JP2015104763A - ロボット装置の制御方法及びロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの掴み直しによるタクト時間の長時間化を防ぎ、ワークの斜めの把持を抑制し、載置面を加工不要にして汎用性の低下や費用増を抑えるロボット装置の制御方法を提供する。
【解決手段】制御部が、全指が載置面に接触していないと判断した場合に、多関節アームにより多指ハンドをワークに接近させる接近工程(ステップS1〜S2)と、少なくとも1本の指は載置面に接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は載置面に接触していないと判断した場合に、多関節アームにより多指ハンドを傾斜させる動作と、多関節アームにより多指ハンドを載置面へ接近させる動作と、により、全ての指が載置面に同時に接触するように多指ハンドの位置姿勢を調整する調整工程(ステップS3〜S7)と、全指が載置面に同時に接触したと判断した場合に、全指によりワークを把持する把持工程(ステップS8)と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の関節を有する多関節アームと、エンドエフェクタとしてのハンドとを備えるロボット装置の制御方法及びロボット装置に関する。
従来、垂直多関節アーム及びエンドエフェクタと、これらを制御する制御装置と、を備えたロボット装置が普及しており、エンドエフェクタとしては複数の指を備えてワークを把持可能な多指ハンドが普及している。このような多指ハンドによりワークを把持して移動させることにより、製品組立の自動化が促進されている。
このようなロボット装置により自動的に製品組立を行う際の制御として、コンプライアンス制御が用いられることがある。コンプライアンス制御とは、ハンドの位置姿勢、及びハンドに作用する力に基づいて、多関節アームに軟らかい動きをさせる力制御手法である。産業用ロボット、特に多関節多指ハンドを有する産業用ロボットにおいては、多関節アームの先端に装着される多指ハンドの指に力検出センサを設け、コンプライアンス制御による多種多様なワークの作業を行うものが開発されている。
特に、カメラやプリンタ等の小型で複雑な構造をした製品では、厚みが1ミリ前後の薄い金属板部品が多用されている。このような厚みの薄い金属板部品をロボット装置の多指ハンドにより把持するためには、多指ハンドの指をワークの載置面に接近させる必要があり、指と載置面との間隔が狭くなることで、指が載置面に干渉して所望の動作が阻害される可能性が高くなる。
そこで、指と載置面との接触を力検出センサにより検知可能にし、検出した場合はロボットが指を退避させ、再度把持動作を行わせるようにしたロボット装置の制御装置が開発されている(特許文献1参照)。この制御装置を備えたロボット装置によれば、指と載置面とが接触した場合に掴み直しを行い、指と載置面とが当接しない場合にワークを把持するので、指と載置面とが干渉したまま指が載置面上のワークを無理に把持しようとする動作を防止できる。
また、この制御装置を備えたロボット装置では、載置面に上方に突出した凸部を設け、その凸部にワークを載置するようになっている。これにより、ワークを把持するために下降した指の先端がワークより下方に突出しても、指の先端は凸部の周囲に位置することで載置面に干渉することを防止できる。
特許第3448856号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたロボット装置の制御装置では、指が載置面に当接した際に把持動作の開始に戻る回避動作を行なうだけであり、再度の把持動作時の制御の精度は変わらない。このため、状況によっては指が何度も続けて載置面に接触し、把持動作の繰返しとなってタクトタイムを長くしてしまうという問題があった。
また、このロボット装置の制御装置では、指が載置面に当接しない場合には、多指ハンドがワークに対して傾斜していてもワークを把持してしまう。このため、例えば、ワークが直径に対して厚みのある形状である場合は、複数の指がワークの中心軸に対してオフセットした位置を把持してしまうことになり、ワークを斜めに把持してしまう可能性があるという問題があった。
更に、このロボット装置の制御装置では、載置面に凸部を設けているので、凸部の大きさ、数量、配置等からワークの大きさ、数量、配置等が制限されロボット装置としての汎用性が阻害されるという問題があった。また、載置面に凸部を設けているので、凸部を有しない平坦な載置面を利用する場合に比べて、コストアップを招いてしまうという問題があった。
本発明は、ワークの掴み直しによるタクトタイムの長時間化を防ぎ、ワークを斜めに把持することを抑制し、載置面に特別な加工を不要として汎用性の低下やコストアップを抑えるロボット装置の制御方法及びロボット装置を提供することを目的とする。
