JP2015103863A - ネットワーク管理システム、通信システム及びネットワーク管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワーク10の認証モジュール12は、アクセスポイントAP1に接続する通信端末20に対しIPアドレスを割り当てると、このIPアドレスを、当該IPアドレスを割り当てた通信端末20を識別可能にIPアドレス履歴DB13へ保存する。通信端末20がアクセスポイントAP1への接続を切断し、非接続期間を経て再接続した場合、認証モジュール12は、IPアドレス履歴DB13に保存したIPアドレスの再割り当てを行う。この再割り当てにより、非接続期間の前後において、一の通信端末20に割り当てられるIPアドレスが同じとなる。データ転送モジュール14は、非接続期間に発生したプッシュ型の通信における通信パケットを、IPアドレスの再割り当て後に、通信端末20へ転送する。
【選択図】図2
Description
そこで、本発明の目的は、通信端末がネットワークへの接続を切断した場合であっても、当該通信端末にIPアドレスを割り当てて行うプッシュ型の通信を成立させることである。
この発明において、前記バッファリングした通信パケットの容量が閾値以上となった場合に、前記接続を再開させるための制御信号を、前記通信端末へ送信する接続制御部を備え、前記転送処理部は、前記制御信号に応じて前記接続が再開された後に、前記バッファリングした通信パケットを転送するようにしてもよい。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態である通信システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように、通信システム1は、ネットワーク10と通信端末20とを含んで構成される。ネットワーク10は、ここでは無線通信網であり、複数の基地局や複数の交換局、アクセスポイントAP1,AP2といった通信ノード群、及び、これらの通信ノードを相互に接続する通信線を含む。アクセスポイントAP1は、第1サーバ30と通信するために通信端末20が接続するアクセスポイントである。アクセスポイントAP2は、第2サーバ40と通信するために通信端末20が接続するアクセスポイントである。
なお、図1には、通信端末20を1台だけ示しているが、実際にはより多数存在する。また、図1には、第1サーバ30及び第2サーバ40をそれぞれ1台だけ示しているが、それぞれ2台以上存在していてもよい。
ネットワーク10は、接続制御モジュール11と、認証モジュール12と、IPアドレス履歴DB(Data Base)13と、データ転送モジュール14と、ゲートウェイ装置15とを備える。接続制御モジュール11、認証モジュール12及びデータ転送モジュール14の各モジュールは、ハードウェア資源(例えばサーバ装置)、ソフトウェア資源及びこれらの組み合わせのいずれによって実現されてもよい。IPアドレス履歴DB13は、例えばハードディスク等の記憶装置によって実現されるデータベースである。
また、接続制御モジュール11は、保存部111に相当する機能を実現する。保存部111は、通信端末20に割り当てられたIPアドレス(例えばIPv4又はIPv6)を、当該通信端末20を識別可能にして、IPアドレス履歴DB13にIPアドレス履歴として保存する。IPアドレスは、ネットワーク10において、通信端末20への通信パケット(つまり通信データ)の転送先を特定するアドレスである。接続制御モジュール11は、データ転送モジュール14又はゲートウェイ装置15から供給された通信パケットを、当該通信パケットに宛先アドレスとして指定されたIPアドレスに従って、通信端末20へ転送する。
また、認証モジュール12は、第1の割当部121と、第2の割当部122とに相当する機能を実現する。第1の割当部121は、アクセスポイントAP1に通信端末20が接続した場合、IPアドレスを発行して、当該通信端末20に割り当てる。第1の割当部121は、2以上の通信端末20で同時期に重複することがように、通信端末20にIPアドレスを割り当てる。また、第1の割当部121は、IPアドレス履歴DB13に保存されているIPアドレスを、通信端末20に対して割り当てない。第2の割当部122は、通信端末20がアクセスポイントAP1への接続を切断し、非接続期間を経て接続を再開(つまり再接続)した場合に、この通信端末20にIPアドレスの再割り当てを行う。第2の割当部122は、保存部111により保存されたIPアドレスを、IPアドレス履歴DB13から取得して、通信端末20に対し、当該IPアドレスの再割り当てを行う。
