JP2015118132A - Led用配光制御レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確な配光制御を実現化し、灯具筐体を小型・軽量化し、一段と経済的に製造、設置可能、且つ効率的な整備を実現化できる新たな照明用灯具技術を提供する。
【解決手段】LED5の光源面50中央を仮想原点Oとし、仮想原点Oに垂直な仮想軸心Y線、仮想原点Oで仮想軸心Y線に直交し、互いも直交する仮想X線および仮想Z線を設定し、仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、光源面50からの光束を、仮想Y−X面上の仮想原点Oから正負無限大双方向に向け、拡散可能な対称形とした凹面形入射双面2を設け、凹面形入射双面2とはレンズ肉厚分を挟む反対がわの、仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、光源面50からの光束を、仮想Y−X面上の仮想原点Oから正負無限大双方向に向け、拡散且つ収束可能な対称形とした凸面形出射双面3を設けてなるLED用配光制御レンズ1である。
【選択図】図4

Description

この発明は、照明用光学レンズ技術に関連するものであり、特に光源が発する光束を広範且つ均一に拡散可能とする配光制御レンズを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送、保管、組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点では想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
LED(Light Emitting Diode)を採用した照明灯具は、従来の蛍光灯照明灯具に比較して長寿命、小電力点灯、配光の自由度などといった特長を有しており、電気料金などのランニングコストの低減や、二酸化炭素排出量の削減にも貢献することができる上、停電による消灯からも瞬時に再点灯できる上、天候や時刻毎の照度変化に応じた連続調光制御が可能であるなど、理想的な車両走行環境の創造に有効であるという理由から、安全性および経済性を重視しなければならない一般道や高速道路におけるトンネル用照明などに数多く設置されるようになっている。
トンネル照明用LED照明灯具は、例えばマルチチップ、COB(Chip On Board)タイプLEDの光源面が、一般に平面的であり、従来型の蛍光灯に比較して指向性が強く、限られた範囲に照明光束が集中してしまう性質を有していることから、複数個のLEDを適宜間隔置き毎に縦横配列し、各LEDの実装角度を個別に調整し、全体として広範囲且つ均質に照明可能なものとしなければならず、トンネルの基本照明、入口部照明、出口部照明、特殊構造部の照明、接続道路の照明など設置場所や、停電時用照明などのように様々な利用条件下に応じ、LEDの発光数や、個別の実装角度を適宜調節しなければ、トンネル全体に渡って効率的且つ安全な路面輝度および輝度均斉度を得ることができなくなってしまうという欠点を有していた。
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案も、これまでに散見されない訳ではない。
例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、トンネル側壁などに固定する器具取付面に対して組込み可能とした基台に、所定角度に傾斜させた搭載面を設け、該搭載面に対し、LED、および光学レンズを有する光源部を設け、当該器具取付面に対し、該搭載面に平行な姿勢となる透光性部材で開口部を閉塞した器具本体を装着し、当該器具取付面をトンネルの側壁に取り付け、先行車の背面を積極的に照明し、効果的にプロビーム照明を行なえるようにしたものや、同特許文献1(2)および同文献1(3)に見られるような、LED光源ユニットに対峙するようレンズ素子部を設け、該レンズ素子部入射側レンズカットに断面三角状のプリズム群を設け、出射側レンズカットに凸状プリズムを設け、前記プリズム群は、基準平面に対し実質的に同一の鋭角となる平面とし、積極的に反射鏡を設けずとも、明るさムラを低減した配光パターンを得ることができるようにしたトンネル用照明装置などが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)に代表する照明器具は、LED、および光学レンズを固定する基台に傾斜させた搭載面を有するため、器具本体の厚み寸法が増大し、大型化および重量の増加が避けられないという致命的な欠点を有し、後者特許文献1(2)および同文献1(3)に示されているようなトンネル用照明装置は、筐体内に複数個配列したLEDに、夫々レンズ素子部を正確に近接且つ対峙するよう透光性カバーを装着しなければならず、各LEDの取付位置精度、透光性カバー自体の加工精度、および、筐体に対する透光性カバーの取付精度など、各部精度を厳しく製造管理しなければ、正確な配光制御を行うのが難しく、経済的に製造および保守管理するのが困難であるという欠点を有していた。
