JP2015101198A - 移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】質量増大を抑制しつつ地上走行及び飛行の双方に適した出力が得られる移動体を提供する。【解決手段】地上走行用の車輪2と、飛行用の回転羽根3と、回転羽根3と接続されて、回転羽根3を回転駆動可能なエンジン4と、回転羽根3及びエンジン4と接続されて、回転羽根3を回転駆動可能、且つ、エンジン4及び回転羽根3の少なくとも一方の回転により発電可能な第一電動発電機5と、車輪2と接続されて、車輪2を回転駆動可能、且つ、車輪2の回転により発電可能な第二電動発電機6と、第一電動発電機5及び第二電動発電機6に電気を供給可能、且つ、第一電動発電機5及び第二電動発電機6により発電された電気を貯蓄可能な電池7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車輪及び回転羽根の回転駆動により地上走行及び飛行を可能とする移動体に関する。
地上走行及び飛行可能な移動体として特許文献1に開示されたものがある。特許文献1には、エンジンやモータやタービンの動力を備えた輸送車において、この動力を利用した油圧装置により輸送車を空中に浮きあがらせて、その後、動力をプロペラやジェットエンジンに切り替えて推進力を発生させる飛行体が開示されている。
特開2005−324769号公報 特開2013−147233号公報 特開2010−137844号公報
ところで、このような移動体では、地上走行用の動力源と飛行用の動力源とを別の独立したものにすると、移動体の質量が増大するため走行性や飛行性等の運動性能が著しく低下する。そこで、移動体の質量増大を抑制するために、地上走行用の動力源と飛行用の動力源とを同一のものにすることが考えられる。
しかしながら、地上走行と飛行とでは要求される出力(トルク及び回転数)が異なり、飛行に要求される出力は、地上走行に要求される出力よりも遥かに大きなものとなる。このため、地上走行用の動力源と飛行用の動力源とを同一のものにすると、地上走行及び飛行の双方に適した出力が得られなくなり、移動体の運動性能は地上走行又は飛行の何れか一方にしか適さないものとなる。例えば、動力源を地上走行に適した出力のものにすると、飛行する場合は、動力源の出力不足により飛行そのものが困難になる。一方、動力源を飛行に適した出力のものにすると、地上走行する場合は、動力源が部分負荷となって効率が悪くなる。
なお、特許文献1に、輸送車の動力源としてエンジンやモータやタービンが記載されており、推進力を発生するための動力源としてプロペラやジェットエンジンが記載されていることに鑑みると、特許文献1に記載の飛行体において、輸送車の動力源と推進力を発生するための動力源とは別の独立したものであると思われる。一方、特許文献1の図1では、輸送車のエンジン(13)とプロペラ(18)とが連結されているように見えるが、輸送車のエンジン(13)は地上走行に適したものであるため、飛行するための出力が不足するものと思われる。このため、何れの場合であっても、上記の問題は解決されない。
また、特許文献2には、エンジンで発電機を発電させてバッテリーに充電するレンジエクステンダ型の電気自動車が開示されており、特許文献3には、内燃機関と電動発電機とを備えたハイブリッド型のダクテッドファン無人航空機が開示されている。しかしながら、何れの文献にも、地上走行と飛行の双方を行うことは開示されていない。つまり、特許文献2に開示されたものは、地上走行のみを行う自動車に適用されるものであり、特許文献3に開示されたものは、飛行のみを行う航空機に適用されるものである。このため、両文献に開示された技術を単に組み合わせても、移動体の質量増大を抑制しつつ地上走行及び飛行の双方に適した出力を得ることはできない。
そこで、本発明は、質量増大を抑制しつつ地上走行及び飛行の双方に適した出力が得られる移動体を提供することを目的とする。
本発明に係る移動体は、地上走行及び飛行可能な移動体であって、地上走行用の車輪と、飛行用の回転羽根と、回転羽根と接続されて、回転羽根を回転駆動可能なエンジンと、回転羽根及びエンジンと接続されて、回転羽根を回転駆動可能、且つ、回転羽根及びエンジンの少なくとも一方の回転により発電可能な第一電動発電機と、車輪と接続されて、車輪を回転駆動可能、且つ、車輪の回転により発電可能な第二電動発電機と、第一電動発電機及び第二電動発電機に電気を供給可能、且つ、第一電動発電機及び第二電動発電機により発電された電気を貯蓄可能な電池と、を備える。
本発明の一側面に係る移動体によれば、エンジン及び第一電動発電機が回転羽根を回転駆動することで飛行が可能となり、第二電動発電機が車輪を回転駆動することで地上走行が可能となる。このように、高出力が得られるエンジンにより回転羽根を回転駆動するとともに、エンジンよりも低出力で質量増大の抑制が図れる第二電動発電機により車輪を回転駆動するため、地上走行及び飛行の双方に適した出力を得ることができる。
更に、エンジンは、回転羽根を回転駆動する動力源としてだけでなく、車輪を回転駆動する第二電動発電機に電気を供給する電池の充電のための動力源としても利用でき、また、電池は、第二電動発電機を駆動するための電気の供給源としてだけでなく、回転羽根を回転駆動する第一電動発電機を駆動するための電気の供給源としても利用できる。このように、移動体全体の動力構成が、地上走行側と飛行側とで互いに補い合う構成となるため、移動体の質量増大を抑制することができる。
しかも、飛行を行っている場合にエンジンが故障しても、電池から電気の供給を受ける第一電動発電機により回転羽根を回転駆動することができるため、質量の増大を伴わずに飛行用の動力源の冗長性も確保することができる。つまり、質量の増大を伴わずに非常時の動力源を確保することができる。
加えて、第一電動発電機と電池とが電気的に接続されるとともに、電池と第二電動発電機とが電気的に接続されるため、エンジン及び第一電動発電機を回転羽根の近くに配置しつつ、電池及び第二電動発電機を最適な位置に配置することができる。これにより、移動体全体における配置の自由度を高めることができる。
本発明の一側面として、地上走行を行う場合に、第二電動発電機により車輪を回転駆動し、電池の蓄電量が閾値を下回るとエンジンの駆動により第一電動発電機を発電させて電池を充電し、離陸を行う場合に、エンジン及び第一電動発電機により回転羽根を回転駆動してもよい。このように、地上走行を行う場合は、第二電動発電機により車輪を回転駆動するため、車輪を効率的に回転駆動することができ、しかも、電池の蓄電量が閾値を下回るとエンジンの駆動により第一電動発電機を発電させて電池を充電するため、長時間走行を可能とすることができる。一方、離陸を行う場合は、エンジン及び第一電動発電機により回転羽根を回転駆動するため、移動体を離陸させて飛行させることができる。
本発明の一側面として、離陸を行う場合に、第二電動発電機により車輪を回転駆動してもよい。静止した移動体を前進させるためには、動いている移動体を前進させる場合に比べて、大きな推進力が必要となる。このため、回転羽根の回転駆動のみで静止した移動体を前進させるためには、移動している移動体を前進させる場合に比べて、大きな径の回転羽根が必要となる。そこで、離陸を行う場合は、エンジン及び第一電動発電機による回転羽根の回転駆動に加えて第二電動発電機による車輪の回転駆動を行うことで、静止した移動体を前進させるために必要な推進力を第二電動発電機による車輪の回転駆動で賄うことができる。これにより、回転羽根を小径化することができる。
本発明の一側面として、離陸を行う場合に、車輪の空転を検出した場合又は支持荷重の低下を検出したことにより離陸を検出した場合は、第二電動発電機による車輪の回転駆動を停止してもよい。離陸すると車輪の回転駆動は不要になるため、離陸を行う場合に空中にいることを車輪の空転又は支持荷重の低下により検出した場合は、第二電動発電機による車輪の回転駆動を停止することで、不要な車輪の回転駆動を自動的に停止することができる。これにより、不要な車輪の回転駆動により電池の蓄電量が減っていくのを防止することができる。
本発明の一側面として、エンジンの定格出力は、回転羽根の回転駆動のみにより移動体の巡航飛行を可能とする出力としてもよい。このように、エンジンの定格出力を巡航飛行可能な出力とすることで、飛行を適切に行わせることができるとともに、飛行における燃費効率を向上させることができる。
