JP2015126420A - 撮像装置、その制御方法プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】防塵幕の表面に付着した異物を除去するために、防塵幕に接合させた圧電素子に電圧を印加し、この圧電素子の駆動により防塵幕を光軸方向に変位させて幕振動を発生させる異物除去機能において、圧電素子への印加電圧を変えることなくより効率的な異物除去能力を提供すること。【解決手段】被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子の前面であって撮影光軸上に配設された光学部材と、前記光学部材を振動させる振動制御手段と前記光学部材周辺の温度を上昇させる手段を有した撮像装置であって前記振動手段は第1の振動制御モードと、前記光学部材周辺の温度を上昇させてから前記第1の振動制御モードを実行する第2の振動制御モードを備えることを特徴とする撮像装置。【選択図】 図1
Description
本発明は、光学部材の表面に付着した塵埃等の異物を除去する技術に関する。
被写体の光学像を電気信号に変換して撮像するデジタルカメラ等の撮像装置では、撮影光束を撮像素子で受光し、その撮像素子から出力される光電変換信号を画像データに変換して、メモリカード等の記録媒体に記録する。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)やCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等が用いられる。このような撮像装置では、撮像素子の被写体側に、光学ローパスフィルタや赤外線カットフィルタが配置される。この場合に、撮像素子のカバーガラスやこれらフィルタの表面に塵埃等の異物が付着すると、その付着部分が黒い点となって撮影画像に写り込み、画像の見栄えが低下してしまう。
特にレンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラでは、シャッタやクイックリターンミラーといった機械的な作動部が撮像素子の近傍に配置されており、それらの作動部から発生した塵埃等の異物が撮像素子やフィルタの表面に付着することがある。また、レンズ交換時に、レンズマウントの開口から塵埃等の異物がカメラ本体内に入り込み、これが付着することもある。このような現象を回避するために、特許文献1には、撮像素子の被写体側に撮影光束を透過させる防塵幕を設け、これを圧電素子で振動させることにより、防塵幕の表面に付着した塵埃等の異物を除去する技術が提案されている。特許文献2には、温度計により環境温度を取得し、環境温度にあわせて圧電素子への印加電圧等の駆動信号を変化させる技術が提案されている。
特許文献1に記載されている技術では、防塵幕の表面に付着した異物を除去するために、防塵幕に接合させた圧電素子に電圧を印加し、この圧電素子の駆動により防塵幕を光軸方向に変位させて幕振動を発生させる。かかる構成において印加電圧は必要十分な異物除去能力を発揮するよう設定されるが、全ての異物を取りきれなかった場合はユーザが綿棒やシルボン紙等を用いて直接センサーをクリーニングする必要があった。このようなユーザの手作業によるクリーニング行為には防塵膜に傷がついてしまう可能性がある問題があった。この問題を解決するために圧電素子への印加電圧を上げて防塵幕の振動振幅を大きくすることが考えられるが、高い電圧を発生させる電気回路が必要になるためコストアップや撮像装置の大型化の要因となってしまう。
また特許文献2に記載されている技術では温度計により環境温度を取得し、環境温度にあわせて圧電素子への印加電圧等の駆動信号を変化させる。かかる構成においては印可電圧や駆動信号を変化させるため、電気回路の大型化や複雑なファーム作成が必要になるという問題がある。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、圧電素子への印加電圧や駆動信号を変えることなくより高い異物除去能力を出すことを目的とする。
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子の前面であって撮影光軸上に配設された光学部材と、前記光学部材を振動させる振動制御手段と前記光学部材周辺の温度を上昇させる手段を有した撮像装置であって前記振動手段は第1の振動制御モードと、前記光学部材周辺の温度を上昇させてから前記第1の振動制御モードを実行する第2の振動制御モードを備えることを特徴とする撮像装置。
本発明によれば機器構成と圧電素子への印加電圧を変えることなく、ユーザの要求に応じてより高い効果のある異物除去機能を有した撮像装置を提供することができる。
[第1の実施形態]
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1および図2は本実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの外観を示す図である。具体的には、図1はカメラ前面側より見た斜視図であって、撮影レンズユニットを外した状態を示し、図2はカメラ背面側より見た斜視図である。