(1)特開2013−143319号公報 (2)特開2010−262818号公報 (3)特開2013−201068号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種トンネル用照明装置類は、何れも、LED照明の光学的性質から、LED素子を照明方向に向けて傾斜させたものとしなければならず、照明装置の大型化や重量の増加が避けられず、また、透明カバーにレンズ素子部を一体成型したものは、LED素子を傾斜させずに配光を制御可能となるが、複数個のLED素子と、各レンズ素子部とを正確に対峙させるには、筐体および透明カバーの加工精度および組立精度を大幅に高めたものとしなければならず、しかも各レンズ素子部が外部に露出するから、汚損や破損し易く、経済的でないという欠点をもつことから、本願出願人は、永年に亘り、トンネル照明灯具の研究、開発、製造および保守管理に携わり、既に自らにおいてLED搭載のトンネル照明灯具を完成し、提供し続けている中、それらから得た様々な検知、および、ユーザーからの情報などに基づき、LEDの発熱による寿命の悪化やエネルギー効率の低下などの従前から認識されていた課題を解決するばかりでなく、さらに、灯具筐体を小型・軽量化し、一層経済的に製造、設置、点検および整備可能なトンネル用照明灯具とする如く、更なる改善の可能性を痛感するに至ったものである。
(発明の目的)
そこで、この発明は、より正確な配光制御を実現化すると共に、灯具筐体の小型・軽量化を進め、一段と経済的に製造、設置可能であって、さらに効率的な点検および整備を実現化できる新たな照明用灯具技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のLED用配光制御レンズを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例の幾つかと共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のLED用配光制御レンズは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点に垂直な仮想軸心線、該仮想原点で仮想軸心線に直交し、互いも直交する仮想X線および仮想Z線を設定し、該仮想軸心Y線に中心が一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、光源面からの光束を、仮想Y−X面上の仮想原点から正負無限大双方向に向け、拡散可能な対称形とするようにした凹面形入射双面を設け、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわの、該仮想軸心Y線に中心が一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、光源面からの光束を、仮想Y−X面上の仮想原点から正負無限大双方向に向け、拡散且つ収束可能な対称形とした凸面形出射双面を設けてなるものとした構成を要旨とするLED用配光制御レンズである。
この基本的な構成からなるLED用配光制御レンズは、より具体的なものとして示すと、配光制御対象LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点から垂直に無限大方向に延びる仮想軸心Y線を設定し、該仮想原点からLED光源面に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する仮想X線と、該仮想X線と直交する仮想Z線とを設定し、LED光源面に対し所定間隙を隔てて対峙する光源平行仮想面上に、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散可能な対称曲面形とした凹面形入射双面を設け、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわ面であって、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能な対称曲面形とした凸面形出射双面を設け、1つのLED光源面から発する光束を、該仮想軸心Y線を中心に、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、概略V字形をなすよう二叉に拡散、且つ収束するよう光線誘導し、仮想Z線方向に広く、仮想X線方向には、より長い広範囲を均質に照明可能としてなるものとした構成からなるLED用配光制御レンズと言うことができる。