本発明は、多関節アームと、前記多関節アームに支持されると共に、ハンド本体と、前記ハンド本体に対して移動可能に配設されて、ワークを把持可能な複数の指と、前記ワークの載置面に対する前記複数の指の接触を検知可能な複数の第1の検出部と、を有する多指ハンドと、前記多関節アーム及び前記多指ハンドの動作を制御可能な制御部と、を備えるロボット装置の制御方法において、前記制御部が、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、いずれの指も前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面に載置された前記ワークに接近させる接近工程と、前記制御部が、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、少なくとも1本の指は前記載置面に接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを傾斜させる動作と、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面へ接近させる動作と、により、全ての指が前記載置面に同時に接触するように前記多指ハンドの位置姿勢を調整する調整工程と、前記制御部が、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、全ての指が前記載置面に同時に接触したと判断した場合に、前記複数の指により前記ワークを把持する把持工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のロボット装置は、多関節アームと、前記多関節アームに支持されると共に、ハンド本体と、前記ハンド本体に対して移動可能に配設されて、ワークを把持可能な複数の指と、前記ワークの載置面に対する前記複数の指の接触を検知可能な複数の第1の検出部と、を有する多指ハンドと、前記多関節アーム及び前記多指ハンドの動作を制御可能であると共に、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、いずれの指も前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面に載置された前記ワークに接近させ、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、少なくとも1本の指は前記載置面に接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを傾斜させる動作と、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面へ接近させる動作と、により、全ての指が前記載置面に同時に接触するように前記多指ハンドの位置姿勢を調整し、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、全ての指が前記載置面に同時に接触したと判断した場合に、前記複数の指により前記ワークを把持させる制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、制御部が、多指ハンドの傾斜動作と接近動作とにより、全ての指が載置面に同時に接触するように多指ハンドの位置姿勢を調整するようになっている。即ち、多指ハンドがワークに対して傾斜した姿勢で接近しても、最初の指の先端が載置面に接触してから、多指ハンドの傾斜を調整しつつ接近して、全ての指を載置面に同時に接触させることができる。これにより、最初の指の先端が載置面に接触してから再度ワークを掴み直す把持動作を行う場合に比べて、タクトタイムの短時間化を図ることができる。
また、多指ハンドのワークに対する傾斜が調整されてからワークが把持されるので、多指ハンドがワークに対して傾斜したままワークが把持される場合に比べて、ワークを斜めに把持してしまうことを抑制できる。更に、指が載置面に接触することで多指ハンドの傾斜が調整されるので、載置面を平坦面にすることができる。このため、載置面に凸部を形成する場合に比べて、汎用性の低下やコストアップを抑えることができる。
本発明の実施形態に係るロボット装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るロボット装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るロボット装置のハンドの概略構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るロボット装置によりワークを把持する際の全体の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るロボット装置によりワークを把持する際の把持工程の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るロボット装置によりワークを把持する際の動作を示す説明図であり、(a)はハンドをワークに接近させる状態、(b)は1本の指の先端が載置面に接触した状態、(c)は全ての指の先端が載置面に接触した状態である。 本発明の実施形態に係るロボット装置によりワークを把持する際の動作を示す説明図であり、(a)は1本の指の先端がワークに接触した状態、(b)は全ての指の先端がワークに接触した状態である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、ロボット装置1は、ロボット本体2と、ロボット本体2を制御する制御部としての制御装置3とを備えている。ロボット本体2は、6軸の垂直多関節アーム(以下、アームと呼ぶ)21と、エンドエフェクタである多指ハンド(以下、ハンドと呼ぶ)22とを備えている。本実施形態では、アーム21として6軸の垂直多関節アームを適用しているが、軸数は用途や目的に応じて適宜変更してもよい。
