JP2015123176A - マットレス - Google Patents

マットレス Download PDF

Info

Publication number
JP2015123176A
JP2015123176A JP2013268511A JP2013268511A JP2015123176A JP 2015123176 A JP2015123176 A JP 2015123176A JP 2013268511 A JP2013268511 A JP 2013268511A JP 2013268511 A JP2013268511 A JP 2013268511A JP 2015123176 A JP2015123176 A JP 2015123176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mattress
user
width
support part
support portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013268511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6275477B2 (ja
Inventor
佐藤 学
Manabu Sato
学 佐藤
淳 冨川
Atsushi Tomikawa
淳 冨川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Paramount Bed Co Ltd
Original Assignee
Paramount Bed Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Paramount Bed Co Ltd filed Critical Paramount Bed Co Ltd
Priority to JP2013268511A priority Critical patent/JP6275477B2/ja
Priority to CN201410674207.7A priority patent/CN104739598B/zh
Publication of JP2015123176A publication Critical patent/JP2015123176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6275477B2 publication Critical patent/JP6275477B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

【課題】ベッド使用者の「居住性」と看護や介護の作業者がマットレス上の使用者の全身に手が届き易く看護や介護の作業が容易になり、また、(リフトや人的な)移乗作業をマットレス上の適した位置(介護ベッドの場合は大転子位置に相当)に着床させるための明確な位置指標があることで、使用者をベッド上で移動させる作業のし易さを両立したマットレスを提供する。
【解決手段】腰支持部の幅が、背支持部、及び、足支持部よりも幅狭に形成したマットレスである。背支持部、腰支持部、足支持部のそれぞれの部位に対して、優先されるマットレス使用者の居住性と看護や看護の作業者の作業性を反映して形成された四角形ではない、異形のマットレス。予め、マットレス自体の形状に必要な幅を用意することで、マットレスに付け足したり、外したりするような手間を不要にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用や介護用とし、又は、持病のある方や医療や介護を必要としない方が家庭にて使用できるマットレスに関する。
従来、医療用や介護用のベッド装置においては、マットレスは上方から見た場合に、長方形形状とされており、看護や介護の現場では、ベッドサイドからアプローチして、ベッドの使用者(以下において「使用者」という)の世話等の作業をすることとなる。
一般の家庭用ベッドでは、居住性に優れている幅の広いマットレスが好まれており、昼寝や仮眠などをとる場合は、幅の狭いマットレスが好まれている。
図8、図9は従来のマットレスaの使用説明図を示し、マットレスa上に使用者bが寝ている状態になっている。図8、図9(a)マットレスaに使用者bが上向きに寝ている態様、図9(b)は使用者bが横向きなっている態様を示している。また、図8は上方から、図9(a)はマットレス長さ方向から、(b)は上方から見た説明図である。
図8、図9に示すように、マットレスaは上方から見て長方形形状であって、長さは、使用者bの身長がはみ出さずに余裕を持って支持でき、幅は、使用者bが手足を左右に伸ばして(図8において符号c1で腕、c2で足を示す)ゆったりできる寸法のものとなっている。
同図において、看護者又は介護者(以下「作業者」という)を符号dで示す。また、図9に示すように、幅Wがセミダブルのサイズ、設置高さHが作業しやすい高さが一例として考えられる。なお、図9において使用者bの想定身長が高いh1の人・低いh2の人をそれぞれ示す。作業者の手の届く範囲を符号fで示している。図中、「W/2−f」はマットレス中心までの手の届かない距離である。
しかしながら、このマットレスa上の使用者bに対して看護や介護を必要とする場合、図9に示すように、作業者dが使用者bの大転子eに相対して位置したときに、幅Wが広いことから、身体との距離が遠く、作業者dの手の届く範囲fが限られる。
つまり、作業範囲(図9(b)では、ハッチングで示す)が幅Wの半分程度しかなく、作業者dの手が届きにくいので、看護や介護の作業がしにくいものであった。十分な看護や介護の作業のためには、使用者bはマットレスaの幅中心から片側で横向きになる等の身体の位置や姿勢が必要になるが、動きが不自由な使用者bには困難になる。
図10はベッド装置のマットレスa上から使用者bが離床又は着床する際の説明図である。図10で(a)に斜め、(b)に上方から見た説明図を示す。