そして、さらに具体的には、配光制御対象LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点から垂直に無限大方向に延びる仮想軸心Y線を設定し、該仮想原点からLED光源面に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する仮想X線と、該仮想X線と直交する仮想Z線とを設定し、LED光源面に対し所定間隙を隔てて対峙する光源平行仮想面上に、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散可能な対称曲面形とした凹面形入射双面を設け、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわ面であって、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能な対称曲面形とした凸面形出射双面を設け、該凹面形入射双面外周縁から該凸面形出射双面外周縁までの周壁面には、凹面形入射双面に入射した光束を、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、二叉に分岐状拡散するよう、該凸面形出射双面外周縁から該凹面形入射双面外周縁に掛けて、仮想軸心Y線の無限大がわから仮想原点に近づくに従い、仮想X線正負無限大双方向に向け漸次延伸する対称曲面形とした周壁凸面形出射双面を設け、1つのLED光源面から発する光束を、該仮想軸心Y線を中心に、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、概略V字形をなすよう二叉に拡散、且つ収束するよう光線誘導し、仮想Z線方向に広く、仮想X線方向にはより長い広範囲を均質に照明可能としてなるものとした構成からなるLED用配光制御レンズとなる。
以上のとおり、この発明のLED用配光制御レンズによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、高出力LEDの強い指向性を、所望範囲内に拡散および収束するよう的確に配光制御可能とすることができ、特に、LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点から垂直に無限大方向に延びる仮想軸心Y線を設定し、該仮想原点からLED光源面に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する仮想X線と、該仮想X線と直交する仮想Z線とを設定した場合の、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、LED光源面が発する光束を、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能とするよう制御可能としたから、仮想X線の正負無限大双方向により広く均質な照明範囲を確保可能とし、特に道路面やトンネル内のように、奥行きをもつ施設などの照明灯具に有効であるという秀れた特徴が得られるものである。
加えて、LED光源面に対し所定間隙を隔てて対峙し、仮想Y−Z面を対称境界面とする凹面形入射双面、および、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわ面であって、仮想Y−Z面を対称境界面とする凸面形出射双面を設けたから、LED光源面が発する光束を、先ず凹面形入射双面に入射する段階にて、該LED光源面中央仮想原点を通る仮想Y−Z面を境界に、均等に拡散して仮想X線の正負無限大方向に傾斜するよう屈折し、さらに、凸面形出射双面から出射する段階にて、仮想Y−Z面を境界に、仮想X線の正負無限大方向に向けて一層強く屈折するよう誘導、拡散し、仮想X線方向のより広い範囲に、一段と均質な照度分布を達成することができる。
そして、凹面形入射双面外周縁から該凸面形出射双面外周縁までの周壁面に、周壁凸面形出射双面を設けたものは、仮想軸心Y線の無限大がわから仮想原点に近づくに従い、仮想X線正負無限大双方向に向け漸次延伸する対称曲面形としたから、該凹面形入射双面に入射した光束を、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、二叉に分岐状拡散するよう誘導可能とし、照度分布をより均質にすることができると共に、一段と効率的な照明を実現化することができる。
凹面形入射双面が、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に入射補正曲面を有し、周壁凸面形出射双面の仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に周壁反射補正曲面を設けたものは、該入射補正曲面が、入射光束を周壁凸面形出射双面に反射するよう誘導可能とし、該周壁反射補正曲面が、仮想Y―Z面の無限方向に向かおうとする光束を、仮想軸心Y線に平行寄りか、平行か、または、交叉するかの少なくとも何れか一つとするよう反射し、光束が過度に拡散するのを抑制して収束し、より秀れた照度を確保し、一段と効率の良い照明を実現化可能とする上、該入射補正曲面と凹面形入射双面とを滑らかな連続曲面からなるものとし、且つ、周壁反射補正曲面と周壁凸面形出射双面とを滑らかな連続曲面からなるものとすることにより、明暗斑の無い一層均質な照明を達成するものとなる。