本発明の一側面として、飛行を行う場合の動作モードとして、エンジン及び第一電動発電機により回転羽根を回転駆動して飛行する加速上昇飛行モードと、エンジンにより回転羽根を回転駆動して飛行する巡航飛行モードと、回転羽根の回転により第一電動発電機を発電させて飛行する減速下降飛行モードと、を含めてもよい。このように、加速上昇飛行モード、巡航飛行モード及び減速下降飛行モードにより飛行を行うことで、移動体の飛行状態に応じて適切な出力を得ることができる。例えば、離陸後に加速上昇飛行モードとすると、エンジン及び第一電動発電機による回転羽根の回転駆動により高い推進力が得られるため、移動体を上昇させることができる。また、例えば、巡航する場合に巡航飛行モードとすると、エンジンを定格回転することで移動体の燃費効率を向上させることができる。また、例えば、下降する場合に減速下降飛行モードとすると、空中での下降中に第一電動発電機とエンジンとにより電池を充電することができるため、着陸後の走行に備えることができる。
本発明の一側面として、加速上昇飛行モード及び巡航飛行モードでは、エンジンを定格回転させてもよい。このように、加速上昇飛行モード及び巡航飛行モードではエンジンを定格回転させることで、加速上昇飛行モード及び巡航飛行モードで飛行する際の燃費を向上させることができる。なお、加速上昇飛行モードでは、例えば、第一電動発電機による回転羽根の回転駆動力を調整することで、移動体の加速度を調整することができる。
本発明の一側面として、飛行を行う場合の動作モードとして、エンジンが故障した場合に第一電動発電機により回転羽根を回転駆動するエンジン故障モードを有してもよい。このように、エンジン故障モードを含むことで、飛行中にエンジンが故障しても、電池から供給される電気を動力源とする第一電動発電機により回転羽根が回転駆動されるため、飛行を継続することができる。
本発明によれば、質量増大を抑制しつつ地上走行及び飛行の双方に適した出力を得ることができる。
本実施形態に係る移動体を示す概略斜視図である。 移動体の動力構成を示す図である。 移動体の機能構成を示すブロック図である。 走行用操作部及び飛行用操作部の一例を示す概略断面図である。 スロットルレバーの一例を示す概略平面図である。 地上走行モードに含まれる各動作モードを説明するための図であり、(a)は、通常走行モード、(b)は、充電モード、(c)は、回生モード、を示している。 飛行モードに含まれる各動作モードを説明するための図であり、(a)は、離陸モード、(b)は、加速上昇飛行モード、(c)は、巡航飛行モード、を示している。 飛行モードに含まれる各動作モードを説明するための図であり、(a)は、減速下降飛行モード、(b)は、エンジン故障モード、(c)は、着陸モード、を示している。 走行モードの制御内容を示すフローチャートである。 飛行モードの制御内容を示すフローチャートである。 飛行モードの離陸制御を示すフローチャートである。 飛行モードの飛行制御を示すフローチャートである。 飛行モードの非常時制御を示すフローチャートである。 比較例1の移動体の動力構成を示す図である。 比較例2の移動体の動力構成を示す図である。 比較例3の移動体の動力構成を示す図である。 比較例4の移動体の動力構成を示す図である。 スロットルレバーの他の例を示す概略平面図である。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る移動体を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る移動体を示す概略斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る移動体1は、地上走行と飛行との双方を可能とする地上走行及び飛行可能な移動体である。移動体1は、地上走行を行うための車輪2と、飛行を行うための回転羽根3と、を備えている。車輪2は、路面との摩擦により回転駆動力を路面に伝達して移動体1を地上走行させるものである。回転羽根3は、回転することにより推進力を得るものであり、例えば、プロペラやファンと呼ばれるものがある。なお、図1では図示しないが、移動体1には、車輪2及び回転羽根3の回転により得られる推進力により揚力を発生させる翼が取り付けられていてもよい。
図2は、移動体の動力構成を示す図である。図2に示すように、移動体1の動力源は、エンジン4と、第一電動発電機5と、第二電動発電機6と、電池7と、により構成されている。
エンジン4は、回転駆動力を出力する原動機又は回転羽根と一体の動力源である。エンジン4は、回転羽根3と接続されており、回転羽根3を回転駆動することが可能となっている。エンジン4の定格出力は、回転羽根3の回転駆動のみにより移動体1の巡航飛行を可能とする出力となっている。このため、エンジン4は、移動体1の飛行に適した動力源となる。巡航飛行とは、エンジン4の効率(燃費効率)が最も高くなる巡航速度での飛行、つまり、エンジン4を定格回転させた飛行をいう。定格回転させるとは、定格回転速度(定格回転数)で回転させることをいう。
エンジン4としては、回転駆動力を出力できるものであれば如何なるエンジンを用いてもよく、例えば、ガスタービンエンジンやレシプロエンジンを用いることができる。なお、移動体1を飛行させるためには高出力が必要とされるところ、ガスタービンエンジンの方がレシプロエンジンよりも出力密度が高いことから、エンジン4としてガスタービンエンジンを用いることができる。
エンジン4と回転羽根3との間には、エンジン4の回転速度に対して回転羽根3の回転速度を下げる減衰機8が接続されている。つまり、エンジン4と回転羽根3とは、減衰機8を介して間接的に接続されている。減衰機8の構成は、特に限定されるものではなく、例えば、遊星歯車機構又は遊星歯車機構を含む機構により構成することができる。減衰機8に遊星歯車機構を用いる場合は、例えば、エンジン4の回転出力軸を太陽歯車(sun gear)に接続し、回転羽根3の回転軸を内歯車(outer gear)に接続すればよい。なお、エンジン4の回転速度に対して回転羽根3の回転速度を下げる必要がない場合は、エンジン4と回転羽根3との間に減衰機8を接続することなく、エンジン4と回転羽根3とを直接的に接続してもよい。但し、減衰機8は必須ではないため、移動体1は減衰機8のない構成であってもよい。同様に、図2以外の図面でも減衰機を図示しているが、これらの図面においても減衰機がなくてもよい。
第一電動発電機5は、発電機及び電動機の双方の機能を備えるモータジェネレータである。第一電動発電機5は、回転羽根3及びエンジン4と機械的に接続されており、第一電動発電機5と回転羽根3及びエンジン4との間で回転駆動力を伝達することが可能となっている。また、第一電動発電機5は、電線を介して電池7と電気的に接続されており、第一電動発電機5と電池7との間で電気の送受が可能となっている。なお、第一電動発電機5としては、公知の様々な電動発電機を用いることができる。
第一電動発電機5は、回転羽根3を回転駆動可能な電動機としての機能を備えている。第一電動発電機5が回転羽根3を回転駆動するために必要な電気は、電池7から供給される。電動機として機能する第一電動発電機5の定格出力は、移動体1を離陸及び上昇させるために必要な出力から、エンジン4の定格出力を差し引いた値となっている。また、電動機として機能する第一電動発電機5の最高出力は、第一電動発電機5のみの回転駆動力により移動体1の飛行を継続させることができる値となっている。
第一電動発電機5の回転駆動力は、エンジン4の回転駆動力に合成されて、回転羽根3に伝達される。第一電動発電機5の回転駆動力とエンジン4の回転駆動力とを合成する構造は、特に限定されるものではなく、公知の様々な構造とすることができる。例えば、減衰機8に遊星歯車機構を用いる場合は、エンジン4の回転出力軸を太陽歯車(sun gear)に接続し、第一電動発電機5の回転出力軸を遊星キャリア(planetary carrier)に接続し、回転羽根3の回転軸を内歯車(outer gear)に接続する。これにより、第一電動発電機5の回転駆動力とエンジン4の回転駆動力とを合成することができる。
