JP2015100780A - 紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線照射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015100780A
JP2015100780A JP2013245606A JP2013245606A JP2015100780A JP 2015100780 A JP2015100780 A JP 2015100780A JP 2013245606 A JP2013245606 A JP 2013245606A JP 2013245606 A JP2013245606 A JP 2013245606A JP 2015100780 A JP2015100780 A JP 2015100780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
light
emitting diode
wavelength
irradiation device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013245606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6208563B2 (ja
Inventor
丸山 司
Tsukasa Maruyama
司 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Electronics Materials Co Ltd
Original Assignee
Dowa Electronics Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Electronics Materials Co Ltd filed Critical Dowa Electronics Materials Co Ltd
Priority to JP2013245606A priority Critical patent/JP6208563B2/ja
Publication of JP2015100780A publication Critical patent/JP2015100780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6208563B2 publication Critical patent/JP6208563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができ、かつ様々な波長プロファイルを有する光を照射することができる紫外線照射装置を提供する。【解決手段】支持部材11上に複数の凸部12を一次元に並設し、各凸部12上に発光ダイオード13を備える、発光部材10の対からなり、かつ、いずれか一方の発光部材10Aの凸部12Aと、いずれか他方の発光部材10Bの凸部12B相互間の凹部14Bと、を嵌合してなり、発光ダイオード13は、発光部材の一方10Aと他方10Bとで放射光波長が異なり、かつ一次元に並ぶことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は紫外線照射装置に関し、特に、波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができ、かつ様々な波長プロファイルを有する光を構成して照射することができる紫外線照射装置に関するものである。
従来、水の殺菌や浄化等を行う手段として、高圧水銀ランプや発光ダイオードから放射される紫外線が使用されている。この紫外線による水の殺菌や浄化の原理は以下の通りである。すなわち、細菌を含めた全ての生物の細胞内には、遺伝情報をつかさどる核酸(DNAまたはRNA)が存在するが、こうした細胞に紫外線が照射されると、紫外線の光子が細胞中の核酸に吸収されて遺伝コードが破壊され、遺伝子の転写を正しく行うことができなくなって死滅する、というものである。
これまで、こうした殺菌原理に基づく様々な水の殺菌装置や浄化装置が提案されてきた。例えば、特許文献1には、逆浸透(Reverse Osmosis,RO)膜を使用して原水を浄化して浄水タンクに貯留する浄水システムにおいて、浄水タンク内に紫外線照射灯を配置し、浄水タンク内に所定の上限量の浄水が貯留されるまで殺菌灯を点灯し、上限量の浄水が貯留された場合には消灯するように構成することにより、浄水タンク内の浄水の紫外線照射処理を低価格かつ効率的に行う紫外線浄水器について記載されている。
また、特許文献2には、殺菌通水部の下流側に設けた開閉バルブに、上流側から下流側へ水を通す切欠き通水部を形成するとともに、この切欠き通水部に直交する紫外線透過透明体を液密に嵌装することにより、殺菌通水部の紫外線が開閉バルブの透明体を通して下流側管路に照射されるようにして、紫外線照射灯を有する通水管路の排水バルブを閉じても、バルブ下流側管路に照射灯の殺菌力が作用する紫外線照射装置について記載されている。
特許第5202286号公報 特許第4266241号公報
ところで、水に含まれるある細菌を殺菌する際に、どのような波長スペクトルや発光強度が最適であるか不明な場合がある。このような場合、広範囲の波長域および発光強度に亘って殺菌効果を検証することが必要となる。
しかしながら、発光ダイオードの波長スペクトルの波長域は狭いため、広範囲の波長域および発光強度に亘って殺菌効果を検証するためには、様々なピーク波長および発光強度を有する発光ダイオードを多数用意し、発光ダイオードを1つ1つ点灯して放射紫外光の殺菌効果を検証する必要があるが、これは極めて非効率である。
