、転送リクエストパケットを、無線通信部207を介してPC102に送信する。その後制御部201は、無線通信部207を介してPC102からの応答を受信すると、データ番号に相当するデータ(部分データ又はコンテンツデータ)を、記録部206を制御してメモリ202に読み出す。そして、制御部201は、読み出したデータを無線通信部207を介してPC102に送信する。
次に、S608において、制御部201は、データ送信に成功したか否かを判定する。具体的には、制御部201は、PC102からデータ送信に係る成功通知又は失敗通知を受信すると、それぞれ、データ送信に成功又は失敗したと判定する。制御部201はまた、データ送信中に通信が中断した場合や、ユーザ操作によりデータ送信が中断された場合には、データ送信に失敗したと判定する。
制御部201は、データ送信に成功した場合には(S608でYES)、処理をS610へ進める。制御部201は、データ送信に失敗した場合には(S608でNO)、処理をS609へ進める。S609において、制御部201は、データ転送が途中で失敗したことを示す中断終了通知画面を表示部204に表示し、コンテンツデータ送信処理を終了する。
S610においては、制御部201は、未送信のデータ番号の欄から、S607において送信が完了したデータのデータ番号を削除する。例えば、図8(b)に示す送信履歴得データのコンテンツ名「00001.MTS」のコンテンツデータのうち、データ番号「1」の部分データが完了したとする。この場合、図8(c)に示すように、コンテンツ名「00001.MTS」に対応する未送信のデータ番号の欄からデータ番号「1」が削除される。
図6に戻り、S611において、制御部201は、1つのコンテンツデータを構成するすべてのデータの送信が完了したか否かを判定する。制御部201は、1つのコンテンツデータを構成するすべてのデータの送信が完了した場合には(S611でYES)、処理をS612へ進める。
制御部201はまた、1つのコンテンツデータを構成するデータのうち未送信のデータが存在する場合には(S611でNO)、処理をS607へ進める。この場合、制御部201は、S607以降の処理を繰り返すことにより、未処理のデータを送信対象として、データ送信を継続する。
S612において、制御部201は、データ送信が完了したコンテンツデータの完了フラグに「1」をセットする。次に、S613において、制御部201は、S604において送信対象として選択されたすべてのコンテンツデータの送信が完了したか否かを判定する。具体的には、制御部201は、送信履歴テーブルに完了フラグが「0」のコンテンツデータが存在する場合には、送信が完了していないコンテンツデータが存在すると判定する。
制御部201は、すべてのコンテンツデータの送信が完了した場合には(S613でYES)、処理をS614へ進める。制御部201は、未送信のコンテンツデータが存在する場合には(S613でNO)、処理をS607へ進める。この場合、制御部201は、未処理のコンテンツデータを送信対象として、データ送信を継続する。
S614において、制御部201は、送信履歴データを削除する。次に、S615において、制御部201は、送信対象のすべてのコンテンツデータのデータ転送が成功裏に完了したことを示す正常終了画面を表示部204に表示し、コンテンツデータ送信処理を終了する。
次に、レジューム送信にかかる処理について説明する。制御部201は、未送信データが存在する場合(S603でYES)、処理をS616へ進める。前述の通り、データ送信に成功しなかった場合には(S608でNO)、送信履歴データが削除されることなく、コンテンツデータ送信処理が終了する。このため、その後、コンテンツデータ送信処理が開始した場合には、メモリ202には、過去のコンテンツデータ送信処理のS605の処理において作成された送信履歴データが格納されていることとなる。
この場合には、S616において、制御部201は、過去に作成された送信履歴データを読み出す。そして、制御部201は、送信履歴データを参照し、未送信のデータに対し、S607以降の処理を行うことにより、データの再送信を行う。
例えば、図8(b)に示す送信履歴データのうち、コンテンツ名「00001.MTS」、「00002.MTS」の2つのコンテンツデータのデータ送信が完了したとする。さらに、続けて、コンテンツ名「00003.MTS」のコンテンツデータのうち、データ番号「1」〜「7」の部分データのデータ送信が完了した後、データ番号「8」の部分データの送信時にエラーが発生したとする。