また、第一電動発電機5は、回転羽根3及びエンジン4の少なくとも一方の回転により発電可能な発電機としての機能を備えている。回転羽根3及びエンジン4の少なくとも一方とは、回転羽根3のみ、エンジン4のみ、回転羽根3及びエンジン4の双方、の三態様を含む意味である。発電機として機能する第一電動発電機5は、発電した電気を電池7に充電する。ここで、エンジン4は、第一電動発電機5と機械的に接続されているため、第一電動発電機5を回転駆動することが可能となっている。このため、エンジン4は、電池7を充電するために第一電動発電機5を発電させる動力源にもなる。
第二電動発電機6は、第一電動発電機5と同様に、発電機及び電動機の双方の機能を備えるモータジェネレータである。第二電動発電機6は、車輪2と機械的に接続されており、第二電動発電機6と車輪2との間で回転駆動力を伝達することが可能となっている。また、第二電動発電機6は、第一電動発電機5と同様に、電線を介して電池7と電気的に接続されており、第二電動発電機6と電池7との間で電気の送受が可能となっている。なお、第二電動発電機6としては、公知の様々な電動発電機を用いることができる。また、第二電動発電機6は、車輪2とは別の位置に配置されるものとしてもよく、インホイールモータのように車輪2の中に配置されるものとしてもよい。
第二電動発電機6は、車輪2を回転駆動可能な電動機としての機能を備えている。第二電動発電機6が車輪2を回転駆動するために必要な電気は、電池7から供給される。電動機として機能する第二電動発電機6の出力は、第二電動発電機6のみの回転駆動力で移動体1を地上走行させることができる値となっている。
また、第二電動発電機6は、車輪2の回転により発電可能な発電機としての機能を備えている。発電機として機能する第二電動発電機6は、発電した電気を電池7に充電する。
そして、エンジン4及び第一電動発電機5と回転羽根3との間には、エンジン4及び第一電動発電機5から回転羽根3への回転駆動力を阻止する出力切替機構9(図3参照)が配置されている。出力切替機構9は、エンジン4及び第一電動発電機5の回転駆動力を回転羽根3に伝達する状態と、エンジン4及び第一電動発電機5の回転駆動力を回転羽根3に伝達しない状態と、を切り替えることが可能となっている。出力切替機構9としては、如何なる機構を用いてもよく、例えば、エンジン4及び第一電動発電機5と回転羽根3との間に、エンジン4及び第一電動発電機5側と回転羽根3側との間で接離可能なクラッチ機構を用いることで、出力切替機構9を構成することができる。
電池7は、充電可能な電池である。電池7は、電線を介して第一電動発電機5及び第二電動発電機6と電気的に接続されている。そして、電池7は、第一電動発電機5及び第二電動発電機6に電気を供給可能、且つ、第一電動発電機5及び第二電動発電機6により発電された電気を貯蓄可能となっている。このため、電池7は、第一電動発電機5を駆動する電気を供給する動力源となり、また、第二電動発電機6を駆動する電気を供給する動力源となる。電気を供給可能とは、電線により電気的に接続されて当該電線により送電可能な状態にあることをいう。
図3は、移動体の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、移動体1は、エンジン4、第一電動発電機5、第二電動発電機6及び出力切替機構9を制御するECU(Electronic Control Unit)10を備えている。また、移動体1は、走行用操作部11と、飛行用操作部12と、モード選択部13と、蓄電量検出部14と、空中/地上検出部15と、エンジン故障検出部16と、高度計17と、スケジュール記録部18と、現在位置検出部19と、を備えている。
走行用操作部11は、移動体を地上走行させるために第二電動発電機により車輪を回転駆動させる操作部である。走行用操作部11は、操縦者の操作量に応じて、車輪2の要求回転駆動力を検出する。車輪2の要求回転駆動力とは、操縦者が走行用操作部11の操作により要求する車輪2の回転駆動力である。そして、走行用操作部11は、検出した車輪2の要求回転駆動力をECU10に送信する。走行用操作部11としては、車輪2の要求回転駆動力を検出することができれば如何なるものを用いてもよいが、例えば、図4に示すように、車両に取り付けられるアクセルペダルとすることができる。
飛行用操作部12は、移動体を飛行させるためにエンジン及び第一電動発電機の少なくとも一方により回転羽根を回転駆動させる操作部である。飛行用操作部12は、操縦者の操作量に応じて、回転羽根3の要求回転駆動力を検出する。回転羽根3の要求回転駆動力とは、操縦者が飛行用操作部12の操作により要求する回転羽根3の回転駆動力である。そして、飛行用操作部12は、検出した回転羽根3の要求回転駆動力をECU10に送信する。飛行用操作部12としては、回転羽根3の要求回転駆動力を検出することができれば如何なるものを用いてもよいが、例えば、図4に示すように、飛行機に取り付けられるスロットルレバーとすることができる。飛行用操作部12としてスロットルレバーを用いる場合は、例えば、図5に示すように、回転羽根3の要求回転駆動力が最小となるIDLE位置から回転羽根3の要求回転駆動力が最大となるMAX位置まで、回転羽根3の要求回転駆動力を任意に調整するものとすることができ、また、IDLE位置とMAX位置との間に、移動体1を巡航飛行させるための巡航領域Cを設けるものとすることができる。この場合、飛行用操作部12が巡航領域Cにあるときは、飛行用操作部12は、回転羽根3の要求回転駆動力とともに巡航飛行を示す巡航飛行信号をECU10に送信し、又は、巡航飛行を示す巡航飛行信号のみをECU10に送信する。
モード選択部13は、移動体1を地上走行させるのか移動体1を飛行させるのかを選択するものである。この選択は、例えば、移動体1の操縦者が操作するスイッチに基づいて行ってもよく、走行用操作部11及び飛行用操作部12の操作の検出により行ってもよい。そして、モード選択部13は、地上走行を選択すると、地上走行を選択したことを示す地上走行選択信号をECU10に送信し、飛行を選択すると、飛行を選択したことを示す飛行選択信号をECU10に送信する。
蓄電量検出部14は、電池7の蓄電量を検出するものである。そして、蓄電量検出部14は、電池7の蓄電量が閾値を下回ったことを検出すると、電池7の充電が必要であることを示す要充電信号をECU10に送信する。電池7の蓄電量の閾値は、例えば、第二電動発電機6を駆動するための十分な充電量を確保し、かつ、電池7の短寿命化を抑制できる値とすることができる。この場合、電池7の蓄電量の閾値を、電池7の最大充電量の6割〜7割程度とすることができる。
空中/地上検出部15は、移動体1が空中にいるのか地上にいるのかを検出するものである。
空中/地上検出部15は、車輪2の空転又は回転を検出すること、又は、移動体1の支持荷重の低下又は増加を検出することにより、移動体1が空中にいるのか地上にいるのかを判断する。
空中/地上検出部15は、第二電動発電機6により車輪2を回転駆動している場合に車輪2が空転したことを検出すると、移動体1が離陸して空中にいると判断し、第二電動発電機6により車輪2を回転駆動していない場合に車輪2が回転したことを検出すると、移動体1が着陸して地上にいると判断する。車輪2が空転すると、第二電動発電機6の負荷が小さくなるとともに、車輪2の回転数が増加する。このため、車輪2の空転の検出は、例えば、第二電動発電機6の負荷や車輪2の回転数を検出することにより行うことができる。車輪2が回転の検出は、車輪2の回転数を検出することにより行うことができる。そして、空中/地上検出部15は、車輪2の空転を検出すると、車輪2が空転したことを示す車輪空転信号をECU10に送信し、車輪2の回転を検出すると、車輪2が回転したことを示す車輪回転信号をECU10に送信する。
また、空中/地上検出部15は、移動体1の支持荷重の低下を検出すると、移動体が離陸して空中にいると判断し、移動体1の支持荷重の増加を検出すると、移動体1が着陸して地上にいると判断する。移動体1の支持荷重の低下又は増加の判断は、例えば、移動体1の支持荷重を検出する荷重センサの検出結果に基づき行うことができる。そして、空中/地上検出部15は、移動体1の支持荷重の低下を検出すると、移動体1の支持荷重が低下したことを示す支持荷重低下信号をECU10に送信し、移動体1の支持荷重の増加を検出すると、移動体1の支持荷重が増加したことを示す支持荷重増加信号をECU10に送信する。
