JP2015097038A - 車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システム - Google Patents
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Abstract
【課題】誤判定を低減させて車両数を計測することができる、車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システムを提供することである。【解決手段】実施形態の車両数計数装置は、パラメータ取得部と、撮影画像取得部と、画像認識部と、通信処理部と、通行数算出部とを備える。パラメータ取得部は、車載通信装置非搭載車両の割合を表す割合値を取得する。撮影画像取得部は、撮影画像を取得する。画像認識部は、撮影画像から車両候補画像を検出し車両を検出する。通信処理部は、路側通信装置から検出信号を取得する。通行数算出部は、検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、割合値と検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、車両候補画像に基づいて車両の混雑度合を判定し、混雑度合が閾値以下である場合に、第1の車両検出数および第2の車両検出数に基づいて通行数を算出する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システムに関する。
従来、道路上の監視区域をカメラで撮影して得たカメラ画像から検出される車両と、当該監視区域に進入した車両との無線通信の実施によって検出される車両とに基づいて道路状況を把握する道路状況把握装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、車両が多く道路が混雑している場合、カメラ画像では正確な車両通過数を検出することができない。また、車載通信装置を搭載していない車両については、無線通信で当該車両の通行を検出できない。そのため、誤判定を起こすという課題を有していた。
本発明が解決しようとする課題は、誤判定を低減させて車両数を計測することができる、車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システムを提供することである。
本発明が解決しようとする課題は、誤判定を低減させて車両数を計測することができる、車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システムを提供することである。
実施形態の車両数計数装置は、パラメータ取得部と、撮影画像取得部と、画像認識部と、通信処理部と、通行数算出部とを備える。パラメータ取得部は、車両が通行する領域における監視領域での、所定期間における車両の通行数に対する車載通信装置を搭載していない車両の通行数の割合を表す割合値を取得する。撮影画像取得部は、撮影装置が前記監視領域を撮影して得た撮影画像を取得する。画像認識部は、前記撮影画像から車両候補画像を検出し、前記車両候補画像から車両を検出する。通信処理部は、路側通信装置から、前記路側通信装置が車両に搭載された車載通信装置と通信したことに応じて前記車両を検出したことを示す検出信号を取得する。通行数算出部は、単位時間において、前記画像認識部が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、前記割合値と前記検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、前記車両候補画像に基づいて前記監視領域における車両の混雑度合を判定し、前記混雑度合が閾値以下である場合に、前記第1の車両検出数および前記第2の車両検出数に基づいて、前記監視領域における前記単位時間の車両の通行数を算出する。
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態の車両数計数装置を適用した車両数計数システムと、計数の対象である車両とを含む全体システムの、概略の機能構成を示すブロック図である。全体システムは、車両1と、撮影装置2と、DSRC(Dedicated Short Range Communications)通信装置(路側通信装置)3と、制御装置4とを含む。
図1は、実施形態の車両数計数装置を適用した車両数計数システムと、計数の対象である車両とを含む全体システムの、概略の機能構成を示すブロック図である。全体システムは、車両1と、撮影装置2と、DSRC(Dedicated Short Range Communications)通信装置(路側通信装置)3と、制御装置4とを含む。
撮影装置2は、車両が通行する領域(例えば、高速道路や一般道路等の車道、駐車場の走行スペース)における監視領域を撮影可能な位置および姿勢により設置される。例えば、撮影装置2は、車道の上方の位置に、対向から到来する車両(対向車両)を撮影可能な姿勢にて固定設置される。この場合、撮影装置2は、車道上の監視領域において対向車両を斜め上方向から撮影する。撮影装置2は、撮影画像生成部20を備える。撮影画像生成部20は、監視領域を一定周期(例えば、約33ミリ秒)により繰り返し撮影して複数の撮影画像を生成し、これら複数の撮影画像を順次、制御装置4に供給する。撮影装置2は、時系列に静止画像を生成可能なデジタルカメラ、またはビデオカメラにより実現される。
