JP2015106284A - 静電容量結合方式スイッチのパターン - Google Patents

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Abstract

【課題】 グランド線の遮蔽電流に影響しない場所にリーダ/ライタのアンテナ配し、静電容量方式のタッチシートと、リーダ/ライタのアンテナとを離して使用しているため、機器の筐体形状が大きくなり設計自由度がないデザインおよび構造となってしまう。
【解決手段】 非接触ICカードのアンテナから電波により情報を送信し、前記電波を受信するためのアンテナを有したリーダ/ライタと、指または手により情報を入力するための静電容量スイッチ電極と、該静電容量スイッチ電極を取り囲む様に設けられているグランド線を設け、前記静電容量スイッチ電極のうち、指または手により押圧された静電容量スイッチの情報と、前記非接触ICカードのアンテナから電波により送信した情報とを照合し、認証する認証装置であって、前記静電容量スイッチ電極領域内に1つ以上の非導電部が形成されている静電容量結合方式スイッチのパターン。
【選択図】 図17

Description

本発明は、非接触ICカードを読み取るためのリーダ/ライタ用のアンテナおよびこれを備えた入力方式に静電容量結合方式を利用した入力装置に関するものである。
電波を使用して人や物を認識する非接触型の自動認識技術としてRFID(Radio Frequency Identification「電波による個体識別」の略)が知られ、タグやラベルという形に加工されたアンテナ付ICチップを商品や人に付与し、そのICチップに対して情報の読み取りや書き込みを行うリーダ/ライタを利用して情報をやり取りする。情報をやりとりするためのアンテナは、タグやラベルのICチップ側および情報の読み取りや書き込みを行うリーダ/ライタ側にそれぞれ配され、非接触でリーダ/ライタ側のアンテナから発生する磁界をタグやラベル側のアンテナがとらえ、タグやラベル側のアンテナで得た誘導電流によりタグへ電力を供給し相互間のデータ送信を行う。そのためアンテナは磁界を発生させ誘導電流を流すようにループ状のコイル形状になっている。現在、非接触ICカードもRFIDと同様の技術を用いており、広義のRFIDの一種に含まれる。非接触ICカードは乗車カードや電子マネー、社員証やセキュリティロックなど色々な用途があり、RFIDは様々な分野で利用される様になった。
また、タッチパネルの入力としては、フィルムの双方に導通性の薄膜を貼り、両者を接して電気が通った場所を感知する抵抗膜方式のタッチスイッチが知られている。現在、タッチ式の入力装置として最も多く使われているのはこの抵抗膜方式である。
従来、前記非接触ICカードのリーダ/ライタおよびアンテナを有するインターフェース機器にタッチスイッチを組み込む場合は、前記の抵抗膜方式のタッチスイッチ(以下シートとする。)が一般的に使用されている。抵抗膜方式を使用する場合は、抵抗膜方式のシートをタッチパネルの表面側に配する必要がある。抵抗膜方式のシートはタッチパネルの表面側に配することで外部に露出してしまい、指が抵抗膜方式のシートの表面に直接触れるため、シートが破損しやすい。そのため、スイッチの入力の誤動作が起きやすく、スイッチの耐久性が劣ってしまう。屋外で使用された場合は、紫外線が直接抵抗膜方式のシートに当たるため、シートの変形、変色、劣化等があり耐候性が劣ってしまうのが現状である。
また、抵抗膜方式のタッチスイッチのシートがタッチパネルの表面に配しなければならず、シートの通信線を隠すための縁スペースをタッチ部の周囲に設ける必要があるため、タッチパネル周りのデザインの制約を受けてしまうのが現状である。
これらに対し、前記非接触ICカードのリーダ/ライタおよびアンテナを有するインターフェース機器に静電容量方式のタッチシートを使用すれば、タッチシートをタッチパネルの裏面側に配して、タッチパネルの表面側で指の接触を検知できるため、前記の耐久性、耐候性、縁スペースの問題を解消できる。従来の静電容量方式のタッチシートの技術としては、特許文献1記載のものが挙げられる。
静電容量結合方式を利用した入力装置として、従来から、タッチスイッチが知られている。静電容量結合方式のタッチスイッチは、パネルスイッチと制御基板から構成される。パネルスイッチは、通常フィルム(一般としてはポリエチレンステレフタートフィルム:PETフィルムが使用されている。)の表面にスイッチ電極として銀ペースト、または、ITO(酸化インジウムスズ)等を印刷した電極フィルムを、アクリルやガラス及び樹脂等の絶縁基材に接着剤(両面テープ等)で貼り合わせたもので構成される。
スイッチ電極に指または手が近づくと、スイッチ電極と指または手との間に平行板コンデンサが形成され静電容量が発生する。この静電容量の変化をコンデンサCと抵抗Rとで形成するC/F変換回路(静電容量Cを周波数Fに変換する回路)で周波数に変換し、その周波数をインプットキャプチャ機能(周波数の数を数える機能)でデジタルデータに置き換え、演算処理によりタッチスイッチのオン/オフ状態を判断する。スイッチ電極が複数個の場合、スイッチ電極の選択は、個々のスイッチ電極分設けた切換回路により行う。