なお、空中/地上検出部15は、車輪2の空転又は回転の検出のみを行ってもよく、移動体1の支持荷重の低下又は増加の検出のみを行ってもよく、これら双方を行ってもよい。
エンジン故障検出部16は、移動体1が飛行している際に、エンジン4に故障を検出するものである。エンジン4の故障は、周知の様々な方法により検出することができ、例えば、回転羽根3の回転数や各種制御状態を監視することにより検出することができるそして、エンジン故障検出部16は、エンジン4の故障を検出すると、エンジン4が故障したことを示すエンジン故障信号をECU10に送信する。
高度計17は、移動体1の高度を検出するものである。高度計17としては、例えば、気圧を計測することにより高度を検出する気圧高度計や、地上に向けて電波を発射してから反射波を受信するまでの時間を計測する電波高度計を用いることができる。そして、高度計17は、検出した高度をECU10に送信する。
スケジュール記録部18は、移動体1が飛行する場合に、移動体1の飛行スケジュールを記録するものである。スケジュール記録部18は、移動体1の飛行スケジュールとして、巡航高度、下降開始地点などを記録する。
現在位置検出部19は、移動体1の現在位置を検出するものである。現在位置検出部19としては、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いることができる。そして、現在位置検出部19は、検出した現在位置をECU10に送信する。
ECU10は、走行用操作部11、飛行用操作部12、モード選択部13、蓄電量検出部14、空中/地上検出部15及びエンジン故障検出部16から送信された信号に基づいて、エンジン4、第一電動発電機5、第二電動発電機6及び出力切替機構9を制御する制御部である。ECU10は、主にCPU等の演算装置とメモリ等の記憶装置とにより構成されており、予め記憶された様々なプログラムに従って各種制御を行うものである。
ECU10が行う制御には、地上走行を行う場合の動作モードである地上走行モードと、飛行を行う場合の動作モードである飛行モードと、の二つの動作モードがある。ECU10は、モード選択部13から地上走行選択信号が送信されると地上走行モードを起動し、モード選択部13から飛行選択信号が送信されると飛行モードを起動する。なお、動作モードは、制御モードともいう。
地上走行モードでは、移動体1を地上走行に適した状態にする。例えば、エンジン4又は第一電動発電機5により回転羽根3が回転駆動されないように、出力切替機構9を駆動制御してエンジン4及び第一電動発電機5の回転駆動力が回転羽根3に伝達されない状態にしておく。このとき、飛行用操作部12の誤作動を防止するために、飛行用操作部12の機能を停止させておくことができる。
図6は、地上走行モードに含まれる各動作モードを説明するための図であり、(a)は通常走行モード、(b)は充電モード、(c)は回生モード、をそれぞれ示している。図6に示すように、地上走行モードには、通常走行モードと、充電モードと、回生モードと、の三つの動作モードがある。
通常走行モードは、走行用操作部11の操作に基づいて移動体1を走行させるモードである。図6(a)に示すように、通常走行モードでは、第二電動発電機6を電動機として機能させて、第二電動発電機6を回転駆動させる。つまり、通常走行モードでは、走行用操作部11の操作量、すなわち、走行用操作部11から送信される車輪2の要求回転駆動力に基づいて、第二電動発電機6を駆動制御して第二電動発電機6により車輪2を回転駆動する。このとき、例えば、走行用操作部11の操作量が多いほど、第二電動発電機6による車輪2の回転駆動力を大きくし、走行用操作部11の操作量が少ないほど、第二電動発電機6による車輪2の回転駆動力を小さくすることができる。なお、第二電動発電機6は、電池7から電気の供給を受けて駆動する。これにより、移動体1は地上走行を行う。
充電モードは、電池7を充電するモードである。充電モードは、通常走行モードを実行している際に蓄電量検出部14により電池7の蓄電量が閾値を下回ったことを検出すると(蓄電量検出部14から要充電信号が送信されると)起動される。図6(b)に示すように、充電モードでは、第一電動発電機5を発電機として機能させる。そして、エンジン4を駆動させることにより、第一電動発電機5を発電させて、電池7を充電する。このとき、出力切替機構9が、エンジン4及び第一電動発電機5の回転駆動力を回転羽根3に伝達する状態になっている場合は、出力切替機構9を駆動制御してエンジン4の回転駆動力を回転羽根3に伝達しない状態にする。
回生モードは、移動体1の回生制動により電池7を充電するモードである。回生モードは、通常走行モードを実行している際に、移動体1を減速させる際に起動される。図6(c)に示すように、回生モードでは、第二電動発電機6を発電機として機能させる。そして、第二電動発電機6の回転抵抗により車輪2の回転を低下させるとともに、車輪2の回転により第二電動発電機6を発電させ、この発電した電気を電池7に充電する。
飛行モードでは、移動体1を飛行に適した状態にする。例えば、エンジン4及び第一電動発電機5により回転羽根3が回転駆動されるように、出力切替機構9を駆動制御してエンジン4及び第一電動発電機5の回転駆動力が回転羽根3に伝達される状態にしておく。
図7及び図8は、飛行モードにおける各モードを説明するための図であり、図7(a)は離陸モード、図7(b)は加速上昇飛行モード、図7(c)は巡航飛行モード、図8(a)は減速下降飛行モード、図8(b)はエンジン故障モード、図8(c)は着陸モード、をそれぞれ示している。
離陸モードは、移動体1を飛行させるために地上から離陸させるモードである。図7(a)に示すように、離陸モードでは、エンジン4により回転羽根3を回転駆動する。また、離陸モードでは、第一電動発電機5を電動機として機能させて、第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動する。また、離陸モードでは、第二電動発電機6を電動機として機能させて、第二電動発電機6により車輪2を回転駆動する。つまり、離陸モードでは、飛行用操作部12の操作量、すなわち、飛行用操作部12から送信される回転羽根3の要求回転駆動力に基づいて、エンジン4と第一電動発電機5との回転駆動力が分配されるように、エンジン4を駆動制御して回転羽根3を回転駆動させるとともに、第一電動発電機5を駆動制御して回転羽根3を回転駆動させる。なお、第一電動発電機5は、電池7から電気の供給を受けて駆動する。このとき、燃費効率を向上させるために、エンジン4及び第一電動発電機5を定格回転させることができる。また、離陸モードでは、走行用操作部11の操作量、すなわち、走行用操作部11から送信される車輪2の要求回転駆動力に基づいて、第二電動発電機6を駆動制御して車輪2を回転駆動させる。なお、第二電動発電機6は、電池7から電気の供給を受けて駆動する。このとき、地上走行における推進力を高めるために、第二電動発電機6を定格回転速度以上、例えば、最高回転速度で回転させることができる。なお、離陸モードでは、飛行用操作部12の操作量、すなわち、飛行用操作部12から送信される回転羽根3の要求回転駆動力に拘わらず、エンジン4及び第一電動発電機5を定格回転させるものとしてもよい。また、離陸モードでは、走行用操作部11の操作量、すなわち、走行用操作部11から送信される車輪2の要求回転駆動力に拘わらず、第二電動発電機6を最高回転速度で回転させるものとしてもよい。これにより、移動体1は、車輪2の回転により前進し始め、車輪2の回転と回転羽根3の回転とにより加速して離陸する。
また、離陸モードでは、空中/地上検出部15が車輪2の空転又は支持荷重の低下を検出すると、移動体1が離陸したと判断して、第二電動発電機6の駆動を停止して第二電動発電機6による車輪2の回転駆動を停止する。なお、車輪空転検出部として機能する空中/地上検出部15から車輪空転信号が送信されたことを検出することにより、車輪2の空転を検出することができる。また、支持荷重検出部として機能する空中/地上検出部15から支持荷重低下信号が送信されたことを検出することにより、支持荷重の低下を検出することができる。なお、車輪2の回転駆動を停止した場合は、その旨を移動体1の操縦者に報知することができる。報知の形態としては、音声アナウンスや、ランプの点灯や、ディスプレイへの表示などがある。また、移動体1が離陸すると、車輪2を回転駆動させる必要はないため、移動体1が着陸するまでの間、飛行用操作部12の誤作動を防止するために飛行用操作部12の機能を停止させておくことができる。
