JP2015122206A - 行灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観や照明効果を自在に変化させることができ、光源の交換作業を容易に行える行灯を提供する。【解決手段】行灯1は、光源2と、光源2が交換可能に設置される土台3と、光源2の周囲を覆うように土台3の上に設けられる囲い4とを備える。囲い4は、土台3の上に設けられる箱形の外枠10と、外枠10の内側に設けられる箱形の内枠20と、内枠20の前後左右の枠内に取り付けられる二種以上の透光パネル25a,25bとを備えている。囲い4の使用時には、外枠10の上方から内枠20,20が着脱可能に落とし込まれることにより、外枠10の高さ方向に内枠20,20が透光パネル25a,25bと一体となって並ぶ。【選択図】図1
Description
この発明は、和室などの室内照明に用いられる行灯に関するものである。
従来、和風照明器具の一種として行灯が知られている。行灯の一般的な構成は、電球などの光源と、光源を設置する土台と、土台の上方で光源の周囲を覆う囲いとからなっている。囲いには、和紙などの透光材を備えたパネルが取り付けられる。光源の光が透光パネルを通して囲いの外に照らされることにより、室内に種々の照明効果をもたらす。行灯の形状としては角筒形が多く採用されている。
光源には、発熱電球が使用される他、最近では、電球型の蛍光灯やLEDも使用されることもある。
なお、本発明の行灯に関連する先行技術としては、特許文献1および2が公知である。
光源には、発熱電球が使用される他、最近では、電球型の蛍光灯やLEDも使用されることもある。
なお、本発明の行灯に関連する先行技術としては、特許文献1および2が公知である。
しかしながら、上記のような従来の行灯は、長期間、同じ室内の同じ場所で使用していると、囲いの外観や陰影に慣れてきて照明の新鮮味が失われることがある。特別な来客がある場合などに照明効果に変化をもたせたい場合もある。このような場合、光源を替えたり、行灯の設置場所を移動するといった方法が考えられるが、行灯の外観や照明効果が好みの雰囲気にならないことも多い。
また、従来の行灯は、光源となる電球を交換する場合、囲いの上方から手を入れて電球を取り出すのが通常である。このため、交換の作業性を考慮して囲いの高さが低く抑えられることが多くなっている。このような高さの制限から、囲いの高さに自由度をもたせた奇抜なデザインの行灯を製作することが困難になることがあった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、外観や照明効果を自在に変化させることができ、さらには、光源の交換作業を容易に行えるようにした行灯を提供することを目的としている。
[第1発明]
前記課題を解決するための第1発明の行灯は、下記の構成を採用することとした。
すなわち、
光源と、
前記光源が交換可能に設置される土台と、
前記光源の周囲を覆うように前記土台の上に設けられる囲いとを備えた行灯であって、
前記囲いは、
前記土台の上に設けられる箱形の外枠と、
前記外枠の内側に設けられる箱形の内枠と、
前記内枠の前後左右の枠内に取り付けられる二種以上の透光パネルとを備え、
前記囲いの使用時には、前記外枠の上方から複数の前記内枠が着脱可能に落とし込まれることにより、前記外枠の高さ方向に前記内枠が前記透光パネルと一体となって並ぶ構成とした。
前記課題を解決するための第1発明の行灯は、下記の構成を採用することとした。
すなわち、
光源と、
前記光源が交換可能に設置される土台と、
前記光源の周囲を覆うように前記土台の上に設けられる囲いとを備えた行灯であって、
前記囲いは、
前記土台の上に設けられる箱形の外枠と、
前記外枠の内側に設けられる箱形の内枠と、
前記内枠の前後左右の枠内に取り付けられる二種以上の透光パネルとを備え、
前記囲いの使用時には、前記外枠の上方から複数の前記内枠が着脱可能に落とし込まれることにより、前記外枠の高さ方向に前記内枠が前記透光パネルと一体となって並ぶ構成とした。