凸面形出射双面が、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、出射補正曲面を設けたものは、仮想X線の正から負方向に傾こうとする光束、および、仮想X線の負から正方向に傾こうとする光束を、仮想X線の正方向から正無限大寄り、および、仮想X線の負方向から負無限大寄りに、夫々傾けるよう、光線誘導可能とし、光束が過度に拡散してしまい、不要範囲を照射し、損失してしまうのを阻止し、より効率的な照明を実現化することができ、さらに、出射補正曲面と凸面形出射双面とを滑らかな連続曲面からなるものとすることにより、明暗斑の無い一層均質な照明を達成するものとなる。
周壁凸面形出射双面が、光束の拡散および収束に影響を及ぼさない外がわの適宜1箇所か、または、仮想軸心Y線回りに略均衡する複数箇所かの何れか一方に、位置決め固定用の取着脚部を一体化してなるものは、LED用配光制御レンズの対象物への位置決めおよび固定を正確且つ迅速に行うことができるから、組み込み作業効率を格段に高め、耐久強度およびメンテナンス作業効率を大幅に高めたものとすることができる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
LED(Light Emitting Diode)は、外部から電力の供給を受けて点灯し、外部に向け光を照射可能とする機能を担い、この発明の配光制御レンズを透して配光制御した場合、必要とされる平均路面輝度を満たすに足る照度を十分に発揮可能な能力を有するものとしなければならず、砲弾型、表面実装型(SMD:Surface Mount Device)、チップオンボード(Chip On Board)など、および、今後開発されるものを含め、様々なタイプのLED、または、LEDに置き換え可能な他の光源を配光制御の対象とすることができる。
仮想原点は、この発明の配光制御レンズの各部配置および形状を明確に示すための原点となる仮想座標上の一点であり、配光制御の対象となるLED光源面の中央に一致するよう設定しなければならず、仮想軸心Y線、仮想X線および仮想Z線の夫々が互いに一致する一点であるということが可能である。
仮想軸心Y線は、この発明の配光制御レンズの各部配置および形状を明確に示すために、LED光源面の中央に設定した仮想原点から、同LED光源面に対して垂直姿勢となり、無限大方向に延びる一直線状の仮想線であるということができ、仮想X線は、該仮想原点からLED光源面に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する一直線状の仮想線であるということができ、仮想Z線は、該仮想原点から、仮想X線に直交し、且つLED光源面に平行な正負無限大方向に延びる、一直線状の仮想線であるということができる。
この発明のLED用配光制御レンズは、LED光源面に近接するよう対峙し、仮想軸心Y線の無限大方向に向け、配光を制御可能とする機能を担い、仮想Z線の正負無限大方向よりも、仮想X線の正負無限大方向により広い照明範囲を得るよう形状設定したものとしなければならず、より具体的に示すと、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面として対称曲面形とした凹面形入射双面および凸面形出射双面を設けたものとすべきであり、石英レンズや蛍石レンズなどのガラスレンズ、合成ガラスレンズ、または、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)やポリカーボネートなどの有機ガラスやプラスチックレンズとすることが可能であり、適宜コーティングを施したものとすることができる。
凹面形入射双面は、仮想軸心Y線に中心を一致させたLED用配光制御レンズの、LED光源面が照射する光束を所望の配光方向に向けて屈折するよう入射可能とする機能を担い、光線を高効率で入射可能な曲面形としなければならず、仮想Y−Z面を対称境界面とした対称曲面形とし、仮想Z線の正負無限大方向よりも、仮想X線の正負無限大方向に、より広く光束誘導可能な形状に設定したものとすべきであり、後述する実施例に示すように、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散可能な対称曲面形とするのがよい。
凸面形出射双面は、仮想軸心Y線に中心を一致させたLED用配光制御レンズにおいて凹面形入射双面を通過および屈折した光束を、さらに、所望する配光方向に向け、屈折するよう出射可能とする機能を担っており、光線を高効率で出射可能な曲面形としなければならず、仮想Y−Z面を対称境界面とした対称曲面形とし、仮想Z線の正負無限大方向よりも、仮想X線の正負無限大方向に、より広く光束誘導可能な形状に設定したものとすべきであり、後述する実施例に示すもののように、凹面形入射双面に入射および屈折した光束を、さらに、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能な対称曲面形とするのがよい。