この場合、制御部201は、エラー発生時にデータ送信に失敗したと判断し(S608でYES)、処理をS609へ進め、コンテンツデータ送信処理を終了する。このとき、メモリ202に格納されている、送信履歴データを図8(d)に示す。図8(d)に示すように、コンテンツ名「00001.MTS」、「00002.MTS」の2つのコンテンツデータの未送信のデータ番号は、削除されている。さらに、これら2つのコンテンツデータに対応する完了フラグに、「1」がセットされている。また、コンテンツ名「00003.MTS」のコンテンツデータのデータ番号「1」〜「7」は、削除されている。
その後、再度コンテンツデータ送信処理が開始された場合には、メモリ202には、図8(d)に示す送信履歴データが格納されているため、S603において、制御部201は、処理をS616へ進める。
そして、制御部201は、S616において、メモリ202に格納されている、図8(d)に示す送信履歴データを読み出す。そして、制御部201は、コンテンツ名「00003.MTS」のデータ番号「8」の部分データを処理対象として、S607以降の処理を実行する。
以上のように、本実施形態にかかるDVC101は、無線接続方式や、動作電源に基づいて、データ送信の中断の可能性が高いか否かを判断する。そして、DVC101は、データ送信中断の可能性が高い場合には、分割送信によりコンテンツデータを送信し、送信中断の可能性が低い場合には、コンテンツデータを一度に送信する。
これにより、DVC101は、中断の可能性が高い場合には、分割送信を行うことにより、送信中断による再送に係る時間を最小限に抑えることができる。一方、DVC101は、送信中断の可能性が低い場合には、コンテンツデータを一括して送信することにより、転送時間が長くなるのを避けることができる。すなわち、DVC101は、送信の中断の有無によらず、コンテンツの転送にかかる時間を短縮することができる。
次に、DVC101の変更例について説明する。第1の変更例としては、DVC101は、無線接続方式及び電源に基づいて、コンテンツデータの送信サイズを決定すればよく、そのための具体的な処理は、実施形態に限定されるものではない。図9は、変更例にかかる分割パラメータ設定処理を示すフローチャートである。なお、図9において、図6に示す各処理ステップと同様の処理ステップには、同一番号を付している。図9に示す分割パラメータ設定処理における各処理ステップは、図6に示す各処理ステップと同様であり、図9に示す分割パラメータ設定処理は、図6に示す分割パラメータ設定処理とは、処理ステップの実行順序が異なっている。
図9に示す分割パラメータ設定処理においては、まず、S703において、制御部201は、動作電源を特定する。そして、制御部201は、動作電源が商用電源である場合には(S703でYES)、処理をS706へ進める。制御部201はまた、動作電源がバッテリである場合には(S703でNO)、処理をS704へ進める。そして、制御部201は、S704において、バッテリの残量を特定し、S705において、バッテリの残量と閾値とを比較する。制御部201は、バッテリの残量が閾値以上である場合には(S705でYES)、処理をS701へ進め、バッテリの残量が閾値未満である場合には(S705でNO)、処理をS707へ進める。
S701において、制御部201は、無線接続方式を特定し、インフラストラクチャモードである場合には(S701でYES)、処理をS702へ進め、アドホックモードである場合には(S701でNO)、処理をS707へ進める。
S702において、制御部201は、登録ネットワークの場合には(S702でYES)、処理をS706へ進め、登録ネットワークでない場合には(S702でNO)、処理をS707へ進める。
これにより、DVC101は、動作電源が商用電源である場合には、無線接続方式によらず、コンテンツデータを一括して送信すると判定することができる。
次に、第2の変更例について説明する。DVC101は、さらに、選択された無線ネットワークにおいて過去に中断が発生した回数に基づいて、送信サイズを決定してもよい。例えば、DVC101は、登録ネットワークテーブルに登録された登録ネットワーク毎に、ネットワークを利用したデータ転送において発生した中断回数の履歴を、失敗履歴として記憶部としてのメモリ202に格納しておく。そして、DVC101は、無線ネットワークの中断回数が閾値以上である場合に、送信サイズを100MB又は10MBに設定し、中断回数が閾値未満である場合に、送信サイズをコンテンツサイズに設定する。
第3の変更例としては、制御部201は、S706において、S707において決定する送信サイズに比べて大きい送信サイズを決定すればよく、S706及びS707において決定する送信サイズは、それぞれ実施の形態に限定されるものではない。例えば、制御部201は、S706においても、コンテンツデータを分割すべく、コンテンツサイズよりも小さい送信サイズを決定してもよい。なお、この場合も、S706において決定される送信サイズは、S707において決定される送信サイズに比べて大きいものとする。