使用者のADL(日常生活動作)の機能が低下している場合、マットレス上で身体を移動させることが負担となり、離床、着床を円滑に行うことが困難である。
つまり、図10(a)、(b)に示すように、離床や着床の際に、マットレスaの側端部に腰を下ろした姿勢(符号b(2)で示す)から寝る姿勢に移動し、又は、その逆の移動をする場合には、マットレスaの幅Wのほぼ1/2の距離を移動する必要があり、負担となり円滑さを阻害する要因になる。なお、図10において、使用者bはサイドレールgを持って離床、着床の際に体を支えることができる。
その他、使用者の身体が拘縮している場合、看護や介護する距離が健常時よりもさらに遠くなるため、作業者の負担がさらに大きくなってしまう。
また、マットレスの位置と周辺の環境と、寝ている人の看護・介護を必要としている身体の部位と向きが一致していない場合、寝ている人の身体と作業者との距離だけでなく、作業者が寝ている人の身体を超えて作業する場合もあり、作業者の負担がさらに大きくなる。
また、マットレスを使用するICU室の場合、緊急時の対応に備え、生命維持装置の配置整備や、看護や処置のための動線の確保が必要とされている。
特に居住性の優れている幅の広いマットレスの場合、寝ている人の頭の位置と作業者の距離が遠いため、頭部の看護(瞳孔確認、呼吸器の装着や使用中の管理)や介護(口内洗浄、嚥下、たん吸引)の作業がしにくい。
身体の大転子の位置とベッド(病院用や介護用ベッド)のボトムの動きと合っていない場合、寝ている人の身体への負担が生じるため、寝位置の明確な目安が必要になる。
(リフトや人的な)移乗作業を行う場合、マットレス上の適した位置(介護ベッドの場合は大転子位置に相当)に着床させることが難しく、うまくできなかった場合、着床後に身体をマットレス上の適した位置に移動させる作業が生じ、作業者の負担となる。また、寝ている人に褥瘡が発症している場合は、患部への圧迫にもなり、寝ている人への負担も生じる。
従来技術として、特開2007−655号公報(特許文献1)の場合、マットレスを足元が幅狭く形成して使用者の足元の作業をし易くしたものであるが、使用者の腰部や背部に手が届きにくく、作業性の低さが未だ解消できないものである。
特開2007−655号公報
本発明は、斯かる実情に鑑み、ベッド使用者の「居住性」と看護や介護の作業者がマットレス上の使用者の全身に手が届き易く看護や介護の作業が容易になると共に、使用者をベッド上で移動させる作業のし易さを両立したマットレスを提供しようとするものである。
本発明は、使用者の背を支える背支持部、使用者の腰を支える腰支持部、及び、使用者の足を支える足支持部が形成されて、使用者の身体を支えるマットレスにおいて、腰支持部の幅が、背支持部、及び、足支持部よりも幅狭に形成されていることを特徴とするマットレスである。
本発明において、腰支持部の幅は、寝返りした使用者の腰の旋回範囲と当該使用者への腰回りの作業性を確保した幅であることが好適である。
また、本発明において、背支持部の幅端は、使用者の腕が動く範囲を確保した形状に形成されたことが好適である。
本発明において、背支持部の幅は、腰支持部で確保した作業性を使用者の上半身にかけて維持するように形成したことが好適である。
本発明のマットレスによれば、腰支持部の幅が、背支持部、及び、足支持部よりも幅狭に形成されているので、看護や介護の作業者がマットレス上の使用者の全身に手が届き易く、看護や介護の作業が容易になると共に、使用者をベッド上で移動させる作業もし易いという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係るマットレスの説明図であり、(a)が(c)のA−Aに沿う部分断面図、(b)が腰支持部で横断した説明図、(c)が上方から見た図、(d)がベッドサイドから見た正面図である。 (a)がマットレスをボトム上に載せた状態でマットレスを透視した図、(b)が同状態でマットレスをベッド使用者の腰部付近で横断した方向から見た説明図、(c)がマットレスを上方から見た平面視図、(d)がベッドサイドから見た正面図である。 マットレス上に使用者が寝ている状態を上方から見た説明図である。 (a)〜(d)はマットレスの腰支持部の周辺の他の形状例の図、(e)はマットレスの背支持部の図1とは異なる他の形状例の図である。 ベッド装置が背上げした状態でマットレスに使用者が乗っている状態の斜視図である。 マットレス上の使用者に対する作業者の作業位置の説明図で、(a)がベッド使用者の腰部付近で横断した方向から見た図、(b)が上方から見た図である。 マットレスから使用者が離床又は着床する状態の説明図である。 従来のマットレス上に使用者が寝ている状態を上方から見た説明図である。 従来のマットレス上の使用者に対する作業者の作業位置の説明図で、(a)が使用者の頭方向から見た図、(b)が上方から見た図である。 従来のマットレス上から使用者が離床又は着床する状態の説明図であって、(a)が斜め、(b)が上方から見た説明図を示す。
以下、本発明の実施形態を添付図面の参照により説明する。
図1〜図7は実施形態に係るマットレスの説明図である。
図1、図2に示すように、実施形態のマットレス10は使用者の背を支える背支持部12、使用者の腰を支える腰支持部14、及び、使用者の足を支える足支持部16を備えて形成されて、使用者の身体を支えるマットレス10である。背支持部12、腰支持部14、足支持部16は一体構造のマットレス10となっている。なお、マットレス10は、一体構造以外、つまり、いずれかの支持部または一部を別構造にして複数体を組み合わせた構造にもできることはもちろんである。
このマットレス10の形状は、図1に示すように、腰支持部14の幅W2が、背支持部12の幅W1、及び、足支持部16の幅W3よりも幅狭に形成されている。
また、腰支持部14の幅W2は、寝返りした使用者の腰の旋回範囲と当該使用者への腰回りの作業性を確保した幅としている。