静電容量結合方式を利用したタッチスイッチは、指または手が触れることのできる領域をスイッチ電極とし、指または手がそのスイッチ電極に近づいたことを検出するものであり、タッチスイッチのオン/オフを検出するデジタル入力装置である。
静電容量方式のタッチシートとRFIDとを組み合わせた従来技術としては、特許文献2記載のものが挙げられる。
特開2005−084982 特開2011−2947
静電容量方式のタッチシートは、グランドに接続されたループ状の閉回路(以下、グランド線とする。)がスイッチ電極を囲うようにタッチシートの外周に配されたものが多く用いられている。前記でも記載したが、前記非接触ICカードおよびリーダ/ライタのアンテナは磁界を発生させ誘導電流を流すようにループ状のコイル形状になっている。グランド線とリーダ/ライタのアンテナが近接してレイアウトされると、リーダ/ライタのアンテナの磁界によりグランド線には、リーダ/ライタのアンテナの磁界を打ち消すような誘導電流(この誘導電流のことを遮蔽電流と言う。)が流れる。この遮蔽電流がリーダ/ライタのアンテナからのデータ信号を含む磁束を阻害する要因となり得る。そのため同じ場所に静電容量方式のタッチシートと、非接触ICカードおよびリーダ/ライタのアンテナとを配し有する機器への組み込みには、ほとんど用いられていないのが実状である。
そこで、非接触ICカードのリーダ/ライタおよびアンテナを有するインターフェース機器に静電容量方式のタッチシートを組み込む場合は、前記グランド線の遮蔽電流に影響しない場所にリーダ/ライタのアンテナ配し、静電容量方式のタッチシートと、リーダ/ライタのアンテナとを離して使用しているのが現状である。そのため、機器の筐体形状が大きくなり設計自由度がないデザインおよび構造となってしまう。そのため、昨今小型化を要求される機器等が増え、小型化を要求される機器への対応は難しいのが現状である。
前記、特許文献2はタッチシート側からの影響により、RFIDのアンテナの通信感度が低下したことを課題とした技術であり、RFIDのアンテナの内側にタッチシートを配した上で、RFIDのアンテナの角度を傾斜させる構造が記載されている。この構造では、タッチシートの周りにRFIDのアンテナを配する構造のため、RFIDのアンテナの大型化、および機器の筐体のパネル面積の大型化を招き、RFIDのアンテナを傾斜配置させることから、機器の筐体の奥行き寸法も厚くなってしまう。特に液晶パネルとタッチセンサーとを積層させて、パネル表示部全体を配するための縁スペースならびに厚さが必要となり、機器の筐体形状の設計自由度が低下しやすい構造となってしまう。
非接触ICカードのアンテナから電波により情報を送信し、前記電波を受信するためのアンテナを有したリーダ/ライタと、指または手により情報を入力するための静電容量スイッチ電極と、該静電容量スイッチ電極を取り囲む様に設けられているグランド線を設け、前記静電容量スイッチ電極のうち、指または手により押圧された静電容量スイッチの情報と、前記非接触ICカードのアンテナから電波により送信した情報とを照合し、認証する認証装置であって、前記静電容量スイッチ電極領域内に1つ以上の非導電部が形成されていることを第一の要旨とし、前記静電容量スイッチ電極を取り囲む様に設けられているグランド線に非導電部が形成されることを第二の要旨とした静電容量結合方式スイッチのパターンを提案するものである。
本発明では、非接触ICカードのリーダ/ライタおよびアンテナを有するインターフェース機器に静電容量方式のタッチシートを組み込む場合は、静電容量方式のスイッチ電極およびスイッチ電極を取り囲むグランド線に対し、前記スイッチ電極においてはスイッチ電極の領域内に1つ以上の非導電部を形成することで、また前記スイッチ電極を取り囲むグランド線においてはグランド線に閉ループをなくすための非導電部を形成することで、前記非接触ICカードのリーダ/ライタのアンテナよりの無線電波による遮蔽電流を意識することなく配することができるため機器筐体形状に自由度をもたせ、機器の形状を小さくすることができる。
タッチスイッチ構成図 タッチスイッチ動作図 非接触ICカードの情報読み取り図 構成図 スイッチ電極とグランド図 スイッチ電極(非導電部有り)とグランド線図 スイッチ電極とグランド線(非導電部有り) スイッチ電極(非導電部有り)とグランド線(非導電部有り)図 スイッチ電極形状寸法図1 非接触ICカードの情報読み取り構造図 口形状図 田形状図 矩形波形状図 スイッチ電極形状寸法図2 口形状図 田形状図 矩形波形状図 全面口形状図
図1を用いて静電容量方式のスイッチの構成について説明する。本発明の静電容量結合方式のタッチスイッチは、パネルスイッチ1と制御基板2から構成される。パネルスイッチ1は、通常フィルム(一般としてはポリエチレンステレフタートフィルム:PETフィルムが使用されている。)の表面にスイッチ電極3およびスイッチ電極3の周りを囲むグランド線4として、銀ペーストまたはITO(酸化インジウムスズ)等を印刷した電極フィルム、またはガラスエポキシ基板の表面にスイッチ電極3およびスイッチ電極3の周りを囲むグランド線4として、銅エッチングした基材を、アクリル5やガラス及び樹脂等の絶縁基材に接着剤6(両面テープ等)で貼り合わせたもので構成される。