このような構成によれば、外枠の上方から内枠を落とし込むときに、内枠の並び順を変えることにより、内枠に取り付けられた透光パネルの位置を切り替えることができる。これにより、透光パネルを通して囲いの外に照らされる照明効果を変化させることができる。また、透光パネルの位置が切り替わることで、囲いのデザインが当初とは異なったものになり、行灯の外観に変化をもたせることも可能になる。
加えて、本発明では、光源を交換する場合、外枠の上方に内枠を持ち上げることにより、外枠の下部の空間を開放することができる。これにより、この空間を通して土台の上に設置された光源の交換作業を簡単に行うことができる。
加えて、本発明では、光源を交換する場合、外枠の上方に内枠を持ち上げることにより、外枠の下部の空間を開放することができる。これにより、この空間を通して土台の上に設置された光源の交換作業を簡単に行うことができる。
[第2発明]
第2発明の行灯は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記外枠の所定の高さ位置に内向きに組み込まれる外側磁石と、
前記内枠の所定の高さ位置に外向きに組み込まれる内側磁石とを備え、
前記外枠の上方から前記内枠が落とし込まれるとき、前記外側磁石と前記内側磁石との間に作用する磁力によって前記外枠の内側に前記内枠が浮上状態で支持される構成とした。
第2発明の行灯は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記外枠の所定の高さ位置に内向きに組み込まれる外側磁石と、
前記内枠の所定の高さ位置に外向きに組み込まれる内側磁石とを備え、
前記外枠の上方から前記内枠が落とし込まれるとき、前記外側磁石と前記内側磁石との間に作用する磁力によって前記外枠の内側に前記内枠が浮上状態で支持される構成とした。
このような構成によれば、外枠の内側に内枠が浮上状態で支持されるため、囲いの高さ方向に内枠の存在しない空間が生じる。そして、この空間から透光パネルを通さないで光源の光の一部が漏れることになる。これにより、行灯の照明がより明るくなり、室内の雰囲気を変化に富んだものにすることができる。
また、第2発明の構成では、外枠の内側に内枠が磁力によって支持されるため、外枠に内枠を着脱する際に、留め具などの操作が不要で、内枠の並べ替えの作業を簡単に行うことができる。
さらには、外枠に内枠を支持する際に、両者の接触部が疵付きにくく、囲いの耐久性を向上させることができる。
また、第2発明の構成では、外枠の内側に内枠が磁力によって支持されるため、外枠に内枠を着脱する際に、留め具などの操作が不要で、内枠の並べ替えの作業を簡単に行うことができる。
さらには、外枠に内枠を支持する際に、両者の接触部が疵付きにくく、囲いの耐久性を向上させることができる。
[第3発明]
第3発明の行灯は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記外枠の所定の高さ位置に内向きに組み込まれる外側磁石と、
前記内枠の所定の高さ位置に外向きに組み込まれる内側磁石とを備え、
前記外枠の内側に前記内枠が落とし込まれるとき、前記外枠に対して前記内枠が基本位置にある場合には、前記外側磁石と前記内側磁石との間に作用する磁力によって前記外枠の内側に前記内枠が浮上状態で支持される一方、前記内枠が基本位置から前記囲いの中心軸周りに所定の角度だけ回転した変位位置にある場合には、前記外枠の内側に前記内枠が重力によって積載状態で支持される構成とした。
第3発明の行灯は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記外枠の所定の高さ位置に内向きに組み込まれる外側磁石と、
前記内枠の所定の高さ位置に外向きに組み込まれる内側磁石とを備え、