図1で示すマットレス10では、前記旋回範囲と作業性確保の観点からの構成例として、前記腰支持部14の幅W2が、前記背支持部12の幅W1及び足支持部16の幅W3よりも狭い構造になっている。つまり、腰支持部14において、凹形状である。凹形状は凹部を形成するなど種々に構成できる。もちろん、これは1構成例であり、上記観点を満たせば他の構成とすることができる。
また、背支持部12の幅端縁は、図3に示すように、寝ている状態の使用者18の腕が動く範囲を確保した形状に形成されている。マットレス10は、背支持部12から腰支持部14周辺の左右幅端縁の形状が、緩やかに凹凸に形成したものである。
これらの寝ている状態の使用者18の腕が動く範囲は、使用者個々の身長や腕の長さによって異なるが、多くの人間の身長や腕の長さのデータから統計的に適宜に設定することができる。図3に示すように、使用者の手18aが動く範囲で手18aをほぼ支持できる形状とすることが好ましい。
マットレス10は、上面視において、左右足端縁がその背支持部12から狭く凹状の腰支持部14を経由して足支持部16で広がるように連続するため、四角形でない異形状を呈している。また、実施形態では、前記マットレス10は、背支持部12の幅W1よりも腰支持部14の幅W2が狭く、腰支持部14に凹部があるのでマットレス10は全体として、左右幅端縁が凹凸になっている。マットレスの材質は弾力性のある種々のものにできる。
実施形態のマットレス10では、腰支持部14周辺の左右幅端縁の形状が、緩やかに凹凸に形成したものであるが、図3に示す例は1例であり、本発明のマットレスではこれに限定されず、種々の形状に形成できる。
本発明マットレスにおける、腰支持部14の周辺の他の形状としては、図4(a)に示すように、角部10c1の丸いクランク状のマットレスを形成できる。また、同(b)に示すような、角部10c2を面取りしたように角張った曲がりのマットレスにできる。また、同(c)に示すような、角部10c3が鈍角で、角部10c3を斜面10c31で繋いだ単純な曲りのマットレスにできる。この(c)に示すマットレスでは、使用者が手18aを斜面にかけて握ることができ、使用者が移動や姿勢変位させる際に、握って体を支えることができる。
また、同(d)に示すような、角部10c4が鋭角で尖った曲がりを形成したマットレスとすることができる。角部10c4が広くなるため、使用者が手18aを置いて、休ませ易い。
図1、図6に示すように、背支持部12の幅W1は、腰支持部14で確保した作業性を使用者の上半身にかけて維持するように形成したものである。
この腰支持部14で確保した作業性は、凹部によって作業者がマットレス10の使用者の上半身に容易かつ適切に手を伸ばして作業できることを意味し、その作業性の良さを維持できる幅W1に背支持部12の幅を設定することである。
また、図1に示すように、マットレス10は上面視において、左右幅端縁がその背支持部12から狭く凹部となった腰支持部14を経由して足支持部16で広がるように連続するため、四角形でない異形状を呈している。マットレス10の材質は弾力性の有る種々のものにできる。
また、図1に示すように、背支持部12は、その側端がカーブ形状を描いている。つまり、背支持部12の頭側端の幅W11より足側に向かって途中まで幅広くなっており、最も広い部分の幅がW1であり、その幅広の部分から幅狭くなって腰支持部14の最も幅狭い部分(幅W2)に繋がっている。
なお、背支持部12の頭側端の幅W11は腰支持部14の幅W2よりも幅広く、又はほぼ同じ幅だが、足支持部16の幅W3と同幅又は当該幅W3よりも幅狭く形成されている。これは一例であり、背支持部12を別形状としたり、頭側端の幅を足支持部の幅より大きくしたりしてもよい。
図1に示す各幅W1、W2、W3について、具体的な寸法としての例をあげると、背支持部12の最も広い部分の幅W1が1100〜1300(mm)であり、足支持部16の幅W3が850〜950(mm)である。凹部となった腰支持部14の幅W2は650〜850(mm)である。これら寸法は一例であり本発明のマットレスでは、異形状のマットレスであれば、他の寸法を必要に応じて設定できることはもちろんである。
本発明のマットレスでは、異形状とするのに、図1に示す形状に限定されず、図4(e)に示すように、背支持部12の頭側端部周辺を幅狭い形状としたマットレスを形成できる。この背支持部12の形状から、使用者18の頭側から作業する際の作業者の動線24aが、図1のマットレスに比較して、作業者はより使用者18に近づくことができ、使用者18の頭部から胴部にかけての作業が一層容易に行える。
マットレス10上面が図1に示すように、中央部が周縁部よりもわずかに凹んだ凹状になっている。図1において、マットレス10上面の凹部を符号10a1で示している。
また、実施形態のマットレス10は、図1に示すように、前記背支持部12から腰支持部14、足支持部16が側縁部に隙間を設けることができ、その隙間にシーツを挟みつけることが可能になっている。
すなわち、隙間にシーツを挟み付ける構造例としては、マットレス10の上側の層10aに下側の層10bが重なった二層構造とすることができ、上側の層10aよりも下側の層10bの周囲が一回り小さく形成されている。マットレス10の上側の層10aの側面が上側から下側に行くにつれて内側に傾く斜面に形成されている。
また、その上側の層10aと下側の層10bとは双方同士が固定されているが、それらの境界部20にはマットレス10の周縁部に隙間がある状態で、ベッドメーキングの時にその隙間にシーツを挟みつけて固定できるので利便性が高い。
なお、上記マットレス10に隙間にシーツを挟みつける構造として二層構造を採用するのは一例であり、本発明のマットレスでは単層や三層以上とする等、他の構造を採用できることはもちろんである。また、マットレスの周縁に隙間をもうけてシーツを挟み付ける構造としたり、シーツの取り付け構造を別に設けたり等、種々構成できる。一方、マットレス全体を覆えるシーツを用いるときにはシーツを挟み付けたり、取り付けたりする構造は不要なマットレスにもできる。
