JP2015097054A - 表示制御装置およびプログラム、余白作成方法 - Google Patents

表示制御装置およびプログラム、余白作成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015097054A
JP2015097054A JP2013237301A JP2013237301A JP2015097054A JP 2015097054 A JP2015097054 A JP 2015097054A JP 2013237301 A JP2013237301 A JP 2013237301A JP 2013237301 A JP2013237301 A JP 2013237301A JP 2015097054 A JP2015097054 A JP 2015097054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
margin
screen
objects
display control
creation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2013237301A
Other languages
English (en)
Inventor
一真 竹内
Kazuma Takeuchi
一真 竹内
真也 荻布
Shinya Oginuno
真也 荻布
俊介 ▲高▼村
俊介 ▲高▼村
Shunsuke Takamura
本井 俊博
Toshihiro Motoi
俊博 本井
星野 徳子
Noriko Hoshino
徳子 星野
郁子 坪谷
Ikuko Tsuboya
郁子 坪谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013237301A priority Critical patent/JP2015097054A/ja
Publication of JP2015097054A publication Critical patent/JP2015097054A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】オブジェクトが追加表示される画面内に適正量の余白を自動で確保することができる表示制御装置およびプログラム、余白作成方法を提供する。【解決手段】所定の表示装置が表示する画面に、新たなオブジェクトを追加して表示させていく。そして、所定の表示装置がすでに表示しているオブジェクトのサイズと配置のうち、少なくとも一方を変更することで、それまでのオブジェクトの追加状況の履歴に応じた量の新たな余白を該画面内に作成する。【選択図】図5

Description

本発明は、オブジェクトが追加表示される画面内に新たな余白を作成する表示制御装置およびプログラム、余白作成方法に関する。
近年、大画面かつ高精細な表示装置が普及してきており、たとえば、オフィスなどでは、このような大画面を備える表示装置に表示された画像や文字を複数人で閲覧しながら会議を行う場合がある。
このような状況においては、会議に参加する各個人の携帯端末から表示装置に画像や手書きメモなどのオブジェクトを転送して表示装置の画面に表示させることが想定される。
しかし、次々にオブジェクトを追加して表示する場合、画面に新たなオブジェクトを表示するための余白が足りなくなることがある。そこで、新たなオブジェクトを表示するための余白を確保する技術が複数開示されている。
たとえば、特許文献1、2には、ユーザから特定の操作を受けた場合に、既出のオブジェクトを縮小したり配置変更したりして、余白を確保する技術が開示されている。
特開2012−146017号公報 特開2009−193308号公報
特許文献1、特許文献2に開示の方法では、余白を生成する処理の開始タイミング、生成する余白の位置や余白の量をユーザが指定するので、手間がかかる。
そこで、余白の量が閾値以下になったら、既出のオブジェクトを一定の縮小率で縮小して新たな余白を自動的に確保する機能が考えられる。しかし、たとえば、アイデア出しの会議などにおいては、短時間のうちに多くのアイデアが提出される時期もあれば、煮詰まってアイデアが出難くなる時期もある。そのため、既出のオブジェクトを縮小して新たな余白を生成する際の縮小率を常に一定の値にすると以下のような不具合が発生する。
図18は、一定の縮小率を小さい値(たとえば、20%)とした場合を、図19は、一定の縮小率を大きい値(たとえば、50%)とした場合を示している。
図18のように、縮小率が小さい場合は、縮小により新たに確保された余白は小さいので、オブジェクトが次々に追加されると、直ぐに余白が不足してしまう。一方、時々オブジェクトが追加されるような状況では、縮小により確保した余白は適正量と言える。
図19のように、縮小率が大きい場合は、縮小により新たに確保された余白は大きいので、オブジェクトが次々に追加されるような状況では、縮小により確保した余白は適正量と言える。しかし、時々オブジェクトが追加されるような状況では、余白は足りているが、縮小率が必要以上に大きいので、オブジェクトが小さくなり過ぎて見難くなってしまう。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、オブジェクトが追加表示される画面内に適正量の余白を確保することのできる表示制御装置およびプログラム、余白作成方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]新たなオブジェクトの表示の指示を受ける毎に、所定の表示装置の画面に前記新たなオブジェクトを追加して表示させる表示制御装置であって、
既に表示中のオブジェクトのサイズと配置の少なくとも一方を変更して前記画面内に新たな余白を作成すると共に、前記余白の量を、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて変更する余白作成部を有する
ことを特徴とする表示制御装置。
上記発明および下記[14]に係る発明では、表示制御装置が、所定の表示装置の画面に新たなオブジェクトを追加して表示させる。また、既に表示中のオブジェクトのサイズと配置の少なくとも一方を変更して、オブジェクトの追加状況の履歴に応じた量の余白を作成する。たとえば、オブジェクトが追加される頻度や、該表示装置に最初のオブジェクトを表示させてからの経過時間などによって、作成する余白の量を変更する。これにより、オブジェクトが追加表示される画面内に適正量の余白を確保することができる。
[2]前記追加状況の履歴は、直近の過去の所定時間においてオブジェクトが追加された数を含む
ことを特徴とする[1]に記載の表示制御装置。
上記発明および下記[15]に係る発明では、直近の過去の所定時間においてオブジェクトが追加された数に応じて、作成する余白の量を変更する。たとえば、直近の所定時間におけるオブジェクトの追加数が多いほど、より多くの余白を作成する。
[3]前記追加状況の履歴は、所定のタイミングからの経過時間を含む
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の表示制御装置。
上記発明および下記[16]に係る発明では、所定のタイミングからの経過時間に応じて、作成する余白の量を変更する。たとえば、一般に、会議においては終盤になるほど新たなアイデアが出難くなるので、会議の開始時(最初のオブジェクトが追加された時点)や、オブジェクトが一定数追加された時などのような所定のタイミングから時間が経過するほど、作成する余白の量を少なくする。