加速上昇飛行モードは、移動体1の飛行速度(又は推進力)を上げることにより、移動体1が離陸した後に移動体1を上昇させるモードである。図7(b)に示すように、加速上昇飛行モードでは、エンジン4により回転羽根3を回転駆動する。また、飛行加速上昇モードでは、第一電動発電機5を電動機として機能させて、第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動する。つまり、加速上昇飛行モードでは、飛行用操作部12の操作量、すなわち、飛行用操作部12から送信される回転羽根3の要求回転駆動力に基づいて、エンジン4と第一電動発電機5との回転駆動力が分配されるように、エンジン4を駆動制御して回転羽根3を回転駆動させるとともに、第一電動発電機5を駆動制御して回転羽根3を回転駆動させる。このとき、燃費効率を向上させるために、エンジン4及び第一電動発電機5を定格回転させることができる。なお、加速上昇飛行モードでは、飛行用操作部12の操作量、すなわち、飛行用操作部12から送信される回転羽根3の要求回転駆動力に拘わらず、エンジン4及び第一電動発電機5を定格回転させるものとしてもよい。
巡航飛行モードは、移動体を巡航速度で飛行させるモードである。図7(c)に示すように、巡航飛行モードでは、エンジン4により回転羽根3を回転駆動する。つまり、巡航飛行モードでは、飛行用操作部12から巡航飛行信号が送信されると、第一電動発電機5の駆動制御を行うことなく、エンジン4のみを駆動制御して回転羽根3を回転駆動させる。このとき、エンジン4を定格回転させる。なお、飛行用操作部12から巡航飛行信号が送信されず、回転羽根3の要求回転駆動力のみが送信される場合であっても、エンジン4を定格回転させるものとしてもよい。
減速下降飛行モードは、移動体1の飛行速度(又は推進力)を下げることにより、移動体1を下降させるモードである。図8(a)に示すように、減速下降飛行モードでは、エンジン4の駆動を停止して、第一電動発電機5を発電機として機能させる。そして、第一電動発電機5の回転抵抗により回転羽根3の回転を低下させるとともに、回転羽根3の回転により第一電動発電機5を発電させ、この発電した電気を電池7に充電する。
離陸モード、加速上昇飛行モード、巡航飛行モード及び減速下降飛行モードは、手動又は自動の何れで切り替えてもよく、例えば、走行用操作部11及び飛行用操作部12の操作量に基づいて切り替えることもできる。例えば、飛行用操作部12が図5に示すようなスロットルレバーである場合を考える。この場合、飛行用操作部12がMAX位置に移動され、且つ、走行用操作部11が全開にされると、離陸モードになったと判断し、飛行モードを離陸モードに切り替える。その後、空中/地上検出部15が車輪2の空転又は支持荷重の低下を検出して第二電動発電機6による車輪2の回転駆動を停止すると、又は、走行用操作部11の操作が解除されると、加速上昇飛行モードになったと判断し、飛行モードを離陸モードから加速上昇飛行モードに切り替える。その後、飛行用操作部12が巡航領域Cに移動されると、巡航飛行モードになったと判断し、飛行モードを加速上昇飛行モードから巡航飛行モードに切り替える。その後、飛行用操作部12が巡航領域CよりもIDLE位置側又はIDLE位置に移動されると、減速下降飛行モードになったと判断し、飛行モードを巡航飛行モードから減速下降飛行モードに切り替える。
エンジン故障モードは、エンジン4が故障した場合に起動する非常用のモードである。エンジン故障モードでは、図8(b)に示すように、エンジン4の回転駆動が得られないことから、第一電動発電機5を電動機として機能させて、第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動する。つまり、エンジン故障モードでは、飛行用操作部12の操作量、すなわち、飛行用操作部12から送信される回転羽根3の要求回転駆動力に拘わらず、第一電動発電機5を駆動制御して回転羽根3を回転駆動させる。このとき、第一電動発電機5のみの回転駆動力により移動体1の飛行を継続させるために、第一電動発電機5を定格回転速度以上、更には、最高回転速度で回転させることができる。なお、電池7を100%使い切ることで、少しでも長く飛行することができる。
着陸モードは、地上に着陸した移動体1を停止させるモードである。移動体1が地上に着陸すると、地上との摩擦により車輪2が回転し、移動体1の支持荷重が増大する。そこで、着陸モードでは、図8(c)に示すように、車輪2を制動して移動体1の速度を下げる。車輪2の制動には、公知の様々なブレーキ機構を用いることができる。更に、着陸モードでは、第二電動発電機6を発電機として機能させる。そして、第二電動発電機6の回転抵抗により車輪2の回転を低下させるとともに、車輪2の回転により第二電動発電機6を発電させ、この発電した電気を電池7に充電する。なお、着陸モードでは、エンジン4により第一電動発電機5を発電させることにより電池7を追加充電してもよい。
次に、図9〜13を参照して、移動体1の動作について説明する。なお、以下に説明する移動体1の動作は、ECU10の制御により行われる。
図9は、走行モードの制御内容を示すフローチャートである。図9に示すように、走行モードでは、まず、通常走行モードが実行され、第二電動発電機6により車輪2が回転駆動される(ステップS1)。これにより、移動体1は、車輪2が回転することにより地上走行を行う。
次に、ECU10は、移動体1を減速させるか否かを判断する(ステップS2)。移動体1を減速させるか否かの判断は、操縦者の操作、例えば、飛行用操作部12の操作により行うが、航行スケジュールに基づいてECU10が自動的に判断してもよい。そして、ECU10は、移動体1を減速させないと判断した場合(ステップS2:NO)、ステップS4に進む。一方、ECU10は、移動体1を減速させると判断した場合(ステップS2:YES)、第二電動発電機6の機能を発電機に切り替えるとともに、車輪2の回転により第二電動発電機6を発電させて電池7を充電する(ステップS3)。そして、ステップS4に進む。
次に、ECU10は、電池7の蓄電量が閾値以下であるか否かを判断する(ステップS4)。電池7の蓄電量が閾値以下であるとの判断は、蓄電量検出部14から送信される要充電信号の検出に基づいて行う。そして、ECU10は、電池7の蓄電量が閾値以下でないと判断した場合は(ステップS4:NO)、ステップS6に進む。一方、ECU10は、電池7の蓄電量が閾値以下であると判断した場合(ステップS4:YES)、第一電動発電機5の機能を発電機に切り替えるとともに、エンジン4の回転駆動により第一電動発電機5を発電させて電池7を充電する(ステップS5)。そして、ステップS6に進む。
次に、ECU10は、走行終了であるか否かを判断する(ステップS6)。走行終了であるか否かの判断は、モード選択部13から送信される飛行選択信号の検出や、移動体1の主電源がOFFされたことの検出等に基づき行う。そして、ECU10は、走行終了でないと判断した場合(ステップS6:NO)、ステップS1に戻って再度上記のステップを繰り返す。一方、ECU10は、走行終了であると判断した場合(ステップS6:YES)、走行モードを終了する。
図10は、飛行モードの制御内容を示すフローチャートである。図10に示すように、飛行モードにおいて、ECU10は、まず離陸制御を行い(ステップS20)、次に飛行制御を行う(ステップS20)。
図11は、飛行モードの離陸制御を示すフローチャートである。図11に示すように、離陸制御において、ECU10は、まず、離陸モードを起動して、エンジン4及び第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動し、且つ、第二電動発電機6により車輪2を回転駆動する(ステップS21)。