周壁凸面形出射双面は、該凹面形入射双面外周縁から該凸面形出射双面外周縁までの周壁面に、光学的機能を付与し、配光機能をより高める機能を分担し、凹面形入射双面に入射した光束を、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、二叉に分岐状拡散するよう、該凸面形出射双面外周縁から該凹面形入射双面外周縁に掛けて、仮想軸心Y線の無限大がわから仮想原点に近づくに従い、仮想X線正負無限大双方向に向け漸次延伸する対称曲面形としたものとすべきであり、後述する実施例に示すように、該凹面形入射双面外周縁から該凸面形出射双面外周縁までの周壁面を滑らかに連続する曲面形状とするのがよく、光束の拡散および収束に影響を及ぼさない外がわの適宜1箇所か、または、仮想軸心Y線回りに略均衡する複数箇所かの何れか一方に、位置決め固定用の取着脚部を一体化してなるものとすることができる。
取着脚部は、LED用配光制御レンズを基板などの固定対象物に対して正確に位置決めし、確りと取付け可能とする機能を担い、LED用配光制御レンズとは別体の部品として製造し、脱着可能か、または脱着不能かの何れか一方とするよう後付けしたものとすることができる外、後述する実施例に示すように、LED用配光制御レンズに一体化成型したものとすることができ、ネジやリベット装着用などの取付孔や溝、クランプ機構の一部などのブラケット部などとして設けたものとすることができる。
入射補正曲面は、凹面形入射双面の対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に入射した光束を、周壁凸面形出射双面の周壁反射補正曲面に向け屈折誘導し、および/または、凸面形出射双面に向けて屈折誘導する機能を分担し、後述する実施例に示すように、凹面形入射双面の仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面として設けたものとするのがよく、周壁反射補正曲面は、該入射補正曲面から入射および屈折した光束を、凸面形出射双面向けて反射誘導する機能を担い、より具体的には、周壁凸面形出射双面の対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、該入射補正曲面を通過し、仮想Y―Z面の無限方向に向かおうとする光束を、仮想軸心Y線に平行寄りか、平行か、または、交叉するかの少なくとも何れか一つとするよう反射誘導可能とする滑らかな連続曲面として設けたものとするのがよい。
出射補正曲面は、周壁反射補正曲面に反射し、凸面形出射双面の対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲を通過する光束を、仮想X線の正方向から正無限大寄り、および、仮想X線の負方向から負無限大寄りに、夫々傾けるよう誘導可能とする機能を分担し、凸面形出射双面の対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に設け、周壁反射補正曲面に反射し、仮想X線の正から負方向に傾こうとする光束、および、仮想X線の負から正方向に傾こうとする光束を、仮想X線の正方向から正無限大寄り、および、仮想X線の負方向から負無限大寄りに、夫々傾けるよう、光線誘導可能な曲面からなるものとすべきであり、後述する実施例に示すように、凸面形出射双面に滑らかに連続する曲面にすると好都合のものとなる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図面は、この発明のLED用配光制御レンズの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
LED用配光制御レンズ凸面形出射双面を示す斜視図である。 LED用配光制御レンズ凹面形入射双面を示す斜視図である。を示す正面図である。 LED用配光制御レンズのワイヤーフレームモデルを示す正面図である。 LED用配光制御レンズのワイヤーフレームモデルを示す仮想Y−Z断面図である。 LED用配光制御レンズを示す平面図である。 LED用配光制御レンズを示す下面図である。 LED用配光制御レンズを通過する光束を示す正面図である。 LED用配光制御レンズを通過する光束を示す仮想Y−Z断面図である。 LED用配光制御レンズ取着脚部を示す正面図である。 LED用配光制御レンズ取着脚部を示す仮想Y−X断面図である。 他のLED用配光制御レンズ取着脚部を示す正面図である。 他のLED用配光制御レンズ取着脚部を示す平面図である。 他のLED用配光制御レンズ取着脚部を示す下面図である。 他のLED用配光制御レンズ取着脚部を示す仮想Y−X断面図である。 LED用配光制御レンズの配光性能解析結果を示す規格化ファーフィールド分布図である。 LED用配光制御レンズの配光性能解析結果を示す規格化ファーフィールド分布断面図である。 LED用配光制御レンズの配光性能解析結果を示す仮想X線を軸に40°傾けた平面上の照度分布図である。 LED用配光制御レンズ採用照明灯具を千鳥配置した場合の照明性能解析結果を示す路面照度分布図である。 LED用配光制御レンズの配光性能解析結果を示す色解析図である。 LED用配光制御レンズ採用照明灯具を千鳥配置した場合の照明性能解析結果を示す路面色分布図である。 LED用配光制御レンズ採用照明灯具を示す平面図である。 LED用配光制御レンズ採用照明灯具を示す図21中A―A線断面図である。 トンネル内路面照度解析の灯具設置条件を示すトンネル天井の下面図である。 トンネル内路面照度解析の灯具設置条件を示すトンネル車両通行方向における正面図である。