そこで、本発明の目的は、波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができ、かつ様々な波長プロファイルを有する光を構成することができる紫外線照射装置を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決する方途について鋭意検討した。上述のように、発光ダイオードの波長スペクトルの波長域は狭いが、このような発光ダイオードを用いて、波長域の広い波長スペクトルを有する光を照射する方途について鋭意検討した。その結果、異なるピーク波長を有する発光ダイオードを一次元に交互に並べ、それらの発光ダイオードから放射される光の波長スペクトルの一部を重複させ、2つの発光ダイオードのピーク波長間の波長に対応する光の強度を向上させることが有効であることを見出した。
さらに、様々なピーク波長および発光強度を有する発光ダイオードを組み合わせることによって、様々な波長プロファイルを有する光を構成して照射できる方途について鋭意検討した結果、支持部材上に複数の凸部を一次元に並設し、各凸部上に発光ダイオードを備える、発光部材の対を用意し、いずれか一方の発光部材の凸部と、いずれか他方の発光部材の凸部相互間の凹部とを嵌合させて紫外線照射装置を構成することが有効であることをさらに見出し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)支持部材上に複数の凸部を一次元に並設し、各凸部上に発光ダイオードを備える、発光部材の対からなり、かつ、いずれか一方の発光部材の凸部と、いずれか他方の発光部材の凸部相互間の凹部と、を嵌合してなり、前記発光ダイオードは、前記発光部材の一方と他方とで放射光波長が異なり、かつ一次元に並ぶことを特徴とする紫外線照射装置。
(2)前記発光部材の一方と他方との着脱が可能である、前記(1)に記載の紫外線照射装置。
(3)放射光波長がより短い発光ダイオードを備える発光部材が放熱手段を有する、前記(1)または(2)に記載の紫外線照射装置。
(4)前記支持部材が筒状体であり、前記複数の凸部は前記筒状体一端面上に前記筒状体の軸方向に突出し、前記複数の凸部は前記筒状体の周方向に並設されている、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
(5)前記発光部材の一方に配置された発光ダイオードは、前記発光部材の他方に配置された発光ダイオードに対向して配置されている、前記(4)に記載の紫外線照射装置。
本発明によれば、異なるピーク波長を有する発光ダイオードを一次元に交互に並べ、それらの発光ダイオードから放射される光の波長スペクトルの一部が重複するように構成したため、2つのピーク波長間の波長に対応する光の強度が向上し、波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができる。
また、支持部材上に複数の凸部を一次元に並設し、各凸部上に発光ダイオードを備える、発光部材の対を用意し、いずれか一方の発光部材の凸部と、いずれか他方の発光部材の凸部相互間の凹部とを嵌合させて紫外線照射装置を構成したため、様々な波長プロファイルを有する光を構成して照射することができる。
本発明に係る紫外線照射装置の一例を示す図である。 図1に示した紫外線照射装置の分解図である。 本発明に係る紫外線照射装置により、2つのピーク波長間の波長を有する光の強度が向上する様子を説明する図である。 本発明に係る紫外線照射装置の別の例の斜視図である。 図4に示した紫外線照射装置の分解図である。 図4に示した紫外線照射装置を用いて殺菌対象の流体を殺菌する様子を示す図である。 発光ダイオードを筒状体の外側面に配置した紫外線照射装置を用いて殺菌対象の流体を殺菌する様子を示す図である。 発光ダイオードを筒状体の外側面に配置した紫外線照射装置および発光ダイオードを筒状体の内側面に配置した紫外線照射装置を組み合わせて殺菌対象の流体を殺菌する様子を示す図である。 図4に示した紫外線照射装置において、光の波長プロファイルの重複を効率的に行なうための発光ダイオードの好適な配置を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明について詳しく説明する。図1は、本発明に係る紫外線照射装置の一例を示している。この図に示す紫外線照射装置1は、平面形状を有する発光部材10の対からなり、発光部材10の各々は、図2に示すように、支持部材11上に複数の凸部12を一次元に並設し、各凸部12上に発光ダイオード13を備えている。そして、紫外線照射装置1は、発光部材10のいずれか一方の発光部材10の凸部12(12A)と、いずれか他方の発光部材10の凸部12(12B)相互間の凹部14(14B)とを嵌合してなり、発光ダイオード13は、少なくとも発光部材10の一方(例えば、13A)と他方(例えば、13B)とで放射光波長が異なり、かつ一次元に並ぶように構成されている。
上述のように、ある細菌を殺菌する際に、どのような波長スペクトルや発光強度が最適であるか不明な場合に、様々なピーク波長や発光強度を有する発光ダイオードを多数用意して、各発光ダイオードを1つずつ点灯して処理対象に光を照射し、照射光のピーク波長および発光強度と殺菌効果との関係を検証することが必要となる。
しかし、発光ダイオードの波長スペクトルの波長域は狭い。具体的には、図3(a)および(b)にそれぞれ示すように、265nmおよび280nmのピーク波長を有する発光ダイオードの波長スペクトルの半値幅はせいぜい10nm程度であり、2つのピーク波長の中間の波長である274nmでの発光強度は、図3(a)に示したピーク波長が265nmの波長プロファイルにおいては、1.356×10−2(W/nm)であり、図3(b)に示したピーク波長が280nmの波長プロファイルにおいては、6.632×10−3(W/nm)となる。