[4]前記余白作成部は、前記画面内のオブジェクトの占有率が所定の閾値を超えたとき、前記余白の作成を行う
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[17]に係る発明では、画面内のオブジェクトの占有率が所定の閾値を超えたとき、余白の作成を行う。これにより、画面内に余白が少なくなったタイミングで、適正量の新たな余白が作成される。
[5]前記余白作成部は、ユーザから余白の作成指示を受けたとき、前記余白の作成を行う
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[18]に係る発明では、ユーザの指示を受けた時に新たな余白を作成する。該指示は、余白作成の開始指示であり、どの程度の余白を作成するかは表示制御装置が自動的に判断する。これにより、余白の作成量など、細かな指定を行うことなくユーザの望むタイミングで適正量の余白が作成される。
[6]前記サイズの変更は、オブジェクトの縮小である
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[19]に係る発明では、オブジェクトを縮小することで、余白を作成する。そして、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて、オブジェクトの縮小率が決定される。
[7]前記余白作成部は、前記サイズの変更を行う場合に、表示中のオブジェクトの平均面積を求め、該平均面積より面積が一定以上大きいオブジェクトの縮小率を他のオブジェクトの縮小率より大きくする
ことを特徴とする[6]に記載の表示制御装置。
上記発明および下記[20]では、表示中のオブジェクトの平均面積より一定以上大きいオブジェクトの縮小率を他のオブジェクトの縮小率より大きくする。これにより、縮小後におけるオブジェクトのサイズのバラつきを抑えることができる。
[8]前記配置の変更は、オブジェクト同士の間隔を詰めることとオブジェクト同士を重ねることのうちの少なくとも一方を含む
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[21]では、オブジェクト同士の間隔を詰めて、必要量の余白が確保されるならば、間隔を詰めればよく、間隔を詰めるだけでは必要量の余白を確保できない場合やすでに間隔がなくて間隔を詰めることができないような場合は、オブジェクト同士を少しずつ重ねて余白をつくればよい。
[9]前記画面の前のユーザの位置を検出するユーザ位置検出部を備え、
前記余白作成部は、前記ユーザ位置検出部が検出した前記ユーザの位置に対応する前記画面内の位置に前記余白を作成する
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[22]では、表示装置の前のユーザの位置を検出し、その検出した位置に対応する画面内の位置に余白を作成する。たとえば、ユーザの前に余白ができれば、新たな書き込みはユーザの前に追加されるので、見易い。また、表示装置の画面がタッチパネルになっており、表示装置の画面にオブジェクトを手書きで追加するような場合、ユーザの前に余白ができれば、追加の書き込みをし易い。
[10]前記余白作成部は、前記画面が複数に領域分けされる場合に、前記余白の作成を領域別に行う
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[23]では、たとえば、画面の左半分に第1のテーマについてのオブジェクトが、右半分に第2のテーマについてのオブジェクトが集まっているような場合において、左半分の余白が少なくなってきた場合に、右半分にまだ余白があっても余白の作成が行われる。これにより、画面内の各領域において、オブジェクトを追加する為の余白が確保される。
[11]前記余白作成部は、前記画面内のオブジェクトに対してユーザが何らかの操作を行っている間は、前記余白を作成する動作を行わない
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の表示制御装置。
上記発明および下記[24]では、画面内のオブジェクトに対してユーザが何らかの操作を行っている間は、余白を作成する動作を行わない。これにより、余白の作成に伴う画面内容の変更によってユーザによる操作が中断されてしまうといった事態を防ぐことができる。
[12]前記余白作成部は、前記縮小率を、所定の上限値以内に制限する
ことを特徴とする[6]に記載の表示制御装置。
上記発明および下記[25]では、縮小率を、所定の上限値以内に制限する。これにより、大幅な縮小によってオブジェクトの視認性が著しく低下するといった事態を防ぐことができる。
[13]前記余白作成部は、前記配置の変更においてオブジェクト同士を重ねる場合の重なり率を、所定の上限値以内に制限する
ことを特徴とする[8]に記載の表示制御装置。
上記発明および下記[26]では、オブジェクト同士を重ねる場合にその重なり率を、所定の上限値以内に制限する。これにより、著しい視認性の低下が回避される。
[14]新たなオブジェクトの表示の指示を受ける毎に、所定の表示装置の画面内に前記新たなオブジェクトを追加して表示させる追加表示ステップと、
既に表示中のオブジェクトのサイズと配置の少なくとも一方を変更して前記画面内に新たな余白を作成すると共に、その作成する余白の量を、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて変更する余白作成ステップと
を有する
ことを特徴とする余白作成方法。
[15]前記追加状況の履歴は、直近の過去の所定時間においてオブジェクトが追加された数を含む
ことを特徴とする[14]に記載の余白作成方法。
[16]前記追加状況の履歴は、所定のタイミングからの経過時間を含む
ことを特徴とする[14]または[15]に記載の余白作成方法。
[17]前記画面内のオブジェクトの占有率が所定の閾値を超えたとき、前記余白作成ステップを行う
ことを特徴とする[14]乃至[16]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[18]ユーザから余白の作成指示を受けたとき、前記余白作成ステップを行う
ことを特徴とする[14]乃至[17]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[19]前記サイズの変更は、オブジェクトの縮小である
ことを特徴とする[14]乃至[18]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[20]前記余白作成ステップでは、前記サイズの変更を行う場合に、表示中のオブジェクトの平均面積を求め、該平均面積より面積が一定以上大きいオブジェクトの縮小率を他のオブジェクトの縮小率より大きくする
ことを特徴とする[19]に記載の余白作成方法。
[21]前記配置の変更は、オブジェクト同士の間隔を詰めることとオブジェクト同士を重ねることのうちの少なくとも一方を含む
ことを特徴とする[14]乃至[20]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[22]前記画面の前のユーザの位置を検出する検出ステップをさらに有し、
前記余白作成ステップでは、前記検出ステップで検出した前記ユーザの位置に対応する前記画面内の位置に前記余白を作成する