図1ないし図10に示す事例は、LED5光源面50の中央を仮想原点Oとし、該仮想原点Oに垂直な仮想軸心Y線、該仮想原点Oで仮想軸心Y線に直交し、互いも直交する仮想X線および仮想Z線を設定し、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED5光源面50からの光束6を、仮想Y−X面上の仮想原点Oから正負無限大双方向に向け、拡散可能な対称曲面形とした凹面形入射双面2を設け、該凹面形入射双面2とはレンズ肉厚分を挟む反対がわの、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED5光源面50からの光束6を、仮想Y−X面上の仮想原点Oから正負無限大双方向に向け、拡散且つ収束可能な対称曲面形とした凸面形出射双面3を設けてなるものとした、この発明のLED用配光制御レンズにおける代表的な一実施例を示すものである。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のLED用配光制御レンズ1は、その全体をPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)によって一体成型し、配光制御対象となるLED5光源面50の中央を仮想原点Oとし、該仮想原点Oから垂直に無限大方向に延びる仮想軸心Y線を設定し、該仮想原点OからLED5光源面50に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する仮想X線と、該仮想X線と仮想原点Oで直交する仮想Z線とを設定した場合、該LED5光源面50に対し、例えば0.5mmの所定間隙dを隔てて対峙する光源平行仮想面51上に、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED5光源面50が発する光束6を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散可能な対称曲面形とした凹面形入射双面2を設け、該凹面形入射双面2とはレンズ肉厚分を挟む反対がわ面であって、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED5光源面50が発する光束6を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能な対称曲面形とした凸面形出射双面3を設けたものである。
該凹面形入射双面2外周縁から該凸面形出射双面3外周縁までの周壁面には、凹面形入射双面2に入射した光束6を、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、二叉に分岐状拡散するよう、該凸面形出射双面3外周縁から該凹面形入射双面2外周縁に掛けて、仮想軸心Y線の無限大がわから仮想原点に近づくに従い、仮想X線正負無限大双方向に向け漸次延伸する対称曲面形とした周壁凸面形出射双面4を設けたものとしている。
当該凹面形入射双面2は、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面からなり、周壁凸面形出射双面4に反射するよう誘導可能な、入射補正曲面20を有すると共に、周壁凸面形出射双面4には、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面からなり、該入射補正曲面20を通過し、仮想Y―Z面の無限方向に向かおうとする光束6を、仮想軸心Y線に平行寄りか、平行か、または、交叉するかの少なくとも何れか一つとするよう、反射誘導可能な周壁反射補正曲面40を設けている。
凸面形出射双面3が、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面からなり、仮想X線の正から負方向に傾こうとする光束6、および、仮想X線の負から正方向に傾こうとする光束6を、仮想X線の正方向から正無限大寄り、および、仮想X線の負方向から負無限大寄りに、夫々傾けるよう、光線6誘導可能な出射補正曲面30を設けている。
周壁凸面形出射双面4が、光束6の拡散および収束に影響を及ぼさない外がわの、仮想X線上正負無限大方向外下端となる2箇所、夫々にネジ装着孔42を穿孔し、水平接地面43を有する取着脚部41,41を一体化してなるものとしている。