前記外枠の内側に前記内枠が落とし込まれるとき、前記外枠に対して前記内枠が基本位置にある場合には、前記外側磁石と前記内側磁石との間に作用する磁力によって前記外枠の内側に前記内枠が浮上状態で支持される一方、前記内枠が基本位置から前記囲いの中心軸周りに所定の角度だけ回転した変位位置にある場合には、前記外枠の内側に前記内枠が重力によって積載状態で支持される構成とした。
第3発明の構成によれば、外枠の内側に磁力によって内枠を浮上支持することができるから、前述の第2発明と同様な効果を得ることができる。
加えて、第3発明では、前記外枠の内側に前記内枠を落とし込むときに、内枠を基本位置に保つか、変位位置に保つかによって、外枠の内側に内枠を浮上状態で支持するか、積載状態で支持するかを選択することができる。これにより、外枠と内枠との配置を多様に切り替えることが可能になり、照明効果のバリエーションを増やすことができる。
加えて、第3発明では、前記外枠の内側に前記内枠を落とし込むときに、内枠を基本位置に保つか、変位位置に保つかによって、外枠の内側に内枠を浮上状態で支持するか、積載状態で支持するかを選択することができる。これにより、外枠と内枠との配置を多様に切り替えることが可能になり、照明効果のバリエーションを増やすことができる。
[第1発明〜第3発明]
本発明において、「光源」は、土台の上で交換可能なものであればよく、発熱電球の他、蛍光灯、LEDなどであってもよい。
本発明における「囲い」は、従来と同様に角筒形のものを採用することができるが、望ましくは、外枠の上方から内枠を異なる回転位置(筒軸方向から見た回転位置)で挿入可能な形状を採用する。具体的には、囲いの筒軸方向から見た形状が正四角形、正三角形等になるものを採用すると、外枠に内枠を落とし込むときの順序や向きのパターンが増えて照明効果のバリエーションを多彩にすることができる。
「二種以上の透光パネル」については、パネルを通して外側に見える光の明るさや陰影が異なるものであればよい。パネル全体が和紙などの透光材からなるものであってもよいし、木材や樹脂などの光を通さない板材に、透光材からなる種々の形状の飾り窓を設けたものであってもよい。透光材の色を変えて「二種以上の透光パネル」としてもよい。
本発明において、「光源」は、土台の上で交換可能なものであればよく、発熱電球の他、蛍光灯、LEDなどであってもよい。
本発明における「囲い」は、従来と同様に角筒形のものを採用することができるが、望ましくは、外枠の上方から内枠を異なる回転位置(筒軸方向から見た回転位置)で挿入可能な形状を採用する。具体的には、囲いの筒軸方向から見た形状が正四角形、正三角形等になるものを採用すると、外枠に内枠を落とし込むときの順序や向きのパターンが増えて照明効果のバリエーションを多彩にすることができる。
「二種以上の透光パネル」については、パネルを通して外側に見える光の明るさや陰影が異なるものであればよい。パネル全体が和紙などの透光材からなるものであってもよいし、木材や樹脂などの光を通さない板材に、透光材からなる種々の形状の飾り窓を設けたものであってもよい。透光材の色を変えて「二種以上の透光パネル」としてもよい。
第1発明〜第3発明は、前記課題の解決手段として行灯に適用されるものであるが、これらの発明に本明細書に記載される他の発明を組み合わせることももちろん可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を適用した行灯の一例であり、これにより発明の概念が限定されるものではない。行灯の各部の構成や配置についても発明の概念の範囲内で種々の形態を採用することができる。
本発明の実施形態による行灯を図1および図2に示した。行灯1は、基本的な構成として、光源としての電球2と、土台3と、囲い4と、天蓋5とを備えている。図2(B)に示すように、土台3のほぼ中央にソケット(図示省略)が設けられ、このソケットに電球2を着脱可能に取り付けられる。土台3のソケット横には電源コードを取り出すための丸孔3aが空けられる。土台3の外周に沿って角筒形の囲い4が上方に伸びて電球2の周囲を覆っている。
電球2には、市販の一般的な規格(E26口金、E17口金、E11口金等)のものが採用される。電球2の種類は、白熱電球であってもよいし、電球型の蛍光灯またはLEDであってもよい。