アーム21は、7つのリンク81〜87と、各リンク81〜87を揺動又は回動可能に連結する6つの関節91〜96とを備えている。各リンク81〜87としては、長さが固定されたものを採用している。但し、例えば、直動アクチュエータにより伸縮可能なリンクを採用してもよい。関節91〜96には、関節91〜96を各々駆動するモータ91a〜96aと、モータ91a〜96aの回転角度を検知するエンコーダ91b〜96bと、関節91〜96のトルクを検知するトルクセンサ91c〜96cと、が設けられている(図2参照)。これらモータ91a〜96a及びエンコーダ91b〜96bは、後述する制御装置3に接続されている。
ハンド22は、アーム21の先端リンク87に取り付けられて支持され、アーム21の動作により位置及び姿勢の少なくとも一自由度が調整されるようになっている。図3に示すように、ハンド22は、アーム21に支持されると共に、ハンド本体70と、ハンド本体70に対して移動可能に配設されて、ワークWを把持可能な複数の指としての3本の指40,50,60と、接触センサ45,55,65とを備えている。ハンド本体70は、先端リンク87に取り付けられ、アーム21によりXYZ方向と各方向軸周りに移動可能になっている。
本実施形態では、3本の指40,50,60は、第1の指40,第2の指50,第3の指60であり、それぞれ構成は同様となっており、これら指40,50,60の閉動作によりワークWを把持可能になっている。また、本実施形態では、ハンド本体70の先端リンク87への取り付け面70aと、3本の指40,50,60の各先端部で形成される面11とが平行になるように設定されている。このため、アーム21の先端リンク87の取り付け面87aと、3本の指40,50,60の各先端部で形成される面11とが平行になる(図7(b)参照)。
第1の指40は、ハンド本体70に固定された第1の指支持部71に対して揺動可能に設けられた指元部41と、該指元部41に対して揺動可能に設けられた指先部42と、それぞれの間に設けられた関節43,44とを備えている。また、第1の指40は、関節43を駆動するモータ46と、モータ46の回転角度を検知するエンコーダ47とを備えている(図2参照)。更に、第1の指40は、関節44を駆動するモータ48と、モータ48の回転角度を検知するエンコーダ49とを備えている(図2参照)。これらモータ46,48及びエンコーダ47,49は、後述する制御装置3に対して接続されている。
接触センサ45は、面圧センサからなり、指先部42の先端部から内側部に亘って露出するように設けられている。接触センサ45は、指先部42の先端部に配置された先端部(第1の検出部)45aと、指先部の内側部に配置された内側部(第2の検出部)45bとを備えている。即ち、本実施形態では、先端部45aと内側部45bとは、1つの接触センサ45の異なる部位であり、1つの接触センサ45により兼用されている。このため、接触センサを2種類設ける場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができる。但し、これには限られず、先端部45aと内側部45bとは別部材であってもよい。
接触センサ45は、先端部45aにより、指40を伸ばした状態で指先部42の先端が載置面10に接触することを検知可能になっている(図6(b)参照)。また、接触センサ45は、内側部45bにより、指40を曲げた状態で指先部42の内側がワークWに接触することを検知可能になっている(図7(b)参照)。尚、各接触センサ45,55,65は面圧センサであることから、接触したか否かの検知は、制御装置3が、各接触センサ45,55,65において所定の力以上の力が検知されたか否かに基づいて判断するようになっている。
また、第2の指50及び第3の指60は、第1の指40と構成が同様であるので、第1の指40の説明で利用した40番台の符号を、それぞれ50番台、60番台に変更して対応させることで、説明を省略する。
制御装置3は、コンピュータにより構成され、ロボット本体2を制御可能になっている。図2に示すように、制御装置3を構成するコンピュータは、例えばCPU30と、各部を制御するためのプログラムを記憶するROM31と、データを一時的に記憶するRAM32と、入出力インタフェース回路(I/F)33とを備えている。
CPU30は、位置演算部34と、動作制御部35と、力演算部36とを備えている。位置演算部34は、各指40,50,60の各エンコーダ47,49,57,59,67,69の検出結果を処理して、各指40,50,60の位置(角度)を演算するようになっている。また、位置演算部34は、アーム21のエンコーダ91b〜96bの検出結果を処理して、アーム21の位置姿勢を演算するようになっている。位置演算部34は、演算した各指40,50,60の位置及びアーム21の位置姿勢の情報を動作制御部35へ出力するようになっている。
