JP2015125467A - 画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像中の主被写体の位置などに応じて、露光間ズームと同様の効果を得るための画像の生成方法、あるいは、生成の要否を切り替える。
【解決手段】1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成し元画像および複数の複数の画像を合成処理して合成画像を得る際、制御回路109は元画像において主被写体が元画像の所定の領域に存在するか否かを判定するとともに、所定の領域を除く他の領域において前記元画像が示す信号のばらつきが予め定められたばらつきを超えているか否かを判定する。そして、制御回路は主被写体の有無およびばらつき判定結果に応じて補正率、数の画像の枚数、および、合成処理の要否の少なくともいずれかを変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、1枚の元画像に応じて、互いに補正率が異なる複数の画像を生成して、これら元画像と複数の画像とを合成処理して1枚の合成画像を生成する画像処理装置に関する。
従来、デジタルカメラなどの撮像装置において、1回の露光中に撮像光学系のズーム操作を行って、中央に位置する主被写体についてはあまりぼかさず、主被写体以外の背景を放射状に流した画像を生成する撮影手法が知られている。そして、この撮影手法は露光間ズームと呼ばれている。ところが、この露光間ズームを行うためには、露光時間および撮像光学系のズーム速度の設定が難しく、このため、撮影に非常に手間が掛る。
露光間ズームの際の手間を解消して、露光間ズームと同様の効果を得るため、例えば、1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成して、これら複数の画像を合成して1枚の合成画像を出力する画像処理装置がある(特許文献1参照)。
特開2003−87553号公報
ところで、露光間ズームと同様の効果を得るため、特許文献1に記載のように、1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成して、これら複数の画像を合成処理する際、被写体の状態に関係なく一律に補正率および合成する画像の枚数を決定すると効果的な(つまり、露光間ズームと同様の効果を有する)画像を得られないことがある。
図6は、従来の画像処理装置において露光間ズームと同様の効果が得られない画像を説明するための図である。そして、図6(A)は主被写体が周辺部に位置する画像を示す図であり、図6(B)は一様な被写体(例えば、白い壁)が周辺部に位置する画像を示す図である。
前述のように、露光間ズームと同様の効果を得るためには、画面の中央に位置する主被写体についてはあまりぼかさず、主被写体以外の背景を放射状に流す処理を行うことになる。
図6(A)に示す例では、画面の中央部に主被写体601が存在せず、画面の周辺部に主被写体601が存在する。このような元画像について、互いに異なる補正率で元画像を処理して複数の画像を得て、これら元画像および複数の画像を合成処理すると、周辺部に位置する主被写体601に対して像が流れる効果が付与されることになる。そのため、主被写体601が大きくぼけてしまう。
一方、図6(B)に示す例では、画面の中央部に主被写体602が存在するものの、周辺部が一様な被写体である。このような元画像について、互いに異なる補正率で元画像を処理して複数の画像を得て、これら元画像および複数の画像を合成処理しても、周辺部における像の流れる効果はあまり得られない。
従って、本発明の目的は、画像中の主要被写体の位置などに応じて、露光間ズームと同様の効果を得るための画像の生成方法、あるいは生成の要否を切り替えることのできる画像処理装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による画像処理装置は、1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成して、前記元画像および前記複数の複数の画像を合成処理して合成画像を得る画像処理装置であって、前記元画像において主被写体が前記元画像の所定の領域に存在するか否かを判定する第1の判定手段と、前記所定の領域を除く他の領域において前記元画像が示すYUV信号のばらつきが予め定められたばらつきを超えているか否かを判定する第2の判定手段の少なくとも一方を備えた判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記補正率および前記複数の画像の枚数の少なくとも一方を変更する変更手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、主画像中の主要被写体の位置などに応じて、露光間ズームと同様の効果を得るための画像の生成方法、あるいは生成の要否を切り替えることができる。