囲い4の最上部には矩形の天蓋5が被せられる。天蓋5の中央には小孔5aが空けられており、この小孔5aに手指を掛けることにより、囲い4から天蓋を取り外せるようになっている。
電球2には、市販の一般的な規格(E26口金、E17口金、E11口金等)のものが採用される。電球2の種類は、白熱電球であってもよいし、電球型の蛍光灯またはLEDであってもよい。
囲い4の最上部には矩形の天蓋5が被せられる。天蓋5の中央には小孔5aが空けられており、この小孔5aに手指を掛けることにより、囲い4から天蓋を取り外せるようになっている。
図1に示すように、囲い4は、外枠10と、2個の内枠20とを組み合わせて構成される。天蓋5を外した状態で外枠10の上方から内枠20が落とし込まれる。外枠10および内枠20の前後左右の枠内には、各種の透光パネル15a,15b(外枠用)、透光パネル25a,25b(内枠用)が取り付けられる。
これらの透光パネル15a,15b、透光パネル25a,25bは、矩形の平板に各種形状の飾り窓Wを有している。これらの飾り窓Wには、透光材として薄手の和紙がパネル内側から貼り付けられる。電球2の光は、これらの透光パネルを通して囲い4の外側に照らされる。
図3に示すように、外枠10は、ほぼ正方形の土台3の四隅に4本の支柱11が立ち上げられる。それぞれ支柱11の下端部に下枠材12、上端部に上枠材13がほぼ水平に架け渡されて固定される。同支柱11の下部であって透光パネル15a,15bの上端付近には、仕切枠材14がほぼ水平に架け渡されて固定される。
上枠材13には、囲い4の内周に沿って段差部が形成される。これらの段差部に天蓋5がほぼぴったり収まり、天蓋5の横ズレが防止される。また、段差部の深さにより囲い4の上方に天蓋5が突き突き出ないようになっている。
支柱11は、チャンネル材(山形鋼)のようにその断面がL字形に形成されており、L字内側の面が囲い4の内側に向けられる。これらの面に沿ってキューブ形の内枠20が下方に落とし込まれる。外枠10内に内枠20が一旦落とし込まれると、支柱11のL字内側の面に遮られて内枠20が外側に外れることはない。
左右の支柱11,11、下枠材12および仕切枠材14により囲まれる矩形の枠内には、外枠用の透光パネル15a,15bが嵌め込まれる。これらの透光パネル15a,15bは、後述する内枠用の透光パネル25a,25bと同様に、枠の左右に形成されたスライド溝に沿って上下方向に着脱自在になっている。図4に示すように、透光パネル15a,15bを取り外した状態では、外枠10の側方に電球2を臨む空間が開放されるようになる。
図5〜図7に内枠20の構成を示した。なお、図5〜図7には、図1で囲い4の中段に位置する内枠20を示しているが、上段の内枠20も実質的な構成は同様である。
図5に示すように、内枠20は、支柱21と、下枠材22と、上枠材23とを備えている。4本の支柱21の下端部に下枠材22、上端部に上枠材23とが架け渡されてキューブ形をなしている。
図5に示すように、内枠20は、支柱21と、下枠材22と、上枠材23とを備えている。4本の支柱21の下端部に下枠材22、上端部に上枠材23とが架け渡されてキューブ形をなしている。
左右の支柱21,21、下枠材22および上枠材23により囲まれる矩形の枠内には、内枠用の透光パネル25a,25bが嵌め込まれる。図7(B)に示すように、内枠20の内側に支柱21の角部26が突き出ており、この角部26に透光パネル25a,25bを嵌め込むためのスライド溝Rが形成される。スライド溝Rに沿って透光パネル25a,25bを上下に移動させることにより、内枠20への着脱が可能になっている(図6参照)。
なお、スライド溝Rは、支柱21の上端から下端やや上の位置まで延びている。つまり、スライド溝Rは、溝上端のみ開放し、溝下端は開放していない。これにより、内枠20透光パネル25a,25bの着脱は、内枠20の上方からのみ行える。