力演算部36は、接触センサ45,55,65の検出結果を処理して、指先部42,52,62に作用する接触力を演算し、接触力の情報から次の動作命令を算出し、動作制御部35へ出力するようになっている。
動作制御部35は、入力された位置情報と動作命令より、ロボット本体2の各部の作動状態を把握し、次の制御命令を作成する。これにより、動作制御部35は、各指40,50,60及びアーム21を、各指40,50,60の各モータ46,48,56,58,66,68と、アーム21のモータ91a〜96aとにより協調制御駆動するようになっている。
上述したロボット装置1の制御装置3により、ハンド22をワークWに接近させて把持するロボット装置1の制御方法の手順を、図4に示すフローチャートに沿って説明する。尚、本実施形態では、ワークWは円形の薄板状の金属板製品とし、載置面10に載置されているものとする。
CPU30は、アーム21を作動させ、ワークWが載置された載置面10に対し、各指40,50,60を伸ばした状態で、ハンド22を上方から接近させる(ステップS1、図6(a)参照)。ここでは、ハンド本体70の取り付け面70aが、載置面10に対して動作誤差等により平行ではないものとしている。
CPU30は、各指40,50,60のうち、1本以上が載置面10に接触しているか否かを判断する(ステップS2)。ここでの判断は、各接触センサ45,55,65は面圧センサであることから、CPU30が、先端部45a,55a,65aにおいて所定の力以上の力が検知されたか否かに基づいて判断する。以下、各指40,50,60が載置面10に接触しているか否かの判断は、いずれも先端部45a,55a,65aで検知された接触圧に基づいて同様に判断されるものとする。
CPU30が、指40,50,60がいずれも載置面10に接触していないと判断した場合(図6(a)参照)は、CPU30はハンド22の接近動作を続行する(ステップS1)。CPU30が、指40,50,60のうち少なくとも1本が載置面10に接触したと判断した場合(図6(b)参照)は、CPU30は全ての指40,50,60が載置面10に同時に接触しているか否かを判断する(ステップS3)。尚、上述したステップS1〜ステップS2は、本発明の接近工程を構成する。
CPU30が、全ての指40,50,60が同時には接触していないと判断した場合(図6(b)参照)は、CPU30はアーム21の動作によりハンド22を傾斜させる(ステップS4)。ここで、ハンド22を傾斜させる回転中心は、例えば、ハンド本体70の中心位置とする。また、その回転方向は、例えば、接触した指(ここでは第1の指40)が離れる方向、即ち、接触していない指(ここでは第2の指50、第3の指60)の間から第1の指40を向いた方向とする(図6(b)中、破線矢印)。このように、回転中心が第1の指40よりもハンド22の中心側に位置すると共に、第1の指40が持ち上げられる方向に回転することから、第1の指40は上昇すると共に、第2の指50及び第3の指60は下降する(図6(b)中、実線矢印)。即ち、第2の指50及び第3の指60にとっては、載置面10への接近動作となり、第1の指40にとっては、載置面10から離隔する退避動作となる。
そして、CPU30は、全ての指40,50,60が載置面10から同時に離隔しているか否かを判断する(ステップS5)。CPU30が、全ての指40,50,60が載置面10から同時に離隔してはいないと判断した場合(図6(b)参照)は、CPU30はハンド22の傾斜動作を続行する(ステップS4)。CPU30が、全ての指40,50,60が載置面10から同時に離隔したと判断した場合は、CPU30は、アーム21を作動させ、ハンド22を載置面10に接近させる(ステップS6)。
CPU30は、各指40,50,60のうち、1本以上が載置面10に接触しているか否かを判断する(ステップS7)。CPU30が、指40,50,60がいずれも接触していないと判断した場合は、CPU30はハンド22の接近動作を続行する(ステップS6)。CPU30が、指40,50,60のうち少なくとも1本が接触したと判断した場合は、CPU30は全ての指40,50,60が同時に接触しているか否かを判断する(ステップS3)。
尚、上述したステップS3〜ステップS7は、本発明の調整工程を構成する。即ち、CPU30は、全ての指40,50,60の先端が載置面10から同距離になるようにハンド22を傾斜させる。そして、CPU30は、傾斜によりいずれの指も載置面10に接触しなくなったと判断した場合に、少なくとも1本の指が載置面10に接触したと判断するまでハンド22を載置面10に接近させる。CPU30は、これら傾斜動作と接近動作とを交互に行うことで、全ての指40,50,60を載置面10に同時に接触させることができる。
ここで、ステップS3において、CPU30が、全ての指40,50,60が載置面10に同時に接触していると判断した場合(図6(c)参照)は、CPU30は全ての指40,50,60を利用してワークWを把持するように動作する(ステップS8)。ステップS8は、本発明の把持工程を構成する。この時、ハンド本体70の取り付け面70aは、載置面10と平行になっている。