図1において、1はカメラ本体であり、撮影時に使用者がカメラを安定して握り易いように前方に突出したグリップ部1aが設けられている。2はマウント部であり、着脱可能な撮影レンズユニット(不図示)をカメラ本体に固定させる。マウント接点21は、カメラ本体と撮影レンズユニットとの間で制御信号、状態信号、データ信号などを介在すると共に、撮影レンズユニット側に電力を供給する機能を有する。また、マウント接点21は電気通信のみならず、光通信、音声通信などを可能なように構成してもよい。
4は撮影レンズユニットを取り外す際に押し込むレンズロック解除釦である。5はカメラ筐体内に配置されたミラーボックスで、撮影レンズを通過した撮影光束はここへ導かれる。ミラーボックス5の内部には、クイックリターンミラー6が配設されている。クイックリターンミラー6は、撮影光束をペンタプリズム22(図3を参照)の方向へ導くために撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、撮像素子33(図3を参照)の方向へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態とを取り得る。
カメラ上部のグリップ側には、撮影開始の起動スイッチとしてのシャッタボタン7と、撮影時の動作モードに応じてシャッタスピードやレンズ絞り値を設定するためのメイン操作ダイヤル8と、撮影系の上面動作モード設定ボタン10が配置されている。これらの操作部材の操作結果の一部は、LCD表示パネル9に表示される。
シャッタボタン7は、第1ストロークでSW1(後述の7a)がONし、第2ストロークにてSW2(後述の7b)がONする構成となっている。
また、上面動作モード設定ボタン10は、シャッタボタン7の1回の押込みで連写になるか1コマのみの撮影となるかの設定や、セルフ撮影モードの設定などを行うものであり、LCD表示パネル9にその設定状況が表示されるようになっている。
カメラ上部中央には、カメラ本体に対してポップアップするストロボユニット11とフラッシュ取付け用のシュー溝12とフラッシュ接点13があり、カメラ上部右よりには撮影モード設定ダイヤル14が配置されている。
グリップに対して反対側の側面には、開閉可能な外部端子蓋15が設けられていて、この外部端子蓋15を開けた内部には、外部インタフェースとしてビデオ信号出力用ジャック16とUSB出力用コネクタ17が納められている。
図2において、カメラ背面側には上方にファインダ接眼窓18が設けられ、更に背面中央付近には画像表示可能なカラー液晶モニタ19が設けられている。カラー液晶モニタ19の横に配置されたサブ操作ダイヤル20は、メイン操作ダイヤル8の機能の補助的役割を担い、例えばカメラのAEモードでは自動露出装置により算出された適正露出値に対する露出補正量を設定するために使用される。あるいは、シャッタスピードとレンズ絞り値の各々を使用者の意志によって設定するマニュアルモードにおいて、メイン操作ダイヤル8でシャッタスピードを設定し、サブ操作ダイヤル20でレンズ絞り値を設定するように使用される。また、このサブ操作ダイヤル20は、カラー液晶モニタ19に表示される撮影済み画像の表示選択にも用いられる。さらにサブ操作ダイヤル20はカメラ本体1が撮影待機状態で操作されると後述の異物除去機能選択メニューがカラー液晶モニタ19に表示される。
43はカメラの動作を起動もしくは停止するためのメインスイッチである。
44は後述するライブビュー(LV)表示モードを動作・停止させるためのLV指示部材であり、LV指示部材44が操作されるとカラー液晶モニタ19にLV画像が表示・非表示される。
45は後述する動画記録モードを動作・停止させるための動画記録指示部材であり、動画記録指示部材45が操作されると使用者は動画像を録画することができる。
図3は、本実施の形態に係るデジタル一眼レフカメラの主要な電気的構成を示すブロック図である。なお、前述の図面と共通する部分は同じ記号で示している。50は撮影光軸である。100はカメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理装置(以下、MPUという)である。MPU100は、カメラの動作制御を司るものであり、各要素に対して様々な処理や指示を実行する。
100aはMPU100に内蔵されたEEPROMであり、時刻計測回路109の計時情報やその他の情報を記憶可能である。
MPU100には、ミラー駆動回路101、焦点検出回路102、シャッタ駆動回路103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105、測光回路106、温度センサ112が接続されている。また、LCD駆動回路107、バッテリチェック回路108、時刻計測回路109、電源供給回路110、圧電素子駆動回路111についても接続されている。これらの回路はMPUの制御により動作するものである。
また、MPU100は、撮影レンズユニット内に配置されたレンズ制御回路201と、マウント接点21を介して通信を行う。マウント接点21は撮影レンズユニットが接続されるとMPU100へ信号を送信する機能も備えている。これにより、レンズ制御回路201は、MPU100との間で通信を行い、撮影レンズユニット内の撮影レンズ200および絞り204の駆動を、AF駆動回路202および絞り駆動回路203を介して行うことが可能となる。
なお、本実施形態では便宜上1枚の撮影レンズで示しているが、実際は多数のレンズ群により構成されている。