第4の変更例としては、実施の形態においては、DVC101によるコンテンツデータの送信先がPC102のみである場合について説明したが、他の例としては、DVC101は、複数の外部機器にコンテンツデータを送信することとしてもよい。この場合には、DVC101は、送信履歴データを作成する際に、送信履歴データに、送信先の外部機器を識別する識別情報を付与する。そして、S603においては、制御部201は、送信先の外部機器に対応する送信履歴データの有無に基づいて未送信データの有無を確認する。また、制御部201は、S616においては、送信履歴データに付与された、外部機器の識別番号を参照し、送信先の外部機器に対応する送信履歴データを読み出す。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、コンテンツの転送にかかる時間を短縮することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
101 DVC、102 PC、103 アクセスポイント、201 制御部、202 メモリ、207 無線通信部、301 制御部、302 メモリ、303 無線通信部

Claims (8)

  1. コンテンツデータを外部機器に送信する情報処理装置であって、
    前記情報処理装置の動作電源が商用電源及びバッテリいずれであるかを特定する電源特定手段と、
    無線接続方式を特定する接続特定手段と、
    前記動作電源及び前記無線接続方式に基づいて、前記コンテンツデータの送信サイズを決定する決定手段と、
    前記送信サイズを単位として前記コンテンツデータを送信する送信手段と
    を有する情報処理装置。
  2. 前記決定手段は、インフラストラクチャモード及びアドホックモードの無線接続方式のうち、前記アドホックモードである場合に、前記インフラストラクチャモードの場合に比べて小さい前記送信サイズを決定する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記動作電源が前記バッテリである場合に、前記商用電源の場合に比べて小さい前記送信サイズを決定する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記バッテリの残量を特定する残量特定手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記バッテリの残量が閾値未満である場合に、閾値以上の場合に比べて小さい前記送信サイズを決定する請求項1乃至3何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記送信手段による前記コンテンツデータの送信の失敗履歴を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記失敗履歴に基づいて、前記送信サイズを決定する請求項1乃至4何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記コンテンツデータの送信時に接続する接続先ネットワークが予め設定された登録ネットワークでない場合に、前記接続先ネットワークが前記登録ネットワークである場合に比べて小さい前記送信サイズを決定する請求項1乃至5何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. コンテンツデータを外部機器に送信する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記情報処理装置の動作電源が商用電源及びバッテリいずれであるかを特定する電源特定ステップと、
    無線接続方式を特定する接続特定ステップと、
    前記動作電源及び前記無線接続方式に基づいて、前記コンテンツデータの送信サイズを決定する決定ステップと、
    前記送信サイズを単位として前記コンテンツデータを送信する送信ステップと
    を含む情報処理方法。
  8. コンピュータを、
    前記コンピュータの動作電源が商用電源及びバッテリいずれであるかを特定する電源特定手段と、
    無線接続方式を特定する接続特定手段と、
    前記動作電源及び前記無線接続方式に基づいて、コンテンツデータの送信サイズを決定する決定手段と、
    前記送信サイズを単位として前記コンテンツデータを送信する送信手段と
    として機能させるためのプログラム。
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