次に、上述したロボット装置1の制御装置3によりワークWを把持する把持工程の手順を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。尚、ここでの説明は、図4に示すステップS8を詳細に説明したものである。
CPU30は、アーム21を固定したままハンド22を作動させ、載置面10に載置されたワークWに対し、各指40,50,60を曲げながら把持動作を行う(ステップS11)。尚、ここでの把持動作とは、ハンド本体70に対して各指40,50,60を曲げながらワークWに向けて接触するまで移動させるものとする。即ち、ここでの把持動作の範囲では、後述するように各指40,50,60はワークWに接触した時点で動作が停止するため、ワークWに対して把持力は作用しないものとする。
CPU30は、各指40,50,60のうち、1本以上がワークWに接触しているか否かを判断する(ステップS12)。ここでの判断は、各接触センサ45,55,65は面圧センサであることから、CPU30が、内側部45b,55b,65bにおいて所定の力以上の力が検知されたか否かに基づいて判断する。以下、各指40,50,60がワークWに接触しているか否かの判断は、いずれも内側部45b,55b,65bで検知された接触圧に基づいて同様に判断されるものとする。
CPU30が、指40,50,60がいずれもワークWに接触していないと判断した場合は、CPU30はハンド22の把持動作を続行する(ステップS11)。CPU30が、指40,50,60のうち少なくとも1本がワークWに接触したと判断した場合(図7(a)参照)は、CPU30は全ての指40,50,60がワークWに同時に接触しているか否かを判断する(ステップS13)。
CPU30が、全ての指40,50,60が同時には接触していないと判断した場合(図7(a)参照)は、CPU30はアーム21の動作によりハンド22を載置面10に平行に移動させる(ステップS14)。ここで、ハンド22を平行移動させる方向は、例えば、接触した指(ここでは第2の指50)が離れる方向、即ち、接触していない指(ここでは第1の指40、第3の指60)の間から第2の指50を向いた方向とする(図7(a)中、直線矢印)。このため、第1の指40及び第3の指60にとっては、ワークWへの接近動作となり、第2の指50にとっては、ワークWからの離隔動作となる。
そして、CPU30は、全ての指40,50,60がワークWから同時に離隔しているか否かを判断する(ステップS15)。CPU30が、全ての指40,50,60がワークWから同時に離隔してはいないと判断した場合(図7(a)参照)は、CPU30はハンド22の平行移動を続行する(ステップS14)。CPU30が、全ての指40,50,60がワークWから同時に離隔したと判断した場合は、CPU30は、ハンド22を作動させ、各指40,50,60をワークWに把持動作させる(ステップS16)。
CPU30は、各指40,50,60のうち、1本以上がワークWに接触しているか否かを判断する(ステップS17)。CPU30が、指40,50,60がいずれも接触していないと判断した場合は、CPU30はハンド22の把持動作を続行する(ステップS16)。CPU30が、指40,50,60のうち少なくとも1本が接触したと判断した場合は、CPU30は全ての指40,50,60が同時に接触しているか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS13において、CPU30が、全ての指40,50,60がワークWに同時に接触していると判断した場合(図7(b)参照)は、CPU30は全ての指40,50,60を利用してワークWを把持するように把持力を発生させる(ステップS18)。
上述したように本実施形態のロボット装置1によれば、CPU30が、ハンド22の傾斜動作(図4中、ステップS4)と接近動作(図4中、ステップS6)とを実行する。これにより、全ての指40,50,60が載置面10に同時に接触するように、ハンド22の位置姿勢が調整される。即ち、ハンド22がワークWに対して傾斜した姿勢で接近しても、最初の指の先端が載置面10に接触してから、ハンド22の傾斜を調整しつつ接近して、全ての指40,50,60を載置面10に同時に接触させることができる。これにより、図7(b)に示すように、各指40,50,60の各先端部で形成される面11と載置面10とを平行にできる。このため、最初の指の先端が載置面10に接触してから再度ワークWを掴み直す把持動作を行う場合に比べて、タクトタイムの短時間化を図ることができる。特に、本実施形態のロボット装置1によれば、傾斜動作と接近動作とを同時ではなく交互に行っているので、制御が容易で複雑化を抑制することができる。
また、本実施形態のロボット装置1によれば、ハンド22のワークWに対する傾斜が調整されてからワークWが把持される。このため、ハンド22がワークWに対して傾斜したままワークWが把持される場合に比べて、ワークWを斜めに把持してしまうことを抑制できる。よって、ワークWの他の部品等に対する組付精度を向上することができる。
また、本実施形態のロボット装置1によれば、全ての指40,50,60が載置面10に接触することでハンド22の傾斜が調整されるので、載置面10を平坦面にすることができる。このため、載置面10に凸部を形成する場合に比べて、ロボット装置1の汎用性の低下やコストアップを抑えることができる。
