JP2015125507A - 通信装置、通信装置の制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】内部電源の消耗を抑制可能な通信装置を提供する。【解決手段】通信装置であって、外部装置との間での通信を行う通信部と、外部装置からの磁界に基づいて電力を生成する電力生成部と、通信部への電力供給元を内部電源と電力生成部との間で切り替える電源切替部と、電力生成部により供給される電力が通信部の動作に十分であるか否かに基づいて電源切替部を制御する電源制御部とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、通信装置、通信装置の制御方法およびプログラムに関し、特に、自装置内に具備される内部電源の無用な電力消費を抑えつつ、安定した通信を実現する技術に関する。
近年、スマートフォン等の携帯端末や家電などにおいて、NFC(Near Field Communication)と呼ばれる近距離無線通信(非接触通信)が利用され始めている。
NFCでは、通信モードとして、非接触ICカードとして利用できる"カードエミュレーションモード"、非接触ICカードの読み書きができる"リーダ/ライタモード"、および、NFC対応装置同士で双方向通信を行う"P2Pモード"の3つのモードが規定されている。また、NFCでは接続要求側の端末からのポーリング(問い合せ信号)に、被接続端末が応答する手順が規定されており、当該手順に従ってデータ通信が行われる。ポーリングを発行する側の端末をイニシエータ(リーダ/ライタ)端末、ポーリングに応答する側の端末をターゲット(カード)端末と呼ぶ。
また、ターゲット端末として動作する際、自装置内に具備される内部電源からの供給電力(以降、内部電力と呼ぶ)で動作するモードと、イニシエータ端末が発生させるRF磁界から得られる電力(以降、RF電力と呼ぶ)で動作するモードとがそれぞれ規定されている。内部電力で動作するモードをアクティブモード、RF電力で動作するモードをパッシブモードと呼ぶ。パッシブモードのターゲット端末は、動作に必要な電力をRF電力から得るため、内部電源を必要としない、あるいは内部電源を所持していたとしてもデータ通信に内部電力を消費しないという利点がある。そのため、内部電源の消耗を極力抑えたい携帯端末に最適なモードであると言える。しかし、イニシエータ端末から送出されるRF磁界が弱い、ターゲット端末の受電感度が低い、イニシエータ端末−ターゲット端末間が離れているなど、ターゲット端末の動作に十分なRF電力が供給されない場合は、データの送受信ができないという問題がある。
そこで適応的にパッシブモードとアクティブモードとを切り替える、つまりRF電力と内部電力とを切り替えるターゲット端末が提案されている。
特許文献1では、バッテリアダプタが接続された際は、RF電力ではなくバッテリアダプタから供給される内部電力を用いて動作するターゲット端末について開示されている。特許文献2では、接触インタフェースを有しており、RF電力が不十分な場合は、接触インタフェースからの内部電力を用いて動作するターゲット端末について開示されている。
携帯端末では上述したように、内部電源の消耗は極力抑えられることが期待される。しかしながら、特許文献1のターゲット端末は、RF電力が十分な場合であっても、バッテリアダプタが接続された際は、必ず内部電力を用いる構成となっており、その分内部電源の消耗が早い。特許文献2のターゲット端末もまた、イニシエータ端末と通信しない期間であっても、接触インタフェースからの内部電力がNFC内部回路に常時供給される構成となっており、無用な電力を消費してしまう。このように、特許文献1及び特許文献2に記載の通信装置では、内部電源の消耗の抑制が不十分であるという課題がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、内部電源の消耗を抑制可能な通信装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係る通信装置は、
外部装置との間での通信を行う通信手段と、
前記外部装置からの磁界に基づいて電力を生成する電力生成手段と、
前記通信手段への電力供給元を内部電源と前記電力生成手段との間で切り替える電源切替手段と、
前記電力生成手段により供給される電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かに基づいて前記電源切替手段を制御する電源制御手段と
を備えることを特徴とする。
外部装置との間での通信を行う通信手段と、
前記外部装置からの磁界に基づいて電力を生成する電力生成手段と、
前記通信手段への電力供給元を内部電源と前記電力生成手段との間で切り替える電源切替手段と、
前記電力生成手段により供給される電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かに基づいて前記電源切替手段を制御する電源制御手段と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、内部電源の消耗を抑制可能な通信装置を提供することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
<1.通信装置1の構成>
