JP2015115632A - 撮像装置及び画像補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光時間に応じて筐体温度に変化が生じた場合であっても精度良く暗電流の補正を行うことができる撮像装置、及び画像補正方法を提供すること。
【解決手段】CCDイメージセンサー104は、入射光が有る状態で得られたImage
Frameと、入射光が無い状態で得られたDark Frameと、を取得する補正暗黒画像算出部133は、Image Frameの撮影時間を任意の時間間隔で分割し、分割した時間間隔毎にImage Frameの筐体温度を算出し、算出した各筐体温度とDark Frame取得時の筐体温度との差分を基に時間間隔毎の部分Dark Frameを算出する。そして補正暗黒画像算出部133は部分Dark Frameを積算することによりIntegrated Dark Frameを算出する。暗電流補正部134は、Integrated Dark Frameを用いてImage Frameに対して暗電流補正を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は撮像装置及び画像補正方法に関し、特に暗電流に関する画像補正を行う撮像装置及び画像補正方法に関する。
撮像装置においてイメージセンサー面の温度が不均一の場合、暗電流量が変動してムラが発生する。暗電流量の増減にかかわる主な撮影条件としてISO感度(Gain)、露光時間、筐体(イメージセンサ)温度が挙げられる。暗電流量は、ISO感度(Gain)に比例して増加する。同様に暗電流量は、露光時間に比例して増加する。また暗電流量は、筐体温度の上昇に応じて増加する。筐体温度は、内部の周辺回路の発熱の影響に加えて撮像装置外部の環境温度によっても変化する。
画像データ内の各領域において発生する暗電流量は一定ではないため、一定値を一律に減算するOB減算処理では暗電流ムラを除去することができない。そのため、通常撮影画像データ(Image Frame)から同じ露光条件で撮影した遮光画像データ(Dark Frame)を画素単位で減算するDark Frame減算処理が実行される場合がある。図1にDark Frame減算処理の流れを示すタイミングチャートを示す。
図1に示すように、通常撮影画像データ(Image Frame)を取得後に同じ露光条件で遮光画像データ(Dark Frame)を取得する。その後に通常撮影画像データから遮光画像データを減算することにより、暗電流ムラ成分を除去している。しかしながら、Dark Frame減算処理は、遮光画像データの露光を行う必要があるため、撮影時間が長くなってしまうという問題がある。
この問題に関連する技術として特許文献1が挙げられる。特許文献1に記載の撮像装置は、基準暗黒画像データ(遮光画像データ)を撮像した際の撮像条件(露光時間、温度、ゲイン)を記憶し、実際の撮影条件と、前述の撮影条件(基準暗黒画像データを撮像した際の撮影条件)を使用して、基準暗黒画像データから補正データを作成する。そして当該撮像装置は、この補正データを用いて実際の撮影画像データを補正する。これにより、毎回の基準暗黒画像データ(遮光画像データ)の撮影を省略し、撮影時間の短縮を実現している。
特開2010−141583号公報
しかしながら特許文献1の技術では、露光時間が長くなるにつれて露光中に筐体温度が上昇して暗電流量が増える恐れがある。この場合、上述の補正データを作成したとしても、筐体温度の変化を考慮していないため依然として補正誤差が生じた状態となってしまう。すなわち、特許文献1の技術では、精度良く暗電流の補正を行うことができないという問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、露光時間に応じて筐体温度に変化が生じた場合であっても精度良く暗電流の補正を行うことができる撮像装置、及び画像補正方法を提供することを主たる目的とする。
本発明にかかる撮像装置の一態様は、
入射光が有る状態で得られた通常撮影画像データと、入射光が無い状態で得られた基準暗黒画像データと、を取得する撮像素子と、
前記基準暗黒画像データの撮影条件と前記通常撮影画像データの撮影条件に基づき、前記基準暗黒画像データを補正した補正暗黒画像データを算出する補正暗黒画像算出部と、
前記補正基準暗黒画像データを用いて前記通常撮影画像データに対して暗電流補正を行う暗電流補正部と、を備え、
前記補正暗黒画像算出部は、前記通常撮影画像データの撮影時間を任意の時間間隔で分割し、分割した時間間隔毎に前記通常撮影画像データ取得時の筐体温度を算出し、算出した各筐体温度と前記基準暗黒画像データ取得時の筐体温度との差分を基に時間間隔毎の部分基準暗黒画像データを算出し、前記部分基準暗黒画像データを積算することにより前記補正暗黒画像データを算出する、ものである。
本発明にかかる画像補正方法の一態様は、
入射光が有る状態で得られた通常撮影画像データと、入射光が無い状態で得られた基準暗黒画像データと、を取得する撮像ステップと、
前記基準暗黒画像データの撮影条件と前記通常撮影画像データの撮影条件に基づき、前記基準暗黒画像データを補正した補正暗黒画像データを算出する補正暗黒画像算出ステップと、
