JP2015097385A - 中断可能なマイクロフォン電源を有する聴覚機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】聴覚機器回路と部品の電力消費を可能な限りいつでも低減する聴覚機器を提供する。
【解決手段】聴覚機器100は、マイクロフォンMと制御処理回路101とを備える。制御処理回路は、マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネル103と、音声信号を受け取るための第2音声入力チャネル105と、マイクロフォン信号と音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するための信号プロセッサ111と、マイクロフォンのためのマイクロフォン供給電圧を提供する電源と、第1スイッチ制御端子を有するとともに、第1スイッチ制御信号Φに応じて、マイクロフォンにマイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第1可制御スイッチSWと、第1スイッチ制御端子へ第1スイッチ制御信号を提供する第1出力ポートとを有する。
【選択図】図1

Description

本出願は、ユーザによって使用される聴覚機器に関する。
この聴覚機器は、受け取った音声に応じて第1マイクロフォン信号を生成する第1マイクロフォンを備え、該第1マイクロフォンは正極電力供給端子と負極電力供給端子とを備える。この聴覚機器の制御処理回路は、第1マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネルと、第2音声信号を受け取るための第2音声入力チャネルとを備える。制御処理回路は、第1マイクロフォン信号と第2音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するための信号プロセッサを備える。制御処理回路の電源は、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子の間に第1マイクロフォン供給電圧を提供するよう構成される。第1可制御スイッチは、第1スイッチ制御端子を有するとともに、第1スイッチ制御信号に応じて、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子の間に、第1マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断するよう構成される。制御処理回路の第1可制御出力ポートは、第1スイッチ制御端子へ第1スイッチ制御信号を提供するよう構成される。
聴覚機器又は補聴器は、語音や音楽等の入力音声を受け取るための少なくとも一つのマイクロフォンを備える。入力音声は、例えばオーディオグラムで表されるユーザに特有の聴力欠損から通常算出された一つ以上のプリセットリスニングプログラム(複数可)に応じて聴覚機器の信号プロセッサで増幅及び処理される。出力アンプは、マイクロフォンと共に聴覚機器のケーシングに収納されうる又は耳栓に別個に収納されうる、小型のスピーカ又はレシーバを介して、ユーザの外耳道に処理された音声信号を送出する。
さらに、最新の聴覚機器は、デジタル集積回路技術の急速な進歩とデジタル信号処理のアルゴリズム開発のおかげでますます高性能化された信号処理機能とユーザインターフェイス機能とを提供している。このため、最新の聴覚機器は、音声入力として、あるいは、例えば、RFアンテナ、赤外線レシーバ、又はテレコイルのような磁気アンテナを介して与えられるいわゆる直接音声入力ソースとして種々のマイクロフォン信号を利用できる複数の異なったリスニングプログラムを通常含んでいる。さらに、最新の聴覚機器は、ある条件のもとで同時に動作ができて多数のマイクロフォン信号を送出できる一つよりも多いマイクロフォン、例えば、2つ、3つ、又は4つのマイクロフォンを含むことが多い。この多数のマイクロフォン信号を利用して、様々な種類の騒音低減とビームフォーミング機能又はアルゴリズムとを提供できる。この多数のマイクロフォン信号のうちの一つは、例えば、米国特許第8,520,875号に開示されるように、外耳道マイクロフォンによって生成されて、閉塞感抑制機能のために用いられうる。選択される信号処理機能の種類と数は、聴覚機器の制御処理回路によって自動的に選択されるか、あるいはユーザ操作可能な適切な制御ボタンによって聴覚機器のユーザによって手動で選択される、特定のリスニングプログラムと通常関連づけられている。このため、特定のリスニングプログラムは、ユーザの特定の音環境に合わせた特定の信号処理機能又は特定の組の機能を利用することが多いであろう。第1のリスニングプログラムは、例えば、ビームフォーミング機能又はアルゴリズムを含み、鉄道の駅やバー等での騒がしい音環境に合わせたものであってもよい。第2のリスニングプログラムは、一つの全指向性マイクロフォン入力信号を利用し、比較的静かな家庭内や事務所の音環境等に合わせたものであってもよい。
しかし、マイクロフォンが入射音から有用なマイクロフォン信号を生成するよう動作する場合、補聴器マイクロフォンは、例えば約20mWから50mWの間の一定量の電力を消費する。この電力は、聴覚機器のマイクロフォン供給電圧に接続されたマイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を介して消費される。マイクロフォン供給電圧から電流を取り出すと、聴覚機器のバッテリ電源又は電池の、少ない容量のエネルギーを使い尽くしてしまうことが多い。補聴器マイクロフォンの電力は、通常、補聴器マイクロフォンのカプセルやハウジング内に収容された様々な種類のプレアンプや他の信号処理回路によって消費される。一般的な聴覚機器の電池に蓄積されるエネルギーの量は限られているという観点から、聴覚機器回路と部品の電力消費を可能な限りいつでも低減することが求められる。
米国特許第6,760,457B1号は、磁界の存在に応じてマイクロフォン入力からボイスコイル入力に、補聴器入力を自動的に切り替える磁気的に起動されるスイッチを有する補聴器を開示している。補聴器のユーザが電話に応答するために受話器を取り上げると、電話の受話器内の磁石によって磁界が生成されて、聴覚機器は自動的にボイスコイル入力に切り替わることができる。
第1の側面は、ユーザによって使用される聴覚機器に関し、この聴覚機器は、受け取った音声に応じて第1マイクロフォン信号を生成する第1マイクロフォンであって、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第1マイクロフォンを備える。聴覚機器は、制御処理回路をさらに備え、この制御処理回路は、第1マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネルと、第2音声信号を受け取るための第2音声入力チャネルとを備える。制御処理回路の信号プロセッサは、第1マイクロフォン信号と第2音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するよう構成される。電源は、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子の間に第1マイクロフォン供給電圧を提供するよう構成される。第1可制御スイッチは、第1スイッチ制御端子を有するとともに、第1スイッチ制御信号に応じて、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子の間に、第1マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断するよう構成される。制御処理回路の第1可制御出力ポートは、第1スイッチ制御端子へ第1スイッチ制御信号を提供するよう構成される。
本聴覚機器の制御処理回路が第1可制御スイッチによって第1マイクロフォン供給電圧を切断できるので、聴覚機器を動作させたままとする一方で、動作していない一つ以上の聴覚機器マイクロフォン(複数可)の電力消費を実質的に低減又は無くすことができる。聴覚機器は例えば、上述の直接音声入力ソースの一つによって与えられる音声入力を再生することで動作したままとできる。上述のように、あるリスニングプログラムでは、すべての聴覚機器マイクロフォンが同時に動作することを必要としなくてもよく、実際、上述の直接音声入力ソースから音声入力を取得するリスニングプログラム等のあるリスニングプログラムでは、一つのマイクロフォンさえも動作することを必要としなくてもよい。
本聴覚機器の他の利点は、聴覚機器の制御処理回路が、例えば、選択されたリスニングプログラムに応じて、聴覚機器マイクロフォン(複数可)の各々のマイクロフォン供給電圧の接続及び切断を制御できるので、必要とされるマイクロフォンのみに電力が供給されて、それによって任意の選択されたリスニングプログラムで動作ができることである。制御処理回路は、自動で又はユーザの入力に応じて、所望のリスニングプログラムの選択を制御するので、選択されたリスニングプログラムで用いる一つ又は複数の音声入力ソースがわかる。このため、制御処理回路は、動作をしていない一つ以上のマイクロフォン(複数可)を特定し切断できる。
さらに、制御処理回路があるマイクロフォン信号の間隔に基づく利用パターンに依拠した特定の種類の信号処理アルゴリズムで聴覚機器マイクロフォン(複数可)の各々のマイクロフォン供給電圧の接続及び切断を制御できることは有利である。このため、対象のマイクロフォン(複数可)の電圧供給が、これらのマイクロフォンが使用されない時間間隔内で制御処理回路によって切断されうる。
聴覚機器は、例えば、第2音声入力チャンネルに接続された無線又は有線のレシーバを介して遠隔音声ソースから送出されるユーザへの音声信号を受信、処理及び再生してもよい。そのため、この状況では、制御処理回路は、第1マイクロフォンへのマイクロフォン電圧供給を切断してもよい。本実施形態によれば、聴覚機器はさらに、無線変調音声信号を受信するための無線レシーバと、無線音声信号を抽出し、当該無線音声信号を制御処理回路の第2音声入力チャネル又は第3音声入力チャネルに接続するために、無線レシーバに接続されているデコーダとを備える。
無線レシーバは、[RFアンテナ、磁気アンテナ、光学式レシーバ]を含む群から選択されたアンテナ等の、選択される種類の無線送信に対応するアンテナを備えてもよい。RFアンテナは、例えば、ブルートゥース(登録商標)規格又は低電力消費ブルートゥース(登録商標)(ブルートゥースLE)規格による、あるいは米国特許第8,229,146号による無線変調音声信号の受信のための構成とされてもよい。あるいは、非常に低い周波数での伝達を、例えば、磁気結合に基づいて適用してもよく、この場合は、磁気アンテナが従来のテレコイルを備えていてもよい。光学式レシーバは、適切なLEDによる光センサを備えていてもよい。
遠隔音声ソースは、話者、教員、テレビ、ラジオ、又はその他の種類の対象音源等の音源の近くに置かれる、ReSound Unite(登録商標)Mini Microphone等の可搬型の無線マイクロフォンを備えていてもよい。可搬型無線マイクロフォンは、音源の近くの音声を拾い上げ、適切な通信リンクによって聴覚機器の無線レシーバに、対応する変調音声信号を送信する。変調音声信号は、例えば、規格化されたデジタル音声プロトコルに従ってデジタル形式に符号化されてもよい。
聴覚機器の制御処理回路は第1マイクロフォンのマイクロフォン供給電圧の接続及び切断を制御するので、マイクロフォン信号が、信号プロセッサによって実行される選択された信号処理機能又はアルゴリズムによって必要とされない場合は、制御処理回路は、第1可制御出力ポートによって第1マイクロフォンの電源を特定し切断することができる。ある実施形態では、第1マイクロフォン信号の処理に使用される少なくとも一つの処理パラメータを用いて、第1可制御出力ポートの論理状態を設定することで、第1マイクロフォン供給電圧を接続又は切断する。この少なくとも一つ処理パラメータは、例えば、全指向性マイクロフォン信号が第1マイクロフォン信号の騒音特性の分析に基づいて必要であることを示してもよい。これに応じて、制御処理回路はそのためマイクロフォン供給電圧を第1マイクロフォンに接続してもよい。
ある実施形態では、聴覚機器は、音声を受け取ってそれに応じた第2マイクロフォン信号を第2音声入力チャネルに生成する第2マイクロフォンを備える。第2マイクロフォンは、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを備える。制御処理回路は、第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子に第2マイクロフォン供給電圧を提供するマイクロフォン供給端子と、第2スイッチ制御端子に接続された第1可制御出力ポート又は第2可制御出力ポートからの第2スイッチ制御信号に応じて、第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子に第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第2可制御スイッチとをさらに備える。これによって、無線又は有線のレシーバによる遠隔音声ソースからの上述の音声入力ではなく、本実施形態では、第2マイクロフォン信号が第2音声入力チャネルに接続される。当業者なら、さらなる実施形態では、上述の追加的な又は第3の音声入力チャンネルによる遠隔音声ソースからの上述の音声入力を備えてもよいことを理解するであろう。
いくつかの実施形態では、第2マイクロフォンからのマイクロフォン信号はある時間間隔の間のみ必要とされてもよいため、制御処理回路は、第2可制御スイッチを制御し、第2マイクロフォンの一時的利用パターンに応じて、第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断するように構成される。例えば、入力マイクロフォン信号のある所定の音声信号特性に応答して断続パターンで起動されるビームフォーミング機能等の特定の信号処理機能によって、第2マイクロフォンの利用パターンを決定してもよい。ある実施形態では、制御処理回路は、外耳道の音圧に基づいて第2マイクロフォンの一時的利用パターンを決定するように構成される。
各処理パラメータを有する種々の信号処理機能又はアルゴリズムが関連付けされて又は組にされて、聴覚機器の特定のプリセットリスニングプログラムを規定して、各プリセットリスニングプログラムが、特定の音声信号チャンネル又は特定の組の音声入力チャンネルを選択し、選択された音声チャンネルの音声信号に適用される特定の組の信号処理機能もそれとともに選択するようにしてもよい。これにより、必要とされるマイクロフォンのみに電力が供給されて選択されたリスニングプログラムで動作可能となるように、制御処理回路は選択されたプリセットリスニングプログラムに応じて第1及び第2マイクロフォンのそれぞれに対して供給電圧を接続及び切断してもよい。プリセットリスニングプログラムは、例えば、第1及び/又は第2マイクロフォン信号のスペクトル又は時間についての内容の分析に基づいて聴覚機器の制御処理回路によって自動的に、あるいは制御処理回路に対して適切な制御信号を生成するユーザ操作可能な適切な制御ボタンによって聴覚機器ユーザによって手動で選択されうる。ある実施形態では、聴覚機器は、全指向性リスニングプログラムを備えてもよく、該全指向性リスニングプログラムは、1つの音声信号チャンネルを利用する。別の又は追加的な実施形態では、聴覚機器は、指向性リスニングプログラムを備えていてもよく、該指向性リスニングプログラムは、少なくとも第1及び第2音声入力チャネルを利用する。
少なくとも第1音声入力チャネルは、信号プロセッサのデジタル信号プロセッサ(DSP)のためのデジタルマイクロフォン信号を生成するアナログ・デジタル・コンバータを備えてもよい。当業者なら、第1音声入力チャンネルは、アナログ・デジタル・コンバータ及び/若しくは種々の周波数選択フィルタの前段にあるいはそれと一体化されたマイクロフォンプレアンプ等の追加的な信号調整回路を備えてもよく、該周波数選択フィルタは、マイクロフォン信号の高域フィルタ、低域フィルタ、又はバンドパスフィルタなどであることを理解するであろう。第2音声入力チャネルは同様に、例えば、第2マイクロフォン又は遠隔音声ソース等の、制御処理回路の第2音声入力チャネルに接続された音声信号ソースの性質に適応したアナログ・デジタル・コンバータ及び種々の追加的な信号調整回路を備えてもよい。
第1及び第2可制御スイッチの各々は、原則として、制御処理回路と一体化されていてもよく、又は制御処理回路の外部で別個の部材として提供されてもよいが、第1及び第2可制御スイッチの少なくとも一つ、好ましくは両方が、制御処理回路と一体化されることが好ましい。第1可制御スイッチは、例えば、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に配置されてもよく、可能であれば第2可制御スイッチは第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に配置されてもよい。通常、聴覚機器の寸法は小さく、聴覚機器の電子キャリアコンポーネントが提供する面積も小さいため、第1及び第2可制御スイッチの両方を制御処理回路と一体化することは有利となることが多いであろう。電子キャリアコンポーネントは、単層又は多層のプリント回路基板又はセラミック基板を備えていてもよい。制御処理回路は、例えば、サブミクロンのCMOSプロセスで作製される単一の半導体ダイ又は基板として提供されることが好ましい。別の態様では、第1及び第2可制御スイッチの少なくとも一つ、任意に両方が、第1マイクロフォン又は第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に制御処理回路の外部に配置されてもよい。ある実施形態では、可制御スイッチがマイクロフォンと一体化されていてもよい。
第1及び第2可制御スイッチの各々は、半導体スイッチ、例えば、MOSFETスイッチ等のトランジスタスイッチを、後者の方が、制御処理回路を保持する、サブミクロンのデジタルCMOSに基づいた半導体ダイ又は基板と特に容易に一体化されるため、備えていてもよい。第1及び/又は第2可制御スイッチが制御処理回路の外部に搭載される場合は、第1及び/又は第2可制御スイッチは、小型の電気機械式リレー又はMEMSリレー等を備えていてもよい。このように外部に配置された第1及び/又は第2可制御スイッチの各スイッチ制御端子は、外部アクセス可能な、制御処理回路の1つ又は複数の出力ポートに聴覚機器の適切な電気配線を介して電気的に接続されてもよい。電気配線は、上述の電子キャリアコンポーネント上に又はその中に形成される電気トレース又は配線を有していてもよい。
第1マイクロフォンは、公的又は私的な空間又は部屋等の外部環境から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部又はポートを備えていてもよい。聴覚機器のハウジングは、耳かけ型(BTE)、耳あな型(ITE)、外耳道挿入型(ITC)、完全外耳道挿入型(CIC)等の任意の既知のハウジング形式を備えることができる。ある実施形態では、聴覚機器の第2マイクロフォンは、聴覚機器の外部環境からの音声を拾い上げるために、ハウジング又はシェルに配置された第2の音声入力部を有していてもよい。この実施形態において、第1音声入力部と第2音声入力部とは、ハウジングシェルにおいて密接に離間、例えば、5mmから20mmなどの30mm未満の距離で離間していることが好ましい。音声入力部又はポートをこのように密接に離間した配置とすることは、第1及び第2マイクロフォン信号から、上述の指向性マイクロフォン信号を抽出する又は取り出すのに有利である。このため、本実施形態では、音声入力として第1マイクロフォン信号のみを利用するために、例えば全指向性とするために第1のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、制御処理回路は、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第2マイクロフォン供給電圧から切断するよう構成されてもよい。信号プロセッサにおいて第1マイクロフォン信号と第2マイクロフォン信号とを混合するために、例えば、ビームフォーミング機能を介して指向性マイクロフォン信号を生成するために、第2のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、制御処理回路はさらに、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第2マイクロフォン供給電圧に接続してもよい。
少なくとも2つのマイクロフォンを有する本聴覚機器の他の有利な実施形態では、第2マイクロフォンの音声入力部は、聴覚機器がユーザの耳上又は耳内に装着されたときにユーザの外耳道から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置される。ユーザの外耳道で音圧を測定し処理できると、例えば、ユーザが話をしている時に聴覚機器における閉塞感を抑制又は解消する等、多くの理由で有用であろう。
上述のように、処理回路は、少なくとも第1マイクロフォン信号を処理するために、信号プロセッサで利用する処理パラメータが異なる複数のプリセットリスニングプログラムを有してもよい。制御処理回路は、選択されたプリセットリスニングプログラムに応じて、第1可制御出力ポートを介して少なくとも第1マイクロフォン供給電圧を接続及び切断するよう構成されてもよい。当業者なら、制御処理回路は、選択されたプリセットリスニングプログラムに応じて追加的な可制御出力ポートを介してさらなる任意のマイクロフォンのマイクロフォン供給電圧の各々を接続及び切断するよう構成されてもよいことを理解するであろう。異なる処理パラメータは、聴覚訓練士の診察室でのフィッティングセッションでユーザの聴覚損失に応じて補聴器フィッティングシステムによって決定されていてもよい。これらの異なる処理パラメータは、フィッティングセッションに関連させて聴覚機器に書き込まれ、聴覚機器の不揮発性のデータメモリ領域にロードされていてもよい。これらの異なる処理パラメータは、聴覚機器の操作中に信号プロセッサによって読み取り可能に、不揮発性のデータメモリ領域に記憶されていてもよい。
信号プロセッサは、DSPコア等のソフトウェア・プログラマブル・マイクロプロセッサを備えるのが好ましい。上述の信号処理機能とリスニングプログラムの各々は、ソフトウェア・プログラマブル・マイクロプロセッサ・コアで実行される一組の実行可能なプログラム命令を備えてもよい。別の態様では、信号プロセッサは、適切に構成されたデジタルの順序及び組み合わせ論理回路のアセンブリによって実現されるハードワイヤードDSPを備えていてもよい。
制御処理回路の電源は、DC電源を備えていてもよい。ある実施形態では、DC電源は、例えば、それぞれ制御処理回路のバッテリ電源に接続されたリニア電圧レギュレータ又はスイッチドモードDC−DCパワーコンバータ等の様々な種類の供給回路を備えていてもよい。聴覚機器のバッテリ電源は、従来の1.2Vの空気亜鉛電池、又は一つ以上の再充電可能な電池によって提供されてもよい。DC電源は、通常の聴覚機器マイクロフォンに適した0.9Vから1.1Vの間のDCレベルでマイクロフォン供給電圧を送出するよう構成されてもよい。あるいは、DC電圧レベルは、ある特定の種類の補聴器マイクロフォンの電圧供給要件に適応していてもよい。上述のように、各聴覚機器マイクロフォンは、マイクロフォン供給電圧に接続されると、20mWから50mWの間でマイクロフォン供給電圧からの取り出しを行ってもよい。バッテリ電源によって送出されるDC電圧より高いマイクロフォン供給電圧が必要な場合は、DC電源はブースト型のスイッチドモードDC−DCパワーコンバータを備えていてもよい。あるいは、必要なマイクロフォン供給電圧がバッテリ電源のDC電圧より低い場合は、DC電源はバック型のスイッチドモードDC−DCパワーコンバータを備えていてもよい。
ユーザによって使用される聴覚機器は、受け取った音声に応じて第1マイクロフォン信号を生成する第1マイクロフォンであって、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第1マイクロフォンと、制御処理回路とを備え、制御処理回路は、第1マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネルと、音声信号を受け取るための第2音声入力チャネルと、第1マイクロフォン信号と音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するための信号プロセッサと、第1マイクロフォンのための第1マイクロフォン供給電圧を提供する電源と、第1スイッチ制御端子を有する第1可制御スイッチであって、第1スイッチ制御信号に応じて、第1マイクロフォン供給電圧を選択的に第1マイクロフォンに接続及び第1マイクロフォンから切断する第1可制御スイッチと、第1スイッチ制御端子へ第1スイッチ制御信号を提供する第1出力ポートとを有する。
任意に、聴覚機器は、音声を受け取ってそれに応じた第2マイクロフォン信号を生成する第2マイクロフォンであって、第2音声入力チャネルに接続されているとともに正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第2マイクロフォンをさらに備え、制御処理回路は、第2マイクロフォンに第2マイクロフォン供給電圧を提供するマイクロフォン供給端子と、第2スイッチ制御端子を有する第2可制御スイッチであって、第2スイッチ制御端子に接続された第1出力ポート又は第2出力ポートからの第2スイッチ制御信号に応じて、第2マイクロフォン供給電圧を選択的に第2マイクロフォンに接続及び第2マイクロフォンから切断する第2可制御スイッチとをさらに有する。
任意に、第2マイクロフォンは、聴覚機器がユーザの耳上又は耳内に装着されたときにユーザの外耳道から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する。
任意に、制御処理回路はさらに、第2可制御スイッチを制御し、第2マイクロフォンの一時的利用パターンに応じて、第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断するように構成されている。
任意に、制御処理回路は、外耳道の音圧に基づいて第2マイクロフォンの一時的利用パターンを決定するよう構成されている。
任意に、制御処理回路は、複数のプリセットリスニングプログラムを有し、選択的に、音声入力として第1マイクロフォン信号を利用するとともに第2マイクロフォン信号を利用しないために、複数のプリセットリスニングプログラムのなかの第1のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第2マイクロフォン供給電圧から切断し、信号プロセッサで第1マイクロフォン信号と第2マイクロフォン信号とを混合するために、複数のプリセットリスニングプログラムのなかの第2のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を第2マイクロフォン供給電圧に接続するよう構成される。
任意に、第1及び第2可制御スイッチの少なくとも一方は、第1マイクロフォン又は第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている。
任意に、聴覚機器は、無線変調音声信号を受信するための無線レシーバと、無線音声信号を抽出し、当該無線音声信号を制御処理回路の第2音声入力チャネル又は第3音声入力チャネルに接続するために、無線レシーバに接続されているデコーダとをさらに有する。
任意に、無線変調音声信号は、デジタル符号化された音声信号を含む。
任意に、無線レシーバは、RFアンテナ、磁気アンテナ又は光学式レシーバを有する。
任意に、聴覚機器は、第2マイクロフォンと、第2可制御スイッチと、をさらに備え、第2可制御スイッチは、制御処理回路の外部にあり、第1マイクロフォン又は第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている。
任意に、第1マイクロフォンは、外部環境から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する。
任意に、制御処理回路は、少なくとも第1マイクロフォン信号を処理するために、信号プロセッサで利用する処理パラメータが異なる複数のプリセットリスニングプログラムを有し、制御処理回路は、複数のプリセットリスニングプログラムのなかから選択された一つに応じて、第1出力ポートを介して少なくとも第1マイクロフォン供給電圧を接続及び切断する。
任意に、第1音声入力チャネルは、マイクロフォンプレアンプと、信号プロセッサのデジタル信号プロセッサ(DSP)のためのデジタルマイクロフォン信号を生成するためのアナログ・デジタル・コンバータとを有する。
任意に、信号プロセッサは、ソフトウエア・プログラマブル・マイクロプロセッサ・コアを有する。
任意に、電源は、リニア電圧レギュレータ又はスイッチドDC−DCパワーコンバータを有する。
任意に、第1可制御スイッチは、MOSFETを有する。
任意に、信号プロセッサは、第1マイクロフォン信号の処理に使用される少なくとも一つの処理パラメータに応じて、第1出力ポートの論理状態を設定する。
他のさらなる側面及び特徴は、以下の詳細な説明の閲読により明らかになる。
一実施形態によるマイクロフォン電源の接続及び切断を制御するプロセッサを備える聴覚機器の簡略化した概略ブロック図である。 一実施形態によるマイクロフォン電源の接続及び切断を個々に制御するプロセッサを備えるマルチマイクロフォン聴覚機器の簡略化した概略ブロック図である。 一実施形態によるマイクロフォン電源の接続及び切断を個々に制御するプロセッサを備えるマルチマイクロフォン聴覚機器の簡略化した概略ブロック図である。
図面は、本明細書で説明する種々の特徴の設計及び有用性を示しており、同様の要素は共通の参照番号で参照される。上記及びその他の利点及び目的がいかにして得られるかを理解しやすくするために、より具体的な説明が提供され、添付の図面に示される。これらの図面は、特徴の一例を示すに過ぎず、よって、特許請求の範囲を限定するものと理解されるべきではない。以下、添付の図面と関連付けて実施の形態を詳細に説明する。
以下に、様々な特徴について、図面を参照して説明する。なお、図面は縮尺通りに描かれていないこと、及び類似の構造又は機能の要素は、図面全体を通して同様の参照番号によって表されることに留意すべきである。図面は、特徴の説明を容易にすることのみを意図したものであることに留意すべきである。それらは、特許請求の範囲に記載された発明の網羅的な説明を意図するものでもないし、又は特許請求の範囲を限定することを意図するものでもない。また、図示した特徴では、図示されるすべての側面又は利点を必ずしも有している必要はない。特定の特徴に関連して説明される側面又は利点は、必ずしもその特徴に限定されるものではなく、図示していない場合でも、任意の他の特徴で実現することができる。
図1は、ある実施形態によるマイクロフォン電源の接続及び切断を制御するプロセッサを備える聴覚機器100の簡略化した概略ブロック図である。聴覚機器は、耳かけ型(BTE)、外耳道挿入型(ITC)、完全外耳道挿入型(CIC)等の任意の型の補聴器ハウジングの形式を備えることができる。外耳道の音圧生成のための出力アンプ及び小型のレシーバ/スピーカは共に、簡略化のために省略されているが、ある実施形態では、プロセッサの出力ポート又は入力部に伝達が可能なように接続されうる。聴覚機器100は、制御処理回路101のマイクロフォン供給電圧端子VMIC1に接続された正極電力供給端子によって電力が供給されるマイクロフォンMを備える。マイクロフォンMの負極電力供給端子は、制御処理回路101の接地端子等の接地電位に接続される。これにより、マイクロフォンMの供給電力は、正極及び負極電力供給端子を通り、マイクロフォンのハウジング又はケーシング内に配置されたマイクロフォンプレアンプに電力供給するために用いられる。マイクロフォンMの正極及び負極電力供給端子は、マイクロフォンのハウジング又はケーシング上の、外部アクセス可能な一対のはんだパッドとして形成されてもよい。マイクロフォンMは、マイクロフォンプレアンプの出力部に接続されたマイクロフォン信号端子又はパッドをさらに備え、入力音声に応じて生成される第1マイクロフォン信号199を供給する。当業者なら、ある種のマイクロフォンにおいては、音声信号端子及び正極電力供給端子が一つの共用マイクロフォンパッド又は端子として提供されることを理解するであろう。
制御処理回路101は、制御処理回路101の音声入力端子196を介して第1マイクロフォン信号199を受け取る第1音声入力チャンネル103を備える。第1音声入力チャンネル103は、デジタル化されたマイクロフォン信号すなわちデジタルマイクロフォン信号198を生成する第1アナログ・デジタル・コンバータΣΔ1に、増幅/バッファリングされかつ可能ならばフィルタリングされたマイクロフォン信号を送出するマイクロフォンプレアンプ又はバッファA1を備える。第1アナログ・デジタル・コンバータは、図に示したようなΣΔタイプのコンバータ、又はフラッシュ・コンバータや逐次近似コンバータ等の他の任意の適切な種類のアナログ・デジタル・コンバータを備えていてもよい。デジタルマイクロフォン信号198は、制御処理回路101のデジタル信号プロセッサ111(DSP)の第1入力チャンネル197に与えられる。DSP111は、ソフトウエア・プログラマブル・DSP・コアを備えていてもよく、1組の実行可能なプログラム命令又はコードによる制御によって一つ以上の信号処理機能をデジタルマイクロフォン信号198に適用してもよい。この一つ以上の信号処理機能は好ましくは聴覚機器のユーザの聴力損失に応じてデジタルマイクロフォン信号を処理するようになされている。このため、一つ以上の信号処理機能の種々の処理パラメータが、聴覚訓練士の診察室でのユーザの事前の補聴器フィッティングセッションで決定され、DSP111にアクセス可能な不揮発性データメモリ領域195にロードされていてもよい。
DSP111は、1MHzから20MHzのクロック周波数を有することができるクロック生成器109によって供給されるマスタークロック信号でクロック制御される。クロック生成器109は、さらに、同期クロック信号を第1及び第2アナログ・デジタル・コンバータΣΔ1、ΣΔ2に供給してもよい。制御処理回路101はまた、プレアンプA2及び第2アナログ・デジタル・コンバータΣΔ2を介して第2のいわゆる直接音声信号を受信するための第2音声入力チャネル105を有してもよい。第2音声入力チャネル105は、さらに、第2プレアンプA2の前段に無線レシーバ・デコーダ104を備えている。無線レシーバ・デコーダ104は、それによって無線RF変調音声信号VRF1を受信するためのRFアンテナ106に接続される。当業者なら、無線レシーバ・デコーダ104は、ブルートゥース(登録商標)規格もしくはブルートゥース(登録商標)LE規格による、又はブルートゥース(登録商標)規格もしくはブルートゥース(登録商標)LE規格のデジタル音声送信プロトコル及びプロファイルを利用した米国特許第8,229,146号による、又は米国特許第8,229,146号による動作を行ってもよいことを理解するであろう。無線レシーバ・デコーダ104は、RF変調音声信号VRF1から無線音声信号を抽出し、アナログ形式でのRF変調音声信号を第2プレアンプA2の入力に適用してもよい。プレアンプA2の出力信号は、次に第2アナログ・デジタル・コンバータΣΔ2でデジタル化されて、上述のようにユーザの聴力損失に応じたさらなる処理のためにDSP111の第2デジタルチャンネルに入力される。別の態様では、無線レシーバ・デコーダ104は、入力されるRF変調音声信号を直接抽出又はデジタル信号の形式に復号し、デジタル音声信号をDSP111の対応するデジタル入力チャンネルに与えるよう構成されてもよい。RF変調音声信号をこのように直接デジタル復号することに対応する音声信号の経路を点線すなわち配線113によって概略的に示す。
制御処理回路101は、マイクロフォンMの正極及び負極電力供給端子間に上述のマイクロフォン供給電圧VMIC1を提供するように構成されたDC電源、DC−DC、等の電圧又は電力供給源を備える。DC電源、DC−DC、は、100mV−300mVである電圧レベルで、低ノイズのリプルの無いDCマイクロフォン供給電圧を提供する比較的簡易なリニアレギュレータを備えていてもよく、100mV−300mVは、1.2Vの空気亜鉛電池等の適切なバッテリ電源によって制御処理回路101の電力供給端子VBATに供給されるバッテリ電圧より低い。フィルタリング又は平滑コンデンサCを利用して、DCマイクロフォン供給電圧のリプルとノイズを抑制してもよい。通常の補聴器マイクロフォンは、20μAから50μAの電流をDC電圧供給源から1Vの電圧レベルで取り出すであろう。可制御半導体スイッチSWが制御処理回路101と一体化されて、マイクロフォン供給電圧端子VMIC1を介したマイクロフォンMの正極及び負極電力供給端子と回路101の接地端子とに一連に接続される。当業者なら、可制御半導体スイッチSWは、例えば、制御処理回路101の半導体技術や種々の用途に固有の要件に依存して、バイポーラトランジスタ、CMOSトランジスタ、JFET等の異なる種類の半導体スイッチを備えてもよいことを理解するであろう。MOSFETスイッチは、サイズが小さく、オフ抵抗が高く、オン抵抗が低いことから、本実施形態においては、可制御半導体スイッチSWは、MOSFET又は複数のMOSFETの組み合わせ(例えば、パスゲートカップリング)を備えていてもよい。可制御半導体スイッチSWは、DC電源の出力電圧VREGをマイクロフォンMに選択的に接続及び切断するためにスイッチ制御信号Φが与えられるゲート端子又は制御端子(不図示)を備えている。論理的に高いレベルのスイッチ制御信号Φは、SWを導通状態、すなわち例えば1kΩ未満の低い抵抗でオン状態にする。一方、論理的に低いレベルのスイッチ制御信号Φは、SWを非導通状態、すなわち例えば1GΩより高い高抵抗でオフ状態にする。このため、オフ状態では、SWの抵抗は実質的に開回路に相当し、マイクロフォンの正極及び負極電力端子は、効果的にマイクロフォン供給電圧VREGから切断され、マイクロフォンによって取り出される電流は実質的にゼロに下がる。当業者なら、他の態様では、可制御半導体スイッチSWを、マイクロフォン供給電圧VREGと一連ではなく、例えば、制御処理回路101の接地線又は配線に配置されたMの負極電力供給端子と一連に挿入してもよいことを理解するであろう。
論理的に低いレベル及び高いレベルで提供するスイッチ制御信号Φの実際の電圧レベルは、例えば、PMOS又はNMOSトランジスタ等の個々の種類のスイッチに依存するであろう。スイッチ制御信号Φは、オンチップの電気配線を介してSWのゲート端子に電気的に接続された、制御処理回路101の可制御出力ポートP1によって供給される。可制御出力ポートの論理レベルは、制御処理回路101によって、例えば、上述の信号プロセッサ111又は可制御出力ポートP1に書き込みができる他の適切な制御器によって制御される。可制御出力ポートP1は、例えば、制御処理回路101の周辺制御レジスタ(不図示)の特定のビット値にマップされてもよい。当業者なら、聴覚機器が複数のマイクロフォンを備える場合、周辺制御レジスタは特定の可制御出力ポートのアドレスを各々指定する複数のビット値と、複数のマイクロフォンの各マイクロフォンのマイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断するよう構成された可制御スイッチの対応するスイッチ制御信号とを含んでもよいことを理解するであろう。
上述したように、DSP111は、一つ以上の信号処理機能をMからのデジタルマイクロフォン信号に適用して、ユーザの聴力損失に応じてデジタルマイクロフォン信号198を処理するソフトウエア・プログラマブル・DSP・コアを備えていてもよい。これらの信号処理機能は、非線形増幅、騒音低減、周波数応答整形等の、第1のプリセットリスニングプログラムに集められた異なる機能の処理パラメータを備えていてもよい。DSP111はさらに、マイクロフォン信号を利用しないが、代わりに第2音声入力チャネル105によって供給される上述の第2直接音声信号を用いる少なくとも一つの追加的なリスニングプログラムを備える。DSP111は、第1のプリセットリスニングプログラムと、第2のプリセットリスニングプログラムと、さらに言えば利用可能なさらなるリスニングプログラムとを、前記のユーザ操作可能な制御ボタンの一つによって供給される制御信号に応じて、切り替えるよう構成されてもよい。この制御信号は、例えば、制御処理回路101の適切なDSP読み取り可能な入力ポート(不図示)に送られてもよい。ユーザが第1のプリセットリスニングプログラムから第2のプリセットリスニングプログラムへの切り替えを要求していると制御信号が示す場合、DSP111はこれに応じて第1入力チャンネル103のデジタルマイクロフォン信号の読み取り及び処理から第2音声入力チャネル105からの直接デジタル音声信号の読み取り及び処理に切り替える。さらに、DSP111は、上述のような可制御ポートP1に適切な論理状態を書き込むことで、SWによりマイクロフォンからマイクロフォン供給電圧VREGを切断する処理を行う。後の時点で、ユーザが再度ユーザ操作可能な制御ボタンを押して第1のプリセットリスニングプログラムに戻りたいと信号で示す場合、DSP111は、SWを閉じることでマイクロフォン供給電圧VREGをマイクロフォンに再度接続し、第1音声入力チャンネル103を介してまた再び供給されるデジタルマイクロフォン信号を読み取って処理を行うようにする。
図2は、第2の実施形態によるマイクロフォン電源の接続及び切断を個々に制御するプロセッサを備えるマルチマイクロフォン聴覚機器200の簡略化した概略ブロック図である。本実施形態と上述の第1の実施形態において同様の構成には、比較がしやすいように対応する参照番号を付している。当業者なら、マイクロフォンMの特性及び制御処理回路101の種々の回路ブロックの特性についての上述の一般的な説明は、対応するマイクロフォンM、M、及びMならびに制御処理回路201の対応する回路ブロックに等しく適用されうることを理解するであろう。本マルチマイクロフォン聴覚機器200は、各音声入力チャンネル203、205、205aを介してDSP211に接続された3つのマイクロフォンM、M、及びMを備えるが、直接音声入力チャンネルは備えていない。しかし、当業者なら、他の実施形態では、第1の実施形態に関連して述べたものと同様の直接音声入力チャンネルをさらに備えてもよいことを理解するであろう。本実施形態では、同じDC電源、DC−DC、が、マイクロフォン供給電圧を、例示するような各マイクロフォン供給電圧端子VMIC1、VMIC2、及びVMIC3を介して3つのマイクロフォンM、M、及びMすべてに供給する。可制御半導体スイッチSW、SW、及びSWは、共通のDC電源によって供給されるDC供給電圧VREGと、3つのマイクロフォンM、M、及びMの各々のマイクロフォン供給電圧との間に配置される。これによって、各マイクロフォンM、M、及びMは対応するゲート端子及びDSP211の各可制御出力ポートP1、P2、及びP3を介して供給される対応するスイッチ制御信号Φ、Φ、及びΦによってVREGに個別に接続及び切断されうる。可制御出力ポートP1、P2、及びP3は、可制御半導体スイッチSW、SW、及びSWの各スイッチ制御端子(不図示)に電気的に接続され、対応する各スイッチ制御信号Φ、Φ、及びΦをスイッチ制御端子に供給する。当業者なら、異なる実施形態では、3つのマイクロフォンM、M、及びMの別の多数の構成と、それに対応する信号処理機能が可能であることを理解するであろう。ある実施形態では、マイクロフォンM及びMは、双方とも聴覚機器の外部環境からの音声を拾い上げることができるように、聴覚機器200のハウジング又はシェルにおける近位部に配置された各音声入力部を有していてもよい。一方、マイクロフォンMは、聴覚機器200がユーザの外耳道にある場合にユーザの外耳道からの音声を拾い上げるために聴覚機器のハウジング又はシェルに配置される音声入力部を有していてもよい。このように、例えば、適切な信号処理機能によって閉塞感を抑制又は解消するため等多数の理由で役立つ可能性があるため、マイクロフォンMはユーザの外耳道の音圧を記録する又は拾い上げる。2つのマイクロフォンM及びMによって送出される各マイクロフォン信号は、信号プロセッサで利用されて、様々な種類の指向性又はビームフォーミング機能を、特定の一つ又は複数のリスニングプログラムで形成してもよい。後者の一つ又は複数のリスニングプログラムは、騒音のある環境下又は騒音で取り囲まれた状況で、環境騒音を低減して、ユーザの語音の理解度を高めるのに通常役立つ。しかし、静かな環境にいるユーザにとって好ましいであろう、第1のリスニングプログラムは、閉塞感を抑制せず全指向性マイクロフォン入力を利用してもよい。したがって、使用していない第2マイクロフォンM及び第3マイクロフォンMの各正極及び負極電力供給端子が、第1のリスニングプログラムにおいて可制御出力ポートP2及びP3ならびに可制御半導体スイッチSW及びSWによりDSP211によってDC供給電圧VREGから切断されている間、第1マイクロフォンMの正極及び負極電力供給端子は、SWを介してDC供給電圧VREGに接続され、マイクロフォンMからマイクロフォン信号が送出されて、DSP211によって処理されてもよい。このため、第1のリスニングプログラムが作動している場合は、第2マイクロフォンM及び第3マイクロフォンMの双方の電力消費をなくす。
図3は、第3の実施形態によるマイクロフォン電源の接続及び切断を個々に制御するプロセッサを備えるマルチマイクロフォン聴覚機器300の簡略化した概略ブロック図である。本実施形態と上述の第2の実施形態において同様の構成には、比較容易となるように対応する参照番号を付している。当業者なら、マイクロフォンM−Mの特性及び制御処理回路201の種々の回路ブロックの特性についての上述の一般的な説明は、対応するマイクロフォンM、M、及びMならびに制御処理回路301の対応する回路ブロックに等しく適用されうることを理解するであろう。本マルチマイクロフォン聴覚機器300は、3つのマイクロフォンM、M、及びMを備えるが、直接音声入力チャンネルは備えていない。しかし、当業者なら、他の実施形態では、第1の実施形態に関連して述べたものと同様の直接音声入力チャンネルをさらに備えてもよいことを理解するであろう。本実施形態では、第1可制御スイッチSWは、制御処理回路301の外部の別個の部材として形成される。第2可制御スイッチSW及び第3可制御スイッチSWは、第2の実施形態に関連して概略を上述したように制御処理回路301と一体化されているが、他の態様では、同様に別個の外部部材として提供されてもよい。当業者なら、第1可制御スイッチSWは、例えば、上述の(すなわち、制御処理回路301上で)一体に形成される可制御半導体スイッチSW、SW、及びSWの様に、MOSFET、JFET、バイポーラトランジスタ等の一つ以上のトランジスタを含む半導体スイッチを備えていてもよいことを理解するであろう。しかし、第1可制御スイッチSWは、他の態様では小型の電気機械式のリレー又は他の種類のリレーを備えていてもよい。
スイッチ制御信号Φは、制御処理回路301の、外部アクセス可能な出力ポートP1及びパッド308を介して第1可制御スイッチSWのスイッチ制御端子(不図示)に与えられる。可制御出力ポートP1は、例えば、制御処理回路101のI/Oアドレス領域の特定のI/Oアドレスにマップされてもよい。当業者なら、適切な電圧レベルのスイッチ制御信号を提供することが必要な場合は、種々のレベルの変換回路が、出力ポート308とSWのスイッチ制御端子との間に挿入されてもよいことを理解するであろう。
当業者なら、他の実施形態において、例示した個別の可制御出力ポートP1、P2、及びP3を、可制御半導体スイッチSW、SW、及びSWの符号化されたスイッチアドレスの指定機能を有する一つの出力ポートに置き換えてもよいことを理解するであろう。この実施形態においては、適切な復号論理が加えられて、一つの出力ポートを介して供給される符号化されたスイッチアドレスから各スイッチ制御信号Φ、Φ、及びΦを復号化して提供してもよい。
上述の実施形態において、聴覚機器は、信号プロセッサを有するとして説明してきた。この明細書で用いられるように、用語「信号プロセッサ」は、特定の種類のプロセッサに限定されるものではなく、信号を処理することができる、FPGAプロセッサ、ASICプロセッサ、汎用プロセッサ、又は任意の他の種類のプロセッサ等の一つ以上のプロセッサを指すものである。また、「信号プロセッサ」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの双方の組み合わせを用いて実現されてもよい。さらに「信号プロセッサ」は、任意の集積回路又は集積回路の一部分を指してもよい。
本発明はさらに、以下に述べる項目による多数の側面を備える。
項目:
1.ユーザによって使用される聴覚機器であって、
受け取った音声に応じて第1マイクロフォン信号を生成する第1マイクロフォンであって、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第1マイクロフォンと、
制御処理回路とを備え、前記制御処理回路は、
前記第1マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネルと、
第2音声信号を受け取るための第2音声入力チャネルと、
前記第1マイクロフォン信号と前記第2音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するための信号プロセッサと、
前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子の間に前記第1マイクロフォン供給電圧を提供する電源と、
第1スイッチ制御端子を有するとともに、第1スイッチ制御信号に応じて、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子の間に、前記第1マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第1可制御スイッチと、
前記第1スイッチ制御端子へ前記第1スイッチ制御信号を提供する第1可制御出力ポートとを有する、
聴覚機器。

2.音声を受け取ってそれに応じた第2マイクロフォン信号を前記第2音声入力チャネルに生成する第2マイクロフォンであって、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第2マイクロフォンをさらに備え、
前記制御処理回路は、
前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子に第2マイクロフォン供給電圧を提供するマイクロフォン供給端子と、
前記第2スイッチ制御端子に接続された前記第1可制御出力ポート又は第2可制御出力ポートからの第2スイッチ制御信号に応じて、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子に前記第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第2可制御スイッチとを有する、
項目1に記載の聴覚機器。

3.無線変調音声信号を受信するための無線レシーバと、
無線音声信号を抽出し、当該無線音声信号を前記制御処理回路の前記第2音声入力チャネル又は第3音声入力チャネルに接続するために、前記無線レシーバに接続されているデコーダと、
をさらに備える項目1又は2に記載の聴覚機器。

4.前記無線変調音声信号は、デジタル符号化された音声信号を含む、項目3に記載の聴覚機器。

5.前記無線レシーバは、{RFアンテナ、磁気アンテナ及び光学式レシーバ}を含む群から選択された一つのアンテナを有する、項目3又は4に記載の聴覚機器。

6.前記第1及び第2可制御スイッチの少なくとも一方は、前記制御処理回路に一体化されているとともに、前記第1マイクロフォン又は前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

7.前記第1及び第2可制御スイッチの少なくとも一方は、前記制御処理回路の外部にあり、前記第1マイクロフォン又は前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

8.前記第1マイクロフォンは、外部環境から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

9.前記第2マイクロフォンは、聴覚機器がユーザの耳上又は耳内に装着されたときにユーザの外耳道から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する、項目2から8のいずれかに記載の聴覚機器。

10.前記制御処理回路は、少なくとも前記第1マイクロフォン信号を処理するために、前記信号プロセッサで利用する処理パラメータが異なる複数のプリセットリスニングプログラムを有し、
前記制御処理回路は、選択されたプリセットリスニングプログラムに応じて、前記第1出力ポートを介して少なくとも前記第1マイクロフォン供給電圧を接続及び切断する、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

11.前記制御処理回路は、
音声入力として前記第1マイクロフォン信号のみを利用するために第1のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第2マイクロフォン供給電圧から切断し、
前記信号プロセッサにおいて前記第1マイクロフォン信号と前記第2マイクロフォン信号とを混合するために、例えば、ビームフォーミング機能を介して指向性マイクロフォン信号を生成するために、第2のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第2マイクロフォン供給電圧に接続する、
項目10に記載の聴覚機器。

12.少なくとも前記第1音声入力チャネルは、マイクロフォンプレアンプと、信号プロセッサのデジタル信号プロセッサ(DSP)のためのデジタルマイクロフォン信号を生成するためのアナログ・デジタル・コンバータとを有する、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

13.前記信号プロセッサは、DSPコアといった、ソフトウエア・プログラマブル・マイクロプロセッサ・コアを有する、項目11に記載の聴覚機器。

14.前記電源は、制御処理回路のバッテリ供給電圧に接続されたリニア電圧レギュレータ又はスイッチドDC−DCパワーコンバータ、例えば、ブーストコンバータ、バックコンバータ、チャージポンプを有する、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

15.前記第1及び第2可制御スイッチのそれぞれは、MOSFETといった半導体スイッチを有する、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

16.前記信号プロセッサは、前記第1マイクロフォン信号の処理に使用される少なくとも一つの処理パラメータに応じて、前記第1可制御出力ポートの論理状態を設定する、上記項目のいずれかに記載の聴覚機器。

17.前記制御処理回路は、前記第2可制御スイッチを制御し、前記第2マイクロフォンの一時的利用パターンに応じて、前記第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続又は切断するように構成されている、項目2から16のいずれか一項に記載の聴覚機器。

18.前記制御処理回路は、外耳道の音圧に基づいて前記第2マイクロフォンの一時的利用パターンを決定する、項目17に記載の聴覚機器。

19.ユーザによって使用される聴覚機器であって、
受け取った音声に応じて第1マイクロフォン信号を生成する第1マイクロフォンであって、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第1マイクロフォンと、
制御処理回路とを備え、前記制御処理回路は、
前記第1マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネルと、
音声信号を受け取るための第2音声入力チャネルと、
前記第1マイクロフォン信号と前記音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するための信号プロセッサと、
前記第1マイクロフォンのための第1マイクロフォン供給電圧を提供する電源と、
第1スイッチ制御端子を有するとともに、第1スイッチ制御信号に応じて、前記第1マイクロフォンに前記第1マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第1可制御スイッチと、
前記第1スイッチ制御端子へ前記第1スイッチ制御信号を提供する第1出力ポートとを有する、
聴覚機器。

20.音声を受け取ってそれに応じた第2マイクロフォン信号を生成する第2マイクロフォンであって、前記第2音声入力チャネルに接続されているとともに正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第2マイクロフォンをさらに備え、
前記制御処理回路は、
前記第2マイクロフォンに第2マイクロフォン供給電圧を提供するマイクロフォン供給端子と、
第2スイッチ制御端子を有するとともに、前記第2スイッチ制御端子に接続された前記第1出力ポート又は第2出力ポートからの第2スイッチ制御信号に応じて、前記第2マイクロフォンに前記第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第2可制御スイッチとを有する、
項目19に記載の聴覚機器。

21.前記第2マイクロフォンは、聴覚機器がユーザの耳上又は耳内に装着されたときにユーザの外耳道から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する、項目20に記載の聴覚機器。

22.前記制御処理回路はさらに、前記第2可制御スイッチを制御し、前記第2マイクロフォンの一時的利用パターンに応じて、前記第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続又は切断するように構成されている、項目20又は21に記載の聴覚機器。

23.前記制御処理回路は、外耳道の音圧に基づいて前記第2マイクロフォンの一時的利用パターンを決定する、項目22に記載の聴覚機器。

24.前記制御処理回路は、複数のプリセットリスニングプログラムを有し、選択的に、
音声入力として前記第1マイクロフォン信号を利用するとともに前記第2マイクロフォン信号を利用しないために、前記複数のプリセットリスニングプログラムのなかの第1のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第2マイクロフォン供給電圧から切断し、
前記第1マイクロフォン信号と前記第2マイクロフォン信号とを混合するために、前記複数のプリセットリスニングプログラムのなかの第2のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第2マイクロフォン供給電圧に接続する、
項目20から23のいずれか一項に記載の聴覚機器。

25.前記第1及び第2可制御スイッチの少なくとも一方は、前記第1マイクロフォン又は前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている、項目20から24のいずれか一項に記載の聴覚機器。

26.無線変調音声信号を受信するための無線レシーバと、
無線音声信号を抽出し、当該無線音声信号を前記制御処理回路の前記第2音声入力チャネル又は第3音声入力チャネルに接続するために、前記無線レシーバに接続されているデコーダと、
をさらに備える項目19から25のいずれか一項に記載の聴覚機器。

27.前記無線変調音声信号は、デジタル符号化された音声信号を含む、項目26に記載の聴覚機器。

28.前記無線レシーバは、RFアンテナ、磁気アンテナ又は光学式レシーバを有する、項目26又は27に記載の聴覚機器。

29.第2マイクロフォンと、
第2可制御スイッチと、をさらに備え、
前記第2可制御スイッチは、前記制御処理回路の外部にあり、前記第1マイクロフォン又は前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている、項目19から28のいずれか一項に記載の聴覚機器。

30.前記第1マイクロフォンは、外部環境から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する、項目19から29のいずれか一項に記載の聴覚機器。

31.前記制御処理回路は、少なくとも前記第1マイクロフォン信号を処理するために、前記信号プロセッサで利用する処理パラメータが異なる複数のプリセットリスニングプログラムを有し、
前記制御処理回路は、前記複数のプリセットリスニングプログラムのなかから選択された一つに応じて、前記第1出力ポートを介して少なくとも前記第1マイクロフォン供給電圧を接続及び切断する、
項目19から29のいずれか一項に記載の聴覚機器。

32.前記第1音声入力チャネルは、マイクロフォンプレアンプと、信号プロセッサのデジタル信号プロセッサ(DSP)のためのデジタルマイクロフォン信号を生成するためのアナログ・デジタル・コンバータとを有する、項目19から31のいずれかに記載の聴覚機器。

33.前記信号プロセッサは、ソフトウエア・プログラマブル・マイクロプロセッサ・コアを有する、項目32に記載の聴覚機器。

34.前記電源は、リニア電圧レギュレータ又はスイッチドDC−DCパワーコンバータを有する、項目19から33のいずれかに記載の聴覚機器。

35.前記第1可制御スイッチは、MOSFETを有する、項目19から34のいずれかに記載の聴覚機器。

36.前記信号プロセッサは、前記第1マイクロフォン信号の処理に使用される少なくとも一つの処理パラメータに応じて、前記第1出力ポートの論理状態を設定する、項目19から35のいずれかに記載の聴覚機器。
以上、個別の特徴を示すとともに説明してきたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内で、様々な変更及び改良をなし得ることは明らかである。従って、明細書及び図面は、限定的な趣旨としてではなく、例示的な趣旨として解釈されるべきであり、特許請求の範囲に記載された発明には、全ての置換されたもの、改良されたもの及び均等なものが含まれる。

Claims (10)

  1. ユーザによって使用される聴覚機器であって、
    受け取った音声に応じて第1マイクロフォン信号を生成する第1マイクロフォンであって、正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第1マイクロフォンと、
    制御処理回路とを備え、前記制御処理回路は、
    前記第1マイクロフォン信号を受け取る第1音声入力チャネルと、
    音声信号を受け取るための第2音声入力チャネルと、
    前記第1マイクロフォン信号と前記音声信号とを受け取り、それらをユーザの聴力損失に応じて処理するための信号プロセッサと、
    前記第1マイクロフォンのための第1マイクロフォン供給電圧を提供する電源と、
    第1スイッチ制御端子を有するとともに、第1スイッチ制御信号に応じて、前記第1マイクロフォンに前記第1マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第1可制御スイッチと、
    前記第1スイッチ制御端子へ前記第1スイッチ制御信号を提供する第1出力ポートとを有する、
    聴覚機器。
  2. 音声を受け取ってそれに応じた第2マイクロフォン信号を生成する第2マイクロフォンであって、前記第2音声入力チャネルに接続されているとともに正極電力供給端子と負極電力供給端子とを有する第2マイクロフォンをさらに備え、
    前記制御処理回路は、
    前記第2マイクロフォンに第2マイクロフォン供給電圧を提供するマイクロフォン供給端子と、
    第2スイッチ制御端子を有するとともに、前記第2スイッチ制御端子に接続された前記第1出力ポート又は第2出力ポートからの第2スイッチ制御信号に応じて、前記第2マイクロフォンに前記第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続及び切断する第2可制御スイッチとを有する、
    請求項1に記載の聴覚機器。
  3. 前記第2マイクロフォンは、聴覚機器がユーザの耳上又は耳内に装着されたときにユーザの外耳道から音声を拾い上げるために、聴覚機器のハウジング又はシェルに配置された音声入力部を有する、請求項2に記載の聴覚機器。
  4. 前記制御処理回路はさらに、前記第2可制御スイッチを制御し、前記第2マイクロフォンの一時的利用パターンに応じて、前記第2マイクロフォン供給電圧を選択的に接続又は切断するように構成されている、請求項2又は3に記載の聴覚機器。
  5. 前記制御処理回路は、外耳道の音圧に基づいて前記第2マイクロフォンの一時的利用パターンを決定する、請求項4に記載の聴覚機器。
  6. 前記制御処理回路は、複数のプリセットリスニングプログラムを有し、選択的に、
    音声入力として前記第1マイクロフォン信号を利用するとともに前記第2マイクロフォン信号を利用しないために、前記複数のプリセットリスニングプログラムのなかの第1のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第2マイクロフォン供給電圧から切断し、
    前記第1マイクロフォン信号と前記第2マイクロフォン信号とを混合するために、前記複数のプリセットリスニングプログラムのなかの第2のプリセットリスニングプログラムが選択されたときは、前記第1マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第1マイクロフォン供給電圧に接続するとともに、前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子を前記第2マイクロフォン供給電圧に接続する、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の聴覚機器。
  7. 無線変調音声信号を受信するための無線レシーバと、
    無線音声信号を抽出し、当該無線音声信号を前記制御処理回路の前記第2音声入力チャネル又は第3音声入力チャネルに接続するために、前記無線レシーバに接続されているデコーダと、
    をさらに備える請求項1から6のいずれか一項に記載の聴覚機器。
  8. 第2マイクロフォンと、
    第2可制御スイッチと、をさらに備え、
    前記第2可制御スイッチは、前記制御処理回路の外部にあり、前記第1マイクロフォン又は前記第2マイクロフォンの正極及び負極電力供給端子と一連に接続されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の聴覚機器。
  9. 前記制御処理回路は、少なくとも前記第1マイクロフォン信号を処理するために、前記信号プロセッサで利用する処理パラメータが異なる複数のプリセットリスニングプログラムを有し、
    前記制御処理回路は、前記複数のプリセットリスニングプログラムのなかから選択された一つのプリセットリスニングプログラムに応じて、前記第1出力ポートを介して少なくとも前記第1マイクロフォン供給電圧を接続及び切断する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の聴覚機器。
  10. 前記信号プロセッサは、前記第1マイクロフォン信号の処理に使用される少なくとも一つの処理パラメータに応じて、前記第1出力ポートの論理状態を設定する、請求項1から9のいずれか一項に記載の聴覚機器。
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