AF駆動回路202は、たとえばステッピングモータによって構成され、レンズ制御回路201の制御によって撮影レンズ200内のフォーカスレンズ位置を変化させることにより、撮像素子33に撮影光束の焦点を合わせるように調整する。203は絞り駆動回路であり、たとえばオートアイリスなどによって構成され、レンズ制御回路201によって絞り204を変化させ、光学的な絞り値を得るように構成されている。
メインミラー6は、撮影レンズ200を通過する撮影光束をペンタプリズム22へ導くとともに、その一部を透過させてサブミラー30に導く。サブミラー30は、透過された撮影光束を焦点検出用センサユニット31へ導く。
ミラー駆動回路101は、ミラー6を、ファインダにより被写体像を観察可能とする位置と、撮影光束から待避する位置とへ駆動するためのものである。同時に、サブミラー30を、焦点検出用センサユニット31へ撮影光束を導く位置と、撮影光束から待避する位置とへ駆動する。具体的には、たとえばDCモータとギヤトレインなどから構成される。
31は不図示である結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー及び、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDから成るラインセンサ等から構成されている周知の位相差方式の焦点検出センサユニットである。焦点検出センサユニット31から出力された信号は、焦点検出回路102へ供給され、被写体像信号に換算された後MPU100へ送信される。MPU100は被写体像信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行う。そして、デフォーカス量およびデフォーカス方向を求め、これに基づき、レンズ制御回路201およびAF駆動回路202を介して、撮影レンズ200内のフォーカスレンズを合焦位置まで駆動する。
22はペンタプリズムであり、メインミラー6によって反射された撮影光束を正立正像に変換反射する光学部材である。使用者は、ファインダ光学系を介して、ファインダ接眼窓18から被写体像を観察することができる。
ペンタプリズム22は、撮影光束の一部を測光センサ46にも導く。測光回路106は、測光センサ46の出力を得て、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、MPU100に出力する。MPU100は、得られる輝度信号から露出値を算出する。
32は機械フォーカルプレーンシャッタであり、ユーザがファインダにより被写体像を観察している時には撮影光束を遮る。また撮像時にはレリーズ信号に応じて、不図示の先羽根群と後羽根群の走行する時間差により所望の露光時間を得るように構成されている。フォーカルプレーンシャッタ32は、MPU100の指令を受けたシャッタ駆動回路103によって制御される。
33は撮像素子で、撮像デバイスであるCMOSが用いられる。撮像デバイスには、CCD型、CMOS型およびCID型など様々な形態があり、何れの形態の撮像デバイスを採用してもよい。
34はクランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、クランプレベルの変更も可能である。
35はAGC(自動利得調整装置)であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、AGC基本レベルの変更も可能である。36はA/D変換器であり、撮像素子33のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
410は高い空間周波数を取り除く矩形の赤外線カットフィルタで、後述するように異物の付着を防止するために、導電性を有するように表面がコーティングされている。420は光学ローパスフィルタで、水晶からなる複屈折板および位相板を複数枚貼り合わせて積層されている。光学ローパスフィルタ420は、撮像素子33に入射される光束を複数に分離し、偽解像信号や偽色信号の発生を効果的に低減させる。
111は圧電素子駆動回路であり、赤外線カットフィルタ410に固着された圧電素子430を振動させる回路である。MPU100の指示に従って圧電素子430を振動させ赤外線カットフィルタ410に振動振幅を発生させる。なお、圧電素子430の駆動の仕方については後述する。
112は温度センサであり、赤外線カットフィルタ410の近傍に配置され、カメラ本体1内の温度を検出し、MPU100へ温度を出力する。400は、赤外線カットフィルタ410、圧電素子430、撮像素子33と後述する他の部品と共にユニット化された撮像ユニットであり、詳細な構成については後述する。
104は映像信号処理回路であり、デジタル化された画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理など、ハードウエアによる画像処理全般を実行する。この映像信号処理回路104からのモニタ表示用の動画像・静止画像データは、カラー液晶駆動回路114を介してカラー液晶モニタ19に表示される。