DSRC通信装置3は、DSRC車載装置10(車載通信装置)を搭載した車両1が前記の監視領域に進入した場合に、DSRC車載装置10と狭域通信(DSRC)を行う無線通信装置である。なお、DSRC通信装置3とDSRC車載装置10との通信方式は、DSRCに限られず、他の無線通信方式であってもよい。DSRC通信装置3は、検出信号生成部30を備える。検出信号生成部30は、DSRC車載装置10と通信を行い、この通信が実現したことに応じて所定時間長の検出信号を生成し、この検出信号を制御装置4に供給する。所定時間長は、固定長(例えば、1秒)であってもよいし、DSRC通信装置3とDSRC車載装置10とが通信を行っている間の時間であってもよい。すなわち、検出信号生成部30が生成する検出信号は、DSRC通信装置3がDSRCの通信相手である車両を検出したことを示す信号である。
実施形態において、撮影装置2およびDSRC通信装置3の設置条件は、撮影装置2の撮影画像生成部20が監視領域に進入した車両1を画像フレームにとらえる時点において、DSRC通信装置3の検出信号生成部30が車両1に搭載されたDSRC車載装置10と通信可能な距離となることとする。
なお、撮影装置2およびDSRC通信装置3の設置条件は、上記に限らず、監視領域において、撮影画像生成部20が車両1を画像フレームにとらえたのちに、検出信号生成部30がDSRC車載装置10と通信を開始してもよいし、当該監視領域において、検出信号生成部30がDSRC車載装置10と通信を開始したのちに、撮影画像生成部20が車両1を画像フレームにとらえてもよい。
なお、撮影装置2およびDSRC通信装置3の設置条件は、上記に限らず、監視領域において、撮影画像生成部20が車両1を画像フレームにとらえたのちに、検出信号生成部30がDSRC車載装置10と通信を開始してもよいし、当該監視領域において、検出信号生成部30がDSRC車載装置10と通信を開始したのちに、撮影画像生成部20が車両1を画像フレームにとらえてもよい。
制御装置4は、撮影装置2が生成した撮影画像と、DSRC通信装置3が生成した検出信号とに基づいて、監視領域における単位時間(例えば、1時間)での車両の通行数を算出して出力する。また、制御装置4は、撮影装置2およびDSRC通信装置3を監視し、撮影装置2またはDSRC通信装置3いずれかの異常を検出した場合に報知する。制御装置4は、車両数計数装置40と、パラメータ記憶部41とを含む。また、車両数計数システムは、撮影装置2と、DSRC通信装置3と、車両数計数装置40とを含む。
パラメータ記憶部41は、所定期間(例えば、1年)における車両の通行数に対するDSRC車載装置を搭載していない車両(DSRC車載装置非搭載車両、車載通信装置非搭載車両)の通行数の割合を表す割合値(DSRC車載装置非搭載係数)を記憶する。
なお、パラメータ記憶部41は、季節、月、曜日、もしくは時間、またはこれらの組み合わせに応じた割合値を記憶してもよい。
なお、パラメータ記憶部41は、季節、月、曜日、もしくは時間、またはこれらの組み合わせに応じた割合値を記憶してもよい。
車両数計数装置40は、撮影画像取得部11と、画像認識部12と、通信処理部13と、パラメータ取得部14と、通行数算出部15とを備える。
撮影画像取得部11は、撮影画像生成部20が供給する撮影画像を取り込み、この撮影画像を画像認識部12に供給する。なお、撮影画像取得部11は、複数フレーム分の記憶容量を有した画像メモリ(バッファメモリ)を備えてもよい。この場合、撮影画像取得部11は、撮影画像生成部20が供給する複数の撮影画像を画像メモリに記憶(バッファリング)させ、この画像メモリから時系列に、順次または間引きして撮影画像を画像認識部12に読み出させるようにする。
画像認識部12は、時系列に撮影画像を取り込み、これら一連の撮影画像から車両の候補である画像(車両候補画像)を検出する。具体的に、画像認識部12は、背景画像をあらかじめ記憶する。この背景画像は、道路面(例えば、車道のアスファルト舗装面)の撮像画像データである。画像認識部12は、取り込んだ撮影画像ごとに、当該撮影画像と背景画像との画素ごとの差分をとり、差分値が所定の閾値以上となる画素を抽出する。そして、画像認識部12は、抽出した画素で構成される抽出画像から、独立して存在する所定画素数以下の画素領域をノイズ領域とみなして削除する画像処理を実行し、独立して存在する車両候補画像を生成する。画像認識部12は、これら一連の車両候補画像を通行数算出部15に供給する。
また、画像認識部12は、車両のナンバープレートの形状(矩形)を表すテンプレート画像をあらかじめ記憶する。画像認識部12は、車両候補画像ごとに、当該車両候補画像にテンプレート画像を重ねて水平方向および垂直方向に走査(例えば、ラスタスキャン)させることにより、テンプレート画像との類似度が所定値以上となる矩形の画像領域を探索する。類似度の計算方法は、例えば、輝度値の差分の二乗の合計を算出したり、正規化相互相関を計算したりする方法が適用できる。画像認識部12は、類似度が上記の所定値以上となる画像領域を車両候補画像から検出した場合に、車両を検出したと判断する。
なお、画像認識部12は、車両のナンバープレートの検出方法として、例えば、SIFT(Scale−Invariant Feature Transform)特徴量やSURF(Speed−Up Robust Features)特徴量を用いる方式も適用できる。