図3に示すように、IPアドレス履歴DB13は、IPアドレスと、当該IPアドレスが割り当てられた通信端末20を一意に識別する端末識別子とを対応付けたIPアドレス履歴を記憶する。端末識別子は、通信端末20の各々を識別する識別子であり、ここでは、当該通信端末20に割り当てられた電話番号である。端末識別子は、認証モジュール12が参照する加入者情報データベースにも登録されているものとする。
なお、IPアドレス履歴DB13に保存されたIPアドレス履歴のうち、所定期間以上読み出されなかったものについては、認証モジュール12により、IPアドレス履歴DB13から削除されてもよい。
図4は、通信端末20の接続先とプッシュ型の通信の通信パケットの流れとの関係の説明図である。図4(a)に示すように、通信端末20がアクセスポイントAP1へ接続中の場合、ネットワーク10は、第1サーバ30から受信した通信パケットpdを、アクセスポイントAP1を介して通信端末20へ転送する。他方、図4(b)に示すように、通信端末20がアクセスポイントAP1へ非接続である場合、ネットワーク10は、第1サーバ30から受信した通信パケットpdを通信端末20へ転送することができない。このため、ネットワーク10は、通信パケットpdの転送を保留し、通信端末20がアクセスポイントAP1へ接続した後に、保留していた通信パケットpdの転送を行う。
まず、通信端末20は、アクセスポイントAP1を特定するAPNを指定した接続要求信号を、ネットワーク10へ送信する(ステップS1)。この接続要求信号は、通信端末20に割り当てられた端末識別子を含む。
なお、接続要求信号の送信前において、通信端末20は、アクセスポイントAP2に接続しているか、又は、アクセスポイントAP1及びAP2のいずれにも接続していないかのいずれかである。
なお、通信端末20のバッテリ切れや通信可能エリア外への移動等を原因として、切断要求信号を受信することなく、接続制御モジュール11が接続の切断を検知した場合も、ステップS7の処理により、IPアドレス履歴がIPアドレス履歴DB13に保存される。
以降、通信システム1では、ネットワーク10と通信端末20との接続状態の変化に応じて、前述した処理が実行される。
本発明の第2実施形態を説明する。
この実施形態の通信システム1は、通信端末20とアクセスポイントAP1との非接続期間に発生した通信パケットを、通信端末20がアクセスポイントAP1へ再接続する機会を待って転送するのではなく、アクセスポイントAP1に再接続させる制御を行って通信パケットを転送する点で、上述した第1実施形態とは異なる。通信システム1の全体構成は、図1で説明した構成と同じでよい。
以下、主に上述した第1実施形態の構成及び動作との相違点について説明するものとし、上述した第1実施形態と同一の構成については同じ符号を付して表し、その説明を適宜省略する。
図9に示すように、ネットワーク10は、上述した第1実施形態で説明したデータ転送モジュール14に代えて、状態判定モジュール16を備える。また、接続制御モジュール11は、上述した第1実施形態で説明したデータ転送モジュール14に関わる機能に代えて、ネットワーク10と通信端末20との接続状態を制御する機能を実現する。
状態判定モジュール16は、アクセスポイントAP1と通信端末20との間が、プリザベーション状態であるかどうかを判定するモジュールである。また、状態判定モジュール16は、接続制御モジュール11に対し、プリザベーション状態からの復帰を依頼することがある。
図10及び図11は、通信システム1で実行される処理の流れを示すシーケンス図である。図10には、通信端末20がネットワーク10に接続し、ネットワーク10が発行したIPアドレスを通信端末20に割り当てる際の処理の流れが示されている。この処理の流れは、上述した第1実施形態のステップS1〜S5と同じでよく、その説明を省略する。
以降、通信システム1では、アクセスポイントAP1と通信端末20との接続状態の変化に応じて、前述した処理が実行される。
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
上述した第1実施形態では、ネットワーク10は、通信端末20のアクセスポイントAP1への接続が切断した場合、通信端末20が再接続するのを待って、バッファリングしていた通信パケットを転送する転送処理を行っていた。更に、ネットワーク10は、バッファリングした通信パケットの容量が閾値以上に増大した場合には、通信端末20にアクセスポイントAP1へ再接続させる制御を行って、バッファリングした通信パケットを転送してもよい。