本発明の実施形態による画像処理装置の一つである撮像装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す画像処理回路から電子式ファインダーに出力されるYUV信号(画像)の一例を示す図である。 図1に示す制御回路で行われる補正率および合成枚数の決定処理を説明するためのフローチャートである。 図1の示すカメラにおいて4枚の画像を合成する際の像高比に対する拡大率の変化を説明するための図である。 図1の示すカメラにおいて4枚の画像の合成処理を説明するための図である。 従来の画像処理装置において露光間ズームと同様の効果が得られにくい画像を説明するための図であり、(A)は主要被写体が周辺部に位置する画像を示す図、(B)は一様な被写体が周辺部に位置する画像を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態による画像処理装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による画像処理装置の一つである撮像装置の構成を示すブロック図である。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)であり、撮像光学系101を備えている。この撮像光学系101は複数のレンズからなるレンズ群を有しており、焦点位置およびズーム倍率を変更することができる。撮像光学系101の後段には撮像素子102が配置されており、撮像光学系101を通過した光学像(被写体像)は撮像素子102の受光面に結像する。
撮像素子102は光電変換によって、光学像に応じた電気信号(アナログ信号)を出力する。なお、撮像光学系101と撮像素子102とによって撮像ユニットが構成される。撮像素子102の出力であるアナログ信号はA/Dコンバータ103に与えられる。A/Dコンバータ103は当該アナログ信号をA/D変換によってデジタル信号に変換する。そして、このデジタル信号は一時メモリ104に一旦格納される。
画像処理回路105は、一時メモリ104からデジタル信号を読み出して、当該デジタル信号に対して、例えば、ホワイトバランス、被写体判別、画像の拡大、および画像の合成などの画像処理を行って画像データを出力する。そして、記録回路107は、画像処理回路105の出力である画像データをJPEGなどのフォーマットに変換して、フォーマット変換後の画像データを記録する。
電子式ファインダー106は、小型液晶装置などを有し、画像処理回路105の出力である画像データに応じた画像を表示する。操作部108は、ユーザーがカメラに対して各種の指示を入力する際に用いられる。制御回路109はカメラ全体の制御を司り、例えば、操作部108で入力された指示に応じた制御を行う。
図1に示すカメラにおいて、操作部108に備えられた電源スイッチ(図示せず)がオンとされると、カメラに電源が供給される。そして、撮像光学系101を通過した光学像が撮像素子102に結像して、撮像素子102は光学像に応じたアナログ信号を出力する。そして、画像処理回路105はA/Dコンバータ103の出力であるデジタル信号について、前述の画像処理を行って画像データを生成する。
操作部108に備えられたシャッタースイッチ(図示せず:シャッタボタンともいう)が半押しされると、シャッタースイッチから第1のシャッタースイッチ信号SW1が制御回路109に与えられる。なお、第1のシャッタースイッチSW1を受けるまで、制御回路109の制御下で上述の画像処理が繰り返されて、電子式ファインダー106に画像が表示される。
シャッタースイッチから第1のシャッタースイッチ信号SW1を受けると、制御回路109は、画像処理回路105の出力である画像データに応じて自動フォーカス(AF)制御および自動露出(AE)制御を行って撮影に最適なピントおよび露出設定条件を得る。
シャッタースイッチが全押しされると、シャッタースイッチから第2のシャッタースイッチ信号SW2が制御回路109に与えられる。これによって、制御回路109は本撮影処理を実行する。この本撮影処理においては、制御回路109の制御下で画像処理回路105はユーザーの設定に応じた画像処理を画像データに対して行う。その後、本撮影処理によって得られた画像データは記録回路107によってJPEGなどのフォーマットに変換されて記録される。
ここで、操作部108によって、露光間ズームと同様の効果を得る撮影モード(以下露光間ズーム撮影モードと呼ぶ)が設定されるとする。なお、露光間ズームとは、前述のように、1回の露光中に撮像光学系101のズーム操作を行って、中央に位置する主被写体についてはあまりぼかさず、主被写体以外の背景を放射状に流した画像を生成する撮影手法のことをいう。
露光間ズーム撮影モードが設定されていると、制御回路109の制御下で、画像処理回路105がデジタル信号に対してホワイトバランスなどの画像処理を行った後、制御回路109は当該画像データにおいて主被写体の判定を行う。つまり、制御回路105は、画像データにおける主被写体の有無を判定して、被写体判定結果を得る。
第1のシャッタースイッチ信号SW1を受けると、制御回路109は被写体判定結果に応じて画像データの補正率および合成枚数を決定する。そして、第2のシャッタースイッチ信号SW2を受けると、前述のように、制御回路109は本撮影処理を実行する。この際、制御回路109の制御下で、画像処理回路105は、補正率および合成枚数に応じて、撮影の結果得られた画像データを元画像データとして当該元画像データから複数の拡大画像データを生成する。そして、画像処理回路105はこれら拡大画像データを合成処理して合成画像データを得る。
ここで、図1に示す制御回路109で行われる主被写体判定について説明する。