また、本実施形態のロボット装置1によれば、CPU30が、ハンド22の平行移動(図5中、ステップS14)と把持動作(図5中、ステップS16)とを実行する。これにより、全ての指40,50,60がワークWに同時に接触するように、ハンド22の位置が調整される。このため、ワークWを移動させずに把持できるので、例えば、ワークWが載置面10に対して水平方向に固定されている場合等に、ワークWを把持する精度を向上することができる。
上述した実施形態では、ハンド22の傾斜動作と接近動作とを同時ではなく交互に行う場合について説明したが、これには限られず、これらを同時に行うようにしてもよい。即ち、CPU30は、傾斜動作と同時に接近動作を行い、載置面10に接触する指の接触を維持しながら、全ての指40,50,60を載置面10に同時に接触させるように制御するようにしてもよい。この場合、傾斜動作と接近動作とを交互に実行する場合に比べて、処理速度を向上することができる。
また、上述した実施形態では、接触センサ45,55,65として面圧センサを利用した場合について説明したが、これには限られず、少なくとも接触したか否かを検出できるセンサであればよい。このため、例えば、接触スイッチ等を利用してもよい。
また、上述した実施形態では、接触センサ45,55,65を指先部42,52,62の先端に配置した場合について説明したが、これには限られず、接触センサ45,55,65は指先部42,52,62の先端への接触を検知できればよい。このため、例えば、各指40,50,60の関節43,44,53,54,63,64やハンド本体70等に設け、指先部42,52,62の先端への接触を間接的に検知するようにしてもよい。
尚、以上述べた本実施形態の各処理動作は具体的にはCPU30により実行されるものである。従って、上述した機能を実現するソフトウェアのロボット制御プログラムを記録した記録媒体をCPU30に供給し、CPU30が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによって達成されるようにしてもよい。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した各実施の形態の機能を実現することになり、ロボット制御プログラム自体及びそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、本実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体がROM31であり、ROM31にプログラムが格納される場合について説明したが、これに限定するものではない。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラムを供給するための記録媒体としては、HDD、外部記憶装置、記録ディスク等を用いてもよい。
1…ロボット装置、3…制御装置(制御部)、10…載置面、21…多関節アーム、22…ハンド(多指ハンド)、31…ROM(記録媒体)、40…指、45…接触センサ(第1の検出部、第2の検出部)、45a…先端部(第1の検出部)、45b…内側部(第2の検出部)、50…指、55…接触センサ(第1の検出部、第2の検出部)、55a…先端部(第1の検出部)、55b…内側部(第2の検出部)、60…指、65…接触センサ(第1の検出部、第2の検出部)、65a…先端部(第1の検出部)、65b…内側部(第2の検出部)、70…ハンド本体、W…ワーク

Claims (9)

  1. 多関節アームと、
    前記多関節アームに支持されると共に、ハンド本体と、前記ハンド本体に対して移動可能に配設されて、ワークを把持可能な複数の指と、前記ワークの載置面に対する前記複数の指の接触を検知可能な複数の第1の検出部と、を有する多指ハンドと、
    前記多関節アーム及び前記多指ハンドの動作を制御可能な制御部と、を備えるロボット装置の制御方法において、
    前記制御部が、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、いずれの指も前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面に載置された前記ワークに接近させる接近工程と、
    前記制御部が、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、少なくとも1本の指は前記載置面に接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを傾斜させる動作と、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面へ接近させる動作と、により、全ての指が前記載置面に同時に接触するように前記多指ハンドの位置姿勢を調整する調整工程と、
    前記制御部が、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、全ての指が前記載置面に同時に接触したと判断した場合に、前記複数の指により前記ワークを把持する把持工程と、を備える、