ところが、これらの異なるピーク波長を有する2種類の発光ダイオードを一次元に交互に並べ、それらの発光ダイオードから放射される光の波長スペクトルの一部を重複させると、2つのピーク波長間の波長に対応する光の強度が向上し、波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができる。すなわち、図3(c)に示すように、図3(a)および(b)に示した波長プロファイルを重複させた波長プロファイルを有する光を照射させることができる。この場合、波長274nmでの発光強度は、2.019×10−2(W/nm)となりピーク波長が265nmである発光ダイオードを単独で照射する場合に比べて、発光強度が1.5倍程度に向上し、また、図3(c)に示したように、波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができるようになる。
なお、本発明において、「発光ダイオードが一次元に並ぶ」とは、嵌合された2つの発光部材10上において、各発光ダイオード13が、直線または変曲点を有しない曲線上に配置されている状態を指すものとする。
また、上述のように、異なるピーク波長を有する2種類の発光ダイオードを一次元に交互に並べ、それらの発光ダイオードから放射される光の波長スペクトルの一部を重複させて、波長プロファイルの波長域が広い光を照射するに当たり、異なるピーク波長を有する2つの発光ダイオードAおよびBを同一の支持部材上に設けた構成を有していると、発光ダイオードBを別のピーク波長を有する発光ダイオードCに変更したい場合、発光ダイオードBを発光ダイオードCに交換する必要があるが、これは極めて煩雑な作業である。
本発明者は、このような煩雑な作業なしに、異なるピーク波長を有する発光ダイオードを組み合わせて、様々な波長プロファイルを有する光を構成して照射できる方途について鋭意検討した結果、図2に示したように、支持部材11上に複数の凸部12を一次元に並設し、各凸部12上に発光ダイオード13を備える発光部材10の対を用意し、いずれか一方の発光部材10の凸部12(例えば、12A)と、いずれか他方の発光部材10の凸部12(例えば、12B)相互間の凹部14(例えば、14B)とを嵌合させ、発光部材10の一方と他方との着脱が可能な構成とすることが有効であることを見出したのである。
すなわち、図2に示した構成を有する発光部材10を、ピーク波長が異なる様々な発光ダイオード13に対して予め用意しておけば、それらを自由に組み合わせて、様々な波長プロファイルを有する光を構成して照射できる照射装置1を容易に構成することができる。また、殺菌に用いる短波長の発光ダイオード13は、既存の可視光の発光ダイオードに比べて発熱が大きく、その耐用年数は短い。この点、本発明に係る紫外線照射装置1においては、あるピーク波長を有する発光ダイオード13の寿命が来た際には、その発光ダイオード13が設けられた発光部材10のみを交換すればよくなる。以下、紫外線照射装置1の各構成について説明する。
支持部材11は、紫外線照射装置1の本体を構成する部材である。この支持部材11(および凸部12)を構成する材料としては、アルミニウムや銅、ステンレス、エンジニアリング・プラスチック等を使用することができる。ここで、放熱性が良く軽量であることから、アルミニウムを使用することが好ましい。
支持部材11の形状は、図1に示したような平面に限定されず、殺菌対象に応じた適切な形状とすることができ、曲面形状や環状等とすることもできる。
こうした支持部材11上には、複数の凸部12が一次元に並設されている。この凸部12は発光ダイオード13を支持するとともに、他方の発光部材10の凹部14と嵌合される接続部としても機能し、発光部材10の対を一体化させる。
この凸部12(凹部14)の間隔、すなわち、発光ダイオード13の間隔は、第1の支持部材11の凸部12上に設けられた発光ダイオード13Aから放射される光の波長プロファイルと、他方の支持部材11上の発光ダイオード13Bから放射される光の波長プロファイルとが重複するような適切な間隔とすることが好ましい。例えば、発光ダイオードの上面の大きさが通常の1辺300〜400μmの正方形の場合、発光ダイオード13Aと発光ダイオード13Bの中心間の間隔は3mm〜30mmとすることができる。これは、発光ダイオードの凸部への実装と凸部の剛性の関係から、3mm未満とすることは困難であり、また、30mmを越えると、発光ダイオードから放射される光の強度が非常に弱い空間が生じ、2種類の発光ダイオードから放射される光を重複させるのが困難になるためである。
この凸部12(支持部材11、凹部14)の厚みは、発光ダイオード13のサイズや間隔、および他方の発光部材10の凹部14と嵌合させて一体化するに当たっての強度等の点から適切に決定すればよい。
また、凸部12(凹部14)の形状についても特に限定されず、図1に示したように矩形とする以外にも、三角形や台形、波形等とすることができる。
発光ダイオード13は、殺菌対象に含まれる細菌を殺菌するための紫外光を放射する。この発光ダイオードは、具体的には、Al、Ga、およびNを含むIII族窒化物半導体で構成することができる。
発光ダイオード13の波長については、殺菌対象に含まれる細菌を殺菌する効果を有するのは、300nm以下の波長領域を含む紫外光である。よって、発光ダイオード13のピーク波長は290nm以下とする。また、2種類の発光ダイオード13Aおよび13B間のピーク波長の差は、1nm以上40nm以下とすることが好ましい。これにより、2種類の発光ダイオード13Aおよび13Bの波長スペクトルを重複させることができる。酸化チタンなどの触媒を励起することにより間接的に殺菌する場合には、380nm以下の波長領域を含む紫外光でもよい。