図11ないし図14に示すように、取着脚部41,41は、仮想Z線方向正負無限大方向外下端となる2箇所、夫々にネジ装着孔42を穿孔し、水平接地面43を有するものとして一体化可能である。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明のLED用配光制御レンズ1は、図7ないし図10および表1示すように、例えば、シャープ株式会社製、メガ銭型LED5光LED源面50中央仮想原点O上に、各凹面形入射双面2の仮想軸心Y線を一致させて、相互間に0.5mmの隙間dを確保するよう対峙させるよう組み合わせ、該LED5を発光させると、図15ないし図17に示すよう、仮想軸心Y線上に光束を集中することなく、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能なものとなり、仮想X線の方向により広い照度分布を得ることが可能となり、こうした配光制御特性は、後述するようトンネル照明に活かすことができる。
Figure 2015118132
図7ないし図10、および図21ないし図24に示すように、直方体状のLED照明灯具L筺本体B内に組み込む放熱性素材製の基板ユニットU表面上に対し、例えば、縦4個の横2列の計8個のLED5,5,……を、適宜間隔隔てて整列するよう搭載し、各LED5,5,……1個に対し1個ずつ組み込むものとし、各LED光源面50中央仮想原点O上に、各LED用配光制御レンズ1凹面形入射双面2の仮想軸心Y線を一致させ、相互間に0.5mmの隙間dを確保するよう対峙させると共に、仮想X線方向を、筺本体Bの直方体形状の長辺に平行とするよう配した上、各取着脚部41,41を該基板ユニットU表面に対し、ネジ44,44にて位置決め結合したものとすることができ、図23および図24に示すように、当該LED照明灯具Lは、高さH1=5.5m、巾W=9.0m、奥行きE=72.0mのトンネルTに対し、その複数個を、所定取付高さH2=5.0mのトンネル天井に沿って、奥行き方向の所定間隔置き毎(D=9.1m毎)、左右側壁から所定間隔C=1.0m内側となる位置に左右千鳥配置とし、道路面R巾(W=9.0m)中央に向け、所定傾斜角度P=40°の下向き傾斜角度とするよう設置したものとすると、図18ないし図20に示すように、路面照度分布に斑が少なく均質、且つ、広範囲に適度に拡散し、効率的に道路面R巾の巾全体(W)を安全なレベルに照明することができるものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のLED用配光制御レンズは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのLED照明技術に比較して、照明の目的に最適な配光制御を容易に実現化することができ、光源の姿勢設定用部品類などを不要とし、灯具装置類の小型化および薄型化を実現化し、軽量且つ低廉化して遥かに経済的なものとすることができる上、従前までは、設置場所の条件に応じて各LED素子の組込み角度を個別に調節しなければならなかったが、当該レンズを組み込むだけで、各LED素子の個別調整を不要とし、光束の均質な拡散を実現化し、製造作業性およびメンテナンス作業性を大幅に改善し得るものとなることから、経費節減と作業効率の向上とを目指す、照明機器製造業界および照明関連商品を取り扱う流通業界は固よりのこと、道路用照明機器やトンネル用照明機器などを設置する道路管理者においても高い評価を得て、広範に渡って利用、普及していくものになることが予想される。
1 LED用配光制御レンズ
2 凹面形入射双面
20 同 入射補正曲面
3 凸面形出射双面
30 同 出射補正曲面
4 周壁凸面形出射双面
40 同 周壁反射補正曲面
41 同 取着脚部
42 同 ネジ装着孔
43 同 水平接地面
44 同 ネジ
5 LED(Light Emitting Diode)
50 同 LED光源面
51 同 光源平行仮想面
6 光束
O 仮想原点(LED光源面50中央)
Y 仮想軸心Y線
X 仮想X線
Z 仮想Z線
d LED光源面50とレンズとの間隙
L LED照明灯具
B 筺本体
U 基板ユニット
T トンネル
R 道路(路面)
H1 トンネル天井の高さ
W トンネルTの巾
E トンネルTの奥行き
H2 灯具取付高さ
D 奥行き方向の灯具取付間隔
C トンネル側壁からの取付間隔
P 灯具取付角度

Claims (6)

  1. LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点に垂直な仮想軸心線、該仮想原点で仮想軸心線に直交し、互いも直交する仮想X線および仮想Z線を設定し、該仮想軸心Y線に中心が一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、光源面からの光束を、仮想Y−X面上の仮想原点から正負無限大双方向に向け、拡散可能な対称形とするようにした凹面形入射双面を設け、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわの、該仮想軸心Y線に中心が一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、光源面からの光束を、仮想Y−X面上の仮想原点から正負無限大双方向に向け、拡散且つ収束可能な対称形とした凸面形出射双面を設けてなるものとしたことを特徴とするLED用配光制御レンズ。