    ことを特徴とするロボット装置の制御方法。
  2. 前記調整工程では、前記制御部は、全ての指の先端が前記載置面から同距離になるように前記多指ハンドを傾斜させ、傾斜によりいずれの指も前記載置面に接触しなくなったと判断した場合に、少なくとも1本の指が前記載置面に接触したと判断するまで前記多指ハンドを前記載置面に接近させ、これら傾斜と接近とを交互に行うことで全ての指を前記載置面に同時に接触させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のロボット装置の制御方法。
  3. 前記調整工程では、前記制御部は、全ての指が前記載置面から同距離になるように前記多指ハンドを傾斜させると同時に、前記多指ハンドを前記載置面に接近させ、前記載置面に接触する指の接触を維持しながら、全ての指を前記載置面に同時に接触させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のロボット装置の制御方法。
  4. 前記多指ハンドは、前記複数の指が前記ワークを把持する際に前記ワークに対する前記複数の指の接触を検知可能な複数の第2の検出部を備え、
    前記把持工程では、前記制御部は、前記複数の第2の検出部の検出結果に基づき、いずれの指も前記ワークに接触していないと判断した場合に、前記ハンド本体に対して前記複数の指を移動させる把持動作を行い、少なくとも1本の指は前記ワークに接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は前記ワークに接触していないと判断した場合に、いずれの指も前記ワークに接触しなくなったと判断するまで前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面に平行な方向に移動させ、これら把持動作と平行移動とを交互に行うことで全ての指を前記ワークに同時に接触させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法。
  5. 前記第1の検出部と前記第2の検出部とは、兼用される、
    ことを特徴とする請求項4記載のロボット装置の制御方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロボット装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのロボット制御プログラム。
  7. 請求項6に記載のロボット制御プログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  8. 多関節アームと、
    前記多関節アームに支持されると共に、ハンド本体と、前記ハンド本体に対して移動可能に配設されて、ワークを把持可能な複数の指と、前記ワークの載置面に対する前記複数の指の接触を検知可能な複数の第1の検出部と、を有する多指ハンドと、
    前記多関節アーム及び前記多指ハンドの動作を制御可能であると共に、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、いずれの指も前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面に載置された前記ワークに接近させ、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、少なくとも1本の指は前記載置面に接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は前記載置面に接触していないと判断した場合に、前記多関節アームにより前記多指ハンドを傾斜させる動作と、前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面へ接近させる動作と、により、全ての指が前記載置面に同時に接触するように前記多指ハンドの位置姿勢を調整し、前記複数の第1の検出部の検出結果に基づき、全ての指が前記載置面に同時に接触したと判断した場合に、前記複数の指により前記ワークを把持させる制御部と、を備える、
    ことを特徴とするロボット装置。
  9. 前記多指ハンドは、前記複数の指が前記ワークを把持する際に前記ワークに対する前記複数の指の接触を検知可能な複数の第2の検出部を備え、
    前記制御部は、前記複数の第2の検出部の検出結果に基づき、いずれの指も前記ワークに接触していないと判断した場合に、前記ハンド本体に対して前記複数の指を移動させる把持動作を行い、少なくとも1本の指は前記ワークに接触すると同時に、他の少なくとも1本の指は前記ワークに接触していないと判断した場合に、いずれの指も前記ワークに接触しなくなったと判断するまで前記多関節アームにより前記多指ハンドを前記載置面に平行な方向に移動させ、これら把持動作と平行移動とを交互に行うことで全ての指を前記ワークに同時に接触させる、
    ことを特徴とする請求項8記載のロボット装置。
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