また、映像信号処理回路104は、MPU100の指示により、メモリコントローラ38を通じて、バッファメモリ37に画像データを保存することも可能である。更に、映像信号処理回路104は、JPEGなどの画像データ圧縮処理を行う機能も有している。連写撮影など連続して撮影が行われる場合は、一旦バッファメモリ37に画像データを格納し、メモリコントローラ38を通して未処理の画像データを順次読み出すことも可能である。これにより映像信号処理回路104は、A/D変換器36から入力されてくる画像データの速度に関わらず、画像処理や圧縮処理を順次行うことが可能となる。
メモリコントローラ38は、外部インタフェース40(図1におけるビデオ信号出力用ジャック16およびUSB出力用コネクタ17が相当する)から入力される画像データをメモリ39に記憶することや、メモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40から出力する機能についても有する。なお、メモリ39は、カメラ本体に対して着脱可能なフラッシュメモリなどである。
LV表示指示部材44は、使用者により操作されると、カラー液晶モニタ19へ動画像を表示・非表示する。
動画記録指示部材45は、使用者により操作されると、メモリ39へ映像信号処理回路104が生成した動画像を記録開始、記録停止する。
電力供給回路110は、クリーニングモードに必要な電力を、カメラ本体1の各部へ必要に応じて供給を行う。また、これに並行して電源42の電池残量を検出して、その結果をMPU100へ送信する。MPU100は、クリーニングモード開始の信号を受け取ると、ミラー駆動回路101を介して、ミラー6を撮影光束から待避する位置へ駆動し、同時にサブミラー30を撮影光束から待避する位置へ駆動する。さらに、MPU100は、シャッタ駆動回路103を介してフォーカルプレーンシャッタ32を撮影光束から退避する位置へ駆動する。このクリーニングモードにおいて使用者は、綿棒、シルボン紙、ゴムなどを用いて赤外線カットフィルタ410上の異物を直接クリーニングすることが可能となる。
105はスイッチセンス回路であり、各スイッチの操作状態に応じて入力信号をMPU100に送信する。7aは、レリーズボタン7の第1ストロークによりオンするスイッチSW1である。7bは、レリーズボタン7の第2ストロークによりオンするスイッチSW2である。スイッチSW2がオンされると、撮影開始の指示がMPU100に送信される。また、メイン操作ダイヤル8、サブ操作ダイヤル20、撮影モード設定ダイヤル14、メインスイッチ43、LV表示指示部材44、動画記録指示部材45が接続されている。
107はLCD駆動回路であり、MPU100の指示に従って、LCD表示パネル9やファインダ内液晶表示装置41を駆動する。108はバッテリチェック回路であり、MPU100からの信号に従って、所定時間バッテリチェックを行い、その検出出力をMPU100へ送る。42は電源部であり、カメラの各要素に対して、必要な電源を供給する。
109は時刻計測回路でメインスイッチ43がOFFされて次にONされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、計測結果をMPU100へ送信することができる。
次に、撮像ユニット400の詳細な構成について、図4〜7を用いて以下に説明する。図4は、赤外線カットフィルタ410及び撮像素子33周辺の保持構造について説明するための、カメラ内部の概略構成を示す分解斜視図である。
カメラ本体の骨格となる本体シャーシ300の被写体側には、被写体側から順に、ミラーボックス5、シャッタユニット32が配設され、撮影者側には撮像ユニット400が配設されている。特に撮像ユニット400は、撮影レンズユニットが取り付けられる基準となるマウント2の取付け面に撮像素子33の撮像面が所定の距離かつ平行になるように、調整されて固定される。
図5は、撮像ユニット400の構成を示す斜視図である。撮像ユニット400は、振動ユニット470と撮像素子ユニット500、及び弾性部材450によって構成されている。撮像素子ユニット500は、少なくとも撮像素子33と撮像素子保持部材510、回路基板520、シールドケース530、光学ローパスフィルタ420、遮光部材540、光学ローパスフィルタ保持部材550により構成されている。撮像素子保持部材510は金属などによって形成され、位置決めピン510aとビス穴510b、ビス穴510cが設けられている。回路基板520は、撮像系の電気回路が実装され、ビス用の逃げ穴520aが設けられている。
シールドケース530は金属などによって形成され、ビス用の逃げ穴530aが設けられている。回路基板520とシールドケース530は、ビス用の逃げ穴520aとビス用の逃げ穴530a、ビス穴510bを用い、撮像素子保持部材510にビスで係止され、シールドケース530は電気回路を静電気などから保護するため回路上の接地電位に接続される。遮光部材540は、撮像素子33の光電変換面の有効領域に対応した開口が形成され、被写体側と撮影者側とに両面テープが固着されている。光学ローパスフィルタ保持部材550は、遮光部材540の両面テープにより撮像素子33のカバーガラス33a(図7を参照)に固着される。