なお、スライド溝Rは、支柱21の上端から下端やや上の位置まで延びている。つまり、スライド溝Rは、溝上端のみ開放し、溝下端は開放していない。これにより、内枠20透光パネル25a,25bの着脱は、内枠20の上方からのみ行える。
外枠用の透光パネル15a,15bおよび内枠用の透光パネル25a,25bの縦横長さは、それぞれ同一サイズに設定されており、これらを嵌め込むためのスライド溝Rの長さおよび間隔もそれぞれ同一サイズに設定されている。このため、囲い4の前後左右の面における各透光パネルの配置は、使用者の好みに応じて自在に変更することが可能である。
行灯1を使用する場合には、透光パネル25a,25bを取り付けた2個の内枠20,20を外枠10に上方から順番に落とし込む。こうすることで、外枠10の内側に内枠20,20が透光パネル25a,25bと一体に高さ方向に並ぶことなる。
本実施形態では、外枠10と内枠20に磁石を埋め込むことにより、外枠10の内側で内枠20が浮上状態で支持されるように構成している。
本実施形態では、外枠10と内枠20に磁石を埋め込むことにより、外枠10の内側で内枠20が浮上状態で支持されるように構成している。
図8に示すように、外枠10には、その支柱11の高さ方向に2箇所、外側磁石G1,G1が埋め込まれる(図8(B)参照)。これらの外側磁石G1,G1は、上方から見て一方の対角線上に配置される2本の支柱11だけに埋め込まれており、他方の対角線上の支柱11には埋め込まれていない(図8(A)参照)。
一方、内枠20には、その下枠材22の長さ方向の端部に内側磁石G2,G2が埋め込まれている(図9参照)。これらの内側磁石G2,G2は、上方から見て一方の対角線上に端部にだけに埋め込まれており、他方の対角線上の端部には埋め込まれていない(図9(A)参照)。
外側磁石G1,G1および内側磁石G2,G2は、それぞれ磁力が反発し合う向きに配置される。つまり、外側磁石G1,G1の外向きの端面がS極であるときは、内側磁石G2,G2の内向きの端面がS極、外側磁石G1,G1の外向きの端面がN極であるときは、内側磁石G2,G2の内向きの端面がN極になるようにそれぞれ外枠10および内枠20に埋め込まれている。これらの磁石の種類は特に限定されず、フェライト磁石、金属磁石、プラスチック磁石、ゴム磁石などが採用される。
一方、内枠20には、その下枠材22の長さ方向の端部に内側磁石G2,G2が埋め込まれている(図9参照)。これらの内側磁石G2,G2は、上方から見て一方の対角線上に端部にだけに埋め込まれており、他方の対角線上の端部には埋め込まれていない(図9(A)参照)。
外側磁石G1,G1および内側磁石G2,G2は、それぞれ磁力が反発し合う向きに配置される。つまり、外側磁石G1,G1の外向きの端面がS極であるときは、内側磁石G2,G2の内向きの端面がS極、外側磁石G1,G1の外向きの端面がN極であるときは、内側磁石G2,G2の内向きの端面がN極になるようにそれぞれ外枠10および内枠20に埋め込まれている。これらの磁石の種類は特に限定されず、フェライト磁石、金属磁石、プラスチック磁石、ゴム磁石などが採用される。
外枠10に内枠20を落とし込む場合、内側磁石G2,G2の配置に応じて内枠20が基本位置または変位位置のいずれかに選択されることになる。
図10(A)に示すように、外枠10の外側磁石G1,G1が埋め込まれる側の対角線に、内枠20の内側磁石G2,G2が埋め込まれる側の対角線を合わせると(基本位置)、外枠10の内側で内枠20が下降するのに伴って外側磁石G1と内側磁石G2とが互いに磁力で反発し合う位置まで接近する。
これに対し、図11(A)に示すように、基本位置の内枠20をその中心軸周りに90度回転させた変位位置にすると、外側磁石G1と内側磁石G2とが周方向にズレた位置になるため、外枠10の内側で内枠20が下降しても、外側磁石G1と内側磁石G2の間に磁力はほとんど作用しなくなる。
図10(A)に示すように、外枠10の外側磁石G1,G1が埋め込まれる側の対角線に、内枠20の内側磁石G2,G2が埋め込まれる側の対角線を合わせると(基本位置)、外枠10の内側で内枠20が下降するのに伴って外側磁石G1と内側磁石G2とが互いに磁力で反発し合う位置まで接近する。