図1は、第1実施形態に係る通信装置1(ターゲット端末1)の構成を示す図である。通信装置1は、RF電力または内部電力のいずれか一方を用いて、通信装置1とは異なる他の外部装置(イニシエータ端末(不図示))との間でデータ通信を実施する。通信装置1は、アンテナ10と、電力生成回路11と、内部回路12と、内部電源13と、電源切替部14と、磁界検知回路15と、電源制御部16とを備えている。そして、内部回路12は、変復調部100と処理部101とを備えている。
<1.通信装置1の構成>
図1は、第1実施形態に係る通信装置1(ターゲット端末1)の構成を示す図である。通信装置1は、RF電力または内部電力のいずれか一方を用いて、通信装置1とは異なる他の外部装置(イニシエータ端末(不図示))との間でデータ通信を実施する。通信装置1は、アンテナ10と、電力生成回路11と、内部回路12と、内部電源13と、電源切替部14と、磁界検知回路15と、電源制御部16とを備えている。そして、内部回路12は、変復調部100と処理部101とを備えている。
アンテナ10は、外部装置(イニシエータ端末)が発生させるRF磁界(電磁界)を感受する。RF磁界に基づいて、RF電力の生成や、イニシエータ端末とのデータ通信が実現される。電力生成回路11は、外部装置(イニシエータ端末)からのRF磁界により誘導される電圧を平滑化し、RF電力を生成する。電力生成回路11は、例えば全波整流回路などである。
内部回路12は、NFCのデータ通信を実現するための回路(主にデジタル回路)であり、外部装置(イニシエータ端末)との間での無線通信処理を行う。変復調部100は、NFCで規定された変復調を行う回路である。変復調部100により外部装置(イニシエータ端末)からの信号を復調し、あるいは、処理部101から取得したデータを変調し、外部装置(イニシエータ端末)へ送信する。処理部101は、外部装置(イニシエータ端末)との間で、NFCで規定された手順で通信を確立するためのシーケンス処理やデータの保持等を行う。加えて、電源OFFの状態から起動した際、起動通知信号を出力し、また、外部装置(イニシエータ端末)の離脱(イニシエータ端末が通信装置1と通信できない距離まで離れたこと)を検知したら、離脱通知信号を出力する。イニシエータ端末の離脱の検知は、ポーリングなど、イニシエータ端末からの通信信号が所定期間受信されないことにより検知する。
内部電源13は、例えばバッテリであり、内部回路12の動作に必要な電力(内部電力)を生成する。電源切替部14は、後述する電源制御部16の制御に基づいて、内部回路12へ供給する電力を、RF電力または内部電力のいずれか一方に切り替える。磁界検知回路15は、外部装置(イニシエータ端末)が発生させるRF磁界を検知したことに応じて磁界検知信号を出力する。磁界検知回路15は、例えば全波整流回路など主にパッシブ素子で構成され、当該回路における電力消費はほとんどない。
電源制御部16は、外部装置(イニシエータ端末)が近接するまでの期間は、内部回路12への電力供給元をRF電力に切り替えるように電源切替部14を制御する。電源制御部16は、磁界検知回路15から磁界検知信号が入力されたら、外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知し、所定期間内に起動通知信号が入力されるか否かを判定するために待機する。
所定期間内に起動通知信号が入力されなかった場合は、RF電力は内部回路12の動作に不十分であると判断し、内部回路12への電力供給元を内部電力へ切り替えるよう電源切替部14を制御する。電源供給元を内部電力へ切り換えた後、内部回路12から離脱通知信号が入力されると、イニシエータ端末の離脱を検知し、電力供給元をRF電力へ切り替えるように電源切替部14を制御する。
なお電源制御部16は、簡易なロジック回路であってもよいし、通信装置1(ターゲット端末1)に搭載された不図示のセンサや駆動部等を制御するCPUであってもよい。また電源制御部16は、磁界検知信号の入力に応じて起動し、離脱通知信号の入力に応じて電源OFFもしくは省電力モードへ移行する構成をとってもよい。この場合、電源切替部14は、電源制御部16が電源OFFもしくは省電力モードの場合には、RF電力が内部回路12へ供給されるよう設定されるものとする。
なお、上記機能ブロックの構成はあくまでも一例であり、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックを構成するようにしてもよいし、何れかの機能ブロックが更に複数の機能ブロック分かれて構成されてもよい。さらに、機能ブロックの一部を含まなくてもよいし、あるいは、他の機能ブロックを含む構成であってもよい。
<2.通信装置1が実施する処理>
次に、図2のフローチャートを参照して、第1実施形態に係る通信装置1(ターゲット端末1)が実施する処理の手順を説明する。
次に、図2のフローチャートを参照して、第1実施形態に係る通信装置1(ターゲット端末1)が実施する処理の手順を説明する。
ステップS201において、電源制御部16は、開始(電源ONやターゲット端末としての動作モード設定後)から外部装置(イニシエータ端末)が通信装置1に近接するまでの期間、内部回路12への電力供給元をRF電力に制御する。