前記補正基準暗黒画像データを用いて前記通常撮影画像データに対して暗電流補正を行う暗電流補正ステップと、を備え、
前記補正暗黒画像算出ステップでは、前記通常撮影画像データの撮影時間を任意の時間間隔で分割し、分割した時間間隔毎に前記通常撮影画像データ取得時の筐体温度を算出し、算出した各筐体温度と前記基準暗黒画像データ取得時の筐体温度との差分を基に時間間隔毎の部分基準暗黒画像データを算出し、前記部分基準暗黒画像データを積算することにより前記補正暗黒画像データを算出する、ものである。
本発明は、露光時間に応じて筐体温度に変化が生じた場合であっても精度良く暗電流の補正を行う撮像装置、及び画像補正方法を提供することができる。
一般的なDark Frame減算処理の流れを示すタイミングチャートである。 実施の形態1にかかるCCDイメージセンサー104のアクティブエリアの周辺(OBエリア)を示す図である。 実施の形態1にかかる撮像装置100の構成を示すブロック図である。 Image Frameの取得と筐体温度の変化の関係を示す概念図である。 実施の形態1にかかる補正暗黒画像算出部133の処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる暗電流補正部134の処理の流れを示すフローチャートである。
<実施の形態1>
はじめに本実施の形態にかかる撮像装置100の動作概要について説明する。撮像装置100は、後述する画像メモリ120内に通常撮影画像データであるImage Frameと、Image Frameとは異なる露光条件で取得された基準暗黒画像データであるDark Frameを格納する。Dark Frameとは、遮光状態で撮影された画像データである。このImage FrameとDark Frameの取得の際に一般的なクランプ処理が行われる。撮像装置100は、各フレーム(Image Frame、Dark Frame)に対して、このクランプ処理の影響を除外する減算処理を行う。そして撮像装置100は、各フレームの取得時の撮像条件(ISO感度、露光時間、筐体温度)を用いて補正係数を算出し、Image Frameの暗電流補正を行う。当該処理を式に示すと以下の式(1)となる。また、式(1)内において用いる記号を表(1)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
上述のOB(OB’)値の減算により、固定値成分の除去を行っている。なお、OBエリアとは、図2に示すように、CCDイメージセンサー104のアクティブエリアの周辺にあるエリアである。
ここで、上述したように露光時間が長くなるにつれて露光中に筐体温度が変化して暗電流量が増える恐れがある。そこで、Image Frameの露光時間を複数に分割し、各露光時間に対応するDark Frame(部分Dark Frameとも記載する。)を作成し、部分Dark Frameを積算することにより、露光中の筐体温度の温度変化に対応した補正用のDark Frame(補正基準暗黒画像データ)を作成し、補正を行う。詳細は、図4、図5等を参照して後述する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の詳細について説明する。図3は、本実施の形態にかかる撮像装置1の構成を示すブロック図である。撮像装置100は、レンズ101、絞り102、シャッター103、CCDイメージセンサー104、信号処理部105、固定値除去部106、前処理部107、後処理部108、RGB−YCC変換部109、データ圧縮部110、メモリーカード接続部111、メモリーカード112、画像メモリ120、適正AE算出部131、AWB処理部132、補正暗黒画像算出部133、暗電流補正部134、露光制御部141、及びフラッシュ142を備える。
レンズ101、絞り102、シャッター103を通過した光は、CCDイメージセンサー104に結像する。CCDイメージセンサー104は、シャッター103を通過した光を電気信号として蓄える撮像素子である。CCDイメージセンサー104は上述のDark FrameとImage Frameの取得を行う。なおCCDイメージセンサー104は、撮像素子の一例であり、CMOSイメージセンサー等であってもよい。CCDイメージセンサー104は、黒レベルを一定値にするクランプ処理を行う。クランプ処理は、以下の式(2)で表される処理である。また、式(2)内において用いる記号を表(2)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
上述の式(2)の意義について説明する。原則としてCCDイメージセンサー104に入力される暗電流(SensorInputのDark Current)と、CCDイメージセンサー104が算出する暗電流(SensorDarkCurrent)は一致する。しかしながら高ISO感度の状態や長い露光時間の元で撮影を行った場合、センサー出力値(SensorOutput)の暗電流(Dark Current)が増加する。例えば露光時間が長い撮影を行った場合、暗電流が非常に多い画像データを取得してしまう。そこで、暗電流の生じている画素の画素値が固定値となるように加算処理を行う。この加算処理により、暗電流の生じている画素の画素値は、固定値(pedestal)となる。これによりCCDイメージセンサー104の出力そのものは、露光時間やISO感度と依存関係のないものとなる。CDDイメージセンサー104は、このクランプ処理後の信号を信号処理部105に入力する。
信号処理部105は、CCDイメージセンサー104からの信号に対して色分離処理、A/D変換等を行う。信号処理部105の処理により、Image Frame及びDark Frameに当たるRGB画像信号が生成される。信号処理部105は、上述のように露光時間やISO感度と依存関係のない電気信号に対して上述の処理(例えば色分離処理)を実行する。
固定値除去部106は、信号処理部105の出力したImage Frame及びDark Frameから前述の固定値成分を除去する処理を行う。この固定値除去処理は、式(1)におけるOB(OB’)値の減算により実現される。固定値除去部106は、固定値成分の除去後のImage Frame及びDark Frameを画像メモリ120に格納する。Dark Frameとは、遮光状態における撮影により得られる遮光画像データ(基準暗黒画像データ)であり、撮像装置100において原則として1回取得されればよい。Dark Frameが画像メモリ120に格納される際にその撮像条件(筐体温度、ISO感度、露光時間)も合わせて画像メモリ120に格納する。
前処理部107は、後述する暗電流補正部134による補正後のImage Frameに対して欠陥画素補正、及びシェーディング補正等の処理が施される。また前処理部107は、Image FrameのRGB画像信号に基づいてAE評価値を算出し、算出したAE評価値を適正AE算出部131に供給する。適正AE算出部131は、一般的な手法を用いてAE評価値からAE算出値を求める。実際に撮影が行われる場合、適正AE算出部131が算出したAE算出値に基づいて、露光制御部141は絞り102、シャッター103、CCDイメージセンサー104、及びフラッシュ142を調整する。
前処理部107で処理された画像信号は、後処理部108によるホワイトバランス補正処理、ベイヤ色補間(デモザイク)処理、色補正処理、エッジ強調処理、ガンマ補正処理、ノイズ低減処理などの種々の画像処理が施される。ここでホワイトバランス補正処理は、後述のAWB処理部132が算出したホワイトバランスゲインを用いればよい。その後、RGB−YCC変換部109において、RGB信号がYCC信号に変換され、データ圧縮部110において、JPEG等の形式で圧縮処理される。そして、インターフェースであるメモリーカード接続部111を介して、メモリーカード112に画像データが記録される。
AWB処理部132は、適正AE算出部131が算出したAE算出値とフラッシュ非発光時に撮像された撮像画像データ、フラッシュ発光時に撮像された撮像画像データを用いたホワイトバランス補正処理時に用いられるホワイトバランスゲインを算出する。当該算出方法は例えば特許文献2と同様の手法であれば良い。
画像メモリ120は、前処理部107による各種の前処理が施されたRGB信号を記憶する記憶部の一例である。後処理部108は、画像メモリ120が記憶しているRGB信号を読み出し、各種の処理を行う。また画像メモリ120は、Dark Frameとその撮像条件(筐体温度、ISO感度、露光時間)を記憶している。
なお、図示しないものの撮像装置100は撮像装置100の筐体温度を取得する温度センサー、露光時間を計測するタイマー、等も備えている。
続いて補正暗黒画像算出部133による処理について説明する。はじめにImage Frameの取得と筐体温度の関係について図4を参照して改めて説明する。図4は、Image Frameの取得処理と筐体温度の変化の関係を示す概念図である。図示するように、Image Frameの取得開始(露光時間の開始点)と取得終了(露光時間の終了点)では筐体温度が異なる。筐体温度が変化することに伴い、暗電流量が変化してしまう。
そこで補正暗黒画像算出部133は、Image Frameの取得時間を複数の時間間隔に分割し、各時間間隔に対応した部分Dark Frame(部分基準暗黒画像データ)を作成する。そして補正暗黒画像算出部133は、部分Dark Frameを積算することにより筐体温度の変化に対応したDark Frame(補正基準暗黒画像データ)を生成する。
以下、図5のフローチャートを参照して補正暗黒画像算出部133の具体的な処理について説明する。はじめに補正暗黒画像算出部133は、Image FrameのISO感度とDarkFrameのISO感度を基にISO感度係数GainCoefficientを算出する(S11)。Image FrameのISO感度をTargetSV、Dark FrameのISO感度をCurrentSVとした場合、補正暗黒画像算出部133は以下の式(3)を基にISO感度係数GainCoefficientを算出する。なお、式(3)内において用いる記号を表(3)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
上述のISO感度係数GainCoefficientは、各フレーム(Image Frame、Dark Frame)について1回ずつのみ算出処理を行う。
次に補正暗黒画像算出部133は、Image Frameの露光時間を複数に分割し、分割した各単位時間のImage Frameの筐体温度を線形補間により算出する。以下の例では、Image Frameの露光時間をDark Frameの露光時間で分割するものとして説明するが(図4)、必ずしもDark Frameの露光時間で分割する必要はなく、任意の時間間隔で分割すればよい。
各時間間隔における筐体温度ν’nは、以下の式(4)(5)により算出する。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
次に補正暗黒画像算出部133は、各筐体温度ν’nに対応する露光時間補正係数ExposureCoefficientを算出する(S12)。Image Frameの露光時間をTargetSV、Dark Frameの露光時間をCurrentSVとした場合、補正暗黒画像算出部133は以下の式(6)を基に露光時間補正係数ExposureCoefficientを算出する。なお、式(6)内において用いる記号を表(4)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
上述の説明では、Image Frameの露光時間をDark Frameの露光時間で分割しているため、露光時間補正係数ExposureCoefficientは1(2の0乗)となるが、分割した時間間隔に応じて係数値は変化する。
次に補正暗黒画像算出部133は、各筐体温度ν’nに対応する温度補正係数TemperatureCoefficientを算出する(S13)。Image Frameの露光温度ν’nを、Dark Frameの露光温度をνとした場合、補正暗黒画像算出部133は以下の式(7)を基に、分割した各時間間隔に対応する温度補正係数TemperatureCoefficientを算出する。なお、式(7)内において用いる記号を表(5)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
上述のように補正暗黒画像算出部133は、分割した各時間間隔における筐体温度とDark Frame取得時の筐体温度の差分を算出し、この差分に応じた指数演算を行って温度補正係数を算出している。
補正暗黒画像算出部133は、式(3)、(6)、(7)により算出した各係数を基に、各部分時間における補正係数DarkFrameCoefficientを以下の式(8)により算出する。
Figure 2015115632
補正暗黒画像算出部133は、上述の補正係数DarkFrameCoefficientを用いて、各時間間隔に対応する部分DarkFrame’を以下の式(9)に従って算出する(S14)。なお、式(9)内において用いる記号を表(6)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
補正暗黒画像算出部133は、分割した各筐体温度に対応する部分DarkFrame’を全て算出したか否かを判定する(S15)。全て算出し終わっていない場合(S15:No)、補正暗黒画像算出部133はS12からの処理を再度行う。
部分DarkFrame’を全て算出し終わった場合(S15:Yes)、補正暗黒画像算出部133は、算出した全ての部分DarkFrame’を積算する(S16)。これにより補正暗黒画像算出部133は、筐体温度の変化を考慮した統合的なDarkFrame(IntegratedDarkFrame)を算出する。
続いて暗電流補正部134は、固定値成分除去済みのImage Frameから統合的なDarkFrame(IntegratedDarkFrame)を減算することにより補正したImageFrameを算出する。暗電流補正部134の処理を図6に示す。
暗電流補正部134は、固定値成分除去済みのImage Frameから統合的なDark Frame(上述の式(9)のIntegratedDarkFrame)を減算する(S21)。減算処理は全てのピクセルに対して実行する(S22)。減算前のImage FrameをImageFrame、減算後のImage FrameをImageFrame’ とした場合、暗電流補正部134は以下の式(10)を基にImageFrame’を算出する。なお、式(10)内において用いる記号を表(7)に示す。
Figure 2015115632
Figure 2015115632
以上のように撮像装置100は、補正係数を算出し、暗電流に関する補正を行ったImage Frameを任意の処理部(上述の例では前処理部107)に出力する。
続いて本実施の形態にかかる撮像装置100の効果について説明する。式(7)から明らかなように筐体温度の変化は指数的に補正値に影響するため、Image Frame取得開始から終了までの筐体温度の平均値や中央値を用いた単純なDark Frameの補正処理では正確に暗電流を補正することはできない。