このような紫外線照射装置1を殺菌対象に照射することにより、殺菌対象に含まれる細菌を殺菌することができる。ここで、殺菌対象は、水や血液等の体液、空気等の気体、粉末やペースト状物体等の固体を含む全ての流体とすることができる。また、固形物が混入した気体のような、気体と固体の混合物からなる流体、気体と液体とが混合されたジェル状の混合物からなる流体、あるいは固体と液体とが混合された混合物からなる流体でもよい。
本発明に係る紫外線照射装置1を、例えば人工透析の殺菌に使用することができる。人工透析は、血液の「老廃物除去」「電解質維持」「水分量維持」を行なう血液透析療法であり、紫外線照射の目的として2つ挙げることができる。まず1つ目は、濃厚透析液(原液)を希釈する精製水の殺菌、滅菌であり、逆浸透装置を通過し、水中に含まれる不純物成分が除去された精製水を殺菌、滅菌するために紫外線を照射する。2つ目は、透析液バッグと接続チューブの接合部分の殺菌、滅菌であり、これは、患者自らが自宅等で透析装置を扱う場合に、患者を介して透析装置に移された細菌を殺菌するために紫外線を照射する。
以上の本発明に係る紫外線照射装置において、放射光波長がより短い発光ダイオードを備える発光部材が放熱手段を有することが好ましい。より短い波長の光を発光する発光ダイオード(例えば、13A)からは、より多くの熱が放射され、より長い波長の光を発光する発光ダイオード(例えば、13B)の動作に悪影響を与える。そこで、より短い波長の光を発光する発光ダイオード(例えば、13A)が設けられた発光部材10に放熱手段を設けることにより、放射された熱を効率的に放散し、より長い波長の光を発光する発光ダイオード(例えば、13B)の動作に対する悪影響を低減することができる。このような放熱手段としては、自然空冷する放熱フィンや、強制的に空冷するファン、冷媒の循環による水冷装置、ヒートバイプによる吸熱およびペルチェユニットを使った冷却装置等を用いることができる。このうち、熱伝導性の優れた材料(たとえばアルミニウム、銅、タングステン銅)で発光ダイオードの熱を吸熱・伝導し、低い外気温と熱交換する方式は安価であることから、熱伝導性が良好で軽量な材料を使った放熱フィンを用いることが好ましい。
図4は、本発明に係る紫外線照射装置の別の例を示している。この図に示す紫外線照射装置2は、環状の発光部材20の対からなり、発光部材20の各々は、図5に示すように、筒状体21の一端面21Aに、該筒状体21の軸方向に突出する凸部22の複数を該筒状体21の周方向に並設し、各凸部22の内側面22Aに発光ダイオード23を備えている。そして、紫外線照射装置2は、発光部材20のいずれか一方の発光部材20の凸部22と、いずれか他方の発光部材20の凸部22相互間の凹部24とを嵌合してなり、発光ダイオード23は、少なくとも発光部材20の一方と他方とで放射光波長が異なり(23Aおよび23B)、かつ同一周上に並ぶように構成されている。
この紫外線照射装置2の場合にも、例えば、発光ダイオード23の上面の大きさが通常の1辺300〜400μmの正方形の場合、発光ダイオード23Aと発光ダイオード23Bの中心間の間隔は3mm〜30mmとすることができる。例えば、直径40mmの円筒管の周辺(外側面)に合計10個の発光ダイオードを設ける場合には、発光ダイオード23Aおよび23Bの中心間の間隔は約12.56mmとなり、合計18個の発光ダイオード23を設ける場合には、発光ダイオード23Aおよび23Bの中心間の間隔は約7mmとなる。
図6は、図4に示した紫外線照射装置2を用いて殺菌対象の流体を殺菌する様子を示す図である。この紫外線照射装置2において、発光部材20の内径は、殺菌対象の流体Fが流通する、石英やアクリル等からなる透明管25の外径に略一致するように構成されており、紫外線照射装置2の内側に透明管25を挿入して取り付け、装置2内の発光ダイオード23(23A、23B)を点灯して紫外光を照射した状態の下で、殺菌対象の流体Fを透明管25内を流通させることにより、殺菌対象の流体Fに含まれる細菌を殺菌することができる。
なお、図4に示した紫外線照射装置2においては、発光ダイオード23(23A、23B)は、凸部22の内側面22Aに配置されているが、図7に示すように、凸部22の外側面に配置することもできる。この場合、照射装置2の外側面を覆う透明管26と、この透明管26の外側に、透明管26よりも径の大きい管27を配置し、殺菌対象の流体Fが透明管26と管27との間を流通するように構成することができる。これにより、装置2内の発光ダイオード23を点灯して紫外光を照射した状態の下で、殺菌対象の流体Fを、透明管25と管26との間を流通させることにより、殺菌対象の流体Fに含まれる細菌を殺菌することができる。また、装置2の内側に管28を挿入して冷却水Wを流通させるなどして、発光ダイオード23を冷却するための機構を設けることができる。
ここで、発光ダイオード23を凸部22の外側面に配置した装置2を用いて光の波長プロファイルを良好に重複させるために、図7に示すように、管27の内側面に反射鏡Mを配置する(あるいは管27の内面自体を反射鏡とする)か、図8に示すように、図7に示した装置2において管27を透明管とした上で、管27の外側に、管27の外径と同じ内径を有し発光ダイオード33(33Aおよび33B)を発光部材30の内側面に配置した紫外線殺菌装置3を組み合わせて用いることが好ましい。