次に、ECU10は、空中にいることを検出したか否か、つまり、離陸を検出したか否かを判定する(ステップS22)。空中にいるか否かの検出(離陸の検出)は、車輪2の空転又は支持荷重の低下の検出により行うことができる。車輪2の空転は、空中/地上検出部15から車輪空転信号が送信されたか否かに基づいて判断する。支持荷重の低下は、空中/地上検出部15から支持荷重低下信号が送信されたか否かに基づいて判断する。そして、ECU10は、空中にいない(地上にいる)と判定した場合(ステップS22:NO)、再度ステップS22を行う。つまり、ECU10は、移動体1が離陸するまで、ステップS21の状態を維持する。一方、ECU10は、空中にいると判定した場合(ステップS22:YES)、第二電動発電機6による車輪2の回転駆動を停止する(ステップS23)。そして、ECU10は、離陸制御を終了し、飛行モードを離陸モードから加速上昇飛行モードに切り替える。
図12は、飛行モードの飛行制御を示すフローチャートである。図12に示すように、飛行制御において、ECU10は、まず、加速上昇飛行モードを起動して、エンジン4及び第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動する(ステップS31)。
次に、ECU10は、巡航高度に上昇したか否かを判定する(ステップS32)。巡航高度に上昇したか否かの判断は、高度計17から送信された高度と、スケジュール記録部18に記録された巡航高度との対比により行うことができる。なお、高度計17から送信された高度と比較する巡航高度は、スケジュール記録部18に記録された巡航高度に限定されるものではなく、例えば、操縦者が設定した巡航高度としてもよい。そして、ECU10は、巡航高度に上昇していないと判定した場合(ステップS32:NO)、再度ステップS32を行う。つまり、ECU10は、巡航高度に上昇するまでステップS31の状態を維持する。一方、ECU10は、巡航高度に上昇したと判定した場合(ステップS32:YES)、飛行モードを加速上昇飛行モードから巡航飛行モードに切り替えて、エンジン4により回転羽根3を回転駆動してエンジン4が定格回転する巡航飛行を行う(ステップS33)。
次に、ECU10は、下降開始地点に到着したか否かを判定する(ステップS34)。下降開始地点に到着したか否かの判断は、現在位置検出部19から送信された現在位置と、スケジュール記録部18に記録された下降開始地点との対比により行うことができる。この場合、現在位置検出部19から送信された現在位置が、スケジュール記録部18に記録された下降開始地点と一致する場合だけでなく、現在位置検出部19から送信された現在位置が、スケジュール記録部18に記録された下降開始地点の所定距離内である場合にも下降開始地点に到着したと判定する。なお、現在位置検出部19から送信された現在位置と対比する下降開始地点は、スケジュール記録部18に記録された下降開始地点に限定されるものではなく、例えば、操縦者が設定した下降開始地点としてもよい。そして、ECU10は、下降開始地点に到着していないと判定した場合(ステップS34:NO)、再度ステップS34を行う。つまり、ECU10は、下降開始地点に到着するまで、ステップS33の状態を維持する。そして、ECU10は、下降開始地点に到着したと判定した場合(ステップS34:YES)、飛行モードを巡航飛行モードから減速下降飛行モードに切り替えて、エンジン4を停止する。また、ECU10は、第一電動発電機5の機能を発電機に切り替えるとともに、回転羽根3の回転により第一電動発電機5を発電させて電池7を充電する(ステップS35)。このとき、ECU10は、ステップS35と併せて、又はステップS35に代えて、エンジン4により第一電動発電機5を発電させることにより電池7を追加充電することができる。
次に、ECU10は、地上にいることを検出したか否かを判定する(ステップS36)。地上にいるか否かの検出は、車輪2の回転又は支持荷重の増加の検出により行うことができる。車輪2の回転は、空中/地上検出部15から車輪回転信号が送信されたか否かに基づいて判断する。支持荷重の増加は、空中/地上検出部15から支持荷重増加信号が送信されたか否かに基づいて判断する。そして、ECU10は、地上にいない(空中にいる)と判定した場合(ステップS36:NO)、再度ステップS362を行う。つまり、ECU10は、移動体1が着陸するまで、ステップS35の状態を維持する。一方、ECU10は、地上にいると判定した場合(ステップS36:YES)、飛行モードを減速下降飛行モードから着陸モードに切り替えて、車輪2を制動させながら、第二電動発電機6の機能を発電機に切り替えるとともに、車輪2の回転により第二電動発電機6を発電させて電池7を充電する(ステップS37)。
そして、移動体1が完全に停止すると、ECU10は、飛行モードを終了して、走行モードに切り替える。
図13は、飛行モードの非常時制御を示すフローチャートである。図13に示すように、ECU10は、まず、エンジンを故障したか否かを判定する(ステップS41)。エンジンが故障したか否かの判断は、エンジン故障検出部16からエンジン故障信号が送信されたか否かに基づいて行うことができる。そして、ECU10は、エンジンの故障を検出していない場合(ステップS41:NO)、再度ステップS41を繰り返す。つまり、非常時制御は、飛行モードにより移動体1を飛行させているときに、エンジンの故障を検出した場合に開始される。
ECU10は、エンジンの故障を検出した場合(ステップS41:YES)、飛行モードをエンジン故障モードに切り替え、第一電動発電機5の機能を電動機に切り替えて、第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、エンジン4及び第一電動発電機5が回転羽根3を回転駆動することで飛行が可能となり、第二電動発電機6が車輪2を回転駆動することで地上走行が可能となる。このように、高出力が得られるエンジン4により回転羽根3を回転駆動するとともに、エンジン4よりも低出力で質量増大の抑制が図れる第二電動発電機6により車輪2を回転駆動するため、地上走行及び飛行の双方に適した出力を得ることができる。
更に、エンジン4は、回転羽根3を回転駆動する動力源としてだけでなく、車輪2を回転駆動する第二電動発電機6に電気を供給する電池7の充電のための動力源としても利用でき、また、電池7は、第二電動発電機6を駆動するための電気の供給源としてだけでなく、回転羽根3を回転駆動する第一電動発電機5を駆動するための電気の供給源としても利用できる。このように、移動体1全体の動力構成が、地上走行側と飛行側とで互いに補い合う構成となるため、移動体1の質量増大を抑制することができる。
しかも、飛行を行っている場合にエンジン4が故障しても、電池7から電気の供給を受ける第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動することができるため、質量の増大を伴わずに飛行用の動力源の冗長性も確保することができる。つまり、質量の増大を伴わずに非常時の動力源を確保することができる。
加えて、第一電動発電機5と電池7とが電気的に接続されるとともに、電池7と第二電動発電機6とが電気的に接続されるため、エンジン4及び第一電動発電機5を回転羽根3の近くに配置しつつ、電池7及び第二電動発電機6を最適な位置に配置することができる。これにより、移動体1全体における配置の自由度を高めることができ、無駄な動力分配シャフトが不要になる。
また、地上走行を行う場合は、第二電動発電機6により車輪2を回転駆動するため、車輪2を効率的に回転駆動することができ、しかも、電池7の蓄電量が閾値を下回ると、エンジン4の駆動により第一電動発電機5を発電させて電池7を充電するため、長時間走行を可能とすることができる。一方、離陸を行う場合は、エンジン4及び第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動するため、移動体1を離陸させて飛行させることができる。
また、静止した移動体1を前進させるためには、動いている移動体1を前進させる場合に比べて、大きな推進力が必要となる。このため、回転羽根3の回転駆動のみで静止した移動体1を前進させるためには、移動している移動体1を前進させる場合に比べて、大きな径の回転羽根3が必要となる。そこで、離陸を行う場合は、エンジン4及び第一電動発電機5による回転羽根3の回転駆動に加えて第二電動発電機6による車輪2の回転駆動を行うことで、静止した移動体1を前進させるために必要な推進力を第二電動発電機6による車輪2の回転駆動で賄うことができる。これにより、回転羽根3を小径化することができる。