光学ローパスフィルタ420は光学ローパスフィルタ保持部材550の開口箇所にて位置決めされ、遮光部材540に両面テープで固定保持される。振動ユニット470は、位置決め穴460aと位置決めピン510aを用いて撮像素子ユニット500に対して位置決めされる。振動ユニット470は、ビス用の逃げ穴460bとビス穴510cを用い、弾性部材450を挟み込んで撮像素子ユニット500にビスで係止される。これにより、導電性を有するようにコーティングされた赤外線カットフィルタ410の表面に帯電した電気は、保持部材460と撮像素子保持部材510、シールドケース530を介して回路基板520へ逃がすことができ、異物の付着を防止できる。弾性部材450は、ゴムなどの軟質材で形成され、赤外線カットフィルタ410の振動吸収部としての役割を有するとともに、後述するように赤外線カットフィルタ410と光学ローパスフィルタ420の密閉空間を形成する。
なお、弾性部材450は、赤外線カットフィルタ410の振動吸収性を高めるために、厚い部材または硬度が低い部材で構成すること、および赤外線カットフィルタ410の振動の節部に当接することが望ましい。
図6は、振動ユニット470の詳細な構成を示す斜視図である。振動ユニット470は、少なくとも赤外線カットフィルタ410と、圧電素子430、保持部材460により構成されている。保持部材460は、金属などの弾性を有した材料によって単一部品として形成され、位置決め穴460aとビス用の逃げ穴460bが設けられている。また、保持部材460の保持面460c(図5を参照)は赤外線カットフィルタ410に対して振動の節部を含む四隅付近に導電性の接着剤などの手段によって固着され、平面部460dは赤外線カットフィルタ410の振動に平行な光軸方向に折り曲げられている。
圧電素子430は、矩形の赤外線カットフィルタ410の端部に接着などの手段によって固着される。本実施形態においては、赤外線カットフィルタ410の両端に合計2枚の同一形状の圧電素子を固着している。
図7は、撮像ユニット500の一部で、図4のX−X線に沿う断面図である。遮光部材540の被写体側の面は光学ローパスフィルタ420と当接し、撮影者側の面は撮像素子33のカバーガラス33aと当接する。遮光部材540の被写体側と撮影者側には両面テープが固着されており、光学ローパスフィルタ420は遮光部材540の両面テープにより撮像素子33のカバーガラス33cに固定保持されている。これにより、光学ローパスフィルタ420と撮像素子33のカバーガラス33aとの間は遮光部材540によって封止され、塵埃等の異物の侵入を防ぐ密閉空間が形成されている。
また、弾性部材450の被写体側の面は、赤外線カットフィルタ410と当接し、撮影者側の面は光学ローパスフィルタ420と当接する。振動ユニット470は、保持部材460のバネ性によって撮像ユニット500側へと付勢されているので、弾性部材450と赤外フィルタ410は隙間無く密着し、弾性部材450と光学ローパスフィルタ420も同様に隙間無く密着している。これにより、赤外線カットフィルタ410と光学ローパスフィルタ420との間は弾性部材450によって封止され、塵埃等の異物の侵入を防ぐ密閉空間が形成されている。
次に、振動ユニット470の異物除去動作について説明する。赤外線カットフィルタ410に固着された圧電素子430にMPU100の制御に従って圧電素子駆動回路111が所定の周波数の電圧を印加すると、圧電素子430は光軸と直角方向に伸縮し、赤外線カットフィルタ410を屈曲振動させる。印加する電圧の周波数は、赤外線カットフィルタ410の固有モードの共振周波数近傍とすることで、より小さい電圧で大きな振幅を得ることができる。赤外線カットフィルタ410の共振周波数は温度によって変化するため、電圧は一定の周波数ではなく、十分な周波数帯域で印加する。
より具体的には、赤外線カットフィルタ410の共振周波数より低い周波数から開始し、所定の周波数ステップで周波数を徐々に高くスイープさせ、赤外線カットフィルタ410の共振周波数より高い周波数で終了する。また、印加する電圧を一定にしたとき、赤外線カットフィルタ410の振動振幅はカメラ内部の温度によって変化する。
図8は、本実施形態の撮像ユニット400を用いて測定した、温度と振幅比との関係を示す特性図である。図8において、横軸は温度、縦軸は20℃における赤外線カットフィルタ410の振動振幅を基準とした振幅比である。
図8に示すように、高温時は赤外線カットフィルタ410の振動振幅が大きくなる一方、低温時は赤外線カットフィルタ410の振動振幅が小さくなる。
異物の除去能力は赤外線カットフィルタ410の振動振幅が大きいほど効果が高まるので印加する電圧を一定としたときには、温度が高いときに異物除去機能を実行したほうがより効率的に異物除去が行えると言える。振動振幅が温度によって変化する理由は、弾性部材450が温度によって硬度が変化する特性を持っているからである。詳細には赤外線カットフィルタ450は弾性部材450へ付勢されているため、赤外線カットフィルタ450は振動時に弾性部材450の反発を受けている状態である。
一般に知られているようにゴム等の軟質材は温度により硬度が変化するので、赤外線カットフィルタ410が受ける反発力も温度によって変化する。そのため赤外線カットフィルタ410振動時の振動振幅が温度によって変化するのである。
図9は、図3におけるMPU100によって実行される異物除去動作処理の手順を示すフローチャートである。図9において、まず、カメラ本体1に備えられたメインスイッチ43が押下されると、MPU100は、カメラ本体1の電源をオンにし、カメラ本体1を起動する(ステップS601)。次に、MPU100は、カメラ本体1の起動時の初期手続きを行う(ステップS602)。この初期手続きとは、電源電圧レベルやカメラ本体1に備えられたSW系の異常の確認、記録メディアの有無の確認、レンズの装着の確認、及び撮影のための初期設定等である。次にカメラ本体1は撮影待機状態となる(ステップS603)。