なお、画像認識部12は、車両のナンバープレートの検出方法として、例えば、SIFT(Scale−Invariant Feature Transform)特徴量やSURF(Speed−Up Robust Features)特徴量を用いる方式も適用できる。
通信処理部13は、検出信号生成部30が供給する検出信号を取り込む。
パラメータ取得部14は、パラメータ記憶部41から割合値を読み込む。具体的に、例えば、パラメータ取得部14は、例えば内蔵する時計を計時して現在時刻(例えば、“年・月・日・曜日・時”)を取得し、この現在時刻の月や曜日に対応する割合値を、パラメータ記憶部41から取得する。
パラメータ取得部14は、パラメータ記憶部41から割合値を読み込む。具体的に、例えば、パラメータ取得部14は、例えば内蔵する時計を計時して現在時刻(例えば、“年・月・日・曜日・時”)を取得し、この現在時刻の月や曜日に対応する割合値を、パラメータ記憶部41から取得する。
通行数算出部15は、画像認識部12が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出する。具体的に、通行数算出部15は、画像認識部12が検出した車両の数をカウントして第1の車両検出数を得る。
また、通行数算出部15は、通信処理部13が検出信号を取得するたびに、内蔵するカウンタを一ずつ増やす。そして、通行数算出部15は、パラメータ取得部14が取得した割合値とカウント値(DSRC車載装置搭載車両数)とに基づいて第2の車両検出数を算出する。具体的に、例えば、通行数算出部15は、カウント値を(1−割合値)で除算して得られる値(例えば、小数点以下を四捨五入する。)を第2の車両検出数とする。
また、通行数算出部15は、画像認識部12が供給する一連の車両候補画像を取り込み、これら一連の車両候補画像に基づいて、監視領域における車両の混雑度合を判定する。具体的に、通行数算出部15は、一連の車両候補画像から車両候補画像の動きに応じた移動ベクトル画像を生成し、この移動ベクトル画像が示す方向とそのベクトルの大きさとに基づいて、監視領域における車両の混雑度合を算出する。例えば、監視領域が、対向する2車線を有する道路における、向こう側から手前側に車両が走行する方向の道路である場合に、向こう側から手前側に到来する方向に移動ベクトル画像のベクトルの方向が類似しており、そのベクトルの大きさが小さいほど、すなわち、監視領域が車両によって混雑しているほど、混雑度合は大きい。
そして、通行数算出部15は、その混雑度合が閾値以下である場合(道路が渋滞していないとの判定結果である場合)に、第1の車両検出数および第2の車両検出数に基づいて、監視領域における単位時間での車両の通行数を算出する。具体的に、通行数算出部15は、第1の車両検出数と第2の車両検出数との差分を計算し、差分値があらかじめ決められた所定数未満である場合に、第1の車両検出数または第2の車両検出数いずれかを、当該単位時間における車両の通行数として出力する。通行数算出部15が第1の車両検出数または第2の車両検出数いずれを選択するかは、任意である。一方、第1の車両検出数が第2の車両検出数よりも所定数以上大きい場合、通行数算出部15は、撮影装置2が異常状態であることを示す撮影異常情報を出力し、また、第2の車両検出数が第1の車両検出数よりも所定数以上大きい場合、DSRC通信装置3が異常状態であることを示す通信異常情報を出力する。また、通行数算出部15は、混雑度合が閾値を越える場合(道路が渋滞しているとの判定結果である場合)に、判定異常または判定対象外を示す判定異常情報を出力する。これにより、通行数算出部15は、道路の混雑状況、非監視対象車線、およびDSRCの利用の割合を考慮して、監視領域における単位時間での車両数を得ることができる。
次に、制御装置4の動作を説明する。
図2および図3は、制御装置4の単位時間における動作の手順を示すフローチャートである。パラメータ取得部14がパラメータ記憶部41から割合値を読み込んだのち、車両数計数装置40は、本フローチャートが示す処理を実行する。
図2および図3は、制御装置4の単位時間における動作の手順を示すフローチャートである。パラメータ取得部14がパラメータ記憶部41から割合値を読み込んだのち、車両数計数装置40は、本フローチャートが示す処理を実行する。
ステップS1において、車両数計数装置40は、車両候補画像の検出処理を実行する。具体的に、撮影画像取得部11は、撮影画像生成部20が供給する撮影画像を取り込み、この撮影画像を画像認識部12に供給する。次に、画像認識部12は、時系列に撮影画像を取り込み、これら一連の撮影画像から車両候補画像を検出する。
次に、ステップS2において、車両数計数装置40は、ナンバープレートの検出処理を実行する。具体的に、画像認識部12は、車両候補画像ごとに、当該車両候補画像にテンプレート画像を重ねて水平方向および垂直方向に走査させることにより、テンプレート画像との類似度が所定値以上となる画像領域を探索する。
次に、画像認識部12は、類似度が上記の所定値以上となる画像領域を車両候補画像から検出した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、そのナンバープレートの計数(計数値=A)を行う。
次に、画像認識部12は、類似度が上記の所定値以上となる画像領域を車両候補画像から検出した場合(ステップS3:YES)、ステップS4において、そのナンバープレートの計数(計数値=A)を行う。
次に、ステップS5において、車両数計数装置40は、DSRCによる車両検出処理を実行する。具体的に、通信処理部13は、DSRC通信装置3の検出信号生成部30が検出信号を供給した場合に、この検出信号を取り込む。
次に、通行数算出部15は、通信処理部13が検出信号を取り込んだことに応じて(ステップS6:YES)、ステップS7において、内蔵するカウンタを一ずつ増やす(計数値=B)。
次に、ステップS8において、通行数算出部15は、パラメータ取得部14が取得した割合値Cとカウント値(DSRC車載装置搭載車両数)とに基づいて第2の車両検出数を算出する。(カウント値/(1−C))。
次に、通行数算出部15は、通信処理部13が検出信号を取り込んだことに応じて(ステップS6:YES)、ステップS7において、内蔵するカウンタを一ずつ増やす(計数値=B)。
次に、ステップS8において、通行数算出部15は、パラメータ取得部14が取得した割合値Cとカウント値(DSRC車載装置搭載車両数)とに基づいて第2の車両検出数を算出する。(カウント値/(1−C))。
次に、ステップS9において、通行数算出部15は、画像認識部12が供給する一連の車両候補画像を取り込み、これら一連の車両候補画像に基づいて、監視領域における車両の混雑度合を判定する。
次に、混雑度合が閾値を越える場合はステップS11の処理に移行し、その混雑度合がその閾値以下である場合はステップS12の処理に移行する。
次に、混雑度合が閾値を越える場合はステップS11の処理に移行し、その混雑度合がその閾値以下である場合はステップS12の処理に移行する。
ステップS11において、通行数算出部15は、判定異常または判定対象外を示す判定異常情報を出力し、ステップS1の処理に戻る。
ステップS12において、第1の車両検出数が第2の車両検出数よりも所定値以上大きい場合(ステップS12:YES)はステップS13の処理に移行し、それ以外の場合はステップS14の処理に移行する。
ステップS13において、通行数算出部15は、撮影通信装置2が異常状態であることを示す撮影異常情報を出力し、ステップS1の処理に戻る。
ステップS13において、通行数算出部15は、撮影通信装置2が異常状態であることを示す撮影異常情報を出力し、ステップS1の処理に戻る。
ステップS14において、第2の車両検出数が第1の車両検出数よりも所定数以上大きい場合(ステップS14:YES)はステップS15の処理に移行し、それ以外の場合はステップS16の処理に移行する。
ステップS15において、通行数算出部15は、DSRC通信装置3が異常状態であることを示す通信異常情報を出力し、ステップS1の処理に戻る。
ステップS15において、通行数算出部15は、DSRC通信装置3が異常状態であることを示す通信異常情報を出力し、ステップS1の処理に戻る。
ステップS16において、第1の車両検出数または第2の車両検出数いずれか(例えば、第1の車両検出数)を、単位時間における車両の通行数として出力し、ステップS1の処理に戻る。
以上説明したように、実施形態の車両数計数装置40は、車両が通行する領域における監視領域での、所定期間における車両の通行数に対するDSRC車載装置10を搭載していない車両の通行数の割合を表す割合値を取得するパラメータ取得部14を備える。また、車両数計数装置40は、撮影装置2が監視領域を撮影して得た撮影画像を取得する撮影画像取得部11を備える。また、車両数計数装置40は、撮影画像取得部11が取得した撮影画像から車両候補画像を検出し、この車両候補画像から車両を検出する画像認識部12を備える。また、車両数計数装置40は、DSRC通信装置3から、DSRC通信装置3が車両に搭載されたDSRC車載装置10と通信したことに応じて当該車両を検出したことを示す検出信号を取得する通信処理部13を備える。また、車両数計数装置40は、単位時間において、画像認識部12が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、パラメータ取得部14が取得した割合値と通信処理部13が取得した検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、車両候補画像に基づいて監視領域における車両の混雑度合を判定し、その混雑度合が閾値以下である場合に、第1の車両検出数および第2の車両検出数に基づいて、監視領域における単位時間の車両の通行数を算出する通行数算出部15を備える。
実施形態の車両数計数装置40は、撮影装置2およびDSRC通信装置3それぞれにより得られた車両の数量に基づいて、監視領域における単位時間での車両数を求める。実際には、撮影装置2の設置状態によっては、監視の対象としない非監視対象車線が撮影画像に含まれることがある。また、車両速度が低速になったり停止したりして渋滞した道路状況では、車間距離が短くなって車両画像が重複することがある。このため、画像処理によって車両画像を区別することが困難となり、撮影画像のみから車両数を正確に得られない場合が生じ得る。また、DSRC車載装置非搭載車両は通信を行わないため、DSRC通信装置3のみによって正確な車両数を得ることができない。よって、実施形態では、非監視対象車線を除いたうえで道路の混雑の度合(程度)を判定し、道路が混み合っていない状況である場合に、DSRC車載装置非搭載車両の割合値をDSRC通信装置3から得られる車両数に適用し、この補正後の車両数と車両候補画像より得られた車両数とを比較することによって、監視領域における単位時間での車両数を精度よく取得し、的確に異常を検出する。