また、図4に示した環状の紫外線照射装置2の場合には、光の波長プロファイルの重複を効率的に行なうために、図9に示すように、発光ダイオード(例えば、23A)の対向する位置に、同じ発光ダイオード(例えば、23A)を配置せず、発光部材20の一方に配置された発光ダイオード(例えば、23A)は、発光部材20の他方に配置された発光ダイオード(例えば、23B)に対向して配置されていることが好ましい。これは、例えば、各発光部材20に並設された凸部22の数、すなわち、発光ダイオード23の数を奇数個とし、筒状体21の一端面21A上において発光ダイオード23を周方向に均等に配置し、2つの発光部材20を嵌合させることにより、発光部材20の一方に設けられた発光ダイオード(例えば、23A)の対向する位置に、発光部材20の他方に設けられた発光ダイオード(例えば、23B)が配置されることになる。このような構成とすることにより、発光部材20の一方に備えられた発光ダイオード23Aから照射された紫外光と、発光部材20の他方に設けられた発光ダイオード23Bから照射された紫外光とが重ね合わされて、両発光ダイオード23Aおよび23Bの波長スペクトルの合成が行いやすくなる。
また、光の強度が非常に弱い空間を作らないために、発光ダイオード23の対向位置を、凸部22の発光ダイオード23が配置されない領域(例えば、発光ダイオード23Aと23Bとの間の嵌合部分)とする、すなわち、ある発光ダイオード23の対向位置に別の発光ダイオードが存在しないようにしてもよい。
本発明によれば、異なるピーク波長を有する発光ダイオードを一次元に交互に並べ、それらの発光ダイオードから放射される光の波長スペクトルの一部が重複するように構成し、また、支持部材上に複数の凸部を一次元に並設し、各凸部上に発光ダイオードを備える、発光部材の対を用意し、いずれか一方の発光部材の凸部と、いずれか他方の発光部材の凸部相互間の凹部とを嵌合させて紫外線照射装置を構成し、波長プロファイルの波長域が広い光を照射することができ、かつ様々な波長プロファイルを有する光を照射することができるため、水の殺菌や浄化の分野に有用である。
1,2,3 紫外線照射装置
10,20,30 発光部材
11 支持部材
12,22 凸部
13,23,33 発光ダイオード
14,24 凹部
21 筒状体
21A 筒状体の一端面
22A 凸部の内側面
25,26 透明管
27,28 管
F 殺菌対象の流体
W 冷却水

Claims (5)

  1. 支持部材上に複数の凸部を一次元に並設し、各凸部上に発光ダイオードを備える、発光部材の対からなり、かつ、いずれか一方の発光部材の凸部と、いずれか他方の発光部材の凸部相互間の凹部と、を嵌合してなり、
    前記発光ダイオードは、前記発光部材の一方と他方とで放射光波長が異なり、かつ一次元に並ぶことを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記発光部材の一方と他方との着脱が可能である、請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 放射光波長がより短い発光ダイオードを備える発光部材が放熱手段を有する、請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記支持部材が筒状体であり、前記複数の凸部は前記筒状体一端面上に前記筒状体の軸方向に突出し、前記複数の凸部は前記筒状体の周方向に並設されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記発光部材の一方に配置された発光ダイオードは、前記発光部材の他方に配置された発光ダイオードに対向して配置されている、請求項4に記載の紫外線照射装置。
JP2013245606A 2013-11-28 2013-11-28 紫外線照射装置 Active JP6208563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013245606A JP6208563B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 紫外線照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013245606A JP6208563B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 紫外線照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015100780A true JP2015100780A (ja) 2015-06-04
JP6208563B2 JP6208563B2 (ja) 2017-10-04

Family

ID=53376972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013245606A Active JP6208563B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 紫外線照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6208563B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3178976A1 (en) * 2015-12-09 2017-06-14 Rieter CZ s.r.o. Distribution system of a wetting liquid for the spinning nozzles of an air-jet spinning machine