また、離陸すると車輪2の回転駆動は不要になるため、離陸を行う場合に車輪2の空転又は支持荷重の低下を検出した場合は、第二電動発電機6による車輪2の回転駆動を停止することで、不要な車輪2の回転駆動を自動的に停止することができる。これにより、不要な車輪2の回転駆動により電池7の蓄電量が減っていくのを防止することができる。
また、エンジン4の定格出力を巡航飛行可能な出力とすることで、飛行を適切に行わせることができるとともに、飛行における燃費効率を向上させることができる。
また、加速上昇飛行モード、巡航飛行モード及び減速下降飛行モードにより飛行を行うことで、移動体1の飛行状態に応じて適切な出力を得ることができる。例えば、離陸後に加速上昇飛行モードとすると、エンジン4及び第一電動発電機5による回転羽根3の回転駆動により高い推進力が得られるため、移動体1を上昇させることができる。また、巡航する場合に巡航飛行モードとすることで、エンジン4を定格回転することで移動体1の燃費効率を向上させることができる。また、下降する場合に減速下降飛行モードとすると、第一電動発電機5の発電により電池7が充電されるため、着陸後の走行に備えることができる。つまり、飛行している移動体1の位置エネルギを吸収して、その後の地上走行に使うことができる。
また、加速上昇飛行モード及び巡航飛行モードではエンジン4を定格回転させることで、加速上昇飛行モード及び巡航飛行モードで飛行する際の燃費を向上させることができる。なお、加速上昇飛行モードでは、例えば、第一電動発電機5による回転羽根3の回転駆動力を調整することで、移動体1の加速度を調整することができる。
また、エンジン故障モードを含むことで、飛行中にエンジン4が故障しても、電池7から供給される電気を動力源とする第一電動発電機5により回転羽根3が回転駆動されるため、飛行を継続することができる。このとき、電池7を100%使い切ることで、少しでも長く飛行することができる。
また、走行用操作部11及び飛行用操作部12を備えることで、地上走行と飛行とを容易に行えることができる。例えば、走行用操作部11を操作することで、第二電動発電機6により車輪2が回転駆動されるため、移動体1を走行させることができる。また、飛行用操作部12を操作することで、エンジン4及び第一電動発電機5の少なくとも一方により回転羽根3が回転駆動されるため、移動体1を飛行させることができる。また、走行用操作部11及び飛行用操作部12の双方を操作することで、エンジン4及び第一電動発電機5により回転羽根3が回転駆動され、且つ、第二電動発電機6により車輪2が回転駆動されるため、移動体1を離陸させることができる。
また、エンジン4として出力密度の高いガスタービンエンジンを用いることで、次のような効果が得られる。すなわち、エンジン4を飛行に適した出力を容易に得ることができる。また、エンジン4から高回転の出力が得られるため、第一電動発電機5を小型化することができる。また、エンジン4の質量増大を抑制することができる。また、エンジン4の始動性が良くなるとともに、エンジン4を始動させるためのスタータージェネレータ及びその駆動系が不要となる。また、エンジン4から回転羽根3までを単軸構成とすることができるため、オイル漏れやベアリングなどの故障原因を削減することができる。また、エンジン4を停止しても回転羽根3が回転するため、飛行している移動体1の位置エネルギを吸収して、その後の地上走行に使うことができる。
ここで、図14〜図17を参照して、比較例との比較により本実施形態の効果を説明する。
(比較例1)
図14は、比較例1の移動体の動力構成を示す図である。図14に示すように、比較例1の移動体51は、地上走行に適したエンジン52で車輪2と回転羽根3とを直接回転駆動する地上走行用エンジン直結型であり、地上走行に適したエンジン52に車輪2と回転羽根3とが接続されている。
(1)このように構成される比較例1の移動体51は、車輪2及び回転羽根3を回転駆動するエンジン52が地上走行に適したものであるため、地上走行に適した出力及び回転数が得られるものの、飛行に適した出力及び回転数が得られない。これに対し、本実施形態の移動体1は、車輪2を回転駆動する第一電動発電機5は地上走行に適したものであり、回転羽根3を回転駆動するエンジン4は飛行に適したものであるため、地上走行及び飛行のそれぞれに適した出力及び回転数が得られる。
(2)また、比較例1の移動体51は、車輪2はエンジン52により回転駆動されるため、エンジン52と車輪2との間にも減衰機を配置する必要がある。これに対し、本実施形態の移動体1は、車輪2は第二電動発電機6により回転駆動されるため、第二電動発電機6と車輪2との間に減衰機を配置する必要がない。
(3)また、比較例1の移動体51は、エンジン52が車輪2及び回転羽根3の双方と機械的に接続されるため、配置の自由度が小さく、これらを接続するための軸構造が複雑になる。これに対し、本実施形態の移動体1は、エンジン4と電池7と第二電動発電機6とは電線を介して電気的に接続されているため、配置の自由度が高く、これらを接続するための軸構造が単純になる。つまり、エンジン4及び第一電動発電機5と回転羽根3との間のみを軸構造で接続すればよいため、比較例1の移動体51と比べて単純な軸構造で済む。
(4)また、比較例1の移動体51は、定格回転により飛行させることができないため、特にエンジン52をガスタービンエンジンとした場合に燃費効率の向上が望めない。これに対し、本実施形態の移動体1は、定格回転により飛行させることができるため、特にエンジン4をガスタービンエンジンとした場合に燃費効率の向上が望める。
(比較例2)
図15は、比較例2の移動体の動力構成を示す図である。図15に示すように、比較例2の移動体61は、飛行に適したエンジン62で車輪2と回転羽根3とを直接回転駆動する飛行用エンジン直結型であり、飛行に適したエンジン62に車輪2と回転羽根3とが接続されている。
(1)このように構成される比較例2の移動体61は、車輪2及び回転羽根3を回転駆動するエンジン62が飛行に適したものであるため、飛行に適した出力及び回転数が得られるものの、地上走行に適した出力及び回転数が得られない。これに対し、本実施形態の移動体1は、車輪2を回転駆動する第一電動発電機5は地上走行に適したものであり、回転羽根3を回転駆動するエンジン4は飛行に適したものであるため、地上走行及び飛行のそれぞれに適した出力及び回転数が得られる。
(2)また、比較例2の移動体61は、車輪2はエンジン62により回転駆動されるため、エンジン62と車輪2との間にも減衰機を配置する必要がある。これに対し、本実施形態の移動体1は、車輪2は第二電動発電機6により回転駆動されるため、第二電動発電機6と車輪2との間に減衰機を配置する必要がない。
(3)また、比較例2の移動体61は、エンジン62が車輪2及び回転羽根3の双方と機械的に接続されるため、配置の自由度が小さく、これらを接続するための軸構造が複雑になる。これに対し、本実施形態の移動体1は、エンジン4と電池7と第二電動発電機6とは電線を介して電気的に接続されているため、配置の自由度が高く、これらを接続するための軸構造が単純になる。つまり、エンジン4及び第一電動発電機5と回転羽根3との間のみを軸構造で接続すればよいため、比較例2の移動体61と比べて単純な軸構造で済む。
(4)また、比較例2の移動体61は、定格回転により飛行させることができないため、特にエンジン62をガスタービンエンジンとした場合に燃費効率の向上が望めない。これに対し、本実施形態の移動体1は、定格回転により飛行させることができるため、特にエンジン4をガスタービンエンジンとした場合に燃費効率の向上が望める。
(比較例3)
図16は、比較例3の移動体の動力構成を示す図である。図16に示すように、比較例3の移動体71は、地上走行に適したエンジン72をパラレルハイブリッド構造として回転羽根3を電動化した地上走行用エンジンパラレルハイブリッド型である。つまり、移動体71は、車輪2に地上走行に適したエンジン72と電動発電機73とが接続され、回転羽根3に電動発電機74が接続され、電動発電機73と電動発電機74とに電池75が接続されている。