ステップS202において、電源制御部16は、外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知する。具体的には、外部装置(イニシエータ端末)が通信装置1(ターゲット端末1)に近接すると、イニシエータ端末が発生させるRF磁界を磁界検知回路15が検知し、磁界検知信号を出力する。電源制御部16は、当該磁界検知信号の入力に基づいて外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知する。外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知した場合(S202;YES)、ステップS203へ進む。一方、近接を検知していない場合(S202;NO)、待機する。
ステップS203において、電源制御部16は、内部回路12がRF電力により起動されるか否かを判断するために、所定期間待機する。ここで所定期間待機する理由は、通信装置1(ターゲット端末1)と外部装置(イニシエータ端末)とが十分に近接するまでの時間を確保するためである。
ステップS204において、電源制御部16は、RF電力が十分であるか否かを判定する。具体的には、所定期間内に内部回路12から起動通知信号が入力されたか否かに基づいて判定を行う。所定期間内に内部回路12から起動通知信号が入力されれば、RF電力は十分であると判定され(S204;YES)、ステップS205へ進む。一方、所定期間内に内部回路12から起動通知信号が入力されなければ、RF電力は不十分であると判定され(S204;NO)、ステップS206へ進む。
ステップS205において、内部回路12は、RF電力を用いて外部装置(イニシエータ端末)との間でデータ通信を開始し、処理を終了する。ステップS206において、電源制御部16は、内部回路12への電力供給元をRF電力から内部電力へ切り替える。ステップS207において、内部回路12は、内部電力を用いて外部装置(イニシエータ端末)との間でデータ通信を開始する。
ステップS208において、電源制御部16は、外部装置(イニシエータ端末)の離脱を検知する。具体的には、外部装置(イニシエータ端末)からポーリングなどの通信信号が所定期間受信できなくなると、内部回路12が離脱通知信号を出力する。電源制御部16は、当該離脱通知信号の入力に基づいてイニシエータ端末の離脱を検知する。外部装置(イニシエータ端末)の離脱を検知した場合(S208;YES)、ステップS209へ進む。一方、離脱を検知していない場合(S208;NO)、待機する。ステップS209において、電源制御部16は、内部回路12への電力供給元を内部電力からRF電力へ切り替えて、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、外部装置(イニシエータ端末)の通信装置(ターゲット端末)への近接を検知した後、RF電力が不十分であると判定された場合に初めて内部電力を使用する。これにより、内部電源の無用な消耗を抑制可能な通信装置(ターゲット端末)を提供することができる。
[変形例]
なお、本実施形態では、RF磁界を検知するために磁界検知回路15を設けたが、これに限らない。例えば、図3に示す通信装置3(ターゲット端末)のように、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値を電源制御部16が判定することによって、RF磁界を検知する構成であってもよい。図3に示すその他の構成は、図1で説明した構成と同様であるため説明を省略する。
なお、本実施形態では、RF磁界を検知するために磁界検知回路15を設けたが、これに限らない。例えば、図3に示す通信装置3(ターゲット端末)のように、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値を電源制御部16が判定することによって、RF磁界を検知する構成であってもよい。図3に示すその他の構成は、図1で説明した構成と同様であるため説明を省略する。
また本実施形態では、RF電力が十分であるか否かの判定は、内部回路12が起動されるか否かで行う例を説明したが、これに限らない。例えば、図3に示すように、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値を電源制御部16が判定することによって、内部回路12の起動の有無ひいてはRF電力が十分であるか否かを判定してもよい。またRF電力が十分であると判定した場合であっても、RF電力が時間的に安定しないなど、現在のRF電力ではデータ通信に不具合が生じる可能性がある場合には、RF電力から内部電源へ切り替える構成であってもよい。例えば、RF電力の時間的な変化を監視して、所定時間内に許容範囲外の値を検知した場合にRF電力が不安定であると判定することができる。(第2実施形態)
第1実施形態では、通信装置(ターゲット端末)が外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知し、その後、RF電力が不十分であると判定した場合に、内部回路への電力供給元をRF電力から内部電源へ切り替える例について説明した。
第1実施形態では、通信装置(ターゲット端末)が外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知し、その後、RF電力が不十分であると判定した場合に、内部回路への電力供給元をRF電力から内部電源へ切り替える例について説明した。