ことを特徴とする[14]乃至[21]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[23]前記余白作成ステップでは、前記画面が複数に領域分けされる場合に、前記余白の作成を領域別に行う
ことを特徴とする[14]乃至[22]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[24]前記余白作成ステップでは、前記画面内のオブジェクトに対してユーザが何らかの操作を行っている間は、前記余白を作成する動作を行わない
ことを特徴とする[14]乃至[23]のいずれか1つに記載の余白作成方法。
[25]前記余白作成ステップでは、前記縮小率を、所定の上限値以内に制限する
ことを特徴とする[19]に記載の余白作成方法。
[26]前記余白作成ステップでは、前記配置の変更においてオブジェクト同士を重ねる場合の重なり率を、所定の上限値以内に制限する
ことを特徴とする[21]に記載の余白作成方法。
[27]情報処理装置を、
[1]乃至[13]のいずれか1つに記載の表示制御装置として機能させるためのプログラム。
本発明に係る表示制御装置およびプログラム、余白作成方法によれば、オブジェクトが追加表示される画面内に適正量の余白を自動で確保することができる。
本発明の実施の形態に係る共有表示装置を含む電子会議システムの構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る共有表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 経過時間と新たなオブジェクトが追加された数のグラフを示す説明図である。 オブジェクトが追加された数によって、確保する余白の量を変更する様子を示す説明図である。 オブジェクトの縮小を行うとともに、画面内の所定の箇所にオブジェクトを寄せる様子を示す説明図である。 オブジェクト同士の間隔を詰める様子を示す説明図である。 画面を複数の領域に分けて使用する場合の様子を示す説明図である。 共有表示装置の表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。 図9の画面内の各オブジェクトに係る情報が登録された単位オブジェクト管理表を示す説明図である。 図9の画面内の全オブジェクトに係る情報が登録された全オブジェクト管理表を示す説明図である。 画面内におけるオブジェクトの占有率によって、余白作成処理を実行する場合の処理を示す流れ図である。 ユーザの指示を受けて余白の作成処理を実行する場合の処理を示す流れ図である。 経過時間に対する定数Bの値が登録されたテーブルを示す説明図である。 余白作成パラメータを作成する場合の処理を示す流れ図である。 縮小率αと縮小率βの両方を算出して余白作成パラメータを作成する場合の処理を示す流れ図である。 余白作成パラメータに従って行う余白作成処理を示す流れ図である。 一定の縮小率(小さい値)で、オブジェクトを縮小する場合を示す説明図である。 一定の縮小率(大きい値)で、オブジェクトを縮小する場合を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る表示装置および表示制御装置としての機能を果たす共有表示装置30を備えた電子会議システム5の構成例を示している。電子会議システム5は、会議参加者各自が使用する携帯端末10と、会議参加者が共通に閲覧する共有表示装置30で構成される。
電子会議システム5は、会議参加者が携帯端末10に入力したメモ書きや画像などのオブジェクトを付箋のように共有表示装置30に表示したり、共有表示装置30に表示されている情報を携帯端末10に取り込んで個人で修正検討したりするなど、会議における情報共有を支援する。なお、本発明の実施の形態では、共有表示装置30の持つ表示部31はタッチパネルとなっており、該タッチパネルにて直接、手書き入力を受け付けることも可能である。
共有表示装置30は、大型の表示領域を持つ表示部31を備えており、本発明の表示装置、および表示制御装置としての機能を果たす。共有表示装置30と携帯端末10との間ではLAN(Local Area Network)などの無線通信によってデータの送受信が行われる。共有表示装置30は、新たなオブジェクトの表示の指示を携帯端末10から受ける毎に、表示部31に表示中の画面にその新たなオブジェクトを追加して表示する。また、共有表示装置30は、既に表示中のオブジェクトのサイズと配置の少なくとも一方を変更して該画面内に新たな余白を作成すると共に、作成する余白の量を、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて変更する。なお、共有表示装置30はプロジェクタなどでもよい。
携帯端末10は、持ち歩きが可能な小型の端末であり、表示部11と、タッチパネルを含む操作入力部12を備えている。携帯端末10は、手書きメモや画像などのオブジェクトとともに、表示中の画面に該オブジェクトを追加して表示する指示を共有表示装置30に送信する。
図2は、共有表示装置30の構成を示すブロック図である。共有表示装置30は、表示部31と、操作入力部32と、通信部33と、ユーザ位置検知部34と、外部メモリ接続部35とを制御部37に接続して構成される。共有表示装置30の動作を統括制御する制御部37は、CPU(Central Processing Unit)38、FlashROM(Read Only Memory)39、メモリ40などを主要部として構成される。
表示部31は長方形の大型の液晶ディスプレイなどで構成される。操作入力部32は、表示部31の画面上に設けられ、画面上での指やペンなどのタッチ位置(接触位置)を検出するタッチパネルのほか、各種の操作スイッチで構成される。操作入力部32はタッチパネルや各種の操作スイッチからユーザの電子会議システム5に対する各種設定操作などを受け付ける。なお、該タッチパネルにて直接、手書き入力を受け付けることも可能である。
通信部33は、無線通信により携帯端末10やネットワークに接続された機器などと通信する機能を果たす。たとえば、携帯端末10から送信されてくるオブジェクトや追加表示の指示を受信したりする。
ユーザ位置検知部34は、表示部31の前方におけるユーザの位置を検出する。たとえば、赤外線センサ等によってユーザの位置を求める。検出方法は他の方法でもよい。
外部メモリ接続部35には、SD(Secure Digital)メモリカードなどが着脱可能に接続される。装着されたSDメモリカードには、たとえば、受信したオブジェクトなどが保存される。
制御部37のFlashROM39は、電源をオフにしてもその記憶内容が保持される書き換え可能なメモリである。FlashROM39には、各種プログラムやデータが格納され、CPU38がこれらのプログラムに従って各種の処理を実行することで共有表示装置30として各機能が実現される。また、共有表示装置30に対して設定された各種の設定値なども記憶される。
メモリ40はCPU38がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや表示データを一時記憶するメモリとして使用される。また、メモリ40には、オブジェクトの追加状況の履歴が格納される。該履歴は、たとえば直近の過去の所定時間においてオブジェクトが追加された数や、所定のタイミングからの経過時間などを含み、CPU38はこれらの情報に基づいて、作成する余白の量を決定する。