この変形例1の通信システム1によれば、バッファリングされた通信パケットが、ネットワーク10側に大量に蓄積されるのを防ぐことができる。
なお、接続制御モジュール11は、通信端末20の接続先のアクセスポイントを切り替える場合に、切り替えを促すメッセージを、例えばSMSサービスを利用する等の方法で送信し、通信端末20のユーザに接続先の切り替えを促すようにしてもよい。
また、ネットワーク10は、無線通信用のネットワークに限られず、固定通信用のネットワークであってもよく、通信方式については特に問わない。
また、通信端末20は、データ通信における異なる3以上のアクセスポイントに選択的に接続するものであってもよい。
また、通信システム1において、通信端末20が接続する2以上のアクセスポイント(接続先)を介して、プッシュ型の通信が行われてもよい。この場合、ネットワーク10では、プッシュ型の通信が行われるアクセスポイント毎に、非接続期間に発生した通信パケットを管理する。
Claims (6)
- 所定のネットワークに設けられたアクセスポイントを介して行われる通信を管理するネットワーク管理システムであって、
前記アクセスポイントに通信端末が接続した場合、通信パケットの転送先を特定するIP(Internet Protocol)アドレスを発行して、当該通信端末に割り当てる第1の割当部と、
前記第1の割当部が割り当てたIPアドレスを、当該IPアドレスを割り当てた前記通信端末を識別可能に保存する保存部と、
前記通信端末が前記アクセスポイントへの接続を切断し、非接続期間を経て当該接続を再開した場合、当該通信端末に対し、前記保存部が保存したIPアドレスの再割り当てを行う第2の割当部と、
前記第1の割当部が割り当てたIPアドレスを宛先アドレスとした通信パケットが、前記非接続期間中に発生した場合、前記第2の割当部が当該IPアドレスの再割り当てを行った後に、当該通信パケットを転送する転送処理部と
を備えるネットワーク管理システム。 - 前記非接続期間中に発生した通信パケットをバッファリングするバッファ処理部を備え、
前記転送処理部は、
前記第2の割当部が再割り当てを行ったIPアドレスを宛先アドレスとした通信パケットを、前記バッファから前記通信端末へ転送する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理システム。 - 前記バッファリングした通信パケットの容量が閾値以上となった場合に、前記接続を再開させるための制御信号を、前記通信端末へ送信する接続制御部を備え、
前記転送処理部は、
前記制御信号に応じて前記接続が再開された後に、前記バッファリングした通信パケットを転送する
ことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク管理システム。 - 前記接続が切断された場合に、当該接続の状態をプリザベーション状態に遷移させ、前記非接続期間中に通信パケットが発生した場合に、前記プリザベーション状態から復帰させる接続制御部を備え、
前記転送処理部は、
前記プリザベーション状態から復帰した後に、前記通信パケットを転送する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理システム。 - 前記ネットワークに設けられた、請求項1から4のいずれか1項に記載のネットワーク管理システムと、
前記アクセスポイントに接続して、前記ネットワークと通信する通信端末と
を備える通信システム。 - 所定のネットワークに設けられたアクセスポイントを介して行われる通信を管理するネットワーク管理方法であって、
前記アクセスポイントに通信端末が接続した場合、通信パケットの転送先を特定するIPアドレスを発行して、当該通信端末に割り当てるステップと、
割り当てたIPアドレスを、当該IPアドレスを割り当てた前記通信端末を識別可能に保存する保存部と、
前記通信端末が前記アクセスポイントへの接続を切断し、非接続期間を経て当該接続を再開した場合、当該通信端末に対し、保存した前記IPアドレスの再割り当てを行うステップと、
前記割り当てたIPアドレスを宛先アドレスとした通信パケットが、前記非接続期間中に発生した場合、当該IPアドレスの再割り当てを行った後に、当該通信パケットを転送するステップと
を有するネットワーク管理方法。
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