これに対し、第2実施形態では、通信装置(ターゲット端末)が外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知したら、一旦内部回路への電力供給元をRF電力から内部電力へ切り替え、その後、RF電力が十分であると判定した場合に、電力供給元を内部電力からRF電力へ切り替える例について説明する。
<1.通信装置4の構成>
図4は、第2実施形態に係る通信装置4(ターゲット端末4)の構成を示す図である。通信装置4は、アンテナ10と、電力生成回路11と、内部回路12と、内部電源13と、電源切替部14と、電源制御部20と、瞬断防止用コンデンサ21とを備えている。そして、内部回路12は、変復調部100と処理部101とを備えている。なお、第1実施形態で説明した通信装置1(ターゲット端末1)と同じ動作をする機能ブロックについては、同一の符号を付加しており、説明を省略する。
図4は、第2実施形態に係る通信装置4(ターゲット端末4)の構成を示す図である。通信装置4は、アンテナ10と、電力生成回路11と、内部回路12と、内部電源13と、電源切替部14と、電源制御部20と、瞬断防止用コンデンサ21とを備えている。そして、内部回路12は、変復調部100と処理部101とを備えている。なお、第1実施形態で説明した通信装置1(ターゲット端末1)と同じ動作をする機能ブロックについては、同一の符号を付加しており、説明を省略する。
電源制御部20は、外部装置(イニシエータ端末)が近接するまでの期間は、内部回路12への電力供給元がRF電力になるように電源切替部14を制御する。電源制御部20は、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値を検知し、当該電圧値が所定の第1閾値以上(閾値1とする)になったら、外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知し、一旦、内部回路12への電力供給元を内部電力へ切り替えるように電源切替部14を制御する。
その後、電源制御部20は、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値が所定の第2閾値以上になったら、RF電力は内部回路12の動作に十分であると判定し、内部回路12への電力供給元をRF電力へ切り替えるように電源切替部14を制御する。一方、RF電力の電圧値が閾値2以上(閾値2とする)にならなければ、電力供給元を内部電力のまま維持し、その後、内部回路12から離脱通知信号が入力されると、外部装置(イニシエータ端末)の離脱を検知し、電力供給元をRF電力へ切り替えるように電源切替部14を制御する。なお閾値1は、RF電力を用いてターゲット端末として動作するには不十分であるが、内部電源を用いてターゲット端末として動作し、通信を実施するには十分である程度の電圧値とする。また、閾値2はRF電力を用いてターゲット端末として動作するのに十分な電圧値であるとし、閾値1<閾値2である。
瞬断防止用コンデンサ21は、電源制御部20が、RF電力が十分であると判定し、電力供給元を内部電力からRF電力へ切り替える際に、内部回路12への供給電力が瞬断してしまうことを防止するために設置される。
<2.通信装置4が実施する処理>
次に、図5のフローチャートを参照して、第2実施形態に係る通信装置4(ターゲット端末4)が実施する処理の手順を説明する。
次に、図5のフローチャートを参照して、第2実施形態に係る通信装置4(ターゲット端末4)が実施する処理の手順を説明する。
ステップS501において、電源制御部20は、第1実施形態と同様に、開始(電源ONやターゲット端末としての動作モード設定後)から外部装置(イニシエータ端末)が通信装置4に近接するまでの期間、内部回路12への電力供給元をRF電力に制御する。
ステップS502において、電源制御部20は、外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知する。イニシエータ端末が近接すると、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値が上昇する。電源制御部20は、当該電圧値が閾値1以上になったら、イニシエータ端末の近接を検知する。外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知した場合(S502;YES)、ステップS503へ進む。一方、近接を検知していない場合(S502;NO)、待機する。
ステップS503において、電源制御部20は、内部回路12への電力供給元をRF電力から内部電力へ切り替える。ステップS504において、内部回路12は、内部電力を用いて外部装置(イニシエータ端末)との間でデータ通信を開始する。
ステップS505において、電源制御部20は、RF電力が十分であるか否かを判定する。具体的には、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値を検知し続け、当該電圧値に基づいて判定を行う。電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値が閾値2以上になった場合は、RF電力は十分であると判定され(S505;YES)、ステップS506へ進む。一方、電力生成回路11が出力するRF電力の電圧値が閾値2以上になっていない場合は、RF電力は不十分であると判定され(S505;NO)、ステップS507へ進む。