なお、上述した実施形態の車両数計数装置40の一部の機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、その機能を実現するための車両数計数プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録された車両数計数プログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、このコンピュータシステムが実行することにより、当該機能を実現してもよい。なお、このコンピュータシステムとは、オペレーティングシステム(Operating System;OS)や周辺装置のハードウェアを含むものである。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリカード等の可搬型記録媒体、コンピュータシステムに備えられる磁気ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置のことをいう。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、インターネット等のコンピュータネットワーク、および電話回線や携帯電話網を介してプログラムを送信する場合の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、さらには、その場合のサーバ装置やクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものを含んでもよい。また上記の車両数計数プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせにより実現するものであってもよい。
以上、述べた少なくともひとつの実施形態の車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システムによれば、画像認識部12が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、パラメータ取得部14が取得した割合値と通信処理部13が取得した検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、車両候補画像に基づいて監視領域における車両の混雑度合を判定し、混雑度合が閾値以下である場合に、第1の車両検出数および第2の車両検出数に基づいて、監視領域における単位時間の車両の通行数を算出する。これにより、道路が渋滞している場合においても、誤判定を低減させて車両数を計測することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…車両、2…撮影装置、3…DSRC通信装置(路側通信装置)、4…制御装置、10…DSRC車載装置(車載通信装置)、11…撮影画像取得部、12…画像認識部、13…通信処理部、14…パラメータ取得部、15…通行数算出部、20…撮影画像生成部、30…検出信号生成部、40…車両数計数装置、41…パラメータ記憶部
Claims (10)
- 車両が通行する領域における監視領域での、所定期間における車両の通行数に対する車載通信装置を搭載していない車両の通行数の割合を表す割合値を取得するパラメータ取得部と、
撮影装置が前記監視領域を撮影して得た撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像から車両候補画像を検出し、前記車両候補画像から車両を検出する画像認識部と、
路側通信装置から、前記路側通信装置が車両に搭載された車載通信装置と通信したことに応じて前記車両を検出したことを示す検出信号を取得する通信処理部と、
単位時間において、前記画像認識部が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、前記割合値と前記検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、前記車両候補画像に基づいて前記監視領域における車両の混雑度合を判定し、前記混雑度合が閾値以下である場合に、前記第1の車両検出数および前記第2の車両検出数に基づいて、前記監視領域における前記単位時間の車両の通行数を算出する通行数算出部と、
を備える車両数計数装置。 - 前記通行数算出部は、前記混雑度合が前記閾値を越える場合、判定異常を示す判定異常情報を出力する、
請求項1記載の車両数計数装置。 - 前記通行数算出部は、前記第1の車両検出数が前記第2の車両検出数よりも所定数以上大きい場合、前記撮影装置が異常状態であることを示す撮影異常情報を出力する、
請求項1または請求項2いずれか記載の車両数計数装置。 - 前記通行数算出部は、前記第2の車両検出数が前記第1の車両検出数よりも所定数以上大きい場合、前記路側通信装置が異常状態であることを示す通信異常情報を出力する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両数計数装置。 - 前記通行数算出部は、前記第1の車両検出数を、前記画像認識部が検出した車両数をカウントすることにより算出する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両数計数装置。 - 前記通行数算出部は、前記第2の車両検出数を、車載装置を搭載している車両数を(1−所定期間における車両の通行数に対する車載装置を搭載していない車両の通行数の割合を表す割合値)で除算して得る、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両数計数装置。 - 前記通行数算出部は、一連の車両候補画像から車両候補画像の動きに応じた移動ベクトル画像を生成し、この移動ベクトル画像が示す方向とそのベクトルの大きさとに基づいて前記混雑度合を算出する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車両数計数装置。 - 前記撮影画像取得部は、前記撮影装置が前記監視領域を撮影して得た撮影画像を複数フレーム分の記憶容量へ時系列に記憶させる画像メモリを有する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の車両数計数装置。 - コンピュータを、
車両が通行する領域における監視領域での、所定期間における車両の通行数に対する車載通信装置を搭載していない車両の通行数の割合を表す割合値を取得するパラメータ取得手段、
撮影装置が前記監視領域を撮影して得た撮影画像を取得する撮影画像取得手段、
前記撮影画像取得手段が取得した前記撮影画像から車両候補画像を検出し、前記車両候補画像から車両を検出する画像認識手段、
路側通信装置から、前記路側通信装置が車両に搭載された車載通信装置と通信したことに応じて前記車両を検出したことを示す検出信号を取得する通信処理手段、
単位時間において、前記画像認識手段が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、前記割合値と前記通信処理手段が取得した前記検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、前記車両候補画像に基づいて前記監視領域における車両の混雑度合を判定し、前記混雑度合が閾値以下である場合に、前記第1の車両検出数および前記第2の車両検出数に基づいて、前記監視領域における前記単位時間の車両の通行数を算出する通行数算出手段、
として機能させるための車両数計数プログラム。 - 撮影装置と、路側通信装置と、車両数計数装置とを含む車両数計数システムであって、
前記撮影装置は、
車両が通行する領域における監視領域を撮影して撮影画像を生成する撮影画像生成部、
を備え、
前記路側通信装置は、
車両に搭載された車載通信装置と通信を行って前記車両を検出したことを示す検出信号を生成する検出信号生成部、
を備え、
前記車両数計数装置は、
前記監視領域での、所定期間における車両の通行数に対する車載通信装置を搭載していない車両の通行数の割合を表す割合値を取得するパラメータ取得部と、
前記撮影装置における前記撮影画像生成部が生成した前記撮影画像から車両候補画像を検出し、前記車両候補画像から車両を検出する画像認識部と、
前記路側通信装置における前記検出信号生成部から、車両の検出信号を取得する通信処理部と、
単位時間において、前記画像認識部が検出した車両に応じて第1の車両検出数を算出し、前記割合値と前記検出信号とに基づいて第2の車両検出数を算出し、前記車両候補画像に基づいて前記監視領域における車両の混雑度合を判定し、前記混雑度合が閾値以下である場合に、前記第1の車両検出数および前記第2の車両検出数に基づいて、前記監視領域における前記単位時間の車両の通行数を算出する通行数算出部と、
を備える、
車両数計数システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013237111A JP2015097038A (ja) | 2013-11-15 | 2013-11-15 | 車両数計数装置、車両数計数プログラム、および車両数計数システム |
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JP (1) | JP2015097038A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016088398A1 (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-09 | 株式会社東芝 | 異常監視システム、異常監視方法、コンピュータプログラム及び異常監視装置 |
US11302183B2 (en) | 2019-12-27 | 2022-04-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle information acquisition apparatus, vehicle information acquisition system, vehicle information acquisition method, and vehicle information acquisition program |
-
2013
- 2013-11-15 JP JP2013237111A patent/JP2015097038A/ja active Pending
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WO2016088398A1 (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-09 | 株式会社東芝 | 異常監視システム、異常監視方法、コンピュータプログラム及び異常監視装置 |
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