上記のマットレス10をベッド装置上部で支持するボトム22は、図2に示すように、ラダー状のフレームで組まれており、周縁部がマットレス10の下側の層10bを収める相似の形状でラダー状フレーム構造を呈している。このボトム22にマットレス10を載せると下側の層10bが嵌り込んで、左右や前後にずれることがなく、収まるように形成されている。
なお、ボトム22に、このラダー状フレーム構造をボトムに採用するのは一例であり、平坦だったり、孔を有したりする各種形状のボトムを採用できることはもちろんである。
なお、ベッド装置において、ボトムを背上げした場合を、図5に示す。このように、背上げした場合、使用者はマットレス10上で背を背支持部12に支持されて楽な姿勢を容易に取れる。
また、マットレス10の背支持部12の幅が広いため、図3に示すように、マットレス10を平坦にした状態で、使用者18は左右に手を自然に伸ばすことができ、その手に血圧計、脈拍計等の検査装置を装着して、各種検査を行え利便性が高い。本発明においては、ベッド装置に検査装置を付けても付けなくても良い。
実施形態のマットレス10によれば、前記図1に示すように、背支持部12の幅が、腰支持部14から足支持部16にかけての部分よりも幅広に形成され、腰支持部14から足支持部16が幅狭いので、看護や介護の看護者又は介護者(「作業者」という)24がマットレス10上の使用者18の全身に手が届き易く、看護や介護の作業が容易になると共に、使用者18をベッド上で移動させる作業もし易い。
詳しくは、図6に示すように、実施形態のマットレス10は、上述のように背支持部12の幅がW1、腰支持部14が幅W2、足支持部16が幅W3で、床面からマットレス10上面までの設置高さHとされているものである。なお、図6において使用者18には、想定身長が高いh1の人・低いh2の人をそれぞれ示す。
そして、マットレス10上において使用者18の大転子26が腰支持部14上に位置し、腰支持部14の幅W2が、背支持部12の幅やW1や足支持部16の幅W3に比較して狭くなり、腰支持部14の幅端部が凹状になっている(凹部)。このマットレス10上の使用者18に対して看護や介護を必要とする場合、図6に示すように、作業者24が使用者18の大転子26に相対して位置する。この作業者24は上記の幅方向端部の凹部の腰支持部14に入り込ませて立ち位置を定めることができる。このことから使用者18との身体との距離が近くなり、作業者24の手の届く範囲が広くなる。
つまり、作業者24の作業範囲(図6の(a)で符号24a、(b)でハッチングによって示す)がマットレス10幅の半分を超え、作業者24の手が届き易くなるので、看護や介護の作業が容易にできるようになる。この点は、前述の図9(使用者bと作業者dとの距離)と図6(使用者18と作業者24との距離)を比較すれば一層理解される。仮に、使用者18はマットレス10の幅中心付近に居ても容易に作業ができ、身体の位置や姿勢の変更せずに、作業できる。
また、使用者18が離床や着床の際に、図6(b)、図7に示すように、マットレス10の側端部に腰を下ろした姿勢(符号18(2)で示す)から寝る姿勢に移動し、又は、その逆の移動をする場合には、腰を下ろす腰支持部14の幅W2が狭くなっているので、そのほぼ1/2の距離を移動するのが負担とならない。
また、使用者18の身体が拘縮している場合、看護や介護する距離が近いので、作業者24の負担は小さい。
実施形態に係るマットレス10をICU室で使用する場合について考える。ICU室では、患者の生命維持のため、患者の身体には、人工呼吸器やカテーテルなどのラインが装着されている。また、患者の急変や災害時の対応などの緊急時の対応に備え、生命維持装置の配置整備や、看護や処置のための動線の確保が必要とされている。これに対して、実施形態のマットレス10では、寝ている人(使用者18)の頭の位置と作業者24の距離が従来よりも近くなるため、頭部の看護(瞳孔確認、呼吸器の装着や使用中の管理)や介護(口内洗浄、嚥下、たん吸引)の作業がし易く適切な対応ができる。
また、マットレス10の腰支持部14の幅方向両端の凹部が、寝位置の明確な目安(位置指標)となるので、使用者18の身体の大転子26の位置とベッド(病院用や介護用ベッド)のボトムの動きと合わせることが容易にでき、寝ている人の身体への負担が生じない。
また、前記マットレス10では、腰支持部14の幅方向端の凹部が明確な位置指標になるので(リフトや人的な)移乗作業を行う場合、マットレス10上の適した位置(介護ベッドの場合は大転子26位置に相当)に着床させることが容易にできる。
したがって、着床後に身体をマットレス10上の適した位置に移動させる作業も不要なので、作業者24の負担が軽減する。また、ベッド上の移動作業が無いので、寝ている人に褥瘡が発症している場合でも、患部への圧迫がなく、寝ている人に負担が生じない。
また、使用者の背部を支える背支持部12、使用者の腰部を支える腰支持部14、及び、使用者の足部を支える足支持部16を一体的に備えて、背支持部12、腰支持部14、足支持部16のそれぞれの部位に対して、優先されるマットレス使用者の居住性と看護や介護の作業者の作業性を反映して形成された四角形ではない、異形のマットレスを提供できる。予め、マットレス10自体の形状に必要な幅を用意することで、マットレス10に付け足したり、外したりするような手間を不要にすることができる。
本発明は、前記実施形態に限定されないことは明白であり、背支持部、腰支持部、足支持部のそれぞれの部位がマットレス使用者の居住性と看護や介護の作業者の作業性を反映して形成された四角形ではない、異形のマットレスであれば、他の種々の構造にできることはもちろんである。
本発明のマットレスは、看護用や介護用のベッド、ベッド装置以外にも室内の床面上に敷いて看護用や介護用に使用者を寝かせるのに利用することができる。
10 マットレス
12 背支持部
14 腰支持部
16 足支持部
18 使用者
20 境界部
24 作業者
26 大転子
W1 背支持部の幅
W2 腰支持部の幅
W3 足支持部の幅