JP2018032799A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 Hoya Candeo Optronics株式会社 光照射装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265285A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
JP2009065127A (ja) * 2007-08-10 2009-03-26 Panasonic Electric Works Co Ltd パッケージおよび半導体装置
JP2010117527A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 紫外線照射装置及び光ファイバの被覆形成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008265285A (ja) * 2007-03-27 2008-11-06 Seiko Epson Corp 記録装置および液体噴射装置
JP2009065127A (ja) * 2007-08-10 2009-03-26 Panasonic Electric Works Co Ltd パッケージおよび半導体装置
JP2010117527A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 紫外線照射装置及び光ファイバの被覆形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3178976A1 (en) * 2015-12-09 2017-06-14 Rieter CZ s.r.o. Distribution system of a wetting liquid for the spinning nozzles of an air-jet spinning machine
JP2018032799A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 Hoya Candeo Optronics株式会社 光照射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6208563B2 (ja) 2017-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11203534B2 (en) Method, system and apparatus for treatment of fluids
KR101266288B1 (ko) 자외선 광 처리 챔버
US7683344B2 (en) In-line treatment of liquids and gases by light irradiation
WO2014192913A1 (ja) 水浄化装置
WO2014068913A1 (ja) 紫外線殺菌装置及び殺菌方法
US20150246148A1 (en) Compact system with high homogeneity of the radiation field
US9168321B2 (en) Toroidal-shaped treatment device for disinfecting a fluid such as air or water
US20100078574A1 (en) Ultraviolet light treatment chamber
US10118839B2 (en) Irradiation assembly for liquid purification assembly, purification assembly and beverage dispenser
US10329170B2 (en) Liquid purification apparatus and method
JP2014233712A (ja) 紫外線殺菌装置
KR101872887B1 (ko) 자외선 led를 이용한 수조용 살균 장치
US20070045197A1 (en) UV disinfection systems with tangential inlets and methods thereof
JP6208563B2 (ja) 紫外線照射装置
CN112875793A (zh) 准直式消毒净水装置
KR100858142B1 (ko) 고효율 자외선 살균기
JP6903551B2 (ja) 流体処理装置
US20070007217A1 (en) Energy efficient, UV water disinfection systems and methods thereof
CN219991229U (zh) 流体处理装置
WO2022067353A1 (en) Compact ultraviolet fluid disinfection device and method
Andraski Development of a scalable, high throughput, low energy consuming, rapid vaccine production device
CN114234305A (zh) 一种用于流动流体消毒灭菌的空心紫外灯管

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150918

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150918

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6208563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250