次にMPU100はユーザによってサブ操作ダイヤル20が操作されて後述のカラー液晶モニタ19に表示された異物除去機能メニューから異物除去処理が指示されたか否かを判別する。(ステップS604)この判断の結果、異物除去処理が指示されていればステップS605へ進む。異物除去処理が指示されていなければステップS607へ進む。
なお異物除去処理の指示は前述のメニューからの指示に限らず、機械的な異物除去処理指示ボタンであっても良い。
ステップ607ではMPU100は、カメラ本体1に備えられたシャッタボタン7が押下されたか否かを判別する。この判別の結果、シャッタボタン7が押下されていないときは、ステップS603に戻り、撮影待機状態を維持する。一方、シャッタボタンが押下されたときは、ステップS608に進む。
ステップS608では、カメラ本体1は撮影動作を実行する。撮影動作は一般的に知られるカメラの撮影・設定等を行うモードで、ここでは詳細な説明は省略する。撮影動作終了後本処理を終了する(ステップS609)。
図10は図9のステップS604でユーザが選択する異物除去機能メニューのカラー液晶モニタ19の表示状態を示す図である。ユーザはサブ操作ダイヤル20を使ってノーマル異物除去処理指示850、スーパー異物除去処理指示851、キャンセル指示852のいずれか1つを選択する。ノーマル異物除去処理指示850かスーパー異物除去処理指示851が選択された場合は図9のステップS605へ進み、キャンセル指示852が選択された場合は図9のステップS607へ進む。なお本実施例においては物理的な部材で選択をおこなうとしたが、タッチパネル等を使用して選択してもよい。
図11は、図9のステップS605で実行される異物除去処理の手順を示すフローチャートである。
本処理では、MPU100は、所定の異物除去動作をそのまま実行するノーマル異物除去動作か、カメラ本体1内の温度を上昇させてから異物除去動作を行うスーパー異物除去動作を行う。スーパー異物除去動作ではカメラ本体1内の温度が上昇していることによりノーマル異物除去動作時に比べ赤外線カットフィルタ410の振動振幅が大きくなっているためより効果の高い異物除去が望める。
図11において、まず、MPU100はユーザが指示した異物除去処理動作がノーマル異物所処理動作であるか否かを判断する。ノーマル異物除去動作であればステップS703へ進み、ノーマル異物除去動作でない場合はステップS702へ進む。前述のステップS604において図10で示される異物除去機能メニュー画面からユーザがノーマル異物除去処理指示850を選択していればステップS703へ進み、スーパー異物除去処理指示852が選択されていた場合はステップS702へ進むということである。
ステップS702ではMPU100は振動ユニット470とその周辺温度を上昇させるためのダミー処理を開始してステップS703へ進む。具体的には映像信号処理回路104へ撮像素子33から読みだした映像信号の画像処理指示を行い、時間映像信号の読みだしと画像処理を所定の時間繰り返すことでMPU100と撮像素子33、及びクランプ/CDS回路34、AGC35、A/D変換機36、映像信号処理回路104各々の電気回路に搭載された回路素子の発熱を促し、その熱をもって振動ユニット470とその周辺温度を上昇させる。
ステップS703ではMPU100は温度センサ112の温度を取得し、その温度が任意に設定した閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上であればステップS704へ進む。閾値未満であれば再びステップS703を行う。つまりステップS702で開始されたダミー処理によってカメラ本体1内の温度は上昇し続けているので、温度センサ112が示す値が閾値を超えるまで繰り返し判定を行うということである。なお任意の閾値は除去能力が十分に確保できる値とすることが望ましい。
ステップS704ではMPU100はステップS702で開始したダミー処理を終了してステップS705へ進む。なお振動ユニット470とその周辺温度を上昇させるダミーの処理は前述の画像処理に限らずどのような処理であってもよい。
ステップS705では異物除去動作を行う。具体的にはMPU100は圧電素子430に圧電素子駆動回路111から所定の周波数帯の電圧を印加することによって赤外線カットフィルタ410を振動させる。この赤外線カットフィルタ410の振動により異物が除去されるのである。
このときユーザが指示した異物除去処理動作がスーパー異物除去処理指示であった場合はステップS702〜ステップS704の処理によって振動ユニット470とその周辺温度が上昇している状態であるので、赤外線カットフィルタ410の振動振幅はノーマル異物所処理動作と比較して大きくなり、より高い異物除去効果が望める。
以上述べたように本実施例によれば異物除去動作を行うための構成を変えることなくより効果の高い異物除去動作を実施することができるので、例えば圧電素子への印加電圧を引き上げることによるコストアップやカメラの大型化を招くことなく効率的な異物除去機能を提供できる。