図3は、携帯端末10の構成を示すブロック図である。携帯端末10は、表示部11と、操作入力部12と、通信部13と、外部メモリ接続部15とを制御部16に接続して構成される。携帯端末10の動作を統括制御する制御部16は、CPU17、FlashROM18、メモリ19などを主要部として構成される。
表示部11は長方形の液晶ディスプレイなどで構成される。操作入力部12は、表示部11の画面上に設けられ、画面上での指やペンなどのタッチ位置(接触位置)を検出するタッチパネルのほか、各種の操作スイッチで構成される。操作入力部12はタッチパネルからユーザの手書きによる文字、図形などの入力を受ける。
通信部13は、無線通信により共有表示装置30やネットワークに接続された他の機器と通信する機能を果たす。たとえば、通信部13を通じて携帯端末10から共有表示装置30へオブジェクト、および該オブジェクトを画面に追加して表示する指示を送信する。
制御部16のFlashROM18は、電源をオフにしてもその記憶内容が保持される書き換え可能なメモリである。FlashROM18には、各種プログラムやデータが格納され、CPU17がこれらのプログラムに従って各種の処理を実行することで携帯端末10として各機能が実現される。また、携帯端末10に対して設定された各種の設定値なども記憶される。メモリ19はCPU17がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや表示データを一時記憶するメモリとして使用される。
外部メモリ接続部15には、SDメモリカードなどが着脱可能に接続される。装着されたSDメモリカードには、たとえば、手書きメモなどによって作成されたオブジェクトや画像関連のデータなどが保存される。
次に、会議中に、共有表示装置30に表示されるオブジェクトが追加される頻度の変化について説明する。図4は、経過時間と追加されたオブジェクトの数の一例をグラフで示す。このグラフによると、オブジェクトが追加される頻度には偏りがあり、所定時間の間に多くのオブジェクトが追加される時期(図中、破線で囲まれた部分)と、ほとんど追加されない時期(図中、実線で囲まれた部分)がある。追加量の多い時期には、それだけ多くの余白が必要になる。
そこで、共有表示装置30は、オブジェクトの追加状況の履歴に応じて作成する余白の量を変更する。たとえば、直近の所定時間におけるオブジェクトの追加数や、オブジェクトの増加率、所定のタイミングからの経過時間などに基づいて作成する余白の量を決定する。
直近の所定時間におけるオブジェクトの追加数で、作成する余白の量を決定する場合、追加数が多ければ、その分だけ広域な余白を作成し、オブジェクトの追加数が少なければ、その分だけ狭域な余白を作成する。余白を作成した後、その前の直近の所定時間と同じペースでオブジェクトが追加されるならば、作成される余白は適正量となる。会議の開始時(たとえば、最初のオブジェクトが追加された時点)や、オブジェクトが一定数追加された時などのような所定のタイミングからの経過時間によって作成する余白の量を決定する場合、一般に、会議においては終盤になるほど新たなアイデアが出難くなるので、時間が経過するほど、作成する余白の量を少なくしたりする。オブジェクトの増加率が次第に上がっているときは、このさきさらに増えると予測して余白の作成量を増加し、次第に減りつつあるときは、このさきもっと減ると予測して余白の作成量を減少するようにしてもよい。
次に余白の作成方法について説明する。共有表示装置30は、オブジェクトのサイズ、もしくは配置の少なくとも一方を変更して余白を作成する。オブジェクトのサイズを変更して余白を作成する場合は、オブジェクトの縮小率を変更することで余白の量を変更する。
図5は、共有表示装置30が、直近の所定時間におけるオブジェクトの追加数に応じて、表示中のオブジェクトのサイズを変更する様子を示す。
共有表示装置30は、直近の所定時間におけるオブジェクトの追加数に応じてオブジェクトの縮小率(図中では縮小率Xと示す)を変動させる。追加数が少ない場合は、オブジェクトの縮小率Xを小さくする。追加数が多い場合は、オブジェクトの縮小率Xを大きくする。オブジェクトの縮小後、その前の直近の所定時間と同じペース(追加頻度)で新たなオブジェクトが追加されれば、該縮小によって作成された余白の量は適正量となる。
なお、表示中のオブジェクトを縮小する際には、該オブジェクトを画面の中央部分や、左上隅など適宜の箇所に寄せるようにして縮小する。図6は、オブジェクトを縮小して画面の左上隅に寄せた場合、およびオブジェクトを縮小して画面の中央に寄せた場合を示す。いずれの箇所に寄せるかは、たとえば、ユーザ位置検知部34が検知したユーザの位置情報に基づいて決定したり、画面内においてオブジェクトが頻繁に貼り付けられる領域に余白が作成されるように決定したりする。また、予め、寄せる箇所が設定されていてもよい。
なお、オブジェクトを縮小する場合、大幅な縮小によるオブジェクトの視認性の著しい低下を防ぐために、縮小率を所定の上限値以内(たとえば縮小率50%など)に制限してもよい。また、オブジェクトの視認性を確保する為に、縮小前に面積が所定値を下回るオブジェクトについては、これ以上の縮小を行わないように制限してもよい。
共有表示装置30は、オブジェクトの配置を変更して余白を作成(確保)する場合は、オブジェクト同士の間隔を詰めたり、オブジェクト同士を重ねたりすることで余白の量を変更する。図7は、共有表示装置30が、直近の所定時間におけるオブジェクトの追加数に応じて、表示中のオブジェクトの配置を変更する様子を示す。
所定時間内におけるオブジェクトの追加数が少ない場合は、オブジェクト同士の間隔を少しだけ詰める。追加数が多い場合は、オブジェクト同士の間隔を大きく詰める。作成予定の余白の量によっては、オブジェクト同士を重ねることで、その余白を確保する。
オブジェクト同士を重ねる場合は、オブジェクト同士の重なり率を、所定の上限値以内(たとえば重なり率20%など)に制限し、各オブジェクトの視認性を確保する。また、オブジェクト同士を重ねる場合、たとえば、文字の周りの余白部分のみを重ねるなど、オブジェクトの主要な内容を示す部分には重ならないようにしてもよい。
なお、オブジェクト同士のおおまかな相対位置関係(上下左右などの位置関係)を変化させることなく間隔を詰めてもよいし、オブジェクトを並べ直して間隔を詰めてもよい。また、間隔を詰めたオブジェクトを図6のように左上隅や中央など、所定の箇所に寄せてもよい。
このように共有表示装置30は、表示中のオブジェクトのサイズ、もしくは配置を変更することで余白を作成する。いずれの変更を行うかについては予めユーザから設定されているものとする。
なお、余白の作成は、画面を複数に領域分けしておき、該領域別に行ってもよい。図8は、画面を複数の領域に分けて使用する場合の例を示す。
図8では、画面を左右の2領域(左半領域Laと右半領域Ra)に分け、左半領域Laに第1のテーマについてのオブジェクトが、右半領域Raに第2のテーマについてのオブジェクトが貼り付けられている。図8では、左半領域Laで余白が少なくなった場合に、右半領域Raに十分な余白が残っていても、左半領域Laの中で余白の作成を行っている。これにより、画面内の各領域において、オブジェクトを追加する為の余白が確保される。
次に、具体的な表示例に基づいて、表示中のオブジェクトに係る情報の管理方法について説明する。図9は、共有表示装置30が表示部31に表示する画面の一例を示す。図9(a)は、時刻が9時0分30秒の時点での画面を、図9(b)は、時刻が9時1分0秒の時点での画面を示す。