これに対し、図11(A)に示すように、基本位置の内枠20をその中心軸周りに90度回転させた変位位置にすると、外側磁石G1と内側磁石G2とが周方向にズレた位置になるため、外枠10の内側で内枠20が下降しても、外側磁石G1と内側磁石G2の間に磁力はほとんど作用しなくなる。
図1に示す状態で行灯1を使用するときには、まず、最初の内枠20を基本位置に保って外枠10の内側に落とし込む。このとき、外側磁石G1と内側磁石G2とが互いに向き合う直前の位置に来ると、両者の間で反発し合う磁力によって内枠20の下降が止まる。これにより、外枠10の上段の位置に内枠20が浮上状態で支持される(図10(B)参照)。
この状態から内枠20を下方に押し込んで、外側磁石G1よりも内側磁石G2が下に来るようにすると、両者の間の磁力に反して内枠20が下方に移動し、外枠10の中段位置に来る。このとき、外枠10の中段の外側磁石G1,G1と内枠20の内側磁石G2,G2とが反発し合うことにより、外枠10の中段に最初の内枠20が浮上状態で支持される。
続いて、外枠10の上段に2個目の内枠20を基本位置に保って落とし込むと、前述したように、外側磁石G1と内側磁石G2との間で反発し合う磁力によって内枠20の下降が止まる。これにより、外枠10の上段の位置に2個目の内枠20が浮上状態で支持される。
このように外枠10の内側に2個の内枠20を浮上状態で支持することで、図1に示すような高さ方向に等間隔の空間をもつ行灯1の外観にすることができる。行灯1の点灯時には、これらの隙間からも電球2の光の一部が囲い4の外側に漏れることになる。
このように外枠10の内側に2個の内枠20を浮上状態で支持することで、図1に示すような高さ方向に等間隔の空間をもつ行灯1の外観にすることができる。行灯1の点灯時には、これらの隙間からも電球2の光の一部が囲い4の外側に漏れることになる。
図1に示す状態から行灯1の外観および照明効果を変化させるには、内枠20を基本位置から変位位置に切り替えて外枠10に落とし込む。こうすることで、外側磁石G1,G1と内側磁石G2,G2との間に磁力がほとんど作用しなくなり、内枠20が重力でそのまま下降するようになる。
例えば、中段の内枠20と上段の内枠20を共に変位位置に保って外枠10の内側に落とし込むと、図11(B)に示すように、上下段の内枠20,20が積載状態で支持されて囲い4の高さ方向の隙間が埋まる。これにより、行灯1の外観とその照明効果を変化させることができる。
例えば、中段の内枠20と上段の内枠20を共に変位位置に保って外枠10の内側に落とし込むと、図11(B)に示すように、上下段の内枠20,20が積載状態で支持されて囲い4の高さ方向の隙間が埋まる。これにより、行灯1の外観とその照明効果を変化させることができる。
行灯1の外観および照明効果を変化させる他の方法としては、図12(A)および(B)に示すように、囲い4の中段または上段に内枠20を1個のみセットするようにしてもよい。この場合、囲い4の隙間から電球2の光が漏れやすくなり、行灯1の照明をより明るくすることができる。
さらには、透光パネル15a,15bおよび25a,25bの配置を換えてもよい。
このように行灯1では、内枠20の配置と、透光パネル15a,15bおよび25a,25bの配置を選択することにより多様なパターンで行灯1を使用することが可能となる。
外枠10に内枠20を着脱する際に、留め具などの操作が不要であるため、内枠20の並べ替えの作業を簡単に行うことができる。
さらに、外枠10に内枠20を支持する際に、両者の接触部が疵付きにくく、囲い4の耐久性を向上させることができる。
さらには、透光パネル15a,15bおよび25a,25bの配置を換えてもよい。
このように行灯1では、内枠20の配置と、透光パネル15a,15bおよび25a,25bの配置を選択することにより多様なパターンで行灯1を使用することが可能となる。