Claims (4)

  1. 使用者の背部を支える背支持部、使用者の腰部を支える腰支持部、及び、使用者の足部を支える足支持部を備えた、使用者の身体を支えるマットレスにおいて、
    腰支持部の幅が、背支持部、及び、足支持部よりも幅狭に形成されていることを特徴とするマットレス。
  2. 腰支持部の幅は、寝返りした使用者の腰の旋回範囲と当該使用者への腰回りの作業性を確保した幅であることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. 背支持部の幅端は、使用者の腕が動く範囲を確保した形状に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマットレス。
  4. 背支持部の幅は、腰支持部で確保した作業性を使用者の上半身にかけて維持するように形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載のマットレス。
JP2013268511A 2013-12-26 2013-12-26 マットレス及びベッド装置 Expired - Fee Related JP6275477B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268511A JP6275477B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 マットレス及びベッド装置
CN201410674207.7A CN104739598B (zh) 2013-12-26 2014-11-21 床垫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013268511A JP6275477B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 マットレス及びベッド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015123176A true JP2015123176A (ja) 2015-07-06
JP6275477B2 JP6275477B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=53534351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013268511A Expired - Fee Related JP6275477B2 (ja) 2013-12-26 2013-12-26 マットレス及びベッド装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6275477B2 (ja)
CN (1) CN104739598B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105212583A (zh) * 2015-11-05 2016-01-06 贵州大自然科技股份有限公司 一种腰部护理床垫