図9では、表示部31に3つのオブジェクト(オブジェクトA、オブジェクトB、オブジェクトC)が表示されている。そして、図9(b)は、図9(a)の各オブジェクトが縮小された状態である。
表示中の各オブジェクトに係る情報は、単位オブジェクト管理表71(図10参照)に登録して管理される。単位オブジェクト管理表71はメモリ40などに記憶される。図10は、図9において表示部31に表示されている各オブジェクトに係る情報が登録された単位オブジェクト管理表71を示す。単位オブジェクト管理表71はオブジェクト毎に設けられ、対象となるオブジェクトに係る履歴等が登録されている。
図10(A)は、オブジェクトAに係る単位オブジェクト管理表71を、図10(B)は、オブジェクトBに係る単位オブジェクト管理表71を、図10(C)は、オブジェクトCに係る単位オブジェクト管理表71を示す。図中では、対象のオブジェクトにおいて、変化があった時刻(たとえば、貼り付けられた時刻や、縮小、移動等があった時刻)と、その時刻における画面内でのオブジェクトの位置(オブジェクトの中心の位置座標)と、オブジェクトのサイズ(縦×横)などが対応付けされて履歴として登録されている。
図10によると、時刻が9時0分0秒にオブジェクトAが貼り付けられ、9時0分20秒にオブジェクトBが貼り付けられ、9時0分30秒にオブジェクトCが貼り付けられ、9時1分0秒に3つのオブジェクトが縮小されている。
また、共有表示装置30は、表示中の全オブジェクトの総括情報を全オブジェクト管理表72(図11参照)に登録して管理する。全オブジェクト管理表72はメモリ40などに記憶される。図11は、図9のオブジェクトAが貼り付けられてから、図9(B)の状態になるまでの間における総括情報が登録された全オブジェクト管理表72を示す。
全オブジェクト管理表72には、9時0分0秒から20秒ずつ経過した各時点における、表示中のオブジェクトの総数、オブジェクトの追加頻度(個/min)、表示中のオブジェクトの総面積、表示中のオブジェクトの平均面積が登録されている。オブジェクトの追加頻度は、直近の20秒間に追加されたオブジェクト数に基づいて求めた、1分間にオブジェクトが追加される頻度である。
全オブジェクト管理表72によると、9時0分20秒の時点では、2つのオブジェクトが表示されている。9時0分00秒から、20秒の間に追加されたオブジェクト数は2つなので、追加頻度(個/min)は2×60/20=6となる。
9時0分40秒の時点では、3つのオブジェクトが表示されている。9時0分20秒から、20秒の間に、1つのオブジェクトが追加されたので、追加頻度(個/min)は1×60/20=3となる。3つのオブジェクトの総面積は30cmであり、平均面積は10cmとなっている。
9時1分0秒の時点でも、3つのオブジェクトが表示されている。9時0分40秒から、20秒の間に、オブジェクトが追加されていないので追加頻度(個/min)は0となる。3つのオブジェクトの総面積は14.7cm2であり、平均面積は4.9cm2となっている。ここでは、オブジェクトの縮小が行われている。
この他、全オブジェクト管理表72には、図11では記載していないが、ユーザの位置に係る情報や、画面内においてオブジェクトの追加頻度が高い領域の情報などが登録されており、共有表示装置30は、これらの情報に基づいて図6での左上隅や中央などのように、オブジェクトを寄せる箇所を決定する。
なお、図11の全オブジェクト管理表72では20秒ずつ経過した各時点における、オブジェクトの情報が登録されているが、5分や10分など、より長い間隔で時間が経過した時点における情報が登録されていてもよい。
次に、余白を作成するタイミングについて説明する。共有表示装置30が余白の作成を行うタイミングは、画面内におけるオブジェクトの占有率が所定の閾値を越えたとき、および、ユーザから余白の作成指示を受けたときである。該作成指示は、余白の作成を開始する指示であり、どの程度の量の余白を作成するかは共有表示装置30が自動的に判断する。
共有表示装置30は、以下の式によりオブジェクトの占有率を算出する。
・全オブジェクト管理表72の示すオブジェクトの総面積/画面の面積=オブジェクトの占有率
そして、所定の閾値(たとえば占有率75%)を越えたら、余白を自動で作成する。
次に、共有表示装置30が、画面内におけるオブジェクトの占有率が閾値を越えたときと、ユーザから余白の作成指示を受けたときに実行する処理について説明する。
図12は、画面内のオブジェクトの占有率が所定の閾値を超えたときに余白を作成する処理を示す。この処理は、所定時間毎に(たとえば、全オブジェクト管理表72が更新される周期で)繰り返し実行される。図12では、まず、CPU38が表示中の各オブジェクトに係る単位オブジェクト管理表71と、全オブジェクト管理表72をメモリ40から読み出し(ステップS001)、画面上での各オブジェクトのサイズ、および配置情報等を認識する(ステップS002)。
次に、画面内でのオブジェクトの占有率を算出し、該占有率が所定の閾値を越えているか否かを調べる(ステップS003)。占有率が所定の閾値以下であれば、(ステップS003;No)、本処理を終了する。
画面内でのオブジェクトの占有率が所定の閾値を越えている場合は(ステップS003;Yes)、余白を作成するためのパラメータ(余白作成パラメータと呼ぶ)を作成する(ステップS004)。余白作成パラメータは、オブジェクトのサイズや配置を変更する際の変更内容を示す。余白作成パラメータの作成処理は後述する。
次に、ユーザから操作を受けているか否かを調べる(ステップS005)。ユーザが操作中に余白を作成すると、画面内の内容が変更されることになり、ユーザによる操作などが中断される場合がある。たとえば、ドラッグなどの操作でオブジェクトを移動させる指示を受けている最中に余白の作成により画面内の内容が変更されると、ユーザの操作が中断されてしまう。そこで、共有表示装置30は、画面内のオブジェクトに対してユーザから何らかの操作を受けている間は(ステップS005;Yes)、余白を作成する動作は行わない。具体的には、ユーザから操作を受けている場合は、一定期間が経過するまで待って(ステップS006)、ステップS005に戻る。
画面内のオブジェクトに対する何らかの操作をユーザから受けていなければ(ステップS005;No)、余白作成パラメータに従って余白の作成処理を実行し(ステップS007)、本処理を終了する。
図13はユーザから受けた指示に応じて余白を作成する処理を示す。まず、ユーザから余白の作成指示を受ける(ステップS101)。次に、余白作成パラメータを作成する(ステップS102)。
その後、余白作成パラメータに従って余白の作成処理を行い(ステップS103)、本処理を終了する。ステップS102、ステップS103の処理は図12のステップS004、ステップS007と同じ処理である。
次に、余白作成パラメータについて説明する。余白作成パラメータは、オブジェクトの縮小率や画面内におけるオブジェクトの移動情報を含む。
本発明の実施の形態では、余白作成パラメータを作成する場合、まず作成予定の余白の量(面積)を以下の式で算出する。
作成予定面積=[時間定数A]×[オブジェクト追加頻度]×[オブジェクトの平均面積]
オブジェクトの追加頻度とオブジェクトの平均面積の値は、全オブジェクト管理表72の数値を参照する。時間定数Aは、次に余白の作成を要するまでの時間の目標値である。この値は、たとえば、管理者やユーザによって予め設定されたり、過去の余白作成の履歴から設定されたりする。また、会議開始時から今回の余白作成までの経過時間や会議の残り時間などを考慮に入れて時間定数Aの値を決定してもよい。