また本実施例では、赤外線カットフィルタ410に屈曲振動を励起する構成としたが、複屈折板、位相板及び赤外線カットフィルタの貼り合わせによって構成される光学ローパスフィルタや複屈折板もしくは位相板単体に屈曲振動を励起させる構成にしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態ではダミー処理を行うことで振動ユニット470とその周辺温度を高めた後に異物除去処理を行ったが、本実施例ではユーザが撮影動作を行うことで振動ユニット470とその周辺温度が高まったタイミングを利用して異物除去動作を行う。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態ではダミー処理を行うことで振動ユニット470とその周辺温度を高めた後に異物除去処理を行ったが、本実施例ではユーザが撮影動作を行うことで振動ユニット470とその周辺温度が高まったタイミングを利用して異物除去動作を行う。
なお本実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの主要な電気的構成は前記第1の実施形態と同様の構成であるのでその説明を省略する。
図12は本実施形態における異物除去動作のフローチャートである。
図12において、まず、カメラ本体1に備えられたメインスイッチ43が押下されると、MPU100は、カメラ本体1の電源をオンにし、カメラ本体1を起動する(ステップS801)。次に、MPU100は、カメラ本体1の起動時の初期手続きを行う(ステップS802)。この初期手続きとは、電源電圧レベルやカメラ本体1に備えられたSW系の異常の確認、記録メディアの有無の確認、レンズの装着の確認、及び撮影のための初期設定等である。
次にカメラ本体1は撮影待機状態となる(ステップS803)。次にMPU100はユーザによってLV指示部材44が操作されてLV表示開始指示がなされたか否かを判断する。(ステップS804)この判断の結果、LV表示開始指示されていればステップS805へ進む。LV表示開始指示がなされていなければステップS803へ戻り撮影待機状態を続ける。
ステップS805ではMPU100がLV表示処理を開始する。具体的には、MPU100はミラー駆動回路101を介して不図示のミラーモーターを制御し、主ミラー6とサブミラー30をアップ位置に回動させて撮影光路外に退避させる。またMPU100はシャッタ駆動回路103を介して不図示のチャージモーターを駆動し、シャッタ32を不図示の開放状態にする。そして、メモリコントローラ38は撮像素子33に光電変換(電荷蓄積と電荷読み出し)を開始させ、撮像素子33から読み出した撮像信号を用いて映像信号処理回路104により生成された動画像であるLV画像をカラー液晶モニタ19に表示させる。ユーザはこのLV画像を見ながら被写体を探し、カメラを配置する。
ステップS806ではMPU100がEEPROM100aに変数であるカウンタnを生成し、カウンタnを使用したタイマ処理を開始する。具体的にはMPU100はカウンタnにまず0を代入した後、時刻計測回路109を参照し1秒経過ごとにカウンタnを1カウントアップしていく。MPU100は後述のステップS813で終了処理があるまで、カウンタnを1秒経過ごとに1カウントアップ処理をし続ける。
次にカメラ本体1はLV表示処理を維持し撮影待機状態となる(ステップS807)。
次にMPU100はユーザによって動画記録指示部材45が操作されて動画録画開始指示がなされたか否かを判断する。(ステップS808)この判断の結果、動画録画開始指示されていればステップS809へ進む。動画録画開始指示がなされていなければステップS812へ進む。
次にMPU100はユーザによって動画記録指示部材45が操作されて動画録画開始指示がなされたか否かを判断する。(ステップS808)この判断の結果、動画録画開始指示されていればステップS809へ進む。動画録画開始指示がなされていなければステップS812へ進む。
ステップS809ではMPU100は動画記録処理を開始する。具体的には前述の映像信号処理回路104により生成された動画像をメモリコントローラ38を通じてメモリ39へ記録する。
次にMPU100はユーザによって動画記録指示部材45が操作されて動画記録終了指示がなされたか否かを判断する(ステップS810)。動画記録終了指示がなされていればステップS811へ進み動画記録処理を終了する。動画記録終了指示がなされていなければステップS809へ戻り動画記録処理を続ける。
次にMPU100はユーザによってLV指示部材44が操作されてLV表示終了指示がなされたか否かを判断する。(ステップS812)この判断の結果、LV表示終了指示がされていればステップS813へ進む。LV表示終了指示がなされていなければステップS807へ戻りLV表示待機状態を続ける。
ステップS813ではMPU100が前述のステップS806で開始したタイマ処理を終了してステップS814へ進む。具体的にはMPU100はカウンタnのカウントアップ処理を止める。この時カウンタnの値はシャッタ32が開放状態であった時間を単位秒で示している。またシャッタ32が開放状態であった時間というのはカメラ本体1がLV表示処理や動画記録処理を行った時間をも表している。