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105361518A (zh) * 2015-09-21 2016-03-02 江苏堂皇集团有限公司 一种床垫
US11177077B2 (en) 2017-10-31 2021-11-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electrolytic capacitor and method for manufacturing same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4837110U (ja) * 1971-09-02 1973-05-07
JPH0686729U (ja) * 1993-04-01 1994-12-20 高広 篠 車椅子付ベッド並びにベッド及びそのマットレス
JPH10146363A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Hiroshi Shimizu 介護用ベッド
JP2000116722A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 France Bed Co Ltd ベッド用側柵装置及びベッド装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN201370327Y (zh) * 2009-01-21 2009-12-30 陈斌 适形健康床垫

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4837110U (ja) * 1971-09-02 1973-05-07
JPH0686729U (ja) * 1993-04-01 1994-12-20 高広 篠 車椅子付ベッド並びにベッド及びそのマットレス
JPH10146363A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Hiroshi Shimizu 介護用ベッド
JP2000116722A (ja) * 1998-10-13 2000-04-25 France Bed Co Ltd ベッド用側柵装置及びベッド装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105212583A (zh) * 2015-11-05 2016-01-06 贵州大自然科技股份有限公司 一种腰部护理床垫

Also Published As

Publication number Publication date
CN104739598B (zh) 2018-12-04
JP6275477B2 (ja) 2018-02-07
CN104739598A (zh) 2015-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8732876B2 (en) Upper body support mechanism
US8661585B1 (en) Multi-position bed for the infirm
JP6275477B2 (ja) マットレス及びベッド装置
JP2021186448A (ja) マット付き枕
US20150320626A1 (en) C-spine pressure distributive support
US7636969B2 (en) System and method to occlude patient entrapment zones
US7784123B2 (en) System and method to occlude patient entrapment zones
US8438682B2 (en) Shear reducing mattress cover
CN210330958U (zh) 医疗床
KR102166439B1 (ko) 팔 고정장치
KR200488335Y1 (ko) 조립식 베개가 장착된 침대
JP2016119926A (ja) 介護用枕
CN218305383U (zh) 一种心衰患者护理垫
JPH0450024Y2 (ja)
US11607358B2 (en) Patient positioning and turning sheet
KR20120103848A (ko) 보호자용 보조침대를 구비한 소아환자용 침대
CN208875911U (zh) 多体位睡眠枕
JP6534158B2 (ja) 幼児用ベッド
JP3087429U (ja) 床ずれ保護パッド
JP2022084497A (ja) 介護用ベッド
TWM574908U (zh) 能結合輪椅之照護床
CN204501493U (zh) 一种儿科用的诊疗椅
TR2021021600U5 (tr) D formlu yastik yapilanmasi
JP3096717U (ja) 褥瘡(床ずれ)治療・改善・予防用体圧分散医療用マットレス
KR20210032698A (ko) 전신베개

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6275477

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees