JP2015098949A - Heat exchange system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、熱交換システムに関し、特に、三流体熱交換器を備える熱交換システムに関する。 The present invention relates to a heat exchange system, and more particularly to a heat exchange system including a three-fluid heat exchanger.
従来の熱交換システムに関し、特開2013−139251号公報(特許文献1)には、空調装置における冷凍サイクルにおいて冷房時放熱作用、暖房時吸熱作用をなす第1熱交換器から流れ込む第1冷却液と、熱源を冷却する第2冷却液と、空気流との間において同時に熱交換する三流体熱交換器が開示されている。特開2013−51099号公報(特許文献2)には、電池を温調するための液流体と空調システム用の冷媒との熱交換を行なう熱交換器が開示されている。 Regarding a conventional heat exchange system, Japanese Patent Laying-Open No. 2013-139251 (Patent Document 1) discloses a first coolant flowing from a first heat exchanger that performs a heat release action during cooling and a heat absorption action during heating in a refrigeration cycle in an air conditioner. And a three-fluid heat exchanger that simultaneously exchanges heat between the second coolant that cools the heat source and the air flow. Japanese Patent Laying-Open No. 2013-51099 (Patent Document 2) discloses a heat exchanger that performs heat exchange between a liquid fluid for controlling the temperature of a battery and a refrigerant for an air conditioning system.
特許文献1には、第1冷却液が、空調装置の暖房運転時と冷房運転時との両方において同様に、第1熱交換器と三流体熱交換器とを循環して流れることが記載されている。冷凍サイクルを流れる冷媒は、第1熱交換器において、暖房時には第1冷却液から吸熱し、冷房時には第1冷却液へ放熱する。冷房時と暖房時とで三流体熱交換器を流れる第1冷却液の持つ熱量が異なるため、三流体熱交換器において冷房時と暖房時とで同様に熱交換を実施すると、冷房時の熱源の冷却性能が劣ってしまう問題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、冷房時および暖房時の両方において、熱源を効率よく安定的に冷却できる、熱交換システムを提供することである。 The present invention has been made in view of the above problems, and a main object thereof is to provide a heat exchange system capable of efficiently and stably cooling a heat source both during cooling and during heating.
本発明に係る熱交換システムは、空調用冷媒が循環する空調用冷媒回路と、熱源を冷却するための冷却用冷媒が循環する冷却用冷媒回路と、空調用冷媒、冷却用冷媒および空気の間で熱交換を行なう熱交換器とを備えている。熱交換器は、空調用冷媒と冷却用冷媒との熱交換量を調整する熱交換量調整手段を有している。熱交換量調整手段は、空調用冷媒回路が冷房として機能するとき空調用冷媒と冷却用冷媒との熱交換量を減少し、空調用冷媒回路が暖房として機能するとき空調用冷媒と冷却用冷媒との熱交換量を増加する。 The heat exchange system according to the present invention includes an air conditioning refrigerant circuit in which an air conditioning refrigerant circulates, a cooling refrigerant circuit in which a cooling refrigerant for cooling a heat source circulates, an air conditioning refrigerant, a cooling refrigerant, and air. And a heat exchanger for exchanging heat. The heat exchanger has heat exchange amount adjusting means for adjusting the heat exchange amount between the air conditioning refrigerant and the cooling refrigerant. The heat exchange amount adjusting means reduces the amount of heat exchange between the air conditioning refrigerant and the cooling refrigerant when the air conditioning refrigerant circuit functions as cooling, and the air conditioning refrigerant and the cooling refrigerant when the air conditioning refrigerant circuit functions as heating. Increase the amount of heat exchange with.
本発明の熱交換システムによると、冷房時および暖房時の両方において、熱源を効率よく安定的に冷却することができる。 According to the heat exchange system of the present invention, the heat source can be efficiently and stably cooled during both cooling and heating.
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and description thereof will not be repeated.
図1は、本実施の形態に係る空調用冷媒回路100cと冷却用冷媒回路100aとを示す作動説明図である。図1に示す熱交換システム100は、たとえば走行用モータを走行用駆動源として備えている電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、あるいはプラグインハイブリッド自動車(PHV)などの車両に搭載され得る。熱交換システム100は、冷却用冷媒回路100aによる機器5(インバータ、電動発電機、または電池などの発熱する機器のことであり、熱源5ともいう)の冷却を行なうと共に、空調用冷媒回路100cによる冷房暖房運転を可能としている。
FIG. 1 is an operation explanatory diagram showing an air
空調用冷媒回路100cは、車室内の暖房あるいは冷房を行うための熱サイクルである。空調用冷媒回路100cは、圧縮機6、室内放熱器11、電磁弁7、電磁弁7に並列に接続された電気式膨張弁17による暖房絞り、室外熱交換器となる熱交換器(液冷熱交換器)81、三方弁13、およびアキュムレータ10を備えている。加えて、空調用冷媒回路100cは、三方弁13から分岐する分岐流路に設けられた冷房絞り14および蒸発器9を備えている。三方弁13に替えて、周知のように電磁弁を使用してもよい。
The air
冷却用冷媒回路100aは、熱源5側の冷却回路である。矢印Y2にて示す冷却用冷媒Y2は、熱源5、ポンプ3、熱交換器81、三方弁2、熱源5の順に、冷却用冷媒回路100aを循環して流れ、熱源5を通って流れることにより熱源5を冷却する。
The
空調用冷媒回路100cおよび冷却用冷媒回路100aを構成する各機器のうち、室内放熱器11、および蒸発器9は、車室内(インストルメントパネル内)の空調ケース21内に配設されている。圧縮機6、熱交換器81、送風機16、熱源5などは、エンジンルーム内に配設されている。
Among the devices constituting the air
圧縮機6は、図示しない電動モータによって駆動されて、冷媒を高温高圧に圧縮して吐出する電動式の流体機械であり、作動回転数によって冷媒の吐出量を調節可能としている。 The compressor 6 is an electric fluid machine that is driven by an electric motor (not shown) and compresses and discharges the refrigerant to a high temperature and a high pressure. The compressor 6 can adjust the discharge amount of the refrigerant according to the operating rotational speed.
室内放熱器11は、内部に冷媒流路が形成された放熱用の熱交換器であり、空調ケース内の空調用空気流の下流側に配設されている。室内放熱器11内の冷媒流路には、圧縮機6から吐出された高温高圧の冷媒が流れ、室内放熱器11は、空調ケース内を流通して、室内放熱器11自身を通過する空調用空気流に放熱して、空調用空気流を加熱するようになっている。
The
電磁弁7は、全開と全閉との切替が可能な仕様とされている。制御絞りを成す電気式膨張弁17による暖房絞りは、所定開度の絞りを構成し、室内放熱器11から流出される冷媒を減圧する減圧手段である。冷房運転時には、電気式膨張弁17は閉じられて、室内放熱器11から流出される冷媒は開状態の電磁弁7を経由して、減圧を受けずに室外熱交換器を成す熱交換器81に流入するようになっている。また暖房運転時には、電磁弁7が閉じられ、電気式膨張弁17は暖房絞りとして流路を絞り、冷媒が減圧されて熱交換器81から成る液冷熱交換器に流入するようになっている。
The solenoid valve 7 has a specification that can be switched between fully open and fully closed. The heating throttle by the
暖房運転時に電気式膨張弁17による暖房絞りから冷媒が流出される場合、冷媒は低温低圧に減圧されているので、熱交換器81は空気流から吸熱する吸熱用熱交換器(吸熱器)として機能する。また、冷房運転時に、冷媒は減圧されずに高温高圧のままであるので、熱交換器81は冷媒が冷却される液冷放熱器として機能する。
When the refrigerant flows out from the heating throttle by the
熱交換器81の車両後方側には、空気流Y3を供給する送風機16が設けられている。送風機16は、ファンの回転数が増減されることで、空気流Y3の送風量が調節されるようになっている。なお、送風機16は、熱交換器81の車両前方側に設けられて、空気流Y3を車両の前方側から後方側に供給する押し込み式の空気流供給手段としても良い。
A
三方弁13は、冷媒が冷房絞り(減圧弁)14側を流通する場合と、冷媒を主としてアキュムレータ10側に流通させる場合とに切替えることができる。三方弁13は、電磁弁7および電気式膨張弁17と共に、冷暖房切替え手段を形成している。
The three-
冷房絞り14は、減圧手段であり、所定開度の絞りを備え、冷媒を減圧するようになっている。蒸発器9は、冷房絞り14の下流側に設けられた熱交換器であり、冷房絞り14で減圧された冷媒と空調ケース21内を流通する空調用空気流との間で熱交換して、空調用空気流を冷却するようになっている。蒸発器9は、空調ケース21内で流路全体を横断するように設けられている。蒸発器9は、空調ケース21内で室内放熱器11よりも空調用空気流の上流側に配設されている。
The
アキュムレータ10は、気液分離手段であり、三方弁13を介して熱交換器81から流出された冷媒、または冷房絞り14を通って蒸発器9から流出された冷媒を受け入れる。アキュムレータ10は、圧縮機6の吸入側に設置されており、冷媒の気液を分離して底部に液冷媒を溜め、ガス冷媒を圧縮機6へ吸入させるようになっている。
The
室内ユニットは、空調用空気流の温度を、乗員が設定する設定温度に調節して車室内に吹出すユニットであり、空調ケース21内にブロワ25、蒸発器9、室内放熱器11、およびエアミックスドア12などが設けられている。
The indoor unit is a unit that adjusts the temperature of the air flow for air conditioning to a set temperature set by the occupant and blows it out into the passenger compartment. The
ブロワ25は、内外気切替えドア27の切替えによって車室内または車室外から空調用空気流を空調ケース21内に取り入れて、最下流側となる各種吹出口から車室内へ吹出す送風手段である。ブロワ25の空調用空気流の下流側には、上記で説明した蒸発器9、および室内放熱器11が配設されている。また、室内放熱器11と空調ケース21との間には、空調用空気流が室内放熱器11をバイパスして流通可能となるバイパス通路26が形成されている。
The
エアミックスドア12は、室内放熱器11、およびバイパス通路26を通過する空調用空気流量を調節する調節手段である。エアミックスドア12は、室内放熱器11の空調用空気流通部、またはバイパス通路26を開閉する回動式のドアである。エアミックスドア12の開度に応じて、室内放熱器11を流通する加熱空気流と、蒸発器9で冷却されてバイパス通路26を流通する冷却空気流との流量割合が調節されて、室内放熱器11の下流側の空調用空気温度が調節されるようになっている。
The
冷房運転時においては、矢印Y1にて示す空調用冷媒Y1は、圧縮機6から室内放熱器11、電磁弁(開)7、室外の熱交換器(冷房時は水冷凝縮器として機能する)81、三方弁13、冷房絞り14、蒸発器9、アキュムレータ10、圧縮機6の順に、空調用冷媒回路100cを循環して流れる。室内放熱器11には、エアミックスドア12が閉じられることで、空調用空気流が流れない。
During the cooling operation, the air-conditioning refrigerant Y1 indicated by the arrow Y1 flows from the compressor 6 to the
暖房運転時においては、空調用冷媒Y1は、圧縮機6、室内放熱器11、電気式膨張弁(絞り)17、熱交換器(暖房時は吸熱器として機能する)81、三方弁13、アキュムレータ10、圧縮機6の順に、空調用冷媒回路100cを循環して流れる。なお、除湿暖房時は、冷房絞り(減圧弁)14、蒸発器9側にも空調用冷媒Y1が流入するように、三方弁13の開閉設定が調整される。
During the heating operation, the air-conditioning refrigerant Y1 includes a compressor 6, an
冷却用冷媒回路100aは、蓄熱用バイパス流路15を有している。空調用冷媒回路100cの暖房運転中に熱交換器81の表面に霜が付着して除霜運転が必要になるときには、三方弁2の開閉設定を制御して、熱源5、ポンプ3、蓄熱用バイパス流路15、熱源5の順に通るように、冷却用冷媒Y2が循環し、冷却用冷媒Y2への蓄熱が行なわれる。蓄熱された冷却用冷媒Y2が、霜が付着した熱交換器81に流入し、さらに送風機16を作動状態とすることにより、短時間除霜が行なわれる。
The cooling
熱交換器81は、送風機16によって矢印Y3のように流れる空気流Y3と、空調用冷媒Y1と、冷却用冷媒Y2とに係る三流体が流れる三流体熱交換器として構成されている。熱交換器81は、空調用冷媒Y1、冷却用冷媒Y2および空気流Y3の間で熱交換を行なう。
The
図2は、空調用冷媒回路100cの暖房運転時における、三流体熱交換器である熱交換器81の、サイドタンク30の内部構造を示す概略図である。熱交換器81は、所定の間隔をおいて対向配置された一対のサイドタンク30と、これら一対のサイドタンク30同士を連結する複数のチューブとを有している。これら複数のチューブは、空調用冷媒Y1がその内部を流れる空調用チューブ31と、冷却用冷媒Y2がその内部を流れる冷却用チューブ32とを含んでいる。
FIG. 2 is a schematic diagram showing the internal structure of the
図2および後述する図3には、一対のサイドタンク30のうちの一方と、当該サイドタンク30に連結された複数の空調用チューブ31および複数の冷却用チューブ32の端部付近の一部分とが図示されている。複数の空調用チューブ31と複数の冷却用チューブ32とは、互いに並行に配置されており、サイドタンク30の一方から他方へ向けて空調用冷媒Y1および冷却用冷媒Y2を流す機能を有している。
In FIG. 2 and FIG. 3 described later, one of the pair of
図2,3には、空調用チューブ31および冷却用チューブ32にそれぞれ空調用冷媒Y1および冷却用冷媒Y2が流入する側の、空調用チューブ31および冷却用チューブ32の端部が図示されている。空調用チューブ31は、サイドタンク30の内部空間に対して開口する給水口33を有している。空調用冷媒Y1は、サイドタンク30の内部から、給水口33を経由して、空調用チューブ31内に流入する。冷却用チューブ32は、サイドタンク30の内部空間に対して開口する給水口34を有している。冷却用冷媒Y2は、サイドタンク30の内部から、給水口34を経由して、冷却用チューブ32内に流入する。
2 and 3 show the ends of the
送風機16の作動によって、図2中紙面垂直方向に流れる空気流Y3が発生する。空気流Y3の流れ方向は、空調用チューブ31および冷却用チューブ32の延びる方向(図2中の上下方向)に対し、直交している。また空気流Y3の流れ方向は、サイドタンク30の延びる方向(図2中の左右方向)に対し、直交している。
The operation of the
複数の空調用チューブ31は、サイドタンク30の延びる方向に沿って、一列に並べられている。複数の冷却用チューブ32は、サイドタンク30の延びる方向に沿って、一列に並べられている。
The plurality of
図2を参照して、熱交換器81の図中左側の部分においては、サイドタンク30の延びる方向に対して、空調用チューブ31と冷却用チューブ32とが交互に配置されている。熱交換器81の、図2中の左側の部分においては、サイドタンク30の延びる方向に対して、空調用チューブ31と冷却用チューブ32とが千鳥状に配列されている。一方、熱交換器81の図中右側の部分においては、冷却用チューブ32のみが配置されており、空調用チューブ31は設けられていない。
Referring to FIG. 2, in the left part of the
サイドタンク30の延びる方向において、空調用チューブ31と冷却用チューブ32とは、不規則に配置されている。つまり、空調用チューブ31と冷却用チューブ32との配置の割合は、一定ではなく、不均等である。図2に示す例では、図中右側に配置された空調用チューブ31および冷却用チューブ32の本数と、図中左側に配置された空調用チューブ31および冷却用チューブ32の本数とが、異なっている。その結果、図中右側と左側とで空調用チューブ31と冷却用チューブ32との配置の割合が異なっており、空調用チューブ31と冷却用チューブ32との配置がサイドタンク30の延びる方向において不均等となっている。
In the direction in which the
熱交換器81のうち、図中左側の部分においては、空調用チューブ31内を流れる空調用冷媒Y1と、冷却用チューブ32内を流れる冷却用冷媒Y2と、空気流Y3との熱交換が行なわれる。熱交換器81のうち、図中右側の、空調用チューブ31の存在しない部分においては、冷却用チューブ32内を流れる冷却用冷媒Y2と、空気流Y3との熱交換が行なわれる。
In the left part of the
熱交換器81はまた、図2に示すように、サイドタンク30内に収容されたチューブ給水口ふさぎ弁41を有している。チューブ給水口ふさぎ弁41は、矩形平板状の形状を有しており、空調用チューブ31および冷却用チューブ32の給水口33,34の一部を被覆可能に設けられている。チューブ給水口ふさぎ弁41は、給水口33をふさぐことにより、空調用チューブ31への空調用冷媒Y1の流入を抑制する。これにより、空調用チューブ31内を流れる空調用冷媒Y1の流量が減少する。チューブ給水口ふさぎ弁41は、給水口34をふさぐことにより、冷却用チューブ32への冷却用冷媒Y2の流入を抑制する。これにより、冷却用チューブ32内を流れる冷却用冷媒Y2の流量が減少する。
As shown in FIG. 2, the
熱交換器81はさらに、チューブ給水口ふさぎ弁41に連結された熱伸縮材42を有している。図2に示す熱伸縮材42は、円柱状の形状を有している。当該円柱の一端がサイドタンク30の図中右側の内壁面に固定されており、円柱の他方がチューブ給水口ふさぎ弁41の端面に連結されている。熱伸縮材42は、サーモワックスなどの、温度に反応して伸縮する部材である。具体的には、温度が低いとき熱伸縮材42は収縮し、温度が高いとき熱伸縮材42は伸長する。チューブ給水口ふさぎ弁41は、熱伸縮材42の変形に従って、サイドタンク30の内部空間をサイドタンク30の延びる方向に沿って往復移動可能に設けられている。
The
図2に示す暖房運転時には、外気温が低く、そのため熱伸縮材42は収縮した状態である。そのため、サイドタンク30の延びる方向に沿う熱伸縮材42の長さは、相対的に小さくなっている。このとき、チューブ給水口ふさぎ弁41は、サイドタンク30内の図2中右側の部分に配置されている。チューブ給水口ふさぎ弁41は、複数の冷却用チューブ32の給水口34を覆っており、一方、空調用チューブ31の給水口33は覆っていない。
During the heating operation shown in FIG. 2, the outside air temperature is low, so that the heat
図3は、空調用冷媒回路100cの冷房運転時における、三流体熱交換器である熱交換器81のサイドタンク30の内部構造を示す概略図である。図3に示す冷房運転時には、外気温が高く、そのため熱伸縮材42は伸長した状態である。そのため、サイドタンク30の延びる方向に沿う熱伸縮材42の長さは、相対的に大きくなっている。このとき、チューブ給水口ふさぎ弁41は、サイドタンク30内の図3中の左側の部分に配置されている。チューブ給水口ふさぎ弁41は、複数の空調用チューブ31の給水口33と、複数の冷却用チューブ32の給水口34との両方を覆っている。
FIG. 3 is a schematic diagram showing the internal structure of the
図4は、実施の形態に係る三流体熱交換器である熱交換器81の動作を示すフローチャートである。図4に従って、熱交換器81の動作を説明する。まずステップ(S10)において、空調用冷媒回路100cが暖房運転しているか否かを判断する。空調用冷媒回路100cが冷房運転している場合、または空調用冷媒回路100cが停止している場合には、ステップ(S10)の判断においてNOと判断される。その場合ステップ(S20)に進み、チューブ給水口ふさぎ弁41を左へ移動させ、チューブ給水口ふさぎ弁41が複数の空調用チューブ31の給水口33と複数の冷却用チューブ32の給水口34との両方を覆っている、図3に示す状態にする。
FIG. 4 is a flowchart showing the operation of the
空調用冷媒回路100cが冷房運転している場合、上述した通り、熱交換器81は凝縮器として機能する。この場合、熱交換器81に高温の冷媒が流入し、熱交換器81に対して空調用冷媒Y1が放熱している状態になる。そのため、熱源5の冷却のためには、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換量を減らし、冷却用冷媒Y2と空気流Y3との熱交換量を増加するほうが望ましい。したがって、チューブ給水口ふさぎ弁41を左へ移動させた図3に示す配置とし、高温の空調用冷媒Y1から冷却用冷媒Y2への伝熱を抑制するとともに、冷却用冷媒Y2から空気流Y3への放熱を促進する。これにより、熱交換器81において冷却用冷媒Y2を確実に冷却できるので、空調用冷媒回路100cの冷房運転時の熱源5の冷却性能を確保することができる。
When the air conditioning
空調用冷媒回路100cが停止している場合、冷却用チューブ32が密に配置された図2,3中右側の冷却用チューブ32への冷却用冷媒Y2の流量を増加させることで、冷却用冷媒Y2から空気流Y3への放熱を促進できる。これにより、熱源5の冷却性能を確保することができる。
When the air conditioning
図4に示すステップ(S10)の判断において、空調用冷媒回路100cが暖房運転している場合、YESと判断される。その場合ステップ(S30)に進み、チューブ給水口ふさぎ弁41を右へ移動させ、チューブ給水口ふさぎ弁41が複数の冷却用チューブ32の給水口34を覆っているが空調用チューブ31の給水口33は覆っていない、図2に示す状態にする。
In the determination of step (S10) shown in FIG. 4, if the air conditioning
空調用冷媒回路100cが暖房運転している場合、上述した通り、熱交換器81は吸熱器として機能する。この場合、熱交換器81に低温の冷媒が流入し、熱交換器81に対して空調用冷媒Y1が吸熱している状態になる。そのため、熱源5の冷却のためには、より低温の空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換量を増加するほうが望ましい。したがって、チューブ給水口ふさぎ弁41を右へ移動させた図2に示す配置とし、冷却用冷媒Y2から低温の空調用冷媒Y1への放熱を促進する。これにより、熱交換器81における冷却用冷媒Y2の冷却効率を向上できるので、空調用冷媒回路100cの暖房運転時の熱源5の冷却性能を確保することができる。
When the air conditioning
以上説明した通り、本実施の形態の熱交換システム100においては、サイドタンク30内において移動するチューブ給水口ふさぎ弁41が、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換量を調整する熱交換量調整手段としての機能を有している。
As described above, in the
空調用冷媒回路100cが冷房として機能するとき、熱交換器81に流入する空調用冷媒Y1が高温であるため、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換量を減少し、冷却用冷媒Y2と空気流Y3との熱交換量を増加する。これにより、空調用冷媒Y1からの放熱が大きい冷房時に、熱交換器81を流れる冷却用冷媒Y2の温度上昇を抑制でき、冷却用冷媒Y2を確実に冷却できる。
When the air conditioning
一方、空調用冷媒回路100cが暖房として機能するとき、熱交換器81に流入する空調用冷媒Y1が低温であるため、空調用冷媒Y1と冷却用冷媒Y2との熱交換量を増加する。これにより、冷却用冷媒Y2から空調用冷媒Y1への熱伝達によって、熱交換器81を流れる冷却用冷媒Y2を確実に冷却できる。このとき、空調用冷媒Y1は、熱交換器81において冷却用冷媒Y2から熱を受けて十分な吸熱量を確保できるので、排熱を回収することによって暖房効率を向上することができる。
On the other hand, when the air conditioning
したがって、空調用冷媒回路100cの冷房時および暖房時の両方において、熱源5を効率よく安定的に冷却することができる。
Therefore, the heat source 5 can be efficiently and stably cooled both during cooling and heating of the air conditioning
なお、上述した実施の形態においては、熱伸縮材42の温度変化に伴う伸縮によってチューブ給水口ふさぎ弁41を移動させる例について説明したが、この例に限られるものではない。たとえば、チューブ給水口ふさぎ弁41を電気的または機械的に移動させる駆動機構を設け、空調用冷媒回路100cの運転状態に従ってチューブ給水口ふさぎ弁41を移動させるように制御してもよい。
In addition, in embodiment mentioned above, although the example which moves the tube water supply
チューブ給水口ふさぎ弁41は、熱源5の温度の検出値に従って移動してもよい。たとえば、冷房運転時に熱源5の温度が高くなり過ぎた場合、チューブ給水口ふさぎ弁41を左側に移動させてもよい。この場合、空調用冷媒Y1から冷却用冷媒Y2への熱伝達量が減り、冷却用冷媒Y2と空気流Y3との熱交換量が増えるため、熱源5の温度を下げることができる。熱源5の温度が十分に下がった後に、チューブ給水口ふさぎ弁41を右側に戻してもよい。また、熱源5が電池である場合などに、初期作動時などに熱源5の温度を上げたい場合にチューブ給水口ふさぎ弁41を右側に移動させ、空調用冷媒Y1から冷却用冷媒Y2へ熱伝達させてもよい。
The tube water supply
チューブ給水口ふさぎ弁41は、空調用冷媒Y1の温度の検出値に従って移動してもよい。たとえば、暖房運転時に空調用冷媒Y1の温度が下がった場合、チューブ給水口ふさぎ弁41を右側に移動させてもよい。この場合、冷却用冷媒Y2から空調用冷媒Y1への熱伝達量が増えるため、空調用冷媒Y1の温度を上げることができる。空調用冷媒Y1の温度が十分に上がった後に、チューブ給水口ふさぎ弁41を左側に戻してもよい。
The tube water supply
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 Although the embodiment of the present invention has been described as above, the embodiment disclosed this time should be considered as illustrative in all points and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
2,13 三方弁、3 ポンプ、5 熱源、6 圧縮機、7 電磁弁、9 蒸発器、10 アキュムレータ、11 室内放熱器、12 エアミックスドア、15 蓄熱用バイパス流路、16 送風機、17 電気式膨張弁、25 ブロワ、26 バイパス通路、27 内外気切替えドア、30 サイドタンク、31 空調用チューブ、32 冷却用チューブ、33,34 給水口、41 チューブ給水口ふさぎ弁、42 熱伸縮材、81 熱交換器、100 熱交換システム、100a 冷却用冷媒回路、100c 空調用冷媒回路、Y1 空調用冷媒、Y2 冷却用冷媒、Y3 空気流。 2,13 Three-way valve, 3 pump, 5 heat source, 6 compressor, 7 solenoid valve, 9 evaporator, 10 accumulator, 11 indoor radiator, 12 air mix door, 15 heat storage bypass flow path, 16 blower, 17 electric type Expansion valve, 25 Blower, 26 Bypass passage, 27 Inside / outside air switching door, 30 Side tank, 31 Air conditioning tube, 32 Cooling tube, 33, 34 Water supply port, 41 Tube water supply port blocking valve, 42 Thermal expansion / contraction material, 81 Heat Exchanger, 100 heat exchange system, 100a cooling refrigerant circuit, 100c air conditioning refrigerant circuit, Y1 air conditioning refrigerant, Y2 cooling refrigerant, Y3 air flow.
Claims (1)
熱源を冷却するための冷却用冷媒が循環する冷却用冷媒回路と、
前記空調用冷媒、前記冷却用冷媒および空気の間で熱交換を行なう熱交換器とを備える、熱交換システムにおいて、
前記熱交換器は、前記空調用冷媒と前記冷却用冷媒との熱交換量を調整する熱交換量調整手段を有し、
前記熱交換量調整手段は、前記空調用冷媒回路が冷房として機能するとき前記空調用冷媒と前記冷却用冷媒との熱交換量を減少し、前記空調用冷媒回路が暖房として機能するとき前記空調用冷媒と前記冷却用冷媒との熱交換量を増加する、熱交換システム。 An air conditioning refrigerant circuit in which the air conditioning refrigerant circulates;
A cooling refrigerant circuit in which a cooling refrigerant for cooling the heat source circulates;
In the heat exchange system comprising: the air conditioning refrigerant, the cooling refrigerant, and a heat exchanger that exchanges heat between the air,
The heat exchanger has a heat exchange amount adjusting means for adjusting a heat exchange amount between the air conditioning refrigerant and the cooling refrigerant,
The heat exchange amount adjusting means reduces the amount of heat exchange between the air conditioning refrigerant and the cooling refrigerant when the air conditioning refrigerant circuit functions as cooling, and the air conditioning when the air conditioning refrigerant circuit functions as heating. Exchange system which increases the amount of heat exchange between the refrigerant for cooling and the refrigerant for cooling.
Priority Applications (1)
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JP2013237787A JP2015098949A (en) | 2013-11-18 | 2013-11-18 | Heat exchange system |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017040421A (en) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 | Heat exchanger and heat pump system |
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2013
- 2013-11-18 JP JP2013237787A patent/JP2015098949A/en active Pending
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