図2を用いて静電容量方式のスイッチ動作について説明する。スイッチ電極3に指または手7が近づくと、スイッチ電極3と指または手7との間に平行板コンデンサが形成され静電容量8が発生する。この静電容量8の変化をコンデンサC9と抵抗R10とで形成するC/F変換回路(静電容量Cを周波数Fに変換する回路)で周波数に変換し、その周波数をインプットキャプチャ11機能(周波数の数を数える機能)でデジタルデータに置き換え、演算処理12によりタッチスイッチのオン/オフ状態を判断する。スイッチ電極3が複数個の場合、スイッチ電極3の選択は、個々のスイッチ電極3分設けた切換回路13
により行う。
図3を用いて非接触ICカード14の情報読み取りについて説明する。非接触ICカード14は、情報の保持および無線を通じて情報の制御を行うICチップ15と通信を行うためのアンテナ16とで構成され、また、リーダ/ライタ17は非接触ICカード14と無線を通じて通信を行うためのアンテナ16および制御をおこなうための制御基板18より構成される。非接触ICカード14にはICチップ15があり、そのICチップ15の情報は、読み取りや書き込みができるリーダ/ライタ17を利用して行う。情報をやりとりするためのアンテナ16は、非接触ICカード14内およびリーダ/ライタ17内にそれぞれ配され、リーダ/ライタ17内のアンテナ16から発生する磁界19を非接触ICカード14内のアンテナ16がとらえ、非接触ICカード14内のアンテナ16で得た誘導電流20によりICチップ15へ電力を供給し相互間のデータ送受信を行う。そのためアンテナ16は磁界19を発生させ誘導電流20を流すようにループ状のコイル形状になっている。
図4を用いて、静電容量方式のスイッチと、非接触ICカード14およびリーダ/ライタ17の構成について説明する。図1で説明した静電容量方式のタッチスイッチは、図3で説明した非接触ICカード14とリーダ/ライタ17の間に配し、静電容量方式のアクリル5の表面よりスイッチは指または手7で、スイッチ電極3に触れることでスイッチのON/OFFの動作を行い、非接触ICカード14は、アクリル5の裏面側に配したリーダ/ライタ17のアンテナ16の位置に合わせることで非接触ICカード14内のICチップ15との情報の送受信を行う。
本発明のスイッチ電極3は指または手7が触れることができる領域があればどの様な形状でも実現可能である。ここではスイッチの形状を四角形状として説明する。
図5は通常のスイッチ電極3とグランド線4の図で、スイッチ電極3の領域全面がパターンでその周りをグランド線4で囲まれた構成の例である。
図6はスイッチ電極3に1個以上の非導電部23があるパターンでその周りをグランド線4で囲まれた構成の例である。
図7はスイッチ電極3の領域全面がパターンで、その周りを囲まれたグランド線4の1部に非導電部23が施された構成の例である。
図8はスイッチ電極3に1個以上の非導電部23があるパターンで、その周りを囲まれたグランド線4の1部に非導電部23が施された構成の例である。
以下、実施例及び比較例により、本発明を説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものでなく、本発明の技術範囲において、種々の変形例を含むものである。
(実施例1)
図9を用いて説明する。パネルスイッチ1は、PETフィルム21の表面に銀ペーストを印刷したスイッチ電極3を用い、スイッチ電極3の形状および寸法は、人の指または手7が触れることができる10×10mmの正方形とした。スイッチ電極3の周りには、1mm幅のパターン幅で15×15mmの正方形で囲うようにグランド線4を設けた。
図10を用いて説明する。スイッチ電極3の数は、リーダ/ライタ17のアンテナ16がスイッチ電極3で覆われるように横3個、縦3個の計9個とした。前記PETフィルム21の表面に1mm厚のアクリル5を置き、PETフィルム21の裏面にはリーダ/ライタ17(ソニー株式会社製のRC−S380)を前記9個のスイッチ電極3で囲まれる位置に置く構造とした。
非接触ICカード14のデータの読み取りは、前記リーダ/ライタ17をパソコンにUSB接続し、ソフトウェア(ソニー株式会社製のSFCard Viewer2)を使用した。また、試験用の読み取りカードは、非接触ICカード14(テスト用のフェリカカード(「FELICA」は、ソニー株式会社の登録商標))を使用した。
前記の条件で、スイッチ電極3は1mm幅のパターンの10×10mmの正方形で、内側に電極パターンがない口の形とした形状(図11)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例2)