  2. 配光制御対象LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点から垂直に無限大方向に延びる仮想軸心Y線を設定し、該仮想原点からLED光源面に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する仮想X線と、該仮想X線と直交する仮想Z線とを設定し、LED光源面に対し所定間隙を隔てて対峙する光源平行仮想面上に、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散可能な対称曲面形とした凹面形入射双面を設け、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわ面であって、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能な対称曲面形とした凸面形出射双面を設け、1つのLED光源面から発する光束を、該仮想軸心Y線を中心に、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、概略V字形をなすよう二叉に拡散、且つ収束するよう光線誘導し、仮想Z線方向に広く、仮想X線方向にはより長い広範囲を均質に照明可能としてなるものとしたことを特徴とするLED用配光制御レンズ。
  3. 配光制御対象LED光源面の中央を仮想原点とし、該仮想原点から垂直に無限大方向に延びる仮想軸心Y線を設定し、該仮想原点からLED光源面に平行な正負無限大方向に延び、該仮想軸心Y線に直交する仮想X線と、該仮想X線と直交する仮想Z線とを設定し、LED光源面に対し所定間隙を隔てて対峙する光源平行仮想面上に、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散可能な対称曲面形とした凹面形入射双面を設け、該凹面形入射双面とはレンズ肉厚分を挟む反対がわ面であって、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、LED光源面が発する光束を、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線の正負無限大双方向に向け、概略V字形に分岐状拡散且つ収束可能な対称曲面形とした凸面形出射双面を設け、該凹面形入射双面外周縁から該凸面形出射双面外周縁までの周壁面には、凹面形入射双面に入射した光束を、該仮想軸心Y線に中心を一致し、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、二叉に分岐状拡散するよう、該凸面形出射双面外周縁から該凹面形入射双面外周縁に掛けて、仮想軸心Y線の無限大がわから仮想原点に近づくに従い、仮想X線正負無限大双方向に向け漸次延伸する対称曲面形とした周壁凸面形出射双面を設け、1つのLED光源面から発する光束を、該仮想軸心Y線を中心に、仮想Y−Z面を対称境界面とし、仮想Y−X面上の仮想軸心Y線の無限大方向、および、仮想X線上正負無限大双方向に向け、概略V字形をなすよう二叉に拡散、且つ収束するよう光線誘導し、仮想Z線方向に広く、仮想X線方向にはより長い広範囲を均質に照明可能としてなるものとしたことを特徴とするLED用配光制御レンズ。
  4. 凹面形入射双面が、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面からなり、周壁凸面形出射双面に反射するよう誘導可能な、入射補正曲面を有すると共に、周壁凸面形出射双面には、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面からなり、該入射補正曲面を通過し、仮想Y―Z面の無限方向に向かおうとする光束を、仮想軸心Y線に平行寄りか、平行か、または、交叉するかの少なくとも何れか一つとするよう、反射誘導可能な周壁反射補正曲面を設けてなるものとした、請求項1ないし3何れか一記載のLED用配光制御レンズ。
  5. 凸面形出射双面が、その対称境界面である仮想Y−Z面を跨ぐ両範囲に、滑らかな連続曲面からなり、仮想X線の正から負方向に傾こうとする光束、および、仮想X線の負から正方向に傾こうとする光束を、仮想X線の正方向から正無限大寄り、および、仮想X線の負方向から負無限大寄りに、夫々傾けるよう、光線誘導可能な出射補正曲面を設けてなるもおとした、請求項1ないし4何れか一記載のLED用配光制御レンズ。
  6. 周壁凸面形出射双面が、光束の拡散および収束に影響を及ぼさない外がわの適宜1箇所か、または、仮想軸心Y線回りに略均衡する複数箇所かの何れか一方に、位置決め固定用の取着脚部を一体化してなるものとした、請求項1ないし5何れか一記載のLED用配光制御レンズ。
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