ステップS506へ進む場合、電源制御部16は、外部装置(イニシエータ端末)との間でデータ通信を継続しつつ、内部回路12への電力供給元を内部電力からRF電力へ切り替える。
ステップS507へ進む場合、内部回路12への電力供給元は内部電力のままで外部装置(イニシエータ端末)との間でデータ通信を継続する。
ステップS507において、電源制御部20は、外部装置(イニシエータ端末)の離脱を検知する。具体的には、外部装置(イニシエータ端末)からポーリングなどの通信信号が所定期間検出できなくなると、内部回路12が離脱通知信号を出力する。電源制御部20は、当該離脱通知信号の入力に基づいてイニシエータ端末の離脱を検知する。外部装置(イニシエータ端末)の離脱を検知した場合(S507;YES)、ステップS508へ進む。一方、離脱を検知していない場合(S507;NO)、待機する。ステップS508において、電源制御部20は、内部回路12への電力供給元を内部電力からRF電力へ切り替えて、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態では、通信装置(ターゲット端末)が外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知したら、一旦内部回路への電力供給元をRF電力から内部電力へ切り替え、その後、RF電力が十分であると判定した場合に、電力供給元を内部電力からRF電力へ切り替える。これにより、内部電源の無用な消耗を抑制可能な通信装置(ターゲット端末)を提供することができる。
なお本実施形態では、データ通信の開始は、外部装置(イニシエータ端末)の近接を検知し、電力供給元を内部電力へ切り替えたタイミングで行うとしたが、これに限らない。例えば、RF電力が十分であるか否かを判定したタイミングで、データ通信を開始してもよい。
また、本発明の各実施形態では、外部装置(イニシエータ端末)の近接は、イニシエータ端末が発生させるRF磁界を検知することにより判定を行うとしたが、これに限らない。例えば、アンテナ10のインピーダンス変化を検知することにより判定を行ってもよいし、画像センサなどのセンサを用いて行ってもよい。
また本発明の各実施形態では、外部装置(イニシエータ端末)の離脱は、イニシエータ端末からの通信信号の途切れにより検知するとしたが、これに限らない。例えば、RF磁界の強度に基づいて検知してもよいし、アンテナ10のインピーダンス変化で検知してもよいし、また画像センサなどのセンサを用いて行ってもよい。
また本発明の各実施形態では、外部装置(イニシエータ端末)が近接するまでの期間は、RF電力が内部回路12へ供給されるとしたが、これに限らず、内部回路12への電力供給元として何も接続しない、つまりオープンに設定する構成であってもよい。
また本発明の各実施形態では、通信装置がターゲット端末であるとして説明したが、これに限らず、イニシエータ端末の動作も行える構成であっても構わない。その場合、ターゲット端末として動作する場合のみ、本発明の各実施形態の構成を用いればよい。
また、上述の実施形態では、内部回路12への電力供給元をRF電力から内部電力へ切り替える構成としたが、RF電力が十分では無い場合、RF電力と内部電力とを両方用いる構成としてよい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (17)
- 通信装置であって、
外部装置との間での通信を行う通信手段と、
前記外部装置からの磁界に基づいて電力を生成する電力生成手段と、
前記通信手段への電力供給元を内部電源と前記電力生成手段との間で切り替える電源切替手段と、
前記電力生成手段により供給される電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かに基づいて前記電源切替手段を制御する電源制御手段と
を備えることを特徴とする通信装置。 - 前記電源制御手段は、前記外部装置の前記通信装置との近接を検知した場合に、前記電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かを、前記通信手段からの起動通知信号に基づいて判定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かを、前記電力の値に基づいて判定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力が前記通信手段の動作に不十分である場合、前記電力供給元を前記内部電源へ切り替えるように前記電源切替手段を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記外部装置の前記通信装置からの離脱を検知した場合に、前記電力供給元を前記電力生成手段へ切り替えるように前記電源切替手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