実施例1の条件で、スイッチ電極3は、1mm幅の10×10mmの正方形で、内側に電極パターンがない田の形とした形状(図12)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例3)
実施例1の条件で、スイッチ電極3は、10×10mmの正方形の領域において、1mm幅のパターンで、内側に電極パターンがない矩形波とした形状(図13)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例4)
実施例1の条件で、スイッチ電極3の形状は、1mm幅の10×10mmの正方形で、正方形全面をパターンとし、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部を入れた形状(図14)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例5)
実施例1の条件で、スイッチ電極3は10×10mmの正方形の領域において、正方形全面をパターンとした口の形とした形状で、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図15)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例6)
実施例1の条件で、スイッチ電極3は、1mm幅の10×10mmの正方形で、内側に電極パターンがない田の形とした形状で、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図16)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例7)
実施例1の条件で、スイッチ電極3は、10×10mmの正方形の領域において、1mm幅のパターンで、内側に電極パターンがない矩形波とした形状で、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図17)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(比較例1)
実施例1の条件で、スイッチ電極3は、形状10×10mmの正方形の領域において、正方形全面をパターンとし、スイッチ電極3の周りには、1mm幅のパターン幅で15×15mmの正方形で囲うようにグランド線4を設けた形状(図18)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
Figure 2015106284
表1の結果より実施例1〜7は、非接触ICカード14のデータの読み取れる距離22が比較例1に比べ長くなることが確認された。一方、比較例1は非接触ICカード14のデータを読み取れる距離22が一番短くなることが確認された。
実施例1〜3はスイッチ電極3の内側に電極パターンが抜けていることで、無線の磁界19を阻害する場所が少なくなるため読み取れる距離22が長くなる。また、実施例4はグランド線4が1部切れてループになっていないため、無線の磁界19を阻害する遮蔽電流が発生しないことで比較例1より読み取れる距離22が長くなった。
実施例5〜7はスイッチ電極3の内側に電極パターンが抜けていること、およびグランド線4が1部切れてループにはならず、グランド線4には遮蔽電流が流れないことで実施例1〜3より読み取れる距離22が長くなった。特に実施例7は非接触ICカード14のデータを読み取り距離22が最も長くなった結果が得られた。
(実施例8)
次に、図10で説明した構成で、リーダ/ライタ17を他社の製品に変え、同様の試験を実施した。PETフィルム21の裏面にはリーダ/ライタ17のアンテナ16(ジーエルサイエンス株式会社製のTM02−C−5V)を置く構造とした。
非接触ICカード14のデータの読み取り確認は、前記リーダ/ライタ17をパソコンにシリアルインターフェース接続し、ソフトウェア(ジーエルサイエンス株式会社製のTZ01−DSET)を使用した。また、試験用の読み取りカードは、非接触ICカード14(テスト用のフェリカカード(「FELICA」は、ソニー株式会社の登録商標))を使用した。
前記の条件で、スイッチ電極3は1mm幅のパターンの10×10mmの正方形で、内側に電極パターンがない口の形とした形状(図11)とし、スイッチ電極3の周りには、1mm幅のパターン幅で15×15mmの正方形で囲うようにグランド線4を設けた。リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例9)
実施例8の条件で、スイッチ電極は3、1mm幅の10×10mmの正方形で、内側に電極パターンがない田の形とした形状(図12)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例10)
実施例8の条件で、スイッチ電極3は、10×10mmの正方形の領域において、1mm幅のパターンで、内側に電極パターンがない矩形波とした形状(図13)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例11)