(1)このように構成される比較例3の移動体71は、地上走行に適した出力が得られるものの、回転羽根3を回転駆動する電動発電機74の動力源となる電気を電池7から供給するとともに、電池7は地上走行に適したエンジン72が電動発電機73を発電することにより充電されるため、飛行走行に適した出力が得られない。これに対し、本実施形態の移動体1は、車輪2を回転駆動する第一電動発電機5は地上走行に適したものであり、回転羽根3を回転駆動するエンジン4は飛行に適したものであるため、地上走行及び飛行のそれぞれに適した出力が得られる。
(2)また、比較例3の移動体71は、地上走行に適したエンジン72は飛行に適したエンジンに比べて低回転出力であるため、効率的に電動発電機73を発電させるためには、エンジン72を大型化するか、エンジン72の回転出力を減衰機で高回転化する必要がある。この場合、質量増大の抑制の観点からエンジン72の大型化が現実的でないことから、エンジン72と電動発電機73との間に減衰機を配置する必要がある。これに対し、本実施形態の移動体1は、飛行に適したエンジン4は、地上走行に適したエンジンよりも高回転出力であるため、エンジン4と第一電動発電機5との間に回転数を上げるための減衰機を設けなくても、効率的に第一電動発電機5を発電させることができる。
(比較例4)
図17は、比較例4の移動体の動力構成を示す図である。図17に示すように、比較例4の移動体81は、車輪2及び回転羽根3を電動化するとともに電動発電機とエンジンのレンジエクステンダ機能を備えたオールシリーズハイブリッド型である。つまり、移動体81は、車輪2及び回転羽根3にそれぞれ電動発電機82及び電動発電機83が接続され、電動発電機82及び電動発電機83に接続された電池84に、エンジン85が接続された電動発電機86が接続されている。
(1)このように構成される比較例4の移動体81は、電動発電機82、電動発電機83及び電動発電機86の三つの電動発電機が必要になるため、質量が増大する。これに対し、本実施形態の移動体1は、第一電動発電機5及び第二電動発電機6の二つの電動発電機で済むため、移動体81に比べて大幅な質量増大の抑制が図れる。
以上説明したように、本実施形態は、比較例1〜4の何れと比較しても優れた効果を奏することが分かる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、各動力源の駆動制御として具体的なモードを説明したが、各動力源の接続関係に基づいて取り得るその他のモードを排除するものではなく、各動力源の接続関係に基づいて取り得る他のモードで駆動制御してもよい。例えば、巡航飛行モードにおいて、エンジンの回転駆動により第一電動発電機を発電させるモードや、減速下降飛行モードにおいて、エンジンの駆動を停止せずにエンジンの出力を落とすモードで駆動制御してもよい。
また、上記実施形態では、走行モード及び飛行モードにおける各モードの遷移順序を説明したが、これらのモードの順序は特に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。例えば、飛行モードでは、離陸モード、加速上昇飛行モード、巡航飛行モードと順に駆動制御した後、下降開始地点に到着するまでの間に、減速下降飛行モード、巡航飛行モード、加速上昇飛行モード等のモードを適宜挿入してもよい。
また、上記実施形態では、離陸モードは、車輪2及び回転羽根3の双方を回転駆動するものとして説明したが、車輪2を回転駆動させずに回転羽根3のみを回転駆動させるものとしてもよい。
また、上記実施形態では、離陸モードは、走行用操作部11及び飛行用操作部12の双方を操作することにより車輪2及び回転羽根3の双方を回転駆動するものとして説明したが、飛行用操作部12のみを操作することにより車輪2及び回転羽根3の双方を回転駆動するものとしてもよい。例えば、図18に示すように、飛行用操作部12であるスロットルレバーに、移動体1を離陸させるための離陸領域Tを設ける。飛行用操作部12が離陸領域Tに移動されると、飛行用操作部12は、離陸操作を行ったことを示す離陸信号をECU10に送信する。そして、ECU10は、この離陸信号を受信すると、エンジン4及び第一電動発電機5により回転羽根3を回転駆動させるとともに、第二電動発電機6により車輪2を回転駆動させるものとしてもよい。
また、走行用操作部と飛行用操作部とを別物とせずに、一つの操作部により地上走行と飛行とを行わせるものとしてもよく、更に複数の操作部により地上走行と飛行とを行わせるものとしてもよい。
また、上記実施形態では、移動体1の各種動作をECU10の制御により行うものとして説明したが、一部を操縦者等の手動操作により行うものとしてもよい。
また、上記実施形態では、移動体1に揚力を発生させるために、移動体1に翼を取り付けるものとして説明したが、エンジン4により移動体1に揚力を発生させることができれば、このような翼を取り付ける必要はない。
1…移動体、2…車輪、3…回転羽根、4…エンジン、5…第一電動発電機、6…第二電動発電機、7…電池、8…減衰機、9…出力切替機構、10…ECU、11…走行用操作部、12…飛行用操作部、13…モード選択部、14…蓄電量検出部、15…空中/地上検出部、16…エンジン故障検出部、17…高度計、18…スケジュール記録部、19…現在位置検出部、51…移動体、52…エンジン、61…移動体、62…エンジン、71…移動体、72…エンジン、73…電動発電機、74…電動発電機、75…電池、81…移動体、82…電動発電機、83…電動発電機、84…電池、85…エンジン、86…電動発電機。

Claims (8)

  1. 地上走行及び飛行可能な移動体であって、
    地上走行用の車輪と、
    飛行用の回転羽根と、
    前記回転羽根と接続されて、前記回転羽根を回転駆動可能なエンジンと、
    前記回転羽根及び前記エンジンと接続されて、前記回転羽根を回転駆動可能、且つ、前記回転羽根及び前記エンジンの少なくとも一方の回転により発電可能な第一電動発電機と、
    前記車輪と接続されて、前記車輪を回転駆動可能、且つ、前記車輪の回転により発電可能な第二電動発電機と、
    前記第一電動発電機及び前記第二電動発電機に電気を供給可能、且つ、前記第一電動発電機及び前記第二電動発電機により発電された電気を貯蓄可能な電池と、
    を備える、
    移動体。
  2. 地上走行を行う場合に、前記第二電動発電機により前記車輪を回転駆動し、前記電池の蓄電量が閾値を下回ると前記エンジンの駆動により前記第一電動発電機を発電させて前記電池を充電し、
    離陸を行う場合に、前記エンジン及び前記第一電動発電機により前記回転羽根を回転駆動する、
    請求項1に記載の移動体。
  3. 離陸を行う場合に、前記第二電動発電機により前記車輪を回転駆動する、
    請求項2に記載の移動体。
  4. 離陸を行う場合に、前記車輪の空転を検出した場合又は支持荷重の低下を検出したことにより離陸を検出した場合は、前記第二電動発電機による前記車輪の回転駆動を停止する、
    請求項3に記載の移動体。
  5. 前記エンジンの定格出力は、前記回転羽根の回転駆動のみにより前記移動体の巡航飛行を可能とする出力である、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の移動体。
  6. 飛行を行う場合の動作モードとして、
    前記エンジン及び前記第一電動発電機により前記回転羽根を回転駆動して飛行する加速上昇飛行モードと、
    前記エンジンにより前記回転羽根を回転駆動して飛行する巡航飛行モードと、
    前記回転羽根の回転により前記第一電動発電機を発電させて飛行する減速下降飛行モードと、を含む、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の移動体。
  7. 前記加速上昇飛行モード及び前記巡航飛行モードでは、前記エンジンを定格回転させる、
    請求項6に記載の移動体。
  8. 飛行を行う場合の動作モードとして、
    前記エンジンが故障した場合に前記第一電動発電機により前記回転羽根を回転駆動するエンジン故障モードを含む、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の移動体。
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