外枠10に内枠20を着脱する際に、留め具などの操作が不要であるため、内枠20の並べ替えの作業を簡単に行うことができる。
さらに、外枠10に内枠20を支持する際に、両者の接触部が疵付きにくく、囲い4の耐久性を向上させることができる。
さらに行灯1において、電球2の交換作業を行う場合には、外枠10から内枠20を引き上げて電球2の直ぐ上の空間を開放することができる。このとき、必要に応じて、透光パネル15a,15bまたは透光パネル25a,25bを取り外してもよい。これにより、電球2を取り外したり付け直したりするために十分な空間が確保されるため、電球2の交換作業を簡単に行うことができる。
交換作業が完了した後に、内枠20や透光パネル15a,15b,25a,25bを元の位置に戻す作業も、工具などを用いることなく、手作業で簡単に行えるため面倒にはならない。そして、行灯1の高さが十分にあっても、電球2の交換作業の支障にならないため、その外観をより奇抜なデザインに仕上げることも可能になる。
交換作業が完了した後に、内枠20や透光パネル15a,15b,25a,25bを元の位置に戻す作業も、工具などを用いることなく、手作業で簡単に行えるため面倒にはならない。そして、行灯1の高さが十分にあっても、電球2の交換作業の支障にならないため、その外観をより奇抜なデザインに仕上げることも可能になる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態による行灯1を説明したが、本発明の実施形態は、これらの構成に限定されることなく、種々の変形や変更を伴ってもよい。
行灯1では角筒形の囲い4を採用しているが、囲い4の形状は限定されることなく、円筒形やその他の多角形を採用してもよい。
電球2の取付箇所は、土台3に限定されることなく、天蓋5を利用することもできる。例えば天蓋5の裏に下向きのソケットを取り付けることにより、囲い4の内側に電球2を取り付けることができる。
さらに、前述の実施形態では、外側磁石G1と内側磁石G2との反発力で内枠20が浮上状態に支持されるが、両磁石の引き合う力で内枠20が浮上状態に支持される構成であってもよい。
以上、本発明の実施形態による行灯1を説明したが、本発明の実施形態は、これらの構成に限定されることなく、種々の変形や変更を伴ってもよい。
行灯1では角筒形の囲い4を採用しているが、囲い4の形状は限定されることなく、円筒形やその他の多角形を採用してもよい。
電球2の取付箇所は、土台3に限定されることなく、天蓋5を利用することもできる。例えば天蓋5の裏に下向きのソケットを取り付けることにより、囲い4の内側に電球2を取り付けることができる。
さらに、前述の実施形態では、外側磁石G1と内側磁石G2との反発力で内枠20が浮上状態に支持されるが、両磁石の引き合う力で内枠20が浮上状態に支持される構成であってもよい。
前述の実施形態では、外側磁石G1および内側磁石G2を矩形の対角線のうち一方に沿ってそれぞれ一対設ける構成であるが、図13に示すように、他方の対角線側に設けてもよい。この場合、内枠20が基本位置にある場合には(図13(A))、外側磁石G1と内側磁石G2とが向き合うようにし、内枠20が変位位置にある場合には(図13(B))、外側磁石G1と内側磁石G2とが交叉する位置関係になるように設定する。このような実施形態によれば、外側磁石G1と内側磁石G2との間に作用する磁力が強力になって内枠20の浮上状態をさらに安定させることができる。
内枠20の上下の開口部に別の透光パネルを取り付けることもできる。例えば内枠20の下枠材22または上枠材23にスライド溝Rを設けることにより、内枠20の上下に透光パネルを着脱自在に取り付けることができる。内枠20と透光パネルとを面ファスナにより着脱自在に取り付けてもよい。特に、キューブ形の内枠20では、外枠10の内側に内枠20を落とし込むときに、上記のような内枠20の上下の透光パネルを前後左右の面に向けることも可能になり、囲い4の変形パターンをより多彩にすることができる。
1 行灯
2 電球(光源)