実施例8の条件で、スイッチ電極3形状は、1mm幅の10×10mmの正方形で、正方形全面をパターンとし、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図14)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例12)
実施例8の条件で、スイッチ電極3は、10×10mmの正方形の領域において、正方形全面をパターンとした口の形とした形状で、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図15)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例13)
実施例8の条件で、スイッチ電極3は、1mm幅の10×10mmの正方形で、内側に電極パターンがない田の形とした形状で、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図16)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(実施例14)
実施例8の条件で、スイッチ電極3は、10×10mmの正方形の領域において、1mm幅のパターンで、内側に電極パターンがない矩形波とした形状で、スイッチ電極3の周りを1mm幅のグランド線4で囲み、そのグランド線4の1箇所に1mm幅の非導電部23を入れた形状(図17)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
(比較例2)
実施例8の条件で、スイッチ電極3は、形状10×10mmの正方形の領域において、正方形全面をパターンとし、スイッチ電極3の周りには、1mm幅のパターン幅で15×15mmの正方形で囲うようにグランド線4を設けた形状(図18)とし、リーダ/ライタ17に非接触ICカード14を翳し、前記アクリル5の表面より非接触ICカード14のデータが読み取れる距離22を確認した。
Figure 2015106284
表2の結果より実施例8〜14は、非接触ICカード14のデータを読み取れる距離22が、比較例2に比べ長くなることが確認された。一方、比較例2は非接触ICカード14のデータを読み取れる距離22が一番短くなることが確認された。
実施例8〜10はスイッチ電極3の内側に電極パターンが抜けていることで、無線の磁界19を阻害する場所が少なくなるため読み取れる距離22が長くなる。また、実施例11はグランド線4が1部切れてループになっていないため、無線の磁界19を阻害する遮蔽電流が発生しないことで比較例2より読み取れる距離22が長くなった。
実施例12〜14はスイッチ電極3の内側に電極パターンが抜けていること、およびグランド線4が1部切れてループにはならず、グランド線4には遮蔽電流が流れないことで実施例8〜10より読み取れる距離22が長くなった。特に実施例14は非接触ICカード14のデータの読み取れる距離22が最も長くなった結果が得られた。
表1および表2の結果より、リーダ/ライタ17の機器を変えて試験を行ったが非接触ICカード14のデータを読み取れる距離22に対しては同じ結果が得られた。さらに、前記スイッチ電極3の形状を四角より丸の形に変え同じ試験を実施したが、読み取れる距離22に対しては、実施例1〜14と同等であった。また、パネルスイッチ1をフィルム素材の他に、銅箔を用いたガラスエポキシ基板に変えて同じ試験を実施してみたが、非接触ICカード14のデータを読み取れる距離22に対する結果は実施例1〜14と同等であった。
1 パネルスイッチ
2 制御基板
3 スイッチ電極
4 グランド線
5 アクリル
6 接着剤
7 指または手
8 静電容量
9 コンデンサC
10 抵抗R
11 インプットキャプチャ
12 演算処理
13 切換回路
14 非接触ICカード
15 ICチップ
16 アンテナ
17 リーダ/ライタ
18 制御基板
19 磁界
20 誘導電流
21 PETフィルム
22 読み取れる距離
23 非導電部

Claims (2)

  1. 非接触ICカードのアンテナから電波により情報を送信し、前記電波を受信するためのアンテナを有したリーダ/ライタと、指または手により情報を入力するための静電容量スイッチ電極と、該静電容量スイッチ電極を取り囲む様に設けられているグランド線を設け、前記静電容量スイッチ電極のうち、指または手により押圧された静電容量スイッチの情報と、前記非接触ICカードのアンテナから電波により送信した情報とを照合し、認証する認証装置であって、前記静電容量スイッチ電極領域内に1つ以上の非導電部が形成されていることを特徴とする静電容量結合方式スイッチのパターン。
  2. 前記静電スイッチにおいて、静電容量スイッチ電極を取り囲む様に設けられるグランド線に非導電部が形成されることを特徴とする請求項1記載の静電容量結合方式スイッチのパターン。
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