図2は、図1に示す画像処理回路105から電子式ファインダー106に出力されるYUV信号(画像)の一例を示す図である。
主被写体判定を行う際、制御回路109は画像(つまり、画面)を、例えば、水平方向に32、そして、垂直方向に24のブロックに分割する。図2において、画面中心部(中心領域)201は露光間ズームと同様の効果を得る際に主被写体206の有無を判定するための領域である。ここでは、画面中心部201は水平方向に8、そして、垂直方向に6のブロックからなる。
なお、画像に主被写体206が存在するか否かの判定、つまり、主被写体の有無の判定を行う際には、制御回路109は輝度および色相が類似するブロックが予め設定された数以上あるか否かを判定する。
例えば、制御回路109は全ての色相を36のグループ(色相グループ)に分けて、画面中心部201を構成するブロック毎の平均色相を求める。続いて、制御回路109は当該平均色相について同一の色相グループに属するグループ化して色相グループ領域を得る。そして、制御回路109は色相グループ領域の各々についてそのブロック数をカウントする。制御回路109はカウント数が予め設定された数以上の色相グループ領域が主被写体206の存在する可能性のある色相グループ領域であると判定する。
なお、彩度が低い場合には色相の判別が難しくなるので、この際には、ブロック毎の彩度を求めて、当該彩度が低いブロック(つまり、彩度が所定の閾値未満であるブロック)については平均色相の代わりに輝度を用いるようにしてもよい。
上述のようにして被写体判定を行う際には、制御回路109は画面の上下左右の端部に位置する周辺領域(画面周辺部)202〜205に含まれるいずれかのブロックと同等の輝度又は色相であるブロックについては主被写体ではなく背景の一部であると判定する。そして、制御回路109は画面中心部201において輝度又は色相が同程度であるブロックを予め設定された数以上含むグループが存在して、かつ当該グループに含まれるブロックが背景とは異なると判定すると、当該グループ(つまり、色相グループ領域)に主被写体が存在すると判定することになる。なお、顔検出機能を有しているならば、検出された顔領域が画面中心部201に存在するか否かを判定するようにしてもよい。
一方、画面周辺部202〜205においては、露光間ズームと同様な効果を得るため、制御回路109は画面周辺部202〜205において被写体(又は背景)におけるYUV信号のうちの輝度(Y)信号のばらつき程度を判定する。ここでは、画面周辺部202〜205の各々は水平方向に4、そして、垂直方向に4のブロックからなる。
画像処理回路105は画面周辺部202〜205の各々について輝度信号の分散を求める。一様な被写体の場合には(つまり、ばらつきの程度が小さい被写体の場合には)、画像を複数合成しても重ね合わせの効果が少ない。そして、一様な被写体の場合には輝度信号の分散が小さくなる。
よって、制御回路109は、画面周辺部202〜205の各々について輝度信号の分散が所定の分散閾値以下であるか否かを判定する。そして、画像処理回路105は輝度信号の分散が所定の分散閾値以下である画面周辺部については一様な被写体であると判定する。
なお、輝度信号の代わりに、画像処理回路YUV信号のうちの色差(UV)信号の分散を求めるようにしてもよい。さらには、制御回路109は画像をブロックに分割する前において画面周辺部202〜205に相当する領域で高周波成分を抽出して、当該高周波成分の積分値が所定の積分閾値以下であると、その画面周辺部は一様な被写体であると判定するようにしてもよい。なお、ここではYUV信号を用いて判定する構成を例にあげて説明を行ったが、YUV信号に変換する前のRGBからなるベイヤー配列の画像信号から分散を求めることで、画面周辺部が一様な被写体であるか否かを判定するようにしてもよい。
図3は、図1に示す制御回路109で行われる補正率および合成枚数の決定処理を説明するためのフローチャートである。
補正率および合成枚数の決定処理が開始されると、制御回路109はYUV信号が示す画面を水平方向に32、そして、垂直方向に24のブロックに分割した状態を示すブロック情報を得る(ステップS301)。続いて、制御回路109はブロック情報に応じて前述したようにして主被写体の有無を判定して被写体判定結果を得る。
制御回路109は被写体判定結果を参照して画像に主被写体が存在するか否かを判定する(ステップS302)。画像に主被写体が存在すると(ステップS302において、YES)、制御回路109は、主被写体の一部又は全体が図2に示す画面中心部(中心枠ともいう)201に存在するか否かを判定して第1の判定結果を得る(ステップS303)。
第1の判定結果によって主被写体が画面中心部201に存在すると(ステップS303において、YES)、制御回路109は画面周辺部202〜205(つまり、周辺領域)の各々についてその輝度信号の分散が所定の分散閾値を超えるか否かを判定する。そして、制御回路109は、輝度信号の分散が所定の分散閾値を超える画面周辺部(周辺領域)の数が所定の数以上であるか否かを判定して第2の判定結果を得る(ステップS304)。
第2の判定結果によって輝度信号の分散が所定の分散閾値を超える画面周辺部の数が所定の数以上であると(ステップS304において、YES)、制御回路109は画像合成による露光間ズームの効果は大きいとする(ステップS305)。
なお、上述の分散閾値および所定の数(つまり、領域数)は予め画像の補正率および合成枚数に応じた露光間ズーム効果に基づいて決定され、当該分散閾値および所定の領域数は制御回路109に備えられたメモリに格納されている。例えば、分散閾値は8ビットで”400”、所定の領域数は”2”とされる。
輝度の分散が所定の分散閾値を超える画面周辺部の数が所定の数未満であると(ステップS304において、NO)、制御回路109は画像合成による露光間ズームの効果は小さいとする(ステップS306)。
例えば、露光間ズームの効果が大きくなると判定すると、制御回路109は補正率が互いに異なる画像の合成枚数を、露光間ズームの効果が小さい場合の合成枚数よりも多くする。この場合、互いに異なる補正率は同一とされる。
さらには、露光間ズームの効果が大きくなると判定すると、制御回路109は補正率を露光間ズームの効果が小さい場合の拡大率よりも大きくする。この場合、合成枚数は同一とされる。
また、露光間ズームの効果が大きくなると判定すると、制御回路109は補正率を露光間ズームの効果が小さい場合の補正率よりも大きくするとともに、合成枚数を第2の露光間ズームの効果が小さい場合の合成枚数よりも多くする。そして、ステップS305又はS306の処理の後、制御回路109は決定処理を終了する。
このように、露光間ズームと同様の効果が得やすいと判定された画像については、補正率および合成枚数の少なくとも一方の値を大きくすることで、露光間ズームの効果をより目立ちやすい合成画像を生成する。反対に、露光間ズームと同様の効果が得られにくいと判定された画像については、補正率および合成枚数の少なくとも一方の値を小さくすることで、主被写体のぼけが目立ちにくくなる合成画像を生成する。このように、被写体の状態に応じて、露光間ズームの効果を目立ちやすくした合成画像を生成するのか、あるいは、主被写体のぼけが目立ちにくくする合成画像を生成するのかを切り替えることで、見栄えの良い画像を生成することが可能となる。さらに、露光間ズームと同様の効果が得られにくいと判定された画像については、合成枚数を少なくすることで、画像処理の負荷を軽減することもできる。
ここで、元画像から複数の画像を得る際の補正率について説明する。
図4は、図1の示すカメラにおいて4枚の画像を合成する際の像高比に対する拡大率の変化を説明するための図である。
図4において、横軸は像高比を表し、縦軸は拡大率を表す。補正率401は最大の補正率を示し、補正率402は中間の補正率を示す。また、補正率403は最小の補正率を示す。そして、補正率401〜403の各々は像高比が大きくなるとその拡大率が大きくなる。なお、元画像について拡大処理が施されない。
露光間ズームと同様の効果を得る際には、前述のように、画面中心部201における主被写体の有無および画面周辺部における輝度信号の分散に応じて複数の補正率401〜403が決定される。そして、これら補正率401〜403によって、画像処理回路105はそれぞれ元画像を拡大処理して第1〜第3の画像を得て、元画像および第1〜第3の画像を合成処理して合成画像を得る。ここでは、前述のように、補正率401〜403の各々において、拡大率は画像の中心部よりも画像の周辺部の方が大きくなるように設定される。
このように、画像の周辺部において拡大率を画面中心部よりも大きくすることによって、一枚の合成画像によって周辺部における像の流れを強調することができる。また、補正率401〜403における拡大率の差で示すように、拡大率の差を拡大率が大きくなるにつれて大きくすると、画像の周辺部における像の流れを強調することができる。
次に、図1に示すカメラにおいて画像における主被写体に応じて画像合成処理を変更する手法について説明する。
図5は、図1の示すカメラにおいて4枚の画像の合成処理を説明するための図である。
図5において、画像501は、元画像504を最も大きい補正率(つまり、ここでは拡大率)で処理した後の画像であり、画像502は、元画像504を中間の拡大率で処理した後の画像である。そして、画像503は、元画像504を最も小さい拡大率で処理した後の画像である。画像処理回路105は、制御回路109の制御下でこれら画像501〜503および元画像504を合成処理して合成画像505を得る。
合成処理の際には、画像処理回路105は、まず画像501と画像502とを、画像501の比率”1”に対して画像502の比率を”2”として合成処理を行い第1の合成画像506を得る。続いて、画像処理回路105は第1の画像506と画像503とを、第1の合成画像506の比率”1”に対して画像503の比率を”2”として合成処理を行い第2の合成画像507を得る。
最後に、画像処理回路105は、第2の合成画像506と元画像504とを、第2の合成画像507の比率”1”に対して元画像504の比率を”2”として合成処理を行い最終的な合成画像505を得る。
上述のように、まず拡大率の最も大きな画像501と次に拡大率の大きな画像502とを合成処理する。この際、拡大率の小さい画像の合成比率を拡大率の大きい画像の合成比率よりも大きくする。拡大率の小さい画像の合成比率を拡大率の大きい画像の合成比率よりも大きくすることによって、画面中心部の主被写体における流れを目立ちにくくすることができる。さらに、拡大率の大きな画像の合成比率を小さくすることによって、画面周辺部における流れを強調することができる。
このように、本発明の実施の形態では、主被写体が画面中心部の領域に存在するか否かと周辺部のおける輝度信号のばらつき(分散)に応じて、画像合成を行う際の補正率(つまり、拡大率)および合成枚数の少なくとも一方を変更するようにした。
なお、上述の実施形態では、露光間ズームと同様の効果が得られにくいと判定された画像については、補正率および合成枚数の少なくとも一方の値を小さくする例を上げて説明を行ったが、これに限られるものではない。露光間ズームと同様の効果が得られにくいと判定された画像については、合成画像を生成せずに、元画像を出力するように構成してもよい。つまり、画像中の主要被写体の位置などに応じて、合成処理の要否を切り替えるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、主被写体の一部又は全体が画面中心部201に存在するか否かを判定と、画面周辺部202〜205の各々について輝度信号の分散が所定の分散閾値を超えるか否かを判定とを両方行ったが、いずれか一方のみでもよい。
さらに、上述の実施形態では、画像処理装置の一例としてデジタルカメラなどの撮像装置を例に挙げて説明したが、撮像装置以外の電子機器においても同様にして本発明を適用することができる。例えば、1枚の元画像を互いに異なる補正率(つまり、拡大率)で処理して得られた複数の画像を合成する処理を行うことのできる電子機器であれば、本発明を適用することができる。
具体的には、カメラによる撮影の結果得られた元画像をPCなどのコンピュータで処理するようにしても同様して、画像中の主要被写体の位置などに応じて露光間ズームと同様の効果を容易に付与することができる。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、画像処理回路105および制御回路109が第1の判定手段、第2の判定手段、および変更手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を画像処理装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを画像処理装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも第1の判定ステップ、第2の判定ステップ、および変更ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 撮像光学系
102 撮像素子
103 A/Dコンバータ
104 一時メモリ
105 画像処理回路
106 電子式ファインダー
107 記録回路
108 操作部
109 制御回路

Claims (16)

  1. 1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成して、前記元画像および前記複数の複数の画像を合成処理して合成画像を得る画像処理装置であって、
    前記元画像において主被写体が前記元画像の所定の領域に存在するか否かを判定する第1の判定手段と、前記所定の領域を除く他の領域において前記元画像が示す信号のばらつきが予め定められたばらつきを超えているか否かを判定する第2の判定手段の少なくとも一方を備えた判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に応じて、前記補正率、前記複数の画像の枚数および前記合成処理の要否の少なくともいずれかを変更する変更手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変更手段は、前記第1の判定結果が前記所定の領域に前記主被写体が存在することを示している場合には、前記第1の判定結果が前記所定の領域に前記主被写体が存在することを示していない場合よりも、前記補正率および前記複数の画像の枚数の少なくとも一方を大きくするように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変更手段は、前記第2の判定結果が前記信号のばらつきが前記予め定められたばらつき以下であることを示している場合には、前記第2の判定結果が前記信号のばらつきが前記予め定められたばらつき以下であることを示していない場合よりも、前記補正率および前記複数の画像の枚数の少なくとも一方を大きくするように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記変更手段は、前記第1の判定結果が前記所定の領域に前記主被写体が存在することを示し、かつ前記第2の判定結果が前記信号のばらつきが前記予め定められたばらつきを以下であることを示している場合には、少なくともいずれかを示していない場合よりも、前記補正率および前記複数の画像の枚数の少なくとも一方を大きくするように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記変更手段は、前記第1の判定結果が前記所定の領域に前記主被写体が存在することを示している場合には、前記合成処理を行い、前記第1の判定結果が前記所定の領域に前記主被写体が存在することを示していない場合には、前記合成処理を行わないように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