3 土台
4 囲い
5 天蓋
10 外枠
11 支柱
12 下枠材
13 上枠材
14 仕切枠材
15a 外枠用の透光パネル
15b 外枠用の透光パネル
20 内枠
21 支柱
22 下枠材
23 上枠材
25a 内枠用の透光パネル
25b 内枠用の透光パネル
26 支柱21の角部
R スライド溝
G1 外側磁石
G2 内側磁石
W 飾り窓
2 電球(光源)
3 土台
4 囲い
5 天蓋
10 外枠
11 支柱
12 下枠材
13 上枠材
14 仕切枠材
15a 外枠用の透光パネル
15b 外枠用の透光パネル
20 内枠
21 支柱
22 下枠材
23 上枠材
25a 内枠用の透光パネル
25b 内枠用の透光パネル
26 支柱21の角部
R スライド溝
G1 外側磁石
G2 内側磁石
W 飾り窓
Claims (3)
- 光源と、
前記光源が交換可能に設置される土台と、
前記光源の周囲を覆うように前記土台の上に設けられる囲いとを備えた行灯であって、
前記囲いは、
前記土台の上に設けられる箱形の外枠と、
前記外枠の内側に設けられる箱形の内枠と、
前記内枠の前後左右の枠内に取り付けられる二種以上の透光パネルとを備え、
前記囲いの使用時には、前記外枠の上方から複数の前記内枠が着脱可能に落とし込まれることにより、前記外枠の高さ方向に前記内枠が前記透光パネルと一体となって並ぶように構成される、行灯。 - 請求項1記載の行灯であって、
前記外枠の所定の高さ位置に内向きに組み込まれる外側磁石と、
前記内枠の所定の高さ位置に外向きに組み込まれる内側磁石とを備え、
前記外枠の上方から前記内枠が落とし込まれるとき、前記外側磁石と前記内側磁石との間に作用する磁力によって前記外枠の内側に前記内枠が浮上状態で支持される、行灯。 - 請求項1記載の行灯であって、
前記外枠の所定の高さ位置に内向きに組み込まれる外側磁石と、
前記内枠の所定の高さ位置に外向きに組み込まれる内側磁石とを備え、
前記外枠の内側に前記内枠が落とし込まれるとき、前記外枠に対して前記内枠が基本位置にある場合には、前記外側磁石と前記内側磁石との間に作用する磁力によって前記外枠の内側に前記内枠が浮上状態で支持される一方、前記内枠が基本位置から前記囲いの中心軸周りに所定の角度だけ回転した変位位置にある場合には、前記外枠の内側に前記内枠が重力によって積載状態で支持される、行灯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013265548A JP2015122206A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | 行灯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013265548A JP2015122206A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | 行灯 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015122206A true JP2015122206A (ja) | 2015-07-02 |
Family
ID=53533666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013265548A Pending JP2015122206A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | 行灯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015122206A (ja) |
-
2013
- 2013-12-24 JP JP2013265548A patent/JP2015122206A/ja active Pending
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