ステップS814ではMPU100がカウンタnの値が任意に設定した閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上であればステップS815へ進み、閾値未満であれば本処理を終了する。カウンタnの値が閾値以上でステップS815へ進むときは、カウンタnの値が閾値未満であったときより振動ユニット470とその周辺温度の温度は必要十分に上昇している場合である。
前述のようにカウンタnの値はシャッタ32が開放状態で、LV表示処理や動画記録処理が行われていた時間であるので、カウンタnの値が大きいほど各々の処理でMPU100と撮像素子33、及びクランプ/CDS回路34、AGC35、A/D変換機36、映像信号処理回路104各々の電気回路に搭載された回路素子の発熱時間が長く振動ユニット470とその周辺温度は高くなることになり、その結果異物除去性能が向上する。
第1の実施形態で述べたように異物除去機能実行時の振動ユニット470とその周辺温度は高いほど異物除去効果が高くなるので、任意の閾値は温度上昇させずに行った場合に比べ、異物除去効果が十分高くなるような値に設定するのが望ましい。
ステップS815ではMPU100は異物除去処理を実行した後、本処理を終了する。異物除去処理は第1の実施形態の異物除去処理(図11ステップ703)と同じであるので詳細は割愛する。
以上のべたように本実施形態によればユーザによってカメラ機能を使用していく中で自然と振動ユニット470とその周辺温度が高まったタイミングで異物除去処理を行うことにより、余計な電力を使用せず効果的に異物除去を行うことができる。なお本実施形態ではシャッタ32開放状態中に行われた処理をLV表示動作・動画記録動作としたが、例えば静止画像撮影動作など、他の機能動作であってもかまわない。
1:カメラ本体
2:マウント部
19:カラー液晶モニタ
32:シャッタユニット
33:撮像素子
44:LV指示部材
45:動画記録指示部材
100:中央処理装置
111:圧電素子駆動回路
112:温度センサ
300:本体シャーシ
400:撮像ユニット
410:赤外線カットフィルタ
420:光学ローパスフィルタ
430:圧電素子
450:弾性部材
460:保持部材
470:振動ユニット
500:撮像素子ユニット
510:撮像素子保持部材
2:マウント部
19:カラー液晶モニタ
32:シャッタユニット
33:撮像素子
44:LV指示部材
45:動画記録指示部材
100:中央処理装置
111:圧電素子駆動回路
112:温度センサ
300:本体シャーシ
400:撮像ユニット
410:赤外線カットフィルタ
420:光学ローパスフィルタ
430:圧電素子
450:弾性部材
460:保持部材
470:振動ユニット
500:撮像素子ユニット
510:撮像素子保持部材
Claims (6)
- 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像素子(33)と、前記撮像素子の前面であって撮影光軸上に配設された光学部材(420)と、前記光学部材を振動させる振動手段(430)と前記光学部材周辺の温度を上昇させる加熱手段と、前記振動手段と前記加熱手段を制御する制御回路(100)を有した撮像装置であって、前記制御回路は前記振動手段を所定のパラメーターで実行する第1の振動制御モードと、前記加熱手段を動作させた後(S702)前記第1の振動制御モードを実行する第2の振動制御モードを備えることを特徴とする撮像装置。
- 前記第1の振動制御モードと前記第2の振動制御モードはユーザによって任意に選択実行できること(S604)を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記加熱手段は前記撮像素子(33)の発熱を利用することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記加熱手段は前記撮像装置を構成する電気回路の発熱を利用することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記光学部材周辺に温度取得手段(112)を有し、前記制御回路(100)は前記加熱手段を実行する時間を前記温度取得手段から得られた温度によって変更する(S703)ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記光学部材の前面に前記制御回路(100)によって自在に開閉制御を行えるフォーカルプレーンシャッタ機構(32)を有し、前記制御回路(100)は前記フォーカルプレーンシャッタ機構の開放状態が持続された時間に応じて(S814)、前記第1の振動制御モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013270144A JP2015126420A (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 撮像装置、その制御方法プログラム |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2015126420A (ja) |
-
2013
- 2013-12-26 JP JP2013270144A patent/JP2015126420A/ja active Pending
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