記変更手段は、前記第2の判定結果が前記信号のばらつきが前記予め定められたばらつき以下であることを示している場合には、前記合成処理を行い、前記第2の判定結果が前記信号のばらつきが前記予め定められたばらつき以下であることを示していない場合には、前記合成処理を行わないように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記変更手段は、前記第1の判定結果が前記所定の領域に前記主被写体が存在することを示し、かつ前記第2の判定結果が前記信号のばらつきが前記予め定められたばらつき以下であることを示している場合には、前記合成処理を行い、少なくともいずれかを示していない場合には、前記合成処理を行わないように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記所定の領域は前記元画像においてその中心部に位置する領域であり、前記他の領域は前記元画像においてその周辺部に位置する領域であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の判定手段は、前記他の領域における前記信号の分散を求めて、当該信号の分散が所定の分散閾値を超えるか否かを判定することによって、前記信号のばらつきが予め定められたばらつきを超えているか否かを判定するようにしたことを特徴とする請求項1、3、4、6および7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記変更手段は、前記第2の判定手段によって前記信号の分散が所定の分散閾値を超えるとされた他の領域の数が所定の数以上である場合には、前記所定の数以上でない場合よりも、前記補正率および前記複数の画像の枚数の少なくとも一方を大きくするように変更することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正率は前記元画像の拡大率であり、
    前記変更手段は、前記第2の判定手段によって前記信号の分散が所定の分散閾値を超えるとされた他の領域の数が所定の数以上である場合には、前記信号の分散が所定の分散閾値を超えるとされた他の領域の数が所定の数未満である場合よりも、像高比に応じた拡大率の差を大きくすることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記補正率は前記元画像の拡大率であり、
    前記変更手段は、前記第1の判定結果が前記所定の領域に主被写体が存在することを示している場合には、前記第1の判定結果が前記所定の領域に主被写体が存在しないことを示している場合よりも、像高比に応じた拡大率の差を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 前記補正率は前記元画像の拡大率であり、
    当該拡大率は前記元画像の中心から周辺部に進むにつれて大きくなることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 前記合成画像の得る際、前記補正率の小さい画像の合成比率を前記補正率の大きい画像の合成比率よりも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成して、前記元画像および前記複数の複数の画像を合成処理して合成画像を得る画像処理装置の制御方法であって、
    前記元画像において主被写体が前記元画像の所定の領域に存在するか否かを判定する第1の判定と、前記所定の領域を除く他の領域において前記元画像が示す信号のばらつきが予め定められたばらつきを超えているか否かを判定する第2の判定の少なくとも一方を行う判定ステップと、
    前記判定ステップで得られた判定結果に応じて、前記補正率、前記複数の画像の枚数および前記合成処理の要否の少なくともいずれかを変更する変更ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  16. 1枚の元画像から互いに補正率の異なる複数の画像を生成して、前記元画像および前記複数の複数の画像を合成処理して合成画像を得る画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記画像処理装置が備えるコンピュータに、
    前記元画像において主被写体が前記元画像の所定の領域に存在するか否かを判定する第1の判定と、前記所定の領域を除く他の領域において前記元画像が示す信号のばらつきが予め定められたばらつきを超えているか否かを判定する第2の判定の少なくとも一方を行う判定ステップと、
    前記第1の判定ステップで得られた第1の判定結果と前記第2の判定ステップで得られた第2の判定結果に応じて、前記補正率、前記複数の画像の枚数および前記合成処理の要否の少なくともいずれかを変更する変更ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113165513A (zh) * 2018-11-30 2021-07-23 株式会社小糸制作所 平视显示器、车辆用显示系统以及车辆用显示方法

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