そこで補正暗黒画像算出部133は、Image Frame(通常撮影画像データ)の撮影時間を複数の時間間隔に分割し、各時間間隔に対応するImage Frameの筐体温度を算出する。そして補正暗黒画像算出部133は、分割した時間間隔に対応する筐体温度とDark Frame(基準暗黒画像データ)取得時の筐体温度の差分を基にして温度補正係数を算出し(式(7))、この温度補正係数を用いて各時間間隔に対応する部分Dark Frame(部分基準暗黒画像データ)を算出している。そして各時間間隔に対応する部分Dark Frameを積算することにより正確な補正用のDark Frame(IntegratedDarkFrame、補正基準暗黒画像データ)を算出する。なお、露光時間が分割されているため、式(6)により算出される係数値が露光時間を分割しない場合と比べて小さくなる。これにより、各部分Dark Frameは積算に対応した値となる。
すなわち上述の積算処理により、補正暗黒画像算出部133は筐体温度の変化に対応した補正用のDark Frameを算出することができる。これにより暗電流補正部134は、露光時間が長くなり筐体温度が変化した場合であっても正確な暗電流補正を実行することができる。
なおDark Frameの取得処理は、Image Frameの取得直後に取得するのではなく、予め工場生産ライン等において特定の露光条件(温度、ISO感度、露光時間)でDark Frameを取得しておいてもよい。この場合であっても上述の補正係数の算出によりImage Frameと同露光条件のDark Frameを生成することができる。
さらにDark Frameの露光時間は、Image Frameの露光時間よりも短いことが望ましい。これは、上述の補正係数の算出処理により正確に補正係数を算出できるため、Dark Frameの露光時間を短くすることにより全体の撮影時間を短く保つことができるからである。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
100 撮像装置
101 レンズ
102 絞り
103 シャッター
104 CCDイメージセンサー
105 信号処理部
106 固定値除去部
107 前処理部
108 後処理部
109 RGB−YCC変換部
110 データ圧縮部
111 メモリーカード接続部
112 メモリーカード
120 画像メモリ
131 適正AE算出部
132 AWB処理部
133 補正暗黒画像算出部
134 暗電流補正部
141 露光制御部
142 フラッシュ

Claims (4)

  1. 入射光が有る状態で得られた通常撮影画像データと、入射光が無い状態で得られた基準暗黒画像データと、を取得する撮像素子と、
    前記基準暗黒画像データの撮影条件と前記通常撮影画像データの撮影条件に基づき、前記基準暗黒画像データを補正した補正暗黒画像データを算出する補正暗黒画像算出部と、
    前記補正基準暗黒画像データを用いて前記通常撮影画像データに対して暗電流補正を行う暗電流補正部と、を備え、
    前記補正暗黒画像算出部は、前記通常撮影画像データの撮影時間を任意の時間間隔で分割し、分割した時間間隔毎に前記通常撮影画像データ取得時の筐体温度を算出し、算出した各筐体温度と前記基準暗黒画像データ取得時の筐体温度との差分を基に時間間隔毎の部分基準暗黒画像データを算出し、前記部分基準暗黒画像データを積算することにより前記補正暗黒画像データを算出する、撮像装置。
  2. 前記基準暗黒画像データの露光時間は、前記通常撮影画像データの露光時間よりも短い、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 入射光が有る状態で得られた通常撮影画像データと、入射光が無い状態で得られた基準暗黒画像データと、を取得する撮像ステップと、
    前記基準暗黒画像データの撮影条件と前記通常撮影画像データの撮影条件に基づき、前記基準暗黒画像データを補正した補正暗黒画像データを算出する補正暗黒画像算出ステップと、
    前記補正基準暗黒画像データを用いて前記通常撮影画像データに対して暗電流補正を行う暗電流補正ステップと、を備え、
    前記補正暗黒画像算出ステップでは、前記通常撮影画像データの撮影時間を任意の時間間隔で分割し、分割した時間間隔毎に前記通常撮影画像データ取得時の筐体温度を算出し、算出した各筐体温度と前記基準暗黒画像データ取得時の筐体温度との差分を基に時間間隔毎の部分基準暗黒画像データを算出し、前記部分基準暗黒画像データを積算することにより前記補正暗黒画像データを算出する、画像補正方法。
  4. 前記基準暗黒画像データの露光時間は、前記通常撮影画像データの露光時間よりも短い、請求項3に記載の画像補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110855915A (zh) * 2019-11-29 2020-02-28 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 实现暗电流补偿的ccd相机响应非均匀性校正方法

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