- 前記外部装置が発生させる磁界の検知に応じて磁界検知信号を出力する磁界検知回路をさらに備え、
前記電源制御手段は、前記磁界検知信号に基づいて前記外部装置の近接を検知することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信装置。 - 前記通信手段は、前記外部装置からの通信信号が所定期間検出されない場合に離脱通知信号を出力し、
前記電源制御手段は、前記通信手段からの前記離脱通知信号に基づいて前記外部装置の離脱を検知することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の通信装置。 - 前記電源制御手段は、前記外部装置の前記通信装置との近接を検知した場合に、前記電力供給元を前記電力生成手段から前記内部電源へ切り替えるように前記電源切替手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力が前記通信手段の動作に十分である場合、前記電力供給元を前記内部電源から前記電力生成手段へ切り替えるように前記電源切替手段を制御することを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力が前記通信手段の動作に不十分である場合は、前記外部装置の前記通信装置からの離脱を検知した場合に、前記電力供給元を前記内部電源から前記電力生成手段へ切り替えるように前記電源切替手段を制御することを特徴とする請求項9または10に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力生成手段により供給される電力の電圧値が第1閾値以上である場合に、前記外部装置の近接を検知することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記電源制御手段は、前記電力生成手段により供給される電力の電圧値が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に、前記電力が前記通信手段の動作に十分であると判定することを特徴とする請求項12に記載の通信装置。
- アンテナをさらに備え、
前記電源制御手段は、前記アンテナのインピーダンス変化に基づいて前記外部装置の近接または離脱を検知することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 外部装置との間での通信を行う通信手段と、前記外部装置からの磁界に基づいて電力を生成する電力生成手段と、通信手段への電力供給元を内部電源と前記電力生成手段との間で切り替える電源切替手段と、電源制御手段とを備える前記通信装置の制御方法であって、
前記電源制御手段が、前記電力生成手段により供給される電力が前記通信手段の動作に十分であるか否かに基づいて前記電源切替手段を制御する工程
を有することを特徴とする通信装置の制御方法。 - 請求項15に記載の通信装置の制御方法の工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 通信装置であって、
外部装置との間での無線通信を行う手段であって、前記外部装置から供給された電磁界に基づいて生成した電力に基づいて通信するモードを有する通信手段と、
前記通信手段により前記外部装置と通信する場合、前記外部装置からの電磁界に応じて、前記通信手段の電力供給元に前記通信装置の内部電源を用いることを特徴とする通信装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013268081A JP2015125507A (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 通信装置、通信装置の制御方法およびプログラム |
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JP2013268081A JP2015125507A (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 通信装置、通信装置の制御方法およびプログラム |
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JP (1) | JP2015125507A (ja) |
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2015144358A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | ブラザー工業株式会社 | 通信装置 |
-
2013
- 2013-12-25 JP JP2013268081A patent/JP2015125507A/ja active Pending
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JP2015144358A (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | ブラザー工業株式会社 | 通信装置 |
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