作成予定の余白の面積が決定したら、オブジェクトの縮小率である縮小率αを以下の式によって算出する。
・縮小率α=[定数B]×[画面の全体面積―作成予定の余白面積]/[画面内にてオブジェクトが占有する面積]
画面内にてオブジェクトが占有する面積は、全オブジェクト管理表72におけるオブジェクトの総面積の値を参照する。
定数Bは、所定のタイミングからの経過時間によって決定する数値である。実施の形態では、画面に最初のオブジェクト(第1オブジェクトと呼ぶ。)が追加された時を、所定のタイミングとする。図14は、該経過時間によって決定する定数Bの値を示すテーブル70を示す。テーブル70によると、第1オブジェクトを画面に貼り付けてから30分までは定数B=1.2×定数Dとなり、30分以後は定数B=0.8×定数Dとなる。すなわち、画面に最初のオブジェクトが貼り付けられてから、30分以後は、30分より前と比べて縮小率の値が小さくなる。定数Dは、管理者やユーザによって予め設定された値でもよいし、会議の予定時間などに対して増減する変数であってもよい。
オブジェクトの移動情報は、画面内において、各オブジェクトをいずれの方向に、どの程度移動させるかを示す情報である。共有表示装置30は、移動情報に従って、たとえば、図6のように表示中のオブジェクトを寄せる制御や、図7のようにオブジェクト同士の間隔を詰める制御を行う。
オブジェクト同士の間隔を詰めて、作成予定の量の余白が確保されるならば、間隔を詰めればよく、間隔を詰めるだけでは作成予定の量の余白を確保できない場合や、すでに間隔がなくて間隔を詰めることができないような場合は、オブジェクト同士を少しずつ重ねて余白を作成する。ただし、各オブジェクトの視認性を確保するため、オブジェクト同士を重ねる場合は、その重なり率を所定の上限値以内(たとえば重なり率20%など)に制限する。
オブジェクトをいずれの方向に移動させるかについては、たとえば、画面内において、共有表示装置30からユーザ位置検知部34が検知したユーザの前に新たな余白が作成されるように、オブジェクトを寄せる方向を決定したり、画面内においてオブジェクトが頻繁に貼り付けられる領域に余白が作成されるように決定したりする。
次に、余白作成パラメータの作成処理について説明する。図15は、余白作成パラメータを作成する処理を示す。まず第1オブジェクトを画面に貼り付けてからの経過時間を基に定数Bを算出する(ステップS201)。次に、前述した計算式を使用して、作成予定の余白面積を求め、さらに縮小率αを算出する(ステップS202)。
次に、ユーザの位置に係る情報、もしくは画面内においてオブジェクトの追加頻度が高い領域の情報を取得する(ステップS203)。そして、ステップS203で取得した情報に基づいて、余白作成に伴ってオブジェクトを移動させる場合の、各オブジェクトの移動方向と移動量(移動ベクトル)を算出し(ステップS204)本処理を終了する。ここでは、ユーザの前に新たな余白が作成されるように、もしくはオブジェクトの追加頻度が高い領域に新たな余白が作成されるように、オブジェクトを移動させる方向と移動量を決定する。
次に、オブジェクトごとに縮小率を変更する場合について説明する。オブジェクトのサイズにバラつきがある場合、全てのオブジェクトを同じ縮小率で縮小すると、オブジェクトごとに視認性に差が生じる。そこで、共有表示装置30は、表示中のオブジェクトの平均面積より一定以上大きいオブジェクトは、他のオブジェクトの縮小率αより大きい縮小率βにて縮小する。これにより、縮小後におけるオブジェクトのサイズのバラつきを抑え、サイズの小さなオブジェクトの視認性を確保する。
所定の面積以上のオブジェクトを、大幅に縮小する構成の場合、画面内の全てのオブジェクトが大きければ、その全てが大幅に縮小されてしまうが、共有表示装置30は、平均面積よりも一定以上大きなオブジェクトのみ縮小率βで縮小するので、オブジェクトのサイズのバラつきを抑えることができる。
図16は、縮小率αと縮小率βの両方を求める場合の余白作成パラメータの作成処理を示す。まず第1オブジェクトを画面に貼り付けてからの経過時間を基に定数Bを算出する(ステップS301)。次に、前述の計算式を使用して、作成予定の余白面積を求め、さらに縮小率αを算出する(ステップS302)。
表示中のオブジェクトの中に、平均面積よりも一定以上面積の大きいオブジェクトが無ければ(ステップS303;No)ステップS305に進む。平均面積よりも一定以上面積の大きいオブジェクトがあれば(ステップS303;Yes)縮小率βを求める(ステップS304)。縮小率βは、以下の式によって算出する。
・縮小率β=縮小率α×(縮小率βの対象となるオブジェクトの面積)/(オブジェクトの平均面積)
その後、ユーザの位置に係る情報、もしくは画面内においてオブジェクトの追加頻度が高い領域の情報を取得する(ステップS305)。そして、ステップS305で取得した情報に基づいて、余白作成に伴ってオブジェクトを移動させる場合の、各オブジェクトの移動方向と移動量(移動ベクトル)を算出し(ステップS307)本処理を終了する。
図17は、図12のステップS007、もしくは図13のステップS103にて行う、余白作成パラメータに従って余白を作成する処理を示す。まず、余白作成パラメータを参照し、縮小率αで縮小対象となるオブジェクトを縮小する(ステップS401)。
縮小率βを算出していなければ(ステップS402;No)、ステップS404に進む。縮小率βを算出済みであれば(ステップS402;Yes)、縮小率βで縮小対象となるオブジェクトを縮小する(ステップS403)。
その後、移動ベクトルに従って、画面内の各オブジェクトを移動させ(ステップS404)、本処理を終了する。
このように、共有表示装置30は、携帯端末10から受信したオブジェクトを、表示部31に表示中の画面に追加して表示する。そして、該画面内におけるオブジェクトの占有率が所定値以上になった場合、もしくはユーザから余白の作成を開始する指示を受けた場合に、表示中のオブジェクトのサイズもしくは配置の少なくとも一方を変更して、該画面内に余白を確保する。余白の量は、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて自動的に決定される。これにより、オブジェクトが追加表示される画面内に、オブジェクトの追加状況に応じた適正量の余白を確保することができる。
余白を作成する場合、たとえば、直近の過去の所定時間において追加されたオブジェクトの数(オブジェクトの追加頻度)や、所定のタイミングからの経過時間などによって、作成する余白の量を決定し、この余白の量が確保されるようにオブジェクトの縮小率や、オブジェクト同士の間隔等を決定する。たとえば、会議の終了近くでオブジェクトの提出頻度が低下している状況で余白が不足した場合には、少量の余白が作成されるので、既に表示されているオブジェクトが必要以上に縮小されて見難くなるといった弊害が生じない。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明の実施の形態では、共有表示装置30を例に説明したが、共有表示装置30から、制御部37と通信部33とを抜き出して、所定の表示装置にオブジェクトを表示させる表示制御装置として構成されてもよい。また、所定の情報処理装置を共有表示装置30や表示制御装置として機能させるプログラムであってもよい。
本発明の実施の形態では、携帯端末10からオブジェクトとともに、該オブジェクトの追加表示指示を送信していたが、共有表示装置30に保存されているオブジェクトを携帯端末10からの指示で共有表示装置30に表示させてもよい。この場合、共有表示装置30の画面に新たに追加して表示させるオブジェクトを指定した追加表示の指示を携帯端末10から共有表示装置30に送信すればよい。
本発明の実施の形態では、オブジェクトのサイズ、およびオブジェクトの配置のいずれか一方を選択的に変更して余白を作成していたが、両方を変更して余白を作成してもよい。
なお、オブジェクトの追加状況の履歴から以後に必要な余白の量を決定する手法は、実施の形態に例示したものに限定されない。
実施の形態では、縮小率を求める場合に、定数Bを乗じるようにしたが、定数Bを用いなくてもよい。すなわち、所定のタイミングからの経過時間を考慮せずに縮小率(換言すれば、作成する余白の量)を決定してもよい。また、その逆に、オブジェクトの追加頻度を考慮せずに、所定のタイミングからの経過時間に基づいて、作成する余白の量を決定してもよい。たとえば、会議の開始から30分までは、高縮小率(たとえば、50%)とし、30分以後は低縮小率(たとえば、20%)にするといったものでもよい。所定のタイミングからの経過時間と縮小率との関係は、管理者やユーザが適宜の値に設定してもよいし、たとえば、過去に行われた会議でのオブジェクトの追加状況の履歴から学習して適切な値を自動的に決定するように構成してもよい。
5…電子会議システム
10…携帯端末
11…表示部
12…操作入力部
13…通信部
15…外部メモリ接続部
16…制御部
17…CPU
18…FlashROM
19…メモリ
30…共有表示装置
31…表示部
32…操作入力部
33…通信部
34…ユーザ位置検知部
35…外部メモリ接続部
37…制御部
38…CPU
39…FlashROM
40…メモリ
70…テーブル
71…単位オブジェクト管理表
72…全オブジェクト管理表
A…オブジェクト
B…オブジェクト
C…オブジェクト
La…左半領域
Ra…右半領域

Claims (27)

  1. 新たなオブジェクトの表示の指示を受ける毎に、所定の表示装置の画面に前記新たなオブジェクトを追加して表示させる表示制御装置であって、
    既に表示中のオブジェクトのサイズと配置の少なくとも一方を変更して前記画面内に新たな余白を作成すると共に、前記余白の量を、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて変更する余白作成部を有する
    ことを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記追加状況の履歴は、直近の過去の所定時間においてオブジェクトが追加された数を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記追加状況の履歴は、所定のタイミングからの経過時間を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
  4. 前記余白作成部は、前記画面内のオブジェクトの占有率が所定の閾値を超えたとき、前記余白の作成を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  5. 前記余白作成部は、ユーザから余白の作成指示を受けたとき、前記余白の作成を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  6. 前記サイズの変更は、オブジェクトの縮小である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  7. 前記余白作成部は、前記サイズの変更を行う場合に、表示中のオブジェクトの平均面積を求め、該平均面積より面積が一定以上大きいオブジェクトの縮小率を他のオブジェクトの縮小率より大きくする
    ことを特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。
  8. 前記配置の変更は、オブジェクト同士の間隔を詰めることとオブジェクト同士を重ねることのうちの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  9. 前記画面の前のユーザの位置を検出するユーザ位置検出部を備え、
    前記余白作成部は、前記ユーザ位置検出部が検出した前記ユーザの位置に対応する前記画面内の位置に前記余白を作成する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  10. 前記余白作成部は、前記画面が複数に領域分けされる場合に、前記余白の作成を領域別に行う
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  11. 前記余白作成部は、前記画面内のオブジェクトに対してユーザが何らかの操作を行っている間は、前記余白を作成する動作を行わない
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の表示制御装置。
  12. 前記余白作成部は、前記縮小率を、所定の上限値以内に制限する
    ことを特徴とする請求項6に記載の表示制御装置。
  13. 前記余白作成部は、前記配置の変更においてオブジェクト同士を重ねる場合の重なり率を、所定の上限値以内に制限する
    ことを特徴とする請求項8に記載の表示制御装置。
  14. 新たなオブジェクトの表示の指示を受ける毎に、所定の表示装置の画面内に前記新たなオブジェクトを追加して表示させる追加表示ステップと、
    既に表示中のオブジェクトのサイズと配置の少なくとも一方を変更して前記画面内に新たな余白を作成すると共に、その作成する余白の量を、オブジェクトの追加状況の履歴に基づいて変更する余白作成ステップと
    を有する
    ことを特徴とする余白作成方法。
  15. 前記追加状況の履歴は、直近の過去の所定時間においてオブジェクトが追加された数を含む
    ことを特徴とする請求項14に記載の余白作成方法。
  16. 前記追加状況の履歴は、所定のタイミングからの経過時間を含む
    ことを特徴とする請求項14または15に記載の余白作成方法。
  17. 前記画面内のオブジェクトの占有率が所定の閾値を超えたとき、前記余白作成ステップを行う
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  18. ユーザから余白の作成指示を受けたとき、前記余白作成ステップを行う
    ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  19. 前記サイズの変更は、オブジェクトの縮小である
    ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  20. 前記余白作成ステップでは、前記サイズの変更を行う場合に、表示中のオブジェクトの平均面積を求め、該平均面積より面積が一定以上大きいオブジェクトの縮小率を他のオブジェクトの縮小率より大きくする
    ことを特徴とする請求項19に記載の余白作成方法。
  21. 前記配置の変更は、オブジェクト同士の間隔を詰めることとオブジェクト同士を重ねることのうちの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする請求項14乃至20のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  22. 前記画面の前のユーザの位置を検出する検出ステップをさらに有し、
    前記余白作成ステップでは、前記検出ステップで検出した前記ユーザの位置に対応する前記画面内の位置に前記余白を作成する
    ことを特徴とする請求項14乃至21のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  23. 前記余白作成ステップでは、前記画面が複数に領域分けされる場合に、前記余白の作成を領域別に行う
    ことを特徴とする請求項14乃至22のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  24. 前記余白作成ステップでは、前記画面内のオブジェクトに対してユーザが何らかの操作を行っている間は、前記余白を作成する動作を行わない
    ことを特徴とする請求項14乃至23のいずれか1つに記載の余白作成方法。
  25. 前記余白作成ステップでは、前記縮小率を、所定の上限値以内に制限する
    ことを特徴とする請求項19に記載の余白作成方法。
  26. 前記余白作成ステップでは、前記配置の変更においてオブジェクト同士を重ねる場合の重なり率を、所定の上限値以内に制限する
    ことを特徴とする請求項21に記載の余白作成方法。
  27. 情報処理装置を、
    請求項1乃至13のいずれか1つに記載の表示制御装置として機能させるためのプログラム。
JP2013237301A 2013-11-15 2013-11-15 表示制御装置およびプログラム、余白作成方法 Withdrawn JP2015097054A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013237301A JP2015097054A (ja) 2013-11-15 2013-11-15 表示制御装置およびプログラム、余白作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013237301A JP2015097054A (ja) 2013-11-15 2013-11-15 表示制御装置およびプログラム、余白作成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015097054A true JP2015097054A (ja) 2015-05-21

Family

ID=53374312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013237301A Withdrawn JP2015097054A (ja) 2013-11-15 2013-11-15 表示制御装置およびプログラム、余白作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015097054A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021068145A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 セイコーエプソン株式会社 頭部装着型表示装置の動作方法および頭部装着型表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021068145A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 セイコーエプソン株式会社 頭部装着型表示装置の動作方法および頭部装着型表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI672629B (zh) 表情展示方法、裝置及電腦可讀取儲存媒體
EP3901756B1 (en) Electronic device including touch sensitive display and method for operating the same
US20180232135A1 (en) Method for window displaying on a mobile terminal and mobile terminal
US10338793B2 (en) Messaging with drawn graphic input
CN104898952B (zh) 一种终端分屏实现方法及终端
US20160048412A1 (en) Method and apparatus for switching applications
WO2016078254A1 (zh) 一种显示方法及终端、存储介质
EP2905693A1 (en) Method and apparatus for controlling flexible display and electronic device adapted to the method
US9377901B2 (en) Display method, a display control method and electric device
US9959652B2 (en) Display method and terminal
EP3142304A1 (en) Synchronization method for notification message of electronic device, server and electronic device
EP2947556B1 (en) Method and apparatus for processing input using display
EP3142336A1 (en) Synchronization method for notification message of electronic device, and electronic device
CN109597548B (zh) 菜单显示方法、装置、设备及存储介质
WO2017063443A1 (zh) 一种消息显示方法及装置
CN110609654B (zh) 数据同步显示方法、装置、设备以及远程会议系统
EP4250076A1 (en) Method and apparatus for adjusting interface display state, and device and storage medium
JP2013145557A (ja) 携帯式電子装置に用いられるインスタントメッセージング方法及びそのシステム
CN104169861A (zh) 合并联系人信息的方法、装置及终端
JP2017107485A (ja) 電子機器及び表示制御方法
WO2019242457A1 (zh) 一种应用页面展示方法及移动终端
JP6465277B2 (ja) 電子機器、処理方法およびプログラム
EP3425533A1 (en) Displaying page
EP2908272A1 (en) Method and apparatus for creating a communication group
JP2015097054A (ja) 表示制御装置およびプログラム、余白作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160627

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20170328